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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023073550
(43)【公開日】2023-05-26
(54)【発明の名称】ユーザー検出用デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1171 20160101AFI20230519BHJP
   A61B 5/01 20060101ALI20230519BHJP
   G01J 5/02 20220101ALI20230519BHJP
   G01V 8/10 20060101ALN20230519BHJP
【FI】
A61B5/1171 100
A61B5/01 100
A61B5/01 350
G01J5/02 Z
G01V8/10 S
G01V8/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021186084
(22)【出願日】2021-11-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】木村 信之
(72)【発明者】
【氏名】花井 真弘
(72)【発明者】
【氏名】木下 俊貴
【テーマコード(参考)】
2G066
2G105
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
2G066AC13
2G066BA57
2G066CA14
2G066CA16
2G105AA01
2G105BB16
2G105BB17
2G105CC01
2G105CC04
2G105DD01
2G105EE02
2G105HH02
4C038VA07
4C038VB12
4C038VC05
4C117XA01
4C117XB01
4C117XC01
4C117XD16
4C117XE42
4C117XE48
(57)【要約】
【課題】利用者の身長に関わらず、ユーザー検出用デバイスによって利用者の手の静脈検出及び温度検出を容易に行うことが可能なユーザー検出用デバイスを提供する。
【解決手段】ユーザー検出用デバイス1は、筐体2と、筐体2に設けられ、撮影により利用者の手の静脈を検出する静脈センサ3と、筐体2に設けられ、赤外線を利用して利用者の手の温度を検出する温度センサ4と、を備える。静脈センサ3及び温度センサ4は、筐体2のうち下側に向く下面2dに露出する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられ、撮影により利用者の手の静脈を検出する静脈センサと、
前記筐体に設けられ、赤外線を利用して前記利用者の手の温度を検出する温度センサと、を備え、
前記静脈センサ及び前記温度センサが、前記筐体のうち下側に向く面に露出するユーザー検出用デバイス。
【請求項2】
前記静脈センサと前記温度センサとは、前記筐体に対面する前記利用者から見て左右方向に隣り合わせて並ぶ請求項1に記載のユーザー検出用デバイス。
【請求項3】
前記静脈センサ及び前記温度センサは、前記筐体に対面する前記利用者から見て前記筐体の手前側の端部に配置される請求項1又は請求項2に記載のユーザー検出用デバイス。
【請求項4】
前記静脈センサ及び前記温度センサの少なくとも一方が前記利用者の手を検出した際に、当該検出した結果に基づく情報を外部機器に出力する制御部を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のユーザー検出用デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー検出用デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、利用者が手をかざすことで、利用者の手の静脈を検出しながら、利用者の温度を検出するユーザー検出用デバイス(体温測定機能付きの手のひら静脈識別装置)が開示されている。特許文献1のユーザー検出用デバイスでは、当該ユーザー検出用デバイスが鉛直方向に延びる建物の壁面に取り付けられた状態で、利用者の手の静脈を検出する静脈撮影カメラ、及び、利用者の手の温度を検出する赤外線温度センサが、側方(水平方向)に向いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6778348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のユーザー検出用デバイスでは、静脈撮影カメラ及び赤外線温度センサが側方に向いている。このため、利用者の身長の大きさによっては、利用者の手の静脈及び温度の検出が面倒となってしまう。例えば利用者の身長が小さい場合、利用者の手が壁面に設けられたユーザー検出用デバイスの静脈撮影カメラ及び赤外線温度センサに届かないことがある。この場合、利用者が乗る台を別途用意する、他の人(身長が大きい人)が利用者を持ち上げる等して対応する必要があり、面倒である。また、例えば利用者の身長が大きい場合、壁面に設けられたユーザー検出用デバイスの静脈撮影カメラ及び赤外線温度センサに手をかざすために、体をかがめる必要があり、面倒である。
【0005】
上記事情を踏まえ、本発明は、利用者の身長に関わらず、利用者の手の静脈検出及び温度検出を容易に行うことが可能なユーザー検出用デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、筐体と、前記筐体に設けられ、撮影により利用者の手の静脈を検出する静脈センサと、前記筐体に設けられ、赤外線を利用して前記利用者の手の温度を検出する温度センサと、を備えるユーザー検出用デバイスである。前記静脈センサ及び前記温度センサは、前記筐体のうち下側に向く面に露出する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用者の身長に関わらず、ユーザー検出用デバイスによって利用者の手の静脈検出及び温度検出を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るユーザー検出用デバイス及びこれに接続される外部機器を壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るユーザー検出用デバイスを模式的に示す斜視図である。
図3図2のユーザー検出用デバイスを下側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~3を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図2,3に示すように、本実施形態に係るユーザー検出用デバイス1は、筐体2と、静脈センサ3と、温度センサ4と、を備える。また、ユーザー検出用デバイス1は、表示部5(デバイス側表示部5)と、制御部6と、を備える。
【0010】
筐体2は、内部に静脈センサ3、温度センサ4、表示部5、制御部6などを収容する収容空間を有する。筐体2は、正面2aと、背面2bと、上面2cと、下面2dと、を有する。筐体2の正面2aは、ユーザー検出用デバイス1の利用者U1(図1参照)に対向する面である。筐体2の背面2bは、正面2aと反対側に向く面である。筐体2の上面2cは上側に向く面であり、筐体2の下面2dは下側を向く面である。
【0011】
図1~3において、X軸方向は、筐体2の正面2aと背面2bとが並ぶ方向を示しており、前後方向と呼ぶことがある。X軸正方向は筐体2の正面2a側(利用者U1から見て手前側)を示し、X軸負方向は筐体2の背面2b側(利用者U1から見て奥側)を示している。また、Z軸方向は、筐体2の上面2cと下面2dとが並ぶ方向を示しており、上下方向と呼ぶことがある。Z軸正方向は筐体2の上側を示し、Z軸負方向は筐体2の下側を示している。また、Y軸方向は、筐体2の前後方向及び上下方向に直交する方向であり、左右方向と呼ぶことがある。Y軸正方向は利用者U1から見て筐体2の右側を示し、Y軸負方向は利用者U1から見て筐体2の左側を示している。
【0012】
図1~3に示すように、本実施形態の筐体2は、前後方向、上下方向及び左右方向にそれぞれ延びる辺を有する直方体(あるいは四角柱)形状の外観を有する。図示例では、筐体2の長手方向が左右方向となっている。筐体2の正面2a及び背面2bは、左右方向に長い長方形に形成され、前後方向(X軸方向)に対して直交している。また、筐体2の上面2c及び下面2dは、左右方向に長い長方形に形成され、上下方向(Z軸方向)に対して直交している。
【0013】
筐体2は、上下方向に延びる建物などの壁面W1に固定される。筐体2は、その背面2bが壁面W1に対向する状態で、壁面W1に固定される。筐体2を壁面W1に固定する手法は、ネジ止めなど任意であってよい。筐体2を壁面W1に固定した状態では、筐体2の正面2a及び壁面W1が利用者U1側に向いている。
【0014】
図2,3に示す静脈センサ3は、可視光線での撮影により利用者U1の手の静脈を検出するカメラである。本実施形態の静脈センサ3は、利用者U1の手のひら領域UH1の静脈を撮影により検出する。静脈センサ3によって検出された手の静脈の情報は、利用者U1の認証(個人識別)に用いられる。温度センサ4は、赤外線により利用者U1の手の温度を検出する赤外線センサである。本実施形態の温度センサ4は、利用者U1の手のひら領域UH1の温度を検出する。
【0015】
静脈センサ3及び温度センサ4は、筐体2の下面2dに露出する。このため、筐体2の下側に利用者U1の手をかざすことで、静脈センサ3は利用者U1の手の静脈を検出でき、温度センサ4は利用者U1の手の温度を検出できる。
【0016】
静脈センサ3と温度センサ4とは、左右方向に隣り合わせて並んでいる。左右方向における静脈センサ3と温度センサ4との間隔は、小さいことが好ましい。当該間隔は、例えば左右方向における手のひら領域UH1の幅寸法以下であることが好ましい。
【0017】
静脈センサ3及び温度センサ4は、筐体2の下面2dのうち、前後方向において筐体2の正面2a側(手前側)の端部に配置されている。
【0018】
図1,2に示すように、表示部5は、筐体2の正面2aに露出する。表示部5は、ユーザー検出用デバイス1に対面する利用者U1に提供する情報を表示する。本実施形態において、表示部5は、温度センサ4によって検出された利用者U1の手の温度を表示する。なお、表示部5は、例えば静脈センサ3によって検出された利用者U1の手の静脈を基に認証された利用者U1に関する情報を表示してもよい。利用者U1に関する情報としては、例えば、利用者U1の氏名、手の温度に関連したヘルスケア情報などが挙げられる。ヘルスケア情報としては、例えば利用者U1の体組成情報(例えば体重、体脂肪率などの身体情報)などが挙げられる。
【0019】
図2に示す制御部6は、静脈センサ3、温度センサ4、表示部5に対してそれぞれ電気的に接続されている。制御部6は、静脈センサ3の検出結果(手のひら領域UH1の画像)のデータ、及び、温度センサ4が検出した温度データを処理し、これらの処理結果を出力する。本実施形態において、制御部6は、温度データの処理結果を表示部5に出力する。なお、認証された利用者U1に関する情報を表示部5に表示する場合、制御部6は、静脈センサ3の検出結果のデータの処理結果として、利用者U1の手の静脈を基に認証された利用者U1に関する情報を、表示部5に出力してもよい。
【0020】
また、本実施形態において、制御部6は、静脈センサ3や温度センサ4が利用者U1の手を検出した際に当該検出した結果に基づく情報(すなわち前述した「処理結果」)を、後述する外部機器100(図1参照)に出力する。
【0021】
図1に示す外部機器100は、ユーザー検出用デバイス1(特に制御部6)から出力された情報に基づいて動作する機器であったり、当該情報に基づいてユーザー検出用デバイス1との間で各種情報をやり取りしたりする機器(ユーザー検出用デバイス1との間で双方向通信を行う機器)であってよい。本実施形態の外部機器100は、ミラーディスプレイ100であるが、設置場所によっては、ミラーディスプレイ100以外の外部機器にも接続は可能である。
【0022】
ミラーディスプレイ100は、ハーフミラー101と、表示部102(以下、機器側表示部102と呼ぶ。)と、を備える。また、ミラーディスプレイ100は、不図示の処理部を備える。
ハーフミラー101は、入射する一部に光を透過させ、入射する光の他の一部を反射する。機器側表示部102は、ハーフミラー101の背面側(X軸負方向側)に配置さる。機器側表示部102は、発光により各種の視覚的な情報(文字や図形など)を表示する。機器側表示部102に表示される情報は、機器側表示部102の光がハーフミラー101の正面側に透過することで、ミラーディスプレイ100に対面する利用者U1に視認される。
【0023】
本実施形態において、機器側表示部102はハーフミラー101の背面のほぼ全体に配置されている。これにより、機器側表示部102で表示される情報をハーフミラー101のほぼ全面に表示することができる。なお、機器側表示部102はハーフミラー101の背面の一部にだけ配置されてもよい。
【0024】
ミラーディスプレイ100は、ユーザー検出用デバイス1と同様に壁面W1に固定される。図1において、ミラーディスプレイ100はユーザー検出用デバイス1の上側に隣接しているが、これに限ることはない。
【0025】
機器側表示部102は、ユーザー検出用デバイス1及びミラーディスプレイ100に対面する利用者U1に提供する情報を表示する。機器側表示部102は、前述した表示部5(デバイス側表示部5)と同様に、温度センサ4によって検出された利用者U1の手の温度の情報や、静脈センサ3によって検出された利用者U1の手の静脈を基に認証された利用者U1に関する情報などを表示してよい。また、機器側表示部102は、例えばインターネット回線等のネットワークを介して時間、天気、ニュースなどの情報を表示してよい。
【0026】
処理部は、ユーザー検出用デバイス1から出力された情報を処理する。処理部において処理された情報は、例えば機器側表示部102に出力される。これにより、機器側表示部102に利用者U1の手の温度の情報、利用者U1に関する情報を表示することができる。
【0027】
また、処理部は、例えばユーザー検出用デバイス1から出力された情報を処理することで、ミラーディスプレイ100を動作させてもよい。すなわち、ユーザー検出用デバイス1から出力された情報に基づいて、ミラーディスプレイ100の操作が行われてもよい。例えば、ミラーディスプレイ100がスリープモードである状態で、利用者U1が静脈センサ3や温度センサ4に対して手をかざすことで、制御部6が、静脈センサ3や温度センサ4の検出結果に基づく情報として、スリープモードを解除する操作情報をユーザー検出用デバイス1からミラーディスプレイ100に出力してよい。また、例えば、利用者U1が静脈センサ3や温度センサ4に対して手をかざすことで、機器側表示部102に表示される情報が切り換えられてよい。
なお、前述したスリープモードは、例えばミラーディスプレイ100が一定時間操作されないことで、機器側表示部102への情報の表示を停止する等して、消費電力を節約するモードである。
【0028】
ユーザー検出用デバイス1(特に制御部6)とミラーディスプレイ100(特に処理部)との間での情報のやり取りは、有線通信で行われてもよいし、無線通信で行われてもよい。有線通信の場合には、例えば、制御部6に電気接続されたユーザー検出用デバイス1の接続端子7(図2参照)を、処理部に電気接続されたミラーディスプレイ100の接続端子に接続すればよい。図2において、接続端子7は、筐体2の上面2cに露出するように設けられているが、例えば制御部6に接続されて筐体2の上面2cから外側に延びる配線の先端に設けられてもよい。
【0029】
本実施形態のユーザー検出用デバイス1及びミラーディスプレイ100は、例えば洗面台の上側に設置されてよい。
【0030】
以上説明したように、本実施形態のユーザー検出用デバイス1では、静脈センサ3及び温度センサ4が筐体2の下面2dに露出している。このため、ユーザー検出用デバイス1の利用者U1の身長の大きさに関わらず、利用者U1の手の静脈検出及び温度検出を容易に行うことができる。例えば、ユーザー検出用デバイス1の筐体2(特に下面2d)がある程度高く位置していても、身長が小さい利用者U1は静脈センサ3及び温度センサ4の下側に手をかざすことができる。また、筐体2がある程度高く位置していることで、身長が大きい利用者U1は体をかがめなくても、静脈センサ3及び温度センサ4の下側に手をかざすことができる。したがって、利用者U1の身長に関わらず、利用者U1の手の静脈検出及び温度検出を容易に行うことができる。
【0031】
また、静脈センサ3及び温度センサ4が筐体2の下面2dに露出していることで、本実施形態のユーザー検出用デバイス1を洗面台の上側に設置する場合には、静脈センサ3及び温度センサ4が洗面台(特に洗面台の蛇口)の上側に対向するように位置する。これにより、利用者U1は小さい動作で、洗面台での手洗いと、静脈センサ3及び温度センサ4による手の静脈検出及び温度検出と、を実施することができる。
【0032】
また、本実施形態のユーザー検出用デバイス1では、静脈センサ3と温度センサ4とが、筐体2に対面する利用者U1から見て左右方向に隣り合わせて並ぶ。このため、利用者U1が筐体2の正面2a側(手前側)から筐体2の下面2d側に手をかざした際に、静脈センサ3による手の静脈検出及び温度センサ4による手の温度検出を同時に行うことができる。すなわち、静脈センサ3による手の静脈検出及び温度センサ4による手の温度検出の一方だけが行われることを抑制又は防止することができる。
【0033】
また、本実施形態のユーザー検出用デバイス1では、静脈センサ3及び温度センサ4が、筐体2に対面する利用者U1から見て筐体2の正面2a側(手前側)の端部に配置される。このため、利用者U1が筐体2の正面2a側から背面2b側(手前側から奥側)に向けて手を筐体2の下面2d側に差し込む長さが短くても、静脈センサ3による手の静脈検出、温度センサ4による手の温度検出を行うことができる。すなわち、手の静脈検出及び手の温度検出を簡単に行うことができる。また、利用者U1が筐体2の正面2a側から背面2b側に向けて手を筐体2の下面2d側に差し込む場合に、手のひら領域UH1をより確実に静脈センサ3、温度センサ4の下側に到達させることができる。これにより、手にひらの静脈及び温度をより確実に検出することができる。
【0034】
また、本実施形態のユーザー検出用デバイス1では、制御部6が、静脈センサ3や温度センサ4が利用者U1の手を検出した結果に基づく情報をミラーディスプレイ100(外部機器)に出力する。これにより、例えば、静脈センサ3や温度センサ4で検出した結果(手の静脈の情報、手の温度の情報)をミラーディスプレイ100に出力することができる。この場合には、例えば、ミラーディスプレイ100において手の静脈情報に基づいて利用者U1の認証を行うことができる。また、ミラーディスプレイ100において手の温度を表示することができる。
【0035】
また、ユーザー検出用デバイス1から出力される上記の情報を利用して、ミラーディスプレイ100を操作することもできる。例えば利用者U1が静脈センサ3や温度センサ4に対して手をかざすことにより、制御部6がミラーディスプレイ100のスリープモードを解除する操作情報をユーザー検出用デバイス1からミラーディスプレイ100に出力してよい。ユーザー検出用デバイス1を利用してミラーディスプレイ100を操作することにより、利用者U1は、ミラーディスプレイ100に触れることなく、ミラーディスプレイ100を操作することができる。この効果は、ハーフミラー101(特に鏡面)への指紋残りを抑制又は防止できる点でも有利である。
【0036】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0037】
本発明において、筐体2は任意の外観形状を有してよい。例えば、筐体2の正面2aや背面2bは、前後方向(X軸方向)に対して傾斜してもよい。同様に、筐体2の上面2cや下面2dは、上下方向(Z軸方向)に対して傾斜してもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 ユーザー検出用デバイス
2 筐体
2d 下面
3 静脈センサ
4 温度センサ
6 制御部
100 ミラーディスプレイ(外部機器)
U1 利用者
図1
図2
図3