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特開2024-126647エネルギ管理システムおよびエネルギ管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126647
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】エネルギ管理システムおよびエネルギ管理方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 22/06 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
G01R22/06 130
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023035176
(22)【出願日】2023-03-08
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】森實 優太
(72)【発明者】
【氏名】奥村 明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 匠人
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 仁志
(72)【発明者】
【氏名】村本 吉史
(57)【要約】
【課題】利用者が使用を開始する際に必要となる初期設定を容易にすることができるエネルギ管理システムおよびエネルギ管理方法を提供する。
【解決手段】エネルギ管理システムの端末装置2は、表示設定情報を取得する表示設定取得部212と、表示設定情報に対応するコード画像を形成するコード画像形成部213と、を有する。端末装置3は、コード画像を解析することによりコード画像に対応する表示設定情報を特定するコード解析部314と、特定した表示設定情報をエネルギ管理装置1へ送信する表示設定通知部315と、を有する。エネルギ管理装置1は、表示設定情報を取得する表示設定取得部113と、発電設備、蓄電装置および機器の電力量情報を取得する電力量取得部111と、取得された表示設定情報と電力量情報とに基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部104に表示させる表示制御部112と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部を有する第1端末装置と、
第1撮像部を有する第2端末装置と、
表示部を有し、前記第2端末装置と通信可能であるとともに、発電設備での発電量、蓄電装置の蓄電量および機器での消費電力量のうちの少なくとも1つを表示するエネルギ管理用画像を前記表示部に表示させるエネルギ管理装置と、を備え、
前記第1端末装置は、
前記入力部を介して入力される、前記エネルギ管理用画像を前記表示部に表示させるために必要な表示設定情報を取得する第1表示設定取得部と、
前記表示設定情報に対応する第1コード画像を形成するコード画像形成部と、を有し、
前記第2端末装置は、
前記第1撮像部により撮像された前記第1コード画像を解析することにより前記第1コード画像に対応する前記表示設定情報を特定する第1コード解析部と、
特定した前記表示設定情報を前記エネルギ管理装置へ送信する表示設定通知部と、を有し、
前記エネルギ管理装置は、
前記表示設定情報を取得する第2表示設定取得部と、
前記発電設備、前記蓄電装置および前記機器のうちの少なくとも1つの電力量情報を取得する電力量取得部と、
取得された前記表示設定情報と前記電力量情報とに基づいて、前記エネルギ管理用画像を形成して前記表示部に表示させる表示制御部と、を有する、
エネルギ管理システム。
【請求項2】
前記第1端末装置は、生成された前記第1コード画像を示すコード画像情報を前記第2端末装置へ送信するコード画像通知部を更に有し、
前記第2端末装置は、前記第1端末装置から送信される前記コード画像情報を取得するコード画像取得部を更に有し、
前記第1コード解析部は、取得された前記コード画像情報が示す前記第1コード画像を解析することにより前記表示設定情報を特定する、
請求項1に記載のエネルギ管理システム。
【請求項3】
前記第1端末装置は、
生成された前記コード画像情報を、前記第2端末装置を識別する端末識別情報に対応づけて記憶するコード画像記憶部を更に有し、
前記コード画像通知部は、前記コード画像記憶部が記憶する前記端末識別情報を参照して、生成された前記コード画像情報を、前記コード画像情報に対応する前記端末識別情報で識別される前記第2端末装置へ送信する、
請求項2に記載のエネルギ管理システム。
【請求項4】
過去に使用された前記表示設定情報を、前記表示設定情報を識別する表示設定識別情報に対応づけて管理する表示設定管理サーバを更に備え、
前記第1表示設定取得部は、前記入力部を介して指定された前記表示設定識別情報に対応する前記表示設定情報を、前記表示設定管理サーバから取得し、
前記コード画像形成部は、前記表示設定管理サーバから取得された前記表示設定情報に対応する前記第1コード画像を形成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のエネルギ管理システム。
【請求項5】
前記第1端末装置は、
第2撮像部と、
前記表示設定情報の少なくとも一部を示す第2コード画像が印刷された印刷物を前記第2撮像部により撮像することにより得られる前記第2コード画像を解析することにより前記第2コード画像に対応する前記表示設定情報の少なくとも一部を特定する第2コード解析部と、を更に有し、
前記コード画像形成部は、特定された前記表示設定情報の少なくとも一部を含む前記表示設定情報に対応する前記第1コード画像を形成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のエネルギ管理システム。
【請求項6】
入力部を有する第1端末装置と、撮像部を有する第2端末装置と、表示部を有し、前記第2端末装置と通信可能であるとともに、発電設備での発電量、蓄電装置の蓄電量および機器での消費電力量のうちの少なくとも1つを表示するエネルギ管理用画像を前記表示部に表示させるエネルギ管理装置と、を用いたエネルギ管理方法であって、
前記第1端末装置が、前記入力部を介して入力される、前記エネルギ管理用画像を前記表示部に表示させるために必要な表示設定情報を取得するステップと、
前記第1端末装置が、前記表示設定情報に対応する第1コード画像を形成するステップと、
前記第2端末装置が、前記撮像部により撮像された前記第1コード画像を解析することにより前記第1コード画像に対応する前記表示設定情報を特定するステップと、
前記第2端末装置が、特定した前記表示設定情報を前記エネルギ管理装置へ送信するステップと、
前記エネルギ管理装置が、前記表示設定情報を取得するステップと、
前記エネルギ管理装置が、前記発電設備、前記蓄電装置および前記機器のうちの少なくとも1つの電力量情報を取得するステップと、
前記エネルギ管理装置が、取得された前記表示設定情報と前記電力量情報とに基づいて、前記エネルギ管理用画像を形成して前記表示部に表示させるステップと、を含む、
エネルギ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エネルギ管理システムおよびエネルギ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギ関連情報を取得し、取得したエネルギ関連情報から表示装置に表示させる表示情報を生成することにより、エネルギの消費状態を可視化してエネルギの管理を支援するエネルギ管理支援システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-232903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されたようなエネルギ管理支援システムでは、例えば系統電源に接続された幹線と発電設備、蓄電装置、複数の機器それぞれに接続された複数の分岐線との間に介在する分電盤において複数の分岐線それぞれについて計測された電力量のようなエネルギ関連情報を使用する場合がある。この場合、エネルギ管理支援システムの使用を開始する際に、複数の分岐線それぞれについて取得されるエネルギ関連情報を、発電設備、蓄電装置および複数の機器それぞれに対応づけるための初期設定作業が必要となる。ところが、この初期設定作業は、分電盤における計測対象位置と、複数の分岐線それぞれの接続先と、を把握しておく必要があり、一般の利用者にとって困難である。このため、一般利用者は、例えば分電盤を設置した施行業者に連絡をとって初期設定作業を依頼する必要がある。この場合、連絡すべき施行業者の連絡先を確認したり、施行業者に初期設定を依頼したりする作業が必要となり初期設定作業が利用者にとって負担になる虞がある。
【0005】
本開示は上記事由に鑑みてなされたものであり、利用者が使用を開始する際に必要となる初期設定を容易にすることができるエネルギ管理システムおよびエネルギ管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係るエネルギ管理システムは、
入力部を有する第1端末装置と、
第1撮像部を有する第2端末装置と、
表示部を有し、前記第2端末装置と通信可能であるとともに、発電設備での発電量、蓄電装置の蓄電量および機器での消費電力量のうちの少なくとも1つを表示するエネルギ管理用画像を前記表示部に表示させるエネルギ管理装置と、を備え、
前記第1端末装置は、
前記入力部を介して入力される、前記エネルギ管理用画像を前記表示部に表示させるために必要な表示設定情報を取得する第1表示設定取得部と、
前記表示設定情報に対応する第1コード画像を形成するコード画像形成部と、を有し、
前記第2端末装置は、
前記第1撮像部により撮像された前記第1コード画像を解析することにより前記第1コード画像に対応する前記表示設定情報を特定する第1コード解析部と、
特定した前記表示設定情報を前記エネルギ管理装置へ送信する表示設定通知部と、を有し、
前記エネルギ管理装置は、
前記表示設定情報を取得する第2表示設定取得部と、
前記発電設備、前記蓄電装置および前記機器のうちの少なくとも1つの電力量情報を取得する電力量取得部と、
取得された前記表示設定情報と前記電力量情報とに基づいて、前記エネルギ管理用画像を形成して前記表示部に表示させる表示制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、第1端末装置が、入力部を介して入力される表示設定情報を取得して、表示設定情報に対応するコード画像を形成する。一方、第2端末装置が、撮像部により撮像して得られたコード画像を解析することによりコード画像に対応する表示設定情報を特定してエネルギ管理装置へ送信する。そして、エネルギ管理装置が、表示設定情報と電力量情報とに基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部に表示させる。これにより、第1端末装置を用いて事前に前述コード画像を準備しておけば、第2端末装置を所持する利用者は、準備されたコード画像を撮像する作業を行うだけで、表示設定情報をエネルギ管理装置へ送信してエネルギ管理装置の使用を開始することができる。従って、第2端末装置を所持する利用者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施の形態に係るエネルギ管理システムの概略構成図
図2】実施の形態に係るエネルギ管理システムのハードウェア構成を示すブロック図
図3】実施の形態に係るエネルギ管理システムの機能構成を示すブロック図
図4】実施の形態に係る端末装置の表示設定記憶部が記憶する情報の一例を示す図
図5】実施の形態に係るエネルギ管理装置の電力量記憶部が記憶する情報の一例を示す図
図6】実施の形態に係るエネルギ管理システムの動作の一例を示すシーケンス図
図7】実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図
図8】(A)は実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される操作画面画像の一例を示す図、(B)は実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される問合せ画像の一例を示す図
図9】実施の形態に係るエネルギ管理システムの動作の一例を示すシーケンス図
図10】実施の形態に係る端末装置が実行する表示設定処理の流れの一例を示すフローチャート
図11】実施の形態に係る端末装置が実行する表示設定処理の流れの一例を示すフローチャート
図12】実施の形態に係るエネルギ管理装置が実行するエネルギ管理処理の流れの一例を示すフローチャート
図13】変形例に係るエネルギ管理システムの概略構成図
図14】変形例に係るエネルギ管理システムの機能構成を示すブロック図
図15】変形例に係るエネルギ管理システムの動作の一例を示すシーケンス図
図16】変形例に係る端末装置が実行する表示設定処理の流れの一例を示すフローチャート
図17】変形例に係るエネルギ管理システムの機能構成を示すブロック図
図18】変形例に係るエネルギ管理システムの機能構成を示すブロック図
図19】変形例に係る分電盤の一例を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施の形態に係るエネルギ管理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るエネルギ管理システムは、エネルギ管理システムは、入力部を有する第1端末装置と、撮像部を有する第2端末装置と、表示部を有し、第2端末装置と通信可能であるとともに、発電設備での発電量、蓄電装置の蓄電量および機器での消費電力量のうちの少なくとも1つを表示するエネルギ管理用画像を表示部に表示させるエネルギ管理装置と、を備える。第1端末装置は、入力部を介して入力される、エネルギ管理用画像を表示部に表示させるために必要な表示設定情報を取得する第1表示設定取得部と、表示設定情報に対応する第1コード画像を形成するコード画像形成部と、を有する。第2端末装置は、撮像部により撮像された第1コード画像を解析することにより第1コード画像に対応する表示設定情報を特定する第1コード解析部と、特定した表示設定情報をエネルギ管理装置へ送信する表示設定通知部と、を有する。エネルギ管理装置は、表示設定情報を取得する第2表示設定取得部と、発電設備、蓄電装置および機器のうちの少なくとも1つの電力量情報を取得する電力量取得部と、取得された表示設定情報と電力量情報とに基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部に表示させる表示制御部と、を有する。
【0010】
本実施の形態に係るエネルギ管理システムは、例えば図1に示すような、機器4、発電設備53、蓄電装置52およびパワーコンディショナ(以下、「PCS」と称する。)51が設置された建物Hについて、発電設備53での発電量、蓄電装置52の蓄電量または機器4で消費される電力量を管理する。また、建物Hには、PCS51または系統電源PSから供給される電力を各機器4へ分岐して供給する分電盤61と、各機器4へ供給される電力量を計測する電力量計測装置62と、が設置されている。本実施の形態に係るエネルギ管理システムは、端末装置2、3と、端末装置3と局所ネットワークNW2を介して通信可能なエネルギ管理装置1と、印刷機9と、を備える。局所ネットワークNW2は、無線LAN(Local Area Network)または有線LANである。機器4は、例えば、エアコン、照明器、床暖房システム、冷蔵庫、IH(Induction Heating)調理器、テレビ等である。機器4は、各住宅に設置され、分電盤61から電力供給を受ける。
【0011】
電力量計測装置62は、エネルギ管理装置1との間での局所ネットワークNW2を介して通信するいわゆるスマートメータである。電力量計測装置62は、例えば40チャネルの計測ユニットを有し、そのうちの少なくとも1つの計測ユニットが、分電盤61に設けられた計測対象となる分岐線それぞれに装着されている。また、電力量計測装置62は、既存の40チャネルの計測ユニットに加えて、少なくとも1つの計測ユニットを追加することができ、追加した計測ユニットを分電盤61に設けられた分岐線に装着することもできる。電力量計測装置62は、分電盤61から各機器4へ供給される電力量を計測し、計測した電力量を示す電力量情報を生成してエネルギ管理装置1へ送信する。ここで、電力量計測装置62は、エネルギ管理装置1から電力量情報のエネルギ管理装置1への送信を要求する電力量情報要求情報を取得すると、これに応じて、電力量情報および後述の電力量種別情報を生成してエネルギ管理装置1へ送信する。
【0012】
PCS51は、分電盤61に接続され、電力線を介して発電設備53および蓄電装置52に接続されている。PCS51は、充電モードで動作する場合、発電設備53または分電盤61から入力される電力を蓄電装置52へ出力し、放電モードで動作する場合、蓄電装置52から出力される電力を分電盤61へ出力する。また、PCS51は、エネルギ管理装置1から発電設備53の発電量または蓄電装置52の蓄電量を示す電力量情報のエネルギ管理装置1への送信を要求する電力量情報要求情報を取得すると、これに応じて、電力量情報および後述の電力量種別情報を生成してエネルギ管理装置1へ送信する。
【0013】
端末装置2は、例えばスマートフォンであり、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、表示部204と、入力部205と、USB(Universal Serial Bus)インタフェース208と、を備える。主記憶部202は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリであり、CPU201の作業領域として使用される。補助記憶部203は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、端末装置2の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。表示部204は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等であり各種情報を表示する。入力部205は、例えば表示部204に重ねて配置されるタッチパッドであり、利用者の操作に応じた各種操作情報を受け付けて、受け付けた操作情報をCPU201へ出力する。USBインタフェース208は、印刷機9に設けられたUSBインタフェース908に接続可能であり、USBインタフェース908に接続された状態で、CPU201から転送される後述のコード画像情報を印刷機9へ転送する。なお、端末装置2は、USBインタフェース208を備えるものに限定されるものではなく、例えばUSB規格以外のシリアル伝送規格に対応したインタフェース或いはパラレルインタフェースを備えるものであってもよい。
【0014】
CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、図3に示すように、受付部211、表示設定取得部212、コード画像形成部213、コード画像出力部214および表示制御部215として機能する。また、図2に示す補助記憶部303は、図3に示すように、表示設定記憶部231と、コード画像記憶部232と、を有する。表示設定記憶部231は、例えば図4に示すように、分電盤61の分岐線を介して機器4、PCS51へ供給される電力量を計測対象とする電力量計測装置62の表示設定情報と、PCS51に内蔵され発電設備53で発電される電力量、蓄電装置52の充放電量を計測対象とするために追加された電力量計測装置(図示せず)の表示設定情報と、を記憶する。表示設定記憶部231は、分電盤61の分岐線それぞれを識別する分岐線識別情報を、当該分電盤61に対応する電力量計測装置62の計測装置情報、計測装置識別情報、計測チャネル情報に対応づけて記憶する。また、表示設定記憶部231は、計測チャネルそれぞれに対応する電力量情報についてその経時的な推移を示すグラフをエネルギ管理用画像に表示させるか否かを指定するグラフ表示情報と、計測対象の種別を示す計測対象種別情報と、を、対応する分岐線識別情報に対応づけて記憶する。また、表示設定記憶部231は、発電設備53で発電される電力量、蓄電装置52の充放電量を計測する電力量計測装置を識別する計測装置識別情報を、計測装置情報と、前述のグラフ表示情報および計測対象種別情報と、に対応づけて記憶する。コード画像記憶部232は、表示設定情報に対応するコード画像を示すコード画像情報を記憶する。
【0015】
受付部211は、利用者が入力部205に対して行った操作を受け付けて、受け付けた操作の内容に応じた操作情報を生成して表示設定取得部212、コード画像形成部213およびコード画像出力部214に通知する。表示制御部215は、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報に基づいて、表示設定登録用の操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。表示設定取得部212は、受付部211が表示設定情報の内容を登録するための表示設定登録操作を受け付けると、表示設定登録操作において入力される表示設定情報を取得して表示設定記憶部231に記憶させる第1表示設定取得部である。コード画像形成部213は、受付部211が表示設定情報に対応するコード画像を形成するためのコード画像形成操作を受け付けると、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報からコード画像を形成し、形成したコード画像を示すコード画像情報をコード画像記憶部232に記憶させる。ここで、コード画像としては、QRコード(登録商標)のようなコード画像、バーコード画像等を採用することができる。表示制御部215は、受付部211が表示設定情報を登録するためのアプリケーションを起動するための表示設定開始操作を受け付けると、これに応じて、表示設定登録用の操作画面画像を表示部204に表示させる。
【0016】
コード画像出力部214は、受付部211がコード画像情報をUSBインタフェース208へ出力するためのコード画像出力操作を受け付けると、USBインタフェース208と印刷機9のUSBインタフェース908との間でリンクが確立されているか否かを判定する。ここで、コード画像出力部214は、例えば予め設定された接続要求信号をUSBインタフェース208から出力する処理を実行した後、予め設定された期間内に応答信号を取得した場合、リンクが確立していると判定し、前述の期間内に応答信号を受信しない場合、リンクが遮断されていると判定する。そして、コード画像出力部214は、リンクが確立されていると判定すると、コード画像記憶部232が記憶するコード画像情報を、USBインタフェース208を介して印刷機9へ出力する。
【0017】
印刷機9は、USBインタフェース908が端末装置2に接続され端末装置2のUSBインタフェース208との間でリンクが確立した状態で、端末装置2からコード画像情報が入力されると、入力されたコード画像情報が示すコード画像を例えば紙媒体のような印刷対象物に印刷する。なお、印刷機9は、USBインタフェース908を備えるものに限定されるものではなく、例えばUSB規格以外のシリアル伝送規格に対応したインタフェース或いはパラレルインタフェースを備えるものであってもよい。
【0018】
端末装置3は、例えばスマートフォンであり、図2に示すように、CPU301と、主記憶部302と、補助記憶部303と、表示部304と、入力部305と、通信部306と、撮像部307と、を備える。主記憶部302は、CPU301の作業領域として使用される揮発性メモリであり、補助記憶部303は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、端末装置3の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。表示部304は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等であり各種情報を表示する。入力部305は、例えば表示部304に重ねて配置されるタッチパッドであり、利用者の操作に応じた各種操作情報を受け付けて、受け付けた操作情報をCPU301へ出力する。通信部306は、局初ネットワークNW2に接続するためのインタフェースを有する。撮像部307は、カメラを有する。
【0019】
CPU301は、補助記憶部303が記憶するプログラムを主記憶部302に読み出して実行することにより、図3に示すように、受付部311、撮像制御部312、表示制御部313、コード解析部314および表示設定通知部315として機能する。また、図2に示す補助記憶部303は、図3に示すように、表示設定記憶部331を有する。また、図2に示す主記憶部302は、図3に示すように、撮像部307により撮像された撮像画像を一時的に記憶する画像バッファ321を有する。表示設定記憶部132は、発電設備53で発電した電力の買取方式を示す情報と、測装置情報、計測装置識別情報、計測チャネル、分岐線識別情報、グラフ表示の有無を示す情報と、計測対象種別情報と、を互いに対応づける表示設定情報を記憶する。
【0020】
受付部311は、利用者が入力部305に対して行った操作内容を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作情報を生成して撮像制御部312、表示制御部313およびコード解析部314に通知する。撮像制御部312は、受付部311がコード画像を読み取るためのコード画像読み取り操作を受け付けると、撮像部307を制御して撮像処理を実行する。このとき、撮像部307は、撮像処理により得られる撮像画像情報を画像バッファ321へ転送する。コード解析部314は、受付部311が前述のコード画像読み取り操作を受け付けた後、画像バッファ321が新たに記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中からコード画像を抽出する。ここで、コード解析部314は、例えばグラフカット法のようなコード画像のエッジ検出手法を利用して、コード画像を抽出する。そして、コード解析部314は、抽出したコード画像を解析してコード画像に対応する表示設定情報を特定し、特定した表示設定情報を表示設定記憶部331に記憶させる。表示設定通知部315は、表示設定記憶部331が記憶する表示設定情報をエネルギ管理装置1へ送信する。
【0021】
エネルギ管理装置1は、例えばHEMS(Home Energy Management System)コントローラであり、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、通信部106と、計時部108と、を備える。主記憶部102は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリであり、CPU101の作業領域として使用される。補助記憶部103は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、エネルギ管理装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。通信部106は、局所ネットワークNW2に接続するための通信インタフェースを有する。計時部108は、例えばリアルタイムクロックを有し、時刻を計時する。
【0022】
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、図3に示すように、電力量取得部111、表示制御部112、表示設定取得部113および換算部114として機能する。また、図2に示す補助記憶部103は、図3に示すように、電力量記憶部131と、表示設定記憶部132と、算出方法記憶部133と、を有する。電力量記憶部131は、例えば図5に示すように、電力量計測装置62により計測された各機器4で消費された電力量を示す電力量情報を、電力量計測装置62を識別する計測装置識別情報と当該電力量計測装置62による計測対象である分岐線を識別する分岐線識別情報と計測した日時を示す日時情報との組み合わせに対応づけて記憶する。ここで、計測装置識別情報としては、例えば電力量計測装置62のMAC(Media Access Control)アドレスまたはIPアドレスを採用することができる。図5に示す例では、計測装置識別情報ADDR[0]で識別される電力量計測装置62の計測チャネル「1ch」で計測された電力量が「5kWh」であることを示している。また、電力量記憶部131は、発電設備53で発電された電力量を示す電力量情報と、蓄電装置52の充放電量を示す電力量情報と、を、それぞれを計測するPCS51に内蔵された電力量計測装置(図示せず)を識別する計測装置識別情報と計測した日時を示す日時情報とに対応づけて記憶する。
【0023】
表示設定記憶部132は、発電設備53で発電した電力の買取方式を示す情報と、測装置情報、計測装置識別情報、計測チャネル、分岐線識別情報、グラフ表示の有無を示す情報と、計測対象種別情報と、を互いに対応づける表示設定情報を記憶する。算出方法記憶部133は、前述の買取方式それぞれに対応する、電力量情報が示す電力量から売電量または買電量を算出する方法を示す算出方法情報を、買取方式を識別する買取方式識別情報に対応づけて記憶する。
【0024】
図3に戻って、電力量取得部111は、予め設定された電力量取得時期が到来する毎に、電力量計測装置62およびPCS51に対して電力量情報の送信を要求する電力量要求情報を、電力量計測装置62およびPCS51へ送信することにより、電力量計測装置62およびPCS51から送信される電力量情報を取得する。そして、電力量取得部111は、取得した電力量情報を、計測装置識別情報、計測チャネル情報および電力量情報を取得した日時を示す日時情報に対応づけて電力量記憶部131に記憶させる。
【0025】
表示設定取得部113は、端末装置3から送信される表示設定情報を取得すると、取得した表示設定情報を表示設定記憶部132に記憶させる。換算部114は、算出方法記憶部133が記憶する算出方法情報の中から、表示設定記憶部132が記憶する表示設定情報が示す買取方式を識別する買取方式識別情報に対応する算出方法情報を特定する。そして、換算部114は、電力量記憶部131が記憶する電力量情報の中から、特定した算出方法情報が示す算出方法を実行するのに必要な電力量情報を特定し、特定した電力量情報が示す電力量から、特定した算出方法情報が示す算出方法で、売電量または買電量を算出する。換算部114は、算出した売電量または買電量を示す情報を表示制御部112に通知する。表示制御部112は、表示設定記憶部132が記憶する表示設定情報と、電力量記憶部131が記憶する電力量情報と、換算部114から通知される売電量または買電量を示す情報と、に基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部104に表示させる。
【0026】
次に、本実施の形態に係るエネルギ管理システムの動作について図6から図9を参照しながら説明する。ここでは、建物Hに分電盤61を設置した施行業者が、表示設定情報を登録し、建物Hに新たに居住する利用者が、施行業者により登録された表示設定情報に基づいてエネルギ管理装置1の使用を開始する場合について説明する。
【0027】
まず、図6に示すように、例えば建物Hの施行業者が、端末装置2の入力部205を介して前述の表示設定情報の登録を開始するための表示設定開始操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、表示設定登録用の操作画面画像を表示部204に表示させる(ステップS1)。ここで、端末装置2は、例えば図7に示すような、表示設定登録用の操作画面画像GA1を表示部304に表示させる。操作画面画像GA1は、発電設備53で発電した電力を売電する際の買取方式を入力する入力欄B11と、分電盤61の製造メーカを入力する入力欄B12と、計測対象の種類を入力する入力欄B131と、を含む。また、操作画面画像GA1は、電力量計測装置62に予め設けられている計測チャネルまたは電力量計測装置62に追加した計測ユニットを表すメッセージ画像M11、M12を含み、計測チャネルまたは追加した計測ユニット毎に、電力量計測装置計測対象となる分岐線を識別する分岐線識別情報を入力する入力欄B132と、エネルギ管理装置1の表示部104に電力量の推移を示すグラフを表示させるか否かを指定するための入力欄B133と、を含んでいる。更に、操作画面画像GA1は、発電設備53の発電量、蓄電装置52の充放電量それぞれを計測するためにPCS51に内蔵された電力量計測装置の製造メーカを入力する入力欄B14と、PCS51に内蔵された電力量計測装置の計測装置識別情報を入力する入力欄B151、B152と、を含む。次に、施行業者が、端末装置2の表示部204のこの操作画面画像GA1が表示されている状態で、入力部205を介して入力欄B11、B12、B131、B132、B133、B14、B151、B152に各種表示設定情報を入力すると、端末装置2は、図6に示すように、入力された表示設定情報を取得して表示設定記憶部231に記憶させる(ステップS2)。
【0028】
続いて、施工業者が、端末装置2の入力部205に対して前述のコード画像を形成するためのコード画像形成操作を行うと、端末装置2は、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報に対応するコード画像を形成し、形成したコード画像を示すコード画像情報をコード画像記憶部232に記憶させる(ステップS3)。その後、施行業者が、端末装置2のUSBインタフェース208と印刷機9のUSBインタフェース908とを接続した状態で、端末装置2の入力部205に対してコード画像情報を印刷機9へ転送するためのコード画像転送操作を行ったとする。この場合、コード画像記憶部232が記憶するコード画像情報が、端末装置2から印刷機9へ転送される(ステップS4)。一方、印刷機9は、コード画像情報を取得すると、取得したコード画像情報が示すコード画像を紙媒体に印刷して出力する(ステップS5)。そして、施行業者は、コード画像が印刷された紙媒体を例えば建物Hの管理会社に渡す。
【0029】
次に、例えば建物Hに新たに居住する利用者が、建物Hの管理会社からコード画像が印刷された紙媒体を受け取り、端末装置3の入力部305に対して紙媒体に印刷されたコード画像を読み取るためのコード画像読み取り操作を行ったとする。ここで、端末装置2は、例えば図8(A)に示すような、操作画面画像GA2を表示部304に表示させる。操作画面画像GA2は、タッチパッドである入力部305における、コード画像読み取り操作を行う場合にタッチされる部分に対応する位置に配置された釦画像BU21と、入力部305における、表示設定情報を利用者が自ら入力する際にタッチされる部分に対応する位置に配置された釦画像BU22と、を含む。そして、利用者が、端末装置3の表示部304に操作画面画像GA2が表示されている状態で、入力部305における釦画像BU21に対応する部分をタッチするコード画像読み取り操作を行うと、図6に示すように、端末装置3は、撮像部307によりコード画像が印刷された紙媒体を撮像する(ステップS6)。ここで、端末装置3、撮像して得られた撮像画像を示す画像情報を画像バッファ321に記憶させる。続いて、端末装置3は、画像バッファ321が記憶する画像情報が示す撮像画像の中からコード画像を抽出し、抽出したコード画像を解析することによりコード画像に対応する表示設定情報を特定する。そして、端末装置3は、特定した表示設定情報を表示設定記憶部331に記憶させる(ステップS7)。なお、利用者が、端末装置3の表示部304に操作画面画像GA2が表示されている状態で、入力部305における釦画像BU22に対応する部分をタッチする操作を行うと、手動で表示設定情報を更新するための操作画面画像が表示部304に表示される。そして、利用者自身が入力部305を介して表示設定情報を更新することが可能となる。
【0030】
その後、端末装置3は、利用者に対して表示設定情報を確定するか否かの問合せを行うための問合せ画像を表示部304に表示させる(ステップS8)。ここで、端末装置3は、例えば図8(B)に示すような問合せ画像GA3を表示部304に表示させる。問合せ画像GA3は、利用者に対するメッセージを表示するメッセージ画像M31と、タッチパッドである入力部305における、利用者が表示設定情報を確定する表示設定確定操作を行う際にタッチされる部分に対応する位置に配置された釦画像BU31と、を含む。そして、利用者が、端末装置3の表示部304に操作画面画像GA3が表示されている状態で、入力部305における釦画像BU31に対応する部分をタッチする表示設定確定操作を行うと、図6に示すように、表示設定記憶部331が記憶する表示設定情報が、端末装置3からエネルギ管理装置1へ送信される(ステップS9)。一方、エネルギ管理装置1は、図9に示すように、端末装置3から送信される表示設定情報を取得すると、取得した表示設定情報を表示設定記憶部132に記憶させる(ステップS10)。
【0031】
次に、予め設定された電力量取得時期が到来すると、電力量計測装置62およびPCS51に対して電力量情報の送信を要求する電力量情報要求情報が、エネルギ管理装置1から電力量計測装置62およびPCS51へ送信される(ステップS11)。一方、電力量計測装置62およびPCS51は、それぞれ、電力量情報要求情報を取得すると、これに応じて、電力量情報を生成する(ステップS12)。ここで、電力量計測装置62は、直前の電力量取得時期から到来した電力量取得時期までの間の期間内に分電盤61から機器4それぞれへ供給された電力量を算出し、算出した電力量を示す電力量情報を生成する。また、PCS51は、直前の電力量取得時期から到来した電力量取得時期までの間の期間内に発電設備53で発電されPCS51へ供給された電力量と、前述の期間内にPCS51から蓄電装置52へ前述の単位時間当たりに供給された電力量と蓄電装置52からPCS51へ単位時間当たりに供給された電力量と、を算出し、算出した電力量それぞれを示す電力量情報を生成する。次に、生成された電力量情報が、電力量計測装置62およびPCS51それぞれからエネルギ管理装置1へ送信される(ステップS13)。ここで、電力量計測装置62からエネルギ管理装置1へは、電力量情報とともに、電力量情報に対応する計測チャネルを示す計測チャネル情報も送信される。一方、エネルギ管理装置1は、取得した電力量情報を、送信元の計測装置識別情報および計測チャネル情報に対応づけて電力量記憶部131に記憶させる(ステップS14)。
【0032】
続いて、エネルギ管理装置1は、算出方法記憶部133が記憶する売電量または買電量を算出するための算出方法情報を参照して、電力量記憶部131が記憶する電力量情報に基づいて、売電量または買電量を算出する(ステップS15)。その後、エネルギ管理装置1は、電力量記憶部131が記憶する電力量情報および算出した売電量または買電量に基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部104に表示させる(ステップS16)。以後、電力量取得時期が到来する毎にステップS11からS16までの一連の処理が実行されることにより表示部104に表示されるエネルギ管理用画像が更新されていく。
【0033】
次に、本実施の形態に係る端末装置2が実行する表示設定処理について図10を参照しながら説明する。この表示設定処理は、端末装置2へ電源が投入された後、表示設定処理を実行するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、受付部211は、利用者が入力部205に対して行う前述の表示設定開始操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、受付部211が、表示設定開始操作を受け付けていないと判定する限り(ステップS201:No)、ステップS201の処理が繰り返し実行される。一方、受付部211が、表示設定開始操作を受け付けたと判定すると(ステップS201:Yes)、表示制御部215は、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報に基づいて、表示設定登録用の操作画面画像を表示部204に表示させる(ステップS202)。次に、受付部211は、利用者が入力部205に対して行う前述の表示設定登録操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。ここで、受付部211が、表示設定登録操作を受け付けていないと判定すると(ステップS203:No)、後述のステップS205の処理が実行される。一方、受付部211が、表示設定開始操作を受け付けたと判定すると(ステップS203:Yes)、表示設定取得部212は、表示設定登録操作により入力部205を介して入力される表示設定情報を取得し、取得した表示設定情報を表示設定記憶部231に記憶させる(ステップS204)。
【0034】
続いて、受付部211は、利用者が入力部205に対して行う前述のコード画像形成操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS205)。ここで、受付部211が、コード画像形成操作を受け付けていないと判定すると(ステップS205:No)、再びステップS202の処理が実行される。一方、受付部211が、コード画像形成操作を受け付けたと判定すると(ステップS205:Yes)、コード画像形成部213は、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報に対応するコード画像を形成し、形成したコード画像を示すコード画像情報をコード画像記憶部232に記憶させる(ステップS206)。その後、受付部211は、利用者が入力部205に対して行う前述のコード画像転送操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS207)。ここで、受付部211が、コード画像転送操作を受け付けていないと判定すると(ステップS207:No)、再びステップS202の処理が実行される。一方、受付部211が、コード画像転送操作を受け付けたと判定すると(ステップS207:Yes)、コード画像出力部214は、端末装置2のUSBインタフェース208と印刷機9のUSBインタフェース908との間でリンクが確立されているか否かを判定する(ステップS208)。ここで、コード画像出力部214によりリンクが遮断されていると判定されると(ステップS208:No)、再びステップS202の処理が実行される。一方、コード画像出力部214は、リンクが確立されていると判定すると(ステップS208:Yes)、コード画像記憶部232が記憶するコード画像情報を、USBインタフェース208を介して印刷機9へ出力する(ステップS209)。その後、再びステップS202の処理が実行される。
【0035】
次に、本実施の形態に係る端末装置3が実行する表示設定処理について図11を参照しながら説明する。この表示設定処理は、端末装置3へ電源が投入された後、表示設定処理を実行するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、受付部311は、利用者が入力部305に対して行うコード画像読み取り操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS301)。ここで、受付部311が、コード画像読み取り操作を受け付けていないと判定すると(ステップS301:No)、後述のステップS305の処理が実行される。一方、受付部311は、コード画像読み取り操作を受け付けたと判定すると(ステップS301:Yes)、撮像制御部312は、撮像部307を制御してコード画像が印刷された印刷物を撮像する(ステップS302)。このとき、撮像部307は、撮像して得られた撮像画像を示す撮像画像情報を画像バッファ321に転送する。次に、コード解析部314は、画像バッファ321が記憶する撮像画像情報が示す撮像画像の中からコード画像を抽出し、抽出したコード画像を解析してコード画像に対応する表示設定情報を特定する。そして、コード解析部314は、特定した表示設定情報を表示設定記憶部331に記憶させる(ステップS303)。続いて、表示制御部313は、前述の問合せ画像を表示部304に表示させ(ステップS304)、後述のステップS309の処理が実行される。
【0036】
また、受付部311が、ステップS301において、コード画像読み取り操作を受け付けていないと判定すると(ステップS301:No)、前述の手動設定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS305)。ここで、受付部311が、手動設定操作を受け付けていないと判定すると(ステップS305:No)、再びステップS301の処理が実行される。一方、受付部311が手動設定操作を受け付けたと判定すると(ステップS305:Yes)、表示制御部313は、表示設定登録用の操作画面画像を表示部304に表示させる(ステップS306)。その後、受付部311は、利用者が表示設定情報を更新するために入力部305に対して行う表示設定登録操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS307)。ここで、受付部311が表示設定登録操作を受け付けていないと判定すると(ステップS307:No)、再びステップS306の処理が実行される。一方、受付部311が表示設定登録操作を受け付けたと判定すると(ステップS307:Yes)、表示設定取得部316が、表示設定登録操作により取得される表示設定情報を表示設定記憶部331に記憶させる(ステップS308)。
【0037】
次に、受付部311は、表示設定確定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS309)。ここで、受付部311が表示設定確定操作を受け付けておらず、再度表示設定情報を登録し直すための操作が行われると(ステップS309:No)、再びステップS301の処理が実行される。一方、受付部311が表示設定確定操作を受け付けると(ステップS309:Yes)、表示設定通知部315は、表示設定記憶部331が記憶する表示設定情報をエネルギ管理装置1へ送信する(ステップS310)。続いて、再びステップS301の処理が実行される。
【0038】
次に、本実施の形態に係るエネルギ管理装置1が実行するエネルギ管理処理について図12を参照しながら説明する。このエネルギ管理処理は、例えばエネルギ管理装置1へ電源が投入されたことを契機として開始される。まず、表示設定取得部113は、端末装置3から送信される表示設定情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、表示設定取得部113が、表示設定情報を取得していないと判定する限り(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返し実行する。一方、表示設定取得部113は、表示設定情報を取得したと判定すると(ステップS101:Yes)、取得した表示設定情報を表示設定記憶部132に記憶させる(ステップS102)。
【0039】
次に、電力量取得部111は、予め設定された電力量取得時期が到来したか否かを判定する(ステップS103)。ここで、電力量取得部111が電力量取得時期が未だ到来していないと判定すると(ステップS103:No)、後述のステップS108の処理が実行される。一方、電力量取得部111は、電力量取得時期が到来したと判定すると(ステップS103:Yes)、前述の電力量要求情報を、電力量計測装置62およびPCS51へ送信することにより(ステップS104)、電力量計測装置62およびPCS51から送信される電力量情報を取得する。そして、電力量取得部111は、取得した電力量情報を、電力量情報の送信元の電力量計測装置62の計測装置識別情報、計測チャネル情報に対応づけて電力量記憶部131に記憶させる(ステップS105)。続いて、換算部114は、表示設定記憶部132が記憶する表示設定情報と算出方法記憶部133が記憶する算出方法情報とに基づいて、電力量記憶部131が記憶する電力量情報に基づいて、売電量または買電量を算出する(ステップS106)。ここで、換算部114は、算出した売電量または買電量を示す情報を表示制御部112に通知する。その後、表示制御部112は、表示設定記憶部132が記憶する表示設定情報と、電力量記憶部131が記憶する電力量情報と、換算部114から通知される売電量または買電量を示す情報と、に基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部104に表示させる(ステップS107)。
【0040】
次に、表示設定取得部113は、端末装置3から送信される表示設定情報を取得したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、表示設定取得部113が、表示設定情報を取得していないと判定すると(ステップS108:No)、再びステップS103の処理が実行される。一方、表示設定取得部113は、表示設定情報を取得したと判定すると(ステップS108:Yes)、取得した表示設定情報を表示設定記憶部132に記憶させる(ステップS109)。続いて、再びステップS103の処理が実行される。
【0041】
以上説明したように、本実施の形態に係るエネルギ管理システムによれば、端末装置2が、入力部205を介して入力される表示設定情報を取得して、表示設定情報に対応するコード画像を形成する。一方、端末装置3が、撮像部307により撮像して得られたコード画像を解析することによりコード画像に対応する表示設定情報を特定してエネルギ管理装置1へ送信する。そして、エネルギ管理装置1が、表示設定情報と電力量情報とに基づいて、エネルギ管理用画像を形成して表示部104に表示させる。これにより、端末装置2を用いて事前に前述コード画像を準備しておけば、端末装置3を所持する利用者は、準備されたコード画像を撮像する作業を行うだけで、表示設定情報をエネルギ管理装置1へ送信してエネルギ管理装置1の使用を開始することができる。従って、端末装置3を所持する利用者の利便性を高めることができる。
【0042】
ところで、近年の電気料金の高騰に伴い、一般家庭における電気料金への削減に対する関心が高まっている。そして、電気料金の削減を図るためにどの程度の電力を消費しているかを把握するためにいわゆる「エネルギの見える化」を実施することが要請されている。これに対して、分電盤に設けられた分岐線を介して機器4へ供給される電力量を計測して表示部104に表示させる機能を有するHEMS(Home Energy Management System)コントローラが提供されつつある。しかしながら、分電盤61に設けられた計測対象となる各分岐線と機器4とを対応づける作業は、一般の利用者にとって困難であることが多い。また、太陽光発電装置のような発電設備、蓄電装置等のいわゆるエネルギリソース機器を使用している場合には、発電設備の発電量、蓄電装置の充放電量等を計測する電力量計測装置から電力量情報を取得するための設定も必要となり、一般の利用者にとっては更に困難な作業を強いられる虞がある。このため、例えば分電盤61を設置した施工業者に依頼して設定作業を実施せざるを得ず、一般利用者へのHEMSコントローラの引き渡し作業に手間を要する虞がある。これに対して、本実施の形態に係るエネルギ管理システムでは、施工業者がコード画像を印刷した印刷物を事前に作成しておき、それを例えば建物Hの管理会社を介して一般の利用者へ渡せば、利用者はその印刷物に印刷されたコード画像を撮像する作業を行うだけで直ぐにエネルギ管理装置1の使用を開始することができる。従って、エネルギ管理装置1の利用者への円滑な引き渡しが可能となる。
【0043】
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば図13に示すように、エネルギ管理システムが、過去に使用された表示設定情報を、前記表示設定情報を識別する表示設定識別情報に対応づけて管理する表示設定管理サーバ2008を更に備えるものであってもよい。なお、図13において、実施の形態と同様の構成については図1と同一の符号を付している。ここで、表示設定管理サーバ2008は、コード画像を形成する機能を有する端末装置2002と通信可能となっている。
【0044】
表示設定管理サーバ2008は、例えばサーバ用途のコンピュータであり、図14に示すように、表示設定取得部811、表示設定特定部812、表示設定通知部813として機能する。また、表示設定管理サーバ2008は、過去に使用された表示設定情報を、表示設定情報を識別する表示設定識別情報および端末装置2の利用者を識別する利用者識別情報に対応づけて記憶する表示設定記憶部831を備える。
【0045】
表示設定取得部811は、端末装置2002から送信される後述の表示設定通知情報を取得すると、取得した表示設定通知情報に含まれる表示設定情報、表示設定識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した表示設定情報、表示設定識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて表示設定記憶部831に記憶させる。表示設定特定部812は、端末装置2002から送信される後述の表示設定要求情報を取得すると、取得した表示設定要求情報に含まれる表示設定識別情報および利用者識別情報を抽出し、表示設定記憶部831が記憶する表示設定情報の中から抽出した表示設定識別情報および利用者識別情報の組み合わせに対応する表示設定情報を特定する。表示設定通知部813は、表示設定記憶部831が記憶する、表示設定特定部812により特定された表示設定情報を端末装置2002へ送信する。
【0046】
端末装置2002は、実施の形態で説明した端末装置2と同様のハードウェア構成を有し、受付部2211、表示設定取得部2212、コード画像形成部213、コード画像出力部214、表示制御部215および表示設定通知部2216として機能する。なお、図14において、実施の形態と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、端末装置2002は、表示設定記憶部231と、コード画像記憶部232と、を有する。受付部2211は、利用者が入力部205に対して行った操作内容を受け付け、受け付けた操作内容に応じた操作情報を生成して表示設定取得部212、コード画像形成部213、コード画像出力部214、表示制御部215、表示設定通知部2216および表示設定更新部2217に通知する。表示設定通知部2216は、受付部2211が表示設定情報を表示設定管理サーバ2008へ送信するための表示設定送信操作を受け付けると、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報と、表示設定送信操作により入力された表示設定情報を識別する表示設定識別情報および利用者を識別する利用者識別情報と、を含む表示設定通知情報を生成する。そして、表示設定通知部2216は、生成した表示設定通知情報を表示設定管理サーバ2008へ送信する。
【0047】
表示設定取得部2212は、受付部2211が表示設定管理サーバ2008が管理する表示設定情報を取得するための表示設定取得操作を受け付けると、表示設定取得操作により入力された表示設定識別情報および利用者識別情報を含み表示設定管理サーバ2008に対して表示設定情報の送信を要求する表示設定要求情報を生成する。そして、表示設定取得部2212は、生成した表示設定要求情報を表示設定管理サーバ2008へ送信することにより、表示設定管理サーバ2008から送信される表示設定情報を取得し、取得した表示設定情報を表示設定記憶部231に記憶させる。
【0048】
次に、本実施の形態に係るエネルギ管理システムの動作について図15を参照しながら説明する。なお、図15において実施の形態と同様の処理については図6と同一の符号を付している。まず、ステップS1からS5までの一連の処理が実行された後、施行業者が端末装置2002の入力部205に対して前述の表示設定送信操作を行うと、端末装置2002は、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報と、表示設定送信操作により入力された表示設定情報を識別する表示設定識別情報および利用者を識別する利用者識別情報と、を含む表示設定通知情報を生成する(ステップS2001)。次に、生成された表示設定通知情報が、端末装置2002から表示設定管理サーバ2008へ送信される(ステップS2002)。一方、表示設定管理サーバ2008は、端末装置2002から送信される表示設定通知情報を取得すると、取得した表示設定通知情報に含まれる表示設定情報、表示設定識別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出した表示設定情報、表示設定識別情報および利用者識別情報を互いに対応づけて表示設定記憶部831に記憶させる(ステップS2003)。
【0049】
また、施行業者が端末装置2002の入力部205に対して前述の表示設定取得操作を行うと、端末装置2002は、表示設定取得操作により入力された表示設定識別情報および利用者識別情報を含み表示設定管理サーバ2008に対して表示設定情報の送信を要求する表示設定要求情報を生成する(ステップS2004)。続いて、生成された表示設定要求情報が、端末装置2002から表示設定管理サーバ2008へ送信される(ステップS2005)。一方、表示設定管理サーバ2008は、端末装置2002から送信される表示設定要求情報を取得すると、取得した表示設定要求情報に含まれる表示設定識別情報および利用者識別情報を抽出し、表示設定記憶部831が記憶する表示設定情報の中から抽出した表示設定識別情報および利用者識別情報の組み合わせに対応する表示設定情報を特定する(ステップS2006)。その後、表示設定記憶部831が記憶する、特定した表示設定情報が、表示設定管理サーバ2008から端末装置2002へ送信される(ステップS2007)。一方、端末装置2002は、表示設定管理サーバ2008から送信される表示設定情報を取得すると、取得した表示設定情報を表示設定記憶部231に記憶させる(ステップS2008)。
【0050】
ここで、本変形例に係る端末装置2002が実行する表示設定処理について図16を参照しながら説明する。なお、図16において、実施の形態と同様の処理については図10と同一の符号を付している。まず、受付部2211は、前述の表示設定開始操作を受け付けたと判定すると(ステップS2201:Yes)、前述の表示設定取得操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS2201)。ここで、受付部2211が、表示設定開始操作を受け付けていないと判定すると(ステップS2201:No)、ステップS2201の処理が実行される。一方、受付部2211が、表示設定取得操作を受け付けたと判定すると(ステップS2201:Yes)、表示設定取得部2212は、表示設定取得操作により入力された表示設定識別情報および利用者識別情報を含む表示設定要求情報を生成し、生成した表示設定要求情報を表示設定管理サーバ2008へ送信する(ステップS2202)。これにより、表示設定取得部2212は、表示設定管理サーバ2008から送信される表示設定情報を取得し、取得した表示設定情報を表示設定記憶部231に記憶させる(ステップS2203)。次に、ステップS202からS206までの一連の処理が実行されると、受付部2211は、コード画像転送操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS207)。ここで、受付部211が、コード画像転送操作を受け付けていないと判定すると(ステップS207:No)、後述のステップS2204の処理が実行される。一方、受付部211が、コード画像転送操作を受け付けたと判定すると(ステップS207:Yes)、コード画像出力部214は、端末装置2のUSBインタフェース208と印刷機9のUSBインタフェース908との間でリンクが確立されているか否かを判定する(ステップS208)。ここで、コード画像出力部214によりリンクが遮断されていると判定されると(ステップS208:No)、後述のステップS2204の処理が実行される。一方、コード画像出力部214は、リンクが確立されていると判定すると(ステップS208:Yes)、ステップS209の処理が実行される。続いて、受付部2211は、前述の表示設定送信操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS2204)。ここで、受付部2211が、表示設定送信操作を受け付けていないと判定すると(ステップS2204:No)、再びステップS2201の処理が実行される。一方、受付部2211が、表示設定送信操作を受け付けたと判定すると(ステップS2204:Yes)、表示設定通知部2216は、表示設定記憶部231が記憶する表示設定情報と、表示設定送信操作により入力された表示設定情報を識別する表示設定識別情報および利用者を識別する利用者識別情報と、を含む表示設定通知情報を生成する。そして、表示設定通知部2216は、生成した表示設定通知情報を表示設定管理サーバ2008へ送信する(ステップS2205)。その後、再びステップS2201の処理が実行される。
【0051】
本構成によれば、施工業者が表示設定情報を初めから入力する必要が無くなり、過去に使用した表示設定情報と異なる部分のみを更新して新たな表示設定情報を作成することが可能となる。従って、施工業者にとって表示設定情報を作成する際の作業負担が軽減されるという利点がある。
【0052】
実施の形態において、例えば図17に示すように、端末装置3002が、コード画像形成部213が形成したコード画像を示すコード画像情報を端末装置3003へ送信するコード画像通知部3214を備えるものであってもよい。そして、端末装置3003が、端末装置3002から送信されるコード画像情報を取得すると、取得したコード画像情報を画像バッファ321に記憶させるコード画像取得部3317を備えるものであってもよい。ここで、端末装置3002のコード画像記憶部3232は、コード画像形成部213により生成されたコード画像情報を、端末装置3を識別する端末識別情報に対応づけて記憶するものであってもよい。この場合、コード画像通知部3214は、コード画像記憶部3232が記憶する端末識別情報を参照して、生成されたコード画像情報を、コード画像情報に対応する端末識別情報で識別される端末装置3003へ送信する。ここで、端末識別情報としては、例えば端末装置3に付与されたIPアドレス、FQDN(Fully Qualified Domain Name)等を採用することができる。
【0053】
本構成によれば、コード画像を紙媒体のような印刷対象物に印刷する必要が無いので、印刷機9が不要になる。
【0054】
実施の形態において、例えば図18に示すように、端末装置4002が、撮像部4207と、コード画像が印刷された印刷物を撮像部4207により撮像することにより得られるコード画像を解析することによりコード画像に対応する表示設定情報の少なくとも一部を特定するコード解析部4217と、を備えるものであってもよい。なお、図18において、実施の形態と同様の構成については図3と同一の符号を付している。例えば図19に示すように、分電盤61に関する表示設定情報に対応するコード画像C1は、分電盤61の筐体に貼付されている。このコード画像C1は、分電盤61に関する表示設定情報の少なくとも一部を示す第2コード画像である。図18に戻って、撮像制御部4216は、受付部4211がコード画像を読み取るためのコード画像読み取り操作を受け付けると、撮像部4207を制御して撮像処理を実行する。このとき、撮像部4207は、撮像処理により得られる撮像画像情報を画像バッファ4221へ転送する。コード解析部4217は、受付部4211が前述のコード画像読み取り操作を受け付けた後、画像バッファ4221が新たに記憶した撮像画像情報が示す撮像画像の中からコード画像を抽出する。そして、コード解析部4217は、抽出したコード画像を解析してコード画像に対応する表示設定情報を特定し、特定した表示設定情報を表示設定記憶部231に記憶させる第2コード解析部である。
【0055】
本構成によれば、例えば施行業者が、分電盤61に関する表示設定情報を入力する作業の少なくとも一部を省略することができるので、その分、施行業者の作業負担が軽減されるという利点がある。
【0056】
また、本開示に係るエネルギ管理装置1、端末装置2、3、2002の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担またはOSとアプリケーションとの協同により実現する場合には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
【0057】
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本開示は、エネルギの管理状況を表示する機能を有するエネルギ管理システムとして好適である。
【符号の説明】
【0059】
1,8,2001 クラウドサーバ、2,3,2002,2003,3002,3003,4002 端末装置、4 機器、51 PCS、52 蓄電装置、53 発電設備、61 分電盤、62 電力量計測装置、101,201,301 CPU、102,202,302 主記憶部、103,203,303 補助記憶部、106,306 通信部、108 計時部、109,209,309 バス、111 電力量取得部、112、215,313 表示制御部、113、212,316,811 表示設定取得部、114 換算部、115 要求取得部、131 電力量記憶部、132,231,331,831 表示設定記憶部、133 算出方法記憶部、204,304 表示部、205,305 入力部、208 USBインタフェース、211,311 受付部、213 コード画像形成部、214 コード画像出力部、232,3232 コード画像記憶部、307,4207 撮像部、312,4216 撮像制御部、314,4217 コード解析部、315,813 表示設定通知部、321,4221 画像バッファ、812 表示設定特定部、2008:表示設定管理サーバ、3214 コード画像通知部、3317 画像取得部、B11,B12,B14,B131,B132,B133,B151,B152 入力欄画像、BU21,BU22,BU31 釦画像、GA1,GA2 操作画面画像、GA3 問合せ画像、M11,M12,M31 メッセージ画像、H 建物、NW1 広域ネットワーク、NW2 局所ネットワーク、PS 系統電源
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