(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000706
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
H04N 23/67 20230101AFI20221222BHJP
H04N 23/667 20230101ALI20221222BHJP
G02B 7/28 20210101ALI20221222BHJP
G03B 13/36 20210101ALI20221222BHJP
G03B 15/00 20210101ALN20221222BHJP
G02B 7/36 20210101ALN20221222BHJP
【FI】
H04N5/232 120
H04N5/232 127
H04N5/232 450
G02B7/28 N
G03B13/36
G03B15/00 Q
G02B7/36
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021101685
(22)【出願日】2021-06-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100199314
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 寛
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 清和
(72)【発明者】
【氏名】松田 淳平
【テーマコード(参考)】
2H011
2H151
5C122
【Fターム(参考)】
2H011AA01
2H011BA31
2H011BB03
2H011CA22
2H011DA00
2H151AA01
2H151BA47
2H151CB26
2H151CE14
2H151DA11
2H151DA15
2H151DB09
2H151EA03
2H151EB03
2H151FA03
2H151FA04
2H151FA06
5C122EA42
5C122FD01
5C122FD13
5C122FH11
5C122FH14
5C122FK37
5C122FK38
5C122FK40
5C122HA87
5C122HB01
5C122HB05
5C122HB09
(57)【要約】
【課題】オートフォーカス動作における特性の設定を行い易くすることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置(100)は、光学系(110)を介して形成される被写体像を撮像して、画像データを生成する撮像部(115)と、光学系を合焦させるオートフォーカス動作を制御する制御部(135)と、画像データに基づいて、画像データが示す画像において被写体の分類を含む情報を特定する画像認識部(122)とを備える。制御部は、画像認識部によって特定された情報を取得して、特定された分類の被写体が画像上で動く可能性が推測される動向に基づき、オートフォーカス動作における特性を示すパラメータを自動的に設定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学系を介して形成される被写体像を撮像して、画像データを生成する撮像部と、
前記光学系を合焦させるオートフォーカス動作を制御する制御部と、
前記画像データに基づいて、前記画像データが示す画像において被写体の分類を含む情報を特定する画像認識部とを備え、
前記制御部は、前記画像認識部によって特定された情報を取得して、前記特定された分類の被写体が前記画像上で動く可能性が推測される動向に基づき、前記オートフォーカス動作における特性を示すパラメータを自動的に設定する
撮像装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記画像認識部によって特定された情報と、前記撮像装置に設定された情報とに基づき、前記被写体による前記画像上での前記動向の推測を実行して、前記動向の推測結果に基づき前記オートフォーカス動作のパラメータを自動的に設定する
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記画像認識部によって特定された、前記画像上での前記被写体のサイズ及び分類と、前記撮像装置に設定された焦点距離及びフォーカス位置とに基づいて、前記動向の推測結果を示す移動量を算出する
請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記自動的に設定されたパラメータに基づいて、前記オートフォーカス動作の実行時において前記被写体が動く際の応答に前記パラメータが示す特性を反映するように、前記オートフォーカス動作を実行する
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記画像認識部は、前記画像データが示す画像が撮影されるシーンをさらに特定し、
前記制御部は、前記画像認識部によって特定されたシーンにおいて前記被写体が前記画像上で動く可能性が推測される動向に基づき、前記オートフォーカス動作のパラメータを自動的に設定する
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記パラメータは、前記オートフォーカス動作において、フォーカス位置を追従させる感度、合焦対象とするエリアを切り替える感度、及び被写体の動き予測を行う程度のうちの少なくとも一つを含む
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記パラメータを自動的に設定するか、又はユーザ操作により設定するかを選択する操作を受け付ける操作部をさらに備える
請求項1に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オートフォーカス動作を行う撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、被写体に対して焦点調節を行う撮像装置において、追従動作中に被写体に適切に追従させ続けることを目的とした制御装置を開示している。この制御装置は、デフォーカス量を検出する焦点検出手段と、被写体の動き等の撮影状況に応じて、追従動作中に追従動作に関するパラメータを自動的に変更する制御手段と、デフォーカス量とパラメータとに基づいて焦点調節を行う焦点調節手段とを有する。制御手段は、動きベクトル或いは像面速度を都度、算出してパラメータの設定に用いている。これにより、刻々と変化する被写体の動きに合わせて追従動作に関するパラメータを自動的に設定し続けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、オートフォーカス動作における特性の設定を行い易くすることができる撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示において、撮像装置は、光学系を介して形成される被写体像を撮像して、画像データを生成する撮像部と、光学系を合焦させるオートフォーカス動作を制御する制御部と、画像データに基づいて、画像データが示す画像において被写体の分類を含む情報を特定する画像認識部とを備える。制御部は、画像認識部によって特定された情報を取得して、特定された分類の被写体が画像上で動く可能性が推測される動向に基づき、オートフォーカス動作における特性を示すパラメータを自動的に設定する。
【発明の効果】
【0006】
本開示における撮像装置によると、オートフォーカス動作における特性の設定を行い易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の実施形態1に係るデジタルカメラの構成を示す図
【
図2】デジタルカメラにおけるオートフォーカス(AF)パラメータのカスタマイズ設定を説明するための図
【
図3】デジタルカメラにおけるAFエリアを説明するための図
【
図4】デジタルカメラにおけるAFパラメータの設定テーブルを例示する図
【
図5】実施形態1に係るデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャート
【
図6】デジタルカメラにおけるAFパラメータの自動設定処理を示すフローチャート
【
図7】デジタルカメラにおける被写体速度テーブルを例示する図
【
図8】デジタルカメラにおけるAFパラメータの設定テーブルの変形例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0009】
(実施形態1)
実施形態1では、本開示に係る撮像装置の一例として、機械学習等に基づく画像認識技術により被写体の分類等を特定してオートフォーカス(AF)動作を制御するデジタルカメラについて説明する。
【0010】
1.構成
実施形態1に係るデジタルカメラの構成について、
図1を用いて説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の構成を示す図である。本実施形態のデジタルカメラ100は、イメージセンサ115と、画像処理エンジン120と、表示モニタ130と、制御部135とを備える。さらに、デジタルカメラ100は、バッファメモリ125と、カードスロット140と、フラッシュメモリ145と、操作部150と、通信モジュール155とを備える。また、デジタルカメラ100は、例えば光学系110及びレンズ駆動部112を備える。
【0012】
光学系110は、フォーカスレンズ、ズームレンズ、光学式手ぶれ補正レンズ(OIS)、絞り、シャッタ等を含む。フォーカスレンズは、イメージセンサ115上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。ズームレンズは、光学系で形成される被写体像の倍率を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ等は、それぞれ1枚又は複数枚のレンズで構成される。
【0013】
レンズ駆動部112は、光学系110におけるフォーカスレンズ等を駆動する。レンズ駆動部112はモータを含み、制御部135の制御に基づいてフォーカスレンズを光学系110の光軸に沿って移動させる。レンズ駆動部112においてフォーカスレンズを駆動する構成は、DCモータ、ステッピングモータ、サーボモータ、または超音波モータなどで実現できる。
【0014】
イメージセンサ115は、光学系110を介して形成された被写体像を撮像して、撮像データを生成する。撮像データは、イメージセンサ115による撮像画像を示す画像データを構成する。イメージセンサ115は、所定のフレームレート(例えば、30フレーム/秒)で新しいフレームの画像データを生成する。イメージセンサ115における、撮像データの生成タイミングおよび電子シャッタ動作は、制御部135によって制御される。イメージセンサ115は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ、またはNMOSイメージセンサなど、種々のイメージセンサを用いることができる。
【0015】
イメージセンサ115は、静止画像の撮像動作、スルー画像の撮像動作等を実行する。スルー画像は主に動画像であり、ユーザが静止画像の撮像のための構図を決めるために表示モニタ130に表示される。スルー画像及び静止画像は、それぞれ本実施形態における撮像画像の一例である。イメージセンサ115は、本実施形態における撮像部の一例である。
【0016】
画像処理エンジン120は、イメージセンサ115から出力された撮像データに対して各種の処理を施して画像データを生成したり、画像データに各種の処理を施して、表示モニタ130に表示するための画像を生成したりする。各種処理としては、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、YC変換処理、電子ズーム処理、圧縮処理、伸張処理等が挙げられるが、これらに限定されない。画像処理エンジン120は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを用いたマイクロコンピュータ、プロセッサなどで構成してもよい。
【0017】
本実施形態において、画像処理エンジン120は、撮像画像の画像認識によって人を含む被写体等の特定機能を実現する画像認識部122を含む。画像認識部122の詳細については後述する。
【0018】
表示モニタ130は、種々の情報を表示する表示部の一例である。例えば、表示モニタ130は、イメージセンサ115で撮像され、画像処理エンジン120で画像処理された画像データが示す画像(スルー画像)を表示する。また、表示モニタ130は、ユーザがデジタルカメラ100に対して種々の設定を行うためのメニュー画面等を表示する。表示モニタ130は、例えば、液晶ディスプレイデバイスまたは有機ELデバイスで構成できる。
【0019】
操作部150は、デジタルカメラ100の外装に設けられた操作ボタンや操作レバー等のハードキーの総称であり、使用者による操作を受け付ける。操作部150は、例えば、レリーズボタン、モードダイヤル、タッチパネルを含む。操作部150はユーザによる操作を受け付けると、ユーザ操作に対応した操作信号を制御部135に送信する。
【0020】
制御部135は、デジタルカメラ100全体の動作を統括制御する。制御部135はCPU等を含み、CPUがプログラム(ソフトウェア)を実行することで所定の機能を実現する。制御部135は、CPUに代えて、所定の機能を実現するように設計された専用の電子回路で構成されるプロセッサを含んでもよい。すなわち、制御部135は、CPU、MPU、GPU、DSU、FPGA、ASIC等の種々のプロセッサで実現できる。制御部135は1つまたは複数のプロセッサで構成してもよい。また、制御部135は、画像処理エンジン120などと共に1つの半導体チップで構成してもよい。
【0021】
バッファメモリ125は、画像処理エンジン120や制御部135のワークメモリとして機能する記録媒体である。バッファメモリ125は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などにより実現される。フラッシュメモリ145は不揮発性の記録媒体である。また、図示していないが、制御部135は各種の内部メモリを有してもよく、例えばROMを内蔵してもよい。ROMには、制御部135が実行する様々なプログラムが記憶されている。また、制御部135は、CPUの作業領域として機能するRAMを内蔵してもよい。
【0022】
カードスロット140は、着脱可能なメモリカード142が挿入される手段である。カードスロット140は、メモリカード142を電気的及び機械的に接続可能である。メモリカード142は、内部にフラッシュメモリ等の記録素子を備えた外部メモリである。メモリカード142は、画像処理エンジン120で生成される画像データなどのデータを格納できる。
【0023】
通信モジュール155は、通信規格IEEE802.11またはWi-Fi規格等に準拠した通信を行う通信モジュール(回路)である。デジタルカメラ100は、通信モジュール155を介して、他の機器と通信することができる。デジタルカメラ100は、通信モジュール155を介して、他の機器と直接通信を行ってもよいし、アクセスポイント経由で通信を行ってもよい。通信モジュール155は、インターネット等の通信ネットワークに接続可能であってもよい。
【0024】
1-1.画像認識部について
本実施形態における画像認識部122の詳細を、以下説明する。
【0025】
画像認識部122は、例えば畳み込みニューラルネットワーク等のニューラルネットワークによる学習済みモデルを採用する。画像認識部122は、イメージセンサ115の撮像画像を示す情報を入力して、当該モデルによる画像認識処理を実行する。画像認識部122は、画像処理エンジン120と制御部135との協働によって構成されてもよい。
【0026】
画像認識部122における学習済みモデルの処理は、例えば入力された画像において、予め設定された複数のカテゴリの何れかに分類される被写体が映っている領域を示す位置情報を、各カテゴリに対応付けて出力する。複数のカテゴリは、例えば、人、動物、及び乗り物といった種々の被写体の分類を示す。位置情報は、例えば処理対象の画像上の水平座標及び垂直座標で規定され、例えば検出された被写体を矩形状に囲む領域を示す。
【0027】
画像認識部122におけるカテゴリとしては、種々のカテゴリを採用可能である。例えば、上記の動物のカテゴリは、さらに動物の種類に応じて分類されてもよく、例えば、犬、猫および鳥などのカテゴリが別々に設定されてもよい。また、乗り物のカテゴリが、鉄道、バイクおよび自動車などに分類されてもよい。また、人のカテゴリが、個人、性別、年代、および国籍等で分類されてもよい。また、画像認識部122は、例えば予め設定された複数の撮影シーンのカテゴリ分類により、入力された画像の撮影シーンを特定する画像認識を行ってもよい。
【0028】
以上のような画像認識部122の学習済みモデルは、例えば、各カテゴリの被写体が映った画像を正解とする正解ラベルを関連付けた画像データを教師データとして用いた教師あり学習によって得ることができる。学習済みモデルは、各カテゴリの検出結果に関する信頼度或いは尤度を生成してもよい。
【0029】
画像認識部122の学習済みモデルはニューラルネットワークに限らず、種々の画像認識に関する機械学習モデルであってもよい。また、画像認識部122は機械学習に限らず、種々の画像認識アルゴリズムを採用してもよい。また、画像認識部122は、例えば人の顔および瞳などの一部のカテゴリに対する検出がルールベースの画像認識処理によって行われるように構成されてもよい。画像認識部122は、例えばDSP等で構成されてもよい。また、画像認識部122は、画像処理エンジン120とは別に構成されてもよく、制御部135と一体的に構成されてもよい。
【0030】
2.動作
以上のように構成されるデジタルカメラ100の動作について、以下説明する。
【0031】
デジタルカメラ100は、光学系110を介して形成された被写体像をイメージセンサ115で撮像して撮像データを生成する。画像処理エンジン120は、イメージセンサ115により生成された撮像データに対して各種処理を施して画像データを生成する。制御部135は、例えば静止画像又は動画像の撮像動作において、画像処理エンジン120にて生成された画像データをカードスロット140に装着されたメモリカード142に記録する。
【0032】
また、デジタルカメラ100は、スルー画像の撮像動作において、表示モニタ130にスルー画像を表示させる。ユーザは、表示モニタ130のスルー画像により、画像撮影のための構図を確認することができる。制御部135は、例えばユーザによるレリーズボタンの操作に応答して、被写体に自動的に合焦するように光学系110のフォーカスレンズをレンズ駆動部112駆動させるAF動作を制御する。
【0033】
デジタルカメラ100においては、AF動作における各種の特性を示すパラメータ(以下「AFパラメータ」という)が設定された状態で、AF動作が実行される。デジタルカメラ100では、例えばこうしたAFパラメータをカスタマイズする設定が可能である。各種の撮影時においてAFパラメータの設定を最適化することにより、撮影の失敗を低減することができる。
【0034】
2-1.AFパラメータについて
本実施形態のデジタルカメラ100におけるAFパラメータとそのカスタマイズ設定について、
図2~4を用いて説明する。
【0035】
図2は、デジタルカメラ100におけるAFパラメータのカスタマイズ設定を説明するための図である。
図2(A)は、AFパラメータのカスタマイズ設定におけるメニュー画面の表示例を示す。
図2(B)は、AFパラメータの設定画面の表示例を示す。
【0036】
図2(A)の例では、デジタルカメラ100の表示モニタ130が、AFパラメータをカスタマイズするメニュー項目「AFカスタム設定」と、このメニュー項目に設定可能な選択肢として「設定1」~「設定4」及び「AUTO」とを表示している。本実施形態のデジタルカメラ100は、例えば上記のようなる設定メニューにおいて一つの選択肢を選択するユーザ操作を、タッチパネル又は操作ボタン等の操作部150において受け付ける。
【0037】
図2(B)は、AFカスタム設定における「設定2」の表示例を示す。本例において、デジタルカメラ100は、
図2に示すように、「追従感度」、「エリア切替感度」及び「被写体の動き」という3つのAFパラメータを有する。こうしたAFパラメータは、AF動作時に用いられるAFエリアに関連する。
【0038】
図3は、デジタルカメラ100におけるAFエリアを説明するための図である。
図3では、イメージセンサ115によって撮像された画像50上に、複数のAFエリア60が配置された例を示す。本例において、複数のAFエリア60のうちの1つのAFエリア61が合焦対象として利用中の状態にある。
【0039】
AFパラメータ「追従感度」は、AF動作において、合焦対象として利用中のAFエリア61において被写体51が前後に動くような変動に対してフォーカス位置(フォーカスレンズの位置)を追従させる感度を示す。このパラメータが大きい程、敏感にピント合わせする特性が得られる。これにより、被写体51までの距離が変わると即座にピントの合わせ直しができる。一方、このパラメータが比較的小さい設定では(例えば負)、上記の変動に対して粘る特性、すなわち即座にはフォーカス位置を追従させず留まるようなAF動作の特性が得られる。
【0040】
AFパラメータ「エリア切替感度」は、画像50上で被写体51が上下左右に動くような変動に合わせて、利用中のAFエリア61から複数のAFエリア60において合焦対象を切り替える感度を示す。このパラメータが大きい程、敏感にAFエリア61を切り替える特性が得られる。これにより、利用中のAFエリア61から被写体51が外れた際に、即座に周囲のAFエリア60が合焦対象に変更される。一方、このパラメータが比較的小さい設定では(例えば負)、合焦対象のAFエリア61の変更について粘る特性が得られる。例えば、被写体51の僅かな動きや障害物のフレームインの影響を抑制できる。
【0041】
AFパラメータ「被写体の動き」は、被写体51の動きの速度変化に対して、AF動作中に動き予測を機能させる程度を示す。このパラメータが大きい程、急激な被写体51の速度変化に対して、AF動作がピントを合わせるように機能し易い特性が得られる。これにより、被写体51の動きがランダムに変化してもAF動作においてフォーカス位置を追従させ易くできる。一方で、このパラメータが比較的小さい設定では(例えば「0」)、被写体51の動き或いは移動速度が一定である際にピントを合わせ易い特性が得られる。
【0042】
図4は、デジタルカメラ100におけるAFパラメータの設定テーブルD1を例示する。
図4の設定テーブルD1は、
図2(A)の設定1~4におけるAFパラメータの設定を例示する。設定テーブルD1は、例えばデジタルカメラ100のフラッシュメモリ145に格納される。
【0043】
例えば、設定2(
図2(B)参照)は、被写体が一定の方向に等速で動く場合に適した設定である。このことから、パラメータ「追従感度」は正値に設定され、パラメータ「被写体の動き」が「0」に設定されている。又、障害物が少ないことを想定しており、パラメータ「エリア切替感度」が負値に設定されている。例えば、鉄道のような乗り物、或いは陸上競技のようなスポーツの撮影シーンが考えられる。
【0044】
又、設定1は、汎用的な基本設定であり、上記各パラメータにおいて平均的な設定値を有する。設定3は、被写体が前後左右に動き、障害物が多く生じることが想定される場合に適した設定である。例えば、スポーツの中でも球技のような撮影シーンが考えられる。設定4は、被写体の速度変化が大きいような場合に適した設定である。例えば、乗り物の中でもバイクのような被写体を含む撮影シーンが考えられる。
【0045】
以上のようなAFパラメータのカスタマイズ設定によると、ユーザは、上記のような各種の設定1~4の中から所望の設定を選択したり、個々の設定における各パラメータの設定値を変更したりすることが可能である。しかしながら、こうしたAFパラメータの設定は、撮影を行う毎に行われることとなり、ユーザにとって煩雑な事態となり得る。
【0046】
そこで、本実施形態のデジタルカメラ100は、上記のようなAFパラメータの設定を自動的に行う機能を有する。例えば、
図2(A)の設定メニューにおいて、「AUTO」を選択するユーザ操作が行われると、デジタルカメラ100は、AFパラメータの自動設定機能を有効化する。
【0047】
2-2.全体動作
本実施形態のデジタルカメラ100においてAFパラメータの自動設定機能が有効な際の全体的な動作を、
図5を用いて説明する。
【0048】
図5は、本実施形態におけるデジタルカメラ100の動作を例示するフローチャートである。本フローチャートに示す各処理は、例えばデジタルカメラ100の制御部135によって実行される。
【0049】
まず、デジタルカメラ100の制御部135は、AFパラメータを自動的に設定する処理を実行する(S1)。本実施形態におけるAFパラメータの自動設定処理(S1)では、画像認識部122による被写体の分類などの特定結果を利用して、特定された被写体がAF動作時に画像上で動き得ると推測される動向に基づいて最適なAFパラメータを自動的に設定する。AFパラメータの自動設定処理(S1)の詳細は後述する。
【0050】
ステップS1の処理は、例えば、操作部150におけるレリーズボタンの押下操作などの所定のユーザ操作が入力されたときに行われる。ステップS1の処理は、デジタルカメラ100における撮影待機中に所定の周期で行われてもよく、AF動作の実行(S2)前の種々のタイミングで行われてもよい。
【0051】
次に、制御部135は、設定されたAFパラメータに従ってAF動作を実行する(S2)。AF動作時に、例えば制御部135は逐次、AF評価値を求めたり各種の手法で被写体の動きを検出したりする。AF評価値は、対応するAFエリアにおける合焦状態に関する評価値であり、例えばコントラスト方式のAF動作においてはAFエリア内の画像の高周波成分から算出されるコントラスト評価値である。
【0052】
制御部135は、こうしたAF動作においてリアルタイムの被写体の動きに応答する特性に、設定されたAFパラメータを反映させる(S2)。例えば、制御部135は、設定されたAFパラメータの「追従感度」に従い、合焦対象のAFエリア61(
図3)におけるリアルタイムのAF評価値の変動或いは被写体51の距離変動に応答してフォーカス位置を追従させるか否かの基準を制御する。
【0053】
又、ステップS2において制御部135は、設定された「エリア切替感度」に従い、AF動作中に被写体51の像面上での動きが検出された際に応答してAFエリア61を切り替えるか否かの基準を制御する。また、制御部135は、設定された「被写体の動き」に従って、AF動作中に検出された被写体の動きの続きを予測する動体予測の結果を、フォーカス位置の駆動等に用いる程度を制御する。
【0054】
制御部135は、以上のようなAF動作を実行して(S2)、本フローチャートに示す処理を終了する。
【0055】
以上のデジタルカメラ100の動作によると、機械学習などの画像認識技術を利用して、AF動作(S2)前に予め被写体が動く可能性の推測に基づきAFパラメータの設定が最適化される(S1)。これにより、その後のAF動作(S2)が、被写体の実際の動きに合わせて適切に機能し易くすることができる。
【0056】
2-2-1.AFパラメータの自動設定処理
図5のステップS1におけるAFパラメータの自動設定処理について、
図6~8を用いて説明する。
【0057】
図6は、デジタルカメラ100におけるAFパラメータの自動設定処理(
図5のS1)を示すフローチャートである。
図7は、デジタルカメラ100における被写体速度テーブルD10を例示する図である。以下では、画像認識部122による被写体の分類に対応した被写体速度テーブルD10を用いる処理例を説明する。
【0058】
まず、デジタルカメラ100の制御部135は、イメージセンサ115に撮像動作を実行させて、撮像された画像を示す撮像データを画像認識部122に入力する(S11)。イメージセンサ115は、例えばスルー画像の撮像動作において撮像データを生成して、例えば画像処理エンジン120における画像認識部122に出力する。
【0059】
次に、制御部135は、画像認識部122において撮像データから特定した各種情報を含む画像認識情報を取得する(S12)。例えば、画像認識部122は、画像処理エンジン120においてイメージセンサ115から入力された撮像データに基づいて、被写体に関する画像認識処理を実行する。この画像認識処理では、例えば、予め設定された複数の分類の中から、撮像データが示す画像に含まれる被写体の分類を特定し、画像上で特定された被写体が映る領域のサイズを特定する。
【0060】
さらに、制御部135は、例えばデジタルカメラ100における各部の設定状態を示すカメラ情報を取得する(S13)。例えば、カメラ情報は、デジタルカメラ100の光学系110における焦点距離及びフォーカス位置を含み、デジタルカメラ100からの画角範囲及び合焦中の地点までの被写体距離を示す。
【0061】
次に、制御部135は、取得した画像認識情報およびカメラ情報に基づいて、特定された被写体に関する推測移動量を算出する(S14)。推測移動量は、例えばイメージセンサ115の像面上で被写体像が動き得ることが推測される移動量である。こうしたステップS14の処理は、被写体がAF動作時(S2)に画像上で動き得る動向の、事前の推測を実現する処理の一例である。
【0062】
ステップS14の推測において、画像認識(S12)において特定された被写体の分類によると、被写体が、物理的な環境下で動く可能性がある最大の移動速度を把握できる。そこで、デジタルカメラ100は、例えば
図7に示すように、被写体の分類と最大速度とを対応付けて管理する被写体速度テーブルD10を、予めフラッシュメモリ145に格納しておく。
【0063】
又、画像認識(S12)において特定された被写体のサイズと、現在のカメラ情報(S13)とによると、デジタルカメラ100と被写体との位置関係を把握することができる。例えば、デジタルカメラ100の制御部135は、上記各情報に基づき、物理環境下での被写体の変位を、像面上での変位に換算する係数を計算できる。例えばステップS14の推測結果として、制御部135は、こうした換算係数と、被写体速度テーブルD10において特定の分類に対応づけられた最大速度とを乗算して、推測移動量を算出する。
【0064】
次に、制御部135は、被写体の動向の推測結果(S14)に基づいて、デジタルカメラ100に設定するAFパラメータの設定値を決定する(S15)。例えば、制御部135は、ステップS14において算出された推測移動量が大きいほど、「エリア切替感度」等のAFパラメータを大きく設定する。制御部135は、デジタルカメラ100のAF動作(S2)時の設定情報として、決定したAFパラメータをフラッシュメモリ145等に格納する。
【0065】
制御部135は、以上のようにAFパラメータをデジタルカメラ100に設定して(S15)、AFパラメータの自動設定処理(S1)を終了する。その後、制御部135は、例えば
図5のステップS2に進む。
【0066】
以上のAFパラメータの自動設定処理(S1)によると、画像認識部122によって特定される画像認識情報(S12)と、デジタルカメラ100に現在設定されたカメラ情報(S13)とに基づき、撮像される画像上での被写体の今後の動向を推測する(S14)。これにより、その後のAF動作時に最適化されたAFパラメータを自動設定することができる。
【0067】
上記のステップS12では、画像認識において被写体の分類等が特定される例を説明した。ステップS12の画像認識はこれに限らず、例えば撮影シーンの特定が行われてもよい。この場合、制御部135は、画像認識による撮影シーンの特定結果を用いて、AFパラメータを設定してもよい(S15)。こうした変形例について、
図8を用いて説明する。
【0068】
図8では、撮影シーンに関するAFパラメータの設定テーブルD2を例示する。例えば、デジタルカメラ100における画像認識(S12)では、被写体の動きの傾向に関連する撮影シーンの特定が行われてもよい。
図8の例の設定テーブルD2は、人の動きが比較的緩やかな撮影シーンA(ウォーキングなど)、人が一定の速度で移動する撮影シーンB(陸上競技など)、及び人の交錯がある撮影シーンC(球技など)等におけるAFパラメータの設定例を含む。
【0069】
本例のデジタルカメラ100においては、例えば画像認識部122において上記のような撮影シーンA~Cの機械学習を予めしておく。また、例えば
図8に例示するように撮影シーンA~BとAFパラメータとを対応付けた情報を予めデジタルカメラ100のフラッシュメモリ145に格納しておく。
【0070】
AFパラメータの設定処理(S1)時に、画像認識部122は、撮像データから現在の撮影シーンを特定して(S12)、画像認識情報に撮影シーンの特定結果を含める。制御部135は、こうした画像認識情報と、上記の撮影シーンA~Bに対応付けられたAFパラメータの情報とに基づき、現在の撮影シーンにおける被写体の動向の推測結果に合わせて、AFパラメータを設定する(S15)。
【0071】
これにより、被写体の分類が「人」など同一の場合であっても、撮影シーンA~Cに応じてAFパラメータの設定を最適化できる。例えば、制御部135は、撮影シーンに関する設定テーブルD2を参照して、特定された分類の被写体に関する推測移動量に基づいたAFパラメータの設定を、設定テーブルD2において対応する撮影シーンの設定に近付けるように補正してもよい。或いは、被写体速度テーブルD10において1つの分類の被写体に撮影シーン別の複数の速度を格納しておいてもよい。
【0072】
また、ステップS12において、画像認識部122は、AF動作時に障害物となり得る被写体等を特定してもよい。こうした画像認識情報に基づき、制御部135は、障害物の多さを推測して(S14)、推測結果に基づきAFパラメータの「追従感度」を設定してもよい(S15)。又、制御部135は、AF動作時の被写体の動きがランダムか又は一定かといった傾向を推測して(S14)、推測結果に基づきAFパラメータの「被写体の動き」を設定してもよい(S15)。
【0073】
また、上記のステップS14では、像面上の推測移動量を算出する例を説明したが、ステップS14の処理は特にこれに限定されない。例えば、制御部135は、像面と直交する距離方向において被写体が動く可能性が推測される移動量を算出して、各種のAFパラメータの設定に用いてもよい。
【0074】
3.まとめ
以上のように、本実施形態において、撮像装置の一例であるデジタルカメラ100は、撮像部の一例であるイメージセンサ115と、制御部135と、画像認識部122とを備える。イメージセンサ115は、光学系110を介して形成される被写体像を撮像して、画像データの一例の撮像データを生成する。制御部135は、光学系110を合焦させるAF動作を制御する。画像認識部122は、画像データに基づいて、画像データが示す画像において被写体の分類を含む情報を特定する(S12)。制御部135は、画像認識部122によって特定された情報を取得して、特定された分類の被写体が画像上で動く可能性が推測される動向に基づき、AF動作における特性を示すパラメータの一例のAFパラメータを自動的に設定する(S12~S15)。
【0075】
以上のデジタルカメラ100によると、画像認識部122によって特定された情報から推測される被写体の動向に基づき、AF動作における特性を示すAFパラメータが自動的に設定される。これにより、AF動作における特性の設定を行い易くすることができる。
【0076】
本実施形態において、制御部135は、画像認識部122によって特定された画像認識情報(S12)と、デジタルカメラ100に設定されたカメラ情報(S13)とに基づき、被写体による画像上での動向の推測を実行して(S14)、動向の推測結果に基づきAF動作のAFパラメータを自動的に設定する(S15)。このように、画像認識の結果を利用して、AF動作時の動向の推測を実行することで、AF動作における特性の設定を行い易くすることができる。
【0077】
本実施形態において、制御部135は、画像認識部122によって特定された、画像上での被写体のサイズ及び分類と、デジタルカメラ100に設定された焦点距離及びフォーカス位置とに基づいて、動向の推測結果を示す移動量である推測移動量を算出する(S14)。例えばこのように画像認識情報とカメラ情報とを用いた演算処理により、動向を推測する処理を容易に実現できる。
【0078】
本実施形態において、制御部135は、自動的に設定されたAFパラメータに基づいて、AF動作の実行時において被写体が動く際の応答にAFパラメータが示す特性を反映するように、AF動作を実行する(S2)。これにより、AF動作(S2)前の動向の推測結果に基づき設定されたAFパラメータを用いて、AF動作(S2)がリアルタイムの被写体の動きに合わせて精度良く機能できる。
【0079】
本実施形態において、画像認識部122は、画像データが示す画像が撮影されるシーンをさらに特定してもよい。制御部135は、画像認識部122によって特定されたシーンにおいて被写体が画像上で動く可能性が推測される動向に基づき、AF動作のAFパラメータを自動的に設定してもよい(S14)。これにより、被写体の分類が同じ場合であっても、撮影シーンに応じてAFパラメータが自動設定され、AF動作における特性を最適化し易い。
【0080】
本実施形態において、AFパラメータは、AF動作において、フォーカス位置を追従させる感度である「追従感度」、合焦対象とするエリアを切り替える感度である「エリア切替感度」、及び被写体の動き予測を行う程度である「被写体の動き」のうちの少なくとも一つを含む。こうしたAFパラメータを自動設定することにより、AF動作を精度良くし易い。
【0081】
本実施形態において、デジタルカメラ100は、AFパラメータを自動的に設定するか、又はユーザ操作により設定するかを選択する操作を受け付ける操作部150をさらに備える(
図2参照)。デジタルカメラ100は、AFパラメータのカスタマイズ設定において、AFパラメータの自動設定機能を提供してもよい。
【0082】
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0083】
上記の実施形態1では、「追従感度」等のAFパラメータの一例を説明した。本実施形態において、AFパラメータは、特に上記の例に限定されず、AF動作における種々の特性を示すパラメータであってもよい。例えば、AFパラメータは、AF動作を駆動する駆動速度、或いはウォブリング制御を行う際の基準値などを含んでもよい。又、本実施形態におけるAFパラメータの自動設定機能は、特に静止画に限らず、動画の撮影動作にも適用可能である。
【0084】
また、上記の各実施形態では、コントラスト方式のAF動作の例を説明したが、本開示はこれに限定されない。本実施形態において、AFパラメータの自動設定機能は、像面位相差方式等のAF動作にも、上記各実施形態と同様に適用可能である。
【0085】
また、上記の各実施形態では、デジタルカメラ100が、AFパラメータのカスタマイズ設定において、AFパラメータの自動設定機能を提供する例を説明した(
図2参照)。本実施形態において、デジタルカメラ100は、AFパラメータのカスタマイズ設定とは別に、AFパラメータの自動設定機能を提供してもよい。又、本実施形態のデジタルカメラ100においては、AFパラメータの自動設定機能を採用することで、AFパラメータのカスタマイズ設定の機能が省略されてもよい。
【0086】
また、上記の各実施形態では、光学系110及びレンズ駆動部112を備えるデジタルカメラ100を例示した。本実施形態の撮像装置は、光学系110及びレンズ駆動部112を備えなくてもよく、例えば交換レンズ式のカメラであってもよい。
【0087】
また、上記の各実施形態では、撮像装置の例としてデジタルカメラを説明したが、これに限定されない。本開示の撮像装置は、画像撮影機能を有する電子機器(例えば、ビデオカメラ、スマートフォン、タブレット端末等)であればよい。
【0088】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
【0089】
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0090】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本開示は、AF動作を行う撮像装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0092】
100 デジタルカメラ
115 イメージセンサ
122 画像認識部
135 制御部
150 操作部