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特開2024-14737スイッチング電源装置と制御方法、その集積制御回路
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014737
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】スイッチング電源装置と制御方法、その集積制御回路
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/28 20060101AFI20240125BHJP
   H02M 3/155 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
H02M3/28 B
H02M3/155 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097363
(22)【出願日】2023-06-14
(31)【優先権主張番号】202210865895.X
(32)【優先日】2022-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】000106276
【氏名又は名称】サンケン電気株式会社
(72)【発明者】
【氏名】古賀 竜彦
(72)【発明者】
【氏名】早川 章
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AS05
5H730BB13
5H730BB43
5H730BB57
5H730DD04
5H730EE02
5H730EE07
5H730EE59
5H730FD01
5H730FF19
5H730FG07
5H730XC04
5H730XX03
5H730XX04
5H730XX12
5H730XX15
5H730XX23
5H730XX24
5H730XX32
5H730XX35
(57)【要約】
【課題】
スイッチング電源起動時のドレイン電流重畳による、整流ダイオ―オ又はフライホイールダイオードの大きなサージ電圧の発生を抑制する。
【解決手段】
スイッチング素子と、スイッチング素子のオンオフを制御するための制御回路とを含むスイッチング電源装置の制御方法を提供し、制御回路は、電源起動時のソフトスタートを行い、ソフトスタート信号を出力するためのソフトスタート回路と、ソフトスタート時に、ソフトスタート信号に基づいてスイッチング素子の電源起動時のスイッチング周波数を第1の周波数に低下させるように制御する周波数制御回路とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチング素子と、前記スイッチング素子のオン・オフを制御するための制御回路とを含むスイッチング電源装置の集積制御回路であって、
電源起動期間におけるソフトスタートを行うとともに、ソフトスタート信号を出力するためのソフトスタート回路と、
ソフトスタート期間において、前記ソフトスタート信号に基づき、前記スイッチング素子の前記電源起動時のスイッチング周波数を第1周波数まで低減させるように制御する周波数制御回路と、を含むことを特徴とするスイッチング電源装置の集積制御回路。
【請求項2】
前記電源起動の経過時間が長くなるにつれて、前記周波数制御回路は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を前記第1周波数から徐々に上昇させるように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の集積制御回路。
【請求項3】
前記周波数制御回路は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を前記第1周波数から、線形規則的に上昇させ、又は、非線形規則的に上昇させ、又は、段階状規則的に上昇させるように制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の集積制御回路。
【請求項4】
前記ソフトスタート期間において、前記周波数制御回路は、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を負荷が一定である場合の固定周波数より低くするように制御する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の集積制御回路。
【請求項5】
フィードバック信号検出回路と、切り替え回路と、をさらに含み、
前記フィードバック信号検出回路は、前記切り替え回路によって前記周波数制御回路に接続されるとともに、フィードバック制御信号を前記周波数制御回路に送信し、
前記切り替え回路は、前記ソフトスタート期間において、前記フィードバック信号検出回路から前記周波数制御回路に送信されるフィードバック制御信号を遮断する、ことを特徴とする請求項1に記載の集積制御回路。
【請求項6】
前記周波数制御回路は、ソフトスタート期間以外において、前記フィードバック制御信号に基づき、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の集積制御回路。
【請求項7】
前記周波数制御回路は、前記フィードバック制御信号に基づき、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を前記第1周波数から、負荷が一定である場合の固定周波数まで上昇させるように制御する、ことを特徴とする請求項6に記載の集積制御回路。
【請求項8】
前記ソフトスタート信号に基づき、最大電流閾値を大きくする過電流保護回路をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の集積制御回路。
【請求項9】
スイッチング電源装置の制御方法であって、
電源起動期間におけるソフトスタート制御を行うとともに、ソフトスタート信号を出力するステップ、および、
ソフトスタート期間において、前記ソフトスタート信号に基づき、前記スイッチング電源装置におけるスイッチング素子の前記電源起動時のスイッチング周波数を第1周波数まで低減するように制御するステップ、を含む、
ことを特徴とするスイッチング電源装置の制御方法。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載の集積制御回路を備えた、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、本願は、電子回路分野に関し、特にスイッチング電源技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パルス幅変調式(Pulse width modulation,PWM)のスイッチング電源装置において、スイッチング電源の起動時に出力電圧が低く、フライバック方式であればスイッチング電源におけるトランスの二次側整流ダイオードの整流電流の傾きが緩やかであり、チョッパ方式であればフライホイールダイオードの回生電流の傾きが緩やかであり、電流が連続状態にある。
この電流連続状態において、スイッチングが行われると、トランスのエネルギーが残留した状態やインダクタに電流が流れている状態からスイッチング電流が流れてオーバーラップし、これによりトランスの一次側巻線に接続される金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の電流が高くなるとともに、整流ダイオードやフライホイールダイオードのリカバリ電流が発生して大きなサージ電圧が発生する。したがって、一次側のMOSFETでは、大きなスイッチング電流を許容できるMOSFETが必要であり、また、整流ダイオードは高耐圧のダイオードが必要になる。
ここで、スイッチング電源起動時のドレイン電流重畳による大きなサージ電圧の発生を抑制するため、特許文献1のスイッチング電源は、出力電圧が低い条件を検出することによりスイッチング周波数を低下させる制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6829957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1において、従来技術において出力電圧が低い条件を検出するための低電圧状態検出回路には、出力電圧検出用の抵抗と検出用の専用端子を別途設ける必要があり、部品の追加と専用端子の設計が必要である。
【0005】
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、本願の実施形態は、出力電圧検出用の専用端子を不要とするスイッチング電源装置および制御方法、集積制御回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の一態様によれば、本願の実施形態の第1の態様によれば、スイッチング素子と、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御回路とを備え、前記制御回路は、電源起動時のソフトスタートを行い、ソフトスタート信号を出力するソフトスタート回路と、周波数制御回路は、ソフトスタート中に、ソフトスタート信号に基づいて、電源起動時のスイッチング素子のスイッチング周波数を第1の周波数に低下させるように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ソフトスタート期間において、ソフトスタート信号に基づいてスイッチング素子の電源起動時(出力電圧が低い期間)のスイッチング周波数を低下させることにより、追加部品や専用端子を追加する必要がない。すなわち、起動時の電流連続状態において、デューティ比を減少させ、スイッチング電流の重畳を回避することができ、トランスまたはインダクタの励磁エネルギーのリセットに必要なオフ時間を保証し、これにより二次側整流ダイオードまたはフライホイールダイオードに発生するサージ電圧を抑制し、プリント基板の実装スペースを低減する効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の集積制御回路の概略図である。
図2図2は、フィードバック制御信号に従ってスイッチング周波数を変更する本発明の実施形態の概略図である。
図3図3は、本願実施形態の電源起動時の動作波形の概略図である。
図4図4は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の集積制御回路の内部構成の概略図である。
図5図5は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の概略図である。
図6図6は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の概略図である。
図7図7は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の制御方法の概略図である。
図8図8は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の制御方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照すると、以下の説明書により、本出願の前述および他の特徴が明らかになるであろう。明細書および図面において、本出願の特定の実施形態が具体的に開示されており、本出願は、本願の原則を適用することができる一部の実施形態を示しているが、本明細書は、記載の実施形態に限定されるものではなく、むしろ、本願は、添付の権利が求める範囲に含まれる全ての修正、変形、及び均等物を含むことを理解されたい。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
本願第1の態様の実施形態は、スイッチング電源装置の集積制御回路を提供する。図1は、本願の実施形態に係るスイッチング電源装置の集積制御回路の概略図である。
図1に示すように、スイッチング素子111と、電源起動時のソフトスタートを行い、ソフトスタート信号を出力するソフトスタート回路121と、スイッチ素子111のオンオフを制御するフィードバック信号検出回路124と、周波数制御回路122は、ソフトスタート時に、ソフトスタート信号に基づいて、電源起動時のスイッチング素子のスイッチング周波数を第1の周波数に低下させるように制御する。
いくつかの実施形態では、スイッチング素子111は、スイッチング素子111の制御端子に印加される電圧を制御することにより、入出力間の導通制御を実行することができる素子であってもよい。例えば、このスイッチングトランジスタは、Nチャネル型パワーMOSFET、またはバイポーラトランジスタなどであってもよい。
いくつかの実施形態では、ソフトスタート回路121は電源起動中のソフトスタートを行い、ソフトスタート動作を行うことにより、出力電圧を徐々に設定電圧まで上昇させる。このソフトスタート回路121の構成は、抵抗、コンデンサ、ダイオードなどを含む従来技術を参照することができ、本願の実施形態はこれに限定されない。
いくつかの実施形態では、制御回路は、ソフトスタート回路121に接続され、ソフトスタート回路121に起動信号Vcc(on)を出力する起動回路123をさらに含み、起動回路123(図4に示すように)は、Vcc端子の集積制御回路用電源電圧Vccと可変電圧VRとを比較する比較回路であるレギュレータ13とヒステリシス比較器COMP4とを含む。コンパレータCOMP4の非反転入力端子はVcc端子に接続され、反転入力端子は可変電圧VRに接続される。集積制御回路用電源電圧Vccが第1基準電圧Von(例えば15V)を超えると、コンパレータCOMP4の出力信号はハイレベル(出力起動信号Vcc(on)))となり、高耐圧素子からの定電流供給を停止し、Vccが第2基準電圧Voff(例えば10V)以下の場合、コンパレータCOMP4の出力信号はローレベル(停止起動信号Vcc(on)))となり、そして、高耐圧素子からの定電流供給を再開する。ソフトスタート回路121は、起動信号Vcc(on)を受信すると、電源起動中のソフトスタートを行う。
いくつかの実施形態では、周波数制御回路122は、PWMモードに基づいている、すなわちPWM制御時の発振周波数を決定する、スイッチング素子のスイッチング周波数を制御することができる発振器(OSC)であり、この周波数制御回路122の構成は従来技術を参照することができ、ここでは説明しない。通常発振動作時には、周波数制御回路122は、フィードバック制御(FB)信号に基づいてスイッチング素子のスイッチング周波数(発振周波数)を制御することができる。このフィードバック制御(FB)信号については後述する実施例で説明する。
【0011】
図2は、本願の実施形態におけるフィードバック制御信号に基づいてスイッチング周波数を変更する模式図であり、図2に示すように、周波数制御回路122はFB信号に基づいて、軽負荷時から重負荷時まで、前記周波数制御回路は、前記フィードバック制御信号に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を前記第1の周波数から負荷一定時まで上昇させる固定周波数(グリーンモード機能)に制御する。この第1の周波数は最低周波数f1であり、この固定周波数は最高周波数f0であり、この最低周波数は20kHZ、すなわち人間の可聴限界の周波数であり、また最高周波数は150kHZであり、ここでは例示にすぎず、本願の実施形態はそれに限定されない。
【0012】
図2に示すように、周波数制御回路122は、フィードバック信号電圧がVFB1以下の場合、スイッチング周波数が通常時最低周波数f1となるように制御する。周波数制御回路122は、フィードバック信号電圧がVFB2以上の場合、スイッチング周波数を通常時最高周波数f0とする。そして、FB電圧がVFB1~VFB2の範囲内である場合、周波数制御回路122は、フィードバック信号電圧VFBに基づいて発振周波数を最低周波数f1から最高周波数f0に上昇させる。また、図3ではスイッチング周波数の線形上昇の例を示しているが、スイッチング周波数を階段状または非線形に上昇させることもできる。
【0013】
本願の実施形態では、電源起動中にソフトスタート回路121がソフトスタートを行い、ソフトスタート中にフィードバック制御信号からソフトスタート信号に切り替えて周波数制御回路122に出力、すなわち、ソフトスタート中に周波数制御回路122がFB信号に基づいてスイッチング周波数を制御するのではなく、代わりに、電源起動時のスイッチング素子のスイッチング周波数が第1の周波数に低下するように、ソフトスタート信号に基づいて制御する。これにより、追加部品や専用端子を追加する必要がない場合、すなわち起動時の電流連続状態において、デューティ比を減少させてスイッチング電流の重畳を回避し、変圧器やインダクタの励磁エネルギーのリセットに必要なOFF時間を保証することで、二次側整流ダイオードやフライホイールダイオードに発生するサージ電圧を抑制できる。これにより、サージ電圧を回避するためのスナバ抵抗、コンデンサが不要となり、プリント基板の実装空間を減少させることができる。
【0014】
いくつかの実施形態では、周波数制御回路122は、ソフトスタート信号に基づいて、第1の周波数から固定周波数に近づくようにスイッチング周波数fn(ソフトスタート期間のスイッチング周波数)を徐々に増加させるが、負荷が一定の場合の固定周波数f0よりも低い、すなわち、ソフトスタート時のスイッチング周波数fnは、第1の周波数以上固定周波数未満の範囲に設定された低周波数fnから始まり、第1の周波数(例えば、最低周波数)以上固定周波数(例えば、最高周波数)未満の範囲で遷移する。したがって、ソフトスタート初期において、スイッチング周波数fnを第1の周波数f1に降下させることにより、スイッチング電流の重畳を回避することができ、前記電源スタートからの経過(ソフトスタート中後期)につれて、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を前記第1の周波数から徐々に増加させる。例えば、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を前記第1の周波数から線形に増加させたり、非線形に増加させたり、階段状に増加させたりすることができる。この立ち上がりの法則(波形)については波形生成部により決定することができ、具体的には後述する実施例で説明する。
【0015】
図3は、本願実施形態における電源起動期間の動作波形模式図である。図3に示すように、tSTART段階では、集積制御回路が起動し、t1段階で電源が起動する。すなわち、集積制御回路用電源電圧Vccが第1基準電圧Von(例えば15V)を超えると、ソフトスタート回路によりソフトスタートし、ソフトスタート期間t2(例えば、8.75ms)の間、ソフトスタート回路がソフトスタート信号(ハイレベルH信号)を出力する。従来技術ではf0=最大周波数に等しく、かつ、周波数が固定されていた。本願実施例ではソフトスタート期間のスイッチング周波数fnはf1からf0に近づくまで上昇する。
【0016】
上述の実施例から明らかなように、電源起動中にソフトスタート回路121がソフトスタートを行い、ソフトスタート期間中はフィードバック制御信号からソフトスタート信号に切り替え、波形生成部127を介して周波数制御回路122に出力する。上記機能を実現するために、集積制御回路は、フィードバック信号検出回路124を、切替回路125を介して周波数制御回路122に接続し、周波数制御回路にフィードバック制御信号を送信する。切替回路125は、ソフトスタート期間中は、フィードバック信号検出回路が周波数制御回路に送信するフィードバック制御信号を遮断する。
【0017】
いくつかの実施形態では、通常(非ソフトスタート期間)、フィードバック信号検出回路124はFB/OLP端子に接続され、FB電圧VFBとしてFB/OLP端子に入力されるフィードバック信号に基づいてスイッチング素子Q1のデューティ比を制御する。フィードバック信号検出回路124の構成は、従来技術を参照することができ、ここでは説明を省略する。例えば、フィードバック信号検出回路124にはコンパレータなどが含まれており、スイッチング電流信号(すなわち電圧信号Vocp)とFB電圧VFBとを比較し、スイッチング電流信号がVFBより大きい場合にはハイレベルの出力信号(すなわちフィードバック制御信号FB信号)を出力し、その出力信号に基づいてスイッチング素子駆動回路をオフ駆動する。スイッチング素子をオフ(OFF)にすることにより、フィードバック(FB)信号に基づいてスイッチング素子111を制御する。また、FB信号に基づいた周波数制御回路122のスイッチング周波数を生成させる。
【0018】
いくつかの実施形態では、切替回路125(図4に示すように)は、第1のスイッチSW 1のオンまたはオフを制御する論理回路(インバータ)INV1と、起動信号Vcc(on)を受信と、電源起動期間のソフトスタートを行い、ロジック回路INV1にソフトスタート信号(ハイレベル信号)を出力し、ロジック回路INV1はソフトスタート期間のみ第1スイッチSW1をオフ(OFF)することでフィードバック信号検出回路124からのフィードバック制御信号を遮断し、周波数制御回路122に入力信号をFB信号からソフトスタート信号に切り替えてスイッチング周波数の制御を行う。非ソフトスタート期間は、ソフトスタート回路121はローレベル信号を論理回路INV1に出力し、論理回路INV1は第1スイッチSW1をオン(ON)することにより、フィードバック信号検出回路124からのフィードバック制御信号を周波数制御回路122に入力してスイッチング周波数の制御を行う。図4におけるこの切替回路125の実現形態は例示にすぎず、本願はこれを限定するものではない。
【0019】
いくつかの実施形態では、スイッチング周波数の変化(立ち上がり規則など)をより柔軟に制御し、ドレイン電流が重畳しない周波数を生成するために、ソフトスタート回路121と周波数制御回路122に接続された波形生成部127をさらに備える。ソフトスタート回路121は、スタート信号Vcc(on)の受信と、電源起動時のソフトスタートを行い、波形生成部127にソフトスタート信号(ハイレベル信号)を出力する。波形生成部127はこのソフトスタート信号に基づいて周波数上昇波形信号を生成する。この周波数上昇波形信号を周波数制御回路122に入力し、周波数制御回路122はこの周波数上昇波形信号に基づいてスイッチング周波数を制御して第1の周波数から固定周波数に近づくように徐々に増加するが、負荷が一定のときの固定周波数f0よりも低い。例えば、この周波数上昇波形は階段状の上昇波形であり、スイッチ周波数はf1から階段状に上昇する。または、この周波数上昇波形は線形の上昇波形であり、スイッチ周波数はf1から線形に上昇してもよい。あるいは、この周波数上昇波形は非線形の上昇波形であり、スイッチ周波数はf1から非線形に上昇してもよい。さらに、この非線形上昇波形は時定数の上昇波形であってもよい。
非ソフトスタート期間において、ソフトスタート回路121は低レベル信号を波形生成部127に出力し、波形生成部127は周波数上昇波形信号を生成しない。この波形生成部127の具体的な回路構成は従来技術を参照することができるため、本願実施例はこれを限定するものではない。
【0020】
いくつかの実施形態では、制御回路は、ソフトスタート回路121(または波形生成部127)に接続され、ソフトスタート信号に基づいて過電流保護中の最大電流閾値を高める過電流保護回路126をさらに含む。図3に示すように、過電流保護過程における最大電流閾値をIoに高める。これにより、起動時の立ち上がり電流が重ならないOFF時間が保証される。
実施形態によっては、波形生成部127は、ソフトスタート期間中に、周波数上昇波形信号の極性を反転した信号を過電流保護回路に出力し、この信号に基づいてスイッチング電流信号にバイアス電圧を重畳し、過電流保護回路の動作開始時間を早めることで、起動時の電流を制限することもできる。
【0021】
いくつかの実施形態では、ソフトスタート回路121が周波数低下および既存の周波数低下機能(すなわちフィードバック信号FBに基づいて周波数低下を制御するグリーンモード機能)をORのモードに設定してもよい。すなわち、ソフトスタート機能を優先することで、これにより、既存の安定時のグリーンモード機能と競合しないようにする。
【0022】
図4は、本願の実施例におけるスイッチング電源装置の集積制御回路の内部構成模式図である。図4に示すように、Nチャネル型電力MOSFET等からなるスイッチング素子Q1、フィードバック信号検出回路11、周波数制御回路12、ソフトスタート回路14、リーディングエッジブランキング(LEB)回路15、スタート回路10、スイッチング電流波形補正回路16、過電流保護回路(OCP)17、スイッチング素子駆動回路(DRV)18、及び波形生成部(MODE)19、及び複数の論理回路及びフリップフロップ等が挙げられる。フィードバック信号検出回路11、周波数制御回路12、ソフトスタート回路14、リーディングエッジブランキング(LEB)回路15、起動回路10、過電流保護回路(OCP)17、周波数制御回路12の実施形態については前述の通りであり、ここでは繰り返し説明しない。
【0023】
集積制御回路は、D/ST(MOSFETドレイン/起動電流入力)端子と、S/OCP(MOSFETソース/過電流保護)端子、Vcc(集積制御回路電源電圧入力)端子、FB/OLP(フィードバック信号入力/過負荷保護信号入力)端子、およびGND(グランド)端子を含む。受光トランジスタPC2が接続されるFB/OLP端子には、フィードバック信号検出回路11が接続されている。また、スイッチング素子Q1のソースはS/OCP端子に接続され、外部抵抗Rocpを介して一次側GNDに接続されている。
起動回路10は、D/ST端子とVcc端子との間に接続され、整流回路DBの図示しない整流電圧の高耐圧素子を介してVcc端子に定電流をオン/オフする。
リーディングエッジブランク(LEB)回路15は、フィードバック信号検出回路11に接続され、フィードバック信号検出回路11は、FB/OLP端子にも接続される。S/OCP端子のスイッチング素子Q1のスイッチング電流信号である外部抵抗Rocpの電圧降下信号は、リーディングエッジブランキング(LEB)回路15を介して入力され、FB/OLP端子からのフィードバック信号と比較され、スイッチング電流信号がフィードバック信号より大きい場合、H信号が論理回路AND2に送信され、フリップフロップ回路FF1がリセットされる。これにより、論理回路AND1、AND3及びスイッチング素子駆動回路18を介してスイッチング素子Q1をオフ(OFF)する。
【0024】
前述のように、周波数制御回路12とフィードバック信号検出回路11とがスイッチSW1を介して接続され、周波数制御回路12は波形生成部(MODE)19にも接続される。ソフトスタート期間において波形生成部からの信号(ソフトスタート信号)に基づいてスイッチ周波数を制御第1の周波数から固定周波数に近づくように徐々に増加するが、負荷が一定の場合の固定周波数f0よりも低く、非ソフトスタート期間において、スイッチ周波数は、フィードバック信号検出回路11からのフィードバック制御信号(FB信号)に基づいて第1の周波数から固定周波数に上昇するように制御される。
また、例えば、周波数制御回路12は、定電流回路とコンデンサとに基づく三角波を生成し、三角波に基づいてフリップフロップ回路FF1のセット端子にシングルフリップフロップ信号を出力する。これにより、論理回路AND1、AND3及びスイッチング素子駆動回路18を介してスイッチング素子Q1をオン(ON)する。
また、スイッチング電流波形補正回路16は、波形生成部19、リーディングエッジブランキング(LEB)回路15、過電流保護回路17に接続する、波形生成部19は、ソフトスタート期間内に、周波数上昇波形信号の極性を反転した信号をスイッチング電流波形補正回路16に出力とともに、リーディングエッジブランキング(LEB)回路15からのスイッチング電流信号にバイアス電圧を重畳、これにより過電流保護回路(OCP)17の動作開始時間を早めることにより、起動時の電流を制限する。
また、オプションとして、この集積制御回路は過負荷保護OLP回路、過電圧保護OVP回路、過熱保護TSD回路などを含むことができ、その具体的な接続関係と機能は従来技術を参照することができ、ここでは一概に説明しない。
【0025】
なお、本願実施形態の集積制御回路は、実際の必要に応じて他の構成を含むこともでき、図面に示す部分構成を含まなくてもよく、具体的にはどの構成が実際の必要に応じて関連技術を参照して設定することができるかを含み、本願実施形態はこれに限定されない。
【0026】
上記実施形態から明らかなように、ソフトスタート期間において、ソフトスタート信号に基づいてスイッチング素子の電源起動時(出力電圧が低い期間)のスイッチング周波数を低下させることにより、追加部品や専用端子を追加する必要がない。すなわち、起動時のスイッチング状態において、デューティ比を減少させ、スイッチング電流の重畳を回避することができ、トランスまたはインダクタの励磁エネルギーのリセットに必要なオフ時間を保証し、これにより二次側整流ダイオードまたはフライホイールダイオードに発生するサージ電圧を抑制し、スナバ素子を不要とすることでプリント基板の実装スペースを低減する。
【0027】
(第2の実施の形態)
本願第2の態様の実施形態は、第1の実施形態で説明した集積制御回路を含むスイッチング電源装置を提供する。第1の実施形態では、集積制御回路の構成及び機能について詳細に説明したので、その内容はここでは説明を省略する。
図5は、本願の実施形態におけるスイッチング電源装置の概略図であり、図5に示すように、スイッチング電源装置500は、整流回路DBと、平滑コンデンサCin、Ca、Co、Cd、トランスT集積制御回路501、整流ダイオードD1、D2、D3、シャントレギュレータZ1、フォトカプラを構成する発光ダイオードPC1及び受光トランジスタPC2、電流検出抵抗Rocp、抵抗Rb、Rcを含む。
【0028】
ダイオードブリッジからなる整流回路DBの交流入力端子ACin1、ACin2には商用交流電源ACが接続され、商用交流電源ACから入力された交流電圧は全波整流されて整流回路DBから出力される。整流回路DBの整流出力正極端子と整流出力負極端子との間に平滑コンデンサCinが接続されている。また、整流回路DBの整流出力負極端子は接地端子に接続されている。これにより、整流回路DBと平滑コンデンサCinにより商用交流電源ACを整流平滑した直流電源(入力電圧)が得られる。
【0029】
一次側(入力側)から二次側(負荷側)に電力を供給するトランスTは、一次巻線P、補助巻線D及び二次巻線Sからなり、整流回路DBの整流出力正極端子はトランスTの一次巻線Pの一端部に接続され、トランスTの一次巻線Pの他端部は集積制御回路501のD/ST端子に接続されるとともに、集積制御回路501のS/OCP端子は抵抗Rocpを介して接地端子に接続される。これにより、集積制御回路501に内蔵されたスイッチング素子によりオンオフ制御が行われ、トランスTの一次巻線Pに供給された電力がトランスTの二次巻線Sに伝達され、トランスTの二次巻線Sにパルス電圧が発生する。また、電流検出抵抗Rocpは、集積制御回路501が内蔵されたスイッチング素子に流れる電流を電圧信号Vocpとして検出する抵抗として接続されている。集積制御回路501は、スイッチング素子に流れる電流に対応する電圧信号Vocpが予め設定された過電流閾値以上である場合に二次側に供給される電力を制限する過電流保護(OCP)機能を有する。
【0030】
トランスTの一次巻線Pの両端間には、ダイオードD3、コンデンサCa及び抵抗Raからなるバッファ回路が接続されている。ダイオードD3とコンデンサCaとはトランスTの一次巻線Pの両端間で直列に接続され、抵抗RaとコンデンサCaとは並列に接続されている。ダイオードD3は、集積制御回路501に内蔵されたスイッチング素子オフ時のトランスTの一次巻線Pに基づいて発生する電圧を整流する方向に接続されている。
【0031】
トランスTの二次巻線Sの2つの端子間に整流ダイオードD1を介して平滑コンデンサCoが接続されている。トランスTの二次巻線Sに誘起された電圧は整流ダイオードD1と平滑コンデンサCoを介して整流平滑化され、平滑コンデンサCoの端子間電圧は出力電圧Voとして出力端子から出力される。また、平滑コンデンサCoの正極端子に接続された線が電源線となり、平滑コンデンサCoの負極端子が接続された線が接地端子に接続されたGND線となる。
【0032】
出力される電源線とGND線との間には、発光ダイオードPC1と誤差増幅器として機能するシャントレギュレータZ1が直列に接続されている。出力される電源線は発光ダイオードPC1の正極に接続され、発光ダイオードPC1の負極はシャントレギュレータZ1の負極に接続され、シャントレギュレータZ1の正極はGND線に接続されている。また、電源線とGND線との間には、分圧用の抵抗Rbと抵抗Rcが直列に接続されており、抵抗Rbと抵抗Rcの接続点は、シャントレギュレータZ1の制御端子aに接続されている。抵抗Rbと抵抗Rcとに分圧された出力電圧Voは、シャントレギュレータZ1の制御端子aに入力され、シャントレギュレータZ1の内部基準電圧と比較される。これにより、誤差電圧に応じた電流が発光ダイオードPC1に流れ、発光ダイオードPC1に流れる電流がフィードバック信号として、発光ダイオードPC1から一次側の受光トランジスタPC2に出力される。集積制御回路501は、FB/OLP端子に入力されるフィードバック信号に基づいてスイッチング素子のデューティ比及びスイッチング周波数を制御し、二次側に供給される電力を制御する。
【0033】
また、トランスTの補助巻線Dの両端子間には整流ダイオードD2を介して平滑コンデンサCdが接続され、整流ダイオードD2と平滑コンデンサCdの接続点は集積制御回路501のVcc端子に接続されている。これにより、補助巻線Dで発生した電圧が整流ダイオードD2と平滑コンデンサCdを介して整流平滑化された後、集積制御回路501のVcc端子に集積制御回路501用電源電圧Vccとして供給される。
【0034】
図6は本願実施例におけるスイッチング電源装置の概略図である。図5と同じ点は説明を繰り返さないが、図5と異なる点は、図6のスイッチング電源装置はトランスを含まず、インダクタL1を介して負荷端に電流が流れるとともに、インダクタL1も電気エネルギーを蓄積する非絶縁降圧変換器の構成部品である。D/ST端子とS/OCP端子との間に位置する内蔵されたスイッチング素子が導通し、このときD1がオフであり、電気エネルギーは、インダクタL1を介して負荷端に供給される。インダクタL1の回生電流はダイオードD1を流れ、コンデンサCoに供給され、回生電流はダイオードD2を流れ、コンデンサCdに供給される。非絶縁降圧コンバータの具体的な構成については、従来技術を参照してください。例えば、ダイオードD1はスイッチング素子で構成することもでき、ここでは説明しない。
【0035】
本願の実施形態のスイッチング電源装置は、実際の必要に応じて他の構成を含むこともできるし、図面に示された部分構成を含まなくてもよく、具体的にはどの構成が実際の必要に応じて関連技術を参照して設定することができ、本願の実施形態はこれに限定されない。
【0036】
上記実施例から明らかなように、ソフトスタート期間において、ソフトスタート信号に基づいてスイッチング素子の電源起動時(出力電圧が低い期間)のスイッチング周波数を低下させることにより、追加部品や専用端子を追加する必要がない場合、すなわち起動時の電流連続状態において、デューティ比を減少させ、スイッチング電流の重畳を回避することができ、トランスまたはインダクタの励磁エネルギーのリセットに必要なオフ時間を保証し、これにより二次側整流ダイオードまたはフライホイールダイオードに発生するサージ電圧を抑制し、スナバ素子を不要とすることでプリント基板の実装スペースを低減する。
【0037】
(第3の実施の形態)
本願第3の態様の実施形態は、スイッチング電源装置の制御方法を提供する。第1の態様の実施の形態では、スイッチング電源装置の集積制御回路構成及び機能について詳細に説明してきたので、ここでは説明を省略する。
【0038】
図7は、本願の実施形態におけるスイッチング電源装置の制御方法の概略図であり、図7に示すように、この制御方法は、電源起動中のソフトスタート制御を行い、ソフトスタート信号を出力する701と、702は、ソフトスタート時に、ソフトスタート信号に基づいてスイッチング電源装置におけるスイッチング素子の電源起動時のスイッチング周波数を第1の周波数に低下させるように制御する。
701~702の実施形態については、第1の態様の実施形態を参照してください。ここではこれ以上説明しない。
【0039】
図8は、本願の実施形態におけるスイッチング電源装置の制御方法の概略図であり、この集積制御回路の実施形態については、図8に示すように、
801は、IC回路用電源電圧Vccが第1基準電圧Vonを超えたときに起動回路が起動信号Vcc(on)を出力する、
802は、ソフトスタート回路がこの出力スタート信号に基づいてソフトスタートを行い、波形生成部及び切替回路にソフトスタート信号を出力する、
803は、波形生成部がこのソフトスタート信号に基づいて周波数上昇波形信号を生成し、周波数制御回路に送信する、
804は、切替回路は、ソフトスタート信号に基づいてフィードバック信号検出回路からのFB信号を遮断する、
805は、ソフトスタート期間、周波数制御回路は、波形生成部からの信号に基づいてスイッチング周波数を制御し、第1の周波数から固定周波数に近づくように徐々に増加するが、負荷一定時の固定周波数f0よりも低い、
806は、ソフトスタートが終了すると、ソフトスタート回路が波形生成部及び切替回路にローレベル信号を出力し、
807は、切替回路は、このローレベル信号に基づいてフィードバック信号検出回路からのFB信号を周波数制御回路に送信する、
808は、非ソフトスタート期間において、周波数制御回路がフィードバック信号検出回路11からのフィードバック制御信号(FB信号)に基づいてスイッチング周波数を制御する。
【0040】
なお、以上の図7-8は、本願実施例についてのみ概略的に説明したが、本願はこれに限定されない。例えば、各操作間の実行順序を適切に調整したり、他の操作を追加したり、その中の操作を減らしたりすることができます。当業者は、上記図7の記載に限らず、上記内容に応じて適宜変形することができる。
【0041】
上記実施形態から明らかなように、ソフトスタート期間において、ソフトスタート信号に基づいてスイッチング素子の電源起動時(出力電圧が低い期間)のスイッチング周波数を低下させることにより、追加部品や専用端子を追加する必要がない。すなわち、起動時の電流連続状態において、デューティ比を減少させ、スイッチング電流の重畳を回避することができ、トランスまたはインダクタの励磁エネルギーのリセットに必要なオフ時間を保証し、これにより二次側整流ダイオードまたはフライホイールダイオードに発生するサージ電圧を抑制し、スナバ素子を不要とすることでプリント基板の実装スペースを低減する。
【0042】
以上の各実施例は、本願の実施例についてのみ例示的に説明したが、本願はこれに限定されるものではなく、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行うことができる。例えば、上記各実施形態を単独で用いてもよいし、上記各実施形態のうちの1種以上を組み合わせてもよい。
さらに、当業者が多大な努力をする可能性があり、利用可能な時間、現在の技術的、経済的な考慮に駆られて様々な設計上の選択肢があるが、本明細書で開示された理念と原理の指導の下で、これらのソフトウェア命令とプログラム、集積回路(IC)をわずかな実験によって容易に生成することができる。
要約すると、本発明の様々な実施形態は、ソフトウェア、または専用回路、ハードウェア、論理、またはそれらの任意の組み合わせで実施することができる。いくつかの態様はハードウェアで実施することができ、別の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行することができるファームウェアまたはソフトウェアで実施することができる。
ブロック図、フローチャート、または他のイメージング表現を用いて本発明の実施形態を図示し、説明しているが、本明細書に記載のブロック、装置、システムまたは方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラ、または他の計算装置、またはこれらの例に限定されずに、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラ、またはこれらの組み合わせにおいて実施することができることを理解すべきである。
同様に、上記の説明にはいくつかの具体的な実施形態の詳細が含まれているが、これらの詳細は本発明の範囲の制限ではなく、具体的な実施形態の特定の特徴の説明であると解釈すべきである。独立した実施形態のコンテキストに記載されたいくつかの特徴は、別の実施形態において組み合わせて実施することもできる。対照的に、個別の実施形態のコンテキストで説明される様々な特徴は、複数の実施形態において個別にまたは適切な組み合わせで実施することもできる。
構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語を用いて本発明を記述しているが、特許請求の範囲に規定された本発明は必ずしも上記の特定の特徴または行為に限定される必要はないことを理解すべきである。対照的に、これらの特許請求の形態を実施するための例示的な形態として、上述したこれらの特定の特徴および挙動が開示される。
【0043】
以上、特定の実施形態に関連して本願について説明したが、これらの説明はすべて例示的であり、本願の保護範囲の制限ではないことを当業者は認識すべきである。当業者は、本願の精神及び原理に基づいて、本願に対して種々の変形及び修正を行うことができ、これらの変形及び修正も本願の範囲内にある。
【符号の説明】
【0044】
10 スタート回路
11 フィードバック信号検出回路
12 周波数制御回路
14 ソフトスタート回路
15 リーディングエッジブランキング回路
16 スイッチング電流波形補正回路
17 過電流保護回路(OCP)
18 スイッチング素子駆動回路(DRV)
19 波形生成部
111、Q1 スイッチング素子
121 ソフトスタート回路
122 周波数制御回路
123 起動回路
124 フィードバック信号検出回路
125 切替回路
126 過電流保護回路
127 波形生成部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8