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特開2024-133914情報処理装置、プログラム、情報処理方法、及び、情報処理システム
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  • 特開-情報処理装置、プログラム、情報処理方法、及び、情報処理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133914
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、情報処理方法、及び、情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240926BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043934
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】中川西 知也
(72)【発明者】
【氏名】岩元 理華子
(72)【発明者】
【氏名】石村 結麻
(72)【発明者】
【氏名】片山 駿介
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】 オープンスペースにおける店舗の店員の負荷を低減する。
【解決手段】 本発明の情報処理装置は、地表を撮影する無人航空機から店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する地表画像取得手段と、地表画像を表示する地表画像表示手段と、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する表示場所取得手段と、整列画像及び表示場所の指示を用いて投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成する表示画像生成手段と、投影機に表示画像を出力する表示画像出力手段と、を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地表を撮影する無人航空機から、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する地表画像取得手段と、
前記地表画像を表示する地表画像表示手段と、
表示された前記地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する表示場所取得手段と、
前記整列画像及び前記表示場所の指示を用いて、投影機が前記整列画像を表示するための表示画像を生成する表示画像生成手段と、
前記投影機に前記表示画像を出力する表示画像出力手段と、
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記表示場所取得手段は、前記整列画像の前記表示場所の修正指示を取得し、
前記表示画像生成手段は、前記修正指示に基づいて、前記整列画像を表示するための前記表示画像を生成し、
前記表示画像出力手段は、前記投影機に、前記修正指示に対応した前記表示画像を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示場所取得手段は、前記整列画像の変更指示を取得し、
前記表示画像生成手段は、変更した前記整列画像を表示する前記表示画像を生成し、
前記表示画像出力手段は、前記投影機に、前記整列画像を変更した前記表示画像を出力する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記地表画像取得手段は、前記無人航空機に前記地表画像を撮影するための移動指示を出力し、移動後の位置における前記地表画像を取得する
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
地表を撮影する無人航空機から、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する処理と、
前記地表画像を表示する処理と、
表示された前記地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する処理と、
前記整列画像及び前記表示場所の指示を用いて、投影機が前記整列画像を表示するための表示画像を生成する処理と、
前記投影機に前記表示画像を出力する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項6】
地表を撮影する無人航空機から、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得し、
前記地表画像を表示し、
表示された前記地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得し、
前記整列画像及び前記表示場所の指示を用いて、投影機が前記整列画像を表示するための表示画像を生成し、
前記投影機に前記表示画像を出力する
情報処理方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の前記情報処理装置と、
前記情報処理装置に前記地表画像を出力する前記無人航空機と、
前記表示画像を表示する前記投影機と、
を含む情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置が、請求項6に記載の情報処理方法を実行し、
前記無人航空機が、前記情報処理装置に前記地表画像を出力し、
前記投影機が、前記表示画像を表示する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗で商品を購入する顧客の整列に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の移動体サービスシステムは、車両で駐車場に入り、車両を止めて、商品を購入するための行列に加わろうとする利用者の安全を向上させるため、来店した車両に対して購入についての識別子を設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-229424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品を販売する店舗が空地又は公園などのオープンスペースに設置されている場合、商品を購入する顧客は、どこに商品を購入するための列を作ればよいかが分からない場合がある。そのため、オープンスペースで商品を販売する店舗の店員には、列整理など、商品を販売する以外の負荷が発生している。そこで、店員の負荷を低減することが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、オープンスペースにおける店舗の店員の負荷を低減する情報処理装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態における情報処理装置は、地表を撮影する無人航空機から店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する地表画像取得手段と、地表画像を表示する地表画像表示手段と、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する表示場所取得手段と、整列画像及び表示場所の指示を用いて投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成する表示画像生成手段と、投影機に表示画像を出力する表示画像出力手段と、を含む。
【0007】
本発明の一形態におけるプログラムは、地表を撮影する無人航空機から店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する処理と、地表画像を表示する処理と、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する処理と、整列画像及び表示場所の指示を用いて投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成する処理と、投影機に表示画像を出力する処理と、をコンピュータに実行させる。
【0008】
上記プログラムは、非一時的(non-transitory)なコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されていてもよい。
【0009】
本発明の一形態における情報処理方法は、地表を撮影する無人航空機から店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得し、地表画像を表示し、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得し、整列画像及び表示場所の指示を用いて投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成し、投影機に表示画像を出力する。
【0010】
本発明の一形態における情報処理システムは、上記の情報処理装置と、情報処理装置に地表画像を出力する無人航空機と、表示画像を表示する投影機と、を含む。
【0011】
本発明の一形態における情報処理方法は、情報処理装置が上記の情報処理方法を実行し、無人航空機が情報処理装置に地表画像を出力し、投影機が表示画像を表示する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、オープンスペースにおける店舗の店員の負荷を低減するとの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2】情報処理装置を含む情報処理システムの概要を示す図である。
図3】ドローンが撮影した地表画像の一例を示す図である。
図4】整列画像の表示場所の指示の一例を示す図である。
図5】プロジェクターの表示の一例を示す図である。
図6】顧客が整列画像を参照して整列した場合の一例を示す図である。
図7】情報処理装置の動作の一例を示すフロー図である。
図8】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明における実施形態について図面を参照して説明する。図面は、実施形態の情報処理装置を説明するためのものであるが、実施形態の情報処理装置を限定するのもではない。
【0015】
移動販売などオープンスペースの店舗で商品を購入する顧客は、商品を購入するための列をどこに作ればよいかが分からない。そのため、オープンスペースの店舗の店員は、商品の販売中に列整理を行う必要がある。商品の販売中の列整理を避けるための対策としては、ベルトパーテーション又はロープパーテーションなどのパーテーションを設置する方法がある。しかし、この場合でも、店員は、販売前にパーテーションを設置し、販売後にパーテーションを片付けることが必要である。さらに、顧客が想定より増えた場合、店員は、商品の販売中でも、パーテーションを増設することが必要である。このように、オープンスペースの店舗では、店員に、顧客の列の形成及び整理のため負荷が発生する。
【0016】
そこで、以下で説明するように、各実施形態の情報処理装置は、店員の負荷を低減するため、オープンスペースの店舗で商品を購入する顧客が列を作るための画像として、投影機が表示するための表示画像を出力する。オープンスペースとは、例えば、大規模なビル及びマンションに設けられる空地(敷地のうち建築物が建てられていない部分)であって、歩行者用通路及び植栽などを整備した空間である。さらに、オープンスペースは、そのような空間を含む広い意味として、都市における公園、緑地、街路、河川敷、及び、民有地の空地部分などの建築物に覆われていない空間の総称としても用いられる。以下、広い意味でのオープンスペースを用いて説明する。
【0017】
<第1実施形態>
図1は、情報処理装置10の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、地表画像取得部110と、地表画像表示部120と、表示場所取得部130と、表示画像生成部140と、表示画像出力部150とを含む。
【0018】
地表画像取得部110は、地表を撮影する無人航空機から、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する。以下、無人航空機を「ドローン」とも呼ぶ。例えば、地表画像取得部110は、無線回線を介して、カメラを備えたドローンが店舗の上空から撮影した、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する。地表画像取得部110は、複数の画像を合成した地表画像を取得してもよい。例えば、地表画像取得部110は、ドローン・マッピングを利用して合成された地表画像を取得してもよい。なお、ドローン・マッピングとは、ドローンを利用して無人で撮影された複数の航空画像を、デジタルデータとして結合して、大きくて正確な合成画像を作成するプロセスである。
【0019】
地表画像表示部120は、地表画像を表示する。例えば、情報処理装置10がタッチパネルを備えている場合、地表画像表示部120は、タッチパネルに地表画像を表示してもよい。あるいは、地表画像表示部120は、図示しない液晶ディスプレイなどの表示機器に地表画像を表示させてもよい。以下、地表画像表示部120が地表画像を他の装置に出力して表示させる場合を含め、地表画像表示部120が地表画像を表示するとして説明する。地表画像表示部120は、二次元画像に限らず、三次元画像を表示してもよい。
【0020】
表示場所取得部130は、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する。整列画像とは、店舗の顧客が整列するために参照する画像であり、投影機がオープンスペースに表示する表示画像に含まれる画像である。例えば、情報処理装置10がタッチパネルを備えている場合、表示場所取得部130は、タッチパネルに表示された地表画像において、店員が指などでタッチした範囲を、整列画像の表示場所の指示として取得してもよい。あるいは、地表画像表示部120が他の装置に地表画像を出力している場合、表示場所取得部130は、その装置から、整列画像の表示場所の指示を取得してもよい。表示場所取得部130は、一つに限らず、複数の表示場所の指示を取得してもよい。なお、情報処理装置10は、予め、整列画像を保存していてもよいし、表示場所の指示と共に整列画像を取得してもよい。
【0021】
表示画像生成部140は、整列画像及び表示場所の指示を用いて、投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成する。以下、投影機を「プロジェクター」とも呼ぶ。例えば、表示画像生成部140は、プロジェクターの仕様、設置場所、及び、設置方向に基づいて、プロジェクターが表示画面を表示すると、表示場所取得部130が指示として取得した表示場所に整列画像が表示されるように、表示画像を生成する。表示画像生成部140は、表示場所に合わせて、整列画像を拡大、縮小、及び、変形してもよい。例えば、表示画像生成部140は、立体物に画像を張り合わせるプロジェクション・マッピングの技術を利用して整列画像をオープンスペースの形状に合わせるように変換して、表示画像を生成してもよい。
【0022】
表示画像生成部140は、複数のプロジェクターが表示する表示画像を生成してもよい。この場合、表示画像生成部140は、少なくとも一部の表示場所において、他の場所とは異なる整列画像を表示する表示画像を生成してもよい。例えば、表示画像生成部140は、店舗の近傍での混雑を避けるため、店舗の近傍に設置されたプロジェクター用として、立ち位置を示す足跡を表示する表示画像を生成してもよい。そして、表示画像生成部140は、店舗から離れた場所に設置されたプロジェクター用として、列を作る範囲を示す矢印、四角形、又は、楕円の画像を表示する表示画像を生成してもよい。あるいは、表示画像生成部140は、予約済みの顧客が作る列のための表示画像と、その他の顧客が列を作るための表示画像とを生成してもよい。あるいは、店舗に複数の窓口がある場合、表示画像生成部140は、それぞれの窓口用の表示画像を生成してもよい。表示画像生成部140は、整列画像に加え、他の画像を含む表示画像を生成してよい。例えば、表示画像生成部140は、整列して購入する商品の名称、画像、及び、価格など、商品の情報を含む表示画像を生成してもよい。
【0023】
表示画像出力部150は、投影機に、表示画像を出力する。表示画像生成部140が複数のプロジェクター用の表示画像を生成している場合、表示画像出力部150は、複数のプロジェクターそれぞれに、それぞれ用の表示画像を出力してもよい。
【0024】
なお、プロジェクターは、情報処理装置10から取得した表示画像を表示すればよい。その結果として、整列画像は、指示された表示場所に表示される。そのため、店舗の顧客は、プロジェクターが表示した表示画像に含まれる整列画像を参照して、列を作るように並べばよい。
【0025】
情報処理装置10の説明として、情報処理装置10を使用する情報処理システム80を説明する。図2は、情報処理装置10を含む情報処理システム80の概要を示す図である。情報処理システム80は、情報処理装置10と、ドローン20と、プロジェクター30とを含む。図2には、さらに、説明に用いる店舗40と、オープンスペース50とが示されている。さらに、図2には、地表画像における店舗40を分かりやすくするため、店舗40の近傍に樹木が示されている。なお、図2では、プロジェクター30は、店舗40とは離れた場所に示されているが、これは、図面におけるプロジェクター30を分かりやすくするためであり、プロジェクター30の設置場所を限定するものではない。例えば、プロジェクター30は、店舗40の入り口又は窓口の周辺の外壁などに設置されていてもよいし、オープンスペース50に建てられたビル、案内板、又は、柱などの建築物に設置されていてもよい。また、情報処理装置10は、タッチパネルを備えるタブレットとする。ただし、これは、図2を用いる説明の便宜のためであり、情報処理装置10を限定するものではない。
【0026】
ドローン20は、カメラを搭載しており、店舗40の上空を飛行中に、カメラを用いて店舗40を含むオープンスペース50の地表画像を撮影する。図3は、ドローン20が撮影した地表画像の一例を示す図である。図3に示すように、地表画像は、店舗40と、店舗40の周辺のオープンスペース50とを含む画像である。そして、ドローン20は、無線回線などを介して、地表画像を情報処理装置10に出力する。
【0027】
地表画像取得部110が、ドローン20から地表画像を取得すると、地表画像表示部120は、タッチパネルに地表画像を表示する。そして、店舗の店員などは、表示場所の指示として、タッチパネルに表示された地表画像において、指などで整列画像の表示場所をタッチする。図4は、店員による整列画像の表示場所の指示の一例を示す図である。図4において、矢印が、店員がタッチした場所である。例えば、一番上の矢印は、店員が、左から右方向にタッチしたことを示している。なお、整列画像の表示場所の指示は、整列する方向を含んでいてもよい。例えば、一番上の矢印の表示場所の指示は、顧客の列として、左から右方向に並ぶとの情報を含んでいてもよい。そして、店員がタッチパネルにおいて図4のようにタッチした場合、表示場所取得部130は、図4に示されている店員がタッチした場所を、整列画像の表示場所の指示として取得する。表示場所取得部130は、表示場所の指示として、図4に示されている矢印のような線ではなく、楕円又は四角形などのような範囲を示す形状を取得してもよい。そして、表示画像生成部140は、プロジェクター30が指示された場所に整列画像を表示するように表示画像60を生成する。そして、表示画像出力部150は、プロジェクター30に表示画像60を出力する。表示場所の指示が整列する方向を含んでいる場合、表示画像生成部140は、整列する方向を示す整列画像を選択して、表示画像を生成してもよい。
【0028】
プロジェクター30は、情報処理装置10から取得した表示画像60を表示する。図5は、プロジェクター30の表示の一例を示す図である。図5において、プロジェクター30は、オープンスペースに、整列画像70を含む表示画像60を表示する。その結果、図4の指示に対応するオープンスペースの場所に、整列画像70が表示される。店舗の顧客は、オープンスペースに表示された整列画像70を参照して、整列すればよい。図6は、顧客が整列画像70を参照して整列した場合の一例を示す図である。
【0029】
図7は、情報処理装置10の動作の一例を示すフロー図である。地表画像取得部110は、地表を撮影する無人航空機から、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する(ステップS201)。例えば、地表画像取得部110は、図2に示すように、店舗40の上空を飛行するドローン20から、図3のような地表画像を取得する。地表画像表示部120は、地表画像を表示する(ステップS202)。例えば、地表画像表示部120は、図3に示すように、情報処理装置10のタッチパネルに地表画像を表示する。表示場所取得部130は、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する(ステップS203)。例えば、表示場所取得部130は、図4に示すように、情報処理装置10のタッチパネルに表示された地表画像において店員が指などでタッチした場所を、整列画像の表示場所の指示として取得する。表示画像生成部140は、整列画像及び表示場所の指示を用いて、投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成する(ステップS204)。例えば、表示画像生成部140は、プロジェクターの仕様、設置場所、及び、設置方向に基づいて、プロジェクター30が整列画像を表示するための表示画像を生成する。そして、表示画像出力部150は、投影機に、表示画像を出力する(ステップS205)。そして、例えば、図5のように、プロジェクター30は、オープンスペースに表示画像を表示する。その結果、図5のように、店員が指示した場所に、整列画像が表示される。そして、店舗の顧客は、図6のように、整列画像を参照して、列を作ればよい。
【0030】
このように、情報処理装置10は、地表画像取得部110と、地表画像表示部120と、表示場所取得部130と、表示画像生成部140と、表示画像出力部150とを含む。地表画像取得部110は、地表を撮影する無人航空機から、店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する。地表画像表示部120は、地表画像を表示する。表示場所取得部130は、表示された地表画像における整列画像の表示場所の指示を取得する。表示画像生成部140は、整列画像及び表示場所の指示を用いて、投影機が整列画像を表示するための表示画像を生成する。表示画像出力部150は、投影機に、表示画像を出力する。
【0031】
例えば、図2ないし6を参照して説明した情報処理システム80の場合、地表画像取得部110は、ドローン20から取得した店舗を含むオープンスペースの地表画像を取得する。地表画像表示部120は、地表画像をタブレットに表示する。表示場所取得部130は、表示された地表画像において指示された、整列画像の表示場所の指示を取得する。表示画像生成部140は、整列画像及び表示場所の指示を用いて、プロジェクター30が取得した表示場所に整列画像を表示するように表示画像を生成する。そして、表示画像出力部150は、プロジェクター30に表示画像を出力する。そのため、プロジェクター30が表示画像を表示すると、顧客が列を作るために参照する整列画像が、指示された場所に表示される。このように、情報処理装置10を使用すると、店員は、情報処理装置10が表示した地表画像において整列画像の表示場所を指などでタッチするという操作で、店舗の顧客が整列するための画像を表示できる。表示された地表画像において整列画像の表示場所を指などでタッチする操作は、列整理及びパーテーションの設置などに比べ、負荷が低い動作である。つまり、情報処理装置10は、店員の列整理のための負荷を低減する。
【0032】
表示場所取得部130は、整列画像の表示場所の修正指示を取得してもよい。例えば、表示場所取得部130は、タッチパネルに表示された地表画像において、店員から整列画像の表示場所の修正指示を取得してもよい。この場合、表示画像生成部140は、修正指示に基づいて、整列画像を表示するための表示画像を生成すればよい。そして、表示画像出力部150は、投影機に、修正指示に対応した表示画像を出力すればよい。例えば、商品を購入する顧客が増えた場合、店員は、タッチパネルを操作して、より広い範囲に整列画像を表示するように情報処理装置10に表示範囲の修正を指示してもよい。この場合、情報処理装置10は、修正指示に基づいて、より広い範囲に整列画像を表示する表示画像を生成して、プロジェクター30に出力すればよい。
【0033】
表示場所取得部130は、整列画像の変更指示を取得してもよい。例えば、表示場所取得部130は、タッチパネルに表示された地表画像において、店員から整列画像の変更指示を取得してもよい。この場合、表示画像生成部140は、変更した整列画像を表示する表示画像を生成すればよい。そして、表示画像出力部150は、投影機に、整列画像を変更した表示画像を出力すればよい。
【0034】
地表画像取得部110は、無人航空機に地表画像を撮影するための移動指示を出力し、移動後の位置における地表画像を取得してもよい。例えば、地表画像取得部110は、情報処理装置10にインストールされているドローン20を制御するアプリケーションを利用して、撮影のための移動指示をドローン20に出力し、ドローン20から移動後の位置における地表画像を取得してもよい。あるいは、地表画像取得部110は、ドローン20の制御装置に、ドローン20の移動を指示してもよい。この場合、例えば、店員などが、ドローン20の制御装置を操作してドローン20を移動させる。そして、ドローン20は、移動後の位置で地表画像を取得して、制御装置に出力すればよい。そして、地表画像取得部110は、ドローン20の制御装置から移動後の位置における地表画像を取得すればよい。
【0035】
<ハードウェア構成>
次に、各実施形態の情報処理装置のハードウェア構成について説明する。情報処理装置10の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。あるいは、情報処理装置10において、各構成部は、ネットワークを介して接続した複数の装置を用いて、構成されてもよい。例えば、情報処理装置10は、クラウドコンピューティングを利用して構成されてもよい。あるいは、情報処理装置10において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。例えば、情報処理装置10がタッチパネルを備える場合、情報処理装置10は、タッチパネルを用いて、地表画像表示部120及び表示場所取得部130の機能を実現してもよい。あるいは、情報処理装置10は、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)と、読み取り専用メモリ(ROM: Read Only Memory)と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM: Random Access Memory)と、ネットワークインターフェースとを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。例えば、情報処理装置10は、ノートパソコン、タブレット、又は、スマートフォンでもよい。
【0036】
図8は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例であるコンピュータ装置600の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、記憶装置640と、ネットワークインターフェース650と、タッチパネル660とを含む。
【0037】
CPU610は、ROM620及び記憶装置640の少なくとも一方からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、記憶装置640と、ネットワークインターフェース650と、タッチパネル660とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータ装置600は、これらの構成を制御して、図1に示されている、地表画像取得部110と、地表画像表示部120と、表示場所取得部130と、表示画像生成部140と、表示画像出力部150としての各機能を実現する。このように、コンピュータ装置600は、ハードウェアとソフトウェアとの組合せとして、機能を実現してもよい。
【0038】
あるいは、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記録媒体690が含むプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、ネットワークインターフェース650を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630又は記憶装置640に保存して、保存したプログラムに基づいて動作してもよい。
【0039】
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、プログラマブルROM(P-ROM: Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、ダイナミックRAM(D-RAM: Dynamic-RAM)である。記憶装置640は、コンピュータ装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。また、記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD: Solid State Drive)、又は、ディスクアレイ装置である。
【0040】
ROM620及び記憶装置640は、不揮発性(non-transitory)の記録媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記録媒体である。そして、CPU610は、ROM620、記憶装置640、及び、RAM630に記憶されているプログラムに基づいて動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記録媒体及び揮発性記録媒体のどちらを用いても動作可能である。CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630及び記憶装置640の少なくとも一方を、プログラム及びデータの一時的な記憶媒体として使用してもよい。
【0041】
ネットワークインターフェース650は、ネットワークを介して、ドローン20及びプロジェクター30などの装置とのデータのやり取りを中継する。ネットワークインターフェース650は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN: Local Area Network)カードである。ネットワークインターフェース650は、有線に限らず、無線を用いてもよい。タッチパネル660は、地表画像を表示し、整列画像の表示場所の指示を取得する。このように、タッチパネル660は、地表画像表示部120及び表示場所取得部130としての機能を実現する。
【0042】
このように構成されたコンピュータ装置600は、情報処理装置10における各構成の動作を実行して、情報処理装置10としての機能を実現する。
【0043】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0044】
10 情報処理装置
20 ドローン
30 プロジェクター
40 店舗
50 オープンスペース
60 表示画像
70 整列画像
80 情報処理システム
110 地表画像取得部
120 地表画像表示部
130 表示場所取得部
140 表示画像生成部
150 表示画像出力部
600 コンピュータ装置
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 記憶装置
650 ネットワークインターフェース
660 タッチパネル
690 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8