(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113753
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】座席管理システム及び座席管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20240816BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023018899
(22)【出願日】2023-02-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 真一
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC24
5L050CC24
(57)【要約】
【課題】係員による誘導が不要で、かつ必要以上の座席の確保を防止することが可能な座席管理システム及び座席管理方法を提供する。
【解決手段】利用者に貸し出される複数の通信タグと、複数の座席に各々設けられ、通信タグと通信を行う座席通信端末と、利用者に複数の座席の利用状況を通知する座席状況通知装置と、座席通信端末と通信を行うことにより座席の利用状況を把握し、当該利用状況に基づいて上記利用状況を更新させる管理装置とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に貸し出される複数の通信タグと、
複数の座席に各々設けられ、前記通信タグと通信を行う座席通信端末と、
前記利用者に複数の前記座席の利用状況を通知する座席状況通知装置と
前記座席通信端末と通信を行うことにより前記利用状況を把握し、当該利用状況に基づいて前記利用状況を更新させる管理装置と
を備える座席管理システム。
【請求項2】
前記通信タグの動作状態を管理するタグ管理端末をさらに備え、
前記管理装置は、前記タグ管理端末から入力される前記通信タグの動作情報に基づいて前記座席状況通知装置における前記利用状況を更新させる請求項1に記載の座席管理システム。
【請求項3】
前記座席は、自身の前記利用状況を周囲に報知する座席報知装置を備える請求項1または2に記載の座席管理システム。
【請求項4】
前記座席報知装置は、自身の前記利用状況を表示及び発音する請求項3に記載の座席管理システム。
【請求項5】
利用者に座席の利用状況を通知した状態で前記利用者に通信タグを貸し出す第1工程と、
前記通信タグとの通信に基づいて前記第1工程における前記利用状況の通知を更新する第2工程と
を有する座席管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座席管理システム及び座席管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、レストランや食堂等では、店員が空席状況を確認して顧客を空席に誘導している。また、自由席のフードコート等では、荷物等を置いて座席を確保する行為が行われることがある。なお、下記特許文献1、2には、上述した座席の確保に関する背景技術の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-039646号公報
【特許文献2】特開2017-097732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、店員(係員)が空席状況を確認して顧客を空席に誘導する作業は、例えば混雑している時間帯や座席数が比較的多い場所では作業性が悪い。また、荷物等を置いて座席を確保する行為は、本来必要な数以上の座席を確保するマナー違反を発生させる虞がある。
【0005】
この発明は、上記課題を解決する座席管理システム及び座席管理方法の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、座席管理システムは、利用者に貸し出される複数の通信タグと、複数の座席に各々設けられ、前記通信タグと通信を行う座席通信端末と、前記利用者に前記座席の利用状況を通知する座席状況通知装置と、前記座席通信端末と通信を行うことにより前記利用状況を把握し、当該利用状況に基づいて前記利用状況を更新させる管理装置とを備える。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、座席管理方法は、利用者に座席の利用状況を通知した状態で前記利用者に通信タグを貸し出す第1工程と、前記通信タグとの通信に基づいて前記第1工程における前記利用状況の通知を更新する第2工程とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、係員による誘導が不要で、かつ必要以上の座席の確保を防止することが可能な座席管理システム及び座席管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る座席管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る座席管理方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態における座席表示(空席表示)を示す模式図(a)及び人体接触通信を示す模式図(b)である。
【
図4】本発明の一実施形態における各構成要素のやり取りを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るについて上記各図面を参照して説明する。
【0011】
最初に、
図1を参照して本実施形態に係る座席管理システムの構成を説明する。この座席管理システムは、図示するように複数の通信タグ1、複数の座席2、空席表示装置3(座席状況通知装置)、タグ管理端末4及び管理装置5を備えている。また、各座席2は、座席通信端末2a及び座席報知装置2bを備えている。
【0012】
この座席管理システムは、レストラン、食堂、ショッピングモールのフードコート、コンサート会場、スタジアム、公衆トイレ等、指定のない複数の座席2が配置されるとともに多くの人(利用者)が各座席2に着席して食事等の行為を行う施設(対象施設)に備えられ、複数の座席2の効率的かつ公平な運用を実現するためのソリューションである。
【0013】
複数の通信タグ1は、固有の識別番号(タグ識別番号)を有し、人体を介した座席通信端末2aとの通信(人体接触通信)が可能な通信端末である。これら通信タグ1は、対象施設において当該対象施設の座席2の利用者に貸し出される。すなわち、対象施設の利用者は、座席2の利用前に対象施設の係員から1つの通信タグ1を借り受けることにより座席2を利用する。
【0014】
複数の座席2は、対象施設に予め決められたレイアウトで配置されており、利用者が着席する椅子に加え、利用者が食事等のために利用するテーブルをも備えている。これら座席2は、周知の座席とは異なり、特徴的な設備として座席通信端末2a及び座席報知装置2bを備えている。
【0015】
座席通信端末2aは、座席2に設けられ、固有の識別番号(座席識別番号)を有するとともに上記通信タグ1と人体接触通信を行う通信端末である。この座席通信端末2aは、通信タグ1から受信した信号(報知指示信号)に基づいて、同じく座席2に設けられた座席報知装置2bに各種の報知信号を出力する。この報知信号は、座席2の利用状況(空席又は利用中)を座席報知装置2bに報知させる信号である。
【0016】
座席報知装置2bは、座席通信端末2a等同様に座席2に設けられ、座席通信端末2aから入力される報知信号に基づいて座席2の利用状況(空席又は利用中)を周囲に報知する。このような座席報知装置2bは、座席2の椅子又はテーブルに設けられた表示器及びスピーカである。すなわち、座席報知装置2bは、座席2の利用状況を表示及び発音する装置である。
【0017】
空席表示装置3は、対象施設の出入口近傍に設けられており、対象施設の利用者に対して座席2の利用状況(空席又は利用中)を一覧表示する表示装置である。この空席表示装置3は、対象施設における複数の座席2について、使用中か又は未使用かを一覧として示す利用状況画像を表示する。
【0018】
対象施設の利用者は、空席表示装置3の利用状況画像を確認することによって、対象施設における座席2(空席)の場所を迅速かつ確実に認知することができる。なお、空席表示装置3は、本願発明の座席状況通知装置に相当する。すなわち、空席表示装置3は、対象施設の利用者に複数の座席2の利用状況つまり空席状況を通知するものである。
【0019】
タグ管理端末4は、複数の通信タグ1と無線通信を行う通信機能を備えており、管理装置5から入力される制御信号に基づいて複数の通信タグ1の動作状態を管理する。このタグ管理端末4は、通信タグ1との無線通信によって電源のON/OFF等の状態情報を通信タグ1から取得することにより、複数の通信タグ1の動作状態を管理する。なお、タグ管理端末4と通信タグ1との無線通信は、例えば無線LAN(Local area network)である。
【0020】
管理装置5は、空席表示装置3及びタグ管理端末4と電気的に接続されるとともに、各座席2の座席通信端末2aと無線通信自在に接続されている。この管理装置5は、座席通信端末2aから受信した各座席2の状態情報に基づいて空席表示装置3及びタグ管理端末4を制御することにより、座席管理システムを統一的に管理する。なお、管理装置5と座席通信端末2aとの無線通信は、例えば無線LAN(Local area network)である。
【0021】
すなわち、管理装置5は、複数の座席通信端末2aから受信する状態情報に基づいて複数の座席2の実利用を把握し、この実利用に基づいて空席表示装置3の利用状況画像を更新する。また、この管理装置5は、タグ管理端末4から入力される通信タグ1の動作情報に応じて空席表示装置3の利用状況画像を更新する。
【0022】
このような管理装置5は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等の汎用コンピュータに座席管理用プログラム(アプリケーションプログラム)が搭載されたものである。すなわち、管理装置5は、操作部や外部通信機能等を備えた汎用コンピュータ(ハードウエア資源)と座席管理用プログラム(ソフトウエア資源)との協働によって座席管理システムを統括的に管理する。なお、この管理装置5については、対象施設に備えられた上位システムによって管理される管理端末であってもよい。
【0023】
次に、本実施形態に係る座席管理システムの動作つまり本実施形態に係る座席管理方法について、
図2に示すフローチャートに沿って説明する。
【0024】
この座席管理方法では、最初に通信タグ1の電源をON状態に設定する(ステップS1)。すなわち、対象施設の出入口には、当該対象施設の係員が常時待機している。この係員は、出入口に対象施設の利用者がやってくると、この利用者に対する貸出用に1つの通信タグ1の電源をON状態に設定する。
【0025】
そして、対象施設の係員は、座席2の利用状況(空席又は利用中)を通知した状態で電源がON状態の通信タグ1を利用者に貸し出す(ステップS2:第1工程)。すなわち、対象施設の係員は、空席表示装置3に座席2の利用状況(空席又は利用中)を示す利用状況画像が表示されている状態において、電源がON状態の通信タグ1を利用者に渡す。
【0026】
なお、係員は、通信タグ1を利用者に渡す際に、対象施設における座席2の確保方法を説明する。また、係員は、空席表示装置3に座席2の利用状況(空席又は利用中)を利用者に通知するための利用状況画像が表示されていることを説明する。
【0027】
また、対象施設の係員は、通信タグ1を利用者に渡す際に、設定管理装置5の操作部を操作することによって電源をON状態に設定した通信タグ1のタグ識別番号を管理装置5に入力する。管理装置5は、利用者に貸し出した通信タグ1のタグ識別番号をタグ管理端末4に通知する。タグ管理端末4は、この通知によって上記タグ識別番号の通信タグ1が利用者への貸出状態にあること記憶する。
【0028】
利用者は、電源がON状態の通信タグ1を受け取ると、複数の座席2における空席に向かって移動する(ステップS3)。この移動に際して、利用者は、係員の説明に従って、例えば
図3(a)に示すような利用状況画像を視認することによって、複数の座席2のうち空席が何処にあるのかを確認する。
【0029】
図3(a)では、対象施設の奥に位置する1つの座席2が空席であることを示す利用状況画像を一例として示している。利用者は、空席表示装置3に表示される利用状況画像を視認することによって、対象施設における空席を容易かつ正確に認識することができる。
【0030】
そして、利用者が座席2(空席)に着席すると、当該座席2(空席)に設けられた座席通信端末2aは、利用者が所持する通信タグ1と人体接触通信を行う(ステップS4)。すなわち、座席2(空席)の座席通信端末2aは、
図3(b)に示すように、利用者が座席2(空席)に着席することによって、利用者(人体)を介した通信タグ1との人体接触通信が可能となる。
【0031】
そして、管理装置5は、通信タグ1と座席通信端末2aとの人体接触通信が可能になると座席2(空席)が実利用されたと判断し、報知信号を座席報知装置2bに出力することによって、座席2の座席表示を変更させる(ステップS5:第2工程)。この座席表示の変更は、例えば「空席」という文字を「使用中」に変更することによって行われる。
【0032】
座席通信端末2aは、この座席報知装置2bによる席2の使用中の報知が完了すると、人体接触通信を開始したことを管理装置5に通知する。そして、管理装置5は、この通知に基づいて座席2(空席)が実利用されたことを認知し、利用状況画像を更新する(ステップS6)。すなわち、管理装置5は、座席通信端末2aから上記通知が入力されると、利用状況画像の更新指示を空席表示装置3に出力する。
【0033】
空席表示装置3は、この更新指示に基づいて、該当する座席2の画像を空席を示す態様から使用中を示す態様に更新した利用状況画像を表示する。例えば、
図3(a)の利用状況画像に示した対象施設の奥に位置する1つの座席2(空席)に利用者が着席すると、当該座席2の座席通信端末2aは通信タグ1との人体接触通信を開始するので、利用状況画像において1つの座席2(空席)は白抜き態様から斜線態様に変更される。
【0034】
ここで、座席2(空席)に着席した利用者は、必要に応じて一時的に離席する場合がある。管理装置5は、利用者が座席2(空席)に着席して座席報知装置2bに座席2の使用中を報知させると、通信タグ1と座席通信端末2aとの人体接触通信に基づいて利用者が座席2を一時的に離席したか否かを判断する(ステップS7)。
【0035】
管理装置5は、通信タグ1と座席通信端末2aとの人体接触通信を定期的に監視し、所定期間に亘って人体接触通信の不能状態が継続すると、利用者が座席2を一時的に離席したと判断する。また、管理装置5は、所定期間に亘る人体接触通信の不能状態が継続しても、通信タグ1との人体接触通信が復帰すると、空席表示装置3による座席2の使用中表示を維持させる(ステップS8)。
【0036】
利用者は、食事等の座席2の使用目的を達成すると、通信タグ1を対象施設の係員に返却する(ステップS9)。係員は、通信タグ1が利用者から返却されると、当該通信タグ1の電源をON状態からOFF状態に設定する(ステップS10)。そして、係員は、電源をOFF状態に設定した通信タグ1のタグ識別番号を管理装置5に入力する。
【0037】
管理装置5は、電源をOFF状態に設定した通信タグ1のタグ識別番号が入力されると、空席表示装置3の利用状況画像を更新させる(ステップS11)。すなわち、管理装置5は、利用者から返却された通信タグ1と人体接触通信を行っていた座席通信端末2aに対応する座席2について、利用状況の更新指示を空席表示装置3に出力する。
【0038】
空席表示装置3は、この更新指示に基づいて、該当する座席2について使用中を示す態様から空席を示す態様に更新した利用状況画像を表示する。例えば、
図3(a)に示した利用状況画像の場合、斜線で使用中が示されていた座席2が白抜きに態様変更される。これによって、利用状況画像は、利用者から返却された通信タグ1と人体接触通信を行っていた座席通信端末2aの座席2が実使用状態から解放されたこと、つまり未使用状態に変化したことを示す。
【0039】
そして、管理装置5は、このようにして利用状況画像の更新が完了すると、利用者から返却された通信タグ1に対応する座席2の座席表示を変更させる(ステップS12)。すなわち、管理装置5は、利用者から返却された通信タグ1と人体接触通信を行っていた座席通信端末2aに対して、座席2の座席表示を「使用中」から「空席」に変更させる変更指示を送信する。
【0040】
この座席通信端末2aは、上記変更指示を管理装置5から受信すると、座席2の座席表示を「使用中」から「空席」に変更させる報知信号を座席報知装置2bに出力する。座席報知装置2bは、この報知信号に基づいて座席2の座席表示を「使用中」から「空席」に変更する。
【0041】
なお、通信タグ1は、電源がON状態又はOFF状態に設定されると、タグ管理端末4と無線通信を行うことにより、自身が利用者に貸し出された状態にあること、又は自身が利用者から返却された状態にあることを通知する。
【0042】
すなわち、通信タグ1は、自身のタグ識別番号と電源設定状態をタグ管理端末4に送信することによって、自身の状態をタグ管理端末4に通知する。タグ管理端末4は、この通知に基づいて複数の通信タグ1の利用状況を管理するとともに、複数の通信タグ1の利用状況を管理装置5に報告する。
【0043】
図4は、このような座席管理方法における通信タグ1、座席通信端末2a、管理装置5、座席報知装置2b及びタグ管理端末4のやり取りを示している。この
図4に示されているように、管理装置5は、利用者の位置離席を検知すると、カウンタを用いて離席時間をカウントし、利用者が座席2に戻るとカウントをリセットすることにより、座席2の使用中表示を維持させる。
【0044】
また、座席報知装置2bは、使用中の座席2を他の利用者が使用しようとすると警告を発信する。すなわち、座席通信端末2aは、通信タグ1と人体接触通信を行っている状態において他の通信タグ1との人体接触通信が可能になると、他の利用者が座席2を使用しようとしていると判断し、他の利用者に警告を発信することによって座席2の使用ができないことを通知する。
【0045】
本実施形態に係る座席管理システムによれば、利用者に貸し出される複数の通信タグ1と、複数の座席2に各々設けられ、通信タグ1と通信を行う座席通信端末2aと、利用者に複数の座席2の利用状況を通知する空席表示装置3(座席状況通知装置)と、座席通信端末2aと通信を行うことにより座席2の利用状況を把握し、当該利用状況に基づいて空席表示装置3(座席状況通知装置)における利用状況を更新させる管理装置5とを備えるので、係員による利用者の誘導等が不要となる。
【0046】
また、本実施形態に係る座席管理方法によれば、利用者に座席2の利用状況を通知した状態で利用者に通信タグ1を貸し出す第1工程と、通信タグ1との通信に基づいて第1工程における利用状況の通知を更新する第2工程とを有するので、係員による利用者の誘導等が不要となる。
【0047】
本実施形態によれば、管理装置5が座席2の空き状況を把握し、空席表示装置3(座席状況通知装置)が対象施設への入場の際に複数の座席2に関する空席状況を利用者に通知するので、利用者は、座席2の空席の場所を容易に確認することができる。したがって、利用者は、係員による誘導等を必要とすることなく、座席2(空席)に容易に移動することが可能である。
【0048】
また、本実施形態によれば、通信タグ1と座席通信端末2a(座席2)とによる1対1の人体接触通信によって座席2の確保が可能である。したがって、本実施形態によれば、対象施設における利用者の一時的な離席が発生しても座席1の確保の維持が可能であり、よって必要以上の席確保を防止することが可能である。
【0049】
また、本実施形態によれば、通信タグ1と座席通信端末2a(座席2)との間で人体接触通信を行うため、スイッチのオン/オフ等の人による操作は一切不要である。したがって、本実施形態によれば、操作の忘れや誤操作のおそれを無くすことが可能である。
【0050】
さらに、本実施形態によれば、通信タグ1との人体接触通信の断絶や通信タグ1の電源OFFを検知することで、利用者の対象施設からの退場を判断することができる。したがって、本実施形態によれば、座席2の利用状況を自動的に更新することが可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 通信タグ
2 座席
2a 座席通信端末
2b 座席報知装置
3 空席表示装置(座席状況通知装置)
4 タグ管理端末
5 管理装置
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に貸し出される複数の通信タグと、
複数の座席に各々設けられ、前記通信タグと通信を行う座席通信端末と、
前記利用者に複数の前記座席の利用状況を通知する座席状況通知装置と
前記座席通信端末と通信を行うことにより前記利用状況を把握し、当該利用状況に基づいて前記利用状況を更新させる管理装置と、
前記通信タグの動作状態を管理するタグ管理端末と、を備え、
前記管理装置は、前記タグ管理端末から入力される前記通信タグの動作情報に基づいて前記座席状況通知装置における前記利用状況を更新させる座席管理システム。
【請求項2】
前記座席は、自身の前記利用状況を周囲に報知する座席報知装置を備える請求項1に記載の座席管理システム。
【請求項3】
前記座席報知装置は、自身の前記利用状況を表示及び発音する請求項2に記載の座席管理システム。