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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071363
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】導体接合装置
(51)【国際特許分類】
   F16B 2/08 20060101AFI20230516BHJP
   H02B 13/035 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
F16B2/08 J
H02B13/035 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184090
(22)【出願日】2021-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】水澤 一太
(72)【発明者】
【氏名】高田 一
【テーマコード(参考)】
3J022
5G017
【Fターム(参考)】
3J022DA11
3J022DA12
3J022EA32
3J022EB02
3J022EB14
3J022EC14
3J022ED22
3J022ED26
3J022FA01
3J022FB07
3J022FB12
3J022GA03
3J022GA12
3J022GB55
5G017FF02
(57)【要約】
【課題】従来に比べ極力小さい作業スペースで複数の導体を接合することができるようにした導体接合装置を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る導体接合装置は、それぞれ異なる導体を保持する複数の保持部と、前記保持部に設けられ、前記導体を挟む方向に動くことが可能である可動部と、を備え、前記可動部は、それぞれ独立して前記導体を挟む方向に動くことが可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ異なる導体を保持する複数の保持部と、
前記保持部に設けられ、前記導体を挟む方向に動くことが可能である可動部と、
を備え、
前記可動部は、それぞれ独立して前記導体を挟む方向に動くことが可能である導体接合装置。
【請求項2】
前記可動部の動きを規制する規制部を備える請求項1に記載の導体接合装置。
【請求項3】
前記保持部は、それぞれ異なる径寸法の導体を保持可能である請求項1または2に記載の導体接合装置。
【請求項4】
前記保持部は、それぞれ異なる方向に指向している請求項1から3の何れか1項に記載の導体接合装置。
【請求項5】
前記保持部は、それぞれ、前記可動部と、前記可動部を支持する支持部と、を備える請求項1から4の何れか1項に記載の導体接合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、複数の導体を接合する導体接合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばガス絶縁開閉装置は、絶縁性のガスを封入した気密容器内において、遮断器や断路器などといった各種の機器類に接続されている複数の導体を接合している。そして、このように気密容器内において複数の導体を接合するための構成として、例えば特許文献1には、クランプ受け金具およびクランプ当て金具を完全に分離可能な別部品として備え、これら両金具の間に導体を挟持し、その挟持した状態で両金具を挟持ねじによって締結する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-229413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の構成では、金具に対する挟持ねじのねじ込み方向が決められており、そのねじ込み方向を自由に変えることはできない。従って、作業者は、変えることができない挟持ねじのねじ込み方向に応じて、金具に対し挟持ねじをねじ込むための十分な作業スペースを確保しなければならない。また、挟持ねじは、2つの金具を締結する必要があることから、その全長が十分に長いものを用いなければならない。そのため、作業者は、このような長尺な挟持ねじを金具に対し決まった方向にねじ込まなければならないため、一層大きな作業スペースを確保しなければならない。
【0005】
そこで、従来に比べ極力小さい作業スペースで複数の導体を接合することができるようにした導体接合装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態に係る導体接合装置は、それぞれ異なる導体を保持する複数の保持部と、前記保持部に設けられ、前記導体を挟む方向に動くことが可能である可動部と、を備え、前記可動部は、それぞれ独立して前記導体を挟む方向に動くことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る導体接合装置が用いられているガス絶縁開閉装置の気密容器の構成例を概略的に示す図
図2】本実施形態に係る導体接合装置の構成例を概略的に示す斜視図
図3】本実施形態に係る導体接合装置によって複数の導体を保持した状態例を概略的に示す斜視図
図4】本実施形態に係るベルト状部材の構成例を概略的に示す斜視図
図5】本実施形態の変形例に係る導体接合ユニットの構成例を概略的に示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、導体接合装置に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に例示する導体接合装置10は、いわゆるキュービクル型ガス絶縁開閉装置の気密容器101内において、複数の導体102を接合するために用いられる装置である。気密容器101の内部には、絶縁性のガスが封入されている。また、導体102は、それぞれ、例えば遮断器、断路器、接地器などといった図示しない各種の機器類に接続されている。導体102は、何れも長尺な円筒状あるいは円柱状をなしている。また、導体102は、気密容器101の内部において、例えば、直線状に延びたり、屈曲したり、蛇行したりしている。次に、導体接合装置10の構成例について詳細に説明する。
【0009】
図2に例示するように、導体接合装置10は、全体として長尺な円筒状をなすものであり、複数、この場合、2つの保持部11が軸方向に沿って連接された長尺な構成となっている。保持部11は、それぞれ、可動部12および支持部13を備えている。導体接合装置10は、円筒状の保持部11が、それぞれ軸方向に沿って可動部12および支持部13に分割されたような構成となっている。
【0010】
可動部12は、全体として半円状に形成されているが、導体接合装置10の軸方向における両端部に切欠部12aを有した構成となっている。この場合、切欠部12aは、導体接合装置10の周方向に沿って矩形状に切り欠かれている。また、可動部12は、導体接合装置10の軸方向における中央部に延伸部12bを有した構成となっている。延伸部12bは、導体接合装置10の周方向に沿って円弧状に延伸している。また、可動部12は、導体接合装置10の軸方向における中央部に溝部12cを有した構成となっている。この場合、溝部12cは、延伸部12bの外周面において導体接合装置10の周方向に沿うようにして円弧状に延びている。なお、可動部12における各部の端部は角部が丸められており、電界緩和が考慮されている。
【0011】
支持部13は、全体として半円状に形成されているが、導体接合装置10の軸方向における中央部に切欠部13aを有した構成となっている。この場合、切欠部13aは、導体接合装置10の周方向に沿って矩形状に切り欠かれている。また、支持部13は、導体接合装置10の軸方向における両端部に延伸部13bを有した構成となっている。延伸部13bは、導体接合装置10の周方向に沿って円弧状に延伸している。延伸部13bの外周面は、溝部や凸部などを有さない平滑面を形成している。また、導体接合装置10の軸方向における中央部では、一方の支持部13の延伸部13bと他方の支持部13の延伸部13bとが一体化された構成となっている。なお、支持部13における各部の端部は角部が丸められており、電界緩和が考慮されている。
【0012】
支持部13は、導体接合装置10の軸方向に沿って延びる回動軸部14を介して可動部12を回動可能に支持している。これにより、可動部12は、回動軸部14を回動中心として、支持部13側に接近する接近方向R1および支持部13から離間する離間方向R2に回動可能に構成されている。このように支持部13に対し可動部12を回動可能に支持する回動軸部14は、いわゆる蝶番構造を構成している。
【0013】
可動部12が接近方向R1側に回動することにより、可動部12および支持部13が対向して円筒状の保持部11が形成される。このとき、可動部12側の延伸部12bは、支持部13側の切欠部13a内に進入するような態様となる。換言すれば、支持部13側の延伸部13bは、可動部12側の切欠部12a内に進入するような態様となる。
【0014】
また、可動部12が離間方向R2側に回動することにより、支持部13が開放された開放状態が形成される。作業者は、可動部12を離間方向R2側に回動させることにより、開放状態となった支持部13内に導体102の先端部を載置することが可能となる。
【0015】
導体接合装置10において、複数、この場合、2つの可動部12は、それぞれ独立して回動可能に構成されている。即ち、導体接合装置10によれば、2つの可動部12のうち何れか一方を停止させたままの状態で、他方の可動部12のみを回動させることができるように構成されている。一方、導体接合装置10において、複数、この場合、2つの支持部13は、導体接合装置10の軸方向に沿って一体的に設けられている。
【0016】
以上のように構成される導体接合装置10によれば、図3に例示するように、複数、この場合、2つの保持部11に、それぞれ異なる導体102を保持することができる。このとき、可動部12が支持部13に対し接近方向R1に回動することで、保持部11は、可動部12と支持部13との間に導体102の先端部を挟んだ挟持状態を形成する。即ち、可動部12は、導体102の先端部を挟む方向である接近方向R1に動くことが可能に構成されている。また、2つの可動部12は、それぞれ独立して接近方向R1に動くことが可能に構成されている。
【0017】
なお、可動部12が支持部13に対し離間方向R2に回動することで、保持部11は、可動部12と支持部13との間に導体102の先端部を挟んだ挟持状態を解除して、保持部11に対し導体102を着脱可能な着脱可能状態を形成する。即ち、可動部12は、可動部12と支持部13との間に導体102の先端部が挟まれた挟持状態を解除する方向であり、且つ、保持部11に対し導体102を着脱可能な状態とする方向である離間方向R2にも動くことが可能に構成されている。
【0018】
また、導体接合装置10は、さらにベルト状部材15を備えている。ベルト状部材15は、規制部の一例である。図4に例示するように、ベルト状部材15は、ベルト本体部15aおよび締付量調整ボルト15bを備えている。ベルト本体部15aは、長尺なベルト状の部材を環状に丸めた構成となっている。また、ベルト本体部15aには、その延伸方向に沿って複数の貫通孔15cが配列されている。これら複数の貫通孔15c間の間隔は、この場合、等間隔となっている。
【0019】
締付量調整ボルト15bは、ベルト本体部15aの貫通孔15cに噛み合うことにより、ベルト本体部15aが環状に丸められた状態を維持するように構成されている。また、締付量調整ボルト15bは、回転可能な調整部を備えており、その調整部の回転量が調整されることに応じて、ベルト本体部15aにおいて噛み合う貫通孔15cが変化するように構成されている。つまり、締付量調整ボルト15bは、調整部の回転量が調整されることに応じて、ベルト本体部15aが形成する環の大きさ、つまり、径寸法の大きさを調整可能に構成されている。これにより、ベルト状部材15は、締付量調整ボルト15bの回転量が調整されることにより、ベルト本体部15aが形成する環の大きさを広くしたり狭くしたりすることが可能となっている。
【0020】
また、ベルト状部材15は、締付量調整ボルト15bの回転量が調整されない限り、ベルト本体部15aが形成する環の大きさが維持されるようになっている。即ち、締付量調整ボルト15bは、ベルト本体部15aが形成する環の大きさを維持するストッパとしての機能も備えている。
【0021】
このように構成されるベルト状部材15は、図3に例示するように、可動部12と支持部13との間に導体102の先端部を挟んだ挟持状態を形成している保持部11において、ベルト本体部15aを溝部12c内に沿わせるようにして取り付けられる。そして、作業者によって締付量調整ボルト15bの回転量が調整されることに応じて、ベルト状部材15は、ベルト本体部15aにより、挟持状態を形成している可動部12を支持部13側に締め付ける。これにより、ベルト状部材15は、可動部12の動き、特に、離間方向R2側への回動を規制し、可動部12と支持部13との間に導体102の先端部が強固に挟まれた挟持状態を維持する。
【0022】
以上に例示した導体接合装置10の構成例によれば、それぞれ異なる導体102の先端部を保持する複数の保持部11と、複数の保持部11にそれぞれ設けられ、それぞれ導体102の先端部を挟む方向に動くことが可能である可動部12と、を備えており、且つ、複数の可動部12は、それぞれ独立して導体102の先端部を挟む方向に動くことが可能な構成となっている。この構成例によれば、作業者は、それぞれの保持部11において可動部12を回動させることにより、それぞれの保持部11に導体102の先端部が保持された状態を形成することができる。そのため、導体を挟持した金具同士を長尺な挟持ねじによって締結する従来の構成に比べ、極力小さい作業スペースで複数の導体102を接合することができる。
【0023】
また、複数の導体102を接合するための作業スペースを極力小さくできることにより、気密容器101の小型化を図ることができ、ひいては、ガス絶縁開閉装置全体としての小型化を図ることができる。
【0024】
また、作業者は、従来の長尺な挟持ねじの取り付けを考慮する必要が無く、従って、複数の導体102に対する導体接合装置10の向きを比較的自由に定めることができる。そのため、作業者は、無理な姿勢をとらなくとも複数の導体102を接合することができる。また、設計者は、従来の長尺な挟持ねじの取り付けを考慮する必要が無く、複数の導体102に対する導体接合装置10の向きを比較的自由に定めることができる。そのため、設計負担の軽減を図ることができる。
【0025】
また、導体接合装置10によれば、複数の可動部12がそれぞれ独立して回動可能な構成であるので、それぞれの可動部12の回動量を適宜調整することにより、それぞれの保持部11において導体102の先端部を十分な強度で保持することができる。即ち、それぞれの保持部11において導体102の先端部に対する保持強度が不足することを回避することができ、複数の導体102を適切な強度で保持することができる。
【0026】
また、導体接合装置10によれば、可動部12の動き、特に、離間方向R2側への回動を規制するベルト状部材15を備えている。即ち、導体接合装置10は、長尺な挟持ねじではなく、ベルト状の部材によって可動部12の動きを規制する構成となっている。この構成例によれば、可動部12と支持部13との間に導体102の先端部を挟んだ挟持状態を形成している保持部11において、ベルト状部材15を保持部11の外周面に沿わせるようにして取り付けることで、保持部11に導体102の先端部が保持された状態を強固に固定することができる。そして、このようなベルト状の部材を取り付ける場合においては、長尺な挟持ねじを金具に対し決まった方向にねじ込む場合に必要な大きな作業スペースを確保する必要が無い。そのため、導体接合装置10によれば、極力小さい作業スペースでベルト状部材15の取り付けを行うことができる。
【0027】
また、導体接合装置10によれば、ベルト状部材15を溝部12c内に収めることができる。そのため、ベルト状部材15が保持部11の外周面から突出する突出量を極力抑制することができ、ベルト状部材15が導体接合装置10周辺の電界協調を崩してしまうことを回避することができる。
【0028】
また、導体接合装置10によれば、ベルト状部材15を取り付けることにより保持部11に導体102の先端部が保持された状態を形成することができ、このようなベルト状部材15の取り付けにおいては、特殊な工具を用いる必要がない。即ち、ベルト状部材15の取り付けは、例えばラジオペンチなどといった標準的あるいは一般的な工具によって十分に行うことができ、場合によっては、作業者の手作業によって行うこともできる。
【0029】
また、導体接合装置10によれば、全体として長尺な形状をなしているので、導体102の延伸方向に沿って取り付けることができ、これにより、軸方向の両端部にそれぞれ導体102の先端部が保持された状態を安定して維持することができる。そのため、導体接合装置10自体を支持するための部材、例えばがいしなどといった支持部材を不要とすることができる。なお、本開示は、導体接合装置10自体を例えばがいしなどといった支持部材によって支持することを積極的に除外するものではなく、従って、複数の導体102を保持する導体接合装置10自体を支持部材によって支持することは許容される。
【0030】
また、導体接合装置10によれば、全体として長尺な形状をなしているので、図1に例示するように、導体接合装置10が導体102の延伸方向に沿ったような配置形態を実現することができ、換言すれば、導体接合装置10の径寸法が導体102の径寸法と概ね同じである構成を実現することができる。これにより、導体接合装置10が導体102の外周面から突出する突出量を極力抑制することができ、気密容器101内における導体接合装置10の影響、特に、電気的あるいは電界的な影響を十分に抑制することができる。
【0031】
なお、本開示は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜、変更や拡張を行うことができる。
【0032】
例えば、図5に例示するように、作業者は、複数の導体接合装置10を、介在部材を介してユニット化して使用することができる。図5に例示する構成例では、介在部材の一例である介在型導体20は、3つの端部20a,20b,20cを有する構成、つまり、いわゆるT字状のパイプである。そして、介在型導体20の複数の端部20a,20b,20cには、それぞれ導体接合装置10が取り付けられており、これにより、導体接合ユニット30が構成されている。
【0033】
このように構成される導体接合ユニット30においては、端部20aに取り付けられている導体接合装置10の外側の保持部11、端部20bに取り付けられている導体接合装置10の外側の保持部11、端部20cに取り付けられている導体接合装置10の外側の保持部11が、それぞれ異なる方向に指向した状態が形成されている。これにより、異なる方向から延びる複数の導体102を導体接合ユニット30によって接合することができる。
【0034】
また、いわゆるT字状の介在型導体20によって3つの導体接合装置10をユニット化した構成例によれば、3つの導体102のうち2つが同一直線上に沿って配置され、且つ、これら2つの導体102に対して残りの1つが垂直に配置されている場合に、これら3つの導体102を接合する構成例として好適である。
【0035】
1つの導体接合装置10だけでは、同一直線上に沿って配置される2つの導体102を接合することしかできない。しかし、介在部材を介して3つ以上の複数の導体接合装置10をユニット化することにより、異なる方向から延びる3つ以上の複数の導体102を接合することを可能とすることができる。
【0036】
また、それぞれの導体接合装置10における可動部12の回動量を適宜異ならせることにより、それぞれ異なる径寸法の導体102を保持することも可能である。よって、接合可能な導体102の種類を格段に多くすることができ、導体接合装置10の汎用性を高めることができる。
【0037】
なお、詳しい図示は省略するが、介在部材は、4つの端部を有する構成、つまり、いわゆる十字状の構成であってもよいし、5つ以上の複数の端部を有する構成であってもよい。介在部材が有する端部が多いほど、より多くの異なる方向から延びる複数の導体102を接合することが可能となる。また、介在部材は、2つの端部を有する構成であってもよく、この場合、介在部材は、直線状であってもよいし、途中で折れ曲がった構成、つまり、いわゆるL字状の構成であってもよい。
【0038】
また、導体102および介在部材を例えば金属材料などといった導電性を有する材料で構成している限り、導体接合装置10およびベルト状部材15は、例えば金属材料などといった導電性を有する材料で構成してもよいし、例えば樹脂材料などといった導電性を有さない材料あるいは導電性が低い材料で構成してもよい。
【0039】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態は、あくまでも一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
図面において、10は導体接合装置、11は保持部、12は可動部、13は支持部、15はベルト状部材(規制部)、30は導体接合ユニットを示す。
図1
図2
図3
図4
図5