(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124356
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】半導体装置及びこれを含むデータ保存システム
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240905BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024022699
(22)【出願日】2024-02-19
(31)【優先権主張番号】10-2023-0027946
(32)【優先日】2023-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】金 賢中
(72)【発明者】
【氏名】朴 世準
(72)【発明者】
【氏名】李 載悳
(72)【発明者】
【氏名】鄭 義完
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP18
5F083EP24
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP72
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA03
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA32
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA19
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA19
5F083MA06
5F083MA16
5F083ZA23
5F083ZA29
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH13
(57)【要約】
【課題】量産性が向上した半導体装置を提供し、量産性が向上した半導体装置を含むデータ保存システムを提供する。
【解決手段】
本発明の実施形態による半導体装置は、プレート層、上記プレート層上で上記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、上記ゲート電極の少なくとも一部を貫通し、上記第1方向に沿って延びるチャネル構造物、及び上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に沿って延び、上記ゲート電極と電気的に連結されるコンタクトプラグを含み、上記ゲート電極は、第1厚さを有する第1ゲート電極及び上記第1厚さよりも大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、上記ゲート電極のうち、上記第2ゲート電極を含む少なくとも2つのゲート電極が、上記コンタクトプラグのうち第1コンタクトプラグに共通に連結される。
【選択図】
図2a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板、前記基板上の回路素子、及び前記回路素子上の回路配線ラインを含む第1半導体構造物と、
前記第1半導体構造物上に配置され、第1及び第2領域を有する第2半導体構造物を含み、
前記第2半導体構造物は、
プレート層と、
前記プレート層上で前記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層され、順次積層される下部選択ゲート電極、メモリゲート電極、及び上部選択ゲート電極を含むゲート電極と、
前記第1領域において、前記下部選択ゲート電極及び前記メモリゲート電極を貫通し、前記第1方向に沿って延びる第1チャネル構造物と、
前記第1領域において、前記上部選択ゲート電極を貫通し、前記第1方向に沿って延び、前記第1チャネル構造物とそれぞれ連結される第2チャネル構造物と、
前記第2領域において、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延び、前記ゲート電極を前記回路配線ラインの一部と電気的に連結するコンタクトプラグを含み、
前記ゲート電極は、前記第1領域で第1厚さを有する第1ゲート電極及び前記第1領域で前記第1厚さよりも大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、
複数の前記第2ゲート電極が、前記コンタクトプラグのうち一つに共通に連結される、半導体装置。
【請求項2】
前記第2ゲート電極は前記上部選択ゲート電極を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1ゲート電極は、前記第1方向に垂直な第2方向に沿った端部領域で厚さが変更された形態を有し、
前記第2ゲート電極は、一定の厚さを有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1ゲート電極は、前記第1方向に垂直な第2方向に沿った端部領域で前記第2厚さを有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1ゲート電極は、前記端部領域において前記コンタクトプラグと連結される、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2厚さは、前記第1厚さの1.05倍~1.50倍の範囲である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2ゲート電極は互いに同じ長さに延びる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1ゲート電極及び前記第2ゲート電極は同じ物質を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1チャネル構造物と前記第2チャネル構造物は、水平方向において互いにシフトされる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記コンタクトプラグのそれぞれは、前記第1方向に沿って延びる垂直延長部及び前記垂直延長部から水平に延びて前記ゲート電極のうち一つと接触する少なくとも1つの水平延長部を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記複数の第2ゲート電極と連結された前記コンタクトプラグは、複数の水平延長部を含み、前記水平延長部の水平方向に沿った長さは互いに同一である、請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第2領域において、前記ゲート電極は、前記第1方向に沿ってレベルが低くなる第1段差構造及び前記第1方向に沿ってレベルが高くなる第2段差構造を有し、
前記コンタクトプラグは、前記第1段差構造を貫通するように配置される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項13】
プレート層と、
前記プレート層上で前記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極と、
前記ゲート電極の少なくとも一部を貫通し、前記第1方向に沿って延びるチャネル構造物と、
前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延び、前記ゲート電極と電気的に連結されるコンタクトプラグを含み、
前記ゲート電極は、第1厚さを有する第1ゲート電極及び前記第1厚さよりも大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、
前記ゲート電極のうち、前記第2ゲート電極を含む少なくとも2つのゲート電極が、前記コンタクトプラグのうち第1コンタクトプラグに共通に連結される、半導体装置。
【請求項14】
前記第1コンタクトプラグに連結される前記ゲート電極は、前記第1方向に垂直な第2方向において互いに同じ長さに延びる、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第1ゲート電極は、前記第1厚さよりも大きい第3厚さを有する領域を含み、
前記第2ゲート電極は、全体領域において前記第2厚さを有する、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第2ゲート電極は、ストリング選択トランジスタまたは消去トランジスタを成す、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項17】
前記第1ゲート電極は、メモリセルを成すゲート電極を含む、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記第1コンタクトプラグに連結される前記ゲート電極は、前記ゲート電極の積層構造物において最上部から順に配置されるゲート電極である、請求項13に記載の半導体装置。
【請求項19】
回路素子を含む第1半導体構造物、前記第1半導体構造物の一面上に配置され、第1及び第2領域を有する第2半導体構造物、及び前記回路素子と電気的に連結される入出力パッドを含む半導体保存装置と、
前記入出力パッドを介して前記半導体保存装置と電気的に連結され、前記半導体保存装置を制御するコントローラを含み、
前記第2半導体構造物は、
プレート層と、
前記プレート層上で前記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極と、
前記第1領域において、前記ゲート電極の少なくとも一部を貫通し、前記第1方向に沿って延びるチャネル構造物と、
前記第2領域において、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延び、前記ゲート電極と電気的に連結されるコンタクトプラグを含み、
前記ゲート電極は、前記第1領域で第1厚さを有する第1ゲート電極及び前記第1領域で前記第1厚さよりも大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、
前記ゲート電極のうち、前記第2ゲート電極を含む少なくとも2つのゲート電極が、側面を介して前記コンタクトプラグのうち第1コンタクトプラグと接触する、データ保存システム。
【請求項20】
前記第1コンタクトプラグに連結される前記ゲート電極は、前記第1コンタクトプラグの側面を囲むように配置される、請求項19に記載のデータ保存システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びこれを含むデータ保存システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
データ保存を必要とするデータ保存システムにおいて、高容量のデータを保存することができる半導体装置が求められている。これにより、半導体装置のデータ保存容量を増加させることができる方案が研究されている。例えば、半導体装置のデータ保存容量を増加させるための方法の一つとして、2次元的に配列されるメモリセルの代わりに3次元的に配列されるメモリセルを含む半導体装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題の一つは、量産性が向上した半導体装置を提供することである。
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題の一つは、量産性が向上した半導体装置を含むデータ保存システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な実施形態による半導体装置は、基板、上記基板上の回路素子、及び上記回路素子上の回路配線ラインを含む第1半導体構造物、及び上記第1半導体構造物上に配置され、第1及び第2領域を有する第2半導体構造物を含み、上記第2半導体構造物は、プレート層、上記プレート層上で上記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層され、順次積層される下部選択ゲート電極、メモリゲート電極、及び上部選択ゲート電極を含むゲート電極、上記第1領域において、上記下部選択ゲート電極及び上記メモリゲート電極を貫通し、上記第1方向に沿って延びる第1チャネル構造物、上記第1領域において、上記上部選択ゲート電極を貫通し、上記第1方向に沿って延びて上記第1チャネル構造物とそれぞれ連結される第2チャネル構造物、及び上記第2領域において、上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に沿って延び、上記ゲート電極を上記回路配線ラインの一部と電気的に連結するコンタクトプラグを含み、上記ゲート電極は、上記第1領域で第1厚さを有する第1ゲート電極、及び上記第1領域で上記第1厚さより大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、複数の上記第2ゲート電極が上記コンタクトプラグのうち1つに共通に連結されることができる。
【0006】
例示的な実施形態による半導体装置は、プレート層、上記プレート層上で上記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、上記ゲート電極の少なくとも一部を貫通し、上記第1方向に沿って延びるチャネル構造物、及び上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に沿って延び、上記ゲート電極と電気的に連結されるコンタクトプラグを含み、上記ゲート電極は、第1厚さを有する第1ゲート電極及び上記第1厚さより大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、上記ゲート電極のうち、上記第2ゲート電極を含む少なくとも2つのゲート電極が、上記コンタクトプラグのうち第1コンタクトプラグに共通に連結されることができる。
【0007】
例示的な実施形態によるデータ保存システムは、回路素子を含む第1半導体構造物、上記第1半導体構造物の一面上に配置され、第1及び第2領域を有する第2半導体構造物、及び上記回路素子と電気的に連結される入出力パッドを含む半導体保存装置、及び上記入出力パッドを介して上記半導体保存装置と電気的に連結され、上記半導体保存装置を制御するコントローラを含み、上記第2半導体構造物は、プレート層、上記プレート層上で上記プレート層の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極、上記第1領域において、上記ゲート電極の少なくとも一部を貫通し、上記第1方向に沿って延びるチャネル構造物、及び上記第2領域において、上記ゲート電極を貫通して上記第1方向に沿って延び、上記ゲート電極と電気的に連結されるコンタクトプラグを含み、上記ゲート電極は、上記第1領域で第1厚さを有する第1ゲート電極、及び上記第1領域で上記第1厚さより大きい第2厚さを有する第2ゲート電極を含み、上記ゲート電極のうち、上記第2ゲート電極を含む少なくとも2つのゲート電極が、側面を介して上記コンタクトプラグのうち第1コンタクトプラグと接触することができる。
【発明の効果】
【0008】
ゲート電極を貫通するコンタクトプラグに複数のゲート電極が共通に連結されるようにすることで、量産性が向上した半導体装置及びこれを含むデータ保存システムが提供されることができる。
【0009】
本発明の多様でありながらも有意義な利点及び効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な平面図である。
【
図2a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図2b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図3a】例示的な実施形態による半導体装置の一部領域を拡大して示す概略的な部分拡大図である。
【
図3b】例示的な実施形態による半導体装置の一部領域を拡大して示す概略的な部分拡大図である。
【
図4a】例示的な実施形態による半導体装置の一部領域を拡大して示す概略的な部分拡大図である。
【
図4b】例示的な実施形態による半導体装置の一部領域を拡大して示す概略的な部分拡大図である。
【
図5】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図6】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図7a】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図7b】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
【
図8】例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【
図9a】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9b】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9c】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9d】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9e】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9f】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9g】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9h】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9i】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図10a】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図10b】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図10c】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図10d】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図10e】例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11】例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ保存システムを概略的に示した図面である。
【
図12】例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ保存システムを概略的に示した斜視図である。
【
図13】例示的な実施形態による半導体パッケージを概略的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を以下のように説明する。
【0012】
図1は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な平面図であり、
図2a及び
図2bは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
図2a及び
図2bは、それぞれ
図1の切断線I-I’及びII-II’に沿った断面を示す。
【0013】
図3a~
図4bは、例示的な実施形態による半導体装置の一部領域を拡大して示す概略的な部分拡大図である。
図3aは、
図2aの「A」領域を拡大して示しており、
図3bは、
図2aの「B」領域を拡大して示しており、
図4aは、
図2bの「C」領域を拡大して示し、
図4bは、
図2bの「D」領域を拡大して示す。
【0014】
図1~
図4bを参照すると、半導体装置100は、基板201を含む第1半導体構造物である周辺回路領域PERI、及びプレート層101を含む第2半導体構造物であるメモリセル領域CELLを含むことができる。メモリセル領域CELLは周辺回路領域PERI上に配置されることができる。例示的な実施形態において、これとは逆にメモリセル領域CELLが周辺回路領域PERIの下に配置されることもできる。
【0015】
周辺回路領域PERIは、基板201、基板201内の不純物領域205及び素子分離層210、基板201上に配置された回路素子220、周辺領域絶縁層290、回路コンタクトプラグ270、及び回路配線ライン280を含むことができる。
【0016】
基板201は、x方向とy方向に延びる上面を有することができる。基板201には素子分離層210によって活性領域が定義されることができる。上記活性領域の一部には、不純物を含む不純物領域205が配置されることができる。基板201は、半導体物質、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体、またはII-VI族化合物半導体を含むことができる。基板201はバルクウエハまたはエピタキシャル層で提供されることもできる。
【0017】
回路素子220はプレーナ(planar)トランジスタを含むことができる。各回路素子220は、回路ゲート誘電層222、スペーサ層224、及び回路ゲート電極225を含むことができる。回路ゲート電極225の両側で基板201内にソース/ドレイン領域として不純物領域205が配置されることができる。
【0018】
周辺領域絶縁層290は基板201上で回路素子220上に配置されることができる。周辺領域絶縁層290は、互いに異なる工程段階で形成された複数の絶縁層を含むことができる。周辺領域絶縁層290は絶縁性物質からなることができる。
【0019】
回路コンタクトプラグ270及び回路配線ライン280は、回路素子220及び不純物領域205と電気的に連結される回路配線構造物を成すことができる。回路コンタクトプラグ270は円柱形状を有し、回路配線ライン280はライン形態を有することができる。回路コンタクトプラグ270及び回路配線ライン280によって回路素子220に電気信号が印加されることができる。図示されていない領域において、回路ゲート電極225にも回路コンタクトプラグ270が連結されることができる。回路配線ライン280は、回路コンタクトプラグ270と連結されることができ、ライン形態を有し、複数の層で配置されることができる。回路コンタクトプラグ270及び回路配線ライン280は導電性物質を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などを含むことができ、それぞれの構成は拡散防止層(diffusion barrier)をさらに含むこともできる。例示的な実施形態において、回路コンタクトプラグ270及び回路配線ライン280の層数は多様に変更されることができる。
【0020】
メモリセル領域CELLは、第1及び第2領域R1、R2を有し、ソース構造物SS、ソース構造物SS上に積層されたゲート電極130、ゲート電極130と交互に積層される層間絶縁層120、第1領域R1においてゲート電極130の積層構造物を貫通するように配置される第1チャネル構造物CH及び第2チャネル構造物SCH、ゲート電極130を貫通して延びる第1分離領域MS、ゲート電極130のうち、上部に配置された一部を貫通する第2分離領域US、及び第2領域R2においてゲート電極130と連結され、垂直に延びるコンタクトプラグ170を含むことができる。メモリセル領域CELLは、第2領域R2においてゲート電極130の下に配置される水平絶縁層110、プレート層101を貫通するように配置される基板絶縁層121、第2チャネル構造物SCH及びコンタクトプラグ170上のスタッド180、及びゲート電極130を覆うセル領域絶縁層190をさらに含むことができる。
【0021】
メモリセル領域CELLにおいて、第1領域R1は、ゲート電極130が垂直方向に積層され、第1チャネル構造物CHが配置される領域にメモリセルが配置される領域であることができる。第2領域R2は、ゲート電極130が互いに異なる長さに延びる領域であり、上記メモリセルを周辺回路領域PERIと電気的に連結するための領域に該当することができる。第2領域R2は、少なくとも一方向、例えばx方向において第1領域R1の少なくとも一端に配置されることができる。
【0022】
ソース構造物SSは、第1領域R1において順次積層されたプレート層101、第1水平導電層102、及び第2水平導電層104を含むことができる。但し、例示的な実施形態において、ソース構造物SSを成す導電層の個数は多様に変更されることができる。
【0023】
プレート層101はプレートの形態を有し、半導体装置100の共通ソースラインの少なくとも一部として機能することができる。プレート層101は、x方向とy方向に延びる上面を有することができる。プレート層101は導電性物質を含むことができる。例えば、プレート層101は、半導体物質、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体、またはII-VI族化合物半導体を含むことができる。例えば、IV族半導体はシリコン、ゲルマニウムまたはシリコン-ゲルマニウムを含むことができる。プレート層101は不純物をさらに含むことができる。プレート層101は、多結晶シリコン層などの多結晶半導体層またはエピタキシャル層として提供されることができる。
【0024】
第1及び第2水平導電層102、104は、第1領域R1でプレート層101の上面上に順次積層されて配置されることができる。第1水平導電層102は第2領域R2に延びず、第2水平導電層104は第2領域R2に延びることができる。第1水平導電層102は、半導体装置100の共通ソースラインの一部として機能することができ、例えば、プレート層101と共に共通ソースラインとして機能することができる。
図4bに示されたように、第1水平導電層102は、チャネル層140の周りにおいてチャネル層140と直接連結されることができる。第2水平導電層104は、第1水平導電層102及び水平絶縁層110が配置されない第2領域R2の一部領域でプレート層101と接触することができる。
【0025】
第1及び第2水平導電層102、104は、半導体物質を含むことができ、例えば多結晶シリコンを含むことができる。この場合、少なくとも第1水平導電層102は、プレート層101と同じ導電型の不純物でドーピングされた層であることができ、第2水平導電層104はドーピングされた層であるか、または第1水平導電層102から拡散した不純物を含む層であることができる。但し、第2水平導電層104の物質は、半導体物質に限定されず、絶縁層に代替することも可能である。
【0026】
水平絶縁層110は、第2領域R2の少なくとも一部で第1水平導電層102と同一レベルでプレート層101上に配置されることができる。水平絶縁層110は、プレート層101の第2領域R2上に交互に積層された第1及び第2水平絶縁層111、112を含むことができる。水平絶縁層110は、半導体装置100の製造工程で一部が第1水平導電層102に置換(replancement)された後に残存する層であることができる。
【0027】
水平絶縁層110は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。第1水平絶縁層111と第2水平絶縁層112は互いに異なる絶縁物質を含むことができる。例えば、第1水平絶縁層111は層間絶縁層120と同じ物質からなり、第2水平絶縁層112は層間絶縁層120とは異なる物質からなることができる。
【0028】
基板絶縁層121は、第2領域R2の一部において、プレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104を貫通するように配置されることができる。基板絶縁層121は、第1領域R1にもさらに配置されることができ、例えば、メモリセル領域CELLから周辺回路領域PERIに延びる貫通ビアが配置される領域に配置されることができる。基板絶縁層121の上面は、第2水平導電層104の上面と共面(coplanar)をなすことができる。基板絶縁層121は、絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0029】
ゲート電極130は、プレート層101上に垂直方向に離隔して積層されて層間絶縁層120と共に積層構造物を成すことができる。上記積層構造物は垂直方向に積層された下部及び上部積層構造物を含むことができる。但し、実施形態によって、上記積層構造物は単一積層構造物からなることもできる。
【0030】
ゲート電極130は、ストリング選択トランジスタを成す第1上部ゲート電極(130U1:130U1_1、130U1_2、130U1_3)、消去トランジスタを成す第2上部ゲート電極130U2、第1ダミーゲート電極130D1、複数のメモリセルを成すメモリゲート電極130M、第2ダミーゲート電極130D2、消去トランジスタを成す第1下部ゲート電極130L1、及び接地選択トランジスタを成す第2下部ゲート電極130L2を含むことができる。半導体装置100の容量に応じてメモリセルを成すメモリゲート電極130Mの個数が決定されることができる。第1上部ゲート電極130U1及び第2下部ゲート電極130L2は、それぞれ上部選択ゲート電極及び下部選択ゲート電極とも呼ばれることができる。本実施形態において、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3は3つからなり、x方向に沿って互いに同じ長さに延びることができる。実施形態によって、第2上部ゲート電極130U2、第1及び第2下部ゲート電極130L1、130L2、及び第1及び第2ダミーゲート電極130D1、130D2はそれぞれ1~4つまたはそれ以上であることができ、メモリゲート電極130Mと同一または異なる構造を有することができる。
【0031】
一部実施形態において、第1上部ゲート電極130U1と第2上部ゲート電極130U2の位置が互いに変わるか、第1下部ゲート電極130L1と第2下部ゲート電極130L2の位置が互いに変わることができる。一部実施形態において、第2上部ゲート電極130U2及び/または第1下部ゲート電極130L1は省略されることもできる。一部実施形態において、ダミーゲート電極はさらに配置されることができる。
【0032】
ゲート電極130は、第1領域R1上に垂直方向に互いに離隔して積層され、第1領域R1から第2領域R2に互いに異なる長さに延びてゲートパッド領域GPで階段状の段差構造を成すことができる。
図2aに示されたように、ゲート電極130は、ゲートパッド領域GPで上部から所定の深さまで除去された形態を有することができ、ゲートパッド領域GPは互いに異なる深さを有することができる。ゲートパッド領域GPは、x方向に沿って第1領域R1から離れるほど深さが増加する形態を有することができる。
【0033】
ゲート電極130は、各ゲートパッド領域GPにおいてx方向に沿って非対称的な形態で第1及び第2段差構造を形成することができる。上記第1段差構造は、第1領域R1に比較的隣接し、x方向に沿ってレベルが低くなる階段構造であり、上記第2段差構造は、第1領域R1に比較的離れて位置し、x方向に沿ってレベルが高くなる階段構造であることができる。例えば、各ゲートパッド領域GPにおいて、上記第1段差構造の傾斜は、上記第2段差構造の傾斜よりも小さいことができる。但し、一部実施形態において、上記第1及び第2段差構造は互いに対称的な形態を有することもできる。上記第1段差構造でゲート電極130はコンタクトプラグ170と連結され、上記第2段差構造でゲート電極130はコンタクトプラグ170と連結されないダミー領域またはダミー構造物を成すことができる。
【0034】
図2aに示されたように、ゲートパッド領域GPの上記ダミー構造物の最上面の高さは互いに同一であることができるが、これに限定されない。一部実施形態において、上記ダミー構造物の最上面の高さは、第1領域R1からx方向に沿って離れながら低くなることができる。実施形態において、段差構造の具体的な形状、各段差構造を成すゲート電極130の個数などは、
図2aに示された形態に限定されない。ゲート電極130は、y方向でも互いに段差構造を有するように配置されることができる。
【0035】
上記第1段差構造によって、ゲート電極130は、下部のゲート電極130が上部のゲート電極130より長く延びて、層間絶縁層120から上部に露出するコンタクト領域130Pをそれぞれ有することができる。ゲート電極130は、端部領域であるコンタクト領域130Pにおいてコンタクトプラグ170とそれぞれ連結されることができる。第1上部ゲート電極130U1を除いたゲート電極130は、コンタクト領域130Pで厚さが増加した形態を有することができる。
【0036】
ゲート電極130は、互いに異なる厚さを有する第1及び第2ゲート電極を含むことができる。上記第1ゲート電極は、ゲート電極130のうち、第1上部ゲート電極130U1を除いたゲート電極130であることができる。上記第2ゲート電極は、ゲート電極130の積層構造物で最上部に配置された第1上部ゲート電極130U1であることができる。
【0037】
図3a及び
図3bに示されたように、上記第1ゲート電極は、第1領域R1を含んで、上面上に他のゲート電極130が配置された領域で第1厚さT1を有することができる。上記第1ゲート電極は、コンタクト領域130Pで厚さが変更されて、第1厚さT1よりも大きい第2厚さT2を有することができる。上記第2ゲート電極は、第1及び第2領域R1、R2を含む全体領域で一定の厚さを有することができ、第1厚さT1よりも大きい第3厚さT3を有することができる。第3厚さT3は、第1厚さT1より大きく第2厚さT2と実質的に同一であるか、第2厚さT2よりも大きいことができる。例えば、第3厚さT3は、第1厚さT1の約1.05倍以上であることができ、例えば、約1.05倍~約1.50倍の範囲であることができる。
【0038】
上記第2ゲート電極である第1上部ゲート電極130U1は、第3厚さT3を有しながら同じ長さに延びることができる。上記第2ゲート電極は、側面を介して1つのコンタクトプラグ170に共通に連結されることができる。これについては、下記のコンタクトプラグ170に対する説明においてさらに詳細に説明する。
【0039】
ゲート電極130は、金属物質、例えばタングステン(W)を含むことができる。実施形態によって、ゲート電極130は多結晶シリコンまたは金属シリサイド物質を含むことができる。ゲート電極130は、全体が同一物質を含むことができる。例示的な実施形態において、ゲート電極130は拡散防止膜(diffusion barrier)をさらに含むことができ、例えば上記拡散防止膜はタングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、チタン窒化物(TiN)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0040】
層間絶縁層120は、ゲート電極130の間に配置されることができる。層間絶縁層120もゲート電極130と同様に、プレート層101の上面に垂直な方向で互いに離隔してx方向に延びるように配置されることができる。層間絶縁層120は、シリコン酸化物またはシリコン窒化物などの絶縁性物質を含むことができる。
【0041】
犠牲絶縁層118は、ゲート電極130の外側で層間絶縁層120と交互に積層されてモールド構造物を成すことができる。犠牲絶縁層118は、プレート層101及び基板絶縁層121上に配置されることができる。犠牲絶縁層118は、第1上部ゲート電極130U1を除いたゲート電極130と同一高さレベルで同一厚さで位置し、ゲート電極130と側面が接するように配置されることができる。犠牲絶縁層118は、層間絶縁層120と交互に積層され、例えば、貫通ビアが配置される貫通絶縁領域を成すことができる。犠牲絶縁層118は、下部の基板絶縁層121と同一または異なる幅で配置されることができる。犠牲絶縁層118は、層間絶縁層120とは異なる絶縁物質からなることができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0042】
第1チャネル構造物CHは、第1上部ゲート電極130U1を除いたゲート電極130を貫通してz方向に延び、プレート層101と連結されることができる。第1チャネル構造物CHは、第2チャネル構造物SCHと共にそれぞれ1つのメモリセルストリングを成し、第1領域R1でプレート層101上に行と列を成しながら互いに離隔して配置されることができる。第1チャネル構造物CHは、x-y平面において、格子縞を形成するように配置されるか、一方向において千鳥状に配置されることができる。第1チャネル構造物CHは柱状を有し、プレート層101に近いほど狭くなる傾斜した側面を有することができる。第1チャネル構造物CHのうち、第1領域R1の端部に配置された第1チャネル構造物CHを含む少なくとも一部はダミーチャネル構造物であることができる。
【0043】
第1チャネル構造物CHは、垂直方向に積層された下部及び上部チャネル構造物CH1、CH2を含むことができる。第1チャネル構造物CHは、下部チャネル構造物CH1と上部チャネル構造物CH2が連結された形態を有することができ、連結領域において幅の差異による折り曲げ部を有することができる。但し、実施形態によって、z方向に沿って積層されるチャネル構造物の個数は多様に変更されることができる。
【0044】
第1チャネル構造物CHのそれぞれは、下部チャネルホール内に配置されたチャネル層140、ゲート誘電層145、チャネル埋め込み絶縁層147、及びチャネルパッド149を含むことができる。
図4bの拡大図に示されたように、チャネル層140は、内部のチャネル埋め込み絶縁層147を囲む環状(annular)で形成されることができるが、実施形態によって、チャネル埋め込み絶縁層147なしに円柱または角柱などの柱状を有することもできる。チャネル層140は、下部で第1水平導電層102と連結されることができる。チャネル層140は、多結晶シリコンまたは単結晶シリコンなどの半導体物質を含むことができる。
【0045】
ゲート誘電層145は、ゲート電極130とチャネル層140との間に配置されることができる。具体的に示してはいないが、ゲート誘電層145はチャネル層140から順次積層されたトンネリング層、電荷保存層、及びブロッキング層を含むことができる。上記トンネリング層は、電荷を上記電荷保存層にトンネリングさせることができ、例えば、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)またはこれらの組み合わせを含むことができる。上記電荷保存層は電荷トラップ層またはフローティングゲート導電層であることができる。上記ブロッキング層は、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)、高誘電率(high-k)誘電物質、またはこれらの組み合わせを含むことができる。例示的な実施形態において、ゲート誘電層145の少なくとも一部は、ゲート電極130に沿って水平方向に延びることができる。
【0046】
チャネルパッド149は、上部の第2チャネル構造物CH2の上端にのみ配置されることができる。チャネルパッド149は、例えばドーピングされた多結晶シリコンを含むことができる。
【0047】
下部チャネル構造物CH1と上部チャネル構造物CH2との間でチャネル層140、ゲート誘電層145、及びチャネル埋め込み絶縁層147が互いに連結された状態であることができる。下部チャネル構造物CH1と上部チャネル構造物CH2との間には、比較的に厚さが厚い層間絶縁層120が配置されることができる。但し、層間絶縁層120のそれぞれの厚さは、実施形態において多様に変更されることができる。
【0048】
第2チャネル構造物SCHは、第1上部ゲート電極130U1を貫通してz方向に延び、第1チャネル構造物CHとそれぞれ連結されることができる。第2チャネル構造物SCHは、第1チャネル構造物CH上にそれぞれ配置され、第1チャネル構造物CHから水平方向に沿ってシフトして配置されることができるが、これに限定されない。
【0049】
第2チャネル構造物SCHは、それぞれは、上部チャネルホール内に配置された上部チャネル層150、上部ゲート誘電層155、上部チャネル埋め込み絶縁層157、及び上部チャネルパッド159を含むことができ、上記上部チャネルホールの下に配置された連結パッド151をさらに含むことができる。
図4a内の拡大図に示されたように、上部チャネル層150は、内部の上部チャネル埋め込み絶縁層157を囲む環状(annular)に形成されることができる。上部チャネル層150は下部で連結パッド151と連結されることができ、連結パッド151を介して第1チャネル構造物CHのチャネル層140と電気的に連結されることができる。
【0050】
上部チャネル層150、上部ゲート誘電層155、上部チャネル埋め込み絶縁層157、及び上部チャネルパッド159の物質に対する説明は、上述したチャネル層140、ゲート誘電層145、チャネル埋め込み絶縁層147、及びチャネルパッド149のそれぞれに対する説明が同様に適用されることができる。連結パッド151は導電性物質を含むことができ、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。
【0051】
第1分離領域MSは、ゲート電極130の少なくとも一部を貫通してx方向に沿って延びるように配置されることができる。
図1に示されたように、第1分離領域MSは互いに平行に配置されることができる。第1分離領域MSは、プレート層101上に積層されたゲート電極130を貫通し、下の第1及び第2水平導電層102、104をさらに貫通して、プレート層101と連結されることができる。一部実施形態において、第1分離領域MSは、第1上部ゲート電極130U1を除いたゲート電極130を貫通するように配置されることもできる。分離領域MSの一部は、第1領域R1及び第2領域R2に沿って一方に延び、他の一部は第2領域R2の一部までのみ延びるか、第1領域R1及び第2領域R2において断続的に配置されることができる。但し、実施形態において、第1分離領域MSの配置形態、個数などは、
図1に示されたものに限定されない。
【0052】
第1分離領域MSにはゲート分離絶縁層105がそれぞれ配置されることができる。ゲート分離絶縁層105は、高いアスペクト比によりプレート層101に向かって幅が減少する形状を有することができる。ゲート分離絶縁層105は絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0053】
第2分離領域USは、
図1に示されたように、互いに隣接する第1分離領域MSの間で、x方向に延びることができる。第2分離領域USは、第2領域R2の一部と第1領域R1に配置されることができる。第2分離領域USは、ゲート電極130のうち最上部に配置された第1上部ゲート電極130U1を貫通することができる。第2分離領域USは、
図2bに示されたように、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3をy方向で分割することができる。
【0054】
第2分離領域USは、上部分離絶縁層103をそれぞれ含むことができる。上部分離絶縁層103は絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0055】
コンタクトプラグ170は、第2領域R2で最上部に置かれるゲート電極130のコンタクト領域130Pと連結されることができる。コンタクトプラグ170は、セル領域絶縁層190の少なくとも一部を貫通し、上部に露出したゲート電極130のコンタクト領域130Pのそれぞれと連結されることができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト領域130Pの下でゲート電極130を貫通し、第2水平導電層104、水平絶縁層110、及びプレート層101を貫通して、周辺回路領域PERI内の回路配線ライン280と連結されることができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト絶縁層160によってコンタクト領域130Pの下のゲート電極130と離隔することができる。コンタクトプラグ170は、基板絶縁層121によってプレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104と離隔することができる。
【0056】
図3a及び
図3bに示されたように、コンタクトプラグ170のそれぞれは、コンタクト領域130Pで水平に拡張した形態を有することができる。コンタクトプラグ170は、z方向に沿って延びる垂直延長部170V及び垂直延長部170Vから水平に延びてゲート電極130と接触する水平延長部170Hを含むことができる。水平延長部170Hは、垂直延長部170Vの周りに沿って配置され、ゲート電極130によって全体側面が囲まれることができる。垂直延長部170Vの側面から水平延長部170Hの端部まで第1寸法D1に延びることができる。第1寸法D1は、垂直延長部170Vの側面からコンタクト絶縁層160の外側面までの第2寸法D2より小さいことができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト絶縁層160によって、コンタクト領域130Pの下のゲート電極130、すなわち電気的に連結されないゲート電極130と離隔することができる。
【0057】
図3aに示されたように、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3と連結されるコンタクトプラグ170は、3つの第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3と共通に物理的及び電気的に連結されることができる。上述したように、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3は比較的に大きい第3厚さT3を有するため、半導体装置100の製造工程中に1つのコンタクトプラグ170に共通に連結されることができる。これによって、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3と連結されるコンタクトプラグ170は、3つの水平延長部170Hを含むことができる。3つの水平延長部170Hは、水平方向において互いに同じ長さに延びることができる。例えば、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3はストリング選択トランジスタを成すことができ、1つのメモリセルストリングで共通した電気信号が印加されることができる。一部実施形態において、第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3は消去トランジスタを成すこともできる。
【0058】
コンタクトプラグ170は、導電性物質、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、及びこれらの合金の少なくとも1つを含むことができる。一部実施形態において、コンタクトプラグ170は、側面及び底面に沿って延びるバリア層を含むか、または内部にエアギャップを有することもできる。
【0059】
コンタクト絶縁層160は、コンタクト領域130Pの下でコンタクトプラグ170の各側面を囲むように配置されることができる。コンタクト絶縁層160は、コンタクトプラグ170のそれぞれの周りにおいて、z方向に沿って互いに離隔して配置されることができる。コンタクト絶縁層160は、ゲート電極130とそれぞれ実質的に同じレベルに配置されることができる。コンタクト絶縁層160は絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0060】
スタッド180は、メモリセル領域CELL内のメモリセルと電気的に連結されるセル配線構造物を構成することができる。スタッド180は、第2チャネル構造物SCH及びコンタクトプラグ170と連結され、第1及び第2チャネル構造物CH、SCH及びゲート電極130と電気的に連結されることができる。スタッド180はプラグの形態で示されているが、これに限定されず、ライン形態を有することもできる。例示的な実施形態において、上記セル配線構造物を構成するプラグ及び配線ラインの個数は多様に変更されることができる。スタッド180は金属を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などを含むことができる。
【0061】
セル領域絶縁層190は、ゲート電極130の積層構造物及びコンタクトプラグ170などを覆うように配置されることができる。セル領域絶縁層190は、絶縁性物質からなることができ、複数の絶縁層からなることもできる。
【0062】
図5及び
図6は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
図5及び
図6は、それぞれ
図2aに対応する断面を示す。
【0063】
図5を参照すると、半導体装置100aにおいて、第1上部ゲート電極(130U1:130U1_1、130U1_2)は2つのゲート電極からなり、x方向に沿って互いに同じ長さに延びることができる。第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2は、1つのコンタクトプラグ170に共通に連結されることができる。
【0064】
第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2は、第1及び第2領域R1、R2の全体で第3厚さT3を有することができる。第3厚さT3は、他のゲート電極130の第1領域R1における第1厚さT1よりも大きいことができる。
【0065】
一部実施形態において、第1上部ゲート電極130U1のうち下部の第1上部ゲート電極130U1_2は、第1及び第2領域R1、R2の全体で第3厚さT3を有し、上部の第1上部ゲート電極130U1_1は、第1領域R1では第1厚さT1を有し、端部領域のみで第3厚さT3を有することもできる。この場合、上部の第1上部ゲート電極130U1_1の形状は、メモリゲート電極130Mの形状と類似することができる。
【0066】
例示的な実施形態において、1つのコンタクトプラグ170に共通に連結される第1上部ゲート電極130U1の個数は多様に変更されることができる。一部実施形態において、第1上部ゲート電極130U1に追加して、第2上部ゲート電極130U2及び/または第1ダミーゲート電極130D1が上記1つのコンタクトプラグ170にさらに連結されることもできる。
【0067】
図6を参照すると、半導体装置100bにおいて、ゲート電極130は、1つの第1上部ゲート電極130U1及び3つの第2上部ゲート電極(130U2:130U2_1、130U2_2、130U2_3)を含むことができ、第2チャネル構造物SCHは、1つの第1上部ゲート電極130U1を貫通するように配置されることができる。半導体装置100bは、第1上部ゲート電極130U1と連結される上部コンタクトプラグ175をさらに含むことができる。
【0068】
第2上部ゲート電極130U2_1、130U2_2、130U2_3は3つからなり、x方向に沿って互いに同じ長さに延びることができる。第2上部ゲート電極130U2_1、130U2_2、130U2_3は、1つのコンタクトプラグ170に共通に連結され、同じ電気信号が同時に印加されることができる。例示的な実施形態において、第2上部ゲート電極130U2を成すゲート電極の個数は多様に変更されることができる。
【0069】
第2上部ゲート電極130U2_1、130U2_2、130U2_3のうち、下に配置される2つの第2上部ゲート電極130U2_2、130U2_3は、第1及び第2領域R1、R2の全体で第3厚さT3を有することができる。第3厚さT3は、他のゲート電極130の第1領域R1における第1厚さT1よりも大きいことができる。最上部の第2上部ゲート電極130U2_1は、第1領域R1では第1厚さT1を有し、端部領域のみで第3厚さT3を有することができる。但し、一部実施形態において、最上部の第2上部ゲート電極130U2_1も全体領域で第3厚さT3を有することができる。
【0070】
第1上部ゲート電極130U1は第4厚さT4を有することができ、第4厚さT4は第1厚さT1と同一またはそれよりも大きいことができるが、これに限定されない。一部実施形態において、第4厚さT4は第3厚さT3よりも大きいことができるが、これに限定されない。
【0071】
上部コンタクトプラグ175は、第1上部ゲート電極130U1と連結され、第1上部ゲート電極130U1の下のゲート電極130を貫通しないように、第1上部ゲート電極130U1の下面より上に配置されることができる。上部コンタクトプラグ175は、第1上部ゲート電極130U1を上面から一部リセスするように配置されることができる。一部実施形態において、上部コンタクトプラグ175は、第1上部ゲート電極130U1を貫通して第1上部ゲート電極130U1の下の層間絶縁層120内に下端が位置することもできる。
【0072】
図7a及び
図7bは、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図及び部分拡大図である。
図7aは
図2aに対応する断面を示し、
図7bは
図4bに対応する領域を示す。
【0073】
図7aを参照すると、半導体装置100cは、第2チャネル構造物SCH(
図2a参照)を含まず、第1チャネル構造物CHのみを含むことができる。第1チャネル構造物CHは、第1上部ゲート電極130U1を含んでゲート電極130の全体を貫通するように配置されることができる。
【0074】
第1上部ゲート電極130U1を含むゲート電極130の厚さに対する説明は、
図1~
図4bを参照して上述した説明が同様に適用されることができる。但し、一部実施形態において、第1上部ゲート電極130U1のうち、最上部の第1上部ゲート電極130U1_1は、第1領域R1では第1厚さT1を有し、端部領域のみで第3厚さT3を有し、厚さが増加される形態を有することもできる。
【0075】
図7bを参照すると、半導体装置100dは、
図4bの実施形態とは異なり、プレート層101上の第1及び第2水平導電層102、104を含まないことができる。また、チャネル構造物CHdは、エピタキシャル層109をさらに含むことができる。
【0076】
エピタキシャル層109は、チャネル構造物CHdの下端でプレート層101上に配置され、プレート層101と共にソース構造物SSを成すことができる。エピタキシャル層109は、少なくとも1つのゲート電極、例えば、第2下部ゲート電極130L2の側面に配置されることができる。エピタキシャル層109は、プレート層101がリセスされた領域に配置されることができる。エピタキシャル層109の下面の高さは、第2下部ゲート電極130L2の上面より高く、第1下部ゲート電極130L1の下面より低いことができるが、図示されたものに限定されない。エピタキシャル層109は、上面を介してチャネル層140と連結されることができる。エピタキシャル層109と隣接する下部ゲート電極130Lとの間にはゲート絶縁層141がさらに配置されることができる。
【0077】
このようなチャネル構造物CHdの形態は他の実施形態にも適用可能である。
【0078】
図8は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【0079】
図8を参照すると、半導体装置100eは、ウエハボンディング方式で接合された第1半導体構造物S1及び第2半導体構造物S2を含むことができる。
【0080】
第1半導体構造物S1については、
図1~
図2bを参照して上述した周辺回路領域PERIに対する説明が適用されることができる。但し、第1半導体構造物S1は、ボンディング構造物である、第1ボンディングビア295、第1ボンディング金属層298、第1ボンディング絶縁層299をさらに含むことができる。第1ボンディングビア295は、最上部の回路配線ライン280の上部に配置され、回路配線ライン280と連結されることができる。第1ボンディング金属層298は、少なくとも一部が第1ボンディングビア295上で第1ボンディングビア295と連結されることができる。第1ボンディング金属層298は、第2半導体構造物S2の第2ボンディング金属層198と連結されることができる。ボンディング金属層298は、第2ボンディング金属層198と共に第1半導体構造物S1と第2半導体構造物S2との接合による電気的連結経路を提供することができる。第1ボンディング金属層298の一部は、下部の回路配線ライン280と連結されず、ボンディングのためにのみ配置されることができる。第1ボンディングビア295及び第1ボンディング金属層298は、導電性物質、例えば、銅(Cu)を含むことができる。第1ボンディング絶縁層299は、第1ボンディング金属層298の周りに配置されることができる。第1ボンディング絶縁層299は、第1ボンディング金属層298の拡散防止層として機能することもでき、例えば、SiN、SiON、SiCN、SiOC、SiOCN、及びSiOの少なくとも1つを含むことができる。
【0081】
第2半導体構造物S2については、他に説明がない場合、
図1~
図4bを参照して上述したメモリセル領域CELLに対する説明が適用されることができる。第2半導体構造物S2は、セル配線構造物であるセル配線ライン185をさらに含むことができ、ボンディング構造物である第2ボンディングビア195、第2ボンディング金属層198、及び第2ボンディング絶縁層199をさらに含むことができる。第2半導体構造物S2は、プレート層101の上面を覆うパッシベーション層106、及びコンタクトプラグ170とプレート層101との間に配置される上部絶縁層161をさらに含むことができる。
【0082】
セル配線ライン185はスタッド180と連結されることができる。但し、実施形態において、セル配線構造物を成すプラグ及び配線ラインの層数及び配置形態は多様に変更されることができる。セル配線ライン185は導電性物質からなることができ、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、及び銅(Cu)の少なくとも1つを含むことができる。
【0083】
第2ボンディングビア195及び第2ボンディング金属層198は、最下部のセル配線ライン185の下に配置されることができる。第2ボンディングビア195はセル配線ライン185と第2ボンディング金属層198を連結し、第2ボンディング金属層198は第1半導体構造物S1の第1ボンディング金属層298と接合されることができる。第2ボンディング絶縁層199は、第1半導体構造物S1の第1ボンディング絶縁層299とボンディングされて連結されることができる。第2ボンディングビア195及び第2ボンディング金属層198は、導電性物質、例えば銅(Cu)を含むことができる。第2ボンディング絶縁層199は、例えば、SiO、SiN、SiCN、SiOC、SiON、及びSiOCNの少なくとも一つを含むことができる。
【0084】
第1及び第2半導体構造物S1、S2は、第1ボンディング金属層298と第2ボンディング金属層198の接合及び第1ボンディング絶縁層299と第2ボンディング絶縁層199の接合によってボンディングされることができる。第1ボンディング金属層298と第2ボンディング金属層198の接合は、例えば、銅(Cu)-銅(Cu)ボンディングであることができ、第1ボンディング絶縁層299と第2ボンディング絶縁層199の接合は、例えばSiCN-SiCNボンディングのような誘電体-誘電体ボンディングであることができる。第1及び第2半導体構造物S1、S2は、銅(Cu)-銅(Cu)ボンディング及び誘電体-誘電体ボンディングを含むハイブリッドボンディングによって接合されることができる。
【0085】
パッシベーション層106は、プレート層101の上面上に配置されることができ、半導体装置100eを保護することができる。上部絶縁層161は、コンタクトプラグ170とプレート層101との間に配置されることができる。上部絶縁層161はコンタクトプラグ170の上端を覆い、プレート層101の下面に沿って延びることができる。但し、例示的な実施形態において、上部絶縁層161は、コンタクトプラグ170をプレート層101と電気的に分離する範囲内で、配置形態が多様に変更されることができる。一部実施形態において、上部絶縁層161は、コンタクトプラグ170の周りにおいて
図2bの基板絶縁層121のような形態で配置されることもできる。パッシベーション層106及び上部絶縁層161は、絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及びシリコン炭化物の少なくとも1つを含むことができ、実施形態によって複数の絶縁層からなることもできる。
【0086】
図9a~
図10eは、例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
図9a~
図9iは、それぞれ
図2aに対応する断面を示し、
図10a~
図10eはそれぞれ
図3aに対応する領域を示す。
【0087】
図9aを参照すると、基板201上に周辺回路領域PERIを成す回路素子220、回路配線構造物、及び周辺領域絶縁層290を形成することができる。
【0088】
まず、基板201内に素子分離層210を形成し、基板201上に回路ゲート誘電層222及び回路ゲート電極225を順次形成することができる。素子分離層210は、例えば、シャロートレンチアイソレーション(shallow trench isolation、STI)工程によって形成されることができる。回路ゲート誘電層222と回路ゲート電極225は、原子層堆積(Atomic Layer Deposition、ALD)または化学気相成長(Chemical Vapor Deposition、CVD)を用いて形成されることができる。回路ゲート誘電層222はシリコン酸化物で形成され、回路ゲート電極225は多結晶シリコンまたは金属シリサイド層の少なくとも1つで形成されることができるが、これに限定されない。次に、回路ゲート誘電層222と回路ゲート電極225の両側壁にスペーサ層224、及び不純物領域205を形成することができる。実施形態によって、スペーサ層224は複数の層からなることもできる。不純物領域205は、イオン注入工程を行って形成することができる。
【0089】
上記回路配線構造物のうち、回路コンタクトプラグ270は、周辺領域絶縁層290を一部形成した後、一部をエッチングして除去し、導電性物質を埋め込むことで形成することができる。回路配線ライン280は、例えば、導電性物質を堆積させた後、これをパターニングすることで形成することができる。
【0090】
周辺領域絶縁層290は、複数個の絶縁層からなることができる。周辺領域絶縁層290は、上記回路配線構造物を形成する各段階において一部になることができる。これにより、周辺回路領域PERIが形成されることができる。
【0091】
図9bを参照すると、周辺回路領域PERI上に、メモリセル領域CELLが提供されるプレート層101、水平絶縁層110、第2水平導電層104、及び基板絶縁層121を形成し、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層して下部積層構造物を形成し、第1チャネル犠牲層116aを形成することができる。
【0092】
プレート層101は、周辺領域絶縁層290上に形成されることができる。プレート層101は、例えば、多結晶シリコンからなることができ、CVD工程によって形成することができる。プレート層101を成す多結晶シリコンは不純物を含むことができる。
【0093】
水平絶縁層110を成す第1及び第2水平絶縁層111、112は、交互にプレート層101上に積層されることができる。水平絶縁層110は、後続工程によって一部が
図2bの第1水平導電層102に置換される層であることができる。第1水平絶縁層111は、第2水平絶縁層112とは異なる物質を含むことができる。例えば、第1水平絶縁層111は層間絶縁層120と同じ物質からなり、第2水平絶縁層112は後続の犠牲絶縁層118と同じ物質からなることができる。水平絶縁層110は、一部領域、例えば第2領域R2において、一部がパターニング工程によって除去されることができる。
【0094】
第2水平導電層104は、水平絶縁層110上に形成され、水平絶縁層110が除去された領域でプレート層101と接触されることができる。
【0095】
基板絶縁層121は、コンタクトプラグ170(
図2a参照)が配置される領域を含む一部の領域において、プレート層101を貫通するように形成されることができる。基板絶縁層121は、プレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104の一部を除去した後、絶縁物質を埋め込むことで形成することができる。上記絶縁物質の埋め込み後、化学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing、CMP)工程を用いて平坦化工程をさらに行うことができる。これにより、基板絶縁層121の上面は、第2水平導電層104の上面と実質的に共面を成すことができる。
【0096】
次に、上記下部積層構造物は、第1チャネル構造物CH(
図2a参照)の下部チャネル構造物CH1(
図2a参照)が配置される高さで、第2水平導電層104及び基板絶縁層121上に形成されることができる。
【0097】
犠牲絶縁層118は、後続工程によって少なくとも一部がゲート電極130(
図2a参照)に置換される層であることができる。犠牲絶縁層118は、層間絶縁層120とは異なる物質からなることができ、層間絶縁層120に対して特定のエッチング条件でエッチング選択性を有してエッチングされ得る物質で形成されることができる。例えば、層間絶縁層120は、シリコン酸化物及びシリコン窒化物の少なくとも1つからなることができ、犠牲絶縁層118は、シリコン、シリコン酸化物、シリコン炭化物及びシリコン窒化物の中から選択される層間絶縁層120とは異なる物質からなることができる。実施形態において、層間絶縁層120の厚さはすべて同一でないことができる。層間絶縁層120及び犠牲絶縁層118の厚さ及び構成する膜の個数は、図示されたものから多様に変更されることができる。
【0098】
第1チャネル犠牲層116aは、第1領域R1において下部チャネル構造物CH1に対応する位置に形成されることができる。第1チャネル犠牲層116aは、上記下部積層構造物を貫通するように下部チャネルホールを形成した後、上記下部チャネルホールに第1チャネル犠牲層116aを成す物質を堆積させて平坦化工程を行うことで形成されることができる。第1チャネル犠牲層116aは、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。
【0099】
図9cを参照すると、上記下部積層構造物上に上部積層構造物を成す犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層し、ゲートパッド領域GP及び第2チャネル犠牲層116bを形成することができる。
【0100】
本段階では、第1チャネル構造物CH(
図2a参照)の上部チャネル構造物CH2(
図2a参照)が配置される高さで、上記下部積層構造物上に上記上部積層構造物を形成することができる。
【0101】
ゲートパッド領域GPは、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120に対するフォトリソグラフィ工程及びエッチング工程を繰り返して行うことで形成することができる。ゲートパッド領域GPは第2領域R2に形成され、上部の犠牲絶縁層118が下部の犠牲絶縁層118よりも短く延びる領域を含むように形成されることができる。各ゲートパッド領域GPにおいて、複数の犠牲絶縁層118の上面及び端部が上部に露出するように互いに非対称な段差構造が形成されることができる。但し、実施形態において、ゲートパッド領域GPの具体的な形態は多様に変更されることができる。
【0102】
ゲートパッド領域GPの上記段差構造上に犠牲絶縁層118をさらに形成して、各領域において最上部に位置する犠牲絶縁層118が比較的厚い厚さを有する予備コンタクト領域118Pを形成することができる。予備コンタクト領域118Pは、段差構造の傾斜が比較的緩やかな左側の段差構造、すなわち第1段差構造に形成され、段差構造の傾斜が比較的急激な右側の段差構造、すなわち第2段差構造には形成されないことができる。但し、一部実施形態において、予備コンタクト領域118Pは、上記第1及び第2段差構造の全てに形成されることもできる。
【0103】
第2チャネル犠牲層116bは、第1領域R1において上部チャネル構造物CH2に対応する位置に形成されることができる。第2チャネル犠牲層116bは、第1チャネル犠牲層116aとそれぞれ連結されるように形成されることができる。第2チャネル犠牲層116bは、第1チャネル犠牲層116aと同じ物質、例えば、多結晶シリコンを堆積させることで形成されることができる。
【0104】
図9dを参照すると、上記下部積層構造物及び上記上部積層構造物を貫通する第1チャネル構造物CHを形成することができる。
【0105】
まず、上記下部積層構造物及び上記上部積層構造物を覆うセル領域絶縁層190を形成することができる。
【0106】
第1チャネル構造物CHは、第1及び第2チャネル犠牲層116a、116bを除去してホール形態のチャネルホールを形成した後、上記チャネルホール内にゲート誘電層145の少なくとも一部、チャネル層140、チャネル埋め込み絶縁層147、及びチャネルパッド149を順次堆積させることで形成することができる。
【0107】
ゲート誘電層145は、ALDまたはCVD工程を用いて均一な厚さを有するように形成されることができる。本段階において、ゲート誘電層145は全部または一部が形成されることができ、第1チャネル構造物CHに沿ってプレート層101に垂直に延びる部分が本段階で形成されることができる。チャネル層140は、上記チャネルホール内でゲート誘電層145上に形成されることができる。チャネル埋め込み絶縁層147は、上記チャネルホールを充填するように形成され、絶縁物質であることができる。チャネルパッド149は導電性物質からなることができ、例えば多結晶シリコンからなることができる。
【0108】
図9eを参照すると、連結パッド151を形成し、上部犠牲絶縁層118U及び層間絶縁層120を交互に積層し、上部犠牲絶縁層118Uを貫通して第1チャネル構造物CHと連結される第2チャネル構造物SCHを形成することができる。
【0109】
まず、連結パッド151は、第1チャネル構造物CH上で第1チャネル構造物CHのチャネルパッド149と連結されるようにパターニングされて形成されることができる。
【0110】
上部犠牲絶縁層118Uは、後続の工程を介して第1上部ゲート電極130U1_1、130U1_2、130U1_3(
図2a参照)と置換される層であることができる。上部犠牲絶縁層118Uは、犠牲絶縁層118より厚く形成されることができ、パターニングして下の犠牲絶縁層118よりも短く延びるように形成されることができる。
【0111】
次に、上部犠牲絶縁層118Uを覆うセル領域絶縁層190をさらに形成することができる。第2チャネル構造物SCHを形成するために、上部犠牲絶縁層118Uを貫通するホール形態の上部チャネルホールを形成した後、上記上部チャネルホール内に上部ゲート誘電層155、上部チャネル層150、上部チャネル埋め込み絶縁層157、及び上部チャネルパッド159を順次形成することができる。各層は、第1チャネル構造物CHのときと同じ方式で形成されることができる。上部チャネル層150は、下端で連結パッド151と連結されることができる。これにより、連結パッド151、上部ゲート誘電層155、上部チャネル層150、上部チャネル埋め込み絶縁層157、及び上部チャネルパッド159を含む第2チャネル構造物SCHが形成されることができる。
【0112】
図9f及び
図10aを参照すると、犠牲絶縁層118及び上部犠牲絶縁層118Uの積層構造物を貫通する貫通孔OHを形成することができる。
【0113】
貫通孔OHは、
図2aのコンタクトプラグ170に対応する領域に形成されることができる。貫通孔OHは、セル領域絶縁層190、上部犠牲絶縁層118U、犠牲絶縁層118、及び層間絶縁層120を貫通し、下部で基板絶縁層121を貫通するように形成されることができる。貫通孔OHの底面を介して回路配線ライン280が露出することができる。
【0114】
図10bを参照すると、貫通孔OHを介して露出した犠牲絶縁層118及び上部犠牲絶縁層118Uを一部除去して第1トンネル部TL1を形成することができる。
【0115】
本段階において、比較的厚い厚さを有する上部犠牲絶縁層118U及び予備コンタクト領域118Pにおける犠牲絶縁層118は、水平方向に沿って多く除去されることができる。これによって、上部犠牲絶縁層118U及び予備コンタクト領域118Pにおける第1トンネル部TL1は、下部領域の第1長さL1よりも長い第2長さL2で形成されることができる。これは、比較的に厚さが厚い領域でエッチング剤の流入が効率的に行われるためである。または、一部実施形態において、上部犠牲絶縁層118U及び予備コンタクト領域118Pは、犠牲絶縁層118の他の領域よりもエッチング速度が比較的速い領域を含むことができ、これによって、第1トンネル部TL1が比較的長く形成されることもできる。
【0116】
図10cを参照すると、第1トンネル部TL1を満たすトンネル犠牲絶縁層119を形成することができる。
【0117】
トンネル犠牲絶縁層119は、第1トンネル部TL1を充填することができ、貫通孔OHの側壁にも一部形成されることができる。トンネル犠牲絶縁層119は、上部犠牲絶縁層118U及び犠牲絶縁層118とエッチング速度が異なる物質を含むことができ、例えば、特定のエッチング条件でエッチング速度が比較的遅い物質を含むことができる。例えば、トンネル犠牲絶縁層119は、上部犠牲絶縁層118U及び犠牲絶縁層118と組成が異なるシリコン窒化物またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0118】
図10dを参照すると、トンネル犠牲絶縁層119及び犠牲絶縁層118を一部除去して第2トンネル部TL2を形成することができる。
【0119】
トンネル犠牲絶縁層119は、エッチング速度が比較的遅いため、比較的長く形成された上部犠牲絶縁層118Uに隣接した領域で上部犠牲絶縁層118Uの側面上に残存することができる。トンネル犠牲絶縁層119は、比較的短く形成された犠牲絶縁層118に隣接した領域では全て除去され、これによって露出した犠牲絶縁層118も一部除去されることができる。これにより、第2トンネル部TL2の長さは第1トンネル部TL1のときとは逆転されて、上部犠牲絶縁層118U及び予備コンタクト領域118Pにおいて、下部領域の第3長さL3よりも短い第4長さL4で形成されることができる。
【0120】
図9g及び
図10eを参照すると、貫通孔OHに予備コンタクト絶縁層160P及び垂直犠牲層191を形成し、犠牲絶縁層118、上部犠牲絶縁層118U、及びトンネル犠牲絶縁層119を除去することができる。
【0121】
貫通孔OH及び第2トンネル部TL2内に絶縁物質を堆積させて、予備コンタクト絶縁層160Pを形成することができる。予備コンタクト絶縁層160Pは、第2トンネル部TL2を充填し、貫通孔OHの側壁上に形成されることができる。但し、上部犠牲絶縁層118Uに隣接した領域で、予備コンタクト絶縁層160Pは第2トンネル部TL2を完全に充填しないことができる。
【0122】
垂直犠牲層191は、予備コンタクト絶縁層160P上に形成され、貫通孔OHを充填し、上部犠牲絶縁層118Uに隣接した領域で第2トンネル部TL2を充填することができる。垂直犠牲層191は予備コンタクト絶縁層160Pとは異なる物質を含むことができ、例えば、多結晶シリコンを含むことができる。
【0123】
次に、第1分離領域MS(
図1参照)の位置に犠牲絶縁層118、上部犠牲絶縁層118U、及び層間絶縁層120を貫通してプレート層101に延びる開口部を形成することができる。上記開口部内に別途の犠牲スペーサ層を形成しながらエッチバック工程を実施し、第1領域R1において、水平絶縁層110を選択的に除去し、露出したゲート誘電層145の一部もともに除去することができる。水平絶縁層110が除去された領域に導電性物質を堆積させて第1水平導電層102を形成した後、上記開口部内で上記犠牲スペーサ層を除去することができる。本工程により、第1領域R1には、第1水平導電層102が形成されることができる。
【0124】
次に、犠牲絶縁層118及び上部犠牲絶縁層118Uは、例えば、湿式エッチングを用いて、層間絶縁層120、第2水平導電層104、及び予備コンタクト絶縁層160Pに対して選択的に除去されることができる。
【0125】
図9hを参照すると、ゲート電極130を形成することができる。
【0126】
ゲート電極130は、犠牲絶縁層118及び上部犠牲絶縁層118Uが除去された領域に導電性物質を堆積させて形成することができる。上記導電性物質は、金属、多結晶シリコン、または金属シリサイド物質を含むことができる。一部実施形態において、ゲート電極130の形成前に、ゲート誘電層145の一部を最初に形成することもできる。ゲート電極130を形成した後、第1分離領域MSの領域に形成された上記開口部内にゲート分離絶縁層105(
図2b参照)を形成することができる。
【0127】
図9iを参照すると、貫通孔OH内の垂直犠牲層191を除去し、コンタクトプラグ170を形成することができる。
【0128】
垂直犠牲層191は、層間絶縁層120及びゲート電極130に対して選択的に除去することができる。垂直犠牲層191が除去された後に露出した予備コンタクト絶縁層160Pも一部除去することができる。このとき、コンタクト領域130Pでは、予備コンタクト絶縁層160Pが全て除去されることができ、その下では残存してコンタクト絶縁層160を成すことができる。コンタクト領域130Pでは、予備コンタクト絶縁層160Pが除去された後にゲート誘電層145が露出する場合、ゲート誘電層145も除去し、ゲート電極130の側面を露出させることができる。
【0129】
コンタクトプラグ170は、貫通孔OH内に導電性物質を堆積させて形成することができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト領域130Pで水平に拡張する水平延長部170H(
図3a及び
図3b参照)を有するように形成されることができ、これによってゲート電極130と物理的及び電気的に連結されることができる。
【0130】
次に、
図2a及び
図2bを一緒に参照すると、コンタクトプラグ170及び第1チャネル構造物CHの上端と連結されるスタッド180を形成して半導体装置100が製造されることができる。
【0131】
図11は、例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ保存システムを概略的に示した図面である。
【0132】
図11を参照すると、データ保存システム1000は、半導体装置1100、及び半導体装置1100と電気的に連結されるコントローラ1200を含むことができる。データ保存システム1000は、1つまたは複数の半導体装置1100を含むストレージ装置(storage device)またはストレージ装置を含む電子装置(electronic device)であることができる。例えば、データ保存システム1000は、1つまたは複数の半導体装置1100を含むSSD装置(solid state drive device)、USB(Universal Serial Bus)、コンピューティングシステム、医療装置または通信装置であることができる。
【0133】
半導体装置1100は、不揮発性メモリ装置であることができ、例えば、
図1~
図8を参照して上述したNANDフラッシュメモリ装置であることができる。半導体装置1100は、第1構造物1100F及び第1構造物1100F上の第2構造物1100Sを含むことができる。例示的な実施形態において、第1構造物1100Fは第2構造物1100Sの隣に配置されることもできる。第1構造物1100Fはデコーダ回路1110、ページバッファ1120、及びロジック回路1130を含む周辺回路構造物であることができる。第2構造物1100Sは、ビットラインBL、共通ソースラインCSL、ワードラインWL、第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、及びビットラインBLと共通ソースラインCSLとの間のメモリセルストリングCSTRを含むメモリセル構造物であることができる。
【0134】
第2構造物1100Sにおいて、各メモリセルストリングCSTRは、共通ソースラインCSLに隣接する下部トランジスタLT1、LT2、ビットラインBLに隣接する上部トランジスタUT1、UT2、及び下部トランジスタLT1、LT2と上部トランジスタUT1、UT2との間に配置される複数のメモリセルトランジスタMCTを含むことができる。下部トランジスタLT1、LT2の個数及び上部トランジスタUT1、UT2の個数は、実施形態によって多様に変形されることができる。
【0135】
例示的な実施形態において、上部トランジスタUT1、UT2はストリング選択トランジスタを含むことができ、下部トランジスタLT1、LT2は接地選択トランジスタを含むことができる。ゲート下部ラインLL1、LL2は、各下部トランジスタLT1、LT2のゲート電極であることができる。ワードラインWLは、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極であることができ、ゲート上部ラインUL1、UL2は各上部トランジスタUT1、UT2のゲート電極であることができる。
【0136】
例示的な実施形態において、下部トランジスタLT1、LT2は、直列連結された下部消去制御トランジスタLT1及び接地選択トランジスタLT2を含むことができる。上部トランジスタUT1、UT2は、直列連結されたストリング選択トランジスタUT1及び上部消去制御トランジスタUT2を含むことができる。下部消去制御トランジスタLT1及び上部消去制御トランジスタUT2の少なくとも一つは、GIDL現象を利用してメモリセルトランジスタMCTに保存されたデータを削除する消去動作に利用されることができる。
【0137】
共通ソースラインCSL、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、ワードラインWL、及び第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2は、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延びる第1連結配線1115を介してデコーダ回路1110と電気的に連結されることができる。ビットラインBLは、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延びる第2連結配線1125を介してページバッファ1120と電気的に連結されることができる。
【0138】
第1構造物1100Fにおいて、デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、複数のメモリセルトランジスタMCTの少なくとも一つの選択メモリセルトランジスタに対する制御動作を実行することができる。デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、ロジック回路1130によって制御されることができる。半導体装置1100は、ロジック回路1130と電気的に連結される入出力パッド1101を介して、コントローラ1200と通信することができる。入出力パッド1101は、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延びる入出力連結配線1135を介してロジック回路1130と電気的に連結されることができる。
【0139】
コントローラ1200は、プロセッサ1210、NANDコントローラ1220、及びホストインタフェース1230を含むことができる。実施形態によって、データ保存システム1000は複数の半導体装置1100を含むことができ、この場合、コントローラ1200は複数の半導体装置1100を制御することができる。
【0140】
プロセッサ1210は、コントローラ1200を含むデータ保存システム1000の全般的な動作を制御することができる。プロセッサ1210は、所定のファームウェアによって動作することができ、NANDコントローラ1220を制御して半導体装置1100にアクセスすることができる。NANDコントローラ1220は、半導体装置1100との通信を処理するコントローラインタフェース1221を含むことができる。コントローラインタフェース1221を介して、半導体装置1100を制御するための制御命令、半導体装置1100のメモリセルトランジスタMCTに記録しようとするデータ、半導体装置1100のメモリセルトランジスタMCTから読み込もうとするデータなどが転送されることができる。ホストインタフェース1230は、データ保存システム1000と外部ホストとの間の通信機能を提供することができる。ホストインタフェース1230を介して外部ホストから制御命令を受信すると、プロセッサ1210は制御命令に応答して半導体装置1100を制御することができる。
【0141】
図12は、例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ保存システムを概略的に示した斜視図である。
【0142】
図12を参照すると、本発明の例示的な実施形態によるデータ保存システム2000は、メイン基板2001と、メイン基板2001に実装されるコントローラ2002、1つ以上の半導体パッケージ2003、及びDRAM2004を含むことができる。半導体パッケージ2003及びDRAM2004は、メイン基板2001に形成される配線パターン2005によってコントローラ2002と互いに連結されることができる。
【0143】
メイン基板2001は、外部ホストと結合される複数のピンを含むコネクタ2006を含むことができる。コネクタ2006における上記複数のピンの個数及び配置は、データ保存システム2000と上記外部ホストとの間の通信インタフェースに応じて変わることができる。例示的な実施形態において、データ保存システム2000は、USB(Universal Serial Bus)、PCI-Express(Peripheral Component Interconnect Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、UFS(Universal Flash Storage)用のM-Phyなどのインタフェースのいずれか一つによって外部ホストと通信することができる。例示的な実施形態において、データ保存システム2000は、コネクタ2006を介して外部ホストから供給される電源によって動作することができる。データ保存システム2000は、上記外部ホストから供給される電力をコントローラ2002及び半導体パッケージ2003に分配するPMIC(Power Management Integrated Circuit)をさらに含むこともできる。
【0144】
コントローラ2002は、半導体パッケージ2003にデータを記録するか、半導体パッケージ2003からデータを読み込むことができ、データ保存システム2000の動作速度を改善することができる。
【0145】
DRAM2004は、データ保存空間である半導体パッケージ2003と外部ホストの速度差異を緩和するためのバッファメモリであることができる。データ保存システム2000に含まれるDRAM2004は、一種のキャッシュメモリとしても動作することができ、半導体パッケージ2003に対する制御動作において一時的にデータを保存するための空間を提供することもできる。データ保存システム2000にDRAM2004が含まれる場合、コントローラ2002は、半導体パッケージ2003を制御するためのNANDコントローラ以外にDRAM2004を制御するためのDRAMコントローラをさらに含むことができる。
【0146】
半導体パッケージ2003は、互いに離隔した第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bを含むことができる。第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bは、それぞれ複数の半導体チップ2200を含む半導体パッケージであることができる。第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bのそれぞれは、パッケージ基板2100、パッケージ基板2100上の半導体チップ2200、半導体チップ2200のそれぞれの下面に配置される接着層2300、半導体チップ2200とパッケージ基板2100を電気的に連結する連結構造物2400、及びパッケージ基板2100上で半導体チップ2200及び連結構造物2400を覆うモールディング層2500を含むことができる。
【0147】
パッケージ基板2100は、パッケージ上部パッド2130を含むプリント回路基板であることができる。各半導体チップ2200は入出力パッド2210を含むことができる。入出力パッド2210は、
図9の入出力パッド1101に該当することができる。半導体チップ2200のそれぞれは、ゲート積層構造物3210及びチャネル構造物3220を含むことができる。半導体チップ2200のそれぞれは、
図1~
図8を参照して上述した半導体装置を含むことができる。
【0148】
例示的な実施形態において、連結構造物2400は、入出力パッド2210とパッケージ上部パッド2130を電気的に連結するボンディングワイヤであることができる。したがって、各第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bにおいて、半導体チップ2200はボンディングワイヤ方式で互いに電気的に連結されることができ、パッケージ基板2100のパッケージ上部パッド2130と電気的に連結されることができる。実施形態によって、各第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bにおいて、半導体チップ2200はボンディングワイヤ方式の連結構造物2400の代わりに、貫通電極(Through Silicon Via、TSV)を含む連結構造物によって互いに電気的に連結されることもできる。
【0149】
例示的な実施形態において、コントローラ2002と半導体チップ2200は1つのパッケージに含まれることもできる。例示的な実施形態において、メイン基板2001とは別個のインターポーザ基板にコントローラ2002と半導体チップ2200が実装され、上記インターポーザ基板に形成される配線によってコントローラ2002と半導体チップ2200が互いに連結されることもできる。
【0150】
図13は、例示的な実施形態による半導体パッケージを概略的に示した断面図である。
図13は、
図12の半導体パッケージ2003の例示的な実施形態を説明し、
図12の半導体パッケージ2003を切断線III-III’に沿って切断した領域を概念的に示した。
【0151】
図13を参照すると、半導体パッケージ2003において、パッケージ基板2100はプリント回路基板であることができる。パッケージ基板2100は、パッケージ基板の本体部2120、パッケージ基板の本体部2120の上面に配置されるパッケージ上部パッド2130(
図12参照)、パッケージ基板の本体部2120の下面に配置されるか、下面を介して露出する下部パッド2125、及びパッケージ基板の本体部2120の内部で上部パッド2130と下部パッド2125を電気的に連結する内部配線2135を含むことができる。下部パッド2125は、導電性連結部2800を介して
図12のようにデータ保存システム2000のメイン基板2001の配線パターン2005に連結されることができる。
【0152】
半導体チップ2200のそれぞれは、半導体基板3010及び半導体基板3010上に順次積層される第1構造物3100及び第2構造物3200を含むことができる。第1構造物3100は、周辺配線3110を含む周辺回路領域を含むことができる。第2構造物3200は、共通ソースライン3205、共通ソースライン3205上のゲート積層構造物3210、ゲート積層構造物3210を貫通するチャネル構造物3220、チャネル構造物3220と電気的に連結されるビットライン3240、及びゲート積層構造物3210のワードラインWL(
図11参照)と電気的に連結されるコンタクトプラグ3235を含むことができる。
図1~
図8を参照して上述したように、半導体チップ2200のそれぞれにおいて、ゲート電極130のうち、複数個は1つのコンタクトプラグ170と共通に連結されることができる。
【0153】
半導体チップ2200のそれぞれは、第1構造物3100の周辺配線3110と電気的に連結され、第2構造物3200内に延びる貫通配線3245を含むことができる。貫通配線3245は、ゲート積層構造物3210の外側に配置されることができ、ゲート積層構造物3210を貫通するようにさらに配置されることができる。半導体チップ2200のそれぞれは、第1構造物3100の周辺配線3110と電気的に連結される入出力パッド2210(
図12参照)をさらに含むことができる。
【0154】
本発明は、上述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、添付された特許請求の範囲によって限定しようとする。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で当技術分野の通常の知識を有する者によって多様な形態の置換、変形及び変更と実施例の組み合わせが可能であり、これもまた本発明の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0155】
101 プレート層 102、104 水平導電層
103 上部分離絶縁層 105 ゲート分離絶縁層
106 パッシベーション層 109 エピタキシャル層
110 水平絶縁層 118 犠牲絶縁層
119 トンネル犠牲絶縁層 120 層間絶縁層
121 基板絶縁層 130 ゲート電極
140 チャネル層 145 ゲート誘電層
147 チャネル埋め込み絶縁層 149 チャネルパッド
150 上部チャネル層 151 連結パッド
155 上部ゲート誘電層 157 上部チャネル埋め込み絶縁層
159 上部チャネルパッド 160 コンタクト絶縁層
170 コンタクトプラグ 175 上部コンタクトプラグ
180 スタッド 185 セル配線ライン
190 セル領域絶縁層 191 垂直犠牲層