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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137767
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】ゼロ設定装置
(51)【国際特許分類】
G04F 7/08 20060101AFI20240927BHJP
G04B 27/00 20060101ALI20240927BHJP
【ＦＩ】
G04F7/08 A
G04B27/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】ＯＬ
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024031116
(22)【出願日】2024-03-01
(31)【優先権主張番号】10 2023 107 568.3
(32)【優先日】2023-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】506100185
【氏名又は名称】ランゲ ウーレン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】スティーブ レーマン
(72)【発明者】
【氏名】ステファン マイバウム
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ シュレンカー
(57)【要約】
【課題】クロノグラフにおける分針及び秒針の両方のゼロ設定を、より小さな設置スペースで可能にするゼロ設定装置を提供する。
【解決手段】本発明は、クロノグラフにおける分針及び秒針用のゼロ設定装置に関し、ゼロ設定装置は、手動で作動可能なリセットボタンを備え、リセットボタンにより、分ハート４から離間すると共に、分レバー軸１２周りで旋回可能な分ハートレバー１３の分ゼロ設定面１４は、分軸３上に相対回転不可能に配置された分ハート４に当接するよう旋回可能であり、秒軸１０は、秒ゼロ設定位置に旋回可能である。クラッチピニオン１は、クラッチ２を介してクラッチ軸７上に相対回転不可能に配置され、クラッチ軸７は、クラッチ車８を相対回転不可能に支持し、クラッチ車８は、秒軸１０上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ９に係合し、かつクラッチピニオン１によって回転駆動する分カウンタ車５がよりも何倍も速く駆動する。
【選択図】図１
【解決手段】本発明は、クロノグラフにおける分針及び秒針用のゼロ設定装置に関し、ゼロ設定装置は、手動で作動可能なリセットボタンを備え、リセットボタンにより、分ハート４から離間すると共に、分レバー軸１２周りで旋回可能な分ハートレバー１３の分ゼロ設定面１４は、分軸３上に相対回転不可能に配置された分ハート４に当接するよう旋回可能であり、秒軸１０は、秒ゼロ設定位置に旋回可能である。クラッチピニオン１は、クラッチ２を介してクラッチ軸７上に相対回転不可能に配置され、クラッチ軸７は、クラッチ車８を相対回転不可能に支持し、クラッチ車８は、秒軸１０上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ９に係合し、かつクラッチピニオン１によって回転駆動する分カウンタ車５がよりも何倍も速く駆動する。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロノグラフにおける分針及び秒針用のゼロ設定装置であって、該ゼロ設定装置が、手動で作動可能なリセットボタンを備え、該リセットボタンにより、分ハート（４）から離間すると共に、分レバー軸（１２）周りで旋回可能な分ハートレバー（１３）の分ゼロ設定面（１４）が、分軸（３）上に相対回転不可能に配置された前記分ハート（４）に当接するよう旋回可能であり、秒軸（１０）が、秒ゼロ設定位置に旋回可能であるゼロ設定装置において、
ムーブメントによって回転駆動可能なクラッチピニオン（１）が、手動で作動可能なクラッチ（２）を介してクラッチ軸（７）上に相対回転不可能に配置され、前記クラッチ軸（７）が、クラッチ車（８）を相対回転不可能に支持し、該クラッチ車（８）が、前記秒軸（１０）上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ（９）に係合し、かつ前記秒カウンタドライブ（９）を前記分軸（３）上に相対回転不可能に配置されると共に前記クラッチピニオン（１）によって回転駆動可能な分カウンタ車（５）よりも何倍も速く駆動することを特徴とする、ゼロ設定装置。
ムーブメントによって回転駆動可能なクラッチピニオン（１）が、手動で作動可能なクラッチ（２）を介してクラッチ軸（７）上に相対回転不可能に配置され、前記クラッチ軸（７）が、クラッチ車（８）を相対回転不可能に支持し、該クラッチ車（８）が、前記秒軸（１０）上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ（９）に係合し、かつ前記秒カウンタドライブ（９）を前記分軸（３）上に相対回転不可能に配置されると共に前記クラッチピニオン（１）によって回転駆動可能な分カウンタ車（５）よりも何倍も速く駆動することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項2】
請求項１に記載のゼロ設定装置であって、前記秒軸（１０）及び前記分軸（３）が、互いに同軸に配置されていることを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項3】
請求項１又は２に記載のゼロ設定装置であって、前記クラッチ車（８）が、前記秒カウンタドライブ（９）を、前記分カウンタ車（５）よりも６０倍速く駆動することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項4】
請求項１～３の何れか一項に記載のゼロ設定装置であって、前記クラッチ軸（７）が、前記クロノグラフの前記ムーブメントによって回転駆動可能な駆動車（６）を回転可能に支持していることを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項5】
請求項１～４の何れか一項に記載のゼロ設定装置であって、秒微調整ハート（１１）から離間すると共に、秒レバー軸（１５）上に配置された秒ハートレバー（１６）の秒ゼロ設定面（１９）が、前記秒微調整ハート（１１）に当接するよう旋回可能であり、秒ハートレバーロックが、前記秒微調整ハート（１１）に対する前記秒ゼロ設定面（１９）の当接を、前記分ハート（４）のゼロ設定位置においてのみ許容することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項6】
請求項５に記載のゼロ設定装置であって、前記秒ゼロ設定面（１９）を有する前記秒ハートレバー（１６）が、保持装置により、前記秒微調整ハート（１１）から離間して保持されると共に、前記分ハート（４）の前記ゼロ設定位置においてのみ、前記秒ゼロ設定面（１９）と一緒に前記秒微調整ハート（１１）に当接するよう旋回可能であることを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項7】
請求項６に記載のゼロ設定装置であって、分軸（３）に対して同心円状の摺動ガイド（１８）が、分カウンタ車（５）上又は前記分軸（３）上に相対回転不可能に配置され、前記摺動ガイド（１８）の半径方向外方において、前記分軸（３）に対して平行であり、秒レバー軸（１５）から離間し、半径方向内方へのばね力を有しつつ前記秒ハートレバー（１６）に配置された制御ピン（１７）が当接し、前記摺動ガイド（１８）が、その円周上にギャップ（２０）を有し、前記制御ピン（１７）が、前記ギャップ（２０）を通って、前記分ハート（４）の前記ゼロ設定位置で半径方向内方に移動可能であり、これにより前記秒ゼロ設定面（１９）が前記秒微調整ハート（１１）に当接することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロノグラフにおける分針及び秒針用のゼロ設定装置に関し、ゼロ設定装置は、手動で作動可能なリセットボタンを備え、そのリセットボタンにより、分ハートから離間すると共に、分レバー軸周りで旋回可能な分ハートレバーの分ゼロ設定面は、分軸上に相対回転不可能に配置された分ハートに当接するよう旋回可能であり、秒軸は、秒ゼロ設定位置に旋回可能である。
【背景技術】
【0002】
既知のゼロ設定装置において、分及び秒の両方のゼロ設定は、大きな設置スペースを必要とするレバーアセンブリを介して行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って本発明の課題は、冒頭に記載したタイプのクロノグラフにおける分針及び秒針の両方のゼロ設定を、より小さな設置スペースで可能にするゼロ設定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するため、ムーブメントによって回転駆動可能なクラッチピニオンは、手動で作動可能なクラッチを介してクラッチ軸上に相対回転不可能に配置され、クラッチ軸は、クラッチ車を相対回転不可能に支持し、クラッチ車は、秒軸上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブに係合し、かつ秒カウンタドライブを、分軸上に相対回転不可能に配置されると共にクラッチピニオンによって回転駆動可能な分カウンタ車よりも何倍も速く駆動することを特徴とする。
【0005】
本発明に係るこの構成により、秒軸のゼロ設定は、レバーアセンブリではなく、クラッチピニオン、クラッチ軸、クラッチ車、並びに秒カウンタドライブを介して行われる。これにより、コンパクトで設置スペースの小さな構成が可能になる。
【0006】
秒軸及び分軸は、ゼロ設定位置へ、操作し易く一緒に調整される。
【0007】
秒軸及び分軸が互いに同軸に配置されていれば、構成が更にコンパクトになる。
【0008】
好適には、クラッチ車は、秒カウンタドライブを、分カウンタ車よりも６０倍速く駆動する。
【0009】
クラッチ軸は、クロノグラフのムーブメントによって回転駆動可能な駆動車を回転可能に支持することができる。
【0010】
製造公差及び／又は摩耗により、秒軸のゼロ設定が正確に行われない可能性がある。それにもかかわらず、秒軸のゼロ設定を正確に行うために、秒微調整ハートから離間すると共に、秒レバー軸上に配置された秒ハートレバーの秒ゼロ設定面は、秒微調整ハートに当接するよう旋回可能であることによって秒軸の微調整をすることができる。この場合、秒ハートレバーロックは、秒微調整ハートに対する秒ゼロ設定面の当接を、分ハートのゼロ設定位置においてのみ許容する。
【0011】
この目的のために、簡単で省スペースな構成で、秒ゼロ設定面を有する秒ハートレバーは、保持装置により、秒微調整ハートから離間して保持可能であると共に、分ハートのゼロ設定位置においてのみ、秒ゼロ設定面と一緒に秒微調整ハートに当接するよう旋回可能である。
【0012】
この場合、簡単で省スペースな構成で、分軸に対して同心円状の摺動ガイドは、分カウンタ車上又は分軸上に相対回転不可能に配置することができ、摺動ガイドの半径方向外方において、分軸に対して平行であり、秒レバー軸から離間し、半径方向内方へのばね力を有しつつ秒ハートレバーに配置された制御ピンが当接し、摺動ガイドは、その円周上にギャップを有し、制御ピンは、ギャップを通って、分ハートのゼロ設定位置で半径方向内方に移動可能であり、これにより秒ゼロ設定面が秒微調整ハートに当接する。
【0013】
以下、図面に示す本発明の一実施形態をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ゼロ設定装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
クロノグラフにおける分針及び秒針用の図示のゼロ設定装置は、クロノグラフのムーブメント（図示せず）によって回転駆動される駆動車６を備える。
【0016】
駆動車６は、クラッチ２と相対回転不可能に接続されている。クラッチ２が開いていると、駆動車６は空転する。クラッチ２が閉じていると、駆動車６は、クラッチ２を介してクラッチピニオン１と相対回転不可能に接続され、そのクラッチピニオン１は、クラッチ車８を相対回転不可能に支持するクラッチ軸７上にやはり相対回転不可能に配置されている。
【0017】
更に、クラッチピニオン１は、分カウンタ車（ミニッツカウンタ車）５に係合すると共に、この分カウンタ車を一時間毎に一回転するよう駆動し、また分カウンタ車５は、分軸３上に相対回転不可能に配置されている。
【0018】
クラッチ車８は、秒軸１０上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ（セカンドカウンタドライブ）９に係合し、その秒軸１０は、秒微調整ハート１１及び秒針（図示せず）を更に支持している。
【0019】
更に、分軸３上には、分ハート４及び分針（図示せず）が相対回転不可能に配置されている。
【0020】
分軸３及び秒軸１０は、互いに同軸に延在している。
【0021】
分軸３に対して平行な分レバー軸１２周りで旋回可能な分ハートレバー１３は、一方の自由端に分ゼロ設定面１４を支持し、リセットボタン（図示せず）により、分ハート４から離れた通常位置から、分ゼロ設定面１４が分ハート４に当接する位置に旋回可能である。これにより、分ハート４が回転し、この回転に伴い分軸３が分ゼロ位置に回転する。
【0022】
この場合、クラッチピニオン１及びこのクラッチピニオン１によってクラッチ車８が、秒カウンタドライブ９が分カウンタ車５よりも６０倍速く回転するよう、回転可能に駆動される。これにより、秒針のゼロ設定が行われる。
【0023】
分レバー軸１２に対して同軸の秒レバー軸１５上には、秒ハートレバー１６が旋回可能に配置され、秒ハートレバー１６は、一方の自由端に秒ゼロ設定面１９を有する。
【0024】
更に、秒レバー軸１５に対して平行な制御ピン１７が秒ハートレバー１６に配置され、この制御ピン１７は、分カウンタ車５と同心円状かつ堅固に接続された摺動ガイド１８に対して半径方向外方から当接している。これにより、秒ゼロ設定面１９が秒微調整ハート１１から離間して保持される。
【0025】
摺動ガイド１８は、その円周上の一点にギャップ２０を有し、制御ピン１７は、そのギャップを通って、分ハート４のゼロ設定位置で半径方向内方に移動可能である。これにより、秒ゼロ設定面１９が秒微調整ハート１１に当接し、ゼロ位置にまだ正確に位置していない可能性がある秒針がゼロ位置に正確に位置するよう微調整される。
【符号の説明】
【0026】
１ クラッチピニオン
２ クラッチ
３ 分軸
４ 分ハート
５ 分カウンタ車
６ 駆動車
７ クラッチ軸
８ クラッチ車
９ 秒カウンタドライブ
１０ 秒軸
１１ 秒微調整ハート
１２ 分レバー軸
１３ 分ハートレバー
１４ 分ゼロ設定面
１５ 秒レバー軸
１６ 秒ハートレバー
１７ 制御ピン
１８ 摺動ガイド
１９ 秒ゼロ設定面
２０ ギャップ
２ クラッチ
３ 分軸
４ 分ハート
５ 分カウンタ車
６ 駆動車
７ クラッチ軸
８ クラッチ車
９ 秒カウンタドライブ
１０ 秒軸
１１ 秒微調整ハート
１２ 分レバー軸
１３ 分ハートレバー
１４ 分ゼロ設定面
１５ 秒レバー軸
１６ 秒ハートレバー
１７ 制御ピン
１８ 摺動ガイド
１９ 秒ゼロ設定面
２０ ギャップ
【図1】
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロノグラフにおける分針及び秒針用のゼロ設定装置であって、該ゼロ設定装置が、手動で作動可能なリセットボタンを備え、該リセットボタンにより、分ハート（４）から離間すると共に、分レバー軸（１２）周りで旋回可能な分ハートレバー（１３）の分ゼロ設定面（１４）が、分軸（３）上に相対回転不可能に配置された前記分ハート（４）に当接するよう旋回可能であり、秒軸（１０）が、秒ゼロ設定位置に旋回可能であるゼロ設定装置において、
ムーブメントによって回転駆動可能なクラッチピニオン（１）が、手動で作動可能なクラッチ（２）を介してクラッチ軸（７）上に相対回転不可能に配置され、前記クラッチ軸（７）が、クラッチ車（８）を相対回転不可能に支持し、該クラッチ車（８）が、前記秒軸（１０）上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ（９）に係合し、かつ前記秒カウンタドライブ（９）を前記分軸（３）上に相対回転不可能に配置されると共に前記クラッチピニオン（１）によって回転駆動可能な分カウンタ車（５）よりも何倍も速く駆動することを特徴とする、ゼロ設定装置。
ムーブメントによって回転駆動可能なクラッチピニオン（１）が、手動で作動可能なクラッチ（２）を介してクラッチ軸（７）上に相対回転不可能に配置され、前記クラッチ軸（７）が、クラッチ車（８）を相対回転不可能に支持し、該クラッチ車（８）が、前記秒軸（１０）上に相対回転不可能に配置された秒カウンタドライブ（９）に係合し、かつ前記秒カウンタドライブ（９）を前記分軸（３）上に相対回転不可能に配置されると共に前記クラッチピニオン（１）によって回転駆動可能な分カウンタ車（５）よりも何倍も速く駆動することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項2】
請求項１に記載のゼロ設定装置であって、前記秒軸（１０）及び前記分軸（３）が、互いに同軸に配置されていることを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項3】
請求項１又は２に記載のゼロ設定装置であって、前記クラッチ車（８）が、前記秒カウンタドライブ（９）を、前記分カウンタ車（５）よりも６０倍速く駆動することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項4】
請求項１に記載のゼロ設定装置であって、前記クラッチ軸（７）が、前記クロノグラフの前記ムーブメントによって回転駆動可能な駆動車（６）を回転可能に支持していることを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項5】
請求項１に記載のゼロ設定装置であって、秒微調整ハート（１１）から離間すると共に、秒レバー軸（１５）上に配置された秒ハートレバー（１６）の秒ゼロ設定面（１９）が、前記秒微調整ハート（１１）に当接するよう旋回可能であり、秒ハートレバーロックが、前記秒微調整ハート（１１）に対する前記秒ゼロ設定面（１９）の当接を、前記分ハート（４）のゼロ設定位置においてのみ許容することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項6】
請求項５に記載のゼロ設定装置であって、前記秒ゼロ設定面（１９）を有する前記秒ハートレバー（１６）が、保持装置により、前記秒微調整ハート（１１）から離間して保持されると共に、前記分ハート（４）の前記ゼロ設定位置においてのみ、前記秒ゼロ設定面（１９）と一緒に前記秒微調整ハート（１１）に当接するよう旋回可能であることを特徴とする、ゼロ設定装置。
【請求項7】
請求項６に記載のゼロ設定装置であって、分軸（３）に対して同心円状の摺動ガイド（１８）が、分カウンタ車（５）上又は前記分軸（３）上に相対回転不可能に配置され、前記摺動ガイド（１８）の半径方向外方において、前記分軸（３）に対して平行であり、秒レバー軸（１５）から離間し、半径方向内方へのばね力を有しつつ前記秒ハートレバー（１６）に配置された制御ピン（１７）が当接し、前記摺動ガイド（１８）が、その円周上にギャップ（２０）を有し、前記制御ピン（１７）が、前記ギャップ（２０）を通って、前記分ハート（４）の前記ゼロ設定位置で半径方向内方に移動可能であり、これにより前記秒ゼロ設定面（１９）が前記秒微調整ハート（１１）に当接することを特徴とする、ゼロ設定装置。
【外国語明細書】