(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126031
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】スタンドおよび表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240912BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20240912BHJP
F16M 11/08 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G09F9/00 351
H04N5/64 581G
F16M11/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034148
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】諏訪 健一
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435EE14
5G435EE16
(57)【要約】
【課題】スイベルヒンジの状態を固定することができるスタンド等を提供する。
【解決手段】スタンドは、ベースおよびスイベルヒンジを備えたスタンドであって、前記スイベルヒンジは、前記ベースに固定された固定部と、前記固定部に対して回動可能に取り付けられた回動部と、を含み、前記スタンドは、前記固定部に対する前記回動部の回動を制止する第1状態、および、前記固定部に対する前記回動部の回動を許容する第2状態のいずれかに切替えられ得る回動可否切替機構を有している。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースおよびスイベルヒンジを備えたスタンドであって、
前記スイベルヒンジは、
前記ベースに固定された固定部と、
前記固定部に対して回動可能に取り付けられた回動部と、を含み、
前記スタンドは、前記固定部に対する前記回動部の回動を制止する第1状態、および、前記固定部に対する前記回動部の回動を許容する第2状態のいずれかに切替えられ得る回動可否切替機構を有している、
スタンド。
【請求項2】
前記回動可否切替機構は、
前記回動部に設けられ、前記回動部の回転軸上の点を中心点とした円弧に沿って延びる第1弧状長孔と、
前記固定部に設けられたネジ孔と、
前記第1弧状長孔に挿入された状態で、前記ネジ孔に螺合され得るネジと、により構成される、
請求項1に記載のスタンド。
【請求項3】
前記回動可否切替機構は、前記ネジの先端側に設けられ、前記ネジ孔および前記第1弧状長孔からの前記ネジの抜けを防止するように、前記ネジ孔に係止され得る抜け防止部材を有する、
請求項2に記載のスタンド。
【請求項4】
前記固定部は、前記回動部の回転軸に沿って突出する突出部を有し、
前記回動部は、前記回転軸上の点を中心点とした円弧に沿って延び、前記突出部を受け入れる第2弧状長孔を有し、
前記回動部の回動の範囲は、前記ネジが前記ネジ孔および前記第1弧状長孔から取り外された場合には、前記第2弧状長孔の両端によって制限される、
請求項2に記載のスタンド。
【請求項5】
前記回動可否切替機構は、
前記回動部に設けられ、前記回動部の回転軸上の点を中心点とした円弧上に配置された複数の貫通孔と、
前記固定部に設けられたネジ孔と、
前記複数の貫通孔のいずれにも挿入され得て、かつ、前記ネジ孔に螺合され得るネジと、により構成される、
請求項1に記載のスタンド。
【請求項6】
前記回動可否切替機構は、
前記回動部に設けられ、前記回動部の回転軸上の点を中心点とした円弧上に配置された複数の第1貫通孔と、
前記固定部に設けられた第2貫通孔と、
前記複数の第1貫通孔のいずれにも挿入され得て、かつ、前記第2貫通孔に嵌合され得る嵌合ピンと、により構成される、
請求項1に記載のスタンド。
【請求項7】
前記固定部は、前記ベースから立ち上がり、前記回動部の回転軸を中心軸として有する円柱の外周面を有し、前記中心軸から径方向に延びるネジ孔が設けられた筒状部を含み、
前記回動部は、前記筒状部の外周面に沿って設けられ、前記中心軸から径方向に延びる複数の貫通孔を有する弧状周面を含み、
前記回動可否切替機構は、前記複数の貫通孔と、前記ネジ孔と、前記複数の貫通孔のいずれにも挿入され得て、かつ、前記ネジ孔に螺合され得るネジと、により構成される、
請求項1に記載のスタンド。
【請求項8】
前記固定部は、前記ベースから立ち上がり、前記回動部の回転軸を中心軸として有する円柱の外周面を有し、前記中心軸から径方向に延びる第1貫通孔が設けられた筒状部を含み、
前記回動部は、前記筒状部の外周面に沿って設けられ、前記中心軸から径方向に延びる複数の第2貫通孔を有する弧状周面を含み、
前記回動可否切替機構は、前記複数の第2貫通孔と、前記第1貫通孔と、前記複数の第2貫通孔のいずれにも挿入され得て、かつ、前記第1貫通孔に嵌合され得る嵌合ピンと、により構成される、
請求項1に記載のスタンド。
【請求項9】
表示パネルと、
前記回動部が前記表示パネルに固定された請求項1~8のいずれかに記載のスタンドと、を備える、
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スタンドおよび表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1に開示されているように、表示パネル等を支持するスタンドの開発が行われている。スタンドは、表示パネルの向きを変更するために、被載置面上に載置されるベースに対して、鉛直方向に延びる回転軸まわりに、回動可能に取り付けられたスイベルヒンジを有している。この表示装置によれば、スタンドがテーブル等の上に載置された状態で、表示パネル等の向きをスイベルヒンジの回動によって変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1に開示された技術によれば、スイベルヒンジの状態は、スイベルヒンジによって支持された表示パネル等の自重によって維持されているだけである。そのため、表示パネル等に力が加えられると、スイベルヒンジの回動部がスイベルヒンジの固定部に対して回動してしまう。つまり、表示パネル等にある程度の大きな外力が生じる場合においては、スイベルヒンジの回動を制止することができない。つまり、スイベルヒンジの状態を固定することができない。したがって、表示パネルの向きを固定することができない。
【0005】
本開示は、上述の問題に鑑みなされたものである。本開示の目的は、スイベルヒンジの状態を固定することができるスタンドを提供することである。
【0006】
また、本開示の他の目的は、スイベルヒンジの状態を固定することにより、表示パネルの向きを固定することができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のスタンドは、ベースおよびスイベルヒンジを備えたスタンドであって、前記スイベルヒンジは、前記ベースに固定された固定部と、前記固定部に対して回動可能に取り付けられた回動部と、を含み、前記スタンドは、前記固定部に対する前記回動部の回動を制止する第1状態、および、前記固定部に対する前記回動部の回動を許容する第2状態のいずれかに切替えられ得る回動可否切替機構を有している。
【0008】
本開示の表示装置は、表示パネルと、前記回動部が前記表示パネルに固定された前記スタンドと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1の表示装置の全体構成を示す斜視図である。
【
図2】実施の形態1のスタンドを示す分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分斜視図である。
【
図4】実施の形態1のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分分解斜視図である。
【
図5】実施の形態1のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分断面図である。
【
図6】実施の形態1のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの拡大部分断面図である。
【
図7】実施の形態2のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分斜視図である。
【
図8】実施の形態2のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分分解斜視図である。
【
図9】実施の形態2のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分断面図である。
【
図10】実施の形態3のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分斜視図である。
【
図11】実施の形態3のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分分解斜視図である。
【
図12】実施の形態3のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分断面図である。
【
図13】実施の形態4のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分斜視図である。
【
図14】実施の形態4のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分分解斜視図である。
【
図15】実施の形態4のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分断面図である。
【
図16】実施の形態5のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分斜視図である。
【
図17】実施の形態5のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分分解斜視図である。
【
図18】実施の形態5のスイベルヒンジの回動可否切替機構を説明するためのスタンドの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態のスタンドおよび表示装置を、図面を参照しながら説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
【0011】
(実施の形態1)
図1~
図5を用いて、実施の形態1のスタンド100および表示装置1000を説明する。
【0012】
図1は、実施の形態1の表示装置1000の全体構成を示す斜視図である。
図2は、実施の形態1のスタンド100を示す分解斜視図である。
【0013】
本実施の形態の表示装置1000は、表示パネル30およびスタンド100を備えている。表示パネル30は、表示面に画像を表示する。表示パネル30は、実質的に長方形のプレート形状を有している。スタンド100は、机または床等の載置面と表示パネル30との間に設けられるものである。スタンド100は、表示パネル30を支持するように構成されている。
【0014】
スタンド100は、ベース10、スイベルヒンジ20、およびカバー部材40を備えている。ベース10は、机または床等の載置面上に載置される部分である。本実施の形態においては、ベース10は、プレート形状を有している。しかしながら、ベース10の形状は、特に限定されない。スイベルヒンジ20は、固定部21および回動部22を含んでいる。
【0015】
固定部21は、ネジ等によってベース10に固定されている。固定部21は、筒状部211および蓋部212を備えている。筒状部211の下端の開口は、ベース10によって塞がれている。筒状部211の上端の開口は、蓋部212によって塞がれている。
【0016】
回動部22は、固定部21に対して回動可能に取り付けられている。また、回動部22は、表示パネル30に固定されている。回動部22は、取付部材221および揺動部222を有している。取付部材221は、表示パネル30の背面に対してネジによって固定されている。また、取付部材221は、揺動部222にネジによって固定されている。揺動部222は、リング部材222Rと板状部材222Pとを含んでいる。
【0017】
図3は、実施の形態1のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分斜視図である。
図4は、実施の形態1のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分分解斜視図である。
図5は、実施の形態1のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分断面図である。以下、
図4および
図5を用いて、固定部21および回動部22に設けられた回動切替機構PSの詳細を説明する。
【0018】
固定部21は、筒状部211と蓋部212とを含んでいる。筒状部211は、周面部によって取り囲まれた内側空間を有している。蓋部212は、筒状部211の上端に固定されている。
【0019】
蓋部212は、ネジ孔21shおよび突出部21prを備えている。ネジ孔21shは、蓋部212の中間板部材212Aの厚さ方向に蓋部212の中間板部材212Aを貫通するように延びる。突出部21prは、回動部22の回転軸が延びる方向に沿って突出している。なお、本明細書において、回転軸は、後述されるボルト223の軸部が延びる方向の一致しており、筒状部211の内部を上方から下方へ貫通するように延びる。
【0020】
蓋部212は、筒状部211に対してネジによって固定されている。蓋部212は、中間板部材212Aと、中間板部材212Aの上側面に取り付けられた上側板部材212Bと、中間板部材212Aの下側面に取り付けられた下側板部材212Cと、を備えている。中間板部材212Aは、回動部22の回転軸上に中心点を有する円形の貫通孔212Athを有している。上側板部材212Bは、回動部22の回転軸上に中心点を有する円形の貫通孔212Bthを有している。下側板部材212Cは、回動部22の回転軸上に中心点を有する円形の貫通孔212Cthを有している。筒状部211、中間板部材212A、上側板部材212B、および下側板部材212Cが、固定部21を構成している。
【0021】
回動部22は、ボルト223、ネジ23、揺動部222、2つのワッシャ224、2つの皿バネ227、先端ワッシャ226、およびナット225を含んでいる。揺動部222は、板状部材222Pと、板状部材222Pの下側に位置するリング部材222Rと、からなる。2つのワッシャ224は、蓋部212の上側に位置する上側ワッシャ224Uと、蓋部212の下側に位置する下側ワッシャ224Lと、からなる。2つの皿バネ227は、上側皿バネ227Uおよび下側皿バネ227Lからなり、下側ワッシャ224Lと先端ワッシャ226との間に設けられている。先端ワッシャ226の下側には、ナット225が設けられている。ナット225は、ボルト223の先端に取り付けられる。
【0022】
板状部材222Pは、長孔222Pth、第1弧状長孔22a、および第2弧状長孔22bを有している。リング部材222Rは、円形孔222Rthを取り囲むようにリング状をなしている。上側ワッシャ224Uおよび下側ワッシャ224Lは、それぞれ、長孔224Uthおよび長孔224Lthを有している。先端ワッシャ226は、長孔226thを有している。上側皿バネ227Uおよび下側皿バネ227Lは、それぞれ、円形孔227Uthおよび円形孔227Lthを有している。ナット225は、ネジ孔225thを有している。
【0023】
ボルト223は、長孔222Pth、円形孔222Rth、長孔224Uth、長孔224Lth、長孔226th、円形孔227Uth、円形孔227Lth、およびネジ孔225thに挿入されている。
【0024】
取付部材221、揺動部222、ボルト223、2つのワッシャ224、ナット225、先端ワッシャ226、2つの皿バネ227、およびネジ23が、全体として回動部22を構成し、一体となって回転軸まわりに回動する。
【0025】
ネジ23は、板状部材222Pの第1弧状長孔22aに挿入され、かつ、中間板部材212Aのネジ孔21shに螺合される。ネジ23の先端は、板状部材222Pから下方へ突出している。
【0026】
図6は、実施の形態1のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンドの拡大部分断面図である。
【0027】
図6に示されるように、ネジ23は、相対的に大きな直径の大径軸部23aと相対的に小さな直径の小径軸部23bとを備えている。大径軸部23aは、雄ネジを構成しており、小径軸部23bは、円柱状をなしている。大径軸部23aがネジ孔21shに螺合する。小径軸部23bは、円周に沿って延びる溝23gを有している。抜け防止部材24は、溝23gに嵌め込まれている。
【0028】
本実施の形態のスタンド100は、回動可否切替機構PSを有している。回動可否切替機構PSは、固定部21に対する回動部22の回動を制止する第1状態、および、固定部21に対する回動部22の回動を許容する第2状態のいずれかに切替えられ得るものである。第1状態は、ネジ23が、第1弧状長孔22aに挿入され、かつ、ネジ孔21shに螺合した状態で、かつ、締め付けられることによって、固定部21と回動部22との位置関係が固定された状態である。第2状態は、ネジ23が緩められることによって、ネジ孔21shおよび第1弧状長孔22aから抜き取られた状態である。本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、スイベルヒンジ20の状態を固定することができる。その結果、スイベルヒンジ20の状態を固定することにより、表示パネル30の向きを固定することができる。
【0029】
以下、本実施の形態の回動可否切替機構PSを具体的に説明する。
【0030】
本実施の形態の回動可否切替機構PSは、第1弧状長孔22a、ネジ孔21sh、およびネジ23により構成されている(
図4参照)。第1弧状長孔22aは、回動部22に設けられている。第1弧状長孔22aは、回動部22の回転軸上の点を中心点とした円弧に沿って延びている。ネジ孔21shは、固定部21の板状部材222Pに設けられている。ネジ23は、第1弧状長孔22aに挿入された状態で、ネジ孔21shに螺合され得るものである。
【0031】
本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、ネジ23の大径軸部23aが、第1弧状長孔22aに挿入された状態で、ネジ孔21shに螺合されると、回動部22がネジ23のヘッドによって固定部21に対して押し付けられる。それにより、固定部21に対する回動部22の位置を固定することができる。つまり、第1弧状長孔22aのいずれかの位置でネジ23の位置決めをすることにより、回動部22の位置を固定部21に対して固定することができる。その結果、スイベルヒンジ20の状態を固定することができる。
【0032】
本実施の形態の回動可否切替機構PSは、抜け防止部材24を備えている。抜け防止部材24は、たとえば、ネジ23の軸部の溝23gに取り付けられるE型スナップリングである。抜け防止部材24は、ネジ23の先端側に設けられ、ネジ孔21shおよび第1弧状長孔22aからのネジ23の抜けを防止するように、ネジ孔21shに係止され得るものである。この抜け防止部材24によれば、ネジ23の紛失を防止することができる。
【0033】
本実施の形態の固定部21は、回動部22の回転軸に沿って突出する突出部21prを有している。また、回動部22は、回転軸上の点を中心点とした円弧に沿って延び、突出部21prを受け入れる第2弧状長孔22bを有している。回動部22の回動の範囲は、ネジ23がネジ孔21shおよび第1弧状長孔22aから取り外された場合には、第2弧状長孔22bの両端によって制限される。そのため、ネジ23がネジ孔21shおよび第1弧状長孔22aから抜け出してしまった場合においても、第2弧状長孔22bが回動部22の固定部21に対する回動を所定の範囲内に制限することができる。
【0034】
(実施の形態2)
図7~
図9を用いて、実施の形態2のスタンド100および表示装置1000を説明する。なお、下記において実施の形態1のスタンド100および表示装置1000と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態のスタンド100および表示装置1000は、以下の点で、実施の形態1のスタンド100および表示装置1000と異なる。
【0035】
図7は、実施の形態2のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分斜視図である。
図8は、実施の形態2のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分分解斜視図である。
図9は、実施の形態2のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分断面図である。
【0036】
本実施の形態の回動可否切替機構PSは、複数の貫通孔22c、ネジ孔21sh、およびネジ23により構成されている。複数の貫通孔22cは、回動部22、具体的には、揺動部222の板状部材222Pに設けられている。複数の貫通孔22cは、回動部22の回転軸上の点を中心点とした円弧上に配置されている。ネジ孔21shは、固定部21、具体的には、蓋部212の中間板部材212Aに設けられている。ネジ23は、複数の貫通孔22cのいずれにも挿入され得て、かつ、ネジ孔21shに螺合され得るものである。なお、ネジ23の先端は、円筒状をなす筒状部211の穴21coに筒状部211の上端面から下方に向かって挿入されている。
【0037】
本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、ネジ23が、複数の貫通孔22cのいずれか1つに挿入された後、ネジ孔21shに螺合された場合に、固定部21に対する回動部22の位置を固定することができる。つまり、複数の貫通孔22cのいずれか1つとネジ孔21shとが位置合わせされた状態で、回動部22を固定部21に対して固定することができる。その結果、スイベルヒンジ20の状態を固定することができる。
【0038】
(実施の形態3)
図10~
図12を用いて、実施の形態3のスタンド100および表示装置1000を説明する。なお、下記において実施の形態1または2のスタンド100および表示装置1000と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態のスタンド100および表示装置1000は、以下の点で、実施の形態1または2のスタンド100および表示装置1000と異なる。
【0039】
図10は、実施の形態3のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分斜視図である。
図11は、実施の形態3のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分分解斜視図である。
図12は、実施の形態3のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンドの部分断面図である。
【0040】
本実施の形態の回動可否切替機構PSは、複数の第1貫通孔22c、第2貫通孔21th、および嵌合ピン25により構成されている。複数の第1貫通孔22cは、回動部22、具体的には、揺動部222の板状部材222Pに設けられている。複数の第1貫通孔22cは、回動部22の回転軸上の点を中心点とした円弧上に配置されている。一方、第2貫通孔21thは、固定部21、具体的には、蓋部212の中間板部材212Aに設けられている。嵌合ピン25は、複数の第1貫通孔22cのいずれにも挿入され得て、かつ、第2貫通孔21thに嵌合され得るものである。なお、嵌合ピン25の先端は、円筒状をなす筒状部211の穴21coに筒状部211の上端面から下方に向かって挿入されている。
【0041】
本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、嵌合ピン25が、複数の第2貫通孔22cのいずれか1つに挿入された後、第1貫通孔22thに嵌合された場合に、固定部21に対する回動部22の位置を固定することができる。つまり、第1貫通孔22thの位置と複数の第2貫通孔21thのいずれか1つとが位置合わせされた状態で、回動部22の位置を固定部21に対して固定することができる。その結果、スイベルヒンジ20の状態を固定することができる。
【0042】
(実施の形態4)
図13~
図15を用いて、実施の形態4のスタンド100および表示装置1000を説明する。なお、下記において実施の形態1~3のスタンド100および表示装置1000と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態のスタンド100および表示装置1000は、以下の点で、実施の形態1~3のスタンド100および表示装置1000と異なる。
【0043】
図13は、実施の形態4のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分斜視図である。
図14は、実施の形態4のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分分解斜視図である。
図15は、実施の形態4のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分断面図である。
【0044】
本実施の形態のスタンド100においては、固定部21の筒状部211は、ベース10から立ち上がっている点については、実施の形態1の筒状部211と同様である。本実施の形態の筒状部211は、回動部22の回転軸を中心軸として有する円柱の外周面211phを有し、前述の円柱の中心軸から径方向に延びるネジ孔21sthを有している。回動部22は、筒状部211の外周面211phに沿って設けられ、前述の円柱の中心軸から径方向に延びる複数の貫通孔22eを有する弧状周面222P1を含んでいる。
【0045】
本実施の形態の回動可否切替機構PSは、複数の貫通孔22eと、ネジ孔21sthと、複数の貫通孔22eのいずれにも挿入され得て、かつ、ネジ孔21sthに螺合され得るネジ23と、により構成される。
【0046】
本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、ネジ23が、複数の貫通孔22eのいずれか1つに挿入された後、ネジ孔21sthに螺合された場合に、固定部21に対する回動部22の位置を固定することができる。つまり、複数の貫通孔22eのいずれか1つとネジ孔21sthとが位置合わせされた状態で、回動部22を固定部21に対して固定することができる。
【0047】
また、本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、嵌合ピン25を筒状部211の周面に向かって移動させることにより、回動部22の固定部21に対する回動を固定することができる。そのため、固定部21の上方から下方へネジまたは嵌合ピンを移動させることにより、回動部22の固定部21に対する回動を固定する場合に比較して、固定部21の平面視における占有面積を小さくすることができる。
【0048】
(実施の形態5)
図16~
図18を用いて、実施の形態5のスタンド100および表示装置1000を説明する。なお、下記において実施の形態1~4のスタンド100および表示装置1000と同様である点についての説明は繰り返さない。本実施の形態のスタンド100および表示装置1000は、以下の点で、実施の形態1~4のスタンド100および表示装置1000と異なる。
【0049】
図16は、実施の形態5のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分斜視図である。
図17は、実施の形態5のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分分解斜視図である。
図18は、実施の形態5のスイベルヒンジ20の回動可否切替機構PSを説明するためのスタンド100の部分断面図である。
【0050】
本実施の形態のスタンド100に関しては、固定部21の筒状部211は、ベース10から立ち上がっている点においては、実施の形態1と同様である。本実施の形態の筒状部211は、回動部22の回転軸を中心軸として有する円柱の外周面211phを含み、前述の円柱の中心軸から径方向に延びる第1貫通孔21fを有している。回動部22は、筒状部211の外周面211phに沿って設けられ、前述の円柱の中心軸から径方向に延びる複数の第2貫通孔22eを有する弧状周面222P1を含んでいる。
【0051】
本実施の形態の回動可否切替機構PSは、複数の第2貫通孔22eと、第1貫通孔21fと、複数の第2貫通孔22eのいずれにも挿入され得て、かつ、第1貫通孔21fに嵌合され得る嵌合ピン25と、により構成される。
【0052】
本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、嵌合ピン25が、複数の第2貫通孔22eのいずれか1つに挿入された後、第1貫通孔21fに嵌合された場合に、固定部21に対する回動部22の位置を固定することができる。つまり、複数の第2貫通孔22eのいずれか1つと第1貫通孔21fとが位置合わせされた状態で、回動部22の位置を固定部21に対して固定することができる。その結果、スイベルヒンジ20の状態を固定することができる。
【0053】
また、本実施の形態の回動可否切替機構PSによれば、嵌合ピン25を筒状部211の周面に向かって移動させることにより、回動部22の固定部21に対する回動を固定することができる。そのため、固定部21の上方から下方へネジまたは嵌合ピンを移動させることにより、回動部22の固定部21に対する回動を固定する場合に比較して、固定部21の平面視における占有面積を小さくすることができる。
【符号の説明】
【0054】
10 ベース
20 スイベルヒンジ
21 固定部
21e 第2貫通孔(または貫通孔)
21f 第1貫通孔
21pr 突出部
21sh
21sth ネジ孔
22 回動部
22a 第1弧状長孔
22b 第2弧状長孔
22c 第1貫通孔(または貫通孔)
23 ネジ
24 抜け防止部材
25 嵌合ピン
30 表示パネル
100 スタンド
211 筒状部
222P1 弧状周面
1000 表示装置