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特開2023-85591情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023085591
(43)【公開日】2023-06-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/08 20120101AFI20230614BHJP
【FI】
G06Q30/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199703
(22)【出願日】2021-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】505457776
【氏名又は名称】株式会社リミックスポイント
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】許田 剛直
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB73
(57)【要約】
【課題】出品されることが妥当ではない出品物が出品されてしまう事態の発生を低減させる。
【解決手段】情報処理装置3は、出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付ける出品物受付部332と、出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を出品者が使用する情報端末に表示させる提示部331と、SNSにおいて、投稿されたメッセージに対応する出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得する取得部333と、評価情報に基づいて、出品物の出品の当否を判定する判定部335と、を有し、提示部331は、判定部335が出品物の出品が妥当であると判定した場合に、出品物が出品中であることを示す情報を提供する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付ける出品物受付部と、
前記出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を前記出品者が使用する情報端末に表示させる投稿補助部と、
前記SNSにおいて、投稿された前記メッセージに対応する前記出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得する取得部と、
前記評価情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定する判定部と、
前記判定部が前記出品物の出品が妥当であると判定した場合に、前記出品物が出品中であることを示す情報を提供する情報提供部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記出品者による前記SNSの利用状況を特定するための状況情報をさらに取得し、
前記判定部は、さらに前記状況情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部が所定の時間間隔で前記評価情報を取得するごとに、当該評価情報に基づいて、前記SNSユーザによる評価を数値化した評価値を算出する算出部をさらに有し、
前記判定部は、前記評価値が所定の閾値を超えたときに、前記出品物の出品が妥当であると判定する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報提供部は、前記判定部が前記出品物の出品が妥当であると判定していない場合、前記出品物の出品が妥当であると判定されるための条件を示す情報を提供する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
需要者から、出品された前記出品物の購入を受け付ける購入受付部と、
前記購入受付部が前記出品物の購入を受け付けた場合に、前記評価情報によって示される評価を行った前記SNSユーザのうち所定の条件を満たす前記SNSユーザに報酬を付与する報酬付与部と、
をさらに有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記SNSにおいて、投稿された前記出品物情報に対して前記SNSユーザが付与した前記出品物のカテゴリを示すカテゴリ情報をさらに取得し、取得した前記カテゴリ情報と前記出品物情報とを関連付けて記憶部に記憶させ、
前記情報提供部は、前記需要者が指定した前記カテゴリに関連付けて前記記憶部に記憶された前記出品物情報を前記需要者に提供し、
前記報酬付与部は、前記購入受付部が前記出品物の購入を受け付けた場合に、前記出品物情報を提供する際に指定された前記カテゴリを付与した前記SNSユーザのうち所定の条件を満たす前記SNSユーザに報酬を付与する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記投稿補助部は、前記判定部が前記出品物の出品が妥当ではないと判定した場合、前記メッセージである第1メッセージとは異なるメッセージであって、前記判定部による判定に対する前記出品者の意見を示す第2メッセージを前記SNSに投稿するための画面を前記情報端末に表示させ、
前記取得部は、前記SNSにおいて、投稿された前記第2メッセージに対する前記SNSユーザによる見解を特定するための見解情報を取得し、
前記判定部は、前記見解情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を再び判定する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する、
出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付けるステップと、
前記出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を前記出品者が使用する情報端末に表示させるステップと、
前記SNSにおいて、投稿された前記メッセージに対応する前記出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得するステップと、
前記評価情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定するステップと、
前記出品物の出品が妥当であると判定した場合に、前記出品物が出品中であることを示す情報を提供するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付ける出品物受付部と、
前記出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を前記出品者が使用する情報端末に表示させる投稿補助部、
前記SNSにおいて、投稿された前記メッセージに対応する前記出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得する取得部、
前記評価情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定する判定部、及び
前記判定部が前記出品物の出品が妥当であると判定した場合に、前記出品物が出品中であることを示す情報を提供する情報提供部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、個人間における商取引を管理するシステムが知られている。特許文献1には、オークションに出品する出品物に関する情報の入力を支援する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-095815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような技術を用いることにより、出品者は、容易に出品物を出品することができる。しかしながら、オークションをはじめとする市場に出品された出品物の中には、偽物、贋作に該当するほかに、法令や公序良俗に違反しているおそれが高いなど、取引されるべきではない出品物が含まれる場合がある。また、市場に出品された出品物の中には、希少性が乏しいため出品された市場での取引にそぐわないものが含まれる場合がある。そのため、出品物が出品される前に、当該出品物が市場において取引されるに値する出品物であるか否か、すなわち、出品されることが妥当であるか否かを判断する仕組みを構築することが求められている。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、市場において出品されることが妥当ではない出品物が出品されてしまう事態の発生を低減させることができることができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付ける出品物受付部と、前記出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を前記出品者が使用する情報端末に表示させる投稿補助部と、前記SNSにおいて、投稿された前記メッセージに対応する前記出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得する取得部と、前記評価情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定する判定部と、前記判定部が前記出品物の出品が妥当であると判定した場合に、前記出品物が出品中であることを示す情報を提供する情報提供部と、を有する。
【0007】
前記取得部は、前記出品者による前記SNSの利用状況を特定するための状況情報をさらに取得し、前記判定部は、さらに前記状況情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定してもよい。
【0008】
前記情報処理装置は、前記取得部が所定の時間間隔で前記評価情報を取得するごとに、当該評価情報に基づいて、前記SNSユーザによる評価を数値化した評価値を算出する算出部をさらに有し、前記判定部は、前記評価値が所定の閾値を超えたときに、前記出品物の出品が妥当であると判定してもよい。
前記情報提供部は、前記判定部が前記出品物の出品が妥当であると判定していない場合、前記出品物の出品が妥当であると判定されるための条件を示す情報を提供してもよい。
【0009】
前記情報処理装置は、需要者から、出品された前記出品物の購入を受け付ける購入受付部と、前記購入受付部が前記出品物の購入を受け付けた場合に、前記評価情報によって示される評価を行った前記SNSユーザのうち所定の条件を満たす前記SNSユーザに報酬を付与する報酬付与部と、をさらに有してもよい。
【0010】
前記取得部は、前記SNSにおいて、投稿された前記出品物情報に対して前記SNSユーザが付与した前記出品物のカテゴリを示すカテゴリ情報をさらに取得し、取得した前記カテゴリ情報と前記出品物情報とを関連付けて記憶部に記憶させ、前記情報提供部は、前記需要者が指定した前記カテゴリに関連付けて前記記憶部に記憶された前記出品物情報を前記需要者に提供し、前記報酬付与部は、前記購入受付部が前記出品物の購入を受け付けた場合に、前記出品物情報を提供する際に指定された前記カテゴリを付与した前記SNSユーザのうち所定の条件を満たす前記SNSユーザに報酬を付与してもよい。
【0011】
前記投稿補助部は、前記判定部が前記出品物の出品が妥当ではないと判定した場合、前記メッセージである第1メッセージとは異なるメッセージであって、前記判定部による判定に対する前記出品者の意見を示す第2メッセージを前記SNSに投稿するための画面を前記情報端末に表示させ、前記取得部は、前記SNSにおいて、投稿された前記第2メッセージに対する前記SNSユーザによる見解を特定するための見解情報を取得し、前記判定部は、前記見解情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を再び判定してもよい。
【0012】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付けるステップと、前記出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を前記出品者が使用する情報端末に表示させるステップと、前記SNSにおいて、投稿された前記メッセージに対応する前記出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得するステップと、前記評価情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定するステップと、前記出品物の出品が妥当であると判定した場合に、前記出品物が出品中であることを示す情報を提供するステップと、を有する。
【0013】
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、出品者から、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付ける出品物受付部と、前記出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための画面を前記出品者が使用する情報端末に表示させる投稿補助部、前記SNSにおいて、投稿された前記メッセージに対応する前記出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得する取得部、前記評価情報に基づいて、前記出品物の出品の当否を判定する判定部、及び前記判定部が前記出品物の出品が妥当であると判定した場合に、前記出品物が出品中であることを示す情報を提供する情報提供部、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、市場において出品されることが妥当でない出品物が出品されてしまう事態の発生を低減させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】情報処理システムの概要を説明するための図である。
図2】情報処理装置の構成を示す図である。
図3】出品物管理データベースの構成の一例を示す図である。
図4】投稿画面の一例を模式的に表した図である。
図5】出品物画面の一例を模式的に表した図である。
図6】出品物画面の一例を模式的に表した図である。
図7】情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[情報処理システムSの概要]
まず、情報処理システムSの概要について説明する。図1は、情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、出品物を売買する売買サービスを提供するためのシステムである。出品物は、例えば、デジタルアート及びゲーム内のアイテム等のような無体物であるが、これに限らず、現実世界において存在する有体物であってもよい。
【0017】
売買サービスは、例えば、NFT(Non Fungible Token)マーケットプレイスをはじめとする個人間の電子商取引であって、所定の条件を満たしたことに応じて出品された出品物に対する売り手と買い手との間における売買を管理するサービスである。情報処理システムSは、情報端末1と、SNS(Social Networking Service)サーバ2と、情報処理装置3とを有する。
【0018】
情報端末1は、売買サービスの利用者が使用する端末であり、例えば、スマートフォン及びタブレット等である。利用者は、出品物を出品する出品者U(売り手)と、出品物を購入する需要者(買い手)とを含む。利用者は、例えば、売買サービスの会員であり、SNSの会員である。
【0019】
SNSサーバ2は、投稿されたメッセージを共有するサービス、いわゆるSNS(例えば、TWITTER(登録商標)、FACEBOOK(登録商標)、INSTAGRAM(登録商標)、YOUTUBE(登録商標)等)を管理するサーバである。SNSには、投稿されたメッセージに対して好意的な評価を提示する「いいね」機能と、投稿されたメッセージに返信する「リプライ」機能とが設けられている。
【0020】
情報処理装置3は、売買サービスを管理する装置であり、例えばサーバである。情報処理装置3は、利用者に関する情報を管理している。利用者に関する情報は、例えば、利用者の名前、利用者識別情報及び信頼度数等である。利用者識別情報は、利用者を識別するための情報であり、例えば、SNSのユーザID(identifier)である。信頼度数は、売買サービスにおいて利用者の信頼の度合いを示す数値であり、例えば、数値が高いほど売買サービスにおいて利用者に提供されるサービスが優遇される。
【0021】
以下において、情報処理システムSが出品物の出品の当否を判断する処理について図1を用いて説明する。まず、出品者Uが、情報端末1において売買サービスのサイトにアクセスしたことに応じて表示された表示画面で出品物情報を入力すると、情報端末1は、入力された出品物情報を情報処理装置3に送信する(図1の(1))。出品物情報は、出品物に関する情報であり、例えば、出品物の名称、出品物の画像、出品物のカテゴリ及び出品物の説明等を含む。
【0022】
情報処理装置3は、出品物情報を取得すると、SNSにおいて出品物に関するメッセージを投稿するための投稿画面を情報端末1に表示させる(図1の(2))。出品者Uが、情報端末1に表示された投稿画面において、メッセージを入力し、入力したメッセージを投稿する操作を行うと、情報端末1は、入力されたメッセージをSNSサーバ2に送信することにより、メッセージを投稿する(図1の(3))。
【0023】
情報処理装置3は、メッセージが投稿された後に、当該メッセージに対応する出品物に対する評価情報をSNSサーバ2から取得する(図1の(4))。評価情報は、出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための情報であり、例えば、「いいね」の件数、「リプライ」の件数、又は「リプライ」の内容等である。例えば、「いいね」の件数及び「リプライ」の件数が多いほど、出品が妥当ではないモノ(例えば、偽物、贋作及びその他公序良俗に反する物等)である蓋然性が低いことが推定される。また、例えば、「リプライ」の内容において、「見たことがない」及び「斬新」等のようなキーワードが含まれている場合、出品が妥当ではないモノである蓋然性が低いことが推定される。また、評価情報は、出品物の需要の高さを測るための情報であってもよく、例えば、「いいね」等の件数が多いほど、出品物の需要が高いことが推定される。評価情報は、「いいね」等を付けたSNSユーザを識別するための情報をさらに含んでもよい。
【0024】
情報処理装置3は、取得した評価情報に基づいて、出品物の出品の当否を判定する(図1の(5))。情報処理装置3は、例えば、出品物に対するSNSユーザの評価が高い場合に、出品物の出品が妥当であると判定する。そして、情報処理装置3は、出品物の出品が妥当であると判定した場合に、出品物が出品中であることを示す情報を利用者に提供する(図1の(6))。
【0025】
このようにすることで、情報処理システムSは、出品物が出品される前に、当該出品物が出品されることが妥当であるモノであるか否かを判断することができる。これにより、情報処理システムSは、出品が妥当ではない出品物の出品を許可しないことができる。その結果、情報処理システムSは、市場において出品されることが妥当ではない出品物が出品されてしまう事態の発生を低減させることができる。
以下、情報処理装置3の構成について説明する。
【0026】
[情報処理装置3の構成]
図2は、情報処理装置3の構成を示す図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。制御部33は、提示部331と、出品物受付部332と、取得部333と、算出部334と、判定部335と、購入受付部336と、報酬付与部337とを有する。
【0027】
通信部31は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば通信コントローラを含んで構成されている。記憶部32は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。記憶部32は、売買サービスの利用者に関する情報を記憶している。また、記憶部32は、出品物情報を管理する出品物管理データベースを記憶している。
【0028】
図3は、出品物管理データベースの構成の一例を示す図である。図3に示すように、物品管理データベースは、出品物識別情報と、物品名と、利用者識別情報と、出品ステータスと、出品物カテゴリを関連付けて記憶している。出品物識別情報は、出品物を識別するための情報である。物品管理データベースに記憶されている利用者識別情報は、出品者に対応する利用者識別情報である。出品ステータスは、例えば、出品されていない状態、すなわち、需要者が出品物を購入することができない状態を示す「未出品」と、出品された状態、すなわち、需要者が出品物を購入することができる状態を示す「出品中」とを含む。出品物カテゴリは、例えば、需要者が売買サービスにおいて所望の出品物を検索するために用いられる情報である。
【0029】
図2に戻り、制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、提示部331、出品物受付部332、取得部333、算出部334、判定部335、購入受付部336及び報酬付与部337として機能する。
【0030】
提示部331は、売買サービスを提供するための所定の情報を利用者に提示する。具体的には、提示部331は、売買サービスのサイトにアクセスした情報端末1からの要求に応じて、所定の情報を当該情報端末1に送信する。そして、情報端末1が、取得した所定の情報に基づく売買サービスの表示画面を表示することにより、提示部331は、所定の情報を利用者に提示する。
【0031】
出品物受付部332は、出品者Uから、出品を希望する出品物に関する出品物情報を受け付ける。具体的には、まず、提示部331は、出品者Uの情報端末1からの要求に応じて、出品物情報を入力するための入力画面を出品者Uの情報端末1に提示する。出品者Uが情報端末1に表示された入力画面において出品物情報を入力すると、情報端末1は、出品者Uが入力した出品物情報を情報処理装置3に送信する。そして、出品物受付部332は、情報端末1から出品物情報を取得することにより、出品物情報を受け付ける。
【0032】
出品物受付部332は、出品物情報を受け付けると、当該出品物情報によって示される出品物を登録する。具体的には、出品物受付部332は、出品物識別情報を生成し、出品物識別情報と、出品物情報を受け付けた出品者Uに対応する利用者識別情報と、出品物情報とを関連付けて出品物管理データベースに記憶させることにより、出品物を登録する。また、出品物受付部332は、出品物管理データベースにおいて、出品ステータスを「未出品」として記憶させる。
【0033】
提示部331は、出品物受付部332が出品物情報を受け付けると、出品者Uによる出品物に関するメッセージの投稿を補助する。具体的には、提示部331は、投稿補助部として機能し、出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための投稿画面を出品者Uの情報端末1に表示させる。
【0034】
図4は、投稿画面D1の一例を模式的に表した図である。図4に示す投稿画面D1には、SNSに投稿するメッセージを入力するための入力エリアTと、入力エリアTに入力されたメッセージがSNS上で表示される投稿イメージが表示された表示エリアR1とが表示されている。
【0035】
出品者Uが、情報端末1に表示された投稿画面D1において、入力エリアTにメッセージを入力し、投稿ボタンBを押下する操作を行うと、情報端末1は、出品者Uが入力したメッセージをSNSサーバに送信することにより、メッセージを投稿する。なお、提示部331は、入力エリアTに予め定められたテンプレートを表示した投稿画面D1を表示させてもよい。
【0036】
上記において、提示部331が、出品物に関するメッセージをSNSに投稿するための投稿画面を出品者Uの情報端末1に表示させる例を説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置3は、出品物情報を受け付けると、予め定められたテンプレートのメッセージをSNSサーバ2に送信することにより、メッセージを投稿してもよい。
【0037】
図2に戻り、取得部333は、SNSにおいて、投稿されたメッセージに対応する出品物に対するSNSユーザによる評価を特定するための評価情報を取得する。例えば、まず、取得部333は、情報端末1がSNSにメッセージを投稿したときに、投稿されたメッセージを識別するためのメッセージ識別情報を情報端末1又はSNSサーバ2から取得する。そして、取得部333は、メッセージ識別情報に基づいて、SNSサーバ2から評価情報を取得する。取得部333は、例えば、所定の時間間隔で評価情報を取得する。所定の時間間隔は、例えば、1時間おき、1日おき等である。
【0038】
上記において、取得部333が評価情報を取得する例を説明したが、これに限らない。例えば、取得部333は、投稿されたメッセージに対応するカテゴリ情報をさらに取得してもよい。カテゴリ情報は、投稿されたメッセージに対してSNSユーザが付与した出品物のカテゴリを示す情報であり、例えばハッシュタグである。取得部333は、例えば、カテゴリ情報を取得すると、取得したカテゴリ情報を、投稿されたメッセージに対応する出品物の出品物情報と関連付けて出品物管理データベースに記憶させる。このようにすることで、情報処理装置3は、需要者が所望の出品物を検索しやすくすることができる。
【0039】
判定部335は、評価情報に基づいて、出品物の出品の当否を判定する。判定部335は、例えば、評価情報に含まれる「いいね」の件数が所定の閾値を超える場合、出品物の出品が妥当であると判定し、評価情報に含まれる「いいね」の件数が所定の閾値を超えない場合、出品物の出品が妥当ではないと判定する。所定の閾値は、例えば、情報処理装置3に予め設定されている。
【0040】
判定部335は、評価情報に含まれる複数の「リプライ」のうち、好意的な内容の「リプライ」の件数が所定の閾値を超えるか否かに基づいて、出品物の出品の当否を判定してもよい。「好意的な内容」は、例えば、「見たことがない」、「初めて見ました」、「斬新」等のようなキーワードを含む内容である。判定部335は、出品物の出品が妥当であると判定した場合、出品物の出品を許可し、出品物管理データベースにおいて、出品ステータスを「未出品」から「出品中」に変更する。
【0041】
判定部335は、評価情報に含まれる複数の「リプライ」のうち、否定的な内容の「リプライ」の件数が所定の閾値以上を超えるか否かに基づいて、出品物の出品の当否を判定してもよい。「否定的な内容」は、例えば、「どこかで見たことがある」、「ご自身で作成されました?」等のようなキーワードを含む内容である。判定部335は、否定的な内容の「リプライ」の件数が所定の期間(例えば1週間)以内に所定の閾値を超えないと判定した場合、出品物の出品が妥当であると判定し、否定的な内容の「リプライ」の件数が所定の期間内に所定の閾値を超えたと判定した場合、出品物の出品が妥当ではないと判定する。なお、判定部335は、評価情報に含まれる複数の「リプライ」の中に、否定的な内容の「リプライ」が存在する場合、出品物の出品が妥当ではないと判定してもよい。
【0042】
判定部335は、評価情報に基づく評価値に基づいて、出品物の当否を判定してもよい。評価値は、SNSユーザによる評価を数値化した値である。具体的には、まず、算出部334は、評価情報に基づいて、評価値を算出する。そして、判定部335は、評価値が所定の閾値を超える場合、出品物の出品が妥当であると判定し、評価値が所定の閾値を超えない場合、出品物の出品が妥当ではないと判定する。算出部334は、例えば、「いいね」の件数及び好意的な内容の「リプライ」の件数と予め定められた係数(例えば正数)とを乗算することにより、評価値を算出する。
【0043】
ここで、「いいね」と「リプライ」とでは、SNSユーザによる評価の度合いが異なり得る。例えば、「いいね」においては、SNSユーザが「いいね」のボタンを押下するだけだが、「リプライ」においては、SNSユーザが返信内容を記載するため、「いいね」よりも「リプライ」の方がSNSユーザの好意的な評価の度合いが高いことが考えられる。
【0044】
そこで、算出部334は、「いいね」の件数及び好意的な内容の「リプライ」の件数に対してそれぞれ異なる重み付けをすることにより、評価値を算出してもよい。具体的には、算出部334は、「いいね」の件数及び第1係数を乗算した第1数値と、好意的な内容の「リプライ」の件数及び第2係数を乗算した第2数値とを合計することにより、評価値を算出する。第1数値及び第2数値は、例えば予め情報処理装置3に設定されており、第2数値は、第1数値よりも大きい数値である。
【0045】
算出部334は、好意的な内容の「リプライ」の件数と、否定的な内容の「リプライ」の件数とに対してそれぞれ異なる重み付けをすることにより、評価値を算出してもよい。算出部334は、例えば、好意的な内容の「リプライ」の件数に正数の係数で乗算した数値と、否定的な内容の「リプライ」の件数に負数の係数で乗算した数値を合計することにより、評価値を算出する。算出部334は、本物であることを示す単語が含まれる「リプライ」に対応する係数を、本物であることを示す単語が含まれない「リプライ」に対応する係数よりも大きくしてもよい。本物であることを示す単語は、例えば、「初めて」、「珍しい」、「新しい」のように、本物であることを示す単語として記憶部32に予め記憶された単語である。
【0046】
算出部334は、SNSユーザによる評価ごとに重み付けすることにより、評価値を算出してもよい。算出部334は、例えば、出品物の評価を行ったSNSユーザに対して重み付けする。具体的には、算出部334は、出品物の評価を行ったSNSユーザに対して、SNSユーザのアカウントと関連付けるための設定をした人の数である設定人数(例えば、フォロワーの人数、お気に入り登録された人数等)、SNSにおいてSNSユーザが投稿したメッセージの数、及びSNSにおいてアカウントを登録した登録日のうちの少なくともいずれかに基づいて重み付けをする。
【0047】
算出部334は、例えば、SNSにおいてSNSユーザのフォロワーの数が所定の閾値以上である場合、当該SNSユーザによる評価に対して重み付けを高くする(例えば、あるSNSユーザによる「リプライ」の1件を2件にする等)。また、算出部334は、例えば、SNSにおけるアカウントの登録日が所定の日以前(例えば、1週間前、1か月前等)である場合、SNSユーザによる評価に対して重み付けを低くする(例えば、あるSNSユーザによる「リプライ」の1件を0.5件にする等)。
【0048】
算出部334は、取得部333が所定の時間間隔で評価情報を取得するごとに、当該評価情報に基づいて、評価値を算出する。この場合において、判定部335は、評価値が所定の閾値を超えたときに、出品物の出品が妥当であると判定する。
【0049】
例えば、判定部335が出品物の出品の当否を判定する判定期限が設けられており、判定部335は、判定期限までに評価値が所定の閾値を超えた場合に、出品物の出品が妥当であると判定する。一方、判定部335は、判定期限までに評価値が所定の閾値を超えなかった場合、出品物の出品が妥当ではないしないと判定する。判定期限は、例えば、出品物情報がSNSに投稿された日から予め定められた期間(例えば、1週間、1か月等)を経過した日である。このようにすることで、情報処理装置3は、早期に出品物の出品を許可することができる。
【0050】
判定部335は、さらに出品者UによるSNSの利用状況に基づいて、出品物の出品の当否を判定してもよい。出品者UによるSNSの利用状況は、例えば、SNSにおいてアカウントを登録した登録日、及びSNSにおいて出品者Uのアカウントと関連付けるための設定をした人の数である設定人数等である。
【0051】
具体的には、まず、取得部333は、出品者UによるSNSの利用状況を特定するための状況情報をさらに取得する。状況情報は、例えば、アカウントの登録日及び設定人数等を示す情報である。そして、判定部335は、さらに状況情報に基づいて、出品物の出品の当否を判定する。
【0052】
判定部335は、例えば、SNSにおけるアカウントの登録日が所定の日以前(例えば、1週間前、1か月前等)である場合、出品物の出品が妥当であると判定し、SNSにおけるアカウントの登録日が所定の日よりも後である場合、出品物の出品が妥当ではないと判定する。また、判定部335は、例えば、設定人数が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、出品物の出品の当否を判定する。
【0053】
このようにすることで、情報処理装置3は、信頼性を有する蓋然性が高い出品者Uに対して、出品物の出品を許可することができる。なお、判定部335は、出品物受付部332が出品物情報を受け付けたタイミングで、状況情報に基づいて、出品物の出品の当否を判定してもよい。
【0054】
判定部335は、出品物の出品が妥当ではないと判定した場合であっても、所定の条件で出品物の出品の当否を再び判定してもよい。具体的には、判定部335は、出品物の出品が妥当ではないと判定した場合において、出品者Uが出品物の出品が妥当ではないと判定した判定結果に対する意見を示すメッセージをSNSに投稿したことを条件として、当該メッセージに対するSNSユーザの見解に基づいて、出品物の出品の当否を再び判定する。「判定結果に対する意見」は、出品物の出品を妥当しないと判定した判定結果に承服しない意見である。
【0055】
より具体的には、まず、提示部331は、判定部335が出品物の出品が妥当ではないと判定した場合、第2メッセージをSNSに投稿するための投稿画面を情報端末1に表示させる。第2メッセージは、先に投稿した出品物に関するメッセージである第1メッセージとは異なるメッセージであって、判定部335による判定に対する出品者Uの意見を示すメッセージである。
【0056】
取得部333は、第2メッセージが投稿された後に、SNSにおいて、投稿された第2メッセージに対するSNSユーザによる見解を特定するための見解情報を取得する。見解情報は、例えば、「いいね」の件数、「リプライ」の件数、又は「リプライ」の内容等である。そして、判定部335は、見解情報に基づいて、出品物の出品の当否を再び判定する。判定部335は、例えば、見解情報に含まれる「いいね」等の件数が所定の閾値を超える場合、出品物の出品が妥当であると判定し、「いいね」等の件数が所定の閾値を超えない場合、出品物の出品が妥当ではないと判定する。このようにすることで、情報処理装置3は、出品者Uが出品物を出品する意欲の減退を低減することができる。
【0057】
提示部331は、判定部335による判定結果に応じた態様で出品物情報を提示する。具体的には、提示部331は、情報提供部として機能し、判定部335による判定結果に応じた態様で出品物情報を提供する。
【0058】
図5は、出品物画面D2の一例を模式的に表した図である。図5に示す出品物画面D2は、判定部335が出品が妥当であると判定していない出品物に対応する出品物情報が表示された売買サービスの表示画面である。図5に示す出品物画面D2には、出品物情報が表示された表示エリアR2と、SNSにおいて投稿されたメッセージに対する「リプライ」の内容が表示された表示エリアR3と、出品物の画像Gとが表示されている。図5に示すように、出品物画面D2の表示エリアR2には、出品状態が「未出品」である旨が表示されている。
【0059】
ここで、提示部331は、判定部335が出品物の出品が妥当であると判定していない場合、出品物の出品が妥当であると判定されるための条件を示す情報を提供してもよい。具体的には、提示部331は、売買サービスの表示画面において、出品物の出品が妥当であると判定されるための条件を示す情報を情報端末1に表示させる。提示部331は、図5に示す出品物画面D2において出品が妥当であると判定されるための条件を示す情報として「皆さんの応援メッセージにより出品が可能になります。」を表示させる。なお、出品物の出品が妥当であると判定されるための条件を示す情報は、図5に示す例に限らず、判定部335が出品物の出品が妥当であると判定するために必要な残りの「いいね」等の件数であってもよい。このようにすることで、情報処理装置3は、需要者にSNSに投稿されたメッセージへの評価を促すことができる。
【0060】
提示部331は、判定部335が出品物の出品が妥当であると判定した場合に、出品物が出品中であることを示す情報を提供する。提示部331は、例えば、売買サービスの表示画面において、出品物情報とともに、出品物が出品中であることを示す情報を表示させる。
【0061】
図6は、出品物画面D2の一例を模式的に表した図である。図6に示す出品物画面D2は、判定部335が出品が妥当であると判定した出品物に対応する出品物情報が表示された売買サービスの表示画面である。表示エリアR3に表示されている「斬新ですね!」といった、出品物が贋作及び盗作等ではないことを示す投稿の数が所定の閾値に達したことで、図6に示す表示エリアR2には、出品物が出品中であることを示す情報として、出品物の出品状態が「出品中」であることが表示されている。需要者は、情報端末1に表示された出品物画面において、購入ボタンB2を押下することにより、出品物を購入することができる。
【0062】
図2に戻り、提示部331は、判定部335が出品物の出品が妥当であると判定した場合に、所定の利用者の情報端末1に出品物が出品中であることを示す情報を通知してもよい。所定の利用者は、例えば、出品物画面において出品物の出品状態が「未出品」であるときにお気に入り登録をした利用者、又はSNSにおいて「いいね」又は好意的な内容の「リプライ」をしたSNSユーザ等である。
【0063】
提示部331は、判定部335が未だ出品物の出品が妥当であると判定していない場合、出品物が出品中ではないことを示す情報を提供する。提示部331は、例えば、判定部335が未だ出品物の出品が妥当であると判定していない場合、出品物の出品状態が「未出品」であることが表示された出品物画面D2を情報端末1に表示させる。
【0064】
図2に戻り、情報処理装置3は、出品中の出品物が購入された場合、当該出品物の出品に寄与したSNSユーザに報酬を付与してもよい。当該報酬は、例えば、暗号資産、売買サービスにおいて出品物を購入する際に利用可能なポイント、売買サービスにおける信頼度数の上昇等である。
【0065】
具体的には、まず、購入受付部336は、需要者から、出品された出品物の購入を受け付ける。そして、報酬付与部337は、購入受付部336が出品物の購入を受け付けた場合に、評価情報によって示される評価を行ったSNSユーザに報酬を付与する。このようにすることで、情報処理装置3は、SNSユーザに対して、出品物を評価する動機づけを提供することができる。
【0066】
報酬付与部337は、出品中の出品物が購入された場合、当該出品物を購入した需要者が出品物の検索条件として指定したカテゴリを付与したSNSユーザに報酬を付与してもよい。具体的には、まず、提示部331は、需要者が指定したカテゴリに関連付けて出品物管理データベースに記憶された出品物情報を需要者に提供する。そして、報酬付与部337は、購入受付部336が出品物の購入を受け付けた場合に、出品物情報を提供する際に指定されたカテゴリを付与したSNSユーザのうち所定の条件を満たすSNSユーザに報酬を付与する。
【0067】
報酬付与部337は、例えば、所定の条件として、出品物の出品に寄与する評価を行ったSNSユーザ(例えば、「いいね」又は好意的な内容の「リプライ」を行ったSNSユーザ)に報酬を付与する。このようにすることで、情報処理装置3は、SNSユーザが出品物にカテゴリを付与する動機づけを提供することができる。
【0068】
[情報処理システムSの処理]
続いて、情報処理システムSの処理の流れについて説明する。図7は、情報処理システムSの処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、出品者の情報端末1が出品物情報を情報処理装置3に送信したことを契機として開始する(S1)。出品物受付部332は、出品者から出品物情報を受け付けると、当該出品物情報を登録する(S2)。具体的には、出品物受付部332は、出品物識別情報を生成し、出品物識別情報と、出品物情報を受け付けた出品者Uに対応する利用者識別情報と、出品物情報とを関連付けて出品物管理データベースに記憶させることにより、出品物情報を登録する。
【0069】
また、提示部331は、出品物受付部332が出品物情報を受け付けると、投稿画面を表示させるための投稿画面情報を出品者の情報端末1に送信する(S3)。出品者が、情報端末1に表示された投稿画面D1においてメッセージを入力し、当該メッセージを投稿する操作を行うと、情報端末1は、出品者が入力したメッセージをSNSサーバ2に送信することにより、SNSにメッセージを投稿する(S4)。
【0070】
判定部335は、SNSにメッセージが投稿された後において、現在日時が判定期限内であるか否かを判定する(S5)。判定部335は、現在日時が判定期限内ではないと判定した場合(S5においてNOの場合)、出品物の出品が妥当ではないと判定し、処理を終了させる。一方、判定部335が、現在日時が判定期限内であると判定した場合(S5においてYESの場合)、取得部333は、SNSに投稿されたメッセージに対応する評価情報をSNSサーバ2から取得する(S6)。
【0071】
算出部334は、取得部333が取得した評価情報に基づいて、評価値を算出する(S7)。算出部334は、例えば、取得部333が新たな評価情報を取得する前の時点における累積評価値に、新たな評価情報に対応する評価値を加算することにより、累積評価値の合計値を更新する。判定部335は、算出部334によって算出された累積評価値が所定の閾値を達したか否かを判定する(S8)。
【0072】
判定部335は、算出部334によって算出された累積評価値が所定の閾値に達していないと判定した場合(S8においてNOの場合)、処理をS5に戻す。一方、判定部335が、算出部334によって算出された累積評価値が所定の閾値に達したと判定した場合(S8においてYESの場合)、提示部331は、出品物が出品中であることを示す情報を提供する(S9)。
【0073】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置3は、出品者から受け付けた出品物情報によって示される出品物に対するSNSユーザによる評価に基づいて、出品物の出品の当否を判定し、出品物の出品が妥当であると判定した場合に、出品物が出品中であることを示す情報を提供する。このようにすることで、情報処理装置3は、出品物が出品される前に、当該出品物が出品されることが妥当であるモノであるか否かを判断することができる。これにより、情報処理装置3は、出品が妥当ではない出品物の出品を許可しないことができる。その結果、情報処理装置3は、市場において出品されることが妥当ではない出品物が出品されてしまう事態の発生を低減させることができる。
【0074】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0075】
1 情報端末
2 SNSサーバ
3 情報処理装置
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
331 提示部
332 出品物受付部
333 取得部
334 算出部
335 判定部
336 購入受付部
337 報酬付与部
S 情報処理システム
U 出品者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7