(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006163
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】LED照明装置及びLED照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 3/02 20060101AFI20230111BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230111BHJP
F21V 3/00 20150101ALI20230111BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20230111BHJP
F21V 5/02 20060101ALI20230111BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230111BHJP
【FI】
F21V3/02
F21S2/00 230
F21V3/00 320
F21V17/00 155
F21V5/02
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021108618
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】中村 恭平
(72)【発明者】
【氏名】三枝 浩和
(72)【発明者】
【氏名】高島 淳
(72)【発明者】
【氏名】丸山 和則
【テーマコード(参考)】
3K011
【Fターム(参考)】
3K011EF03
(57)【要約】
【課題】LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができるLED照明装置を提供する。
【解決手段】長尺状の基板10と、基板10の長手方向に沿って基板10の一方の面に配置された複数のLED20と、複数のLED20を覆うように基板10の一方の面と対向して配置された長尺状の透光カバーの一例である拡散カバー30と、拡散カバー30の長手方向の一方の端部側に設けられたエンドキャップ50と、を備え、エンドキャップ50は、全部又は一部が透光性を有する板状の主部51と、拡散カバー30に直接又は間接的に接続される接続部52とを有し、主部51は、外側面51aと内側面51bとを有し、主部51は、外側面51a及び内側面51bの少なくとも一方にLED20から出射する光の向きを偏向するプリズム53を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の基板と、
前記基板の長手方向に沿って前記基板の一方の面に配置された複数のLEDと、
前記複数のLEDを覆うように前記基板の前記一方の面と対向して配置された長尺状の透光カバーと、
前記透光カバーの長手方向の一方の端部側に設けられたエンドキャップと、を備え、
前記エンドキャップは、全部又は一部が透光性を有する板状の主部と、前記透光カバーに直接又は間接的に接続される接続部とを有し、
前記主部は、当該主部の厚み方向の面として外側面と内側面とを有し、
前記主部は、前記外側面及び前記内側面の少なくとも一方に前記LEDから出射する光の向きを偏向するプリズムを有する、
LED照明装置。
【請求項2】
前記プリズムは、ストライプ状の凹凸構造であり、
前記凹凸構造のストライプ方向は、前記基板の前記一方の面に平行な方向であり、
前記凹凸構造は、前記基板の前記一方の面に直交する方向に凸部又は凹部が繰り返された凹凸面を有する、
請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項3】
前記プリズムは、ストライプ状の凹凸構造であり、
前記凹凸構造のストライプ方向は、前記基板の前記一方の面に直交する方向であり、
前記凹凸構造は、前記基板の前記一方の面に平行な方向に凸部又は凹部が繰り返された凹凸面を有する、
請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項4】
前記プリズムは、前記透光カバーの長手方向からの平面視において同心円状又は同心楕円状の凹凸構造である、
請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項5】
前記主部は、前記外側面及び前記内側面がともに前記透光カバーの一方の端部又は前記エンドキャップの端面よりも内側に位置する部位を有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載のLED照明装置。
【請求項6】
前記主部は、前記外側面及び前記内側面がともに前記透光カバーの一方の端部又は前記エンドキャップの端面よりも外側に位置する部位を有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載のLED照明装置。
【請求項7】
前記透光カバーの長手方向の一方の端部に設けられた前記エンドキャップは、第1エンドキャップであり、
さらに、前記透光カバーの長手方向の他方の端部に設けられた第2エンドキャップを備え、
前記第2エンドキャップの形状は、前記第1エンドキャップの形状と同じである、
請求項1~6のいずれか1項に記載のLED照明装置。
【請求項8】
前記第1エンドキャップと前記第2エンドキャップとは、前記LED照明装置の長手方向において、逆向きの関係で配置されている、
請求項7に記載のLED照明装置。
【請求項9】
さらに、前記基板と前記透光カバーとを支持する長尺状の支持部材を備える、
請求項1~8のいずれか1項に記載のLED照明装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のLED照明装置と、
前記LED照明装置を保持する器具本体と、を備える、
LED照明器具。
【請求項11】
前記LED照明装置は、着脱自在に前記器具本体に取り付けられている、
請求項10に記載のLED照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED照明装置及びLED照明装置を備えるLED照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)を用いたLED照明器具が知られている。従来、天井に設置されるLED照明器具として、ライトバーと呼ばれる長尺状のLED照明装置と、LED照明装置が着脱可能に取り付けられる凹部を有する長尺状の器具本体とを備える照明器具が知られている(特許文献1)。
【0003】
この種のLED照明装置は、長尺状の基板と、基板に実装された複数のLEDと、複数のLEDを覆う長尺状の拡散カバーと、基板を支持するとともに拡散カバーが取り付けられる支持部材と、拡散カバーの長手方向の両端に取り付けられた一対のエンドキャップとを備える。一対のエンドキャップは、略板状部材であり、拡散カバーの両端部を覆うように拡散カバーに接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のLED照明装置では、長手方向の端部が暗くなるという課題がある。そこで、エンドキャップを透光性部材にしてLEDの光をエンドキャップから出射させることが考えられるが、エンドキャップを単に透光性部材にするだけでは、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができるLED照明装置及びLED照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るLED照明装置の一態様は、長尺状の基板と、前記基板の長手方向に沿って前記基板の一方の面に配置された複数のLEDと、前記複数のLEDを覆うように前記基板の前記一方の面と対向して配置された長尺状の透光カバーと、前記透光カバーの長手方向の一方の端部側に設けられたエンドキャップと、を備え、前記エンドキャップは、全部又は一部が透光性を有する板状の主部と、前記透光カバーに直接又は間接的に接続される接続部とを有し、前記主部は、当該主部の厚み方向の面として外側面と内側面とを有し、前記主部は、前記外側面及び前記内側面の少なくとも一方に前記LEDから出射する光の向きを偏向するプリズムを有する。
【0008】
また、本発明に係るLED照明器具の一態様は、上記のLED照明装置と、前記LED照明装置を保持する器具本体と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
エンドキャップを透過するLEDの光の配光を制御することができるので、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態に係るLED照明器具の斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係るLED照明器具の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係るLED照明器具を長手方向から見たときの側面図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係るLED照明器具の断面図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係るLED照明装置を拡散カバー側から見たときの斜視図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係るLED照明装置を裏側から見たときの斜視図である。
【
図7】
図7は、実施の形態に係るLED照明装置の断面斜視図である。
【
図8】
図8は、実施の形態に係るLED照明器具の断面図である。
【
図9】
図9は、実施の形態に係るLED照明器具に用いられるエンドキャップの正面図である。
【
図10】
図10は、実施の形態に係るLED照明器具に用いられるエンドキャップの斜視図である。
【
図11】
図11は、天井に設置された実施の形態に係るLED照明器具が点灯している状態を示す断面図である。
【
図12】
図12は、変形例1に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図13】
図13は、変形例2に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図14】
図14は、変形例3に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図15】
図15は、変形例4に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図16】
図16は、変形例5に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図17】
図17は、変形例6に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図18】
図18は、変形例7に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図19】
図19は、変形例8に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図20】
図20は、変形例9に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図21】
図21は、変形例10に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図22】
図22は、変形例11に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図23】
図23は、変形例12に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図24】
図24は、変形例13に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図25】
図25は、変形例14に係るエンドキャップを用いたLED照明器具の部分断面図である。
【
図26】
図26は、変形例15に係るLED照明器具に用いられるエンドキャップの正面図である。
【
図27】
図27は、変形例15に係るLED照明器具に用いられるエンドキャップの斜視図である。
【
図28】
図28は、変形例16に係るエンドキャップの正面図である。
【
図29】
図29は、変形例17に係るエンドキャップの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、工程及び工程の順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、各図において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、本実施の形態では、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸及びY軸は、互いに直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。なお、本明細書において、「上」及び「下」という用語は、必ずしも、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではない。
【0013】
(実施の形態)
まず、実施の形態に係るLED照明器具1の構成について、
図1~
図4を用いて説明する。
図1は、実施の形態に係るLED照明器具1の斜視図である。
図2は、同LED照明器具1の分解斜視図である。
図3は、同LED照明器具1を長手方向から見たときの側面図である。
図4は、同LED照明器具1の断面図である。
図4は、LED照明器具1の短手方向と平行な平面で切断したときの断面を示している。
【0014】
本実施の形態に係るLED照明器具1は、
図1~
図4に示すように、器具本体2と、器具本体2に取り付けられるLED照明装置3とを備える。
【0015】
器具本体2は、LED照明装置3を保持している。器具本体2は、建物における所定の箇所に設置される。本実施の形態におけるLED照明器具1は、天井直付け型の照明器具である。したがって、器具本体2は、ボルト等を用いて室内の天井に取り付けられる。
【0016】
本実施の形態において、器具本体2は、板金製であり、金属板に曲げ加工等を施すことにより、Y軸方向に長尺且つ扁平な箱形状に形成されている。
図2に示すように、器具本体2には、矩形状の開口面を有する凹部2aが設けられている。凹部2aは、器具本体2の長手方向に沿って長尺状に設けられている。凹部2aは、LED照明装置3を収納するための収納部であり、器具本体2の略全長に亘って設けられている。また、
図2~
図4に示すように、器具本体2の幅方向における凹部2aの両側には、凹部2aの開口端縁から延出し且つ外側に行くほど上側(天井側)に傾斜する傾斜面2bがそれぞれ設けられている。
【0017】
LED照明装置3は、LEDを光源として用いた光源ユニットである。LED照明装置3は、器具本体2の凹部2aに着脱自在に取り付けられている。例えば、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに取り付けたり、器具本体2の凹部2aに取り付けられたLED照明装置3を凹部2aから取り外したりすることができる。LED照明装置3と器具本体2とは、LED照明装置3に設けられた板バネ等の取付金具を器具本体2に係止させることで固定することができる。
【0018】
図4に示すように、LED照明装置3は、器具本体2に収納された電源装置4から供給される電力によって発光する。電源装置4は、LED照明装置3に電力を供給するものであり、例えばLED照明装置3の背面側に配置されている。具体的には、電源装置4は、器具本体2の凹部2aに配置される。本実施の形態において、電源装置4は、LED照明装置3に取り付けられており、LED照明装置3と一体になっている。なお、電源装置4は、LED照明装置3と一体ではなく、LED照明装置3と分離して器具本体2に配置されていてもよい。
【0019】
電源装置4は、LED照明装置3を発光させるための電力を生成する電源回路によって構成されている。例えば、電源装置4は、複数の電子部品が実装されたプリント回路基板と、プリント回路基板を収納する回路ケースとを有する。電源装置4は、例えば、商用電源等の外部電源からの交流電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力をLED照明装置3に供給する。
【0020】
次に、
図1~
図4を参照しつつ、
図5~
図7を用いて、LED照明装置3の詳細な構造について説明する。
図5は、実施の形態に係るLED照明装置3を拡散カバー30側から見たときの斜視図であり、
図6は、同LED照明装置3を裏側から見たときの斜視図である。
図7は、同LED照明装置3の断面斜視図である。
【0021】
図2、
図5及び
図6に示すように、LED照明装置3は、ライトバーと呼ばれる長尺状のライン光源である。LED照明装置3は、例えば白色光等の所定の色の光を発光する。
【0022】
図4及び
図7に示すように、LED照明装置3は、基板10と、基板10に配置された複数のLED20と、複数のLED20を覆う長尺状の拡散カバー30と、基板10を支持する支持部材40と、エンドキャップ50とを備える。
【0023】
基板10は、LED20を実装するための実装基板である。本実施の形態において、基板10は、支持部材40の長手方向(Y軸方向)に長尺状をなす略矩形状に形成されている。基板10の厚みは、例えば1.0mmである。基板10は、支持部材40の長手方向の全長と略同等の長さでもよいが、支持部材40の長手方向に沿って複数枚並べられていてもよい。
【0024】
基板10は、一方の面である第1面10aと、第1面10aに背向する他方の面である第2面10bとを有する。基板10の第1面10aは、LED20が実装される面であるオモテ面である。一方、基板10の第2面10bは、支持部材40に対面するウラ面である。本実施の形態において、基板10の第2面10bと支持部材40とは接触している。
【0025】
基板10は、例えば金属配線が所定のパターンで形成されたプリント配線基板(プリント基板)である。なお、基板10の表面には、配線を保護するとともに絶縁耐圧を確保するために、配線を覆うように絶縁性樹脂材料からなるレジストが形成されていてもよい。基板10は、LED20が実装される第1面10aのみに配線が形成された片面配線基板であってもよいし、第1面10a及び第2面10bの各々に配線が形成された両面配線基板であってもよい。
【0026】
基板10を構成する基材としては、絶縁性樹脂材料からなる樹脂基板、アルミナ等のセラミック材料の焼結体からなるセラミック基板、アルミニウムまたは銅等の金属材料からなる金属基材の表面に絶縁被膜を施すことで得られるメタルベース基板等が用いられる。
【0027】
基板10が樹脂基板によって構成されている場合、樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM-3、FR-4等)、クラフト紙等とフェノール樹脂とによって構成された紙フェノール基材(FR-1、FR-2)、紙とエポキシ樹脂とによって構成された紙エポキシ基材(FR-3)、又は、ポリイミド等からなるポリイミド基板等を用いることができる。また、基板10が、リジッド基板であってもよいし、フィルム状のフレキシブル基板であってもよい。
【0028】
図7に示すように、基板10の第1面10aには、複数のLED20が実装されている。本実施の形態において、複数のLED20は、基板10の長手方向(Y軸方向)に沿って直線状に一列に且つ所定の間隔を置いて実装されている。具体的には、複数のLED20は、拡散カバー30及び支持部材40の長手方向の略全長にわたって実装されている。したがって、複数のLED20のうち先頭及び最後尾のLED20は、エンドキャップ50の近傍に位置している。なお、複数のLED20は、基板10の長手方向に沿って、一列ではなく、複数列で実装されていてもよい。
【0029】
LED20は、発光素子の一例である。本実施の形態において、複数のLED20の各々は、個々にパッケージ化されたSMD構造のLED素子(LED光源)である。この場合、各LED20は、樹脂製又はセラミック製の白色の容器(パッケージ)と、容器内に配置されたLEDチップ(ベアチップ)と、LEDチップを封止する封止部材とを備える。本実施の形態において、LED20は、白色光を放出する白色LED素子である。この場合、例えば、LEDチップとしては、通電されると青色光を発する青色LEDチップが用いられ、容器に充填される封止部材としては、YAG等の黄色蛍光体が含有されたシリコーン樹脂(蛍光体含有樹脂)が用いられる。
【0030】
複数のLED20は、拡散カバー30で覆われている。拡散カバー30は、透光性を有する透光カバーの一例であり、LED20から出射する光を透過する。本実施の形態において、拡散カバー30は、透光性を有するだけではなく、拡散性を有する。したがって、拡散カバー30に入射したLED20の光は、拡散カバー30で拡散(散乱)しながら拡散カバー30を透過する。
【0031】
図4及び
図7に示すように、拡散カバー30は、複数のLED20を覆うように基板10の第1面10aと対向して配置されている。拡散カバー30は、基板10の全体を覆っている。本実施の形態では、
図5及び
図6に示すように、拡散カバー30は、基板10が配置された支持部材40の全体を覆っている。したがって、拡散カバー30は、基板10と同様に、Y軸方向に長尺状に形成されている。
【0032】
拡散カバー30は、支持部材40に取り付けられる。拡散カバー30と支持部材40とによって筒体が構成されており、基板10と基板10に実装された複数のLED20とは、この筒体内に収納されている。
【0033】
拡散カバー30は、Y軸方向に長尺状をなす樋状の本体部31と、本体部31の短手方向(X軸方向)における両端部の各々に設けられた一対の延出部32とを有する。本体部31は、例えば扁平状のセミシリンドリカル形状である。したがって、本体部31は、Y軸方向に延在する長尺矩形状の開口端面を有する。また、X軸方向に沿って切断したときの本体部31の断面形状は、円弧状に湾曲した湾曲形状である。一対の延出部32の各々の内面には凹部が形成されており、この凹部に支持部材40の一対の取付部42が取り付けられることで、拡散カバー30は支持部材40に固定される。
【0034】
拡散カバー30は、アクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性を有する材料で構成されている。本実施の形態において、拡散カバー30は、透光性樹脂材料によって構成されている。この場合、拡散カバー30は、光拡散材が内部に分散された乳白色のカバー部材とすることができる。このような拡散カバー30は、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製することができる。光拡散材としては、シリカ粒子等の光反射性微粒子を用いることができる。
【0035】
なお、拡散カバー30としては、内部に光拡散材を分散させるのではなく、透明カバーの表面(内面又は外面)に光拡散材等を含む乳白色の光拡散膜を形成することによって構成されていてもよい。また、拡散カバー30は、光拡散材を用いるのではなく、拡散加工を施すことによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。例えば、拡散カバー30は、シボ加工等の表面処理を施すことによって透明カバーの表面に微小凹凸を形成したり、透明カバーの表面にドットパターンを印刷したりすることによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。なお、拡散カバー30は、拡散加工する場合であっても、光拡散性を高めるために、さらに光拡散材を含有させてもよい。
【0036】
支持部材40は、基板10を支持する長尺状のベース部材である。支持部材40には、基板10が載置される。支持部材40に基板10を載置して基板10を支持部材40に固定することで、基板10は支持部材40に支持される。本実施の形態において、支持部材40は、基板10だけではなく、拡散カバー30も支持している。拡散カバー30は、支持部材40に固定されている。
【0037】
一例として、支持部材40は、板金製のフレームである。支持部材40は、例えばSPCC(Steel Plate Cold Commercial;冷間圧延鋼板)製の板金(金属板)にロール成形加工又はプレス加工等を施すことにより所定の形状に形成されている。本実施の形態において、支持部材40は、X軸方向に沿って切断したときの断面形状が略M字形状となるように形成されている。また、支持部材40は、基板10及び器具本体2と同様に、Y軸方向に長尺状に形成されている。支持部材40を構成する金属板の厚みは、例えば、0.2mm~2mmであり、本実施の形態では0.5mmである。
【0038】
図4及び
図7に示すように、支持部材40は、基板10を載置するための本体部41と、支持部材40を拡散カバー30に取り付けるための一対の取付部42とを有する。本体部41及び一対の取付部42は、Y軸方向に延在している。
【0039】
本体部41には、幅方向(X軸方向)に一対をなす段差部41aが長手方向に沿って形成されている。また、一対の段差部41aによって本体部41には凹部41bが形成されている。一対の段差部41a及び凹部41bは、本体部41の長手方向の全長にわたって形成されている。凹部41bには、基板10が載置される。なお、本体部41には、板金製の支持部材40の一部を切り起こすことによって形成された爪部が形成されており、本体部41の凹部41bに載置された基板10は、この爪部に係止されることで本体部41に固定される。なお、本体部41には、基板10の配線と電源装置4とを電気的に接続するための電線が挿通される貫通孔が設けられている。
【0040】
一対の取付部42は、支持部材40の側面部を構成している。一対の取付部42の各々は、本体部41の短手方向(X軸方向)における両端部からZ軸方向に延設されている。一対の取付部42の各々には、拡散カバー30の延出部32が取り付けられる。これにより、拡散カバー30が支持部材40に固定される。例えば、拡散カバー30の延出部32を支持部材40の取付部42にスナップインにより係止させることで、拡散カバー30を支持部材40に嵌め合わせて固定することができる。
【0041】
拡散カバー30と支持部材40とが固定されることで長尺状の筒体が構成される。拡散カバー30と支持部材40とで構成される筒体の長手方向の両端部にエンドキャップ50が取り付けられている。
【0042】
ここで、エンドキャップ50の詳細な構成について、
図1~
図7を参照しつつ、
図8~
図11を用いて説明する。
図8は、実施の形態に係るLED照明器具1の断面図である。
図9は、同LED照明器具1に用いられるエンドキャップ50の正面図である。
図10は、同エンドキャップ50の斜視図である。
【0043】
図5及び
図6に示すように、LED照明装置3の長手方向における両端部の各々には、エンドキャップ50が設けられている。具体的には、エンドキャップ50は、拡散カバー30の長手方向の両端部の各々に設けられている。つまり、エンドキャップ50は、拡散カバー30の端部に設けられたカバーエンドである。
【0044】
図8に示すように、拡散カバー30の長手方向の一方の端部側に設けられたエンドキャップ50は、第1エンドキャップ50aである。具体的には、第1エンドキャップ50aは、拡散カバー30の長手方向の一方の端部に直接又は間接的に接続されている。
【0045】
また、拡散カバー30の長手方向の他方の端部側に設けられたエンドキャップ50は、第2エンドキャップ50bである。具体的には、第2エンドキャップ50bは、拡散カバー30の長手方向の他方の端部に直接又は間接的に接続されている。
【0046】
本実施の形態において、第1エンドキャップ50aと第2エンドキャップ50bとは、同じ部品である。つまり、第2エンドキャップ50bの形状は、第1エンドキャップ50aの形状と同じである。これにより、コストを削減することができる。
【0047】
なお、第1エンドキャップ50aと第2エンドキャップ50bとは、LED照明装置3の長手方向(Y軸方向)において、逆向きの関係で配置されている。具体的には、同一部品である第1エンドキャップ50aと第2エンドキャップ50bとは、LED照明装置3の長手方向において線対称の位置関係となるように配置されている。
【0048】
エンドキャップ50は、拡散カバー30と支持部材40とで構成される筒体の内部に埃や虫等が入ることを抑制するための部品である。エンドキャップ50は、拡散カバー30と支持部材40とで構成される筒体の開口端部を封鎖するように設けられている。つまり、エンドキャップ50は、拡散カバー30と支持部材40とで構成される筒体の開口端部に蓋をするように筒体に取り付けられており、筒体の開口端部を閉塞している。なお、エンドキャップ50は、拡散カバー30と支持部材40とで構成される筒体の開口端部を完全に閉塞せずに、エンドキャップ50と支持部材40との間に多少の隙間が空いていてもよい。
【0049】
図8~
図10に示すように、エンドキャップ50は、板状の主部51と、拡散カバー30に直接又は間接的に接続される接続部52とを有する。
【0050】
主部51は、エンドキャップ50の本体部を構成しており、主として、拡散カバー30と支持部材40とで構成される筒体の開口端部に蓋をする機能を有する。
【0051】
本実施の形態において、板状の主部51の全部又は一部は、透光性を有する。このように、主部51が透光性を有することで、LED20からの光を透過させることができる。つまり、LED20で出射した光は、主部51を透過してエンドキャップ50の外部に出射する。
【0052】
具体的には、エンドキャップ50は、全体が透光性を有している。したがって、主部51の全体と接続部52の全体とが透光性を有する。このように主部51の全体が透光性を有するので、LED20で出射した光は、主部51の全体から主部51の外側に出射する。
【0053】
エンドキャップ50は、例えば、透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性材料によって構成されている。本実施の形態において、エンドキャップ50は、ポリカーボネート又はアクリル等の透明樹脂材料によって構成されている。したがって、エンドキャップ50は、透明である。
【0054】
図9に示すように、主部51の正面視形状は、例えば、全体として扁平状の蒲鉾形状である。したがって、主部51のZ軸方向における一方側の外形は、拡散カバー30の形状に沿うように円弧状に湾曲した湾曲形状になっている。板状の主部51の厚さは、一例として、1mm~10mmであるが、これに限らない。
【0055】
図8に示すように、主部51は、当該主部51の厚み方向の面として外側面51aと内側面51bとを有する。エンドキャップ50において、内側面51bは、LED20側の端面であり、外側面51aは、LED20側とは反対側の端面である。
【0056】
上記のように、本実施の形態では、主部51の全体が透光性を有するので、LED20から出射して主部51に入射する光は主部51の全体を透過する。したがって、主部51の内側面51bは、LED20の光が入射する光入射面となり、主部51の外側面51aは、LED20の光が外部に出射する光出射面となる。つまり、LED20の光が主部51を透過することで、主部51の外側面51aは疑似発光面となる。
【0057】
図8~
図10に示すように、接続部52は、板状の主部51の一部である。本実施の形態において、接続部52は、主部51の外周端部である。
【0058】
図8に示すように、本実施の形態において、接続部52は、拡散カバー30に直接接続されている。具体的には、接続部52は、拡散カバー30の本体部31に接触している。なお、接続部52と拡散カバー30とは、間接的に接続されていてもよい。例えば、拡散カバー30と接続部52との間にリング状のパッキンを配置する等して、接続部52と拡散カバー30とを間接的に接続してもよい。
【0059】
なお、エンドキャップ50が有する接続部は、主部51とは別に設けられていてもよい。この場合、エンドキャップ50が有する接続部は、主部51の内側面51bに立設するように形成されていてもよい。例えば、接続部は、主部51の外周部のうちの湾曲部分に形成されていてもよい。
【0060】
図8に示すように、主部51は、外側面51a及び内側面51bの少なくとも一方にプリズム53を有する。プリズム53は、LED20から出射する光の向きを偏向する。つまり、プリズム53は、LED20から出射して主部51に入射する光の配光を制御する。具体的には、プリズム53は、プリズム53に入射する光をプリズム53の表面で屈折させることで、LED20から出射する光の向きを偏向する。
【0061】
本実施の形態において、プリズム53は、外側面51a及び内側面51bのうち内側面51bのみに形成されている。したがって、外側面51aにはプリズム53が形成されておらず、外側面51aは、平坦面になっている。具体的には、外側面51aは、XZ平面に平行な面であり、Y軸方向に直交する平面である。
【0062】
図9及び
図10に示すように、プリズム53は、ストライプ状の凹凸構造である。本実施の形態において、プリズム53の凹凸構造のストライプ方向は、基板10の第1面10aに平行な方向である。つまり、プリズム53は、拡散カバー30の長手方向(本実施の形態ではY軸方向)からの平面視において、基板10の第1面10aに平行な方向に延在する直線状に形成されている。
【0063】
図8及び
図10に示すように、プリズム53の凹凸構造は、基板10の第1面10aに直交する方向(本実施の形態ではZ軸方向)に凸部又は凹部が繰り返された凹凸面を有する。本実施の形態において、プリズム53の凹凸構造は、複数の凸部によって構成されている。一例として、プリズム53を構成する複数の凸部の各々の断面形状は、略三角形である。つまり、プリズム53の凹凸構造の断面形状は、のこぎり刃形状である。
【0064】
主部51の内側面51bのうちプリズム53を構成する凸部の表面は、光制御面であって、傾斜面になっている。
図8に示すように、本実施の形態において、プリズム53を構成する凸部の表面(傾斜面)は、器具本体2側に向くような角度で傾斜している。
【0065】
なお、プリズム53を構成する複数の凸部は、互いに同じ形状あってもよいし、互いに異なった形状であってもよい。また、プリズム53を構成する複数の凸部は、等間隔に形成されていてもよいし、異なる間隔で形成されていてもよい。
【0066】
このように構成されるエンドキャップ50は、拡散カバー30との間に隙間が生じないように設けられている。具体的には、エンドキャップ50は、接続部52が拡散カバー30の内面に接するようにして拡散カバー30の開口端部に嵌め込まれている。これにより、エンドキャップ50の主部51の外周端縁と拡散カバー30の外周面とが連続した面となる。なお、エンドキャップ50と拡散カバー30とは、接着剤により固着されていてもよい。
【0067】
また、エンドキャップ50は、板状の主部51が支持部材40に対して垂直に立設する姿勢で配置されている。したがって、主部51における外側面51aは、拡散カバー30の長手方向と直交する垂直平面である。
【0068】
次に、本実施の形態に係るLED照明器具1及びLED照明装置3の効果について、
図11を用いて説明する。
図11は、天井100に設置された実施の形態に係るLED照明器具1が点灯している状態を示す断面図である。
【0069】
図11に示すように、本実施の形態におけるLED照明器具1では、エンドキャップ50の主部51が透光性を有しているので、LED20から出射した光はエンドキャップ50を透過する。具体的には、LED20から出射してエンドキャップ50の主部51の内側面51bに入射する光は、主部51を透過して主部51の外側面51aからエンドキャップ50の外部に出射する。
【0070】
このとき、本実施の形態におけるLED照明装置3では、エンドキャップ50の主部51にプリズム53が設けられている。これにより、プリズム53によってエンドキャップ50を透過するLED20の光が偏向されるので、LED20から出射してプリズム53に入射した光は、プリズム53の凹凸形状に応じて配光が制御されてエンドキャップ50の外部に出射する。したがって、LED照明装置3(拡散カバー30)の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0071】
また、従来のLED照明装置においてもエンドキャップを透光性部材にすることによってLEDの光をエンドキャップから出射させてLED照明装置の端部の周辺を明るくすることは可能である。しかしながら、エンドキャップを単に透光性部材にしただけでは、エンドキャップを透過するLEDの光は、制御されたものになっていないので、無駄な光であるといえる。これに対して、本実施の形態におけるLED照明装置3では、エンドキャップ50の主部51にプリズム53が設けられている。これにより、エンドキャップ50を透過する光を所望の方向に向くように偏向させることができる。つまり、エンドキャップ50を透過するLEDの光の配光を制御することができる。したがって、エンドキャップを透過するLEDの光を有効利用することができる。
【0072】
具体的には、本実施の形態におけるエンドキャップ50では、プリズム53の凹凸構造造のストライプ方向が基板10の第1面10aに平行な方向であり、かつ、プリズム53の凹凸構造が基板10の第1面10aに直交する方向に凸部が繰り返された凹凸面になっている。
【0073】
これにより、エンドキャップ50を透過するLEDの光を、床側又は天井側の上下方向に偏向させることができる。具体的には、
図11に示すように、プリズム53の凹凸構造を構成する凸部の表面(光制御面)が器具本体2側に向くような角度で傾斜しているので、エンドキャップ50を透過する光は、床側に向くように偏向される。これにより、LED照明装置3(拡散カバー30)の長手方向の端部周辺において、床側を明るくして床面の照度を向上させることができる。
【0074】
さらに、LED20から出射する光がエンドキャップ50を透過することで、LED照明器具1又はLED照明装置3を長手方向に複数隣接して並べたときに、隣り合う2つのLED照明装置3の連結部分における非発光領域を無くすこともできる。これにより、LED照明器具1又はLED照明装置3を長手方向に複数隣接して並べたときに、並べられた複数のLED照明装置3における明暗差(照度ムラ)及び色ムラを緩和することもできる。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態に係るLED照明器具1及びLED照明装置3は、長尺状の基板10と、基板10の長手方向に沿って配置された複数のLED20と、複数のLED20を覆う長尺状の拡散カバー30と、拡散カバー30の長手方向の一方の端部側に設けられたエンドキャップ50と、を備えており、エンドキャップ50は、透光性を有する板状の主部51及び接続部52を有し、主部51は、プリズム53を有する。
【0076】
この構成により、エンドキャップ50を透過するLED20の光の配光を制御することができるので、LED照明装置3の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0077】
(変形例1)
次に、変形例1について、
図12を用いて説明する。
図12は、変形例1に係るエンドキャップ50Aを用いたLED照明器具1Aの部分断面図である。
【0078】
本変形例と上記実施の形態とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記実施の形態におけるエンドキャップ50では、プリズム53を構成する各凸部の表面(光制御面)が器具本体2側(天井100側)を向くように傾斜していたが、
図12に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Aでは、プリズム53を構成する各凸部の表面(光制御面)が器具本体2側とは反対側(床側)を向くように傾斜している。
【0079】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1A及びLED照明装置3Aと上記実施の形態におけるLED照明器具1及びLED照明装置3とは同じである。
【0080】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1A及びLED照明装置3Aにおいても、エンドキャップ50Aを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Aを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Aの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0081】
特に、本変形例におけるエンドキャップ50Aについては、プリズム53を構成する各凸部の表面が、上記実施の形態におけるエンドキャップ50とは異なる方向に向いている。これにより、エンドキャップ50Aを透過する光は、上記実施の形態とは異なる方向に偏向されることになる。具体的には、本変形例では、プリズム53を構成する各凸部の表面が器具本体2側とは反対側を向くように傾斜しているので、エンドキャップ50Aを透過する光は、上記実施の形態の場合よりも、Y軸方向とのなす角が小さくなるように偏向される。具体的には、本変形例では、
図12に示すように、エンドキャップ50Aを透過する光は、Y軸方向と略平行な方向に進行するように偏向される。
【0082】
(変形例2)
次に、変形例2について、
図13を用いて説明する。
図13は、変形例2に係るエンドキャップ50Bを用いたLED照明器具1Bの部分断面図である。
【0083】
本変形例と上記実施の形態とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記実施の形態におけるエンドキャップ50では、主部51の外側面51aが垂直平面であり、板状の主部51が支持部材40に対して垂直に立設する姿勢で配置されていたが、
図13に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Bでは、主部51の全体が外側に向かって凸となるように凸状に湾曲している。具体的には、主部51の外側面51aが、外側に向かって凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。
【0084】
したがって、本変形例におけるエンドキャップ50Bでは、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位(内側部位)を有している。すなわち、主部51では、内側部位の外側面51aが内側部位とは異なる部位である他の部位の外側面51aよりも内側に位置しており、かつ、内側部位の内側面51bが他の部位の外側面51aよりも内側に位置している。本変形例において、主部51は、内側部位として、側面51a及び内側面51bがともに拡散カバー30の一方の端部よりも内側(LED20側)に位置する部位を有する。さらに、本実施の形態では、主部51の内側部位は、外側面51a及び内側面51bがともにエンドキャップ50の端面よりも内側に位置している。
【0085】
具体的には、主部51における基板10側(接続部側とは反対側)付近の部位が、他の部位よりも内側に位置する形状になっている。つまり、主部51の少なくとも一部が拡散カバー30の端部から内側に後退している。本変形例では、主部51の全体が、拡散カバー30の端部よりも内側に位置しており、拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0086】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Bは、上記実施の形態におけるエンドキャップ50と同様に、主部51の内側面51bにプリズム53が形成されているが、本変形例と上記実施の形態とでは、プリズム53を構成する各凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なっている。
【0087】
なお、これら以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1B及びLED照明装置3Bと上記実施の形態におけるLED照明器具1及びLED照明装置3とは同じである。
【0088】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1B及びLED照明装置3Bにおいても、エンドキャップ50Bを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Bを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Bの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0089】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Bについては、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。本実施の形態では、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに拡散カバー30の端部よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例では、主部51の外側面51aは、外側に凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。
【0090】
このように、本変形例では、主部51の内側面51bに形成されたプリズム53と凸状の湾曲面である外側面51aとの両方によって、エンドキャップ50Bを透過する光の配光を制御することができる。つまり、プリズム53が形成された内側面51bだけではなく、湾曲面である外側面51aも、LED20の光の配光を制御する光制御面となる。
【0091】
また、本変形例におけるLED照明装置3Bでは、エンドキャップ50Bの主部51における外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例において、主部51の外側面51aは、外側に向かって凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっており、主部51の外側面51aの一部が拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0092】
これにより、エンドキャップ50Bの主部51に指が引っ掛かりやすくなるので、エンドキャップ50Bを指で保持する保持力が向上する。したがって、器具本体2からLED照明装置3Bを容易に取り外すことができたり、LED照明装置3Bを器具本体2に容易に取り付けたりすることができる。つまり、器具本体2に対するLED照明装置3Bの着脱を容易に行うことができる。
【0093】
特に、本変形例では、主部51の外側面51aの全てが、拡散カバー30の端部よりも内側に位置しているので、エンドキャップ50Bにおける指の引っ掛かり部分を大きくすることができる。これにより、器具本体2に対するLED照明装置3Bの着脱を一層容易に行うことができる。
【0094】
また、本変形例では、エンドキャップ50Bの主部51における外側面51aが湾曲面になっているので、LED照明装置3Bの意匠性を向上させることもできる。
【0095】
(変形例3)
次に、変形例3について、
図14を用いて説明する。
図14は、変形例3に係るエンドキャップ50Cを用いたLED照明器具1Cの部分断面図である。
【0096】
本変形例と変形例2とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図14に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Cでは、
図13に示される上記変形例2におけるエンドキャップ50Bに対して、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なる。
【0097】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1C及びLED照明装置3Cと上記変形例2におけるLED照明器具1B及びLED照明装置3Bとは同じである。
【0098】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1C及びLED照明装置3Cにおいても、上記変形例2に係るLED照明器具1B及びLED照明装置3Bと同様の効果を奏する。
【0099】
なお、本変形例と上記変形例2とでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面の傾斜角が異なるので、本変形例では、エンドキャップ50Cを透過する光は、上記変形例2とは異なる方向に偏向される。
【0100】
(変形例4)
次に、変形例4について、
図15を用いて説明する。
図15は、変形例4に係るエンドキャップ50Dを用いたLED照明器具1Dの部分断面図である。
【0101】
本変形例と上記変形例2とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図13に示される変形例2におけるエンドキャップ50Bでは、主部51の外側面51aが外側に凸となるように湾曲した湾曲面になっていて、主部51の全体が外側に凸となるように凸状に湾曲していたが、
図15に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Dでは、主部51の外側面51aが、内側に凹むように全体として凹状に湾曲する湾曲面になっていて、主部51の全体が内側に凹むように凹状に湾曲している。
【0102】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Dでも、上記変形例2におけるエンドキャップ50Bと同様に、主部51の内側面51bにプリズム53が形成されており、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、上記変形例2と同様に、主部51における基板10側(接続部側とは反対側)付近の部位が、他の部位よりも内側に位置する形状になっており、拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0103】
なお、これら以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1D及びLED照明装置3Dと上記変形例2におけるLED照明器具1B及びLED照明装置3Bとは同じである。
【0104】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1D及びLED照明装置3Dにおいても、エンドキャップ50Dを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Dを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Dの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0105】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Dでは、主部51の外側面51aが、内側に凹むように全体として凹状に湾曲する湾曲面になっている。これにより、本変形例では、主部51の内側面51bに形成されたプリズム53と凹状の湾曲面である外側面51aとの両方によって、エンドキャップ50Dを透過する光の配光を制御することができる。
【0106】
また、本変形例におけるLED照明装置3Dでも、エンドキャップ50Dの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例において、主部51の外側面51aは、内側に向かって凹むように全体として凹状に湾曲する湾曲面になっており、主部51の外側面51aの一部が拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0107】
これにより、エンドキャップ50Dの主部51に指が引っ掛かりやすくなるので、エンドキャップ50Dを指で保持する保持力が向上する。したがって、本変形例においても、器具本体2に対するLED照明装置3Dの着脱を容易に行うことができる。
【0108】
また、本変形例でも、エンドキャップ50Dの主部51における外側面51aが湾曲面になっているので、LED照明装置3Dの意匠性を向上させることができる。
【0109】
(変形例5)
次に、変形例5について、
図16を用いて説明する。
図16は、変形例5に係るエンドキャップ50Eを用いたLED照明器具1Eの部分断面図である。
【0110】
本変形例と変形例4とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図16に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Eでは、
図15に示される上記変形例4におけるエンドキャップ50Dに対して、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なる。
【0111】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1E及びLED照明装置3Eと上記変形例4におけるLED照明器具1D及びLED照明装置3Dとは同じである。
【0112】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1E及びLED照明装置3Eにおいても、上記変形例4に係るLED照明器具1D及びLED照明装置3Dと同様の効果を奏する。
【0113】
なお、本変形例と上記変形例4とでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面の傾斜角が異なるので、本変形例では、エンドキャップ50Eを透過する光は、上記変形例4とは異なる方向に偏向される。
【0114】
(変形例6)
次に、変形例6について、
図17を用いて説明する。
図17は、変形例6に係るエンドキャップ50Fを用いたLED照明器具1Fの部分断面図である。
【0115】
本変形例と上記変形例2とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、本変形例におけるエンドキャップ50Fと
図13に示される変形例2におけるエンドキャップ50Bとは、いずれも、主部51の外側面51aが外側に凸となるように湾曲した湾曲面であり、且つ、主部51の少なくとも一部が拡散カバー30の端部から内側に後退しているが、その後退する主部51の箇所が異なる。
【0116】
つまり、本変形例及び上記変形例2では、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有しているが、
図13に示すように、上記変形例2におけるエンドキャップ50Bでは、主部51における基板10側(接続部側とは反対側)付近の部位が他の部位よりも内側に位置する形状になっているのに対して、
図17に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Fでは、主部51における拡散カバー30側(接続部側)付近の部位が、他の部位よりも内側に位置する形状になっている。したがって、本変形例では、主部51における拡散カバー30側(接続部側)付近の部位が拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0117】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Fでも、主部51の全体が拡散カバー30の端部よりも内側に位置しているとともに、主部51の全体が外側に向かって凸となるように凸状に湾曲している。
【0118】
なお、これら以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1F及びLED照明装置3Fと上記変形例2におけるLED照明器具1B及びLED照明装置3Bとは同じである。
【0119】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1F及びLED照明装置3Fにおいても、エンドキャップ50Fを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Fを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Fの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0120】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Fでも、上記変形例2におけるエンドキャップ50Bと同様に、主部51の外側面51aが、外側に凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。これにより、本変形例においても、主部51の内側面51bに形成されたプリズム53と凸状の湾曲面である外側面51aとの両方によって、エンドキャップ50Fを透過する光の配光を制御することができる。
【0121】
また、本変形例におけるLED照明装置3Fでも、エンドキャップ50Fの主部51における外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例において、主部51の外側面51aは、外側に向かって凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっており、主部51の外側面51aの一部が拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0122】
これにより、エンドキャップ50Fの主部51に指が引っ掛かりやすくなるので、エンドキャップ50Fを指で保持する保持力が向上する。したがって、器具本体2に対するLED照明装置3Fの着脱を容易に行うことができる。
【0123】
また、本変形例でも、エンドキャップ50Fの主部51における外側面51aが湾曲面になっているので、LED照明装置3Fの意匠性を向上させることもできる。
【0124】
(変形例7)
次に、変形例7について、
図18を用いて説明する。
図18は、変形例7に係るエンドキャップ50Gを用いたLED照明器具1Gの部分断面図である。
【0125】
本変形例と変形例6とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図18に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Gでは、
図17に示される上記変形例6におけるエンドキャップ50Fに対して、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なる。
【0126】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1G及びLED照明装置3Gと上記変形例6におけるLED照明器具1F及びLED照明装置3Fとは同じである。
【0127】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1G及びLED照明装置3Gにおいても、上記変形例6に係るLED照明器具1F及びLED照明装置3Fと同様の効果を奏する。
【0128】
なお、本変形例と上記変形例6とでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面の傾斜角が異なるので、本変形例では、エンドキャップ50Gを透過する光は、上記変形例6とは異なる方向に偏向される。例えば、
図18に示すように、エンドキャップ50Gを透過する光は、Y軸方向と略平行な方向に進行するように偏向される。
【0129】
(変形例8)
次に、変形例8について、
図19を用いて説明する。
図19は、変形例8に係るエンドキャップ50Hを用いたLED照明器具1Hの部分断面図である。
【0130】
本変形例と上記実施の形態とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記実施の形態におけるエンドキャップ50では、プリズム53は、主部51の内側面51bに形成されていたが、
図19に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Hでは、プリズム53は、主部51の外側面51aに形成されている。また、本変形例において、主部51の内側面51bは、拡散カバー30の長手方向と直交する垂直平面である。
【0131】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1H及びLED照明装置3Hと上記実施の形態におけるLED照明器具1及びLED照明装置3とは同じである。
【0132】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1H及びLED照明装置3Hにおいても、エンドキャップ50Hを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Hを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Hの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0133】
また、本変形例では、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されているので、エンドキャップ50Hの主部51に指が引っ掛かりやすくなり、エンドキャップ50Hを指で保持する保持力が向上する。したがって、器具本体2からLED照明装置3Hを容易に取り外すことができたり、LED照明装置3Hを器具本体2に容易に取り付けたりすることができる。つまり、器具本体2に対するLED照明装置3Hの着脱を容易に行うことができる。
【0134】
また、本変形例のエンドキャップ50Hのように、主部51の外側面51aにプリズム53を設けることで、LED照明装置3Hの意匠性を向上させることもできる。
【0135】
(変形例9)
次に、変形例9について、
図20を用いて説明する。
図20は、変形例9に係るエンドキャップ50Iを用いたLED照明器具1Iの部分断面図である。
【0136】
本変形例と上記変形例8とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記変形例8におけるエンドキャップ50Hでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)が器具本体2側(天井100側)を向くように傾斜していたが、
図20に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Iでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)が器具本体2側とは反対側(床側)を向くように傾斜している。
【0137】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1I及びLED照明装置3Iと上記変形例8におけるLED照明器具1H及びLED照明装置3Hとは同じである。
【0138】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1I及びLED照明装置3Iにおいても、エンドキャップ50Iを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Iを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Iの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0139】
特に、本変形例におけるエンドキャップ50Iについては、プリズム53を構成する複数の凸部の表面が、上記変形例8におけるエンドキャップ50Hとは異なる方向に向いている。これにより、エンドキャップ50Iを透過する光は、上記実施の形態とは異なる方向に偏向されることになる。具体的には、本変形例では、プリズム53を構成する複数の凸部の表面が器具本体2側とは反対側を向くように傾斜しているので、エンドキャップ50Iを透過する光を、床側ではなく天井100側に向くように制御することができる。これにより、天井面に向かう光を増やすことができるので、天井付近の明るさ感を向上させることができる。
【0140】
(変形例10)
次に、変形例10について、
図21を用いて説明する。
図21は、変形例10に係るエンドキャップ50Jを用いたLED照明器具1Jの部分断面図である。
【0141】
本変形例と上記変形例9とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記変形例9におけるエンドキャップ50Iでは、主部51の内側面51bが垂直平面であり、板状の主部51が支持部材40に対して垂直に立設する姿勢で配置されていたが、
図21に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Jでは、主部51の全体が外側に向かって凸となるように凸状に湾曲している。また、本変形例におけるエンドキャップ50Jでは、主部51の内側面51bが、外側に向かって凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。
【0142】
したがって、本変形例におけるエンドキャップ50Jでは、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、主部51における基板10側(接続部側とは反対側)付近の部位が他の部位よりも内側に位置する形状になっており、拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0143】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Jは、上記変形例9におけるエンドキャップ50Iと同様に、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されているが、本変形例と上記変形例9とでは、プリズム53を構成する各凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なっている。
【0144】
なお、これら以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1J及びLED照明装置3Jと上記変形例9におけるLED照明器具1I及びLED照明装置3Iとは同じである。
【0145】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1J及びLED照明装置3Jにおいても、エンドキャップ50Jを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Jを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Jの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0146】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Jについては、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例では、主部51の内側面51bは、外側に凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。
【0147】
このように、本変形例では、主部51の外側面51aに形成されたプリズム53と凸状の湾曲面である内側面51bとの両方によって、エンドキャップ50Jを透過する光の配光を制御することができる。つまり、プリズム53が形成された外側面51aだけではなく、湾曲面である内側面51bも、LED20の光の配光を制御する光制御面となる。
【0148】
また、本変形例におけるLED照明装置3Jでは、エンドキャップ50Jの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。
【0149】
このように、本変形例におけるエンドキャップ50Jでは、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されていることに加えて、主部51の一部が拡散カバー30の端部よりも内側に位置していることで、主部51にさらに指が引っ掛かりやすくなる。これにより、エンドキャップ50Jを指で保持する保持力が向上するので、器具本体2に対するLED照明装置3Jの着脱をさらに容易に行うことができる。
【0150】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Jでは、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されていることに加えて主部51の全体が湾曲しているので、LED照明装置3Jの意匠性をさらに向上させることができる。
【0151】
(変形例11)
次に、変形例11について、
図22を用いて説明する。
図22は、変形例11に係るエンドキャップ50Kを用いたLED照明器具1Kの部分断面図である。
【0152】
本変形例と上記変形例10とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図21に示される変形例10におけるエンドキャップ50Jでは、主部51の内側面51bが外側に凸となるように湾曲した湾曲面になっていて、主部51の全体が外側に凸となるように凸状に湾曲していたが、
図22に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Kでは、主部51の内側面51bが、内側に凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっていて、主部51の全体が内側に凹むように凹状に湾曲している。
【0153】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Kでも、上記変形例10におけるエンドキャップ50Jと同様に、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されており、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、上記変形例10と同様に、主部51における基板10側(接続部側とは反対側)付近の部位が、他の部位よりも内側に位置する形状になっており、拡散カバー30の端部から内側に後退している。
【0154】
なお、これら以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1K及びLED照明装置3Kと上記変形例10におけるLED照明器具1J及びLED照明装置3Jとは同じである。
【0155】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1K及びLED照明装置3Kにおいても、エンドキャップ50Kを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Kを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Kの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0156】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Kでは、主部51の内側面51bが、内側に凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。これにより、本変形例では、主部51の外側面51aに形成されたプリズム53と凸状の湾曲面である内側面51bとの両方によって、エンドキャップ50Kを透過する光の配光を制御することができる。
【0157】
この場合、本変形例では、エンドキャップ50Kを透過する光を、上記変形例10とは異なる方向に偏向することができる。具体的には、
図22に示すように、エンドキャップ50Kを透過する光を、床側ではなく天井100側に向くように制御することができる。これにより、天井面に向かう光を増やすことができるので、天井付近の明るさ感を向上させることができる。
【0158】
また、本変形例におけるLED照明装置3Kでも、エンドキャップ50Kの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例において、主部51の全体が内側に凹むように凹状に湾曲しており、主部51の外側面51aの一部が拡散カバー30の端部から内側に後退している。つまり、本変形例におけるエンドキャップ50Kでも、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されていることに加えて、主部51の一部が拡散カバー30の端部よりも内側に位置している。
【0159】
これにより、エンドキャップ50Kの主部51に指が引っ掛かりやすくなるので、エンドキャップ50Kを指で保持する保持力が向上する。したがって、本変形例においても、器具本体2に対するLED照明装置3Kの着脱を容易に行うことができる。
【0160】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Kにおいても、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されていることに加えて主部51の全体が湾曲しているので、LED照明装置3Kの意匠性をさらに向上させることができる。
【0161】
(変形例12)
次に、変形例12について、
図23を用いて説明する。
図23は、変形例12に係るエンドキャップ50Lを用いたLED照明器具1Lの部分断面図である。
【0162】
本変形例と変形例11とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図23に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Lでは、
図22に示される上記変形例11におけるエンドキャップ50Kに対して、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なるとともに、主部51の湾曲度合いが異なる。
【0163】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1L及びLED照明装置3Lと上記変形例11におけるLED照明器具1K及びLED照明装置3Kとは同じである。
【0164】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1L及びLED照明装置3Lにおいても、上記変形例11に係るLED照明器具1K及びLED照明装置3Kと同様の効果を奏する。
【0165】
なお、本変形例と上記変形例11とでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面の傾斜角及び主部51の湾曲度合いが異なるので、本変形例では、エンドキャップ50Lを透過する光は、上記変形例11とは異なる方向に偏向される。例えば、
図23に示すように、本変形例では、エンドキャップ50Lを透過する光を、Y軸方向と略平行な方向に進行するように偏向させることができる。
【0166】
(変形例13)
次に、変形例13について、
図24を用いて説明する。
図24は、変形例13に係るエンドキャップ50Mを用いたLED照明器具1Mの部分断面図である。
【0167】
本変形例と上記変形例10とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、本変形例におけるエンドキャップ50Mと
図21に示される変形例10におけるエンドキャップ50Jとは、いずれも、主部51の内側面51bが外側に凸となるように湾曲した湾曲面であり、且つ、主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有しているが、
図21に示すように、上記変形例10におけるエンドキャップ50Jでは、主部51における基板10側(接続部側とは反対側)付近の部位が他の部位よりも内側に位置する形状になっているのに対して、
図24に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Mでは、主部51における拡散カバー30側(接続部側)付近の部位が、他の部位よりも内側に位置する形状になっており、拡散カバー30の端部から内側に後退している。また、本変形例におけるエンドキャップ50Mでも、主部51の全体が外側に向かって凸となるように凸状に湾曲している。
【0168】
なお、これら以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1M及びLED照明装置3Mと上記変形例10におけるLED照明器具1J及びLED照明装置3Jとは同じである。
【0169】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1M及びLED照明装置3Mにおいても、エンドキャップ50Mを透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップ50Mを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置3Mの長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0170】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Mでも、上記変形例10におけるエンドキャップ50Jと同様に、主部51の内側面51bが、外側に凸となるように全体として凸状に湾曲する湾曲面になっている。これにより、本変形例においても、主部51の外側面51aに形成されたプリズム53と凸状の湾曲面である内側面51bとの両方によって、エンドキャップ50Mを透過する光の配光を制御することができる。
【0171】
また、本変形例におけるLED照明装置3Mでも、エンドキャップ50Mの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有している。具体的には、本変形例において、主部51の全体が外側に向かって凸となるように湾曲しており、主部51の外側面51aの一部が拡散カバー30の端部から内側に後退している。つまり、本変形例におけるエンドキャップ50Mでも、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されていることに加えて、主部51の一部が拡散カバー30の端部よりも内側に位置している。
【0172】
これにより、エンドキャップ50Mの主部51に指が引っ掛かりやすくなるので、エンドキャップ50Mを指で保持する保持力が向上する。したがって、器具本体2に対するLED照明装置3Mの着脱を容易に行うことができる。
【0173】
また、本変形例におけるエンドキャップ50Mにおいても、主部51の外側面51aにプリズム53が形成されていることに加えて主部51の全体が湾曲しているので、LED照明装置3Mの意匠性を向上させることができる。
【0174】
(変形例14)
次に、変形例14について、
図25を用いて説明する。
図25は、変形例14に係るエンドキャップ50Nを用いたLED照明器具1Nの部分断面図である。
【0175】
本変形例と変形例13とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、
図25に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Nでは、
図24に示される上記変形例13におけるエンドキャップ50Mに対して、プリズム53を構成する複数の凸部の表面(光制御面)の傾斜角が異なる。
【0176】
なお、これ以外の構成については、本変形例におけるLED照明器具1N及びLED照明装置3Nと上記変形例13におけるLED照明器具1M及びLED照明装置3Mとは同じである。
【0177】
したがって、本変形例におけるLED照明器具1N及びLED照明装置3Nにおいても、上記変形例13に係るLED照明器具1M及びLED照明装置3Mと同様の効果を奏する。
【0178】
なお、本変形例と上記変形例13とでは、プリズム53を構成する複数の凸部の表面の傾斜角が異なるので、本変形例では、エンドキャップ50Nを透過する光は、上記変形例13とは異なる方向に偏向される。例えば、
図25に示すように、エンドキャップ50Nを透過する光を、上記変形例13の場合よりも、Y軸方向とのなす角が小さくなるように偏向させることができる。
【0179】
(変形例15)
次に、変形例15について、
図26及び
図27を用いて説明する。
図26は、変形例15に係るLED照明器具に用いられるエンドキャップ50Oの正面図である。
図27は、同エンドキャップ50Oの斜視図である。
【0180】
本変形例と上記実施の形態とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、本変形例におけるエンドキャップ50Oと
図9及び
図10に示される上記実施の形態におけるエンドキャップ50とは、いずれも、主部51に形成されたプリズム53がストライプ状の凹凸構造であるが、凹凸構造のストライプ方向が異なる。
【0181】
すなわち、
図9及び
図10に示される上記実施の形態におけるエンドキャップ50では、プリズム53の凹凸構造のストライプ方向が、基板10の第1面10aに平行な方向であり、かつ、プリズム53の凹凸構造が、基板10の第1面10aに直交する方向に凸部又は凹部が繰り返された凹凸面を有していたが、
図26及び
図27に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Oでは、プリズム53の凹凸構造のストライプ方向が、基板10の第1面10aに直交する方向であり、かつ、プリズム53の凹凸構造が、基板10の第1面10aに平行な方向に凸部又は凹部が繰り返された凹凸面を有している。
【0182】
本変形例において、プリズム53の凹凸構造は、X軸方向に繰り返して形成された複数の凸部によって構成されている。プリズム53を構成する複数の凸部の各々の断面形状は、略三角形であり、プリズム53の凹凸構造の断面形状は、のこぎり刃形状になっている。
【0183】
なお、本変形例においても、プリズム53は、主部51の内側面51bに形成されている。また、主部51の外側面51aは、平坦面である。
【0184】
このように構成されるエンドキャップ50OをLED照明装置に用いることで、エンドキャップ50Oを透過する光は、エンドキャップ50Oの上下方向ではなく左右方向(例えば壁側)に偏向する。つまり、エンドキャップ50Oを透過する光を、天井面と水平な方向に偏向させることができる。
【0185】
このように、本変形例においても、エンドキャップ50Oを透過するLED20の光の配光を制御することができるので、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0186】
なお、本変形例については、上記変形例1~14にも適用することができる。つまり、本変形例におけるエンドキャップ50Oのプリズム53の凹凸構造を、上記変形例1~14に適用してもよい。
【0187】
(変形例16)
次に、変形例16について、
図28を用いて説明する。
図28は、変形例16に係るエンドキャップ50Pの正面図である。
【0188】
本変形例と上記実施の形態とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記実施の形態におけるエンドキャップ50において、主部51に形成されたプリズム53は、ストライプ状の凹凸構造であったが、
図28に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Pにおいて、主部51に形成されたプリズム53は、全体として渦巻状の凹凸構造である。また、プリズム53は、拡散カバー30の長手方向からの平面視において同心円状又は同心楕円状の凹凸構造であってもよい。
【0189】
なお、本変形例においても、プリズム53は、主部51の内側面51bに形成されている。また、主部51の外側面51aは、平坦面である。
【0190】
このように構成されるエンドキャップ50PをLED照明装置に用いることで、エンドキャップ50Pを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0191】
なお、本変形例については、上記変形例1~14にも適用することができる。つまり、本変形例におけるエンドキャップ50Pのプリズム53の凹凸構造を、上記変形例1~14に適用してもよい。
【0192】
(変形例17)
次に、変形例17について、
図29を用いて説明する。
図29は、変形例17に係るエンドキャップ50Qの正面図である。
【0193】
本変形例と上記実施の形態とは、エンドキャップの形状が異なる。具体的には、上記実施の形態におけるエンドキャップ50において、主部51に形成されたプリズム53は、一方向に延在する直線状の凹凸構造であったが、
図29に示すように、本変形例におけるエンドキャップ50Qにおいて、主部51に形成されたプリズム53は、2次元状に配列された複数の凸部からなる凹凸構造である。
【0194】
具体的には、本変形例において、プリズム53を構成する複数の凸部は、X軸方向及びZ軸方向の2方向にマトリクス状に隙間なく形成されている。複数の凸部の各々は、例えば、四角錐形状であるが、これに限らない。複数の凸部の各々は、三角錐形状等であってもよい。
【0195】
なお、本変形例においても、プリズム53は、主部51の内側面51bに形成されている。また、主部51の外側面51aは、平坦面である。
【0196】
このように構成されるエンドキャップ50QをLED照明装置に用いることで、エンドキャップ50Qを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0197】
なお、本変形例については、上記変形例1~14にも適用することができる。つまり、本変形例におけるエンドキャップ50Qのプリズム53の凹凸構造を、上記変形例1~14に適用してもよい。
【0198】
(その他の変形例)
以上、本発明に係るLED照明器具及びLED照明装置について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
【0199】
例えば、エンドキャップの主部51を湾曲させた構成の上記変形例2~7、10~14(
図13~
図18、
図21~
図25)において、エンドキャップの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに主部51の他の部位よりも内側に位置する部位を有していたが、これに限らない。具体的には、エンドキャップの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに拡散カバー30の端部よりも内側に位置する部位を有していたが、これに限らない。例えば、エンドキャップの主部51は、外側面51a及び内側面51bがともに拡散カバー30の一方の端部よりも外側に位置する部位を有していてもよい。この場合、エンドキャップの主部51の一部が拡散カバー30の端部よりも外側に位置していてもよいし、エンドキャップの主部51の全部が拡散カバー30の端部よりも外側に位置していてもよい。
【0200】
この場合も、主部51を透過するLED20の光が偏向されるので、エンドキャップを透過する光の配光を制御することができる。これにより、LED照明装置の長手方向の端部周辺を所望の明かりの雰囲気にすることができる。
【0201】
また、エンドキャップの主部51の少なくとも一部が拡散カバー30の端部よりも外側に位置することで、主部51に指が引っ掛かりやすくなるので照明器具に対するLED照明装置の着脱を容易に行うことができるとともに、LED照明装置の意匠性を向上させることができる。
【0202】
また、上記実施の形態及び各変形例において、エンドキャップのプリズム53は、主部51の外側面51a及び内側面51bのいずれか一方の面にしか形成されていなかったが、これに限らない。例えば、エンドキャップのプリズム53は、主部51の外側面51a及び内側面51bの両面に形成されていてもよい。この場合、外側面51aに形成されるプリズム53と内側面51bに形成されるプリズム53とは、同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。外側面51aと内側面51bとでプリズム53の形状を異ならせる場合、上記実施の形態及び各変形例におけるプリズム53の形状を適宜組み合わせることができる。
【0203】
また、上記実施の形態において、第1エンドキャップ50a及び第2エンドキャップ50bは、逆向きに配置したが、これに限らない。つまり、第1エンドキャップ50a及び第2エンドキャップ50bは、同じ向きに配置してもよい。
【0204】
また、上記実施の形態において、第1エンドキャップ50a及び第2エンドキャップ50bは、同じ形状のものを用いたが、これに限らない。例えば、上記実施の形態、変形例1~5のエンドキャップを適宜組みあわせて、第1エンドキャップ50aと第2エンドキャップ50bとで異なる形状のエンドキャップを用いてもよい。
【0205】
また、上記実施の形態において、エンドキャップ50の主部51は、光拡散性を有さずに透明であったが、これに限らない。例えば、エンドキャップ50の主部51は、光拡散性を有する乳白色であってもよい。この場合、透光性及び拡散性を有するエンドキャップ50は、拡散カバー30と同様の構造を採用することができる。なお、エンドキャップ50が拡散性を有することについては、
図15~
図24におけるエンドキャップにも適用することができる。
【0206】
また、上記実施の形態では、LED20としてLEDチップがパッケージに実装されたSMDタイプのLED素子を用いており、基板10とLED20とからなる発光モジュールがSMDタイプのLEDモジュールであったが、これに限らない。例えば、基板10とLED20とからなる発光モジュールは、COB(Chip On Board)タイプのLEDモジュールであってもよい。この場合、LED20として、LEDチップ(ベアチップ)そのものを用いて、基板10に複数のLED20(LEDチップ)を直線状に配列し、封止部材(例えば蛍光体含有樹脂)によって複数のLED20を一括又は個別に封止すればよい。
【0207】
また、上記実施の形態では、拡散性及び透光性を有する拡散カバー30を用いたが、これに限らない。例えば、拡散カバー30に代えて、拡散性及び透光性のうち透光性のみを有する透光カバーを用いてもよい。この場合、透光カバーとして、向こう側が透けて見えるくらいに透過率が高い透明カバーを用いてもよい。
【0208】
その他、上記各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0209】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I、1J、1K、1L、1M、1N LED照明器具
2 器具本体
3、3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H、3I、3J、3K、3L、3M、3N LED照明装置
10 基板
20 LED
30 拡散カバー
40 支持部材
50、50A、50B、50C、50D、50E、50F、50G、50H、50I、50J、50K、50L、50M、50N、50O、50P、50Q エンドキャップ
50a 第1エンドキャップ
50b 第2エンドキャップ
51 主部
51a 外側面
51b 内側面
52 接続部
53 プリズム