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特開2024-124698情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124698
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032564
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】荒生 翔
(72)【発明者】
【氏名】文栄 葵
(72)【発明者】
【氏名】田中 愛里菜
(72)【発明者】
【氏名】金谷 恭臣
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】 有効期限のあるポイントの利便性を向上させる。
【解決手段】 管理部(11)は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理し、提供部(12)は、管理されたポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供し、決定部(13)は、ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、抽選の景品を決定する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する管理手段と、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供する提供手段と、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する決定手段と
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記抽選に使用するポイント数に基づいて、前記景品を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ポイントサービスの契約更新ごと、または、一定期間ごとに、前記ユーザに前記ポイントを付与する付与手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ポイントサービスのユーザに付与されたポイント数を示す情報を管理するポイント管理装置と、
前記ユーザが、付与されたポイントを使用して、抽選を行うために利用される抽選装置と、
情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記ユーザに付与された前記ポイントの有効期限を管理し、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供し、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する
システム。
【請求項5】
前記抽選装置は、前記ポイントの有効期限になったとき、前記ポイントを使用して、前記抽選を行う
ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記抽選装置は、前記ユーザが前記抽選を行った回数が多いほど、前記ユーザの当選確率を上昇させる
ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記抽選装置は、前記ユーザが前記店舗を訪れた回数が多いほど、前記ユーザの当選確率を上昇させる
ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記抽選装置は、前記ユーザが前記抽選に使用するポイント数が多いほど、前記ユーザの当選確率を上昇させる
ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
コンピュータが、
ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理し、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供し、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する
ことを実行する情報処理方法。
【請求項10】
ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理することと、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供することと、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客と店舗間での売買取引等に利用可能なポイントを取り扱う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客の誘致あるいは顧客へのサービスの一環として、顧客が店舗を訪問したとき、または顧客が店舗で商品を購入したとき、顧客にポイントを付与(進呈)する店舗が数多くある。
【0003】
また、商店街やモールへの来店者数を増加させることや、顧客の利便性を向上させることを目的として、デジタルコインやクーポンなどの地域通貨が利用されている。一般的には、顧客の希望に応じて、法定通貨と地域通貨とが、一定の比率で交換される。
【0004】
近年では、定額制サービスまたはサブスクリプション型サービスの仕組みを利用して、サービスの利用者(ユーザ)に対して、契約期間中の一定の期間(例えば、一ヶ月)ごとに、一定量のポイント(地域通貨を含む)を付与する仕組みが検討されている。この仕組をポイントサービス、あるいはポイントプログラムと呼ぶ。
【0005】
定額制サービスでは、顧客に対して、一定料金の商品やサービスを継続的に提供する。一方、サブスクリプション型サービスでは、サービスへの加入を契約したユーザから、定期的に利用料を徴収する見返りとして、サブスクリプション型サービスが選択して提供する映画や音楽などのコンテンツを利用する権利を、ユーザに付与する。
【0006】
特許文献1には、インターネットゲームの会員に対して、1ヶ月毎に、ゲームで利用できるポイントを付与することが記載されている。
【0007】
特許文献2には、ポイントサービスの利用者が取引を行った際に、利用者にポイントを付与する仕組みにおいて、特定の期間における利用者の取引履歴に基づいて、利用者に付与するポイントの有効期限を決定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005-27889号公報
【特許文献2】特開2006-53812号公報
【特許文献3】特開2020-91759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
多くの場合、ポイントには有効期限が設定される(例えば、特許文献2)。ユーザが、ポイントサービスから付与されたポイントの全部を有効期限までに使い切ることができなかった場合、残っていたポイントは失効する。そのことが、ユーザの不満を生じさせる可能性がある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、有効期限のあるポイントの利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する管理手段と、管理された前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供する提供手段と、前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する決定手段とを備えている。
【0012】
本発明の一態様に係るシステムは、ポイントサービスのユーザに付与されたポイント数を示す情報を管理するポイント管理装置と、前記ユーザが、付与されたポイントを使用して、抽選を行うために利用される抽選装置と、情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記ユーザに付与された前記ポイントの有効期限を管理し、管理された前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供し、前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する。
【0013】
本発明の一態様に係る情報処理方法では、コンピュータが、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理し、管理された前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供し、前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する。
【0014】
本発明の一態様に係るプログラムは、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理することと、管理された前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供することと、前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定することとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一態様によれば、有効期限のあるポイントの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態1に係るシステムの一例を概略的に示す図である。
図2】実施形態1に係るシステムの応用の一例を示す図である。
図3】実施形態1に係るシステムの応用の他の一例を示す図である。
図4】実施形態1に係るシステムのネットワーク構成の一例を示す図である。
図5】実施形態2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図6】実施形態2に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】実施形態3に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図8】実施形態3に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図9】実施形態2~3に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔実施形態1〕
図1図4を参照して、実施形態1について説明する。本実施形態1では、店舗から顧客にポイントを付与するためのシステム1について説明する。
【0018】
(システム1)
図1は、本実施形態1に係るシステム1の構成を示すブロック図である。システム1は、店舗が顧客に対してポイントサービスを提供するための仕組みである。
【0019】
図1に示すように、システム1は、情報処理装置10(20)、ポイント管理サーバ100、POS(Point Of Sales)レジ200、および抽選装置300を備えている。ここで、「情報処理装置10(20)」は、後述する実施形態2~3に係る情報処理装置10,20のいずれかを表す。情報処理装置10(20)、ポイント管理サーバ100、POSレジ200、および抽選装置300は、通信ネットワークを介して、通信接続されている。
【0020】
なお、POSレジ200は、ポイントカード情報(例えば、バーコード)および景品情報のみを扱う端末機器(例えば、バーコードリーダ)に置き換えることができるので、システム1の構成において、POSレジ200は必須ではない。以下では、「POSレジ200または端末機器」を「POSレジ200」と記載する。
【0021】
図2を参照して、ポイント管理サーバ100およびPOSレジ200について説明する。図2は、本実施形態1に係るシステム1の応用の一例を示す図である。
【0022】
(ポイント管理サーバ100)
ポイント管理サーバ100は、顧客を識別する情報と紐付けられたポイントカード情報を管理する。ポイント管理サーバ100は、ポイント管理装置の一例である。
【0023】
一例では、ポイント管理サーバ100は、後述する抽選装置300(図2)と同様に、顧客が所持するスマートフォン等にインストールされたアプリケーションソフトウェアとして、提供される。
【0024】
顧客を識別する情報は、例えば、顧客に固有の番号や識別子(ID)である。ポイントカード情報には、固有のポイントカード番号が含まれる。さらに、ポイントカード情報には、顧客の個人情報や属性情報が含まれていてもよい。
【0025】
加えて、ポイント管理サーバ100は、ポイントカード情報、および決済情報を入力する操作を受け付ける。決済情報とは、決済のために利用または参照される情報であり、例えば、クレジットカード番号やデビットカード番号である。
【0026】
ポイント管理サーバ100は、ポイントカード情報、および決済情報を、顧客を識別する情報と紐づけて、図示しない顧客データベースに保存する。
【0027】
ポイント管理サーバ100は、後述するPOSレジ200から、ポイントカード情報とともに、顧客に付与するポイント数を示す情報を取得する。このとき、ポイント管理サーバ100は、顧客を識別する情報に、顧客に付与されるポイント数を示す情報を紐づける。そして、ポイント管理サーバ100は、顧客を識別する情報から、顧客の連絡先(例えば、メールアドレスや電話番号)を特定し、そして、特定した顧客の連絡先に対して、顧客に付与されるポイント数を示す情報(「ポイント獲得通知」)を送信する。
【0028】
あるいは、ポイント管理サーバ100は、後述するPOSレジ200から、ポイントカード情報とともに、使用されたポイント数を示す情報を取得したとき、顧客を識別する情報に、使用されたポイント数を示す情報を紐づける。そして、ポイント管理サーバ100は、顧客を識別する情報から特定した顧客の連絡先に対して、使用されたポイント数を示す情報(「ポイント使用通知」)を送信する。
【0029】
さらに、ポイント管理サーバ100は、ポイントサービスのユーザに対して、契約更新ごとに、あるいは、契約期間中の一定の期間ごとに、一定量のポイントを付与する。ポイント管理サーバ100が、どれだけのポイントをユーザに付与するかは、特に限定されない。一例では、ユーザが支払う金額に応じて、ポイント管理サーバ100は、ユーザに付与するポイント数を増減させてもよい。
【0030】
(POSレジ200)
顧客は、店舗が取り扱う商品を購入したとき、あるいは、店舗が提供するサービスを利用したとき、代金を支払うとともに、ポイントカードを店員に提示する。店員は、バーコードリーダまたはスキャナ等を用いて、顧客が所持するポイントカードから、ポイントカード情報(ポイントカード番号を含む)を、POSレジ200に読み取らせる。
【0031】
POSレジ200は、顧客のポイントカードから読み取ったポイントカード情報とともに、顧客に付与されるポイント数を示す情報を、ポイント管理サーバ100へ送信する。なお、店舗から顧客に付与するポイント数をどのように決定するかは、特に限定されない。
【0032】
あるいは、顧客が、代金の全部または一部に代えて、ポイントを使用することを店員に申し出たとき、店員は、POSレジ200に対して、顧客を識別する情報に紐付けられたポイントを使用するための入力操作を行う。その後、店員は、バーコードリーダまたはスキャナ等を用いて、顧客が所持するポイントカードから、ポイントカード情報(ポイントカード番号を含む)を、POSレジ200に読み取らせる。
【0033】
POSレジ200は、顧客のポイントカードから読み取ったポイントカード情報とともに、使用されたポイント数を示す情報を、ポイント管理サーバ100へ送信する。
【0034】
図3を参照して、情報処理装置10(20)および抽選装置300について説明する。図3は、本実施形態1に係るシステム1の応用の他の一例を示す図である。
【0035】
(情報処理装置10(20))
情報処理装置10(20)は、ポイントサービスのユーザ(顧客)に付与されたポイントの有効期限を管理する。ポイントの有効期限は、ユーザ(顧客)にポイントが付与されたとき、ポイント管理サーバ100(図1)によって設定される。なお、ポイント管理サーバ100が、ポイントの有効期限をどのように決定するかは、特に限定されない。
【0036】
情報処理装置10(20)は、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供する。ここでの「抽選」とは、当選と外れとがランダム(偶然)に決定される方式のほか、ユーザの属性や店舗の在庫などの諸条件に応じて、当選確率が変動する方式も含む。例えば、「抽選」はくじ引きである。
【0037】
例えば、情報処理装置10(20)は、ポイント管理サーバ100から、ユーザに付与されたポイントに設定された有効期限を示す情報を取得する。そして、情報処理装置10(20)は、ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ユーザに対して、ポイントがまもなく失効する旨のアラートとともに、抽選情報を通知する。
【0038】
このとき、情報処理装置10(20)は、抽選情報を、後述する抽選装置300へ送信する。例えば、抽選情報には、抽選装置300が抽選を行うための実行プログラムのデータ、景品ごとの当選確率のデータ、および、抽選の景品を示す情報が含まれる。
【0039】
抽選の景品を示す情報には、景品の名称、景品の内容、景品の個数、および、景品のイメージ(例えば写真)などが含まれる。抽選の景品は、店舗が取り扱う商品であってもよいし、店舗が提供するサービスであってもよい。あるいは、抽選の景品は、クーポンや権利などの無体物であってもよい。
【0040】
また、情報処理装置10(20)は、POSレジ200から、ユーザが当選した景品を示す情報(「使用済み景品情報」と呼ぶ)を受信する。情報処理装置10(20)は、使用済み景品情報を用いて、他のユーザのための抽選の景品を決定する。例えば、ユーザが「景品A」に当選した場合、情報処理装置10(20)は、他のユーザのための抽選の景品には「景品A」が含まれないようにする。
【0041】
一例では、情報処理装置10(20)は、店舗が管理するPOSサーバの一部であってもよい(図4)。あるいは、情報処理装置10(20)は、クラウドサーバであってもよい。
【0042】
(抽選装置300)
抽選装置300は、ユーザが、付与されたポイントを使用して、抽選を行うために利用される。
【0043】
一例では、抽選装置300は、情報処理装置10(20)から、抽選情報を受信する。ユーザが、抽選装置300に対して、抽選を実行するための入力操作を行ったとき、抽選装置300は、所定のプログラムにしたがって、抽選を実行する。あるいは、抽選装置300は、ポイントの有効期限になったとき、ポイントを使用して、自動的に抽選を行ってもよい。
【0044】
抽選装置300は、ユーザの属性や行動履歴などに関する諸条件に応じて、ユーザの当選確率を変動させてもよい。例えば、抽選装置300は、ユーザがこれまでに抽選を行った回数が多いほど、ユーザの当選確率を上昇させてもよい。あるいは、抽選装置300は、ユーザが店舗を訪れた回数が多いほど、ユーザの当選確率を上昇させてもよい。あるいはまた、抽選装置300は、ユーザが抽選に使用するポイント数が多いほど、ユーザの当選確率を上昇させてもよい。
【0045】
抽選後、抽選装置300は、ユーザが当選した景品を示す景品情報を生成する。一例では、抽選装置300は、ユーザが当選した景品と対応するQRコード(登録商標)を発行する。抽選装置300は、顧客が所持するスマートフォンの画面等に、発行したQRコードを表示する。加えて、ユーザが当選した景品が、店舗で商品として販売されている場合、抽選装置300は、店舗に置いてある商品(景品)の位置を、顧客が所持するスマートフォンの画面等に表示してもよい。
【0046】
また、抽選装置300は、ユーザが当選した景品のイメージを、顧客が所持するスマートフォン等に表示してもよい。顧客がAR(Augmented Realty)画像を表示可能なスマートデバイスを所持している場合、抽選装置300は、ユーザが当選した景品のAR画像を、スマートデバイスに表示してもよい。
【0047】
(当選した景品の引き渡し)
顧客は、店舗に赴いて、抽選装置300により発行されたQRコードを店員に提示する。店員は、バーコードリーダまたはスキャナ等を用いて、顧客が提示するQRコードを、POSレジ200に読み取らせる。
【0048】
POSレジ200は、QRコードと対応する商品(景品)を示す情報(例えば、商品名、商品コード)を出力する。店員は、POSレジ200が出力した情報によって、ユーザが当選した景品を確認する。そして、店員は、店舗の在庫の中から、ユーザに景品を引き渡す。あるいは、ユーザが当選した景品が、店舗の在庫の中にはない場合、店員は、他の店舗または商品の仕入れ先などから、ユーザが当選した景品を取り寄せする。
【0049】
店員は、ユーザに景品を引き渡した後、POSレジ200に、ユーザに引き渡した景品を示す使用済み景品情報を入力する。POSレジ200は、ユーザに引き渡した景品を示す使用済み景品情報を、情報処理装置10(20)へ送信する。
【0050】
(システム1のネットワーク構成の一例)
図4は、本実施形態1に係るシステム1のネットワーク構成の一例を示す。図4に示す一例では、オンプレミスまたはクラウドのサーバ(ポイント管理サーバ100および情報処理装置10(20)を含む)と、ユーザのスマートフォン(抽選装置300)は、インターネットを介して通信を行う。一方、店舗(POSレジ200を含む)と、サーバ(ポイント管理サーバ100および情報処理装置10(20)を含む)とは、有線または無線の専用回線を使って、通信を行う。
【0051】
他の一例では、店舗(POSレジ200を含む)と、サーバ(ポイント管理サーバ100および情報処理装置10(20)を含む)は、インターネットを介して通信を行ってもよい。
【0052】
さらに他の一例では、商店街やチェーンに所属する複数の店舗がシステム1に加盟する場合など、システム1に加盟する店舗が複数ある場合、ある店舗の店内に、サーバ(ポイント管理サーバ100および情報処理装置10(20)を含む)が設置されていてもよい。この場合、別の店舗は、インターネットを介して、そのサーバと通信を行う。
【0053】
このようにして、システム1は、ポイントサービスのユーザに対して、ポイントを使用して、抽選を行う機会を提供する。これにより、ユーザは、付与されたポイントを無駄にすることなく、使用することができる。また、システム1は、ユーザが当選した景品を、店舗で受け取ることを可能にする。これにより、店舗に顧客(ユーザ)を呼び込むことができるので、店舗の活性化を期待することができる。
【0054】
以下の実施形態2~3では、本実施形態1に係るシステム1が備えた情報処理装置10(20)の構成および動作の詳細を説明する。
【0055】
〔実施形態2〕
図5から図6を参照して、実施形態2について説明する。
【0056】
(情報処理装置10の構成)
図5を参照して、本実施形態2に係る情報処理装置10の構成を説明する。図5は、情報処理装置10の構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、前記実施形態1に係るシステム(図1)を構成する。情報処理装置10は、システム1に加盟するいずれかの店舗のPOSサーバに組み込まれていてもよいし、オンラインサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。
【0057】
図5に示すように、情報処理装置10は、管理部11、提供部12、および決定部13を備えている。
【0058】
管理部11は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する。管理部11は、管理手段の一例である。一例では、ポイントの有効期限は、ポイント管理サーバ100(図1)によって設定される。
【0059】
例えば、管理部11は、ポイント管理サーバ100から、ユーザに付与されたポイントの有効期限を示す情報を取得する。
【0060】
管理部11は、ユーザに付与されたポイントが使用されない限り、ポイントの期限管理を継続する。具体的には、管理部11は、ポイントの有効期限までの残り時間を管理する。管理部11は、ポイントの有効期限までの残り時間を示す情報を、提供部12へ出力する。
【0061】
提供部12は、管理されたポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供する。提供部12は、提供手段の一例である。
【0062】
例えば、提供部12は、管理部11から、ポイントの有効期限までの残り時間を示す情報を受信する。提供部12は、ポイントの有効期限までの残り時間が、所定時間か、またはそれよりも短いかどうかを判定する。ポイントの有効期限までの残り時間が、所定時間か、またはそれよりも短い場合、提供部12は、抽選装置300(図1)に対して送信するための、抽選情報を作成する。
【0063】
抽選情報には、抽選装置300が抽選を行うための実行プログラムのデータ、景品ごとの当選確率のデータ、および、抽選の景品を示す情報が含まれる。
【0064】
抽選装置300へ抽選情報を送信する前に、提供部12は、決定部13に対して、抽選の景品を決定することを要求する。このとき、提供部12は、有効期限まで所定時間以内であるポイント数を、決定部13に通知してもよい。
【0065】
なお、ユーザがポイントサービスの契約を更新したとき、提供部12は、ポイントを使用せずに、抽選を行う権利をユーザに提供してもよい。
【0066】
決定部13は、ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、抽選の景品を決定する。決定部13は、決定手段の一例である。
【0067】
例えば、決定部13は、提供部12から、抽選の景品を決定することを要求される。決定部13は、店舗のPOSサーバ(図示せず)から、店舗の売上データを取得する。そして、決定部13は、店舗の売上データに基づいて、店舗が取り扱う商品の中から、店舗の売れ筋商品または店舗の定番商品を特定する。決定部13は、店舗の売れ筋商品または店舗の定番商品を、抽選の景品に決定する。
【0068】
あるいは、決定部13は、店舗の在庫データに基づいて、店舗が売りたい商品を判定する。例えば、決定部13は、1ヶ月以上、売れていない商品を、店舗が売りたい商品であると判定する。そして、決定部13は、店舗が売りたい商品を、抽選の景品に決定する。
【0069】
あるいはまた、決定部13は、店舗が売りたい在庫と、ユーザに付与するポイントとの組み合わせを、抽選の景品に決定してもよい。または、決定部13は、ポイント管理サーバ100またはPOSサーバから、ポイントを使用して購入された商品のデータを取得して、取得したデータに基づいて、抽選の景品を決定してもよい。
【0070】
決定部13は、このようにして抽選の景品を決定した後、提供部12に対して、決定した抽選の景品を示す情報(例えば、商品名または商品コード)を出力する。
【0071】
提供部12は、決定部13が決定した抽選の景品を示す情報を受信した後、上述した抽選情報を、抽選装置300へ送信する(図3)。
【0072】
(情報処理装置10の動作)
図6を参照して、本実施形態2に係る情報処理装置10の動作を説明する。図6は、情報処理装置10の動作を示すフローチャートである。
【0073】
図6に示すように、管理部11は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する(S101)。管理部11は、ポイントの有効期限までの残り時間を示す情報を、提供部12へ出力する。
【0074】
提供部12は、管理部11から、ポイントの有効期限までの残り時間を示す情報を受信する。提供部12は、ポイントの有効期限まで所定時間以内であるかどうかを判定する(S102)。ポイントの有効期限まで所定時間以内でない場合(S102でNo)、フローはステップS101へ戻る。
【0075】
一方、ポイントの有効期限まで所定時間以内である場合(S102でYes)、提供部12は、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供する(S103)。提供部12は、決定部13に対して、抽選の景品を決定することを要求する。
【0076】
決定部13は、ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、抽選の景品を決定する(S104)。決定部13は、提供部12に対して、決定した抽選の景品を示す情報を出力する。
【0077】
提供部12は、決定部13が決定した抽選の景品を示す情報を受信した後、上述した抽選情報を、抽選装置300へ送信する(図3)。
【0078】
以上で、本実施形態2に係る情報処理装置10の動作は終了する。
【0079】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、管理部11は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する。提供部12は、管理されたポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供する。決定部13は、ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、抽選の景品を決定する。
【0080】
このようにして、ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ポイントを使用して抽選を行う機会が、ポイントサービスのユーザに提供される。ユーザは、ポイントを使用する用途が見つからない場合、抽選の機会を利用することを選択できる。ユーザは、当選した場合、景品を得ることができる。一方、景品をユーザに進呈する店舗には、来客が増加するという利点がある。これにより、有効期限のあるポイントの利便性を向上させることができる。
【0081】
〔実施形態3〕
図7から図8を参照して、実施形態3について説明する。本実施形態3では、ポイントサービスの契約更新ごと、または、一定期間ごとに、ポイントサービスのユーザにポイントを付与する構成を説明する。本実施形態3では、前記実施形態2と共通する構成に関して、前記実施形態2における説明を引用して、それらの構成についての説明を省略する。
【0082】
(情報処理装置20の構成)
図7を参照して、本実施形態3に係る情報処理装置20の構成を説明する。図7は、情報処理装置20の構成を示すブロック図である。情報処理装置20は、前記実施形態1に係るシステム(図1)を構成する。情報処理装置20は、システム1に加盟するいずれかの店舗のPOSサーバに組み込まれていてもよいし、オンラインサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。
【0083】
図7に示すように、情報処理装置20は、管理部11、提供部12、および決定部13を備えている。情報処理装置20は、付与部24をさらに備えている。
【0084】
付与部24は、ポイントサービスの契約更新ごと、または、一定期間ごとに、ユーザにポイントを付与する。付与部24は、付与手段の一例である。
【0085】
例えば、ポイントサービスが継続課金方式を採用している場合(例えば、定額制サービスまたはサブスクリプション型サービス)、ユーザが契約を解約しない限り、ユーザはポイントサービスに加入し続ける。
【0086】
付与部24は、図示しない顧客データベースを参照して、ポイントサービスに対するユーザの加入状況(例えば、契約日数)を確認する。そして、付与部24は、直近のある日数の間に、ポイントサービスの契約更新が発生したかどうかを判定する。直近のある日数の間に、ポイントサービスの契約更新が発生していた場合、付与部24は、ユーザにポイントを付与する。
【0087】
あるいは、前回にユーザにポイントを付与したときから、一定期間が経過したとき、付与部24は、ユーザにポイントを付与してもよい。
【0088】
(情報処理装置20の動作)
図8を参照して、本実施形態3に係る情報処理装置20の動作を説明する。図8は、情報処理装置20の動作を示すフローチャートである。
【0089】
図8に示すように、付与部24は、ポイントサービスの契約更新ごと、または、一定期間ごとに、ユーザにポイントを付与する(S201)。
【0090】
管理部11は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する(S202)。管理部11は、ポイントの有効期限までの残り時間を示す情報を、提供部12へ出力する。
【0091】
提供部12は、管理部11から、ポイントの有効期限までの残り時間を示す情報を受信する。提供部12は、ポイントの有効期限まで所定時間以内であるかどうかを判定する(S203)。ポイントの有効期限まで所定時間以内でない場合(S203でNo)、フローはステップS101へ戻る。
【0092】
一方、ポイントの有効期限まで所定時間以内である場合(S203でYes)、提供部12は、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供する(S204)。提供部12は、決定部13に対して、抽選の景品を決定することを要求する。
【0093】
決定部13は、ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、抽選の景品を決定する(S205)。決定部13は、提供部12に対して、決定した抽選の景品を示す情報を出力する。
【0094】
提供部12は、決定部13が決定した抽選の景品を示す情報を受信した後、上述した抽選情報を、抽選装置300へ送信する(図3)。
【0095】
その後、付与部24は、直近のある日数の間に、ポイントサービスの契約更新が発生したかどうか、または、前回にユーザにポイントを付与したときから、一定期間が経過したかどうかを判定する(S206)。
【0096】
直近のある日数の間に、ポイントサービスの契約更新が発生した場合、または、前回にユーザにポイントを付与したときから、一定期間が経過したとき(S206でYes)、フローは、ステップS201へ戻る。
【0097】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、管理部11は、ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する。提供部12は、管理されたポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ポイントを使用して抽選を行う機会を、ユーザに提供する。決定部13は、ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、抽選の景品を決定する。
【0098】
このようにして、ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、ポイントを使用して抽選を行う機会が、ポイントサービスのユーザに提供される。ユーザは、ポイントを使用する用途が見つからない場合、抽選の機会を利用することを選択できる。ユーザは、当選した場合、景品を得ることができる。一方、景品をユーザに進呈する店舗には、来客が増加するという利点がある。これにより、有効期限のあるポイントの利便性を向上させることができる。
【0099】
さらに、本実施形態の構成によれば、付与部24は、ポイントサービスの契約更新ごと、または、一定期間ごとに、ユーザにポイントを付与する。これにより、ユーザがポイントサービスの契約を継続することに利益を感じさせることができる。
【0100】
(情報処理装置10,20のハードウェア構成)
前記実施形態2~3で説明した情報処理装置10,20の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。これらの構成要素の一部又は全部は、例えば図9に示すような情報処理装置により実現される。図9は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0101】
図9に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
【0102】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
【0103】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0104】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0105】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
【0106】
〔付記〕
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0107】
(付記1)
ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理する管理手段と、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供する提供手段と、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する決定手段と
を備えた情報処理装置。
【0108】
(付記2)
前記決定手段は、前記抽選に使用するポイント数に基づいて、前記景品を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0109】
(付記3)
前記ポイントサービスの契約更新ごと、または、一定期間ごとに、前記ユーザに前記ポイントを付与する付与手段をさらに備えた
ことを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
【0110】
(付記4)
ポイントサービスのユーザに付与されたポイント数を示す情報を管理するポイント管理装置と、
前記ユーザが、付与されたポイントを使用して、抽選を行うために利用される抽選装置と、
情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記ユーザに付与された前記ポイントの有効期限を管理し、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供し、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する
システム。
【0111】
(付記5)
前記抽選装置は、前記ポイントの有効期限になったとき、前記ポイントを使用して、前記抽選を行う
ことを特徴とする付記4に記載のシステム。
【0112】
(付記6)
前記抽選装置は、前記ユーザが前記抽選を行った回数が多いほど、前記ユーザの当選確率を上昇させる
ことを特徴とする付記4に記載のシステム。
【0113】
(付記7)
前記抽選装置は、前記ユーザが前記店舗を訪れた回数が多いほど、前記ユーザの当選確率を上昇させる
ことを特徴とする付記4に記載のシステム。
【0114】
(付記8)
前記抽選装置は、前記ユーザが前記抽選に使用するポイント数が多いほど、前記ユーザの当選確率を上昇させる
ことを特徴とする付記4に記載のシステム。
【0115】
(付記9)
コンピュータが、
ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理し、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供し、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定する
ことを実行する情報処理方法。
【0116】
(付記10)
ポイントサービスのユーザに付与されたポイントの有効期限を管理することと、
前記ポイントの有効期限まで所定時間以内であるとき、前記ポイントを使用して抽選を行う機会を、前記ユーザに提供することと、
前記ポイントサービスに加盟する店舗が取り扱う商品の在庫データおよび前記店舗の売上データの少なくとも一方に基づいて、前記抽選の景品を決定することと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0117】
(付記11)
前記ユーザが前記ポイントサービスの契約を更新したとき、前記提供手段は、前記ポイントを使用せずに、前記抽選を行う権利を前記ユーザに提供する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0118】
(付記12)
前記決定手段は、前記店舗の売上データに基づいて、前記店舗の売れ筋商品または前記店舗の定番商品を、前記抽選の景品に決定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0119】
(付記13)
前記決定手段は、前記店舗の在庫データに基づいて、前記店舗が売りたい在庫を、前記抽選の景品に決定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0120】
(付記14)
前記決定手段は、前記店舗が売りたい在庫と、ユーザに付与するポイントとの組み合わせを、前記抽選の景品に決定する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明は、例えば、ポイント管理用アプリケーション、およびキャッシュレジスタに利用することができる。
【符号の説明】
【0122】
1 システム
10 情報処理装置
11 管理部
12 提供部
13 決定部
20 情報処理装置
24 付与部
100 ポイント管理サーバ(ポイント管理装置)
200 POSレジ(または端末機器)
300 抽選装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9