(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024127641
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】コイルセグメントの円環整列装置
(51)【国際特許分類】
H02K 15/085 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
H02K15/085
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023036946
(22)【出願日】2023-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕也
(72)【発明者】
【氏名】花房 謙太郎
【テーマコード(参考)】
5H615
【Fターム(参考)】
5H615AA01
5H615PP01
5H615PP13
5H615QQ03
(57)【要約】
【課題】合流付近において、遠心力が加わる方向にコイルセグメントの脚が逃げやすくなることを抑えることが可能な、コイルセグメントの円環整列装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかるコイルセグメントの円環整列装置は、円の中心軸中心に回転する円形部を有する構造体と、前記円形部の外周において回転方向に所定のピッチで設けられた収納溝と、コイルセグメントが有する平行な第1脚部および第2脚部のうちの前記第1脚部を前記収納溝に収納して前記円形部を有する構造体を回転方向へ回動させると、前記第2脚部を、前記第1脚部の軸を中心に回動させながら他の前記収納溝に誘導する誘導部と、前記第1脚部の端部である第1端部および前記第2脚部の端部である第2端部を支える端部ガイドとを有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円の中心軸中心に回転する円形部を有する構造体と、
前記円形部の外周において回転方向に所定のピッチで設けられた収納溝と、
コイルセグメントが有する平行な第1脚部および第2脚部のうちの前記第1脚部を前記収納溝に収納して前記円形部を有する構造体を回転方向へ回動させると、前記第2脚部を、前記第1脚部の軸を中心に回動させながら他の前記収納溝に誘導する誘導部と、
前記第1脚部の端部である第1端部および前記第2脚部の端部である第2端部を支える端部ガイドと
を有するコイルセグメントの円環整列装置。
【請求項2】
前記端部ガイドは、前記第2脚部が前記誘導部により前記収納溝に収納されるまでの区間に、前記第2端部が接触する傾斜面を有し、
前記傾斜面は、上りの傾斜面である
請求項1に記載のコイルセグメントの円環整列装置。
【請求項3】
前記端部ガイドは、前記円形部の外周に沿って円弧状に前記第1端部および前記第2端部をガイドする
請求項1に記載のコイルセグメントの円環整列装置。
【請求項4】
前記端部ガイドは、前記第2端部をガイドするガイド面において、前記第1端部をガイドするガイド面の高さを超える上りの傾斜面を有する
請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のコイルセグメントの円環整列装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルセグメントの円環整列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セグメントモータの製造工程において、複数のコイルセグメントを円環状に整列する円環整列装置が使用されている。コイルセグメントの円環整列装置は、歯車の各溝にコの字型のコイルセグメントの内脚を入れて回転運動し、回転運動する歯車の各溝に後からコイルセグメントの外脚が合流して複数のコイルセグメントが円環状に整列するというものである。
【0003】
特許文献1には、セグメントモータの円環整列装置に対し、歯車へのコイルセグメントの噛み込みを検出する噛み込み検出部を設けた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、原理的には、コイルセグメントの円環整列装置は、歯車の回転運動によりコイルセグメントに遠心力が加わり、外脚が合流する付近の歯車の歯の先端側に隙間ができる構造のために、コイルセグメントの内脚または外脚が溝の外方向に逃げやすいという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、合流付近において、遠心力が加わる方向にコイルセグメントの脚が逃げやすくなることを抑えることが可能な、コイルセグメントの円環整列装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明にかかるコイルセグメントの円環整列装置は、円の中心軸中心に回転する円形部を有する構造体と、前記円形部の外周において回転方向に所定のピッチで設けられた収納溝と、コイルセグメントが有する平行な第1脚部および第2脚部のうちの前記第1脚部を前記収納溝に収納して前記円形部を有する構造体を回転方向へ回動させると、前記第2脚部を、前記第1脚部の軸を中心に回動させながら他の前記収納溝に誘導する誘導部と、前記第1脚部の端部である第1端部および前記第2脚部の端部である第2端部を支える端部ガイドとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、合流付近において、遠心力が加わる方向にコイルセグメントの脚が逃げやすくなることを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置の構成の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示されるコイルセグメントの円環整列装置の側面図である。
【
図3】
図3は、
図1に示されるコイルセグメントの円環整列装置に構成されている端部ガイドの構造説明図である。
【
図4】
図4は、実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置における円環整列動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、添付図面を参照し、本発明の実施形態であるコイルセグメントの円環整列装置について詳細に説明する。なお、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0011】
<実施形態>
図1~
図4を参照して、実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置の一例について説明する。コイルセグメントの円環整列装置は、一般的な銅線を巻きつけるようにして製造するコイルではなく、分割したコイルセグメントが差し込まれて、円環状に整列させてコイルを製造する。
図1、
図2、および
図4に示すコイルセグメントは、一本の銅線を切り出して、同じコの字型に成形したので、平行な2つの脚部が屈曲または湾曲した曲がり部で繋がっている。なお、コイルセグメントの形状は、一例であり、この形状に限定するものではない。
【0012】
図1は、実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置の構成の一例を示す斜視図である。
図2は、
図1に示されるコイルセグメントの円環整列装置の側面図である。
図3は、
図1に示されるコイルセグメントの円環整列装置に構成されている端部ガイドの構造説明図である。
図4は、実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置における円環整列動作の説明図である。
【0013】
まず、
図1と
図2を参照して、実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置の全体構成について説明する。なお、細部の説明が必要な場合には、適宜
図3や
図4を参照するものとする。
【0014】
また、以下において、便宜的に、コイルセグメントの2つの脚部のうちの第1脚部を内脚と呼び、第2脚部を外脚と呼ぶこととするが、これらの名称は、直感的に理解しやすくするために付けた名称である。以下では、コイルセグメントの円環整列装置において脚部が整列される際に内側の軌道を通る第1脚部を内脚と呼び、外側の軌道を通る第2脚部を外脚と呼んで区別する。
【0015】
(コイルセグメントの円環整列装置の構成)
コイルセグメントの円環整列装置1は、円形構造体11と、円形構造体11に設けられた所定ピッチの収納溝12と、誘導部13と、端部ガイド14とを、台座15に備える。
円形構造体11は、円形部を有する構造体のことである。円形構造体11は、Z軸中心に回転運動を行う。本実施形態では、一例として、第1円形部11aおよび第2円形部11bを設け、第1円形部11aおよび第2円形部11bがZ軸中心に共に一体で回転運動を行う構成のものを示している。第1円形部11aと第2円形部11bは、それぞれ異なる高さに配置されている。Z軸の向きが高さの向きである。
【0016】
第1円形部11aと第2円形部11bは、それぞれ、「外周」に相当する円形の縁部に、所定のピッチで収納溝12を設けている。一例として示す第1円形部11aは歯車であり、収納溝12は、所定のピッチの歯と歯の間の収納溝12aである。また、第2円形部11bも同様に歯車であり、第1円形部11aと同じピッチの溝を有する。円形構造体11を上方つまりZ軸方向の側から平面視すると、収納溝12aと収納溝12bとがそれぞれ同じピッチで重なっている。
【0017】
誘導部13は、第1誘導部13a、第2誘導部13b、および第3誘導部13cを有する。誘導部13は、台座15上に複数本の支持部材16により支持されている。第1誘導部13aと第2誘導部13bは、それぞれ異なる高さに設けられている。本実施形態では、一例として、第1誘導部13aは第1円形部11aの高さよりも若干低い位置に設けられ、第2誘導部13bは第2円形部11bの高さよりも若干低い位置に設けられている。
第1誘導部13aと第2誘導部13bは、共に同じ形状であり、円形構造体11の回転方向に沿って、共に同じ区間に配置されている。
【0018】
第1誘導部13aの内側の縁、つまり円形構造体11に近い方の縁は、第1円形部11aの外周に沿った形状を有しており、第1の誘導部13aは、円形構造体11に対して所定に幅を隔てて設けられている。この幅は、コイルセグメント20の第1脚部である内脚200a(
図4参照)が、円形構造体11の1つの収納溝12から周方向の別の収納溝12へ移らない程度の幅である。また、第1誘導部13aの外側の縁、つまり円形構造体11から遠い外側の縁は、内側の縁よりも曲率半径が大きな形状を有している。このため
図1に示されるように、第1誘導部13aと第2誘導部13bは、円形構造体11の回転方向に沿って幅が徐々に狭くなる形状を有している。
【0019】
第3誘導部13cは、第1誘導部13aと同じ高さに設けられている。第3誘導部13cは、第1誘導部13aの外側の縁との間に、コイルセグメント20の誘導の際にコイルセグメント20の外脚200bが通過可能な幅を隔てて、第1誘導部13aの外側の縁に沿って設けられている。
【0020】
第1誘導部13aと第2誘導部13bが配置されている区間は、コイルセグメント20の第1脚部である内脚200a(
図4参照)を収納溝12に収納する収納位置から、円形構造体11の回転方向への回動により、コイルセグメント20の第2脚部である外脚200b(
図4参照)が誘導部13の縁に沿って別の収納溝12に収納される合流地点までの区間である。
【0021】
従って、コイルセグメントの円環整列装置1では、内脚200aを収納溝12に収納して円形構造体11を回転方向へ回動させると、外脚200bが、内脚200aの軸を中心に回動しながら誘導部13により他の収納溝12に誘導される軌道の動きを行う。
【0022】
端部ガイド14は、コイルセグメント20全体を支えながら端部をガイドする構造体である。端部ガイド14は、コイルセグメント20の内脚200aの端部である第1端部201a(
図4参照)と、外脚200bの端部である第2端部201b(
図4参照)とを下から面で受けてコイルセグメント20の全体を支える。以下では、便宜的に、内脚200aの第1端部201aを内脚端部と呼び、外脚200bの第2端部201bを外脚端部と呼ぶ場合がある。一例として傾斜角θ1の傾斜部を有する端部ガイド14の構造を説明する。
【0023】
(端部ガイド14の構造)
図3は、
図1に示されるコイルセグメントの円環整列装置1に構成されている端部ガイド14の構造説明図である。
図3も適宜参照しながら端部ガイド14の構造を説明する。
【0024】
図3の(a)に示される図は、端部ガイド14を上方つまりZ軸方向の側から平面視した図である。
図3の(a)に示されるように、端部ガイド14は、コイルセグメント20の内脚端部201aを支える第1のガイド面14aと外脚端部201bを支える第2のガイド面14bとを有する。
【0025】
第1のガイド面14aは、円形構造体11の周方向に沿って同じ高さで設けられている。第1のガイド面14aは、円形構造体11の外周に所定のピッチで設けられている収納溝12の配列に沿っており、各コイルセグメント20の内脚200aの内脚端部201aと、合流地点で各収納溝12に収納された各コイルセグメント20の外脚200bの外脚端部201bとを、円弧状にガイドする。
【0026】
一例に示す第1のガイド面14aは、周方向に直交する方向に所定の幅を有する。所定の幅は、少なくとも、各収納溝12に収納されている各コイルセグメント20の内脚200aの内脚端部201aと、合流地点で各収納溝12に収納された各コイルセグメント20の外脚200bの外脚端部201bとを、円形構造体11の周方向に亘って下から支えることができる幅である。
【0027】
他方の第2のガイド面14bは、第1のガイド面14aの円弧(半径r)に沿って設けられている。第2のガイド面14bは、第1のガイド面14aとは異なり、円形構造体11の回転方向において、誘導部13の誘導区間の途中から設けられている。第2のガイド面14bは、誘導部13により誘導される外脚200bを外脚端部201bで支えながらガイドする。
【0028】
図3の(b)に示される図は、端部ガイド14のA方向の側面図である。
図3の(b)に示されるように、端部ガイド14は、第2のガイド面14bが傾斜面を有する。傾斜面は、
図2において傾斜角θ1で示される上りの傾斜面で、第1のガイド面14aの高さを超える上りの傾斜面である。本実施形態では、一例として第1のガイド面14aよりも低い位置から徐々に高くなり、最終的に第1のガイド面14aよりも高い位置に到達する。つまり、コイルセグメント20の外脚端部201bは、途中までフリーの状態であり、誘導部13の誘導区間の途中で傾斜面に接触して傾斜面の力を受ける。
【0029】
第1のガイド面14aの高さh1(
図2参照)に対し、第2のガイド面14bが到達する高さh2はh1+Δhであり、Δhの分だけ僅かに高い。
【0030】
(コイルセグメントの整列の動作)
図4に示される(a)から(d)の順にコイルセグメント20の外脚200bが合流地点へ誘導されて他の収納溝12に収納されるようになる。
【0031】
図4の(a)は、コイルセグメント20の内脚200aが収納溝12(上側は収納溝12aであり、下側は収納溝12bである)に挿入された後の状態を示している。コイルセグメント20の外脚200bは、誘導部13(第1誘導部13a、第2誘導部13b、第3誘導部13c)に挿入されている。
【0032】
この状態において、内脚端部201aは、第1のガイド面14a上にあり、外脚端部201bは、第2のガイド面14bの上方にありフリーである。
【0033】
図4の(b)は、コイルセグメント20の外脚端部201bが第2のガイド面14bと接触した直後の状態を示している。コイルセグメント20は、外脚端部201bが第2のガイド面14bに接触した後は、第1のガイド面14aによる内脚端部201aの支持と、第2のガイド面14bによる外脚端部201bの支持とにより、全体が支持される。
【0034】
図4の(c)は、コイルセグメント20の外脚端部201bが、第2のガイド面14bの上りの傾斜面により高さh2まで上りきったときの合流地点の状態を示している。合流地点なので、誘導部13(第1誘導部13a、13b)の幅が狭くなっており、この直後には誘導部13(第1誘導部13a、13b)はなくなる。
【0035】
この状態において、第2のガイド面14bの高さh2が第1のガイド面14aの高さh1よりも僅かに高いので、コイルセグメント20が外脚端部201bを介して第2のガイド面14bにより押し上げられて傾いている。コイルセグメント20は、回転軸から半径方向に受ける遠心力に対し、遠心力に対抗する逆向きの力がかかり、収納溝12(上側の収納溝12a、下側の収納溝12b)側に傾いて、内脚200aを押し当てる。
【0036】
この状態で、コイルセグメント20の外脚200bも遠心力に対抗する逆向きの力がかかり、内脚200aとは別の収納溝12(上側の収納溝12a、下側の収納溝12b)に収納される。
【0037】
図4の(d)は、コイルセグメント20の外脚200bが、他の収納溝12(上側は収納溝12a-nであり、下側は収納溝12b-nである)に収納された後の状態を示している。この状態は、外脚200bが第2のガイド面14bから第1のガイド面14bに乗り移った直後の状態である。
図4の(d)から分かるように、端部ガイド14は、第1のガイド面14bに乗り移った外脚端部201bが、第1のガイド面14bと第2のガイド面14bとの段差により第2のガイド面14b側に戻らないように構成されている。
【0038】
以上のような動作により、コイルセグメントの円環整列装置1は合流地点においてスムーズな円環整列を行う。
【0039】
なお、本実施形態では、円形部を有する構造体として、第1円形部11aおよび第2円形部11bを設けたものを一例として示したが、これに限らない。例えば、円形部を有する構造体は、第1円形部11aおよび第2円形部11bに対応する部分を有する円柱構造の構造体であってもよい。
【0040】
また、円形部を有する構造体11の回転は、手動でもよし自動制御でもよい。
【0041】
また、第2のガイド面14bの傾斜面は、平面ではなく曲面であってもよい。例えば、曲面により、円形部を有する構造体11側への下り傾斜をもたせてもよい。
【0042】
(実施形態の効果)
コイルセグメントの円環整列装置は、歯車の回転運動によりコイルセグメントに遠心力が加わる構成であり、外脚が合流する付近の歯車の歯の先端側に隙間ができる構造をもつ。このため、コイルセグメントの内脚または外脚が収納溝の外方向に逃げやすいが、本実施形態にかかるコイルセグメントの円環整列装置は、第1脚部の端部および前記第2脚部の端部を支える端部ガイドを備える構成としたため、遠心力が加わる方向にコイルセグメントの脚が逃げやすくなることを抑えることができる。よって、合流地点において、コイルセグメントの脚が隣の収納溝に移動したり、歯の先端との隙間に噛み込んだりするということを抑えることができる。
【0043】
また、外脚がコイル誘導部により収納溝に収納されるまでの区間に、外脚端部と接触する傾斜面を設けることにより、端部ガイドを配置するスペースを減らすことができる。
【0044】
また、第2のガイド面を、内脚をガイドする第2のガイド面の高さを超える上りの傾斜面とすることで、遠心力が加わる方向にコイルセグメントの脚が逃げやすくなることをより抑えることができる。また、高さの段差がストッパーになり、脚が収納溝から脱落することを防止することができる。
【0045】
また、本実施形態では、エナメル被膜がされていない剥離部である、コイルセグメントの脚の端部で、コイルセグメントの支持を行う。このため、コイルセグメントのエナメル被膜部などを傷付けることを防止することができる。
【0046】
また、本実施形態では、コイルセグメントの脚の端部で支持を行うため、コイルセグメントの長さや形状が変わるものを使用した場合でも、特殊な場合を除き、パーツを変えることなく利用が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 コイルセグメントの円環整列装置
11 円形構造体
11a 第1円形部
11b 第2円形部
12 収納溝
13 誘導部
13a 第1誘導部
13b 第2誘導部
13c 第3誘導部
14 端部ガイド
14a 第1のガイド面
14b 第2のガイド面
15 台座
16 支持部材
20 コイルセグメント
200a 第1脚部
200b 第2脚部
201a 第1端部
201b 第2端部