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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023004968
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】接続ユニット
(51)【国際特許分類】
   F01N 3/24 20060101AFI20230110BHJP
   H05B 3/08 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
F01N3/24 L
H05B3/08
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022101643
(22)【出願日】2022-06-24
(31)【優先権主張番号】10 2021 116 420.6
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】520050956
【氏名又は名称】プーレム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Purem GmbH
【住所又は居所原語表記】Homburger Strasse 95, 66539 Neunkirchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ホルガー ブレンナー
(72)【発明者】
【氏名】マンフレッド ニコライ
【テーマコード(参考)】
3G091
3K092
【Fターム(参考)】
3G091AB01
3G091AB13
3G091BA03
3G091BA22
3G091BA39
3G091CA03
3G091GB01Z
3G091GB17Z
3G091HA45
3K092PP15
3K092QC42
3K092QC44
3K092QC59
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡単な構成で、加熱導体部材と接続導体との接続領域を確実に保護する。
【解決手段】内燃機関の排ガス装置に設けられた排ガスヒータの加熱導体部材を接続導体に電気的に接続する接続ユニットは、加熱導体部材側導体部材の露出した端部と、接続導体側導体部材の露出した端部とに導電接続された接続部材、ならびに、接続導体接続端部領域と、加熱導体部材接続端部領域と、接続部材とを包囲する遮蔽スリーブを含む。遮蔽スリーブは、第1のスリーブ端部において加熱導体部材の加熱導体部材接続端部領域に結合されておりかつ第2のスリーブ端部において接続導体の接続導体接続端部領域に結合されており、かつ加熱導体部材側導体部材の露出した端部と、接続導体側導体部材の露出した端部と、加熱導体部材側導体部材の露出した端部を接続導体側導体部材の露出した端部に接続する接続部材とを外部の影響に対して遮蔽する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に内燃機関の排ガス装置(11)に設けられた排ガスヒータ(15)の加熱導体部材(12)を電気的な接続導体(14)に電気的に接続する接続ユニットであって、前記加熱導体部材(12)は、前記接続導体(14)に電気的に接続されるべき加熱導体部材接続端部領域(30)に、加熱導体部材側導体部材(28)の露出した端部(36)を有しており、前記電気的な接続導体(14)は、前記加熱導体部材(12)に電気的に接続されるべき接続導体接続端部領域(32)に、接続導体側導体部材(40)の露出した端部(38)を有している、接続ユニットにおいて、
-前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)と、前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)とに導電接続された接続部材(34)、
-前記接続導体接続端部領域(32)と、前記加熱導体部材接続端部領域(30)と、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)に接続する前記接続部材(34)とを包囲する遮蔽スリーブ(44)であって、該遮蔽スリーブ(44)は、第1のスリーブ端部(56)において前記加熱導体部材(12)の前記加熱導体部材接続端部領域(30)に結合されておりかつ第2のスリーブ端部(58)において前記接続導体(14)の前記接続導体接続端部領域(32)に結合されており、かつ前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)と、前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)と、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(36)に接続する前記接続部材(34)とを外部の影響に対して遮蔽する、遮蔽スリーブ(44)
を含む、接続ユニット。
【請求項2】
前記加熱導体部材側導体部材(28)は、少なくともその前記露出した端部(36)において、中実に形成された1つの導体本体として提供されており、または/かつ前記接続導体側導体部材(40)は、少なくともその前記露出した端部(38)に、複数の個別線材(46)を備えて提供されている、請求項1記載の接続ユニット。
【請求項3】
前記接続部材(34)は、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を受容する加熱導体部材受容開口(50)または/および前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)を受容する接続導体受容開口(54)を有している、請求項1または2記載の接続ユニット。
【請求項4】
前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)は、前記接続導体受容開口(54)内で、前記接続部材(34)の前記接続導体受容開口(54)の領域の変形により生ぜしめられる摩擦結合または/および形状結合により不動に保持されており、または/かつ前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)は、前記接続導体受容開口(54)内で、材料結合、好適にはろう接により不動に保持されている、請求項3記載の接続ユニット。
【請求項5】
前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)は、前記加熱導体部材受容開口(50)内で、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を前記加熱導体部材受容開口(50)内に圧入することにより生ぜしめられた摩擦結合によりまたは/かつ前記接続部材(34)の前記加熱導体部材受容開口(50)の領域を変形させることにより生ぜしめられた摩擦結合または/および形状結合により不動に保持されており、または/かつ前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)は、前記加熱導体部材受容開口(50)内で、材料結合、好適にはろう接により不動に保持されている、請求項3または4記載の接続ユニット。
【請求項6】
前記接続部材(34)は、少なくとも前記加熱導体部材受容開口(50)の領域にスリットを備えて形成されている、請求項3から5までのいずれか1項記載の接続ユニット。
【請求項7】
前記接続部材(34)は管状に形成されており、かつ好適には前記接続部材(34)の変形により形成された割込みストッパ(57)により互いに隔離された2つの導体部材受容部(48,52)を有しており、これらの導体部材受容部(48,52)のうちの一方は、前記加熱導体部材受容開口(50)を提供しかつ前記導体部材受容部(48,52)のうちの他方は、前記接続導体受容開口(54)を提供する、請求項3から6までのいずれか1項記載の接続ユニット。
【請求項8】
前記遮蔽スリーブ(44)は、前記第1のスリーブ端部(56)において、前記加熱導体部材(12)の前記加熱導体部材接続端部領域(30)を包囲する前記加熱導体部材(12)のカバー(22)に、材料結合、好適にはろう接または/および溶接により結合されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の接続ユニット。
【請求項9】
前記遮蔽スリーブ(44)の前記第2のスリーブ端部(58)内には、前記接続導体(14)を包囲しかつ前記遮蔽スリーブ(44)により包囲される少なくとも1つのシール部材(62)が設けられている、請求項1から8までのいずれか1項記載の接続ユニット。
【請求項10】
前記少なくとも1つのシール部材(62)は、前記遮蔽スリーブ(44)の前記第2のスリーブ端部(58)における変形により、前記遮蔽スリーブ(44)と前記接続導体との間に圧縮されて保持されており、または/かつ前記少なくとも1つのシール部材(62)は環状に形成されており、または/かつ前記少なくとも1つのシール部材(62)は、弾性材料、好適にはゴム材料により製造されている、請求項9記載の接続ユニット。
【請求項11】
内燃機関の排ガス装置用の排ガス加熱ユニットであって、排ガス案内容積(16)内を流れる排ガス(A)が周囲を流動可能な加熱導体部材(12)を有しており、該加熱導体部材(12)は、少なくとも1つの貫通案内部(18)の領域において、前記排ガス案内容積(16)を包囲する壁(20)を貫通して案内されており、かつ前記排ガス案内容積(16)の外側の少なくとも1つの加熱導体部材接続端部領域(30)、好適には2つの加熱導体部材接続端部領域(30)において、請求項1から10までのいずれか1項記載の接続ユニット(10)を介して接続導体(14)に接続されている、内燃機関の排ガス装置用の排ガス加熱ユニット。
【請求項12】
請求項11記載の排ガス加熱ユニットを含む、内燃機関用排ガス装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱導体部材を電気的な接続導体に電気的に接続する接続ユニットであって、内燃機関の排ガス装置に設けられた排ガスヒータを、車両に設けられた電源に通じる接続導体に接続するために特に有利に使用され得る、接続ユニットに関する。
【0002】
自動車に設けられた内燃機関の排ガス装置では、特に内燃機関の運転開始段階において、排ガス温度と、排ガスを案内するコンポーネントおよび特に例えば触媒または粒子フィルタ等の排ガス処理ユニットの温度とがまだ比較的低いときに、これらの周りを流れる排ガスに熱を伝達し、これにより排ガス流内でさらに下流側に位置する、例えば排ガス処理ユニット等のシステム領域を、より迅速に運転温度にもたらすために、排ガスヒータが使用される。このような排ガスヒータは、一般に電気的に運転されるため、排ガスヒータを、車両に設けられた電源に接続導体を介して電気的に接続する、ということが必要とされている。
【0003】
このような排ガスヒータの加熱導体部材と、これに接続されるべき1つもしくは複数の接続導体との間の接続領域は、車両において、この領域に大きな負荷をかける外部の影響に晒されている。一方では、例えば塩水、SCR触媒ユニットにおいて還元剤として使用される例えば尿素/水溶液、エンジンオイル等の媒体は、特にこのような液体が接続導体の開放端部の領域に侵入し、これにより制御装置にまで流れ込むと、腐食、電気的な短絡または誤動作につながる恐れがある。他方では、この接続領域には、排ガス装置の排ガスを案内するコンポーネントの運転中の極めて高い温度に基づき大きな熱的負荷がかけられると共に、車両に生じるショックや振動に基づき大きな機械的負荷もかけられる。
【0004】
本発明の課題は、特に内燃機関の排ガス装置に設けられた排ガスヒータの加熱導体部材を電気的な接続導体に電気的に接続する、構造的により簡単な構成であると同時に、加熱導体部材と接続導体との接続領域を確実に保護することを想定した接続ユニットを設けることにある。
【0005】
この課題は本発明に基づき、特に内燃機関の排ガス装置に設けられた排ガスヒータの加熱導体部材を電気的な接続導体に電気的に接続する接続ユニットであって、加熱導体部材は、接続導体に電気的に接続されるべき加熱導体部材接続端部領域に、加熱導体部材側導体部材の露出した端部を有しており、電気的な接続導体は、加熱導体部材に電気的に接続されるべき接続導体接続端部領域に、接続導体側導体部材の露出した端部を有している、接続ユニットにおいて、
-加熱導体部材側導体部材の露出した端部と、接続導体側導体部材の露出した端部とに導電接続された接続部材、
-接続導体接続端部領域と、加熱導体部材接続端部領域と、加熱導体部材側導体部材の露出した端部を接続導体側導体部材の露出した端部に接続する接続部材とを包囲する遮蔽スリーブであって、遮蔽スリーブは、第1のスリーブ端部において加熱導体部材の加熱導体部材接続端部領域に結合されておりかつ第2のスリーブ端部において接続導体の接続導体接続端部領域に結合されており、かつ加熱導体部材側導体部材の露出した端部と、接続導体側導体部材の露出した端部と、加熱導体部材側導体部材の露出した端部を接続導体側導体部材の露出した端部に接続する接続部材とを外部の影響に対して遮蔽する、遮蔽スリーブ
を含む、接続ユニットにより解決される。
【0006】
本発明により製造された接続ユニットでは、導電接続を生ぜしめる機能と、この領域を外部の影響、例えば液体、熱的負荷および機械的負荷の作用に対して遮蔽すると共に、確実な電気的な絶縁をも提供する機能とを分離することにより、これら2つの機能のそれぞれに、他方の機能に依存しない最適化された構成が提供され得る。接続部材により実現される導電接続部は、遮蔽スリーブにより外部の影響に対して遮蔽されていると共に、特に外部に対して電気的に絶縁されている。この接続領域内に液体が侵入して損傷もしくは故障につながる恐れがあるというリスクも、車両内に生じる熱的または/かつ機械的負荷が接続部の損傷もしくは導線中断につながる恐れがあるというリスクと同様に排除されている。
【0007】
指摘しておくと、本発明の意味で、基本的に導電性の部材、例えば加熱導体部材側導体部材もしくは接続導体側導体部材の露出した端部は、電気的に絶縁されていない、つまり別のコンポーネントとの電気的な接続を提供するために露出した端部である。
【0008】
接続部材との安定的な接続のために、加熱導体部材側導体部材は、少なくともその露出した端部において、中実に形成された導体本体、例えば線材として提供されていてよい。
【0009】
接続導体をフレキシブルに形成するために、接続導体側導体部材は、少なくともその露出した端部に、複数の個別線材を備えて提供されている、ということを提案する。
【0010】
加熱導体部材もしくは接続導体との電気的な接続のために、接続部材は、加熱導体部材側導体部材の露出した端部を受容する加熱導体部材受容開口または/および接続導体側導体部材の露出した端部を受容する接続導体受容開口を有していてよい。
【0011】
安定的であるにもかかわらず、確実な電気的な接続を実現する構成のために、接続導体側導体部材の露出した端部は、接続導体受容開口内で、接続部材の接続導体受容開口の領域の変形により生ぜしめられる摩擦結合または/および形状結合により、不動に保持されていてよい。択一的または追加的に、接続導体側導体部材の露出した端部は、接続導体受容開口内で、材料結合、好適にはろう接により、不動に保持されていてもよい。
【0012】
安定的で確実な電気的な接続はさらに、加熱導体部材側導体部材の露出した端部が、加熱導体部材受容開口内で、加熱導体側導体部材の露出した端部を加熱導体部材受容開口内に圧入することにより生ぜしめられた摩擦結合によりまたは/かつ接続部材の加熱導体部材受容開口の領域を変形させることにより生ぜしめられた摩擦結合または/かつ形状結合により不動に保持されていること、または/および加熱導体部材側導体部材の露出した端部が、加熱導体部材受容開口内で、材料結合、好適にはろう接により不動に保持されていることにより、支援され得る。
【0013】
加熱導体部材側導体部材の露出した端部の接続部材内への圧入を容易にするために、接続部材は、少なくとも加熱導体部材受容開口の領域にスリットを備えて形成されていてよい。
【0014】
電気的に互いに接続されるべき導体部材を、それぞれ接続部材内で規定通りに位置決めするために、接続部材は管状に形成されており、かつ好適には接続部材の変形により形成された割込みストッパにより互いに隔離された2つの導体部材受容部を有しており、一方の導体部材受容部は、加熱導体部材受容開口を提供しかつ他方の導体部材受容部は、接続導体受容開口を提供することを提案する。
【0015】
加熱導体部材に対する遮蔽スリーブの、封止されかつ機械的にも安定した結合のために、遮蔽スリーブは第1のスリーブ端部において、加熱導体部材の加熱導体部材接続端部領域を包囲する加熱導体部材のカバーに、材料結合、好適にはろう接または/かつ溶接により結合されていてよい。
【0016】
一般にフレキシブルに形成された接続導体に対する、機械的に安定しておりかつ液体または不純物の侵入に対しても封止された結合のために、遮蔽スリーブの第2のスリーブ端部内には、接続導体を包囲しかつ遮蔽スリーブにより包囲される少なくとも1つのシール部材が設けられていてよい。
【0017】
このようなシール部材を使用する場合、少なくとも1つのシール部材は、遮蔽スリーブの第2のスリーブ端部における変形により、遮蔽スリーブと接続導体との間に圧縮されて保持されていること、または/および少なくとも1つのシール部材は、環状に形成されていること、または/および少なくとも1つのシール部材は、弾性材料、好適にはゴム材料により製造されていることを提案する。
【0018】
本発明はさらに、内燃機関の排ガス装置用の排ガス加熱ユニットであって、排ガス案内容積内を流れる排ガスが周囲を流動可能な加熱導体部材を有しており、加熱導体部材は、少なくとも1つの貫通案内部の領域において、排ガス案内容積を包囲する壁を貫通して案内されており、かつ排ガス案内容積の外側の少なくとも1つの加熱導体部材接続端部領域、好適には2つの加熱導体部材接続端部領域において、本発明に基づき製造された接続ユニットを介して接続導体に接続されている、内燃機関の排ガス装置用の排ガス加熱ユニットに関する。
【0019】
本発明はさらに、本発明に基づき製造された排ガス加熱ユニットを備えた、例えば車両に設けられた内燃機関用排ガス装置に関する。
【0020】
以下に、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】加熱導体部材を、内燃機関の排ガス装置に設けられた接続導体に電気的に接続する接続ユニットを示す原理図である。
図2図1に原理図で示した接続ユニットの1つの実施形態を示す縦断面図である。
図3】接続ユニットの1つの択一的な実施形態を示す、図2に相応する図である。
【0022】
図1には原理図で接続ユニット10が示されており、接続ユニット10は内燃機関の、全体を11で表す排ガス装置において、加熱導体部材12と、加熱導体部材12を車両に設けられた電源、例えばバッテリーまたは搭載電圧システムに接続する接続導体14との間に、導電式の機械的に安定した接続部を形成するために用いられる。
【0023】
加熱導体部材12は、排ガスAが通流する排ガス流動容積16内に配置された排ガスヒータ15の主要構成部材であり、排ガスヒータ15により、必要な場合にはこの排ガスヒータ15の周りを流れる排ガスAに熱を伝達することができる。
【0024】
図1に例示的にのみ示す加熱導体部材12は、貫通案内部18の領域で、排ガス案内コンポーネント、例えば排気管等の、排ガス案内容積16を取り囲む壁20を貫通して案内されている。加熱導体部材12は少なくとも、貫通案内部18を介して壁20を貫通して案内された領域に、例えば特殊鋼またはその他の金属材料から製造されたカバー22を有している。カバー22の内部には、電気的に絶縁性の材料24、例えば加圧されたセラミックパウダ等が介在した状態で、加熱導体部材12の、壁を貫通して案内された一般に低温端部26とも呼ばれる領域に、有利には単一の中実の導体本体、例えば線材として形成された、加熱導体部材12の加熱導体部材側導体部材28が設けられている。排ガス案内コンポーネントの内部もしくは排ガス流動容積16の内部で、加熱導体部材側導体部材28には、電圧印加時に電流が流れると加熱される、加熱導体部材12の加熱導体29が接続している。加熱導体29は、排ガス流動容積16内に延びるその長さ領域全体において、電気的に絶縁性の材料24もしくはカバー22により包囲されていてよい。1つの択一的な構成では、加熱導体29は、排ガス流動容積16内のその実質的な延在領域において露出している、つまりカバー22および絶縁性の材料24により包囲されていなくてもよく、これにより、排ガスAとの熱的な相互作用が改良される。つまり、カバー22もしくは電気的に絶縁性の材料24は、加熱導体部材12がその低温端部26でもって壁20を貫通して案内されている加熱導体部材12の長さ領域に限定されていてよい。
【0025】
加熱導体部材12は、排ガス流動容積16の外側に位置する加熱導体部材接続領域30において、接続ユニット10を介して接続導体14の接続導体接続領域32に導電式かつ機械的に接続されている。導電接続は、加熱導体部材側導体部材28の露出した、つまり電気的に絶縁されていない端部36を、接続導体側導体部材40の露出した、つまり同様に電気的に絶縁されていない端部38に接続する、例えば管状またはスリーブ状の接続部材34により実現されている。
【0026】
接続部材34を介して、加熱導体部材12と接続導体14との間にある程度の機械的な結合も提供されているにもかかわらず、運転中の主な負荷を吸収する、加熱導体部材12と接続導体14との間の機械的な結合は、加熱導体部材12のカバー22にも接続導体14のカバー42にも以下に説明する形式で固く結合された遮蔽スリーブ44により提供される。この遮蔽スリーブ44は、加熱導体部材12と接続導体14との間の安定した機械的な結合部を提供するだけでなく、加熱導体部材接続端部領域30および接続導体接続端部領域32の範囲内で導電接続が実現されている領域に対して、この導電接続部のもしくはこの導電接続部用に設けられたシステム領域の遮蔽部も提供している。遮蔽スリーブは、液体、例えば水もしくは塩水、尿素/水溶液、エンジンオイル等が、露出した端部領域36,38の範囲に流入することを防ぐと共に、不純物がこの範囲に到達し得るということも防ぐ。これにより、接続導体14の開いた端部の領域の水が接続導体14内に侵入し、接続導体14を通って制御装置にまで流れ込み、そこに損傷または誤動作をもたらす恐れがある、という可能性はない。同時に、遮蔽スリーブ44は外部に対する電気的な絶縁部を成しており、これにより、短絡の発生も防いでいる。さらに電気的な接続領域は、特に低温端部26を提供する加熱導体部材側導体部材28により提供された熱的な遮蔽部によっても熱的に遮蔽されている。このことは、電圧印加時に加熱導体部材12を通って流れる電流により、壁20を貫通して案内された加熱導体部材側導体部材28自体は極僅かにしか加熱されない、ということに起因する。
【0027】
図2には、このような接続ユニット10の1つの実施形態がより詳細に示されている。図2では、加熱導体部材側導体部材28の露出した端部領域36と、接続導体側導体部材40の露出した端部領域38とが認められる。接続導体14は、接続導体を適当に車両を通して案内することができるようにするために一般にフレキシブルに形成されているため、接続導体側導体部材40は、好適には多数の個別の心線もしくは線材46により形成されている。
【0028】
接続部材34は、導電性の良好な金属材料から製造されており、基本的に管状の構造を有している。接続部材34は、図2において左側に示す導体部材受容部48内に、実質的にこの導体部材受容部48全体にわたり延びる加熱導体部材受容開口50を提供していると共に、図2において右側に認められる導体部材受容部52内に、実質的に導体部材受容部52の全長にわたり延びる接続導体受容開口54を提供している。接続部材34の長手方向において中央の領域には、例えば加工成形により割込みストッパ57が形成されており、割込みストッパ57は、加熱導体部材側導体部材28もしくは接続導体側導体部材40の最大侵入深さを設定する。
【0029】
接続部材34を介して電気的な接続を生ぜしめるために、接続部材34はその導体部材受容部48でもって、加熱導体部材側導体部材28の露出した端部36に被せ嵌められてよい。この場合は例えば、良好な電気的接触のために、加熱導体部材側導体部材28は、加熱導体部材受容開口50内に圧入される、ということが想定されていてよい。製造誤差を補償することができるようにするために、接続部材34は、少なくともその導体部材受容部48にスリットを備えて形成されていてよい。例えば、接続部材34はこの導体部材受容部48に、その長手方向に延びかつその自由端部に向かって開いたスリットを備えて形成されていてよい。
【0030】
加熱導体部材側導体部材28が、その端部36でもって接続部材34内に圧入された場合、この場合に生じる摩擦結合に基づいてのみ、加熱導体部材側導体部材28と接続部材34との間に確実な電気的な接触接続が実現され得る。接続部材34内への加熱導体部材側導体部材28の圧入に対して択一的または追加的に、確実な電気的な接触接続は、加熱導体部材側導体部材28を接続部材34内に導入、場合により圧入した後に、接続部材34が導体部材受容部48の領域において例えば圧着動作で押しつぶされることによっても達成され得、これにより、接続部材34が摩擦結合に基づきこのように変形させられかつ形状結合にも基づき相応して大幅に変形すると、加熱導体部材側導体部材28と接続部材34との間に確実な電気的接触が生ぜしめられることになる。
【0031】
加熱導体部材側導体部材28と接続部材34との間の電気的接触は、択一的または追加的に、これらの2つのコンポーネントが材料結合により、特にろう接により互いに結合されることによっても確実に形成され得る。このために加熱導体部材側導体部材は、その露出した、加熱導体部材受容開口50内に受容されるべき端部36において、ろう材により包囲され得る。次いで端部36は、導体部材受容部48内に導入、例えば圧入される。その後、ろう材が溶融させられ、これにより、接続部材34と端部36との間に機械的な結合も生ぜしめるろう接部が形成される。
【0032】
また、接続部材34と接続導体側導体部材40の端部38との間の確実な電気的な接続も、材料結合または/および形状結合または/および摩擦結合により生ぜしめられてよい。材料結合を提供するために、端部38には、例えばそこでカバー42から突出している心線もしくは線材46が圧縮されてから、ろう材が端部38に被着されてよい。次いで端部38は、割込みストッパ57に突き当たるまで導体部材受容部52内に導入される。加熱によりろう材が溶融させられ、これにより導電接続が生ぜしめられる。
【0033】
この導電接続に対して択一的または追加的に、場合によりろう材で包囲された端部38を導入した後、接続部材34はその導体部材受容部52において、例えば圧着動作で押しつぶされてよく、この押しつぶしにより、接続部材34と、接続導体側導体部材40の端部38との間に一方では摩擦結合が生ぜしめられ、かつ他方では形状結合も生ぜしめられる。
【0034】
両方の導体部材28,40が接続部材34により互いに導電接続された後で、遮蔽スリーブ44が、この加熱導体部材12と接続導体14との接続領域に被せ嵌められる。このためには、例えば接続導体14と接続部材34とを接続する前に、既に遮蔽スリーブ44が接続導体14に被せ嵌められてよく、次いで遮蔽スリーブ44を接続導体14に沿ってずらすことにより、第1のスリーブ端部56が加熱導体部材接続領域30において加熱導体部材12もしくはカバー22を包囲しかつ第2のスリーブ端部58が接続導体接続領域32において接続導体14もしくはカバー42を包囲するように位置決めすることができる。
【0035】
好適には金属材料を用いて製造された遮蔽スリーブ44は、次いで加熱導体部材12もしくはカバー22に、材料結合により結合される。このためには、例えば遮蔽スリーブ44が図2に示す位置に配置される前に、カバー22が、あとで第1のスリーブ端部56により覆われて係合されるその長さ範囲において、ろう材により被覆されてよい。遮蔽スリーブ44がその第1のスリーブ端部56でもって、カバー22の、周方向において好適には完全にろう材により被覆された範囲に被せ嵌められた後で、このろう材は加熱により溶融させられてよく、これにより、加熱導体部材12と遮蔽スリーブ44との間に、機械的に安定した、不純物または液体の侵入を防ぐ結合が生ぜしめられてよい。
【0036】
択一的なまたは必要な場合に追加的に設けられる材料結合式の結合部の場合には、例えばレーザ溶接により、カバー22を好適には完全に包囲する溶接シーム60が形成され得、溶接シーム60は、第1のスリーブ端部56の端面の領域において、第1のスリーブ端部56をカバー22の外周面に結合している。
【0037】
第2のスリーブ端部58では、第2のスリーブ端部58と接続導体14の接続導体接続領域32もしくはカバー42との間に、環状で弾性変形可能な、例えばゴム材料またはゴム状材料で製造されたシール部材62が位置決めされる。このシール部材62も、接続導体14の電気的な接続を生ぜしめる前に、既に接続導体14に被せ嵌められてよく、これによりシール部材62はその後、図2に示す位置に配置され得るようにするためにカバー42に沿ってずらされるだけで済み、この位置においてシール部材62は、接続導体接続領域32において接続導体14の外側を包囲しており、かつシール部材62の外側は、遮蔽スリーブ44の第2のスリーブ端部58により包囲されている。次いで、遮蔽スリーブ44を第2のスリーブ端部58において半径方向内側に向かって、つまり遮蔽スリーブ44の長手方向中心軸線Lに対して半径方向に変形することにより、シール部材62は半径方向に圧縮され得る。この場合、シール部材62は、半径方向外側に向かって第2のスリーブ端部58に支持されることにより、半径方向内側に向かってカバー42の外周面に強力に押し当てられ、遮蔽スリーブ44と接続導体14との間に、一方では不純物や液体の侵入に対して封止されかつ他方では機械的に安定した結束が生ぜしめられる。
【0038】
上述した形式では、排ガスヒータ15を排ガス流動容積16内に組み込み、壁20を通して加熱導体部材12を貫通して案内した後に、加熱導体部材12が機械的に安定して確実に導電するように、接続導体14に接続され得る。この場合、接続ユニット10の寸法設定は、一方では車両における構成状況に、かつ他方では案内しようとする電流に適合され得、これにより、特に高電圧用途に使用することも可能である。導電もしくは通電コンポーネントはそれぞれ、それらが互いに接続された領域において遮蔽スリーブ44により外部に対して遮蔽されているため、高度な安全性も保証されている。遮蔽スリーブ44の、一方では加熱導体部材12に対する結合かつ他方では接続導体14に対する結合はその都度、それぞれに使用された製造材料を考慮して、極めて安定した確実な結合が生ぜしめられるように行われる。加熱導体部材12の領域では、この結合は材料結合により実現され得る。それというのも、カバー22と遮蔽スリーブ44とは両方共、好適には金属材料で製造されているからである。カバー42が一般にプラスチック材料から製造されており、カバー42内に延びる心線もしくは線材46と同様にフレキシブルな接続導体14の領域では、弾性変形可能でありかつカバー42に押し当てられるシール部材62の使用により、不純物や液体の侵入に対して特に気密でもある閉鎖が達成され、この閉鎖は同時に、構成部材の製造誤差もしくは熱膨張の補償も可能にする。既に遮蔽スリーブ44により、加熱導体部材12と接続導体14との安定した機械的な結合は保証されているため、接続部材34により提供される電気的な接続部は、この電気的な接続部もある程度の機械的な荷重は吸収することができるにもかかわらず、導電に関して最適化されて形成されてよい。
【0039】
さらに述べておくと、電源の2つの電極もしくは電圧供給系に接続するために、加熱導体部材12はその両端部領域においてそれぞれ接続導体14に、上述しかつ図示した形式で接続されてよい。
【0040】
図3には、このような接続ユニット10の1つの択一的な実施形態が示されている。この実施形態は実質的に、図2に関して上述した実施形態の態様に相応するため、以下に、図2に示した実施形態との相違点のみを説明する。これらの相違点は、特に接続部材34の構成にある。接続部材34は、加熱導体部材側導体部材28に接続されるべき導体部材受容部48において、端部36を、端部36の周面の一部にわたってのみ包囲して係合するように成形されている。よって、端部36を部分的に包囲して係合する、例えば金属薄板変形部品として提供された接続部材34の領域は、導体部材受容部48に形成された加熱導体部材受容開口50を提供しており、加熱導体部材受容開口50は、この構成では導体部材受容部48の周方向範囲において開かれている。例えば、導体部材受容部48は端部36を、その周の約50~75%の範囲において包囲して係合し得る。導体部材受容部48もしくは接続部材34に対する端部36の固定は、図2に関して上述したように、材料結合または/および形状結合または/および摩擦結合により行われてよい。
【0041】
図3に示す接続部材34は、その導体部材受容部52の領域において成形されていてよく、これにより接続部材34は、実質的にM形またはW形の周輪郭でもって、接続導体側導体部材40の端部38をそれぞれ反対の周方向において包囲して係合し、このようにして導体部材受容部52に接続導体受容開口54を提供している。M形またはW形の構造を押しつぶすことにより、接続部材34は、その端部38を支持する領域、つまり接続導体受容開口54の領域において、端部38もしくは端部38を提供する心線もしくは線材46に押し当てられてよい。この場合、この結束は、実質的に摩擦結合により生ぜしめられるが、端部38を予めろう材で包囲し、接続部材34の変形を行った後にろう材を溶融させることにより生ぜしめることができる材料結合により支援されていてもよい。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-06-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に内燃機関の排ガス装置(11)に設けられた排ガスヒータ(15)の加熱導体部材(12)を電気的な接続導体(14)に電気的に接続する接続ユニットであって、前記加熱導体部材(12)は、前記接続導体(14)に電気的に接続されるべき加熱導体部材接続端部領域(30)に、加熱導体部材側導体部材(28)の露出した端部(36)を有しており、前記電気的な接続導体(14)は、前記加熱導体部材(12)に電気的に接続されるべき接続導体接続端部領域(32)に、接続導体側導体部材(40)の露出した端部(38)を有している、接続ユニットにおいて、
-前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)と、前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)とに導電接続された接続部材(34)、
-前記接続導体接続端部領域(32)と、前記加熱導体部材接続端部領域(30)と、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)に接続する前記接続部材(34)とを包囲する遮蔽スリーブ(44)であって、該遮蔽スリーブ(44)は、第1のスリーブ端部(56)において前記加熱導体部材(12)の前記加熱導体部材接続端部領域(30)に結合されておりかつ第2のスリーブ端部(58)において前記接続導体(14)の前記接続導体接続端部領域(32)に結合されており、かつ前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)と、前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)と、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(36)に接続する前記接続部材(34)とを外部の影響に対して遮蔽する、遮蔽スリーブ(44)
を含む、接続ユニット。
【請求項2】
前記加熱導体部材側導体部材(28)は、少なくともその前記露出した端部(36)において、中実に形成された1つの導体本体として提供されており、または/かつ前記接続導体側導体部材(40)は、少なくともその前記露出した端部(38)に、複数の個別線材(46)を備えて提供されている、請求項1記載の接続ユニット。
【請求項3】
前記接続部材(34)は、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を受容する加熱導体部材受容開口(50)または/および前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)を受容する接続導体受容開口(54)を有している、請求項1または2記載の接続ユニット。
【請求項4】
前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)は、前記接続導体受容開口(54)内で、前記接続部材(34)の前記接続導体受容開口(54)の領域の変形により生ぜしめられる摩擦結合または/および形状結合により不動に保持されており、または/かつ前記接続導体側導体部材(40)の前記露出した端部(38)は、前記接続導体受容開口(54)内で、材料結合、好適にはろう接により不動に保持されている、請求項3記載の接続ユニット。
【請求項5】
前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)は、前記加熱導体部材受容開口(50)内で、前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)を前記加熱導体部材受容開口(50)内に圧入することにより生ぜしめられた摩擦結合によりまたは/かつ前記接続部材(34)の前記加熱導体部材受容開口(50)の領域を変形させることにより生ぜしめられた摩擦結合または/および形状結合により不動に保持されており、または/かつ前記加熱導体部材側導体部材(28)の前記露出した端部(36)は、前記加熱導体部材受容開口(50)内で、材料結合、好適にはろう接により不動に保持されている、請求項記載の接続ユニット。
【請求項6】
前記接続部材(34)は、少なくとも前記加熱導体部材受容開口(50)の領域にスリットを備えて形成されている、請求項までのいずれか1項記載の接続ユニット。
【請求項7】
前記接続部材(34)は管状に形成されており、かつ好適には前記接続部材(34)の変形により形成された割込みストッパ(57)により互いに隔離された2つの導体部材受容部(48,52)を有しており、これらの導体部材受容部(48,52)のうちの一方は、前記加熱導体部材受容開口(50)を提供しかつ前記導体部材受容部(48,52)のうちの他方は、前記接続導体受容開口(54)を提供する、請求項記載の接続ユニット。
【請求項8】
前記遮蔽スリーブ(44)は、前記第1のスリーブ端部(56)において、前記加熱導体部材(12)の前記加熱導体部材接続端部領域(30)を包囲する前記加熱導体部材(12)のカバー(22)に、材料結合、好適にはろう接または/および溶接により結合されている、請求項1または2記載の接続ユニット。
【請求項9】
前記遮蔽スリーブ(44)の前記第2のスリーブ端部(58)内には、前記接続導体(14)を包囲しかつ前記遮蔽スリーブ(44)により包囲される少なくとも1つのシール部材(62)が設けられている、請求項1または2記載の接続ユニット。
【請求項10】
前記少なくとも1つのシール部材(62)は、前記遮蔽スリーブ(44)の前記第2のスリーブ端部(58)における変形により、前記遮蔽スリーブ(44)と前記接続導体との間に圧縮されて保持されており、または/かつ前記少なくとも1つのシール部材(62)は環状に形成されており、または/かつ前記少なくとも1つのシール部材(62)は、弾性材料、好適にはゴム材料により製造されている、請求項9記載の接続ユニット。
【請求項11】
内燃機関の排ガス装置用の排ガス加熱ユニットであって、排ガス案内容積(16)内を流れる排ガス(A)が周囲を流動可能な加熱導体部材(12)を有しており、該加熱導体部材(12)は、少なくとも1つの貫通案内部(18)の領域において、前記排ガス案内容積(16)を包囲する壁(20)を貫通して案内されており、かつ前記排ガス案内容積(16)の外側の少なくとも1つの加熱導体部材接続端部領域(30)、好適には2つの加熱導体部材接続端部領域(30)において、請求項1または2記載の接続ユニット(10)を介して接続導体(14)に接続されている、内燃機関の排ガス装置用の排ガス加熱ユニット。
【請求項12】
請求項11記載の排ガス加熱ユニットを含む、内燃機関用排ガス装置。
【外国語明細書】