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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023046594
(43)【公開日】2023-04-05
(54)【発明の名称】排気管
(51)【国際特許分類】
   F01N 3/025 20060101AFI20230329BHJP
   F01N 3/36 20060101ALI20230329BHJP
   F01N 3/18 20060101ALI20230329BHJP
   F02M 53/04 20060101ALI20230329BHJP
   F02M 61/14 20060101ALI20230329BHJP
   F01P 3/16 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
F01N3/025 101
F01N3/36 C ZAB
F01N3/18 A
F02M53/04 A
F02M61/14 310Z
F01P3/16
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021155276
(22)【出願日】2021-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 知浩
(72)【発明者】
【氏名】船山 和史
【テーマコード(参考)】
3G066
3G091
3G190
【Fターム(参考)】
3G066AB02
3G066AD07
3G066BA02
3G066BA23
3G066CC01
3G091BA07
3G091CA18
3G091HB01
3G190BA21
3G190DA03
(57)【要約】
【課題】排気管内に直接噴射された液体が排気管の壁面に付着することを防止する排気管を提供する。
【解決手段】筒状を成す管部11と、管部11の中途位置で管部11の内部に先端部が突出するとともに外部に末端部が突出した柱状を成す取付部12と、が一体化した二股状を成し、取付部12が、末端から先端部に向かって噴射弁2が挿入される取付穴13と、先端から末端部に向かって窪んで成り噴射弁2の先端が底に配置される窪み14と、を有し、噴射弁2の噴射軸Bが管部11の管軸Aに対して鋭角に交差して、噴射弁2から液体が噴射軸Bに沿って拡径する円錐形状に噴射される排気管10において、窪み14は液体の円錐形状よりも頂角が大きい円錐台形状を成し、窪み14の最も外側の外端14aと窪み14から一続きの管部11の内壁面の外端11aとが直線状である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状を成す管部と、前記管部の中途位置で前記管部の内部に先端部が突出するとともに前記管部の外部に末端部が突出した柱状を成す取付部と、が一体化した二股状を成し、前記取付部が、末端から先端部に向かって噴射弁が挿入される取付穴と、先端から末端部に向かって窪んで成り前記噴射弁の先端が底に配置される窪みと、を有し、前記噴射弁の噴射軸が前記管部の管軸に対して鋭角に交差して、前記噴射弁から液体が前記噴射軸に沿って拡径する円錐形状に噴射される排気管において、
前記窪みは前記液体の円錐形状よりも頂角が大きい円錐台形状を成し、前記窪みの最も外側の外端と前記窪みから一続きの前記管部の内壁面の外端とが直線状であることを特徴とする排気管。
【請求項2】
前記取付部はその内部に前記噴射弁の先端部を環状に包囲する冷却通路が形成され、前記冷却通路の先端側の底部は前記窪みの底よりも前記取付部の先端側に配置される請求項1に記載の排気管。
【請求項3】
前記冷却通路の少なくとも一部は前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分に形成される請求項2に記載の排気管。
【請求項4】
前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分の外周面は流線型状である請求項1~3のいずれか1項に記載の配管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気管に関し、より詳細には、噴射弁が取り付けられる取付部を備えた排気管に関する。
【背景技術】
【0002】
排気管内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を取り付ける取付部を備えた排気管が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-256851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、排気管内に噴射弁から燃料などの液体を直接噴射する場合に、排気の流れに沿うように噴射することが望ましく、排気管の管軸と噴射弁の噴射軸とが平行であることが望ましい。しかし、構造上、噴射弁の噴射軸を排気管の管軸と平行することは難しい。また、噴射弁から噴射された液体は噴射軸に沿って拡径する円錐形状に広がることから、排気管の壁面に付着し易くなっている。
【0005】
上記の特許文献1に記載の発明のように、燃料噴射弁の噴射軸と排気管の管軸とのなす角が大きくなると、噴射弁から噴射されて微粒化した液体が排気管の壁面に付着して、壁面で液化するという問題がある。排気管の壁面で液体が液化すると、下流側に配置された排気後処理装置にその液化した液体が付着するおそれがある。
【0006】
本開示の目的は、排気管内に直接噴射された液体が排気管の壁面に付着することを防止する排気管を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成する本発明の一態様の排気管は、筒状を成す管部と、前記管部の中途位置で前記管部の内部に先端部が突出するとともに前記管部の外部に末端部が突出した柱状を成す取付部と、が一体化した二股状を成し、前記取付部が、末端から先端部に向かって噴射弁が挿入される取付穴と、先端から末端部に向かって窪んで成り前記噴射弁の先端が底に配置される窪みと、を有し、前記噴射弁の噴射軸が前記管部の管軸に対して鋭角に交差して、前記噴射弁から液体が前記噴射軸に沿って拡径する円錐形状に噴射される排気管において、前記窪みは前記液体の円錐形状よりも頂角が大きい円錐台形状を成し、前記窪みの最も外側の外端と前記窪みから一続きの前記管部の内壁面の外端とが直線状であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、窪みの壁面と管部の内壁面とが真っ直ぐに並ぶことで、噴射弁から噴射されて円錐形状に広がる液体が窪みの壁面および管部の内壁面の両方に付着しない状態で、噴射弁の噴射軸と管部の管軸とのなす角を最も小さくすることができる。これにより、噴射弁から噴射されて円錐形状に広がる液体を排気の流れに沿わせることが可能となり、噴射弁に対向する管部の内壁面への液体の付着を防止することができる。その結果、噴射された液体の液化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態の排気管を例示する斜視図である。
図2図1の排気管の縦断面図である。
図3図1の取付部のみを例示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示における排気管の実施形態について説明する。図中において、Z方向は鉛直方向を示し、X方向およびY方向のそれぞれはZ方向に直交する平面において直交する方向を示す。一点鎖線は管部11の管軸Aを示し、二点鎖線は噴射弁2の噴射軸Bを示す。本開示において管軸Aは管部11の屈曲に合わせて屈曲する場合があり、直線に限定されず、噴射軸Bは直線とする。図中の白抜き矢印は排気の流れを示す。図中では、構成が分かり易いように部材の寸法を変化させており、必ずしも実際に製造するものとは一致させていない。以下、上流端は管部11の両端のうちの排気の流れに関して上流側の一端を示し、下流端は排気の流れに関して下流側の他端を示す。また、先端は取付部12および噴射弁2の両端のうちの排気管10の内部側に存在する一端を示し、末端は排気管10の外側に存在する他端を示す。
【0011】
図1に例示するように、実施形態の排気管10は、エンジンから排出された排気が流れる排気通路1の一部を構成し、図示しないエンジンと図示しない酸化触媒装置との間に配置される。なお、排気の流れに関してエンジンは排気管10よりも上流側に配置され、酸化触媒装置は排気管10よりも下流側に配置されて未然の燃料を酸化するものとする。排気管10は、管部11と取付部12とが一体化した二股状を成し、取付部12に排気に燃料を噴射する噴射弁2が取り付けられる。噴射弁2は噴射軸Bが管部11の管軸Aに鋭角に交差して、燃料を噴射軸Bに沿って拡径する円錐形状に噴射する。本開示において、噴射軸Bと管軸Aとが鋭角に交差するとは、噴射軸Bと管軸Aとのなす角が直角ではないことを意味する。
【0012】
噴射弁2は先端に形成された図示しない噴射口から燃料を噴射軸Bに噴射する。噴射弁2から噴射された燃料は微粒化する目的もあり、噴射軸Bに沿って遠ざかる方向に拡径した円錐形状に広がる。噴射された燃料の円錐形状の広がり、つまり、円錐形状の頂角は、噴射弁2の仕様により適宜、変更可能である。
【0013】
本開示において、一体化とは管部11と取付部12とが別体で組み合わされたものではなく、一体に成型された状態を示す。管部11と取付部12とが一体化した排気管10の製造方法としては、ロストワックス鋳造が例示される。二股状とは、管部11の中途位置に取付部12が配置され、管部11からY字状に取付部12が枝分かれした状態を示す。
【0014】
図2に例示するように、管部11は、上流端が選択的還元触媒装置3の下流端に接続され、下流端が図示しない酸化触媒装置に連通する。管部11は、所定の流通面積を有して、上流端および下流端の両端が開口した円管状を成す。
【0015】
図3に例示するように、取付部12は、管部11の中途位置で、その先端が管部11の内部に突出し、その末端が管部11の外部に突出する。取付部12は、噴射弁2の噴射軸Bに軸方向が向いた円柱状を成し、末端が噴射軸Bに対して垂直であるのに対して先端が噴射軸Bに対して斜めに傾く。取付部12の形状は円柱状に限定されるものではなく、多角柱状でもよい。取付部12は、取付穴13、窪み14、冷却通路15、入口16、および、出口17、を有する。
【0016】
取付穴13は、取付部12の末端から先端部に形成された窪み4の底まで延在する穴であり、噴射弁2の外周形状と同等の形状を成す。本実施形態の噴射弁2は先端部と末端部とで径が異なり、先端部が末端部に比して細い形状を成しており、取付穴13も同様に先端側の穴径が末端側の穴径よりも小さい形状を成す。取付穴13の形状は実施形態の形状に限定されるものではなく、噴射弁2の外周形状に伴って適宜、変更可能である。
【0017】
窪み14は、取付部12の先端から末端部の取付穴13の先端まで向かって窪んで成り、その底に噴射弁2の先端が配置される。窪み14は噴射軸Bに沿って縮径する円錐台形状を成す。本開示において、円錐台形状とは、噴射軸Bを回転軸として末端側に頂点が位置する円錐形状を、取付部12の先端を下底面とするとともに噴射弁2の先端を上底面として切り取った形状を成す。窪み14の円錐台形状の頂角は噴射弁2から噴射された液体の円錐形状の頂角よりも大きい。窪み14の円錐台形状の頂角は液体の円錐形状の頂角に対して大きければ大きいほど、窪み14に排気が流れ込み易くなる。そこで、窪み14の円錐台形状の頂角は噴射された液体の円錐形状の頂角よりも大きいが、その液体の円錐形状の頂角に近づけることが好ましく、5度未満がより望ましい。
【0018】
冷却通路15は、取付部12の先端側の内部に形成され、噴射弁2の先端部を環状に包囲して成る。冷却通路15は取付部12の外周に形成された入口16および出口17と連通し、入口16から流入した冷媒が出口17から流出するように仕切られる。冷却通路15を流れる冷媒は図示しないエンジンの冷却水や潤滑油が例示される。冷却通路15は仕切りの代わりに環周方向の一端が入口16に連通し、他端が出口17に連通する構造でもよい。
【0019】
図2に例示するように、窪み14の最も外側の外端14aと窪み14に一続きの管部11の内壁面の外端11aとは直線状である。外端14aは窪み14の壁面で最も外側に位置する箇所を示し、窪み14の円錐台形状の母線で最も外側に位置するものを示す。外端11aは窪み14に一続きの内壁面のうちで管軸Aから最も外側に離間した箇所を示す。なお、一続きとは窪み14の壁面と管部11の内壁面とが途切れることなく続いた状態を示す。本開示において、直線状とは外端14aと外端11aとが同一直線上になることを含み、外端14aと外端11aとのなす角が10度未満の状態も含むものとする。ただし、外端14aに対して外端11aが排気管10の内部に位置した状態は除くものとする。
【0020】
冷却通路15の先端側の底部18は、窪み14の底、つまり、噴射弁2の先端よりも取付部12における先端側に配置される。冷却通路15の先端側は、窪み14の周囲を環状に包囲して成る。噴射軸Bを通る平面における断面図において、冷却通路15の先端側は通路の一方の面が窪み14に沿うことで末端側から先端側に向かって窄まった形状を成す。
【0021】
冷却通路15の少なくとも一部は取付部12の先端部のうちの管部11の内部に突出した部分に形成される。本開示で、管部11の内部に突出した部分は、管部11と取付部12とが一体化した部分において、管部11の内壁面が存在していた仮想内壁面Cよりも内側に存在する部分である。--
【0022】
取付部12の先端部のうちの管部11の内部に突出した部分の外周面は流線型状である。突出した部分の外周面は取付部12が円柱状を成すことから円柱面の一部で構成される。
【0023】
排気管10の取付部12の取付穴13に挿入された噴射弁2から、排気の流れに関して上流側から下流側に向かう方向に噴射された燃料は噴射軸Bに沿って拡径した円錐形状に広がる。この円錐形状に広がった燃料は、窪み14や管部11の内壁面に触れることなく排気に混合されて、下流に配置された酸化触媒装置まで到達する。
【0024】
以上のように、本開示の排気管10は排気が流れる管部11と噴射弁2が取り付けられる取付部12とが一体的に成型され、さらに、取付部12に冷却通路15が形成された構成である。これにより、それぞれを別体で組み合わせたものに比して、部品点数を削減できることに加えて、別体同士を締結する締結具の削減により軽量することができる。
【0025】
排気管10は取付部12が冷却通路15を有することで、噴射弁2の先端部を冷却することができる。これにより、排気の熱により噴射弁2の先端に形成された噴射口が燃料の炭化により詰まることを防止することができる。
【0026】
排気管10は窪み14の壁面と窪み14と一続きの管部11の内壁面とが真っ直ぐに並ぶ構造である。それ故、噴射弁2から噴射されて円錐形状に広がる燃料が窪み14の壁面および管部11の内壁面の両方に付着せずに、噴射弁2の噴射軸Bと管部11の管軸Aとのなす角を最も小さくすることができる。
【0027】
これにより、噴射弁2から噴射されて円錐形状に広がる液体を排気の流れに極力沿わせることが可能なり、噴射弁2に対向する管部11の内壁面への液体の付着を防止することができる。その結果、噴射された液体の液化を防止するには有利になり、下流側に配置された酸化触媒装置などの排気後処理装置の排気の後処理に不具合が生じる事態を回避することができる。
【0028】
また、噴射軸Bと管軸Aとのなす角を最も小さくすることで、排気が窪み14の内部に回り込むことを抑制することができる。これにより、噴射弁2への熱影響を低減するには有利になり、噴射弁2の噴射口の炭化による詰まりを防止することができる。
【0029】
排気管10は冷却通路15の先端側の底部18が窪み14の底よりも取付部12の先端側に配置される構成である。つまり、その底部18は噴射弁2の先端よりも先端側に配置されており、噴射軸線方向において噴射弁2の先端は冷却通路15の中途位置に配置される。それ故、冷却通路15を流れる冷媒により噴射弁2を排気の熱害から保護するには有利になる。これにより、噴射弁2の噴射口の炭化による詰まりをより効果的に防止することができる。
【0030】
排気管10は冷却通路15の一部が取付部12の先端部のうちの管部11の内部に突出した部分に形成される。この取付部12の管部11の内部に突出した部分は、排気と衝突する箇所となることから、排気により温度が上昇し易い。この部分に冷却通路15が形成されることで、噴射弁2を排気による熱害から保護するには有利になる。
【0031】
排気管10は取付部12の先端部のうちの管部11の内部に突出した部分の外周面が流線型状である。これにより、その突出した部分による排気抵抗の増加を抑制するには有利になる。
【0032】
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示の排気管10は特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0033】
排気管10の取付部12に取り付けられる噴射弁2は排気通路14を流れる排気に燃料を供給するものに限定されず、排気に尿素水などの還元剤を供給するものにも適用可能である。
【0034】
排気管10の配置位置は選択的還元触媒装置3の下流側に限定されるものではなく、排気の流れに関して噴射弁2から噴射された液体を利用する装置の上流側であればよい。例えば、噴射弁2から尿素水が噴射される場合に、排気管10は選択的還元触媒装置3の上流側に配置されてもよい。また、例えば、噴射弁2から燃料が噴射される場合に、排気管10はNOx吸蔵型還元触媒装置の上流側に配置されてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 排気通路
2 噴射弁
10 排気管
11 管部
11a 管部の内壁面の外端
12 取付部
13 取付穴
14 窪み
14a 窪みの外端
15 冷却通路
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状を成す管部と、前記管部の中途位置で前記管部の内部に先端部が突出するとともに前記管部の外部に末端部が突出した柱状を成す取付部と、が一体化した二股状を成し、前記取付部が、末端から先端部に向かって噴射弁が挿入される取付穴と、先端から末端部に向かって窪んで成り前記噴射弁の先端が底に配置される窪みと、を有し、前記噴射弁の噴射軸が前記管部の管軸に対して鋭角に交差して、前記噴射弁から液体が前記噴射軸に沿って拡径する円錐形状に噴射される排気管において、
前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分は、前記管部の内壁面が存在していた仮想内壁面よりも前記管部の内側に存在して、前記管部の流路面積を狭くしており、
前記窪みは、前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分に形成されていて、前記液体の円錐形状よりも頂角が大きい円錐台形状を成し、前記窪みの最も外側の外端と前記窪みから一続きの前記管部の内壁面の外端とが直線状であることを特徴とする排気管。
【請求項2】
前記取付部はその内部に前記噴射弁の先端部を環状に包囲する冷却通路が形成され、前記冷却通路の先端側の底部は前記窪みの底よりも前記取付部の先端側に配置される請求項1に記載の排気管。
【請求項3】
前記冷却通路の少なくとも一部は前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分に形成される請求項2に記載の排気管。
【請求項4】
前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分の外周面は流線型状である請求項1~3のいずれか1項に記載の配管。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記の目的を達成する本発明の一態様の排気管は、筒状を成す管部と、前記管部の中途位置で前記管部の内部に先端部が突出するとともに前記管部の外部に末端部が突出した柱状を成す取付部と、が一体化した二股状を成し、前記取付部が、末端から先端部に向かって噴射弁が挿入される取付穴と、先端から末端部に向かって窪んで成り前記噴射弁の先端が底に配置される窪みと、を有し、前記噴射弁の噴射軸が前記管部の管軸に対して鋭角に交差して、前記噴射弁から液体が前記噴射軸に沿って拡径する円錐形状に噴射される排気管において、前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分は、前記管部の内壁面が存在していた仮想内壁面よりも前記管部の内側に存在して、前記管部の流路面積を狭くしており、前記窪みは、前記取付部の先端部のうちの前記管部の内部に突出した部分に形成されていて、前記液体の円錐形状よりも頂角が大きい円錐台形状を成し、前記窪みの最も外側の外端と前記窪みから一続きの前記管部の内壁面の外端とが直線状であることを特徴とする。