(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023087001
(43)【公開日】2023-06-22
(54)【発明の名称】水性パーソナル洗浄組成物における使用のための、固体かつ水膨潤性である離散粒子
(51)【国際特許分類】
A61K 8/34 20060101AFI20230615BHJP
A61K 8/36 20060101ALI20230615BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20230615BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20230615BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20230615BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20230615BHJP
C11D 3/20 20060101ALI20230615BHJP
C11D 1/04 20060101ALI20230615BHJP
C11D 1/835 20060101ALI20230615BHJP
C11D 3/40 20060101ALI20230615BHJP
C11D 3/50 20060101ALI20230615BHJP
C11D 1/62 20060101ALI20230615BHJP
【FI】
A61K8/34
A61K8/36
A61K8/41
A61Q19/10
A61Q5/02
A61K8/02
C11D3/20
C11D1/04
C11D1/835
C11D3/40
C11D3/50
C11D1/62
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023075581
(22)【出願日】2023-05-01
(62)【分割の表示】P 2020567228の分割
【原出願日】2019-06-05
(31)【優先権主張番号】62/680,718
(32)【優先日】2018-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーク アンソニー ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】ジェンマ ゾーイ ブラガンサ
(72)【発明者】
【氏名】横木 純一
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ランダル ベルチャー
(72)【発明者】
【氏名】リンダ スー リード
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ マックス サンケル
(57)【要約】
【課題】水性パーソナル洗浄組成物における使用のための、固体かつ水膨潤性である離散粒子の提供。
【解決手段】水性パーソナル洗浄組成物における使用のための、固体かつ水膨潤性である複数の離散粒子であって、(a)脂肪アルコールおよび脂肪酸から選択され、25℃以上の融点を有する高融点脂肪化合物と、(b)界面活性剤と、(c)30%未満の水とを含み、400マイクロメートルから15000マイクロメートルのスケールサイズを有する、離散粒子。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性パーソナル洗浄組成物における使用のための、固体かつ水膨潤性である複数の離散粒子であって、前記離散粒子は、
(a)脂肪アルコールおよび脂肪酸から選択され、25℃以上の融点を有する高融点脂肪化合物と、
(b)界面活性剤と、
(c)30%未満の水と、
を含み、前記離散粒子は、400マイクロメートルから15000マイクロメートルのスケールサイズを有することを特徴とする、粒子。
【請求項2】
前記高融点脂肪化合物および前記界面活性剤は、1:1から1:10の界面活性剤:高融点脂肪化合物の重量比で存在することを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項3】
前記離散粒子が、約500マイクロメートル~約7000マイクロメートルのスケールサイズを有することを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項4】
前記粒子は、KES-FB3-A Compression Testerを使用して測定した際に50グラム重量単位より大きい圧縮を有することを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項5】
水性パーソナルケア組成物中で3日間にわたって膨潤させた際に、前記粒子は、KES-FB3-A Compression Testerを使用して測定した際に0.5グラム重量単位~50グラム重量単位の圧縮を有することを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項6】
前記界面活性剤は、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの組みあわせから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項7】
シリコーン化合物、香料、着色剤およびそれらの組みあわせから選択される有益剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項8】
前記界面活性剤は、モノ長鎖アルキル第四級化アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル第四級化アンモニウム塩、モノ長鎖アルキルアミン、およびそれらの組みあわせから選択されるカチオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項9】
前記高融点脂肪化合物は、1:9~9:1のセチルアルコール:ステアリルアルコールの重量比で存在する、セチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【請求項10】
前記粒子は、被覆も、カプセル化もされていないことを特徴とする、請求項1に記載の粒子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
利益をもたらす離散粒子を含む透明な洗浄組成物。
【背景技術】
【0002】
一部の消費者は、透明な洗浄組成物を好む。従来、シャンプーなどの透明な洗浄組成物は、非常に効果的に洗浄するが、多くの場合、適切なコンディショニング効果を欠いており、その理由は、コンディショニング活性物質が、従来、洗浄製品に不透明な外観を与えるものであるためである。したがって、現在のところ従来の不透明な洗浄製品によってしか提供されない毛髪コンディショニング効果を提供するシャンプーなどの透明な洗浄組成物を市場に導入することは有益であろう。
【0003】
大きな粒子のシリコーンを使用するシャンプー、又は従来の分散相ゲルネットワークとして添加される溶解しないレベルの脂肪両親媒性物質(約0.5%超)を含有するシャンプーなどの現在の洗浄組成物は、当該組成物中の分散ゲルネットワーク相又は150マイクロメートルものサイズであり得るシリコーン粒子のスケールサイズに起因して、必ず不透明である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、現在のところ従来の不透明なシャンプーによってしか提供されないコンディショニング効果を提供する透明な洗浄組成物を提供することが必要とされている。また、透明な洗浄組成物に、不透明であるか、又は典型的には洗浄組成物に含まれる他の材料と不適合である有益剤を含有させることも必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
洗浄組成物であって、洗浄性界面活性剤と、水性キャリアと、当該洗浄組成物の約0.5重量%~約30重量%の、無水粒子及び水相を含む離散粒子と、を含み、当該無水粒子が、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸アミド、及びこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の脂肪両親媒性物質、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、又はこれらの混合物からなる群から選択される1種以上の二次界面活性剤、を含み、当該離散粒子が、約200マイクロメートル~約15000マイクロメートルのサイズを有し、当該洗浄組成物が、約75%以上の透過率%を有する、洗浄組成物。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図3】経時的な粒子の圧縮及びサイズについてのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、かつ明確に請求する、「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の記載からよりよく理解されるものと考えられる。
【0008】
本明細書において、「含む」とは、最終結果に影響しない他の工程及び他の成分も加えられる可能性があることを意味する。この用語には、「~からなる」及び「~から本質的になる」という用語が包含される。
【0009】
全ての百分率、部及び比率は、別途指定されない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。このような重量は全て、列記した成分に関する限り、活性レベルに基づくものであり、したがって特に断らない限り、市販材料に含まれる場合がある溶媒又は副生成物を含まない。用語「重量百分率」は、本明細書では「重量%」として表示されてもよい。
【0010】
本明細書で使用するとき、「分子量」は、特に明記しない限り、グラム/モルとして表される重量平均分子量を指す。分子量は、業界標準法であるゲル浸透クロマトグラフィー(「GPC」)(gel permeation chromatography)を使用して測定される。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、効果又は1種類のモノマーの重合によって作製されたかにかかわらずコンディショニングを提供するための、材料組成物を含むものとする。本明細書で使用するとき、用語「ゲルネットワーク」は、少なくとも1つの脂肪両親媒性物質と、少なくとも1つの二次界面活性剤と、水又は他の好適な溶媒と、を含む層状又は小胞状の固体結晶相を指し、この相内の脂肪アルコール及び界面活性剤は、多層状小胞及び/又は層状シート状に配置されている。本明細書で使用するとき、用語「固体結晶」とは、ゲルネットワーク中の層の融解転移温度(すなわち、鎖融解温度)未満の温度で形成される層状又は小胞状相の構造を指し、当該融解転移温度は、少なくとも約27℃である。融解転移温度は、示差走査熱量測定によって測定することができる。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「電荷密度」は、ポリマーにおける正電荷数のポリマーの分子量に対する比を指す。
【0013】
本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必要不可欠な要素及び制限事項、並びに本明細書に記載されるあらゆる追加的な若しくは任意選択の成分、構成成分、工程、又は制限事項を含むことができ、これらからなることができ、及びこれらから本質的になることができる。
【0014】
本明細書で使用するとき、洗浄組成物又はシャンプーという用語は、頭皮、顔、及び身体を含む毛髪又は皮膚を洗浄するために使用される組成物を意味する。
【0015】
本明細書で使用するとき、用語「ヒトの毛髪への塗布に好適」とは、そのように記載された組成物又はその成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などなしに、ヒトの毛髪及び頭皮及び皮膚と接触させて使用するのに好適であることを意味する。
【0016】
本明細書で使用するとき、用語「水溶性」は、物質が組成物中の水に可溶性であることを意味する。一般に、物質は、25℃において、水溶媒の0.1重量%、あるいは1重量%、あるいは5重量%、あるいは15重量%の濃度で可溶性でなければならない。
【0017】
用語「離散粒子」は、(例えば、無水粒子を洗浄性界面活性剤及び水相に添加してシャンプー製品を形成するとき)水相の存在下で膨潤した無水粒子を意味する。
【0018】
本明細書で使用するとき、用語「無水粒子」は、1種以上の界面活性剤及び1種以上の脂肪両親媒性物質を同時融解及び混合した後、冷却して凝固させることによって調製された粒子を意味する。無水粒子中の水の濃度は、一般に、無水粒子の約0重量%~約30重量%、あるいは約0重量%~約20重量%、あるいは約0重量%~約15重量%の範囲である。洗浄組成物中の無水粒子のサイズは、約200μm~約10,000μmの範囲である。洗浄組成物中の離散粒子のスケールサイズは、約200マイクロメートル~約15,000マイクロメートル、あるいは約500マイクロメートル~約7000マイクロメートルの範囲である。洗浄組成物中の離散粒子のスケールサイズは、約1000μm~約5000μmの範囲であってもよい。定規、光学顕微鏡などを介して目視で、従来技術によって測定したとき。
【0019】
本明細書で使用するとき、用語「固体」は、周囲温度での無水粒子が、当該粒子が保持される容器の形状に合わせて変形しないことを意味する。
【0020】
本明細書で使用するとき、用語「膨潤した」は、粒子が、1)Kawabata KS-FB3-Auto Compression Testerを使用して測定したときに、約0.5グラム重量単位~約50グラム重量単位の圧縮を有するように(この粒子は、「半水和ゲル相」を有する)、又は2)「水和ゲル相」として最大平衡に達するように(0.5グラム重量単位未満の圧縮力を有するこの相は、柔らかすぎてKawabata KES-FB3-Auto Compression Testerを使用してその圧縮を測定することができない)、当該粒子が十分な量の水性溶媒を吸収した、洗浄組成物中の離散粒子の状態を指す。
【0021】
本明細書で使用するとき、用語「非水和固体相」は、最小量の水しか吸収しておらず、かつKawabata KES-FB3-Auto Compression Testerを使用して測定したときにその相が約50グラム重量単位を超える圧縮力を有する、洗浄組成物中の離散粒子の部分を指す。
【0022】
本明細書で使用するとき、「透明な」組成物は、相当量の可視光が物体、例えば組成物を透過できることを意味する。好適な光透過率は、UV/Vis分光計を用いて決定することができる。本明細書で使用するとき、好適な光透過率は、400nmの波長を有する光の約60%以上が標準サンプルを透過できる、あるいは、400nmの波長を有する光の約70%以上が標準サンプルを透過できる、あるいは、400nmの波長を有する光の約75%以上が標準サンプルを透過できる、あるいは、400nmの波長を有する光の約80%以上が標準サンプルを透過できる、あるいは、400nmの波長を有する光の約75%~約99%が標準サンプルを透過できることを意味し得る。好適な光透過率は、400nmの波長を有する約60%、約70%、約75%、約80%~約99%、約95%、約90%が標準サンプルを透過できてもよい。
【0023】
洗浄組成物
洗浄組成物は、洗浄性界面活性剤と、水性キャリアと、離散粒子と、を含む。離散粒子は、(例えば、無水粒子を洗浄性界面活性剤及び水相に添加してシャンプー製品を形成するとき)水相の存在下で膨潤した無水粒子である。無水粒子は、脂肪両親媒性物質と、少なくとも1つの二次界面活性剤と、低レベルの水相と、を含む。無水粒子の形成中に使用される低レベルの水相は、無水粒子の約0重量%~無水粒子の約30重量%である。シャンプー組成物は実質的に透明であってよく、75%以上、あるいは約75%~約99%の透過率を有する。
【0024】
離散粒子
洗浄組成物は、無水粒子及び水相を含む離散粒子を含む。無水粒子は、1種以上の脂肪両親媒性物質及び1種以上の二次界面活性剤を同時に融解させ、次いで、冷却して凝固させることによって調製される。このような無水粒子の粒径を制御するために、様々な方法を使用することができる。次いで、無水粒子を、洗浄性界面活性剤を含有する水相に添加する。その結果、当該粒子が膨張して、離散粒子に転換される。離散粒子は、ゲルネットワークであり得る。
【0025】
洗浄組成物中の離散粒子のサイズは、約200μm~約15,000μmの範囲である。あるいは、洗浄組成物中の離散粒子のスケールサイズは、約500μm~約7000μmの範囲である。あるいは、洗浄組成物中の離散粒子のスケールサイズは、約1000μm~約5000μmの範囲である。定規、光学顕微鏡などを介して目視で、従来技術によって測定したとき。
【0026】
1.脂肪両親媒性物質
無水粒子は、少なくとも1つの脂肪両親媒性物質を含む。本明細書で使用するとき、「脂肪両親媒性物質」は、疎水性尾部基と、化合物を水溶性にしない親水性頭部基とを有する化合物であって、洗浄組成物のpHにおいて正味の中性電荷も有する化合物を指す。
【0027】
脂肪両親媒性物質は、6以下の親水性-親油性バランス(「HLB」)を有する化合物として特徴付けることができる。本明細書で使用するとき、HLBは、Griffin,J.Soc.Cosm.Chem.,vol.5,249(1954)に従った標準的なHLBである。
【0028】
好適な脂肪両親媒性物質、又は2つ以上の脂肪両親媒性物質の好適な混合物は、少なくとも約27℃の融点を有する。本明細書で使用するとき、融点は、U.S.Pharmacopeia,USP-NF General Chapter<741>「Melting range or temperature」に記載されている標準融点法によって測定することができる。2種以上の材料の混合物の融点は、個々の融点以上の温度で2つ以上の材料を混合し、次いで、混合物を冷却することにより測定される。得られた複合物が、約27℃未満で均質な固体である場合、混合物は好適な融点を有する。個々の融点が約27℃未満である少なくとも1つの脂肪両親媒性物質を含む、2つ以上の脂肪両親媒性物質の混合物も、混合物の複合融点が少なくとも約27℃であるならば、使用に好適である。
【0029】
好適な脂肪両親媒性物質は、疎水性尾部基を有する。この疎水性尾部基は、約12~約70個の炭素原子、及び約16~約60個の炭素原子、及び約16~約50個の炭素原子、及び約16~約40個の炭素原子、及び約16~約22個の炭素原子、及び約18~22個の炭素原子の長さを有するアルキル基、アルケニル基(最大3つの二重結合を含有)、アルキル芳香族基、又は分岐鎖アルキル基であってよい。脂肪両親媒性物質に好適なアルキル、アルケニル、又は分岐鎖アルキル基の非限定的な例としては、ラウリル、トリデシル、ミリスチル、ペンタデシル、セチル、ヘプタデシル、ステアリル、アラキジル、ベヘニル、ウンデシレニル、パルミトレイル、オレイル、パルモレイル、リノレイル、リノレニル、アラキドニル、エライジル、エレオステアリル、エルシル、イソラウリル、イソトリデシル、イソミリスタル、イソペンタデシル、ペトロセリニル、イソセチル、イソヘプタデシル、イソステアリル、イソアラキジル、イソベヘニル、ガドレイル、ブラシジル、及びこれらの技術グレードの混合物が挙げられる。
【0030】
好適な脂肪両親媒性物質はまた、6以下のHLBを有する化合物などにおいて、化合物を水溶性にしない親水性頭部基も有する。このような親水性頭部基を有する化合物の分類の非限定的な例としては、脂肪アルコール、アルコキシル化脂肪アルコール、脂肪フェノール、アルコキシル化脂肪フェノール、脂肪酸アミド、アルキオキシル化脂肪酸アミド、脂肪アミン、脂肪アルキルアミドアルキルアミン、脂肪アルコキシル化アミン、脂肪カルバメート、脂肪アミンオキシド、脂肪酸、アルコキシル化脂肪酸、脂肪ジエステル、脂肪ソルビタンエステル、脂肪糖エステル、メチルグルコシドエステル、脂肪グリコールエステル、モノ、ジ-、及びトリ-グリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、コレステロール、セラミド、脂肪シリコーンワックス、脂肪グルコースアミド、脂肪リン酸エステル、及びリン脂質が挙げられる。使用に好適な脂肪両親媒性物質についての追加の説明は、米国特許出願公開第2006/0024256(A1)号を参照されたい。
【0031】
無水粒子を形成するために、個々の脂肪両親媒性物質化合物又は2つ以上の異なる脂肪両親媒性物質化合物の組み合わせを選択してよい。
【0032】
離散粒子をシャンプーベースに添加して、シャンプー組成物を得る。したがって、シャンプー組成物は、シャンプー組成物の約0.05重量%~約20重量%、あるいは約0.5重量%~約10重量%、あるいは約1重量%~約8重量%の量の脂肪両親媒性物質を含むことができる。
【0033】
離散粒子は、水和されたとき、シャンプー組成物中にゲルネットワークを形成することができる。ゲルネットワークの成分における脂肪両親媒性物質の二次界面活性剤に対する重量比は、約1:9超、あるいは約1:5超~約100:1、あるいは約1:2超~約50:1、あるいは約1:1超~約10:1である。
【0034】
2.無水粒子を調製するために使用される二次界面活性剤
無水粒子はまた、1種以上の二次界面活性剤を含んでいてもよい。脂肪両親媒性物質と組み合わされて無水粒子を形成するこの二次界面活性剤を同時に融解させ、混合し、次いで、冷却して、無水粒子を生成する。無水粒子を調製するために使用される二次界面活性剤は、洗浄組成物の洗浄性界面活性剤成分から分離され、当該成分に加えられる。しかし、この二次界面活性剤は、上記の洗浄性界面活性剤成分のために選択されるものと同一又は異なる種類の界面活性剤(単数又は複数)であってよい。
【0035】
洗浄組成物は、無水粒子の一部として、洗浄組成物の約0.01重量%~約50重量%、あるいは約0.1重量%~約10重量%、あるいは約0.3重量%~約5重量%の量の二次界面活性剤を含む。
【0036】
好適な二次界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。あるいは、二次界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤、並びにこれらの混合物から選択される。使用に好適な界面活性剤についての追加の説明は、米国特許出願公開第2006/0024256(A1)号を参照されたい。
【0037】
更に、得られる無水粒子のために少なくとも約38℃の融解転移温度を得るのに寄与するように、約16~約22個の炭素原子の鎖長を有する疎水性尾部基を有する特定の二次界面活性剤が選択され得る。このような二次界面活性剤では、疎水性尾部基は、アルキル、アルケニル(最大3つの二重結合を含有する)、アルキル芳香族、又は分岐鎖アルキルであってよい。
【0038】
上記で指定した種類の1つを超える界面活性剤の混合物を、二次界面活性剤に使用してよい。
【0039】
離散粒子は、二次界面活性剤も含み得る。本明細書で使用するとき、「二次界面活性剤」は、脂肪両親媒性物質及び水と組み合わされる1種以上の界面活性剤を指す。二次界面活性剤は、洗浄組成物の洗浄性界面活性剤成分から分離され、当該成分に加えられる。しかし、二次界面活性剤は、上記の洗浄性界面活性剤構成成分のために選択されるものと同一又は異なる種類の界面活性剤(単数又は複数)であってよい。
【0040】
3.水又は好適な溶媒
無水粒子は、無水粒子の約0重量%~約30重量%、あるいは約1重量%~約20重量%、あるいは約0重量%~約5重量%、あるいは約1重量%~約10重量%の水又は好適な溶媒を更に含んでいてもよい。本明細書で使用するとき、用語「好適な溶媒」とは、水の代わりに又は水と組み合わせて使用することができる任意の溶媒を指す。
【0041】
洗浄組成物ベース
次いで、離散粒子を洗浄組成物ベース(シャンプーベースなど)に添加する。シャンプーベースは、カチオン性付着ポリマー、界面活性剤、共界面活性剤、水性キャリア、及びシリコーンなどの追加成分を含み得る。
【0042】
洗浄組成物ベース(水相を含む)に添加されたとき、無水粒子は離散粒子になる。次いで、離散粒子は、水相中で膨潤する。水相は、水及び/又は好適な溶媒を含む。本明細書で使用するとき、用語「好適な溶媒」とは、水の代わりに又は水と組み合わせて使用することができる任意の溶媒を指す。
【0043】
カチオン性付着ポリマー
洗浄組成物は、カチオン性付着ポリマーを含んでいてよい。洗浄組成物中のカチオン性付着ポリマーの濃度は、洗浄組成物の約0.05重量%~約5重量%、あるいは約0.075重量%~約2.5重量%、あるいは約0.1重量%~約1.0重量%、あるいは約0.5重量%~約1.0重量%であってよい。
【0044】
好適なカチオン性付着ポリマーのカチオン電荷密度は、組成物の意図された用途のpHにおいて、少なくとも約0.4meq/g、あるいは少なくとも約0.7meq/g、あるいは少なくとも約1.2meq/g、あるいは少なくとも約1.5meq/g、あるいは約7meq/g未満、あるいは約5meq/g未満を有してもよい。pHは、一般に、約pH3~約pH9、あるいは約pH4~約pH8の範囲であろう。ポリマーの「カチオン電荷密度」とは、この用語が本明細書中で使用されるとき、ポリマーの分子量に対する、ポリマー上の正電荷数の比をいう。このような好適なカチオン性ポリマーの平均分子重量は、一般に約10,000~10,000,000、あるいは約50,000~約5,000,000、あるいは約100,000~約3,000,000である。
【0045】
本組成物に使用するのに好適なカチオン性ポリマーとしては、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応するヒドロキシエチルセルロースの塩のような、カチオン性セルロース誘導体及びカチオン性スターチ誘導体のような、多糖類ポリマーが挙げられる。他の好適なカチオン性ポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムのようなカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。更なる好適なカチオン性ポリマーとしては、カッシアゴムヒドロキシプロピル塩化トリモニウムのような、モノマー対モノマー基準で2:1を超えるマンノースとガラクトースの比を有するガラクトマンナンポリマー誘導体が挙げられる。特に好適なカチオン性付着ポリマーは、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムを含む。
【0046】
カチオン性グアーポリマーは、四級アンモニウム化合物から形成することができる。カチオン性グアーポリマーを形成するための四級アンモニウム化合物は、一般式1に一致する:
【0047】
【0048】
式中、R3、R4、及びR5は、メチル基又はエチル基であり、R6は、一般式2のエポキシアルキル基か、
【0049】
【0050】
又はR6は、一般式3のハロヒドリン基かのいずれか一方である。
【0051】
【0052】
式中、R7はC1~C3アルキレンであり、Xは塩素又は臭素であり、ZはCl-、Br-、I-、又はHSO4-などのアニオンである。
【0053】
カチオン性グアーポリマーは次の一般式4に適合することができ、
【0054】
【0055】
式中、R8は、グアーガムであり、R4、R5、R6、及びR7は、上で定義されたとおりであり、Zは、ハロゲンである。カチオン性グアーポリマーは次の式5に適合することができる。
【0056】
【0057】
好適なカチオン性グアーポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。カチオン性グアーポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドである。グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムの具体的な例として、Rhone-Poulenc Incorporatedから市販のJaguar(登録商標)、例えば、約0.6meq/gのカチオン電荷密度及び約2,200,000g/モルを有し、Rhodiaから入手可能であるJaguar(登録商標)C-17が挙げられる。Jaguarメ(登録商標)C 13SのM.Wt.は2,200,000g/モル、カチオン電荷密度は約0.8meq/gである(Rhodia Companyから入手可能)。約0.7の電荷密度及び約1,100,000g/molの分子量を有し、ASIから入手可能であるN-Hance 3196。約1.1meq/gの電荷密度及び約800,000の分子量を有するホウ酸塩(ホウ素)を含まないグアーであるBF-13、及び約1.7meq/gの電荷密度及び約800,000の分子量を有するホウ酸塩(ホウ素)を含まないグアーであるBF-17は、いずれもASIから入手可能である。
【0058】
カチオン性ポリマーの組み合わせにより、洗浄組成物のコンディショニング及び泡立ちを改善することができる。約0.4meq/g~約0.8meq/g、あるいは約0.7meq/gの電荷密度を有するカチオン性ポリマーを約1,000,000を超える分子量を有するカチオン性ポリマーと組み合わせて使用することで、起泡安定性及びクリーミーさの両方を有する洗浄組成物を得ることができる。
【0059】
洗浄組成物は、カチオン性グアー及びカチオン性多糖付着ポリマーの組み合わせを含んでいてもよく、この場合、グアーの多糖付着ポリマーに対するそれぞれの重量比は2:1を超える、あるいはグアーの多糖付着ポリマーに対する重量比は3:1を超える、あるいはグアーの多糖付着ポリマーに対する重量比は4:1を超える。
【0060】
洗浄組成物は、カチオン性グアーポリマーのみの組み合わせを含んでいてもよく、この場合、あるカチオン性グアーは、約1.7meq/gの電荷密度を有し、別のカチオン性グアーは、約1,100,000g/モルの分子量を有する。
【0061】
洗浄組成物は、3196グアー及びBF-17カチオン性グアーの混合物を含んでいてもよく、この場合、これらの2つのカチオン性付着ポリマーの重量比は、3196対BF-17でそれぞれ、約5:1、あるいは約2:1、あるいは約1:1、更には、あるいは約1:2、あるいは約2:5である。
【0062】
洗浄組成物は、ポリクオタニウム-6、すなわち、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのホモポリマーを含み得る。
【0063】
ポリクオタニウム-6は、洗浄組成物の約0.01重量%~約5重量%、あるいは約0.03重量%~約1重量%、あるいは約0.05重量%~約0.5重量%、あるいは約0.05重量%~約0.3重量%の重量レベルで組成物中に含まれ得る。
【0064】
本明細書で有用なポリクオタニウム-6は、約3.5meq/g、あるいは約4.5meq/g、あるいは約5.5meq/gから、約13meq/g、あるいは約10meq/g、あるいは約7.0meq/gまでのカチオン電荷密度を有する。
【0065】
本明細書で有用なポリクオタニウム-6は、金属ピリチオンの付着を改善するという観点から、約800g/モル以上、あるいは約1,000g/モル以上、あるいは約1,200g/モル以上の分子量を有する。分子量はまた、約1,000,000g/モル、あるいは約500,000g/モル、あるいは約100,000g/モル~約50,000g/モルである。
【0066】
ポリクオタニウム-6ポリマーの市販の例としては、例えば、約6.19meq/gのカチオン電荷密度、約150,000g/モルの分子量を有する、Lubrizolから入手可能な商標名Merquat 100を有するもの、及び約6.19meq/gのカチオン電荷密度、約15,000g/モルの分子量を有する、Lubrizolから入手可能な商標名Merquat 106を有するものが挙げられる。
【0067】
洗浄性界面活性剤
洗浄組成物は、洗浄ベース中に1種以上の洗浄性界面活性剤を含む。洗浄性界面活性剤の成分は、洗浄性能を提供するために洗浄組成物中に含まれる。洗浄性界面活性剤は、アニオン性洗浄性界面活性剤、双極イオン性又は両性洗浄性界面活性剤、あるいはこれらの組み合わせから選択されてよい。このような界面活性剤は、本明細書に記載される必須成分と物理的及び化学的に適合すべきである、又はさもなければ過度に製品の安定性、審美性、若しくは性能を損なうべきではない。n=1であるラウレス-n-硫酸ナトリウムが、本明細書において特に好適である(「SLE1S」)。SLE1Sは、より高いモルエトキシレート当量と比較したとき、特に、高レベルのコンディショニング活性物質を含有する洗浄組成物において、より効率的な泡立ち及び洗浄を可能にする。
【0068】
好適なアニオン性洗浄性界面活性剤としては、ヘアケア又は他のパーソナルケア洗浄組成物に用いることが知られているものが挙げられる。アニオン性洗浄性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス-n硫酸ナトリウムとの組み合わせであってよい。組成物中のアニオン性界面活性剤の濃度は、所望の洗浄及び泡立ち性能を提供するのに十分であるべきであり、一般に、当該組成物の約5重量%~約50重量%、あるいは約8重量%~約30重量%、あるいは約9重量%~約25重量%、あるいは約10重量%~約17重量%の範囲である。
【0069】
好適な双極イオン性又は両性洗浄性界面活性剤としては、へアケア又は他のパーソナル洗浄組成物に用いることが知られているものが挙げられる。このような両性洗浄性界面活性剤の濃度は、約0.5%~約20%、あるいは約1%~約10%の範囲である。好適な双極イオン性又は両性界面活性剤の非限定例は、米国特許第5,104,646号及び同第5,106,609号に記載されている。
【0070】
本明細書において使用するのに好適な追加のアニオン性界面活性剤としては、式ROSO3M及びRO(C2H4O)xSO3M(式中、Rは、約8~約18個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、xは、1~10であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、及びトリエタノールアミンカチオンなどの水溶性カチオンであるか、又は2個のアニオン性界面活性剤アニオンを有する二価のマグネシウムイオンの塩である)のアルキル及びアルキルエーテルサルフェートが挙げられる。アルキルエーテルサルフェートは、エチレンオキシド及び約8~約24個の炭素原子を有する一価アルコールの縮合生成物として作製されてもよい。アルコールは、例えば、ココナッツ油、ヤシ油、パーム核油、若しくはタローなどの脂肪から誘導され得るか、又は合成であり得る。
【0071】
他の好適なアニオン性界面活性剤としては、一般式[R1-SO3M]の有機硫酸の水溶性塩が挙げられる。R1は、13~17個の炭素原子、あるいは13~15個の炭素原子を有する直鎖の脂肪族炭化水素基である。Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、及びトリエタノールアミンカチオン等の水溶性カチオンであるか、又は2個のアニオン性界面活性剤アニオンを持つ二価のマグネシウムイオンの塩である。これらの物質は、SO2及びO2と、好適な鎖長のノルマルパラフィン(C14~C17)との反応により生成され、パラフィンスルホン酸ナトリウムとして市販されている。
【0072】
使用するのに好適である追加のアニオン性界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリン酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ココイル硫酸モノエタノールアミン、トリデセス硫酸ナトリウム、トリデシル硫酸ナトリウム、メチルラウロイルタウリンナトリウム塩、メチルココイルタウリンナトリウム塩、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0073】
洗浄組成物は、本明細書に記載のアニオン性洗浄性界面活性剤成分と組み合わせて使用するための追加の界面活性剤を更に含んでいてもよい。好適な追加の界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0074】
本組成物に用いるのに好適なその他のアニオン性、双極イオン性、両性、カチオン性、非イオン性又は任意の更なる界面活性剤の非限定的な例は、M.C.Publishing Co.により発行されたMcCutcheon’s,Emulsifiers and Detergents,1989 Annaual、並びに米国特許第3,929,678号、同第2,658,072号、同第2,438,091号、及び同第2,528,378号に記載されている。
【0075】
1種以上の追加のアニオン性界面活性剤は、イセチオネート、サルコシネート、スルホネート、スルホスクシネート、スルホアセテート、アシルグリシネート、アシルアラニネート、アシルグルタメート、ラクテート、ラクチレート、グルコースカルボキシレート、アンホアセテート、タウレート、リン酸エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。その場合、アルキルは、7~17個の炭素原子、あるいは9~13個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル鎖として定義される。その場合、アシルは、式R-C(O)-(式中、Rは、7~17個の炭素原子、あるいは9~13個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル鎖である)として定義される。
【0076】
好適なイセチオネート界面活性剤としては、イセチオン酸でエステル化され、水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物を挙げることができる。イセチオネート界面活性剤のための好適な脂肪酸は、メチルタウリドのアミドなど、ココナッツ油又はパーム核油から誘導され得る。イセチオネートの非限定的な例は、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、水添ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルイセチオン酸ナトリウム、オレイルメチルイセチオン酸ナトリウム、パーム核オイル(palm kerneloyl)イセチオン酸ナトリウム、ステアロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0077】
サルコシネートの非限定的な例は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸TEA、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ビス(ラウロイルグルタミン酸/ラウロイルサルコシン)ダイマージリノレイル、ラウロアンホ酢酸二ナトリウム、ラウロイルサルコシネート、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、オレオイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸TEA、ラウロイルサルコシン酸TEA、オレオイルサルコシン酸TEA、パーム核サルコシン酸TEA、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0078】
スルホスクシネート界面活性剤の非限定的な例としては、ジナトリウムN-オクタデシルスルホスクシネート、ジナトリウムラウリルスルホスクシネート、ジアンモニウムラウリルスルホスクシネート、ナトリウムラウリルスルホスクシネート、ジナトリウムラウレススルホスクシネート、四ナトリウムN-(1,2-ジカルボキシエチル)-N-オクタデシルスルホスクシネート、ナトリウムスルホコハク酸のジアミルエステル、ナトリウムスルホコハク酸のジヘキシルエステル、ナトリウムスルホコハク酸のジオクチルエステル、及びこれらの組み合わせが挙げられ得る。
【0079】
スルホアセテートの非限定的な例としては、ナトリウムラウリルスルホアセテート、アンモニウムラウリルスルホアセテート、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0080】
アシルグリシネートの非限定的な例としては、ココイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0081】
アシルアラニネートの非限定的な例としては、ココイルアラニン酸ナトリウム、ラウロイルアラニン酸ナトリウム、N-ドデカノイル-l-アラニン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0082】
アシルグルタメートの非限定的な例は、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸二アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸ナトリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム、ココイルグルタミン酸二カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸二カリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸カリウム、ココイル加水分解コムギタンパクグルタミン酸二カリウム、カプリロイルグルタミン酸ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸二ナトリウム、カプリロイルグルタミン酸カリウム、カプリロイルグルタミン酸二カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二ナトリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸カリウム、ウンデシレノイルグルタミン酸二カリウム、水添タローグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸二ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸二カリウム、ココイル/水添タローグルタミン酸ナトリウム、ココイル/パルモイル/サンフラワーオイル(sunfloweroyl)グルタミン酸ナトリウム、水添タローオイル(tallowoyl)グルタミン酸ナトリウム、オリボイル(olivoyl)グルタミン酸ナトリウム、オリボイルグルタミン酸二ナトリウム、パルモイルグルタミン酸ナトリウム、パルモイルグルタミン酸二ナトリウム、ココイルグルタミン酸TEA、水添タローオイルグルタミン酸TEA、ラウロイルグルタミン酸TEA、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0083】
アシルグリシネートの非限定的な例としては、ココイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0084】
ラクテートの非限定的な例としては、乳酸ナトリウムを挙げることができる。
【0085】
ラクチレートの非限定的な例としては、ラウロイルラクチレートナトリウム、ココイルラクチレートナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0086】
グルコースカルボキシレートの非限定的な例としては、ラウリルグルコシドカルボン酸ナトリウム、ココイルグルコシドカルボン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0087】
アルキルアンホアセテートの非限定的な例としては、ココイルアンホ酢酸ナトリウム、ラウロイルアンホ酢酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0088】
アシルタウレートの非限定的な例としては、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、メチルラウロイルタウリン酸ナトリウム、メチルオレオイルタウリン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0089】
共界面活性剤
共界面活性剤は、泡立ち体積の向上及び/又は起泡質感を変えるために、硫酸ウンデシル界面活性剤及び所望によりアニオン性界面活性剤と組み合わされる物質である。典型的には、これらの物質は、限定されないが、両性、双極性、カチオン性、及び非イオン性を含む構造の様々な群から選択され得る。それらは、典型的には1:20~1:4の重量比、あるいは1:12~1:7の重量比でアニオン性界面活性剤と共に使用される。
【0090】
洗浄組成物は、当該組成物の約0.5重量%~約10重量%、あるいは約0.5重量%~約5重量%、あるいは約0.5重量%~約3重量%、あるいは約0.5重量%~約2重量%、あるいは約0.5重量%~約1.75重量%の少なくとも1つの好適な共界面活性剤を含み得る。共界面活性剤は、より素早く泡を生成し、より容易なすすぎを促進し、かつ/又はケラチン性組織への不快感を緩和する役割を果たすことができる。共界面活性剤は更に、より望ましい質感、体積、及び/又は他の特性を有する泡の生成を補助し得る。
【0091】
本明細書において使用に好適な両性界面活性剤には、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であり得、脂肪族置換基の1つの置換基が約8~約18個の炭素原子を含み、1つは例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン水溶性基を含む、脂肪族二級及び三級アミンの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。例としては、3-ドデシルアミノプロピオン酸ナトリウム、3-ドデシルアミノプロパンスルホン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、米国特許第2,658,072号の教示に従ってドデシルアミンをイセチオン酸ナトリウムと反応させることによって調製されるものなどのN-アルキルタウリン、米国特許第2,438,091号の教示に従って製造されるものなどのN-高級アルキルアスパラギン酸、及び米国特許第2,528,378号に記載されている生成物、並びにこれらの混合物が挙げられる。両性界面活性剤は、ラウロアンホアセテートなどのベタイン群から選択されてもよい。
【0092】
本明細書に用いるのに好適である双性界面活性剤には、脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体が挙げられるが、これらに限定されず、脂肪族基は直鎖又は分枝状であり得、脂肪族置換基の1つは約8~約18個の炭素原子を含み、1つの置換基は、アニオン性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含む。本明細書に用いるのに好適な他の双性界面活性剤には、高級アルキルベタインを包含するベタイン、例えば、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、オレイルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマ-カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシプロピル)アルファ-カルボキシエチルベタイン、及びこれらの混合物が挙げられる。スルホベタインとしては、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス-(2-ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン、及びこれらの混合物が挙げられ得る。他の好適な両性界面活性剤は、RCONH(CH2)3ラジカルがベタインの窒素原子に結合しているアミドベタイン類とアミドスルホベタイン類が含まれ、式中、RはC11~C17アルキルである。
【0093】
泡立ち体積又は質感を向上させるために組成物中で使用するのに好適な非イオン性共界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ココジメチルアミンオキシド、ココアミドプロピルアミンオキシド、ラウリルアミドプロピルアミンオキシドなどの水溶性物質、又はラウレス-4~ラウレス-7などのアルキルポリエトキシレート、ココモノエタノールアミド、ココジエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド、アルカノイルイソプロパノールアミドなどの非水溶性成分、並びにセチルアルコール及びオレイルアルコールなどの脂肪アルコール、並びに2-ヒドロキシアルキルメチルエーテルが挙げられる。
【0094】
本明細書において共界面活性剤として更に好適な物質としては、1,2-アルキルエポキシド、1,2-アルカンジオール、分枝鎖又は直鎖アルキルグリセリルエーテル(例えば欧州特許第EP1696023(A1)号に記載される)、1,2-アルキル環状カーボネート、及び1,2-アルキル環状サルファイトであって、特にアルキル基が直鎖又は分枝鎖構成にある6~14個の炭素原子を含有するものが挙げられる。他の例としては、米国特許第5,741,948号、同第5,994,595号、同第6,346,509号、及び同第6,417,408号に従って作製され得る、C10又はC12 αオレフィンをエチレングリコール(例えば、ヒドロキシエチル-2-デシルエーテル、ヒドロキシエチル-2-ドデシルエーテル)と反応させることにより誘導されるアルキルエーテルアルコールが挙げられる。
【0095】
他の非イオン性界面活性剤は、グルコースアミド、アルキルポリグルコシド、スクロースココエート、ラウリル硫酸スクロース、アルカノールアミド、エトキシル化アルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。非イオン性界面活性剤は、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、イソステアレス-2、トリデセス-3、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸PEG-2、モノステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸グリセリル、ラウレス-2、コカミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0096】
共界面活性剤は、ココモノエタノールアミド、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルアミンオキシド、ラウリルアンホ酢酸ナトリウム;アルキルグリセリルエーテル、アルキル-ジ-グリセリルエーテル、1,2-アルキル環状サルファイト、1,2-アルキル環状カーボネート、1,2-アルキル-エポキシド、アルキルグリシジルエーテル、及びアルキル-1,3-ジオキソラン(アルキル基は、直鎖又は分枝鎖構成において6~14個の炭素原子を含有する);総炭素含有量が直鎖又は分枝鎖の6~14個の炭素原子である1,2-アルカンジオール、メチル-2-ヒドロキシ-デシルエーテル、ヒドロキシエチル-2-ドデシルエーテル、ヒドロキシエチル-2-デシルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
【0097】
カチオン性界面活性剤は、製剤のpHでプロトン化されたアミンから誘導され得、例えば、ビス-ヒドロキシエチルラウリルアミン、ラウリルジメチルアミン、ラウロイルジメチルアミドプロピルアミン、ココイルアミドプロピルアミンなどである。また、カチオン性界面活性剤は、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド及びラウロイルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の脂肪四級アンモニウム塩から誘導されてもよい。
【0098】
アルキルアンホアセテートは、製品の低刺激性及び泡立ちを改善するために本明細書における組成物中で使用される好適な界面活性剤である。最も一般的に使用されるアルキルアンホアセテートは、ラウロアンホアセテート及びココアンホアセテートである。アルキルアンホアセテートは、モノアセテート及びジアセテートで構成され得る。アルキルアンホアセテートのいくつかの種類では、ジアセテートは、不純物又は意図しない反応生成物である。しかしながら、ジアセテートの存在は、アルキルアンホアセテートの15%を超える量で存在する場合、種々の好ましくない組成物特徴を引き起こし得る。
【0099】
本明細書において用いるのに好適な非イオン性界面活性剤は、グルコースアミド、アルキルポリグルコシド、スクロースココエート、スクロースラウレート、アルカノールアミド、エトキシル化アルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものである。1つの実施形態では、非イオン性界面活性剤は、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、イソステアレス-2、トリデセス-3、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸PEG-2、モノステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸グリセリル、ラウレス-2、コカミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0100】
好適な構造化剤の非限定的な例としては、米国特許第5,952,286号に記述されており、不飽和及び/又は分岐長鎖(C8~C24)液体脂肪酸又はそのエステル誘導体;不飽和及び/若しくは分岐長鎖液状アルコール又はこれらのエーテル誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。また、界面活性剤は、カプリン酸及びカプリル酸などの短鎖飽和脂肪酸を含んでいてもよい。理論によって制限されるものではないが、脂肪酸若しくはアルコールの不飽和部分、又は脂肪酸若しくはアルコールの分枝状部分は、界面活性剤の疎水性鎖を「混乱」させ、ラメラ相の形成を誘導する役割を果たすと考えられる。好適な液体脂肪酸の例としては、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、エライジン酸、アラキドン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。好適なエステル誘導体の例としては、イソステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、及びこれらの混合物が挙げられる。アルコールの例としては、オレイルアルコール及びイソステアリルアルコールが挙げられる。エーテル誘導体の例としては、カルボン酸イソステアレス若しくはカルボン酸オレス、又はイソステアレスアルコール若しくはオレスアルコールが挙げられる。構造化剤は、約25℃未満の融点を有すると定義され得る。
【0101】
存在する場合、組成物は、レオロジー調整剤を含んでもよく、当該レオロジー調整剤は、セルロース系レオロジー調整剤、架橋アクリレート、架橋無水マレイン酸コ-メチルビニルエーテル、疎水的に改質された会合性ポリマー、又はこれらの混合物を含む。
【0102】
使用される場合、電解質は、それ自体を組成物に添加してもよく、又は原材料のうちの1つに含まれる対イオンを介してその場で形成されてもよい。電解質は、リン酸塩、塩化物、硫酸塩又はクエン酸塩を含むアニオン、及びナトリウム、アンモニウム、カリウム、マグネシウム又はこれらの混合物を含むカチオンを包含してもよい。電解質は、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム又は硫酸アンモニウムであってもよい。電解質は、組成物の約0.1重量%~約15重量%、あるいは約1重量%~約6重量%、あるいは約3重量%~約6重量%の量で当該組成物に添加されてよい。
【0103】
水性キャリア
洗浄組成物は、水性キャリアを含んでいてもよい。典型的に、組成物は、注入可能な液体の形態である(周囲条件下で)。そのため組成物は、組成物の少なくとも約、あるいは約20重量%~約95重量%、あるいは約60重量%~約85重量%の濃度で水性キャリアを含む。水性キャリアは、水、又は水と有機溶媒との混和性混合物を含んでもよい。水性キャリアは、また、他の構成成分の微量成分として組成物中に別に付随的に組み込む場合を除き、最小限の有機溶媒を含むか、又は有意の濃度の有機溶媒を含まない水を含んでもよい。
【0104】
追加成分
洗浄組成物は、任意成分が本明細書に記載の成分と物理的及び化学的に適合性であるか、又はそうでなければ製品の安定性、審美性、若しくは性能を過度に損なわない限り、ヘアケア製品又はパーソナルケア製品で使用することが知られている1種以上の任意成分を更に含んでいてもよい。このような任意成分の個々の濃度は、組成物の約0.001重量%~約10重量%の範囲であってもよい。
【0105】
組成物に用いられる任意成分の非限定例としては、カチオンポリマー、コンディショニング剤(炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン)、抗ふけ剤、懸濁剤、粘度変性剤、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、真珠光沢助剤、起泡増進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性共界面活性剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め剤、UV吸収剤、及びビタミンが挙げられる。
【0106】
A.分散粒子
組成物は、分散粒子を含んでいてよい。有用な粒子は、元来、無機、合成又は半合成であってよい。存在する場合、分散粒子は、組成物の約0.025重量%~約20重量%、あるいは約0.05重量%~約10重量%、あるいは約0.1重量%~約5重量%、あるいは約0.25重量%~約3重量%、あるいは約0.5重量%~約2重量%の量で組み込まれる。
【0107】
B.非イオン性ポリマー
約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが、本明細書において有用である。以下の一般式を有するものが有用である:
【0108】
【0109】
式中、R95は、H、メチル、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、PEG-2M(Polyox WSR(登録商標)N-10としても既知であり、Union CarbideからPEG-2,000として入手可能である);PEG-5M(Polyox WSR(登録商標)N-35及びPolyox WSR(登録商標)N-80としても既知であり、Union CarbideからPEG-5,000及びPolyethylene Glycol 300,000として入手可能である);PEG-7M(Polyox WSR(登録商標)N-750としても既知であり、Union Carbideから入手可能である);PEG-9M(Polyox WSR(登録商標)N-3333としても既知であり、Union Carbideから入手可能である);及びPEG-14M(Polyox WSR(登録商標)N-3000としても既知であり、Union Carbideから入手可能である)。
【0110】
C.更なるコンディショニング剤
組成物はまた、離散粒子によってもたらされるコンディショニングに加えて、1種以上のコンディショニング剤を含んでいてもよい。コンディショニング剤としては、毛髪及び/又は皮膚に特別なコンディショニング効果を与えるために用いられる物質が挙げられる。組成物において有用なコンディショニング剤は、典型的には、乳化液体粒子を形成する水不溶性で水分散性の不揮発性液体を含む。本組成物で使用するのに好適なコンディショニング剤は、一般にシリコーン(例えば、シリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンゴム、高屈折率シリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステル)又はこれらの組み合わせとして特徴付けられるコンディショニング剤、あるいはさもなければ水性界面活性剤マトリックス中に液状の分散粒子を形成するコンディショニング剤である。
【0111】
洗浄組成物は、不揮発性シリコーン油を更に含んでいてもよい。不透明な組成物の実施形態に関して、洗浄組成物は、洗浄組成物において測定されたとき、約1μm~約50μmの粒径を有する不揮発性シリコーン油を含む。また、洗浄組成物は、洗浄組成物において測定されたとき、約100nm~約1μmの粒径を有する不揮発性シリコーン油を含んでいてもよい。実質的に透明な組成物の実施形態に関して、洗浄組成物は、洗浄組成物において測定されたとき、約100nm未満の粒径を有する不揮発性シリコーン油を含んでいてもよい。
【0112】
存在する場合、1種以上のコンディショニング剤は、組成物の約0.01重量%~約10重量%、あるいは約0.1重量%~約8重量%、あるいは約0.2重量%~約4重量%の量である。
【0113】
コンディショニング剤は、離散粒子中に存在していてもよく、洗浄の連続相に主に存在するように、別個の成分として最終洗浄組成物に添加されてもよい。
【0114】
D.フケ防止活性物質
組成物はまた、フケ防止活性物質を含有していてもよい。フケ防止活性物質の好適な非限定的な例としては、ピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、粒子状硫黄、角質溶解剤、ピロクトンオラミン、及びこれらの混合物が挙げられる。このようなフケ防止活性物質は、組成物の構成成分と物理的及び化学的に適合すべきであり、その他の点では、過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうものであってはならない。
【0115】
組成物中に存在する場合、フケ防止活性物質は、組成物の約0.01重量%~約5重量%、あるいは約0.1重量%~約3重量%、あるいは約0.3重量%~約2重量%の量で包含される。
【0116】
E.保湿剤
組成物は、保湿剤を含有し得る。本明細書における保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書で用いられる場合、保湿剤は、組成物の約0.1重量%~約20重量%、あるいは約0.5重量%~約5重量%の量で存在してもよい。
【0117】
F.構造化剤及び懸濁化剤
組成物は、組成物中に非水溶性物質を分散した形態で懸濁させるか又は組成物の粘度を変化させるのに有効な濃度で、構造化剤又は懸濁化剤を更に含んでいてもよい。こうした濃度は、組成物の約0.02重量%~約10重量%、あるいは約0.02重量%~約5.0重量%、あるいは約0.02重量%~約1.5重量%の範囲である。
【0118】
本明細書で有用な懸濁剤としては、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類できる、結晶性懸濁剤が挙げられる。これらの懸濁剤は、米国特許第4,741,855号に記載されている。これらの懸濁剤としては、約16~約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルを挙げてもよい。代替案としては、エチレングリコールステアレートであってモノステアレート及びジステアレート、並びに約7%未満のモノステアレートを含有するジステアレートが挙げられる。
【0119】
(Elementis Specialtiesにより供給される商標名:Thixcin Rなどの)硬化ヒマシ油構造化剤の使用は、ゲルネットワークにおいてより高いレベルの脂肪両親媒性物質、例えば、脂肪アルコールを使用する処方を支援することができる。硬化ヒマシ油の使用により、(i)高濃度の構造化剤を有する分散(プラント容器のより効率的な使用)、及び(ii)最終生成物において高い降伏応力を生じさせる晶癖/結晶形を生成することによって配合の柔軟性を改善し、所与量の構造化剤に対して高い安定性を付与する。
【0120】
G.その他の任意成分
組成物は、他の任意成分を含有していてもよい。任意成分は、分散ゲルネットワーク相に存在していてもよく、又は別個の成分として最終洗浄組成物に添加されてもよい。
【0121】
例えば、組成物は、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン及びその誘導体、並びにビタミンA、D、E、及びこれらの誘導体などの水溶性及び非水溶性ビタミンを含有していてよい。組成物は、アスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸及びこれらの塩、並びにチロシン、トリプタミン、リジン、ヒスタジン(histadine)及びこれらの塩などの水溶性及び非水溶性アミノ酸を含有していてもよい。組成物は、脱毛防止及び発毛刺激剤又は発毛剤に有用な物質を更に含んでいてもよい。
【0122】
また、所与の製品タイプにおいて従来使用される成分などの任意の他の好適な任意成分が、組成物に含まれていてもよい。The CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Tenth Edition(2004),published by the Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.,Washington,D.C.,は、本明細書における組成物に添加することができる多種多様な非限定物質を記載している。これらの成分部類の例としては、研磨剤、吸収剤、審美的構成成分例えば香料及び芳香剤、顔料、着色料/着色剤、精油、皮膚感覚剤、収れん剤等(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチルラクテート、ウィッチヘーゼル留出物)、抗ニキビ剤、固化防止剤、消泡剤、抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカルバメート)、抗細菌剤、抗真菌剤、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート化剤、化学的添加剤、着色剤、化粧品収れん剤、化粧品殺生物剤、変性剤、医薬収れん剤、外用鎮痛薬、フィルム形成剤又はフィルム形成物質、例えば、組成物のフィルム形成特性及び直接性を補助するためのポリマー(例えば、エイコセンとビニルピロリドンのコポリマー)、乳白剤、pH調整剤、草木誘導体、草木抽出物、草木組織抽出物、草木種抽出物、草木油、植物、植物抽出物、保存料、噴射剤、還元剤、皮脂コントロール剤、金属イオン封鎖剤、皮膚漂白剤及び美白剤(例えば、ハイドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビルリン酸マグネシウム、アスコルビルグルコシド、ピリドキシン)、酵素、補酵素、皮膚コンディショニング剤(例えば、保湿剤及び閉塞剤)、皮膚平滑剤及び/又は治療剤及び誘導体(例えば、パンテノール及びエチルパンテノールのような誘導体、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、アラントイン、ビサボロール、及びグリチルリチン酸二カリウム)、皮膚処置剤(例えば、ビタミンD化合物、モノ-、ジ-、及びトリ-テルペノイド、β-イオノール、セドロール)、増粘剤(塩化ナトリウムのような一価又は二価塩を包含する)、及びビタミン、それらの誘導体、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0123】
試験方法
毛髪基材
International Hair Importers & Products Inc.から供給され、白人由来のものである4グラム、8インチの未処理の毛束(すなわち、化学処理なし)。
【0124】
毛髪処理
毛束を、シンクの上に垂らし、事前に水で約30秒間濡らす。毛束は、続いて、人差し指と中指との間で挟まれ、これらの指の間を通って引かれて、余分な水分が除去される。0.4ccの洗浄組成物を、各毛束の前側に載せ、各ヘアピースの長さの端から端までジグザグに塗布する。洗浄組成物は、小さく硬めの櫛毛を有するプラスチック製のブラシであるGoody(登録商標)を使用して、約30秒間、それぞれの毛束にブラッシングで塗布する。その後、それぞれの毛束を約30秒間水で洗い流す。毛束は、続いて、人差し指と中指との間で挟まれ、これらの指の間を通って引かれて、余分な水分が除去される。次いで、毛束をひっくり返し、0.4ccの洗浄組成物を、各毛束の後側に載せ、各束の長さの端から端までジグザグに塗布する。その後、それぞれの毛束を約30秒間水で洗い流す。毛束は、続いて、人差し指と中指との間で挟まれ、これらの指の間を通って引かれて、余分な水分が除去される。次いで、毛束を風乾させる。毛束を予め濡らし、すすぐために使用した水は、典型的には、約100°Fの温度及び約1.5ガロン/分の圧力である。水は、典型的には、約7グレイン/ガロン~約13グレイン/ガロンの硬度である。毛髪処理後、毛髪が乾燥するまで、毛束を80℃のホットボックス内に入れておく。
【0125】
セチルアルコールの定量
毛髪サンプルを20% RHの一定湿度のチャンバ内で一晩平衡化する。各サンプルごとに、0.1gの毛髪を20~40mmのセグメントに切断してバイアル瓶に入れる(n=4)。まず、毛髪をヘキサンで穏やかに抽出して、外部のセチルアルコールを除去する。ヘキサン抽出は、毛髪をヘキサンで2回抽出し、次いで、第2の溶媒(超臨界流体クロマトグラフィー質量分析(SFC-MSMS)については移動相)及びガスクロマトグラフィー(GC)についてはN,O-ビス(トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド(BSTFA)誘導体化試薬)中で、乾燥した残渣を濃縮することからなる。次に、2:1、次いで、1:1のクロロホルム:メタノールを用いて内部のセチルアルコールを抽出する。クロロホルムは、10mMジメチルヘキシルアミン(DMHA)及びメタノール1%ギ酸を含有する。各抽出物を、65℃で30分間毛髪と共に加熱し、次いで、合わせ、乾燥した残渣を第2の溶媒(SFCMS-MSについては移動相及びGCについてはBSTFA誘導体化試薬)に再溶解させる。水素移動相を有するポリジメチルシロキサンキャピラリーカラムを使用し、炎イオン化検出を備えるガスクロマトグラフィーによって、セチルアルコールを定量する。ノナデカン酸及びエイコサン酸を内部標準として使用する。
【0126】
SAXS/WAXS X線サンプル調製/手順
1個のビーズを、洗浄シャーシ(chassis)を収容する2.5mmのODキャピラリー(壁厚0.01mm)の張り出し端(flared end)に落下させ、キャピラリの首部に穏やかに押し込んで、確実に完全に沈める。この準備は、回収された各時点で用い、経時的に変化したときにビーズ自体のSAXSパターンを捕捉するために、サンプルビームにおいてビーズを含有するキャピラリの位置を中心にする。ビーズはキャピラリの本体よりもわずかに大きいが、キャピラリは開口端に向かうにつれ広がっており、この広がりにより、開口端のサイズはビーズが分析の全日にわたって定位置に保持されるものになっている。
【0127】
1日後に18x0129ビーズをそのキャピラリから取り出し、WAXSパターンを収集する。より長い時間スケールの分析が必要とされる場合、サンプル18x0130は、その時点で、洗浄シャーシと共にそのキャピラリ内に留まる。
【0128】
X線回折測定に使用する機器は、以下を含む:1)小角データ(SAXS)は、Bruker NanoSTAR(Billerica,MA,USA)小角X線散乱装置である。微小焦点Cu X線管は、50kV、0.60mAで、550マイクロメートルのScanTex Pinholeで動作する。サンプルから検出器までの距離は109.260cmであり、検出器はVantec2K二次元面積検出器である。サンプルを固体サンプルホルダー内に置き、大気条件下において分析時間1200で分析する。2)広角データ(WAXS)は、Stoe STADI-P送信モード回折計で収集する。発生器は、40kV/50mAで動作し、銅アノードの長微細焦点Cu X線管に電力を供給する。回折計には、入射ビーム湾曲ゲルマニウム-結晶モノクロメータ、標準入射ビームスリットシステム、及び約124_2hの角度範囲を有する画像プレート位置検知(image plate-position sensitive)検出器が組み込まれる。データは、900秒間0~124_2hの範囲にわたって送信モードで収集する。
【0129】
膨潤した離散粒子の圧縮測定
離散粒子は、最終製品に組み込まれたならば十分に膨潤又は「水和」して、そのなかで、製品が消費者によりパッケージから分注された際に、当該粒子が、洗浄連続層とのブレンドを開始することが望ましい。
図1は、粒子の水和を示す。
図1は、無水粒子10及び離散粒子12を含む。結果として、時間並びに粒子及びシャーシの組成14の関数として、粒子構造内に異なる水和ドメインが生じる。異なるドメインは、以下のように記載される。
-非水和固体相16=顕著な水和をほとんど経験しておらず、その相の圧縮が、本明細書に記載のKawabata KES-FB3-Auto Compression試験法の50g力限度以上であり、無水粒子に最も近い、離散粒子の最小水和相。
-半水和ゲル相18=離散粒子が部分的に水和された相であり、経時的に水和し続け、かつその相の圧縮がKawabata KES-FB3-Auto Compression Tester及び以下に記載する対応する方法を使用して測定可能である相。
-水和ゲル相20=マイクロスケールで、分散したゲルネットワーク相に最も密接に類似している、離散粒子のほとんど水和している相。
【0130】
本明細書に記載の方法は、離散粒子(以下、「粒子」又は「ビーズ」と称される)が製品中で軟化した程度を特徴付ける。この方法は、Kato Tech,LTDによって製造されているKawabata KES-FB3-Auto Compression Tester又は同様の機器を使用する。以下は、Kawabata KS-FB3-Auto Compression Testerのために本明細書で使用する機器設定である-感度:2、速度:0.02mm/秒、ストローク10、ゾーン又はプローブ圧縮面積:2(標準的な16mmの圧縮プローブに対応)、プロセス速度:0.1、最大負荷:50gf/cm2。
【0131】
この方法から得られる実施例のデータは、以下の表1及び表2に含まれ、(1)半水和ゲル相(以下の
図2に示す)を圧縮する際に生じる圧縮の合計仕事量[WC
合計]、及び(2)特定の時点で残存する非水和固体相のサイズ[≒Tm(mm)]を計算するために使用される。本明細書におけるこれらのデータを使用して、経時的な製品中の所与のビーズの水和度を説明するグラフ表示又は「フィンガープリント」を作成することができる(
図3)。以下の等式を使用してWC
合計を計算することができ、式中、1)「n」及び「n-1」は、それから対応するデータが得られる、粒子圧縮測定における工程番号を指し、n≧2であり、2)「FC」は、圧縮力[=負荷(gf/cm
2)×プローブ圧縮面積(cm
2)]を指し、3)「D」は、プローブ移動距離を指す。
【0132】
【0133】
実施例データ分析:
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
圧縮測定のためのサンプル調製
ビーズが製品によって効果的にコーティングされるように、(例えば、約5グラムのシャンプーなどの洗浄組成物に約10個のビーズを組み込む比で)ビーズを最終製品に組み込むことによって、製品サンプルを調製する。抽出中にビーズが変形しないように注意しながら、小さなスパチュラを使用して、様々な時間間隔でこれらのビーズを1つずつ製品からサンプリングする。特定の時間スケールに限定されるものではないが、以下の時間間隔(時間):0、1、3、6、及び24時間でビーズの圧縮を行う。適切な設備較正及び測定設定の後、サンプル分析の準備として、ビーズを製品から慎重に抽出し、KS-FB3-A圧縮試験機のサンプル台の中心、圧縮プローブの真下に置く。
【0138】
非限定的な実施例
以下の実施例に示される組成物は、組成物の具体的な実施形態を説明したものであるが、これらに限定されない。当業者によって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の変更がなされ得る。本明細書に記載されている組成物のこれらの例示された実施形態は、毛髪への増強されたコンディショニング効果をもたらす。
【0139】
特に指定しない限り、例示したすべての量は、重量パーセントで列記され、希釈剤、防腐剤、着色剤溶液、画像成分、植物などの微量物質は除外する。特に規定のない限り、全ての%は重量に基づく。
【0140】
以下の実施例は、最終洗浄組成物の他の成分と共に組み込む前の無水粒子の具体的な実施形態を示す。以下の無水粒子プレミックスの実施例のそれぞれは、シャンプー組成物などの洗浄組成物中に離散粒子として組み込まれ得ることが意図される。
【0141】
【0142】
【0143】
(1)A&E Connockから入手可能
(2)Croda Chemicalsから入手可能
(3)Emery Oleochemicalsから入手可能
(4)Clariant Int.Ltd.から入手可能
(5)P&G Chemicalsから入手可能
(6)Stepan Companyから入手可能
(7)Genamin(登録商標)BTMS(Clariant)
(8)Incromine(商標)SD(Croda)
(9)PRESTIGE Ruby(Sudarshan Chemical)
(10)二酸化チタン(Kobo)
(11)Jordapon Ci Prilled(BASF)
(12)Sigma Aldrichから入手可能
(13)Cf330m(Momentive Performance Materials)
(14)Belsil(登録商標)DM 5500 E(Wacker)
(15)Dow Corning 1872(Dow Corning Corporation)
(16)Mirapol 100S(Solvay USA Inc.)
(17)DLパンテノール(DSM Nutritional Products Inc)
(18)D/DIパンテニルエチルエーテル(DSM Nutritional Products Inc)
(19)アルガニアスピノサ(Argania Spinosa)核油(BASF Corporation)
(20)ココナッツミルク5432472(IFF)
(21)LAEVO MENTHOL(Symrise)
(22)BASFから入手可能
【0144】
離散粒子の実施例1~4(GN実施例1~GN実施例4)
洗浄性界面活性剤及び最終洗浄組成物の他の成分と共に組み込む前の離散粒子の実施例。
【0145】
【0146】
(1)Clariant Int.Ltd.から入手可能
【0147】
シャンプー実施例1~20
【0148】
【0149】
*シャンプーに添加される前に無水粒子がゲルネットワークと予混合される場合を示す。
【0150】
【0151】
【0152】
【0153】
(1)ラウレス-n硫酸ナトリウム(式中、n≧1及び≦3)
(2)カチオン性ガラクトマンナン(分子量-200,000、電荷密度=3.0meq/g)
(3)カチオン性ガラクトマンナン(分子量-200,000、電荷密度=0.7meq/g)
(4)Jaguar C17(Rhodia)
(5)ADPP-5043H1VPW(分子量-1,200,000及び電荷密度2.0meq/g)、Aqualon/Herculesから入手可能
(6)Polymer LR30M(Dow Chemical Company)
(7)Mirapol 100S(Solvay USA Inc.)
(8)Cf330m(Momentive Performance Materials)
(9)Belsil(登録商標)DM 5500 E(Wacker)
(10)Dow Corning 1872(Dow Corning Corporation)
(11)トリヒドロキシステアリン-PrimG(Elementis Specialties Inc.)
(12)Carbopol Aqua SF 1(Lubrizol Advanced Materials)
(13)Jaguar Excel(Solvay)
(14)Polymer KG30M(Dow Chemical Company) (15)Carbopol Aqua SF 2(Lubrizol Advanced Materials)
【0154】
本明細書にて開示された寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0155】
相互参照される文書又は関連特許若しくは出願を含めた、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外されるか又は特に限定されない限り、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明すべてを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0156】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。
【外国語明細書】