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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068489
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06V 30/424 20220101AFI20230510BHJP
   G06V 30/12 20220101ALI20230510BHJP
   G06V 30/14 20220101ALI20230510BHJP
【FI】
G06K9/00 H
G06K9/03 B
G06K9/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179640
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 昌孝
(72)【発明者】
【氏名】堺 裕之
(72)【発明者】
【氏名】朝日 一隆
【テーマコード(参考)】
5B029
5B064
【Fターム(参考)】
5B029AA01
5B029BB02
5B064AA04
5B064AB03
5B064BA01
5B064EA01
5B064EA10
5B064FA01
(57)【要約】
【課題】オペレータが効果的に文字列を入力できるように画像に表示させる情報処理装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置は、インターフェースと、プロセッサと、を備える。インターフェースは、複数の第1の装置に表示されている文字列画像が前記第1の装置に受信された受信時刻を取得する。プロセッサは、前記受信時刻に基づいて、文字列の入力を受け付け前記第1の装置に文字列を入力するための第2の装置に、文字列の入力を受け付ける現画像及び文字列の入力を次に受け付ける次画像として前記文字列画像を表示させる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1の装置に表示されている文字列画像が前記第1の装置に受信された受信時刻を取得するインターフェースと、
前記受信時刻に基づいて、文字列の入力を受け付け前記第1の装置に文字列を入力するための第2の装置に、文字列の入力を受け付ける現画像及び文字列の入力を次に受け付ける次画像として前記文字列画像を表示させるプロセッサと、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の装置は、文字列の入力を受け付ける現画像及び文字列の入力を次に受け付ける次画像として2つの前記文字列画像を表示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第2の装置に、受信時刻が最も若い前記文字列画像を前記現画像として、残りの前記文字列画像において受信時刻が最も若い前記文字列画像を前記次画像として表示させる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第2の装置に、前記第1の装置の現画像において受信時刻が最も若い現画像を前記第2の装置の現画像として表示させ、
前記第2の装置に、前記第1の装置の残りの現画像において受信時刻が最も若い現画像を前記第2の装置の次画像として表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第2の装置の次画像として表示させる、前記第1の装置の現画像がない場合、前記第2の装置に、前記第2の装置の現画像を表示している前記第1の装置の次画像を前記第2の装置の次画像として表示させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、他の前記第2の装置が現画像を表示していない場合、前記第2の装置に、前記第2の装置の現画像を表示している前記第1の装置の次画像を前記第2の装置の次画像として表示させる、
請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記第2の装置に、前記第1の装置への入力がタイムアウトしていない現画像において受信時刻が最も若い現画像を前記第2の装置の現画像として表示させ、
前記第2の装置に、前記第1の装置への入力がタイムアウトしていない残りの現画像において受信時刻が最も若い現画像を前記第2の装置の現画像として表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記文字列は、宛先に関する、
請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記文字列画像は、文字認識処理が失敗した画像である、
請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のVDC(Video Coding Desk)から画面を取得し取得された画像に対してOCR(Optical Character Recognition)を行うシステムが提供されている。そのようなシステムは、OCR処理に失敗した場合、既存のVCDからの画面を表示してオペレータから文字列の入力を受け付ける。
【0003】
オペレータの打鍵効率を向上するように画像を表示する技術が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-109729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題を解決するため、オペレータが効果的に文字列を入力できるように画像に表示させる情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、情報処理装置は、インターフェースと、プロセッサと、を備える。インターフェースは、複数の第1の装置に表示されている文字列画像が前記第1の装置に受信された受信時刻を取得する。プロセッサは、前記受信時刻に基づいて、文字列の入力を受け付け前記第1の装置に文字列を入力するための第2の装置に、文字列の入力を受け付ける現画像及び文字列の入力を次に受け付ける次画像として前記文字列画像を表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係る入力システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る既存VCDの構成例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係るOCR入力装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る分配装置の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る新VCDの表示例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る分配装置の動作例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る分配装置の動作例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る分配装置の動作例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る分配装置の動作例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る分配装置の動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
実施形態に係る入力システムは、既存VCDから、郵便番号などの文字列を含む画像を取得する。入力システムは、OCR入力装置において、取得された画像に対してOCR処理(文字認識処理)を行う。入力システムは、OCR処理の結果に基づいて文字列を入力するための操作信号を既存VCDに入力する。入力システムは、OCR処理に失敗した場合、取得された画像を新VCDに表示する。入力システムは、新VCDを通じて、オペレータからキーの入力を受け付ける。入力システムは、当該キーを入力する操作信号を既存VCDに供給する。
【0009】
ここでは、入力システムは、郵便番号などの宛先に関する文字列が記載された郵便物の画像(宛先画像、文字列画像)を新VCDに表示して、文字列の入力をオペレータから受け付ける。また、入力システムは、2通の郵便物の宛先画像を含む画面(新VCD画面)を新VCDに表示する。
【0010】
図1は、実施形態に係る入力システム1の構成例を示す。図1が示すように、入力システム1は、分配装置3、キーボード/マウスエミュレータ4、キャプチャボード5、新VCD7、既存VCD10、OCR入力装置20及び上位装置100などを備える。
【0011】
ここでは、入力システム1は、キーボード/マウスエミュレータ4として、キーボード/マウスエミュレータ4a乃至4cを備える。また、入力システム1は、キャプチャボード5として、キャプチャボード5a乃至5cを備える。また、入力システム1は、新VCD7として、新VCD7a及び7bを備える。また、入力システム1は、既存VCD10として、既存VCD10a乃至10cを備える。また、入力システム1は、OCR入力装置20として、OCR入力装置20a乃至20cを備える。
【0012】
上位装置100は、既存VCD10a乃至10cに接続する。また、既存VCD10a乃至10cは、キーボード/マウスエミュレータ4a乃至4cとキャプチャボード5a乃至5cとにそれぞれ接続する。また、OCR入力装置20a乃至20cは、キーボード/マウスエミュレータ4a乃至4cとキャプチャボード5a乃至5cとにそれぞれ接続する。分配装置3は、新VCD7a及び7bとOCR入力装置20a乃至20cとに接続する。新VCD7a及び7bは、OCR入力装置20a乃至20cに接続する。
【0013】
なお、入力システム1は、図1が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、入力システム1から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0014】
上位装置100は、宛先に関する文字列を含む宛先画像を既存VCD10に供給する。また、上位装置100は、宛先画像に含まれる文字列を既存VCD10から取得する。
【0015】
たとえば、上位装置100は、郵便物などを区分する区分装置である。
上位装置100は、カメラなどを用いて郵便物を撮影する。上位装置100は、撮影で得られた画像(宛先画像)に対してOCR処理(プライマリOCR処理)を行い、郵便物に記載されている文字列を認識する。
【0016】
上位装置100は、OCR処理に失敗すると、OCR処理に失敗した宛先画像を既存VCD10に供給する。また、上位装置100は、当該宛先画像に含まれる文字列を既存VCD10から取得する。
【0017】
上位装置100は、OCR処理によって得られた文字列又は既存VCD10から取得された文字列に基づいて郵便物を区分する。
【0018】
既存VCD10(第1の装置)は、上位装置100から宛先画像を取得する。既存VCD10は、宛先画像を含む画面(既存VCD画面)をOCR入力装置20に送信する。既存VCD画面は、2つの郵便物の宛先画像を含む。
【0019】
既存VCD10は、宛先画像に含まれる文字列をOCR入力装置20から取得する。既存VCD10は、取得された文字列を上位装置100に送信する。既存VCD10については、後に詳述する。
【0020】
キーボード/マウスエミュレータ4は、既存VCD10に接続するキーボード又はマウスなどの操作端末をエミュレーションする。キーボード/マウスエミュレータ4は、OCR入力装置20からの制御に従ってオペレータが操作端末を通じて入力する操作信号と同様の操作信号を既存VCD10に供給する。たとえば、キーボード/マウスエミュレータ4は、マウスの移動若しくはクリック、又は、キーボード入力などを示す操作信号を既存VCD10に供給する。
【0021】
ここでは、キーボード/マウスエミュレータ4a乃至4cは、それぞれOCR入力装置20a乃至20cの制御に従って操作信号を既存VCD10a乃至10cに供給する。
【0022】
キャプチャボード5は、既存VCD10が供給する既存VCD画面を取得する。キャプチャボード5は、取得された既存VCD画面をOCR入力装置20に供給する。
【0023】
ここでは、キャプチャボード5a乃至5cは、それぞれ既存VCD10a乃至10cの既存VCD画面を取得し、OCR入力装置20a乃至20cに供給する。
【0024】
OCR入力装置20は、キャプチャボード5からの既存VCD画面を取得する。OCR入力装置20は、取得された宛先画像に対してOCR処理(セカンダリOCR処理)を行う。OCR入力装置20は、OCR処理により宛先画像に含まれる文字列を認識する。OCR入力装置20は、キーボード/マウスエミュレータ4を通じて、認識された文字列を既存VCD10に供給する。
【0025】
また、OCR入力装置20は、OCR処理に失敗した場合などに、文字列の入力を受け付ける画面(新VCD画面)を新VCD7の何れか1つに表示する。OCR入力装置20は、新VCD画面を通じて、新VCD7に入力される文字列を既存VCD10に送信する。
OCR入力装置20については、後に詳述する。
【0026】
分配装置3(情報処理装置)は、新VCD画面に含まれる宛先画像を選択する。たとえば、分配装置3は、新VCD画面に表示させる宛先画像を示す制御信号をOCR入力装置20に送信する。分配装置3については、後に詳述する。
【0027】
新VCD7(第2の装置)は、新VCD画面を表示してオペレータから文字列の入力を受け付ける。新VCD7は、入力された文字列をOCR入力装置20に供給する。たとえば、新VCD7は、入力された操作信号をOCR入力装置20に供給する。
【0028】
たとえば、新VCD7は、新VCD画面を表示するモニタなどの表示端末と、操作入力を受け付けるマウス及びキーボードなどの操作端末と、から構成される。新VCD7は、OCR入力装置20に接続する表示端末及び操作端末から構成されてもよい。また、新VCD7は、PCなどであってもよい。
【0029】
次に、既存VCD10について説明する。既存VCD10a乃至10cは、同様の構成であるため、既存VCD10として説明する。
【0030】
図2は、実施形態に係る既存VCD10の構成例を示す。図2は、既存VCD10の構成例を示すブロック図である。図2が示すように、既存VCD10は、プロセッサ11、ROM12、RAM13、NVM14、通信部15、表示インターフェース16及び操作インターフェース17などを備える。
【0031】
プロセッサ11と、ROM12、RAM13、NVM14、通信部15、表示インターフェース16及び操作インターフェース17と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、既存VCD10は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、既存VCD10から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0032】
プロセッサ11は、既存VCD10全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ11は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部メモリ、ROM12又はNVM14が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0033】
なお、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0034】
ROM12は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM12に記憶される制御プログラム及び制御データは、既存VCD10の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0035】
RAM13は、揮発性のメモリである。RAM13は、プロセッサ11の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM13は、プロセッサ11からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM13は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0036】
NVM14は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。たとえば、NVM14は、たとえば、HDD、SSD又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM14は、既存VCD10の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0037】
通信部15は、上位装置100とデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、通信部15は、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0038】
表示インターフェース16は、キャプチャボード5とデータを送受信するインターフェースである。表示インターフェース16は、プロセッサ11からの制御に従って、既存VCD画面をキャプチャボード5に送信する。
【0039】
操作インターフェース17は、操作の入力を受け付けるためのインターフェースである。たとえば、操作インターフェース17は、キーボード又はマウスなどの操作端末に入力される操作を示す操作信号を受信する。操作インターフェース17は、受信された操作信号をプロセッサ21に供給する。たとえば、操作インターフェース17は、USB(Universal Serial Bus)接続をサポートする。
【0040】
ここでは、操作インターフェース17は、キーボード/マウスエミュレータ4に接続する。即ち、操作インターフェース17は、キーボード/マウスエミュレータ4からの操作信号を受信する。
たとえば、既存VCD10は、デスクトップPC又はノートPCなどである。
【0041】
既存VCD10のプロセッサ11は、通信部15を通じて宛先画像を上位装置100から取得する。宛先画像を取得すると、プロセッサ11は、宛先画像に写る宛先の入力を受け付ける既存VCD画面を生成する。既存VCD画面は、取得された2つの宛先画像を含む。
【0042】
既存VCD画面を生成すると、プロセッサ11は、表示インターフェース16を通じて、生成された既存VCD画面をキャプチャボード5に出力する。
【0043】
既存VCD画面を出力すると、プロセッサ11は、操作インターフェース17を通じて文字列の入力を受け付ける。即ち、プロセッサ11は、操作インターフェース17を通じて、操作端末が接続されている場合と同様の信号(キー入力などを示す操作信号)をキーボード/マウスエミュレータ4から取得する。
【0044】
プロセッサ11は、操作インターフェース17を通じて入力が確定する操作信号(たとえば、エンターキーが押された操作信号など)を受信すると、通信部15を通じて入力された文字列を上位装置100に送信する。
【0045】
次に、OCR入力装置20について説明する。OCR入力装置20a乃至20cは、同様の構成であるため、OCR入力装置20として説明する。
【0046】
図3は、実施形態に係るOCR入力装置20の構成例を示す。図3は、OCR入力装置20の構成例を示すブロック図である。図3が示すように、OCR入力装置20は、プロセッサ21、ROM22、RAM23、NVM24、通信部25、エミュレータインターフェース26、画像インターフェース27及びVCDインターフェース28などを備える。
【0047】
プロセッサ21と、ROM22、RAM23、NVM24、エミュレータインターフェース26、画像インターフェース27及びVCDインターフェース28と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、OCR入力装置20は、図3が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、OCR入力装置20から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0048】
プロセッサ21は、OCR入力装置20全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ21は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ21は、内部メモリ、ROM22又はNVM24が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0049】
なお、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ21は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0050】
ROM22は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM22に記憶される制御プログラム及び制御データは、OCR入力装置20の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0051】
RAM23は、揮発性のメモリである。RAM23は、プロセッサ21の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM23は、プロセッサ21からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM23は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0052】
NVM24は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。たとえば、NVM24は、たとえば、HDD、SSD又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM24は、OCR入力装置20の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0053】
通信部25は、分配装置3及び他のOCR入力装置20などとデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、通信部25は、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0054】
エミュレータインターフェース26は、キーボード/マウスエミュレータ4とデータを送受信するインターフェースである。エミュレータインターフェース26は、プロセッサ21からの制御に従ってキーボード/マウスエミュレータ4に操作信号を既存VCD10へ出力させる。たとえば、エミュレータインターフェース26は、USB接続をサポートする。
【0055】
画像インターフェース27は、キャプチャボード5とデータを送受信するインターフェースである。画像インターフェース27は、キャプチャボード5から既存VCD画面を取得する。画像インターフェース27は、取得された既存VCD画面をプロセッサ21に供給する。
【0056】
VCDインターフェース28は、新VCD7とデータを送受信するインターフェースである。VCDインターフェース28は、プロセッサ21からの制御に従って、新VCD7に情報を表示させる。また、VCDインターフェース28は、新VCD7に入力される操作を示す操作信号を受信する。VCDインターフェース28は、受信された操作信号をプロセッサ21に供給する。
【0057】
たとえば、OCR入力装置20は、デスクトップPC又はノートPCなどである。
なお、通信部25、エミュレータインターフェース26、画像インターフェース27及びVCDインターフェース28(又はこれらの一部)は、一体的に形成されるものであってもよい。
【0058】
次に、分配装置3について説明する。
図4は、実施形態に係る分配装置3の構成例を示す。図4は、分配装置3の構成例を示すブロック図である。図4が示すように、分配装置3は、プロセッサ31、ROM32、RAM33、NVM34、通信部35、操作部36及び表示部37などを備える。
【0059】
プロセッサ31と、ROM32、RAM33、NVM34、通信部35、操作部36及び表示部37と、は、データバスなどを介して互いに接続する。
なお、分配装置3は、図4が示すような構成の他に必要に応じた構成を具備したり、分配装置3から特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0060】
プロセッサ31は、分配装置3全体の動作を制御する機能を有する。プロセッサ31は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ31は、内部メモリ、ROM32又はNVM34が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
【0061】
なお、プロセッサ31がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ31は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
【0062】
ROM32は、制御プログラム及び制御データなどが予め記憶された不揮発性のメモリである。ROM32に記憶される制御プログラム及び制御データは、分配装置3の仕様に応じて予め組み込まれる。
【0063】
RAM33は、揮発性のメモリである。RAM33は、プロセッサ31の処理中のデータなどを一時的に格納する。RAM33は、プロセッサ31からの命令に基づき種々のアプリケーションプログラムを格納する。また、RAM33は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
【0064】
NVM34は、データの書き込み及び書き換えが可能な不揮発性のメモリである。たとえば、NVM34は、たとえば、HDD、SSD又はフラッシュメモリなどから構成される。NVM34は、分配装置3の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション及び種々のデータなどを格納する。
【0065】
通信部35は、OCR入力装置20及び新VCD7などとデータを送受信するためのインターフェースである。たとえば、通信部35は、有線又は無線のLAN接続をサポートするインターフェースである。
【0066】
操作部36は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部36は、入力された操作を示す信号をプロセッサ21へ送信する。たとえば、操作部36は、マウス、キーボード又はタッチパネルなどから構成される。
【0067】
表示部37は、プロセッサ21からの画像データを表示する。たとえば、表示部37は、液晶モニタから構成される。なお、操作部36がタッチパネルから構成される場合、表示部37は、操作部36としてのタッチパネルと一体的に形成されるものであってもよい。
【0068】
次に、OCR入力装置20が実現する機能について説明する。OCR入力装置20が実現する機能は、プロセッサ21がROM22又はNVM24などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0069】
まず、プロセッサ21は、既存VCD10が供給する既存VCD画面を取得する機能を有する。
即ち、プロセッサ21は、既存VCD10が表示インターフェース16に接続する表示端末(ディスプレイなど)に表示する既存VCD画面を取得する。
【0070】
たとえば、プロセッサ21は、自身に接続する既存VCD10から既存VCD画面を取得する。プロセッサ21は、画像インターフェース27を通じて既存VCD画面をキャプチャボード5から取得する。即ち、キャプチャボード5は、プロセッサ21からの制御に従って既存VCD画面を取得する。キャプチャボード5は、画像インターフェース27を通じて、取得された既存VCD画面をプロセッサ21に供給する。
【0071】
たとえば、プロセッサ21は、所定の間隔(たとえば、1秒)で既存VCD画面を取得する。また、プロセッサ21は、既存VCD画面に変化が生じた場合に、既存VCD画面を取得してもよい。この場合、プロセッサ21は、画像処理アルゴリズムなどに従って既存VCD画面に変化が生じたかを判定してもよい。
【0072】
なお、既存VCD画面は、新VCD画面の構成と同様であるため説明を省略する。新VCD画面については、後に詳述する。
【0073】
プロセッサ21は、OCR処理により既存VCD画面から宛先に関する文字列を認識する機能を有する。
【0074】
既存VCD画面を取得すると、プロセッサ21は、予め取得されたフォーマットなどに従って既存VCD画面から宛先画像を抽出する。
宛先画像を抽出すると、プロセッサ21は、所定のアルゴリズムに従って宛先画像にOCR処理を行う。
【0075】
なお、プロセッサ21は、OCR処理を行う前に、既存VCD画面又は宛先画像に所定の処理を行ってもよい。たとえば、プロセッサ21は、既存VCD画面又は宛先画像を拡大又は縮小してもよい。また、プロセッサ21は、既存VCD画面又は宛先画像に対してノイズを除去する処理などを行ってもよい。
【0076】
OCR処理を行うと、プロセッサ21は、宛先に関する文字列を認識する。
【0077】
また、プロセッサ21は、キーボード/マウスエミュレータ4を用いて、OCR処理により認識された文字列を既存VCD10に送信する機能を有する。
【0078】
OCR処理により文字列を認識すると、プロセッサ21は、キーボード/マウスエミュレータ4を用いて、認識された文字列を既存VCD10の操作インターフェース17に送信する。即ち、プロセッサ21は、認識された文字列に対応するキーを入力する操作信号を操作インターフェース17に送信する。
【0079】
また、プロセッサ21は、文字列の入力を完了する操作を示す操作信号を操作インターフェース17に入力してもよい。
【0080】
また、プロセッサ21は、宛先画像に含まれる文字列の入力をオペレータから受け付ける機能を有する。
【0081】
プロセッサ21は、自身がOCR処理に失敗した宛先画像又は他のOCR入力装置20がOCR処理に失敗した宛先画像の文字列の入力を受け付ける新VCD画面を生成する。
【0082】
プロセッサ21は、分配装置3の制御に従って、新VCD画面に含める2つの宛先画像を選択する。プロセッサ21は、選択された2つの宛先画像を含む新VCD画面を生成する。新VCD画面は、オペレータが文字列を入力する宛先画像(現画像)と、オペレータが次に文字列を入力する宛先画像(次画像)とを含む。
【0083】
図5は、新VCD画面40の例を示す。図5が示すように、新VCD画面40は、第1の表示領域41、第2の表示領域42及び打鍵欄43などから構成される。
【0084】
第1の表示領域41は、新VCD画面40の左下に形成されている。第1の表示領域41は、現画像を表示する。
【0085】
第2の表示領域42は、新VCD画面40の左上に形成されている。第2の表示領域42は、次画像を表示する。
打鍵欄43は、新VCD画面40の右側に形成されている。打鍵欄43は、第1の表示領域に表示されている現画像に含まれる文字列の入力をオペレータから受け付けるための入力欄である。
【0086】
新VCD画面40を生成すると、プロセッサ21は、生成された新VCD画面40を新VCD7の1つに表示する。新VCD画面40を新VCD7に表示すると、プロセッサ21は、新VCD7を通じて、新VCD画面40の打鍵欄43への入力を受け付ける。
【0087】
ここで、オペレータは、現画像を目視して新VCD画面40の打鍵欄43に入力項目に関する文字列を入力する。文字列の入力が完了すると、オペレータは、新VCD7に、入力を完了する操作を入力する。
【0088】
プロセッサ21は、入力された文字列を既存VCD10に送信する。即ち、プロセッサ21は、VCDインターフェース28を通じて、新VCD7に入力されたキーを示す操作信号を受信する。プロセッサ21は、キーボード/マウスエミュレータ4を用いて、当該キーを入力する操作信号を既存VCD10の操作インターフェース17に送信する。
【0089】
次に、分配装置3が実現する機能について説明する。分配装置3が実現する機能は、プロセッサ31がROM32又はNVM34などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
【0090】
プロセッサ31は、各既存VCD10が既存VCD画面に現画像及び次画像を受信した時刻(受信時刻)に基づいて、新VCD7に現画像及び次画像を含む新VCD画面を表示させる機能を有する。
【0091】
プロセッサ31は、通信部35を通じて、既存VCD画面に表示されている現画像及び次画像の受信時刻を取得する。プロセッサ31は、通信部35を通じて、以下の手法の従って、新VCD7に現画像及び次画像を含む新VCD画面を表示させる。
【0092】
たとえば、プロセッサ31は、OCR入力装置20に新VCD画面を生成させて新VCD7に出力させる。
なお、プロセッサ31は、新VCD画面を生成して、新VCD7に表示させてもよい。
【0093】
以下、プロセッサ31が新VCD画面40に現画像及び次画像を表示させる5つの手法(第1乃至第5の手法)について説明する。
【0094】
まず、第1の手法について説明する。
【0095】
図6は、第1の手法について説明するための図である。図6は、既存VCD10が表示する既存VCD画面と新VCD7が表示する新VCD画面との時間的な遷移を示す。また、既存VCD画面に含まれる現画像及び次画像は、OCR入力装置20によるOCR処理に失敗するものとする。
【0096】
ここでは、既存VCD10a乃至10cが起動状態(ログイン状態)であるものとする。また、新VCD7aが起動状態となるものとする。
【0097】
第1の手法では、プロセッサ31は、複数の既存VCD画面において最も若い宛先画像(最も受信時刻が若い宛先画像)を現画像とし、残りの宛先画像において最も若い宛先画像を次画像とする新VCD画面を新VCD7aに表示させる。
【0098】
図6が示すように、オペレータが何ら打鍵を行っていない第1の状態において、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:00(分:秒、受信時刻)において、現画像として宛先画像1-1を表示する。また、既存VCD10aは、00:01において、次画像として宛先画像1-2を表示する。
【0099】
また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:05において、現画像として宛先画像2-1を表示する。また、既存VCD10bは、00:06において、次画像として宛先画像2-2を表示する。
【0100】
また、既存VCD10cの既存VCD画面は、00:10において、現画像として宛先画像3-1を表示する。また、既存VCD10cは、00:11において、次画像として宛先画像3-2を表示する。
【0101】
ここで、新VCD7aは、00:11において起動状態になるものとする。
【0102】
図6が示す例では、新VCD7aの新VCD画面は、00:00に受信された宛先画像1-1を現画像として、00:01に受信された宛先画像1-2を次画像として表示する。
【0103】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:15において、宛先画像1-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。
【0104】
オペレータが宛先画像1-1の文字列の入力を完了すると、第1の状態から第2の状態に移行する。
【0105】
図6が示すように、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:15において、宛先画像1-3を次画像として表示するものとする。
【0106】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:05に受信された宛先画像2-1(宛先画像1-2の次に若い宛先画像)を次画像として表示する。
【0107】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:20において、宛先画像1-2について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。
【0108】
オペレータが宛先画像1-2の文字列の入力を完了すると、第2の状態から第3の状態に移行する。
【0109】
図6が示すように、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-2の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像1-3を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:25において、宛先画像1-4を次画像として表示するものとする。
【0110】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像2-1を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:06に受信された宛先画像2-2(宛先画像2-1の次に若い宛先画像)を次画像として表示する。
【0111】
次に、第2の手法について説明する。
【0112】
図7は、第2の手法について説明するための図である。図7は、既存VCD10が表示する既存VCD画面と新VCD7が表示する新VCD画面との時間的な遷移を示す。また、既存VCD画面に含まれる現画像及び次画像は、OCR入力装置20によるOCR処理に失敗するものとする。
【0113】
ここでは、既存VCD10a乃至10cが起動状態(ログイン状態)であるものとする。新VCD7aが起動状態なるものとする。
【0114】
第2の手法では、プロセッサ31は、現在入力可能な宛先画像(既存VCD画面における現画像)を優先的に新VCD画面に表示する。
【0115】
即ち、プロセッサ31は、複数の既存VCD画面において最も若い現画像(最も受信時刻が古い現画像)を新VCD画面の現画像とする。また、プロセッサ31は、複数の既存VCD画面の残りの現画像において最も若い現画像を新VCD画面の次画像とする。プロセッサ31は、当該現画像及び当該次画像を含む新VCD画面を新VCD7aに表示させる。
【0116】
図7が示す例では、オペレータが何ら打鍵を行っていない第1の状態における各既存VCD10の既存VCD画面は、図6のそれらと同様であるため、説明を省略する。
【0117】
ここで、新VCD7aは、00:11に起動状態になるものとする。
新VCD7aの新VCD画面は、00:00に受信された宛先画像1-1(既存VCD画面において最も若い現画像)を現画像として、00:05に受信された宛先画像2-1(残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0118】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:15において、宛先画像1-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。
【0119】
オペレータが宛先画像1-1の文字列の入力を完了すると、第1の状態から第2の状態に移行する。
【0120】
図7が示すように、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:15において、宛先画像1-3を次画像として表示するものとする。
【0121】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像2-1を現画像として表示する。また、新VCD7aの新VCD画面は、00:01に受信された宛先画像1-2(残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0122】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:20において、宛先画像2-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。
【0123】
オペレータが宛先画像2-1の文字列の入力を完了すると、第2の状態から第3の状態に移行する。
【0124】
図7が示すように、既存VCD10bの既存VCD画面は、宛先画像2-1の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像2-2を現画像として表示する。また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:20において、宛先画像2-3を次画像として表示するものとする。
【0125】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:06に受信された宛先画像2-2(残りの現画像において最も若い宛先画像)を次画像として表示する。
【0126】
次に、第3の手法について説明する。
【0127】
図8は、第3の手法について説明するための図である。図8は、既存VCD10が表示する既存VCD画面と新VCD7が表示する新VCD画面との時間的な遷移を示す。また、既存VCD画面に含まれる現画像及び次画像は、OCR入力装置20によるOCR処理に失敗するものとする。
【0128】
ここでは、既存VCD10a乃至10cが起動状態(ログイン状態)であるものとする。また、新VCD7a及び7bが起動状態になるものとする。
【0129】
第3の手法では、プロセッサ31は、現在入力可能な宛先画像(既存VCD画面における現画像)を優先的に新VCD画面に表示する。即ち、プロセッサ31は、複数の既存VCD画面において最も若い現画像(最も受信時刻が古い現画像)を新VCD画面の現画像とする。また、プロセッサ31は、複数の既存VCD画面の残りの現画像において最も若い現画像を新VCD画面の次画像とする。
【0130】
また、プロセッサ31は、現在入力可能な宛先画像が不足して新VCD画面の現画像及び次画像にできない場合には、同一の既存VCD画面の現画像及び次画像を新VCD画面の現画像及び次画像とする。
【0131】
図8が示す例では、オペレータが何ら打鍵を行っていない第1の状態における各既存VCD10の既存VCD画面は、図6のそれらと同様であるため、説明を省略する。
【0132】
ここでは、新VCD7aは、00:11で起動状態になるものとする。
新VCD7aの新VCD画面は、00:00に受信された宛先画像1-1(既存VCD画面において最も若い現画像)を現画像として、00:05に受信された宛先画像2-1(残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0133】
また、新VCD7bは、00:12で起動状態になるものとする。
新VCD7bの新VCD画面は、00:10に受信された宛先画像3-1(残りの現画像において最も若い現画像)を現画像として表示する。この時点で、新VCD7bの新VCD画面に次画像として表示する現画像(既存VCDの現画像)が不足する。
【0134】
従って、新VCD7bの新VCD画面は、宛先画像3-1(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10cの次画像(宛先画像3-2)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0135】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:15において、宛先画像1-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。また、新VCD7bのオペレータは、00:16において、宛先画像3-1について文字列の新VCD7bへの入力を完了したものとする。
【0136】
各オペレータが文字列の入力を完了すると、第1の状態から第2の状態に移行する。
【0137】
前述の通り、新VCD7aのオペレータは、00:15において、宛先画像1-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了する。
【0138】
図8が示すように、00:15において、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:15において、宛先画像1-3を次画像として表示するものとする。
【0139】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像2-1を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:01に受信された宛先画像1-2(残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0140】
また、前述の通り、新VCD7bのオペレータは、00:16において、宛先画像3-1について文字列の新VCD7bへの入力を完了する。
【0141】
00:16において、既存VCD10cの既存VCD画面は、宛先画像3-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像3-2を現画像として表示する。また、既存VCD10cの既存VCD画面は、00:16において、宛先画像3-3を次画像として表示するものとする。
【0142】
また、新VCD7bの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像3-2を現画像として表示する。この時点で、新VCD7bの新VCD画面に次画像として表示する現画像(既存VCDの現画像)が不足する。
【0143】
従って、新VCD7bの新VCD画面は、宛先画像3-2(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10cの次画像(宛先画像3-3)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0144】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:20において、宛先画像2-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。また、新VCD7bのオペレータは、00:21において、宛先画像3-2について文字列の新VCD7bへの入力を完了したものとする。
【0145】
各オペレータが文字列の入力を完了すると、第2の状態から第3の状態に移行する。
【0146】
前述のように、新VCD7aのオペレータは、00:20において、宛先画像2-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了する。
【0147】
図8が示すように、00:20において、既存VCD10bの既存VCD画面は、宛先画像2-1の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像2-2を現画像として表示する。また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:20において、宛先画像2-3を次画像として表示するものとする。
【0148】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:06に受信された宛先画像2-2(残りの現画像において最も若い宛先画像)を次画像として表示する。
【0149】
また、前述のように、新VCD7bのオペレータは、00:21において、宛先画像3-1について文字列の新VCD7bへの入力を完了する。
【0150】
00:21において、既存VCD10cの既存VCD画面は、宛先画像3-2の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像3-3を現画像として表示する。また、既存VCD10cの既存VCD画面は、00:21において、宛先画像3-4を次画像として表示するものとする。
【0151】
また、新VCD7bの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像3-3を現画像として表示する。この時点で、新VCD7bの新VCD画面に次画像として表示する現画像(既存VCDの現画像)が不足する。
【0152】
従って、新VCD7bの新VCD画面は、宛先画像3-3(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10cの次画像(宛先画像3-4)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0153】
前述の通り、第3の手法では、プロセッサ31は、新VCD画面の次画像として表示する現画像(既存VCD画面の現画像)が不足する場合には、同一の既存VCD画面の次画像を新VCD画面の次画像として表示する。その結果、新VCD7は、新VCD画面において現画像の文字列の入力を受け付けた後に、他の新VCD7の打鍵に関わらずに、直前の次画像を現画像として文字列の入力を受け付けることができる。
【0154】
次に、第4の手法について説明する。
【0155】
図9は、第4の手法について説明するための図である。図9は、既存VCD10が表示する既存VCD画面と新VCD7が表示する新VCD画面との時間的な遷移を示す。また、既存VCD画面に含まれる現画像及び次画像は、OCR入力装置20によるOCR処理に失敗するものとする。
【0156】
ここでは、既存VCD10a乃至10cが起動状態(ログイン状態)であるものとする。また、新VCD7aが起動状態になるものとする。
【0157】
ここでは、各宛先画像に対してタイムアウト時間が設定されているものとする。タイムアウト時間は、宛先画像の受信時刻から宛先画像の文字列の入力を受け付ける時間である。ここでは、タイムアウト時間は、12秒である。即ち、既存VCD10は、宛先画像の受信時刻から12秒間において当該宛先画像の文字列の入力を受け付ける。
【0158】
第4の手法では、プロセッサ31は、宛先画像に設定されているタイムアウト時間を考慮する。プロセッサ31は、タイムアウト時間が経過していない現在入力可能な宛先画像(タイムアウトしていない現画像)を優先的に新VCD画面に表示する。
【0159】
即ち、プロセッサ31は、複数の既存VCD画面においてタイムアウトしていない最も若い現画像(タイムアウトしていない現画像の中で最も受信時刻が古い現画像)を新VCD画面の現画像とする。
【0160】
また、プロセッサ31は、タイムアウトしていない残りの現画像において最も若い現画像を新VCDの次画像とする。なお、プロセッサ31は、タイムアウトしていない現画像がない場合、既存VCD画面において最も若い現画像を新VCDの次画像とする。
【0161】
プロセッサ31は、当該現画像及び当該次画像を含む新VCD画面を新VCD7aに表示させる。
【0162】
図9が示す例では、オペレータが何ら打鍵を行っていない第1の状態における各既存VCD10の既存VCD画面は、図6のそれらと同様であるため、説明を省略する。
【0163】
ここでは、新VCD7aは、00:11で起動状態になるものとする。
新VCD7aの新VCD画面は、00:00に受信された宛先画像1-1(タイムアウトしていない最も若い現画像)を現画像として、00:05に受信された宛先画像2-1(タイムアウトしていない残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0164】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:15において、宛先画像1-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。
【0165】
オペレータが宛先画像1-1の文字列の入力を完了すると、第1の状態から第2の状態に移行する。
【0166】
図9が示すように、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:15において、宛先画像1-3を次画像として表示するものとする。
【0167】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像2-1を現画像として表示する。
【0168】
ここで、宛先画像1-2の受信時刻00:01から12秒(タイムアウト時間)が経過している。従って、新VCD7aの新VCD画面は、00:10に受信された宛先画像3-1(タイムアウトしていない残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0169】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:20において、宛先画像2-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。
【0170】
オペレータが宛先画像2-1の文字列の入力を完了すると、第2の状態から第3の状態に移行する。
【0171】
図9が示すように、既存VCD10bの既存VCD画面は、宛先画像2-1の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像2-2を現画像として表示する。また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:20において、宛先画像2-3を次画像として表示するものとする。
【0172】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像3-1を現画像として表示する。
【0173】
ここで、宛先画像2-2の受信時刻00:06から12秒(タイムアウト時間)が経過している。また、タイムアウトしていない現画像は、存在しない。従って、新VCD7aの新VCD画面は、00:01に受信された宛先画像1-2(既存VCD画面において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0174】
次に、第5の手法について説明する。
【0175】
図10は、第5の手法について説明するための図である。図10は、既存VCD10が表示する既存VCD画面と新VCD7が表示する新VCD画面との時間的な遷移を示す。また、既存VCD画面に含まれる現画像及び次画像は、OCR入力装置20によるOCR処理に失敗するものとする。
【0176】
ここでは、既存VCD10a乃至10dが起動状態(ログイン状態)であるものとする。既存VCD10dは、既存VCD10a乃至10cと同様の構成である。また、新VCD7a乃至7cが起動状態になるものとする。
【0177】
第5の手法では、プロセッサ31は、現画像を表示していない新VCD7がある場合、当該新VCD7に既存VCD10の現画像を優先的に割り当てる。
【0178】
プロセッサ31は、複数の既存VCD画面において最も若い現画像を所定の新VCD7における新VCD画面の現画像とする。
【0179】
また、起動状態である他の新VCD7が新VCD画面において現画像を表示している場合、プロセッサ31は、残りの現画像において最も若い現画像を当該所定の新VCD7の次画像とする。また、残りの現画像がない場合、プロセッサ31は、当該所定の新VCD7の現画像を表示している既存VCD画面の次画像を当該所定の新VCD7の次画像とする。
【0180】
また、起動状態である他のVCD7の少なくとも1つが新VCD画面において現画像を表示していない場合、プロセッサ31は、当該所定の新VCD7の現画像を表示している既存VCD画面の次画像を当該所定の新VCD7の次画像とする。
【0181】
図10が示すように、オペレータが何ら打鍵を行っていない第1の状態において、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:00において、現画像として宛先画像1-1を表示する。また、既存VCD10aは、00:01において、次画像として宛先画像1-2を表示する。
【0182】
また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:05において、現画像として宛先画像2-1を表示する。また、既存VCD10bは、00:06において、次画像として宛先画像2-2を表示する。
【0183】
また、既存VCD10cの既存VCD画面は、00:10において、現画像として宛先画像3-1を表示する。また、既存VCD10cは、00:11において、次画像として宛先画像3-2を表示する。
【0184】
また、既存VCD10dの既存VCD画面は、00:15において、現画像として宛先画像4-1を表示する。また、既存VCD10dは、00:16において、次画像として宛先画像4-2を表示する。
【0185】
新VCD7aは、00:18において起動状態になるものとする。
新VCD7aの新VCD画面は、00:00に受信された宛先画像1-1(既存VCD画面において最も若い現画像)を現画像として、00:05に受信された宛先画像2-1(既存VCD画面において残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0186】
また、新VCD7bは、00:20において起動状態になるものとする。
新VCD7bの新VCD画面は、00:10に受信された宛先画像1-1(残りの現画像において最も若い現画像)を現画像として表示する。
【0187】
この時点では、他の新VCD7(即ち、新VCD7a)は、現画像を表示している。従って、新VCD7bの新VCD画面は、00:15に受信された宛先画像4-1(残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0188】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:25において、宛先画像1-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。また、新VCD7bのオペレータは、00:25において、宛先画像3-1について文字列の新VCD7bへの入力を完了したものとする。
【0189】
また、新VCD7cは、00:25において、起動状態(ログイン状態)になったものとする。
【0190】
各オペレータが文字列の入力を完了すると、第1の状態から第2の状態に移行する。
【0191】
図10が示すように、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像1-2を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:25において、宛先画像1-3を次画像として表示するものとする。
【0192】
また、既存VCD10cの既存VCD画面は、宛先画像3-1の入力が完了したことで、第1の状態で次画像であった宛先画像3-2を現画像として表示する。また、既存VCD10cの既存VCD画面は、00:25において、宛先画像3-3を次画像として表示するものとする。
【0193】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像2-1を現画像として表示する。
【0194】
この時点で、他の新VCD7の1つ(ここでは、新VCD7c)は、現画像を表示していない。従って、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像2-1(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10bの次画像(宛先画像2-2)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0195】
また、新VCD7bの新VCD画面は、第1の状態で次画像であった宛先画像4-1を現画像として表示する。
【0196】
この時点で、他の新VCD7の1つ(ここでは、新VCD7c)は、現画像を表示していない。従って、既存VCD10bの既存VCD画面は、宛先画像4-1(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10dの次画像(宛先画像4-2)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0197】
また、新VCD7cの新VCD画面は、00:01に受信された宛先画像1-2(既存VCD画面において最も若い現画像)を現画像として表示する。
【0198】
この時点で、他の新VCD7(ここでは、新VCD7a及び7b)は、現画像を表示している。従って、新VCD7cの新VCD画面は、00:11に受信された宛先画像3-2(残りの現画像において最も若い現画像)を次画像として表示する。
【0199】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:30において、宛先画像2-1について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。また、新VCD7bのオペレータは、00:30において、宛先画像4-1について文字列の新VCD7bへの入力を完了したものとする。また、新VCD7cのオペレータは、00:30において、宛先画像1-2について文字列の新VCD7cへの入力を完了したものとする。
【0200】
各オペレータが文字列の入力を完了すると、第2の状態から第3の状態に移行する。
【0201】
図10が示すように、00:30において、既存VCD10bの既存VCD画面は、宛先画像2-1の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像2-2を現画像として表示する。また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:30において、宛先画像2-3を次画像として表示するものとする。
【0202】
また、既存VCD10dの既存VCD画面は、宛先画像4-1の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像4-2を現画像として表示する。また、既存VCD10dの既存VCD画面は、00:31において、宛先画像4-3を次画像として表示するものとする。
【0203】
また、既存VCD10aの既存VCD画面は、宛先画像1-2の入力が完了したことで、第2の状態で次画像であった宛先画像1-3を現画像として表示する。また、既存VCD10aの既存VCD画面は、00:32において、宛先画像1-4を次画像として表示するものとする。
【0204】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像2-2を現画像として表示する。
【0205】
この時点で、他の新VCD7(ここでは、新VCD7b及び7c)は、現画像を表示している。従って、新VCD7aの新VCD画面は、宛先画像1-3(既存VCD画面において最も若い次画像)を次画像として表示する。
【0206】
また、新VCD7bの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像4-2を現画像として表示する。
【0207】
この時点で、既存VCD画面において未割当の現画像が存在しない。従って、新VCD7dの新VCD画面は、宛先画像4-2(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10dの次画像(宛先画像4-3)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0208】
また、新VCD7cの新VCD画面は、第2の状態で次画像であった宛先画像3-2を現画像として表示する。
【0209】
この時点で、既存VCD画面において未割当の現画像が存在しない。従って、新VCD7cの新VCD画面は、宛先画像3-2(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10cの次画像(宛先画像3-3)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0210】
ここで、新VCD7aのオペレータは、00:36において、宛先画像2-2について文字列の新VCD7aへの入力を完了したものとする。また、新VCD7bのオペレータは、00:40において、宛先画像4-2について文字列の新VCD7bへの入力を完了したものとする。また、新VCD7cのオペレータは、00:42において、宛先画像3-2について文字列の新VCD7cへの入力を完了したものとする。
【0211】
各オペレータが文字列の入力を完了すると、第3の状態から第4の状態に移行する。
【0212】
前述の通り、新VCD7aのオペレータは、00:36において、宛先画像2-2について文字列の新VCD7aへの入力を完了する。
【0213】
図10が示すように、00:36において、既存VCD10bの既存VCD画面は、宛先画像2-2の入力が完了したことで、第3の状態で次画像であった宛先画像2-3を現画像として表示する。また、既存VCD10bの既存VCD画面は、00:36において、宛先画像2-4を次画像として表示するものとする。
【0214】
また、新VCD7aの新VCD画面は、第3の状態で次画像であった宛先画像1-3を現画像として表示する。
【0215】
この時点で、他の新VCD7(ここでは、新VCD7b及び7c)は、現画像を表示している。従って、新VCD7aの新VCD画面は、宛先画像2-3(既存VCD画面において最も若い次画像)を次画像として表示する。
【0216】
前述の通り、新VCD7bのオペレータは、00:40において、宛先画像4-2について文字列の新VCD7bへの入力を完了する。
【0217】
既存VCD10dの既存VCD画面は、宛先画像4-2の入力が完了したことで、第3の状態で次画像であった宛先画像4-3を現画像として表示する。また、既存VCD10dの既存VCD画面は、00:40において、宛先画像4-4を次画像として表示するものとする。
【0218】
また、新VCD7bの新VCD画面は、第3の状態で次画像であった宛先画像4-3を現画像として表示する。
【0219】
この時点で、既存VCD画面において未割当の現画像が存在しない。従って、新VCD7dの新VCD画面は、宛先画像4-3(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10dの次画像(宛先画像4-4)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0220】
前述の通り、新VCD7cのオペレータは、00:42において、宛先画像3-2について文字列の新VCD7cへの入力を完了する。
【0221】
既存VCD10cの既存VCD画面は、宛先画像3-2の入力が完了したことで、第3の状態で次画像であった宛先画像3-3を現画像として表示する。また、既存VCD10cの既存VCD画面は、00:42において、宛先画像3-4を次画像として表示するものとする。
【0222】
また、新VCD7cの新VCD画面は、第3の状態で次画像であった宛先画像3-3を現画像として表示する。
【0223】
この時点で、既存VCD画面において未割当の現画像が存在しない。従って、新VCD7cの新VCD画面は、宛先画像3-3(当該新VCD画面の現画像)を表示している既存VCD10cの次画像(宛先画像3-4)を、当該新VCD画面の次画像として表示する。
【0224】
なお、プロセッサ21は、OCR処理により、宛先に関する文字列以外の文字列(たとえば、メールアドレス又は電話番号など)を認識するものであってもよい。この場合、プロセッサ21は、宛先に関する文字列以外の文字列の入力をオペレータから受け付ける。プロセッサ21が入力を受け付ける文字列は、特定の構成に限定されるものではない。
【0225】
また、OCR入力装置20と新VCD7とは、一体的に構成されるものであってもよい。
また、分配装置3は、OCR入力装置20の何れか1つと一体的に構成されるものであってもよい。
【0226】
また、OCR入力装置20は、プライマリOCR処理に失敗した宛先画像に対してOCR処理を行うものでなくともよい。即ち、OCR入力装置20は、プライマリOCR処理を行うものであってもよい。
【0227】
以上のように構成された入力システムは、既存VCDが宛先画像を受信した時刻などに基づいて、新VCDに宛先画像を現画像及び次画像を表示する。そのため、入力システムは、打鍵可能な宛先画像を効果的に表示することができる。その結果、入力システムは、オペレータの打鍵効率を向上させることができる。
【0228】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0229】
1…入力システム、3…分配装置、4…キーボード/マウスエミュレータ、4a…キーボード/マウスエミュレータ、4b…キーボード/マウスエミュレータ、4c…キーボード/マウスエミュレータ、5…キャプチャボード、5a…キャプチャボード、5b…キャプチャボード、5c…キャプチャボード、7…新VCD、7a…新VCD、7b…新VCD、7c…新VCD、7d…新VCD、10…既存VCD、10a…既存VCD、10b…既存VCD、10c…既存VCD、10d…既存VCD、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、14…NVM、15…通信部、16…表示インターフェース、17…操作インターフェース、20…OCR入力装置、20a…OCR入力装置、20b…OCR入力装置、20c…OCR入力装置、21…プロセッサ、22…ROM、23…RAM、24…NVM、25…通信部、26…エミュレータインターフェース、27…画像インターフェース、28…VCDインターフェース、31…プロセッサ、32…ROM、33…RAM、34…NVM、35…通信部、36…操作部、37…表示部、40…新VCD画面、41…第1の表示領域、42…第2の表示領域、43…打鍵欄、100…上位装置。
図1
図2
図3
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図10