(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005287
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20230111BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230111BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20230111BHJP
G09F 13/18 20060101ALI20230111BHJP
G09F 13/04 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
F21S2/00 444
F21V23/00 160
F21V23/06
G09F13/18 D
G09F13/04 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021107079
(22)【出願日】2021-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 恭平
(72)【発明者】
【氏名】高島 淳
(72)【発明者】
【氏名】橋本 智成
【テーマコード(参考)】
3K014
3K244
5C096
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014HA03
3K244AA06
3K244BA50
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA02
3K244EA12
3K244HA06
5C096AA22
5C096AA24
5C096AA25
5C096AA27
5C096BA01
5C096BB23
5C096BB45
5C096FA03
(57)【要約】
【課題】配線の簡素化を図る。
【解決手段】表示装置B1において、第1の光源ユニットA1は、点灯用の電力が入力される第1の入力部(基板301A、電極)を有する。第2の光源ユニットA2は、点灯用の電力が入力される第2の入力部(基板301B、電極)を有する。第1の入力部と第2の入力部は、本体の前後方向から見て重なる位置にある。配線部材は、第1の入力部及び第2の入力部と電気的に接続されるコネクタ部7と、コネクタ部7を電源装置と電気的に接続する導体と、を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯用の電力が入力される第1の入力部を有する第1の光源ユニットと、
前記点灯用の電力が入力される第2の入力部を有する第2の光源ユニットと、
前記第1の光源ユニットによって照らされる第1の表示パネルと、
前記第2の光源ユニットによって照らされる第2の表示パネルと、
前記点灯用の電力を供給する電源装置と、
前記第1の光源ユニット、前記第2の光源ユニット、前記第1の表示パネル、前記第2の表示パネル、及び前記電源装置を保持する箱状の本体と、
前記第1の光源ユニット及び前記第2の光源ユニットを前記電源装置と電気的に接続し、前記点灯用の電力の給電路となる配線部材と、
を備え、
前記第1の光源ユニットと前記第1の表示パネルは、前記本体の前面を覆うように前記本体に保持され、
前記第2の光源ユニットと前記第2の表示パネルは、前記本体の後面を覆うように前記本体に保持され、
前記第1の入力部と前記第2の入力部は、前記本体の前後方向から見て重なる位置にあり、
前記配線部材は、
前記第1の入力部及び前記第2の入力部と電気的に接続されるコネクタ部と、
前記コネクタ部を前記電源装置と電気的に接続する導体と、
を有する、
表示装置。
【請求項2】
前記第1の入力部は、前記本体の前記前面に沿った長手方向の一端から前記後面に向かって突出し、
前記第2の入力部は、前記本体の前後方向から見て、前記第1の光源ユニットの長手方向の一端と重なる一端から前記前面に向かって突出している、
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記コネクタ部は、
前記第1の入力部と電気的に接続される第1コンタクトと、
前記第2の入力部と電気的に接続される第2コンタクトと、
前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトを収容するハウジングと、
を有する、
請求項1又は2記載の表示装置。
【請求項4】
前記コネクタ部は、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトをそれぞれ2つずつ有し、
前記配線部材は、
一方の前記第1コンタクトと電気的に接続される、1つの前記導体と、
一方の前記第2コンタクトと電気的に接続される、別の1つの前記導体と、
を有し、
他方の前記第1コンタクトと他方の前記第2コンタクトが電気的に接続されている、
請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記他方の第1コンタクトと前記他方の第2コンタクトが直接つながっている、
請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記電源装置は、前記本体の前後方向から見て、前記第1の光源ユニットの前記長手方向の一端に寄せて、前記本体に支持されている、
請求項2~5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記電源装置は、前記導体と電気的に接続される出力端子を有し、
前記出力端子は、前記電源装置において、前記本体の前後方向から見て、前記第1の光源ユニットの前記長手方向の一端に寄せて配置されている、
請求項6記載の表示装置。
【請求項8】
外部電源から前記電源装置への給電路となる電源線が電気的に接続される端子台を更に備え、
前記端子台は、前記本体の前後方向から見て、前記電源装置に対して前記第1の光源ユニットの前記長手方向の他端側に配置されている、
請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
前記導体は、絶縁体に被覆された電線であり、
前記本体は、前記電線を支持する支持部を有し、
前記支持部は、前記本体の前後方向から見て、前記第1の光源ユニットの長手方向の一端に寄せて配置されている、
請求項2~8のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記本体に保持される2次電池を更に備え、
前記電源装置は、常用電源から供給される常用電力によって前記点灯用の電力を作成し、かつ、前記常用電力によって前記2次電池を充電するように構成される、
請求項1~9のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関し、より詳細には、本体の前面と後面のそれぞれに表示パネルを有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来例として特許文献1記載の誘導灯(表示装置)を例示する。特許文献1記載の誘導灯(以下、従来例という。)は、部屋の天井面などに直付けして使用する両面灯であり、非常口などを示す図柄を表示する。
【0003】
従来例は、本体、2つの表示ユニット、2つのランプホルダユニット、などを備える。本体は、筐体である本体枠と、本体枠の内側に内蔵された端子台、バッテリー、点灯装置などの電気部品とを有する。本体枠は、中空略直方体状であり、前面及び後面がほぼ全面にわたり大きく開口している。本体枠の前面及び後面は、表示ユニットとほぼ同じ大きさであり、本体枠の前面開口及び後面開口も、表示ユニットとほぼ同じ大きさである。
【0004】
2つの表示ユニットはそれぞれ、表面に非常口などを示す図柄が見えるように配置されている。表示ユニットは、本体の前面側と後面側にそれぞれ1つずつ配置されている。
【0005】
2つのランプホルダユニットはそれぞれ、光源を内蔵する。ランプホルダユニットは、前面側及び後面側の表示ユニットそれぞれの上部に1つずつ配置されている。
【0006】
表示ユニットは、ランプホルダユニットが内蔵する光源が照射した光を上端から入射し、入射した光により、印刷された非常口などを示す図柄が発光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1記載の従来例のように、本体の前後両面にランプホルダユニット(光源ユニット)を1つずつ備える場合、本体に内蔵された点灯装置と各ランプホルダユニットを電気的に接続する配線の処理が煩雑になる可能性が高い。
【0009】
本開示の目的は、配線の簡素化を図ることができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様に係る表示装置は、点灯用の電力が入力される第1の入力部を有する第1の光源ユニットと、前記点灯用の電力が入力される第2の入力部を有する第2の光源ユニットと、を備える。前記表示装置は、前記第1の光源ユニットによって照らされる第1の表示パネルと、前記第2の光源ユニットによって照らされる第2の表示パネルと、を備える。前記表示装置は、前記点灯用の電力を供給する電源装置と、前記第1の光源ユニット、前記第2の光源ユニット、前記第1の表示パネル、前記第2の表示パネル、及び前記電源装置を保持する箱状の本体と、を備える。前記表示装置は、前記第1の光源ユニット及び前記第2の光源ユニットを前記電源装置と電気的に接続し、前記点灯用の電力の給電路となる配線部材を備える。前記第1の光源ユニットと前記第1の表示パネルは、前記本体の前面を覆うように前記本体に保持される。前記第2の光源ユニットと前記第2の表示パネルは、前記本体の後面を覆うように前記本体に保持される。前記第1の入力部と前記第2の入力部は、前記本体の前後方向から見て重なる位置にある。前記配線部材は、前記第1の入力部及び前記第2の入力部と電気的に接続されるコネクタ部と、前記コネクタ部を前記電源装置と電気的に接続する導体と、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の表示装置は、配線の簡素化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1Aは、本開示の実施形態に係る表示装置の前方から見た斜視図である。
図1Bは、同上の表示装置の後方から見た斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の表示装置の前方から見た分解斜視図である。
【
図3】
図3は、同上の表示装置の第1の表示ブロックを省略した分解斜視図である。
【
図4】
図4は、同上の表示装置におけるコネクタ部の分解斜視図である。
【
図5】
図5は、同上の表示装置における第1の光源ユニットを後方から見た斜視図である。
【
図6】
図6は、同上の第1の光源ユニットの後方から見た分解斜視図である。
【
図7】
図7Aは、同上の第1の光源ユニットにおける発光ブロックの正面図である。
図7Bは、同上の発光ブロックの左側面図である。
図7Cは、同上の発光ブロックの右側面図である。
【
図8】
図8は、同上の表示装置の本体、筐体、コネクタ部の第1カバーなどを省略した要部の斜視図である。
【
図9】
図9は、同上の表示装置の第1の光源ユニットと第1の表示ブロックを含む要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の実施形態に係る表示装置について図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0014】
(1)実施形態に係る表示装置の概要
本開示の実施形態に係る表示装置B1は、第1の光源ユニットA1と、第2の光源ユニットA2と、第1の表示パネル20Aと、第2の表示パネル20Bと、電源装置11と、本体1と、配線部材と、を備える(
図2参照)。
【0015】
第1の表示パネル20Aは、第1の光源ユニットA1によって照らされる。第2の表示パネル20Bは、第2の光源ユニットA2によって照らされる。電源装置11は、第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2に点灯用の電力を供給する。本体1は、第1の光源ユニットA1、第2の光源ユニットA2、第1の表示パネル20A、第2の表示パネル20B、及び電源装置11を保持する。配線部材は、第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を電源装置11と電気的に接続し、点灯用の電力の給電路となる。
【0016】
本体1は、箱状に形成される。第1の光源ユニットA1と第1の表示パネル20Aは、本体1の前面を覆うように本体1に保持される(
図1A参照)。第2の光源ユニットA2と第2の表示パネル20Bは、本体1の後面を覆うように本体1に保持される(
図1B参照)。
【0017】
第1の光源ユニットA1は、点灯用の電力が入力される第1の入力部(基板301A、電極302A)を有する。第2の光源ユニットA2は、点灯用の電力が入力される第2の入力部(基板301B、電極302B)を有する。第1の入力部と第2の入力部は、本体1の前後方向から見て重なる位置にある(
図2参照)。配線部材は、第1の入力部及び第2の入力部と電気的に接続されるコネクタ部7と、コネクタ部7を電源装置11と電気的に接続する導体(例えば、電線16)と、を有する。
【0018】
しかして、実施形態に係る表示装置B1では、第1の光源ユニットA1の第1の入力部と、第2の光源ユニットA2の第2の入力部とが、本体1の前後方向から見て重なる位置に配置されている。そのため、実施形態に係る表示装置B1は、第1の入力部と第2の入力部が、第1の光源ユニットA1の長手方向の両端に振り分けて本体1に配置される場合に比べて、配線の簡素化を図ることができる。ここで、「配線の簡素化」とは、電源装置11と第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を電気的に接続する配線(電線16)を本体1内で引き回す距離(配線の長さ)を短くすること、省配線化(配線の本数の減少)すること、などを意味している。
【0019】
(2)実施形態に係る表示装置の詳細
実施形態に係る表示装置B1(以下、表示装置B1と略す。)について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する表示装置B1は、事務所及び店舗などの建物の避難口又は避難口への通路に設置され、前方と後方の2方向に対して避難誘導を行うための、いわゆる両面型の誘導灯である。ただし、実施形態に係る表示装置は、誘導灯に限定されず、例えば、建物内の特定の場所(化粧室など)を表示する用途などに用いられても構わない。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、
図1A及び
図1Bにそれぞれ矢印で示す上下、前後及び左右の各方向を、表示装置B1の上下、前後及び左右の各方向と定義する。
【0020】
表示装置B1は、第1の光源ユニットA1、第2の光源ユニットA2、第1の表示ブロック2A、第2の表示ブロック2B、本体1、などを備えている(
図1~
図3参照)。
【0021】
(2-1)本体
本体1は、合成樹脂材料により、前面に開口部を有する四角形の箱状に形成されている(
図2参照)。ただし、本体1は、開口部を後面に有する箱状に形成されてもよいし、前面及び後面のいずれにも開口部を有さない箱状に形成されてもよい。本体1は、第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させるための電源装置11、2次電池を有する電池ユニット13、端子台12、取付板10、コネクタ部7、電線16などを収容している。
【0022】
本体1の上側の壁には、電源ケーブル6(
図3参照)を引き込むための電源穴15が設けられている(
図1及び
図2参照)。電源穴15は、上側の壁の長手方向(左右方向)のほぼ中央に開口している。なお、電源ケーブル6は、2本の電源線60を有しており、常用電源(例えば、商用の電力系統)から供給される交流電力(常用電力)の給電路となる。
【0023】
(2-1-1)取付板
取付板10は、金属材料によって板状に形成されている(
図2参照)。取付板10は、本体1の内底面にねじ止めされる。電源装置11と端子台12は、取付板10にねじ止めされて本体1内に収容される。なお、電池ユニット13は、取付板10に対して着脱可能に取り付けられる。
【0024】
(2-1-2)電源装置
電源装置11は、常用電源から供給される常用電力で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させるとともに、電池ユニット13を充電する。また、電源装置11は、常用電源の停電時においては、電池ユニット13から供給される非常用電力で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させる。なお、「電池ユニット13を充電する」とは、電池ユニット13が有する2次電池を充電することを意味する。また、「電池ユニット13から供給される非常用電力」とは、電池ユニット13が有する2次電池から放電される直流電力を意味する。
【0025】
すなわち、電源装置11は、電池ユニット13の充電回路と、常用電源で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させる点灯回路と、を備えている。電源装置11は、非常用電源で第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を点灯させる非常用点灯回路と、充電回路、点灯回路及び非常点灯回路を収容するケース110とを更に備えている(
図2参照)。
【0026】
ケース110は、合成樹脂材料によって箱状に形成されている。ケース110は、本体1内の右下に収容され、ねじ止めによって取付板10に取り付けられている。ケース110の右上隅に出力端子部111が設けられている。出力端子部111は、プラス極とマイナス極の2つの端子を有する。これら2つの端子は、点灯回路の出力端子の正極及び負極と1つずつ接続されている。
【0027】
(2-1-3)端子台
端子台12は、合成樹脂材料によって箱状に形成されている。端子台12は、本体1内において、電源装置11の左側の上部に配置され、ねじ止めによって取付板10に取り付けられている。
【0028】
端子台12の前面に3角柱状の突台部120が左右方向に並ぶように形成されている(
図2参照)。各突台部120には複数(例えば、3つ)の電線挿入孔が設けられている。これらの電線挿入孔には、電源ケーブル6の2本の電源線60の導体が1つずつ挿入される(
図3参照)。各電線挿入孔に挿入された電源線60の導体は、端子台12の内部に収容されている複数のねじなし端子(速結端子)と1つずつ電気的かつ機械的に接続される。また、複数のねじなし端子は、電源装置11の入力端子と電気的に接続されている。つまり、電源線60は、端子台12を介して電源装置11と電気的に接続され、電源装置11に対して常用電源を供給するための給電路を形成している。
【0029】
(2-1-4)電池ユニット
電池ユニット13は、複数の2次電池と、これら複数の2次電池を収容する合成樹脂製の電池ケース130と、を有する。複数の2次電池は、例えば、円筒形のニッケル水素2次電池である。電池ケース130は、複数の2次電池と電気的に接続された電池コネクタ131を有している。電池コネクタ131は、電源装置11のケース110に設けられた受け側のコネクタと抜き差し可能に電気的に接続される。なお、電池ユニット13は、本体1内において、電源装置11の左側の下部(端子台12の下)に配置される(
図3参照)。
【0030】
(2-1-5)コネクタ部
コネクタ部7は、合成樹脂製のハウジング70と、2つの第1コンタクト74Aと、2つの第2コンタクト74Bと、を有している(
図4参照)。以下の説明においては、
図4に矢印で示す前後、左右、上下の各方向を、コネクタ部7の前後、左右、上下の各方向と規定する。なお、コネクタ部7の前後、左右、上下の各方向は、表示装置B1の前後、左右、上下の各方向と一致している。
【0031】
合計4つのコンタクト(2つの第1コンタクト74A及び2つの第2コンタクト74B)は、すべて同一の形状及び同一の寸法に形成されている。第1コンタクト74A及び第2コンタクト74Bは、逆U字状の本体部740と、本体部740の一端から突出する一対のばね片741と、本体部740の他端から突出する角柱状の端子片742と、を有している。なお、本体部740、一対のばね片741、及び端子片742は、金属板が打ち抜き加工及び曲げ加工されることによって一体に形成されている。
【0032】
ハウジング70は、ボディ71と、第1カバー72と、第2カバー73と、を有する。ボディ71は、第1側壁711、第2側壁712、隔壁713、中央壁714、一対の取付壁715を有する。
【0033】
第1側壁711は、長方形の平板状に形成されている。第1側壁711の長手方向(前後方向)の中央における第1側壁711の上端及び下端に、U字状の挿入溝7110が前後方向に間隔を空けて並ぶように2つずつ設けられている。また、第1側壁711の短手方向(上下方向)の両端に、それぞれ2つの挿入溝7110を挟むように、4角形の穴7111が2つずつ設けられている。
【0034】
第2側壁712は、長方形の平板状に形成されている。第2側壁712は、第1側壁711の右方に第1側壁711と平行するように配置され、隔壁713によって第1側壁711とつながっている。隔壁713は、長方形の平板状に形成されている。隔壁713は、第1側壁711の短手方向の中央と第2側壁712の短手方向の中央を、第1側壁711及び第2側壁712の長手方向の全長に渡ってつなげている。すなわち、第1側壁711、第2側壁712、及び隔壁713は、前方から見てH字状に一体に形成されている。なお、隔壁713の前端及び後端における左右方向の中央に、前後方向に沿った溝7130が設けられている。
【0035】
中央壁714は、平板状に形成され、第1側壁711の前後方向の中央において、第1側壁711、第2側壁712及び隔壁713とそれぞれ直交するように設けられている。
【0036】
一対の取付壁715はそれぞれ、上から見てクランク状に形成されている。一方の取付壁715は、隔壁713の前端と中央壁714の間において、第1側壁711、第2側壁712及び隔壁713とそれぞれ直交するように設けられている。他方の取付壁715は、隔壁713の後端と中央壁714の間において、第1側壁711、第2側壁712及び隔壁713とそれぞれ直交するように設けられている。また、一対の取付壁715の上端及び下端のそれぞれに、上下方向を深さ方向とする取付溝7150が設けられている。
【0037】
隔壁713の上面と下面において、前側の取付壁715の前方と後側の取付壁715の後方にそれぞれ角柱状の支持部716が1つずつ設けられている。これらの支持部716は、その軸方向を上下方向に一致させるように、隔壁713の上面及び下面から突出している。
【0038】
第1カバー72は、ボディ71の上面を覆うように第1側壁711に取り付けられる。第1カバー72は、長方形の平板状に形成されている。第1カバー72の下面における左端の前後方向の中央に、一対のリブ720が設けられている。一対のリブ720は、前後方向に間隔を空けて並び、かつ、下向きに突出している。また、第1カバー72の下面における左端に、一対の爪721が設けられている。一対の爪721は、前方から見てL字状に形成されている。一対の爪721は、一対のリブ720を挟んで前後方向に並んでいる。
【0039】
第2カバー73は、ボディ71の下面を覆うように第1側壁711に取り付けられる。第2カバー73は、長方形の平板状に形成されている。第2カバー73の上面における左端の前後方向の中央に、一対のリブ730が設けられている。一対のリブ730は、前後方向に間隔を空けて並び、かつ、上向きに突出している。また、第2カバー73の上面における左端に、一対の爪731が設けられている。一対の爪731は、前方から見てL字状に形成されている。一対の爪731は、一対のリブ730を挟んで前後方向に並んでいる。なお、第1カバー72と第2カバー73は、同一の形状及び同一の寸法に形成されている。
【0040】
第1カバー72は、一対の爪721を第1側壁711の上側の2つの穴7111の縁に引っ掛けるようにしてボディ71に取り付けられる。同じく、第2カバー73は、一対の爪731を第1側壁711の下側の2つの穴7111の縁に引っ掛けるようにしてボディ71に取り付けられる。しかして、ボディ71に第1カバー72と第2カバー73が取り付けられることで角筒状のハウジング70が構成されている。
【0041】
ここで、ハウジング70の前面と後面には、それぞれ2つの差込口が上下に並ぶように開口している。そして、前面の2つの差込口の奥に、第1コンタクト74Aが1つずつ配置されている。一方、後面の2つの差込口の奥に、第2コンタクト74Bが1つずつ配置されている。なお、第1コンタクト74A及び第2コンタクト74Bはそれぞれ、本体部740を支持部716に嵌合し、かつ、端子片742を取付壁715の取付溝7150に挿入するようにしてボディ71に取り付けられる。
【0042】
ここで、ハウジング70内の上段に収容されている第1コンタクト74A及び第2コンタクト74Bのそれぞれの端子片742同士が電線75によって電気的に接続される(
図8参照)。一方、ハウジング70内の下段に収容されている第1コンタクト74Aの端子片742及び第2コンタクト74Bの端子片742に、2本の電線16の導体が1つずつ電気的に接続される。なお、2本の電線16のそれぞれの導体は、第1側壁711に設けられた4つの挿入溝7110のうちの下方の2つの挿入溝7110を通して、ハウジング70内に挿入される。
【0043】
コネクタ部7は、本体1の右上隅に設けられているコネクタ取付部18に取り付けられる(
図3参照)。コネクタ取付部18は、本体1の右側の壁の上部から左向きに突出する一対の係合片180と、本体1の上側の壁の右端から下向きに突出する一対の係合突起181と、を有している(
図3参照)。
【0044】
コネクタ部7は、ハウジング70の長手方向(前後方向)の両端における上面と下面から突出する、合計4つの突起部700に、一対の係合片180と一対の係合突起181を1つずつ係合させて本体1に取り付けられる(
図3参照)。
【0045】
しかして、コネクタ部7は、ハウジング70の前面の開口を本体1の開口部に対向させ、かつ、ハウジング70の後面の開口を本体1の内底面に対向させるように本体1に取り付けられている。なお、本体1の内底面の右上隅に4角形の窓19が開口している。ゆえに、コネクタ部7のハウジング70の後面は、本体1の窓19と対向している(
図3参照)。
【0046】
(2-2)第1の表示ブロック及び第2の表示ブロック
第1の表示ブロック2Aは、表示パネル20Aと、導光板21Aと、保持体22Aと、を有する(
図2参照)。また、第2の表示ブロック2Bは、表示パネル20Bと、導光板21Bと、保持体22Bと、を有する(
図2参照)。
【0047】
表示パネル20A、20Bは、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の平板状に形成されている。ただし、表示パネル20A、20Bは、石英ガラスなどの合成樹脂以外の透光性を有する材料で形成されても構わない。表示パネル20A、20Bの表示面には、避難誘導のためのピクトグラムが表示されている(
図1A及び
図1B参照)。
【0048】
導光板21A、21Bは、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって四角形の平板状に形成されている。
【0049】
導光板21Aは、その前面を表示パネル20Aの後面と対向させるように表示パネル20Aの後方に配置される(
図2参照)。導光板21Aの上面(入射面210)に、第1の光源ユニットA1から放射される光が入射される。入射面210から入射する光は、導光板21A内を導光されて導光板21Aの前面(出射面211)から出射される。そして、導光板21Aの出射面211から出射する光によって表示パネル20Aが照らされる。
【0050】
導光板21Bは、その後面を表示パネル20Bの前面と対向させるように表示パネル20Bの前方に配置される(
図2参照)。導光板21Bの上面(入射面210)に、第2の光源ユニットA2から放射される光が入射される。入射面210から入射する光は、導光板21B内を導光されて導光板21Bの前面(出射面211)から出射される。そして、導光板21Bの出射面211から出射する光によって表示パネル20Bが照らされる。
【0051】
保持体22Aは、透光性を有しない合成樹脂材料により、前面と上面が開放された四角形の箱状に形成されている。保持体22Aは、導光板21Aの前方に表示パネル20Aを配置するようにして表示パネル20Aと導光板21Aを保持している(
図2参照)。
【0052】
保持体22Bは、透光性を有しない合成樹脂材料により、後面と上面が開放された四角形の箱状に形成されている。保持体22Bは、導光板21Bの前方に表示パネル20Bを配置するようにして表示パネル20Bと導光板21Bを保持している(
図2参照)。
【0053】
第1の表示ブロック2Aは、本体1の開口部のうち、第1の光源ユニットA1が取り付けられる上部を除いた残りの部分を覆うように本体1に取り付けられる(
図1A参照)。また、第2の表示ブロック2Bは、本体1の後面において、第2の光源ユニットA2が取り付けられる上部を除いた残りの部分を覆うように本体1に取り付けられる(
図1B参照)。
【0054】
(2-3)第1の光源ユニット及び第2の光源ユニット
第1の光源ユニットA1と第2の光源ユニットA2のそれぞれの基本構造は共通である。したがって、以下では、第1の光源ユニットA1について、
図5-
図7を参照しながら説明し、第2の光源ユニットA2については、第1の光源ユニットA1と異なる点のみを説明する。なお、以下の説明において、第1の光源ユニットA1と第2の光源ユニットA2のそれぞれに共通する構成要素を区別するための数字の後に、第1の光源ユニットA1の構成要素には符号「A」を、第2の光源ユニットA2の構成要素には符号「B」を付している。
【0055】
第1の光源ユニットA1は、発光ブロック3Aと、導光体5Aと、筐体4Aと、を有している(
図5及び
図6参照)。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、
図6に矢印で示す上下、前後及び左右の各方向を、第1の光源ユニットA1の上下、前後及び左右の各方向と定義する。なお、第1の光源ユニットA1の上下、前後及び左右の各方向は、表示装置B1の上下、前後及び左右の各方向と一致している。
【0056】
(2-3-1)発光ブロック
発光ブロック3Aは、発光部30Aと、放熱部材31Aと、固定具32Aと、熱伝導部材33Aと、を有している(
図6及び
図7参照)。
【0057】
発光部30Aは、固体光源であるLED300Aと、LED300Aを実装した基板301Aと、を有している。LED300Aは、例えば、パッケージ型の照明用白色LEDである。基板301Aは、左右方向から見て略T字型に形成されたプリント配線板である(
図6及び
図7B参照)。基板301Aの幅広の部分の表面にLED300Aが実装されている。基板301Aの幅細の部分の表裏両面に各々一対の電極302Aが形成されている。一対の電極302Aは、基板301Aのプリント配線を介してLED300Aのアノード及びカソードと1つずつ電気的に接続されている。
【0058】
放熱部材31Aは、放熱板310Aと、基板301Aの裏面と熱的に結合する結合部311Aと、2つの突部312Aと、を有している。放熱板310A及び結合部311Aはそれぞれ、長方形の平板状に形成されている。ただし、放熱板310Aは、基板301Aよりも十分に大きく形成され、結合部311Aは、基板301Aよりも小さく形成されている。また、結合部311Aは、放熱板310Aの厚み方向(前後方向)に突出するように放熱板310Aと一体に形成されている。言い換えると、放熱部材31Aは、放熱板310Aと結合部311Aによって略L字形状に形成されている(
図6参照)。
【0059】
2つの突部312Aはそれぞれ、放熱板310Aの一部が切り起こされることで放熱板310Aと一体に形成されている(
図6及び
図7A参照)。各突部312Aは、前後方向から見て、略台形状に形成されている。各突部312Aの一端(台形の下底に相当する部位)が放熱板310Aとつながっている。そして、各突部312Aは、放熱板310Aとつながった一端を支点として、前後方向に変位(撓み)可能に構成されている。
【0060】
また、放熱板310Aの短手方向(上下方向)における長手方向(左右方向)の中央に、四角形の穴313Aが1つずつ設けられている(
図6及び
図7A参照)。これら2つの穴313Aは、それぞれ放熱板310Aを厚み方向(前後方向)に貫通している。
【0061】
熱伝導部材33Aは、例えば、シート状のシリコーン樹脂で四角形状に形成されている(
図6参照)。熱伝導部材33Aは、結合部311Aと基板301Aの間に介在し、結合部311Aと基板301Aを熱的に結合する。つまり、LED300Aに生じる熱は、基板301Aから熱伝導部材33Aを介して放熱部材31Aに伝導される。
【0062】
固定具32Aは、本体部320A、第1突片321A、第2突片322A、一対の押さえ部323A及び一対の爪324Aを有している(
図6及び
図7参照)。なお、本体部320A、第1突片321A、第2突片322A、押さえ部323A及び一対の爪324Aは、合成樹脂材料によって一体に形成されている。
【0063】
本体部320Aは、U字形に形成されている。一対の爪324Aはそれぞれ、角すい台状に形成されている。一対の爪324Aは、本体部320Aの両端における内側面に1つずつ設けられている。
【0064】
第1突片321Aは、四角形の平板状に形成されている。第1突片321Aは、本体部320Aの前端と対向している(
図7C参照)。第2突片322Aは、平面視でC字形に形成されている(
図6参照)。第2突片322Aは、本体部320Aの後端と対向している(
図7C参照)。なお、第1突片321A及び第2突片322Aはそれぞれ、本体部320Aの両端と同じ方向(
図6における右方向)に突出している。
【0065】
一対の押さえ部323Aはそれぞれ、直方体状に形成されている(
図6参照)。一対の押さえ部323Aは、本体部320Aの内側面(左側面)から突出している。
【0066】
しかして、固定具32Aは、第1突片321Aと第2突片322Aの間に結合部311Aを配置し、基板301Aの上端と下端に一対の爪324Aを1つずつ引っ掛けることよって、発光部30Aを放熱部材31Aに固定する(
図7B参照)。なお、固定具32Aは、一対の押さえ部323Aによって結合部311Aを基板301Aに近付く向き(左向き)に押すことにより、結合部311A及び基板301Aと熱伝導部材33Aとの密着度を高めている。
【0067】
なお、第2の光源ユニットA2の発光ブロック3Bは、第1の光源ユニットA1の発光ブロック3Aと同一の構成である。
【0068】
(2-3-2)導光体
導光体5Aは、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料によって4角柱状に形成されている(
図6参照)。ただし、導光体5Aの形状は4角柱状に限定されず、4角すい状又は4角すい台状などの形状でもよい。
【0069】
導光体5Aの長手方向(軸方向)に対向する2つの底面(左底面及び右底面)のうち、一方の底面(右底面)が入射面50Aとなる。また、導光体5Aの4つの側面(前面、後面、上面、下面)のうちの1つの側面(下面)が出射面51Aとなる。さらに、導光体5Aの出射面51Aと対向する側面(上面)には、多数の凹溝54Aが設けられている(
図8参照)。これらの凹溝54Aは、入射面50Aからの距離が大きくなるにつれて、隣り合う凹溝54Aとの間隔を狭くするように平行に並んでいる。
【0070】
導光体5Aの4つの側面のうち、出射面51Aと隣り合う2つの側面52A(前面及び後面)に、複数(図示例では4つ)の嵌合部53Aが設けられている。4つの嵌合部53Aは、2つの側面52Aに2つずつ設けられている。なお、各側面52Aに2つずつ設けられる嵌合部53Aのうち、入射面50Aに近い方の2つの嵌合部53Aを第1の嵌合部53AAと呼び、入射面50Aから遠い方の2つの嵌合部53Aを第2の嵌合部53ABと呼ぶ場合がある。
【0071】
2つの第1の嵌合部53AAは、底面が台形である4角柱状に形成されている。ただし、2つの第1の嵌合部53AAの上面は、2つの第1の嵌合部53AAの下面に比べて、側面52Aとなす角が小さくなっている。
【0072】
2つの第2の嵌合部53ABは、底面が台形である4角柱状の突起530Aと、突起530Aの上端から真っすぐに上に延びている直方体状の突台531Aと、を有している(
図6参照)。なお、突台531Aの上面は、下向きの傾斜面となっている。
【0073】
(2-3-3)筐体
筐体4Aは、前壁40A、上壁41A、一対の側壁42A、収容部43A、取付部44A、複数の位置決め部45A、一対の取付片46A、及び一対の支持片47Aを有している(
図6参照)。前壁40Aは、長方形の平板状に形成されている。上壁41Aは、長方形の平板状に形成され、前壁40Aの上端から後方に向かって突出している。一対の側壁42Aはそれぞれ、長方形の平板状に形成され、前壁40Aの左右両端から後方に向かって突出している。一対の側壁42Aの上端は、上壁41Aの長手方向の両端とつながっている。つまり、筐体4Aは、前壁40A、上壁41A、及び一対の側壁42Aにより、後面と下面が開放された長尺の箱状に形成されている。
【0074】
収容部43Aは、前面と下面と右側面が開放された長尺の箱状に形成されている(
図6参照)。収容部43Aは、入射面50Aを右側面から露出させ、出射面51Aを下面から露出させるようにして導光体5Aを収容する(
図5及び
図6参照)。
【0075】
収容部43Aは、後板430A、上板431A、前板432A、及び側板433Aを有している(
図6参照)。後板430Aは、筐体4Aの前壁40Aよりも僅かに短い長尺の長方形状に形成されて前壁40Aと前後方向に対向している(
図6参照)。上板431Aは、長手方向の長さが後板430Aの長手方向の長さにほぼ等しい長尺の長方形状に形成されて後板430Aの上端から前方に突出している(
図9参照)。側板433Aは、長方形の平板状に形成され、後板430A及び上板431Aのそれぞれの左端面とつながっている(
図6参照)。側板433Aの前端から右方向にリブ4330が突出している。なお、後板430Aとリブ4330の前後方向に沿った間隔は、導光体5Aの前後方向の厚みよりも僅かに大きい。
【0076】
ここで、後板430Aには2つの被嵌合部4300が設けられている(
図6参照)。2つの被嵌合部4300は、それぞれ4角形の穴で構成されている。こられ2つの被嵌合部4300は、導光体5Aの後側の側面52Aに設けられた嵌合部(第1の嵌合部53AA、第2の嵌合部53AB)が1つずつ嵌合する。
【0077】
前板432Aは、長方形の平板状に形成されている。前板432Aは、上板431Aの右端から後板430Aと対向するように下向きに突出している(
図6参照)。前板432Aの長手方向(左右方向)の長さは、放熱板310Aの長手方向の長さよりも短い(
図6参照)。
【0078】
取付部44Aは、一対の突部440と、押さえ片441と、当接片442と、嵌合部と、を有し、発光ブロック3Aを筐体4Aに取り付けるように構成されている(
図6参照)。
【0079】
一対の突部440は、一対の側壁42Aのうちの右側の側壁42Aの内側面(左側面)に設けられている(
図6参照)。一対の突部440は、上下方向を軸方向とする柱状に形成されている。一対の突部440は、前後方向に一定の間隔を空けて平行に並ぶように側壁42Aの内側面から突出している。
【0080】
押さえ片441は、上下方向から見てL字形に形成されている。押さえ片441は、右側の側壁42Aの内側面における後端から、後方及び左方に突出するように側壁42Aと一体に形成されている(
図6参照)。
【0081】
当接片442は、後板430Aの右端に設けられている(
図6参照)。当接片442は、上下方向から見てL字形に形成され、後板430Aの右端から後方及び右方に突出するように後板430Aと一体に形成されている(
図6参照)。
【0082】
嵌合部は、前壁40Aの後面における右端の上部に設けられている。嵌合部は、3角柱状に形成されている。
【0083】
複数(本実施形態では2つ)の位置決め部45Aはそれぞれ、後板430Aの後面における左右両側に設けられている(
図6参照)。各位置決め部45Aは、一対の直方体を有している。これら一対の直方体は、軸方向を上下方向に一致させ、かつ、一定の幅の隙間を設けて平行に並ぶように、後板430Aの後面から後方に突出している。なお、各位置決め部45Aにおける隙間の幅は、導光体5Aの嵌合部53Aの左右方向の幅よりも僅かに大きくされている。
【0084】
右側の位置決め部45Aの隙間に、導光体5Aの前側の側面52Aにおける右側の嵌合部53A(第1の嵌合部53AA)が嵌まり込む。また、左側の位置決め部45Aの隙間に、導光体5Aの前側の側面52Aにおける左側の嵌合部53A(第2の嵌合部53AB)が嵌まり込む。つまり、2つの位置決め部45Aは、収容部43Aに収容された導光体5Aを、筐体4Aに対して左右方向に位置決めする役割を担っている。
【0085】
一対の支持片47Aは、上壁41Aの左右の両端から1つずつ後方に突出している。また、一対の取付片46Aは、上壁41Aの左右の両端から1つずつ後方に突出している。ただし、各取付片46Aは、各支持片47Aよりも内側に位置している(
図6参照)。
【0086】
なお、第2の光源ユニットA2の筐体4B(
図1B参照)は、第1の光源ユニットA1の筐体4Aと鏡像の関係にある。つまり、第2の光源ユニットA2の筐体4Bにおいて、収容部は、収容部43Aと左右が反転し、かつ、取付部の左右方向の位置が取付部44Aの左右方向の位置と逆になっている。
【0087】
(2-4)光源ユニットの組立て手順
次に、第1の光源ユニットA1の組立て手順を説明する。ただし、発光ブロック3Aの組立て手順の説明は省略する。また、以下に説明する組立て手順は一例であり、幾つかの手順の順番を入れ替えることも可能である。
【0088】
まず、組立て作業を行う作業者は、導光体5Aの前側の側面52Aにおける第1の嵌合部53AAと第2の嵌合部53ABを、2つの位置決め部45Aのそれぞれの隙間に差し込むようにして、収容部43Aの下面から導光体5Aを収容部43Aに挿入する。このとき、導光体5Aの後側の側面52Aにおける第1の嵌合部53AA及び第2の嵌合部53ABの上端が収容部43Aの後板430Aの下端に当たると、後板430Aが後方に撓む。やがて、第1の嵌合部53AA及び第2の嵌合部53ABがそれぞれ、後板430Aに設けられている2つの被嵌合部4300に1つずつ嵌合し、後板430Aが元の状態に戻る。
【0089】
このようにして、作業者は、導光体5Aを筐体4Aの収容部43Aに収容する。そして、収容部43Aに収容された導光体5Aは、2つの嵌合部53A(第1の嵌合部53AA、第2の嵌合部53AB)が2つの被嵌合部4300に1つずつ嵌合することにより、収容部43Aからの脱落が阻止される。
【0090】
続いて、作業者は、筐体4Aの取付部44Aに発光ブロック3Aを取り付ける。すなわち、作業者は、右側の側壁42Aと後板430Aの右端の間に、発光部30A、固定具32A及び放熱部材31Aの結合部311Aを、筐体4Aの下から挿入する。このとき、作業者は、一対の突部440の間に固定具32Aの本体部320Aを差し込む。同時に、作業者は、前壁40Aと前板432Aの隙間に、放熱部材31Aの放熱板310Aを、筐体4Aの下から挿入する。
【0091】
そして、放熱板310Aの上端が嵌合部を乗り越え、放熱板310Aの上側の穴313Aに嵌合部が嵌まることにより、放熱部材31Aが筐体4Aに対して抜け止めされる。また、取付部44Aの一対の突部440、押さえ片441及び当接片442により、固定具32Aの前後方向及び左右方向の移動が規制される。このようにして、作業者は、発光ブロック3Aを取付部44Aに取り付けることができる。
【0092】
以上のようにして、第1の光源ユニットA1の組立てが完了する。なお、組み立てられた第1の光源ユニットA1において、発光部30Aの基板301Aの幅細の端部(電極302Aが設けられている部分。以下、第1の入力部と呼ぶ場合がある)は、筐体4Aの押さえ片441よりも後方に突出している(
図5参照)。
【0093】
なお、作業者は、第1の光源ユニットA1と同様の手順で第2の光源ユニットA2を組み立てることができる。
【0094】
(2-5)表示装置の施工手順
次に、表示装置B1の施工手順を説明する。
【0095】
まず、施工作業を行う作業者は、第1の光源ユニットA1と第1の表示ブロック2Aを取り外した本体1の上側の壁の電源穴15から電源ケーブル6を引き込んだ後、本体1を天井にねじ止めする。
【0096】
続いて、作業者は、電源穴15から引き込んだ電源ケーブル6の2本の電源線60のそれぞれの導体を端子台12の突台部120に設けられた2つの電線挿入孔に1つずつ挿入して電源ケーブル6を端子台12に電気的に接続する。
【0097】
それから、作業者は、第1の表示ブロック2Aを本体1の前面に取り付ける。
【0098】
最後に、作業者は、一対の取付片46Aの先端に設けられた爪を、本体1の上面に設けられた穴の縁に引っ掛け、かつ、本体1のコネクタ部7の前方の開口に基板301Aの幅細の端部(第1の入力部)を差し込む(
図8参照)。基板301Aの幅細の端部は、ハウジング70の前半部分に収容されている2つの第1コンタクト74Aのそれぞれの一対のばね片741の間に挿入される。上段の第1コンタクト74Aの一対のばね片741は、第1の入力部の2つの電極302Aのうちの上方に位置する電極302Aと接触して導通する。下段の第1コンタクト74Aの一対のばね片741は、第1の入力部の2つの電極302Aのうちの下方に位置する電極302Aと接触して導通する。つまり、コネクタ部7のハウジング70の前半部分に収容されている2つの第1コンタクト74Aが、第1の光源ユニットA1の発光部30Aと電気的に接続される。
【0099】
以上のようにして、表示装置B1の施工が完了する。
【0100】
なお、コネクタ部7の後方の開口には、第2の光源ユニットA2が有する基板301Bの幅細の端部(第2の入力部)が差し込まれている(
図8参照)。基板301Bの幅細の端部は、ハウジング70の後半部分に収容されている2つの第2コンタクト74Bのそれぞれの一対のばね片741の間に挿入される。上方の第2コンタクト74Bの一対のばね片741は、第2の入力部の2つの電極302Bのうちの上方に位置する電極302Bと接触導通する。下方の第2コンタクト74Bの一対のばね片741は、第2の入力部の2つの電極302Bのうちの下方に位置する電極302Bと接触導通する。つまり、コネクタ部7のハウジング70の後半部分に収容されている2つの第2コンタクト74Bが、第2の光源ユニットA2の発光部30Bと電気的に接続される。
【0101】
(3)実施形態に係る表示装置の利点
上述のように、表示装置B1において、第1の光源ユニットA1の第1の入力部は、本体1の前面に沿った長手方向(左右方向)の一端(右端)から本体1の後面に向かって突出している。一方、第2の光源ユニットA2の第2の入力部は、本体1の前後方向から見て、第1の光源ユニットA1の長手方向の一端(右端)と重なる一端(後から見たときの左端)から本体1の前面に向かって突出している。そして、本体1には、第1の入力部及び第2の入力部と電気的に接続されるコネクタ部14と、コネクタ部14を電源装置11と電気的に接続する2本の電線16が収容されている。つまり、第1の光源ユニットA1と第2の光源ユニットA2は、各々の正面から見たときに筐体4A、4Bに対する収容部43A、43B、取付部44A、44B、発光ブロック3A、3Bなどの配置が筐体4A、4Bの長手方向(左右方向)において反転している。言い換えると、第1の光源ユニットA1と第2の光源ユニットA2は、互いに鏡像の関係にある。
【0102】
例えば、2つの光源ユニットが完全に同一の構成であった場合、本体1の前面に取り付けられる光源ユニットの入力部は本体1の右端に配置され、本体1の後面に取り付けられる光源ユニットの入力部は本体1の左端に配置されることになる。そうすると、電源装置11から前側の光源ユニット及び後側の光源ユニットへの給電路となる複数の電線が、電源装置11から本体1の右上隅と左上隅にそれぞれ引き回されるため、本体1内における配線の引き回しが煩雑になってしまう。
【0103】
これに対して、表示装置B1では、第1の光源ユニットA1の第1の入力部と第2の光源ユニットA2の第2の入力部が、本体1の右側に片寄せて配置されているので、コネクタ部7を本体1内の右上隅に配置することができる。その結果、表示装置B1では、電源装置11と第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2を電気的に接続する配線の簡素化を図ることができる。ただし、第1の光源ユニットA1の第1の入力部と第2の光源ユニットA2の第2の入力部は、本体1の前後方向から見て重なる位置にあればよく、例えば、第1の光源ユニットA1の左端又は左右方向の中央に配置されていても構わない。さらに、電源装置11とコネクタ部7を電気的に接続する導体は電線16に限定されず、プリント配線板に形成された導体(銅はく)、あるいは、金属板で形成されたリードなどであっても構わない。
【0104】
また、表示装置B1では、第1の光源ユニットA1及び第2の光源ユニットA2と電源装置11を1つのコネクタ部7によって電気的に接続している。ゆえに、表示装置B1は、第1の光源ユニットA1用のコネクタ部と第2の光源ユニットA2用のコネクタ部の2つのコネクタ部を有する場合に比べて、電源装置11とコネクタ部7の間の配線を2本の電線16で行うことにより、省配線化を図ることができる。
【0105】
ここで、第1の入力部と第2の入力部は同一の構造を有しており、かつ、コネクタ部7に対しては180°回転した状態で接続されている。そのため、上段の第1コンタクト74Aに接続される第1の入力部の電極302Aと、上段の第2コンタクト74Bに接続される第2の入力部の電極302Bとは、正負の極性が逆になる。したがって、上段の第1コンタクト74Aと上段の第2コンタクト74Bが電気的に接続されることにより、下段の第1コンタクト74Aと下段の第2コンタクト74Bの間に、2つの発光部30A、30Bが電気的に直列接続されている。
【0106】
そして、2つの発光部30A、30Bには、下段の第1コンタクト74Aと下段の第2コンタクト74Bを介して、電源装置11から直流電流が供給される。つまり、表示装置B1は、2つの発光部30A、30Bに同一の直流電流を流すことによって、それぞれの発光部30A、30Bの発光量に差が生じることを抑制できるという利点がある。なお、上段の第1コンタクト74Aと上段の第2コンタクト74Bが一体に形成され、それぞれのコンタクト74A、74Bのそれぞれの端子片742同士が電線75を介さずに直接つながっても構わない。
【0107】
さらに、コネクタ部7が本体1の右端のみに配置されることによって、導光体5A、5Bの左端を本体1の左側面に近付けることができる。つまり、表示装置B1は、第1の光源ユニットA1の導光体5A及び第2の光源ユニットA2の導光体5Bのそれぞれの入射面50Aと反対側の端面を本体1の側面(左側面)に近付けることにより、表示パネル20A、20Bの端(発光部30A、30Bと反対側の端)まで照らすことができる。その結果、表示装置B1は、表示パネル20A、20Bの表示面の明るさのむらを低減することができる。
【0108】
ところで、表示装置B1では、電源装置11が本体1の左右方向の中央から右に寄せて本体1に支持されている。そのため、表示装置B1は、電源装置11とコネクタ部7を接続する電線16の短縮化を図ることができる。さらに、表示装置B1は、電源装置11の出力端子部111が、ケース110の前面における右上隅に設けられているため、電線16の更なる短縮化を図ることができる。
【0109】
また、表示装置B1では、電源ケーブル6と接続される端子台12が、電源装置11に対して、第1の光源ユニットA1の長手方向の他端(左端)側に配置されている。つまり、表示装置B1は、電源装置11の出力端子部111から端子台12を離すように本体1に支持させており、電源線60を端子台12に接続する際に、本体1内において電源ケーブル6と電線16を離して配線することができる。その結果、表示装置B1は、施工時の電源ケーブル6の引き回しに関する作業の簡素化を図ることができる。
【0110】
ここで、表示装置B1において、本体1は、本体1の右側の壁に沿って2本の電線16を支持する複数(3つ)の支持部17を有している(
図3参照)。これらの支持部17は、溝を有する板状に形成されており、各々の溝に電線16を挟み込むようにして電線16を支持している。
【0111】
しかして、表示装置B1は、コネクタ部7の配置されている側(右側)の壁に沿って、電線16を支持する支持部17を有しているので、施工時の電源ケーブル6の引き回しに関する作業の更なる簡素化を図ることができる。
【0112】
(4)まとめ
本開示の第1の態様に係る表示装置(B1)は、第1の光源ユニット(A1)と、第2の光源ユニット(A2)と、第1の表示パネル(20A)と、第2の表示パネル(20B)と、を備える。第1の態様に係る表示装置(B1)は、電源装置(11)と、本体(1)と、配線部材(コネクタ部7、端子台12、電線16)と、を更に備える。第1の表示パネル(20A)は、第1の光源ユニット(A1)によって照らされる。第2の表示パネル(20B)は、第2の光源ユニット(A2)によって照らされる。電源装置(11)は、第1の光源ユニット(A1)及び第2の光源ユニット(A2)に点灯用の電力を供給する。本体(1)は、第1の光源ユニット(A1)、第2の光源ユニット(A2)、第1の表示パネル(20A)、第2の表示パネル(20B)、及び電源装置(11)を保持する。配線部材は、第1の光源ユニット(A1)及び第2の光源ユニット(A2)を電源装置(11)と電気的に接続し、点灯用の電力の給電路となる。本体(1)は、箱状に形成される。第1の光源ユニット(A1)と第1の表示パネル(20A)は、本体(1)の前面を覆うように本体(1)に保持される。第2の光源ユニット(A2)と第2の表示パネル(20B)は、本体(1)の後面を覆うように本体(1)に保持される。第1の光源ユニット(A1)は、点灯用の電力が入力される第1の入力部(基板301A、電極302A)を有する。第2の光源ユニット(A2)は、点灯用の電力が入力される第2の入力部(基板301B、電極302B)を有する。第1の入力部と第2の入力部は、本体(1)の前後方向から見て重なる位置にある。配線部材は、第1の入力部及び第2の入力部と電気的に接続されるコネクタ部(7)と、コネクタ部(7)を電源装置(11)と電気的に接続する導体(電線16)と、を有する。
【0113】
第1の態様に係る表示装置(B1)は、第1の入力部と第2の入力部が、第1の光源ユニット(A1)の長手方向の両端に振り分けて本体(1)に配置される場合に比べて、配線の簡素化を図ることができる。
【0114】
本開示の第2の態様に係る表示装置(B1)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る表示装置(B1)において、第1の入力部は、本体(1)の前面に沿った長手方向の一端から後面に向かって突出していることが好ましい。第2の入力部は、本体(1)の前後方向から見て、第1の光源ユニット(A1)の長手方向の一端と重なる一端から前面に向かって突出していることが好ましい。
【0115】
第2の態様に係る表示装置(B1)は、第1の入力部と第2の入力部を第1の光源ユニット(A1)の長手方向の一端と重なる位置に配置することにより、本体(1)において配線部材を配置するスペースが確保しやすい。
【0116】
本開示の第3の態様に係る表示装置(B1)は、第1又は第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る表示装置(B1)において、コネクタ部(7)は、第1コンタクト(74A)と、第2コンタクト(74B)と、ハウジング(70)と、を有することが好ましい。第1コンタクト(74A)は、第1の入力部と電気的に接続されることが好ましい。第2コンタクト(74B)は、第2の入力部と電気的に接続されることが好ましい。ハウジング(70)は、第1コンタクト(74A)及び第2コンタクト(74B)を収容することが好ましい。
【0117】
第3の態様に係る表示装置(B1)は、第1の光源ユニット(A1)及び第2の光源ユニット(A2)と電源装置(11)を1つのコネクタ部(7)によって電気的に接続することにより、省配線化を図ることができる。
【0118】
本開示の第4の態様に係る表示装置(B1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る表示装置(B1)において、コネクタ部(7)は、第1コンタクト(74A)及び第2コンタクト(74B)をそれぞれ2つずつ有することが好ましい。配線部材は、一方の第1コンタクト(74A)と電気的に接続される、1つの導体(電線16)と、一方の第2コンタクト(74B)と電気的に接続される、別の1つの導体(電線16)と、を有することが好ましい。他方の第1コンタクト(74A)と他方の第2コンタクト(74B)が電気的に接続されていることが好ましい。
【0119】
第4の態様に係る表示装置(B1)は、コネクタ部(7)と2つの導体を介して、第1の光源ユニット(A1)と第2の光源ユニット(A2)を電源装置(11)に電気的に直列接続することができる。そのため、第4の態様に係る表示装置(B1)は、電源装置(11)から第1の光源ユニット(A1)と第2の光源ユニット(A2)に対して同一の直流電流を流すことができる。その結果、第4の態様に係る表示装置(B1)は、第1の光源ユニット(A1)の発光量と第2の光源ユニット(A2)の発光量に差が生じることを抑制できる。
【0120】
本開示の第5の態様に係る表示装置(B1)は、第4の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る表示装置(B1)において、他方の第1コンタクト(74A)と他方の第2コンタクト(74B)が直接つながっていることが好ましい。
【0121】
第5の態様に係る表示装置(B1)は、コネクタ部(7)の構造を簡素化して製造コストの削減を図ることができる。
【0122】
本開示の第6の態様に係る表示装置(B1)は、第2~第5のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第6の態様に係る表示装置(B1)において、電源装置(11)は、本体(1)の前後方向から見て、第1の光源ユニット(A1)の長手方向の一端に寄せて、本体(1)に支持されていることが好ましい。
【0123】
第6の態様に係る表示装置(B1)は、電源装置(11)と第1の光源ユニット(A1)を接続する電線(16)の短縮化を図ることができる。
【0124】
本開示の第7の態様に係る表示装置(B1)は、第6の態様との組合せにより実現され得る。第7の態様に係る表示装置(B1)において、電源装置(11)は、導体と電気的に接続される出力端子(出力端子部111)を有することが好ましい。出力端子は、電源装置(11)において、本体(1)の前後方向から見て、第1の光源ユニット(A1)の長手方向の一端に寄せて配置されていることが好ましい。
【0125】
第7の態様に係る表示装置(B1)は、電源装置(11)の出力端子が、第1の光源ユニット(A1)の長手方向の一端に寄せて配置されているので、導体(電線16)の更なる短縮化を図ることができる。
【0126】
本開示の第8の態様に係る表示装置(B1)は、第7の態様との組合せにより実現され得る。第8の態様に係る表示装置(B1)は、外部電源から電源装置(11)への給電路となる電源線(60)が電気的に接続される端子台(12)を更に備えることが好ましい。端子台(12)は、本体(1)の前後方向から見て、電源装置(11)に対して第1の光源ユニット(A1)の長手方向の他端側に配置されていることが好ましい。
【0127】
第8の態様に係る表示装置(B1)は、電源装置(11)の出力端子から端子台(12)を離すように本体(1)に支持させており、電源線(60)を端子台(12)に接続する際に、本体(1)内において電源線(60)と導体(電線16)を離して配線できる。その結果、第8の態様に係る表示装置(B1)は、施工時の電源線(60)の引き回しに関する作業の簡素化を図ることができる。
【0128】
本開示の第9の態様に係る表示装置(B1)は、第2~第8のいずれかの態様との組合せにより実現され得る。第9の態様に係る表示装置(B1)において、導体は、絶縁体に被覆された電線(16)であることが好ましい。本体(1)は、電線(16)を支持する支持部(17)を有することが好ましい。支持部(17)は、本体(1)の前後方向から見て、第1の光源ユニット(A1)の長手方向の一端に寄せて配置されていることが好ましい。
【0129】
第9の態様に係る表示装置(B1)は、第1の入力部及び第2の入力部の配置されている側に寄せて、電線(16)を支持する支持部(17)を有しているので、施工時の電源線(60)の引き回しに関する作業の更なる簡素化を図ることができる。
【0130】
本開示の第10の態様に係る表示装置(B1)は、第1~第9のいずれか1つの態様との組合せにより実現され得る。第10の態様に係る表示装置(B1)は、本体(1)に保持される2次電池を更に備えることが好ましい。電源装置(11)は、常用電源から供給される常用電力によって点灯用の電力を作成し、かつ、常用電力によって2次電池を充電するように構成されることが好ましい。
【0131】
第10の態様に係る表示装置(B1)は、非常時用照明を行う誘導灯を実現することができる。
【符号の説明】
【0132】
B1 表示装置
A1 第1の光源ユニット
A2 第2の光源ユニット
1 本体
7 コネクタ部(配線部材)
11 電源装置
12 端子台(配線部材)
16 電線(配線部材;導体)
17 支持部
60 電源線
70 ハウジング
74A 第1コンタクト
74B 第2コンタクト
20A 第1の表示パネル
20B 第2の表示パネル
111 出力端子部(出力端子)
301A 基板(第1の入力部)
301B 基板(第2の入力部)
302A 電極(第1の入力部)
302B 電極(第2の入力部)