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特開2023-76455ネットワークシステム、統合監視サーバ、監視制御サーバ、および監視方法
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  • 特開-ネットワークシステム、統合監視サーバ、監視制御サーバ、および監視方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076455
(43)【公開日】2023-06-01
(54)【発明の名称】ネットワークシステム、統合監視サーバ、監視制御サーバ、および監視方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 23/00 20060101AFI20230525BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230525BHJP
   H04L 41/044 20220101ALI20230525BHJP
【FI】
G08B23/00 510D
H04M11/00 301
H04L41/044
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033876
(22)【出願日】2023-03-06
(62)【分割の表示】P 2018183364の分割
【原出願日】2018-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】土橋 恭介
(57)【要約】
【課題】 対象へのアクセスに係る手間を軽減すること。
【解決手段】 実施形態によれば、ネットワークシステムは、個別に局を監視制御する複数の監視制御サーバと、前記複数の監視制御サーバを統合的に監視する統合監視サーバとを具備する。監視制御サーバの各々は、配下の局から発報された警報情報を統合監視サーバに送信する送信部を備える。統合監視サーバは、ターミナル装置へのネットワーク経由での接続インタフェース、および、受信部と、表示制御部とを備える。受信部は、監視制御サーバから送信された警報情報を受信する。表示制御部は、受信された警報情報を、その発報元の局情報と対応付けてターミナル装置の警報表示画面に表示させる。さらに、表示制御部は、警報表示画面に表示される警報情報に、当該警報情報の発報元の局を配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レピータシステムを個別に監視制御する複数の監視制御サーバと、前記複数の監視制御サーバを統合的に監視する統合監視サーバとを具備し、
前記監視制御サーバの各々は、
配下のレピータシステムから発報されたSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を多重する多重部と、
前記局情報を多重されたSNMP-Trapメッセージを前記統合監視サーバに送信する送信部を備え、
前記統合監視サーバは、
ターミナル装置へのネットワーク経由での接続インタフェースと、
前記監視制御サーバから送信されたSNMP-Trapメッセージを受信し、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を分離する受信部と、
前記受信されたSNMP-Trapメッセージを、その発報元の局情報と対応付けて前記ターミナル装置の警報表示画面に表示させる表示制御部とを備え、
前記表示制御部は、前記警報表示画面に表示されるSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入する、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記警報表示画面に、前記SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのショートカットを表示する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
レピータシステムを個別に監視制御する複数の監視制御サーバを統合的に監視する統合監視サーバであって、
ターミナル装置へのネットワーク経由での接続インタフェースと、
前記監視制御サーバから送信されたSNMP-Trapメッセージを受信し、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を分離する受信部と、
前記受信されたSNMP-Trapメッセージを、その発報元の局情報と対応付けて前記ターミナル装置の警報表示画面に表示させる表示制御部とを具備し、
前記表示制御部は、前記警報表示画面に表示されるSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入する、統合監視サーバ。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記警報表示画面に、前記SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのショートカットを表示する、請求項3に記載の統合監視サーバ。
【請求項5】
レピータシステムを個別に監視制御する複数の監視制御サーバと、前記複数の監視制御サーバを統合的に監視する統合監視サーバとを具備するネットワークシステムであって、前記統合監視サーバが、ターミナル装置へのネットワーク経由での接続インタフェースと、前記監視制御サーバから送信されたSNMP-Trapメッセージを受信し、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を分離する受信部と、前記受信されたSNMP-Trapメッセージを、その発報元の局情報と対応付けて前記ターミナル装置の警報表示画面に表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部が、前記警報表示画面に表示されるSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入するネットワークシステムに用いられる監視制御サーバであって、
配下のレピータシステムから発報されたSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を多重する多重部と、
前記局情報を多重されたSNMP-Trapメッセージを前記統合監視サーバに送信する送信部を備える、監視制御サーバ。
【請求項6】
レピータシステムを個別に監視制御する複数の監視制御サーバと、前記複数の監視制御サーバを統合的に監視する統合監視サーバとを具備するネットワークシステムに適用可能な監視方法であって、
前記監視制御サーバが、配下のレピータシステムから発報されたSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を多重する過程と、
前記監視制御サーバが、前記局情報を多重されたSNMP-Trapメッセージを前記統合監視サーバに送信する過程と、
前記統合監視サーバが、前記監視制御サーバから送信されたSNMP-Trapメッセージを受信し、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を分離する過程と、
前記統合監視サーバが、ネットワーク経由でアクセス可能なターミナル装置の警報表示画面に、前記受信されたSNMP-Trapメッセージをその発報元の局情報と対応付けて表示させる過程と、
前記統合監視サーバが、前記警報表示画面に表示されるSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入する過程とを含む、監視方法。
【請求項7】
前記統合監視サーバは、前記警報表示画面に、前記SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのショートカットを表示する、請求項6に記載の監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ネットワークシステム、統合監視サーバ、監視制御サーバ、および監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークシステムの多くに、監視制御システムが設けられる。例えば、セルラフォンシステムの不感エリア対策のために導入されるレピータシステムにも、監視制御システムが設けられている。
レピータシステムの多くは、例えば対策周波数帯域ごとに、異なるベンダにより構築されているので、レピータシステムと監視制御システムとの間もベンダの独自仕様のインタフェースで接続されている。このためネットワークシステムの監視者(オペレータ)は、複数の監視制御システムを同時並行的に監視しなくてはならず、手間が煩雑である。そこで、システムを統合的に監視することの可能な、統合監視サーバを設けることが考えられている。
【0003】
統合監視サーバは、監視制御システムの上位に位置づけられ、その主な役割は監視制御システムの配下の監視対象(局)での警報の発生状況を監視することである。収集された障害情報は可視化され、オペレータに提供される。一方、その他の機能は監視制御システム側に残しておくことで、少ない負荷でシステムの健全性を常時監視しつつ、システムを効率的に運用することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-273123号公報
【特許文献2】特開2008-269092号公報
【特許文献3】特開2004-46383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くのネットワークシステムでは、クライアント端末(ターミナル装置)から統合監視サーバにリモートアクセスすることができる。現状では、対象とする監視制御システムにクライアント端末からアクセスするための手法が洗練されていない。例えば、各レピータシステムの詳細状況を確認したり、装置リセット等の制御を行う場合には、クライアント端末の画面上のショートカットをクリックしたり、webブラウザでURL(Uniform Resource Locater)を指定して、個別の監視制御システムにおける監視制御サーバの画面を立ち上げる必要があった。このためオペレータの手間が大きく、改良の余地があった。
【0006】
そこで、目的は、対象へのアクセスに係る手間を軽減したネットワークシステム、統合監視サーバ、監視制御サーバ、および監視方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、ネットワークシステムは、レピータシステムを個別に監視制御する複数の監視制御サーバと、複数の監視制御サーバを統合的に監視する統合監視サーバとを具備する。監視制御サーバの各々は、配下のレピータシステムから発報されたSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を多重する多重部と、局情報を多重されたSNMP-Trapメッセージを統合監視サーバに送信する送信部を備える。統合監視サーバは、ターミナル装置へのネットワーク経由での接続インタフェース、および、受信部と、表示制御部とを備える。受信部は、監視制御サーバから送信されたSNMP-Trapメッセージを受信し、当該SNMP-Trapメッセージの発報元の局情報を分離する。表示制御部は、受信されたSNMP-Trapメッセージを、その発報元の局情報と対応付けて前記ターミナル装置の警報表示画面に表示させる。さらに、表示制御部は、警報表示画面に表示されるSNMP-Trapメッセージに、当該SNMP-Trapメッセージの発報元のレピータシステムを配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るネットワークシステムの一例を示すシステム図である。
図2図2は、実施形態に係る監視制御サーバおよび統合監視サーバの一例を示す機能ブロック図である。
図3図3は、実施形態における統合監視用クライアント端末T200の警報表示画面の一例を示す図である。
図4図4は、図3に示されるウインドウをクリックして開かれる画面の一例を示す図である。
図5図5は、比較のため既知の統合監視用クライアント端末における警報表示画面の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態における統合監視用クライアント端末T200の警報表示画面の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施形態に係るネットワークシステムの一例を示すシステム図である。図1において、それぞれ局としての複数のレピータシステムA、B、…、Nが、第1ネットワークN1を介して監視制御サーバ100A、監視制御サーバ100B、…、監視制御サーバ100Nに各々接続される。
【0010】
レピータシステムAは、セルラフォンシステムの基地局1、この基地局1に接続される親機3、および、親機3に接続されて基地局1の無線ゾーンを補完する子機2を備える。これらは第1ネットワークN1経由で、監視制御サーバ100Aによりその配下として監視制御される。レピータシステムB、…、Nも同様に、それぞれ監視制御サーバ100B、…、100Nの配下として監視制御される。監視/制御に係わるプロトコルとしてはSNMP(Simple Network Management Protocol)が代表的である。
【0011】
各装置を識別するためのID(IDentification)、IP(Internet Protocol)アドレス、基板情報、設定状態などの情報は、局情報として直上の監視制御サーバに登録される。なお、監視制御サーバ100A、100B、…、100Nとその監視対象(局)とのインタフェースは、システムベンダの独自仕様で設計されていることが多い。
【0012】
クライアント端末TAから監視制御サーバ100Aに、第2ネットワークN2経由でリモートアクセスすることができる。同様に、クライアント端末TBから監視制御サーバ100Bに、第2ネットワークN2経由でリモートアクセスすることができる。クライアント端末TNから監視制御サーバ100Nに、第2ネットワークN2経由でリモートアクセスすることができる。
【0013】
さらに、監視制御サーバ100A、100B、…、100Nは、第3ネットワークN3を介して、統合監視サーバ200の配下となる。統合監視サーバ200は監視制御サーバ100A,100B、…、100Nからの警報情報を集約して管理し、統合監視用クライアント端末T200に表示する機能を持つ。
【0014】
システム監視者は、統合監視用クライアント端末T200の警報表示画面に表示される警報一覧を常時監視し、警報発生時には、警報が発生したレピータシステムの装置詳細状況の確認や装置リセット等の制御を行う。また、装置故障と判断した場合には装置交換を行うことにより、障害からの復旧対応を行う。
なお図1において、第1ネットワークN1、第2ネットワークN2、第3ネットワークN3を区別したが、これらは共通のネットワークであってもよい。
【0015】
図2は、実施形態に係る監視制御サーバおよび統合監視サーバの一例を示す機能ブロック図である。レピータシステムAは、基地局1と、子機2および親機3を備える。レピータシステムB、Cも同様の構成である。このうち親機3は、自らの局において発生した警報を検知し、検知された警報を監視制御サーバ100Aに通知する。SNMPの枠組みのもとでは、警報情報は、例えばSNMP-Trapメッセージとして送信される。
【0016】
警報情報は、第1ネットワークN1経由で監視制御サーバ100Aに到達し、警報受信部11で受信される。警報情報は、例えば「局ID」、「送信時刻」、「警報ID」を含むことができる。受信された警報情報は、監視制御サーバ100Aの警報情報データベース(DB)12に追加登録されるとともに、多重部13に渡される。
【0017】
警報情報は、監視制御サーバ100Aにおいて、例えば「管理番号」、「局ID」、「イベント発生日時」、「イベントクリア日時」、「警報ID」、「警報状態」、「警報名称」、「コメント」、および、「表示種別」を含むデータ構造で管理されることができる。なお「表示種別」は、クライアント端末TAにおけるグレーアウト、非表示などを指定するための項目である。
【0018】
監視制御サーバ100Aは、さらに、クライアント端末TAに接続される画面インタフェース(IF)17、局情報データベース(DB)16、局情報登録部15、および、警報送信部14を備える。このうち画面IF17は、取得した警報情報をクライアント端末TAの画面上に表示する。
【0019】
局情報DB16には、クライアント端末TAからの要求に従い、局情報登録部15により、配下の局Aの局情報が予め登録されている。局情報は、例えば「管理番号」、「グループ」、「局名」、「局ID」、「局種別」、および「装置IPアドレス」を含むデータ構造で管理されることができる。
【0020】
多重部13は、警報情報の送信元の局の局情報を局情報データベースDB16から読み出し、警報受信部11から渡された警報情報に多重する。すなわち、多重部13は、受信した警報情報を統合監視サーバ200に送信するためのフォーマットに変換し、局情報を書き込む。このようにすることで、監視制御サーバ100A-統合監視サーバ200間の警報インタフェース(第3ネットワークN3)に局情報を載せ、統合監視サーバ200に通知することができる。つまり、警報情報と局情報とで、統合監視サーバ200へのインタフェースを集約することができる。
【0021】
局情報を多重された警報情報は、例えば「グループ」、「システム名」、「局名」、「局ID」、「局種別」、「装置IPアドレス」、「送信時刻」、および「警報ID」の各フィールドを含むことができる。
【0022】
局情報を多重された警報情報は、警報送信部14により統合監視サーバ200に送信される。統合監視サーバ200の警報受信部21は、警報情報を受信し、多重されている局情報を分離する。警報情報は、警報情報DB22に登録される。また、分離された局情報は、統合局情報DB23に登録される。
【0023】
さらに、統合監視サーバ200は、画面インタフェース(IF)24を備える。画面IF24は、統合監視用クライアント端末T200への、ネットワーク経由(例えば第2ネットワークN2経由(図1))での接続インタフェースとしての機能を有する。
【0024】
さらに、画面IF24は、受信された警報情報を、その発報元の局情報と対応付けて、統合監視用クライアント端末T200の警報表示画面に表示させる、表示制御部としての機能を有する。実施形態において、画面IF24は、警報表示画面に表示される警報情報に、その警報情報の発報元の局を配下とする監視制御サーバへのリンク情報を挿入する。
【0025】
図3は、実施形態における統合監視用クライアント端末T200の警報表示画面の一例を示す図である。例えば「警報一覧」と称されるウインドウに、「発生時刻」、「(発生元の)システム名」、「装置ID」、「(発生元の)局名」、および「装置名」が、発生した警報の「警報名称」に対応付けて一覧表示される。
【0026】
このとき、実施形態では、表示されている警報のいずれか、または、全ての項目に、対応する監視制御サーバへのリンク情報を挿入、または埋め込むようにした。つまり、警報表示画面に表示される警報情報に、その警報の生じたレピータシステムを監視制御する監視制御サーバへのリンク情報を追加するようにした。
【0027】
リンク情報の一つとして、WWW(World Wide Web)における、いわゆるハイパーリンクが挙げられる。多くのブラウザでは、Webページにおいてハイパーリンクを埋め込まれたオブジェクトに、下線を付すようになっている。つまり一例として、図3に示されるウインドウは、ハイパーリンクを埋め込まれたWebページである。
【0028】
図3において、例えばシステム名Aをクリックすると、統合監視用クライアント端末T200のモニタ画面に、例えば図4に示すような画面がオープンする。
図4に示される画面は、レピータシステムAを管轄とする監視制御サーバ100Aを、遠隔から制御するためのコンテンツを示している。つまり図3のウインドウで任意の警報情報をクリックすると、対応付けられた監視制御サーバ(ここでは監視制御サーバ100A)へのコネクションが設定され、監視制御サーバ100Aと統合監視用クライアント端末T200とのプロセス間通信が開始される。そして、図4の「警報管理」や「局情報管理」等の項目を選択して、監視制御サーバ100Aやその配下の局(基地局1、子機2、親機3)への操作や設定などを、統合監視用クライアント端末T200から遠隔で実施することができる。
【0029】
図5は、比較のため既知の統合監視用クライアント端末における警報表示画面の一例を示す図である。図5においては、「警報一覧」と称されるウインドウに、「発生時刻」、「(発生元の)システム名」、「装置ID」、「(発生元の)局名」、および「装置名」が、発生した警報の「警報名称」に対応付けて一覧表示されるのみであった。
【0030】
統合監視サーバには、各レピータシステムの詳細情報を取得する機能や制御する機能を実装しないことが、システムの肥大化を防止する観点からも望ましい。このため個別の監視制御サーバの画面を立ち上げるためには、図5のウインドウとは別に、統合監視用クライアント端末のデスクトップ画面上のショートカットをクリックしたり、webブラウザでアクセス先のURLを指定する必要があった。
【0031】
これに対し実施形態では、統合監視用クライアント端末に表示する警報表示画面に表示される警報情報に、その警報の生じたレピータシステムを監視制御する監視制御サーバへのハイパーリンクを埋め込むようにした。従って、統合監視用クライアント端末の画面上のショートカットやwebブラウザでURLを指定することなく、個別の監視制御サーバの画面を立ち上げることが可能になる。これらのことから、実施形態によれば、対象へのアクセスに係る手間を軽減したネットワークシステム、統合監視サーバ、監視制御サーバ、および監視方法を提供することが可能となる。
【0032】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。
図6は、実施形態における統合監視用クライアント端末T200の警報表示画面の他の例を示す図である。図6に示すように、統合監視用クライアント端末の警報表示画面において、警報の一覧とは別に、各監視制御サーバ100A、100B、…、100Nへのリンク、または、ショートカットを埋め込んだ欄を表示するようにしてもよい。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
1…基地局、2…子機、3…親機、11…警報受信部、12…警報情報データベース(DB)、13…多重部、14…警報送信部、15…局情報登録部、16…局情報データベース(DB)、17…画面インタフェース(IF)、21…警報受信部、22…警報情報データベース(DB)、23…統合局情報データベース(DB)、24…画面インタフェース(IF)、100A…監視制御サーバ、100B…監視制御サーバ、100N…監視制御サーバ、200…統合監視サーバ、N1…第1ネットワーク、N2…第2ネットワーク、N3…第3ネットワーク、T200…統合監視用クライアント端末。
図1
図2
図3
図4
図5
図6