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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123406
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20240905BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240905BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030801
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】舩津 亮
(72)【発明者】
【氏名】河村 明嗣
(72)【発明者】
【氏名】中山 広太
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA03
5L049AA03
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】利用者が利用時間を予約して当該利用時間に利用可能なブースについて、当該利用時間の前であっても、当該利用者が当該ブースにて無線通信を利用することができるようにすることを目的とする。
【解決手段】利用者が利用時間を予約して当該利用時間に利用可能なブースについて、当該利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、プロセッサは、当該利用時間の前であっても、当該利用者による当該ブースの利用を許可すると共に、当該ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
利用者が利用時間を予約して前記利用時間に利用可能なブースについて、前記利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、前記利用時間の前であっても、前記利用者による前記ブースの利用を許可すると共に、前記ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする、
情報処理システム。
【請求項2】
前記ブースは、予約単位時間毎に予約が可能であり、
前記利用時間の前の時間帯は、予約単位時間よりも短い時間帯である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記利用時間の前の時間帯は、前記利用者による前記ブースの施錠を解錠するための操作が有効になった時点から前記利用時間の開始時点までの時間帯である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記無線通信の設定は、前記利用者に応じて異なる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記無線通信の設定は、前記利用者に固有の設定である、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
コンピュータが、
利用者が利用時間を予約して前記利用時間に利用可能なブースについて、前記利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、前記利用時間の前であっても、前記利用者による前記ブースの利用を許可すると共に、前記ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする、
ように動作させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者によってブースの利用時間が予約されて、その予約した利用時間に当該ブースが利用者によって利用されることがある。
【0003】
特許文献1には、予約することで利用が可能となる場所の無線通信の設定が、当該場所を予約したユーザに応じて変更されることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、入場時に無線通信端末と接続して入場者の本人認証を行い、無線通信端末との接続毎に異なる接続毎IDを発生すると共に、本人認証がされた無線通信端末に対してアクセスポイントとの接続設定情報を送信し、その接続設定情報をアクセスポイントに送信する、システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-188353号公報
【特許文献2】特開2009-278396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ブースに設けられた通信機器を用いて無線通信が利用されることがある。この場合において、予約した利用開始時間からしか無線通信を利用することができないとすると、仮に予約した利用時間よりも前の時点で利用者がブースを利用することができる場合であっても、当該利用者は当該ブースにて無線通信を利用することができない。
【0007】
本発明の目的は、利用者が利用時間を予約して当該利用時間に利用可能なブースについて、当該利用時間の前であっても、当該利用者が当該ブースにて無線通信を利用することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、利用者が利用時間を予約して前記利用時間に利用可能なブースについて、前記利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、前記利用時間の前であっても、前記利用者による前記ブースの利用を許可すると共に、前記ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする、情報処理システムである。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記ブースは、予約単位時間毎に予約が可能であり、前記利用時間の前の時間帯は、予約単位時間よりも短い時間帯である、請求項1に記載の情報処理システムである。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記利用時間の前の時間帯は、前記利用者による前記ブースの施錠を解錠するための操作が有効になった時点から前記利用時間の開始時点までの時間帯である、請求項1に記載の情報処理システムである。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記無線通信の設定は、前記利用者に応じて異なる、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理システムである。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記無線通信の設定は、前記利用者に固有の設定である、請求項4に記載の情報処理システムである。
【0013】
請求項6に係る発明は、コンピュータが、利用者が利用時間を予約して前記利用時間に利用可能なブースについて、前記利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、前記利用時間の前であっても、前記利用者による前記ブースの利用を許可すると共に、前記ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする、ように動作させるプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1,6に係る発明によれば、利用者が利用時間を予約して当該利用時間に利用可能なブースについて、当該利用時間の前であっても、当該利用者が当該ブースにて無線通信を利用することができる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、利用時間の前において、利用者によるブースの利用と他の利用者による予約とが重複することを避けることができる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、利用者において、利用時間の前にブースを利用することができるか否かを認識することができる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、各利用者用の無線通信の設定が同じ場合と比べて、無線通信のセキュリティが向上する。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、各利用者に共通する無線通信の設定を用いる場合と比べて、無線通信のセキュリティが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態に係る全体システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る予約管理装置の構成を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
図4】実施形態に係るアクセスポイントの構成を示すブロック図である。
図5】実施形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
図6】予約管理テーブルの一例を示す図である。
図7】実施例1に係る処理の流れを示すシーケンス図である。
図8】実施例2に係る処理の流れを示すシーケンス図である。
図9】ブースの具体例を示す斜視図である。
図10】ブースの別の具体例を示す斜視図である。
図11】ブースを構築するためのキットを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1を参照して、実施形態に係る全体システムについて説明する。図1には、実施形態に係る全体システムの構成の一例が示されている。
【0021】
実施形態に係る全体システムは、予約管理装置10と、1又は複数の制御装置12と、1又は複数のアクセスポイント14と、1又は複数の端末装置16と、を含む。全体システムは、これら以外の装置を含んでもよい。
【0022】
予約管理装置10、制御装置12、アクセスポイント14及び端末装置16は、通信経路Nを介して他の装置と通信してもよい。通信経路Nは、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークやインターネット等である。通信経路Nは、有線通信によって構築されてもよいし、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信によって構築されてもよい。予約管理装置10、制御装置12、アクセスポイント14及び端末装置16は、例えば、無線通信又は有線通信を利用して通信経路Nに接続し、通信経路Nを介して他の装置と通信する。予約管理装置10、制御装置12、アクセスポイント14及び端末装置16は、通信経路Nを介さずに近距離無線通信等を利用して他の装置と通信してもよい。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)やRFID(Radio Frequency Identifier)やNFC等である。
【0023】
予約管理装置10は、ブース18の利用の予約を管理する。例えば、予約管理装置10は、ブース18の利用時間(つまりブース18を利用することが許可される時間)と、当該利用時間を予約した利用者と、を紐付けて管理する。利用時間は、例えば、日付と時間帯とによって定められる。複数のブース18が全体システムに含まれる場合、予約管理装置10は、ブース18毎に利用時間と利用者とを紐付けることで、各ブース18の予約を管理する。ブース18の利用時間が利用者によって予約された場合、当該利用者は、当該利用時間の間、ブース18を利用することが許可される。予約を行っていない他の利用者は、当該利用時間の間、ブース18を利用することが許可されない。
【0024】
ブース18は、例えば、個室ボックス、部屋、シェルター、又は、仕切り等によって区切られた区画等である。例えば、個室ボックスは、天井パネルと床パネルと四方の壁パネルとによって構成される。例えば、部屋は、オフィス、会議室、ホテルの部屋又は建物内の区画等である。ブース18は、移動可能な物体であってもよい。例えば、キャスター等の部材がブース18に設けられて、ブース18が作業者等によって移動させられてもよい。ブース18は、駅、空港、オフィス、店舗又はショッピングモール等の建物内に設けられてもよいし、道路又は広場等の屋外に設けられてもよいし、電車、飛行機又は車等の乗り物に設けられてもよいし、その他の移動体に設けられてもよい。
【0025】
制御装置12は、ブース18にて利用が可能な通信を制御する。当該通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。例えば、制御装置12は、ブース18にてアクセスポイント14を介して利用が可能な無線通信を制御する。また、制御装置12は、ブース18の施錠を制御する。制御装置12は、ブース18内に設けられている電子機器を制御してもよい。
【0026】
アクセスポイント14は、無線通信装置であって、アクセスポイント14を利用する装置(例えば端末装置16等)と無線通信し、当該装置を通信経路N等の通信経路に接続する。例えば、ブース18毎に、1又は複数のアクセスポイント14の利用が可能となっている。アクセスポイント14は、ブース18内に設置されていてもよいし、ブース18の周囲に設置されていてもよい。例えば、アクセスポイント14の通信可能範囲(つまり、アクセスポイント14との間で電波の送受信が可能な範囲)内に、ブース18の全部又は一部が含まれる。
【0027】
例えば、制御装置12は、ブース18内又はブース18の周囲に設置されて、当該ブース18にて利用が可能なアクセスポイント14を制御する。例えば、制御装置12とアクセスポイント14とは、有線通信経路又は無線通信経路によって接続されており、制御装置12は、有線通信経路又は無線通信経路を介してアクセスポイント14を制御する。
【0028】
なお、制御装置12とアクセスポイント14は、単体の装置であってもよい。例えば、アクセスポイント14が制御装置12に組み込まれる、又は、制御装置12がアクセスポイント14に組み込まれることで、単体の装置が構成されてもよい。
【0029】
予約管理装置10が複数のブース18の予約を管理する場合、ブース18毎に制御装置12が設置され、ブース18毎に、アクセスポイント14が制御装置12によって制御される。1つの制御装置12が、複数のアクセスポイント14(例えば複数のブース18のそれぞれに設けられているアクセスポイント14)を制御してもよい。例えば、複数のブース18が同じ場所(例えば同じ建物内)に並べて設けられている場合、1つの制御装置12が、各ブース18に設けられているアクセスポイント14を制御してもよい。
【0030】
端末装置16は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の装置である。ここでは一例として、端末装置16は、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の携帯可能な端末装置である。
【0031】
以下、図2を参照して、予約管理装置10の構成について説明する。図2は、予約管理装置10の構成を示すブロック図である。
【0032】
例えば、予約管理装置10は、通信装置20と、UI(ユーザインターフェース)22と、メモリ24と、プロセッサ26とを含む。
【0033】
通信装置20は、通信チップや通信回路等を有する1又は複数の通信インターフェースを含み、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置20は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。
【0034】
UI22はユーザインターフェースであり、ディスプレイと入力装置とを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。入力装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI22は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。また、UI22は、マイクやスピーカを含んでもよい。
【0035】
メモリ24は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ24は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM、NVRAM、ROM、等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。
【0036】
プロセッサ26は、予約管理装置10の各部の動作を制御する。
【0037】
メモリ24には、予約管理情報が記憶されている。予約管理情報は、各ブース18の利用の予約を管理するための情報である。例えば、予約管理情報は、ブース18を識別するためのブース識別情報と、当該ブースの利用時間を示す利用時間情報と、当該ブース18を予約した利用者を識別するための利用者情報と、当該ブース18にて利用する無線通信の設定に関する無線通信設定情報と、を含む情報である。ブース18毎に、ブース識別情報と、利用時間情報と、利用者情報と、無線通信設定情報とが紐付けられて、予約管理情報に含まれる。
【0038】
ブース識別情報は、例えば、ブース18の名称を示す情報、ブース18のID、及び、ブース18が設けられている場所を示す情報(例えば位置情報)等を含む。
【0039】
利用者情報は、例えば、利用者の氏名を示す情報及び利用者のアカウント(例えばユーザID、電子メールアドレス等)等を含む情報である。利用者情報は、利用者が用いる端末装置16を識別するための情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス、シリアル番号等)を含んでもよい。
【0040】
無線通信設定情報は、例えば、ブース18に設けられているアクセスポイント14を識別するための情報(例えばSSID(Service Set Identifier))等を含む。無線通信設定情報は、アクセスポイント14を介した無線通信を利用するためのパスワードを含んでもよい。無線通信の設定は、利用者に応じて異なってもよい。具体的には、SSIDは、利用者に応じて異なる。つまり、同じアクセスポイント14が利用される場合であっても、利用者毎に異なるSSIDが用いられる。例えば、無線通信の設定は、利用者に固有の設定であり、利用者毎に固有のSSIDが用いられる。つまり、複数の異なる利用者間で互いに重複しないSSIDが用いられる。無線通信設定情報は、予約管理装置10のプロセッサ26によって決定されてもよいし、ブース18の制御装置12によって決定されてもよい。
【0041】
プロセッサ26は、ブース18の利用の予約の要求を端末装置16から受けると、当該ブース18の利用の予約を予約管理情報に登録する。例えば、利用者が端末装置16を操作することで、利用予定のブース18と利用時間とを指定して予約を要求すると、プロセッサ26は、当該ブース18のブース識別情報と、その利用時間を示す利用時間情報と、当該ブース18を予約した利用者を示す利用時間情報と、当該利用者用の無線通信設定情報とを紐付けて、予約管理情報に登録する。
【0042】
例えば、ブース18は、予約単位時間毎に予約が可能であってもよい。予約単位時間は、管理者等によって変更されてもよい。例えば、予約単位時間が15分に設定されると、利用者は、15分単位でブース18を予約することができる。具体的には、利用者は、「10:00~10:15」や「11:00~11:30」等のように、利用時間を予約することができる。もちろん、予約単位時間は、1分単位や30分単位や1時間単位等であってもよい。また、時間帯によって予約単位時間が変えられてもよい。
【0043】
以下、図3を参照して、制御装置12の構成について説明する。図3は、制御装置12の構成を示すブロック図である。
【0044】
例えば、制御装置12は、通信装置28と、UI30と、メモリ32と、プロセッサ34とを含む。
【0045】
通信装置28は、通信チップや通信回路等を有する1又は複数の通信インターフェースを含み、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置28は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。
【0046】
UI30はユーザインターフェースであり、ディスプレイと入力装置とを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。入力装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI30は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。また、UI30は、マイクやスピーカを含んでもよい。
【0047】
メモリ32は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ32は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM、NVRAM、ROM、等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。例えば、アクセスポイント14の無線設定情報(例えばSSID等)が、メモリ32に記憶される。
【0048】
プロセッサ34は、制御装置12の各部の動作を制御する。例えば、プロセッサ34は、アクセスポイント14を介して利用が可能な無線通信を制御する。具体的には、プロセッサ34は、無線通信を有効又は無効に設定する。無線通信が有効に設定されると、無線通信の利用が可能となる。無線通信が無効に設定されると、無線通信の利用が不可能となる。例えば、プロセッサ34は、予約された利用時間の開始時刻になると、無線通信を有効に設定する。
【0049】
また、プロセッサ34は、ブース18の施錠を制御する。例えば、ブース18が電子錠によって施錠されており、プロセッサ34は、当該電子錠の施錠を制御する。例えば、プロセッサ34は、解錠の指示を示す解錠情報を受けると、電子錠を解錠する。
【0050】
また、予約された利用時間の前であっても、当該利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、プロセッサ34は、当該利用時間を予約した利用者が利用する無線通信の設定を有効にする。例えば、利用時間の開始時間から予め定められた時間だけ遡ったときに、その遡った時間帯に他の利用者による予約がない場合、プロセッサ34は、当該利用時間を予約した利用者が利用する無線通信の設定を有効にする。
【0051】
なお、アクセスポイント14の無線通信の設定やブース18の施錠の制御は、予約管理装置10のプロセッサ26によって行われてもよい。つまり、予約管理装置10のプロセッサ26が、アクセスポイント14の無線通信を有効又は無効に設定してもよい。また、プロセッサ26が、ブース18の電子錠を解錠したり、電子錠を施錠したりしてもよい。
【0052】
以下、図4を参照して、アクセスポイント14の構成について詳しく説明する。図4は、アクセスポイント14の構成を示すブロック図である。
【0053】
例えば、アクセスポイント14は、通信装置38と、メモリ40と、プロセッサ42とを含む。
【0054】
通信装置38は、通信チップや通信回路等を有する1又は複数の通信インターフェースを含み、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置38は、有線通信機能を有する。通信装置38は、有線通信機能を更に有してもよい。通信装置38は、無線通信又は有線通信を利用して通信経路Nに接続し、通信経路Nを介して他の装置と通信する。通信装置38は、Wi-Fi等を利用することで、アクセスポイント14を利用する装置(例えば端末装置16等)と無線通信し、当該装置を通信経路N等の通信経路に接続する。また、通信装置38は、制御装置12と通信する。
【0055】
メモリ40は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ40は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM、NVRAM、ROM、等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。例えば、無線設定情報が、メモリ40に記憶される。
【0056】
プロセッサ42は、アクセスポイント14の各部の動作を制御する。
【0057】
以下、図5を参照して、端末装置16の構成について説明する。図5は、端末装置16の構成を示すブロック図である。
【0058】
例えば、端末装置16は、通信装置44と、UI46と、メモリ48と、プロセッサ50とを含む。
【0059】
通信装置44は、通信チップや通信回路等を有する1又は複数の通信インターフェースを含み、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信装置44は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。
【0060】
UI46はユーザインターフェースであり、ディスプレイと入力装置とを含む。ディスプレイは、液晶ディスプレイ又はELディスプレイ等である。入力装置は、キーボード、マウス、入力キー又は操作パネル等である。UI46は、ディスプレイと入力装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。また、UI46は、マイクやスピーカを含んでもよい。
【0061】
メモリ48は、データを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。メモリ48は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、各種のメモリ(例えばRAM、DRAM、NVRAM、ROM、等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。
【0062】
プロセッサ50は、端末装置16の各部の動作を制御する。
【0063】
以下、図6を参照して、予約管理情報の一例について説明する。図6は、予約管理テーブルの一例を示す図である。予約管理テーブルは、予約管理情報の一例であり、予約管理装置10のメモリ24に記憶されている。
【0064】
予約管理テーブルにおいては、ブース18毎に、ブースIDと、装置IDと、利用時間情報と、無線通信設定情報と、が紐付けられている。
【0065】
ブースIDは、ブース18を識別するためのブース識別情報の一例である。装置IDは、ブース18のアクセスポイント14を制御する制御装置12を識別するための装置識別情報の一例である。装置識別情報は、制御装置12毎に予め定められて制御装置12に予め紐付けられている。装置識別情報は、例えば、装置IDや、制御装置12の名称を示す情報や、制御装置12のアドレス情報(例えばIPアドレスやMACアドレス等)等である。
【0066】
例えば、利用者がブース18を予約するときに、ブースID及び利用時間が指定され、ブースID、装置ID、利用時間情報、利用者情報及び無線通信設定情報が、互いに紐付けられて予約管理テーブルに登録される。
【0067】
予約管理テーブルについて具体例を挙げて説明する。ブースID「A1」を有するブース18には、装置ID「B1」を有する制御装置12が設けられている。利用者C1によって、ブースID「A1」を有するブース18が予約されている。予約された利用時間は、4月1日の10:00~12:00である。この利用時間に利用される無線通信の設定として、無線通信設定「D1」(例えばSSID)が設定されている。利用者C1用の無線通信設定D1は、例えば、予約管理装置10によって決定される。
【0068】
また、利用者C2によって、ブースID「A1」を有するブース18が予約されている。予約された利用時間は、4月1日の13:00~14:00である。この利用時間に利用される無線通信の設定として、無線通信設定「D2」(例えばSSID)が設定されている。利用者C2用の無線通信設定D2は、例えば、予約管理装置10によって決定される。
【0069】
以下、全体システムによる処理について説明する。
【0070】
図7を参照して、実施例1に係る処理について説明する。図7は、実施例1に係る処理の流れを示すシーケンス図である。
【0071】
例えば、ブース18は、電子錠によって施錠が可能な扉を有する。制御装置12は、解錠の指示を受け付けると、その電子錠を解錠する。
【0072】
まず、利用者は、端末装置16を操作することで、ブース18の予約を予約管理装置10に要求する(S01)。
【0073】
例えば、予約用アプリケーションソフトウェアが端末装置16にインストールされている。予約用アプリケーションソフトウェアは、ブース18を予約するためのアプリケーションソフトウェアである。利用者が端末装置16にて予約用アプリケーションソフトウェアを起動させると、端末装置16のプロセッサ50は、予約用アプリケーションソフトウェアを実行することで、予約画面を端末装置16のUI46のディスプレイに表示させる。また、プロセッサ50は、通信経路Nを介して予約管理装置10と通信し、各ブース18に関する情報(例えば、各ブース18の予約状況及び各ブース18の設置場所等を示す情報)を予約管理装置10から受信する。プロセッサ50は、ブース18の一覧を予約画面に表示する。例えば、各ブース18の予約状況や設置場所等を示す情報が、予約画面に表示される。例えば、予約がされていない時間帯を示す情報や、予約済みで予約ができない時間帯を示す情報が、予約状況を示す情報として表示される。利用者は、予約画面上にて、ブース18の一覧から予約対象のブース18を選択し、予約対象の利用時間を選択する。
【0074】
ブース18と利用時間とが利用者によって選択されて、予約の指示が利用者によって与えられると、端末装置16のプロセッサ50は、予約要求情報を予約管理装置10に送信する。予約要求情報には、利用者によって選択されたブース18のブース識別情報と、選択された利用時間を示す情報と、利用者を示す利用者情報とが含まれる。
【0075】
予約管理装置10のプロセッサ26は、端末装置16から送信されてきた予約要求情報を受信すると、当該予約要求情報が示すブース18と利用時間との予約を受け付け、予約情報を記録する(S02)。また、プロセッサ26は、当該利用者用の無線通信設定情報を発行する。例えば、プロセッサ26は、当該利用者に固有のSSIDを当該利用者用の無線通信設定情報として発行する。プロセッサ26は、予約対象のブース18のブース識別情報と、当該ブース18に設置されている制御装置12の装置IDと、予約対象の利用時間を示す利用時間情報と、当該ブース18を予約した利用者の利用者情報と、当該利用者に固有のSSIDと、を紐付けて予約管理テーブルに登録する(図6参照)。これにより、予約が完了する。予約が完了した旨を示す情報が、端末装置16において予約画面に表示されてもよい。
【0076】
なお、ブース18の予約は、予約用アプリケーションソフトウェアを用いずに、Webブラウザを経由して行われてもよいし、電子メールやSNS(Social Networking Service)等を用いて行われてもよい。
【0077】
例えば、制御装置12のプロセッサ34は、予め定められた時間間隔で、当該制御装置12が制御するアクセスポイント14が設けられているブース18の予約情報を、予約管理装置10に問い合わせる(S03)。その問い合わせを示す情報が、制御装置12から予約管理装置10に送信される。
【0078】
予約管理装置10のプロセッサ26は、予約の問い合わせを示す情報を制御装置12から受信すると、予約管理テーブルを参照することで、当該制御装置12が制御するブース18の利用の予約の有無を確認する。
【0079】
当該ブース18が予約されている場合、予約管理装置10のプロセッサ26は、その問い合わせが行われた時点よりも以降の予約に関して、予約時に発行されたSSIDを制御装置12に送信する(S04)。例えば、プロセッサ26は、予約毎にSSIDと利用時間を示す情報とを紐付けて、各予約に対応するSSIDと利用時間を示す情報とを制御装置12に送信する。各予約に対応するSSIDと利用時間を示す情報とは、互いに紐付けられて制御装置12のメモリ32に記憶される。
【0080】
当該ブース18が予約されていない場合、予約管理装置10のプロセッサ26は、当該ブース18が予約されていないことを示す情報を制御装置12に送信してもよい。
【0081】
なお、予約管理装置10のプロセッサ26は、制御装置12から問い合わせを受けなくても、ブース18が予約された場合に、SSIDと利用時間を示す情報とを、当該ブース18を制御する制御装置12に送信してもよい。
【0082】
ブース18の利用時間の開始時間のT時間前(例えば5分前等)になると、予約管理装置10のプロセッサ26は、当該ブース18と当該利用時間とを予約した利用者の端末装置16に、解錠ボタンの表示の指示を示す表示指示情報を送信する(S05)。例えば、プロセッサ26は、予約管理テーブルを参照することで、当該ブース18と当該利用時間とを予約した利用者を特定し、その特定した利用者の端末装置16に表示指示情報を送信する。解錠ボタンは、当該ブース18の電子錠の解錠を指示するための画像である。端末装置16のプロセッサ50は、その表示指示情報を受信すると、解錠ボタンをUI46のディスプレイに表示させる。プロセッサ50は、予約用アプリケーションソフトウェアを起動させて、解錠ボタンをディスプレイに表示させてもよい。
【0083】
なお、端末装置16が表示指示情報を受信する前の段階においても、解錠ボタンがグレーアウト等の状態で端末装置16のディスプレイに表示されていてもよい。この場合、利用者は、解錠ボタンを押すことができない、又は、解錠ボタンの押下は無効となる。端末装置16が表示指示情報を受信すると、グレーアウト等の状態が解消され、解錠ボタンの押下が有効となる。もちろん、端末装置16が表示指示情報を受信する前の段階では、解錠ボタンは表示されておらず、端末装置16が表示指示情報を受信すると、解錠ボタンが表示されてもよい。
【0084】
利用者が、端末装置16を操作することで解錠ボタンを押すと(S06)、解錠ボタンを押したことを示す情報が、端末装置16から予約管理装置10に送信される。
【0085】
予約管理装置10のプロセッサ26は、解錠ボタンを押したことを示す情報を端末装置16から受信すると、予約管理テーブルを参照することで、当該利用時間の前の時間帯に他の利用者によって当該ブース18が予約されているか否かを確認する(S07)。
【0086】
当該利用時間の前の時間帯に他の利用者によって当該ブース18が予約されている場合(S07,YES)、予約管理装置10のプロセッサ26は、解錠できないことを示すメッセージを端末装置16に送信する(S08)。例えば、「他の方のご予約があるため、まだ解錠できません。予約された利用時間の開始時間までお待ちください。」といったメッセージが、端末装置16に送信される。当該メッセージは、端末装置16のUI46のディスプレイに表示される。
【0087】
当該利用時間の前の時間帯に他の利用者によって当該ブース18が予約されていない場合(S07,NO)、予約管理装置10のプロセッサ26は、当該利用時間を予約した利用者による当該ブース18の利用を許可する。具体的には、プロセッサ26は、当該ブース18の電子錠を解錠することを示す解錠指示情報を、当該ブース18を制御する制御装置12に送信する(S09)。
【0088】
当該ブース18を制御する制御装置12のプロセッサ34は、その解錠指示情報を受信すると、当該ブース18の電子錠を解錠する(S10)。これにより、利用者は、当該ブース18内に入ることができる。
【0089】
また、制御装置12のプロセッサ34は、当該ブース18に設けられているアクセスポイント14の無線通信の設定を有効にする(S11)。具体的には、プロセッサ34は、当該利用者に固有のSSIDをアクセスポイント14に設定し、アクセスポイント14から電波を発生させる。
【0090】
当該利用者に固有のSSIDは、解錠ボタンの表示指示情報に含まれて当該利用者の端末装置16に送信されてもよいし、ブース18の電子錠が解錠されたときに、予約管理装置10又は制御装置12から当該利用者の端末装置16に送信されてもよいし、ブース18を予約したときに予約管理装置10から当該利用者の端末装置16に送信されてもよい。
【0091】
利用者は、ブース18にて、当該利用者に固有のSSIDを用いて無線通信を利用することができる。例えば、利用者は、アクセスポイント14に設定された当該SSIDを自身の端末装置16に設定することで、当該端末装置16にて無線通信(例えばWi-Fi)を利用することができる。
【0092】
利用時間が経過した場合(つまり、利用者による当該利用時間におけるブース18の利用が終了した場合)、制御装置12のプロセッサ34は、当該利用者用のSSIDを制御装置12及びアクセスポイント14から削除する。
【0093】
以上のように、利用者が予約した利用時間の前の時間帯に同じブース18が予約されていない場合、当該利用者による当該ブース18の利用が許可されると共に、当該ブース18にて当該利用者が利用する無線通信の設定が有効になる。これにより、当該利用時間の前の時間帯においても、当該利用者は当該ブース18を利用すると共に、当該ブース18にて無線通信を利用することができる。
【0094】
なお、利用時間の前の時間帯に、当該利用時間を予約した利用者の利用が開始した場合(例えば、ステップS09にて電子錠が解錠された場合)、予約管理装置10のプロセッサ26は、当該利用時間の前の時間帯に対する他の利用者による予約を禁止する。これにより、当該利用時間の前の時間帯において、当該利用時間を予約した利用者の利用と他の利用者の予約とが重複することが回避される。
【0095】
以下、図6を参照して、具体例を挙げて実施例1について説明する。図6に示すように、ブースA1が利用者C1と利用者C2とによって予約されている。利用者C1の利用時間は「4月1日の10:00~12:00」である。利用者C2の利用時間は「4月1日の13:00~14:00」である。
【0096】
現在の時刻が12:55、つまり、利用者C2の利用時間の開始時間の5分前である場合、解除ボタンの表示の指示を示す表示指示情報が、予約管理装置10から利用者C2の端末装置16に送信される。解錠ボタンが、利用者C2の端末装置16のディスプレイに表示される。
【0097】
利用者C2が、自身の端末装置16にて解錠ボタンを押すと、解錠ボタンを押したことを示す情報が、利用者C2の端末装置16から予約管理装置10に送信される。
【0098】
現在の時刻である12:55から開始時間である13:00の間には、他の利用者の予約がない。そのため、ブース18の施錠は解錠される。また、利用者C2が利用する無線通信の設定が有効になる。つまり、利用者C2に固有のSSIDがアクセスポイント14に設定され、無線通信の設定が有効になる。これにより、利用者C2は、ブース18内に入って無線通信を利用することができる。
【0099】
利用時間の前の時間帯は、ブース18の予約単位時間よりも短い時間帯であってもよい。例えば、予約単位時間が15分である場合、利用時間の前の時間帯は、5分間等の時間に設定される。この場合、制御装置12のプロセッサ34は、利用時間の開始時間の5分前に、当該利用時間を予約した利用者(例えば利用者C2)が利用する無線通信の設定を有効に設定する。なお、利用時間の前の時間帯は、管理者等によって変更されてもよい。
【0100】
利用時間の前の時間帯は、当該利用時間を予約した利用者(例えば利用者C2)によるブース18の施錠を解錠するための操作が有効になった時点から当該利用時間の開始時点までの時間帯であってもよい。例えば、施錠を解錠するための操作が有効になった時点とは、施錠の解錠を指示するための画像(例えば解錠ボタン)が端末装置16のディスプレイに表示された時点である。上記の例で説明すると、解錠ボタンが利用者C2の端末装置16のディスプレイに表示された時点から利用者C2の利用時間の開始時間(例えば13:00)までの間に、同じブース18に対する他の利用者の予約がない場合、制御装置12のプロセッサ34は、利用者C2が利用する無線通信の設定を有効にする。
【0101】
図8を参照して、実施例2に係る処理について説明する。図8は、実施例2に係る処理の流れを示すシーケンス図である。
【0102】
まず、実施例1のステップS01と同様に、利用者は、端末装置16を操作することで、ブース18の予約を予約管理装置10に要求する(S21)。
【0103】
実施例1のステップS02と同様に、予約管理装置10のプロセッサ26は、利用者からの要求に応じて、ブース18と利用時間との予約を受け付け、予約情報を記録する(S22)。また、プロセッサ26は、当該利用者に固有のSSIDを発行する。
【0104】
実施例2では、実施例1のステップS03,S04に係る処理は実行されない。
【0105】
実施例1のステップS05と同様に、ブース18の利用時間の開始時間のT時間前(例えば5分前等)になると、予約管理装置10のプロセッサ26は、当該ブース18と当該利用時間とを予約した利用者の端末装置16に、解錠ボタンの表示の指示を示す表示指示情報を送信する(S23)。
【0106】
実施例1のステップS06と同様に、利用者が、端末装置16を操作することで解錠ボタンを押すと(S24)、解錠ボタンを押したことを示す情報が、端末装置16から予約管理装置10に送信される。
【0107】
実施例1のステップS07と同様に、予約管理装置10のプロセッサ26は、解錠ボタンを押したことを示す情報を端末装置16から受信すると、予約管理テーブルを参照することで、当該利用時間の前の時間帯に他の利用者によって当該ブース18が予約されているか否かを確認する(S25)。
【0108】
当該利用時間の前の時間帯に他の利用者によって当該ブース18が予約されている場合(S25,YES)、予約管理装置10のプロセッサ26は、解錠できないことを示すメッセージを端末装置16に送信する(S26)。当該メッセージの内容は、実施例1のステップS08にて送信されるメッセージの内容と同じである。
【0109】
当該利用時間の前の時間帯に他の利用者によって当該ブース18が予約されていない場合(S25,NO)、予約管理装置10のプロセッサ26は、当該利用時間を予約した利用者による当該ブース18の利用を許可する。具体的には、プロセッサ26は、当該ブース18の電子錠を解錠することを示す解錠指示情報と当該利用者に固有のSSIDとを、当該ブース18を制御する制御装置12に送信する(S27)。
【0110】
当該ブース18を制御する制御装置12のプロセッサ34は、その解錠指示情報を受信すると、当該ブース18の電子錠を解錠する(S28)。これにより、利用者は、当該ブース18内に入ることができる。
【0111】
また、制御装置12のプロセッサ34は、予約管理装置10から送信されたSSIDを、当該ブース18に設けられているアクセスポイント14に設定し、当該アクセスポイント14の無線通信の設定を有効にする(S29)。
【0112】
利用時間が経過した場合(つまり、利用者による当該利用時間におけるブース18の利用が終了した場合)、制御装置12のプロセッサ34は、当該利用者用のSSIDを制御装置12及びアクセスポイント14から削除する。
【0113】
実施例2においても、実施例1と同様に、利用者が予約した利用時間の前の時間帯に同じブース18が予約されていない場合、当該利用者による当該ブース18の利用が許可されると共に、当該ブース18にて当該利用者が利用する無線通信の設定が有効になる。
【0114】
なお、ブース18の解錠の仕方は、実施例1,2にて説明した仕方に限られない。解錠ボタンが用いられずに、解錠の指示が与えられてもよい。例えば、NFC(Near Field Communication)を利用して解錠の指示が与えられてもよい。具体的には、ブース18の予約時に、NFC機能を有する端末装置16の固有情報(例えば、シリアル番号やMACアドレスやアカウント等)が予約管理装置10に記憶され、その固有情報は予約管理装置10から制御装置12に送信される。例えば、固有情報はSSIDと共に制御装置12に送信される。NFC機能を有する通信装置がブース18の外に設けられており、端末装置16が当該通信装置に近づけられると、端末装置16の固有情報が端末装置16から当該通信装置へ送信される。当該ブース18の制御装置12のプロセッサ34は、当該通信装置が受信した固有情報と制御装置12に記憶されている固有情報とを照合する。これらの固有情報が一致する場合、プロセッサ34は、ブース18の電子錠を解錠する。これらの固有情報が一致しない場合、プロセッサ34は、ブース18の電子錠を解錠しない。
【0115】
アクセスポイント14の無線通信を有効にするためにパスワードが用いられてもよい。このパスワードは、利用者によってアクセスポイント14に入力されてもよいし、SSIDと共に予約管理装置10から制御装置12に送信されてアクセスポイント14に自動的に設定されてもよい。例えば、ブース18の予約時にパスワードが予約管理装置10から端末装置16に送信されることで、パスワードが利用者に提示されてもよい。
【0116】
なお、利用者が利用時間よりも前にブース18を利用しない場合、利用時間の開始時間が到来すると、制御装置12のプロセッサ34は、利用者の指示が無くても、アクセスポイント14の無線通信の設定を有効にする。別の例として、利用時間の開始時間が到来し、かつ、ブース18の電子錠が解錠された場合、プロセッサ34は、利用者の指示が無くても、アクセスポイント14の無線通信の設定を有効にしてもよい。利用時間の開始時間が到来した後、プロセッサ34は、利用者の指示に従って、アクセスポイント14の無線通信の設定を有効にしてもよい。また、利用時間の開始時間が到来し、かつ、ブース18の電子錠が解錠された後、プロセッサ34は、利用者の指示に従って、アクセスポイント14の無線通信の設定を有効してもよい。
【0117】
なお、予約した利用時間中、当該利用時間を予約した利用者は、ブース18から退出し、更にブース18に再入室してもよい。
【0118】
上述した実施形態に係る全体システムの構成は一例に過ぎず、システム全体として上述した処理が実現されればよい。つまり、予約管理装置10の機能の一部又は全部が、制御装置12、端末装置16又は他の装置によって実現されてもよいし、制御装置12の機能の一部又は全部が、予約管理装置10、端末装置16又は他の装置によって実現されてもよい。
【0119】
予約管理装置10と制御装置12とによって情報処理システムが構成されてもよい。また、予約管理装置10の一部の機能が、他の装置によって実現される場合、予約管理装置10と当該他の装置とによって情報処理システムが構成されてもよい。つまり、予約管理装置10の機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置を含む情報処理システムによって実現されてもよい。同様に、制御装置12の一部の機能が、他の装置によって実現される場合、制御装置12と当該他の装置とによって情報処理システムが構成されてもよい。つまり、制御装置12の機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、複数の装置を含む情報処理システムによって実現されてもよい。
【0120】
(ブース18の具体例)
以下、図9から図11を参照して、ブース18の具体例について説明する。図9は、ブース18Aを示す斜視図である。図10は、ブース18Bを示す斜視図である。ブース18Aは、ブース18の具体例であり、ブース18Bは、ブース18の別の具体例である。図11は、ブース18A,18Bを構築するためのキット200を示す斜視図である。図9から図11において、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸によって、三次元直交座標系が定義されている。
【0121】
図9及び図10に示すように、ブース18A,18Bはいずれも、側壁60と、床材62と、天井材64と、角部材66とを含む。複数の側壁60によって囲まれた空間が、ブース18A,18Bの内部に形成される。側壁60には、扉68が設けられている。ブース18A,18Bは、屋内に設置されてもよいし、屋外に設置されてもよい。
【0122】
側壁60は、正面壁601、背面壁602、左側面壁603及び右側面壁604という4つに分割された分割側壁によって構成されている。
【0123】
ブース18Aは、正面壁601として正面壁601Aを含む。扉68Aが正面壁601Aに設けられている。ブース18Aは、左側面壁603として左側面壁603Aを含む。扉は左側面壁603Aに設けられていない。ブース18Bは、正面壁601として正面壁601Bを含む。扉は正面壁601Bに設けられていない。ブース18Bは、左側面壁603として左側面壁603Bを含む。扉68Bが左側面壁603Bに設けられている。
【0124】
図11には、キット200が示されている。キット200は、側壁60と、床材62と、天井材64と、角部材66とを含む。側壁60として、正面壁601、背面壁602、左側面壁603及び右側面壁604が用いられる。例えば、ボルト及びナット等の固定部材によって、キット200に含まれる各部材を連結することで、ブース18A,18Bが構築される。もちろん、側壁60、床材62、天井材64及び角部材66の全部又は一部は、一体化した部材であってもよい。
【0125】
ブース18Aを構築するために、正面壁601として正面壁601Aが用いられ、背面壁602として背面壁602Aが用いられ、左側面壁603として左側面壁603Aが用いられ、右側面壁604が用いられる。背面壁602Aの代わりに背面壁602Bが用いられてもよい。
【0126】
ブース18Bを構築するために、正面壁601として正面壁601Bが用いられ、背面壁602として背面壁602Aが用いられ、左側面壁603として左側面壁603Bが用いられ、右側面壁604が用いられる。背面壁602Aの代わりに背面壁602Bが用いられてもよい。
【0127】
ブース18A,18Bにおいて、天井材64として天井材64A又は天井材64Bのいずれかが用いられる。また、ブース18A,18Bにおいて、床材62及び角部材66A,66Bが用いられる。
【0128】
ブース18Aは、正面壁601A、背面壁602A(又は背面壁602B)、左側面壁603A、右側面壁604、床材62及び天井材64Aによって構成される。例えば、ブース18Aは、扉が正面側にあることが求められる使用条件に適したブースである。天井材64Aの代わりに天井材64Bが用いられてもよい。
【0129】
ブース18Bは、正面壁601B、背面壁602A(又は背面壁602B)、左側面壁603B、右側面壁604、床材62及び天井材64Aによって構成される。例えば、ブース18Bは、扉が左側面の側にあることが求められる使用条件に適したブースである。天井材64Aの代わりに天井材64Bが用いられてもよい。
【0130】
正面壁601Aは、固定正面部70と、扉68Aと、固定正面部70と扉68Aとを囲む外周枠と、によって構成されている。例えば、固定正面部70は、正面側から正面壁601Aを見たときに正面壁601Aの右側に設けられている。扉68Aは、正面側から正面壁601Aを見たときに正面壁601Aの左側に設けられている。
【0131】
例えば、固定正面部70は、無色透明又は有色透明な部材(例えば、樹脂やガラス(例えば強化ガラス)等)によって構成されてもよいし、不透明な部材(例えば、金属や樹脂や木材等)によって構成されてもよい。扉68Aは、無色透明又は有色透明な部材によって構成されてもよいし、不透明な部材によって構成されてもよい。
【0132】
図9に示すように、扉68Aは、正面壁601Aの左側部分と固定正面部70の背面側との間で往復して移動可能な引き戸式の扉である。扉68Aは、把持部72と施錠部74とを含む。把持部72は、扉68Aの左側の端部に設けられ、外部及び内部に突出する取っ手等の部材である。施錠部74は、例えば電子錠である。
【0133】
正面壁601Bは、固定正面部77と外周枠とによって構成されている。扉は固定正面部77に設けられていない。例えば、固定正面部77は、無色透明又は有色透明な部材によって構成されてもよいし、不透明な部材によって構成されてもよい。
【0134】
背面壁602Aは、不透明な背面壁である。例えば、背面壁602Aは、骨組み材と、骨組み材の内側に取り付けられた内面材と、骨組み材の外側に取り付けられた外面材と、によって構成されている。内面材及び外面材は、不透明な部材によって構成されている。
【0135】
背面壁602Bは、無色透明又は有色透明な背面壁である。背面壁602Bは、骨組み材と、骨組み材の内側に取り付けられた内面材と、骨組み材の外側に取り付けられる外面材と、によって構成されている。内面材及び外面材は、透明な部材によって構成されている。
【0136】
左側面壁603Aは、不透明な壁である。例えば、左側面壁603Aは、骨組み材と、骨組み材の内側に取り付けられた内面材と、骨組み材の外側に取り付けられた外面材と、によって構成されている。内面材及び外面材は、不透明な部材によって構成されている。
【0137】
左側面壁603Bは、扉68Bが設けられた壁である。左側面壁603Bは、外面材と、外周材の内側に設けられた扉68Bと、によって構成されている。扉68Bは、透明又は不透明な扉である。取っ手等の把持部76と電子錠等の施錠部が、扉68Bに設けられている。
【0138】
右側面壁604は、不透明な壁である。例えば、右側面壁604は、骨組み材と、骨組み材の内側に取り付けられた内面材と、骨組み材の外側に取り付けられた外面材と、によって構成されている。内面材及び外面材は、不透明な部材によって構成されている。
【0139】
例えば、収容部78,80が、右側面壁604の内側の面に設けられている。収容部78,80の上部は開口しており、設備品等を収容する空間が、収容部78,80の内部に形成されている。通気口が、右側面壁604等に形成されてもよい。
【0140】
床材62は、金属、樹脂又は木材等の材料によって構成される板材である。床材62の高さを調整するためのアジャスタが、床材62に設けられてもよい。また、キャスターが、床材62の下面の四隅に設けられてよい。
【0141】
天井材64Aは、開放形式の天井材である。例えば、天井材64Aは、外周枠と、外周枠の開口に取り付けられた開口型部材82とによって構成されている。開口型部材82は、複数の開口部が形成された金属又は樹脂等の材料によって構成されている。例えば、格子パネルやメッシュパネル等の部材が、開口型部材82として用いられる。開口型部材82は、通気部として機能すると共に、採光部としても機能する。
【0142】
天井材64Bは、密閉形式の天井材である。例えば、天井材64Bは、骨組み材と、骨組み材の下面側に設けられた内面材と、骨組み材の上面側に設けられた外面材と、によって構成されている。
【0143】
以下、ブース18A,18Bに設けられる設備品について説明する。
【0144】
例えば、机天板84とディスプレイ86が、右側面壁604の内側の面に設けられている。机天板84は、固定された状態で設けられてもよいし、畳んで収容可能な板であってもよい。ディスプレイ86は、利用者が持参したノートPCやタブレットPC等の機器に接続されて、画像を表示する。例えば、ディスプレイ86は、上下方向や水平方向の角度や向きを調整できるように取り付けられている。
【0145】
電気機器が、収容部78,80内に設けられてもよい。例えば、電気機器は、有線式又は無線式のルータ、ゲートウェイ等の通信機器、電源分配器、変圧器等の電源機器、電源管理機器等である。制御装置12やアクセスポイント14が、収容部78,80内に設けられてもよい。
【0146】
もちろん、電気機器は、収容部78,80に収容されずに、ブース18A,18B内や、ブース18A,18Bの外部に設けられてもよい。例えば、電気機器は、床材62上に設けられてもよいし、側壁60の内側の面又は外側の面に取り付けられてもよい。制御装置12やアクセスポイント14も、床材62上に設けられてもよいし、側壁60の内側の面又は外側の面に取り付けられてもよい。
【0147】
接続タップが、右側面壁604の内側の面の一部や、机天板84の両脇に設けられてもよい。接続タップは、電源供給や接続端子との接続を行う電気機器である。換気扇が、通気口に設けられてもよい。
【0148】
椅子88が、床材62の上面に設けられている。椅子88は、ブース18A,18Bを利用する利用者が座るための椅子である。椅子88は、床材62に固定されていてもよいし、床材62に固定されていなくてもよい。椅子88は、利用者が机天板84やディスプレイ86に向き合って座るような位置に配置されて固定されてもよい。
【0149】
感知器や消火剤放出部が、天井材64A,64Bに設けられてもよい。消火剤供給装置が、天井材64A,64B又は背面壁602A,602Bに設けられてもよい。例えば、感知器は、煙感知器や熱感知器であり、天井材64A,64Bの内側の面に取り付けられる。人感センサが、感知器に設けられてもよいし、天井材64A,64Bの内側の面に設けられてもよい。例えば、消化剤放出部は、消火剤を放出するノズル等であり、天井材64A,64Bの内側の面に取り付けられている。消火剤供給装置は、感知器が感知した情報に基づいて、消化剤放出部から消火剤を放出させる。照明器具が、天井材64A,64Bの内側の面に設けられている。照明器具は、ブース18A,18Bの内部空間を照明する。
【0150】
なお、広告等が、正面壁601、背面壁602、左側面壁603又は右側面壁604に表示されてもよい。例えば、ディスプレイが、正面壁601、背面壁602、左側面壁603又は右側面壁604に設けられ、そのディスプレイに広告等が表示されてもよい。
【0151】
パネル部が、正面壁601、背面壁602、左側面壁603又は右側面壁604に設けられてもよい。例えば、照明器具のオン/オフ操作、照度調整、電気機器のオン/オフ操作、及び、電気機器の動作調整等を行うためのスイッチ等が、パネル部に設けられている。
【0152】
表示入力ボックス90が、左側面壁603A,603Bに設けられている。表示入力ボックス90は、表示、入力又は読み取り等の機能を有する機器である。また、表示入力ボックス90は、利用者を認証する認証部や、利用者が料金を支払うための支払部等を有してもよい。例えば、表示入力ボックス90は、NFCによって機器と通信してもよい。例えば、表示入力ボックス90は、認証時や支払い時等に、利用者の端末装置16と通信して、認証のための情報や支払いのための情報等を、端末装置16との間で送受信する。
【0153】
なお、正面壁601A,601Bが透明な部材によって構成される場合、視線遮断用のシート又はフィルム92が、正面壁601A,601Bの内側の面に貼り付けられてもよい。これにより、通行人の視線が遮断される。
【0154】
上述したように、ブース18A,18Bは、屋内に設けられてもよいし、屋外に設けられてもよい。
【0155】
例えば、屋内は、建物の一室、廊下、共用スペース、空きフロア、又は、階段の踊り場等である。例えば、建物は、ビル、テナント、病院、銀行、学校の校舎、公共施設、工場、研究所又は集合住宅等である。
【0156】
例えば、屋外は、駅の構内、コンコース、駅前広場、展示会場、空港、ショッピングモールの通路、広場、待合室、空きスペース、建物の敷地、アーケード、オフィス街、地下道、工事現場、歩道、空き地、公園又は運動場等である。
【0157】
ブース18A,18Bは、利用の予約をした後に時間単位でかつ無料で利用されてもよいし、時間単位でかつ有料で利用されてもよい。
【0158】
複数のブース18Aを並べて連結してもよいし、複数のブース18Bを並べて連結してもよい。ブース18Aとブース18Bとを連結してもよい。
【0159】
例えば、ビジネスの作業や勉強の作業等が、ブース18A,18B内で行われることが想定されるが、これら以外の作業が行われてもよい。
【0160】
また、床材62に設けられているキャスターを使用してブース18A,18Bを移動させてもよい。アンカー等の固定治具によってブース18A,18Bが、設置場所に固定されてもよい。
【0161】
ブース18A,18Bは、工場等で組み立てられて設置場所に運ばれてもよいし、設置場所にて組み立てられてもよい。例えば、キット200を設置場所に運び、設置場所にてキット200に含まれる各部材を連結することで、ブース18A,18Bが組み立てられてもよい。
【0162】
予約管理装置10、制御装置12、アクセスポイント14及び端末装置16の各機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。例えば、予約管理装置10のプロセッサ26が、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、予約管理装置10の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。同様に、制御装置12のプロセッサ34が、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、制御装置12の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。同様に、アクセスポイント14のプロセッサ42が、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、アクセスポイント14の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。同様に、端末装置16のプロセッサ50が、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、端末装置16の各機能が実現される。プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、メモリに記憶される。
【0163】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0164】
(付記)
(((1)))
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
利用者が利用時間を予約して前記利用時間に利用可能なブースについて、前記利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、前記利用時間の前であっても、前記利用者による前記ブースの利用を許可すると共に、前記ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする、
情報処理システム。
(((2)))
前記ブースは、予約単位時間毎に予約が可能であり、
前記利用時間の前の時間帯は、予約単位時間よりも短い時間帯である、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記利用時間の前の時間帯は、前記利用者による前記ブースの施錠を解錠するための操作が有効になった時点から前記利用時間の開始時点までの時間帯である、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記無線通信の設定は、前記利用者に応じて異なる、
(((1)))から(((3)))のいずれか一項に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記無線通信の設定は、前記利用者に固有の設定である、
(((1)))から(((4)))のいずれか一項に記載の情報処理システム。
(((6)))
コンピュータが、
利用者が利用時間を予約して前記利用時間に利用可能なブースについて、前記利用時間の前の時間帯に他の利用者による予約がない場合、前記利用時間の前であっても、前記利用者による前記ブースの利用を許可すると共に、前記ブースにて前記利用者が利用する無線通信の設定を有効にする、
ように動作させるプログラム。
(((1)))に係る情報処理システム又は(((6)))に係るプログラムによれば、利用者が利用時間を予約して当該利用時間に利用可能なブースについて、当該利用時間の前であっても、当該利用者が当該ブースにて無線通信を利用することができる。
(((2)))に係る情報処理システムによれば、利用時間の前において、利用者によるブースの利用と他の利用者による予約とが重複することを避けることができる。
(((3)))に係る情報処理システムによれば、利用者において、利用時間の前にブースを利用することができるか否かを認識することができる。
(((4)))に係る情報処理システムによれば、各利用者用の無線通信の設定が同じ場合と比べて、無線通信のセキュリティが向上する。
(((5)))に係る情報処理システムによれば、各利用者に共通する無線通信の設定を用いる場合と比べて、無線通信のセキュリティが向上する。
【符号の説明】
【0165】
10 予約管理装置、12 制御装置、14 アクセスポイント、16 端末装置、18,18A,18B ブース。
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