(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023094982
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】通信システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G07C 5/00 20060101AFI20230629BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
G08G1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210616
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】根岸 廣人
【テーマコード(参考)】
3E138
5H181
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138MA01
3E138MB08
3E138MB09
3E138MB10
3E138MD05
3E138MF05
3E138MF08
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC04
5H181CC11
5H181FF05
5H181FF22
5H181FF25
5H181FF32
5H181MC19
(57)【要約】
【課題】車外映像を送信するか車内映像を送信するかを状況に応じて適切なタイミングで切り替えることが可能な通信システムを提供する。
【解決手段】車両と共に移動する第1装置によって取得された車両における音声及び映像を第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う通信システムであって、車両において車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び車両において車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像のいずれか一方を第2装置に送信する映像送信部と、車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、を有し、映像送信部は、インカメラ映像及びアウトカメラ映像のうちの位置情報により定まる一方を第2装置に送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両と共に移動する第1装置によって取得された前記車両における音声及び映像を第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う通信システムであって、
前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像のいずれか一方を前記第2装置に送信する映像送信部と、
前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
を有し、
前記映像送信部は、前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記映像送信部は、前記位置情報に基づいて、前記車両が特定のエリアに位置しているか否かを判定し、
前記車両が前記特定のエリアに位置していると判定した場合に、前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうち前記特定のエリアについて定められた一方を前記第2装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記映像送信部は、前記車両が前記特定のエリアに進入する前に前記特定のエリアについて定められた種類の映像とは異なる種類の映像を前記第2装置に送信していた場合、前記車両の前記特定のエリアへの進入に応じて前記第2装置に送信する映像の種類を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
複数の前記特定のエリアと、前記複数の特定のエリアの各々に対応する映像の種類と、を対応付けて記憶する記憶部を有し、
前記映像送信部は、前記位置情報と前記記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のいずれか一方を前記第2装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
車両において撮影された映像及び前記車両の搭乗者からの音声を前記車両と共に移動する第1装置から受信して第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う情報処理装置であって、
前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像のいずれか一方を前記第2装置に送信する映像送信部と、
前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
を有し、
前記映像送信部は、前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
車両において撮影された映像及び前記車両の搭乗者からの音声を前記車両と共に移動する第1装置から受信して第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う情報処理装置において実行される情報処理方法であって、
前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像を取得する映像取得ステップと、
前記車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
車両において撮影された映像及び前記車両の搭乗者からの音声を前記車両と共に移動する第1装置から受信して第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う情報処理装置に、
前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像を取得する映像取得ステップと、
前記車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信する送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
車両において撮影された映像及び前記車両の搭乗者からの音声を前記車両と共に移動する第1装置から受信して第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う情報処理装置に、
前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像を取得する映像取得ステップと、
前記車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信する送信ステップと、
を実行させるためのプログラムを記録する記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体に関し、例えば、移動体からの映像を外部に提供するための通信システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される車載機と当該車両の外部に位置する車外端末との間で通信を行う通信システムがある。例えば、特許文献1には、車両の運転者と車外端末の操作者との間で音声通話を行い、当該音声通話がなされているときに、車両の前方の映像を表す映像データを車載機から車外端末に送信し、当該映像を車外端末に表示させるシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような通信システムでは、車載機から車外端末に向けて、車両の外部を撮影した車外映像又は車両の内部を撮影した車内映像が送信される。車外映像及び車内映像の切り替えは、通常、運転者が車載機に設けられたタッチパネル等の操作部を操作することにより行われる。
【0005】
上記のような通信システムにおいて、車両の運転中に運転者側の都合で車外映像及び車内映像の切り替えを行いたい場合がある。例えば、車両が運転者の自宅近辺に到着した場合には、プライバシーを保護するため、車外端末に送信する映像を車外映像から車内映像に切り替えることが考えられる。
【0006】
しかし、運転中に車載機の操作部をその都度操作するのは大変であり、運転状況によっては停車のタイミングまで操作することが出来ない場合がある。そのような場合、状況に応じて適切なタイミングで映像の切り替えを行うことができないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、車載機から車外端末に映像を送信する通信システムにおいて、車外映像を送信するか車内映像を送信するかを状況に応じて適切なタイミングで切り替えることが可能な通信システムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、車両と共に移動する第1装置によって取得された前記車両における音声及び映像を第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う通信システムであって、前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像のいずれか一方を前記第2装置に送信する映像送信部と、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、を有し、前記映像送信部は、前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、車両において撮影された映像及び前記車両の搭乗者からの音声を前記車両と共に移動する第1装置から受信して第2装置に逐次送信する音声映像通信を行う情報処理装置であって、前記車両において前記車両の内部を撮影した映像であるインカメラ映像及び前記車両において前記車両の外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像のいずれか一方を前記第2装置に送信する映像送信部と、前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、を有し、前記映像送信部は、前記インカメラ映像及び前記アウトカメラ映像のうちの前記位置情報により定まる一方を前記第2装置に送信することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施例1に係る通信システムの全体構成図である。
【
図2】実施例1に係る車両の前席部分の構成を示す図である。
【
図3】実施例1に係る端末装置20の構成及びアウトカメラ映像が表示される場合の表示態様を示す図である。
【
図4】実施例1に係る車載装置のブロック図である。
【
図6】特定エリアDBに格納されている情報の一例を示す図である。
【
図7】映像切替により端末装置20にインカメラ映像が表示される場合の表示態様を示す図である。
【
図8】実施例1に係る端末装置のブロック図である。
【
図9】車載装置が実行する音声映像送信処理ルーチンを示すフローチャートである。
【
図10】サーバが実行する音声映像送信処理ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例における説明及び添付図面においては、実質的に同一または等価な部分には同一の参照符号を付している。
【0012】
図1は、本実施例に係る通信システム100の全体構成図である。
図1に示すように、通信システム100は、移動体としての車両Mに搭載されている車載装置10と端末装置20とサーバ30とが、ネットワークNWを介して接続されて構成されている。
【0013】
本実施例において、車載装置10とサーバ30とがネットワークNWを介して接続され、端末装置20とサーバ30とがネットワークNWを介して接続されている。言い換えれば、車載装置10と端末装置20とは、サーバ30を介して情報の送受信が可能な構成となっている。
【0014】
ネットワークNWは、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)又は5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の基地局への接続を介して通信を行う移動体通信網を経由するネットワークである。
【0015】
図2は、実施例1に係る車載装置10が搭載されている車両Mの前席部分を示す図である。車載装置10は、車両M内に設置された車外撮影カメラ11、車内撮影カメラ12、GPS受信機13、マイク14、タッチパネルディスプレイ15及びスピーカー16の各々に接続されており、これらを制御する制御部を含む。車載装置10は、例えば、車両Mの前席のダッシュボードDB内の中央部に配置されている。
【0016】
第1撮影部としての車外撮影カメラ11は、車両Mの外部の状況を撮影する撮像装置である。車外撮影カメラ11は、1つのカメラから構成されていてもよいし、複数のカメラから構成されていてもよい。本実施例においては、車外撮影カメラ11は、フロントガラスFGを介して車両Mの前方の広い領域を撮影する広角カメラである。本実施例において、車外撮影カメラ11は、ダッシュボードDB上に配されている。
【0017】
第1撮影部としての車内撮影カメラ12は、車両Mの内部の状況を撮影する撮像装置である。本実施例において、車内撮影カメラ12は、車両Mの運転者を撮影するカメラである。本実施例において、車内撮影カメラ12は、フロントガラスFGの上端または当該上端付近の天井部に設けられている。
【0018】
なお、上記した車外撮影カメラ11及び車内撮影カメラ12は、第1撮影部として1台のカメラで車両Mの外部の映像及び車両Mの内部の映像が撮影可能な多方向カメラであってもよい。
【0019】
GPS受信機13は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号(GPS信号)を受信する受信機である。本実施例において、GPS受信機13は、ダッシュボードDB上に配されている。
【0020】
第1集音部としてのマイク14は、車内の音、例えば車両Mの運転者や同乗者(以下、これらをまとめて搭乗者と称する)が発した音声を受けて電気信号に変換する音声入力装置である。本実施例において、マイク14は、ダッシュボードDB上に配されている。
【0021】
第1表示部としてのタッチパネルディスプレイ15は、車載装置10の制御に基づいて画面表示を行うディスプレイと、車両Mの搭乗者からの入力操作を受け付けるタッチパネルとが組み合わされている表示装置である。本実施例において、タッチパネルディスプレイ15は、ダッシュボードDBの中央部に配されている。
【0022】
タッチパネルディスプレイ15には、例えば、地図に車両Mの現在の位置(以後、現在位置とも称する)及び移動予定経路(以後、移動経路とも称する)が重畳されたナビゲーション画像が表示される。
【0023】
第1音出力部としてのスピーカー16は、外部から送信された電気信号に基づいて音声を出力する音声出力装置である。本実施例において、スピーカー16は、2つのAピラーAPの各々にそれぞれ設けられている。
【0024】
本実施例において、車両Mの搭乗者は、車載装置10に接続されているマイク14及びスピーカー16を介して端末装置20の操作者(以下、ユーザとも称する)と音声通話可能である。
【0025】
上記した車両Mの前席部分における車載装置10、車外撮影カメラ11、車内撮影カメラ12、GPS受信機13、マイク14、タッチパネルディスプレイ15及びスピーカー16の各々の位置は例示に過ぎず、これらは他の位置に配されていてもよい。
【0026】
例えば、車外撮影カメラ11は、車両Mの周囲の状況を撮影可能であればどこに設けられていてもよく、一例としては車両Mの前方を撮影する前方撮影カメラであり、フロントガラスFGの上端または当該上端付近の天井部に設けられていてもよい。また、別例としてサイドカメラやリアカメラ等の車外を撮影するカメラであってもよい。
【0027】
本実施例において、車載装置10は、車外撮影カメラ11によって撮影された車両Mの外部映像である「アウトカメラ映像」及び車内撮影カメラ12によって撮影された車両Mの内部映像である「インカメラ映像」の映像情報をサーバ30に逐次送信する。
【0028】
なお、車載装置10から送信された映像情報を受信したサーバ30は、受信した「アウトカメラ映像」及び「インカメラ映像」のうちの一方を端末装置20に送信(すなわち、転送)する。その際、現在どちらの映像を端末装置20に送信しているのかについての情報がサーバ30から車載装置10に通知され、車載装置10のタッチパネルディスプレイ15に表示される。これにより、車両Mの搭乗者は、インカメラ映像及びアウトカメラ映像のどちらが端末装置20に表示されているのかを覚知することができる。
【0029】
図3は、端末装置20の構成及び端末装置20に表示される映像の表示態様を示す図である。ここでは、アウトカメラ映像が表示される場合を例として示している。
【0030】
端末装置20は、フレームFと、当該フレームFに収められているマイク21、スピーカー22及びタッチパネルディスプレイ23とを含む通信機器である。本実施例において、端末装置20は、通信を介して他者との通話が可能なスマートフォンである。
【0031】
第2集音部としてのマイク21は、端末装置20のユーザが発した音声を受けて電気信号に変換する音声入力装置である。マイク21は、端末装置20の一端部側に設けられている。
【0032】
音出力部又は第2音出力部としてのスピーカー22は、外部から送信された電気信号に基づいて音声を出力する音声出力装置である。スピーカー22は、端末装置20の他端部側に設けられている。
【0033】
上記した車載装置10の第1集音部としてのマイク14によって集音された音を示す第1音情報は、端末装置20の制御部によって音出力部としてのスピーカー22から出力される。言い換えれば、端末装置20の制御部は、スピーカー22を制御して移動体音としての車両Mにおいて集音された音を出力する音出力制御部である。
【0034】
第2集音部としてのマイク21によって集音された音を示す第2音情報は、上記した車載装置10の制御部によって第1音出力部としてのスピーカー16から音出力される。
【0035】
表示部又は第2表示部としてのタッチパネルディスプレイ23は、端末装置20の制御に基づいて画面表示を行うディスプレイと、端末装置20のユーザからの入力操作を受け付けるタッチパネルとが組み合わされている表示装置である。タッチパネルディスプレイ23は、端末装置20の中央に設けられている。
【0036】
本実施例において、端末装置20の操作者は、上記したマイク21及びスピーカー22を介して車載装置10が搭載されている車両Mの運転者と音声通話可能に構成されている。
【0037】
本実施例において、端末装置20は、車載装置10から送信された映像情報を、サーバ30を介して逐次受信する。具体的には、端末装置20は、車両Mにおいて撮影されたインカメラ映像又はアウトカメラ映像の映像情報を、車載装置10からサーバ30を介して逐次受信する。
【0038】
上記したように、本実施例において、通信システム100は、車載装置10を搭載した車両Mの運転者と端末装置20の操作者とが互いに音声通話可能に構成されている。また、本実施例において、通信システム100は、車外撮影カメラ11によって撮影されている車両Mの外部又は内部の映像、及び車両Mの現在位置と移動経路とを含む地図画像が、端末装置20のタッチパネルディスプレイ23にリアルタイム表示可能に構成されている。
【0039】
言い換えれば、通信システム100は、車載装置10が端末装置20に対してライブストリーミングを実施可能に構成されている。
【0040】
本実施例において、車載装置10と端末装置20との間の音声通信を確立しつつ、車載装置10から端末装置20に、車両Mの外部又は内部の映像をリアルタイムで送信する通信形態を、ここでは音声映像通信と称する。本実施例において、車載装置10と端末装置20とは、サーバ30を介して音声映像通信を行っている。この音声映像通信により、端末装置20を使用するユーザは、車両Mに仮想的に同乗する仮想同乗(Virtual Passenger、以下“VP”と称する)の体験をすることができる。
【0041】
端末装置20が受信した映像及び地図画像は、タッチパネルディスプレイ23に表示される。例えば、
図3に示すように、第1の表示領域A1には、車両Mの外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像が表示される。第2の表示領域A2には、車両Mの現在位置PL及び車両Mの移動経路Rが記されている地図画像が表示される。
【0042】
第1の表示領域A1には、第2の表示領域A2よりも大きい態様で画像が表示される。言い換えれば、本実施例において、車両Mのアウトカメラ映像は、地図画像よりも大きい態様で表示される。
【0043】
次に、通信システム100を構成する車載装置10、サーバ30及び端末装置20の各々の構成について、
図4~8を参照して説明する。
【0044】
図4は、車載装置10の構成を示すブロック図である。制御部17は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)を含む処理装置である。
【0045】
記憶部18は、制御部17の処理に必要なデータを記憶管理する記憶デバイスである。記憶部18は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイスによって構成されている。記憶部18は、地図データを記憶している。
【0046】
通信部19は、制御部17の指示に従って外部機器とのデータの送受信を行う通信装置である。通信部19は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNIC(Network Interface Card)を含む。通信部19は、例えば、車両Mにおいて取得された音声、車両Mの車内映像、車外映像、及び車両Mの現在位置情報をサーバ30に送信する送信部として機能する。
【0047】
ここで、制御部17の機能ブロックである経路生成部171について説明する。経路生成部171は、記憶部18に記憶されている地図データと、GPS受信機13を介して特定した車両Mの現在位置と、タッチパネルディスプレイ15を介して入力された目的地とに基づいて、当該現在位置から目的地までの移動経路を生成する。
【0048】
制御部17は、経路生成部171によって生成された移動経路を、通信部19を介してサーバ30に逐次送信する。
【0049】
図5は、サーバ30の構成を示すブロック図である。制御部31は、CPUやRAMを含む処理装置である。
【0050】
通信部32は、制御部31の指示に従って外部機器とのデータの送受信を行う通信装置である。通信部32は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNICを含む。
【0051】
通信部32は、例えば、車両Mの外部及び内部の映像、車両Mの内部において取得された音声、及び車両Mの現在位置の情報を車載装置10から受信する受信部として機能する。また、通信部32は、例えば、車両Mの外部及び内部の映像、及び車両Mの内部において取得された音声を端末装置20に送信する送信部として機能する。
【0052】
記憶部33は、制御部31の処理に必要なデータを記憶管理する記憶デバイスである。記憶部33は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、SSD等の記憶デバイスによって構成されている。
【0053】
記憶部33は、インカメラ映像及びアウトカメラ映像のうちの一方が予め送信映像の種類として設定されたエリアである特定エリアと、当該特定エリアに対応する映像の種類(インカメラ映像かアウトカメラ映像か)とを対応付けて記憶する特定エリアデータベース331(以下、特定エリアDB331と称する)を有する。
【0054】
例えば、送信する映像の種類がインカメラ映像に設定された特定エリアに車両Mが進入した場合、当該特定エリアに進入する前に端末装置20に送信していた映像の種類がアウトカメラ映像である場合には、送信する映像の種類をアウトカメラ映像からインカメラ映像へと切り替える。一方、当該特定エリアに進入する前から端末装置20にインカメラ映像を送信していた場合には、引き続きインカメラ映像の送信を続ける。その後、車両Mが当該特定エリアに位置し続ける限り、送信する映像の種類をインカメラ映像に固定し、アウトカメラ映像への切り替えを不可とする。
【0055】
図6は、特定エリアDB331に格納されている情報の一例を示す図である。特定エリアDB331には、特定エリアを特徴づける対象地点、当該対象地点からの距離によって示される特定エリア、及び当該特定エリアについて設定された送信映像の種類が対応付けて格納されている。
【0056】
特定エリアDB331では、「Aさん」や「Sさん」等の個人の自宅周辺が、「インカメラ映像」の特定エリアとして設定されている。例えば、Aさんの自宅から200mの範囲内に車両Mが進入した場合、サーバ30の映像送信部37は、送信する映像をインカメラ映像に固定する。すなわち、車両MがAさんの自宅から200m以内の範囲に進入する前からインカメラ映像を送信していた場合、映像送信部37は引き続きインカメラ映像の送信を続け、端末装置20からの要求に応じた映像の切り替えを不可とする。一方、車両MがAさんの自宅から200m以内の範囲に進入する前はアウトカメラ映像を送信していた場合、映像送信部37は送信する映像をアウトカメラ映像からインカメラ映像へと切り替え、以後車両MがAさんの自宅から200m以内の範囲にとどまる限り、インカメラ映像を端末装置20に送信し続ける。これにより、車両MがAさんの自宅周辺に位置している場合にはインカメラ映像のみが端末装置20に送信されるため、端末装置20を用いて音声映像通信を行う相手方の通話者にAさんの自宅の具体的な位置を知られないようにすることができる。したがって、Aさんのプライバシーを保護することが可能となる。
【0057】
また、特定エリアDB331では、「Kタワー」や「G寺」等の著名な観光スポットの周辺が、「アウトカメラ映像」の特定エリアとして設定されている。例えば、Kタワーから500mの範囲内に車両Mが進入した場合、サーバ30の映像送信部37は、送信する映像をアウトカメラ映像に固定する。すなわち、車両MがKタワーから500m以内の範囲に進入する前からアウトカメラ映像を送信していた場合、映像送信部37は引き続きアウトカメラ映像の送信を続け、端末装置20からの要求に応じた映像の切り替えを不可とする。一方、車両MがKタワーから500m以内の範囲に進入する前はインカメラ映像を送信していた場合、映像送信部37は送信する映像をインカメラ映像からアウトカメラ映像へと切り替え、以後車両MがKタワーから500m以内の範囲にとどまる限り、アウトカメラ映像を端末装置20に送信し続ける。これにより、車両MがKタワーの周辺に位置している場合には、Kタワーを撮影した映像が端末装置20に送信され、タッチパネルディスプレイ23に表示される。したがって、端末装置20を用いて音声映像通信を行う相手方の通話者は、観光スポットを見逃すことなく音声映像通信を楽しむことが可能となる。
【0058】
次に、制御部31の機能ブロックについて説明する。各機能ブロックは、例えば記憶部33に格納されているプログラムを制御部31が読み出して実行することにより形成される。
【0059】
映像情報取得部34は、車載装置10から逐次送信される映像情報を、通信部32を介して取得する機能ブロックである。具体的には、映像情報取得部34は、車載装置10から送信された車両Mの車内映像(インカメラ映像)及び車外映像(アウトカメラ映像)を映像情報として取得する。
【0060】
車両情報取得部35は、車載装置10から逐次送信される現在位置情報、すなわち車両Mの現在位置情報を逐次取得する機能ブロックである。
【0061】
地図画像生成部36は、車両情報取得部35が取得した現在位置情報及び移動経路情報と、記憶部33に記憶されている地図データとに基づいて、車両Mの現在位置及び移動経路が記された地図画像を生成する。地図画像生成部36は、生成した地図画像を示す画像データを、通信部32を介して端末装置20に送信する。
【0062】
映像送信部37は、映像情報取得部34が取得したインカメラ映像及びアウトカメラ映像のうちの一方を、通信部32を介して端末装置20に送信(転送)する。
【0063】
映像送信部37は、車両Mが特定エリア以外を走行している場合には、車載装置10又は端末装置20からの切替要求に応じて、送信する映像をインカメラ映像からアウトカメラ映像に、又はアウトカメラ映像からインカメラ映像に切り替える機能を有する。例えば、映像送信部37は、端末装置20のタッチパネルディスプレイに表示された切替ボタンの操作に応じて、端末装置20からの切替要求を通信部32を介して受信し、受信した切替要求に基づいて映像の切り替えを行う。
【0064】
一方、映像送信部37は、車両Mが特定エリアを走行している場合、この切り替え機能を制限し、外部からの切替要求に応じた映像の切り替えを不可に設定する。すなわち、映像送信部37は、車両情報取得部35が取得した車両Mの現在位置情報及び特定エリアDB331に格納されている情報に基づいて、車両Mが特定エリアに位置していると判定した場合には、端末装置20に送信する映像の種類を当該特定エリアに対応する映像(インカメラ映像かアウトカメラ映像のいずれか)に固定する。
【0065】
なお、制御部31は、映像送信部37によって端末装置20に送信されている映像がインカメラ映像であるのかまたはアウトカメラ映像であるのかを特定する情報を車載装置10に通知する。すなわち、制御部31は、端末装置20に送信している映像の種類を車載装置10にて告知させる告知制御部としての機能を有する。
【0066】
また、制御部31は、映像送信部37が車両Mの現在位置情報に基づいて、送信する映像の種類を切り替えた場合、端末装置20に表示される映像の種類が切り替わったことを、通信部32を介して車載装置10に通知する。上記の通り、車載装置10のタッチパネルディスプレイ15には、現在端末装置20に表示されているのがインカメラ映像なのかアウトカメラ映像なのかについての情報が表示されており、サーバ30からの通知に基づいて、当該情報の表示も更新される。
【0067】
また、映像送信部37は、インカメラ映像及びアウトカメラ映像の切り替えを行った場合、これに伴い、端末装置20のタッチパネルディスプレイ23に表示させる地図画像の表示態様を変化させる制御を行う。例えば、本実施例では、映像送信部37は、車両Mが特定エリアに進入した際に、地図画像の表示態様の変更を要求する信号を、通信部32を介して端末装置20に送信する。例えば、車両Mが運転者の自宅から所定距離の範囲に進入した場合、映像送信部37は、地図画像の縮尺を変更して広域表示とするように要求する信号を、通信部32を介して端末装置20に送信する。
【0068】
図7は、車両Mが特定エリアに進入し、アウトカメラ映像からインカメラ映像へと映像の切り替えが行われた際に、端末装置20のタッチパネルディスプレイ23に表示される映像及び地図画像の例を示す図である。
【0069】
第1の表示領域A1には、車両Mの内部を撮影した映像であるインカメラ映像が表示される。また、第2の表示領域A2には、車両Mの現在位置の周辺を表す地図画像が広域表示により表示される。
【0070】
図7に示すように、第1の表示領域A1におけるアウトカメラ映像からインカメラ映像への表示の切り替えに応じて、第2の表示領域A2では、
図3に示すアウトカメラ映像の表示時よりも小さい縮尺で周辺の地図が表示される。例えば、幹線道路等の大きな道路についてのみが表示され、それ以外の小さい道路については省略して表示される。また、
図3に示すアウトカメラ映像の表示時と比べて、車両Mの位置を表すアイコン画像が大きく表示される。これにより、音声映像通信の相手方である端末装置20の操作者は車両Mの詳しい現在位置を地図画像から読み取ることができなくなるため、インカメラ映像の表示と併せて、車両Mの運転者のプライバシーの保護を図ることが可能となる。
【0071】
図8は、端末装置20の構成を示すブロック図である。制御部24は、CPUやRAMを含む処理装置である。
【0072】
通信部25は、制御部24の指示に従って外部機器とのデータの送受信を行う通信装置である。通信部25は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNICを含む。
【0073】
通信部25は、例えば、車両Mの外部を撮影した映像であるアウトカメラ映像や車両Mの内部を撮影した映像であるインカメラ映像をサーバ30から受信する受信部として機能する。また、通信部25は、タッチパネルディスプレイ23を用いた操作入力に応じた情報をサーバ30に送信する送信部として機能する。
【0074】
次に、本実施例における車載装置10、端末装置20及びサーバ30の各々の具体的な動作の一例を、フローチャートを用いて説明する。
【0075】
図9は、車載装置10の制御部17が実行する音声映像送信処理ルーチンREX1を示すフローチャートである。
【0076】
制御部17は、車載装置10と端末装置20との間の音声映像通信接続が確立され、音声映像通信が開始されたか否かを判定する(STEP101)。制御部17は、音声映像通信が開始されていないと判定すると(STEP101:NO)、音声映像送信処理ルーチンREX1を終了する。
【0077】
一方、音声映像通信が開始されたと判定すると(STEP101:YES)、制御部17は、車外撮影カメラ11によって撮影された車両Mの外部の映像、車内カメラ12によって撮影された車両Mの内部の映像、及びマイク14を介して入力された音声を、サーバ30に逐次送信する(STEP102)。
【0078】
制御部17は、音声映像通信が終了したか否かを判定する(STEP103)。音声映像通信が終了していないと判定すると(STEP103:NO)、STEP102に戻り、制御部17は映像及び音声の送信を繰り返し実行する。一方、音声映像通信が終了したと判定すると(STEP103:YES)、制御部17は、映像及び音声の送信を停止し(STEP104)、処理を終了する。
【0079】
車載装置10の制御部17は、上記した音声映像送信処理ルーチンREX1によって、車載装置10と端末装置20との音声映像通信が継続する限り、映像及び音声をサーバ30に送信し続ける。
【0080】
図10は、サーバ30の制御部31が実行する音声映像送信処理ルーチンREX2を示すフローチャートである。
【0081】
制御部31は、車載装置10と端末装置20との間の音声映像通信接続が確立され、音声映像通信が開始されたか否かを判定する(STEP201)。制御部31は、音声映像通信が開始されていないと判定すると(STEP201:NO)、音声映像送信処理ルーチンREX2を終了する。
【0082】
一方、音声映像通信が開始されたと判定すると(STEP201:YES)、制御部31の映像情報取得部34は、車載装置10から送信された映像及び音声の逐次受信を開始する(STEP202)。
【0083】
映像送信部37は、STEP202で受信した映像及び音声を、端末装置20に転送する(STEP203)。
【0084】
制御部31は、車両情報取得部35が取得した車両Mの現在位置情報と、記憶部33に記憶されている地図情報と、に基づいて、車両Mが特定エリアに到達したか否かを判定する(STEP204)。
【0085】
車両Mが特定エリアに到達していないと判定すると(STEP204:NO)、STEP202に戻って、車載装置10から送信された映像及び音声の逐次受信及び端末装置20への転送を継続する。
【0086】
一方、車両Mが特定エリアに到達したと判定すると(STEP204:YES)、制御部31は、映像送信部37が送信する映像の切り替えを行う必要があるか否かを判定する(STEP205)。
【0087】
例えば、端末装置20にアウトカメラ映像を送信している状態で、「インカメラ映像」の送信に対応する特定エリアに車両Mが進入した場合、映像の切り替えを行う必要があると判定される。同様に、端末装置20にインカメラ映像を送信している状態で、「アウトカメラ映像」の送信に対応する特定エリアに車両Mが進入した場合、映像の切り替えを行う必要があると判定される。一方、インカメラ映像を送信している状態で「インカメラ映像」の送信に対応する特定エリアに進入した場合、及びアウトカメラ映像を送信している状態で「アウトカメラ映像」の送信に対応する特定エリアに進入した場合、映像の切り替えを行う必要はないと判定される。
【0088】
映像の切り替えを行う必要があると判定すると(STEP205:YES)、映像送信部37は、端末装置20に送信する映像の切り替えを行う(STEP206)。例えば、端末装置20にインカメラ映像を送信している場合には、送信する映像をアウトカメラ映像に切り替える。また、端末装置20にアウトカメラ映像を送信している場合には、送信する映像をインカメラ映像に切り替える。
【0089】
一方、映像の切り替えを行う必要がないと判定すると(STEP205:NO)、映像の切り替えを行わず、STEP207に移行する。
【0090】
映像送信部37は、端末装置20に送信する映像の種類(インカメラ映像か、アウトカメラ映像か)を固定する(STEP207)。すなわち、映像送信部37は、車両Mが特定エリアから退出するまでの間、同じ種類の映像を継続的に端末装置20に送信し、映像の切り替えを不可に設定する。
【0091】
例えば、車両MがAさんの自宅から200m以内に位置している限り、映像送信部37が送信する映像はインカメラ映像に固定される。したがって、例えば端末装置20から映像の切替要求があった場合でも、当該切替要求に応じたアウトカメラ映像への切り替えは不可となる。
【0092】
制御部31は、音声映像通信が終了したか否かを判定する(STEP208)。音声映像通信が終了していないと判定すると(STEP208:NO)、STEP202に戻り、制御部31は、映像及び音声の受信及び転送を継続する。
【0093】
一方、音声映像通信が終了したと判定すると(STEP208:YES)、制御部31は、映像及び音声の受信、転送を停止し(STEP209)、処理を終了する。
【0094】
以上のように、本実施例の通信システム100では、車両Mが特定エリアに進入した場合、インカメラ映像及びアウトカメラ映像のうち、当該特定エリアについて予め定められた一方を端末装置20に送信する。特に、特定エリアについて定められた映像の種類とは異なる種類の映像を当該特定エリアの進入前に送信していた場合、特定エリアへの進入に応じて映像の切り替えを行う。これにより、車外映像を送信するか車内映像を送信するかを状況に応じて適切なタイミングで切り替えることが可能となる。
【0095】
また、本実施例の通信システム100では、車両Mが特定エリアに位置している間、その特定エリアに対応する映像のみを送信し、異なる種類の映像への切り替えを不可とする。かかる構成によれば、例えば運転者の自宅近辺ではインカメラ映像のみを送信し、アウトカメラ映像への切り替えを不可とすることにより、映像から住所が特定されるリスクを回避し、プライバシーの保護を図ることが可能となる。
【0096】
また、本実施例の通信システム100では、アウトカメラ映像からインカメラ映像への切り替えに応じて、アウトカメラ映像の表示時よりも小さい縮尺で周辺の地図を表示させる。また、アウトカメラ映像の表示時と比べて、車両Mの位置を表すアイコン画像を大きく表示させる。これにより、地図画像から住所が特定されるリスクを回避し、プライバシーの保護を図ることが可能となる。
【0097】
また、本実施例の通信システム100では、車両Mが特定エリアに位置している間、特定の静止画を表示する(インカメラ/アウトカメラの映像を送信しない)ように制御しても良い。これにより、映像から住所が特定されるリスクを回避し、プライバシーの保護を図ることが可能となる。
【0098】
なお、本発明は上記実施例で示したものに限られない。例えば、上記実施例では、車載装置10がインカメラ映像及びアウトカメラ映像の両方をサーバ30に送信し、サーバ30がいずれか一方を端末装置20に転送する場合を例として説明した。しかし、車載装置10がサーバ30に映像を送信する段階で、インカメラ映像及びアウトカメラ映像のいずれか一方のみをサーバ30に送信する構成としてもよい。この場合、例えば車載装置10が自身の位置情報に基づいて車両Mが特定エリアに位置しているか否かを判定し、インカメラ映像及びアウトカメラ映像のうち、特定エリアに対応する一方のみをサーバ30に送信する。かかる構成においても、上記実施例と同様、車外映像を送信するか車内映像を送信するかを状況に応じて適切なタイミングで切り替えることができ、プライバシー等の保護を図ることが可能となる。
【符号の説明】
【0099】
100 通信システム
10 車載装置
11 車外撮影カメラ
12 車内撮影カメラ
13 GPS受信機
14 マイク
15 タッチパネルディスプレイ
16 スピーカー
17 制御部
171 経路生成部
18 記憶部
19 通信部
20 端末装置
21 マイク
22 スピーカー
23 タッチパネルディスプレイ
24 制御部
25 通信部
30 サーバ
31 制御部
32 通信部
33 記憶部
331 特定エリアDB
34 映像情報取得部
35 車両情報取得部
36 地図画像生成部
37 映像送信部