(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023085137
(43)【公開日】2023-06-20
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20120101AFI20230613BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199640
(22)【出願日】2021-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】398067591
【氏名又は名称】株式会社エフコム
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 俊久
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 教史
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 広幸
(72)【発明者】
【氏名】高橋 利維
(72)【発明者】
【氏名】宇津木 重仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】有害動物に対する対策の検討を容易に行うことが可能な管理装置、管理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得部と、前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得部と、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化部と、を備える管理装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得部と、
前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化部と、
を備える管理装置。
【請求項2】
前記可視化部は、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき、前記管理対象範囲における前記有害動物の個体数を示すヒートマップを前記可視化情報として生成し、前記地図に表示する、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記可視化部は、前記位置情報が示す位置と対応する前記地図の位置に前記有害動物情報をマッピングし、前記有害動物情報がマッピングされた数に応じて、前記ヒートマップの色の濃淡を決定する、
請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記可視化部は、前記地図を複数の区画に分割し、前記区画の各々に対応する前記有害動物情報に基づき、前記区画ごとにヒートマップの色の濃淡を決定する、
請求項2又は請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲において捕獲された前記有害動物を示す捕獲情報を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記捕獲情報が示す前記有害動物が捕獲された位置を示す捕獲位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記捕獲情報と前記捕獲位置情報とに基づき、捕獲された前記有害動物の個体数を示すヒートマップを生成する、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲において目撃された前記有害動物を示す目撃情報を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記目撃情報が示す前記有害動物が目撃された位置を示す目撃位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記目撃情報と前記目撃位置情報とに基づき、目撃された前記有害動物の個体数を示すヒートマップを生成する、
請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲で観測装置によって撮像された観測画像を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記観測画像が撮像された位置を示す観測位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記観測画像に基づき取得される前記管理対象範囲において観測された前記有害動物を示す観測情報と前記観測位置情報とに基づき、観測された前記有害動物の個体数を示すヒートマップを生成する、
請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項8】
前記有害動物情報に基づき、前記有害動物の出没位置を予測する予測部、
をさらに備え、
前記可視化部は、前記出没位置の予測結果を示すヒートマップを生成する、
請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項9】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲における植生を示す植生情報を前記有害動物情報として取得し、
前記予測部は、前記植生情報に基づき、前記有害動物の前記出没位置を予測する、
請求項8に記載の管理装置。
【請求項10】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲における地形を示す地形情報を前記有害動物情報として取得し、
前記予測部は、前記地形情報に基づき、前記有害動物の前記出没位置を予測する、
請求項8又は請求項9に記載の管理装置。
【請求項11】
前記予測部は、前記出没位置の予測結果に基づき、前記有害動物に対する対策を行うべき対策位置を予測し、
前記可視化部は、前記対策位置の予測結果を前記地図に表示する、
請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項12】
前記可視化部は、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき、前記有害動物情報の詳細を示す詳細情報を前記可視化情報として生成し、前記位置情報が示す位置と対応する前記地図の位置に表示する、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項13】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲において行われた前記有害動物に対する対策の内容を示す対策情報を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記対策情報が示す前記対策が行われた位置を示す対策位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記対策情報と前記対策位置情報とに基づき、行われた前記対策の詳細を示す詳細情報を生成する、
請求項12に記載の管理装置。
【請求項14】
前記可視化部は、前記対策位置情報に基づき、前記対策位置情報が示す位置と対応する前記地図の位置を色で示す、
請求項13に記載の管理装置。
【請求項15】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲において発生した前記有害動物による被害の内容を示す被害情報を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記被害情報が示す前記被害が発生した位置を示す被害位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記被害情報と前記被害位置情報とに基づき、発生した前記被害の詳細を示す詳細情報を生成する、
請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項16】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲において捕獲された前記有害動物を示す捕獲情報を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記捕獲情報が示す前記有害動物が捕獲された位置を示す捕獲位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記捕獲情報と前記捕獲位置情報とに基づき、捕獲された前記有害動物の詳細を示す詳細情報を生成する、
請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項17】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲において目撃された前記有害動物を示す目撃情報を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記目撃情報が示す前記有害動物が目撃された位置を示す目撃位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記目撃情報と前記目撃位置情報とに基づき、目撃された前記有害動物の詳細を示す詳細情報を生成する、
請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項18】
前記有害動物情報取得部は、前記管理対象範囲で観測装置によって撮像された観測画像を前記有害動物情報として取得し、
前記位置情報取得部は、前記観測画像が撮像された位置を示す観測位置情報を前記位置情報として取得し、
前記可視化部は、前記観測画像に基づき取得される前記管理対象範囲において観測された前記有害動物を示す観測情報と前記観測位置情報とに基づき、観測された前記有害動物の詳細を示す詳細情報を生成する、
請求項12から請求項17のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項19】
有害動物情報取得部が、管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得過程と、
位置情報取得部が、前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得過程と、
地図情報取得部が、前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得過程と、
可視化部が、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化過程と、
を含む管理方法。
【請求項20】
コンピュータを、
管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得手段と、
前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、害鳥獣などの有害動物を効率的に捕獲するために、有害動物に対する対策に関する情報を共有するためのシステムが各種提案されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、有害動物の捕獲チームを構成する複数のユーザが、有害動物を捕獲するための罠のライブ画像や餌付け場所のライブ画像を共有することや、罠が作動したことを知らせる通知を受け取ることが可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、狩猟者の高齢化や担い手の減少に伴い、有害動物に対する対策に関するノウハウの属人化が進んでいる。経験が豊富な狩猟者や自治体の担当者などの場合、特許文献1の技術のようにして共有された情報をもとに、経験や勘に基づきより最適な対策を検討することが可能である。しかしながら、経験が浅い狩猟者や自治体の担当者などの場合、単に情報を共有されただけでは、より最適な対策を検討することは困難である。対策の検討に有効な情報は、特許文献1の技術で共有されているような罠に関する情報だけではない。そのため、経験が浅い狩猟者や自治体の担当者などの場合、共有される情報の種類や量が増えるほど、最適な対策の検討はより困難となる。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、有害動物に対する対策の検討を容易に行うことが可能な管理装置、管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る管理装置は、管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得部と、前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得部と、前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得部と、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る管理方法は、有害動物情報取得部が、管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得過程と、位置情報取得部が、前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得過程と、地図情報取得部が、前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得過程と、可視化部が、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化過程と、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する有害動物情報取得手段と、前記有害動物情報に対応する位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記管理対象範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記有害動物情報と前記位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、前記地図情報が示す地図に表示する可視化手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、有害動物に対する対策の検討を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係る管理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る管理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る捕獲情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る目撃情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る植生情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る地形情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る対策情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る被害情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係る観測情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係る可視化情報として表示される詳細情報の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態に係る可視化情報として表示されるヒートマップの一例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係る管理装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0013】
<1.管理システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る管理システム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る管理システム1の構成の一例を示す図である。
【0014】
(1)管理システム1
管理システム1は、管理対象範囲に生息している有害動物に関する情報を示す有害動物情報と各有害動物情報に対応する位置情報を収集し、収集した情報に基づき可視化した情報を示す可視化情報を生成し、生成した可視化情報を表示可能な表示画像を出力するシステムである。
管理対象範囲は、自治体が有害動物に関する管理を行う範囲である。例えば、管理対象範囲は、県、市、区、町、村などの単位で設定される。
有害動物は、例えば、人間に対して肉体的な被害を与える動物、畑を荒らすなどして農作物に被害を与える動物、家畜や養殖魚等に被害を与える動物などの害鳥獣である。具体的に、害鳥獣は、イノシシ、クマ、シカ、サル、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ、カワウなどである。なお、害鳥獣の種類は、かかる例に限定されない。
【0015】
図1に示すように、管理システム1は、自治体端末10と、観測装置11と、目撃者端末14と、罠15と、管理装置20と、ユーザ端末30とで構成されている。
管理装置20は、ネットワークNWを介して、自治体端末10と、観測装置11と、目撃者端末14と、罠15と、ユーザ端末30と通信可能に接続されている。
ネットワークNWを介した通信は、有線通信又は無線通信のいずれを用いた通信であってもよい。また、ネットワークNWを介した通信では、LPWA(Low Power Wide Area)、5G(第5世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)、3G(第3世代移動通信システム)など、いずれの通信規格が用いられてもよい。また、ネットワークNWを介した通信では、管理装置20と通信を行う相手に応じて通信規格が選択されてもよい。
【0016】
(2)自治体端末10
自治体端末10は、自治体の担当者によって利用される端末である。自治体端末10は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ、スピーカなど)、中央処理装置などを備える。自治体端末10には、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット、サーバ装置などのいずれの端末が用いられてもよい。
【0017】
自治体は、自治体端末10を用いて、有害動物情報と、当該有害動物情報に対応する位置情報を管理する。自治体端末10は、自治体の担当者が担当業務にて入手した有害動物情報とその位置情報や、有害動物の狩猟者や目撃者によって報告された有害動物情報とその位置情報を管理する。
自治体端末10は、県、市、区、町、村、部署、又は担当者ごとに任意の台数が利用されてよい。自治体では、県、市、区、町、村ごとに管理する有害動物情報の内容が異なる場合や、各自治体内の部署ごとに管理する有害動物情報の内容が異なる場合がある。本実施形態では、各自治体端末10は、ネットワークNWを介して、それぞれの端末が有する有害動物情報とその位置情報を、管理装置20へ送信する。
【0018】
(3)観測装置11
観測装置11は、有害動物を観測するための装置である。観測装置11は、撮像装置を備え、当該撮像装置で撮像することで観測を行う。観測装置11が撮像装置で撮像した画像は、以下では「観測画像」とも称される。観測装置11は、観測画像を有害動物情報として取得する。観測装置11は、ネットワークNWを介して、撮像して得られた観測画像と、観測画像を撮像した位置を示す位置情報を管理装置20へ送信する。なお、観測画像は、静止画又は動画のいずれであってもよい。
図1に示すように、観測装置11は、ドローン12と、定点カメラ13とを備える。
【0019】
(3-1)ドローン12
ドローン12は、空から有害動物を観測する装置である。ドローン12は、サーモグラフィカメラ備える。ドローン12は、サーモグラフィカメラを用いて、管理対象範囲内を定期的に空撮することで、空から有害動物を観測する。ドローン12は、ネットワークNWを介して、空撮によって得られた観測画像と、空撮した位置を示す位置情報を管理装置20へ送信する。
【0020】
(3-2)定点カメラ13
定点カメラ13は、管理対象範囲内の任意の位置に設けられ、設けられた位置から有害動物を観測する装置である。定点カメラ13は、ネットワークNWを介して、撮像して得られた観測画像と、定点カメラ13が設けられている位置を示す位置情報を管理装置20へ送信する。
【0021】
観測装置11を用いることで、人が現地観測を行う必要がなくなるため、現地観測の省人化を実現することができる。なお、ドローン12や定点カメラ13などの観測装置11で撮像された観測画像は、SDカードを用いて管理装置20へ保存されてもよい。
【0022】
(4)目撃者端末14
目撃者端末14は、有害動物の目撃者によって利用される端末である。目撃者端末14は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ、スピーカなど)、中央処理装置などを備える。目撃者端末14には、例えば、PC、スマートフォン、タブレットなどのいずれの端末が用いられてもよい。
目撃者は、有害動物を目撃した場合に、目撃者端末14を操作して通報することができる。目撃者は、例えば、メール、通報用サイトへの入力などによって、有害動物の目撃を通報する。目撃者端末14は、ネットワークNWを介して、通報内容を示す情報を管理装置20へ送信する。
なお、目撃者によって通報された情報は、自治体端末10にて管理されてもよい。この場合、メールや通報用サイトへ入力された情報などは、ネットワークNWを介して、目撃者端末14から自治体端末10へ送信される。電話によって通報された情報は、例えば、自治体の担当者が自治体端末10へ入力する。目撃者によって通報された情報が自治体端末10にて管理される場合、当該情報は、ネットワークNWを介して、自治体端末10から管理装置20へ送信される。
【0023】
(5)罠15
罠15は、有害動物を捕獲するための罠である。罠15は、例えば、箱罠、括り罠、囲い罠などである。なお、罠の種類は、かかる例に限定されない。
罠15が設けられる位置は、山地、農地、住宅地など、特に限定されない。罠15は、捕獲する有害動物の種類や被害の内容に応じて、管理対象範囲内の任意の位置に設けられる。例えば、罠15は、狩猟のために山地に設けられたり、人的被害を防ぐために住宅地に設けられたり、作物の被害を防ぐために農地に設けられたりする。
罠15には、罠15が作動したか否かを検出するための装置や、有害動物が捕獲されたか否かを検出するための装置や、捕獲された動物の種類を特定するための装置などが設けられる。罠15に設けられた各装置が検出した情報は、ネットワークNWを介して、罠15が設けられている位置を示す位置情報とともに管理装置20へ送信される。
【0024】
(6)管理装置20
管理装置20は、有害動物情報とその位置情報を収集し、収集した情報に基づき可視化情報を出力する装置である。管理装置20は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ、スピーカなど)、中央処理装置などを備える。管理装置20は、例えば、PCによって実現されるサーバ装置である。
管理装置20は、ネットワークNWを介して、自治体端末10と、観測装置11と、目撃者端末14と、罠15とから有害動物情報とその位置情報を取得する。管理装置20は、取得した各情報に基づき、可視化情報を生成する。管理装置20は、生成した可視化情報を管理対象範囲の地図に表示する表示画像を生成する。管理装置20は、ネットワークNWを介して、生成した表示画像をユーザ端末30へ送信し、表示させる。
【0025】
(7)ユーザ端末30
ユーザ端末30は、管理システム1のユーザによって利用される端末である。管理システム1のユーザは、例えば、狩猟者や自治体の担当者である。ユーザ端末30は、入力装置(マウス、キーボード、タッチパネルなど)、出力装置(ディスプレイ、スピーカなど)、中央処理装置などを備える。ユーザ端末30には、例えば、PC、スマートフォン、タブレットなどのいずれの端末が用いられてもよい。
ユーザ端末30は、ネットワークNWを介して管理装置20から受信した表示画像を、ディスプレイなどの表示装置に表示する。
【0026】
<2.管理装置の機能構成>
以上、本実施形態に係る管理システム1の構成について説明した。続いて、
図2を参照して、本実施形態に係る管理装置20の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る管理装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、通信部210と、入力部220と、記憶部230と、制御部240と、出力部250とを備える。
【0027】
(1)通信部210
通信部210は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部210は、ネットワークNWを介して、自治体端末10と、観測装置11と、目撃者端末14と、罠15と通信を行う。通信部210は、自治体端末10と、観測装置11と、目撃者端末14と、罠15との通信において、有害動物情報とその位置情報を受信する。また、通信部210は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末30と通信を行う。通信部210は、ユーザ端末30との通信において、可視化情報を送信する。
【0028】
(2)入力部220
入力部220は、入力を受け付ける機能を有する。例えば、入力部220は、管理装置20がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって入力された情報の入力を受け付ける。
【0029】
(3)記憶部230
記憶部230は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部230は、管理装置20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
記憶部230は、通信部210が受信した有害動物情報とその位置情報や、管理対象範囲の地図情報や、管理装置20にて生成された可視化情報や表示画像などを記憶する。
【0030】
(4)制御部240
制御部240は、管理装置20の動作全般を制御する機能を有する。制御部240は、例えば、管理装置20がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部240は、有害動物情報取得部241と、位置情報取得部242と、地図情報取得部243と、解析部244と、予測部245と、可視化部246と、出力処理部247とを備える。
【0031】
(4-1)有害動物情報取得部241
有害動物情報取得部241は、管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する機能を有する。本実施形態では、有害動物情報取得部241は、例えば、捕獲情報と、目撃情報と、観測画像と、植生情報と、地形情報と、対策情報と、被害情報とを取得する。
【0032】
捕獲情報は、管理対象範囲において捕獲された有害動物を示す情報である。有害動物情報取得部241は、捕獲情報を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した捕獲情報を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した捕獲情報を可視化部246へ出力する。
【0033】
ここで
図3を参照して、捕獲情報のデータ構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る捕獲情報のデータ構成の一例を示す図である。
図3に示すように、捕獲情報は、捕獲日時と、捕獲位置と、捕獲方法と、捕獲動物と、性別と、年齢と、体長と、体重とを含むデータ構成となっている。
【0034】
捕獲日時は、有害動物が捕獲された日時を示す情報である。
図3には一例として、捕獲日時が「2021/11/10 13:20」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
捕獲位置は、有害動物が捕獲された位置を示す情報である。
図3には一例として、捕獲位置が「(X
1,Y
1)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
捕獲方法は、有害動物が捕獲された方法を示す情報である。
図3には一例として、捕獲方法が「箱罠」である例が示されているが、かかる例に限定されない。捕獲方法は、他に、括り罠、囲い罠、狩猟などであってもよい。
捕獲動物は、捕獲された有害動物の種類を示す情報である。
図3には一例として、捕獲動物が「イノシシ」である例が示されているが、かかる例に限定されない。捕獲動物は、他に、クマ、シカ、サル、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ、カワウなどであってもよい。
性別は、捕獲された有害動物の性別を示す情報である。
図3には一例として、性別が「オス」である例が示されているが、かかる例に限定されず、例えばメスであってもよい。
年齢は、捕獲された有害動物の年齢を示す情報である。
図3には一例として、年齢が「1歳」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
体長は、捕獲された有害動物の体長を示す情報である。
図3には一例として、体長が「130cm」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
体重は、捕獲された有害動物の体重を示す情報である。
図3には一例として、体重が「140kg」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
【0035】
目撃情報は、管理対象範囲において目撃された有害動物を示す情報である。有害動物情報取得部241は、目撃情報を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した目撃情報を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した目撃情報を可視化部246へ出力する。
【0036】
ここで
図4を参照して、目撃情報のデータ構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る目撃情報のデータ構成の一例を示す図である。
図4に示すように、目撃情報は、目撃日時と、目撃位置と、目撃動物と、目撃数とを含むデータ構成となっている。
【0037】
目撃日時は、有害動物が目撃された日時を示す情報である。
図4には一例として、目撃日時が「2021/11/10 13:50」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
目撃位置は、有害動物が目撃された位置を示す情報である。
図4には一例として、目撃位置が「(X
2,Y
2)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
目撃動物は、目撃された有害動物の種類を示す情報である。
図4には一例として、目撃動物が「サル」である例が示されているが、かかる例に限定されない。目撃動物は、他に、イノシシ、クマ、シカ、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ、カワウなどであってもよい。
目撃数は、目撃された有害動物の個体数を示す情報である。
図4には、目撃数が「3」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
【0038】
観測画像は、管理対象範囲で観測装置11によって撮像された画像である。有害動物情報取得部241は、観測画像を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した観測画像を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した観測画像を解析部244へ出力する。
【0039】
植生情報は、管理対象範囲における植生を示す情報である。有害動物情報取得部241は、植生情報を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した植生情報を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した植生情報を予測部245又は可視化部246へ出力する。
【0040】
ここで
図5を参照して、植生情報のデータ構成について説明する。
図5は、本実施形態に係る植生情報のデータ構成の一例を示す図である。
図5に示すように、植生情報は、対象時期と、植生位置と、植生状態とを含むデータ構成となっている。
【0041】
対象時期は、植生状態が示す状態となる時期を示す情報である。
図5には一例として、対象時期が「冬」である例が示されているが、かかる例に限定されない。例えば、対象時期は、冬以外の季節であってもよいし、日時で示されてもよい。
植生位置は、植生状態が示す状態となる位置を示す情報である。
図5には一例として、植生位置が「(X
3,Y
3)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
植生状態は、植生の状態を示す情報である。
図5には一例として、植生状態が「雑草が減る」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
【0042】
地形情報は、管理対象範囲における地形を示す情報である。有害動物情報取得部241は、地形情報を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した地形情報を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した地形情報を予測部245又は可視化部246へ出力する。
【0043】
ここで
図6を参照して、地形情報のデータ構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る地形情報のデータ構成の一例を示す図である。
図6に示すように、地形情報は、地形位置と、地形状態とを含むデータ構成となっている。
【0044】
地形位置は、地形状態が示す状態となる位置を示す情報である。
図6には一例として、地形位置が「(X
4,Y
4)」と「(X
5,Y
5)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
地形状態は、地形の状態を示す情報である。
図6には一例として、地形位置が「(X
4,Y
4)」である位置における地形状態が「沢沿い」、地形位置が「(X
5,Y
5)」である位置における地形状態が「高低差あり」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
【0045】
対策情報は、管理対象範囲において行われた有害動物に対する対策の内容を示す情報である。有害動物情報取得部241は、対策情報を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した対策情報を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した対策情報を可視化部246へ出力する。
【0046】
ここで
図7を参照して、対策情報のデータ構成について説明する。
図7は、本実施形態に係る対策情報のデータ構成の一例を示す図である。
図7に示すように、対策情報は、対策日時と、対策位置と、対策内容と、対策動物とを含むデータ構成となっている。
【0047】
対策日時は、有害動物に対する対策が行われた日時を示す情報である。
図7には一例として、対策日時が「2021/11/10 15:00」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
対策位置は、有害動物に対する対策が行われた位置を示す情報である。
図7には一例として、対策位置が「(X
6,Y
6)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
対策内容は、有害動物に対する対策の内容を示す情報である。
図7には一例として、対策内容が「電気柵設置」である例が示されているが、かかる例に限定されない。対策内容は、他に、ワイヤーメッシュや複合柵などであってもよい。
対策動物は、対策の対象である有害動物の種類を示す情報である。
図7には一例として、対策動物が「イノシシ」である例が示されているが、かかる例に限定されない。対策動物は、他に、クマ、シカ、サル、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ、カワウなどであってもよい。
【0048】
被害情報は、管理対象範囲において発生した有害動物による被害の内容を示す情報である。有害動物情報取得部241は、被害情報を有害動物情報の1つとして取得する。有害動物情報取得部241は、取得した被害情報を記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、有害動物情報取得部241は、取得した被害情報を可視化部246へ出力する。
【0049】
ここで
図8を参照して、被害情報のデータ構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る被害情報のデータ構成の一例を示す図である。
図8に示すように、被害情報は、被害日時と、被害位置と、被害対象と、加害動物とを含むデータ構成となっている。
【0050】
被害日時は、有害動物による被害が発生した日時を示す情報である。
図8には一例として、被害日時が「2021/11/10 23:30」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
被害位置は、有害動物による被害が発生した位置を示す情報である。
図8には一例として、被害位置が「(X
7,Y
7)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
被害対象は、有害動物による被害を受けた対象を示す情報である。
図8には一例として、被害対象が「水稲」である例が示されているが、かかる例に限定されない。被害対象は、他に、柿、柵(防護柵)などであってもよい。
加害動物は、被害対象に害を加えた有害動物の種類を示す情報である。
図8には一例として、加害動物が「イノシシ」である例が示されているが、かかる例に限定されない。加害動物は、他に、クマ、シカ、サル、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ、カワウなどであってもよい。
【0051】
(4-2)位置情報取得部242
位置情報取得部242は、有害動物情報に対応する位置情報を取得する機能を有する。本実施形態では、位置情報取得部242は、例えば、捕獲位置情報と、目撃位置情報と、観測位置情報と、植生位置情報と、地形位置情報と、対策位置情報と、被害位置情報とを取得する。
【0052】
捕獲位置情報は、捕獲情報が示す有害動物が捕獲された位置を示す情報である。位置情報取得部242は、捕獲位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した捕獲位置情報を捕獲情報と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した捕獲位置情報を可視化部246へ出力する。
【0053】
目撃位置情報は、目撃情報が示す有害動物が目撃された位置を示す情報である。位置情報取得部242は、目撃位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した目撃位置情報を目撃情報と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した目撃位置情報を可視化部246へ出力する。
【0054】
観測位置情報は、観測画像が撮像された位置を示す情報である。位置情報取得部242は、観測位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した観測位置情報を観測画像と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した観測位置情報を解析部244へ出力する。
【0055】
植生位置情報は、植生情報が示す植生状態である位置を示す情報である。位置情報取得部242は、植生位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した植生位置情報を植生情報と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した植生位置情報を予測部245又は可視化部246へ出力する。
【0056】
地形位置情報は、地形情報が示す地形状態である位置を示す情報である。位置情報取得部242は、地形位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した地形位置情報を地形情報と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した地形位置情報を予測部245又は可視化部246へ出力する。
【0057】
対策位置情報は、対策情報が示す対策が行われた位置を示す情報である。位置情報取得部242は、対策位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した対策位置情報を対策情報と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した対策位置情報を可視化部246へ出力する。
【0058】
被害位置情報は、被害情報が示す被害が発生した位置を示す情報である。位置情報取得部242は、被害位置情報を位置情報の1つとして取得する。位置情報取得部242は、取得した被害位置情報を被害情報と対応付けて記憶部230に書き込んで、記憶させる。また、位置情報取得部242は、取得した被害位置情報を可視化部246へ出力する。
【0059】
(4-3)地図情報取得部243
地図情報取得部243は、管理対象範囲の地図情報を取得する機能を有する。地図情報は、管理対象範囲の地図を示す情報である。例えば、地図情報取得部243は、記憶部230に記憶されている地図情報を取得する。地図情報取得部243は、取得した地図情報を可視化部246へ出力する。
【0060】
(4-4)解析部244
解析部244は、観測画像を解析する機能を有する。解析部244は、有害動物情報取得部241が取得した観測画像を解析する。解析部244は、例えば、AI(Artificial Intelligence)によって、機械学習(例えばディープラーニング)した学習済みモデルを用いて、観測画像を解析する。
解析部244は、観測画像を解析することで、観測画像に写る有害動物の情報を取得する。観測画像の解析によって得られる有害動物の情報は、例えば、有害動物の種類と個体数である。解析部244は、観測画像の解析によって得られた情報に対して、観測日時(撮像日時)と、観測位置と、観測方法を対応付けた情報を観測情報として取得する。
解析部244は、取得した観測情報を可視化部246へ出力する。
【0061】
ここで、
図9を参照して、観測情報のデータ構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る観測情報のデータ構成の一例を示す図である。
図9に示すように、観測情報は、観測日時と、観測位置と、観測動物と、観測数と、観測方法とを含むデータ構成となっている。
【0062】
観測日時は、有害動物が観測された日時(観測画像の撮像日時)を示す情報である。
図9には一例として、観測日時が「2021/11/10 14:00」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
観測位置は、有害動物が観測された位置(観測画像を撮像した位置)を示す情報である。
図9には一例として、観測位置が「(X
8,Y
8)」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
観測動物は、観測された有害動物の種類を示す情報である。
図9には一例として、観測動物が「イノシシ」である例が示されているが、かかる例に限定されない。観測動物は、他に、クマ、シカ、サル、オオカミ、タヌキ、キツネ、イタチ、カワウなどであってもよい。
観測数は、観測された有害動物の個体数を示す情報である。
図9には、一例として、観測数が「2」である例が示されているが、かかる例に限定されない。
観測方法は、有害動物を観測した方法を示す情報である。
図9には、一例として、観測方法が「ドローン」である例が示されているが、かかる例に限定されず、例えば定点カメラであってもよい。
【0063】
(4-5)予測部245
予測部245は、各種の予測を行う機能を有する。予測部245は、有害動物情報取得部241によって取得された有害動物情報に基づき、有害動物の出没位置を予測する。予測部245は、予測結果を可視化部246へ出力する。
【0064】
例えば、予測部245は、有害動物情報のうち植生情報に基づき、有害動物の出没位置を予測する。一例として、
図5に示した植生情報の場合、(X
3,Y
3)の位置では冬になると雑草が減ることが示されている。雑草が減ると土を掘り起こしやすくなるため、地中にいる虫などを餌とする有害動物(例えばイノシシ)が出没しやすくなる。よって、予測部245は、冬には有害動物が(X
3,Y
3)の位置に出没すると予測する。
【0065】
例えば、予測部245は、有害動物情報のうち地形情報に基づき、有害動物の出没位置を予測する。一例として、
図6に示した地形情報の場合、(X
4,Y
4)の位置は沢沿いであることが示されている。有害動物は、沢沿いに出没する傾向がある。よって、予測部245は、有害動物が沢沿いである(X
4,Y
4)の位置に出没すると予測する。また、
図6に示した地形情報の場合、(X
5,Y
5)の位置は高低差があることが示されている。有害動物は、高低差がある場所には出没しない傾向がある。よって、予測部245は、有害動物が高低差のある(X
5,Y
5)の位置には出没しないと予測する。
【0066】
予測部245は、出没位置の予測結果に基づき、有害動物に対する対策を行うべき対策位置を予測する。例えば、予測部245は、有害動物が出没すると予測した位置を、対策を行うべき対策位置であると予測する。
【0067】
(4-6)可視化部246
可視化部246は、有害動物情報を可視化する機能を有する。例えば、可視化部246は、有害動物情報取得部241によって取得された有害動物情報と位置情報取得部242によって取得された位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、地図情報取得部243によって取得された地図情報が示す地図に表示する。具体的に、可視化部246は、有害動物情報と位置情報に基づき可視化情報を生成し、生成した可視化情報を地図に表示可能な表示画像を生成する。そして、可視化部246が生成した表示画像は、ユーザ端末30に表示される。
【0068】
可視化部246は、有害動物情報と位置情報とに基づき、有害動物情報の詳細を示す詳細情報を可視化情報として生成する。可視化部246は、詳細情報の生成に用いて有害動物情報の位置情報が示す位置と対応する地図の位置に、生成した詳細情報を表示する。
【0069】
可視化部246は、有害動物情報の内容に応じた詳細情報を生成する。
例えば、可視化部246は、捕獲情報と捕獲位置情報とに基づき、捕獲された有害動物の詳細を示す詳細情報を生成する。一例として、
図3に示した捕獲情報の場合、可視化部246は、捕獲日時が「2021/11/10 13:20」、捕獲方法が「箱罠」、捕獲動物が「イノシシ」、性別が「オス」、年齢が「1歳」、体長が「130cm」、体重が「140kg」であることなどを示す詳細情報を生成する。そして、可視化部246は、地図の(X
1,Y
1)の位置に生成した詳細情報を表示する。
【0070】
また、可視化部246は、目撃情報と目撃位置情報とに基づき、目撃された有害動物の詳細を示す詳細情報を生成する。一例として、
図4に示した目撃情報の場合、可視化部246は、目撃日時が「2021/11/10 13:50」、目撃動物が「サル」、目撃数が「3」であることなどを示す詳細情報を生成する。そして、可視化部246は、地図の(X
2,Y
2)の位置に生成した詳細情報を表示する。
【0071】
例えば、可視化部246は、有害動物情報のうち対策情報と対策位置情報とに基づき、行われた対策の詳細を示す詳細情報を生成する。一例として、
図7に示した対策情報の場合、可視化部246は、対策日時が「2021/11/10 15:00」、対策内容が「電気柵設置」、対策動物が「イノシシ」であることなどを示す詳細情報を生成する。そして、可視化部246は、地図の(X
6,Y
6)の位置に生成した詳細情報を表示する。
【0072】
また、可視化部246は、対策位置情報に基づき、対策位置情報が示す位置と対応する地図の位置を色で示す。例えば、可視化部246は、対策位置情報が示す位置と対応する地図の位置に対策情報をマッピングし、マッピングした位置に任意の色を付ける。
可視化部246は、対策内容の違いを異なる色で表現する。例えば、可視化部246は、対策内容が同じ対策情報をそれぞれマッピングした2つの位置には、それぞれ同じ色を付ける。一方、可視化部246は、対策内容が異なる対策情報をそれぞれマッピングした2つの位置には、互いに異なる色を付ける。
【0073】
また、可視化部246は、有害動物情報のうち被害情報と被害位置情報とに基づき、発生した被害の詳細を示す詳細情報を生成する。一例として、
図8に示した被害情報の場合、可視化部246は、被害日時が「2021/11/10 23:30」、被害対象が「水稲」、加害動物が「イノシシ」であることなどを示す詳細情報を生成する。そして、可視化部246は、地図の(X
7,Y
7)の位置に生成した詳細情報を表示する。
【0074】
また、可視化部246は、有害動物情報のうち観測情報と観測位置情報とに基づき、観測された有害動物の詳細を示す詳細情報を生成する。一例として、
図9に示した観測情報の場合、可視化部246は、観測日時が「2021/11/10 14:00」、観測動物が「イノシシ」、観測数が「2」、観測方法が「ドローン」であることなどを示す詳細情報を生成する。そして、可視化部246は、地図の(X
8,Y
8)の位置に生成した詳細情報を表示する。
【0075】
可視化部246は、対策位置の予測結果を地図に表示する。例えば、可視化部246は、予測部245が出没位置の予測結果に基づき予測した、有害動物に対する対策を行うべき対策位置と対応する地図の位置に、当該対策の内容を表示する。
【0076】
ここで、
図10を参照して、地図に表示される詳細情報について説明する。
図10は、本実施形態に係る可視化情報として表示される詳細情報の一例を示す図である。
図10には、ユーザ端末30に表示される表示画像40が示されている。表示画像40には、背景地図選択部41と、動物種類選択部42と、対策種類選択部43と、地図部44が示されている。
【0077】
背景地図選択部41では、地図部44に表示する地図の種類を選択することができる。動物種類選択部42では、地図部44に情報を表示したい動物の種類を選択することができる。対策種類選択部43では、地図部44に表示したい対策の種類を選択することができる。地図部44には、管理対象範囲の地図が表示される。
【0078】
図10に示す例では、背景地図選択部41で標準地図が選択され、動物種類選択部42でイノシシが選択され、対策種類選択部43で電気柵が選択されている。このため、地図部44には、管理対象範囲の標準地図が表示され、標準地図の上にイノシシと電気柵に関する情報が表示されている。例えば、標準地図の上に表示されているイノシシのアイコン45は、イノシシが出没した位置を示している。具体的には、イノシシが捕獲又は目撃された位置である。いずれかのアイコン45を選択すると、吹き出し46が表示され、その中にイノシシに関する詳細情報が表示される。また、標準地図の上に表示されている塗りつぶされた領域47は、電気柵が設置されている位置を示している。いずれかの領域47を選択することで、イノシシに関する詳細情報の表示と同様に、電気柵に関する詳細情報が表示されてもよい。
【0079】
可視化部246は、有害動物情報と位置情報とに基づき、管理対象範囲における有害動物の個体数を示すヒートマップを可視化情報として生成し、地図に表示してもよい。
まず、可視化部246は、取得された位置情報が示す位置と対応する地図の位置に、取得された有害動物情報をマッピングする。
次いで、可視化部246は、有害動物情報がマッピングされた数に応じて、ヒートマップの色の濃淡を決定する。具体的に、可視化部246は、地図を複数の区画に分割し、各々の区画に対応する有害動物情報に基づき、区画ごとにヒートマップの色の濃淡を決定する。より具体的に、可視化部246は、各区画にマッピングされた有害動物情報の数に応じて、各区画の色の濃淡を決定する。なお、本実施形態では、有害動物情報がマッピングされた数が多い区画ほど色を濃くし、マッピングされた数が少ない区画ほど色を薄くする。
【0080】
可視化部246は、有害動物情報の内容に応じたヒートマップを生成する。
例えば、可視化部246は、捕獲情報と捕獲位置情報とに基づき、捕獲された有害動物の個体数を示すヒートマップを生成する。この場合、可視化部246は、捕獲情報がマッピングされた数が多い区画ほど色を濃くし、マッピングされた数が少ない区画ほど色を薄くする。即ち、可視化部246は、捕獲された有害動物が多い区画ほど色が濃く、捕獲された有害動物が少ない区画ほど色が薄いヒートマップを生成する。
【0081】
また、可視化部246は、目撃情報と目撃位置情報とに基づき、目撃された有害動物の個体数を示すヒートマップを生成する。この場合、可視化部246は、目撃情報がマッピングされた数が多い区画ほど色を濃くし、マッピングされた数が少ない区画ほど色を薄くする。即ち、可視化部246は、目撃された有害動物が多い区画ほど色が濃く、目撃された有害動物が少ない区画ほど色が薄いヒートマップを生成する。
【0082】
また、可視化部246は、観測情報と観測位置情報とに基づき、観測された有害動物の個体数を示すヒートマップを生成する。この場合、可視化部246は、観測情報がマッピングされた数が多い区画ほど色を濃くし、マッピングされた数が少ない区画ほど色を薄くする。即ち、可視化部246は、観測された有害動物が多い区画ほど色が濃く、観測された有害動物が少ない区画ほど色が薄いヒートマップを生成する。
【0083】
また、可視化部246は、予測部245による出没位置の予測結果を示すヒートマップを生成してもよい。この場合、可視化部246は、有害動物が出没すると予測された位置と対応する地図の位置に、予測結果をマッピングする。そして、可視化部246は、予測結果がマッピングされた数が多い区画ほど色を濃くし、マッピングされた数が少ない区画ほど色を薄くする。即ち、可視化部246は、有害動物が出没すると予測された回数が多い区画ほど色が濃く、有害動物が出没すると予測された回数が少ない区画ほど色が薄いヒートマップを生成する。
【0084】
ここで、
図11を参照して、地図に表示されるヒートマップについて説明する。
図11は、本実施形態に係る可視化情報として表示されるヒートマップの一例を示す図である。
図11には、ユーザ端末30に表示される表示画像50が示されている。表示画像50には、背景地図選択部51と、動物種類選択部52と、対策種類選択部53と、地図部54が示されている。
【0085】
背景地図選択部51では、地図部54に表示する地図の種類を選択することができる。動物種類選択部52では、地図部54に情報を表示したい動物の種類を選択することができる。対策種類選択部53では、地図部54に表示したい対策の種類を選択することができる。地図部54には、管理対象範囲の地図が複数の区画に分割された状態で表示されている。
【0086】
図11に示す例では、背景地図選択部51で標準地図が選択され、動物種類選択部52でイノシシが選択され、対策種類選択部53では何も選択されていない。このため、地図部54には、管理対象範囲の標準地図が表示され、標準地図の上にイノシシの個体数(捕獲数、目撃数、観測数など)に関するヒートマップが表示されている。当該ヒートマップは、区画の色が濃くなるほどイノシシの個体数が多いことを示し、区画の色が薄くなるほどイノシシの個体数が少ないことを示している。
なお、ヒートマップの色の濃淡と有害動物の個体数の関係は
図11に示す例に限定されない。例えば、区画の色が濃くなるほど有害動物の個体数が少ないことを示し、区画の色が薄くなるほど有害動物の個体数が多いことを示してもよい。
【0087】
(4-7)出力処理部247
出力処理部247は、各種の出力を制御する機能を有する。例えば、出力処理部247は、可視化部246によって生成された表示画像をユーザ端末30に表示させる。具体的には、出力処理部247は、通信部210を介して、表示画像をユーザ端末30へ送信し、ユーザ端末30に表示させる。
【0088】
(5)出力部250
出力部250は、各種情報を出力する機能を有する。出力部250は、例えば、管理装置20がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部250は、出力処理部247からの入力に応じて、例えば画面や音声などを出力する。
【0089】
<3.処理の流れ>
以上、本実施形態に係る管理装置20の機能構成について説明した。続いて、
図12を参照して、本実施形態に係る管理装置20が行う処理の流れについて説明する。
図12は、本実施形態に係る管理装置20が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0090】
図12に示すように、まず、管理装置20の有害動物情報取得部241は、有害動物情報を取得する(ステップS101)。具体的に、有害動物情報取得部241は、通信部210が自治体端末10と、観測装置11と、目撃者端末14と、罠15との各々から受信した有害動物情報を取得する。
【0091】
次いで、位置情報取得部242は、有害動物情報取得部241によって取得された各有害動物情報と対応する位置情報を取得する(ステップS102)。なお、位置情報取得部242が取得する位置情報は、有害動物情報に含まれている位置情報であってもよいし、有害動物情報とは別に取得される位置情報であってもよい。
【0092】
次いで、地図情報取得部243は、管理対象範囲の地図情報を取得する(ステップS103)。地図情報取得部243は、地図情報を記憶部230から取得してもよいし、インターネットを介してWebから取得してもよい。
【0093】
次いで、解析部244は、有害動物情報取得部241によって取得された有害動物情報の中に観測画像が有る場合、当該観測画像の解析処理を行う(ステップS104)。解析部244は、観測画像に対する解析処理によって観測情報を取得する。
【0094】
次いで、予測部245は、有害動物情報取得部241によって取得された有害動物情報の中に植生情報や地形情報が有る場合、有害動物の出没位置や対策を行うべき対策位置を予測する予測処理を行う(ステップS105)。予測部245は、植生情報や地形情報に基づく予測処理によって予測結果を取得する。
【0095】
次いで、可視化部246は、可視化処理を行う(ステップS106)。具体的に、可視化部246は、ステップS101からステップS105までの処理で得られた各情報に基づき生成可能な詳細情報やヒートマップを可視化情報として生成する。そして、可視化部246は、可視化情報を地図に表示可能な表示画像を生成する。
【0096】
次いで、出力処理部247は、表示処理を行う(ステップS107)。具体的に、出力処理部247は、通信部210を介して、可視化部246によって生成された表示画像をユーザ端末30へ送信し、表示させる。
【0097】
以上説明したように、本実施形態に係る管理装置20は、有害動物情報取得部241と、位置情報取得部242と、地図情報取得部243と、可視化部246とを備える。
有害動物情報取得部241は、管理対象範囲に生息している有害動物に関する有害動物情報を取得する。位置情報取得部242は、有害動物情報に対応する位置情報を取得する。地図情報取得部243は、前記管理対象範囲の地図情報を取得する。可視化部246は、有害動物情報と位置情報とに基づき可視化した可視化情報を、地図情報が示す地図に表示する。
【0098】
かかる構成により、有害動物に関する多様な情報を考慮した情報が地図上に表示される。これにより、ユーザは、経験の浅い狩猟者や自治体の担当者などであっても、地図上に表示された情報をもとに、対策が必要な位置の検討や対策内容を容易に検討することができる。
【0099】
よって、本実施形態に係る管理装置20は、有害動物に対する対策の検討を容易に行うことを可能とする。
【0100】
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、上述した実施形態における管理装置20の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0101】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0102】
1…管理システム、10…自治体端末、11…観測装置、12…ドローン、13…定点カメラ、14…目撃者端末、15…罠、20…管理装置、30…ユーザ端末、40,50…表示画像、41,51…背景地図選択部、42,52…動物種類選択部、43,53…対策種類選択部、44,54…地図部、45…アイコン、47…領域、210…通信部、220…入力部、230…記憶部、240…制御部、241…有害動物情報取得部、242…位置情報取得部、243…地図情報取得部、244…解析部、245…予測部、246…可視化部、247…出力処理部、250…出力部、NW…ネットワーク