IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ PayPay株式会社の特許一覧

特開2023-96524決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法
<>
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図1
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図2
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図3
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図4
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図5
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図6
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図7
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図8
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図9
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図10
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図11
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図12
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図13
  • 特開-決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023096524
(43)【公開日】2023-07-07
(54)【発明の名称】決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/00 20120101AFI20230630BHJP
【FI】
G06Q20/00
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021212345
(22)【出願日】2021-12-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 将良
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA22
(57)【要約】
【課題】利用者の利便性を向上させること。
【解決手段】携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、携帯端末装置のプロセッサに電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように携帯端末装置の表示装置を制御させ、携帯端末装置の通信装置を用いて、決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、依頼に応じて他のサーバ装置が生成することで表示可能となる特定コンテンツを、決済コンテンツにおける設定領域に表示するように携帯端末装置の表示装置を制御させる決済アプリである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置のプロセッサに、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる、
決済アプリ。
【請求項2】
前記携帯端末装置のプロセッサに、
前記他のサーバ装置に特定コンテンツの描画を依頼させ、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が描画することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる、
請求項1に記載の決済アプリ。
【請求項3】
前記異なる事業者は、金融機関である、
請求項1または2に記憶の決済アプリ。
【請求項4】
前記特定コンテンツは、提供する権限を前記金融機関が有する情報を含むコンテンツである、
請求項3に記載の決済アプリ。
【請求項5】
前記提供する権限を前記金融機関が有する情報は、前記金融機関が管理している前記決済アプリの利用者の個人情報である、
請求項4に記載の決済アプリ。
【請求項6】
前記個人情報は、法律的な規制によって前記決済アプリまたは前記決済サーバ装置が扱えない個人情報である、
請求項5に記載の決済アプリ。
【請求項7】
前記個人情報は、前記利用者の金融資産に関する情報である、
請求項5または6に記載の決済アプリ。
【請求項8】
前記金融資産は、預金および有価証券のうち一以上のものを含む、
請求項7に記載の決済アプリ。
【請求項9】
前記異なる事業者は、法上の認可を受けたまたは法上の登録がされた、銀行業を営む機関または有価証券の売買を行う機関のうち一以上の機関である、
請求項1から8のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項10】
前記決済サーバ装置を運営する事業者は、銀行または証券会社が管理する前記他のサーバ装置が管理する前記決済アプリの利用者の個人情報を含むコンテンツを表示部に表示させることができない銀行法で規定された電子決済等代行業者である、
請求項1から9のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項11】
前記プロセッサに、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置を介して、特定コンテンツを生成させるための依頼を前記他のサーバ装置に送信させる、
請求項1から10のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項12】
請求項11に記載の決済アプリと、決済サーバ装置とを備え、
前記決済サーバ装置は、前記特定コンテンツを生成させるための依頼を前記決済アプリから取得し、取得した前記依頼を前記他のサーバ装置に送信して前記他のサーバ装置に前記特定コンテンツの生成を依頼し、
前記決済アプリは、前記依頼に応じて生成された前記特定コンテンツを前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示する、
決済システム。
【請求項13】
電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済サービスに係る決済を実行する決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置と通信し、
通信した前記他のサーバ装置に、前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域に特定コンテンツを描画させる、
決済アプリ。
【請求項14】
金融資産を表示させる操作がされた場合、
コンピュータに、
第1コンテンツに第1領域と第2領域とを設定させ、
前記決済サーバ装置に、前記電子決済サービスに関する情報を含むコンテンツを前記第1領域に描画させ、
予め登録された前記決済アプリの利用者の第1金融資産を管理する第1サーバ装置に、前記第1金融資産の情報を含む前記特定コンテンツを前記第2領域に描画させる、
請求項13に記載の決済アプリ。
【請求項15】
前記第1金融資産は、銀行口座の情報または証券口座の情報である、
請求項14に記載の決済アプリ。
【請求項16】
金融資産を表示させる操作がされた場合、
コンピュータに、
第2コンテンツに第1領域と第2領域と第3領域とを設定させ、
前記決済サーバ装置に、前記電子決済サービスに関する情報を含むコンテンツを前記第1領域に描画させ、
予め登録された前記決済アプリの利用者の第1金融資産を管理する第1サーバ装置に、前記第1金融資産の情報を含む特定コンテンツを前記第2領域に描画させ、
予め登録された前記決済アプリの利用者の第2金融資産を管理する第2サーバ装置に、前記第2金融資産の情報を含む特定コンテンツを前記第3領域に描画させる、
請求項13から15のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項17】
前記第1金融資産は、銀行口座の情報である、
前記第2金融資産は、証券口座の情報である、
請求項16に記載の決済アプリ。
【請求項18】
前記銀行口座の情報は、前記銀行口座における取引履歴を含み、
前記証券口座の情報は、前記証券口座における取引履歴を含む、
請求項17に記載の決済アプリ。
【請求項19】
前記電子決済サービスに関するコンテンツは、前記電子決済サービスで利用可能な残高の情報を含む、
請求項1から11または請求項13から18のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項20】
請求項1から11または請求項13から19のうちいずれか1項に記載の決済アプリと、
前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記特定コンテンツの生成の依頼に応じて、前記特定コンテンツを生成する前記決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置と、
を備える決済システム。
【請求項21】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための決済アプリと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置であって、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御する、
決済サーバ装置。
【請求項22】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための方法であって、
コンピュータが、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御する、
決済コンテンツ制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関等から取得した資産の情報と、利用者の行動履歴とを用いて、利用者の信用度を判定する判定装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6786321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子決済サービスを提供する事業者が利用者に提供可能な情報には制限がある場合があり、従来の技術では、情報提供に関して十分な利便性を利用者に提供できない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、利用者の利便性を向上させることができる決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、前記携帯端末装置のプロセッサに、前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる決済アプリである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、利用者の利便性を向上させることができる決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
図2】電子決済の大まかな流れを例示した図である。
図3】決済サーバ100の構成図である。
図4】利用者情報210の内容の一例を示す図である。
図5】店舗情報220の内容の一例を示す図である。
図6】インターフェース画面IM1の一例を示す図である。
図7】インターフェース画面IM2の一例を示す図である。
図8】銀行コンテンツが生成または描画される処理について説明するための図である。
図9】電子決済サービスにおける処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】電子決済サービスにおける処理の他の一例を示すシーケンス図である。
図11】インターフェース画面IM3の一例を示す図である。
図12】電子決済サービスにおける処理の他の一例を示すシーケンス図である。
図13】電子決済サービスにおける処理の他の一例を示すシーケンス図である。
図14】各種コンテンツが描画される処理について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の決済アプリ、決済システム、決済サーバ装置、および決済コンテンツ制御方法の実施形態について説明する。本実施形態の決済アプリは、携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、前記携帯端末装置のプロセッサに、前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる決済アプリである。
【0010】
「他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ」には、決済サーバ装置などのサーバ装置を介して依頼が送信されること、サーバ装置を介さずに直接依頼が送信されることが含まれる。前記プロセッサに、前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置を介して、特定コンテンツを生成させるための依頼を前記他のサーバ装置に送信させてもよい。例えば、前記決済サーバ装置は、前記特定コンテンツを生成させるための依頼を前記決済アプリから取得し、取得した前記依頼を前記他のサーバ装置に送信して前記他のサーバ装置に前記特定コンテンツの生成を依頼し、前記決済アプリは、前記依頼に応じて生成された前記特定コンテンツを前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示する。
【0011】
また、本実施形態の決済アプリは、電子決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、コンピュータに、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済サービスに係る決済を実行する決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置と通信し、通信した前記他のサーバ装置に、前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域にコンテンツを描画させる。前記決済アプリは、例えば、前記携帯端末装置のプロセッサに、前記他のサーバ装置に特定コンテンツの描画を依頼させ、前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が描画することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記決済コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる。
【0012】
前記決済サーバ装置を運営する事業者は、例えば、銀行または証券会社が管理する前記他のサーバ装置が管理する前記決済アプリの利用者の個人情報を含むコンテンツを表示部に表示させることができない銀行法で規定された電子決済等代行業者である。
【0013】
上記の異なる事業者とは、例えば銀行や、証券会社、保険会社などの金融機関である。前記異なる事業者は、法上の認可を受けたまたは法上の登録がされた、銀行業を営む機関または有価証券の売買を行う機関のうち一以上の機関である。前記特定コンテンツは、例えば、提供する権限を前記金融機関が有する情報を含むコンテンツである。前記提供する権限を前記金融機関が有する情報は、例えば、前記金融機関が管理している前記決済アプリの利用者の個人情報である。前記個人情報は、例えば、法律的な規制によって前記決済アプリまたは前記決済サーバ装置が扱えない個人情報である。
【0014】
前記個人情報は、例えば、前記利用者の金融資産に関する情報である。前記金融資産は、例えば、預金および有価証券のうち一以上のものを含む。
【0015】
<第1実施形態>
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、利用者端末装置10(決済アプリ20)、店舗端末装置50、決済サーバ100、銀行サーバ300、および証券サーバ400を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の店舗端末装置50のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。また、銀行サーバ300および証券サーバ400と、利用者端末装置10または決済サーバ100とは、ネットワークNWを介して通信する。
【0016】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能、位置測定装置(GPS)等を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0017】
店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
【0018】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理している残高情報を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点の残高情報よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
【0019】
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まず利用者端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像(コード情報)を表示する。利用者は利用者端末装置10の表示面を店舗端末装置50に翳す(提示する)。店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、利用者ID等の情報を取得する。そして、店舗端末装置50は、利用者ID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。
【0020】
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。利用者は、店舗名等が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する。そして、利用者端末装置10は、利用者ID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。なお、上記のいずれかのパターンでのみ電子決済が行われてもよい。
【0021】
電子決済が完了すると、完了通知が決済サーバ100から利用者端末装置10に送信される。利用者端末装置10は、受信した完了通知に応じて決済完了画面を表示する。完了通知は、例えばWebページの形式である。決済完了画面には、例えば、決済が行われた店舗の情報、決済金額、決済の結果として利用者に付与されるポイント(特典の一例)の情報等が含まれる。
【0022】
[決済サーバ]
図3は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、連携部140と、記憶部200とを備える。コンテンツ提供部120、決済処理部130、および連携部140とのそれぞれは、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0023】
記憶部200は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部200は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部200には、利用者情報210や、店舗情報220、コンテンツ情報230などの情報が格納される。
【0024】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークカードである。
【0025】
コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、前述した決済完了画面を含む、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。コンテンツ提供部120は、コンテンツ情報230から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0026】
決済処理部130は、利用者端末装置10または店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報210を参照しながら決済処理を行う。
【0027】
図4は、利用者情報210の内容の一例を示す図である。利用者情報210は、例えば、利用者IDに対して、連絡先情報、チャージ残高情報、支払方法を示す情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。連絡先情報は、利用者が電子決済サービスに加入する際に入力した情報である。
【0028】
チャージ残高情報は、利用者が予め銀行預金等から電子決済サービスに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。残高情報は決済処理に伴うオートチャージによって自動的に加算される場合もある。利用者が電子決済サービスに事前入金することなく、物品またはサービスを購入することができる後払い残高や、クレジットカードによる支払いが可能な金額がチャージ残高に代えて(または加えて)、利用者情報210に対応付けられてもよい。
【0029】
利用者が利用可能な複数の支払方法は、例えば、チャージ残高による支払い、後払いによる支払い、クレジットカードによる支払い、その他の支払手法である。その他の支払手法とは、例えば、電子決済サービスの提供者や店舗が提供するリボ払い決済や、分割払い決済などである。
【0030】
決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。
【0031】
店舗に関する情報は、店舗情報220として管理されている。図5は、店舗情報220の内容の一例を示す図である。店舗情報220は、例えば、店舗IDに対して、店舗カテゴリ、所在地、決済パターン等の情報が対応付けられたものである。店舗カテゴリは、一階層の情報であってもよいし、二階層以上の階層構造を有する情報であってもよい。例えば、図示する「寿司」の上位概念として「和食」や「食事処」、「飲食店」といった情報が付与されてもよい。所在地は、階層化された情報で表されてもよい。決済パターンは、前述したパターン1とパターン2のどちらで決済可能か(両方で決済可能か)を示す情報である。
【0032】
連携部140は、他のサーバ装置と連携する。連携とは、通信を確立して情報の送受信を行ったり、協働して利用者にサービスを提供したりすることである。
【0033】
[表示されるインターフェース画面に関する説明]
ここで、上述した決済アプリ20が利用者端末装置10の表示部に表示するインターフェース画面について説明する。図6は、インターフェース画面IM1の一例を示す図である。インターフェース画面IM1は、例えば、バーコードC1や、QRコード、支払いの方法(チャージ残高からの支払い)を示す情報、各種サービスに関するボタンを表示部に表示させる。バーコードおよびQRコードは、決済処理において店舗端末装置50が読み取るための情報である。支払いの方法を示す情報は、設定された決済処理で利用される支払いの方法である。各種サービスは、例えば、クーポン付与のサービスや、ショッピングサービス、フリーマーケットサービス、タクシーの配車サービスなどの種々のサービスを含む。
【0034】
インターフェース画面IM1には、インターフェース画面IM1とは別の画面においてコード画像を拡大して表示させるための表示ボタンB1Aが含まれている。このボタンB1Aが操作されると、別の画面でコード画像が拡大表示される。インターフェース画面IM1には、更に、店頭のQRコードを読み取るためにカメラを起動させるためのボタンB1Bが含まれている。このボタンB1Bが操作されると、カメラが起動する。
【0035】
インターフェース画面IM1に対して、利用者が所定の操作を行うと、図7のインターフェース画面IM2が表示部に表示させる。所定の操作とは、例えば、金融資産を表示部に表示させる操作である。より具体的には、提携している銀行の口座の預金額を表示部に表示させる操作である。
【0036】
図7は、インターフェース画面IM2の一例を示す図である。インターフェース画面IM2には、例えば、領域AR1および領域AR2が設定されている。領域AR1は決済アプリ20(または決済サーバ100)がコンテンツまたは画像を描画する領域である。領域AR2は銀行サーバ300や証券サーバ400など決済サーバ100とは異なるサーバ装置がコンテンツまたは画像を描画する領域である。領域AR1には、チャージ残高や、決済サービスの利用によって利用者に付与されたポイントの情報、ポイントを投資サービスで運用している場合の運用状態を示す情報、決済サービスを利用した取引履歴を示す情報等が含まれている。領域AR1に描画されるコンテンツを、決済コンテンツと称する場合がある。「描画」の詳細については後述する。
【0037】
領域AR2には、銀行サーバ300が描画したコンテンツ(以下、銀行コンテンツと称する)が含まれている。銀行コンテンツは、銀行サーバ300が管理する利用者の個人情報である。個人情報は、銀行の口座の預貯金や、口座への入金または出金に関する明細などである。
【0038】
[銀行コンテンツが描画される処理]
金融資産を表示させる操作がされた場合、決済アプリ20は、第1コンテンツに領域AR1(設定領域とは異なる部分、第1領域)と領域AR2(設定領域、第2領域)とを設定する。決済アプリ20は、例えば、領域AR1に電子決済サービスに関する情報を含むコンテンツを表示部に表示するように決済サーバ100と協働して生成し、生成したコンテンツを表示部に表示させる。決済アプリ20は、例えば、領域AR2に銀行の金融資産に関する情報を含むコンテンツ(銀行コンテンツ)の生成を銀行サーバ300に依頼し、銀行サーバ300が生成した銀行コンテンツを表示部に表示させる。
【0039】
例えば、決済アプリ20は、決済サーバ100に、電子決済サービスに関する情報を含むコンテンツを領域AR1に描画させ、予め登録されたアプリケーションプログラムの利用者の銀行口座の預金(第1金融資産)を管理する銀行サーバ300に、預金の情報を含むコンテンツを領域AR2に描画させる。なお、第1金融資産は、証券口座の情報であってもよい。
【0040】
図8は、銀行コンテンツが生成または描画される処理について説明するための図である。決済アプリ20は、銀行サーバ300と連携して、領域AR2に銀行コンテンツを生成または描画させる依頼を銀行サーバ300に行い、銀行サーバ300に銀行コンテンツを生成または描画させる。銀行サーバ300に銀行コンテンツを生成または描画させるとは、例えば、決済アプリ20および決済サーバ100が、直接的に、銀行サーバ300が有する利用者の個人情報を取得や管理することなく、銀行サーバ300が、利用者の個人情報を扱って、銀行サーバ300の管理の下、領域AR2に当該個人情報を含む銀行コンテンツを提供または表示することである。
【0041】
例えば、決済アプリ20は、銀行サーバ300のAPI(Application Programming Interface)に銀行コンテンツの提供を依頼して、依頼に応じて銀行サーバ300のAPIが提供する銀行コンテンツを表示部に表示させる。一例として、決済アプリ20は、銀行コンテンツの提供を受けるために、APIのURLなどのアクセス先の情報(アクセスするための情報)を取得する。決済アプリ20は、取得した情報に基づくアクセス先にアクセスして銀行サーバ300から銀行コンテンツの提供を受ける。これにより、決済アプリ20は、直接的に、個人情報を管理したり、取得したりすることなく、個人情報を含む銀行コンテンツを利用者に提供することができる。
【0042】
[シーケンス図(その1)]
図9は、電子決済サービスにおける処理の一例を示すシーケンス図である。本処理の順序は適宜入れ替えられてもよい(他のシーケンス図も同様)。まず、決済アプリ20が、金融資産を表示部に表示させる操作が利用者によってされたか否かを判定する(S10)。操作がされた場合、決済アプリ20は、領域AR1および領域AR2を設定する(S12)。次に、決済アプリ20は、銀行サーバ300に銀行コンテンツの描画を依頼する(S14)。次に、銀行サーバ300は、領域AR2に銀行コンテンツを描画する(S16)。次に、決済アプリ20は、決済サーバ100に決済コンテンツの描画を依頼する(S18)。次に、決済サーバ100は、領域AR1に決済コンテンツを描画する(S20)。
【0043】
上記の処理において、決済アプリ20は、銀行サーバ300のAPIと連携が可能である。決済アプリ20は、例えば、トークン(例えば銀行サーバ300が発行するワンタイムパスワード)などの認証情報を用いて銀行サーバ300と連携する。決済アプリ20は、例えば、利用者端末装置10の記憶部に記憶された認証情報や、決済サーバ100または銀行サーバ300から取得した認証情報等を銀行サーバ300に提供する。銀行サーバ300は、提供された認証情報と、銀行サーバ300が保持する認証情報とを照合して、これらが一致した場合、銀行サーバ300は決済アプリ20と連携する。これにより、決済アプリ20は、銀行サーバ300に銀行コンテンツを描画させることができる。
【0044】
上記の処理において、決済アプリ20は、銀行サーバ300に銀行コンテンツを描画させる依頼において、利用者の個人情報を得るための特定情報を銀行サーバ300に提供する。特定情報は、利用者の識別情報や、ログインパスワード、個人情報にアクセスするための権限情報等である。特定情報は、決済アプリ20または決済サーバ100において管理されている。銀行サーバ300は、例えば、特定情報を用いて利用者の個人情報を取得して取得した情報を含む銀行コンテンツを生成する。
【0045】
上記のように、決済アプリ20は、決済サーバ100および銀行サーバ300と連携して、利用者に決済コンテンツおよび銀行コンテンツを提供することができる。
【0046】
[シーケンス図(その2)]
図10は、電子決済サービスにおける処理の他の一例を示すシーケンス図である。まず、決済アプリ20が、金融資産を表示部に表示させる操作が利用者によってされたか否かを判定する(S100)。操作がされた場合、決済アプリ20は、領域AR1および領域AR2を設定する(S102)。次に、決済アプリ20は、決済コンテンツの描画の依頼と、決済サーバ100に銀行サーバ300と連携して銀行サーバ300に銀行コンテンツを描画させる依頼とを送信する(S104)。次に、決済サーバ100は、銀行サーバ300に領域AR2に銀行コンテンツを描画することを依頼する(S106)。次に、銀行サーバ300は、上記の依頼に応じて、領域AR2に銀行コンテンツを描画する(S108)。次に、決済サーバ100が、領域AR1に決済コンテンツを描画する(S110)。
【0047】
上記の処理において、決済サーバ100は、トークン(例えば銀行サーバ300が発行するワンタイムパスワード)などの認証情報を用いて銀行サーバ300と連携する。決済サーバ100は、例えば、決済サーバ100の記憶装置に記憶された認証情報を銀行サーバ300に提供する。銀行サーバ300は、提供された認証情報と、銀行サーバ300が保持する認証情報とを照合して、これらが一致した場合、銀行サーバ300は決済サーバ100と連携する。これにより、決済サーバ100および決済アプリ20は、銀行サーバ300に銀行コンテンツを描画させることができる。
【0048】
上記の処理において、決済サーバ100は、銀行サーバ300に銀行コンテンツを描画させる依頼において、利用者の個人情報を得るための特定情報を銀行サーバ300に提供する。銀行サーバ300は、特定情報を用いて利用者の個人情報を取得して取得した情報を含む銀行コンテンツを生成する。
【0049】
上記のように、決済サーバ100は、決済アプリ20および銀行サーバ300と連携して、利用者に決済コンテンツおよび銀行コンテンツを提供することができる。
【0050】
[銀行コンテンツおよび証券コンテンツが描画される処理]
以下のように、銀行コンテンツに加えて、証券コンテンツがインターフェース画面に表示されてもよい。金融資産を表示させる操作がされた場合、後述する図11に示すように、決済アプリ20は、コンテンツ(第2コンテンツ)に領域AR1aと、領域AR2a(設定領域、第2領域)および領域AR2b(設定領域、第2領域)と、領域AR2c(設定領域、第3領域)とを設定する。決済アプリ20は、例えば、領域AR2cに証券会社における金融資産に関する情報を含むコンテンツ(証券コンテンツ)の生成を証券サーバ400に依頼し、証券サーバ400が生成した証券コンテンツを表示部に表示させる。証券口座の情報は、証券口座における取引履歴を含む。
【0051】
図11は、インターフェース画面IM3の一例を示す図である。インターフェース画面IM3には、例えば、領域AR1a、領域AR2a、領域AR2b、および領域AR2cが設定されている。領域AR1aは決済アプリ20(または決済サーバ100)がコンテンツまたは画像を描画する領域である。領域AR2a-領域AR2cは、決済アプリ20および決済サーバ100とは異なるサーバ装置がコンテンツまたは画像を描画する領域である。領域AR2aおより領域AR2bは、銀行サーバ300が銀行コンテンツを描画する領域である。
【0052】
インターフェース画面IM3では、銀行コンテンツは、預貯金の情報に加え、口座から落としされた支払いの明細の情報を含む。明細の情報とは、例えば、クレジットカードの利用によるカード支払い係る引き落としに関する情報や、住宅ローンの返済に係る引き落としに関する情報である。
【0053】
領域AR2cは、証券サーバ400が証券コンテンツを描画する領域である。証券コンテンツとは、証券サーバ400において保持されている利用者の個人情報である。証券サーバ400において保持されている利用者の個人情報とは、例えば、証券口座の残高や、保有している有価証券の価格、取引履歴などである。図11の例では、証券コンテンツは、証券の価格が含まれている。
【0054】
[シーケンス(その3)]
図12は、電子決済サービスにおける処理の他の一例を示すシーケンス図である。まず、決済アプリ20が、金融資産を表示部に表示させる操作が利用者によってされたか否かを判定する(S200)。操作がされた場合、決済アプリ20は、領域AR1a-領域AR2cを設定する(S202)。次に、決済アプリ20は、銀行コンテンツの描画の依頼を銀行サーバ300に送信する(S204)。次に、銀行サーバ300は、上記の依頼に応じて、領域AR2aおよび領域AR2bに銀行コンテンツを描画する(S206)。
【0055】
次に、決済アプリ20は、決済コンテンツの描画の依頼を決済サーバ100に依頼する(S208)。次に、決済サーバ100は、上記の依頼に応じて、領域AR1aに決済コンテンツを描画する(S210)。次に、決済アプリ20は、証券コンテンツの描画の依頼を証券サーバ400に依頼する(S212)。次に、決済サーバ100は、上記の依頼に応じて、領域AR2cに証券コンテンツを描画する(S214)。
【0056】
なお、本処理においも、図9において説明したように、決済アプリ20および決済サーバ100は、トークンや利用者の個人情報を得るための特定情報等を用いて、銀行サーバ300および証券サーバ400と連携して、連携したサーバにコンテンツを描画させる。
【0057】
上記のように、決済アプリ20は、決済サーバ100、銀行サーバ300、および証券サーバ400と連携して、利用者に決済コンテンツ、銀行コンテンツ、および証券コンテンツを提供することができる。
【0058】
[シーケンス図(その4)]
図13は、電子決済サービスにおける処理の他の一例を示すシーケンス図である。まず、決済アプリ20が、金融資産を表示部に表示させる操作が利用者によってされたか否かを判定する(S300)。操作がされた場合、決済アプリ20は、領域AR1a-領域AR2cを設定する(S302)。次に、決済アプリ20は、決済サーバ100に、金融資産に関するコンテンツの描画に関する依頼を送信する(S304)。金融資産に関するコンテンツの描画の依頼は、例えば、決済コンテンツの描画の依頼、決済サーバ100に銀行サーバ300と連携して銀行サーバ300に銀行コンテンツを描画させる依頼、および決済サーバ100に証券サーバ400と連携して証券サーバ400に証券コンテンツを描画させる依頼である。
【0059】
次に、決済サーバ100は、銀行サーバ300に領域AR2aおよび領域AR2bに銀行コンテンツを描画することを依頼する(S306)。次に、銀行サーバ300は、上記の依頼に応じて、領域AR2aおよび領域AR1bに銀行コンテンツを描画する(S308)。
【0060】
次に、決済サーバ100は、証券サーバ400に領域AR2cに証券コンテンツを描画することを依頼する(S310)。次に、証券サーバ400は、上記の依頼に応じて、領域AR2cに証券コンテンツを描画する(S312)。次に、決済サーバ100が、領域AR1aに決済コンテンツを描画する(S314)。
【0061】
なお、本処理においも、図10において説明したように、決済アプリ20および決済サーバ100は、トークンや利用者の個人情報を得るための特定情報等を用いて、銀行サーバ300および証券サーバ400と連携して、連携したサーバにコンテンツを描画させる。
【0062】
上記のように、決済アプリ20は、決済サーバ100、銀行サーバ300、および証券サーバ400と連携して、利用者に決済コンテンツ、銀行コンテンツ、および証券コンテンツを提供することができる。
【0063】
[各種コンテンツが描画される処理]
図14は、各種コンテンツが描画される処理について説明するための図である。決済サーバ100(または決済アプリ20)は、利用者の個人情報を他のサーバ装置から取得して、取得した情報を含むコンテンツを生成し、生成したコンテンツを表示部に表示させてもよい。決済サーバ100は、銀行サーバ300にアクセスしてWebスクレイピングを行って利用者の個人情報を取得する。
【0064】
ただし、各種コンテンツが提供される際の環境によっては、決済サーバ100が他のサーバ装置から利用者の個人情報を取得することや、取得した情報を含むコンテンツを提供することが望ましくないことがある。この場合は、上述した図8図13で説明したように、コンテンツを提供するサーバ装置が設定された領域にコンテンツを作成または描画することが求められることがある。
【0065】
例えば、利用者の個人情報の種類によっては、決済サーバ100が個人情報を保持したり、決済サーバ100が個人情報を取得して取得した情報を利用者に提供したりすることができない、または望ましくない場合がある。具体的には、法律によって、免許を有する機関や、登録を受けた期間、認可された機関などしか、利用者の特定の種別の個人情報を扱えない場合がある。例えば、銀行口座の預金額などの情報は銀行が扱うことができ、証券口座に関する情報は証券会社が扱うことができる。電子決済等代行業の登録を受けた機関が管理する決済サーバ100(事業者や運営者)は、上記の銀行および証券会社が扱うことができる情報を扱えない場合がある。
【0066】
このような場合、上述した図8図13で説明したように、決済アプリ20および決済サーバ100は、銀行や証券会社から情報を取得せずに、直接、銀行や証券会社のサーバ装置にコンテンツを描画させる。これにより、電子決済等代行業の登録を受けた機関が管理する決済システムにおいても、金融資産に関するコンテンツを利用者に提供することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0067】
なお、上記の例では、銀行サーバ300および証券サーバ400にコンテンツを描画(または生成)させるものとして説明したが、これに代えて(または加えて)、他のサーバにコンテンツを描画させてもよい。例えば、保険会社のサーバ装置や、商品の購入などに利用できるポイントを管理するサーバ装置、利用者の金融資産を管理する資産管理会社のサーバ装置などである。これらのサーバ装置は、当該機関やサーバ装置が管理する金融資産に関するコンテンツ(例えば積立型の保険や、ポイント、管理されている金融資産などの情報を含むコンテンツ)を描画する。
【0068】
また、本実施形態では、金融資産に関するコンテンツが描画されるものとして説明したが、これに代えて(加えて)、金融資産以外に関するコンテンツが他のサーバ装置によって描画されてもよい。金融資産以外に関するコンテンツとは、法律により規制や、業界の慣習など種々の社会環境、技術的制約、個人情報の保護の観点によって、電子決済等代行業の登録を受けた機関、決済アプリ20、または決済サーバ100が扱えない情報や、扱うことが妥当でないと考えられる情報である。
【0069】
以上説明した実施形態によれば、電子決済サービスにおいて、決済アプリ20または決済サーバ100が、他のサーバ装置と通信し、通信した前記他のサーバ装置に、前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域にコンテンツを描画させることにより、利用者の利便性を向上させることができる。
【0070】
また、上記の各処理および各実施形態の一部または全部は、組み合わされた実行されてもよい。更に、決済サーバ100において実行された処理の一部または全部は、決済アプリ20が実行してもよいし、他の装置が実行してもよい。決済アプリ20において実行された処理の一部または全部は、決済サーバ100が実行してもよいし、他の装置が実行してもよい。例えば、決済サーバ100の機能構成の一部または全部は複数の装置に分散されていてもよい。更に、決済サーバ100の記憶部200に記憶されている情報は、利用者端末装置10に記憶されてもいてもよい。
【0071】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0072】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 広告主端末装置
100 決済サーバ
120 コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 連携部
200 記憶部
210 利用者情報
220 店舗情報
230 コンテンツ情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置のプロセッサに、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する利用者の第1金融資産に関する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者である第2事業者により運営される他のサーバ装置に前記第2事業者が管理する前記利用者の第2金融資産に関する情報に基づく特定コンテンツの生成を依頼させ、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に前記他のサーバ装置が直接表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記第1事業者は前記第1金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第1免許を有し、前記第2金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第2免許を有していなく、
前記第2事業者は、前記第2金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第2免許を有する、
決済アプリ。
【請求項2】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置のプロセッサに、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける複数の設定領域とは異なる部分について、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる複数の他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記複数の他のサーバ装置のそれぞれに特定コンテンツの生成を依頼させ、
前記依頼に応じて前記複数の他のサーバ装置のそれぞれが生成することで表示可能となる複数の特定コンテンツのそれぞれを、前記コンテンツにおける前記複数の他のサーバ装置に対応付けられた前記設定領域のそれぞれに表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる、
決済アプリ。
【請求項3】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置のプロセッサに、
第1の操作がされた場合、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記アプリケーションプログラムと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる前記第1の操作に対応する他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記第1の操作に対応する他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、
前記依頼に応じて前記第1の操作に対応する他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
第2の操作がされた場合、
前記設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる前記第2の操作に対応する他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記第2の操作に対応する他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、
前記依頼に応じて前記第2の操作に対応する他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる、
決済アプリ。
【請求項4】
前記携帯端末装置のプロセッサに、
前記他のサーバ装置に特定コンテンツの描画を依頼させ、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が描画することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項5】
前記異なる事業者は、金融機関である、
請求項1から4のうちいずれか1項に記憶の決済アプリ。
【請求項6】
前記特定コンテンツは、提供する権限を前記金融機関が有する情報を含むコンテンツである、
請求項5に記載の決済アプリ。
【請求項7】
前記提供する権限を前記金融機関が有する情報は、前記金融機関が管理している前記決済アプリの利用者の個人情報である、
請求項6に記載の決済アプリ。
【請求項8】
前記個人情報は、法律的な規制によって前記決済アプリまたは前記決済サーバ装置が扱えない個人情報である、
請求項7に記載の決済アプリ。
【請求項9】
前記個人情報は、前記利用者の金融資産に関する情報である、
請求項7または8に記載の決済アプリ。
【請求項10】
前記金融資産は、預金および有価証券のうち一以上のものを含む、
請求項9に記載の決済アプリ。
【請求項11】
前記異なる事業者は、法上の認可を受けたまたは法上の登録がされた、銀行業を営む機関または有価証券の売買を行う機関のうち一以上の機関である、
請求項1から10のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項12】
前記決済サーバ装置を運営する第1事業者は、銀行または証券会社が管理する前記他のサーバ装置が管理する前記決済アプリの利用者の個人情報を含むコンテンツを表示部に表示させることができない銀行法で規定された電子決済等代行業者である、
請求項1から11のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項13】
前記設定領域は、第1設定領域と第2設定領域とを含み、
金融資産を表示させる操作がされた場合、
コンピュータに、
予め登録された前記決済アプリの利用者の第2金融資産を管理する前記他のサーバ装置である第1サーバ装置に、前記第2金融資産の情報を含む特定コンテンツを前記第1設定領域に描画させ、
予め登録された前記決済アプリの利用者の第3金融資産を管理する前記他のサーバ装置である第2サーバ装置に、前記第3金融資産の情報を含む特定コンテンツを前記第2設定領域に描画させ、
前記第2金融資産は、銀行口座における取引履歴を含む銀行口座の情報であり、
前記第3金融資産は、証券口座における取引履歴を含む証券口座の情報である、
請求項1から12のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項14】
前記電子決済サービスに関するコンテンツは、前記電子決済サービスで利用可能な残高の情報を含む、
請求項1から13のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項15】
前記プロセッサに、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置を介して、特定コンテンツを生成させるための依頼を前記他のサーバ装置に送信させる、
請求項1から14のうちいずれか1項に記載の決済アプリ。
【請求項16】
請求項15に記載の決済アプリと、決済サーバ装置とを備え、
前記決済サーバ装置は、前記特定コンテンツを生成させるための依頼を前記決済アプリから取得し、取得した前記依頼を前記他のサーバ装置に送信して前記他のサーバ装置に前記特定コンテンツの生成を依頼し、
前記決済アプリは、前記依頼に応じて生成された前記特定コンテンツを前記コンテンツにおける前記設定領域に表示する、
決済システム。
【請求項17】
請求項1から15のうちいずれか1項に記載の決済アプリと、
前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記特定コンテンツの生成の依頼に応じて、前記特定コンテンツを生成する前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される他のサーバ装置と、
を備える決済システム。
【請求項18】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための決済アプリと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置であって、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する利用者の第1金融資産に関する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者である第2事業者により運営される他のサーバ装置に前記第2事業者が管理する前記利用者の第2金融資産に関する情報に基づく特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に前記他のサーバ装置が直接表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
前記第1事業者は前記第1金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第1免許を有し、前記第2金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第2免許を有していなく、
前記第2事業者は、前記第2金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第2免許を有する、
決済サーバ装置。
【請求項19】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための決済アプリと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置であって、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける複数の設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる複数の他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記複数の他のサーバ装置のそれぞれに特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記複数の他のサーバ装置のそれぞれが生成することで表示可能となる複数の特定コンテンツのそれぞれを、前記コンテンツにおける前記複数の他のサーバ装置に対応付けられた前記設定領域のそれぞれに表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御する、
決済サーバ装置。
【請求項20】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための決済アプリと協働して電子決済を実行する決済サーバ装置であって、
第1の操作がされた場合、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる前記第1の操作に対応する他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる前記第1の操作に対応する事業者により運営される前記第1の操作に対応する他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記第1の操作に対応する前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
第2の操作がされた場合、
前記設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させ、
前記通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる前記第2の操作に対応する他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記第2の操作に対応する他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼させ、
前記依頼に応じて前記第2の操作に対応する他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御させる、
決済サーバ装置。
【請求項21】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための方法であって、
コンピュータが、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する利用者の第1金融資産に関する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者である第2事業者により運営される他のサーバ装置に前記第2事業者が管理する前記利用者の第2金融資産に関する情報に基づく特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に前記他のサーバ装置が直接表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
前記第1事業者は前記第1金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第1免許を有し、前記第2金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第2免許を有していなく、
前記第2事業者は、前記第2金融資産に関する情報を前記利用者に提供する第2免許を有する、
決済コンテンツ制御方法。
【請求項22】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための方法であって、
コンピュータが、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける複数の設定領域とは異なる部分について、電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
前記携帯端末装置の通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる複数の他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記複数の他のサーバ装置のそれぞれに特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記複数の他のサーバ装置のそれぞれが生成することで表示可能となる複数の特定コンテンツのそれぞれを、前記コンテンツにおける前記複数の他のサーバ装置に対応付けられた前記設定領域のそれぞれに表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御する、
決済コンテンツ制御方法。
【請求項23】
携帯端末装置を用いた電子決済サービスを提供するための方法であって、
コンピュータが、
第1の操作がされた場合、
前記電子決済サービスに関するコンテンツにおける設定領域とは異なる部分について、電子決済を実行する決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる前記第1の操作に対応する他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記第1の操作に対応する他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記第1の操作に対応する他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
第2の操作がされた場合、
前記設定領域とは異なる部分について、前記決済サーバ装置が管理する情報に基づく決済コンテンツを表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御し、
前記通信装置を用いて、前記決済サーバ装置とは異なる前記第2の操作に対応する他のサーバ装置であって、前記決済サーバ装置を運営する第1事業者と異なる事業者により運営される前記第2の操作に対応する他のサーバ装置に特定コンテンツの生成を依頼し、
前記依頼に応じて前記第2の操作に対応する他のサーバ装置が生成することで表示可能となる前記特定コンテンツを、前記コンテンツにおける前記設定領域に表示するように前記携帯端末装置の表示装置を制御する、
決済コンテンツ制御方法。