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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023064455
(43)【公開日】2023-05-11
(54)【発明の名称】蒸気タービンプラント
(51)【国際特許分類】
   F01D 17/10 20060101AFI20230501BHJP
   F01D 25/00 20060101ALI20230501BHJP
   F16K 1/00 20060101ALI20230501BHJP
   F16K 1/42 20060101ALI20230501BHJP
【FI】
F01D17/10 C
F01D25/00 G
F16K1/00 E
F16K1/42 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021174752
(22)【出願日】2021-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】進藤 蔵
(72)【発明者】
【氏名】二森 都
(72)【発明者】
【氏名】堀井 俊一
(72)【発明者】
【氏名】竹丸 竜平
【テーマコード(参考)】
3G071
3H052
【Fターム(参考)】
3G071BA22
3G071BA25
3G071BA27
3G071DA05
3H052AA01
3H052BA32
3H052BA35
3H052CB01
3H052CD09
3H052EA05
3H052EA16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】弁座において異常な振動が発生することを効果的に抑制可能な蒸気タービンプラントを提供する。
【解決手段】蒸気タービン200は、外部車室210と、外部車室210の内部に収容され、蒸気弁300を介して蒸気が作動媒体として流入する内部車室220とを有する。蒸気弁300は、弁室331が内部に形成されている弁ケーシングと、弁室331において弁棒320に連結されており、弁棒320の軸方向に沿って移動する弁体321と、軸方向において蒸気弁300を閉める閉方向に弁棒320が移動することによって、弁室331で弁体321が接近する弁座314とを有する。弁座314は、軸方向に延在する管状体であって、一端部が弁室331に連通し、他端部が内部車室221の内部に連通するように、外部車室211を貫通して設置されていると共に、ネジを用いて弁ケーシングに固定されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気弁と、
前記蒸気弁を介して、蒸気が供給される蒸気タービンと
を備える、
蒸気タービンプラントであって、
前記蒸気タービンは、
外部車室と、
前記外部車室の内部に収容され、前記蒸気弁を介して蒸気が作動媒体として流入する内部車室と
を有し、
前記蒸気弁は、
弁室が内部に形成されている弁ケーシングと、
前記弁室において弁棒に連結されており、前記弁棒の軸方向に沿って移動する弁体と、
前記軸方向において前記蒸気弁を閉める閉方向に前記弁棒が移動することによって、前記弁室で前記弁体が接近する弁座と
を有し、
前記弁座は、前記軸方向に延在する管状体であって、一端部が前記弁室に連通し、他端部が前記内部車室の内部に連通するように、前記外部車室を貫通して設置されていると共に、ネジを用いて前記弁ケーシングに固定されている、
蒸気タービンプラント。
【請求項2】
前記ネジは、
前記弁室の内部において前記弁座を前記弁ケーシングに固定するための第1のボルト
を含む、
請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
【請求項3】
前記ネジは、
前記弁室の外部において前記弁座を前記弁ケーシングに固定するための第2のボルト
を含む、
請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
【請求項4】
前記弁座は、
外周面において周方向に延在する凹部
を有し、
前記弁座の外周面から径方向に突き出るように前記凹部にリング板が嵌合されるように構成されており、
前記リング板は、
前記軸方向において貫通し、前記第2のボルトが挿入されるボルト孔を含む、
請求項3に記載の蒸気タービンプラント。
【請求項5】
前記リング板は、前記周方向において分割された複数のリング板部を組み合わせることで構成されている、
請求項4に記載の蒸気タービンプラント。
【請求項6】
前記ネジは、
雌ネジ部が内周面に形成されたナット
を含み、
前記弁座は、
前記弁室の外部において雄ネジ部が外周面に形成されており、
前記ナットが前記弁座の前記雄ネジ部に取り付けられることによって、前記弁座が前記弁ケーシングに固定されている、
請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
【請求項7】
前記雌ネジ部および前記雄ネジ部は、台形ネジである、
請求項6に記載の蒸気タービンプラント。
【請求項8】
前記弁座は、
前記弁室の外部において外周面から径方向に突き出るように形成されたフランジ部
を含み、
前記フランジ部は、前記軸方向において貫通し、前記第2のボルトが挿入されるボルト孔を含む、
請求項3に記載の蒸気タービンプラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、蒸気タービンプラントに関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気タービンプラントを構成する蒸気タービンにおいて、タービン車室は、高効率化の実現のために、例えば、外部車室と内部車室とを含む二重車室構造が採用されている。二重車室構造のタービン車室は、分解作業や組立作業を容易に実行するために、一般的には、上半部と下半部とに分割可能に構成されている。
【0003】
また、蒸気タービンプラントにおいては、蒸気タービンの入口に蒸気弁が設置されている。蒸気弁は、省スペースを実現するために、例えば、タービン車室の上半部に直接的に組み込まれるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平3-77367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
蒸気弁においては、蒸気の流れによって弁座が振動する場合がある。例えば、弁座が弁ケーシングよりも熱によって膨張しやすい材料で構成されている場合、弁座が膨張して弁ケーシングに固定されるまでの間は、弁座の保持状態が不安定であるため、弁座において異常な振動が生ずる場合がある。弁座と弁ケーシングとが同様に熱膨張する場合であっても、弁座が振動する場合がある。その結果、弁座の損傷が発生する場合がある。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、弁座において異常な振動が発生することを効果的に抑制可能な蒸気タービンプラントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の蒸気タービンプラントは、蒸気弁と、蒸気弁を介して、蒸気が供給される蒸気タービンとを備える。蒸気タービンは、外部車室と、外部車室の内部に収容され、蒸気弁を介して蒸気が作動媒体として流入する内部車室とを有する。蒸気弁は、弁室が内部に形成されている弁ケーシングと、弁室において弁棒に連結されており、弁棒の軸方向に沿って移動する弁体と、軸方向において蒸気弁を閉める閉方向に弁棒が移動することによって、弁室で弁体が接近する弁座とを有する。弁座は、軸方向に延在する管状体であって、一端部が弁室に連通し、他端部が内部車室の内部に連通するように、外部車室を貫通して設置されていると共に、ネジを用いて弁ケーシングに固定されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態にかかる蒸気タービンプラントの全体構成を模式的に示す図である。
図2図2は、第1実施形態にかかる蒸気タービンプラントにおいて、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
図3図3は、第1実施形態にかかる蒸気タービンプラントにおいて、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
図4図4は、第1実施形態において、弁座314の凸部3140を示す正面図である。
図5図5は、第2実施形態において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
図6図6は、第2実施形態において、リング板410の一例を示す正面図である。
図7図7は、第2実施形態の変形例において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
図8図8は、第3実施形態において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
図9図9は、第3実施形態の変形例において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
図10図10は、第4実施形態において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
[A]蒸気タービンプラントの構成
図1は、第1実施形態にかかる蒸気タービンプラントの全体構成を模式的に示す図である。
【0010】
本実施形態の蒸気タービンプラント100においては、図1に示すように、ボイラ110の過熱器111で加熱された蒸気が、主蒸気止め弁V10aと蒸気加減弁V10bとが設置された主蒸気管P10を介して、高圧タービン141に作動流体として導入され、高圧タービン141において仕事を行う。そして、高圧タービン141から排出された蒸気は、逆止弁V11が設置された低温再熱蒸気管P11を経由して、ボイラ110の再熱器112に供給され、再熱器112において再度加熱される。
【0011】
再熱器112で加熱された蒸気は、再熱蒸気止め弁V12aとインターセプト弁V12bが設置された高温再熱蒸気管P12を介して、中圧タービン142に作動流体として導入され、中圧タービン142において仕事を行う。そして、中圧タービン142から排出された蒸気は、クロスオーバ管P13を介して、低圧タービン143に作動流体として導入され、低圧タービン143において仕事を行う。そして、低圧タービン143から排出された蒸気は、復水器150で凝縮される。
【0012】
復水器150で凝縮された水(復水)は、給水ポンプ151において昇圧される。給水ポンプ151で昇圧された水(給水)は、ボイラ110の過熱器111に戻される。
【0013】
蒸気タービンプラント100では、高圧タービン141と中圧タービン142と低圧タービン143との間においてタービンロータが連結されており、蒸気の仕事によってタービンロータが回転する。そして、そのタービンロータの回転によって発電機(図示省略)が駆動し、発電が行われる。
【0014】
なお、蒸気タービンプラント100では、タービンの運転に係わらずに、ボイラ110の系統単独で循環した運転ができるように、高圧タービンバイパス弁BV1が設置された高圧タービンバイパス管BP1と、低圧タービンバイパス弁BV2が設置された低圧タービンバイパス管BP2とが設けられている。高圧タービンバイパス管BP1は、主蒸気管P10において主蒸気止め弁V10aよりも上流側に位置する部分に一端が接続され、低温再熱蒸気管P11において逆止弁V11よりも下流側に位置する部分に他端が接続されている。低圧タービンバイパス管BP2は、高温再熱蒸気管P12において再熱蒸気止め弁V12aよりも上流側に位置する部分に一端が接続され、他端が復水器150に接続されている。
【0015】
[B]蒸気タービンプラント100の構成
図2および図3は、第1実施形態にかかる蒸気タービンプラントにおいて、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。図2では、鉛直面(yz面)の一部断面を示しており、図3では、図2の一部を拡大して示している。図2および図3では、縦方向が鉛直方向zであり、横方向が第1水平方向xであり、紙面に直交する方向が第2水平方向yである。
【0016】
[B-1]蒸気タービン200
蒸気タービン200は、図2に示すように、タービンケーシング201とタービンロータ202とを備えている。蒸気タービン200は、例えば、多段式の軸流タービンであって、複数のタービン段落(図示省略)が第2水平方向yに沿った回転軸AXの軸方向に配置されている。蒸気タービン200は、例えば、図1に示した蒸気タービンプラント100の高圧タービン141に相当する。
【0017】
[B-1-1]タービンケーシング201
蒸気タービン200において、タービンケーシング201は、図2に示すように、外部車室210と内部車室220とを有する二重構造である。タービンケーシング201は、外部車室210の内部に内部車室220が収容されており、蒸気が蒸気弁300から外部車室210を介して内部車室220の内部に作動媒体として流入する。
【0018】
外部車室210は、外部車室上半部211と外部車室下半部212とを含む。外部車室上半部211は、外部車室210のうち鉛直方向zにおいて上側に位置する部分である。外部車室下半部212は、外部車室210のうち鉛直方向zにおいて下側に位置する部分である。外部車室210は、外部車室上半部211と外部車室下半部212とを組み合わせて構成されており、外部車室上半部211と外部車室下半部212との間は、ボルトB210を用いて締結されている。
【0019】
内部車室220は、内部車室上半部221と内部車室下半部222とを含む。内部車室上半部221は、内部車室220のうち鉛直方向zにおいて上側に位置する部分である。内部車室下半部222は、内部車室220のうち鉛直方向zにおいて下側に位置する部分である。内部車室220は、内部車室上半部221と内部車室下半部222とを組み合わせて構成されており、内部車室上半部221と内部車室下半部222との間は、ボルトB220を用いて締結されている。
【0020】
[B-1-2]タービンロータ202
蒸気タービン200において、タービンロータ202は、円柱状の棒状体であって、図2に示すように、回転軸AXが第2水平方向yに延在している。
【0021】
タービンロータ202は、内部車室220の内部に収容されている。タービンロータ202は、内部車室220の内部において蒸気が回転軸AXに沿った軸方向に流れ、複数のタービン段落のそれぞれにおいて膨張して仕事を行うことによって、回転するように支持されている。
【0022】
[B-2]蒸気弁300
蒸気弁300は、図2に示すように、蒸気タービン200に設置されている。蒸気弁300は、例えば、図1に示した蒸気タービンプラント100の蒸気加減弁V10bに相当する。
【0023】
蒸気弁300は、弁ケーシング312の弁室331において、弁棒320が弁体321と共に第1水平方向xに沿って移動することによって、開動作および閉動作が行われるように構成されている。
【0024】
蒸気弁300を構成する各部について順次説明する。
【0025】
[B-2-1]弁ケーシング312
蒸気弁300において、弁ケーシング312は、図2に示すように、弁ケーシング本体部312Aと弁蓋部312Bとを含む。
【0026】
弁ケーシング本体部312Aは、ボルト3121を用いて外部車室上半部211に固定されている。また、弁ケーシング本体部312Aの内部には、弁室331が形成されている。弁ケーシング本体部312Aにおいて、弁室331は、蒸気が流入する流入口(図示省略)に連通していると共に、その流入口から流入した蒸気が流出する流出口K312aに連通している。流出口K312aは、弁ケーシング本体部312Aのうち、第1水平方向xにおいて蒸気弁300が位置する一端側(図では左側)に形成されている。また、弁ケーシング本体部312Aのうち、第1水平方向xにおいて蒸気弁300が位置する一端側とは反対に位置する他端側(図では右側)には、開口K312bが形成されている。
【0027】
弁蓋部312Bは、弁ケーシング本体部312Aのうち、第1水平方向xにおいて蒸気弁300が位置する一端側とは反対に位置する他端側(図では右側)に設置されており、弁ケーシング本体部312Aの開口K312bを塞いでいる。弁蓋部312Bは、ボルト3120を用いて弁ケーシング本体部312Aに固定されている。
【0028】
[B-2-2]弁棒320
蒸気弁300において、弁棒320は、たとえば、円柱状の棒状体であって、図2に示すように、中心軸BXが第1水平方向xに沿っている。弁棒320は、第1水平方向xで移動可能なように、弁蓋部312Bを貫通している。
【0029】
[B-2-3]弁体321
蒸気弁300において、弁体321は、図2に示すように、弁室331に収容されている。弁体321は、弁室331の内部において弁棒320の一端(図では左端)に同軸に連結されており、弁棒320の中心軸BXに沿った軸方向(第1水平方向x)に移動可能に設置されている。
【0030】
[B-2-4]弁座314
蒸気弁300において、弁座314は、図2に示すように、弁棒320の軸方向(第1水平方向x)に延在している管状体である。弁座314は、弁棒320と同軸であって、弁ケーシング本体部312Aの流出口K312aを貫通するように、弁ケーシング本体部312Aに設置されている。
【0031】
また、弁座314は、外部車室210を貫通している。ここでは、弁座314は、外部車室210において外部車室上半部211に形成された蒸気導入口K211を貫通するように設置されている。
【0032】
弁座314は、例えば、弁ケーシング本体部312Aおよび外部車室上半部211と同じ金属材料を用いて形成されており、弁ケーシング本体部312Aの流出口K312aの内周面と弁座314の外周面との間が密着していると共に、外部車室上半部211の蒸気導入口K211の内周面と弁座314の外周面との間が、わずかな間隙を持って密着している。
【0033】
弁座314は、弁棒320の軸方向(第1水平方向x)において弁室331の側に位置する一端部(図では右側)が弁室331に連通している。これに対して、弁座314は、弁棒320の軸方向(第1水平方向x)において内部車室220の側に位置する他端部(図では左側)が内部車室220の内部に連通している。ここでは、弁座314の他端部は、内部車室220において内部車室上半部221に形成された蒸気導入口K221に取り付けられている。弁座314の他端部の外周面と蒸気導入口K221の内周面との間には、シールリングS221が介在している。
【0034】
図3に示すように、弁座314は、締結部材であるネジ400を用いて、トルク締め等により、弁ケーシング312を構成する弁ケーシング本体部312Aに固定されている。本実施形態では、ネジ400は、弁室331の内部において弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定するためのボルト401(第1のボルト)である。
【0035】
具体的には、図3に示すように、弁座314の外周面のうち、弁棒320の軸方向(第1水平方向x)において弁室331の側に位置する一端(図では右側)には、凸部3140が設けられている。は、弁棒320の径方向において内側から外側へ突き出るように、弁座314の外周面に設けられている。凸部3140には、ボルト挿入孔H3140が形成されている。また、弁ケーシング本体部312Aには、ボルト挿入孔H3140を貫通したボルト401が取り付けられる雌ネジ部H312が形成されている。
【0036】
図4は、第1実施形態において、弁座314の凸部3140を示す正面図である。図4では、縦方向が鉛直方向zであり、横方向が第2水平方向yであり、紙面に直交する方向が第1水平方向xである。
【0037】
図4に示すように、弁座314の凸部3140において、ボルト挿入孔H3140は、複数であって、複数のボルト挿入孔H3140が、周方向において間を隔てて設けられている。同様に、弁ケーシング本体部312Aの雌ネジ部H312(図3参照)も複数であって、複数の雌ネジ部H312が、周方向において間を隔てて設けられている。ボルト401は、図3に示すように、ボルト挿入孔H3140と雌ネジ部H312との組のそれぞれに、弁棒320の軸方向(第1水平方向x)に沿って挿入されて、締結される。
【0038】
[B-2-5]油筒500
図2に示すように、蒸気弁300は、上記の構成の他に、油筒500を含む。油筒500は、弁棒320において弁体321が位置する一端(図では)に連結されている。弁棒320は、油筒500の動作によって弁棒320の軸方向(第1水平方向x)に沿って移動する。これにより、蒸気弁300は、弁体321と弁座314との間の距離が変動して開度が調整され、蒸気の流れが制御される。
【0039】
具体的には、油筒500は、蒸気弁300を閉める閉方向に弁棒320を移動させることによって、弁体321と弁座314との間が接近する。その結果、蒸気弁において弁体321と弁座314との間を通過する蒸気の流量が減少する。
【0040】
また、油筒500は、蒸気弁300を開ける開方向に弁棒320を移動させることによって、弁体321と弁座314との間が離れる。その結果、蒸気弁において弁体321と弁座314との間を通過する蒸気の流量が増加する。
【0041】
[C]蒸気弁300の設置方法
本実施形態において、蒸気タービン200に蒸気弁300を設置する設置方法の一例について、図2および図3を用いて説明する。
【0042】
本実施形態では、まず、弁ケーシング本体部312Aに弁座314を設置する。ここでは、弁ケーシング本体部312Aにおいて弁蓋部312Bが設置される側から、弁ケーシング本体部312Aの流出口K312aに弁座314を挿入する。その後、上述したように、弁ケーシング本体部312Aの内部において、複数のボルト401を用いて弁ケーシング本体部312Aに弁座314を固定する。
【0043】
つぎに、弁座314が設置された弁ケーシング本体部312Aを外部車室上半部211に取り付ける。このとき、弁座314のうち弁ケーシング本体部312Aから突き出た部分を、外部車室上半部211の蒸気導入口K211に挿入すると共に、内部車室上半部221においてシールリングS221が設置された蒸気導入口K221に挿入する。そして、ボルト3121を用いて弁ケーシング本体部312Aを外部車室上半部211に固定する。
【0044】
つぎに、蒸気弁300を構成する他の部材(弁棒320、弁体321、弁蓋部312Bなど)を設置することで、蒸気弁300を完成させる。
【0045】
[D]蒸気タービン200のメンテナンス方法
本実施形態において、蒸気タービン200についてメンテナンスを実行するときの手順について、図2および図3を用いて説明する。
【0046】
蒸気タービン200についてメンテナンスを実行する際には、例えば、まず、弁ケーシング本体部312Aから弁蓋部312Bと共に弁体321が設置された弁棒320を取り外す。
【0047】
つぎに、複数のボルト401を取り外した後に、弁ケーシング本体部312A、外部車室上半部211、および、内部車室上半部221から弁座314を引き抜く。これにより、弁座314を蒸気タービン200から引き抜くことができる。
【0048】
そして、弁座314を蒸気タービン200から取り除いた後に、外部車室上半部211を外部車室下半部212から取り外し、蒸気タービン200についてメンテナンスを実行する。
【0049】
なお、上記の他に、ボルト3121を取り外した後に、弁座314が固定された状態の弁ケーシング本体部312Aを外部車室上半部211から取り外すことによって、弁座314を蒸気タービン200から引き抜いてもよい。
【0050】
[E]まとめ
以上のように、本実施形態の蒸気タービンプラント100において、蒸気弁300を構成する弁座314は、弁棒320の軸方向に延在する管状体であって、一端部が弁ケーシング312の弁室331に連通し、他端部が内部車室220の内部に連通するように、外部車室210を貫通して設置されている。ここで、弁座314は、ネジ400を用いて弁ケーシング312に固定されている。本実施形態では、ネジ400は、弁室331の内部において弁座314を弁ケーシング312に固定するためのボルト401である。
【0051】
このため、本実施形態では、簡便な構成によって、弁座314において異常な振動が生ずることを防止可能である。その結果、本実施形態では、弁座314の損傷発生を効果的に抑制可能である。
【0052】
[G]変形例
なお、上記の実施形態では、外部車室上半部211と弁ケーシング本体部312Aとが別体である場合について説明したが、これに限らない。外部車室上半部211と弁ケーシング本体部312Aとが一体になるように、鋳造などで製造を行ってもよい。
【0053】
また、上記の実施形態では、外部車室上半部211に蒸気弁300を設置する場合について説明したが、これに限らない。外部車室下半部212に蒸気弁300を設置してもよく、外部車室上半部211と外部車室下半部212との両者に蒸気弁300を設置してもよい。更には、蒸気弁300を蒸気タービン200の鉛直方向z(縦方向)に設置してもよい。
【0054】
<第2実施形態>
[A]構成
図5は、第2実施形態において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。図5では、図3と同様に、一部を拡大して示している。
【0055】
本実施形態は、図5に示すように、弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定する構成が、第1実施形態の場合(図3参照)と異なる。この点および関連する点を除き、本実施形態は、第1実施形態の場合と同様である。このため、重複する事項に関しては、適宜、説明を省略する。
【0056】
本実施形態では、図5に示すように、ネジ400として、弁室331の外部において弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定するためのボルト402(第2のボルト)を用いる。
【0057】
また、本実施形態では、弁座314は、凹部T314を有する。凹部T314は、弁座314の外周面において周方向に延在するように形成されている。ここでは、凹部T314は、弁座314の外周面のうち軸方向において中央部分に位置している。
【0058】
そして、本実施形態においては、弁座314の外周面から径方向に突き出るように凹部T314にリング板410が嵌合されている。ここでは、リング板410は、弁ケーシング本体部312Aにおいて弁室331の外部に形成されたリング板収容空間332に収容されている。また、リング板410は、ボルト孔H410を含む。ボルト孔H410は、弁棒320の軸方向においてリング板410を貫通しており、ボルト402の雄ネジ部が挿入される雌ネジ部が形成されている。
【0059】
図6は、第2実施形態において、リング板410の一例を示す正面図である。図6では、縦方向が鉛直方向zであり、横方向が第2水平方向yであり、紙面に直交する方向が第1水平方向xである。
【0060】
図6に示すように、リング板410は、リング形状であって、リング板410の内径R410は、弁座314において凹部T314以外の部分の外径R314aよりも小さく、かつ、弁座314に形成された凹部T314の外径R314bよりも大きい。
【0061】
そして、リング板410においては、複数のボルト孔H410が周方向に間を隔てて配置されている。
【0062】
また、リング板410は、周方向において分割された第1のリング板部411と第2のリング板部412とを含み、第1のリング板部411と第2のリング板部412とを組み合わせることで構成される。
【0063】
[B]蒸気弁300の設置方法
本実施形態において、蒸気タービン200に蒸気弁300を設置する設置方法の一例について、図5および図6を用いて説明する。
【0064】
本実施形態においても、まず、弁ケーシング本体部312Aにおいて弁蓋部312Bが設置される側から、弁ケーシング本体部312Aの流出口K312aに弁座314を挿入する。
【0065】
その後、上述したように、弁ケーシング本体部312Aの外部において、リング板410と複数のボルト402を用いて弁ケーシング本体部312Aに弁座314を固定する。
【0066】
具体的には、第1のリング板部411と第2のリング板部412とのそれぞれを弁座314の凹部T314に嵌合させて、第1のリング板部411と第2のリング板部412との間を組み合わせることで、リング板410を設ける。そして、ボルト402をリング板410のボルト孔H410に挿入し、ボルト402の締付けをトルク締め等により行う。これにより、ボルト402の先端が弁ケーシング本体部312Aに接触し、リング板410は、凹部T314のうち軸方向において弁室331側とは反対側に押された状態になるため、弁座314が弁ケーシング本体部312Aに固定される。
【0067】
そして、第1実施形態の場合と同様に、弁座314が設置された弁ケーシング本体部312Aを外部車室上半部211に取り付けた後に、蒸気弁300を構成する他の部材(弁棒320、弁体321、弁蓋部312Bなど)を設置することで、蒸気弁300を完成させる。
【0068】
[C]まとめ
第1実施形態の場合(図3参照)のように、弁室331の内部において弁座314を弁ケーシング312に固定する場合には、弁室331が狭いため、組立や分解の作業が容易でない。また、第1実施形態の場合には、弁室331の内部において、弁室331内を流れる蒸気に直接晒されることからボルト401に酸化スケールが付着しやすいため、劣化が生じやすい。
【0069】
しかし、本実施形態では、第1実施形態の場合(図3参照)と異なり、図5に示すように、弁室331の外部において弁座314を弁ケーシング312に固定している。
【0070】
このため、本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、弁座314において異常な振動が生ずることを防止可能である他に、第1実施形態の場合よりも組立や分解の作業を容易に実行可能である。また、本実施形態では、第1実施形態の場合と異なり、締結部材であるボルト402およびリング板410に酸化スケールが付着しにくく、劣化の発生を抑制可能である。
【0071】
[D]変形例
図7は、第2実施形態の変形例において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。図6では、図5と同様に、一部を拡大して示している。
【0072】
図7に示すように、本変形例では、上記実施形態の場合と異なり、弁ケーシング本体部312Aには、リング板410のボルト孔H410を貫通したボルト402が取り付けられる雌ネジ部H312bが形成されている。
【0073】
本変形例において、蒸気タービン200に蒸気弁300を設置する際には、ボルト402をリング板410のボルト孔H410および弁ケーシング本体部312Aの雌ネジ部H312bに挿入し、ボルト402の締付けをトルク締め等により行う。これにより、リング板410は、凹部T314のうち軸方向において弁室331側に押された状態に弁ケーシング本体部312Aに固定されることになるため、弁座314は弁座314の凸部3140とリング板410によって挟み込まれるようにして弁ケーシング本体部312Aに固定される。
【0074】
その結果、本変形例においても、上記の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0075】
<第3実施形態>
[A]構成
図8は、第3実施形態において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。図8では、図5と同様に、一部を拡大して示している。
【0076】
本実施形態は、図8に示すように、弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定する構成が、第2実施形態の場合(図5参照)と異なる。この点および関連する点を除き、本実施形態は、第2実施形態の場合と同様である。このため、重複する事項に関しては、適宜、説明を省略する。
【0077】
本実施形態では、図8に示すように、ネジ400として、弁室331の外部において弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定するためのナット403を含む。ナット403は、雌ネジ部S403が内周面に形成されている。また、本実施形態では、弁座314の外周面に雄ネジ部S404が形成されており、ナット403が弁座314の雄ネジ部S404に取り付けられることによって、弁座314が弁ケーシング本体部312Aに固定されている。
【0078】
雌ネジ部S403および雄ネジ部S404は、例えば、ネジ部の焼き付きを防止するため 台形ネジであって、ネジピッチが10mm程度であり、かつ、ネジ山の間においては軸方向に1mm程度の隙間が介在している。
【0079】
[B]蒸気弁300の設置方法
本実施形態において、蒸気タービン200に蒸気弁300を設置する設置方法の一例について、図8を用いて説明する。
【0080】
本実施形態においても、まず、弁ケーシング本体部312Aにおいて弁蓋部312Bが設置される側から、弁ケーシング本体部312Aの流出口K312aに弁座314を挿入する。
【0081】
その後、上述したように、弁ケーシング本体部312Aの外部において、ナット403を用いて弁ケーシング本体部312Aに弁座314を固定する。
【0082】
具体的には、弁座314において弁室331側とは反対側からナット403を設置した後に、トルク締め等によりナット403の締付けを行う。これにより、ナット403が弁ケーシング本体部312Aに接触し、ナット403が弁室331側に押された状態に
弁ケーシング本体部312Aに固定されることになるため、弁座314は弁座314の凸部3140とナット403によって挟み込まれるようにして弁ケーシング本体部312Aに固定される。
【0083】
そして、第2実施形態の場合と同様に、弁座314が設置された弁ケーシング本体部312Aを外部車室上半部211に取り付けた後に、蒸気弁300を構成する他の部材(弁棒320、弁体321、弁蓋部312Bなど)を設置することで、蒸気弁300を完成させる。
【0084】
[C]まとめ
本実施形態では、第2実施形態の場合(図5参照)と同様に、弁室331の外部において弁座314を弁ケーシング312に固定している。このため、本実施形態では、第2実施形態の場合と同様に、組立や分解の作業を容易に実行可能である。と共に、ナット403に酸化スケールが付着しにくく、劣化の発生を抑制可能である。
【0085】
特に、本実施形態では、ナット403の雌ネジ部S403および弁座314の雄ネジ部S404が台形ネジであるため、酸化スケールが付着した場合であっても、ネジ山に焼き付け現象等が発生しにくい。このため、本実施形態では、ナット403を容易に取り外すことができるので、分解作業の効率を低下させることはない。
【0086】
[D]変形例
図9は、第3実施形態の変形例において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。図9では、図8と同様に、一部を拡大して示している。
【0087】
図9に示すように、本変形例では、ナット403を固定するための固定ボルト403bを含む。ここでは、固定ボルト403bの雄ネジ部が、軸方向においてナット403を貫通し、弁ケーシング本体部312Aに形成された雌ネジ部に挿入されている。このため、本変形例では、トルク締め等により取り付けた固定ボルト403bによって、締結状態のナット403が緩むことを防止することができる。なお、図8および図9において、ナット403組立時の弁座314の供回り(回転)を防止するため、弁座314の凸部3140と弁ケーシング本体部312Aとの間の接触面に、図示しない廻り止めピンを設置してもよい。
【0088】
<第4実施形態>
[A]構成
図10は、第4実施形態において、蒸気タービン200と蒸気弁300との構成を模式的に示す部分断面図である。図10では、図5と同様に、一部を拡大して示している。
【0089】
本実施形態は、図10に示すように、弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定する構成が、第2実施形態の場合(図5参照)と異なる。この点および関連する点を除き、本実施形態は、第2実施形態の場合と同様である。このため、重複する事項に関しては、適宜、説明を省略する。
【0090】
本実施形態では、第2実施形態の場合(図5参照)と異なり、弁座314の外周面のうち、弁棒320の軸方向(第1水平方向x)において弁室331の側に位置する一端(図では右側)には、凸部3140が設けられていない。
【0091】
本実施形態では、図10に示すように、ネジ400として、弁室331の外部において弁座314を弁ケーシング本体部312Aに固定するためのボルト402d(第2のボルト)を含む。
【0092】
また、本実施形態では、弁座314は、外周面から径方向に突き出るように形成されたフランジ部F314を含む。ここでは、フランジ部F314は、弁座314の外周面のうち軸方向において中央部分に位置している。フランジ部F314は、弁座314の外周面において周方向に囲うように設けられており、ボルト孔H314を含む。ボルト孔H314は、ボルト402dの雄ネジ部が軸方向において貫通して挿入されるように構成されている。
【0093】
そして、弁ケーシング本体部312Aには、フランジ部F314のボルト孔H314を貫通したボルト402dが取り付けられる雌ネジ部H312dが形成されている。
図示を省略しているが、フランジ部F314のボルト孔H314および弁ケーシング本体部312Aの雌ネジ部H312dの組は、複数であって、周方向において間を隔てて配置されている。
【0094】
[B]蒸気弁300の設置方法
本実施形態において、蒸気タービン200に蒸気弁300を設置する設置方法の一例について、図10を用いて説明する。
【0095】
本実施形態においては、まず、第2実施形態の場合と異なり、弁ケーシング本体部312Aにおいて弁蓋部312Bが設置される側とは反対側から、弁ケーシング本体部312Aの流出口K312aに弁座314を挿入する。
【0096】
その後、上述したように、弁ケーシング本体部312Aの外部において、ボルト402dを用いて弁ケーシング本体部312Aに弁座314を固定する。
【0097】
具体的には、ボルト402dをフランジ部F314のボルト孔H314および弁ケーシング本体部312Aの雌ネジ部H312dに挿入し、トルク締め等によりボルト402dの締付けを行う。これにより、フランジ部F314が弁室331側に押された状態になるため、弁座314が弁ケーシング本体部312Aに固定される。
【0098】
そして、第2実施形態の場合と同様に、弁座314が設置された弁ケーシング本体部312Aを外部車室上半部211に取り付けた後に、蒸気弁300を構成する他の部材(弁棒320、弁体321、弁蓋部312Bなど)を設置することで、蒸気弁300を完成させる。
【0099】
[C]まとめ
本実施形態では、第2実施形態の場合(図5参照)と同様に、弁室331の外部において弁座314を弁ケーシング312に固定している。このため、本実施形態では、第2実施形態の場合と同様に、組立や分解の作業を容易に実行可能である。と共に、ボルト402dに酸化スケールが付着しにくく、劣化の発生を抑制可能である。
【0100】
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
100:蒸気タービンプラント、110:ボイラ、111:過熱器、112:再熱器、141:高圧タービン、142:中圧タービン、143:低圧タービン、150:復水器、151:給水ポンプ、200:蒸気タービン、201:タービンケーシング、202:タービンロータ、210:外部車室、211:外部車室上半部、212:外部車室下半部、
220:内部車室、221:内部車室上半部、222:内部車室下半部、300:蒸気弁、312:弁ケーシング、312A:弁ケーシング本体部、312B:弁蓋部、314:弁座、320:弁棒、321:弁体、331:弁室、332:リング板収容空間、400:ネジ、401:ボルト、402:ボルト、402d:ボルト、403:ナット、403b:固定ボルト、410:リング板、411:第1のリング板部、412:第2のリング板部、AX:回転軸、B210:ボルト、B220:ボルト、BP1:高圧タービンバイパス管、BP2:低圧タービンバイパス管、BV1:高圧タービンバイパス弁、BV2:低圧タービンバイパス弁、BX:中心軸、F314:フランジ部、H312:雌ネジ部、H312b:雌ネジ部、H312d:雌ネジ部、H314:ボルト孔、H3140:ボルト挿入孔、H410:ボルト孔、K211:蒸気導入口、K221:蒸気導入口、K312a:流出口、K312b:開口、P10:主蒸気管、P11:低温再熱蒸気管、P12:高温再熱蒸気管、P13:クロスオーバ管、S221:シールリング、S403:雌ネジ部、S404:雄ネジ部、T314:凹部、V10a:主蒸気止め弁、V10b:蒸気加減弁、V11:逆止弁、V12a:再熱蒸気止め弁、V12b:インターセプト弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10