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特開2023-89865コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法
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  • 特開-コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023089865
(43)【公開日】2023-06-28
(54)【発明の名称】コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230621BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20230621BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20230621BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 380
G06Q30/02 470
G06K19/06 037
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021204629
(22)【出願日】2021-12-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)電気通信回線を通じた公開及び公然実施による公開 ウェブページでの公開日 令和 3年10月18日~令和 3年10月22日 ウェブページのURL https://www.toppan.co.jp/news/2021/10/newsrelease211018_1.html *令和3年10月18日 音声コンテンツ作成サービス「ボイスタイル▲TM▼」の提供を開始。 <資 料>ニュースリリース掲載発表 ウェブページ <資 料>〔別紙一覧〕記事掲載企業(全42社) (2)非公開で説明等した発明がその後権利者以外の者によって公開 発行日(公開日) 令和3年10月18日/令和3年11月18日 刊行物 日経MJ(流通新聞) 令和3年10月18日発行 007ページ 日経産業新聞 令和3年11月18日発行 005ページ 株式会社日本経済新聞社 発行 <資 料>日経MJ(流通新聞) 令和3年10月18日発行 007ページ <資 料>日経産業新聞 令和3年11月18日発行 005ページ
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】清水 祐香
(72)【発明者】
【氏名】谷口 剛
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】媒体に掲載されている内容の把握をユーザが積極的に行うように誘導する。
【解決手段】読み取りを行った端末を所定の音読コンテンツのアドレスにアクセスさせるアクセス情報をコード化したアクセス用コードと、前記アクセス用コードと所定の位置関係を有する位置にて前記所定の音読コンテンツに録音された音声の声主を示す声主情報とが付された媒体と、前記媒体に掲載された文字表記内容に基づく音読内容について前記声主の音声で録音された音読コンテンツをアドレスに対応付けて記憶し、アクセスされたアドレスに対応付けられた音読コンテンツをアクセス元の端末に送信するコンテンツサーバとを備えてコンテンツ提供システムを構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
読み取りを行った端末を所定の音読コンテンツのアドレスにアクセスさせるアクセス情報をコード化したアクセス用コードと、前記アクセス用コードと所定の位置関係を有する位置にて前記所定の音読コンテンツに録音された音声の声主を示す声主情報とが付された媒体と、
前記媒体に掲載された文字表記内容に基づく音読内容について前記声主の音声で録音された音読コンテンツをアドレスに対応付けて記憶し、アクセスされたアドレスに対応付けられた音読コンテンツをアクセス元の端末に送信するコンテンツサーバと
を備えるコンテンツ提供システム。
【請求項2】
前記コンテンツサーバは、動画形式の前記音読コンテンツを記憶する
請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記動画形式の音読コンテンツの映像は、対応の媒体についての情報と対応の声主についての情報とが示される画像である
請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記媒体に付される前記アクセス用コードと前記声主情報は、媒体において隣接して配置される
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
媒体に、読み取りを行った端末を所定の音読コンテンツのアドレスにアクセスさせるアクセス情報をコード化したアクセス用コードと、前記アクセス用コードと所定の位置関係を有する位置にて前記所定の音読コンテンツに録音された音声の声主を示す声主情報とを付し、
前記媒体に掲載された文字表記内容に基づく音読内容について前記声主の音声で録音された音読コンテンツをアドレスに対応付けて記憶したコンテンツサーバから、アクセスされたアドレスに対応付けられた音読コンテンツをアクセス元の端末に送信する
コンテンツ提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
郵便封筒等の印刷物に文字情報を音声化する二次元コードを印刷し、印刷された二次元コードの周囲に凸状に浮き出た突起点を設けて、手探りで二次元コードの印刷位置を特定できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-119813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷物等の媒体に掲載されている内容によっては、ユーザが読まずに済ませてしまいがちになる場合がある。このようなことを考慮すると、媒体に掲載されている内容の把握をユーザが積極的に行いやすくなるように誘導することが求められる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、媒体に掲載されている内容の把握をユーザが積極的に行うように誘導することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、読み取りを行った端末を所定の音読コンテンツのアドレスにアクセスさせるアクセス情報をコード化したアクセス用コードと、前記アクセス用コードと所定の位置関係を有する位置にて前記所定の音読コンテンツに録音された音声の声主を示す声主情報とが付された媒体と、前記媒体に掲載された文字表記内容に基づく音読内容について前記声主の音声で録音された音読コンテンツをアドレスに対応付けて記憶し、アクセスされたアドレスに対応付けられた音読コンテンツをアクセス元の端末に送信するコンテンツサーバとを備えるコンテンツ提供システムである。
【0007】
媒体に、読み取りを行った端末を所定の音読コンテンツのアドレスにアクセスさせるアクセス情報をコード化したアクセス用コードと、前記アクセス用コードと所定の位置関係を有する位置にて前記所定の音読コンテンツに録音された音声の声主を示す声主情報とを付し、前記媒体に掲載された文字表記内容に基づく音読内容について前記声主の音声で録音された音読コンテンツをアドレスに対応付けて記憶したコンテンツサーバから、アクセスされたアドレスに対応付けられた音読コンテンツをアクセス元の端末に送信するコンテンツ提供方法である。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明によれば、媒体に掲載されている内容の把握をユーザが積極的に行うように誘導できるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態における商用印刷物としての媒体の一例を示す図である。
図2】本実施形態におけるパッケージとしての媒体の一例を示す図である。
図3】本実施形態におけるコンテンツ提供システムの全体的な構成例を示す図である。
図4】本実施形態におけるユーザ端末の構成例を示す図である。
図5】本実施形態におけるコンテンツサーバの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態のコンテンツ提供システムについて説明する。
本実施形態のコンテンツ提供システムにおいては、文章が掲載された媒体が用いられる。ユーザは、媒体に付されたコードをユーザ端末(端末の一例)により読み取らせることで、媒体に対応する音読コンテンツをユーザ端末にて再生することができる。媒体に対応する音読コンテンツは、媒体に掲載された文章に基づいて作成された音読内容を特定の声主が録音したものとなる。
ユーザ端末は、例えばスマートフォンやタブレット端末等であってよい。
【0011】
本実施形態における媒体は印刷物である。そのうえで、印刷物としての本実施形態の媒体には、商用印刷物が含まれる。商用印刷物は、一般書店にて販売される書籍のようなものと異なり、特定の商用に用いられる書籍、冊子、チラシといったものである。具体的に、商用印刷物は、例えば会社案内用パンフレット、商品案内用パンフレット、学校案内、会社案内、製品カタログ、社史、統合報告書、CSRレポートなどが含まれる。
また、印刷物としての本実施形態の媒体には、商品の容器、包装箱などとしてのパッケージが含まれる。
【0012】
上記のような商用印刷物やパッケージには、文章や説明書き等の内容が文字により表記されている。このような商用印刷物やパッケージにおける文字表記の内容はユーザに関心を持たれにくいという側面がある。また、パッケージに印刷されている文字は相当に小さいことから、ユーザは、読んでおくことが必要な事項であっても読まずに済ませてしまうような場合がある。このように、商用印刷物やパッケージ等の印刷物の文字表記内容はユーザが読まずに済ませてしまいがちになる。
【0013】
このようなことを背景として、本実施形態においては、商用印刷物やパッケージ等の媒体に掲載されている内容を音読したものを録音した音読コンテンツをユーザに提供するようにされる。音読コンテンツが提供されれば、ユーザは、音読コンテンツを再生して聴きさえすれば、文章や文字を読むよりも気軽に媒体に掲載された文字表記内容を把握することができる。つまり、ユーザが媒体に掲載された文字表記内容を把握することについて積極的となるように誘導することができる。
【0014】
そのうえで、本実施形態のコンテンツ提供システムでは、アーティスト等の著名人が声主となって音読した音声を録音したものを音読コンテンツとして作成するようにされる。このような音読コンテンツとすることで、さらにユーザが音読コンテンツを聴いて媒体に掲載された文字表記内容を把握しようとする積極性を高めることが期待できる。
【0015】
また、音読コンテンツの内容は、対応の媒体に掲載されている内容と対応していればよい。つまり、音読コンテンツの内容は、対応の媒体に掲載されている内容の全てを音読したものであってよい。また、音読コンテンツの内容は、対応の媒体に掲載されている内容を要約したものを音読したものであってもよい。また、音読コンテンツの内容は、対応の媒体に掲載されている内容の要点をまとめたダイジェスト的な内容を音読したものであってもよい。また、例えば、音読コンテンツの再生時間は、5分程度であってよい。
【0016】
図1は、商用印刷物としての媒体10-Mの一例を示している。同図に示される印刷物としての媒体10-Mの表紙(表表紙または裏表紙)には、アクセス用コード11が印刷されている。同図においては、アクセス用コード11が二次元コードとされた例を示している。
音読コンテンツは、コンテンツサーバに記憶されている。ユーザ端末は、ネットワーク経由でコンテンツサーバにアクセスすることで音読コンテンツを再生することができる。本実施形態における音読コンテンツの再生方式はストリーミング再生であってよい。
アクセス用コード11は、媒体10-Mに対応する音読コンテンツにユーザ端末をアクセスさせるための情報(アクセス情報の一例)をコード化したものである。アクセス用コード11は、媒体10-Mに対応する音読コンテンツのURL(アドレスの一例)を示すものであってよい。
なお、アクセス用コード11は、例えばバーコードやAマーカーなどであってもよい。
【0017】
ユーザが、ユーザ端末にアクセス用コード11を読み取らせることに応じて、ユーザ端末は、読み取ったアクセス用コード11が示すURLにアクセスし、音読コンテンツを再生することができる。
【0018】
また、媒体10-Mの表紙において、アクセス用コード11の下には、声主案内エリア12が配置される。声主案内エリア12は、ユーザに向けて対応の音読コンテンツの声主が示されるエリアである。同図の例では、「アーティストAの声で聴ける!」といった文章により、アーティストAが対応の音読コンテンツの声主であることを示している。
ユーザは、媒体10-Mにおける声主案内エリア12において示される情報(声主情報の一例)を見ることで、対応の音読コンテンツの声主が誰であるのかを知ることができる。
【0019】
声主案内エリア12は、対応の音読コンテンツの声主を示すにあたり、図1の例のように声主の名前を示すほか、声主の写真、イラスト、ロゴマークなどを示してもよい。また、声主が例えば声優であってアニメーションの或るキャラクターとなって音読を行って対応の音読コンテンツが作成されているような場合には、声主案内エリア12においては、声優の名前でなく、キャラクターの名前が示されるようにしてよい。
【0020】
また、同図では、アクセス用コード11と声主案内エリア12とは隣接して配置された例を示している。このような配置であれば、ユーザは、声主案内エリア12において示される声主の音読コンテンツにアクセスするためには、アクセス用コード11を読み取ればよいことを直感的に把握することができる。
【0021】
なお、商用印刷物としての媒体10-Mにおいてアクセス用コード11と声主案内エリア12が印刷される位置については、表紙に限定されない。例えば、アクセス用コード11と声主案内エリア12は、表紙の裏に印刷されてもよいし、背表紙に印刷されてもよいし、所定のページに印刷されてもよい。また、アクセス用コード11と声主案内エリア12は、同じページおいて図1のように近接しているのではなく、離れて位置するようにして印刷されてもよい。また、アクセス用コード11と声主案内エリア12は、それぞれが異なる表紙またはページに印刷されてもよい。
【0022】
また、アクセス用コード11と声主案内エリア12は、印刷により媒体10-Mに付されるのではなく、例えばシールなどを貼り付けることにより媒体10-Mに付されるようにしてよい。
【0023】
図2は、パッケージとしての媒体10-Pの一例を示している。同図の媒体10-Pは、直方体の箱形としての形状を有している。パッケージとしての媒体の形状は、同図のような箱形に限定されるものではなく、例えばパウチ形状などであってもよい。
【0024】
同図のパッケージとしての媒体10-Pは、1つの側面においてアクセス用コード11が印刷されている。また、同図では、媒体10-Pにおける側面のうち、アクセス用コード11が印刷されている側面と異なる1の側面において声主案内エリア12が印刷されてた例が示されている。
【0025】
媒体10-Pにおいて印刷されるアクセス用コード11と声主案内エリア12との位置関係については、同図の例に限定されるものではない。
例えば、アクセス用コード11と声主案内エリア12は、同一の側面において印刷されてもよい。例えば、パッケージとしての媒体10-Pの側面には、商品を示す絵柄、商品の成分や注意書き等の情報が印刷されている。このため、パッケージとしての媒体10-Pの場合には、上記の絵柄、商品の成分、注意書き等の情報が印刷された箇所を以外の位置にアクセス用コード11と声主案内エリア12を印刷することが必要となる。このような場合に、同一の側面にアクセス用コード11と声主案内エリア12とをそれぞれ異なる側面に印刷するようにされる。
あるいは、パッケージとしての媒体10-Pの場合には、店舗にて陳列される場合に客に向けられる側面を考慮してアクセス用コード11と声主案内エリア12とをいずれの側面に印刷するのかが決定されてよい。
【0026】
また、パッケージとしての媒体10-Pの場合にも、アクセス用コード11と声主案内エリア12は、印刷により付されるのではなく、例えばシールなどを貼り付けることにより付されるようにしてよい。
【0027】
なお、以降の説明において、商用印刷物としての媒体10-Mとパッケージとしての媒体10-Pとについて特に区別しない場合には、媒体10と記載する。
【0028】
図3は、本実施形態のコンテンツ提供システムの全体的な構成例を示している。同図に示されるように、本実施形態のコンテンツ提供システムは、ユーザ端末100とコンテンツサーバ200とを備える。
ユーザ端末100は、ユーザが所持する端末であり、ユーザが音読コンテンツを再生するため使用する端末である。
コンテンツサーバ200は、音読コンテンツを提供するサーバである。コンテンツサーバ200は、音読コンテンツをURLに対応付けて記憶する。コンテンツサーバ200は、ユーザ端末100が音読コンテンツのURLにアクセスしたことに応じて、アクセスされたURLの音読コンテンツをアクセス元のユーザ端末100にストリーミング送信する。アクセス元のユーザ端末100は、ストリーミング送信された音読コンテンツを再生する。
なお、図3において示される手順1~手順4については後述する。
【0029】
図4は、ユーザ端末100の構成例を示している。同図に示されるユーザ端末100の機能は、ハードウェアとしてのユーザ端末100において備えられるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
ユーザ端末100は、通信部101、撮像部102、制御部103、記憶部104、操作部105、及び表示部106を備える。
【0030】
通信部101は、通信部101によりネットワーク経由でコンテンツサーバ200と通信を行う。
撮像部102は、撮像を行って撮像画像を生成する。
【0031】
制御部103は、ユーザ端末100における各種の制御を実行する。制御部103は、撮像部102が生成した撮像画像を利用したコード読取機能を実現する。つまり、制御部103は、撮像部102が生成した撮像画像に含まれるコードを抽出し、抽出したコードが示す情報を取得する。制御部103は、コードから取得した情報に応じた制御を実行する。具体的に、制御部103は、撮像画像から抽出したコードがアクセス用コード11である場合、アクセス用コード11が示すURLを取得する。制御部103は、取得したURLにアクセスし、アクセス先のURLの音読コンテンツのストリーミング再生を行う。
【0032】
記憶部104は、ユーザ端末100に関連する各種の情報を記憶する。例えば、ユーザ端末100がアクセスした音読コンテンツがダウンロード可能とされている場合、ダウンロードされた音読コンテンツは、記憶部104が記憶してよい。
【0033】
操作部105は、ユーザ端末100において備えられる操作子やユーザ端末100に接続された入力デバイスなどに対応する。制御部103は、操作部105における操作子や入力デバイスに対して行われた操作に応じた制御を実行する。
表示部106は、表示デバイスを備え、制御部103の制御に応じて画像を表示する。
本実施形態のユーザ端末100は、操作部105、表示部106として、ユーザが指等の操作体を触れることにより操作が可能なタッチパネルを含んでよい。
【0034】
図5は、本実施形態のコンテンツサーバ200の構成例を示している。同図に示されるコンテンツサーバ200の機能は、ハードウェアとしてのコンテンツサーバ200において備えられるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
コンテンツサーバ200は、通信部201、制御部202、及び記憶部203を備える。
通信部201は、ネットワーク経由でユーザ端末100と通信を行う。
制御部202は、コンテンツサーバ200における制御を実行する。
【0035】
記憶部203は、コンテンツサーバ200に関する情報を記憶する。記憶部203は、コンテンツ記憶部231を備える。コンテンツ記憶部231は、音読コンテンツをURLにより所在が管理されるようにして記憶する。
【0036】
図3を再度参照して、本実施形態のコンテンツ提供システムにおける音読コンテンツ提供の手順について説明する。音読コンテンツ提供の手順の説明は、図3における手順1~手順4に従う。また、同図の説明にあたっては、ユーザが或る商用印刷物としての媒体10-Mに対応する音読コンテンツを再生しようとする場合を例に挙げる。
【0037】
手順1:ユーザは、自分の手元にある媒体10-Mに印刷されている声主案内エリア12を見て興味を持ち、音読コンテンツを聴いてみることにした。そこで、ユーザは、自分が所持するユーザ端末100のコード読取機能を用いて、媒体10-Mに印刷されているアクセス用コード11をユーザ端末100に読み取らせる操作を行った。ユーザ端末100は、操作に応じて、アクセス用コード11の読み取りを行う。つまり、ユーザ端末100は、撮像部102が撮像して得られた撮像画像からアクセス用コード11を抽出し、抽出されたアクセス用コード11から、対応の音読コンテンツのURLを取得する。
【0038】
ユーザ端末100は、上記のように音読コンテンツのURLを取得したことに応じて、ユーザに向けて、取得したURLにアクセスするか否かを確認する確認画面を表示してよい。確認画面においては、例えばアクセスを指示する操作が行われるボタンと、アクセスのキャンセルを指示するボタンとが配置されてよい。この場合のユーザは、確認画面に対する操作として、音読コンテンツを聴く意志があれば、アクセスを指示するボタンの操作を行い、音読コンテンツを聴く意志がなくなったのであればアクセスのキャンセルを指示するボタンを操作してよい。
【0039】
手順2:ユーザ端末100は、例えば上記の確認画面に対してアクセスを指示する操作が行われたことに応じて、手順1にて取得したURLにアクセスする。なお、確認画面を表示しない場合には、ユーザ端末100は、手順1に対応して音読コンテンツのURLが取得されたことに応じて、当該手順2によりURLにアクセスするようにされてよい。
この場合、ユーザ端末100は、手順1にて取得したURLを指定してコンテンツサーバ200に音読コンテンツをリクエストすることになる。
【0040】
手順3:コンテンツサーバ200は、手順2でのリクエストにて指定されたURLの音読コンテンツをコンテンツ記憶部231から読み出し、リクエスト元のユーザ端末100に対して読み出した音読コンテンツのストリーミング送信を行う。
【0041】
手順4:ユーザ端末100は、手順3によりコンテンツサーバ200よりストリーミング送信される音読コンテンツのストリーミング再生を行う。
本実施形態の音読コンテンツは、動画形式であってよい。動画形式の音読コンテンツの場合、映像は、例えば対応の媒体10に関する情報と声主を表す情報とが静止画の状態で表示されるものであってよい。このような静止画は再生の進行に応じて或る再生時間にて切り替えられるようにしてよい。また、動画形式の音読コンテンツの映像は、例えば声主の音読の内容に合わせて変化するアニメーションであってもよい。
【0042】
また、本実施形態の音読コンテンツが動画形式である場合、コンテンツサーバ200は、動画コンテンツ配信サービスに対応するサーバであってよい。この場合、音読コンテンツは、動画コンテンツ配信サービスが提供するウェブサイトを経由して登録が行われてよい。
また、この場合のユーザ端末100は、インストールされたウェブブラウザまたは動画コンテンツ配信サービスに対応する動画視聴アプリケーション上で、音読コンテンツをストリーミング再生してよい。
【0043】
また、コンテンツサーバ200に登録された音読コンテンツは、例えば対応の声主としてのアーティストが所属するプロダクション等のように、声主としてのアーティストが関連する企業、団体等が運営するウェブサイト等でも配信が可能なようにされてよい。また、コンテンツサーバ200に登録された音読コンテンツは、本実施形態のコンテンツ提供システムを運用する企業のウェブサイト等でも配信が可能なようにURLのリンクが設定されてよい。
【0044】
なお、上記実施形態における媒体10は、商用印刷物あるいはパッケージなどのように物理的媒体である場合を例に挙げた。しかしながら、媒体10は、例えばWebページやファイルのデータなどの電子的なものであってよい。この場合には、ウェブページやファイルのページにおける所定の位置にアクセス用コード11と声主案内エリア12とが配置されるようにしてよい。
ユーザは、ディスプレイモニタ等に表示されたウェブページやファイルのページにおいて配置されるアクセス用コード11を、ユーザ端末100により読み取るようにされる。
また、この場合において、例えばウェブページやファイルのページにおいて配置されるアクセス用コード11に対応して、対応の音読コンテンツのURLへのリンクが埋め込まれていてもよい。この場合には、ユーザは、ディスプレイモニタ等にウェブページやファイルを表示させているPCの入力デバイスを操作して、表示されたウェブページやファイルのページにおいてアクセス用コード11が配置された領域に対してクリック操作を行うことで、PCにより音読コンテンツを再生させることができる。
【0045】
なお、上述のユーザ端末100やコンテンツサーバ200等の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のユーザ端末100やコンテンツサーバ200等の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0046】
10(10-M、10-P) 媒体、11 アクセス用コード、12 声主案内エリア、100 ユーザ端末、101 通信部、102 撮像部、103 制御部、104 記憶部、105 操作部、106 表示部、200 コンテンツサーバ、201 通信部、202 制御部、203 記憶部、231 コンテンツ記憶部
図1
図2
図3
図4
図5