IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 篠崎 貞雄の特許一覧

<>
  • 特開-壁を傷つけないフック 図1
  • 特開-壁を傷つけないフック 図2
  • 特開-壁を傷つけないフック 図3
  • 特開-壁を傷つけないフック 図4
  • 特開-壁を傷つけないフック 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059197
(43)【公開日】2023-04-26
(54)【発明の名称】壁を傷つけないフック
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/00 20060101AFI20230419BHJP
   F16B 45/00 20060101ALI20230419BHJP
【FI】
A47G29/00 E
F16B45/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021182872
(22)【出願日】2021-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】521490177
【氏名又は名称】篠崎 貞雄
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 貞雄
【テーマコード(参考)】
3J038
3K100
【Fターム(参考)】
3J038AA01
3J038BB01
3J038DA02
3K100AA02
3K100AE01
3K100AF01
3K100AF08
3K100AJ05
(57)【要約】
【課題】 バネの力により壁面と天井面に圧力をかけつつ、すべり止め粘着部の摩擦力でフックを支える仕組みの壁を傷つけないフックを提供する。
【解決手段】 壁面取付台と天井面取付台を蝶番で接続し、壁面取付台と天井面取付台の内側にバネを架設し、壁面取付台と天井面取付台の外側にそれぞれ粘着部を設け、壁面取付台と天井面取付台の端部にそれぞれ取っ手を設けたことを特徴とする壁を傷つけないフック。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面取付台と天井面取付台を蝶番で接続し、壁面取付台と天井面取付台の内側にバネを架設し、壁面取付台と天井面取付台の外側にそれぞれ粘着部を設け、壁面取付台と天井面取付台の端部にそれぞれ取っ手を設けたことを特徴とする壁を傷つけないフック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁や天井に傷をつけたり貼ったりせずに容易に着脱が可能な壁を傷つけないフックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、壁にピンやネジなどを使用して取り付けるフック(特許文献1参照)、接着剤を貼って取り付けるフック(特許文献2参照)、吸盤式のフック(特許文献3参照)、磁石式のフック(特許文献4参照)があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-65315号公報
【特許文献2】特開2004-57456号公報
【特許文献3】実用新案登録第3134450号公報
【特許文献4】実用新案登録第3140942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)ピンやネジ等を使用して取り付けるものは、壁などの取付面に穴を開ける手間がかかり、また取付面の材質によっては穴開けが困難な場合がある。さらにフックを取り外した後、穴の傷跡が残ってしまい美観を損ねる問題があった。
(ロ)接着剤や粘着テープ等を使用して取り付けるものは、フックを取り外した後、接着剤や粘着剤が残ってしまい拭き取りが大変であり、除去する時に壁面を傷つけてしまうことがあった。
(ハ)吸盤式や磁石式のフックは、取付面の表面の材質によっては取り付けることができないという問題があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
壁面取付台と天井面取付台を蝶番で接続し、壁面取付台と天井面取付台の内側に120度から150度位に開いた状態でバネを架設する。
バネは、板バネやキックバネを使用する。
壁面取付台と天井面取付台の内側に90度に折り畳んだ時に、バネの力によって壁面を水平方向に天井面を垂直方向に圧力が掛かる構造とする。
壁面取付台と天井面取付台の外側に、それぞれ粘着部を設ける。
粘着部は、抗張力や摩擦力に優れているポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。
バネの力により壁面と天井面に圧力をかけつつ、すべり止めの粘着部の摩擦力でフックを支える仕組みとする。
壁面取付台と天井面取付台の内側端部に、それぞれ取っ手を設ける。
以上を特徴とする壁を傷つけないフックである。
【発明の効果】
【0006】
ピンやネジ等また道具を一切使わないで、フックを容易に壁に装着することができる。また壁に穴の傷跡や粘着テープなどの跡が残らず、フックの脱着も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の内側の斜視図である。
図2】 本発明の外側の斜視図である。
図3】 本発明の断面図である。
図4】 本発明の取付時の斜視図である。
図5】 本発明の取付時の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)壁面取付台(3)と天井面取付台(4)を蝶番(5)で接続し、壁面取付台(3)と天井面取付台(4)の内側に120度から150度位に開いた状態で1本又は複数のバネ(1)を架設する。
(ロ)バネは、板バネやキックバネを使用する。
(ハ)壁面取付台(3)と天井面取付台(4)の内側に90度に折り畳んだ状態で、バネ(1)の力が両台のそれぞれ中央付近に最大限に伝わるように配置し、バネ(1)の力によって壁面を水平方向に天井面を垂直方向に圧力が掛かる構造とする。
(ニ)壁面取付台(3)と天井面取付台(4)の外側に、それぞれ粘着部(2)を設ける。
(ホ)すべり止めの粘着部(2)は、抗張力や摩擦力に優れているポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。
(ヘ)壁面取付台(3)と天井面取付台(4)の内側端部に、蝶番を中心として対称にそれぞれ取っ手(6)を設ける。
(ト)壁面取付台(3)の下端に荷物掛け部(7)を設ける。
本発明は以上のような構成である。
本発明を使用するときは、壁面取付台(3)に設けた取っ手(6)と天井面取付台(4)に設けた取っ手(6)を親指と人差し指で挟んで内側に90度以下に折り畳んだ状態で、壁の取付部(8)と天井の取付部(9)の角に置いた後、両方の取っ手(6)を放して取り付ける。
壁面取付台(3)の外側の粘着部(2)を壁面に、天井面取付台(4)の外側の粘着部(2)を天井面に、それぞれ押し付けながら十分に貼り付けて取り付ける。
また両方の取っ手(6)を親指と人差し指で挟んで内側に90度以下に折り畳んだ状態にしながら、壁の取付部(8)と天井の取付部(9)からそれぞれの粘着部(2)を取り離すことによって、脱着することができる。
【符号の説明】
【0009】
1 バネ
2 粘着部
3 壁面取付台
4 天井面取付台
5 蝶番
6 取っ手
7 荷物掛け部
8 壁の取付部
9 天井の取付部
図1
図2
図3
図4
図5