IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タオ・エンジニアリング株式会社の特許一覧

特開2023-89443廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法
<>
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図1
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図2
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図3
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図4
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図5
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図6
  • 特開-廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089443
(43)【公開日】2023-06-28
(54)【発明の名称】廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法
(51)【国際特許分類】
   B09B 5/00 20060101AFI20230621BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230621BHJP
【FI】
B09B5/00 M
B09B5/00 Q
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021203930
(22)【出願日】2021-12-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-15
(71)【出願人】
【識別番号】517045093
【氏名又は名称】タオ・エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】弁理士法人日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅波 耕三
(72)【発明者】
【氏名】ナカムラ カイル ジョージス
【テーマコード(参考)】
4D004
5L049
【Fターム(参考)】
4D004AA07
4D004AC04
4D004DA16
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】廃プラスチック資源の有効処理を通じてプラスチックの廃棄削減目標値に対する不足状態情報を把握し、不足を充足するに有効なビジネスモデルを提案する。
【解決手段】システム運営者サーバが廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得し、プラスチックユーザー端末がシステム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック原資回収機能を持つ廃プラスチック回収業者及びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者を連結して構成される廃プラスチック再資源化システムにおいて、
当該廃プラスチック再資源化システムが通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合され、
プラスチックユーザーが、プラスチック製品の利用量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量(重量)が格納するプラスチックユーザー端末を備え、システム運営者がシステム運営者サーバを備えて、
システム運営者サーバに、プラスチックユーザーに還元される、廃プラスチックから再生材に再資源化された当該再生材の還元率情報が格納され、
システム運営者サーバが、プラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得し、
廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得し、
プラスチックユーザー端末がシステム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システム。
【請求項2】
請求項1に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおいて、
プラスチックユーザーからシステム運営者にシステム運営者の所有する再生材の提供要求がなされて、システム運営者の所有する再生材がプラスチックユーザーの求めに応じてプラスチックユーザーに提供され、廃プラスチック再資源化不足量が充足されることを特徴とする廃プラスチックの再資源化システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおいて、
システム運営者が、システム管理運営機能に加えて廃プラスチック処理業者機能を持ち、廃プラスチック原資を再生材に再資源化し、システム運営者サーバが再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得することを特徴とする廃プラスチックの再資源化システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載された廃プラスチックの再資源化システムにおいて、
廃プラスチック再資源化情報が、第1の廃プラスチック再資源化装置で処理されたときの第1の廃プラスチック再資源化情報、第2の廃プラスチック再資源化装置で処理されたときの第2の廃プラスチック再資源化情報、及び第1の廃プラスチック再資源化情報及び第2の廃プラスチック再資源化情報から取得された廃プラスチック再資源化増収情報からなること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システム。
【請求項5】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック原資回収機能を持つ廃プラスチック回収業者及びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者を連結して構成され、通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合された廃プラスチック再資源化システムにおける、システム運営者が備えるシステム運営者サーバにおいて、
システム運営者サーバに、プラスチックユーザーに還元される、廃プラスチックから再生材に再資源化された当該再生材の還元率情報が格納され、
システム運営者サーバが、プラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得し、
廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおけるシステム運営者が備えるシステム運営者サーバ。
【請求項6】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック原資回収機能を持つ廃プラスチック回収業者及びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者を連結して構成され、通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合された廃プラスチック再資源化システムにおける、プラスチックユーザーが備えるプラスチックユーザー端末において、
プラスチック製品の利用量(重量)に対応して設定された、プラスチックユーザーに還元される、廃プラスチックから再生材に再資源化された当該再生材の還元率情報が取得されて、プラスチックユーザーに還元される再生材の還元率情報が格納され、
廃プラスチック原資情報、還元率情報及び還元量情報から設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおけるプラスチックユーザーが備えるプラスチックユーザー端末。
【請求項7】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック原資回収機能を持つ廃プラスチック回収業者及びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者を連結して構成され、通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合された廃プラスチック再資源化システムにおける、廃プラスチック再資源化方法において、
プラスチックユーザーがプラスチック製品の利用量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量(重量)が格納するプラスチックユーザー端末を備え、システム運営者がシステム運営者サーバを備えて、
システム運営者サーバに、プラスチックユーザーに還元される、廃プラスチックから再生材に再資源化された当該再生材の還元率情報が格納され、
システム運営者サーバが、プラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得し、
廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得し、
プラスチックユーザー端末がシステム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける、廃プラスチック再資源化方法。
【請求項8】
請求項7に記載された廃プラスチックの再資源化システムによる廃プラスチック再資源化方法において、
プラスチックユーザーからシステム運営者にシステム運営者の所有する再生材の提供要求がなされて、システム運営者の所有する再生材をプラスチックユーザーの求めに応じてプラスチックユーザーに提供し、廃プラスチック再資源化不足量を充足すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムによる廃プラスチック再資源化方法。
【請求項9】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品を利用するプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック回収業者及び取引市場システム管理運営を行う取引市場システム運営者を連結して構成される廃プラスチック資源取引市場システムにおいて、
当該廃プラスチック資源取引市場システムが通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合され、
一群のプラスチックユーザーが各プラスチックユーザー端末を備え、プラスチック製品の利用量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量が格納され、
取引市場システム運営者が取引市場システム運営者サーバを備えて、
取引市場システム運営者サーバに、プラスチックユーザーに還元される、廃プラスチックから再生材に再資源化された当該再生材の還元率情報が格納され、
プラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得し、
取引市場システム運営者サーバが廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得し、
各プラスチックユーザー端末が取引市場システム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得し、
取引市場システム運営者の所有する再生材がプラスチックユーザーの求めに応じてプラスチックユーザーに提供され、廃プラスチック再資源化不足量が充足されることを特徴とする廃プラスチック資源取引市場システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃プラスチックの再資源化システム、廃プラスチックの再資源化方法、廃プラスチックの再資源化システムに用いられるシステム運営者サーバ、及び廃プラスチック資源取引市場システム及びその運用方法に係る。
【背景技術】
【0002】
プラスチックを扱う業者には、プラスチックの廃棄削減が求められ、プラスチックの廃棄削減目標値が設定される。
【0003】
プラスチックの廃棄削減を求める「プラスチック資源循環促進法」が国会で成立し、2022年度に施行される。現行のリサイクル法は、家電や容器包装など分野ごとに制定されている。新法は、プラスチックという素材で対象をくくっており、プラスチック製品を製造、利用、販売する全業種に対応を求める。
【0004】
製造者や小売業者に使用済製品である廃プラスチックの自主回収が認められる。自主回収が可能になると、廃プラスチックの良質な再生材を入手しやすくなり、製品への利用率が増やせることになる。廃プラスチックは、溶融あるいは加熱によってプラスチックペレットあるいは油化製品形態の再生材となる。
【0005】
資源の有効活用を通じて企業のビジネスモデルを変革させることになり、プラスチックを扱う業者は、創意工夫して製品への利用率を増やし、プラスチックの廃棄削減目標値をクリアすることを自社の経営戦略と位置付けて取り組むことが求められる。
【0006】
特許文献1には、ネットワークに接続されている廃棄物排出者側の端末と、システム運営者側の運営サーバと、再資源化実行者側の端末と、を含む循環型社会形成支援システムであって、運営サーバは、廃棄物排出者に関する廃棄物の物性、発生量、売却価格及び発生量の推移計画の少なくとも1つを記憶部に登録することが記載される。
【0007】
特許文献2には、各素材に対する再資源化率を含めた情報を記憶し、再資源化される素材の重量を算出し、出力するリサイクル情報提供装置が記載される。
【0008】
特許文献3には、ボトル粉砕装置で生成されるプラスチックチップを回収業者が回収し、この回収したプラスチックチップよりリサイクル業者がリサイクル可能なプラスチックペレットを製造するリサイクル方法が記載される。
【0009】
特許文献4には、プラスチックを加熱して、溶融し、溶融されたプラスチック溶融体を加熱して、液状化し、液状化したプラスチック液状体を加熱して、気化させ、気化させたプラスチックのガス成分を冷却して、油成分とガス成分に分離するプラスチックの連続式油化装置が記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006-201846号公報
【特許文献2】特開2005-128647号公報
【特許文献3】特開2004-351875号公報
【特許文献4】特許第5801987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
廃プラスチックは、溶融あるいは加熱によってプラスチックペレットあるいは油化製品形態の再生材となる。廃プラスチックの再生材への転換法については、特許文献3あるいは4に記載されるように従来から種々の方法で多数の提案がなされてきた。特許文献1あるいは2に記載されるように、循環型社会形成支援システムあるいはリサイクル情報提供装置が提案されるが、廃プラスチック資源の有効活用を通じてプラスチックの廃棄削減目標値をクリアすることで企業のビジネスモデルを変革させることについて言及しない。
【0012】
現下、プラスチック製造者やプラスチック小売業者に使用済製品である廃プラスチックの自主回収が認められることで、廃プラスチックの良質な再生材を入手しやすくなり、プラスチック製品への利用率を増加させることのできるビジネスモデル提案が求められる状況にある。
【0013】
本発明は、係る点に鑑みて廃プラスチックの再生材生成情報の入手を容易にし、廃プラスチック資源の有効処理を通じてプラスチックの廃棄削減目標値に対する不足状態情報を把握し、不足を充足するに有効なビジネスモデルを提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック原資回収機能を持つ廃プラスチック回収業者及びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者を連結して構成される廃プラスチック再資源化システムに関する。
【0015】
プラスチックユーザーが廃プラスチック回収業者機能を持ち、システム運営者が廃プラスチック処理業者機能を持つことができる。プラスチックユーザーは、地方自治体と協定を結び、使用済のペットボトルを回収することができ、あるいはリサイクル回収業者と回収委託契約を結んで廃プラスチックを入手することができる。
【0016】
当該廃プラスチック再資源化システムが通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合される。
【0017】
プラスチックユーザーがプラスチックユーザー端末を備え、プラスチック製品の利用する量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量(重量)が格納される。プラスチックユーザーは、作成した再資源化計画の中で設定した再資源化率に基づいて再資源化量を設定する。
【0018】
システム運営者がシステム運営者サーバを備えて、システム運営者サーバに、プラスチックユーザーに還元される再生材の還元率情報が格納される。
【0019】
システム運営者サーバがプラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得する。
【0020】
システム運営者サーバが廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得する。
【0021】
プラスチックユーザー端末がシステム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得する。
【0022】
システム運営者の所有する再生材がプラスチックユーザーの求めに応じてプラスチックユーザーに提供され、廃プラスチック再資源化不足量が充足される。
【0023】
これらの要素から廃プラスチック再資源化システムが構成される。
【0024】
廃プラスチックとは、使用後廃棄されたプラスチック製品とその製造過程で出たプラスチックの粕、廃タイヤを含むプラスチックを主成分とする廃棄物のことを指す。廃プラスチックは、一般系廃プラスチックと産業系廃プラスチックに分けられる。
【0025】
一般系廃プラスチックは、家庭や店舗などから出るもので、包装容器プラスチックが約6割を占めるといわれている。産業系廃プラスチックは、プラスチック製品の製造・加工、流通過程から出る各種のコンテナ類のスクラップや包装、フイルム類の包装資材などからなり、有効利用され得る。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、プラスチック製品の利用量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報が取得され、目標の設定再資源化量に対して不足する廃プラスチック再資源化量を明確にして、充足することを容易にする廃プラスチック再資源化システムが構築される。
廃プラスチック再資源化システムを構築することで、廃プラスチックの再資源化システムを備えた廃プラスチック資源取引市場が構築される。
【0027】
これによって、廃プラスチックの再生材生成情報の入手を容易にし、廃プラスチック資源の有効処理を通じてプラスチックの廃棄削減目標値に対する不足状態情報を把握し、不足を充足するに有効なビジネスモデルを提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施例になる廃プラスチックの再資源化システムを示す図。
図2】廃プラスチックの再資源化方法を示す図。
図3】システム運営サーバ14及びプラスチックユーザー端末11に形成される手段について説明する図。
図4】目標とする設定再資源化量達成までの推移を示す図。
図5】廃プラスチック再資源化装置の一つの形態を示す図。
図6】廃プラスチック資源取引市場システム101を示す図。
図7】本実施例によって達成される効果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0030】
図1は、本発明の実施例になる廃プラスチックの再資源化システムを示す図である。
【0031】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、利用あるいは販売する額に対応して廃プラスチック再資源化量が課せられたプラスチックユーザー1、廃プラスチックを原料としてプラスチック樹脂原料あるいは生成油を生成処理する廃プラスチック処理業者2、廃プラスチックを回収する廃プラスチック回収業者3及びシステム管理運営を行うシステム運営者4を連結して構成される廃プラスチックの再資源化システム100が構成される。プラスチックユーザーは廃棄物排出者であり、廃プラスチック処理業者は再資源化実行者である。
【0032】
当該廃プラスチックの再資源化システム100は、通信系統5と廃プラスチックを再資源化する再資源化ルート6で結合される。通信系統5は、典型的にはインターネットによって形成され、再資源化ルート6は、配送システムで形成される。
【0033】
プラスチックユーザー1はプラスチックユーザー端末11、廃プラスチック処理業者2は廃プラスチック処理業者端末12、廃プラスチック回収業者3は廃プラスチック回収業者端末13、そしてシステム運営者4はシステム運営者サーバ14を備える。
【0034】
システム運営者サーバ14の内部には、後述するように記録手段、演算手段及び画面表示手段を備える。プラスチックユーザー端末11、廃プラスチック処理業端末12及び廃プラスチック回収業者端末13が接続されて廃プラスチック取引市場7が形成される。
【0035】
廃プラスチック処理業者2は、プラスチック製造者16の製造になる廃プラスチック再資源化装置15を備える。廃プラスチック再資源化装置15は、第1の廃プラスチック再資源化装置の場合、第2の廃プラスチック再資源化装置の場合及び双方の第1の廃プラスチック再資源化装置の場合がある。
【0036】
図1では、第2の廃プラスチック再資源化装置15Aの場合が表示され、この場合、第2の廃プラスチック再資源化装置は性能的に第1の廃プラスチック再資源化装置に比較して優れていて、第2の廃プラスチック再資源化装置が第1の廃プラスチック再資源化装置に代替されたことになる。性能的に優れるとは、再生材への再資源化率が高いということである。再生材には、溶融あるいは加熱によってプラスチックペレットあるいは油化製品形態の再生材がある。ここでは再資源化されたプラスチック樹脂原料あるいは生成油を再生材と呼ぶ。
【0037】
プラスチックユーザー1から、使用済みのプラスチックが排出される。ここではこの排出された使用済みのプラスチックを廃プラスチック原資21と呼ぶ。回収された廃プラスチック原資が廃プラスチック再資源化装置15で再資源化処理されたときに再生材22と呼ぶ。
【0038】
プラスチックユーザー1から外部に排出された廃プラスチック原資21は、廃プラスチック回収業者3によって回収される。システム運営者4を介して廃プラスチック処理業者2に廃プラスチック原資の再資源化が委託され、再資源化された再生材22となる。
【0039】
再資源化された再生材22は、システム運営者4を介してプラスチックユーザー1に循環され得る。システム運営者4を経由するものは廃プラスチック原資21あるいは再資源化された再生材22に関する納品確認あるいは経理データであって、現物は廃プラスチック処理業者3に、あるいはプラスチックユーザー1に直接に配送される。
【0040】
「プラスチック資源循環促進法」によれば、製造者や小売業者に使用済製品である廃プラスチックの自主回収が認められており、プラスチックユーザー1は、廃プラスチック回収業者3を兼ねること、すなわち廃プラスチック回収業者機能をそなえることができる。
【0041】
廃プラスチック再資源化装置15は、その所有がシステム運営者4に属するものとすることができる。このようにすることで、システム運営者4は、最新の、すなわち第2の廃プラスチック再資源化装置15Aを所有して、廃プラスチック処理業者2をかねること、すなわち廃プラスチック処理業者機能を持つことができる。この場合、廃プラスチックの再資源化システム100はプラスチックユーザー1及びシステム運営者4によって構成される。プラスチックユーザー1及びシステム運営者4によって構成される廃プラスチックの再資源化システム100が典型的なものとなる。
【0042】
図2は、廃プラスチックの再資源化方法を示す図である。
【0043】
図2において、再資源化システム100がプラスチックユーザー1及びシステム運営者4によって構成された。
【0044】
プラスチックユーザー1は、製品の製造、使用あるいは販売する利用業者機能51に加えて廃プラスチック回収業者機能52を持つ。
【0045】
システム運営者4は、装置製造者16の製造になる廃プラスチック再資源化装置15を備える。
【0046】
システム運営者4は、システム運営者機能53に加えて廃プラスチック回収業者機能54を持つ。
【0047】
プラスチックユーザー1及びシステム運営者4は、通信系統5及び再循環ルートで結合される。
【0048】
システム運営者4に次のステップが構成される:
再生材の還元率情報の格納S1
プラスチックユーザー1とシステム運営者4との間で合意された再生材の還元率がプラスチックユーザー端末11、システム運営者サーバ14の記憶手段にそれぞれ格納される
廃プラスチック再資源化情報の生成S2
廃プラスチック再資源化装置15での廃プラスチック原資の処理によって生成された再生材の再生材情報が生成される。
【0049】
再生材還元量の生成S3
格納された還元率を基に、システムユーザーに還元される再生材還元量についての再生材還元量情報が生成される。
【0050】
廃プラスチックリサイクル情報の生成S4
廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで廃プラスチックリサイクル情報を形成する。
【0051】
プラスチックユーザー1に次のステップが構成される:
設定再資源化量の格納S11
プラスチックユーザー1は、作成した再資源化計画の中で設定した再資源化率に基づいて再資源化量を設定し、プラスチックユーザー端末11が設定された設定再資源化量を格納する。
【0052】
システク運営者への廃プラスチック原資の配送S12
システク運営者に廃プラスチック原資量を配送し、システク運営者サーバ14に廃プラスチック原資量情報を提供する。
【0053】
廃プラスチック資源化情報の取得S13
システク運営者4から廃プラスチック資源化情報を取得する。
【0054】
再生材還元量情報の取得S14
システク運営者4から廃プラスチック資源化情報の取得と同時に再生材還元量情報を取得する。プラスチックユーザー端末11に格納された還元率を参照して取得した再生材還元量情報を確認する。
【0055】
廃プラスチック再資源化不足情報の取得S15
還元量情報を基に、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得する。
【0056】
廃プラスチック再資源化不足量の充足S16
廃プラスチック再資源化不足量の場合、システム運営者の所有する再生材の提供を求め、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量を充足する。
【0057】
これのステップから以下の構成が形成される。
【0058】
プラスチックユーザーがプラスチックユーザー端末を備え、プラスチック製品の製造、利用あるいは販売する量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量(重量)が格納される。プラスチックユーザーは、作成した再資源化計画の中で設定した再資源化率に基づいて再資源化量を設定する。
【0059】
システム運営者がシステム運営者サーバ14を備えて、システム運営者サーバ14に、再生材の内、プラスチックユーザーに還元される再生材の還元率情報が格納される。また、プラスチックユーザー端末11にもプラスチックユーザーに還元される再生材の還元率情報が格納される。
【0060】
システム運営者サーバがプラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得する。
【0061】
システム運営者サーバが廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得する。
【0062】
プラスチックユーザー端末がシステム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得する。
【0063】
システム運営者の所有する再生材がプラスチックユーザーの求めに応じてプラスチックユーザーに提供され、廃プラスチック再資源化不足量が充足される。
【0064】
図3は、システム運営サーバ14及びプラスチックユーザー端末11に形成される手段について説明する図である。
【0065】
図3において、システム運営サーバ14は、記録手段41、演算処理手段42及び画面表示手段43を備え、これらは通信手段44で接合されて結合される。
【0066】
記録手段41に、再生材の還元率が格納される。
【0067】
演算処理手段42は、廃プラスチック再資源化情報の生成S2、再生材還元量の生成S3、及び廃プラスチックリサイクル情報の生成S4を行う。
【0068】
画面表示手段43は画面43Aを備え、演算処理手段42が生成した情報及び記録手段41に格納された格納情報を表示する。
【0069】
プラスチックユーザー端末11は、記録手段、演算処理手段及び画面表示手段を備え、設定再資源化量を格納し、再生材の還元率を格納し、システム運営者への廃プラスチック原資の配送に伴う廃プラスチック原資情報を提供する。さらに、廃プラスチック資源化情報を取得し、再生材還元量情報を取得し、廃プラスチック再資源化不足情報を取得し、廃プラスチック再資源化不足量の充足に伴う廃プラスチック再資源化不足量の充足情報を取得する。
【0070】
図4は、目標とする設定再資源化量達成までの推移を示す図である。
【0071】
目標とする設定再資源化量達成までの推移は、1.前提状態、2.再生・分割配分状態及び3.不足量・不足量充足による設定再資源化量達成状態からなる。
【0072】
前提状態において、Aプラスチック製品の利用量、B法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量、C目標とする設定再資源化量、D回収された廃棄プラスチク原資量が設定される。2.再生・分割配分状態に移行して、E再資源化再生材量が取得される。D回収された廃棄プラスチク原資量とE再資源化再生材量との関係が明確になる。
【0073】
E再資源化再生材量が取得されると、再資源化再生材量が予め定めた還元率の適用に基づいて分割配分されて、Fプラスチックユーザーに還元される再生材量及びGシステム運営者に分割配分された再生材量が取得される。
【0074】
不足量把握・不足量充足による設定再資源化量達成状態において、C目標とする設定再資源化量とFプラスチックユーザーに還元される再生材量との比較がなされて、H廃プラスチック再資源化不足量が把握される。H廃プラスチック再資源化不足量に対応する量が外部、典型的にはシステム運営者に求められて不足量が補充されて、I(=H+F)不足量が充填された再資源化量となる。
【0075】
典型的には、I(=H+F)不足量が充填された再資源化量は、C目標とする設定再資源化量に一致する。充填するが一致に至らない場合がある。この場合にあっても、再資源化量が増大したことになる。
【0076】
このように、C目標とする設定再資源化量に一致させる、あるいは近づけることでB法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量を達成することが容易になる。
【0077】
B法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量にC目標とする設定再資源化量を設定する場合がある。C目標とする設定再資源化量にB法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量を代替する。D回収された廃棄プラスチク原資量とE再資源化再生材量との関係、還元率を利用して、F還元される再生材量、H廃プラスチック再資源化不足量及びI(=H+F)不足量が充填された再資源化量について、廃棄プラスチク原資量に換算することができる。D回収された廃棄プラスチク原資量に回収された廃棄プラスチク原資量を加算した管理を行うことができる。
【0078】
図5は、廃プラスチック再資源化装置の一つの形態を示す図である。
【0079】
図5において、廃プラスチック再資源化装置に第1の廃プラスチック再資源化装置及び第2の廃プラスチック再資源化装置が使用された。
【0080】
第1の廃プラスチック再資源化装置は、現況設置され、運営状況にある廃プラスチック再資源化装置であり、第2の廃プラスチック再資源化装置は、B法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量あるいはC目標とする設定再資源化量を高い割合で達成するためにシステム運営者4によって導入された再資源化性能の向上した廃プラスチック再資源化装置である。典型的にはシステム運営者4によって導入されるが、廃プラスチック処理業者2によって導入されてもよい。導入の形態によってシステム運営者4、廃プラスチック処理業者2への再生材の分割配分が異なってくる。
【0081】
廃プラスチック再資源化情報が、第1の廃プラスチック再資源化装置で処理されたときの第1の廃プラスチック再資源化情報、第2の廃プラスチック再資源化装置で処理されたときの第2の廃プラスチック再資源化情報、及び第1の廃プラスチック再資源化情報及び第2の廃プラスチック再資源化情報から取得された廃プラスチック再資源化増収情報からなる廃プラスチックの再資源化システム100が提供される。
【0082】
図5において、
現況設定された第1の廃プラスチック再資源化装置についての第1の廃プラスチック再資源化情報の取得S21
第2の廃プラスチック再資源化装置の導入S21
第2の廃プラスチック再資源化情報の取得S23
第1及び第2の廃プラスチック再資源化情報から廃プラスチック再資源化増収情報の取得S24
廃プラスチックの再資源化システムを構成する構成員の業者への分割配分の演算、分割配分情報の取得S25
からなるステップで廃プラスチック再資源化情報が生成される。
【0083】
第1の廃プラスチック再資源化情報及び第2の廃プラスチック再資源化情報に加えて廃プラスチック再資源化増収情報を取得することで、再生材還元率、例えばシステム運営者への再生材還元率を高めに設定することができる。
【0084】
図6は、廃プラスチック資源取引市場システム101を示す図である。
【0085】
廃プラスチック資源取引市場システム101は、プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、利用あるいは販売するプラスチックユーザー、廃プラスチック原資を原料として再生材を生成処理する廃プラスチック処理業者、廃プラスチック原資を回収する廃プラスチック回収業者及び取引市場システム管理運営を行う取引市場システム運営者を連結して構成される。
【0086】
図6図1に示される取引市場システム運営者、システム運営者には、プラスチックユーザー端末11以外にも、図示しない第3者のプラスチックユーザー端末が接続される。
【0087】
廃プラスチック資源取引市場システム101は、
当該廃プラスチック資源取引市場システムが通信系統と廃プラスチック再資源化ルートで結合され、
一群のプラスチックユーザーが各プラスチックユーザー端末を備え、プラスチック製品の利用量(重量)に対応して設定された再資源化率に基づく設定再資源化量が格納され、
取引市場システム運営者が取引市場システム運営者サーバを備えて、
取引市場システム運営者サーバに、再生材の内、プラスチックユーザーに還元される再生材の還元率情報が格納され、
プラスチックユーザーから提供された廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者が廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報を取得し、
取引市場システム運営者サーバが廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元率情報に基づいて、プラスチックユーザーに還元する再生材の還元量を演算して、還元量情報を取得し、廃プラスチック原資情報、廃プラスチック再資源化情報及び還元量情報を含んで形成された廃プラスチックリサイクル情報を取得し、
各プラスチックユーザー端末が取引市場システム運営者サーバから還元量情報を取得して、設定再資源化量に対する廃プラスチック再資源化不足量情報を取得し、
取引市場システム運営者の所有する再生材がプラスチックユーザーの求めに応じてプラスチックユーザーに提供され、廃プラスチック再資源化不足量が充足されることを特徴とする。
【0088】
各構成については、図1に示される構成の説明が援用される。
【0089】
図7は、本実施例によって達成される効果を示す図である。
【0090】
図1に示す廃プラスチックの再資源化システムあるいは図6に示す廃プラスチック資源取引市場システム101によれば、図7に示す課題が解決され、効果が達成される。
【符号の説明】
【0091】
100…廃プラスチックの再資源化システム、101…廃プラスチック資源取引市場システム、1…プラスチックユーザー、2…廃プラスチック処理業者、3…廃プラスチック回収業者、4…システム運営者、4A…取引市場システム運営者、5…通信系統、6…再資源化ルート、7…廃プラスチック取引市場、11…プラスチックユーザー端末、12…廃プラスチック処理業者端末、13…廃プラスチック回収業者端末、14…システム運営者サーバ、14A…取引市場システム運営者サーバ、15…廃プラスチック再資源化装置、15A…第2の廃プラスチック再資源化装置、21…廃プラスチック原資、22…再資源化された再生材(再生材)、41…記録手段、42…演算処理手段、43…画面表示手段、44…通信手段。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材を再資源化する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化して還元されるときの還元率についての還元率情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、廃プラスチック処理業者端末システム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供され、
システム運営者サーバが、廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザーに関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元率に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、再資源還元量情報を提供し
当該プラスチックユーザー端末が、当該再資源還元量情報を取得して、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム
【請求項2】
請求項1に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムにおいて、
廃プラスチック再資源不足量が取得されたとき、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足要求がなされることを特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム
【請求項3】
請求項1又は2に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムにおいて、
システム運営者サーバが、廃プラスチック処理業者端末機能を合わせ持つことを特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムにおいて、
第2の廃プラスチック再資源化装置が第1の廃プラスチック再資源化装置に代替されたとき、廃プラスチック再資源化情報が代替された第2の廃プラスチック再資源化装置によって取得された廃プラスチック再資源化増収情報を含むこと
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム
【請求項5】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材を再資源化する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され、
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元される還元率についての還元率情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、廃プラスチック処理業者端末システム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供され、
当該プラスチックユーザー端末が、当該還元量情報を取得して、当該還元量を前記設定目標再資源化量に対比して廃プラスチック再資源不足量を取得する、廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるシステム運営者サーバであって、
システム運営者サーバが、廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザーに関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元率に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、再資源還元量情報を提供すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるシステム運営者サーバ。
【請求項6】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材を再資源化する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元される還元率についての還元率情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、廃プラスチック処理業者端末システム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供され、
システム運営者サーバが、廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザーに関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元率に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、再資源還元量情報を提供する廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるプラスチックユーザー端末であって
当該再資源還元量情報を取得して、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得し、システム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足を要求すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるプラスチックユーザー端末。
【請求項7】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材を再資源化する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され、
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元される還元率についての還元率情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、廃プラスチック処理業者端末システム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供される廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法であって、
廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザーに関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元率に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、当該再資源還元量情報を取得させて、プラスチックユーザー端末が、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法
【請求項8】
請求項7に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法において、
廃プラスチック再資源不足量が取得されたとき、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足要求がなされることを特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法
【請求項9】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材を再資源化する廃プラスチック処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末びシステム管理運営を行うシステム管理運営機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされた廃プラスチック再資源化のための情報生成システムと、
プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報を取得させるプラスチックユーザー端末と、
廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元される還元率についての還元率情報が格納されるシステム運営者サーバと、
廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、廃プラスチック処理業者端末システム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報を取得させる廃プラスチック処理業者端末と、を含んで構成される廃プラスチック資源取引市場システムであって、
廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザーに関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元率に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、当該再資源還元量情報を取得させて、プラスチックユーザー端末が、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得し、システム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足要求がなされること
を特徴とする廃プラスチック資源取引市場システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
システ運営者への廃プラスチック原資の配送S12
システ運営者に廃プラスチック原資量を配送し、システ運営者サーバ14に廃プラスチック原資量情報を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
再生材還元量情報の取得S14
システ運営者4から廃プラスチック資源化情報の取得と同時に再生材還元量情報を取得する。プラスチックユーザー端末11に格納された還元率を参照して取得した再生材還元量情報を確認する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
B法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量にC目標とする設定再資源化量を設定する場合がある。C目標とする設定再資源化量にB法定あるいは法定に基づいて設定された再資源化量を代替する。D回収された廃棄プラスチク原資量とE再資源化再生材量との関係、還元率を利用して、F還元される再生材量、H廃プラスチック再資源化不足量及びI(=H+F)不足量が充填された再資源化量について、廃棄プラスチク原資量に換算することができる。D回収された廃棄プラスチク原資量に回収された廃棄プラスチク原資量を加算した管理を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用に関する情報処理機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材再資源化する廃プラスチック処理に関する情報処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末、及びシステム管理運営を行うシステム管理運営に関する情報処理機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され、
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化して還元されるときの還元量情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、ステム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供され、
システム運営者サーバが、廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザー端末に関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元情報に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、再資源還元量情報を提供し、
当該プラスチックユーザー端末が、当該再資源還元量情報を取得して、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム。
【請求項2】
請求項1に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムにおいて、
廃プラスチック再資源不足量情報が取得されたとき、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足要求がなされることを特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムにおいて、
システム運営者サーバが、廃プラスチック処理業者端末が備える、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化する廃プラスチック処理に関する情報処理機能を合わせ持つことを特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムにおいて、
第2の廃プラスチック再資源化装置が第1の廃プラスチック再資源化装置に代替されたとき、廃プラスチック再資源化情報が代替された第2の廃プラスチック再資源化装置によって取得された廃プラスチック再資源化増収情報を含むこと
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システム。
【請求項5】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用に関する情報処理機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材再資源化する廃プラスチック処理に関する情報処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末、及びシステム管理運営を行うシステム管理運営に関する情報処理機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され、
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元されるときの還元量情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、ステム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供され、
当該プラスチックユーザー端末が、当該還元量情報を取得して、当該還元量を前記設定目標再資源化量に対比して廃プラスチック再資源不足量を取得する、廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるシステム運営者サーバであって、
システム運営者サーバが、廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザー端末に関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元情報に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、再資源還元量情報を提供すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるシステム運営者サーバ。
【請求項6】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用に関する情報処理機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材再資源化する廃プラスチック処理に関する情報処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末、及びシステム管理運営を行うシステム管理運営に関する情報処理機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され、
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元されるときの還元量情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、ステム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供され、
システム運営者サーバが、廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザー端末に関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元情報に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、再資源還元量情報を提供する廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるプラスチックユーザー端末であって、
当該再資源還元量情報を取得して、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得し、システム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足を要求すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成システムに備えられるプラスチックユーザー端末。
【請求項7】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用に関する情報処理機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材再資源化する廃プラスチック処理に関する情報処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末、及びシステム管理運営を行うシステム管理運営に関する情報処理機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされ、
プラスチックユーザー端末に、プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報が提供され、
システム運営者サーバに、廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元されるときの還元量情報が格納され、
廃プラスチック処理業者端末に、廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、ステム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報が提供される廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法であって、
廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザー端末に関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元量情報に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、当該再資源還元量情報を取得させて、プラスチックユーザー端末が、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得すること
を特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法。
【請求項8】
請求項7に記載された廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法において、
廃プラスチック再資源不足量が取得されたとき、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足要求がなされることを特徴とする廃プラスチックの再資源化システムにおける廃プラスチック再資源化のための情報生成方法。
【請求項9】
プラスチック樹脂原料を用いてプラスチック製品の製造、使用あるいは販売するプラスチック製品利用に関する情報処理機能を持つプラスチックユーザーの備えるプラスチックユーザー端末、廃プラスチック原資を原料として再生材再資源化する廃プラスチック処理に関する情報処理機能を持つ廃プラスチック処理業者の備える廃プラスチック処理業者端末、及びシステム管理運営を行うシステム管理運営に関する情報処理機能を持つシステム運営者の備えるシステム運営者サーバを通信系統で連結した廃プラスチック再資源化ルートが形成され、当該廃プラスチック再資源化ルートに接続された、プラスチックユーザー端末からの廃プラスチック原資に関する廃プラスチック原資情報、廃プラスチック処理業者端末からの廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化情報が通信可能とされた廃プラスチック再資源化のための情報生成システムと、
プラスチック製品利用量(重量)についてのプラスチック製品利用量情報及び廃プラスチック原資量情報及び廃プラスチック原資を原料とした再生材が循環する目標として設定された設定目標再資源化量情報が取得され、プラスチックユーザー端末からシステム運営者サーバに廃プラスチック原資量情報を取得させるプラスチックユーザー端末と、
廃プラスチック原資を再生材に再資源化したときにプラスチックユーザーに還元されるときの還元量情報が格納されるシステム運営者サーバと、
廃プラスチック再資源化装置で廃プラスチック原資を原料として再生材に再資源化したときの廃プラスチック再資源化量情報が取得され、ステム運営者サーバに廃プラスチック再資源化量情報を取得させる廃プラスチック処理業者端末と、を含んで構成される廃プラスチック資源取引市場システムであって、
廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び還元量情報を含んだ廃プラスチックリサイクル情報を取得し、廃プラスチック再資源化ルートに接続されたプラスチックユーザー端末に関して、廃プラスチックリサイクル情報の廃プラスチック原資量情報、廃プラスチック再資源化量情報及び格納された還元量情報に基づいて還元された再生材の再資源還元量を演算して、再資源還元量情報を生成し、プラスチックユーザー端末に、当該再資源還元量情報を取得させて、プラスチックユーザー端末が、再資源還元量を前記設定目標再資源化量情報の設定目標再資源化量に対比して生成された廃プラスチック再資源不足量情報を取得し、システム運営者サーバに廃プラスチック再資源不足量を充足するための廃プラスチック再資源充足要求がなされること
を特徴とする廃プラスチック資源取引市場システム。