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特開2023-7769コイルケース、及びスイッチング電源装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007769
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】コイルケース、及びスイッチング電源装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/18 20060101AFI20230112BHJP
   H01F 27/06 20060101ALI20230112BHJP
   H01R 4/02 20060101ALI20230112BHJP
   H01R 13/40 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
H05K1/18 A
H01F27/06 103
H01R4/02 Z
H01R13/40 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110829
(22)【出願日】2021-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平田 由貴
(72)【発明者】
【氏名】村上 広行
【テーマコード(参考)】
5E070
5E085
5E087
5E336
【Fターム(参考)】
5E070AA01
5E070AB01
5E070DA01
5E070DB02
5E085BB27
5E085CC03
5E085DD01
5E085JJ25
5E087EE11
5E087FF02
5E087FF12
5E087RR06
5E336AA01
5E336AA04
5E336BC04
5E336BC25
5E336CC51
5E336EE01
5E336GG30
(57)【要約】
【課題】半田クラックを抑制することができるコイルケース、及びスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】本開示に係るコイルケースは、コイルを保持するコイルケースであって、基板と半田付けされる、前記コイルの端子が挿入される孔を有し、当該孔の周囲にスリットが形成されている端子孔部を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルを保持するコイルケースであって、
基板と半田付けされる、前記コイルの端子が挿入される孔を有し、当該孔の周囲にスリットが形成されている端子孔部、
を備えるコイルケース。
【請求項2】
前記端子孔部は、前記コイルの前記端子が挿入される孔を有する挿入部と、前記端子の挿入方向と直行する方向から当該挿入部を支持する支持部と、の周囲にU字形状の前記スリットが形成されている、
請求項1に記載のコイルケース。
【請求項3】
前記支持部は、前記コイルケースの長手方向と直行する方向から前記挿入部を支持する、
請求項2に記載のコイルケース。
【請求項4】
前記支持部は、前記コイルケースの長手方向と直行する方向の幅が、前記挿入部よりも細い、
請求項3に記載のコイルケース。
【請求項5】
前記支持部は、前記コイルケースの長手方向と直行する方向の長さが、前記挿入部の直径よりも長い、
請求項3に記載のコイルケース。
【請求項6】
前記支持部は、湾曲している、
請求項2から請求項5の何れか一項に記載のコイルケース。
【請求項7】
前記コイルケースは、当該コイルケースの上面の内側に配置された第1端子孔部と、当該第1端子孔部よりも外側に配置された第2端子孔部とを有し、
前記第2端子孔部のスリットは、前記第1端子孔部よりもスリットよりも大きい、
請求項1から請求項5の何れか一項に記載のコイルケース。
【請求項8】
コイルを保持するコイルケースであって、基板と半田付けされる、前記コイルの端子が挿入される孔を有し、当該孔の周囲にスリットが形成されている端子孔部を有するコイルケースと、
前記コイルケースに保持される前記コイルと、
を備えるスイッチング電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コイルケース、及びスイッチング電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電源装置においてコイルはコイルケースに収納されている。また、コイルケースは、コイルの端子が挿入される端子孔を有している。そして、コイルの端子は、端子孔を通って基板に半田付けされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-259720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コイルケースが熱膨張や熱収縮により変形した場合に、コイルの端子と基板とが半田付けされた部分に圧力が加わる。そのため、コイルの端子と基板との半田付けが破壊される半田クラックが生じてしまう場合がある。
【0005】
本開示は、半田クラックを抑制することができるコイルケース、及びスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るコイルケースは、コイルを保持するコイルケースであって、基板と半田付けされる、前記コイルの端子が挿入される孔を有し、当該孔の周囲にスリットが形成されている端子孔部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、半田クラックを抑制することができるコイルケース、及びスイッチング電源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係るコイルケースを上方から見た外観の一例を示す斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係るコイルケースを下方から見た外観の一例を示す斜視図である。
図3図3は、第1実施形態に係る平面端子孔部の外観の一例を示す斜視図である。
図4図4は、第1実施形態に係る縁端子孔部の外観の一例を示す斜視図である。
図5図5は、端子が基板に半田付けされた状態の一例を示す断面図である。
図6図6は、変形例1にかかる平面端子孔部の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示の実施形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るコイルケース1を上方から見た外観の一例を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係るコイルケース1を下方から見た外観の一例を示す斜視図である。本実施形態では、X軸、Y軸、Z軸からなる直行座標系を規定する。X軸方向は、コイルケース1の長手方向と平行な方向である。Y軸方向は、コイルケース1の短手方向と平行な方向である。Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向と直行する方向であって、コイルケース1の上面12に対して垂直な方向である。
【0011】
コイルケース1は、コイルを保持する。例えば、コイルケース1は、充電器などのスイッチング電源装置に収納される。スイッチング電源装置は、例えば、フィルタ回路、整流回路、DC/DCコンバータ、及び平滑化回路を備える。フィルタ回路は、外部交流電源から入力された交流電力のノイズを抑制する回路である。整流回路は、交流電力を直流電力に整流する回路である。DC/DCコンバータは、電圧を変換する変換回路である。平滑化回路は、出力電圧の変動を平滑化する回路である。また、DC/DCコンバータは、コイルを有する。例えば、DC/DCコンバータのコイルは、コイルケース1に保持される。
【0012】
コイルケース1は、複数のコイルを収納する。更に詳しくは、コイルケース1は、第1コイル収納部11a、第2コイル収納部11b、第3コイル収納部11c、第4コイル収納部11d、第5コイル収納部11e、及び第6コイル収納部11fを備える。第1コイル収納部11a、第2コイル収納部11b、第3コイル収納部11c、第4コイル収納部11d、第5コイル収納部11e、及び第6コイル収納部11fは、それぞれ一個のコイルを収納する。以下、第1コイル収納部11a、第2コイル収納部11b、第3コイル収納部11c、第4コイル収納部11d、第5コイル収納部11e、及び第6コイル収納部11fを区別しない場合には、コイル収納部11と呼称する。
【0013】
また、コイルケース1は、上面12に第1間隔部20a、第2間隔部20b、第3間隔部20c、第4間隔部20d、第5間隔部20e、及び第6間隔部20fを備える。以下、第1間隔部20a、第2間隔部20b、第3間隔部20c、第4間隔部20d、第5間隔部20e、及び第6間隔部20fを区別しない場合には、コイル収納部11と呼称する。更に詳しくは、コイルケース1は、上面12において、各コイル収納部11に一個ずつ間隔部20を有している。ここで、基板2(図5参照)は、コイルケース1の上面12に載置される。間隔部20は、コイルケース1の上面12と、基板2との間に間隔を設けるための、円筒形の凸部である。
【0014】
また、コイルケース1は、上面12に第1突起部30a、第2突起部30b、第3突起部30c、及び第4突起部30dを備える。以下、第1突起部30a、第2突起部30b、第3突起部30c、及び第4突起部30dを区別しない場合には、コイル収納部11と呼称する。突起部30は、上面12に配置された突起である。突起部30は、上方に部材が載置される。これにより、突起部30は、基板2の上方に、さらに部材を配置させることができる。
【0015】
更に、突起部30は、載置された部材の熱をコイル側に伝達する。ここで、コイルは発熱するため放熱するための部材が近傍に配置されている。また、コイルケース1も、コイルの熱を放熱することができる。よって、突起部30は、載置された部材の熱をコイル側に伝達することにより、載置された部材を効率的に冷却することができる。
【0016】
また、コイルケース1は、上面12の平面な部分に第1平面端子孔部40a、第2平面端子孔部40b、第3平面端子孔部40c、第4平面端子孔部40d、第5平面端子孔部40e、第6平面端子孔部40f、第7平面端子孔部40g、及び第8平面端子孔部40hを備える。以下、第1平面端子孔部40a、第2平面端子孔部40b、第3平面端子孔部40c、第4平面端子孔部40d、第5平面端子孔部40e、第6平面端子孔部40f、第7平面端子孔部40g、及び第8平面端子孔部40hを区別しない場合には、平面端子孔部40と呼称する。
【0017】
さらに、コイルケース1は、コイルケース1の縁の部分に第1縁端子孔部50a、第2縁端子孔部50b、第3縁端子孔部50c、及び、第4縁端子孔部50dを備える。以下、第1縁端子孔部50a、第2縁端子孔部50b、第3縁端子孔部50c、及び、第4縁端子孔部50dを区別しない場合には、縁端子孔部50と呼称する。
【0018】
平面端子孔部40は、コイル収納部11が収納するコイルのリード線の端に形成された端子3が挿入される貫通孔41を有する。同様に、縁端子孔部50は、コイル収納部11が収納するコイルのリード線の端に形成された端子3が挿入される貫通孔51を有する。ここで、コイルのリード線は、2つの端を有する。よって、各コイル収納部11は、平面端子孔部40又は縁端子孔部50が2つ配置される。
【0019】
図3は、第1実施形態に係る平面端子孔部40の外観の一例を示す斜視図である。平面端子孔部40は、基板2と半田付けされる、コイルの端子3が挿入される貫通孔41を有し、貫通孔41の周囲にスリット42が形成されている。
【0020】
更に詳しくは、平面端子孔部40は、コイルの端子3が挿入される貫通孔41を有する挿入部43と、端子3の挿入方向と直行する方向から挿入部43を支持する支持部44とを有する。そして、平面端子孔部40は、挿入部43と支持部44との周囲に略U字形状のスリット42が形成されている。
【0021】
スリット42は、コイルケース1の一部分が取り除かれた隙間である。スリット42は、挿入部43と支持部44との周囲を囲う略U字型に形成される。そして、スリット42は、支持部44の挿入部43を支持していない側の端には形成されていない。
【0022】
挿入部43は、コイルの端子3が挿入される貫通孔41を有する。挿入部43は、略円形に形成され、略中央に貫通孔41を有する。貫通孔41は、上面12からコイルケース1の内側に向かうに従い、外径が狭まる漏斗状に形成されている。
【0023】
支持部44は、一方の端が挿入部43を支持し、他方の端がコイルケース1に固定されている。更に詳しくは、支持部44は、コイルケース1の長手方向と直行する方向から挿入部43を支持する。言い換えると、スリット42は、挿入部43を囲い、且つ支持部44を挟むように形成されている。ここで、熱膨張や熱収縮による体積の変化の度合いは、コイルケース1の短手方向よりも長手方向の方が大きい。そこで、スリット42は、コイルケース1の長手方向に形成されることにより、挿入部43にかかる圧力を抑制することができる。
【0024】
また、支持部44は、コイルケース1の長手方向と直行する方向の幅が、挿入部43よりも細い。言い換えると、支持部44におけるX軸方向の長さは、略円形に形成された挿入部43の直径よりも細い。このように、支持部44は、挿入部43よりも細いため、X軸方向の圧力や、X軸方向とZ軸方向とが合成された方向に圧力がかかった場合に、たわみ易い。そのため、支持部44は、基板2と端子3とが半田付けされた部分にかかる圧力を減らすことができる。よって、支持部44は、基板2と端子3との半田付けが破壊される半田クラックを抑制することができる。
【0025】
また、支持部44は、コイルケース1の長手方向と直行する方向の長さが、挿入部43の直径よりも長い。言い換えると、支持部44のY軸方向の長さは、略円形に形成された挿入部43の直径よりも長い。このように、支持部44は、挿入部43の直径よりも長いため、Z軸方向の圧力に圧力がかかった場合に、たわみ易い。そのため、支持部44は、基板2と端子3とが半田付けされた部分にかかる圧力を減らすことができる。よって、支持部44は、半田クラックを抑制することができる。
【0026】
図4は、第1実施形態に係る縁端子孔部50の外観の一例を示す斜視図である。平面端子孔部40と同様に、縁端子孔部50は、基板2と半田付けされる、コイルの端子3が挿入される貫通孔51を有し、貫通孔51の周囲にスリット52が形成されている。平面端子孔部40、及び縁端子孔部50は、端子孔部の一例である。
【0027】
更に詳しくは、縁端子孔部50は、コイルの端子3が挿入される貫通孔51を有する挿入部53と、端子3の挿入方向と直行する方向から挿入部53を支持する支持部54とを有する。そして、縁端子孔部50は、挿入部53と支持部54との周囲にスリット52が形成されている。
【0028】
ここで、縁端子孔部50は、コイルケース1の縁の部分に配置されている。そのため、縁端子孔部50の支持部54は、コイルケース1に沿って略直角に曲げられている。すなわち、支持部54は、コイルケース1の側面からZ軸方向に伸びて、コイルケース1の上面12でY軸方向に曲げられている。
【0029】
また、挿入部53は、平面端子孔部40の挿入部43と同様の形状になっている。また、スリット52は、挿入部53と支持部54との周囲に形成されている。よって、スリット52は、コイルケース1の側面及びコイルケース1の上面12に形成されている。
【0030】
ここで、コイルケース1は、熱膨張や熱収縮により変形する。また、コイルケース1は、上面12の内側よりも外側の方が変化する度合いが大きい。コイルケース1は、コイルケース1の上面12の内側に配置された平面端子孔部40と、この平面端子孔部40よりも外側に配置された縁端子孔部50とを有する。そして、縁端子孔部50のスリット52は、平面端子孔部40よりもスリット42よりも大きい。平面端子孔部40は、第1端子孔部の一例である。縁端子孔部50は、第2端子孔部の一例である。また、コイルケース1の上面12の内側に配置された第3平面端子孔部40cのスリット42よりも外側に配置された第4平面端子孔部40dのスリット42が大きくてもよい。
【0031】
次に、コイルの端子3が基板2に半田付けされた場合について説明する。図5は、端子3が基板2に半田付けされた状態の一例を示す断面図である。また、図5は、平面端子孔部40に挿入された端子3が半田付けされた状態を示している。
【0032】
基板2は、コイルケース1の上面12に形成された間隔部20に載置される。コイルのリード線の端子3は、平面端子孔部40の挿入部43に設けられた貫通孔41の下方から上方に向かって挿入される。貫通孔41を貫通した端子3は、基板2において半田付けされる。言い換えると、端子3は、半田4により基板2の配線と接続される。
【0033】
図5に示すように、挿入部43の周囲にはスリット42が形成されている。コイルケース1の熱膨張や熱収縮により、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、又はこれらの方向を合成した方向に圧力がかかったとしても、スリット42は、圧力を吸収するため、半田クラックを抑制することができる。
【0034】
また、図5に示すように、コイルの端子3は、貫通孔41の下方から上方に向かって挿入され、基板2と半田付けされる。貫通孔41を有する挿入部43は、支持部44により保持される。支持部44は、一方の端はコイルケース1に固定された固定端であるが、挿入部43が設けられた側は固定されていない自由端となっている。さらに、支持部44は、X軸方向の幅は挿入部43の直径よりも細く、Y軸方向の長さは挿入部43の直径よりも長くなっている。そのため、支持部44は、たわみ易くなっている。すなわち、挿入部43は、スリット42内において移動しやすくなっている。よって、挿入部43は、圧力に応じてスリット42内で移動するため、半田付けされた部分にかかる圧力を減らすことができる。その結果、支持部44は、半田クラックを抑制することができる。
【0035】
また、図5に示すように、コイルケース1は、基板2と上面12との間に隙間を形成する間隔部20を備える。熱膨張や熱収縮によりコイルケース1が変形した場合、変形による圧力は、間隔部20により形成された隙間で吸収される。これにより、挿入部43は、半田付けされた部分にかかる圧力を減らすことができる。よって、間隔部20は、半田クラックを抑制することができる。
【0036】
以上のように、第1実施形態に係るコイルケース1は、コイルを保持する。そして、コイルケース1は、基板2と半田付けされる、コイルの端子3が挿入される貫通孔41、51を有し、貫通孔41、51の周囲にスリット42、52が形成されている平面端子孔部40や縁端子孔部50を備える。そして、平面端子孔部40や縁端子孔部50は、熱膨張や熱収縮により発生した圧力しても、半田付けされた部分にかかる圧力を軽減することができる。よって、コイルケース1は、半田クラックを抑制することができる。
【0037】
(変形例1)
上記第1実施形態に係る平面端子孔部40の支持部44は、平面であると説明した。しかしながら、平面端子孔部40の支持部44は、平面に限らず、曲がっていてもよい。
【0038】
図6は、変形例1にかかる平面端子孔部40の一例を示す断面図である。平面端子孔部40は、第1実施形態に係る平面端子孔部40と同様に、貫通孔61を有する挿入部63、支持部64、スリット62を備える。挿入部63、及びスリット62は、第1実施形態に係る平面端子孔部40の挿入部43、及びスリット42と同様の形状である。図6に示すように、支持部64は、湾曲している。このように、支持部64は、湾曲しているため、たわみ易い。よって、支持部64は、半田クラックを抑制することができる。また、図6に示す支持部64は、上方に湾曲しているが、上方に限らず、左右の何れかに湾曲していてもよいし、下方に湾曲していてもよい。
【0039】
本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0040】
1 コイルケース
2 基板
3 端子
4 半田
11 コイル収納部
12 上面
20 間隔部
30 突起部
40 平面端子孔部
41、51、61 貫通孔
42、52、62 スリット
43、53、63 挿入部
44、54、64 支持部
50 縁端子孔部
図1
図2
図3
図4
図5
図6