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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023079003
(43)【公開日】2023-06-07
(54)【発明の名称】通信端末及び表示方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 13/00 20060101AFI20230531BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20230531BHJP
   E06B 9/264 20060101ALI20230531BHJP
【FI】
H02J13/00 301K
H02J3/38 130
E06B9/264 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192384
(22)【出願日】2021-11-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】牛尾 紳之介
(72)【発明者】
【氏名】宮道 祐介
(72)【発明者】
【氏名】西村 太佑
(72)【発明者】
【氏名】竹中 哲也
(72)【発明者】
【氏名】馬場 雅博
(72)【発明者】
【氏名】高橋 雅也
【テーマコード(参考)】
2E043
5G064
5G066
【Fターム(参考)】
2E043AA01
2E043AA04
2E043AA05
2E043BE13
2E043DB05
5G064AA01
5G064AA04
5G064AC09
5G064BA02
5G064CB08
5G064DA07
5G066HB06
5G066HB07
5G066HB09
5G066JB03
(57)【要約】
【課題】 PVセルがスラットに配置されたブラインド装置を遠隔で制御する場合に、ブラインド装置を適切に制御し得る通信端末及び表示方法を提供する。
【解決手段】 通信装置は、太陽電池セルが配置されたスラットを有するブラインド装置と直接的に又は間接的に通信を実行する通信部と、前記表示部は、前記スラットの開度及び前記スラットの角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示する表示部を備え、前記表示部は、前記太陽電池セルの発電量に関する情報及び前記ブラインド装置に対する日射に関する情報の少なくともいずれか1つを表示する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池セルが配置されたスラットを有するブラインド装置と直接的に又は間接的に通信を実行する通信部と、
前記表示部は、前記スラットの開度及び前記スラットの角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示する表示部を備え、
前記表示部は、前記太陽電池セルの発電量に関する情報及び前記ブラインド装置に対する日射に関する情報の少なくともいずれか1つを表示する、通信装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記スラットの開度及び前記スラットの角度の少なくともいずれか1つの操作によって変動する前記発電量を表示する、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記スラットの開度及び前記スラットの開度の少なくともいずれか1つは、2以上のスラット群の各々について制御可能であり、
前記表示部は、前記2以上のスラット群の各々について、前記スラットの開度及び前記スラットの開度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示する、請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記ブラインド装置が設置される窓を有する所定空間の室温及び前記所定空間の採光に関する情報を表示する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記スラットが操作されている状態において、前記太陽電池セルの発電が停止している旨の情報を表示する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記ブラインド装置を透過する光及び前記ブラインド装置で反射する光の少なくともいずれか1つに関する情報を表示する、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記ブラインド装置が設定される位置に基づいて、前記ブラインド装置に対する日射に関する情報を表示する、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
太陽電池セルが配置されたスラットを有するブラインド装置と直接的に又は間接的に通信を実行するステップAと、
前記スラットの開度及び前記スラットの角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示するステップBと、
前記太陽電池セルの発電量に関する情報及び前記ブラインド装置に対する日射に関する情報の少なくともいずれか1つを表示するステップCと、を備える、表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スラットを有するブラインド装置において、スラットの表面に太陽電池セル(以下、PV(Photovoltaic)セル)を配置する技術が提案されている。また、PVセルがスラットに配置されていないブラインド装置において、スラットの開度又は角度を通信端末によって遠隔で制御する技術も提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2020/241131号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、PVセルがスラットに配置されたブラインド装置では、PVセルによる発電が想定されるため、通信端末を用いるユーザに提示する情報として、スラットの開度又は角度に関する情報だけでは不十分である。
【0005】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、PVセルがスラットに配置されたブラインド装置を遠隔で制御する場合に、ブラインド装置を適切に制御し得る通信端末及び表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の一態様は、太陽電池セルが配置されたスラットを有するブラインド装置と直接的に又は間接的に通信を実行する通信部と、前記表示部は、前記スラットの開度及び前記スラットの角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示する表示部を備え、前記表示部は、前記太陽電池セルの発電量に関する情報及び前記ブラインド装置に対する日射に関する情報の少なくともいずれか1つを表示する、通信装置である。
【0007】
開示の一態様は、太陽電池セルが配置されたスラットを有するブラインド装置と直接的に又は間接的に通信を実行するステップAと、前記スラットの開度及び前記スラットの角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示するステップBと、前記太陽電池セルの発電量に関する情報及び前記ブラインド装置に対する日射に関する情報の少なくともいずれか1つを表示するステップCと、を備える、表示方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、PVセルがスラットに配置されたブラインド装置を遠隔で制御する場合に、ブラインド装置を適切に制御し得る通信端末及び表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る電力管理システム1を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る施設100を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るブラインド装置140を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るEMS160を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る通信装置300を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る表示態様1の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る表示態様1の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る表示態様1の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る表示態様1の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る表示態様1の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る表示態様1の一例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る表示態様2の一例を示す図である。
図13図13は、実施形態に係る表示態様2の一例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係る表示態様2の一例を示す図である。
図15図15は、実施形態に係る表示態様2の一例を示す図である。
図16図16は、実施形態に係る表示態様2の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
【0011】
[実施形態]
(電力管理システム)
以下において、実施形態に係る電力管理システムについて説明する。電力管理システムは、単に、電力システムと称されてもよい。
【0012】
図1に示すように、電力管理システム1は、施設100を有する。電力管理システム1は、電力管理サーバ200を含んでもよい。
【0013】
ここで、施設100及び電力管理サーバ200は、ネットワーク11を介して通信可能に構成される。ネットワーク11は、インターネットを含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)などの専用回線を含んでもよく、移動体通信網を含んでもよい。
【0014】
施設100は、電力系統12と連系しており、電力系統12から電力が供給されてもよく、電力系統12に電力を供給してもよい。電力系統12から施設100への電力は、潮流電力、買電電力又は需要電力と称されてもよい。施設100から電力系統12への電力は、逆潮流電力又は売電電力と称されてもよい。図1では、施設100として、施設100A~施設100Cが例示されている。
【0015】
特に限定されるものではないが、施設100は、住宅などの施設であってもよく、店舗などの施設であってもよく、オフィスなどの施設であってもよい。施設100は、2以上の住宅を含む集合住宅であってもよい。施設100は、住宅、店舗及びオフィスの少なくともいずれか2以上の施設を含む複合施設であってもよい。施設100の詳細については後述する(図2を参照)。
【0016】
電力管理サーバ200は、地域電力会社などの事業者によって管理されてもよい。地域電力会社は、自治体などによって運営される電力会社であってもよい。電力管理サーバ200は、発電事業者、送配電事業者或いは小売事業者、リソースアグリゲータなどの事業者によって管理されるサーバである。リソースアグリゲータは、VPP(Virtual Power Plant)において、電力系統12の電力需給バランスを調整する電力事業者であってもよい。電力需給バランスの調整は、施設100の需要電力(潮流電力)の削減電力を価値と交換する取引(以下、ネガワット取引)を含んでもよい。電力需給バランスの調整は、逆潮流電力の増大電力を価値と交換する取引を含んでもよい。リソースアグリゲータは、VPPにおいて、発電事業者、送配電事業者及び小売事業者などに逆潮流電力を提供する電力事業者であってもよい。
【0017】
(施設)
以下において、実施形態に係る施設について説明する。図2に示すように、施設100は、太陽電池装置110と、蓄電装置120と、燃料電池装置130と、ブラインド装置140と、負荷機器150と、EMS(Energy Management System)160と、を有する。施設100は、測定装置190を有してもよい。さらに、施設100は、ブラインド装置140と直接的に又は間接的に通信する通信装置300を有してもよい。通信装置300は、施設100の所有者が所持する装置であってもよく、ブラインド装置140の管理者が所持する装置であってもよく、ブラインド装置140のユーザが所持する装置であってもよい。
【0018】
太陽電池装置110は、太陽光などの光に応じて発電をする分散電源である。例えば、太陽電池装置110は、PCS(Power Conditioning System)及び太陽光パネルによって構成される。実施形態では、太陽電池装置110は、施設100に設置される発電装置の一例であってもよい。
【0019】
蓄電装置120は、電力の充電及び電力の放電をする分散電源である。例えば、蓄電装置120は、PCS及び蓄電セルによって構成される。実施形態では、蓄電装置120は、施設100に設置される蓄電装置の一例であってもよい。
【0020】
燃料電池装置130は、燃料を用いて発電を行う分散電源である。例えば、燃料電池装置130は、PCS及び燃料電池セルによって構成される。
【0021】
例えば、燃料電池装置130は、固体酸化物型燃料電池(SOFC; Solid Oxide Fuel Cell)であってもよく、固体高分子型燃料電池(PEFC; Polymer Electrolyte Fuel Cell)であってもよく、リン酸型燃料電池(PAFC; Phosphoric Acid Fuel Cell)であってもよく、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC; Molten Carbonate Fuel Cell)であってもよい。
【0022】
ブラインド装置140は、所定空間の窓に取り付けられる装置であって、太陽電池セル(以下、PV(Photovoltaic)セル)を有する装置である。所定空間は、施設100の部屋などであってもよく、施設100のフロアであってもよい。ブラインド装置140が設置される所定空間への日差しを遮ることを可能とする装置である。ブラインド装置140は、窓よりも所定空間の内側に取り付けられてもよいし、窓よりも所定空間の外側に取り付けられてもよい。具体的には、ブラインド装置140は、複数のスラットを有しており、モータなどによって複数のスラットを操作する装置である。
【0023】
スラットは、矩形状の前面および矩形状の裏面を有する。矩形状の前面は、若干張り出すように湾曲している凸状の面(以下、凸状面)であってもよい。矩形状の裏面は、若干凹むように湾曲している凹状の面(以下、凹状面)であってもよい。スラットの制御は、スラットの巻き上げ、スラットの繰り出し及びスラットの角度調整の少なくともいずれか1つの制御を含んでもよい。また、スラットの制御は、複数のスラットのうちの一部のスラットに対する制御を含んでもよい。すなわち、スラットの制御は、複数のスラットのうち所定枚数のスラットに対する制御を含んでもよい。
【0024】
ブラインド装置140は、地面又は床面に対して水平方向に沿って延びるスラットが、地面又は床面に対して垂直方向に並べられた横型タイプであってもよく、地面又は床面に対して垂直方向に沿って延びるスラットが、地面又は床面に対して水平方向に並べられた縦型タイプであってもよい。ブラインド装置140は、電動ブラインドと称されてもよい。ブラインド装置140は、PV付き電動ブラインドと称されてもよい。
【0025】
実施形態では、ブラインド装置140は、PVセルが配置されたスラットを有する。PVセルは、スラットの表面に配置される。具体的には、PVセルは、スラットの凸状面に配置される。また、スラットの凹状面に配置されてもよいし、スラットの凸状面及び凹状面の両方に配置されてもよい。従って、ブラインド装置140は、太陽光などの光に応じて発電を行う分散電源の一例であると考えてもよい。ブラインド装置140は、PCSを含んでもよく、PCSを含まなくてもよい。スラットに配置されたPVセルのPCSとして、太陽電池装置110のPCSが用いられてもよい。ブラインド装置140の詳細については後述する(図3を参照)。
【0026】
負荷機器150は、電力を消費する機器である。例えば、負荷機器150は、所定空間の温度を調整する空調装置を含んでもよく、所定空間の照度を調整する照明装置を含んでもよい。空調装置及び照明装置は、所定空間の環境を調整する所定装置の一例である。空調装置及び照明装置は、ブラインド装置140の操作によって影響される装置であると考えてもよい。負荷機器150は、映像機器、音響機器、冷蔵庫、洗濯機、パーソナルコンピュータなどを含んでもよい。
【0027】
EMS160は、施設100に関する電力を管理する。EMS160は、太陽電池装置110、蓄電装置120、燃料電池装置130、ブラインド装置140、負荷機器150を制御してもよい。実施形態では、電力管理サーバ200から制御コマンドを受信する装置としてEMS160を例示するが、このような装置は、Gatewayと称されてもよく、単に制御ユニットと称されてもよい。EMS160の詳細については後述する(図4を参照)。
【0028】
測定装置190は、電力系統12から施設100への潮流電力を測定する。測定装置190は、施設100から電力系統12への逆潮流電力を測定してもよい。例えば、測定装置190は、電力会社に帰属するSmart Meterであってもよい。測定装置190は、第1間隔(例えば、30分)における測定結果(潮流電力又は逆潮流電力の積算値)を示す情報要素を第1間隔毎にEMS160に送信してもよい。測定装置190は、第1間隔よりも短い第2間隔(例えば、1分)における測定結果を示す情報要素をEMS160に送信してもよい。
【0029】
通信装置300は、ブラインド装置140のスラットを遠隔で操作するために用いられる。通信装置300は、リモートコントローラであると考えてもよい。通信装置300は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどの装置であってもよい。通信装置300の詳細について後述する(図5を参照)。
【0030】
(ブラインド装置)
以下において、実施形態に係るブラインド装置について説明する。図3に示すように、ブラインド装置140は、通信部141と、スラット142と、制御部143と、を有する。
【0031】
通信部141は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0032】
例えば、通信部141は、ブラインド装置140とEMS160との間の通信を制御する。言い換えると、通信部141は、EMS160と通信する。このような通信は、第2プロトコルに準拠するプロトコルを用いて実行される。以下においては、第2プロトコルとして、ECHONET Lite(登録商標)について主として例示する。
【0033】
第1に、通信で用いるメッセージに含まれる情報要素は、ブラインド装置140の動作モードを特定するための情報要素を含んでもよい。
【0034】
このようなメッセージは、ブラインド装置140を動作モードで制御するように指示するメッセージ(例えば、SETコマンド)を含んでもよく、ブラインド装置140に適用されている動作モードを要求するメッセージ(例えば、GETコマンド)を含んでもよい。このようなメッセージは、ブラインド装置140に適用されている動作モードを通知するメッセージ(例えば、GET応答コマンド、INFコマンド)を含んでもよい。GET応答コマンドは、GETコマンドに応じて送信されるコマンドであり、INFコマンドは、ブラインド装置140が自律的に送信するメッセージである。
【0035】
なお、SETコマンドは、ブラインド装置140の動作モードをブラインド装置140が特定するための情報要素を含む。GET応答コマンド及びINFコマンドは、ブラインド装置140の動作モードをEMS160が特定するための情報要素を含む。
【0036】
スラット142は、ブラインド装置140が設置される空間の日差しを調整する部材である。スラット142の表面には、PVセルが配置されてもよい。
【0037】
制御部143は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
【0038】
具体的には、制御部143は、ブラインド装置140を制御する。例えば、制御部143は、スラット142の巻き上げ、スラット142の繰り出し及びスラット142の角度調整の少なくともいずれか1つの制御を実行してもよい。また、制御部143は、複数のスラット142のうちの一部のスラットに対する制御をしてもよい。すなわち、制御部143は、複数のスラットのうち所定枚数のスラットに対する制御をしてもよい。
【0039】
なお、ブラインド装置140の動作モードは、以下に示す動作モード(第1動作モード~第5動作モード)の少なくともいずれかの動作モードを含んでもよい。
【0040】
第1動作モードは、PVセルの発電電力を最大化するようにスラット142の角度を調整する動作モードである。すなわち、第1動作モードでは、所定空間への日差しよりもPVセルの発電電力が優先される。第1動作モードは、発電優先モードと称されてもよい。
【0041】
第2動作モードは、PVセルの発電電力を最大化するスラット142の角度を探索する動作モードである。具体的には、第2動作モードでは、スラット142の角度を徐々に変更しながらPVセルの発電電力を計測することによって、PVセルの発電電力を最大化するスラット142の角度が探索される。第2運転モードで角度が変更されるスラット142は、ブラインド装置140に設けられる複数のスラット142の一部であってもよい。
【0042】
第3動作モードは、所定空間の照度及び温度の少なくともいずれかに基づいてスラット142の角度を調整する動作モードである。具体的には、第3動作モードでは、所定空間の照度が目標照度となるようにスラット142の角度が調整されてもよい。照度を検出するセンサは、ブラインド装置140に設けられてもよく、ブラインド装置140と通信可能に構成されてもよい。目標照度は、ユーザによって設定されてもよい。第3動作モードでは、所定空間の温度が目標温度となるようにスラット142の角度が調整されてもよい。温度を検出するセンサは、ブラインド装置140に設けられてもよく、ブラインド装置140と通信可能に構成されてもよい。目標温度は、ユーザによって設定されてもよい。所定空間の温度に関する第3モードは、室温優先モードと称されてもよい。
【0043】
第4動作モードは、所定空間の照度を最大化するようにスラット142の角度を調整する動作モードである。すなわち、第4動作モードでは、PVセルの発電電力よりも所定空間への日差しが優先される。第4動作モードは、採光優先モードと称されてもよい。
【0044】
第5動作モードは、所定装置の消費電力及びPVセルの発電電力に基づいて、スラット142の角度を調整する動作モードである。言い換えると、第5動作モードは、所定装置の消費電力からPVセルの発電電力を除いた電力を最小化する動作モードである。第5動作モードは、PVセルの発電電力から所定装置の消費電力を除いた電力を最大化する動作モードであると考えてもよい。第5動作モードは、消費電力優先モードと称されてもよい。
【0045】
(EMS)
以下において、実施形態に係るEMSについて説明する。図4に示すように、EMS160は、第1通信部161と、第2通信部162と、制御部163と、を有する。
【0046】
第1通信部161は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0047】
例えば、第1通信部161は、ネットワーク11を介して電力管理サーバ200と通信を行う。第1通信部161は、上述したように、第1プロトコルに従って通信を行う。例えば、第1通信部161は、第1プロトコルに従って第1メッセージを電力管理サーバ200から受信する。第1通信部161は、第1プロトコルに従って第1メッセージ応答を電力管理サーバ200に送信する。
【0048】
第2通信部162は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0049】
例えば、第2通信部162は、施設100に含まれる装置(太陽電池装置110、蓄電装置120、燃料電池装置130又はブラインド装置140)と通信を行う。第2通信部162は、上述したように、第2プロトコルに従って通信を行う。例えば、第2通信部162は、第2プロトコルに従って第2メッセージを分散電源に送信する。第2通信部162は、第2プロトコルに従って第2メッセージ応答を分散電源から受信する。上述したように、第2メッセージは、ブラインド装置140の動作モードを特定するための情報要素を含むメッセージであってもよい。
【0050】
制御部163は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
【0051】
具体的には、制御部163は、EMS160に設置される各構成を制御する。例えば、制御部163は、第2メッセージの送信によって、動作モードの設定をブラインド装置140に指示する。
【0052】
(通信装置)
以下において、実施形態に係る通信装置について説明する。図5に示すように、通信装置300は、通信部310と、表示部320と、制御部330と、を有する。
【0053】
通信部310は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0054】
実施形態では、通信部310は、ブラインド装置140と直接的に又は間接的に通信を実行する通信部を構成する。例えば、通信部310は、EMS160を介してブラインド装置140と通信を実行してもよい。
【0055】
例えば、通信部310は、スラット142の開度及びスラット142の角度の少なくともいずれか1つを制御するコマンドを送信してもよい。コマンドは、表示部320に表示される操作画面を用いて入力されてもよい。通信部310は、ブラインド装置140のPVセルの発電量を示す発電電力情報を受信する。発電電力情報は、ブラインド装置140から受信されてもよく、EMS160から受信されてもよい。発電量は、瞬時値(例えば、W)で表されてもよく、積算値(例えば、Wh)で表されてもよい。
【0056】
表示部320は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどのディスプレイによって構成される。
【0057】
実施形態では、表示部320は、スラット142の開度及びスラット142の角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示する。
【0058】
第1に、表示部320は、ブラインド装置140のPVセルの発電量に関する情報を表示してもよい。このようなケースにおいて、表示部320は、スラット142の開度及びスラット142の角度の少なくともいずれか1つの操作によって変動する発電量を表示する。
【0059】
第2に、表示部320は、ブラインド装置140に対する日射に関する情報を表示してもよい。
【0060】
なお、表示部320は、PVセルの発電量に関する情報及びブラインド装置140に対する日射に関する情報の双方を表示してもよい。
【0061】
制御部330は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
【0062】
実施形態では、制御部330は、通信装置300が有する各構成を制御する。例えば、制御部330は、各種コマンドを送信するように通信部310を制御してもよい。制御部330は、各種情報を表示するように表示部320を制御してもよい。
【0063】
(表示態様1)
以下において、実施形態に係る表示部320の表示態様1(表示画面)について説明する。表示態様1は、PVセルの発電量に関する情報の表示態様である。以下に示すように、表示態様1としては、様々なバリエーションが考えられる。
【0064】
第1に、表示部320は、図6に示す画面を表示してもよい。図6に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。具体的には、図6に示すように、表示部320は、設置場所情報321、開度操作情報322、角度操作情報323及び発電量情報324を表示してもよい。
【0065】
設置場所情報321は、ブラインド装置140の設置場所(所定空間)を示す情報である。特に限定されるものではないが、設置場所は、部屋の名称であってもよく、フロアの階数であってもよく、フロアにおける方位などであってもよい。
【0066】
開度操作情報322は、スラット142の開度を示す情報である。特に限定されるものではないが、開度の全体がバーで表されており、バー上におけるインディケータ322Xの位置によって現在の開度が表されてもよい。インディケータ322Xのスライドによって、スラット142の開度が操作されてもよい。開度操作情報322は、開度のイメージを直感的に示す情報であってもよく、実際の開度(例えば、%など)を示す情報であってもよい。
【0067】
角度操作情報323は、スラット142の角度を示す情報である。特に限定されるものではないが、角度の全体がバーで表されており、バー上におけるインディケータ323Xの位置によって現在の角度が表されてもよい。インディケータ323Xのスライドによって、スラット142の角度が操作されてもよい。角度操作情報323は、角度のイメージを直感的に示す情報であってもよく、実際の角度(例えば、%など)を示す情報であってもよい。
【0068】
発電量情報324は、スラット142が有するPVセルの発電量に関する情報である。特に限定されるものではないが、発電量の全体がバーで表されており、バー上におけるインディケータ324Xの位置によって現在の発電量が表されてもよい。発電量情報324は、発電量のイメージを直感的に示す情報であってもよく、実際の発電量(例えば、Wなど)を示す情報であってもよい。
【0069】
ここで、インディケータ324Xの位置は、スラット142の開度の操作、すなわち、インディケータ322Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。すなわち、スラット142の開度の変更に伴って、太陽光が照射されるPVセルの枚数が変動するため、インディケータ324Xの位置が自動的に変更されてもよい。同様に、インディケータ324Xの位置は、スラット142の角度の操作、すなわち、インディケータ323Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。すなわち、スラット142の角度の変更に伴って、PVセルに照射される太陽光の光量が変動するため、インディケータ324Xの位置が自動的に変更されてもよい。
【0070】
ここで、ユーザによる操作により、インディケータ322Xの位置は、固定されてもよい。これにより、ユーザは、開度については固定した状態で、インディケータ323Xを操作し、角度を変更できる。この場合、インディケータ324Xの位置は、インディケータ322Xの位置が固定された状態で、インディケータ323Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。また、インディケータ323Xの位置は、インディケータ322Xの位置が固定された状態で、インディケータ324Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0071】
同様に、ユーザによる操作により、インディケータ323Xの位置は、固定されてもよい。これにより、ユーザは、角度については固定した状態で、インディケータ322Xを操作し、開度を変更できる。この場合、インディケータ324Xの位置は、インディケータ323Xの位置が固定された状態で、インディケータ322Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。また、インディケータ322Xの位置は、インディケータ323Xの位置が固定された状態で、インディケータ324Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0072】
第2に、表示部320は、図7に示す画面を表示してもよい。図7に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。具体的には、図7に示すように、表示部320は、図6に示す情報に加えて、室温情報325及び採光情報326の少なくともいずれか1つを表示してもよい。
【0073】
室温情報325は、所定空間の室温に関する情報である。特に限定されるものではないが、室温の全体がバーで表されており、バー上におけるインディケータ325Xの位置によって現在の室温が表されてもよい。室温情報325は、室温のイメージを直感的に示す情報であってもよく、実際の室温(例えば、℃など)を示す情報であってもよい。
【0074】
ここで、インディケータ325Xの位置は、スラット142の開度の操作、すなわち、インディケータ322Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。同様に、インディケータ325Xの位置は、スラット142の角度の操作、すなわち、インディケータ323Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0075】
ユーザによる操作により、インディケータ322Xの位置は、固定されてもよい。これにより、ユーザは、開度については固定した状態で、インディケータ323Xを操作し、角度を変更できる。この場合、インディケータ325Xの位置は、インディケータ322Xの位置が固定された状態で、インディケータ323Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。また、インディケータ323Xの位置は、インディケータ322Xの位置が固定された状態で、インディケータ325Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0076】
同様に、ユーザによる操作により、インディケータ323Xの位置は、固定されてもよい。これにより、ユーザは、角度については固定した状態で、インディケータ322Xを操作し、開度を変更できる。この場合、インディケータ325Xの位置は、インディケータ323Xの位置が固定された状態で、インディケータ322Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。また、インディケータ322Xの位置は、インディケータ323Xの位置が固定された状態で、インディケータ325Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0077】
採光情報326は、所定空間の採光に関する情報である。特に限定されるものではないが、採光状態の全体がバーで表されており、バー上におけるインディケータ326Xの位置によって現在の採光状態が表されてもよい。採光情報326は、採光状態のイメージを直感的に示す情報であってもよく、実際の採光状態(例えば、lm又はlxなど)を示す情報であってもよい。特に限定されるものではないが、採光状態がlmで表されるケースについて例示する。
【0078】
ここで、インディケータ326Xの位置は、スラット142の開度の操作、すなわち、インディケータ322Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。同様に、インディケータ326Xの位置は、スラット142の角度の操作、すなわち、インディケータ323Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0079】
ユーザによる操作により、インディケータ322Xの位置は、固定されてもよい。これにより、ユーザは、開度については固定した状態で、インディケータ323Xを操作し、角度を変更できる。この場合、インディケータ326Xの位置は、インディケータ322Xの位置が固定された状態で、インディケータ323Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。また、インディケータ323Xの位置は、インディケータ322Xの位置が固定された状態で、インディケータ326Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0080】
同様に、ユーザによる操作により、インディケータ323Xの位置は、固定されてもよい。これにより、ユーザは、角度については固定した状態で、インディケータ322Xを操作し、開度を変更できる。この場合、インディケータ326Xの位置は、インディケータ323Xの位置が固定された状態で、インディケータ322Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。また、インディケータ322Xの位置は、インディケータ323Xの位置が固定された状態で、インディケータ326Xのスライドに応じて自動的に変更されてもよい。
【0081】
第3に、表示部320は、図8に示す画面を表示してもよい。具体的には、図8に示すように、表示部320は、ブラインド装置140の設置場所(すなわち、所定空間)毎に、ブラインド装置140に関する情報を表示してもよい。言い換えると、表示部320は、ブラインド装置140に関する情報を一覧形式で表示してもよい。
【0082】
例えば、ブラインド装置140に関する情報は、ブラインド装置140の設置場所を示す情報(例えば、リビングA)を含んでもよい。ブラインド装置140に関する情報は、ブラインド装置140に適用されている動作モードを示す情報(例えば、発電優先モード)を含んでもよい。ブラインド装置140に関する情報は、スラット142の開度を示す情報(例えば、開度〇〇%)を含んでもよい。ブラインド装置140に関する情報は、スラット142の角度を示す情報(例えば、角度〇〇%)を含んでもよい。ブラインド装置140に関する情報は、スラット142が有するPVセルの発電量に関する情報(例えば、発電量〇〇W)を含んでもよい。ブラインド装置140に関する情報は、所定空間の室温に関する情報(例えば、室温〇〇℃)を含んでもよい。ブラインド装置140に関する情報は、所定空間の採光に関する情報(例えば、採光〇〇lm)を含んでもよい。
【0083】
このようなケースにおいて、図8に示す画面において設置場所が選択された場合に、表示部320は、選択された設置場所に関する操作画面(例えば、図6図7、後述する図12図14のいずれかに示す操作画面)を表示してもよい。
【0084】
第4に、表示部320は、図9に示す画面を表示してもよい。図9に示す画面は、スラット142が有するPVセルの発電状態を伝えるための通知画面である考えてもよい。具体的には、表示部320は、図9に示すように、スラット142が操作されている状態において、PVセルの発電が停止している旨の情報(例えば、「安全のため太陽電池による発電を止めております」)を表示してもよい。このようなケースにおいて、ブラインド装置140は、スラット142が操作されている状態においてPVセルの発電を停止するように構成されている。
【0085】
第5に、表示部320は、図10に示す画面を表示してもよい。図10に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。具体的には、図10に示すように、表示部320は、角度操作情報323A及びスラット情報327を表示してもよい。
【0086】
角度操作情報323Aは、スラット142の角度を操作するための情報である。特に限定されるものではないが、角度操作情報323Aは、最小角度(図10では、MIN)及び最大角度(図10では、MAX)との間で指をスライドさせる領域(図10では、双方向矢印)を表示してもよい。例えば、MINからMAXに向けて指がスライドされると、スラット142の角度が大きくなるように操作され、MAXからMINに向けて指がスライドされると、スラット142の角度が小さくなるように操作されてもよい。
【0087】
スラット情報327は、スラット142の角度を示す情報である。特に限定されるものではないが、スラット情報327は、スラット142のイメージを含み、スラット142の角度を直感的に示す情報であってもよい。
【0088】
スラット情報327は、スラット142のイメージとスラット142が有するPVセルのイメージを含む情報であってもよい。スラット情報327は、スラット142のイメージとスラット142が有するPVセルのイメージが一体となったイメージを含む情報であってもよい。これにより、ユーザは、PVセルの受光面がどの方向を向いているかを直感的に把握することができる。
【0089】
スラット情報327は、矩形状のスラット142の短手方向のイメージを含む情報であってもよい。言い換えれば、スラット情報は、矩形状のスラット142の長手方向に沿う方向に、スラット142を見たイメージを含む情報であってもよい。これにより、ユーザは、スラット142の角度を直感的に操作することができる。
【0090】
スラット情報327は、スラット142の開度を示す情報を含んでもよい。特に限定されるものではないが、スラット情報327は、スラット142のイメージを含み、スラット142の開度を直感的に示す情報であってもよい。
【0091】
さらに、表示部320は、ブラインド装置140に関する情報を表示してもよい。ブラインド装置140に関する情報は、スラット142の角度を示す情報(例えば、角度〇〇%)を含んでもよく、スラット142の開度を示す情報(例えば、開度〇〇%)を含んでもよく、スラット142が有するPVセルの発電量に関する情報(例えば、発電量〇〇W)を含んでもよく、所定空間の室温に関する情報(例えば、室温〇〇℃)を含んでもよく、所定空間の採光に関する情報(例えば、採光〇〇lm)を含んでもよい。
【0092】
第6に、表示部320は、図11に示す画面を表示してもよい。図11に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。ここでは、スラット142の角度は、2以上のスラット群の各々について制御可能であるケースについて説明する。例えば、スラット群は、上部側のスラット群142A及び下部側のスラット群142Bを含んでもよい。このような前提において、図11に示すように、表示部320は、図10に示す画面に対して、角度操作情報323Aに代えて、角度操作情報323P及び角度操作情報323Qを表示する。
【0093】
角度操作情報323Pは、スラット群142Aに含まれるスラット142の角度を操作するための情報である。角度操作情報323Pは、スラット群142Aに関する点を除いて、上述した角度操作情報323Aと同様である。従って、角度操作情報323Pの詳細については省略する。
【0094】
角度操作情報323Qは、スラット群142Bに含まれるスラット142の角度を操作するための情報である。角度操作情報323Qは、スラット群142Bに関する点を除いて、上述した角度操作情報323Aと同様である。従って、角度操作情報323Qの詳細については省略する。
【0095】
図11では、スラット142の角度がスラット群毎に操作されるケースについて例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。スラット142の開度がスラット群毎に操作されてもよい。
【0096】
このように、表示部320は、2以上のスラット群の各々について、スラット142の開度及びスラット142の角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示してもよい。
【0097】
(表示態様2)
以下において、実施形態に係る表示部320の表示態様2(表示画面)について説明する。表示態様2は、ブラインド装置140に対する日射に関する情報の表示態様である。以下に示すように、表示態様2としては、様々なバリエーションが考えられる。
【0098】
第1に、表示部320は、図12に示す画面を表示してもよい。図12に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。具体的には、図12に示すように、表示部320は、日射情報391、操作情報392及び採光情報393を表示してもよい。
【0099】
日射情報391は、ブラインド装置140に対する日射に関する情報である。日射情報391は、太陽の位置(例えば、高さ)を示す情報であってもよい。日射情報391は、天候(例えば、晴れ、曇り、雨など)を示す情報であってもよい。例えば、図12では、晴れのマークが例示されているが、日射情報391は、曇りのマークであってもよく、雨のマークであってもよい。
【0100】
操作情報392は、スラット142の開度及びスラット142の角度の少なくともいずれか1つを操作するための情報である。操作情報392は、スラット142のイメージを含み、スラット142の開度及び角度の少なくともいずれか1つを直感的に示す情報であってもよい。例えば、スラット142のイメージを上下方向に指でスライドすることによって、スラット142の開度が操作されてもよい。或いは、スラット142のイメージを回転させるように指でスライドすることによって、スラット142の角度が操作されてもよい。
【0101】
採光情報393は、ブラインド装置140を透過する光及びブラインド装置140で反射する光の少なくともいずれか1つに関する情報である。例えば、ブラインド装置140を透過する光に関する情報は、〇〇%で表されてもよい。同様に、ブラインド装置140で反射する光に関する情報は、〇〇%で表されてもよい。ここで、スラット142はPVセルを有するため、PVセルを有していないスラットと比べて、太陽光がPVセルで反射されやすいことに留意すべきである。
【0102】
ブラインド装置140を透過する光に関する情報は、矢印のイメージで表されてもよい。この場合、ブラインド装置140を透過する光に関する情報(〇〇%)の値と矢印の太さは相関があってもよい。例えば、ブラインド装置140を透過する光に関する情報は、ブラインド装置140を透過する光に関する情報(〇〇%)の値が大きくなるほど矢印が太くなるようなイメージで表されてもよい。これにより、ユーザは、ブラインド装置140を透過する光に関する情報(〇〇%)の値の大きさを直感的に把握することができる。
【0103】
ブラインド装置140で反射する光に関する情報は、矢印のイメージで表されてもよい。この場合、ブラインド装置140で反射する光に関する情報(〇〇%)の値と矢印の太さは相関があってもよい。例えば、ブラインド装置140で反射する光に関する情報は、ブラインド装置140で反射する光に関する情報(〇〇%)の値が大きくなるほど矢印が太くなるようなイメージで表されてもよい。これにより、ユーザは、ブラインド装置140で反射する光に関する情報(〇〇%)の値の大きさを直感的に把握することができる。
【0104】
ブラインド装置140を透過する光に関する情報とブラインド装置140で反射する光に関する情報は、異なる態様のイメージであってもよい。例えば、ブラインド装置140を透過する光に関する情報とブラインド装置140で反射する光に関する情報は、異なる色のイメージであってもよい。これにより、ユーザは、ブラインド装置140を透過する光に関する情報とブラインド装置140で反射する光に関する情報を直感的に把握することができる。
【0105】
第2に、表示部320は、図13に示す画面を表示してもよい。図13に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。具体的には、図13に示すように、表示部320は、図12に示す画面に対して、採光情報393に代えて、ブラインド情報394を表示してもよい。
【0106】
ブラインド情報394は、スラット142の角度を示す情報(例えば、角度〇〇%)を含んでもよく、スラット142の開度を示す情報(例えば、開度〇〇%)を含んでもよく、スラット142が有するPVセルの発電量に関する情報(例えば、発電量〇〇W)を含んでもよく、所定空間の室温に関する情報(例えば、室温〇〇℃)を含んでもよく、所定空間の採光に関する情報(例えば、採光〇〇lm)を含んでもよい。
【0107】
第3に、表示部320は、図14に示す画面を表示してもよい。図14に示す画面は、操作画面の一例であると考えてもよい。ここでは、スラット142の角度は、2以上のスラット群の各々について制御可能であるケースについて説明する。例えば、スラット群は、上部側のスラット群142A及び下部側のスラット群142Bを含んでもよい。このような前提において、図14に示すように、表示部320は、図13に示す画面に対して、操作情報392に代えて、操作情報392P及び操作情報392Qを表示する。
【0108】
操作情報392Pは、スラット群142Aに含まれるスラット142の開度及び角度の少なくともいずれか1つを操作するための情報である。操作情報392Pは、スラット群142Aに関する点を除いて、上述した操作情報392と同様である。従って、操作情報392Pの詳細については省略する。
【0109】
操作情報392Qは、スラット群142Bに含まれるスラット142の開度及び角度の少なくともいずれか1つを操作するための情報である。操作情報392Qは、スラット群142Bに関する点を除いて、上述した操作情報392と同様である。従って、操作情報392Qの詳細については省略する。
【0110】
このように、表示部320は、2以上のスラット群の各々について、スラット142の角度及びスラット142の角度の少なくともいずれか1つを操作するための操作画面を表示してもよい。
【0111】
第5に、表示部320は、図15又は図16に示す画面を表示してもよい。ここでは、フロアにおいて、部屋A、部屋B及び廊下が配置されるケースにおいて、2以上の窓の各々にブラインド装置140が設置されるケースについて例示する。
【0112】
このような前提において、図15又は図16に示すように、表示部320は、フロアの見取り図を表示する。フロアの見取り図は、部屋A、部屋B及び廊下のレイアウトを含む。フロアの見取り図は、フロアが有する窓を特定する情報(例えば、窓N1~窓N5、窓E1~窓E4、窓S1~窓S5、窓W1~窓W4)を有する。窓N1~窓N5は、フロアの北側に配置された窓である。窓E1~窓E4は、フロアの東側に配置された窓である。窓S1~窓S5は、フロアの南側に配置された窓である。窓W1~窓W4は、フロアの西側に配置された窓である。
【0113】
表示部320は、2以上の窓(すなわち、ブラインド装置140)の各々について、日射に関する情報を表示する。図15又は図16では、日射に関する情報が日射量の多さによって3段階で表されるケースが例示されている。
【0114】
例えば、朝方であれば、東側の日射量が最も多く、南側の日射量が東側の日射量よりも少なく、西側及び北側の日射量が南側の日射量よりも少ないと想定される。従って、図15に示すように、表示部320は、窓E1~窓E4に設置されたブラインド装置140に対する日射量が最も多い旨を表示してもよい。表示部320は、窓S1~窓S5に設置されたブラインド装置140に対する日射量が2番目に多い旨を表示してもよい。表示部320は、窓W1~窓W4、窓N1~窓N5に設置されたブラインド装置140に対する日射量が最も少ない旨を表示してもよい。
【0115】
例えば、昼頃であれば、南側の日射量が最も多く、東側及び西側の日射量が南側の日射量よりも少なく、北側の日射量が東側及び西側の日射量よりも少ないと想定される。従って、図16に示すように、表示部320は、窓S1~窓S5に設置されたブラインド装置140に対する日射量が最も多い旨を表示してもよい。表示部320は、窓E1~窓E4、窓W1~窓W4に設置されたブラインド装置140に対する日射量が2番目に多い旨を表示してもよい。表示部320は、窓N1~窓N5に設置されたブラインド装置140に対する日射量が最も少ない旨を表示してもよい。
【0116】
このようなケースにおいて、図15又は図16に示す画面において設置場所(例えば、フロアの方位又は個別の窓)が選択された場合に、表示部320は、選択された設置場所に関する操作画面(例えば、図6図7図12図14のいずれかに示す操作画面)を表示してもよい。
【0117】
(作用及び効果)
実施形態では、通信装置300は、通信装置300は、スラット142の開度及びスラット142スラットの角度の少なくともいずれか1つの操作するための操作画面を表示する前提で、スラット142が有するPVセルの発電量に関する情報を表示してもよい。このような構成によれば、PVセルの発電量に関する情報を参照しながら、ブラインド装置140を操作することができ、ユーザビリティが向上する。
【0118】
実施形態では、通信装置300は、スラット142が有するPVセルの発電量に関する情報を表示するケースにおいて、スラット142の開度及びスラット142スラットの角度の少なくともいずれか1つの操作によって変動する発電量を表示する。このような構成によれば、スラット142の開度及び角度の変更がPVセルの発電量に与える影響を直感的に把握することができる。従って、ブラインド装置140を適切に制御することができ、ユーザビリティが向上する。
【0119】
実施形態では、通信装置300は、スラット142の開度及びスラット142スラットの角度の少なくともいずれか1つの操作するための操作画面を表示する前提で、ブラインド装置140に対する日射に関する情報を表示してもよい。このような構成によれば、ブラインド装置140に対する日射に関する情報を参照しながら、ブラインド装置140を操作することができ、ユーザビリティが向上する。
【0120】
実施形態では、通信装置300は、ブラインド装置140を透過する光に関する情報を表示してもよい。このような構成によれば、ブラインド装置140を透過する光に関する情報を参照することができるため、ブラインド装置140の操作によって所定空間の採光を適切に調整することができる。
【0121】
実施形態では、通信装置300は、ブラインド装置140で反射する光に関する情報を表示してもよい。このような構成によれば、スラット142が有するPVセルによって反射される光の影響を把握することができる。例えば、2つのビルが対向しているケースを想定した場合に、一方のビルに設置されたブラインド装置140(PVセル)で反射される光が他方のビルで眩しく感じられるかを考慮しながら、ブラインド装置140を適切に制御することができる。
【0122】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0123】
上述した開示では特に触れていないが、スラット142の開度及び角度の操作によって変動する発電量は、スラット142が有するPVセルの発電量の実測値であってもよい。或いは、スラット142の開度及び角度の操作によって変動する発電量は、スラット142が有するPVセルの発電量の推定値であってもよい。PVセルの発電量の推定値は、電力管理サーバ200によって特定されてもよく、EMS160(例えば、制御部163)によって特定されてもよく、ブラインド装置140(例えば、制御部143)によって特定されてもよい。
【0124】
PVセルの発電量の推定値は、操作前のスラット142の開度と操作後のスラット142の開度との差異(以下、開度操作量)及び操作前のPVセルの発電量に基づいて算出されてもよい。操作前のスラット142の開度、操作後のスラット142の開度、操作前のPVセルの発電量及び操作後のPVセルの発電量に基づいて学習モデルが生成され、PVセルの発電量の推定値は、操作前のスラット142の開度、操作後のスラット142の開度、操作前のPVセルの発電量を学習モデルに入力することによって特定されてもよい。
【0125】
PVセルの発電量の推定値は、操作前のスラット142の角度と操作後のスラット142の角度との差異(以下、角度操作量)及び操作前のPVセルの発電量に基づいて算出されてもよい。操作前のスラット142の角度、操作後のスラット142の角度、操作前のPVセルの発電量及び操作後のPVセルの発電量に基づいて学習モデルが生成され、PVセルの発電量の推定値は、操作前のスラット142の角度、操作後のスラット142の角度、操作前のPVセルの発電量を学習モデルに入力することによって特定されてもよい。
【0126】
上述した開示では、図6及び図7のいずれかに示す表示態様(バー表示の操作画面)は、図10図14のいずれかに示す表示態様(スラット142のイメージ)と組み合わせて同一画面内に表示されてもよい。例えば、図6に示す表示態様及び図10に示す表示態様が同一画面内に表示されるケースを例にあげると、図6に示す表示態様において、インディケータ322X又はインディケータ323Xをスライドすると、図10に示す表示態様において、スラット142のイメージの角度又は開度が自動的に変更されてもよい。逆に、図10に示す表示態様において、スラット142のイメージの角度又は開度が変更されると、インディケータ322X又はインディケータ323Xの位置が自動的に変更されてもよい。
【0127】
上述した開示では特に触れていないが、表示部320は、ユーザの操作が反映される前において、ユーザの操作が反映される前の値(現在値)及びユーザの操作が反映されることによって実現される値(変更値)に関する情報を表示してもよい。例えば、表示部320は、開度、角度、発電量、室温及び採光の中から選択された1以上のパラメータについて、現在値及び変更値をともに表示してもよい。表示部320は、開度、角度、発電量、室温及び採光の中から選択された1以上のパラメータについて、現在値と変更値との違い(例えば、差分値)を表示してもよい。表示部320は、少なくとも、発電量について現在値及び変更値をともに表示してもよい。表示部320は、少なくとも、現在値と変更値との違い(例えば、差分値)を表示してもよい。これらのケースにおいて、表示部320は、ユーザの操作を反映するためのUI(例えば、決定ボタン)を表示してもよい。このような構成によれば、ユーザは、現在値及び変更値に関する情報を確認した上で、ユーザの操作を反映することができる。なお、通信装置300は、ユーザの操作が反映されると、ユーザの操作に対応するコマンドをブラインド装置140に送信してもよい。
【0128】
上述した開示では特に触れていないが、ブラインド装置140に対する日射量は、照度センサによって計測されてもよい。通信装置300は、照度センサと直接的又は間接的に通信可能であり、照度センサから受信する計測値に基づいて、ブラインド装置140に対する日射に関する情報を表示してもよい。特に限定されるものではないが、照度センサは、ブラインド装置140に設置されてもよく、所定空間の任意の場所に設置されてもよい。
【0129】
特に限定されるものではないが、動作モードは、動作状態と読み替えられてもよい。
【0130】
上述した開示では、ECHONET Lite(登録商標)について主として説明した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。上述した開示は、SEP2.0、KNXなどの他のプロトコルにも適用可能である。
【0131】
上述した開示では特に触れていないが、EMS160が有する機能の少なくとも一部は、ネットワーク11上に配置されるサーバによって実行されてもよい。言い換えると、EMS160は、クラウドサービスによって提供されてもよい。
【0132】
上述した開示では特に触れていないが、通信装置300が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0133】
或いは、通信装置300が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【符号の説明】
【0134】
1…電力管理システム、11…ネットワーク、12…電力系統、100…施設、110…太陽電池装置、120…蓄電装置、130…燃料電池装置、140…ブラインド装置、141…通信部、142…スラット、143…制御部、150…負荷機器、160…EMS、161…第1通信部、162…第2通信部、163…制御部、190…測定装置、200…電力管理サーバ、300…通信装置、310…通信部、320…表示部、330…制御部
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