(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023095624
(43)【公開日】2023-07-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、負荷算出方法および負荷算出プログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 7/00 20170101AFI20230629BHJP
G01C 21/36 20060101ALI20230629BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
G06T7/00 650Z
G01C21/36
G08G1/0969
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021211630
(22)【出願日】2021-12-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(72)【発明者】
【氏名】井上 俊明
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB20
2F129BB22
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2F129FF75
2F129GG17
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2F129HH19
2F129HH20
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181BB20
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5H181MC15
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5H181MC27
5L096AA06
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5L096DA02
5L096FA69
5L096HA02
5L096HA09
5L096JA03
5L096JA11
5L096JA18
(57)【要約】
【課題】運転者に対する視覚的な負荷量を算出すること。
【解決手段】情報処理装置100は、車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得部131と、取得部131により取得した動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出部132と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記動画像のフレーム間の類似度の変化に基づいて前記負荷量を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記動画像のフレーム間の変化量を算出し、変化量の変化から前記負荷量を算出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記算出部は、前記変化量の変化を示す波形から人間の視覚で認識される周波数範囲の波形を抽出し、抽出した波形から前記負荷量の変化を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記動画像のフレーム毎に、フレームの画像の特徴ベクトルを算出し、フレーム間の特徴ベクトルの類似度の変化からフレーム間の変化量を算出する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部により算出した前記負荷量を、前記動画像の撮影時の前記車両の速度、前記車両が走行した道路の交通状況、前記動画像の撮影時の時間帯に応じて補正する補正部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部により算出した前記負荷量を、当該負荷量が算出された地図の位置に対応付けて記憶部に格納する格納部と、
前記記憶部に前記地図の位置に対応付けて記憶された負荷量を加味して、ルートの検索条件に応じたルートを検索する検索部と、
前記検索部により検索されたルートの情報を出力する出力部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1~6の何れか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記格納部は、前記動画像のフレームの画像から特定されるシーン情報を、当該フレームの画像が撮影された図の位置に対応付けて記憶部に格納し、
前記出力部は、前記検索部により検索されたルート上の位置に対応したシーン情報を記憶部から読み出し、前記ルートの情報に含めて出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する負荷算出方法であって、
車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得工程と、
取得した前記動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出工程と、
を含むことを特徴とする負荷算出方法。
【請求項10】
車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得手順と、
取得した前記動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出手順と、
を情報処理装置に実行させるための負荷算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、負荷算出方法および負荷算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車に搭載されたカメラ等で撮影された風景画像を分析することにより、自動車の走行経路における風景の単調度を演算する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、運転者に対する視覚的な負荷量を算出することができるとは限らない。
【0005】
例えば、上記の従来技術では、風景画像の色の性質等を分析して、風景画像を「森林」、「街並み」、「開けた道」などの風景分類に分類する。そして、上記の従来技術では、風景分類が変化した回数のカウント及び風景分類の種類数のカウントし、カウントされた回数及びカウントされた種類数に基づいて、単調度を演算する。
【0006】
しかし、例えば、「街並み」など同じ風景分類の道路を走行している場合でも、運転者に対する視覚的な負荷量が高い場合がある。
【0007】
したがって、上記の従来技術では、運転者に対する視覚的な負荷量を適切に算出できない場合がある。
【0008】
本発明は、運転者に対する視覚的な負荷量を算出することができる情報処理装置、負荷算出方法および負荷算出プログラムの実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の情報処理装置は、車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項9に記載の負荷算出方法は、情報処理装置が実行する負荷算出方法であって、車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得工程と、取得した前記動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
請求項10に記載の負荷算出プログラムは、車両内から外部を撮影した動画像を取得する取得手順と、取得した前記動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する算出手順と、を情報処理装置に実行させるための負荷算出プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る負荷量の算出を説明する図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る負荷量の算出を説明する図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る負荷量の算出を説明する図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る負荷量の算出結果の一例を説明する図である。
【
図7】
図7は、視覚的な負荷量を算出する算出処理手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、ルートを検索する検索処理手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、情報処理装置、負荷算出方法および負荷算出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、負荷算出方法および負荷算出プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
〔1.システム構成〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理システムの構成を説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
図1には、実施形態に係る情報処理システムの一例として、情報処理システム1が示される。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム1は、車載装置10と、情報処理装置100とを備えてよい。また、車載装置10と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。また、
図1に示す情報処理システム1には、任意の数の車載装置10と、任意の数の情報処理装置100とが含まれてもよい。
【0016】
車載装置10は、車両VExに内蔵あるいは外付けされる専用のナビゲーション装置であってよいし、防犯や煽り運転対策のために車両VExに設置される録画装置(ドライブレコーダー)であってもよい。
【0017】
また、車載装置10は、ナビゲーション装置と、録画装置とで構成されてもよい。この一例として、車載装置10は、互いに独立したナビゲーション装置および録画装置が通信可能に接続された複合的な装置であってよい。また、他の例として、車載装置10は、ナビゲーション機能と、録画機能とを有する1つの装置であってもよい。
【0018】
また、利用者は、日常的に使用している携帯型端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、PDA等)に所定のアプリケーションを導入することで、これを車載装置10として代用することもできる。例えば、所定のナビアプリや所定の録画アプリがインストールされた携帯型端末装置は、ここでいう車載装置10と解せることができる。携帯型端末装置が車載装置10として活用される場合、例えば、運転時において車両VExのダッシュボード等に設置される。
【0019】
また、車載装置10は、各種のセンサを備えていてよい。例えば、車載装置10は、カメラ、加速度センサ、ジャイロセンサ、GPSセンサ、気圧センサ等の各種センサを備えていてよい。
【0020】
情報処理装置100は、これらセンサによって検知されたセンサ情報に基づいて(例えば、センサ情報を解析することで)、各種のデータを取得してよい。例えば、情報処理装置100は、カメラにより車両VEx内から外部を撮影した動画像のデータを取得する。また、情報処理装置100は、GPSセンサから位置情報を取得する。情報処理装置100は、車載装置10に備えられるセンサだけでなく、車両VEx自体に備えられるセンサが検知したセンサ情報を取得してよい。
【0021】
情報処理装置100は、実施形態に係る情報処理を行う装置である。例えば、情報処理装置100は、取得した動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する。また、情報処理装置100は、算出した視覚的な負荷量に基づいて、利用者に対して各種の運転支援も行うことができる。
【0022】
ここで、車載装置10を利用者の近くでエッジ処理を行うエッジコンピュータとするなら、情報処理装置100は、例えば、クラウド側で処理を行うクラウドコンピュータであってよい。すなわち、情報処理装置100は、サーバ装置であってよい。
【0023】
また、以下の実施形態では、車載装置10と情報処理装置100との間で情報の送受信が行われることで、情報処理システム1において、実施形態に係る情報処理が実現される例を示す。しかしながら、実施形態に係る情報処理は、エッジ側すなわち車載装置10のみで実現されてもよい。この場合、車載装置10は、例えば、実施形態に係る負荷算出プログラムによって、情報処理装置100のように振る舞うよう構成されてよい。
【0024】
車載装置10は、センサによって検知されたセンサ情報を情報処理装置100に送信する。例えば、車載装置10は、カメラにより車両VEx内から外部を撮影した動画像のデータを情報処理装置100に送信する。また、車載装置10は、GPSセンサにより検出された車両VExの現在位置を示す位置情報を情報処理装置100に送信する。車載装置10は、カメラにより撮影した動画像やセンサ情報をリアルタイムに送信してもよく、一定期間ごとのタイミングなど周期的なタイミングで送信してもよい。
【0025】
情報処理装置100は、車両VExから取得した動画像のデータやセンサ情報を蓄積する。
【0026】
ここで、風景画像の時間変化は視覚刺激となるため、変化の大きい風景画像を視認し続けるほど視覚刺激に伴う負荷量は、大きくなる。視覚刺激に伴う負荷量は、疲労度と相関する。例えば、シーンが目まぐるしく変化する動画を見ると疲れる。
【0027】
そこで、情報処理装置100は、以下の手順で実施形態に係る情報処理を行って、蓄積した動画像から簡易に視覚的な負荷量を算出する。
【0028】
〔2.情報処理装置100の構成〕
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0029】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、車載装置10との間で情報の送受信を行う。
【0030】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、動画像データ121と、センサ情報データベース122と、地図情報データベース123とを有する。
【0031】
動画像データ121は、車載装置10が有するカメラで撮影された動画像のデータである。センサ情報データベース122は、車載装置10が有するセンサ、あるいは、車両VEx自体が有するセンサによって検知されたセンサ情報を記憶するデータベースである。地図情報データベース123は、地図に関する各種の情報を記憶するデータベースである。
【0032】
(制御部130について)
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る負荷算出プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0033】
制御部130は、取得部131と、算出部132と、補正部133と、格納部134と、検索部135と、出力部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0034】
(取得部131について)
取得部131は、車載装置10から各種の情報を取得する。例えば、取得部131は、車載装置10のカメラにより車両VEx内から外部を撮影した動画像のデータを取得する。また、取得部131は、車両VExが有するセンサ(例えば、車両VExに備えられる車載装置10が有するセンサ、あるいは、車両VEx自体が有するセンサ)によって検知されたセンサ情報を取得する。取得部131は、取得した動画像のデータを動画像データ121に記憶する。また、取得部131は、取得したセンサ情報をセンサ情報データベース122に記憶する。
【0035】
(算出部132について)
算出部132は、各種の算出を行う。例えば、算出部132は、取得部131により取得した動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する。例えば、算出部132は、動画像のフレーム間の類似度の変化に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する。例えば、算出部132は、動画像データ121に記憶された動画像を読み出し、動画像のフレーム間の変化量を算出する。そして、算出部132は、変化量の変化から視覚的な負荷量を算出する。類似度は、隣接するフレーム間で求めることが好ましいが、必ずしも隣接するフレーム間でなくもよい。類似度は、例えば、2フレームごとなど所定のフレーム間隔ごとのフレーム間で求めてもよく、例えば、1秒ごとなど所定の時間間隔ごとのフレーム間で求めてもよい。
【0036】
負荷量を算出する具体的な一例を説明する。
図3は、実施形態に係る負荷量の算出を説明する図である。
図3には、動画像のフレームの画像150一例が示されている。動画像は、車両VEx内から車両VExの前方方向の外部を撮影したものである。動画像のフレームの画像150には、前方を走行する車両や、隣の車線を走行するバス、街並みが写っている。なお、動画像は、車両VEx内から外部を撮影したものであればよい。例えば、動画像は、車両VExの後方方向や横方向を撮影したものであってもよい。
【0037】
算出部132は、動画像のフレーム毎に、フレームの画像の特徴ベクトルを算出する。特徴ベクトルは、フレームの画像の特徴を示すものであれば何れであってもよい。例えば、算出部132は、動画像のフレーム毎に、フレームの画像の特徴を示す特徴量を求め、フレーム毎に、特徴量を成分とした特徴ベクトルを算出する。特徴量は、フレームの画像全体から求めてよく、フレームの画像を複数の領域に分けて、領域ごとに求めてよい。画像の特徴を示すものであれば何れであってもよい。特徴量としては、例えば、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)特徴や、深層特徴が挙げられる。深層特徴とは、例えば、フレームの画像に対してディープラーニングなどの機械学習の処理を行った中間段階や最終段階のデータである。
図3には、フレームの画像150から特徴量を求めて、フレーム毎に、算出された特徴ベクトルの一例がframe1、frame2・・・として示されている。
【0038】
算出部132は、フレーム間の特徴ベクトルの類似度の変化からフレーム間の変化量を算出する。ここで、2つのフレームの画像が類似している場合、2つのフレームの画像の特徴ベクトルは、成分が近い値となり、距離も近くなる。一方、2つのフレームの画像が類似していない場合、2つのフレームの画像の特徴ベクトルは、成分の値の違いが大きくなり、距離も離れる。よって、2つのフレームの画像の特徴ベクトルの距離は、類似度とみなすことができる。算出部132は、フレーム間の特徴ベクトルの類似度として、フレーム間の特徴ベクトルの距離を算出する。特徴ベクトルの距離は、例えば、ユークリッド距離やコサイン類似度の演算により算出できる。
図4は、実施形態に係る負荷量の算出を説明する図である。
図4の横軸は、動画像の各フレームの先頭からのフレーム数である。縦軸は、フレーム間の類似度(コサイン類似度)である。
図4には、動画像の各フレームについての次のフレームとの類似度として、距離の変化が示されている。
【0039】
なお、上記では、算出部132は、動画像のフレーム間の類似度の変化として、フレーム間の特徴ベクトルの距離の変化を算出する場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。算出部132は、動画像のフレーム間の類似度の変化として、フレームの画像のピクセル単位の輝度の差分絶対値の総和を算出してもよい。また、算出部132は、動画像のフレーム間の類似度の変化として、フレームの画像の矩形分割領域単位の相関係数を算出してもよい。
【0040】
ここで、
図4に示すように、動画像のフレーム間の類似度は、様々な変化をしており、様々な周波数成分が含まれる。一方、人間の視覚には、動画像を見た場合に、認識可能な周波数の範囲がある。例えば、人間は、動画像の1フレーム程度にしか映らない物体を認識できない。
【0041】
そこで、算出部132は、変化量の変化を示す波形から人間の視覚で認識される周波数範囲の波形を抽出する。例えば、算出部132は、変化量の変化を示す波形を周波数分解する。周波数分解の手法としては、FFT(Fast Fourier Transformation)などのフーリエ変換や、Weveletなどの直交基底による周波数成分分解、EMD(経験モード分解)などの非直交基底による周波数成分分解が挙げられる。
図5は、実施形態に係る負荷量の算出を説明する図である。
図5には、1段目に、変化量の変化を示す波形161が示されている。2~11段目は、1段目に示した波形161をEMDなどの基底成分分解により周波数分解した結果であり、上段ほど高い周波数の成分の波形を示している。算出部132は、周波数分解した波形から人間の視覚で認識される周波数範囲の波形を抽出する。人間の視覚で認識される周波数範囲(応答特性)は、周囲の明るさにも依存するが、一般的に、高周波数側が10~20Hz、低周波数側が1~2Hzの範囲が挙げられる。なお、人間の視覚で認識される周波数範囲は、人間が視覚できる範囲であればよく、上記の範囲に限定されるものではない。例えば、
図5では、2、3段目は、波形が高周波過ぎて人間の視覚で認識され難い。また、7~11段目は、波形が低周波過ぎて人間の視覚刺激となり難い。算出部132は、人間の視覚で認識される周波数範囲の波形として、4~7段目の波形を抽出する。これにより、人間が視覚刺激として知覚不可能な低周波または高周波の成分を除去できる。
【0042】
算出部132は、抽出した波形から視覚的な負荷量を算出する。例えば、算出部132は、抽出した波形を統合して、視覚的な負荷量を表す1次元時系列データを算出する。波形を統合する手法としては、例えば、単純加算、絶対値加算、平方和、Hilbert変換による各成分の瞬時パワー加算が挙げられる。算出部132は、4~7段目の波形を統合して、視覚的な負荷量の波形162を算出する。
図5には、4~7段目の波形をHilbert変換により統合した波形162が12段目に示されている。Hilbert変換により統合することで、4~7段目の波形の瞬時パワーが高い箇所を加算して統合できる。
【0043】
図6は、実施形態に係る負荷量の算出結果の一例を説明する図である。
図6の上段には、視覚的な負荷量の波形170と、動画像に写ったシーンとの対応関係が示されている。シーンは、写った画像の場面を示す情報である。シーンは、画像の解析など既存の技術により画像の状況を分析することでより特定できる。算出部132は、動画像の画像を解析してシーンを特定してもよい。例えば、「信号待ち」のシーンでは、負荷量が低くなっている。一方、「発進、加速」や「車両増加、前方渋滞」などのシーンでは、負荷量が高くなっている。このように、シーンに応じた運転者に対する視覚的な負荷量を算出できる。
【0044】
(補正部133について)
補正部133は、各種の補正を行う。ここで、同じ道路を同じ車両VExが走行した動画像であっても、動画像の撮影時の車両VExの速度や、車両VExが走行した道路の交通状況、動画像の撮影時の時間帯に応じて、視覚的な負荷量が変化する。例えば、動画像に写る周囲の景色は、車両VExの速度が速くなると変化が大きくなる。このため、車両VExの速度が速くなると、負荷量が大きく算出される。
【0045】
そこで、補正部133は、算出部132により算出した負荷量を補正する。例えば、補正部133は、負荷量を算出した動画像の撮影時に検知されたセンサ情報を読み出す。例えば、補正部133は、動画像の撮影時の車両VExの速度を読み出す。そして、補正部133は、読み出した動画像の撮影時の車両VExの速度や、車両VExが走行した道路の交通状況や、動画像の撮影時の時間帯に応じて負荷量を補正する。車両VExが走行した道路の交通状況は、車両VExから取得した動画像の画像の解析やセンサ情報の解析など既存の技術により特定してもよく、道路の交通状況を提供する外部サーバから取得してもよい。例えば、補正部133は、車両VExの速度が速いほど負荷量を低く補正する。また、補正部133は、道路の交通状況が混雑している状況であるほど負荷量を高く補正する。また、補正部133は、動画像の撮影時の時間帯が、朝や夕方などの所定の通勤の時間帯である場合、負荷量を低く補正する。これにより、撮影時の車両VExの速度や撮影時の道路の交通状況、撮影時の時間帯などの影響を除去して道路周辺の風景の影響による視覚的な負荷量を求めることができる。
【0046】
なお、負荷量の補正は、必須の処理ではない。すなわち、情報処理装置100は、補正部133による負荷量の補正を行わなくてもよい。
【0047】
算出部132は、算出した視覚的な負荷量から視覚的な負荷が高い区間を特定する。例えば、算出部132は、視覚的な負荷量の波形を所定の閾値で2値化して、視覚的な負荷が高い区間と、視覚的な負荷が低い区間とを特定する。閾値は、視覚的な負荷が高い状態の下限値を設定する。閾値は、外部から設定されてもよい。
図6の下段には、視覚的な負荷量の波形を所定の閾値で高負荷と低負荷に2値化した結果が示されている。
【0048】
(格納部134について)
格納部134は、視覚的な負荷量を、当該負荷量が算出された地図の位置に対応付けて記憶する。例えば、格納部134は、算出部132により算出した視覚的な負荷量、又は、補正部133により補正した視覚的な負荷量、又は、特定した高付加区間を、視覚的な負荷量が算出された地図の位置に対応付けて地図情報データベース123に記憶する。なお、格納部134は、特定されたシーンを地図の位置に対応付けて地図情報データベース123に記憶させてもよい。
【0049】
情報処理装置100は、ルートを検索して車載装置10に提供する機能を有する。情報処理装置100は、車載装置10からルート検索の検索要求を受け付ける。検索要求は、例えば、出発地や目的地などの各種の検索条件を含む。
【0050】
(検索部135について)
検索部135は、車載装置10からルート検索の検索要求を受け付けると、地図情報データベース123を用いて、検索要求に含まれる検索条件に応じた複数のルートを検索する。例えば、検索部135は、目的地への最短距離のルートや、目的地への最短時間のルート、有料道路を優先したルート、有料道路を避けたルートを検索する。また、検索部135は、地図情報データベース123に地図の位置に対応付けて記憶された視覚的な負荷量を加味して、ルートの検索条件に応じたルートを検索する。例えば、検索部135は、視覚的な負荷量の高い道路を避けたルートや、視覚的な負荷量の少ないルートを検索する。
【0051】
(出力部136について)
出力部136は、各種の出力を行う。例えば、出力部136は、ルート候補として、検索された複数のルートのそれぞれのルート情報を車載装置10に送信する。これにより、車載装置10では、視覚的な負荷量の高い道路を避けたルートや、視覚的な負荷量の少ないルートなどの視覚的な負荷量を加味したルートなど、快適性の高いルートを候補として車載装置10に提供できる。
【0052】
なお、情報処理装置100は、検索された複数のルートについて、それぞれのルートの視覚的な負荷量やルート上のシーンの説明をルート情報に含めて提供してもよい。例えば、出力部136は、検索部135により検索されたルート上の位置に対応したシーンを記憶部120の地図情報データベース123から読み出し、ルートの情報に含めて出力する。これにより、車載装置10では、運転者に対して、複数のルートから視覚的な負荷量やルートのシーンを加味してルートを選択させることができる。
【0053】
〔3.処理手順〕
続いて、
図7および
図8を用いて、情報処理装置100が実施する情報処理の手順について説明する。情報処理装置100が実施する情報処理は、視覚的な負荷量を算出する工程と、ルート検索の検索要求に応じてルートを検索する工程という、2つの工程に大別することができる。
図7では、視覚的な負荷量を算出する工程の手順について説明する。
図8では、ルート検索の検索要求に応じてルートを検索する工程の手順について説明する。
【0054】
〔3-1.処理手順(1)〕
まず、
図7を用いて、視覚的な負荷量を算出する工程で行われる情報処理の手順を説明する。
図7は、視覚的な負荷量を算出する算出処理手順を示すフローチャートである。
【0055】
図7の例によれば、取得部131は、車載装置10から各種の情報を取得する(ステップS10)。例えば、取得部131は、車載装置10のカメラにより車両VEx内から外部を撮影した動画像のデータを取得する。また、取得部131は、車両VExが有するセンサ(例えば、車両VExに備えられる車載装置10が有するセンサ、あるいは、車両VEx自体が有するセンサ)によって検知されたセンサ情報を取得する。
【0056】
算出部132は、取得部131により取得した動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する(ステップS11)。例えば、算出部132は、動画像のフレーム間の類似度の変化に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する。例えば、算出部132は、動画像のフレーム毎に、フレームの画像の特徴ベクトルを算出する。そして、算出部132は、フレーム間の特徴ベクトルの類似度の変化からフレーム間の変化量を算出する。そして、算出部132は、変化量の変化を示す波形から人間の視覚で認識される周波数範囲の波形を抽出する。そして、算出部132は、抽出した波形から視覚的な負荷量を算出する。
【0057】
補正部133は、算出した視覚的な負荷量を補正する(ステップS12)。例えば、補正部133は、負荷量を算出した動画像の撮影時の車両VExの速度、車両VExが走行した道路の交通状況、動画像の撮影時の時間帯に応じて負荷量を補正する。
【0058】
格納部134は、視覚的な負荷量を、当該負荷量が算出された地図の位置に対応付けて記憶する(ステップS13)。例えば、格納部134は、算出した視覚的な負荷量、又は、補正部133により補正した視覚的な負荷量、又は、特定した高付加区間を、視覚的な負荷量が算出された地図の位置に対応付けて地図情報データベース123に記憶する。
【0059】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、運転者に対する視覚的な負荷量を算出できる。
【0060】
〔3-2.処理手順(2)〕
次に、
図8を用いて、ルート検索の検索要求に応じてルートを検索する工程で行われる情報処理の手順を説明する。
図8は、ルートを検索する検索処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
検索部135は、車載装置10からルート検索の検索要求を受け付けると、地図情報データベース123を用いて、検索要求に含まれる検索条件に応じた複数のルートを検索する(ステップS20)。例えば、検索部135は、目的地への最短距離のルートや、目的地への最短時間のルート、有料道路を優先したルート、有料道路を避けたルートを検索する。また、検索部135は、地図情報データベース123に地図の位置に対応付けて記憶された視覚的な負荷量を加味して、ルートの検索条件に応じたルートを検索する。例えば、検索部135は、視覚的な負荷量の高い道路を避けたルートや、視覚的な負荷量の少ないルートを検索する。
【0062】
出力部136は、ルート候補として、検索された複数のルートのそれぞれのルート情報を車載装置10に送信する(ステップS21)。
【0063】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、視覚的な負荷量を加味したルートを提供できる。
【0064】
なお、実施形態では、情報処理装置100において、上述した視覚的な負荷量を算出する算出処理手順の処理を行って、運転者に対する視覚的な負荷量の算出する場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。車載装置10が、上述した視覚的な負荷量を算出する算出処理手順の処理を行って、運転者に対する視覚的な負荷量を算出してもよい。また、実施形態では、情報処理装置100において、上述したルートを検索する検索処理手順の処理を行って、視覚的な負荷量を加味したルートを提供する場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。車載装置10が、上述したルートを検索する検索処理手順の処理を行って、視覚的な負荷量を加味したルートを提供してもよい。
【0065】
また、実施形態では、視覚的な負荷量を算出し、視覚的な負荷量を加味したルートを提供する場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。視覚的な負荷量を用いて各種の情報を提供してもよい。算出された視覚的な負荷量が高い場合、運転者に対してアラートなどの注意喚起を行うようにしてもよい。これにより、安全性を高めることができる。
【0066】
〔4.まとめ〕
実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、算出部132とを備える。取得部131は、車両VEx内から外部を撮影した動画像を取得する。vは、取得部131により取得した動画像のフレーム間の類似度に基づいて運転者に対する視覚的な負荷量を算出する。これにより、情報処理装置100は、運転者に対する視覚的な負荷量を算出することができる。
【0067】
また、算出部132は、動画像のフレーム間の類似度の変化に基づいて視覚的な負荷量を算出する。また、算出部132は、動画像のフレーム間の変化量を算出し、変化量の変化から視覚的な負荷量を算出する。また、算出部132は、動画像のフレーム毎に、フレームの画像の特徴ベクトルを算出し、フレーム間の特徴ベクトルの類似度の変化からフレーム間の変化量を算出する。これにより、情報処理装置100は、運転者に対する視覚的な負荷量を算出することができる。
【0068】
また、算出部132は、変化量の変化を示す波形から人間の視覚で認識される周波数範囲の波形を抽出し、抽出した波形から視覚的な負荷量の変化を算出する。これにより、情報処理装置100は、人間の視覚が感じる負荷量を精度良く算出することができる。
【0069】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、補正部133をさらに備える。補正部133は、算出部132により算出した視覚的な負荷量を、動画像の撮影時の車両VExの速度、車両VExが走行した道路の交通状況、動画像の撮影時の時間帯に応じて補正する。これにより、情報処理装置100は、撮影時の車両VExの速度や撮影時の道路の交通状況、撮影時の時間帯などの影響を除去して道路周辺の風景の影響による視覚的な負荷量を求めることができる。
【0070】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、格納部134と、検索部135と、出力部136とをさらに備える。格納部134は、算出部132により算出した視覚的な負荷量を、当該負荷量が算出された地図の位置に対応付けて記憶部120に格納する。検索部135は、記憶部120に地図の位置に対応付けて記憶された負荷量を加味して、ルートの検索条件に応じたルートを検索する。出力部136は、検索部135により検索されたルートの情報を出力する。これにより、情報処理装置100は、例えば、視覚的な負荷量の少ないルートなど、快適性の高いルートを提供することができる。
【0071】
また、格納部134は、動画像のフレームの画像から特定されるシーン情報を、当該フレームの画像が撮影された図の位置に対応付けて記憶部120に格納する。出力部136は、検索部135により検索されたルート上の位置に対応したシーン情報を記憶部120から読み出し、ルートの情報に含めて出力する。これにより、情報処理装置100は、検索されたルート上の位置に対応したシーン情報を提供することができる。
【0072】
〔5.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0073】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0074】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0075】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0076】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0077】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0078】
〔6.その他〕
また、上記各実施形態において説明した処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0079】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0080】
また、上記各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0081】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0082】
1 情報処理システム
10 車載装置
100 情報処理装置
120 記憶部
121 動画像データ
122 センサ情報データベース
123 地図情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 算出部
133 補正部
134 格納部
135 検索部
136 出力部
VEx 車両