IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東洋理研株式会社の特許一覧

特開2024-139929載せ台アダプターと、載せ台付き椅子
<>
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図1
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図2
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図3
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図4
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図5
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図6
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図7
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図8
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図9
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図10
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図11
  • 特開-載せ台アダプターと、載せ台付き椅子 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139929
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】載せ台アダプターと、載せ台付き椅子
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/62 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
A47C7/62 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050880
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】305002822
【氏名又は名称】東洋理研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】渋沢 一郎
【テーマコード(参考)】
3B084
【Fターム(参考)】
3B084JA10
(57)【要約】
【課題】 椅子に脱着可能であり、椅子の高さを変えることなく載せ台の高さ、向き、位置を変えることができ、不使用時に椅子の座の上に収納可能にする。
【解決手段】 椅子の座よりも下に脱着可能な装着部と、装着部から椅子の座の外まで横向きに突出する横アームと、横アームに縦向きに取り付けられた縦アームと、縦アームから横向きに突出している載せ台を備え、装着部は椅子の座より外に突出しない不突出長であり、横アームは装着部に水平回動可能に連結されており、縦アームは横アームに水平回動可能に連結されており、高さ調節が可能であり、載せ台は水平回動できるように縦アームから横に突出している載せ台アダプター。椅子の座の下に装着部が取り付けられ、装着部に横アームが水平回動可能に連結され、横アームに縦アームが水平回動可能に連結され、縦アームは高さ調節可能であり、縦アームに載せ台が水平回動可能に連結され、載せ台は縦アームを高さ調節することにより高さ調節可能である載せ台付き椅子。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子の座よりも下に脱着可能な装着部と、装着部から椅子の座の外まで横向きに突出する横アームと、横アームに縦向きに取り付けられた縦アームと、縦アームから横向きに突出している載せ台を備え、
装着部は椅子の座より外に突出しない不突出長であり、
横アームは装着部に水平回動可能に連結されており、
縦アームは横アームに水平回動可能に連結されており、高さ調節が可能であり、載せ台は水平回動できるように縦アームから横に突出している、
ことを特徴とする載せ台アダプター。
【請求項2】
請求項1記載の載せ台アダプターにおいて、
載せ台が、縦アームに直に、又は縦アームから横に突出して水平回動可能な延長アームに取り付けられている、
ことを特徴とする載せ台アダプター。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の載せ台アダプターにおいて、
装着部と横アームは椅子の支柱の周囲に折り曲げできるように、水平回動可能に連結されている、
ことを特徴とする載せ台アダプター。
【請求項4】
請求項1又は請求項2記載の載せ台アダプターにおいて、
装着部と横アームは椅子の支柱の周囲に折り曲げて、縦アームに取り付けられている載せ台を、椅子の座の上にセットできるようにしてある、
ことを特徴とする載せ台アダプター。
【請求項5】
載せ台が、椅子の座の外側に引き出すことができるように椅子に取り付けられた載せ台付き椅子において、
椅子の座の下に装着部が取り付けられ、装着部に横アームが水平回動可能に連結され、横アームに縦アームが水平回動可能に連結され、縦アームは高さ調節可能であり、縦アームに載せ台が水平回動可能に連結され、載せ台は縦アームを高さ調節することにより高さ調節可能である、
ことを特徴とする載せ台付き椅子。
【請求項6】
請求項5記載の載せ台付き椅子において、
載せ台が、縦アームに直に、又は縦アームから横に突出して水平回動可能な延長アームに取り付けられている、
ことを特徴とする載せ台付き椅子。
【請求項7】
請求項5記載の載せ台付き椅子において、
装着部と横アームは椅子の支柱の周囲に折り曲げできるように、水平回動可能に連結されている、
ことを特徴とする載せ台付き椅子。
【請求項8】
請求項5記載の載せ台付き椅子において、
装着部と横アームは椅子の支柱の周囲に折り曲げて、縦アームに取り付けられている載せ台を、椅子の座の上にセットできるようにしてある、
ことを特徴とする載せ台付き椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は載せ台アダプターと、載せ台付き椅子に関する。載せ台アダプターはハサミ、櫛、スプレー、理美容剤といった理美容用具、その他の物品を載せることができる載せ台であって、椅子に脱着可能なものであり、特に、理美容師が理美容作業時に使用する作業椅子に脱着するのに適したものである。載せ台付き椅子は各種形状、機能の椅子、例えば、理美容師が理美容作業時に使用する作業椅子であって、理美容用具を載せることのできる載せ台を備えたものである。
【背景技術】
【0002】
理美容用具を載せることのできるテーブルを備えた理美容用椅子として特許文献1~4がある。マウス操作用のテーブルを備えた椅子として特許文献5がある。
【0003】
特許文献1~5は、いずれもテーブルの向きが変更可能であり、不使用時に、テーブルを下向きに折り畳み可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭59-091159号公報
【特許文献2】実開昭59-093246号公報
【特許文献3】実開昭59-097648号公報
【特許文献4】特開2016-195732号公報
【特許文献5】特開平09-248227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~4は、利用者が座る理美容用椅子(客用椅子)にテーブルを取り付けたものであり、理美容師が座る椅子(作業用椅子)に取り付けたものではない。また、テーブルの高さが客用椅子の高さと連動するものであるため、テーブルの高さだけを調節することはできない。理美容師は背丈、座高が異なるため、テーブルの高さを作業し易い高さに変えると客用椅子の高さも変わってしまい、理美容師が作業し難くなることがある。
【0006】
本発明の解決課題は、椅子に脱着可能であり、椅子の高さを変えることなくテーブルやトレー等(載せ台)の高さを変えることができ、また、載せ台の向きや位置を変えることができ、不使用時に椅子の座の上に収納することもできる載せ台アダプターと、載せ台を備えた椅子の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の載せ台アダプターは、椅子の座よりも下に脱着可能な装着部と、装着部から椅子の座の外まで横向きに突出する横アームと、横アームに縦向きに取り付けられた縦アームと、縦アームから横向きに突出し且つ水平回動可能である載せ台を備えたものである。装着部は椅子の座より外に突出しないか、突出してもわずかしか突出しない長さ(以下、この長さを「不突出長」と記載する。)であり、横アームは装着部に水平回動可能に連結されており、縦アームは横アームに水平回動可能に連結されており、縦方向の長さ(高さ)調節が可能なものである。
【0008】
載せ台は縦アームに直に取り付けてもよいが、縦アームから水平回動可能に突出させた延長アームに脱着可能に取り付けても固定してもよい。いずれの場合も、載せ台は椅子に着座している理美容師の腿の上まで水平回動して、理美容師の正面にセットすることもでき、不使用時に椅子の座の上まで水平回動して座の上に収納できるようにすることが望ましい。
【0009】
本発明の載せ台付き椅子は、装着部が椅子の座の下に固定又は脱着可能に取り付けられ、装着部の先に水平回動可能な横アームがあり、横アームの先に水平回動可能、高さ調節可能な縦アームがあり、その縦アームに載せ台が水平回動可能に設けられたものである。載せ台は縦アームに直に取り付けてもよいが、縦アームから水平回動可能に突出させた延長アームの先に脱着可能に取り付けてもよい。この場合も、載せ台は椅子に着座している理美容師の腿の上まで水平回動して座に着座している理美容師の正面にセットできること、不使用時に椅子の座の上まで水平回動として座の上に収納できるようにすることが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の載せ台アダプターと載せ台付き椅子は次のような効果がある。
(1)椅子に脱着可能であり、椅子の高さを変えることなくテーブルの高さだけを変えることができ、水平回動可動であるため、テーブルの可動範囲が広くなり、作業用椅子に装着した場合は、理美容師が載せ台の上の理美容用具を使い易くなる。
(2)横アームを水平回動させて、椅子の横まで接近させたり、着座している理美容師の腿の上にセットしたりすることができるため、理美容師が理美容用具を扱い易くなる。
(3)載せ台を、不使用時に水平回動させて椅子の座の上に収納することができるため、収納に場所を取らず、邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】(a)は本発明の載せ台アダプターの一例の斜視図、(b)は載せ台アダプターの装着部を取り外した状態の斜視図。
図2】本発明の載せ台付き椅子の一例の斜視図。
図3】本発明の載せ台アダプターの装着部を椅子の支柱に取り付けた状態の側面図。
図4】(a)は本発明の載せ台アダプターの横アームの水平回動説明図、(b)は横アームの折り曲げ説明図。
図5】(a)(b)は本発明の載せ台アダプターの載せ台の水平回動説明図。
図6】本発明の載せ台付き椅子におけるテーブルの水平回動説明図。
図7図6の横アームの折り曲げ説明図。
図8図6の横アームの更なる折り曲げ説明図。
図9】(a)は載せ台を理美容師の正面にセットした状態の側面図、(b)は(a)の平面図。
図10図6の載せ台を座の横にセットした状態の説明図。
図11図6の載せ台を座の上に収納した状態の説明図。
図12図6の載せ台を取り外して座の下に収納した状態の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の載せ台アダプターと、載せ台付き椅子の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は本発明の一例であり、課題を解決可能であれば設計変更可能である。
【0013】
(載せ台アダプターの実施形態)
本発明の載せ台アダプターの一例は図1(a)(b)のようなものであり、図2のように、椅子1の座2の下に脱着可能な装着部3と、装着部3から座2の外まで横向きに突出する横アーム4と、横アーム4に縦向きに取り付けられた縦アーム5と、縦アーム5から横向きに突出している載せ台6を備えている。
【0014】
装着部3には連結部7があり、連結部7は角筒状である。横アーム4は連結部7に水平回動可能に連結されている。縦アーム5は横アーム4の先に水平回動可能に連結されており、高さ調節も可能である。載せ台6は縦アーム5から横に突出し、縦アーム5に水平回動可能に取り付けられた延長アーム8の先に設けた四角形の枠状の受け具9の上にセットしてある。
【0015】
[椅子]
図2は本発明の載せ台アダプターを取り付けた椅子1の一例である。この椅子は汎用のものであり、脚部10の下にキャスター11があり、脚部10の上に丸パイプの下支柱12aがあり、下支柱12aに丸パイプの上支柱12b(図3)が差し込まれており、上支柱12bの上に円盤状の座2が回転可能に取り付けられている。座2の下から横に高さ調節用の操作ハンドル13が突出している。上支柱12bは座2に人が着座した状態で操作ハンドル13を操作すると降下し、着座している人が座2から腰を浮かした状態で操作ハンドル13を操作すると降下して、座2が昇降するようにしてあり、また、下支柱12a内で回転可能としてある。
【0016】
[装着部]
図1(a)の載せ台アダプターの装着部3は椅子1の上支柱12bに固定するものである。図1(b)のように、上支柱12bの外周に被せる保持具3a、3bがあり、一方の保持具3aを上支柱12bの外周内側に被せ、他方の保持具3bを上支柱12bの反対側の外周外側に被せて、図3のように両保持具3a、3bで上支柱12bを挟み、一方の保持具3bの外から差し込んだネジ14(図1(b))を他方の保持具3aに固定されているナット3cにねじ込んで、両保持具3a、3bを連結して上支柱12bに固定できるようにしてある。
【0017】
保持具3aには横に突出する連結部7がある。連結部7は椅子1の座2の外まで突出しない不突出長にしてある。装着部3は座2の下に取り付け可能なものであれば、椅子1の上支柱12bに取り付けるものではなく、他の形状、構造であってもよく、例えば、座2の底面にネジ等で取り付け可能な板状であってもよい。
【0018】
[横アーム]
横アーム4は装着部3の連結部7にビス等の止め具15で連結して、図4の矢印方向に水平回動可能としてある。横アーム4は二枚の細長板材であり、連結部7を上下から挟んで止め具15で連結してある。横アーム4は連結部7に連結した状態で、図2のように座2の下から外まで突出する長さにしてある。横アーム4は連結部7に水平回動可能に連結できれば他の形状、構造であってもよい。横アーム4は角パイプ、丸パイプ、その他の形状、構造であってもよい。
【0019】
[縦アーム]
縦アーム5は角パイプ状の下縦アーム5aと、下縦アーム5aに差し込まれた上縦アーム5bと、下縦アーム5aから横に突出している連結アーム5cを備えており、連結アーム5cが横アーム4の先端に止め具16で水平回動可能に連結されている。下縦アーム5aと上縦アーム5bは上下にスライドして長さ(高さ)調節可能であり、止め具17で所望長に固定できるようにしてある。図2の下縦アーム5a、上縦アーム5b、連結アーム5cは丸パイプ、その他の形状、構造であってもよい。
【0020】
[載せ台]
載せ台6(図2)は、図1(a)の四角い枠状の受け具9の上に脱着可能に載せて(セットして)ある。図1(a)の受け具9は延長アーム8の先に設けてある。延長アーム8は縦アーム5の上縦アーム5bの上端に図5(a)のように止め具18で水平回動可能に連結されている。図2の載せ台6は皿状のトレーであるが、受け具9の上に載せることができれば、板状のテーブル、その他の形状、構造であってもよい。載せ台6は受け具9を設けることなく、延長アーム8の先に直に取り付けることもできる。また、図5(b)のように、延長アーム8を設けることなく、上縦アーム5bの上端に直に取り付けることもできる。この場合も図5(b)の矢印方向に水平回動可能に取り付ける。
【0021】
受け具9の形状、構造も図1(a)とは別の構造でもよく、例えば、細長板材や角材等で長方形の枠状に成形したものでもよい。載せ台6はこの受け具9の上に載せて、ネジその他の止め具(図示せず)で受け具9に固定することもできる。載せ台6は受け具9の上に配置したり、固定したりするのではなく、受け具9を使用せずに、延長アーム8に直に取り付けたり、上縦アーム5bに直に取り付けることもできる。
【0022】
(載せ台付き椅子の実施形態)
図2は本発明の載せ台付き椅子の実施形態の一例である。図2では汎用の椅子1の上支柱12bに図1(a)の載せ台アダプターを取り付けたものであるが、本発明における椅子1は理美容師が理美容作業をするときに着座できるものであれば他の形状、構造の椅子であってもよい。
【0023】
図2の実施形態では、椅子1の上支柱12bを、図1(a)の載せ台アダプターの装着部3の保持具3a、3b(図1(b))で図3のように挟み、一方の保持具3bの外から差し込んだネジ14を他方の保持具3aに固定されているナット3cにねじ込んで、両保持具3a、3bを連結して上支柱12bに固定してある。
【0024】
椅子1への載せ台アダプターの取り付けは他の手段で行うこともできる、例えば、載せ台アダプターの装着部3が板状の場合は、その装着部を椅子1の座2の底面にネジ等で固定してもよい。装着部3が他の形状、構造の場合は、その装着部3を他の手段で、座2の上支柱12b或いは底面、その他の箇所に、ネジ、その他の手段で固定してもよい。可能であれば、座2の下に、本発明の載せ台アダプターと同様の構成、動作の載せ台を装備した装備した椅子を製造することもできる。
【0025】
本発明の載せ台付き椅子は、本発明の載せ台アダプター以外のものを装着したものであってもよい。この場合も、装着部を椅子1の座2の下に取り付け、装着部の先に横アームが水平回動可能に設け、横アームの先に縦アームを水平回動可能に設け、縦アームに載せ台を取り付けて、本発明の載せ台アダプターと同様の動きをするようにする。
【0026】
(載せ台付き椅子の動作)
本発明の載せ台付き椅子は、通常の椅子と同様に、作業者が着座して、或いは着座することなく使用することができる。いずれの場合も、載せ台6は次のように動かすことができる。
【0027】
図6は横アーム4を座2の外まで引き出し、縦アーム5を引き上げて、載せ台6を座2の外側上方に設定した状態である。
【0028】
図7は横アーム4を水平回動させて座2の下に押し込み、載せ台6を座2の横に引き寄せた状態である。
【0029】
図8は横アーム4を水平回動させて座2の下に押し込み、連結部7をも座2の下に押し込んで、載せ台6を座2の上にセットした状態である。
【0030】
図1(a)の載せ台アダプターの場合は、載せ台6を図9(a)(b)のように座2の上にセットすると、座2に着座している理美容師の腿の上(身体の真正面)に引き込む(セットする)ことができる。
【0031】
図10は載せ台6を座2と同じ高さにして、座2の横に引き寄せた状態である。このようにすると、座2に着座した理美容師が腕を伸ばすことなく載せ台6の上の理美容用具を取り出したり、載せ台6の上に理美容用具を載せたりすることができ、理美容用具を扱い易くなる。
【0032】
本発明では、載せ台アダプターの装着部3を椅子1の上支柱12bに装着して、上支柱12bの昇降に伴って縦アーム5及び載せ台6も昇降するようにしてあるため、座2と載せ台6の高さは上支柱12bの昇降に拘わらず常に一定になり、座2に着座している人と載せ台6の高さの位置関係も一定になる。したがって、座2と載せ台6の高さを作業し易い位置関係に設定すれば、上支柱12bの昇降により座2の高さが変っても座2と載せ台6の高さ関係が変わることはなく、載せ台6の高さを調整し直す必要がない。また、上支柱12bの回転により座2が回転すると、縦アーム5及び載せ台6が同方向に回転するようにしてため、座2に着座している人と載せ台6の横の位置関係も一定になる。したがって、座2と載せ台6の横の間隔を作業し易い距離に設定しておけば、上支柱12bの回転により座2が回転しても載せ台6の横位置を変える必要もない。
【0033】
本発明では、図4(a)(b)のように、装着部3に連結された横アーム4と、縦アーム5の連結アーム5cが水平回動し、載せ台6も水平回動するので、それら回動により、載せ台6と椅子1の座2に着座した人の間の間隔を作業し易いように調整することもできる。
【0034】
図11は、装着部3の横アーム4、縦アーム5の連結アーム5cを水平回動させて座2の下に押し込んで、載せ台6を座2の上に収納した状態であり、載せ台6の不使用時に場所を取らないようにすることができる。この場合、下縦アーム5aの長さを、その下端が椅子1の脚部10に当たらないように設計してある。
【0035】
図12は、下縦アーム5aから上縦アーム5bを引き抜いて、装着部3の横アーム4、縦アーム5の連結アーム5cを水平回動させて座2の下に押し込んで収納した状態であり、載せ台6の不使用時に場所を取らないようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の載せ台アダプター、載せ台付き椅子は、理美容以外の分野でも利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 椅子
2 座
3 装着部
3a (装着部の)保持具
3b (装着部の)保持具
3c ナット
4 横アーム
5 縦アーム
5a (縦アームの)下縦アーム
5b (縦アームの)上縦アーム
5c (縦アームの)連結アーム
6 載せ台
7 (装着部の)連結部
8 延長アーム
9 受け具
10 (椅子の)脚部
11 キャスター
12a 下支柱
12b 上支柱
13 操作ハンドル
14 ネジ
15 止め具
16 止め具
17 止め具
18 止め具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12