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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073496
(43)【公開日】2023-05-25
(54)【発明の名称】洗浄機
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/42 20060101AFI20230518BHJP
   A47L 15/24 20060101ALI20230518BHJP
【FI】
A47L15/42 G
A47L15/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059933
(22)【出願日】2023-04-03
(62)【分割の表示】P 2019026979の分割
【原出願日】2019-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】591052125
【氏名又は名称】日本洗浄機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111785
【弁理士】
【氏名又は名称】石渡 英房
(72)【発明者】
【氏名】大谷 剛
(72)【発明者】
【氏名】月川 博之
(57)【要約】
【課題】洗浄水と残菜を効率的に分離して、残菜を効率的に回収する。
【解決手段】残菜の付着した食器に洗浄水を噴射して洗浄する洗浄部(100)と洗浄後に落下する洗浄水と残菜を分離してそれぞれ回収する残菜処理部(300)と回収した洗浄水を溜めるとともに新たな洗浄水の供給を受けて噴射のために洗浄部に送り出す洗浄水供給部(200)を備える洗浄機(A)であって、残菜処理部は、第1処理機構(310)と第2処理機構(320)を備え、第1処理機構は、落下する洗浄水と残菜(D)を受け、受けた洗浄水の一部(W12)を洗浄水供給部(200)に戻すとともに残部の洗浄水(W11)が残菜を第2処理機構に運ばれるように洗浄水を分けるこし器傾斜板(321)を備え、第2処理機構は第1処理機構から運ばれる残菜と前記残部の洗浄水を受け残菜を回収するとともに残部の洗浄水を洗浄水供給部に戻す残菜かご(321)を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
残菜の付着した食器に洗浄水を噴射して洗浄する洗浄部(100)と、洗浄後に落下する洗浄水と残菜を分離してそれぞれ回収する残菜処理部(300)と、回収した洗浄水を溜めるとともに新たな洗浄水の供給を受けて噴射のために洗浄部に送り出す洗浄水供給部(200)を備える洗浄機(A)であって、
前記残菜処理部(300)は、第1処理機構(310)と第2処理機構(320)を備え、
前記第1処理機構(310)は、落下する洗浄水と残菜(D)を受け、受けた洗浄水の一部(W12)を前記洗浄水供給部(200)に戻すとともに残部の洗浄水(W11)が残菜を第2処理機構(320)に運ばれるように洗浄水を分けるこし器傾斜板(311)を備え、
前記第2処理機構(320)は、前記第1処理機構から運ばれる残菜(D)と前記残部の洗浄水(W11)を受け、残菜(D)を回収するとともに残部の洗浄水(W11)を洗浄水供給部(200)に戻すように処理する残菜かご(321)を備えることを特徴とする、洗浄機(A)。
【請求項2】
請求項1記載の洗浄機(A)であって、
前記洗浄部(100)は、洗浄室(110)と、この洗浄室に収容された食器(B)に複数の方向から洗浄水を噴射する洗浄ノズル(111、112)を備え、
前記こし器傾斜板(311)は、前記洗浄室(110)の下部に傾斜を有して配置される着脱自在の板面であって、受けた洗浄水のうち前記残菜とともに前記残菜かごに運ばれる洗浄水(W11)の量を調整するための複数の貫通孔(311a)を有し、
前記残菜かごは、前記こし器傾斜板(311)の傾斜のもっとも低い位置に接続されて配置され、前記残菜を回収するとともに洗浄水(W11)を通過させるためにその底面に水切り部321a(321)を有し、
前記洗浄水供給部(200)は、前記こし器傾斜板(311)の下部に配置されて前記板面を通過して落下する洗浄水及び前記水切り部(321a)を通過して落下する洗浄水を回収する洗浄水タンク(210)と、この洗浄水タンク(210)にためられた洗浄水(W)を前記洗浄ノズルに噴射のために送水する洗浄水ポンプ(220)と、新たな洗浄水を補給するための補給口(241)と、洗浄水タンク(210)にためられた洗浄水の排水をするための排水口(243)とを備えることを特徴とする、洗浄機(A)。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の洗浄機であって、さらに、食器(P)を搭載するための食器ラック(21)を洗浄室(110)に搬入し搬出するための食器ラック搬送機構(20)と、前記食器ラックを搬入するための搬入口(14)及び前記ラックを搬出するための搬出口(15)と、前記搬入口及び前記搬出口から洗浄水が飛散することを防止するための洗浄水遮蔽機構(30)をさらに備える洗浄機(A)。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の洗浄機(A)を第1の洗浄機として、予備洗浄を行い、別の洗浄機を第2の洗浄機として本洗浄を行う洗浄システム(SJ2)において、前記第1の洗浄機は、前記第2の洗浄機の排水を洗浄水として前記補給口(241)から給水を受ける洗浄システム(SJ2)。
【請求項5】
請求項4に記載の洗浄システムであって、さらに、前記第1の洗浄機の前に送り込みテーブル(T2)と、前記第1の洗浄機と前記第2の洗浄機の中間に送り出しテーブル(T3)と、前記第2の洗浄機の後にクリーンテーブル(T3)を備える洗浄システム(SJ2)。
【請求項6】
請求項5に記載の洗浄システムであって、さらに、前記送り込みテーブル(T2)の前にソイルドテーブル(T1)を備える洗浄システム(SJ2)。
【請求項7】
請求項4に記載の洗浄システムであって、前記第1の洗浄機と前記第2の洗浄機が一体となっている洗浄システム(SJ2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器を洗浄する洗浄機に関し、特に、前洗い洗浄に関する。
【背景技術】
【0002】
外食のレストラン、社員食堂などでの厨房での食器洗い作業は、食器の種類に応じた専用のラックに使用後の食器を並べて食器洗浄機に投入される。このような食器洗浄機は、すでに実用に供されており、たとえば、特許文献1に示すようなものがある。
【0003】
この食器洗浄機は、洗浄室に収納した食器類を洗浄ノズルから噴射させた洗浄水で洗浄した後、すすぎノズルから噴射したすすぎ水ですすぎ洗いしている。洗浄水は65℃前後の温度に維持され、食器類に付着した汚れを落とす。すすぎ水は80~90℃程度の温度に維持され、洗浄後の食器類をすすぐと共に滅菌を行い、併せて乾燥効果を高める。洗浄水は洗浄タンクに貯留され、適宜ポンプで吸引されて洗浄ノズルに導かれる。濯ぎ水は濯ぎタンクに貯留され、適宜ポンプで吸引されて濯ぎノズルに導かれる。
【0004】
しかし、使用後の食器をそのまま洗浄すると、食器に付着したソース・油分を含む残菜などの汚れが洗浄機内部に持ち込まれるため、以下のような弊害が発生する。
1)(洗浄液の劣化) 汚れに含まれる油分などのために、洗浄液が劣化し、界面活性や乳化が短い時間で機能しなくなる。
2)(目詰まり) 洗浄水を循環させて用いる場合は、循環ポンプの吸込み部に残菜が付着して目詰まりを起こし、循環ポンプが機能しなくなる。
これらの弊害を防止するには、前洗い作業が必要になる。たとえば、湯を張ったタンクを用意して食器を予め浸漬し残菜を液状化することや、人手をかけて食器に付着したソース・油汚れや残菜などをハンドシャワーで流し落とすなどの前洗い作業を施してから、食器洗浄機に投入しているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-155667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、近年は少子化の進行など労働力不足が進んでいるため、人手が介在する作業を少なくしてできるだけ機械化し、できれば自動化をすることが望まれるようになってきた。このため、このような前処理に代わる、粗洗浄を行う洗浄機が望まれようになった。
粗洗浄を行う際の課題は、残菜の処理である。洗浄水と残菜を効率的に分離して、残菜を効率的に回収することであり、しかも、なるべく簡単な構造で使い勝手が良く、コンパクトでコストが低いものが望まれている。
【0007】
本発明はこのような新たな要請に鑑みてなされたもので、循環する洗浄水の流れと残菜の自重を利用して機械力を使用せずに効果的に残菜を排出して、効率的に粗洗浄を行うことができる洗浄機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような課題を解決するため、残菜を効果的に分離するとともに、残菜を取り出すための残菜カゴを設けて機械の外部に排出する機構を備えている。
また、前洗浄機として使う場合は、本洗浄機の排水を利用することができるように、給水口を洗浄タンクの下部に設けるとともに、一定の水頭を保つようにオーバーフロー管を用いて、排水口の位置を洗浄槽の任意の位置に設けることができるようにした。
以下、順次説明する。
【0009】
(請求項1)
本発明の洗浄機は、残菜の付着した食器に洗浄水を噴射して洗浄する洗浄部と、洗浄後に落下する洗浄水と残菜を分離してそれぞれ回収する残菜処理部と、回収した洗浄水を溜めるとともに新たな洗浄水の供給を受けて噴射のために洗浄部に送り出す洗浄水供給部を備える洗浄機であって、残菜処理部は、第1処理機構と第2処理機構を備え、第1処理機構は、落下する洗浄水と残菜を受け、受けた洗浄水の一部を前記洗浄水供給部に戻すとともに残部の洗浄水が残菜を第2処理機構に運ばれるように洗浄水を分けるこし器傾斜板を備え、第2処理機構は、第1処理機構から運ばれる残菜と前記残部の洗浄水を受け、残菜を回収するとともに残部の洗浄水を洗浄水供給部に戻すように処理する残菜かごを備えることを特徴とする。
【0010】
このような構成により、第1の処理機構において傾斜を有する板面に沿って流れる使用済の洗浄水の量を調節し、残菜の自重と調節した洗浄水の流れによって効果的に残菜を収集して第2の処理機構に運ぶことができ、第2の処理機構においては残菜を効果的に集めて機外に簡単に排出することができる。このように、第1の処理機構に残菜の収集と運搬の機能を持たせ、第2の処理機構に残菜の回収の機能をもたせてこれらを順番に組み合わせることにより、能率的に残菜を回収できる洗浄機を提供できる。
【0011】
(請求項2)
前記洗浄機において、洗浄部は、洗浄室と、この洗浄室に収容された食器に複数の方向から洗浄水を噴射する洗浄ノズルを備え、こし器傾斜板は、洗浄室の下部に傾斜を有して配置される着脱自在の板面であって、受けた洗浄水のうち前記残菜とともに前記残菜かごに運ばれる洗浄水の量を調整するための複数の貫通孔を有し、残菜かごは、こし器傾斜板の傾斜のもっとも低い位置に接続されて配置され、残菜を回収するとともに洗浄水を通過させるためにその底面に網状の格子で構成される水切り部を有し、洗浄水供給部は、こし器傾斜板の下部に配置されて板面を通過して落下する洗浄水及び水切り部を通過して落下する洗浄水を回収する洗浄水タンクと、この洗浄水タンクにためられた洗浄水を洗浄ノズルに噴射のために送水する洗浄水ポンプと、新たな洗浄水を補給するための補給口と、洗浄水タンクにためられた洗浄水の排水をするための排水口とを備えることが好ましい。
【0012】
このような構成により、使い勝手がよく効率的に残菜が回収できる粗洗浄を行う洗浄機を提供できる。また、後工程に本洗浄を行う洗浄装置がある場合は、その洗浄水の排水を補給口から受けることができる。この場合は、洗剤が添加された本洗浄を行う洗浄装置の洗浄水が利用できるので、新たに洗剤を添加しなくてもよく、また、その排水の熱を利用することができるので、再加熱の負荷を減らすことができる。なお、洗浄した食器の温度が上昇することが期待できるので、後工程の本洗浄を行う洗浄装置の加熱の負荷を減らすことができるなどの効果が期待できる。
【0013】
(請求項3)
前記洗浄機において、さらに、食器を搭載するための食器ラックを洗浄室に搬入し搬出するための食器ラック搬送機構と、食器ラックを搬入するための搬入口及び食器ラックを搬出するための搬出口と、前記搬入口及び前記搬出口から洗浄水が飛散することを防止するための洗浄水遮蔽機構を備えることが好ましい。
【0014】
このような構成により、食器ラックに食器を搭載し搬入及び搬出を自動化した洗浄システムを構成することができる、前洗い用の洗浄機を提供することができる。本洗浄装置の洗浄水の排水を補給口から受けることができることにより利点は前記のとおりである。
【0015】
(請求項4)
本発明は、前記洗浄機を第1の洗浄機として予備洗浄を行い、別の洗浄機を第2の洗浄機として本洗浄を行う洗浄システムにおいて、第1の洗浄機は、第2の洗浄機の排水を洗浄水として前記補給口から補給を受ける洗浄システムである。
【0016】
このような構成により、本洗浄を行う第2の洗浄機の排水を補給口から受けることができるので、第2の洗浄機の洗浄水が利用できるため、新たに洗剤を添加しなくてもよい。また、第2の洗浄機の排水の持つ熱を利用することができるので、加熱を省くことも可能になり、さらに第1の洗浄機で洗浄した食器の温度も上昇することが期待でき、第2の洗浄機における洗浄水を加熱する負荷を減らすことができるため、省エネルギーの効果が期待できる。
【0017】
(請求項5)
この場合、さらに、第1の洗浄機の前に送り込みテーブルと、前記第1の洗浄機と前記第2の洗浄機の中間に送り出しテーブルと、前記第2の洗浄機の後にクリーンテーブルを備えることが好ましい。
このような構成により、食器を収納した食器ラックの自動搬送を行うことが可能になる。
【0018】
(請求項6)
この場合、さらに、前記送り込みテーブルの前にソイルドテーブルを備えることが好ましい。
【0019】
このような構成により、食器ラックの投入から排出までの自動搬送及び自動洗浄が可能になる。ひいては、厨房スタッフによってこのシステムの全自動のオペレーションが可能となり、食器洗浄専属のスタッフを不要とすることができる。
【0020】
(請求項7)
前記洗浄システムは、前記第1の洗浄機と前記第2の洗浄機が一体となっている洗浄システムが好ましい。
【0021】
このような構成により、さらにコンパクトな洗浄システムを提供できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、効率的に粗洗浄を行うことができる洗浄機を提供することができる。また、本洗浄を行う他の洗浄機と組み合わせて、自動搬送及び自動洗浄を行う洗浄システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本例の実施の形態の洗浄機Aの内部の各部を説明する説明図である。
図2】本例の実施の形態を示す斜視説明図である。
図3】本例を前洗い洗浄機とした洗浄システムの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本例の実施の形態を図面に基づいて、以下説明する。
(1)概要
本例の洗浄機Aは、図1に示すように、残菜の付着した食器に洗浄水を噴射して洗浄する洗浄部100と、洗浄後に落下する洗浄水と残菜を分離してそれぞれ回収する残菜処理部300と、回収した洗浄水を溜めるとともに新たな洗浄水の供給を受けて噴射のために洗浄部に送り出す洗浄水供給部200を備える洗浄機Aである。
その特徴は、残菜処理部300は、第1処理機構310と第2処理機構320を備えており、この第1処理機構310は、落下する洗浄水と残菜Dを受け、受けた洗浄水の一部W12を洗浄水供給部200に戻すとともに残部の洗浄水W11が残菜を第2処理機構320に運ばれるように洗浄水を分けるこし器傾斜板311を備えるとともに、この第2処理機構320は、第1処理機構から運ばれる残菜Dと前記残部の洗浄水W11を受け、残菜Dを回収するとともに残部の洗浄水W11を洗浄水供給部200に戻すようにする残菜かご321を備えることである。
【0025】
(2)各部
(筐体)
図1及び図2に示すように、本実施の形態の洗浄機Aは、脚部11に支えられた金属製の筐体10に、洗浄部100と、洗浄後に落下する洗浄水Wと残菜Dを分離してそれぞれ回収する残菜処理部300と、回収した洗浄水を溜めるとともに新たな洗浄水の供給を受けて噴射のために洗浄部に送り出す洗浄水供給部200などの各部を収納している。これらは、ステンレス製であることが好ましい。
【0026】
(搬送機構)
本例では、食器Pを収納した食器ラック21は、搬送レール23上を送り爪22により引っ張られてスライド移動することが可能である。図2に示すように、洗浄部100は食器ラック21を搬入する搬入口14及び搬出口15が設けられ、食器ラック21を搬送する搬送機構20が設けられている。これらは、ステンレス製であることが好ましい。
搬送機構20は、筐体10の正面側と背面側に搬送レール23を備え、また、食器ラック21の進行方向に所定のストロークで移動してラック爪22を送る送り枠25を備えている。送り爪22は、送り枠25に所定の間隔で設けられており、送り枠25の移動に伴い、送り爪22がラック21の下面を引っ掛けて、搬送レール23上の食器ラック21を搬送ストロークごとに逐次搬送する。送り爪22は、回転機構を有し、この回転機構は食器ラック21を搬送する場合はロックして回転せず、搬送方向と反対方向に復帰する場合は食器ラック21に当接しても回転して逃げるようになっている。
送り枠25は、送りレバー24に連結されており、送りレバー24の前後動に従い、送り枠25が移動する。
【0027】
(洗浄水遮蔽機構)
また、搬入口14及び搬出口15は、洗浄水遮蔽機構30が設けられている。洗浄水遮蔽機構30は、柔らかい樹脂できた短冊状の水切りカーテン30であり、洗浄中は洗浄水Wが機外に飛散しないように短冊がそろって垂れて搬入口14及び搬出口15を遮蔽するとともに、食器ラック21の搬入及び搬出の際は、食器ラック21が当接した個所の短冊が割れて撓り、食器ラック21の通過を可能にするものである。
【0028】
(洗浄部)
洗浄部100は、筐体10の上部に配置され、洗浄室110と複数の洗浄ノズル111、112が備えられている。洗浄室110の上部には、上部洗浄ノズル111が配置され、下部には下部洗浄ノズル112が配置されている。洗浄する際は、食器Pが入れられた食器ラック21が洗浄室110内に収容され、食器Pは複数の方向から洗浄水が噴射される。これらは、ステンレス製であることが好ましい。
【0029】
洗浄ノズル111、112の近くには、それぞれ整流板111a、112aが設けられている。ノズルから噴射した洗浄水Wは、噴射されたのちに整流板に当たり広い角度に拡散される。洗浄水Wが食器Pに当たらない死角をできる限り低減するためである。
洗浄水Wは、洗浄水供給部200から洗浄水送出管212を経由して、各洗浄ノズル111、112に圧送される。
【0030】
(操作パネル)
筐体10の正面側には、操作パネル12が配置されている。操作パネル12は、本例の洗浄機Aの電源ボタンや洗浄開始ボタン、洗浄水の温度表示、警報表示などのユーザインターフェイスの役割を果たしている。
なお、図2に示すように操作パネル12の右側には、非常停止スイッチ13が設けられている。
【0031】
(残菜処理部)
残菜処理部300は、洗浄室110の下部に配置されており、第1処理機構310と第2処理機構320を備えている。
【0032】
(第1処理機構)
第1処理機構310は、洗浄室110で洗浄に使用されて落下する洗浄水と洗浄水により食器Pから分離された残菜Dとを受け止める板面であるこし器傾斜板311を着脱自在に備えている。
こし器傾斜板311は、本例では、複数の貫通孔311aが設けられた金属製の板状のパンチングメタルである。ステンレス製であることが好ましい。
こし器傾斜板311は、洗浄室110の下部に着脱自在に配置されている。前記の貫通孔311aは、受けた洗浄水のうち残菜とともに残菜かごに運ばれる洗浄水W11の量を調整するためのもので、板面で受け止めた洗浄水の一部W12を、貫通孔311aを通過させて後述の洗浄水供給部200に戻す役割を有するとともに、板面で受け止めた残菜Dを残部の洗浄水W11とともに後述の第2処理機構320に運ぶ役割を有している。
【0033】
こし器傾斜板311は、後述の第2処理機構320に向かって、水平に対しおおよそ5度の傾斜を持って設置されている。傾斜角は、5度に限らず2度から20度程度が好ましい。さらに大きい傾斜にすることができる。傾斜が大きいほど残菜Dはこし器傾斜板311上を自重で移動しやすくなるが、一方、傾斜を大きくすると洗浄機の上下方向の寸法が大きくなって、省スペース性が劣ることになる。
【0034】
本例では、搬送機構20を用いて食器ラック21をスライド移動することを可能としているため、搬送ラインの高さは、周囲の設置設備と共通にしている。搬送ラインは食器ラック21をスライド移動させるため、ほぼ食器ラック21の下面となるが、こし器傾斜板311上を残菜Dが落下した使用済の洗浄水とともに自重で流れるようにするため、傾斜角が大きい方が滑りやすく、一方、こし器傾斜板311は搬送ラインより下側に設けるという制約から、なるべく小さい傾斜角にする要請がある。
【0035】
この場合に、前述の貫通孔の密度と径を調節して傾斜角を調整するとよい。傾斜角に応じ、残菜が回収できることを前提に、洗浄水が通過する貫通孔の密度と径を調整することができる。本例は、傾斜を5度に設定するとともに、第1処理機構で、約1/2の洗浄水が通過するようにした。傾斜角を大きくすると通過する洗浄水は少なくてもよく、傾斜角を小さくすると通過する洗浄水は多くするとよい。
【0036】
こし器傾斜板311は、図2に示すように、固定をせずに筐体10にサポート312を設けてこれに載置しているので着脱自在とすることができる。本例では、容易に交換可能なように、取っ手313をこし器傾斜板311上に設けている。
【0037】
(第2処理機構)
第1処理機構310の傾斜を有するこし器傾斜板311のもっとも低い端部に、第2処理機構320が配置されている。残菜Dを効果的に回収するためである。
第2処理機構320は、前述の第1処理機構310から運ばれてくる残菜Dと残部の洗浄水W11を受け止める残菜かご321と、その残菜かご321を収容する蓋323が付いた箱322とを備えており、この箱322は筐体10の切欠を介してこし器傾斜板311のもっとも低い端部に接続されて筐体10の外側に配置されている。残菜Dの廃棄をしやすくするためである。
【0038】
残菜かご321は、残菜Dを回収するとともに残部の洗浄水W11を洗浄水供給部200に戻す処理を行う金属製のかご状の濾過装置であり、その底面はパンチングメタルで構成された水切り部321aを有しており、複数の貫通孔を有している。水切り部321aは、洗浄水W11とともに流れてくる残菜Dをトラップし、洗浄水を通過させて洗浄水タンク210に戻す役割を有している。
残菜かご321は、このように筐体10の外部の箱322に収納されているため、残菜かご321に収集された残菜Dは、簡単に取り出して捨てることができる。
また、残菜Dとともに運ばれてきた洗浄水W11は、箱322の下面に設けられた導水口322aから回収水導管330を経由して、後述の洗浄水供給部200で回収される。
【0039】
(洗浄水供給部)
洗浄水供給部200は、洗浄水Wを循環して使用するために、残菜処理部300で分離した使用済の洗浄水を回収して貯水し、洗浄部100に貯水した洗浄水Wを送るとともに、新たな洗浄水の供給を受ける。このため、洗浄水供給部200は、洗浄水タンク210、洗浄水ポンプ220、洗浄水回収口242、補給口241、排水口243を備える。
洗浄水タンク210は、こし器傾斜板311の下部に配置されてその板面を通過して落下する洗浄水W12と残菜かご321の水切り部321aを通過して落下する洗浄水W22を回収し、洗浄水ポンプ220は、この洗浄水タンク210に貯水された洗浄水Wを洗浄ノズル111、112に噴射のために送水する。
【0040】
(洗浄水タンク)
洗浄水タンク210は、洗浄水Wを貯水する金属製の容器であって、こし器傾斜板311の下部に配置され、筐体10のもっとも下部に配置されている。こし器傾斜板311を通過した洗浄水W12を回収するとともに、残菜かご320を通過した洗浄水W22を回収する。
(洗浄水補給)
本例の洗浄機Aは洗浄水を循環して使用し、新たな洗浄水を補給するとともに、オーバーフロー管245から少しずつ洗浄水を排水する。新たな洗浄水は洗浄水補給管211の補給口241から補給される。補給口241は、洗浄水タンク210の底面に設けられている。なお、他の洗浄機の排水を利用して補給する場合は、本例の洗浄機Aの洗浄水タンク210の液面の上限高さSより高い位置から本例の洗浄機Aに補給をすればよい。このようにすれば、洗浄水タンク210の任意の位置に洗浄水の液面があっても、逆流することなく洗浄水タンク210に洗浄水の補給が可能である。
なお、洗浄水タンク210は、洗浄効果をあげるため、洗浄水の温度を適温に保持するために洗浄水を温めるヒータ(不図示)を備えてもよい。
【0041】
(オーバーフロー管:排水)
一定量の洗浄水Wを確保するとともに洗浄水タンク210のオーバーフロー防止のため、洗浄水タンク210はオーバーフロー管245を備えている。オーバーフロー管245は、両端部が開放された管状の排水管であり、その下端部は洗浄水タンク210の底面に接続され、その上端部は、タンク液面の上限高さSになるように設けられている。タンク液面が上端部の開口である排水口245aを越えると、越えた洗浄水はオーバーフロー管245の内部を通り、下端部からタンク外に排出される。このため、オーバーフロー管245は、洗浄水タンク210の液面の上限高さSを決定する。
なお、洗浄タンク210の底面には、メンテナンス用に洗浄水タンク210にためられた洗浄水を排水するための排水口243が設けられ、排出バルブVを介して、タンク外に貯水した洗浄水を排出することができる。本例では、オーバーフロー管245の排水と合流させて排出している。
【0042】
(洗浄水給水管:給水)
洗浄水タンク210は、空の状態から洗浄水を給水するための給水口215aを有しており、この給水口215aは、タンク210の液面の上限高さSより十分高い位置から給水するようになっている。このため、洗浄水タンク210の任意の位置に洗浄水の液面があっても、逆流することなく洗浄水タンク210に洗浄水の給水が可能である。
(回収水導管:回収水)
残菜かご320を通過した洗浄水W22は、回収水導管330を通って、洗浄水タンク210の下部に設けられた回収水供給口242から、洗浄水タンク210に戻される。
【0043】
(送水:ポンプ)
洗浄水タンク210に貯留された洗浄水Wは、食器Pを洗浄する際は、洗浄水送出手段である洗浄水ポンプ220を用いて洗浄室110内に設けられた洗浄ノズル111、112に洗浄水送出官212を経由して圧送される。
洗浄水タンク210の底面に設けられたストレーナ214の吸入口213から吸入された洗浄水Wは、ポンプ220によって洗浄水送出管212に送り出される。洗浄水送出管212は、さらに洗浄室110内に延びており、洗浄室110内の上部ノズル111、下部ノズル112に接続されている。ポンプ220によって圧送された洗浄水Wは、これらのノズルから洗浄室110内に収容された食器Pに向かって噴射され、洗浄が行われる。
ストレーナ214の吸入口213は、パンチングメタルでできており、大きい残菜が流れ込まないようにしている。ストレーナ214の内部にさらに細かいパンチングメタルや網でできたこし器(不図示)が設けられ、洗浄水送出管212や洗浄ノズル111、112が残菜で詰まらないようにフィルターをする機能を有している。
【0044】
(3)使用例
本例の洗浄機Aは、洗浄水Wを供給し、ポンプ220を作動させることによって、洗浄室110内に収容した食器Pを洗浄することができる。本例の洗浄機Aは、本洗浄をする前の粗洗浄をする前洗い用の洗浄機として使用をすることが好適であるが、単独で使用をすることもできる。
いずれの場合も、最初に使用する際は、所定の水位(たとえば満水)になるまで、給水を行う。次いで、食器Pを洗浄室110内に収容する。この際、食器ラック21を使用して、食器Pを並べた食器ラック21を洗浄室110内に収容する。
次に、ポンプ220を作動させ、洗浄水Wを噴射させて、洗浄室110内の食器Pを洗浄する。所定の洗浄が終了したら(例えば、一定時間の経過後)、ポンプ220を停止させ、食器ラック21を洗浄機Aの外に取り出し、洗浄が終了した食器Pを回収する。
【0045】
(4)洗浄システム
本例の洗浄機Aは、前述の使用例の手順を自動で行うこともできる。たとえば、本例の洗浄機Aの前後に、シンク付のソイルドテーブルやクリーンテーブルを設けて、本例の洗浄装置の搬送機構により、食器ラック21を送りながら洗浄を行うことが可能である。
【0046】
また、より発展させて、本例の洗浄機Aと、その後に本洗浄を行う主洗浄機とを直列に配置して、予備洗浄と本洗浄を行う洗浄システムとすることもできる。
図3は、本例の洗浄機Aをそのような洗浄システムSJ2に使用する場合を示したものである。この洗浄システムSJ2は、ソイルドテーブルT1、送り込みテーブルT2、本例の洗浄機A、送り出しテーブルT3、主洗浄機B、及びクリーンテーブルT4を各要素として備える。
【0047】
(ソイルドテーブル)
ソイルドテーブルT1は、この洗浄システムSJ2の入側に最初に設けられたテーブルであり、洗浄前の食器Psを収納した洗浄ラック21sを一時的に乗せるテーブルである。このテーブルはシンクが付いていてもよい。なお、主要な素材は、食器洗浄という目的に沿ってサニタリ性を考慮しステンレス製である。
ユーザ(不図示)は洗浄する食器Psを洗浄ラック21sに収納し、このソイルドテーブル21に置く。食器Psは、まったくの未洗浄で回収してきたものでも差し支えないが、軽く洗浄することや、大きな残飯のみ捨てることを排除するものではない。
ユーザは、ソイルドテーブルT1上に置かれた食器ラック21sを、後述の送り込みテーブルT2に移動させる。この洗浄システムSJ2では、食器ラック21sの搬送ラインの高さはいずれの要素においてもそろえているため、食器ラック21sは実質的に水平移動をするだけで、搬送することができ、システム全体が複雑になることを防止してコンパクトになるとともに、利便性の向上が図られている。
【0048】
(送り込みテーブル)
送り込みテーブルT2は、この洗浄機システムSJ2の洗浄機Aに食器ラック21sを送り込むための搬送テーブルである。食器ラック21sは、搬送装置20の送り爪22が食器ラック21に当接して所定距離移動することによって搬送される。
ユーザは、搬送装置20sが搬送開始できるように食器ラック21sをセットする。搬送装置20sは、洗浄機Aの搬送装置20と結合させて連動して動くようにしてもよい。このようにすると、洗浄機Aが洗浄を終了して、洗浄した食器が収納された食器ラック21sが搬出される際に連動して搬入させることができ、本システムSJ2の自動搬送が可能になる。
【0049】
(前洗浄)
本システムSJ2で用いる洗浄機Aは、主洗浄機Bの前に配置され、食器Psの前洗いを行う。すなわち、第2の洗浄機である主洗浄機Bの洗浄が能率的に行われるように、食器Psに付着した残菜を落とす予備洗浄を行う第1洗浄機として位置づけられる。
食器ラック21sは、洗浄機Aの入側から洗浄機A内に搬入され、洗浄に適した所定の位置まで搬送される。その後、食器Psは、洗浄機Aにより洗浄されて、残菜Dが流れ落とされる。落とされた残菜Dは、第2処理機構321の残菜かご321aから回収される。
【0050】
この場合、洗浄機Aに対する洗浄水の補給は、主洗浄機Bの排水を利用することができる。後述のように、主洗浄機Bでは、洗浄効果を高めるために75℃程度の温水を使用するため、この温水を洗浄機Aで使用すると、前洗いの洗浄効果が高まるとともに、省エネルギー効果を加えることができる。
このような前洗い洗浄が終了すると、食器Psが収納された食器ラック21sは、洗浄機Aの出側から送り出しテーブルT3に搬出される。
なお、食器ラック21sの搬送は、送り出しテーブルT3の搬送とプッシュロッドなどで結合させて連動して動くようにしてもよい。このようにすると、洗浄機Aへの搬入・洗浄・搬出を連動させることができ、本システムSJ2の自動搬送及び自動予備洗浄が可能になる。
【0051】
(送り出しテーブル)
本システムの送り出しテーブルT3は、洗浄機Aと主洗浄機Bの中間に配置され、洗浄機Aから搬出された食器ラック21sを主洗浄機Bに搬入することを目的とするものである。加えて、本システムSJ2の厨房でのレイアウトの自由度を高め、使い勝手の良さを向上させることを目的として、搬送ラインを扇形を描くようにして90度曲げている。
なお、洗浄機Aに備えた食器ラック搬送機構20は、どの要素に配置しても差し支えない。
【0052】
(主洗浄)
本システムSJ2の主洗浄機Bは、第2の洗浄機として食器Psの仕上げ洗浄を行う。
送り出しテーブルT3から送られてきた食器ラック21sは、主洗浄機Bの入側から主洗浄機B内に搬入される。主洗浄機内は、洗浄室が直列に2つ設けられており第1の洗浄室内で第1回目の洗浄を行った後、第2の洗浄室に搬送されて第2回目の洗浄を行うことができる。両洗浄室で、回転洗浄ノズルが、偏りなく洗浄するために食器ラック21sの上下から回転しながら洗浄水を噴出させて洗浄する。また、洗浄水は、ヒータにより加温してもよく、望ましくは75度程度まで昇温して洗浄に供するとよい。第2の洗浄室の出側には、すすぎノズルを上下に設けて、食器Psの上下からすすぎ水を噴出して、すすぎ洗浄を行う。
【0053】
(クリーンテーブル)
主洗浄機Bは、洗浄機Aと同様の食器ラック21sの搬送機構を備えることができる。すすぎが行われた食器Pを収納した食器ラック21sは、主洗浄機Bに設けられた搬送機構により、クリーンテーブルT4に搬出される。
クリーンテーブルT4は、この洗浄システムSJ2の出側のテーブルであり、洗浄が完了した食器Psを収納した洗浄ラック21sを一時的に乗せるテーブルである。
食器ラック21sの搬送は、主洗浄機Bと結合させて連動して動くようにしてもよい。このようにすると、主洗浄機Bへの搬入・洗浄・搬出を連動させることができ、本システムSJ2の自動搬送及び自動主洗浄が可能になる。加えて、前洗い洗浄の自動搬送と合わせると、本システムSJ2全体において食器ラック21sの投入から排出までの自動搬送及び自動洗浄が可能になる。
【0054】
前洗い洗浄で残菜を落とすことに加え、このような本洗い洗浄を2回行い、最後にすすぎ洗浄を行うように洗浄することで、たとえば、炊飯された米がこびりついた皿や、流動性が良好ではない油汚れが付着した皿などの汚れに対して従来人手で行っていたような食器の浸漬作業を省略して洗浄をすることができる。
加えて、食器ラック21sの投入から排出までの自動搬送及び自動洗浄を行えば、厨房スタッフによってこのシステムの全自動のオペレーションが可能となり、食器洗浄専属のスタッフを不要とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
食器洗浄以外においても、洗浄で何らかの固形の汚れが発生する場合は、これを除去できして洗浄水を循環して使用する場合に好適な洗浄機として用いることができる。
【符号の説明】
【0056】
A 洗浄機
10 筐体、11 脚部、12 操作パネル(ユーザインターフェイス)、13 非常停止ボタン、14 搬入口、15 搬出口、
20、20s 食器ラック搬送機構、21 食器ラック、22 送り爪、23 搬送レール、24 送りレバー、25 送り枠
30 洗浄水遮蔽機構
50 非常停止ボタン
100 洗浄部
110 洗浄室
111 上部洗浄ノズル(洗浄ノズル)、111a 整流板
112 下部洗浄ノズル(洗浄ノズル)、112a 整流板
200 洗浄水供給部
210 洗浄水タンク、
211 洗浄水補給管、212 洗浄水送出管、213 吸入口、214 ストレーナ、215 洗浄水給水管、215a 給水口
220 洗浄水ポンプ
241 補給口
242 回収水供給口、243 排水口、
245 オーバーフロー管、245a排水口
300 残菜処理部
310 第1処理機構、311 板面、こし器傾斜板、311a 貫通孔、312 サポート、313 取っ手
320 第2処理機構、321 残菜かご、321a 水切り部、322 箱、322a 導水口
330 回収水導管
B 主洗浄機(他の洗浄機)
D 残菜
P、Ps 食器
S 上限高さ
V 排出バルブ
W 洗浄水
W11 第1処理機構に落下し、残菜ともに第2処理機構に運ばれる洗浄水
W12 第1処理機構で回収される洗浄水
W22 第2処理機構で回収される洗浄水
図1
図2
図3