(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007881
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】部品実装装置および部品実装方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/04 20060101AFI20230112BHJP
H05K 13/08 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
H05K13/04 A
H05K13/08 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110999
(22)【出願日】2021-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 徹
(72)【発明者】
【氏名】中村 光男
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353CC03
5E353CC21
5E353EE29
5E353EE53
5E353EE54
5E353EE55
5E353EE90
5E353GG01
5E353HH11
5E353HH51
5E353HH71
5E353KK02
5E353KK03
5E353QQ01
(57)【要約】
【課題】部品の装着処理時の装着エラーが発生したとしても、部品の装着処理の自動運転を停止することなく継続して生産の稼動効率の低下を抑制する。
【解決手段】部品実装装置は、部品を吸着して基板の装着位置に装着する装着ヘッドを有する部品実装装置であって、装着ヘッドによる部品の装着エラーの有無を検出する装着エラー検出手段と、装着エラー検出手段によって部品の装着エラーが検出された場合に、装着位置を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像に基づいて、装着位置に部品が存在するか否かを判定する部品有無判定手段と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を吸着して基板の装着位置に装着する装着ヘッドを有する部品実装装置において、
前記装着ヘッドによる前記部品の装着エラーの有無を検出する装着エラー検出手段と、
前記装着エラー検出手段によって前記部品の装着エラーが検出された場合に、前記装着位置を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて、前記装着位置に前記部品が存在するか否かを判定する部品有無判定手段と、を備える、
部品実装装置。
【請求項2】
前記部品有無判定手段によって前記装着位置に前記部品が存在しないと判定された場合に、前記装着ヘッドは、前記部品の廃棄処理を行う、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項3】
前記部品有無判定手段によって前記装着位置に前記部品が存在しないと判定された場合に、前記装着ヘッドは、前記部品を前記装着位置に再装着する、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項4】
前記撮像手段は、前記装着ヘッドと一体的に固定されている、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項5】
前記装着エラー検出手段は、前記装着ヘッドが前記装着位置から前記部品を持ち帰ったことを示す持ち帰りエラーを前記装着エラーとして検出する、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項6】
前記装着エラー検出手段は、前記装着ヘッドが前記装着位置あるいはその周囲に前記部品を落下させたことを示す落下エラーを前記装着エラーとして検出する、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項7】
部品を吸着して基板の装着位置に装着する装着ヘッドを有する部品実装装置により実行される部品実装方法であって、
前記装着ヘッドによる前記部品の装着エラーの有無を検出するステップと、
前記部品の装着エラーが検出された場合に、前記装着位置を撮像するステップと、
撮像された画像に基づいて、前記装着位置に前記部品が存在するか否かを判定するステップ、を有する、
部品実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品実装装置および部品実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IC(Integrated Circuit)、抵抗、コンデンサなどのチップ状電子部品(以下「部品」と略記する)を装着ヘッドによって基板に装着する部品実装装置が知られている。このような部品実装装置は、テープフィーダあるいはトレイフィーダなどの部品供給装置(部品供給機構)から部品を装着ヘッドに設けられた吸着ノズル(部品保持ノズル)で吸着する。そして、この種の部品実装装置は、部品認識カメラにおいて部品の吸着状態を認識し、この認識結果を受けて部品の吸着姿勢と搭載すべき姿勢との差の補正を行って所定の位置に装着する。
【0003】
例えば、装着ヘッドの吸着ノズルあるいは真空装置に経時的変化による不具合が発生している場合もしくは部品供給装置から供給される部品そのものが不良品である場合、部品を吸着し、画像認識し、基板に装着するまでの間に、吸着ノズルに吸着された部品が脱落する落下エラー、基板上に装着したはずの部品を装着せずに持ち帰る持ち帰りエラーが発生することがある。
【0004】
例えば特許文献1では、落下エラーが発生するとエラー画面を表示し、リカバリーか、または搭載位置確認か、の選択を受け、搭載位置確認であればティーチング画面を利用して搭載位置付近の画像を表示することで、作業者の目視による状況確認を促す部品搭載装置が開示されている。状況確認の後、この部品搭載装置は、確認入力画面を表示し、再搭載処理か、または部品スキップして次の部品の搭載処理か、の選択を受ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、落下エラーあるいは持ち帰りエラー(つまり、部品の装着エラー)が発生すると、部品搭載装置は作業員による状況確認用に搭載位置付近の画像を含むティーチング画面を表示し、作業員の目視による状況確認結果の入力を待機する。このため、部品搭載装置による部品の搭載処理が停止してしまい、生産の稼動効率が低下するという課題があった。また、作業員の目視による状況確認が求められるようだと、作業員の経験あるいはスキルによっては、確認結果にばらつきが生じてしまい、装着エラーが起きた場合の適正な対応の実現が難しくなる。特許文献1の構成は、改善の余地があるといえる。
【0007】
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、部品の装着処理時の装着エラーが発生したとしても、部品の装着処理の自動運転を停止することなく継続して生産の稼動効率の低下を抑制することができる部品実装装置および部品実装方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、部品を吸着して基板の装着位置に装着する装着ヘッドを有する部品実装装置において、前記装着ヘッドによる前記部品の装着エラーの有無を検出する装着エラー検出手段と、前記装着エラー検出手段によって前記部品の装着エラーが検出された場合に、前記装着位置を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された画像に基づいて、前記装着位置に前記部品が存在するか否かを判定する部品有無判定手段と、を備える、部品実装装置を提供する。
【0009】
また、本開示は、部品を吸着して基板の装着位置に装着する装着ヘッドを有する部品実装装置により実行される部品実装方法であって、前記装着ヘッドによる前記部品の装着エラーの有無を検出するステップと、前記部品の装着エラーが検出された場合に、前記装着位置を撮像するステップと、撮像された画像に基づいて、前記装着位置に前記部品が存在するか否かを判定するステップ、を有する、部品実装方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、部品の装着処理時の装着エラーが発生したとしても、部品の装着処理の自動運転を停止することなく継続して生産の稼動効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1に係る部品実装装置の機械的構成を例示する上面図
【
図2】
図1に示す部品実装装置の機械的構成を例示する側面図
【
図3】
図2に示す装着ヘッドの基本動作およびその機能を例示する模式図
【
図4】実施の形態1に係る部品実装装置の本体制御部の機能的構成を例示するブロック図
【
図5】
図4に示す本体制御部で実行される動作フローを例示するフローチャート
【
図6】実施の形態2に係る部品実装装置の本体制御部で実行される動作フローを例示するフローチャート
【
図7】装着ヘッドで装着エラー(落下エラー)が発生した様子を例示する模式図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る部品実装装置および部品実装方法を具体的に開示した複数の実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、すでによく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。また、添付図面のそれぞれは符号の向きに従って参照するものとする。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0013】
例えば、実施の形態でいう「部」または「装置」とは単にハードウェアによって機械的に実現される物理的構成に限らず、その構成が有する機能をプログラムなどのソフトウェアにより実現されるものも含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成により実現されても、または2つ以上の構成の機能が例えば1つの物理的構成によって実現されていてもかまわない。
【0014】
(実施の形態1)
図1~
図5に基づいて、本開示に係る実施の形態1について説明する。
【0015】
<部品実装装置の機械的構成について>
図1および
図2を参照して、部品実装装置1の機械的構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る部品実装装置1の機械的構成を例示する上面図である。
図2は、
図1に示す部品実装装置1の機械的構成を例示する側面図である。なお、
図1および
図2において、部品実装装置1の正面側(
図1の紙面で下側、
図2の紙面で左側)を前側(フロント)、部品実装装置1の裏面側(
図1の紙面で上側、
図2の紙面で右側)を後側(リア)ともいう。
【0016】
部品実装装置1は、基板Wに各種部品S(例えば半導体など)を取り付けて製造するための実装基板製造ラインに1つまたは複数配置されており、実装基板製造ラインの上流から搬送される基板Wに部品Sを所定の位置および姿勢で装着する。
【0017】
図1および
図2に示すように、部品実装装置1は、主に各部機構の動作によって基板Wに部品S(例えばIC、トランジスタ、コンデンサなどの電子部品、またはBGA(Ball Grid Array)部品)などを装着する本体機構部10と、その動作を制御する本体制御部40(
図4参照)と、を主に含んで構成される。本体機構部10は、基台12などから構成される実装機本体11と、実装機本体11に対し移動可能に構成されるヘッドユニット23と、を有する。なお、本体制御部40は、部品実装装置1の基台12の内部に格納されており、実装機本体11およびヘッドユニット23などの各種の機構を制御する(後述参照)。
【0018】
実装機本体11の基台12の中央部には、X方向(基板Wの搬送方向)に沿って基板搬送機構13が配設される。基板搬送機構13は、X方向に沿って延設される一対のコンベア部14を有し、その一対のコンベア部14の上に載置される基板Wを搬送して所定の装着作業位置でその基板Wを位置決めして保持する。
【0019】
基板搬送機構13の前後両側(
図1の紙面で上下両側、
図2の紙面で左右両側)には、前後一対の部品供給機構15のそれぞれが対向して配設される。一対の部品供給機構15は、基板搬送機構13を挟んで対向配置される。この一対の部品供給機構15のそれぞれは、スロット17が設けられるフィーダベース16を有する。また、スロット17には、パーツフィーダとして複数のテープフィーダ18のそれぞれが並列に装着される。テープフィーダ18は、キャリアテープ22(部品保持部の一例)を保持する。
【0020】
なお、本形態に係る部品実装装置1は、基板Wを搬送する一対の基板搬送機構13の前後両側に一対の部品供給機構15のそれぞれが配置される例を示すが、片側のみに配置される構成であってもよい。さらに、本形態に係る部品実装装置1は、1つの基板Wを搬送可能なシングルレーンの構成を有する例を示すが、2つの基板Wのそれぞれを同時に搬送可能なデュアルレーンの構成を有してもよい。
【0021】
また、部品実装装置1は、フィーダーカート19をさらに有する。フィーダーカート19は、その下側に複数の車輪20Aが配設される台車部20と、台車部20の上側に配設される複数のリールストック部(不図示)と、を含んで構成される。複数のリールストック部のそれぞれには、リール21が収容される。リール21のそれぞれから、部品Sが収容されているキャリアテープ22が引き出されることで、部品供給機構15のテープフィーダ18から部品実装装置1に部品Sが供給される。これにより、部品供給機構15のテープフィーダ18は、キャリアテープ22をテープ送り方向に所定のピッチで搬送する(ピッチ送りする)ことで、部品実装装置1による部品の取出位置(後述参照)に供給する。
【0022】
また、部品の取出位置とは、後述するヘッドユニット23の装着ヘッド26によって部品Sの取り出し(言い換えると、ピックアップ)が実行される場所であり、後述するように装着ヘッド26は部品Sを真空吸着して基板W上における部品Sが装着されるべき装着位置および装着姿勢(以下、装着位置および装着姿勢をまとめて単に「装着位置」という)に装着する。
【0023】
ヘッドユニット23は、基台12の上方に配設されており、部品供給機構15と、基板Wとが配置される装着作業位置および取出位置(上述参照)と、に亘って移動可能に構成される。具体的には、ヘッドユニット23は、基板Wの表面と略平行する平面上で互いに直交配置されるX軸テーブル機構25およびY軸テーブル機構24のそれぞれによってX方向およびY方向のそれぞれに沿って移動可能に設けられる。
【0024】
基台12の上面には、Y軸テーブル機構24がY方向に沿って配設される。また、前後一対のX軸テーブル機構25がX方向に沿って配設されており、Y方向に沿ってスライド移動可能にY軸テーブル機構24に取り付けられる。また、前後一対のX軸テーブル機構25のそれぞれには、ヘッドユニット23(より具体的には、装着ヘッド26)がX方向に沿ってスライド移動可能に取り付けられる。
【0025】
また、ヘッドユニット23に装着ヘッド26が搭載されており、装着ヘッド26はX軸テーブル機構25およびY軸テーブル機構24のそれぞれによってX方向およびY方向のそれぞれで互いに独立に移動可能に構成される。これにより、装着ヘッド26は、基板Wの表面と略平行する平面上、つまり水平面(XY平面)において任意に位置決めされる。なお、本形態では、X軸テーブル機構25およびY軸テーブル機構24はいずれもリニアガイド駆動機構により構成される。
【0026】
前後一対の部品供給機構15と基板搬送機構13との間には、部品認識カメラ29が配設される。装着ヘッド26に取り付けられる部品保持ノズル27(後述参照)は、本体制御部40によって部品供給機構15から部品Sを取り出して吸着保持した状態で部品認識カメラ29の上方を通過するように駆動制御される。このとき、部品認識カメラ29は、部品保持ノズル27によって吸着保持された状態で通過する部品Sを撮像する。この撮像に基づいて、本体制御部40の撮像処理部46によって部品Sの種類が認識される。
【0027】
また、前後一対の部品供給機構15と基板搬送機構13との間には、ノズルホルダ32および廃棄ボックス31がさらに配設される。ノズルホルダ32は、装着ヘッド26の部品保持ノズル27を保持対象の部品Sに対応して複数種類収納する。装着ヘッド26をノズルホルダ32にアクセスさせて所定のノズル交換動作を実行させることにより、装着ヘッド26には保持対象(つまり、部品Sの種類)に適した部品保持ノズル27が装着される。廃棄ボックス31は箱状に形成されて内部空間を有し、その内部空間には本体制御部40の判定に基づいて部品Sなどが廃棄される。
【0028】
<装着ヘッドの基本動作およびその機能について>
図3を参照して、装着ヘッド26の基本動作およびその機能について説明する。
図3は、
図2に示す装着ヘッド26の基本動作および機能を例示する模式図である。
【0029】
図3に示すように、装着ヘッド26は、複数の装着ヘッド26を有する多連型ヘッド(不図示)であり、それぞれの装着ヘッド26の下端部には複数の部品保持ノズル27が並設される。
【0030】
部品保持ノズル27のそれぞれは、空気流路(不図示)がその先端部に向けて内設されており、例えばこの空気流路の基端部に例えば空気圧ポンプが接続される。このため、部品保持ノズル27のそれぞれは、空気圧を利用して部品供給機構15のテープフィーダ18から部品Sをその先端部で真空吸着して保持することが可能である。
【0031】
また、装着ヘッド26は、部品保持ノズル27のそれぞれを個別に昇降させるZ軸昇降機構(不図示)と、部品保持ノズル27のそれぞれをノズル軸回に個別に回転させるθ軸回転機構(不図示)と、をさらに有する。これにより、部品保持ノズル27は、部品Sを個別に操作(具体的には昇降)することが可能である。また、Y軸テーブル機構24およびX軸テーブル機構25が駆動することにより、装着ヘッド26は水平面(XY平面)において任意に位置決めされる。このような3次元的な移動により、装着ヘッド26は、部品供給機構15のテープフィーダ18の取出位置から部品Sを部品保持ノズル27によって真空吸着して取り出して基板Wの任意の装着位置Pに装着することが可能である。
【0032】
また、本実施の形態では、部品保持ノズル27の空気流路には流量センサ28(装着エラー検出手段の一例)が取り付けられており、流量センサ28はその空気流路に空気が流れているか否か、さらにはその流量を検知することが可能である。
【0033】
つまり、部品保持ノズル27がその先端部で部品Sを真空吸着して保持している場合、空気は流れない。その一方、部品保持ノズル27が部品Sを落下させるなどして保持していない場合、空気は流れることになる。このため、流量センサ28は、流量の有無の状態を検知することで装着ヘッド26による部品Sの装着エラーの有無を検出することが可能である。この流量センサ28の検出の結果に基づいて、本体制御部40の装着エラー判定部45(装着エラー検出手段の一例、後述)は、部品保持ノズル27のそれぞれが部品Sを吸着して基板Wの装着位置Pに装着する際、部品Sを適切に真空吸着して保持して正常動作しているのか、落下などで異常動作しているのか、などの装着エラーを最終的に判定することが可能となる。
【0034】
また、前述の装着エラーの概念には、部品保持ノズル27のそれぞれが基板Wに対し装着動作する前に装着ヘッド26が装着位置Pあるいはその周囲に部品Sを落下させたことを示す落下エラー(以下単に「落下エラー」という。)が含まれる。さらに、装着エラーの概念には、基板Wに対し装着動作をしたにもかかわらず、装着ヘッド26が装着位置Pから部品Sをそのまま持ち帰ったことを示す持ち帰りエラー(以下単に「持ち帰りエラー」という。)も含まれる。つまり、本形態でいう装着エラーの概念には、落下エラーと、持ち帰りエラーと、の少なくとも2つのエラー(過誤)が含まれることになる。
【0035】
そして、装着ヘッド26には、X軸テーブル機構25の下面側に配設され、装着ヘッド26と一体に移動する基板認識カメラ30(撮像手段の一例)が固設される。すなわち、基板認識カメラ30は装着ヘッド26と一体的に固定されており、装着ヘッド26が移動することにより、基板認識カメラ30は基板搬送機構13によって位置決めされた基板Wの上方を通過し基板Wを撮像することが可能である。この撮像の結果が本体制御部40で認識処理されることにより、基板Wの位置および姿勢が検出される。
【0036】
この基板Wの位置などの検出の結果、装着ヘッド26は、本体制御部40の指示に従ってその部品保持ノズル27のそれぞれによって部品Sをその装着位置Pのそれぞれに装着する(言い換えると、取り付ける)。この部品Sの1回あたりの装着は、装着ヘッド26の部品保持ノズル27それぞれによって吸着保持された部品Sがすべて基板W上に装着されるまで実行される。このようにして、部品Sは、取出位置から装着作業位置までの間を装着ヘッド26の部品保持ノズル27によって吸着保持された状態で移動され、そして最終的に基板W上に取り付けられる。
【0037】
部品実装装置1は、基板W上の装着位置Pのそれぞれでの装着がすべて完了するまで、装着ヘッド26の部品保持ノズル27による複数の部品Sの取出、装着そして取出位置への戻り移動の一連の作業を繰り返し実行する。この作業の繰り返しにより、順次搬送される基板Wのそれぞれには多数の部品Sが順次装着され、装着後、部品Sがすべて装着された基板Wは下流工程に搬送される。このように実装機本体11とヘッドユニット23とは協調して動作しており、この協調動作は本体制御部40の指示によって実行される。
【0038】
さらに、本形態では、装着ヘッド26の基板認識カメラ30は、装着ヘッド26の流量センサ28および本体制御部40の装着エラー判定部45によって部品Sの装着エラーが検出された場合など、その装着予定であった装着位置Pを撮像可能に設けられる。この基板認識カメラ30によって撮像された画像に基づいて、本体制御部40の部品有無判定部47(部品有無判定手段の一例、後述)は装着位置Pに部品Sが存在するか否かを判定する。
【0039】
<部品実装装置の本体制御部のソフトウェア構成について>
図4を参照して、部品実装装置1の本体制御部40のソフトウェア構成(機能的構成)の動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る部品実装装置1の本体制御部40の機能的構成を例示するブロック図である。
【0040】
なお、部品実装装置1の本体制御部40は、例えば汎用のコンピュータにより構成されており、コンピュータのROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置に記憶保持されるソフトウェアとしてのプログラムが、そのCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの演算装置によって実行される。
【0041】
また、
図4の本体制御部40内に図示する各ブロックは記憶部41に記憶保持されるプログラムなどのソフトウェアにより実現される機能が表されている。つまり、本体制御部40は、記憶部41に記憶保持されるプログラムおよびデータ(情報)を参照してそのプログラムを実行することで各部の機能を実現する。ただし、そのブロックそれぞれで表現される機能はソフトウェアに限らず、それぞれが「装置」の物理的構成としてハードウェアによって構成されてもよい。
【0042】
図4に示すように、本体制御部40は、記憶部41と、機構駆動部44と、撮像処理部46と、を含んで構成される。
【0043】
記憶部41は、例えば本体制御部40の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、本体制御部40の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROMと、を含んで構成される。RAMには、本体制御部40により生成あるいは取得されたデータまたは情報が一時的に保存される。ROMには、本体制御部40の動作を規定するプログラムが書き込まれる。
【0044】
また、記憶部41は、例えばROMなどに、実装情報42と、部品情報43と、を少なくとも記憶保持する。実装情報42には、基板Wのそれぞれに実装されるべき部品Sの種類、並びにその基板W上の部品Sの装着位置Pおよび装着姿勢などの情報が格納される。部品情報43には、部品Sの種類ごとの外形、および電極の有無またはその本数などの情報が格納される。
【0045】
機構駆動部44は、本体機構部10を制御し、例えば基板搬送機構13、ヘッドユニット23、および部品供給機構15が互いに協調して動作するようにそれぞれの駆動を制御する。また、機構駆動部44は、装着エラー判定部45を含んで構成される。装着エラー判定部45は、前述の装着ヘッド26に内設される流量センサ28の検出の結果に基づいて、装着ヘッド26による部品Sの装着エラーの有無を検出する。
【0046】
撮像処理部46は、基板認識カメラ30および部品認識カメラ29を制御し、基板認識カメラ30および部品認識カメラ29によって撮像された画像を画像処理したり認識処理したりする。例えば、基板認識カメラ30については、撮像処理部46は、装着ヘッド26が基板搬送機構13によって位置決めされた基板Wの上方を通過した際、基板認識カメラ30に基板Wを撮像させ基板Wの位置および姿勢を認識する。部品認識カメラ29については、撮像処理部46は、部品保持ノズル27によって吸着保持された部品Sが部品認識カメラ29の上方を通過する際、部品認識カメラ29にその部品Sを撮像させ部品Sの種類を認識する。
【0047】
また、本形態では、撮像処理部46は部品有無判定部47を含んで構成される。撮像処理部46は、装着エラーが検出された際、基板認識カメラ30に基板Wを撮像させる。そして、その基板認識カメラ30によって撮像された画像に基づいて、撮像処理部46の部品有無判定部47は、装着位置Pに部品Sが存在するか否かを判定する。
【0048】
<本体制御部の動作フローについて>
図5を参照して、本形態に係る本体制御部40の動作フローについて説明する。
図5は、
図4に示す本体制御部40で実行される動作フローを例示するフローチャートである。
【0049】
図5に示すように、機構駆動部44は本体機構部10のヘッドユニット23に対しその装着ヘッド26で取出位置から部品Sを真空吸着して取り出すよう指示する。装着ヘッド26の部品保持ノズル27は取出位置から部品Sを真空吸着して取り出す。そして、機構駆動部44は、装着ヘッド26の部品保持ノズル27に部品Sを吸着保持させた状態で、その部品Sを部品認識カメラ29の上方に移動させる(S101)。
【0050】
撮像処理部46は、部品保持ノズル27に吸着保持された部品Sが部品認識カメラ29の上方を通過する瞬間、部品認識カメラ29にその部品Sを撮像させ部品Sの種類を認識する(S102)。そして、機構駆動部44は、装着ヘッド26(ヘッドユニット23)に対しその部品保持ノズル27のそれぞれによって部品Sを、その部品Sのそれぞれに対応する装着位置Pで装着させる(S103)。このとき、部品保持ノズル27に取り付けられた流量センサ28は、その空気流路での空気の流量を検知する(S104)。この流量検知の結果に基づいて、装着エラー判定部45は部品Sの装着エラー(本形態では持ち帰りエラー)の有無を判定する(S105)。
【0051】
ここで、例えば流量センサ28で部品保持ノズル27の空気流路の流量が所定の閾値以上であるとき、部品保持ノズル27の先端部に部品Sは真空吸着されておらず適切に基板Wに装着された(取り付けられた)と判断することが可能である。このため、装着エラーの判定の結果、装着エラー判定部45は、流量センサ28で流量が所定の閾値以上である場合、装着エラーは発生していないと判定する(S105のNO)。そして、本体制御部40は例えば記憶部41などに当該装着位置Pについて装着済みとして設定(記録)する(S106)。
【0052】
そして、本体制御部40は、例えば記憶部41に記録される、装着位置Pのそれぞれにおける部品Sの装着の実施済みまたは未実施の記録情報を参照して、装着の未実施の部品Sがあるか否か、を判定する(S107)。その判定の結果、装着の未実施の部品Sがあると判定される場合(S107のYES)、動作フローはステップS101に戻る。すべての部品Sで装着が実施済みと判定される場合(S107)、動作フローは終了する(END)。つまり、部品実装装置1は、基板W上の装着位置Pのそれぞれでの装着がすべて完了するまで、装着ヘッド26の部品保持ノズル27による複数の部品Sの取出、装着そして取出位置への戻り移動の一連の作業を繰り返し実行する。
【0053】
その一方、例えば部品保持ノズル27の流量が所定の閾値未満であるとき、部品保持ノズル27に部品Sが真空吸着された状態のままであると判断することが可能であり、装着エラー判定部45は部品Sの装着エラーとして持ち帰りエラーがあると識別する。この場合(S105のYES)、装着ヘッド26による部品Sの装着エラーがあると判定されて、撮像処理部46は基板認識カメラ30に基板Wの当該装着位置Pを撮像させる(S108)。
【0054】
なお、このとき、基板認識カメラ30は装着ヘッド26と一体的に固定されているので、機構駆動部44は装着ヘッド26(ヘッドユニット23)を駆動制御して移動させ、基板認識カメラ30が基板Wの当該装着位置Pを撮像可能な位置に位置決めする。位置決めされた際、撮像処理部46はその装着位置Pを撮像するように基板認識カメラ30に指示する。
【0055】
撮像処理部46は、基板認識カメラ30によって撮像された画像を画像解析する(S109)。その画像解析の結果に基づいて、部品有無判定部47は当該装着位置Pに部品Sが存在するか否か、換言すれば当該装着位置Pに対する装着が完了したか否か、を判定する(S110)。そして、この判定の結果、当該装着位置Pに部品Sがあると判定される場合(S110のYES)、動作フローはステップS106に進み、本体制御部40は当該装着位置Pについて装着済みとして設定する。
【0056】
当該装着位置Pに部品Sがないと判定される場合(S110のNO)、機構駆動部44は、装着ヘッド26を駆動制御して、部品保持ノズル27の先端部に真空吸着された部品Sを廃棄ボックス31に廃棄する(S111)。この部品Sの廃棄処理が実行された後、本体制御部40は当該装着位置Pについて装着が未実施であるとして設定する(S112)。そして、動作フローはステップS107に進む。
【0057】
<実施の形態1の部品実装装置の利点について>
以上により、本実施の形態の部品実装装置1によれば、部品Sを吸着して基板Wの装着位置Pに装着する装着ヘッド26を有する部品実装装置1において、装着ヘッド26による部品Sの装着エラーの有無を検出する流量センサ28および装着エラー判定部45(装着エラー検出手段の一例)と、この流量センサ28および装着エラー判定部45によって部品Sの装着エラーが検出された場合に、装着位置Pを撮像する基板認識カメラ30(撮像手段の一例)と、この基板認識カメラ30によって撮像された画像に基づいて、装着位置Pに部品Sが存在するか否かを判定する部品有無判定部47(部品有無判定手段の一例)と、を備える。
【0058】
また、本実施の形態の部品実装方法によれば、部品Sを吸着して基板Wの装着位置Pに装着する装着ヘッド26を有する部品実装装置1により実行される部品実装方法であって、装着ヘッド26による部品Sの装着エラーの有無を検出するステップと、部品Sの装着エラーが検出された場合に、装着位置Pを撮像するステップと、撮像された画像に基づいて、装着位置Pに部品Sが存在するか否かを判定するステップ、を有する。
【0059】
このため、装着ヘッド26による部品Sの装着エラーの有無を検出し、その検出の結果に基づいて基板W上の装着位置Pを撮像する。その撮像された画像に基づいて装着位置Pに部品Sが実際に基板Wに装着されたか否かを判定する。このような判定により、従来は作業者が行っていた装着エラー発生時の対応を自動化することが可能となり、また、作業者がその対応をするために装着処理の自動運転を停止する必要があったが、その自動運転を停止することなく部品Sの実装を継続することができる。つまり、部品Sの装着処理時の装着エラーが発生したとしても、部品Sの装着処理の自動運転を停止することなく継続して生産の稼動効率の低下を抑制することができる。
【0060】
また、本実施の形態の部品実装装置1によれば、部品有無判定部47(部品有無判定手段の一例)によって装着位置Pに部品Sが存在しないと判定された場合に、装着ヘッド26は、部品Sの廃棄処理を行う。このため、装着位置Pに部品Sが装着されていないと判断されるので、部品Sを廃棄処理することで、次の部品Sを速やかに取り出して装着することが可能となり、基板Wへの部品Sの装着処理を迅速に継続することができる。その結果、生産の稼働率の低下をより確かに抑制することができる。
【0061】
また、本実施の形態の部品実装装置1によれば、基板認識カメラ30(撮像手段の一例)は、装着ヘッド26と一体的に固定されている。すなわち、装着エラーが検出された時点において装着ヘッド26は基板W上またはその周辺に位置していることが多いと想定される。このため、基板認識カメラ30を装着ヘッド26と一体に設けることで、基板認識カメラ30は可能な限り短距離の移動で当該装着位置Pを撮像することができる。その結果、装着エラーの判定の時間的効率化を図ることができる。
【0062】
また、本形態の部品実装装置1によれば、装着エラー判定部45(装着エラー検出手段の一例)は、装着ヘッド26が装着位置Pから部品Sを持ち帰ったことを示す持ち帰りエラーを装着エラーとして検出する。すなわち、装着ヘッド26が部品Sを吸着保持して基板Wの装着位置Pに対し装着動作を行った後に装着エラーの有無を判定することで、装着エラーの具体的内容が持ち帰りエラーであると識別して適切に対応することができる。
【0063】
(実施の形態2)
図6および
図7に基づいて本開示に係る実施の形態2について説明する。なお、前述の実施の形態1と同一または同等部分については、その説明が重複するため、図面に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する場合がある。
【0064】
<本体制御部の動作フローについて>
図6および
図7を参照して、本形態の本体制御部40の動作フローについて説明する。
図6は、実施の形態2に係る部品実装装置1の本体制御部40で実行される動作フローを例示するフローチャートである。
図7は、装着ヘッド26で装着エラー(落下エラー)が発生した様子を例示する模式図である。
【0065】
図6に示すように、動作フローはステップS201~S204(
図5に示すステップS101~S104に対応)を実行した後、部品保持ノズル27の流量センサ28の検知の結果に基づいて、装着エラー判定部45は部品Sの装着エラーの有無を判定する。その判定の結果、装着エラーではないと判定される場合(S205のNO)、本体制御部40は当該装着位置Pについて装着済みとして設定する(S206)。
【0066】
本体制御部40は、装着位置Pのそれぞれにおける部品Sの装着の実施済みまたは未実施の情報を参照して、装着の未実施の部品Sがあるか否か、を判定する(S207)。この判定の結果、装着の未実施の部品Sがあると判定される場合(S207のYES)、動作フローはステップS201に戻る。すべての部品Sで装着が実施済みと判定される場合(S107)、動作フローは終了する(END)。
【0067】
その一方、部品Sの装着エラーがあると判定される場合(S205のYES)、撮像処理部46は基板認識カメラ30に基板Wの当該装着位置Pを撮像させ(S208)、その撮像の結果を画像解析する(S209)。その画像解析の結果に基づいて、部品有無判定部47は当該装着位置Pに部品Sが存在するか否か、を判定する(S210)。この判定の結果、当該装着位置Pに部品Sがあると判定される場合(S210のYES)、動作フローはステップS206に進み、本体制御部40は当該装着位置Pについて装着済みとして設定する(S206)。
【0068】
当該装着位置Pに部品Sがないと判定される場合(S210のNO)、部品保持ノズル27の流量センサ28は、その空気流路での空気の流量を再度検知する(S211)。この流量検知の結果に基づいて、装着エラー判定部45は部品Sが部品保持ノズル27の先端に吸着保持されている状態か否か、を判定する(S212)。この吸着保持の判定の結果、吸着保持されている状態であると判定される場合(S212のYES)、動作フローはステップS202に戻り、ステップS202以降のステップが再度実行される。つまり、装着位置Pに部品Sが存在せず、かつ部品Sが部品保持ノズル27の先端に吸着保持されている状態であると判定される場合、装着ヘッド26は部品Sを装着位置Pに再装着する。
【0069】
ここで、前述したように装着エラーには、持ち帰りエラーのほか落下エラーも含まれる。
図7に示すように、装着ヘッド26が部品Sを装着位置Pに装着しようとする際、例えば空気圧ポンプの駆動のタイミングが外れたなど、部品Sの真空吸着が不十分となり部品Sが装着ヘッド26の部品保持ノズル27から基板W上に落下する場合が想定される。
【0070】
このため、
図6に示すように、部品Sが部品保持ノズル27の先端に吸着保持されていない状態であると判定される場合(S212のNO)、装着エラー判定部45は落下エラーを装着エラーとして検出する。すなわち、このような一連の判定が実行されることで、装着エラー判定部45は装着エラーが落下エラーであると識別することが可能となる。この識別に基づいて、本体制御部40は当該装着位置Pについて装着が未実施であるとして設定(記録)する(S213)。そして、動作フローはステップS207に進む。
【0071】
<本実施の形態の部品実装装置の利点について>
以上により、本形態の部品実装装置1によれば、部品有無判定部47(部品有無判定手段の一例)によって装着位置Pに部品Sが存在しないと判定された場合に、装着ヘッド26は、部品Sを装着位置Pに再装着する。このため、部品Sの装着処理時の装着エラーが検出された場合でも部品Sを無駄にすることなくその部品Sを再利用して基板Wに装着することで生産のコスト増加を抑制することができる。
【0072】
また、本実施の形態の部品実装装置1によれば、流量センサ28および装着エラー判定部45(装着エラー検出手段の一例)は、装着ヘッド26が装着位置Pあるいはその周囲に部品Sを落下させたことを示す落下エラーを装着エラーとして検出する。すなわち、装着位置Pに部品Sが存在せず、かつ部品Sが部品保持ノズル27の先端に吸着保持されていないと判定される場合、装着エラー判定部45は、装着ヘッド26が装着位置Pあるいはその周囲に部品Sを落下させたことを示す落下エラーを装着エラーとして検出する。これにより、本体制御部40は、装着エラーの具体的内容が落下エラーであると識別して適切に対応することができる。
【0073】
その他の構成および作用効果は、前述の実施の形態1と同様である。
【0074】
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
部品の装着処理時の装着エラーが発生したとしても、部品の装着処理の自動運転を停止することなく継続して生産の稼動効率の低下を抑制することができる部品実装装置として有用である。
【符号の説明】
【0076】
1 :部品実装装置
10 :本体機構部
11 :実装機本体
12 :基台
13 :基板搬送機構
14 :コンベア部
15 :部品供給機構
16 :フィーダベース
17 :スロット
18 :テープフィーダ
19 :フィーダーカート
20 :台車部
20A :車輪
21 :リール
22 :キャリアテープ
23 :ヘッドユニット
24 :Y軸テーブル機構
25 :X軸テーブル機構
26 :装着ヘッド
27 :部品保持ノズル
28 :流量センサ
29 :部品認識カメラ
30 :基板認識カメラ
31 :廃棄ボックス
32 :ノズルホルダ
40 :本体制御部
41 :記憶部
42 :実装情報
43 :部品情報
44 :機構駆動部
45 :装着エラー判定部
46 :撮像処理部
47 :部品有無判定部
P :装着位置
S :部品
W :基板