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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005269
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】プロペラガード
(51)【国際特許分類】
   B64C 27/20 20230101AFI20230111BHJP
【FI】
B64C27/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021107059
(22)【出願日】2021-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000102739
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138771
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 将明
(72)【発明者】
【氏名】河野 秀行
(72)【発明者】
【氏名】島本 武史
(72)【発明者】
【氏名】海老名 明弘
(72)【発明者】
【氏名】久保 聖治
(72)【発明者】
【氏名】荒武 淳
(72)【発明者】
【氏名】櫻田 洋介
(72)【発明者】
【氏名】内堀 大輔
(72)【発明者】
【氏名】武田 洋生
(72)【発明者】
【氏名】金丸 直義
(57)【要約】
【課題】鉛直方向に移動している飛行体が物体に接触した際に飛行が停止することを抑制できる。
【解決手段】本体15から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブ17と、水平リブ17の先端を連結する最外環リブ(第2最外環リブ21)と、水平リブ17に固定されて略鉛直方向の駆動軸にプロペラ27が固定されるモータ25と、本体15に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブ53と、を備える飛行体13のプロペラ27を囲うプロペラガード11であって、連結環リブ53を中心に放射方向に配置され、連結環リブ53に上端部57が固定されるとともに下端部59が最外環リブに固定され、連結環リブ53から最外環リブに向かって傾斜角度が徐々に大きくなるバンパー55を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体のプロペラを囲うように構成されるプロペラガードであって、
前記飛行体の本体から放射方向に延出する水平リブと、
前記水平リブの先端を連結する最外環リブと、
前記本体に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブと、
前記連結環リブを中心に放射方向に配置され、前記連結環リブに上端部が固定されるとともに下端部が前記最外環リブに固定され、前記連結環リブから前記最外環リブに向かって傾斜角度が徐々に大きくなるバンパーと、を備える、
プロペラガード。
【請求項2】
前記バンパーは、回転自在に支持されて回転半径の少なくとも一部分を前記バンパーの外側に突出し、傾斜方向に配置される複数のローラを有する、
請求項1に記載のプロペラガード。
【請求項3】
前記複数のローラのうち隣接するローラ同士の間の距離は、前記バンパーの傾斜方向下側より前記バンパーの傾斜方向上側の方が大きい、
請求項2に記載のプロペラガード。
【請求項4】
前記ローラは、前記バンパーの傾斜方向下側に向かうにしたがって大径となる、
請求項3に記載のプロペラガード。
【請求項5】
前記バンパーは、隣接するローラ同士の間に、ローラ外径よりも低い位置で外側に突出する凸部が形成される、
請求項2に記載のプロペラガード。
【請求項6】
前記最外環リブと前記飛行体の脚部の先端との間を張架させるワイヤをさらに設けた、
請求項1に記載のプロペラガード。
【請求項7】
飛行体のプロペラを囲うように構成されるプロペラガードであって、
前記飛行体の本体から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブと、
前記水平リブの先端を連結する最外環リブと、
前記本体に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブと、
前記連結環リブを中心に放射方向に配置され、前記連結環リブに上端部が固定されるとともに下端部が前記最外環リブに固定される複数のバンパーと、
隣接する前記バンパー同士の隙間を覆い、前記本体と前記連結環リブとの間に配置されるセンサのビーム照射範囲を包囲する開口部を有したメッシュ部材と、を備える、
プロペラガード。
【請求項8】
前記開口部は、対角が上下に配置される四辺形に形成される、
請求項7に記載のプロペラガード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プロペラガードに関する。
【背景技術】
【0002】
球状の保護部材に収容された無人飛行体上に配置された360度撮影可能な点検カメラ部を用いて橋梁を点検するための動画撮影を行う第1工程と、橋梁の近傍を無人飛行体が飛行している様子を無人飛行体から離れた遠方から動画撮影する第2工程と、第1工程において撮影された点検映像と、第2工程において撮影された飛行映像とを同期させた状態で後から映像同期表示部に表示する第3工程と、を備えることを特徴とする橋梁検査方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6684507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて、鉛直方向に移動している飛行体が物体に接触した際に飛行が停止することを抑制できるプロペラガードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、本体から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブと、前記水平リブの先端を連結する最外環リブと、前記水平リブに固定されて略鉛直方向の駆動軸にプロペラが固定されるモータと、前記本体に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブと、を備える飛行体の前記プロペラを囲うプロペラガードであって、前記連結環リブを中心に放射方向に配置され、前記連結環リブに上端部が固定されるとともに下端部が前記最外環リブに固定され、前記連結環リブから前記最外環リブに向かって傾斜角度が徐々に大きくなるバンパーを備える、プロペラガードを提供する。
【0006】
本開示は、本体から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブと、前記水平リブの先端を連結する最外環リブと、前記水平リブに固定されて略鉛直方向の駆動軸にプロペラが固定されるモータと、前記本体に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブと、を備える飛行体の前記プロペラを囲うプロペラガードであって、前記連結環リブを中心に放射方向に配置され、前記連結環リブに上端部が固定されるとともに下端部が前記最外環リブに固定され、前記連結環リブから前記最外環リブに向かって傾斜角度が徐々に大きくなるバンパーと、隣接するバンパー同士の隙間を覆い、前記本体と前記連結環リブとの間に配置されるTOFセンサのビーム照射範囲を包囲する開口部を有したメッシュ部材と、を備える、プロペラガードを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、鉛直方向に移動している飛行体が物体に接触した際に飛行が停止することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係るプロペラガードを備える飛行体の側面図
図2図1に示す飛行体の一部分を省略して斜め下から見た斜視図
図3図1に示した飛行体の平面図
図4】バンパーを側面より見た模式図
図5】バンパーの側面図
図6】凸部を形成したバンパーの側面図
図7】バンパーの分解斜視図
図8】TOFセンサのビーム照射範囲を模式的に表した飛行体の斜視図
図9】メッシュ部材の斜視図
図10】上昇時の飛行体がステップに接触したときの説明図
図11】開口部を有するメッシュ部材を備えた飛行体が引っ掛かりを回避する過程を表した説明図
図12】開口部を模式的に表した正面図
図13】種々の構造物に対して飛行体が引っ掛かりを回避する過程を表した説明図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
例えば橋梁検査では、球状の保護部材に収容された無人飛行体に配置された点検カメラ部を用いて橋梁を点検するための撮影を行うことがある。球状の保護部材は、3辺のフレーム部材で構成される複数の三角形を球状に配置することで形成され、無人飛行体を覆う。球状の保護部材は、適度な柔軟性を有する。保護部材は、各接合部(角部)に適度な柔軟性を有する材質を設けることで、飛行中に無人飛行体が橋梁に衝突した場合であっても、橋梁を傷つけてしまうことを防ぐことができる。しかしながら、例えばマンホール内部を点検飛行する無人飛行体(いわゆるドローン)は、マンホールの首部を通過する際にステップあるいは受枠などの構造物に引っ掛かり、飛行が停止することがある。
【0010】
以下、鉛直方向に移動している飛行体が物体に接触した際に飛行が停止することを抑制できるプロペラガードの例について説明する。
【0011】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るプロペラガードを具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るプロペラガード11を備える飛行体13の側面図である。実施の形態1に係るプロペラガード11を備える飛行体13について、先ず、その構成の概略を説明する。
【0013】
飛行体13は、駆動基板を含む本体15と、その本体15から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブ17(図2参照)とを有する。実施の形態1において、水平リブ17は、例えば4本であるが、上述したように3本以上であれば4本に限定されない。本体15から延出したそれぞれの水平リブ17の先端は、水平面内で環状となる第1最外環リブ19の内径側に連結される。第1最外環リブ19は、平面視が八角形の環状リブとなる(図3参照)。第1最外環リブ19は、飛行体13の最外形における水平断面が八角形状となる。
【0014】
第1最外環リブ19の上方には、第1最外環リブ19と同一形状を有する第2最外環リブ21が縦リブ23により間隔を有して固定される。第1最外環リブ19と第2最外環リブ21とは、平面視で重なる。実施の形態1において、最外環リブは、第1最外環リブ19と第2最外環リブ21とにより二段構造で構成されるが、後述するプロペラ27との干渉回避スペースが確保できれば一段構造であってもよい。
【0015】
図2は、図1に示す飛行体13の一部分を省略して斜め下から見た斜視図である。それぞれの水平リブ17には、延在方向の略半分の位置に、モータ25が固定される。つまり、4つのモータ25が配置される。それぞれのモータ25は、駆動軸が略鉛直方向となって上側に突出する。駆動軸には、プロペラ27が固定される。実施の形態1において、モータ25の配置数に対応するようにプロペラ27は4枚翼であるが、モータ25の配置数およびプロペラ27の翼数はこれらの値に限定されない。
【0016】
実施の形態1では、4つの水平リブ17が設けられ、それぞれの水平リブ17に対応してプロペラ27が配置される。実施の形態1では、部品点数が少なく、制御が比較的容易な4つのプロペラ27を備えるクワッドコプター(ドローンの一例)を例に説明するが、この他、飛行体13は、3つのプロペラ27を備えるトライコプター(ドローンの一例)、6つのプロペラ27を備えるヘキサコプター(ドローンの一例)、8つのプロペラ27を備えるオクトコプター(ドローンの一例)であってもよい。
【0017】
クワッドコプターは、隣り合うプロペラ27を互いに逆回転とすることにより反転トルクであるヨー軸まわりのジャイロモーメントを打ち消している。本体15には、重力、揚力、推力、抗力が加わる。クワッドコプターでは、プロペラ27の回転で揚力と推力を発生させる。無風状態では、揚力と推力の合計が重力とつり合えば、本体15は水平に静止状態(ホバリング状態)となる。4つのプロペラ27の回転速度を同じように全て上げれば、揚力と推力との合計が重力を超えて本体15が上昇する。逆に4つのプロペラ27の回転速度を全て下げれば、揚力と推力との合計が重力よりも小さくなり本体15が下降する。
【0018】
この飛行体13では、4つのプロペラ27が配置される放射方向の放射中心に、合成揚力、合成推力が作用する。実施の形態1において、この放射中心を飛行体13の本体中心29と称すことにする。
【0019】
図1に示すように、本体15の上方には、複数の起立リブ31を介してフライトコントローラ33が設けられている。フライトコントローラ33の上方には、起立リブ35により基板37が支持される。この基板37には、本体中心29から4方向の放射方向がビーム方向となる4つのセンサ(例えばTOF(Time Of Flight)センサ39)が配置されている。基板37の上方には、起立リブ41を介してカメラ43(図3参照)が配置されている。カメラ43は、本体中心29を通る鉛直方向に光学系の光軸がほぼ同軸で配置されている。それぞれの水平リブ17には鉛直方向下側に脚軸45が垂設される。この他、本体15の下面には、第2カメラ47、距離センサ49、通信装置51などが配置されている。なお、距離センサ49は、例えば超音波センサや距離センサが用いられる。
【0020】
図3は、図1に示した飛行体13の平面図である。飛行体13は、本体15に対し鉛直方向の上側に、連結環リブ53が配置される。連結環リブ53は、円形のリング状で形成される。連結環リブ53は、放射方向に設けられたプロペラガード11の構成部材である複数のバンパー55のそれぞれの放射中心側で、それぞれのバンパー55の上端部57を連結する。実施の形態1において、バンパー55は、例えば8本となっているが、8本に限定されなくてもよい。連結環リブ53は、それぞれのバンパー55の上端部57を連結するとともに、それぞれのバンパー55により担持された状態となり、本体15の上方に離間して配置される。プロペラガード11のバンパー55は、連結環リブ53を中心に放射方向に配置され、連結環リブ53に上端部57が固定されるとともに、図1に示すように、下端部59が第2最外環リブ21に固定される。
【0021】
図4は、バンパー55を側面より見た模式図である。それぞれのバンパー55は、連結環リブ53から第2最外環リブ21に向かって傾斜角度θが徐々に大きくなるように形成されている。ここで、「徐々に大きくなる」とは、連続的に傾斜角度が増加する曲線状の屈曲形状と、段階的に傾斜角度が増加する折線状の屈曲形状との双方の概念を含む用語である。プロペラガード11は、飛行体13の鉛直方向に沿う上昇時、物体との接触を考慮すれば、角部のない曲線状の屈曲形状であることがより好ましい。
【0022】
図4において、直交するXY軸の原点から半径Rの仮想円を描いたとき、図4に示した側面視によるバンパー55の曲線は、始端Ps(上端)がY軸が-X方向(紙面左方向)に移動した線に相当する縦軸Y1の交点となる。始端Psにおける水平線HLに対する接線61の傾斜角度θ1は例えば21°程度、終端Peにおける水平線HLに対する接線61の傾斜角度θ2は例えば80°程度に設定される。バンパー55の曲線は、始端Ps1となる半径Rの円弧のY軸から距離Lの点における傾斜角度θ3よりも、始端Psから同じ距離Lの点における傾斜角度θ4が大きくなる。つまり、本体中心29から同距離Lの位置では、半径Rの曲線よりもバンパー55の傾斜角度θが大きくなり、滑りやすくなる。
【0023】
なお、バンパー55の曲線は、円弧に限らない。例えば本体中心29を通る鉛直線が長軸となる楕円曲線とすることができる。この場合、飛行体13の外殻形状は、本体中心29を通る鉛直線が長軸となる回転楕円体の表面形状となる。この回転楕円体の表面形状は、本体中心29から同距離の球面形状に比べ、上述同様に傾斜角度θが大きくなるので、飛行体上昇時、物体にバンパー55が接触しても、容易に滑りやすくなる。
【0024】
実施の形態1において、複数のバンパー55は、図3に示すように、円周方向に等間隔で、8方向の放射方向に配置される。それぞれのバンパー55は、図3に示す連結環リブ53の外径円にバンパー55が交わる点における接線61の方向が厚みtとなる板状に形成される。バンパー同士の間に形成される離間スペースの下方には、1つおきにプロペラ27が配置される。8本のバンパー55を有したプロペラガード11は、飛行体13のプロペラ27を全体的に覆い被さるようにして囲う。
【0025】
実施の形態1において、プロペラガード11は、飛行体13の上側半分を覆い、上昇時の引っ掛かりを抑制するように作用するが、同様の構成を上下反転させて、飛行体13の下側半分を覆えば、下降時の引っ掛かりも同様に抑制できる。以下、プロペラガード11は、上昇時の作用と構成を代表例として主に説明する。
【0026】
図5は、バンパー55の側面図である。バンパー55には、傾斜方向に複数のローラ63が配置される。ローラ63は、回転半径の少なくとも一部分をバンパー55の外側に突出する。
【0027】
ローラ63は、バンパー55の傾斜方向下側で密に、バンパー55の傾斜方向上側で疎となるように配置されている。ここで、「密」とは、物体に対向するバンパー接触面における単位面積当たりのローラ外周長さの密度が高いことを言う。つまり、隣接するローラの外周同士が近い距離で隣接する状態のことを言う。また、「疎」とは、物体に対向するバンパー接触面における単位面積当たりのローラ外周長さの密度が低いことを言う。つまり、隣接するローラの外周同士が遠い距離で隣接する状態のことを言う。したがって、隣接するローラの中心軸同士の間のピッチ(間隔)が大きくても、ローラ外径が大きければ、密(ローラ63の外周が接近する状態)にできる。逆に、隣接するローラの中心軸間のピッチ(間隔)が小さくても、ローラ外径が小さければ、疎(ローラ63の外周が離間する状態)となる。つまり、隣接するローラの外周同士の距離によって疎密が決まる。
【0028】
実施の形態1において、ローラ63は、バンパー55の傾斜方向下側に向かうにしたがって大径となるように構成されている。一例として、ローラ63は、連結環リブ53から5個目までが外径8mmの小ローラ65となる。ローラ63は、連結環リブ53から6個目から8個目までが外径10mmの中ローラ67となる。ローラ63は、連結環リブ53から9個目から14個目までが外径12mmの大ローラ69となる。
【0029】
図6は、凸部71を形成したバンパー55の側面図である。バンパー55は、隣接するローラ同士の間に凸部71が形成されていてもよい。凸部71は、ローラ外径よりも低い位置で半径方向外側に突出する。凸部71は、角部のない滑らかな曲線で山形に隆起した形状で形成される。隆起の高さは、ローラ63の外径サイズに応じ設定することができる。すなわち、上述した一例による小ローラ間では隆起の高さを小さくし、中ローラ間では隆起の高さを少し大きくし、大ローラ間では隆起の高さをさらに大きくすることができる。なお、図6では、バンパー55の内周を直線形状としているが、凹部を設けてフレームを波形形状にしてもよい。波形形状とすることで、図6と比べフレームの幅を細くすることができ、軽量化を図ることができる。
【0030】
図7は、バンパー55の分解斜視図である。バンパー55は、板状の一対のバンパーフレーム73と、バンパーフレーム75とを、板厚方向で貼り合わせることにより組み立てられる。一方のバンパーフレーム73には、バンパー55の放射方向に直交する方向(すなわち、板厚方向)の支軸77が、バンパー55の延在方向に間隔を有して複数固定される。それぞれの支軸77には、円環状のローラ63の内穴が挿入されて取り付けられる。支軸77にローラ63の装着された一方のバンパーフレーム73は、他方のバンパーフレーム75に形成された軸孔79に支軸77が嵌合されて、バンパーフレーム75と接着剤等により一体に固定して組み立てられる。なお、ローラ63は、支軸77よりも短い短軸81により支持され、バンパーフレーム75に軸端を当接して脱落が規制されてもよい。バンパー55の固定は、支軸77と軸孔79とが熱溶着や超音波溶接により行われてもよい。
【0031】
バンパー55の材質としては、軽量で高強度の例えばABSが用いられる。ローラ63の材質としては、軽量で円滑性を有する例えばPTFEが用いられる。なお、バンパー55、ローラ63の材質はこれに限定されない。
【0032】
図8は、TOFセンサ39のビーム照射範囲83を模式的に表した飛行体13の斜視図である。プロペラガード11は、バンパー55に加え、メッシュ部材85を備えて構成することができる。メッシュ部材85は、隣接するバンパー同士の隙間を覆う網目を有した構造材である。飛行体13では、8本のバンパー55が放射状に配置されるので、それぞれのバンパー同士の間に1枚ずつ合計8枚のメッシュ部材85が用いられる。
【0033】
飛行体13には、本体15と連結環リブ53との間に、上述のTOFセンサ39が配置される。TOFセンサ39は、TOF方式による測定方式に用いられる。TOF方式による測定では、TOFセンサ39からパルス投光されたレーザビームが、TOFセンサ内の受光素子に戻ってくるまでの時間を計測し、その時間を距離に換算する。メッシュ部材85は、TOFセンサ39のビーム照射範囲83を包囲する開口部87を有している。
【0034】
図9は、メッシュ部材85の斜視図である。メッシュ部材85の開口部87は、対角89が上下に配置される四辺形に形成される。メッシュ部材85は、開口部87の周囲に、同じく四辺形もしくは三角形の種々のサイズの開口が網目状となって形成されるが、開口部87が最も大きな開口面積を有する。この開口部87は、後述するように、飛行体13がマンホール91の首部93を通過する際に、構造物(例えばステップあるいは受枠97など)に接触して引っ掛かることを抑制するように働く。
【0035】
なお、飛行体13は、脚軸45の先端と、第1最外環リブ19との間に、ワイヤ99(図8参照)が所定の張力で張架されている。ワイヤ99は、4本の脚軸45の先端同士を環状(四角形状)に接続する。また、ワイヤ99は、それぞれの脚軸45の先端から第1最外環リブ19の近接する1辺の両端にV字状に張架される。ワイヤ99は、飛行体13の下降時に、飛行体13の下方より相対的に接近する構造物(例えばステップあるいは受枠97など)が、脚軸同士の間、脚軸45と第1最外環リブ19との間に進入して引っ掛かることを抑制する。上述したように、飛行体13は、上側半分を覆うバンパー55に加え、同様の構成を上下反転させて、下側半分を覆うバンパー55を備えれば、このワイヤ99は不要となる。飛行体13は、ワイヤ99を備えることにより、下側半分を覆うバンパー55を備えた場合に比べ、軽量化を安価に実現させることができる。
【0036】
次に、上述した実施の形態1に係るプロペラガードの作用を説明する。
【0037】
実施の形態1に係るプロペラガード11は、飛行体13のプロペラ27を囲うように構成される。具体的には、プロペラガード11は、飛行体13の本体15から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブ17と、水平リブ17の先端を連結する第2最外環リブ21と、本体15に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブ53と、連結環リブ53を中心に放射方向に配置され、連結環リブ53に上端部57が固定されるとともに下端部59が最外環リブに固定され、連結環リブ53から最外環リブに向かって傾斜角度が徐々に大きくなるバンパー55と、を備える。なお、飛行体13は、水平リブ17に固定されて略鉛直方向の駆動軸にプロペラ27が固定されるモータ25を備える。
【0038】
図10は、上昇時の飛行体13がステップ95に接触したときの説明図である。飛行体13は、鉛直上向きに上昇する際の飛行空間において、進行方向に対して垂直方向に突出している突出物体(例えばステップ95)に意図せずバンパー55が接触する場合がある。突出物体がステップ95である場合、最大突出長Sは一般的に8cmと規格されている。この場合、飛行体13は、本体中心29よりも外側のバンパー55にステップ95が接する。飛行体13は、バンパー55が、ステップ95に対して最外環リブに向かって滑るため、飛行体自体が停止することなく進行方向に進むことができる。
【0039】
それぞれのバンパー55は、第2最外環リブ21に向かって傾斜角度θが徐々に大きくなる。プロペラガード11は、飛行体13の上側半分を覆い、上昇時の引っ掛かりを抑制するように作用する。
【0040】
飛行体13は、本体15から放射方向に延出する水平リブ17に、プロペラ27を有したモータ25が固定される。実施の形態1に係る飛行体13であるクワッドコプターは、4つのプロペラ27を有する。この飛行体13では、4つのプロペラ27が配置される放射方向の放射中心に、合成揚力、合成推力が作用する。
【0041】
飛行体13は、平面視において、本体中心29に近い位置ほど、上昇時に衝突した物体からの反力による影響を受けにくい。これに対し、飛行体13は、本体中心29から外側に離れた位置ほど、上昇時に衝突した物体からの反力による影響を受けやすい。このため、本体中心29に近い位置では引っ掛からなかった物体でも、本体中心29から外側に離れた位置に当たると、梃子の原理で合成揚力の作用が小さくなることから、引っ掛かりやすい傾向にある。つまり、容易に前後方向の傾き(Pitch)や、横方向の傾き(Roll)が生じやすくなる。これらピッチやロールが生じると、プロペラ27の下部からの風の吐き出しと、プロペラ27の上部からの吸い込みにより、壁面に吸い付いて飛行バランスを瞬時に喪失する可能性がある。
【0042】
そこで、プロペラガード11のバンパー55は、本体中心29から放射方向外側に離れた位置で、傾斜角度θ2が可能な限り大きく(90度に近づいて)形成される。飛行体13は、本体中心29から外側に離れた位置で物体にバンパー55が接触しても、容易に滑ることにより引っ掛かりにくくなる。また、滑ることにより、物体から受ける反力も低減するので、飛行バランスを喪失しにくくなる。例えば、マンホール内部を点検飛行する飛行体13がマンホール91の首部93を通過する際に、構造物(ステップや受枠97など)に接触しても引っ掛からず、通過することができる。その結果、鉛直方向に移動している飛行体13が物体に衝突した際に飛行が停止することを抑制することができる。
【0043】
また、プロペラガード11において、バンパー55は、放射方向に直交する支軸77で回転自在に支持されて回転半径の少なくとも一部分をバンパー55の外側に突出し、傾斜方向に配置される複数のローラ63を有する。
【0044】
このプロペラガード11では、バンパー55にローラ63が取り付けられる。ローラ63は、放射方向に直交する支軸77で回転自在となる。実施の形態1において、放射方向は、円周方向に等間隔の8方向となる。つまり、隣接するバンパー55に挟まれる角度は45°となる。放射方向に直交する方向とは、平面視において、連結環リブ53の外径円にバンパー55が交わる点における接線方向である。
【0045】
ローラ63は、回転半径の少なくとも一部分がバンパー55の外側に突出する。ローラ63は、バンパー55の傾斜方向に複数が並べられている。飛行体13は、上昇時に、物体に接触しても、ローラ63が接触して回転することにより、極めて容易に滑って引っ掛かりにくくなる。また、容易に滑ることで、物体から受ける反力もさらに低減するので、飛行バランスをより喪失しにくくなる。
【0046】
また、プロペラガード11において、複数のローラ63のうち隣接するローラ同士の間の距離は、バンパー55の傾斜方向下側より、バンパー55の傾斜方向上側の方が大きい。例えば、複数のローラ63のうち隣接するローラ同士の間の距離は、バンパー55の傾斜方向下側で密に、バンパー55の傾斜方向上側で疎になる。
【0047】
このプロペラガード11では、ローラ63が、バンパー55の傾斜方向下側で密になり、バンパー55の傾斜方向上側で疎になる。プロペラガード11では、本体中心29から外側に離れる傾斜方向下側で、ローラ63が密となることにより、上昇時に衝突した物体がローラ63に当たる確率が高くなる。飛行体13の上昇時に、物体がローラ63に当たれば、バンパー55に直接当たる場合に比べ、滑り摩擦をより小さくでき、物体からの反力による影響をより受けにくくすることができる。また、物体からの反力の影響を受けにくいバンパー55の傾斜方向上側ではローラ63を疎とすることにより、飛行体13の軽量化を図ることができる。
【0048】
また、プロペラガード11において、ローラ63は、バンパー55の傾斜方向下側に向かうにしたがって大径となる。
【0049】
このプロペラガード11では、バンパー1つの質量が、ローラ板とローラ受軸の合計となる。ローラ受軸が占める質量の割合が大きい場合、小径のローラ63を密に配列するよりも、大径のローラ63を密に配列する方が質量を軽減できる。プロペラガード11では、バンパー55の傾斜方向下側に向かうにしたがって大径となるローラ63を配置することにより、バンパー55の傾斜方向下側でローラ63を密にしながら、飛行体13の軽量化を図ることが可能となる。
【0050】
また、プロペラガード11において、バンパー55は、隣接するローラ同士の間に、ローラ外径よりも低い位置で外側に突出する凸部71が形成される。
【0051】
このプロペラガード11では、バンパー55のローラ同士の間に、凸部71(こぶ)が形成される。凸部71は、ローラ外径よりも低い位置で、バンパー55の外側に突出する。つまり、物体は、凸部71よりも先にローラ63に接触する。凸部71は、引っ掛かりの生じにくい例えば凸曲面で形成される。
【0052】
バンパー55では、ローラ間に隙間があると、物体の形状によっては、ローラ間に挟まり、引っ掛かる可能性がある。あるいは、物体がローラ間の隙間にあたり、そこが支点となり、飛行体13が大きく回転してしまう可能性がある。
【0053】
バンパー55では、ローラ間の隙間に凸部71を設けることにより、物体がローラ間の凸部71にあたり、ローラ63へ案内されるようになっている。飛行体13は、上昇時に、物体がローラ間に進入しても、凸部71にあたってローラ63へ誘導されるので、上述と同様の作用により、容易に滑って引っ掛かりにくくなる。その結果、物体がローラ間に挟まり、飛行体13が回転することを抑制できる。
【0054】
また、第1最外環リブ19と、脚軸45の先端との間を張架させるワイヤ99を設けている。
【0055】
このワイヤ99により、飛行体13がマンホール91の首部93を下降していく際に、構造物に脚軸45が接触しても引っ掛からず、通過することができる。
【0056】
また、実施の形態1に係るプロペラガード11は、飛行体13のプロペラ27を囲うように構成される。具体的には、プロペラガード11は、飛行体13の本体15から放射方向に延出する少なくとも3本以上の水平リブ17と、水平リブ17の先端を連結する第2最外環リブ21と、本体15に対し鉛直方向上側に配置される連結環リブ53と、連結環リブ53を中心に放射方向に配置され、連結環リブ53に上端部57が固定されるとともに下端部59が最外環リブに固定されるバンパー55と、隣接するバンパー同士の隙間を覆い、本体15と連結環リブ53との間に配置されるセンサ(例えばTOFセンサ39)のビーム照射範囲83を包囲する開口部87を有したメッシュ部材85と、を備える。なお、飛行体13は、水平リブ17に固定されて略鉛直方向の駆動軸にプロペラ27が固定されるモータ25を備える。
【0057】
それぞれのバンパー55は、第2最外環リブ21に向かって傾斜角度θが徐々に大きくなる。プロペラガード11は、飛行体13の上側半分を覆い、上昇時の引っ掛かりを抑制するように作用する。
【0058】
飛行体13は、本体15から放射方向に延出する水平リブ17に、プロペラ27を有したモータ25が固定される。実施の形態1に係る飛行体13であるクワッドコプターは、4つのプロペラ27を有する。この飛行体13では、4つのプロペラ27が配置される放射方向の放射中心に、合成揚力、合成推力が作用する。
【0059】
飛行体13は、平面視において、本体中心29に近い位置ほど、上昇時に衝突した物体からの反力による影響を受けにくい。これに対し、飛行体13は、本体中心29から外側に離れた位置ほど、上昇時に衝突した物体からの反力による影響を受けやすい。このため、本体中心29に近い位置では引っ掛からなかった物体でも、本体中心29から外側に離れた位置に当たると、梃子の原理で合成揚力の作用が小さくなることから、引っ掛かりやすい傾向にある。つまり、容易に前後方向の傾き(Pitch)や、横方向の傾き(Roll)が生じやすくなる。これらピッチやロールが生じると、プロペラ27の下部からの風の吐き出しと、プロペラ27の上部からの吸い込みにより、壁面に吸い付いて飛行バランスを瞬時に喪失する可能性がある。
【0060】
そこで、プロペラガード11のバンパー55は、本体中心29から放射方向外側に離れた位置で、傾斜角度θが可能な限り大きく(90度に近づいて)形成される。飛行体13は、本体中心29から外側に離れた位置で物体にバンパー55が接触しても、容易に滑ることにより引っ掛かりにくくなる。また、滑ることにより、物体から受ける反力も低減するので、飛行バランスを喪失しにくくなる。例えば、マンホール内部を点検飛行する飛行体13がマンホール91の首部93を通過する際に、構造物(ステップや受枠97など)に接触しても引っ掛からず、通過することができる。その結果、鉛直方向に移動している飛行体13が物体に衝突した際に飛行が停止することを抑制することができる。
【0061】
図11は、開口部87を有するメッシュ部材85を備えた飛行体13が引っ掛かりを回避する過程を表した説明図である。これに加え、プロペラガード11は、隣接するバンパー同士の隙間を覆うメッシュ部材85を備える。メッシュ部材85は、本体15と連結環リブ53の中間部に設置されるTOFセンサ39の視野範囲がほぼ開口部87となる。すなわち、メッシュ部材85は、開口部87が設けられことにより、TOFセンサ39からの照射ビームや反射ビームを遮らないように形成されている。
【0062】
プロペラガード11は、メッシュ部材85が設けられることにより、バンパー同士の間に形成される隙間に、構造物が入り込みにくくなり、第2最外環リブ21への引っ掛かりが抑制され、通過することができる。その結果、鉛直方向に移動している飛行体13が物体に衝突した際に飛行が停止することを抑制することができる。
【0063】
また、プロペラガード11において、開口部87は、対角89が上下に配置される四辺形に形成される。
【0064】
図12は、開口部87を模式的に表した正面図である。このプロペラガード11では、開口部87が、TOFセンサ39からの照射ビームや反射ビーム(すなわち、視野範囲)を遮らないように、ある程度の大きさで(マージンをとって)開口されている。このため、開口部87には、比較的小さな構造物(ステップ95の角部等)が入り込む可能性がある。
【0065】
そこで、開口部87は、対角89が上下に配置される四辺形に形成されている。四辺形は、例えば菱形である。菱形の開口部87では、下側2辺101が下側の対角89に向かって徐々に接近して交わる。例えば、飛行体13の上昇時に、図11に示すように、ステップ95の角部がメッシュ部材85の開口部87に進入すると仮定する。すると、飛行体13の上昇に伴って、下側2辺101がステップ95の角部を相対的にガイドする。これにより、ステップ95は、そのまま開口部87に嵌った状態にならず、下側2辺101を滑りながら開口部87の外側へと相対的に押し出されて(実際には、飛行体13がステップ95から離反する)排出される。その結果、飛行体13は、ステップ95から脱出することができる。以上の説明は、飛行体13の上昇時であるが、下降時においても、メッシュ部材85の開口部87にステップ95が嵌った場合、同じ要領(上側2辺103)で飛行体13はステップ95からの脱出が可能となる。
【0066】
図13は、種々の構造物に対して飛行体13が引っ掛かりを回避する過程を表した説明図である。バンパー55、メッシュ部材85を備えるプロペラガード11は、飛行体13が上昇する際、マンホール91の段部105や、マンホール蓋の受枠97などに対しても、上述同様のバンパー55による滑り、開口部87による押し出し作用により、引っ掛かりを抑制することができる。その結果、目視外飛行による自動飛行時においても、飛行体自体が物体に引っ掛かりにくくなり、停止することなく進行方向に進むことができる。
【0067】
したがって、実施の形態1に係るプロペラガード11によれば、鉛直方向に移動している飛行体13が物体に接触した際に飛行が停止することを抑制できる。
【0068】
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本開示は、鉛直方向に移動している飛行体が物体に接触した際に飛行が停止することを抑制できるプロペラガードとして有用である。
【符号の説明】
【0070】
11 プロペラガード
13 飛行体
15 本体
17 水平リブ
19 第1最外環リブ
21 第2最外環リブ
25 モータ
27 プロペラ
39 TOFセンサ
53 連結環リブ
55 バンパー
57 上端部
59 下端部
63 ローラ
71 凸部
77 支軸
83 ビーム照射範囲
85 メッシュ部材
87 開口部
89 対角
θ 傾斜角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13