(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023077260
(43)【公開日】2023-06-05
(54)【発明の名称】動物管理支援装置、管理者端末、管理対象情報端末、動物管理支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230529BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190501
(22)【出願日】2021-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】岡村 智也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡便に管理対象動物の情報管理を行う。
【解決手段】動物管理支援システム装置100において、動物管理支援装置10は、管理対象動物の管理者端末20及び管理対象情報端末30と通信し、管理者端末から管理対象動物の動物識別情報と管理者端末識別情報を紐づけて取得する動物識別情報取得部、管理対象動物毎に識別データを生成し、識別データと動物識別情報とを紐づけて管理する識別データ管理部、管理者端末識別情報により特定される管理者端末に識別データを出力する識別データ出力部、管理対象情報端末から識別データの読取情報を取得する読取情報取得部、管理対象情報端末に、識別データに紐づけられた動物識別情報を出力する動物情報出力部、管理対象情報端末から動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得する管理対象情報取得部及び識別データに管理対象情報を紐づけて管理する識別データ管理部を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部、動物識別情報取得部、識別データ管理部、識別データ出力部、読取情報取得部、動物情報出力部、管理対象情報取得部、を含み、
前記通信部は、管理対象動物を管理する管理者の管理者端末、及び、管理対象情報端末と通信可能であり、
前記動物識別情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理部は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力部は、前記通信部を介して、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理部は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、動物管理支援装置。
【請求項2】
前記動物情報出力部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた管理対象情報を出力する、請求項1記載の動物管理支援装置。
【請求項3】
管理者情報取得部を含み、
前記管理者情報取得部は、前記動物識別情報に基づいて、前記動物の管理者情報を取得し、
前記識別データ管理部は、前記識別データに、前記管理者情報をさらに紐づけて管理する、請求項1又は2記載の動物管理支援装置。
【請求項4】
前記管理対象情報が、管理対象動物の施設利用履歴情報である、請求項1から3のいずれか一項に記載の動物管理支援装置。
【請求項5】
前記施設利用情報が、動物病院利用情報を含み、
前記動物病院利用情報は、管理対象動物の診療簿(カルテ)、診断書、ワクチン接種履歴、検査履歴、手術履歴、処方薬履歴、受診履歴、往診履歴からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、請求項4記載の動物管理支援装置。
【請求項6】
推奨情報出力部を含み、
前記管理対象情報が、管理対象動物のワクチン接種履歴を含み、
前記推奨情報出力部は、前記ワクチン接種履歴から所定の期間の経過後、前記通信部を介して、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末にワクチン接種推奨情報を出力する、請求項1から5のいずれか一項に記載の動物管理支援装置。
【請求項7】
通信部、入力部、情報送信部、識別データ受信部を含み、
前記通信部は、請求項1から6のいずれか一項に記載の動物管理支援装置と通信可能であり、
前記入力部は、管理対象動物の動物識別情報を入力可能であり、
前記情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物識別情報を管理者端末識別情報と紐づけて、前記動物管理支援装置に送信し、
前記識別データ受信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置から前記識別データを受信する、管理者端末。
【請求項8】
通信部、識別データ読取部、読取情報送信部、動物識別情報受信部、入力部、及び管理対象情報送信部を含み、
前記通信部は、請求項1から6のいずれか一項に記載の動物管理支援装置と通信可能であり、
前記識別データ読取部は、前記識別データを読み取って読取情報を抽出し、
前記読取情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置に前記読取情報を送信し、
前記動物識別情報受信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置から動物識別情報を受信し、
前記入力部は、前記管理対象動物の管理対象情報を入力可能であり、
前記管理対象情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物識別情報で特定される管理動物毎に、前記管理対象情報を前記動物管理支援装置に送信する、管理対象情報端末。
【請求項9】
動物識別情報取得工程、識別データ管理工程、識別データ出力工程、読取情報取得工程、動物情報出力工程、管理対象情報取得工程、を含み、
前記動物識別情報取得工程は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理工程は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力工程は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得工程は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力工程は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得工程は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理工程は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、動物管理支援方法。
【請求項10】
コンピュータに、動物識別情報取得手順、識別データ管理手順、識別データ出力手順、読取情報取得手順、動物情報出力手順、管理対象情報取得手順、を実行させるためのプログラムであって、
前記動物識別情報取得手順は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理手順は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力手順は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得手順は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力手順は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得手順は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理手順は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物管理支援装置、管理者端末、管理対象情報端末、動物管理支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
動物の個体を識別し、管理する方法として、体内に埋め込むマイクロチップ型、耳につけるイヤータグ型、飲み込ませて胃の中に留め置くボーラス型の電子タグを利用する手法が知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“マイクロチップを用いた動物の個体識別”、[online]、令和3年11月23日、日本獣医師会、[令和3年11月23日検索]、インターネット <URL:http://nichiju.lin.gr.jp/aigo/index02.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記電子タグは読み取り専用であり、情報を追加することができない。また、電子タグの情報を読み取る際には、専用の情報読み取り機(リーダー)が必要であり、また、電子タグの規格毎に異なる読み取り機が必要になるため、利用が進んでいないという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、簡便に管理対象動物の情報管理を行える動物管理支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の動物管理支援装置は、
通信部、動物識別情報取得部、識別データ管理部、識別データ出力部、読取情報取得部、動物情報出力部、管理対象情報取得部、を含み、
前記通信部は、管理対象動物を管理する管理者の管理者端末、及び、管理対象情報端末と通信可能であり、
前記動物識別情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理部は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力部は、前記通信部を介して、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理部は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する。
【0007】
本発明の管理者端末は、
通信部、入力部、情報送信部、識別データ受信部を含み、
前記通信部は、前記本発明の動物管理支援装置と通信可能であり、
前記入力部は、管理対象動物の動物識別情報を入力可能であり、
前記情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物識別情報を管理者端末識別情報と紐づけて、前記動物管理支援装置に送信し、
前記識別データ受信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置から前記識別データを受信する。
【0008】
本発明の管理対象情報端末は、
通信部、識別データ読取部、読取情報送信部、動物識別情報受信部、入力部、及び管理対象情報送信部を含み、
前記通信部は、前記本発明の動物管理支援装置と通信可能であり、
前記識別データ読取部は、前記識別データを読み取って読取情報を抽出し、
前記読取情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置に前記読取情報を送信し、
前記動物識別情報受信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置から動物識別情報を受信し、
前記入力部は、前記管理対象動物の管理対象情報を入力可能であり、
前記管理対象情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物識別情報で特定される管理動物毎に、前記管理対象情報を前記動物管理支援装置に送信する。
【0009】
本発明の動物管理支援方法は、
動物識別情報取得工程、識別データ管理工程、識別データ出力工程、読取情報取得工程、動物情報出力工程、管理対象情報取得工程、を含み、
前記動物識別情報取得工程は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理工程は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力工程は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得工程は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力工程は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得工程は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理工程は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する。
【0010】
本発明のプログラムは、コンピュータに、動物識別情報取得手順、識別データ管理手順、識別データ出力手順、読取情報取得手順、動物情報出力手順、管理対象情報取得手順、を実行させるためのプログラムであって、
前記動物識別情報取得手順は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理手順は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力手順は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得手順は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力手順は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得手順は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理手順は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、管理対象動物の情報を簡便に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態1の動物管理支援装置を含む動物管理支援システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の動物管理支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の管理者端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態1の管理対象情報端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態1の動物管理支援システム装置が含む動物管理支援システム装置、管理者端末、管理対象情報端末における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態2の動物管理支援装置を含む動物管理支援システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態2の動物管理支援システム装置が含む動物管理支援システム装置、管理者端末、管理対象情報端末における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態3の動物管理支援装置を含む動物管理支援システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、実施形態3の動物管理支援システム装置が含む動物管理支援システム装置、管理者端末、管理対象情報端末における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明において、「管理対象動物」は、例えば、管理下にある動物(例えば、ヒトを除く)であればその種類及び役割は特に制限されない。前記管理対象動物の具体例は、例えば、ペット、コンパニオンアニマル等の愛玩動物;盲導犬、聴導犬、介護犬等の身体障碍者補助動物;家畜等の経済動物(産業動物);警察犬、狩猟犬、牧羊犬、競走馬、乗用馬、輓獣、駄獣、伝書鳩等の使役動物;モデルマウス等の実験動物;等を含む。
【0014】
前記動物識別情報は、例えば、前記管理対象動物の管理のために動物に付された、動物個体を一意に識別可能な情報である。前記動物識別情報の具体例は、例えば、愛玩動物のマイクロチップに記録されているマイクロチップ情報;イヤータグ型、ボーラス型等の経済動物や使役動物の電子タグ情報等があげられる。前記マイクロチップ情報は、例えば、15桁の数値情報である。
【0015】
本発明において、「管理者」は、例えば、前記管理対象動物を管理する者であり、特に制限されない。前記管理者の具体例は、例えば、愛玩動物の飼い主;身体障碍者補助動物の利用者;経済動物、使役動物、及び実験動物の所有者、管理者、又は担当獣医師;等があげられる。
【0016】
本発明において、「管理対象情報」は、例えば、前記管理対象動物に関連する情報であり、具体例として、前記管理対象動物の施設利用履歴情報等があげられる。前記施設利用情報は、例えば、動物病院利用情報、ペットホテル利用情報等があげられる。前記動物病院利用情報は、例えば、管理対象動物の診療簿(カルテ)、診断書、ワクチン接種履歴、検査履歴、手術履歴、処方薬履歴、受診履歴、往診履歴からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含んでもよい。前記ペットホテル利用情報は、例えば、宿泊履歴、給餌履歴、体調不良の有無等があげられる。
【0017】
本発明において「識別データ」は、例えば、情報を一意に識別可能な識別子であり、例えば、Felica(登録商標)、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)等の非接触通信技術を利用した情報記録媒体に記憶された識別情報(以下、Felica(登録商標)情報、NFC情報等ともいう)でもよいし、一次元コード、二次元コード等の識別シンボルでもよい。前記二次元コードは、特に制限されず、例えば、スタック型でも、マトリックス型でもよい。前記識別コードの具体例としては、バーコード等の一次元コード;QRコード(登録商標)、CPコード、DataMatrix、MaxiCode、VeriCode、Semacode、AztecCode、PDF417(登録商標)、UCC/EANコンポジット、カメレオンコード(登録商標)等の二次元コード;等があげられる。
【0018】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。以下の説明において、前記管理対象動物としてペット、前記動物識別情報としてペットのマイクロチップ情報、前記管理者として前記ペットの飼い主、前記管理対象情報として施設利用情報を例に挙げて説明するが、本発明は、例えば、これらの例示には何ら制限されず、前述の例示の情報を任意に組み合わせて利用できる。
【0019】
[実施形態1]
本実施形態の動物管理支援装置を含む動物管理支援システム装置について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態の動物管理支援装置10、管理者端末20、管理対象情報端末30を含む動物管理支援システム装置100の一例の構成を示すブロック図である。管理者端末20は、例えば、管理者(例えば、ペットの飼育者)の端末であり、管理対象情報端末30は、例えば、管理対象情報を管理する施設(例えば、動物病院、ペットホテル)の端末である。図示していないが、動物管理支援システム装置100は、例えば、複数の管理者端末20を含んでもよい。また、動物管理支援システム装置100は、例えば、複数の管理対象情報端末30を含んでもよい。
図1に示すように、動物管理支援装置10及び管理者端末20は、通信回線網40を介して互いに接続可能であり、動物管理支援装置10及び管理対象情報端末30も、通信回線網40を介して互いに接続可能である。管理者端末20及び管理対象情報端末30は、例えば、通信回線網40を介して互いに接続可能であってもよいし、接続可能でなくてもよい。図示していないが、動物管理支援装置10は、通信回線網40を介して、装置外のデータベースと接続可能であってもよい。前記装置外のデータベースは、例えば、AIPO(Animal ID Promotion Organization:動物ID普及推進会議)が管理する動物ID情報データベースシステム等があげられる。また、図示していないが、動物管理支援装置10は、例えば、通信回線網40を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、前記外部端末から動物管理支援装置10の管理を実施してもよい。
【0020】
動物管理支援装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、通信部11、動物識別情報取得部12、識別データ管理部13、識別データ出力部14、読取情報取得部15、動物情報出力部16、管理対象情報取得部17を含む。図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0021】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0022】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、ディスプレイ(表示装置)107、通信デバイス(通信部)11等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0023】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、動物識別情報取得部12、識別データ管理部13、識別データ出力部14、読取情報取得部15、動物情報出力部16、管理対象情報取得部17として機能する。本装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0024】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、管理者端末20及び管理対象情報端末30、又は外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、及び外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス11(通信部11)により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0025】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0026】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラム105が格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、本装置が取得又は生成した各情報を前記記憶部が記憶してもよい。
【0027】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0028】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置106、ディスプレイ107を備える。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。ディスプレイ107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置があげられる。本実施形態1において、入力装置106とディスプレイ107とは、別個に構成されているが、入力装置106とディスプレイ107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0029】
管理者端末20(以下、「端末20」ともいう)は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。管理者端末20は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、マイク等の音声入力手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、マイクロチップの読み取り手段等を備えてもよい。
【0030】
図3に、管理者端末20のハードウェア構成のブロック図を例示する。
図3に示すように、管理者端末20は、例えば、CPU201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置(入力部)22、通信デバイス(通信部)21、ディスプレイ(表示部)206等を備える。管理者端末20において、CPU210が、情報送信部23及び識別データ受信部24として機能する。管理者端末20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。管理者端末20の各構成の説明は、動物管理支援装置10の各構成の説明を援用できる。
【0031】
管理対象情報端末30(以下、「端末30」ともいう)は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。管理対象情報端末30は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、マイク等の音声入力手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、NFCリーダ等を備えてもよい。
【0032】
図4に、管理対象情報端末30のハードウェア構成のブロック図を例示する。
図4に示すように、管理対象情報端末30は、例えば、CPU301、メモリ302、バス303、記憶装置304、入力装置(入力部)34、通信デバイス(通信部)31、ディスプレイ(表示部)307等を備える。管理対象情報端末30において、CPU310が、識別データ読取部32、読取情報送信部33、動物識別情報受信部34、入力部35、管理対象情報送信部36として機能する。管理対象情報端末30の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス303を介して接続されている。管理対象情報端末30の各構成の説明は、動物管理支援装置10の各構成の説明を援用できる。
【0033】
つぎに、本実施形態の動物管理支援方法の一例を、
図5のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の動物管理支援方法は、例えば、
図1に示す動物管理支援システム装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の動物管理支援方法は、
図1の動物管理支援システム装置100の使用には限定されない。
図5は、左から、管理者端末20の処理(S21~S24)、動物管理支援装置10の処理(S1~S7)、管理対象情報端末30の処理(S31~35)の一例を示すフローチャートである。
【0034】
まず、管理者(ペットの飼い主、以下、「飼い主」ともいう)が、管理者端末20の入力部22により、前記動物識別情報として、ペットのマイクロチップ情報を入力する(S21、動物識別情報入力工程)。動物識別情報の入力は、例えば、飼い主が管理者端末20の入力部22により入力してもよいし、管理者端末20が前記マイクロチップの読み取り機を備える場合、前記読み取り機によりペットのマイクロチップを読み取って入力してもよい。そして、入力された前記動物識別情報を管理者端末識別情報と紐づけて、管理者端末20の通信部21により通信回線網40を介して動物管理支援装置10に送信する(S22、動物識別情報送信工程)。前記管理者端末識別情報は、例えば、管理者端末20を識別するための情報であり、電話番号、メールアドレス、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、シリアル番号、IMEI(International Mobile Equipment Identifier:国際移動体装置識別番号)等があげられる。
【0035】
つぎに、動物管理支援装置10の動物識別情報得部12は、通信部11により、通信回線網40を介して、管理者端末20から管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得する(S1、動物識別情報取得工程)。
【0036】
つぎに、識別データ管理部13は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理する(S2、識別データ管理工程)。前記識別データは、特に制限されず、前述の識別データが利用できるが、例えば、QRコード(登録商標)又は前記Felica(登録商標)情報であることが好ましい。前記識別データがQRコード(登録商標)である場合、識別データ管理部13は、例えば、公知のQRコード(登録商標)生成手段、例えば、クルクルマネージャー(製品名、株式会社デンソーウェーブ)等を利用して、前記動物識別情報を含んだQRコード(登録商標)情報、又は動物管理支援装置10の識別データ管理部13が管理する情報へのアクセス情報(例えば、URL)を含むQRコード(登録商標)を生成することにより実施できる。前記識別データがFeliCa(登録商標)情報である場合、識別データ管理部13は、例えば、前記管理対象動物毎に生成した一意の情報(例えば、識別番号等)を生成できる。識別データ管理部13は、例えば、動物管理支援装置10の記憶装置104又はメモリ102に前記識別データと前記動物識別情報を紐づけて記憶することにより、情報を管理してもよいし、装置外のデータベースに前記情報を送信し、前記データベースに前記識別データと前記動物識別情報を紐づけて記憶することにより、情報を管理してもよい。
【0037】
そして、識別データ出力部14は、通信部11により、通信回線網40を介して、前記管理端末識別情報により特定される管理者端末に前記識別データを出力する(S3、識別データ出力工程)。
【0038】
管理者端末20の識別データ受信部23は、通信部21により、通信回線網40を介して、動物管理支援装置10から前記識別データを受信する。そして、管理者端末20のユーザであるペットの飼い主は、動物病院等の施設に設置された管理対象情報端末30に、前記識別データを提示する。前記提示の方法は、前記識別データがQRコード(登録商標)である場合は、例えば、管理者端末20のディスプレイ207にQRコード(登録商標)を表示すればよく、前記識別データがFeliCa(登録商標)情報である場合は、管理対象情報端末30のNFCリーダに管理者端末20をかざすことで提示できる。
【0039】
そして、管理対象情報端末30の識別データ読み取り部32は、前記提示された識別データを読み取って読み取り情報を抽出する(S31、識別データ読取工程)。前記識別データの読み取りは、例えば、前記識別データの種別に応じて適切な方法を選択すればよい。
【0040】
つぎに、管理対象情報端末30の読取情報送信部33は、例えば、通信部31により、通信回線網40を介して動物管理支援装置10に前記読取情報を送信する(S32、読み取り情報送信工程)。
【0041】
動物管理支援装置10の読取情報取得部15は、通信部11により、通信回線網40を介して、管理対象情報端末30から、前記識別データを読み取った読取情報を取得する(S4、読取情報取得工程)。
【0042】
動物情報出力部16は、通信部11により、通信回線網40を介して、管理対象情報端末30に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力する(S5、動物情報出力工程)。また、動物情報出力部16は、例えば、前記識別データに紐づけられた管理対象情報が存在する場合、前記識別データに紐づけられた管理対象情報をあわせて出力してもよい。
【0043】
そして、管理対象情報端末30の動物識別情報受信部34は、通信部31により、通信回線網を介して、前記動物識別情報を受信する(S33、動物識別情報受信工程)。そして、管理対象情報端末30が設置された施設である動物病院において、例えば、ペットの診察、ワクチン接種等を行い、管理対象情報端末30の入力部35により、管理対象情報を入力する。前記管理対象情報は、例えば、施設利用情報であり、管理対象動物の診療簿(カルテ)、診断書、ワクチン接種履歴、検査履歴、手術履歴、処方薬履歴、受診履歴、往診履歴からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含んでもよい。なお、管理対象情報端末30は、前記識別データに紐づけられた管理対象情報が出力されている場合、ディスプレイ306にこれらの情報を表示してもよい。これにより、例えば、動物病院等の施設において、ペットの飼い主が識別データを提示するのみで、ペットの受診履歴、ワクチン接種履歴などを参照することが可能となり、より簡便に動物の情報を管理できる。
【0044】
つぎに、管理対象情報端末30の管理対象情報送信部36は、通信部31により、通信回線網40を介して、前記動物識別情報で特定される管理動物毎に、前記管理対象情報を動物管理支援装置10に送信する(S35、管理対象情報送信工程)。
【0045】
その後、動物管理支援装置10の管理対象情報取得部17は、通信部11により、通信回線網40を介して、管理対象情報端末30から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に、前記管理対象情報情報を取得する(S6、管理対象情報取得工程)。そして、識別データ管理部13は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する(S7、識別データ管理工程)。
【0046】
本実施形態の動物管理支援装置によれば、管理者端末から取得した動物識別情報と、識別データが紐づけて管理されているため、管理対象動物の管理者(例えば、ペットの飼い主)は、管理対象情報端末に前記識別データを提示することで、間接的に管理対象情報端末に動物識別情報を提供できる。また、本実施形態の動物管理支援装置は、管理対象情報端末から、動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、識別データに管理対象情報を紐づけて管理できる。このため、本実施形態の動物管理支援装置によれば、例えば、ペットのマイクロチップ情報と、動物病院におけるペットの診療記録やワクチン接種履歴とを紐づけて管理でき、さらに、管理対象情報端末が配置された動物病院等において、前記識別データを提示することで、前記管理対象情報を更新することができる。
【0047】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の動物管理支援システム装置の他の例である。
【0048】
本実施形態の動物管理支援システム装置について、
図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態の動物管理支援装置10A、管理者端末20、及び管理対象情報端末30を含む動物管理支援システム装置100Aの一例の構成を示すブロック図である。図示していないが、動物管理支援システム装置100Aは、例えば、複数の管理者端末20、複数の管理対象情報端末30を含んでもよい。
図6に示すように、動物管理支援システム装置100Aは、実施形態1の動物管理支援装置10に代えて、動物管理支援装置10Aを含むこと以外の構成は実施形態1の動物管理支援システム装置100と同様であり、その説明を援用できる。
【0049】
実施形態2の動物管理支援システム装置100Aにおいて、動物管理支援装置10Aは、例えば、さらに、管理者情報取得部18を含み、管理者情報取得部17は、前記動物識別情報に基づいて、前記動物の管理者情報を取得し、識別データ管理部13は、前記識別データに、前記管理者情報をさらに紐づけて管理する。本実施形態の動物管理支援装置10Aは、これらのことを除いて前記実施形態1の動物管理支援システム装置100における動物管理支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。動物管理支援装置10Aのハードウェア構成は、
図2の動物管理支援装置10のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の動物管理支援装置10の構成に代えて、
図6の動物管理支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。
【0050】
つぎに、本実施形態の動物管理支援方法の一例を、
図7のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の動物管理支援方法は、例えば、
図6の動物管理支援システム装置100Aを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の動物管理支援方法は、
図6の動物管理支援システム装置100Aの使用には限定されない。
図7は、左から、管理者端末20の処理(S21~S24)、動物管理支援装置10Aの処理(S1~S9)、管理対象情報端末30Aの処理(S31~35)の一例を示すフローチャートである。
【0051】
まず、実施形態1の動物管理支援システム装置100の処理における予約希望者端末20の処理S21~S23、動物管理支援装置10Aの処理S1~S3と同様にして、S21~S23、S1~S3を実施する。
【0052】
つぎに、動物管理支援装置10Aの管理者情報取得部18は、前記動物識別情報に基づいて、前記動物の管理者情報を取得する(S8、管理者情報取得工程)。管理者情報取得部18は、例えば、動物識別情報と管理者情報とが紐づけて記憶されている装置外のデータベースに前記動物識別情報を送信し、前記データベースから前記管理者情報を取得できる。前記データベースは、例えば、AIPO(Animal ID Promotion Organization:動物ID普及推進会議)が管理する動物ID情報データベースシステム等があげられる。そして、識別データ管理部13は、前記識別データに、前記管理者情報を紐づけて管理する(S9、識別データ管理工程)。
【0053】
そして、実施形態1の動物管理支援システム装置100の処理における管理者端末20の処理S24、動物管理支援装置10Aの処理S4~S7、管理対象情報端末30の処理S31~S35と同様にして、S24、S4~S7、S31~S35を実施する。
【0054】
なお、本実施形態において、前記S8及びS9は、S4~S7よりも上流の工程で実行する例について説明したが、これには制限されず、例えば、S4~S7よりも下流でS8~S9を実行してもよく、S8~S9と、S4~S7とは、同時に実行してもよいし、順次実行してもよい。
【0055】
実施形態2の動物管理支援装置は、例えば、識別データに、動物識別情報に基づいて取得した管理者情報をさらに紐づけて管理できる。このため、本実施形態の動物管理支援装置によれば、動物とその管理者の情報を一元して管理できるため、より簡便な動物管理が可能となる。
【0056】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の動物管理支援システム装置の他の例である。
【0057】
本実施形態の動物管理支援システム装置について、
図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態の動物管理支援装置10B、管理者端末20、管理対象情報端末30を含む動物管理支援システム装置100Bの一例の構成を示すブロック図である。図示していないが、動物管理支援システム装置100Bは、例えば、複数の管理者端末20、複数の管理対象情報端末30を含んでもよい。
図8に示すように、動物管理支援システム装置100Bは、実施形態1の動物管理支援装置10に代えて、動物管理支援装置10Bを含むこと以外の構成は実施形態1の動物管理支援システム装置100と同様であり、その説明を援用できる。
【0058】
図8に示すように、動物管理支援装置10Bは、例えば、実施形態1の動物管理支援装置10の構成に加えて、さらに、推奨情報出力部19を含む。動物管理支援装置10Bにおいては、前記管理対象情報が、管理対象動物のワクチン接種履歴を含み、推奨情報出力部19は、前記ワクチン接種履歴から所定の期間の経過後、通信部11を介して、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末20にワクチン接種推奨情報を出力する。動物管理支援装置10Bのハードウェア構成は、
図2の動物管理支援装置10のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の動物管理支援装置10の構成に代えて、
図8の動物管理支援装置10Bの構成を備える以外は同様である。
【0059】
つぎに、本実施形態の動物管理支援方法の一例を、
図9のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の動物管理支援方法は、例えば、
図8の動物管理支援システム装置100Bを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の動物管理支援方法は、
図8の動物管理支援システム装置100Bの使用には限定されない。
図9は、左から、管理者端末20の処理(S21~S25)、動物管理支援装置10Aの処理(S1~S7、S10)、管理対象情報端末30Aの処理(S31~35)の一例を示すフローチャートである。
【0060】
まず、実施形態1の動物管理支援システム装置100の処理における管理者端末20の処理S21~S24、動物管理支援装置10の処理S1~S7、管理対象情報端末30の処理S31~S35と同様にして、S21~S24、S1~S7、S31~S35を実施する。前述のように、本実施形態の動物管理方法においては、前記管理対象情報が、管理対象動物のワクチン接種履歴を含む。前記ワクチン接種履歴は、例えば、管理対象動物にワクチンを接種した日時、ワクチンの種類、ワクチン接種を担当した獣医師等の情報を含む。
【0061】
つぎに、動物管理支援装置10Bの推奨情報出力部19は、通信部11により、通信回線網40を介して、前記ワクチン接種履歴から所定の期間の経過後、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末20にワクチン接種推奨情報を出力する(S10、推奨情報出力工程)。前記所定の期間は、特に制限されず、例えば、前記ワクチン接種履歴の日から1年後、2年後等の期間があげられる。前記ワクチン接種推奨情報は、特に制限されず、例えば、ペットの狂犬病ワクチン等の法律により接種が義務付けられたワクチンの接種を推奨する情報があげられる。
【0062】
そして、管理者端末20は、通信部21により、通信回線網40を介して、前記ワクチン接種推奨情報を受信し、表示部207に前記ワクチン接種推奨情報を表示する(S25、推奨情報表示工程)。これにより、ペットの飼い主は、狂犬病ワクチン等の定期接種の時期を容易に確認できる。
【0063】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述の動物管理支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、動物識別情報取得手順、識別データ管理手順、識別データ出力手順、読取情報取得手順、動物情報出力手順、管理対象情報取得手順を実行させるためのプログラムである。
【0064】
前記動物識別情報取得手順は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理手順は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力手順は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得手順は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力手順は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得手順は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理手順は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する。
【0065】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、動物識別情報取得手順、識別データ管理手順、識別データ出力手順、読取情報取得手順、動物情報出力手順、管理対象情報取得手順として機能させるプログラムということもできる。
【0066】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の動物管理支援装置及び動物管理支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0067】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0068】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
通信部、動物識別情報取得部、識別データ管理部、識別データ出力部、読取情報取得部、動物情報出力部、管理対象情報取得部、を含み、
前記通信部は、管理対象動物を管理する管理者の管理者端末、及び、管理対象情報端末と通信可能であり、
前記動物識別情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理部は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力部は、前記通信部を介して、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理部は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、動物管理支援装置。
(付記2)
前記動物情報出力部は、前記通信部を介して、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた管理対象情報を出力する、付記1記載の動物管理支援装置。
(付記3)
管理者情報取得部を含み、
前記管理者情報取得部は、前記動物識別情報に基づいて、前記動物の管理者情報を取得し、
前記識別データ管理部は、前記識別データに、前記管理者情報をさらに紐づけて管理する、付記1又は2記載の動物管理支援装置。
(付記4)
前記管理対象情報が、管理対象動物の施設利用履歴情報である、付記1から3のいずれかに記載の動物管理支援装置。
(付記5)
前記施設利用情報が、動物病院利用情報を含み、
前記動物病院利用情報は、管理対象動物の診療簿(カルテ)、診断書、ワクチン接種履歴、検査履歴、手術履歴、処方薬履歴、受診履歴、往診履歴からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、付記4記載の動物管理支援装置。
(付記6)
推奨情報出力部を含み、
前記管理対象情報が、管理対象動物のワクチン接種履歴を含み、
前記推奨情報出力部は、前記ワクチン接種履歴から所定の期間の経過後、前記通信部を介して、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末にワクチン接種推奨情報を出力する、付記1から5のいずれかに記載の動物管理支援装置。
(付記7)
通信部、入力部、情報送信部、識別データ受信部を含み、
前記通信部は、付記1から6のいずれかに記載の動物管理支援装置と通信可能であり、
前記入力部は、管理対象動物の動物識別情報を入力可能であり、
前記情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物識別情報を管理者端末識別情報と紐づけて、前記動物管理支援装置に送信し、
前記識別データ受信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置から前記識別データを受信する、管理者端末。
(付記8)
通信部、識別データ読取部、読取情報送信部、動物識別情報受信部、入力部、及び管理対象情報送信部を含み、
前記通信部は、付記1から6のいずれかに記載の動物管理支援装置と通信可能であり、
前記識別データ読取部は、前記識別データを読み取って読取情報を抽出し、
前記読取情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置に前記読取情報を送信し、
前記動物識別情報受信部は、前記通信部を介して、前記動物管理支援装置から動物識別情報を受信し、
前記入力部は、前記管理対象動物の管理対象情報を入力可能であり、
前記管理対象情報送信部は、前記通信部を介して、前記動物識別情報で特定される管理動物毎に、前記管理対象情報を前記動物管理支援装置に送信する、管理対象情報端末。
(付記9)
管理対象情報受信部、及び表示部を含み、
前記管理対象情報受信部は、前記通信部を介して、前記識別データに紐づけられた管理対象情報を受信し、
前記表示部は、前記管理対象情報を表示可能である、付記8記載の管理対象情報端末。
(付記10)
サーバ、第1端末、及び第2端末を含み、
前記サーバと前記第1端末とは、互いに通信可能であり、
前記サーバと前記第2端末とは、互いに通信可能であり、
前記サーバが、付記1から6のいずれかに記載の動物管理支援装置であり、
前記第1端末が、付記7記載の管理者端末であり、
前記第2端末が、付記8又は9記載の管理対象情報端末である、動物管理支援システム装置。
(付記11)
動物識別情報取得工程、識別データ管理工程、識別データ出力工程、読取情報取得工程、動物情報出力工程、管理対象情報取得工程、を含み、
前記動物識別情報取得工程は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理工程は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力工程は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得工程は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力工程は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得工程は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理工程は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、動物管理支援方法。
(付記12)
前記動物情報出力工程は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた管理対象情報を出力する、付記11記載の動物管理支援方法。
(付記13)
管理者情報取得工程を含み、
前記管理者情報取得工程は、前記動物識別情報に基づいて、前記動物の管理者情報を取得し、
前記識別データ管理工程は、前記識別データに、前記管理者情報をさらに紐づけて管理する、付記11又は12記載の動物管理支援方法。
(付記14)
前記管理対象情報が、管理対象動物の施設利用履歴情報である、付記11から13のいずれかに記載の動物管理支援方法。
(付記15)
前記施設利用情報が、動物病院利用情報を含み、
前記動物病院利用情報は、管理対象動物の診療簿(カルテ)、診断書、ワクチン接種履歴、検査履歴、手術履歴、処方薬履歴、受診履歴、往診履歴からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、付記14記載の動物管理支援方法。
(付記16)
推奨情報出力工程を含み、
前記管理対象情報が、管理対象動物のワクチン接種履歴を含み、
前記推奨情報出力工程は、前記ワクチン接種履歴から所定の期間の経過後、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末にワクチン接種推奨情報を出力する、付記11から15のいずれかに記載の動物管理支援方法。
(付記17)
コンピュータに、動物識別情報取得手順、識別データ管理手順、識別データ出力手順、読取情報取得手順、動物情報出力手順、管理対象情報取得手順、を実行させるためのプログラムであって、
前記動物識別情報取得手順は、管理者端末から、管理対象動物の動物識別情報と、管理者端末識別情報を紐づけて取得し、
前記識別データ管理手順は、前記管理対象動物毎に識別データを生成し、前記識別データと前記動物識別情報とを紐づけて管理し、
前記識別データ出力手順は、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末に、前記識別データを出力し、
前記読取情報取得手順は、管理対象情報端末から、前記識別データを読み取った読取情報を取得し、
前記動物情報出力手順は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた前記動物識別情報を出力し、
前記管理対象情報取得手順は、前記管理対象情報端末から、前記動物識別情報に基づいて特定される管理対象動物毎に管理対象情報を取得し、
前記識別データ管理手順は、前記識別データに、前記管理対象情報を紐づけて管理する、プログラム。
(付記18)
前記動物情報出力手順は、前記管理対象情報端末に、前記読取情報に基づき、前記識別データに紐づけられた管理対象情報を出力する、付記17記載のプログラム。
(付記19)
管理者情報取得手順を含み、
前記管理者情報取得工程は、前記動物識別情報に基づいて、前記動物の管理者情報を取得し、
前記識別データ管理手順は、前記識別データに、前記管理者情報をさらに紐づけて管理する、付記17又は18記載のプログラム。
(付記20)
前記管理対象情報が、管理対象動物の施設利用履歴情報である、付記17から19のいずれかに記載のプログラム。
(付記21)
前記施設利用情報が、動物病院利用情報を含み、
前記動物病院利用情報は、管理対象動物の診療簿(カルテ)、診断書、ワクチン接種履歴、検査履歴、手術履歴、処方薬履歴、受診履歴、往診履歴からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、付記20記載のプログラム。
(付記22)
推奨情報出力手順を含み、
前記管理対象情報が、管理対象動物のワクチン接種履歴を含み、
前記推奨情報出力手順は、前記ワクチン接種履歴から所定の期間の経過後、前記管理者端末識別情報により特定される管理者端末にワクチン接種推奨情報を出力する、付記17から21のいずれかに記載のプログラム。
(付記23)
付記17から22のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明によれば、管理対象動物の情報を簡便に管理できる。このため、本発明は、例えば、動物を管理する様々な分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0070】
10、10A、10B 動物管理支援装置
11 通信部(通信デバイス)
12 動物識別情報得部
13 識別データ管理部
14 識別データ出力部
15 サービス予約識別情報生成部
16 統合識別コード生成部
17 出力部
18 管理者情報取得部
19 推奨情報出力部
101、201、301、501 CPU(中央処理装置)
102、202、302、502 メモリ
103、203、302、503 バス
104、204、304、504 記憶装置
105、205、305、505 プログラム
106、306、506 入力装置
107、207、307 表示装置
100、100A、100B 動物管理支援システム装置
20 管理者端末
21 通信部(通信デバイス)
22 入力部
23 情報送信部
24 識別データ受信部
30 管理対象情報端末
31 通信部(通信デバイス)
32 識別データ読取部
33 読取情報送信部
34 動物識別情報取得部
35 入力部
36 管理対象情報送信部