(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015388
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】アクセスポイント及び通信方法
(51)【国際特許分類】
H04W 74/02 20090101AFI20240125BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240125BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20240125BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240125BHJP
【FI】
H04W74/02
H04W84/12
H04W88/08
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023210138
(22)【出願日】2023-12-13
(62)【分割の表示】P 2020530151の分割
【原出願日】2019-07-04
(31)【優先権主張番号】62/695,273
(32)【優先日】2018-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/701,184
(32)【優先日】2018-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/716,009
(32)【優先日】2018-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/756,832
(32)【優先日】2018-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】村上 豊
(72)【発明者】
【氏名】橋田 伸彦
(57)【要約】
【課題】データの伝送速度の向上のための新しい通信方法を実行する。
【解決手段】アクセスポイント5000は、第一バンドで無線通信をする第一インタフェース5001と、第二バンドで無線通信をする第二インタフェース5002と、第一インタフェース5001及び第二インタフェース5002の少なくとも一方を用いて、互いに異なる3つの方式のうちから一の方式のRTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を選択し、選択した一の方式のRTS/CTS制御を端末と行う制御部5003とを備える。
【選択図】
図50
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、
前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースと、
前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、RTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を端末と行う制御部とを備え、
前記制御部は、前記RTS/CTS制御において、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とするRTS信号を同時に送信し、前記RTS信号に対して送信されるCTS信号を受信する
アクセスポイント。
【請求項2】
前記制御部は、前記RTS/CTS制御により前記CTS信号を受信した後に、前記CTS信号を受信したリソースユニットの少なくとも1つを用いて通信データを送信する
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項3】
前記RTS/CTS制御では、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて送信される前記RTS信号の送信元MAC(Medium Access Control)アドレスは共通である
請求項1に記載のアクセスポイント。
【請求項4】
第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースとを備えるアクセスポイントが実行する通信方法であって、
前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、RTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を端末と行う制御ステップを含み、
前記制御ステップにおける前記RTS/CTS制御において、
前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とするRTS信号を同時に送信し、
前記RTS信号に対して送信されるCTS信号を受信する
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセスポイント及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の無線LAN(Local Area Network)に関する無線通信方式として、非特許文献1、非特許文献2で示されているIEEE 802.11a、IEEE 802.11axなどがある。IEEE 802.11axでは、周波数帯として2.4GHz帯、または、5GHz帯において、最大160MHzの周波数帯域を持つ無線通信方式である。この無線通信方式では、複数アンテナを用いて、複数ストリームの変調信号を、同一周波数(共通の周波数)を用い、同時に送信することで、データの受信品質を高め、および/または、(単位時間当たりの)データの通信速度を高めるMIMO(Multiple-Input Multiple-Out)と呼ばれる通信方法を適用している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】IEEE Draft Standard for Information Technology -- Telecommunications and Information Exchange Between Systems Local and Metropolitan Area Networks -- Specific Requirements - Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications IEEE P802.11-REVmd/D1.0, February 2018
【非特許文献2】「IEEE 802.11ax: High-efficiency WLANS」 IEEE Wireless Communications, vol.23, no.1, 2016.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信機器の大きさに制約を与えた場合、アンテナ数をある値以上のアンテナを搭載するのは難しく、さらなるデータの伝送速度の向上には、新しい通信方法を導入する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、さらなるデータの伝送速度の向上のための新しい通信方法を実行するアクセスポイントなどを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様のアクセスポイントは、第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースと、前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、RTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を端末と行う制御部とを備え、前記制御部は、前記RTS/CTS制御において、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とするRTS信号を同時に送信し、前記RTS信号に対して送信されるCTS信号を受信するアクセスポイントである。
【0007】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、一つ以上の周波数帯域を好適に選択し、使用することができるため、通信システムのデータ伝送速度が向上するという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、通信装置の構成の一例を示す図である。
【
図3B】
図3Bは、MU-RTSの信号の構成を示す図である。
【
図3C】
図3Cは、MC-MU-RTSの信号の構成を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、データシンボルの構成の例を示す図である。
【
図6B】
図6Bは、データシンボルの構成の例を示す図である。
【
図30】
図30は、端末とアクセスポイントとの通信の例を示す図である。
【
図32】
図32は、端末とアクセスポイントとの通信の例を示す図である。
【
図36】
図36は、データフレームの構成の例を示す図である。
【
図37】
図37は、ビーコンフレームの構成の例を示す図である。
【
図38】
図38は、Probe requestフレームの構成の例を示す図である。
【
図39】
図39は、Probe responseフレームの構成の例を示す図である。
【
図40】
図40は、Association requestフレームの構成の例を示す図である。
【
図41】
図41は、Association responseフレームの構成の例を示す図である。
【
図44】
図44は、Association requestフレームの構成の例を示す図である。
【
図45】
図45は、Association requestフレームの構成の例を示す図である。
【
図46】
図46は、Association responseフレームの構成の例を示す図である。
【
図47】
図47は、Association responseフレームの構成の例を示す図である。
【
図48】
図48は、ビーコンフレームの構成の例を示す図である。
【
図49】
図49は、ビーコンフレームの構成の例を示す図である。
【
図50】
図50は、アクセスポイントの構成の例を示す図である。
【
図51】
図51は、アクセスポイントが実行する通信方法の例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の一態様のアクセスポイントは、第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースと、前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、RTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を端末と行う制御部とを備え、前記制御部は、前記RTS/CTS制御において、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とするRTS信号を同時に送信し、前記RTS信号に対して送信されるCTS信号を受信するアクセスポイントである。
【0011】
本開示の一態様の通信方法は、第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースとを備えるアクセスポイントが実行する通信方法であって、前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、RTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を端末と行う制御ステップを含み、前記制御ステップにおける前記RTS/CTS制御において、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とするRTS信号を同時に送信し、前記RTS信号に対して送信されるCTS信号を受信する通信方法である。
【0012】
本発明の一態様に係るアクセスポイントは、第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースと、前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、互いに異なる3つの方式のうちから一の方式のRTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を選択し、選択した前記一の方式のRTS/CTS制御を端末と行う制御部とを備え、前記3つの方式のうちの第一方式は、前記第一バンド又は前記第二バンドにおいて第一RTS信号を送信し、前記第一RTS信号に対して送信される第一CTS信号を受信する方式であり、前記3つの方式のうちの第二方式は、前記第一バンド又は前記第二バンドにおいて複数の端末を宛先とする第二RTS信号を送信し、前記第二RTS信号に対して送信される第二CTS信号を受信する方式であり、前記3つの方式のうちの第三方式は、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とする第三RTS信号を送信し、前記第三RTS信号に対して送信される第三CTS信号を受信する方式である。
【0013】
上記態様によれば、アクセスポイントは、3つの方式のRTS/CTS制御から選択される1つによって、端末との通信の機会を確保することができる。これにより、アクセスポイントと端末との通信のデータの伝送速度の向上に貢献し得る。このように、アクセスポイントは、通信システムのデータ伝送速度の向上を図る。
【0014】
例えば、前記制御部は、前記一の方式でのRTS/CTS制御によりCTS信号を受信した後に、前記CTS信号を受信したリソースユニットの少なくとも1つを用いて通信データを送信してもよい。
【0015】
上記態様によれば、アクセスポイントは、RTS/CTS制御においてCTS信号が返信されたリソースユニットを端末との通信に用いることができる。ここで、複数のリソースユニットにおいてCTS信号が返信されることもあり、その場合には、複数のリソースユニットのうちの少なくとも1つのリソースユニットを通信に用いることができる。このように、アクセスポイントは、通信システムのデータ伝送速度の向上を図る。
【0016】
例えば、前記第三方式では、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて送信される前記第三RTS信号の送信元MAC(Medium Access Control)アドレスは共通であってもよい。
【0017】
上記態様によれば、アクセスポイントは、第三方式において共通の送信元MACアドレスを含むRTS信号を、複数のバンドにおいて複数の端末を宛先として送信する。これにより、アクセスポイントは、より具体的な構成に基づいてより容易に、通信システムのデータ伝送速度の向上を図る。
【0018】
本発明の一態様に係る通信方法は、第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースとを備えるアクセスポイントが実行する通信方法であって、前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、互いに異なる3つの方式のうちから一の方式のRTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を選択する選択ステップと、選択した前記一の方式のRTS/CTS制御を端末と行う制御ステップとを含み、前記3つの方式のうちの第一方式は、前記第一バンド又は前記第二バンドにおいて1つの端末を宛先とする第一RTS信号を送信し、前記第一RTS信号に対して送信される第一CTS信号を受信する方式であり、前記3つの方式のうちの第二方式は、前記第一バンド又は前記第二バンドにおいて複数の端末を宛先とする第二RTS信号を送信し、前記第二RTS信号に対して送信される第二CTS信号を受信する方式であり、前記3つの方式のうちの第三方式は、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とする第三RTS信号を送信し、前記第三RTS信号に対して送信される第三CTS信号を受信する方式である。
【0019】
上記態様によれば、上記アクセスポイントと同様の効果を奏する。
【0020】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0021】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0022】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0023】
(実施の形態1)
図1の通信装置は、例えば、
図2に示すような、例えば、2.4GHz帯である第1の周波数帯201の変調信号の送受信、および、5GHz帯である第2の周波数帯202の変調信号の送受信、および、6(または7)GHz帯である第3の周波数帯203の送受信を行うための通信装置であるものとする。
【0024】
なお、
図2において、横軸は周波数、縦軸は変調信号のパワーを示しているものとする。
【0025】
図1において、アンテナ104_1、105_1、送受信装置102_1は、第1の周波数帯201の変調信号を送受信するためのものであり、アンテナ104_2、105_2、送受信装置102_2は、第2の周波数帯202の変調信号を送受信するためのものであり、アンテナ104_3、105_3、送受信装置102_3は、第3の周波数帯203の変調信号を送受信するためのものであるものとする。
【0026】
例えば、
図1の通信装置は、アクセスポイント(AP)の装置の構成であるものとし、APは、一つ以上の端末と通信を行うことができる通信装置であるものとし、例えば、通信規格として、IEEE 802.11の通信方法の変調信号の送受信を行うことができるものとする。
【0027】
なお、IEEE 802.11に関する通信方法については、例えば、非特許文献1などに記載されている。
【0028】
非特許文献1において、IEEE 802.11におけるCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)の方法の送受信に関する記載が公開されている。CSMA/CAでは、RTS(request to send)信号の送信および受信、および、CTS(clear to send)信号の送信および受信が通信装置では行われることになる。例えば、APがRTS信号を送信したものとする。すると、端末はRTS信号を受信し、必要であれば、CTS信号を送信する。これにより、隠れ端末問題の対策が行われている。
【0029】
以下では、例えば、APがRTS信号を送信する場合について説明する。なお、APは、以下の変調信号の送信を行うことができるものとする。
【0030】
第1の送信方法:OFDM(Orthogonal frequency Division Multiplexing)
このとき、第1の周波数帯、または、第2の周波数帯を用いて、一つの端末宛の変調信号を送信するものとする。
【0031】
第2の送信方法:OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)
このとき、第1の周波数帯、または、第2の周波数帯を用いて、一つ以上の端末宛の変調信号を送信するものとする。
【0032】
第3の送信方法:
第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯の一つ以上の周波数帯を用い、そして、各周波数帯では、OFDM、またはOFDMAを用いて、一つ以上の端末宛の変調信号を送信するものとする。
【0033】
図3Aは、第1の送信方法のためのRTS(Request to Send)の信号の構成を示しており、横軸は時間であるものとする。なお、ここでは、
図1の構成をもつAPが
図3AのRTSを送信するものとする。
【0034】
図3AのRTSは、例えば、受信局(通信相手)のアドレスの情報、および、送信局(ここではAP)のアドレスの情報を含んでいるものとする。ただし、「受信局のアドレス」は、一つの受信局(通信相手)のアドレスの情報となる。
【0035】
図3Bは、第2の送信方法のためのMU-RTS(Multi-user request to send)の信号の構成を示しており、横軸は時間であるものとする。なお、ここでは、
図1の構成をもつAPが
図3BのMU-RTSを送信するものとする。
【0036】
図3BのMU-RTSは、例えば、受信局(通信相手)のアドレスの情報、および、送信局(ここではAP)のアドレスの情報を含んでいるものとする。ただし、「受信局のアドレス」は、一つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報、または、二つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報となる。
【0037】
図3Cは、第3の送信方法のためのMC-MU-RTS(Multi-channel multi-user request to send)の信号の構成を示しており、横軸は時間であるものとする。なお、ここでは、
図1の構成をもつAPが
図3CのMC-MU-RTSを送信するものとする。
【0038】
図3CのMC-MU-RTSは、例えば、受信局(通信相手)のアドレスの情報、および、送信局(ここではAP)のアドレスの情報を含んでいるものとする。ただし、「受信局のアドレス」は、一つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報、または、二つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報となる。
【0039】
図1の構成をもつAPの送受信装置102_1は、第1の周波数帯の変調信号の送信、および、受信を行うものとする。したがって、送受信装置102_1は、RTSの信号を送信する際、
図3AのRTS、または、
図3BのMU-RTS、または、
図3CのMC-MU-RTSのいずれかを送信することになる。
【0040】
そして、
図1の構成をもつAPの送受信装置102_2は、第2の周波数帯の変調信号の送信、および、受信を行うものとする。したがって、送受信装置102_2は、RTSの信号を送信する際、
図3AのRTS、または、
図3BのMU-RTS、または、
図3CのMC-MU-RTSのいずれかを送信することになる。
【0041】
また、
図1の構成をもつAPの送受信装置102_3は、第3の周波数帯の変調信号の送信、および、受信を行うものとする。したがって、送受信装置102_3は、RTSの信号を送信する際、
図3CのMC-MU-RTSを送信することになる。
【0042】
なお、APが、
図3CのMC-MU-RTSを送信する際、第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯における一つ以上の周波数帯で送信することになる。よって、以下のようなケースが考えられる。
【0043】
第1のケース:
APは、第1の周波数帯においてのみ、第1のMC-MU-RTSを送信する。
【0044】
第2のケース:
APは、第2の周波数帯においてのみ、第2のMC-MU-RTSを送信する。
【0045】
第3のケース:
APは、第3の周波数帯においてのみ、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0046】
第4のケース:
APは、第1の周波数帯において、第1のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第2の周波数帯において、第2のMC-MU-RTSを送信する。
【0047】
第5のケース:
APは、第1の周波数帯において、第1のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第3の周波数帯において、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0048】
第6のケース:
APは、第2の周波数帯において、第2のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第3の周波数帯において、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0049】
第7のケース:
APは、第1の周波数帯において、第1のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第2の周波数帯において、第2のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第3の周波数帯において、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0050】
以上のように、
図3CのMC-MU-RTSを送信することにより、APは、以下のような通信を行うことができるという効果を得ることができる。
・第3の周波数帯においてのみにより、一つの端末と通信を行うことができる。
・第3の周波数帯においてのみにより、二つ以上の端末と通信を行うことができる。
・第3の周波数帯において、一つ以上の端末と通信を行うことができ、かつ、他の周波数帯において、一つ以上の端末と通信を行うことができる。
【0051】
APは、第3の周波数帯において、
図3AのRTSの信号、
図3BのMU-RTSの信号を送信しないことが特徴ともいうことができる。
【0052】
第2の例:
APは、以下の変調信号の送信を行うことができるものとする。
【0053】
第4の送信方法:OFDM
このとき、第1の周波数帯、または、第2の周波数帯を用いて、一つの端末宛の変調信号を送信するものとする。
【0054】
第5の送信方法:OFDMA
このとき、第1の周波数帯、または、第2の周波数帯、または、第3の周波数帯を用いて、一つ以上の端末宛の変調信号を送信するものとする。
【0055】
第6の送信方法:
第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯の一つ以上の周波数帯を用い、そして、各周波数帯では、OFDM、または、OFDMAを用いて、一つ以上の端末の変調信号を送信するものとする。
【0056】
なお、第2の送信方法、第5の送信方法では、ある時間、または、ある時間帯の変調信号は、一つ以上の端末宛(一つ以上のRU(Resource Unit))のシンボルを含むことになる。例えば、
図4A、
図4Bのようなフレーム構成になる。
【0057】
図4Aにおいて、縦軸は周波数(キャリア)、横軸は時間となる。
図4Aに示すように、第1時間には端末#A宛のシンボル(RU#A)401_1が存在していることになる。
【0058】
図4Bにおいて、縦軸は周波数(キャリア)、横軸は時間となる。
図4Bに示すように、第1時間には、端末#A宛のシンボル(RU#A)401_1、および、端末#B宛のシンボル(RU#B)401_2、および、端末#C宛のシンボル(RU#C)401_3が存在していることになる。
【0059】
ただし、
図4Bでは3つのRUに周波数分割を行っているが、周波数分割の数は、3に限ったものではない。また、フレーム構成は、
図4A、
図4Bの例に限ったものではない。周波数分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2であってもよいし、4以上であってもよい。また、端末毎に割り当てられるキャリアの数は異なっていてもよい。
【0060】
図4Bでは周波数分割を行っているが、
図4Bにおいて、縦軸を時間と考え、横軸を周波数と考え、3つのRUに時間分割を行っているとしてもよい。なお、時間分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよく、端末ごとに割り当てられる時間スロットの数は異なっていてもよい。
【0061】
【0062】
図5Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0063】
図5Aに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第1時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在しており、第1時間には、第3周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0064】
図5Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5Aと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0065】
図5Bに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第1時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在している。
【0066】
図5Cにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5Aと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0067】
図5Cに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第1時間には、第3周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0068】
図5Dにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5Aと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0069】
図5Dに示すように、第1時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在しており、第1時間には、第3周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0070】
図5Eにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5Aと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0071】
図5Eに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、データシンボル502_1が存在しており、第1時間には、第2の周波数帯において、データシンボル502_2が存在しており、第1時間には、第3の周波数帯において、データシンボル502_3が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0072】
図5Fにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5A、
図5Eと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0073】
図5Fに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、データシンボル502_1が存在しており、第1時間には、第2の周波数帯において、データシンボル502_2が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0074】
図5Gにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5A、
図5Eと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0075】
図5Gに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、データシンボル502_1が存在しており、第1時間には、第3の周波数帯において、データシンボル502_3が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0076】
図5Hにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5A、
図5Eと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0077】
図5Hに示すように、第1時間には、第2の周波数帯において、データシンボル502_2が存在しており、第1時間には、第3の周波数帯において、データシンボル502_3が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0078】
図5Iにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5A、
図5Eと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0079】
図5Iに示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、データシンボル502_1が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0080】
図5Jにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5A、
図5Eと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0081】
図5Jに示すように、第1時間には、第2の周波数帯において、データシンボル502_2が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0082】
図5Kにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。なお、
図5A、
図5Eと同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0083】
図5Kに示すように、第1時間には、第3の周波数帯において、データシンボル502_3が存在している。なお、データシンボル502_1、502_2、502_3は、データを伝送するためのシンボルであり、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成については、
図6A、
図6Bを用いて後で説明を行う。
【0084】
図6Aは、
図5E、
図5F、
図5G、
図5H、
図5I、
図5J、
図5Kにおける第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。なお、Xは、1、2、3となる。
図6Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Aに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1で構成されているものとする。
【0085】
図6Bは、
図5E、
図5F、
図5G、
図5H、
図5I、
図5J、
図5Kにおける第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。なお、Xは、1、2、3となる。
図6Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Bに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1、端末#X2宛のシンボル(RU#X2)601_2、端末#X3宛のシンボル(RU#X3)601_3、端末#X4宛のシンボル(RU#X4)601_4で構成されているものとする。
【0086】
図6Aは、
図5E、
図5F、
図5G、
図5H、
図5I、
図5J、
図5Kにおける第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。なお、Xは、1、2、3となる。
図6Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Aに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1で構成されているものとする。
【0087】
図6Bは、
図5E、
図5F、
図5G、
図5H、
図5I、
図5J、
図5Kにおける第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。なお、Xは、1、2、3となる。
図6Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Bに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1、端末#X2宛のシンボル(RU#X2)601_2、端末#X3宛のシンボル(RU#X3)601_3、端末#X4宛のシンボル(RU#X4)601_4で構成されているものとする。
【0088】
ただし、
図6Bでは、4つのRUに周波数分割を行っているが、周波数分割の数は4に限ったものではない。また、データシンボル502_1、502_2、502_3の構成は、
図6A、
図6Bの構成に限ったものではない。
【0089】
例として、データシンボル502_1は、
図6A、
図6Bのいずれかのフレーム構成を採るものとする。そして、データシンボル502_2も、
図6A、
図6Bのいずれかのフレーム構成を採るものとし、データシンボル502_3も、
図6A、
図6Bのいずれかのフレーム構成を採るものとする。
【0090】
なお、データシンボル502_1、502_2、502_3に同一端末宛のシンボルが存在してもよい。(例えば、データシンボル502_1、502_2、502_3に、端末#A宛のシンボルが存在する。)
【0091】
同様に、データシンボル502_1、502_2に同一端末宛のシンボルが存在してもよい。(例えば、データシンボル502_1、502_2に、端末#A宛のシンボルが存在する。)
【0092】
データシンボル502_1、502_3に同一端末宛のシンボルが存在してもよい。(例えば、データシンボル502_1、502_3に、端末#A宛のシンボルが存在する。)
【0093】
データシンボル502_2、502_3に同一端末宛のシンボルが存在してもよい。(例えば、データシンボル502_2、502_3に、端末#A宛のシンボルが存在する。)
【0094】
【0095】
【0096】
なお、
図5A、
図5B、
図5C、
図5D、
図5E、
図5F、
図5G、
図5H、
図5I、
図5J、
図5Kでは、図に示した以外のシンボルが存在してもよい。例えば、プリアンブル、リファレンスシンボル、制御情報シンボル、パイロットシンボル、ミッドアンブル、ヌルシンボル(シンボルが存在していない)、ヌルキャリア(シンボルが存在していない)などが存在していてもよい。
【0097】
そして、
図6A、
図6Bでは、図に示した以外のシンボルが存在してもよい。例えば、プリアンブル、リファレンスシンボル、制御情報シンボル、パイロットシンボル、ミッドアンブル、ヌルシンボル(シンボルが存在していない)、ヌルキャリア(シンボルが存在していない)などが存在していてもよい。
【0098】
図3Aは、第4の送信方法のためのRTS(Request to Send)の信号の構成を示しており、横軸は時間であるものとする。なお、ここでは、
図1の構成をもつAPが
図3AのRTSを送信するものとする。
【0099】
図3AのRTSは、例えば、受信局(通信相手)のアドレスの情報、および、送信局(ここではAP)のアドレスの情報を含んでいるものとする。ただし、「受信局のアドレス」は、一つの受信局(通信相手)のアドレスの情報となる。
【0100】
図3Bは、第5の送信方法のためのMU-RTS(Multi-user request to send)の信号の構成を示しており、横軸は時間であるものとする。なお、ここでは、
図1の構成をもつAPが
図3BのMU-RTSを送信するものとする。
【0101】
図3BのMU-RTSは、例えば、受信局(通信相手)のアドレスの情報、および、送信局(ここではAP)のアドレスの情報を含んでいるものとする。ただし、「受信局のアドレス」は、一つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報、または、二つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報となる。
【0102】
図3Cは、第6の送信方法のためのMC-MU-RTS(Multi-channel multi-user request to send)の信号の構成を示しており、横軸は時間であるものとする。なお、ここでは、
図1の構成をもつAPが
図3CのMC-MU-RTSを送信するものとする。
【0103】
図3CのMC-MU-RTSは、例えば、受信局(通信相手)のアドレスの情報、および、送信局(ここではAP)のアドレスの情報を含んでいるものとする。ただし、「受信局のアドレス」は、一つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報、または、二つ以上の受信局(通信相手)のアドレスの情報となる。
【0104】
図1の構成をもつAPの送受信装置102_1は、第1の周波数帯の変調信号の送信、および、受信を行うものとする。したがって、送受信装置102_1は、RTSの信号を送信する際、
図3AのRTS、または、
図3BのMU-RTS、または、
図3CのMC-MU-RTSのいずれかを送信することになる。
【0105】
そして、
図1の構成をもつAPの送受信装置102_2は、第2の周波数帯の変調信号の送信、および、受信を行うものとする。したがって、送受信装置102_2は、RTSの信号を送信する際、
図3AのRTS、または、
図3BのMU-RTS、または、
図3CのMC-MU-RTSのいずれかを送信することになる。
【0106】
また、
図1の構成をもつAPの送受信装置102_3は、第3の周波数帯の変調信号の送信、および、受信を行うものとする。したがって、送受信装置102_3は、RTSの信号を送信する際、
図3BのMU-RTS、または、
図3CのMC-MU-RTSのいずれかを送信することになる。
【0107】
なお、APが、
図3CのMC-MU-RTSを送信する際、第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯における一つ以上の周波数帯で送信することになる。よって、以下のようなケースが考えられる。
【0108】
第1のケース:
APは、第1の周波数帯においてのみ、第1のMC-MU-RTSを送信する。
【0109】
第2のケース:
APは、第2の周波数帯においてのみ、第2のMC-MU-RTSを送信する。
【0110】
第3のケース:
APは、第3の周波数帯においてのみ、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0111】
第4のケース:
APは、第1の周波数帯において、第1のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第2の周波数帯において、第2のMC-MU-RTSを送信する。
【0112】
第5のケース:
APは、第1の周波数帯において、第1のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第3の周波数帯において、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0113】
第6のケース:
APは、第2の周波数帯において、第2のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第3の周波数帯において、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0114】
第7のケース:
APは、第1の周波数帯において、第1のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第2の周波数帯において、第2のMC-MU-RTSを送信し、かつ、第3の周波数帯において、第3のMC-MU-RTSを送信する。
【0115】
以上のように、
図3CのMC-MU-RTSを送信することにより、APは、以下のような通信を行うことができるという効果を得ることができる。
・第3の周波数帯においてのみにより、一つの端末と通信を行うことができる。
・第3の周波数帯においてのみにより、二つ以上の端末と通信を行うことができる。
・第3の周波数帯において、一つ以上の端末と通信を行うことができ、かつ、他の周波数帯において、一つ以上の端末と通信を行うことができる。
【0116】
APは、第3の周波数帯において、
図3AのRTSの信号を送信しないことが特徴ともいうことができる。
【0117】
なお、これまでの説明において、第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯が存在するというように、3つの周波数帯が存在するときの動作例を説明したが、これに限ったものではなく、周波数帯としては、2つ以上の周波数帯が存在していれば、これまでの説明を同様に実施することができることになる。
【0118】
例えば、第Aの周波数帯と第Bの周波数帯が存在する、というように2種類の周波数帯が存在する場合、以下のように考える。
【0119】
ケースX:
第Aの周波数帯が2.4GHz帯、第Bの周波数帯が5GHzの場合、第Aの周波数帯をこれまでの説明の第1の周波数帯と考え、第Bの周波数帯をこれまでの説明の第2の周波数帯と考え、これまでの説明を実施する。
【0120】
ケースY:
第Aの周波数帯が2.4GHz帯、第Bの周波数帯が6GHzの場合、第Aの周波数帯をこれまでの説明の第1の周波数帯と考え、第Bの周波数帯をこれまでの説明の第3の周波数帯と考え、これまでの説明を実施する。
【0121】
ケースZ:
第Aの周波数帯が5GHz帯、第Bの周波数帯が6GHzの場合、第Aの周波数帯をこれまでの説明の第2の周波数帯と考え、第Bの周波数帯をこれまでの説明の第3の周波数帯と考え、これまでの説明を実施する。
【0122】
また、周波数帯として、4以上の周波数帯が存在し、この4以上の周波数帯に、これまでの説明の第1の周波数帯、または、第2の周波数帯、または、第3の周波数帯が存在していた場合、これまでの説明を実施すれば、同様に実施することが可能となる。
【0123】
そして、APが送信した各RTSを受信した端末は、その端末自身のアドレスがRTSに含まれていた場合、CTS信号をAPに送信することになる。
【0124】
(実施の形態2)
本実施の形態では、これまでに説明した第3の送信方法、第6の送信方法に好適なフレーム構成の例を説明する。例えば、
図1の構成をもつAPは、
図7、
図8、
図9、
図10、
図11、
図12、
図13、
図14のいずれかのフレーム構成の変調信号を送信することになる。
【0125】
【0126】
図7は、APが送信する変調信号のフレーム構成の例を示している。
図7において、
図5と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0127】
図7において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0128】
図7に示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、第1フィールド701_1が存在している。そして、第1時間には、第2の周波数帯において、第1のフィールド701_2が存在している。また、第1時間には、第3の周波数帯において、第1のフィールド701_3が存在している。
【0129】
なお、第1フィールド701_1、701_2、701_3は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0130】
第2時間には、第1の周波数帯において、第2フィールド702_1が存在している。そして、第2時間には、第2の周波数帯において、第2フィールド702_2が存在している。また、第2時間には、第3の周波数帯において、第2フィールド702_3が存在している。
【0131】
なお、第2フィールド701_1は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。そして、第2フィールド701_2は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。また、第2フィールド701_3は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0132】
第3時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第3時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在しており、第3時間には、第3周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0133】
図7の例のように、ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在していることが特長である。なお、このとき、他の端末宛のデータシンボルは存在しないものとする。そして、第1フィールド701_1、701_2、701_3、第2フィールド702_1、702_2、702_3の時間的な送信タイミングは、
図7の例に限ったものではない。
【0134】
図8は、APが送信する変調信号のフレーム構成の例を示している。
図8において、
図5、
図7と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0135】
図8において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0136】
図8に示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、第1フィールド701_1が存在している。そして、第1時間には、第2の周波数帯において、第1のフィールド701_2が存在している。
【0137】
なお、第1フィールド701_1、701_2は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0138】
第2時間には、第1の周波数帯において、第2フィールド702_1が存在している。そして、第2時間には、第2の周波数帯において、第2フィールド702_2が存在している。
【0139】
なお、第2フィールド701_1は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。そして、第2フィールド701_2は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0140】
第3時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第3時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在している。
【0141】
図8の例のように、ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在していることが特長である。なお、このとき、他の端末宛のデータシンボルは存在しないものとする。そして、第1フィールド701_1、701_2、第2フィールド702_1、702_2の時間的な送信タイミングは、
図8の例に限ったものではない。
【0142】
図9において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0143】
図9に示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、第1フィールド701_1が存在している。そして、第1時間には、第3の周波数帯において、第1のフィールド701_3が存在している。
【0144】
なお、第1フィールド701_1、701_3は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0145】
第2時間には、第1の周波数帯において、第2フィールド702_1が存在している。そして、第2時間には、第3の周波数帯において、第2フィールド702_3が存在している。
【0146】
なお、第2フィールド701_1は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。そして、第2フィールド701_3は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0147】
第3時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第3時間には、第3周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0148】
図9の例のように、ある時間において、第1周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在していることが特長である。なお、このとき、他の端末宛のデータシンボルは存在しないものとする。そして、第1フィールド701_1、701_3、第2フィールド702_1、702_3の時間的な送信タイミングは、
図9の例に限ったものではない。
【0149】
図10は、APが送信する変調信号のフレーム構成の例を示している。
図10において、
図5、
図7と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0150】
図10において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0151】
図10に示すように、第1時間には、第2の周波数帯において、第1のフィールド701_2が存在している。また、第1時間には、第3の周波数帯において、第1のフィールド701_3が存在している。
【0152】
なお、第1フィールド701_2、701_3は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0153】
第2時間には、第2の周波数帯において、第2フィールド702_2が存在している。また、第2時間には、第3の周波数帯において、第2フィールド702_3が存在している。
【0154】
なお、第2フィールド701_2は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。また、第2フィールド701_3は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0155】
第3時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在しており、第3時間には、第3周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0156】
図10の例のように、ある時間において、第2周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在していることが特長である。なお、このとき、他の端末宛のデータシンボルは存在しないものとする。そして、第1フィールド701_2、701_3、第2フィールド702_2、702_3の時間的な送信タイミングは、
図10の例に限ったものではない。
【0157】
図11は、APが送信する変調信号のフレーム構成の例を示している。
図11において、
図5、
図7と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0158】
図11において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0159】
図11に示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、第1フィールド701_1が存在している。そして、第1時間には、第2の周波数帯において、第1のフィールド701_2が存在している。
【0160】
なお、第1フィールド701_1、701_2は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0161】
第2時間には、第1の周波数帯において、第2フィールド702_1が存在している。そして、第2時間には、第2の周波数帯において、第2フィールド702_2が存在している。
【0162】
なお、第2フィールド701_1は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。そして、第2フィールド701_2は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0163】
第3時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第3時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在している。
【0164】
図11に示すように、第3の周波数帯では、第1の周波数帯の変調信号、第2の周波数帯の変調信号とは関係ないタイミングで、変調信号が存在する。例えば、
図11のように、第1フィールド701_3、第2フィールド702_3、データシンボル502_3が存在する。
【0165】
このときのデータシンボル502_3の構成について、説明する。データシンボル502_3の構成としては、
図6A、
図6Bが考えられる。
【0166】
図6Aは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは3となる。
図6Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Aに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1で構成されているものとする。なお、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1は端末#A宛のシンボル(RU#A)ではない。(ただし、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1は端末#A宛のシンボル(RU#A)である場合も考えられる。)
【0167】
図6Bは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは3となる。
図6Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Bに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1、端末#X2宛のシンボル(RU#X2)601_2、端末#X3宛のシンボル(RU#X3)601_3、端末#X4宛のシンボル(RU#X4)601_4で構成されているものとする。なお、データシンボル502_Xには、端末#A宛のシンボル(RU#A)が含まれていないものとする。(データシンボル502_Xには、端末#A宛のシンボル(RU#A)が含まれていることも考えられる。)
【0168】
ただし、
図6Bでは、4つのRUに周波数分割を行っているが、周波数分割の数は4に限ったものではない。周波数分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよい。また、端末毎に割り当てられるキャリアの数は異なっていてもよい。また、データシンボル502_3の構成は、
図6A、
図6Bの構成に限ったものではない。
【0169】
図6Bでは周波数分割を行っているが、
図6Bにおいて、縦軸を時間と考え、横軸を周波数と考え、4つのRUに時間分割を行っているとしてもよい。なお、時間分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよく、端末ごとに割り当てられる時間スロットの数は異なっていてもよい。
【0170】
例として、データシンボル502_3は、
図6A、
図6Bのいずれかのフレーム構成を採るものとする。
【0171】
図11の例のように、ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在しており、第3の周波数帯では、他の端末宛のデータシンボルのみ存在していることが特長である。なお、第1フィールド701_1、701_2、701_3、第2フィールド702_1、702_2、702_3の時間的な送信タイミングは、
図11の例に限ったものではない。
【0172】
また、ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在しているという特長であってもよい。
【0173】
図12は、APが送信する変調信号のフレーム構成の例を示している。
図12において、
図5、
図7と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0174】
図12において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0175】
図12に示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、第1フィールド701_1が存在している。そして、第1時間には、第3の周波数帯において、第1のフィールド701_3が存在している。
【0176】
なお、第1フィールド701_1、701_3は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0177】
第2時間には、第1の周波数帯において、第2フィールド702_1が存在している。そして、第2時間には、第3の周波数帯において、第2フィールド702_3が存在している。
【0178】
なお、第2フィールド701_1は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。そして、第2フィールド701_3は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0179】
第3時間には、第1の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_1が存在しており、第3時間には、第3の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0180】
図12に示すように、第2の周波数帯では、第1の周波数帯の変調信号、第3の周波数帯の変調信号とは関係ないタイミングで、変調信号が存在する。例えば、
図12のように、第1フィールド701_2、第2フィールド702_2、データシンボル502_2が存在する。
【0181】
このときのデータシンボル502_2の構成について、説明する。データシンボル502_2の構成としては、
図6A、
図6Bが考えられる。
【0182】
図6Aは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは2となる。
図6Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Aに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1で構成されているものとする。なお、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1は端末#A宛のシンボル(RU#A)ではない。(ただし、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1は端末#A宛のシンボル(RU#A)である場合も考えられる。)
【0183】
図6Bは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは2となる。
図6Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Bに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1、端末#X2宛のシンボル(RU#X2)601_2、端末#X3宛のシンボル(RU#X3)601_3、端末#X4宛のシンボル(RU#X4)601_4で構成されているものとする。なお、データシンボル502_Xには、端末#A宛のシンボル(RU#A)が含まれていないものとする。(データシンボル502_Xには、端末#A宛のシンボル(RU#A)が含まれていることも考えられる。)
【0184】
ただし、
図6Bでは、4つのRUに周波数分割を行っているが、周波数分割の数は4に限ったものではない。周波数分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよい。また、端末毎に割り当てられるキャリアの数は異なっていてもよい。また、データシンボル502_2の構成は、
図6A、
図6Bの構成に限ったものではない。
【0185】
図6Bでは周波数分割を行っているが、
図6Bにおいて、縦軸を時間と考え、横軸を周波数と考え、4つのRUに時間分割を行っているとしてもよい。なお、時間分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよく、端末ごとに割り当てられる時間スロットの数は異なっていてもよい。
【0186】
例として、データシンボル502_3は、
図6A、
図6Bのいずれかのフレーム構成を採るものとする。
【0187】
図12の例のように、ある時間において、第1周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在しており、第2の周波数帯では、他の端末宛のデータシンボルのみ存在していることが特長である。なお、第1フィールド701_1、701_2、701_3、第2フィールド702_1、702_2、702_3の時間的な送信タイミングは、
図12の例に限ったものではない。
【0188】
また、ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在しているという特長であってもよい。
【0189】
図13は、APが送信する変調信号のフレーム構成の例を示している。
図13において、
図5、
図7と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0190】
図13において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0191】
図13に示すように、第1時間には、第2の周波数帯において、第1フィールド701_2が存在している。そして、第1時間には、第3の周波数帯において、第1のフィールド701_3が存在している。
【0192】
なお、第1フィールド701_2、701_3は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0193】
第2時間には、第2の周波数帯において、第2フィールド702_2が存在している。そして、第2時間には、第3の周波数帯において、第2フィールド702_3が存在している。
【0194】
なお、第2フィールド701_2は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。そして、第2フィールド701_3は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0195】
第3時間には、第2の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_2が存在しており、第3時間には、第3の周波数帯において、端末#A宛のシンボル(RU#A)501_3が存在している。
【0196】
図13に示すように、第1の周波数帯では、第2の周波数帯の変調信号、第3の周波数帯の変調信号とは関係ないタイミングで、変調信号が存在する。例えば、
図13のように、第1フィールド701_1、第2フィールド702_1、データシンボル502_1が存在する。
【0197】
このときのデータシンボル502_1の構成について、説明する。データシンボル502_1の構成としては、
図6A、
図6Bが考えられる。
【0198】
図6Aは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは1となる。
図6Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Aに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1で構成されているものとする。なお、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1は端末#A宛のシンボル(RU#A)ではない。(ただし、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1は端末#A宛のシンボル(RU#A)である場合も考えられる。)
【0199】
図6Bは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは1となる。
図6Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Bに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1、端末#X2宛のシンボル(RU#X2)601_2、端末#X3宛のシンボル(RU#X3)601_3、端末#X4宛のシンボル(RU#X4)601_4で構成されているものとする。なお、データシンボル502_Xには、端末#A宛のシンボル(RU#A)が含まれていないものとする。(データシンボル502_Xには、端末#A宛のシンボル(RU#A)が含まれていることも考えられる。)
【0200】
ただし、
図6Bでは、4つのRUに周波数分割を行っているが、周波数分割の数は4に限ったものではない。周波数分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよい。また、端末毎に割り当てられるキャリアの数は異なっていてもよい。また、データシンボル502_1の構成は、
図6A、
図6Bの構成に限ったものではない。
【0201】
図6Bでは周波数分割を行っているが、
図6Bにおいて、縦軸を時間と考え、横軸を周波数と考え、4つのRUに時間分割を行っているとしてもよい。なお、時間分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよく、端末ごとに割り当てられる時間スロットの数は異なっていてもよい。
【0202】
例として、データシンボル502_3は、
図6A、
図6Bのいずれかのフレーム構成を採るものとする。
【0203】
図13の例のように、ある時間において、第2周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在しており、第1の周波数帯では、他の端末宛のデータシンボルのみ存在していることが特長である。なお、第1フィールド701_1、701_2、701_3、第2フィールド702_1、702_2、702_3の時間的な送信タイミングは、
図13の例に限ったものではない。
【0204】
また、ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在しているという特長であってもよい。
【0205】
図14は、APが送信する変調信号のフレーム構成の一例を示している。
図14において、
図5、
図7と同様の動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
【0206】
図14において、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。そして、500_1は第1の周波数帯におけるフレーム構成、500_2は第2の周波数帯におけるフレーム構成、500_3は第3の周波数帯におけるフレーム構成である。
【0207】
図14に示すように、第1時間には、第1の周波数帯において、第1フィールド701_1が存在している。
【0208】
なお、第1フィールド701_1は、例えば、APの通信相手が信号検出、時間同期、周波数同期、チャネル推定などを行うためのシンボルが含まれているものとする。
【0209】
第2時間には、第1の周波数帯において、第2フィールド702_1が存在している。
【0210】
なお、第2フィールド701_1は、APの通信相手に制御情報を伝送するためのフィールドであり、例えば、データシンボル502_1を生成するための誤り訂正符号の方式の情報、変調方式の情報、送信方法の情報などを含んでいるものとする。
【0211】
第3時間には、第1の周波数帯において、データシンボル502_1が存在している。
【0212】
図14に示すように、第2の周波数帯では、第1の周波数帯の変調信号とは関係ないタイミングで、変調信号が存在する。また、第3の周波数帯では、第1の周波数帯の変調信号とは関係ないタイミングで、変調信号が存在する。また、第3の周波数帯では、第2の周波数帯の変調信号とは関係ないタイミングで、変調信号が存在する。
【0213】
例えば、
図14のように、第2の周波数帯において、第1フィールド701_2、第2フィールド702_2、データシンボル502_2が存在する。また、第3の周波数帯において、第1フィールド701_3、第2フィールド702_3、データシンボル502_3が存在する。
【0214】
このときのデータシンボル502_1、502_2、502_3の構成について、説明する。データシンボル502_1、502_2、502_3の構成としては、
図6A、
図6Bが考えられる。データシンボル502_1は、
図6Aの構成をとるか、または、
図6Bの構成をとる。そして、データシンボル502_2は、
図6Aの構成をとるか、または、
図6Bの構成をとる。データシンボル502_3は、
図6Aの構成をとるか、または、
図6Bの構成をとる。
【0215】
図6Aは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは1、2、3となる。
図6Aにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Aに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1で構成されているものとする。
【0216】
図6Bは、第Xの周波数帯におけるデータシンボル502_Xの構成の例を示している。この場合Xは1、2、3となる。
図6Bにおいて、縦軸は時間であり、横軸は周波数(キャリア)となる。
図6Bに示すように、データシンボル502_Xは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1、端末#X2宛のシンボル(RU#X2)601_2、端末#X3宛のシンボル(RU#X3)601_3、端末#X4宛のシンボル(RU#X4)601_4で構成されているものとする。
【0217】
ただし、
図6Bでは、4つのRUに周波数分割を行っているが、周波数分割の数は4に限ったものではない。周波数分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよい。また、端末毎に割り当てられるキャリアの数は異なっていてもよい。
【0218】
図6Bでは周波数分割を行っているが、
図6Bにおいて、縦軸を時間と考え、横軸を周波数と考え、4つのRUに時間分割を行っているとしてもよい。なお、時間分割の数、すなわち宛先となる端末の数は2以上であればよく、端末ごとに割り当てられる時間スロットの数は異なっていてもよい。
【0219】
このときに、以下のような特長を持っていてもよい。
・データシンボル502_1とデータシンボル502_2の両者に同一端末宛のシンボル(RU)が存在しない、かつ、データシンボル502_1とデータシンボル502_3の両者に同一端末宛のシンボル(RU)が存在しない、かつ、データシンボル502_2とデータシンボル502_3の両者に同一端末宛のシンボル(RU)が存在しない。
【0220】
ただし、この特長を持っていなくてもよい。
【0221】
なお、
図7、
図8、
図9、
図10、
図11、
図12、
図13、
図14では、図に示した以外のシンボルが存在してもよい。例えば、プリアンブル、リファレンスシンボル、制御情報シンボル、パイロットシンボル、ミッドアンブル、ヌルシンボル(シンボルが存在していない)、ヌルキャリア(シンボルが存在していない)などが存在していてもよい。そして、
図6A、
図6Bでは、図に示した以外のシンボルが存在してもよい。例えば、プリアンブル、リファレンスシンボル、制御情報シンボル、パイロットシンボル、ミッドアンブル、ヌルシンボル(シンボルが存在していない)、ヌルキャリア(シンボルが存在していない)などが存在していてもよい。
【0222】
【0223】
別の例として、第3の送信方法、第6の送信方法で変調信号を送信するAPは、例えば、
図7、
図8、
図9、
図10、
図11、
図12、
図13、
図14のうちいずれかの2つ以上のフレーム構成が選択候補となり、その選択候補のうち一つのフレーム構成を選択し送信する。
【0224】
このような第3の送信方法、第6の送信方法の変調信号を送信するAPは、以下の特長をもつともいうことができる。
・
図15のように、第3時間において、第1の周波数帯でデータシンボル502_1が存在し、第2の周波数帯でデータシンボル502_2が存在し、第3の周波数帯でデータシンボル502_3が存在した場合、データシンボル502_1、データシンボル502_2、データシンボル502_3、いずれも
図6Bのような構成とはならない。
・
図16のように、第3時間において、第1の周波数帯でデータシンボル502_1が存在し、第2の周波数帯でデータシンボル502_2が存在した場合、データシンボル502_1、データシンボル502_2、いずれも
図6Bのような構成とはならない。
・
図17のように、第3時間において、第1の周波数帯でデータシンボル502_1が存在し、第3の周波数帯でデータシンボル502_3が存在した場合、データシンボル502_1、データシンボル502_3、いずれも
図6Bのような構成とはならない。
・
図18のように、第3時間において、第2の周波数帯でデータシンボル502_2が存在し、第3の周波数帯でデータシンボル502_3が存在した場合、データシンボル502_2、データシンボル502_3、いずれも
図6Bのような構成とはならない。
【0225】
このような特長をもつフレーム構成とすることで、APが送信する変調信号において、データの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。この点について、例えば、
図15のフレーム構成を例に説明する。
【0226】
例えば、
図15において、データシンボル502_1が、
図6Bのような構成であるものとする。そして、例えば、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1のシンボル数が時間的にもっとも多い場合を考える。このとき、他のRUでは、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1のシンボルが存在している間、シンボルが存在しない時間的区間が存在することになる。そして、第2の周波数帯のデータシンボル502_2、第3の周波数帯のデータシンボル502_3においても、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1のシンボルが存在している間、シンボルが存在しない時間的区間が存在することになる。つまり、端末#X1宛のシンボル(RU#X1)601_1のシンボルが存在している間、シンボルが存在しない時間的区間が存在するという悪影響は、第2の周波数帯、および、第3の周波数帯にまで及ぶことになり、データの伝送速度が低下するという悪影響を受けることになる。
【0227】
しかし、上記のような特長をもつ第3の送信方法、第6の送信方法の変調信号をAPが送信する場合、上記のような悪影響が軽減することができるため、データの伝送速度が向上することになる。
【0228】
また、
図7、
図8、
図9、
図10のように、第3の送信方法、第6の送信方法の変調信号をAPが送信する場合、特定の端末に対し、高速なデータ伝送を実現することができるという効果を得ることができる。
【0229】
そして、
図11、
図12、
図13のように、第3の送信方法、第6の送信方法の変調信号をAPが送信する場合、特定の端末に対し、高速なデータ伝送を実現することができるという効果を得ることができるとともに、複数の端末宛にデータを伝送することができる、マルチアクセスが可能になるという効果を得ることができる。
【0230】
なお、これまでの説明において、第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯が存在するというように、3つの周波数帯が存在するときの動作例を説明したが、これに限ったものではなく、周波数帯としては、2つ以上の周波数帯が存在していれば、これまでの説明を同様に実施することができることになる。
【0231】
例えば、第Aの周波数帯と第Bの周波数帯が存在する、というように2種類の周波数帯が存在する場合、以下のように考える。
【0232】
ケースX:
第Aの周波数帯が2.4GHz帯、第Bの周波数帯が5GHzの場合、第Aの周波数帯をこれまでの説明の第1の周波数帯と考え、第Bの周波数帯をこれまでの説明の第2の周波数帯と考え、これまでの説明を実施する。
【0233】
ケースY:
第Aの周波数帯が2.4GHz帯、第Bの周波数帯が6GHzの場合、第Aの周波数帯をこれまでの説明の第1の周波数帯と考え、第Bの周波数帯をこれまでの説明の第3の周波数帯と考え、これまでの説明を実施する。
【0234】
ケースZ:
第Aの周波数帯が5GHz帯、第Bの周波数帯が6GHzの場合、第Aの周波数帯をこれまでの説明の第2の周波数帯と考え、第Bの周波数帯をこれまでの説明の第3の周波数帯と考え、これまでの説明を実施する。
【0235】
また、周波数帯として、4以上の周波数帯が存在し、この4以上の周波数帯に、これまでの説明の第1の周波数帯、または、第2の周波数帯、または、第3の周波数帯が存在していた場合、これまでの説明を実施すれば、同様に実施することが可能となる。
【0236】
そして、APが本実施の形態で説明した変調信号送信し、その変調信号を受信した端末は、受信した変調信号を復調、誤り訂正符号の復号などの処理を行うことで、データを得ることになり、本実施の形態で説明した効果を得ることができることになる。
【0237】
(補足1)
当然であるが、本明細書において説明した実施の形態、補足などのその他の内容を複数組み合わせて、実施してもよい。
【0238】
そしてアクセスポイントの構成として、例として、
図1に限ったものではなく、各周波数帯において、一つ以上、または、複数の送信アンテナを持ち、各周波数帯で、一つ以上、または、複数の変調信号を生成し、送信するアクセスポイントであれば、本開示を実施することが可能である。
【0239】
また、各実施の形態については、あくまでも例であり、例えば、「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を例示していても、別の「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を適用した場合でも同様の構成で実施することが可能である。
【0240】
変調方式については、本明細書で記載している変調方式以外の変調方式を使用しても、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を実施することが可能である。例えば、APSK(例えば、16APSK, 64APSK, 128APSK, 256APSK, 1024APSK, 4096APSKなど)、PAM(例えば、4PAM, 8PAM, 16PAM, 64PAM, 128PAM, 256PAM, 1024PAM, 4096PAMなど)、PSK(例えば、BPSK, QPSK, 8PSK, 16PSK, 64PSK, 128PSK, 256PSK, 1024PSK, 4096PSKなど)、QAM(例えば、4QAM, 8QAM, 16QAM, 64QAM, 128QAM, 256QAM, 1024QAM, 4096QAMなど)などを適用してもよいし、各変調方式において、均一マッピング、非均一マッピングとしてもよい。また、I-Q平面における2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点の配置方法(2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点をもつ変調方式)は、本明細書で示した変調方式の信号点配置方法に限ったものではない。
【0241】
本明細書において、送信装置、受信装置、通信装置を具備しているのは、例えば、放送局、基地局、アクセスポイント、端末、携帯電話(mobile phone)等の通信・放送機器、テレビ、ラジオ、パーソナルコンピュータ等の通信機器であることが考えられる。また、本開示における送信装置、受信装置は、通信機能を有している機器であって、その機器が、テレビ、ラジオ、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のアプリケーションを実行するための装置に何らかのインターフェースを解して接続できるような形態であることも考えられる。また、本実施の形態では、データシンボル以外のシンボル、例えば、パイロットシンボル(プリアンブル、ユニークワード、ポストアンブル、リファレンスシンボル、ミッドアンブル等)、制御情報用のシンボル、ヌルシンボルなどが、フレームにどのように配置されていてもよい。そして、ここでは、パイロットシンボル、制御情報用のシンボルと名付けているが、どのような名付け方を行ってもよく、機能自身が重要となっている。
【0242】
パイロットシンボルは、例えば、送受信機において、PSK変調を用いて変調した既知のシンボルであればよく、受信機は、このシンボルを用いて、周波数同期、時間同期、各変調信号のチャネル推定(CSI(Channel State Information)の推定)、信号の検出等を行う。または、パイロットシンボルは、受信機が同期することによって、受信機は、送信機が送信したシンボルを知ることができてもよい。
【0243】
また、制御情報用のシンボルは、データ(アプリケーション等のデータ)以外の通信を実現するための、通信相手に伝送する必要がある情報(例えば、通信に用いている変調方式、誤り訂正符号化方式、誤り訂正符号化方式の符号化率、上位レイヤーでの設定情報等)を伝送するためのシンボルである。
【0244】
なお、本開示は各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、各実施の形態では、通信装置として行う場合について説明しているが、これに限られるものではなく、この通信方法をソフトウェアとして行うことも可能である。
【0245】
なお、例えば、上記通信方法を実行するプログラムを予めROMに格納しておき、そのプログラムをCPUによって動作させるようにしても良い。
【0246】
また、上記通信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAMに記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
【0247】
そして、上記の各実施の形態などの各構成は、典型的には、入力端子及び出力端子を有する集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、各実施の形態の全ての構成または一部の構成を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGAや、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
【0248】
なお、基地局、端末が対応している送信方法は、OFDMなどのマルチキャリア方式であってもよいし、シングルキャリア方式であってもよい。また、基地局は、マルチキャリア方式、シングルキャリア方式の両者に対応していてもよい。このときシングルキャリア方式の変調信号を生成する方法は、複数あり、いずれの方式の場合についても実施が可能である。例えば、シングルキャリア方式の例として、「DFT(Discrete Fourier Transform)-Spread OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)」、「Trajectory Constrained DFT-Spread OFDM」、「OFDM based SC(Single Carrier)」、「SC(Single Carrier)-FDMA(Frequency Division Multiple Access)」、「Guard interval DFT-Spread OFDM」などがある。
【0249】
また、FPGA(Field Programmable Gate Array)およびCPU(Central Processing Unit)の少なくとも一方が、本開示において説明した通信方法を実現するために必要なソフトウェアの全部あるいは一部を無線通信または有線通信によりダウンロードできるような構成であってもよい。さらに、更新のためのソフトウェアの全部あるいは一部を無線通信または有線通信によりダウンロードできるような構成であってもよい。そして、ダウンロードしたソフトウェアを記憶部に格納し、格納されたソフトウェアに基づいてFPGAおよびCPUの少なくとも一方を動作させることにより、本開示において説明したデジタル信号処理を実行するようにしてもよい。
【0250】
このとき、FPGAおよびCPUの少なくとも一方を具備する機器は、通信モデムと無線または有線で接続し、この機器と通信モデムにより、本開示において説明した通信方法を実現してもよい。
【0251】
例えば、本明細書で記載した基地局、AP、端末などの通信装置が、FPGA、および、CPUのうち、少なくとも一方を具備しており、FPGA及びCPUの少なくとも一方を動作させるためのソフトウェアを外部から入手するためのインターフェースを通信装置が具備していてもよい。さらに、通信装置が外部から入手したソフトウェアを格納するための記憶部を具備し、格納されたソフトウェアに基づいて、FPGA、CPUを動作させることで、本開示において説明した信号処理を実現するようにしてもよい。
【0252】
【0253】
また、
図6BのRUの一つ以上のRUに対し、複数の変調信号を複数のアンテナから送信するMIMO伝送方式を用いてもよい。
【0254】
(補足2)
本明細書において、第1の周波数帯を2.4GHz帯、第2の周波数帯を5GHz帯、第3の周波数帯を6(または7)GHz帯として、説明を行ったが「第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯」の例は、この例に限ったものではない。以下であってもよい。
【0255】
例えば、2.4GHz帯に複数のチャネルがあり、5GHz帯に複数のチャネルがあり、6(または7)GHz帯に複数のチャネルがあるものとする。すると、以下のようなケースが考えられる。
【0256】
ケース1:
第1の周波数帯を2.4GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を2.4GHz帯の第2チャネルとし、第3の周波数帯を5GHz帯の第1チャネルとする。
【0257】
ケース2:
第1の周波数帯を2.4GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を5GHzの第1チャネルとし、第3の周波数帯を5GHz帯の第2チャネルとする。
【0258】
ケース3:
第1の周波数帯を2.4GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を2.4GHz帯の第2チャネルとし、第3の周波数帯を6(または7)GHz帯の第1チャネルとする。
【0259】
ケース4:
第1の周波数帯を2.4GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を6(または7)GHzの第1チャネルとし、第3の周波数帯を6(または7)GHz帯の第2チャネルとする。
【0260】
ケース5:
第1の周波数帯を5GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を5GHz帯の第2チャネルとし、第3の周波数帯を6(または7)GHz帯の第1チャネルとする。
【0261】
ケース6:
第1の周波数帯を5GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を6(または7)GHzの第1チャネルとし、第3の周波数帯を6(または7)GHz帯の第2チャネルとする。
【0262】
ケース7:
第1の周波数帯を2.4GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を2.4GHz帯の第2チャネルとし、第3の周波数帯を2.4GHz帯の第3チャネルとする。
【0263】
ケース8:
第1の周波数帯を5GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を5GHz帯の第2チャネルとし、第3の周波数帯を5GHz帯の第3チャネルとする。
【0264】
ケース9:
第1の周波数帯を6(または7)GHz帯の第1チャネルとし、第2の周波数帯を6(または7)GHz帯の第2チャネルとし、第3の周波数帯を6(または7)GHz帯の第3チャネルとする。
【0265】
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1、実施の形態2に対する補足説明を行う。
【0266】
【0267】
図19Aは、APの通信状態の一例を示している。
図19Aのように、1901のAPは、端末1902_1と通信を行う。
【0268】
図19Bは、APの通信状態の一例を示している。
図19Bのように1901のAPは、端末1902_i(iは1以上N以下の整数とする。なお、Nは2以上の整数とする)と通信を行う、つまり、APは2つ以上の端末と通信を行うことになる。
【0269】
実施の形態1、実施の形態2などのAPは、
図19A、
図19Bのような通信状態になるものとする。
【0270】
まず、第1の周波数帯201、第2の周波数帯202、第3の周波数帯203を用いた変調信号を送信する際の、
図1のAP(通信装置)の動作を説明する。
【0271】
通信装置113は、データを含む信号114を入力とし、データ109を出力する。
【0272】
送信データ処理部107は、データ109、制御信号112を入力とし、制御信号112に基づいて、第1データ101_1、第2データ101_2、第3データ101_3を出力する。
【0273】
例えば、第1の周波数帯201の変調信号をAPが送信する場合、送信データ処理部107は第1データ101_1を出力し、第2の周波数帯202の変調信号をAPが送信する場合、送信データ処理部107は第2データ101_2を出力し、第3の周波数帯203の変調信号をAPが送信する場合、送信データ処理部107は第3データ101_3を出力する。
【0274】
例として、第1の周波数帯201の変調信号、および、第2の周波数帯202の変調信号、および、第3の周波数帯203の変調信号をAPが送信する場合、送信データ処理部107は、第1データ101_1、および、第2データ101_2、および、第3データ101_3を出力する。なお、例えば、同時に使用する周波数帯のセットについては、実施の形態1、実施の形態2などで説明したとおりである。
【0275】
送受信装置102_1は、第1データ101_1、制御信号112を入力とし、制御信号112に含まれている、送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方式などの情報に基づいて、誤り訂正符号の符号化、マッピングなどの処理を行い、第1の周波数帯201の第1の送信信号103_1を生成し、出力する。そして、第1の変調信号送信信号103_1は、アンテナ104_1から電波として出力される。
【0276】
送受信装置102_2は、第2データ101_2、制御信号112を入力とし、制御信号112に含まれている、送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方式などの情報に基づいて、誤り訂正符号の符号化、マッピングなどの処理を行い、第2の周波数帯202の第2の送信信号103_2を生成し、出力する。そして、第2の変調信号送信信号103_2は、アンテナ104_2から電波として出力される。
【0277】
送受信装置102_3は、第3データ101_3、制御信号112を入力とし、制御信号112に含まれている、送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方式などの情報に基づいて、誤り訂正符号の符号化、マッピングなどの処理を行い、第3の周波数帯203の第32の送信信号103_3を生成し、出力する。そして、第3の変調信号送信信号103_3は、アンテナ104_3から電波として出力される。
【0278】
なお、アンテナ104_1、104_2、104_3は、一つ、または、複数のアンテナを具備することを意味する。複数のアンテナで構成される場合、複数の変調信号を送信することになり、これにより、MIMO(または、MISO(Multiple-Input Single-Output))伝送が可能となる。
【0279】
次に、
図1の通信装置の受信に関する動作について説明する。端末が送信した第1の周波数帯201の変調信号が存在する場合、
図1のAP(通信装置)の送受信装置102_1は、アンテナ105_1で受信した第1の受信信号199_1を入力とし、復調(デマッピング)、誤り訂正符号の復号などの処理を行い、第1のデータ群106_1を出力する。
【0280】
端末が送信した第2の周波数帯202の変調信号が存在する場合、
図1のAP(通信装置)の送受信装置102_2は、アンテナ105_2で受信した第2の受信信号199_2を入力とし、復調(デマッピング)、誤り訂正符号の復号などの処理を行い、第2のデータ群106_2を出力する。
【0281】
端末が送信した第3の周波数帯203の変調信号が存在する場合、
図1のAP(通信装置)の送受信装置102_3は、アンテナ105_3で受信した第3の受信信号199_3を入力とし、復調(デマッピング)、誤り訂正符号の復号などの処理を行い、第3のデータ群106_3を出力する。
【0282】
受信データ処理部108は、第1のデータ群106_1、第2のデータ群106_2、第3のデータ群106_3を入力とし、受信データ群110を出力する。
【0283】
制御部111は、受信データ群110を入力とし、第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯のうち、変調信号を送信する一つ以上の周波数帯を決定し、その決定情報を含む制御信号112を出力する。また、送信する各変調信号の送信方法、変調方式、誤り訂正符号の符号化方式の情報を含む制御信号112を出力する。
【0284】
なお、アンテナ105_1、105_2、105_3は、一つ、または、複数のアンテナを具備することを意味する。
【0285】
そして、
図1では、第1の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第2の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第3の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分を具備する構成ものとしているが、APは、「第1の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第2の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第3の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分」のうち、いずれか2つ以上の部分を具備することで、本明細書の実施の形態を実施することが可能となる。
【0286】
図19A、
図19Bに示したAP1901の通信相手である端末についても、例えば、
図1の構成を保有しているものとする。ただし、
図1では、第1の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第2の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第3の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分を具備する構成ものとしているが、APは、「第1の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第2の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分、第3の周波数帯の変調信号を送信、受信する部分」のうち、いずれか2つ以上の部分を具備することで、本明細書の実施の形態を実施することが可能となる。
【0287】
図20Aは、
図1の送受信装置102_1、102_2、102_3が具備する送信部の構成を示している。
【0288】
誤り訂正符号化群2002は、制御信号2000、データ2001を入力とし、制御信号2000に含まれる誤り訂正符号化方式、例えば、符号の種類、符号長、符号化率などの情報に基づいて、誤り訂正符号化を行い、符号化後のデータ群2003を出力する。なお、誤り訂正符号化群2002は、一つ以上の誤り訂正符号化部を具備していてもよい。したがって、符号化後のデータ群2003は、一つ以上の符号化語のデータで構成されていることになる。
【0289】
信号処理群2004は、制御信号2000、符号化後のデータ群2003を入力とし、制御信号2000に基づいて、マッピング(変調)、プリコーディング、インターリーブなどの処理を行い、変調信号群2005を出力する。
【0290】
例えば、信号処理群2004が一つの変調信号を出力する場合、信号処理群2004は、例えば、インターリーブ、マッピングの処理を行い、一つの変調信号を変調信号群2005として出力する。また、信号処理群2004が複数の変調信号を出力する場合、信号処理群2004は、例えば、インターリーブ、マッピング、必要であれば、プリコーディングを行い、複数の変調信号を変調信号群2005として出力する。
【0291】
無線処理群2006は、制御信号2000、変調信号群2005を入力とし、制御信号2000に基づいて、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)の信号を生成するための処理、直交変調、周波数変換、などの処理を行い、送信信号群2007を出力する。例えば、変調信号群2005がN個の変調信号で構成されている場合、N個の送信信号の送信信号群2007を生成することになる。なお、Nは1以上の整数とする。そして、送信信号群2005はアンテナから電波として送信される。送信信号群2005が、複数の送信信号で構成されている場合、送信信号群2005は複数のアンテナを用いて、電波として送信されることになる。なお、MIMO伝送を用いている際、複数の変調信号は、同一周波数、同一時間に、送信されることになる。
【0292】
図20Bは、
図1の送受信装置102_1、102_2、102_3が具備する受信部の構成を示している。
【0293】
無線処理群2052は、制御信号2050、受信信号群2051を入力とし、周波数変換、直交復調、OFDMのための処理を行い、ベースバンド信号群2053を出力する。なお、受信信号群2051は一つ以上の受信信号で構成されており、また、ベースバンド信号群2053は一つ以上のベースバンド信号で構成されているものとする。
【0294】
信号処理群2054は、制御信号2050、ベースバンド信号群2053を入力とし、信号検出、時間同期、周波数同期、周波数オフセット推定、チャネル推定などを行うとともにデマッピングを行い、受信ビットの尤度2055を出力する。
【0295】
誤り訂正符号復号群2056は、制御信号2050、受信ビットの尤度2056を入力とし、制御信号2050に含まれる誤り訂正符号化方式の情報にもとづき、誤り訂正符号の復号を行い、受信データ2057を出力する。
【0296】
図21Aの(1)及び(2)は、例えばAP(または、端末)が、第1の周波数帯を用いて変調信号を送信する際、使用する周波数帯域の例を示している。
【0297】
図21Aの(1)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、20MHz帯域であるものとする。
【0298】
図21Aの(2)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、40MHz帯域であるものとする。
【0299】
このように、例えばAP(または、端末)が、第1の周波数帯を用いて変調信号を送信する際、使用する周波数帯域は20MHz、または、40MHzであるものとする。ただし、
図21Aの(1)および(2)は、あくまでも例である。
【0300】
図21Bの(1)、(2)、(3)および(4)は、例えばAP(または、端末)が、第2の周波数帯を用いて変調信号を送信する際、使用する周波数帯域の例を示している。
【0301】
図21Bの(1)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、20MHz帯域であるものとする。
【0302】
図21Bの(2)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、40MHz帯域であるものとする。
【0303】
図21Bの(3)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、80MHz帯域であるものとする。
【0304】
図21Bの(4)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、160MHz帯域であるものとする。
【0305】
このように、例えばAP(または、端末)が、第2の周波数帯を使用して変調信号を送信する際、使用する周波数帯域は、20MHz、または、40MHz、または、80MHz、または、160MHzであるものとする。ただし、
図21Bの(1)、(2)、(3)および(4)は、あくまでも例である。
【0306】
図21Cの(1)、(2)および(3)は、例えばAP(または、端末)が、第3の周波数帯を用いて変調信号を送信する際、使用する周波数帯域の例を示している。
【0307】
図21Cの(1)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、80MHz帯域であるものとする。
【0308】
図21Cの(2)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、160MHz帯域であるものとする。
【0309】
図21Cの(3)において、横軸は周波数、縦軸は時間であり、変調信号が含むシンボルである伝送シンボル2101は、320MHz帯域であるものとする。
【0310】
このように、例えばAP(または、端末)が、第3の周波数帯を使用して変調信号を送信する際、使用する周波数帯域は、80MHz、または、160MHz、または、320MHzであるものとする。ただし、
図21Cの(1)、(2)および(3)は、あくまでも例である。
【0311】
次に、
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合について説明を行う。
【0312】
実施の形態2では、「ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在している」、または、「ある時間において、第1周波数帯、第2周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在している」、または、「ある時間において、第1周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在している」、または、「ある時間において、第2周波数帯、第3周波数帯において、同一端末宛のデータシンボルが存在している」について、説明した。このときのRTS、CTSの送信方法の例を説明する。
【0313】
図22Aは、AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例を示している。
図22Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図22Aに示すように、1_11、1_12のRTS、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTS、3_11、3_12、3_13、3_14のRTSは第A1時間に存在している。
【0314】
そして、AP1901は、1_11、1_12のRTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_11、1_12のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_11のRTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_12のRTSは第1周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネルと第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネル、第2チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0315】
また、AP1901は、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_11のRTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_12のRTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_13のRTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_14のRTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_15のRTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_16のRTSは第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_17のRTSは第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_18のRTSは第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第8チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0316】
AP1901は、3_11、3_12、3_13、3_14のRTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_11、3_12、3_13、3_14のRTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_11のRTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、3_12のRTSは第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとし、3_13のRTSは第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_14のRTSは第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第4チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0317】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第1の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスの情報を含むことが可能であるものとする。同様に、第2の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレス情報を含むことが可能であるものとする。第3の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスを含むことが可能であるものとする。
【0318】
図22Aのように、AP1901がRTSを送信する場合、1_11、1_12のRTS、および、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18、および、3_11、3_12、3_13、3_14のRTSそれぞれは、一つの端末(1902_1)のアドレスの情報が含まれていることになる。
【0319】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図22AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第2の周波数帯500_2の第1チャネルおよび第2チャネルおよび第3チャネルおよび第4チャネルおよび第5チャネルおよび第6チャネルおよび第7チャネルおよび第8チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネルおよび第2チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図22Bは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図22Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図22Bに示すように、2_21、2_22、2_23、2_24、2_25、2_26、2_27、2_28のCTS、3_21、3_22のCTSは、第A2時間に存在している。
【0320】
端末1902_1は、2_21、2_22、2_23、2_24、2_25、2_26、2_27、2_28のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_21、2_22、2_23、2_24、2_25、2_26、2_27、2_28のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_21のCTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_22のCTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_23のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_25のCTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_26のCTSが第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_27のCTSは第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_28のCTSが第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0321】
また、端末1902_1は、3_21、3_22のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_21、3_22のCTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_21のCTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、3_22のCTSは第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0322】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図22BのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第2の周波数帯500_2の第1チャネル、第2チャネル、第3チャネル、第4チャネル、第5チャネル、第6チャネル、第7チャネル、第8チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル、第2チャネル」」と決定したことになる。
図22Cは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図22Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図22Cに示すように、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群、および、3_31、3_32のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0323】
AP1901は、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群を第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_31のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_32のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_33のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_34のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_35のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_36のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_37のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_38のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0324】
また、AP1901は、3_31、3_32のシンボル群を第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_31、3_32のシンボル群それぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_31のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、3_32のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0325】
以上のように、例えば、第2の周波数帯と第3の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図22A、
図22B、
図22Cの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0326】
次に、
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第2の例を説明する。
【0327】
AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例は
図22Aとなる。なお、
図22Aについては、すでに説明を行っているので、詳細の説明は省略する。
【0328】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図22AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル」、および、「第2の周波数帯500_2の第1チャネルおよび第2チャネルおよび第3チャネルおよび第4チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図23Aは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図23Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図23Aに示すように、1_21のCTS、2_21、2_22、2_23、2_24のCTS、3_21のCTSは、第A2時間に存在している。
【0329】
端末1902_1は、1_21のCTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_21のCTSは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_21のCTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0330】
端末1902_1は、2_21、2_22、2_23、2_24のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_21、2_22、2_23、2_24のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_21のCTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_22のCTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_23のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0331】
端末1902_1は、3_21のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_21のCTSは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_21のCTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0332】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図23AのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル」、および、「第2の周波数帯500_2の第1チャネル、第2チャネル、第3チャネル、第4チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル」」と決定することになる。
図23Bは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図23Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図23Bに示すように、1_31のシンボル群、2_31、2_32、2_33、2_34のシンボル群、3_31のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0333】
AP1901は、1_31のシンボル群を第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_31のシンボル群は、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_31のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0334】
AP1901は、2_31、2_32、2_33、2_34のシンボル群を第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_31、2_32、2_33、2_34のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_31のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_32のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_33のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_34のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0335】
AP1901は、3_31のシンボル群を第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_31のシンボル群は、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_31のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0336】
以上のように、例えば、第1の周波数帯、および、第2の周波数帯、および、第3の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図22A、
図23A、
図23Bの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0337】
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第3の例を説明する。
【0338】
AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例は
図22Aとなる。なお、
図22Aについては、すでに説明を行っているので、詳細の説明は省略する。
【0339】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図22AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第1の周波数帯500_1の第1チャネルおよび第2チャネル」、および、「第2の周波数帯500_2の第1チャネルおよび第2チャネルおよび第3チャネルおよび第4チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図24Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図24Aに示すように、1_21、1_22のCTS、2_21、2_22、2_23、2_24のCTSは、第A2時間に存在している。
【0340】
端末1902_1は、1_21、1_22のCTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_21、1_22のCTSそれぞれは、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_21のCTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_22のCTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0341】
端末1902_1は、2_21、2_22、2_23、2_24のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_21、2_22、2_23、2_24のCTSそれぞれは、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_21のCTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_22のCTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_23のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0342】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図24AのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル、第2チャネル」、および、「第2の周波数帯500_2の第1チャネル、第2チャネル、第3チャネル、第4チャネル」」と決定することになる。
図24Bは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むデータシンボル群を送信する例を示している。
図24Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図24Bに示すように、1_31、1_32のシンボル群、2_31、2_32、2_33、2_34のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0343】
AP1901は、1_31、1_32のシンボル群を第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_31、1_32のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_31のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_32のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0344】
AP1901は、2_31、2_32、2_33、2_34のシンボル群を第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_31、2_32、2_33、2_34のシンボル群は、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_31のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_32のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_33のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_34のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0345】
以上のように、第1の周波数帯、および、第2の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図22A、
図24A、
図24Bの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0346】
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第4の例を説明する。
【0347】
AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例は
図22Aとなる。なお、
図22Aについては、すでに説明を行っているので、詳細の説明は省略する。
【0348】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図22AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第1の周波数帯500_1の第1チャネルおよび第2チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図25Aは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図25Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図25Aに示すように、1_21、1_22のCTS、3_21のCTSは、第A2時間に存在している。
【0349】
端末1902_1は、1_21、1_22のCTSを第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_21、1_22のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_21のCTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_22のCTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0350】
端末1902_1は、3_21のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_21のCTSは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_21のCTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0351】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図25AのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル軍を送信するところを、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル、第2チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル」」と決定することになる。
図25Bは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図25Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図25Bに示すように、1_31、1_32のシンボル群、3_31のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0352】
AP1901は、1_31、1_32のシンボル群を第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_31、1_32のシンボル群は、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_31のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_32のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0353】
AP1901は、3_31のシンボル群を第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_31のシンボル群は、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_31のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0354】
以上のように、例えば、第1の周波数帯、および、第3の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図22A、
図25A、
図25Bの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0355】
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第5の例を説明する。
【0356】
図26Aは、AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例を示している。
図26Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図26Aに示すように、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTS、3_13、3_14のRTSは第A1時間に存在している。
【0357】
そして、AP1901は、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_11のRTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_12のRTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_13のRTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_14のRTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_15のRTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_16のRTSは第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_17のRTSは第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_18のRTSは第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第8チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0358】
また、AP1901は、3_13、3_14のRTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_13、3_14のRTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_13のRTSは第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_14のRTSは第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第4チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0359】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第2の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレス情報を含むことが可能であるものとする。第3の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスを含むことが可能であるものとする。
【0360】
図26Aのように、AP1901がRTSを送信する場合、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18、および、3_13、3_14のRTSそれぞれは、一つの端末(1902_1)のアドレスの情報が含まれていることになる。
【0361】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図26AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第2の周波数帯500_2の第1チャネルおよび第2チャネルおよび第3チャネルおよび第4チャネルおよび第5チャネルおよび第6チャネルおよび第7チャネルおよび第8チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第3チャネルおよび第4チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図26Bは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図26Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図26Bに示すように、2_21、2_22、2_23、2_24、2_25、2_26、2_27、2_28のCTS、3_23、3_24のCTSは、第A2時間に存在している。
【0362】
端末1902_1は、2_21、2_22、2_23、2_24、2_25、2_26、2_27、2_28のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_21、2_22、2_23、2_24、2_25、2_26、2_27、2_28のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_21のCTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_22のCTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_23のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_25のCTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_26のCTSが第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_27のCTSは第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_28のCTSが第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0363】
また、端末1902_1は、3_23、3_24のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_23、3_24のCTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_23のCTSは第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_24のCTSは第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0364】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図26BのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第2の周波数帯500_2の第1チャネル、第2チャネル、第3チャネル、第4チャネル、第5チャネル、第6チャネル、第7チャネル、第8チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第3チャネル、第4チャネル」」と決定したことになる。
図26Cは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図26Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図26Cに示すように、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群、および、3_33、3_34のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0365】
AP1901は、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群を第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_31のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_32のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_33のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_34のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_35のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_36のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_37のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_38のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0366】
また、AP1901は、3_33、3_34のシンボル群を第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_33、3_34のシンボル群それぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_33のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_34のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0367】
以上のように、例えば、第2の周波数帯と第3の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない。したがって、
図26A、
図26B、
図26Cの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0368】
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第6の例を説明する。
【0369】
図27Aは、AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例を示している。
図27Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図27Aに示すように、1_11、1_12のRTS、2_13、2_14、2_15、2_16のRTSは第A1時間に存在している。
【0370】
そして、AP1901は、1_11、1_12のRTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_11、1_12のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_11のRTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_12のRTSは第1周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネルと第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネル、第2チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0371】
また、AP1901は、2_13、2_14、2_15、2_16のRTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_13、2_14、2_15、2_16のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。
【0372】
2_13のRTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_14のRTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_15のRTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_16のRTSは第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第8チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0373】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第1の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスの情報を含むことが可能であるものとする。同様に、第2の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレス情報を含むことが可能であるものとする。
【0374】
図27Aのように、AP1901がRTSを送信する場合、1_11、1_12のRTS、および、2_13、2_14、2_15、2_16のRTSそれぞれは、一つの端末(1902_1)のアドレスの情報が含まれていることになる。
【0375】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図27AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第1の周波数帯の第1チャネルおよび第2チャネル」、および、「第2の周波数帯500_2の第3チャネルおよび第4チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図27Bは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図27Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図27Bに示すように、1_21、1_22のCTS、2_23、2_24のCTSは、第A2時間に存在している。
【0376】
端末1902_1は、1_21、1_22のCTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_21、1_22のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_21のCTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_22のCTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0377】
端末1902_1は、2_23、2_24のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_23、2_24のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_23のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0378】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図27BのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル、第2チャネル」、および、「第2の周波数帯500_2の第3チャネル、第4チャネル」」と決定したことになる。
図27Cは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図27Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図27Cに示すように、1_31、1_32のシンボル群、および、2_33、2_34のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0379】
AP1901は、1_31、1_32のシンボル群を第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_31、1_32のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_31のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_32のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0380】
AP1901は、2_33、2_34のシンボル群を第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_33、2_34のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_33のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_34のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0381】
以上のように、例えば、第1の周波数帯と第2の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図27A、
図27B、
図27Cの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0382】
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第7の例を説明する。
【0383】
図28Aは、AP1901が端末1902_1に対し、RTSを送信する例を示している。
図28Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図28Aに示すように、1_11、1_12のRTS、3_13、3_14のRTSは第A1時間に存在している。
【0384】
そして、AP1901は、1_11、1_12のRTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_11、1_12のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_11のRTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_12のRTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネルと第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネル、第2チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0385】
また、AP1901は、3_13、3_14のRTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_13、3_14のRTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_13のRTSは第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_14のRTSは第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第4チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0386】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第1の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスの情報を含むことが可能であるものとする。同様に、第3の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレス情報を含むことが可能であるものとする。
【0387】
図28Aのように、AP1901がRTSを送信する場合、1_11、1_12のRTS、および、3_13、3_14のRTSそれぞれは、一つの端末(1902_1)のアドレスの情報が含まれていることになる。
【0388】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図28AのRTSを、受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第1の周波数帯の第1チャネルおよび第2チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第3チャネルおよび第4チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図28Bは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図28Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図28Bに示すように、1_21、1_22のCTS、3_23、3_24のCTSは、第A2時間に存在している。
【0389】
端末1902_1は、1_21、1_22のCTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_21、1_22のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_21のCTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_22のCTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0390】
端末1902_1は、3_23、3_24のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_23、3_24のCTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_23のCTSは第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_24のCTSは第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0391】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図28BのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル、第2チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第3チャネル、第4チャネル」」と決定したことになる。
図28Cは、AP1901が、端末1902_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図28Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図28Cに示すように、1_31、1_32のシンボル群、および、3_33、3_34のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0392】
AP1901は、1_31、1_32のシンボル群を第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、1_31、1_32のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。1_31のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、1_32のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0393】
AP1901は、3_33、3_34のシンボル群を第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、3_33、3_34のシンボル群それぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。3_33のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとし、3_34のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第4チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0394】
以上のように、例えば、第1の周波数帯と第3の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、RTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図28A、
図28B、
図28Cの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0395】
上述の「
図19Aのように、AP1901が端末1902_1と通信を行う場合の第1の例から第7の例」では、AP1901がRTSを送信する際、RTSに含まれる通信相手のアドレスの情報は、一つの通信相手のアドレスの情報で構成されている場合の実施例を説明した。以下では、AP1901がRTSを送信する際、RTSに含まれる通信相手のアドレスの情報は、二つ以上の通信相手のアドレス情報で構成されている場合の実施例を説明する。
【0396】
図19Bのように、AP1901が複数の端末、つまり、端末1902_iと通信を行っている場合を考える。なお、iは1以上N以下の整数とし、Nは2以上の整数とする。なお、以下の説明では、簡単化するため、AP1901が端末1902_1、1902_2と通信を行う場合を例に説明する。
【0397】
図29Aは、AP1901が端末1902_1、1902_2に対し、RTSを送信する例を示している。
図29Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図29Aに示すように、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSは、第A1時間に存在している。
【0398】
そして、AP1901は、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_11のRTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_12のRTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_13のRTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_14のRTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_15のRTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_16のRTSは第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_17のRTSは第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_18のRTSは第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第8チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0399】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第2の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスの情報を含むことが可能であるものとする。
【0400】
図29Aにおいて、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のRTSそれぞれは、1902_1の端末のアドレスの情報、および、1902_2の端末のアドレスの情報が含まれているものとする。
【0401】
端末1902_1は、AP1901が送信した
図29AのRTSを受信することになる。そして、端末1902_1は、RTSの受信に基づき、「第2の周波数帯の第1チャネルおよび第2チャネルおよび第3チャネルおよび第4チャネルおよび第5チャネルおよび第6チャネルおよび第7チャネルおよび第8チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図29Bは、端末1902_1が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図29Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図29Bに示すように、2_21_1、2_22_1、2_23_1、2_24_1、2_25_1、2_26_1、2_27_1、2_28_1のCTSは、第A2_1時間に存在している。
【0402】
端末1902_1は、2_21_1、2_22_1、2_23_1、2_24_1、2_25_1、2_26_1、2_27_1、2_28_1のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_21_1、2_22_1、2_23_1、2_24_1、2_25_1、2_26_1、2_27_1、2_28_1のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_21_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_22_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_23_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_25_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_26_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_27_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_28_1のCTSは第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0403】
端末1902_2は、AP1901が送信した
図29AのRTSを受信することになる。そして、端末1902_2は、RTSの受信に基づき、「第2の周波数帯の第1チャネルおよび第2チャネルおよび第3チャネルおよび第4チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図29Cは、端末1902_2が、AP1901に対し、CTSを送信する例を示している。
図29Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図29Cに示すように、2_21_2、2_22_2、2_23_2、2_24_2のCTSは、第A2_2時間に存在している。
【0404】
端末1902_2は、2_21_2、2_22_2、2_23_2、2_24_2のCTSを、第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_21_2、2_22_2、2_23_2、2_24_2のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_21_2のCTSは第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_22_2のCTSは第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_23_2のCTSは第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_24_2のCTSは第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0405】
AP1901は、端末1902_1が送信した
図29BのCTS、および、端末1902_2が送信した
図29CのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、これらのCTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第2の周波数帯500_2の第1チャネル、第2チャネル、第3チャネル、第4チャネル、第5チャネル、第6チャネル、第7チャネル、第8チャネル」」と決定したことになる。
図29Dは、AP1901が、端末1902_1、1902_2に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図29Dにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図28Cに示すように、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群は、第A3時間に存在している。
【0406】
AP1901は、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群を第2の周波数帯500_2を用いて、送信する。なお、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。2_31のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第1チャネルに存在するものとし、2_32のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第2チャネルに存在するものとし、2_33のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第3チャネルに存在するものとし、2_34のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第4チャネルに存在するものとし、2_35のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第5チャネルに存在するものとし、2_36のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第6チャネルに存在するものとし、2_37のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第7チャネルに存在するものとし、2_38のシンボル群は第2の周波数帯500_2の第8チャネルに存在するものとする。なお、第2の周波数帯500_2において、第1チャネルから第8チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0407】
そして、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群で構成するシンボル群には、端末1902_1宛のデータシンボル、および、端末1902_2宛のデータシンボルが含まれているものとする。例えば、
図6Bに示したように、端末1902_1宛のデータシンボルと端末1902_2宛のデータシンボルを周波数分割し、AP1901は、シンボル群を送信する。なお、端末1902_1宛のデータシンボルと端末1902_2宛のデータシンボルを時間分割してもよいし、2_31、2_32、2_33、2_34、2_35、2_36、2_37、2_38のシンボル群を時間と周波数で構成する2つの領域を用意し、一方の領域が端末1902_1宛のデータシンボルを含むようにし、もう一方の領域で端末1902_2宛のデータシンボルを含むようにすれば同様に実施することが可能である。
【0408】
上述の例の特長としては、「複数(2つ以上)の端末宛のシンボルを同時にAPが送信する場合、第1の周波数帯500_1、第2の周波数帯500_2、第3の周波数帯500_3のいずれの一つの周波数帯を用いて、APは変調信号を送信すること」である。なお、詳細の説明については、実施の形態2でも行っている。
【0409】
なお、端末1902_1宛のデータシンボルと端末1902_2宛のデータシンボルを含むシンボル群を第1の周波数帯500_1を用いて、AP1901が変調信号を送信する場合、AP1901はRTSを第1の周波数帯500_1を用いて送信し、端末1902_1、1902_2は、CTSを第1の周波数帯500_1を用いて送信することになる。つまり、
図29A、
図29B、
図29C、
図29Dにおいて、第2の周波数帯500_2を第1の周波数帯と考えて、同様に実施すればよいことになる。
【0410】
同様に、端末1902_1宛のデータシンボルと端末1902_2宛のデータシンボルを含むシンボル群を第3の周波数帯500_3を用いて、AP1901が変調信号を送信する場合、AP1901はRTSを第3の周波数帯500_3を用いて送信し、端末1902_1、1902_2は、CTSを第3の周波数帯500_3を用いて送信することになる。つまり、
図29A、
図29B、
図29C、
図29Dにおいて、第3の周波数帯500_3を第1の周波数帯と考えて、同様に実施すればよいことになる。
【0411】
以上のように実施することで、実施の形態2で説明した効果を得ることができることになる。なお、
図29の例では、AP1901は端末1902_1、1902_2と通信を行っている場合について説明したが、AP1901は3台以上の端末と通信を行っている場合についても上述の特長を満たすようにすれば同様に実施することが可能である。そして、各端末は、
図29B、
図29Cのように、APに対し、CTSを送信することになる。
【0412】
次に、
図19Bのように、AP1901と端末が通信を行っている状態に対し、
図30のように、端末3001_1がAP1901と通信を開始する場合について説明する。
【0413】
図31Aは、AP1901が端末3001_1に対し、RTSを送信する例を示している。
図31Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図31Aに示すように、B1_11、B_12のRTS、B3_11、B3_12のRTSは第B1時間に存在している。
【0414】
そして、AP1901は、B1_11、B1_12のRTSを第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、B1_11、B1_12のRTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。B1_11のRTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、B1_12のRTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネルと第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネル、第2チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0415】
また、AP1901は、B3_11、B3_12のRTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、B3_11、B3_12のRTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。B3_11のRTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、B3_12のRTSは第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第4チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0416】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第1の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスの情報を含むことが可能であるものとする。同様に、第3の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレス情報を含むことが可能であるものとする。
【0417】
図31Aのように、AP1901がRTSを送信する場合、B1_11、B1_12のRTS、および、B3_11、B3_12のRTSそれぞれは、一つの端末(3001_1)のアドレスの情報が含まれていることになる。
【0418】
なお、
図31Aに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0419】
端末3001_1は、AP1901が送信した
図31AのRTSを、受信することになる。そして、端末3001_1は、RTSの受信に基づき、「第1の周波数帯500_1の第1チャネルおよび第2チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネルおよび第2チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図31Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図31Bに示すように、B1_21、B1_22のCTS、B3_21、B3_22のCTSは、第B2時間に存在している。
【0420】
端末3001_1は、B1_21、B1_22のCTSを、第1の周波数帯500_1を用いて、送信する。なお、B1_21、B1_22のCTSそれぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。B1_21のCTSは第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、B1_22のCTSは第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0421】
端末3001_1は、B3_21、B3_22のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、B3_21、B3_22のCTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。B3_21のCTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、B3_22のCTSは第3の周波数帯500_3の第3チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0422】
なお、
図31Bに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0423】
AP1901は、端末3001_1が送信した
図31BのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第1の周波数帯500_1の第1チャネル、第2チャネル」、および、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル、第2チャネル」」と決定することになる。
図31Cは、AP1901が、端末3001_1に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図31Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図31Cに示すように、B1_31、B1_32のシンボル群、および、B3_31、B3_32のシンボル群は、第B3時間に存在している。
【0424】
AP1901は、B1_31、B1_32のシンボル群を第1の周波数帯500_1を用い、送信する。なお、B1_31、B1_32のシンボル群それぞれは、例えば、20MHz帯域の間隔内に存在する。B1_31のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第1チャネルに存在するものとし、B1_32のシンボル群は第1の周波数帯500_1の第2チャネルに存在するものとする。なお、第1の周波数帯500_1において、第1チャネル、第2チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0425】
なお、
図31Cに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0426】
以上のように、例えば、第1の周波数帯と第3の周波数帯を用いて、APが特定の端末に対し、データシンボルを送信することが可能となるため、特定の端末に対するデータの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。このとき、
図31AのRTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれていることが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図31A、
図31B、
図31Cの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。また、このとき、別の周波数帯である、第2の周波数帯500_2において、上記端末以外の端末と通信を行っているため、この通信システムにおけるデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
【0427】
図31の例では、第2の周波数帯500_2を通信中の状態として説明したが、この例に限ったものではない。例えば、第1の周波数帯500_1を通信中の状態とし、第2の周波数帯500_2と第3の周波数帯500_3を用いて、APが特定の端末に対して、データシンボルを送信するとしてもよい。このとき、第2の周波数帯500_2と第3の周波数帯500_3を用いて、AP1901が送信するRTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれることになる。
【0428】
また、第3の周波数帯500_3を通信中の状態とし、第1の周波数帯500_1と第2の周波数帯500_2を用いて、APが特定の端末に対して、データシンボルを送信するとしてもよい。このとき、第1の周波数帯500_1と第2の周波数帯500_2を用いて、AP1901が送信するRTSには、特定の端末のアドレスのみが含まれることになる。
【0429】
次に、
図19Bのように、AP1901と端末が通信を行っている状態に対し、自32のように、端末3001_1、および、端末3001_2がAPと通信を開始する場合について説明する。ただし、
図32では、2つの端末がAPと通信を開始する場合を示しているが、2つ以上の端末がAPと通信を開始するという場合であってもよい。
【0430】
図33Aは、AP1901が端末3001_1および端末3001_2に対し、RTSを送信する例を示している。
図33Aにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図33Aに示すように、B3_11、B3_12のRTSはB1時間に存在している。
【0431】
そして、AP1901は、B3_11、B3_12のRTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、B3_11、B3_12のRTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。B3_11のRTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、B3_12のRTSは第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよく、第1チャネルから第4チャネル以外のチャネルを用いて、AP1901はRTSを送信してもよい。
【0432】
実施の形態1で記載したように、RTSは、通信相手のアドレスの情報を少なくとも含んでいるものとする。そして、第3の周波数帯を用いて、AP1901が送信するRTSは、一つ以上の通信相手(つまり、一つ以上の端末)のアドレスの情報を含むことが可能であるものとする。
【0433】
図33Aのように、AP1901がRTSを送信する場合、B3_11、B3_12のRTSそれぞれは、複数の端末(3001_1、3001_2)のアドレスの情報が含まれていることになる。
【0434】
なお、
図33Aに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0435】
端末3001_1は、AP1901が送信した
図33AのRTSを、受信することになる。そして、端末3001_1は、RTSの受信に基づき、「第3の周波数帯500_3の第1チャネルおよび第2チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図33Bにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図33Bに示すように、B3_21_1、B3_22_1のCTSは、第B2_1時間に存在している。
【0436】
端末3001_1は、B3_21_1、B3_22_1のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、B3_21_1、B3_22_1のCTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。B3_21_1のCTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、B3_22_1のCTSは第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0437】
なお、
図33Bに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0438】
端末3001_2は、AP1901が送信した
図33AのRTSを、受信することになる。そして、端末3001_2は、RTSの受信に基づき、「第3の周波数帯500_3の第1チャネルおよび第2チャネル」において、「端末が受信準備完了」の状態になったものとする。
図33Cにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図33Cに示すように、B3_21_1、B3_22_1のCTSは、第B2_1時間に存在している。
【0439】
端末3001_2は、B3_21_2、B3_22_2のCTSを、第3の周波数帯500_3を用いて、送信する。なお、B3_21_2、B3_22_2のCTSそれぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。B3_21_2のCTSは第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、B3_22_2のCTSは第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0440】
なお、
図33Cに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0441】
AP1901は、端末3001_1が送信した
図33BのCTS、および、端末3001_2が送信した
図33CのCTSを受信することになる。そして、AP1901は、CTSの受信に基づき、「データシンボルを含むシンボル群を送信するところを、「第3の周波数帯500_3の第1チャネル、第2チャネル」」と決定することになる。
図33Dは、AP1901が、端末3001_1、および、端末3001_2に対し、データシンボルを含むシンボル群を送信する例を示している。
図33Dにおいて、横軸は周波数、縦軸は時間であるものとする。
図33Dに示すように、B3_31、B3_32のシンボル群は、第B3時間に存在している。
【0442】
AP1901は、B3_31、B3_32のシンボル群を第3の周波数帯尾500_3を用い、送信する。B3_31、B3_32のシンボル群それぞれは、例えば、80MHz帯域の間隔内に存在する。B3_31のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第1チャネルに存在するものとし、B3_32のシンボル群は第3の周波数帯500_3の第2チャネルに存在するものとする。なお、第3の周波数帯500_3において、第1チャネルから第4チャネルのみ記載しているが、他にもチャネルが存在していてもよい。
【0443】
なお、
図33Dに示すように、第2の周波数帯500_2では、2_11、2_12、2_13、2_14、2_15、2_16、2_17、2_18のように、AP1901は、例えば、端末1902_1、1902_2と通信中であるものとする。ただし、2_11は第2の周波数帯500_2の第1チャネルであり、2_12は第2の周波数帯500_2の第2チャネルであり、2_13は第2の周波数帯500_2の第3チャネルであり、2_14は第2の周波数帯500_2の第4チャネルであり、2_15は第2の周波数帯500_2の第5チャネルであり、2_16は第2の周波数帯500_2の第6チャネルであり、2_17は第2の周波数帯500_2の第7チャネルであり、2_18は第2の周波数帯500_2の第8チャネルであるものとする。
【0444】
以上のように、例えば、第2の周波数帯500_2を用いて、APが複数の端末と通信を行っており、その最中に、例えば、第3の周波数帯500_3を用いて、つまり、一つの周波数帯を用いて、他の複数の端末とAPが通信を開始することによって、通信システムにおけるデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。このとき、
図33AのRTSには、複数の端末のアドレスを含むことが特長となる。なお、第1の周波数の使用するチャネルの構成方法、第2の周波数の使用するチャネルの構成方法、第3の周波数の使用するチャネルの構成方法は、上述の例に限ったものではない、したがって、
図33A、
図33B、
図33C、
図33Dの例とは異なる構成方法でも同様に実施することは可能である。
【0445】
図31の例では、第2の周波数帯500_2を通信中の状態として説明したが、この例に限ったものではない。例えば、第1の周波数帯500_1を通信中の状態とし、第2の周波数帯500_2を用いて、APが複数の端末に対して、データシンボルを送信するとしてもよい。このとき、第2の周波数帯500_2を用いて、AP1901が送信するRTSには、複数の端末のアドレスが含まれることになる。
【0446】
同様に、第1の周波数帯500_1を通信中の状態とし、第3の周波数帯500_3を用いて、APが複数の端末に対して、データシンボルを送信するとしてもよい。このとき、第3の周波数帯500_3を用いて、AP1901が送信するRTSには、複数の端末のアドレスが含まれることになる。
【0447】
また、第3の周波数帯500_3を通信中の状態とし、第1の周波数帯500_1を用いて、APが複数の端末に対して、データシンボルを送信するとしてもよい。このとき、第1の周波数帯500_1を用いて、AP1901が送信するRTSには、複数の端末のアドレスが含まれることになる。
【0448】
同様に、第3の周波数帯500_3を通信中の状態とし、第2の周波数帯500_2を用いて、APが複数の端末に対して、データシンボルを送信するとしてもよい。このとき、第2の周波数帯500_2を用いて、AP1901が送信するRTSには、複数の端末のアドレスが含まれることになる。
【0449】
(補足3)
本明細書において、例えば、APが、時間周波数領域におけるフレームにおいて、複数端末宛のシンボルを送信する場合、例えば、
図6Bのように、周波数分割を行い、APは、複数端末宛のシンボルを送信してもよいし、例えば、
図34のように、時間分割を行い、APは、複数端末宛のシンボルを送信してもよいし、例えば、
図35のように、時間と周波数で構成する2つ以上の領域を用意し、APは、複数端末宛のシンボルを送信してもよい。なお、
図34において、横軸は時間であり、縦軸は周波数であるものとする。また、
図35において、横軸は周波数であり、縦軸は時間であるものとする。
【0450】
本明細書において、APに関して説明している部分、動作が、基地局、中継器、端末、通信装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話(mobile phone)などの部分、動作であってもよい。そして、本明細書において、端末に関して説明している部分、動作が、AP、基地局、中継器、通信装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話(mobile phone)などの部分、動作であってもよい。
【0451】
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1から実施の形態3に関連する通信方法に関して説明を行う。
【0452】
本実施の形態では、「マルチバンド」による通信、「マルチチャネル」による通信について説明する。このとき、「マルチバンド」による通信、および、「マルチチャネル」による通信を以下のように定義する。
【0453】
「マルチバンド」による通信:
第1の通信装置(例えば、端末)は、通信相手である一つ以上の通信装置(例えば、AP(アクセスポイント)、基地局)が送信した、複数の変調信号を同時に受信することがある。なお、これらの複数の変調信号の中には、複数の周波数帯(例えば、5GHz帯と6GHz帯)の変調信号が存在する。
【0454】
なお、第1の通信装置は、通信相手である一つ以上の通信装置と、複数の周波数帯を用いて同時に通信を行うものであってもよい。例については、実施の形態1から実施の形態3で説明している。
【0455】
「マルチチャネル」による通信:
第1の通信装置(例えば、端末)は、通信相手である一つ以上の通信装置(例えば、AP(アクセスポイント)、基地局)が送信した、複数の変調信号を同時に受信することがある。なお、これらの複数の変調信号の中には、第1の周波数帯の複数のチャネルの(例えば、5GHz帯の第1チャネルと第2チャネル)の変調信号が存在する。
【0456】
なお、第1の通信装置は、通信相手である一つ以上の通信装置と、第1の周波数帯の複数チャネルを用いて同時に通信を行うものであってもよい。例については、実施の形態1から実施の形態3で説明している。
【0457】
なお、本明細書では、「マルチバンド」と「マルチチャネル」をわけて説明するが、「マルチバンド」、「マルチチャネル」を総称して、マルチチャネルと呼んでもよい。
【0458】
本実施の形態では、IEEE 802.11規格に基づいた無線LANの通信システムを例に説明する。
【0459】
まず、無線LANにおけるMAC(Medium Access Control)フレームについて、説明する。
【0460】
MACフレームには、
・マネジメント(管理)フレーム
・コントロール(制御)フレーム
・データフレーム
の3種類が存在する。
【0461】
はじめに、マネジメント(管理)フレームフレームについて説明を行う。マネジメント(管理)フレームの例は、以下のとおりである。
【0462】
Beaconフレーム:
ネットワーク情報を周辺無線機に報知するためのフレーム
Probe requestフレーム:
端末が周辺に存在する無線セルの有無を問い合わせるためのフレーム
Probe responseフレーム:
Probe requestに対する応答フレーム
Association requestフレーム:
端末が基地局に対し、接続関係を要求するためのフレーム
Association responseフレーム:
association requestに対する応答フレーム
Disassociationフレーム:
通信の切断を行うためのフレーム
Authenticationフレーム:
無線装置間で認証を行うためのフレーム
De-authenticationフレーム:
切断(認証中止)するためのフレーム
Actionフレーム:
追加の機能全般用のためのフレーム
【0463】
コントロール(制御)フレームの例は、以下のとおりである。
【0464】
RTS(Request to Send;送信要求)フレーム:
データ送信のリクエストを行うためのフレーム
CTS(Clear to Send;受信準備完了)フレーム:
RTSで指定された無線装置が「送信がclear」であることを送信するためのフレーム
ACK(Acknowledgement;確認応答)フレーム:
データを正常受信したことを確認、応答するためのフレーム
Block ACK requestフレーム:
Block ACKを要求するためのフレーム
Block ACKフレーム:
複数のMACフレームのデータを正常受信したことを確認、応答するためのフレーム
【0465】
そして、データフレームは、ユーザデータを伝送するフレームである。
【0466】
IEEE 802.11のデータフレームの構成例は
図36のとおりである。
図36中の数値は、下に記載されているフィールドのデータ長を示しており、単位はバイトである。
【0467】
データフレームには、例えば以下が含まれている。
・2バイトのフレーム制御(フィールド)
・2バイトのデュレーションID(ID: Identifier)(フィールド)
・6バイトの(受信機の)アドレス1(フィールド)
・6バイトの(送信機の)アドレス2(フィールド)
・6バイトの(フィルタリング)アドレス3(フィールド)
・2バイトのシーケンス制御(フィールド)
・6バイトの(オプション)アドレス4(フィールド)
・フレーム本体
・4バイトのFCS(Frame Check Sequence)(フィールド)
【0468】
表1は、データフレームのアドレスフィールドの使用法である。
【0469】
【0470】
なお、表1において、IBSSはIndependent Basic Service Set、APはアクセスポイント(Access Point)、WDSはWireless Distribution System、DSはディストリブューションシステム(Distribution System)、BSSIDはBasic Service Set ID (ID: identifier)、DAは宛先アドレス(Destination Address)、SAは送信元アドレス(Source Address)、RAは受信機アドレス(Receiver Address)、TAは送信機アドレス(Transmitter Address)である。
【0471】
次に、BSSIDとSSID(Service Set ID)について説明する。
【0472】
BSSID:
インフラストラクチャネットワークでは、BSSIDは、アクセスポイントの無線インターフェースのMACアドレスである。アドホックネットワークでは、BSSIDをランダムに生成し、Universal/Localビットを1にする。
【0473】
SSID:
通常の48ビットの識別子よりも、大きな識別子(0から32バイト)
【0474】
次に、マネジメント(管理)フレームの構成例について説明する。
【0475】
IEEE 802.11のビーコンフレームの構成例は
図37のとおりである。
図37中の数値は、下に記載されているフィールドのデータ長を示しており、単位はバイトである。
【0476】
ビーコンフレームには、例えば以下が含まれている。
・2バイトのフレーム制御(フィールド)
・2バイトのデュレーション(フィールド)
・6バイトのDA(宛先アドレス)(フィールド)
・6バイトのSA(送信元アドレス)(フィールド)
・6バイトのBSSID(フィールド)
・2バイトのシーケンス制御(フィールド)
【0477】
以上がMACヘッダーとなる。また、以下も含まれている。
・可変長のフレーム本体(フィールド)
・4バイトのFCS(Frame Check Sequence)(フィールド)
・8バイトのタイムスタンプ(フィールド)
・2バイトのビーコン間隔(フィールド)
・2バイトのケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)
・可変長のSSID(フィールド)
・7バイトのFH(Frequency Hopping)パラメータセット(フィールド)
・2バイトのDS(Direct Sequence)パラメータセット(フィールド)
・8バイトのCF(Contention Free)パラメータセット(フィールド)
・4バイトのIBSSパラメータセット(フィールド)
・可変長のTIM(Traffic Indication Map)(フィールド)
・可変長の国(フィールド)
・3バイトの電力制限(フィールド)
・6バイトのチャネル切り替え(フィールド)
・8バイトのクワィエット(フィールド)
・4バイトのTPC(Transmit Power Control)レポート(フィールド)
・可変長のERP(Effective Radiated Power)(フィールド)
・可変長の拡張サポートレート(フィールド)
・可変長のRSN(Robust Security Network)(フィールド)
【0478】
なお、一般的には、APが送信するビーコンフレームにおいて、「BSSID」はAPのBSSIDであり、「SSID」はAPのSSIDである。また、「DA」はオール1で構成され(ブロードキャストのため)、「SA」と「BSSID」はAPのMACアドレスとなる。
【0479】
IEEE 802.11のProbe requestフレームの構成例は
図38のとおりである。
図38中の数値は、下に記載されているフィールドのデータ長を示しており、単位はバイトである。
【0480】
Probe requestフレームには、例えば以下が含まれている。
・2バイトのフレーム制御(フィールド)
・2バイトのデュレーション(フィールド)
・6バイトのDA(宛先アドレス)(フィールド)
・6バイトのSA(送信元アドレス)(フィールド)
・6バイトのBSSID(フィールド)
・2バイトのシーケンス制御(フィールド)
【0481】
以上がMACヘッダーとなる。また、以下も含まれている。
・可変長のSSID(フィールド)
・可変長のサポートレート(フィールド)
【0482】
以上がフレーム本体であり、また、以下も含まれている。
・4バイトのFCS(フィールド)
【0483】
なお、一般的には、端末が送信するProbe requestフレームにおいて、「DA」はAPのMACアドレスであり、「SA」と「BSSID」は端末のMACアドレスとなる。一般的には「SSID」はAPのSSIDである。
【0484】
IEEE 802.11のProbe responseフレームの構成例は
図39のとおりである。
図39中の数値は、下に記載されているフィールドのデータ長を示しており、単位はバイトである。
【0485】
Probe responseフレームには、例えば以下が含まれている。
・2バイトのフレーム制御(フィールド)
・2バイトのデュレーション(フィールド)
・6バイトのDA(宛先アドレス)(フィールド)
・6バイトのSA(送信元アドレス)(フィールド)
・6バイトのBSSID(フィールド)
・2バイトのシーケンス制御(フィールド)
【0486】
以上がMACヘッダーとなる。また、以下も含まれている。
・可変長の本体(フィールド)
・4バイトのFCS(Frame Check Sequence)(フィールド)
・8バイトのタイムスタンプ(フィールド)
・2バイトのビーコン間隔(フィールド)
・2バイトのケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)
・可変長のSSID(フィールド)
・7バイトのFH(Frequency Hopping)パラメータセット(フィールド)
・2バイトのDS(Direct Sequence)パラメータセット(フィールド)
・8バイトのCF(Contention Free)パラメータセット(フィールド)
・4バイトのIBSSパラメータセット(フィールド)
・可変長の国(フィールド)
・4バイトのFHホッピングパラメータ(フィールド)
・FHパターンテーブル(フィールド)
・3バイトの電力制限(フィールド)
・6バイトの可変長チャネル切り替え(フィールド)
・8バイトのクワィエット(フィールド)
・4バイトのTPC(Transmit Power Control)レポート(フィールド)
・可変長のERP(Effective Radiated Power)(フィールド)
・可変長の拡張サポートレート(フィールド)
・可変長のRSN(Robust Security Network)(フィールド)
【0487】
なお、一般的には、APが送信するProbe responseフレームにおいて、「DA」は端末のMACアドレスであり、「SA」と「BSSID」はAPのMACアドレスとなる。一般的には「SSID」はAPのSSIDである。
【0488】
IEEE 802.11のAssociation requestフレームの構成例は
図40のとおりである。
図40中の数値は、下に記載されているフィールドのデータ長を示しており、単位はバイトである。
【0489】
Association requestフレームには、例えば以下が含まれている。
・2バイトのフレーム制御(フィールド)
・2バイトのデュレーション(フィールド)
・6バイトのDA(宛先アドレス)(フィールド)
・6バイトのSA(送信元アドレス)(フィールド)
・6バイトのBSSID(フィールド)
・2バイトのシーケンス制御(フィールド)
【0490】
以上がMACヘッダーとなる。また、以下も含まれている。
・2バイトのケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)
・2バイトのリッスン間隔(フィールド)
・可変長のSSID(フィールド)
・可変長のサポートレート(フィールド)
【0491】
以上がフレーム本体であり、また、以下も含まれている。
・4バイトのFCS(フィールド)
【0492】
なお、一般的には、端末が送信するAssociation requestフレームにおいて、「DA」はAPのMACアドレスであり、「SA」と「BSSID」は端末のMACアドレスとなる。一般的には「SSID」はAPのSSIDである。
【0493】
IEEE 802.11のAssociation responseフレームの構成例は
図41のとおりである。
図41中の数値は、下に記載されているフィールドのデータ長を示しており、単位はバイトである。
【0494】
Association responseフレームには、例えば以下が含まれている。
・2バイトのフレーム制御(フィールド)
・2バイトのデュレーション(フィールド)
・6バイトのDA(宛先アドレス)(フィールド)
・6バイトのSA(送信元アドレス)(フィールド)
・6バイトのBSSID(フィールド)
・2バイトのシーケンス制御(フィールド)
【0495】
以上がMACヘッダーとなる。また、以下も含まれている。
・2バイトのケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)
・2バイトの状態コード(フィールド)
・2バイトのアソシエーション識別子(フィールド)
・可変長のサポートレート(フィールド)
【0496】
以上がフレーム本体であり、また、以下も含まれている。
・4バイトのFCS(フィールド)
【0497】
なお、一般的には、APが送信するAssociation responseフレームにおいて、「DA」は端末のMACアドレスであり、「SA」と「BSSID」はAPのMACアドレスとなる。
【0498】
次に、ビーコンフレームの送信例について説明する。この説明にあたり、
図42のようなシステムの状態を考える。
【0499】
図42において、4201_1のAP#1は、2.4GHz帯の変調信号、5GHz帯の変調信号、および、6GHz帯の変調信号を送信することが可能であるものとする。そして、4201_2のAP#2は、2.4GHzの変調信号を送信することが可能であるものとする。また、4201_3のAP#3は、2.4GHz帯の変調信号、および、5GHz帯の変調信号を送信することが可能であるものとする。
【0500】
2つ以上の周波数帯の変調信号を送信することができるAP、例えば、4201_1のAP#1が、いずれの周波数帯の変調信号を送信しても、使用するMACアドレスは、第1MACアドレスを使用するものとする。また、4201_3のAP#3がいずれの周波数帯の変調信号を送信しても、使用するMACアドレスは、第3MACアドレスを使用するものとする。当然であるが、第1MACアドレスと第2MACアドレスは異なり、第1MACアドレスと第3MACアドレスは異なり、第2MACアドレスと第3MACアドレスは異なるものとする。
【0501】
4201_1のAP#1は、2.4GHz帯用に第1_1のSSIDを用いるものとし、5GHz帯用に第1_2のSSIDを用いるものとし、6GHz帯用に第1_3のSSIDを用いるものとする。当然であるが、第1_1のSSIDと第1_2のSSIDは異なるものとし、第1_1のSSIDと第1_3のSSIDは異なるものとし、第1_2のSSIDと第1_3のSSIDは異なるものとする。
【0502】
4201_2のAP#2は、2.4GHz帯用に第2_1のSSIDを用いるものとする。
【0503】
4201_3のAP#3は、2.4GHz帯用に第3_1のSSIDを用いるものとし、5GHz帯用に第3_2のSSIDを用いるものとする。当然であるが、第3_1のSSIDと第3_2のSSIDは異なるものであるものとする。
【0504】
4201_1のAP#1は、2.4GHz帯のビーコンフレームを送信する。この2.4GHz帯のビーコンフレームのSA(フィールド)およびBSSID(フィールド)は第1MACアドレスとなる。そして、この2.4GHz帯のビーコンフレームのSSID(フィールド)は第1_1のSSIDとなる。
【0505】
そして、4201_1のAP#1は、5GHz帯のビーコンフレームを送信する。この5GHz帯のビーコンフレームのSA(フィールド)およびBSSID(フィールド)は第1MACアドレスとなる。そして、この5GHz帯のビーコンフレームのSSID(フィールド)は第1_2のSSIDとなる。
【0506】
4201_1のAP#1は、6GHz帯のビーコンフレームを送信する。この6GHz帯のビーコンフレームのSA(フィールド)およびBSSID(フィールド)は第1MACアドレスとなる。そして、この6GHz帯のビーコンフレームのSSID(フィールド)は第1_3のSSIDとなる。
【0507】
4201_2のAP#2は、2.4GHz帯のビーコンフレームを送信する。この2.4GHz帯のビーコンフレームのSA(フィールド)およびBSSID(フィールド)は第2MACアドレスとなる。そして、この2.4GHz帯のビーコンフレームのSSID(フィールド)は第2_1のSSIDとなる。
【0508】
4201_3のAP#3は、2.4GHz帯のビーコンフレームを送信する。この2.4GHz帯のビーコンフレームのSA(フィールド)およびBSSID(フィールド)は第3MACアドレスとなる。そして、この2.4GHz帯のビーコンフレームのSSID(フィールド)は、第3_1のSSIDとなる。
【0509】
そして、4201_3のAP#3は、5GHz帯のビーコンフレームを送信する。この5GHz帯のビーコンフレームのSA(フィールド)およびBSSID(フィールド)は第3MACアドレスとなる。そして、この5GHz帯のビーコンフレームのSSID(フィールド)は第3_2のSSIDとなる。
【0510】
そして、例えば、4201_1のAP#1は、2.4GHz帯の変調信号と5GHz帯の変調信号によるマルチバンドの送信、または、受信が可能であるものとし、2.4GHz帯の変調信号と6GHz帯の変調信号によるマルチバンドの送信、または、受信が可能であるものとし、また、5GHz帯の変調信号と6GHz帯の変調信号によるマルチバンドの送信、または、受信が可能であるものとする。
【0511】
4202_1の端末#1、4202_2の端末#2、4202_3の端末#3は、4201_1のAP#1が送信する「2.4GHz帯のビーコンフレーム、5GHz帯のビーコンフレーム、6GHz帯のビーコンフレーム」、4201_2のAP#2が送信する「2.4GHz帯のビーコンフレーム」、4201_3のAP#3が送信する「2.4GHz帯のビーコンフレーム、5GHz帯のビーコンフレーム」のいずれか一つ以上のビーコンフレームを受信するものとする。
【0512】
そして、例えば、4202_1の端末#1は、4201_1のAP#1が送信する「2.4GHz帯のビーコンフレーム、5GHz帯のビーコンフレーム、6GHz帯のビーコンフレーム」を受信したものとする。このときの4202_1の端末#1の動作例を
図43を用いて説明する。
【0513】
図43は、4202_1の端末#1を含む端末の構成の一例を示している。なお、
図43において、
図1と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、詳細の説明は省略する。
【0514】
図43において、送受信装置102_1は、第1の周波数帯、ここでは、2.4GHz帯の変調信号の送信のための処理、および、受信のための処理を行う装置である。そして、送受信装置102_2は、第2の周波数帯、ここでは、5GHz帯の変調信号の送信のための処理、および、受信のための処理を行う装置である。送受信装置102_3は、第3の周波数帯、ここでは6GHz帯の変調信号の送信のための処理、および、受信のための処理を行う装置である。
【0515】
送受信装置102_1は、2.4GHz帯の変調信号の受信のための処理を行う。したがって、
図42の場合、4201_1のAP#1が送信したビーコンフレーム、および、2401_2のAP#2が送信したビーコンフレーム、4201_3のAP#3が送信したビーコンフレームを受信し、各ビーコンフレームからデータを得ることになる。
【0516】
同様に、送受信装置102_2は、5GHz帯の変調信号の受信のための処理を行う。したがって、
図42の場合、4201_1のAP#1が送信したビーコンフレーム、および、4201_3のAP#3が送信したビーコンフレームを受信し、各ビーコンフレームからデータを得ることになる。
【0517】
送受信装置102_3は、6GHz帯の変調信号の受信のための処理を行う。したがって、
図42の場合、4201_1のAP#1が送信したビーコンフレームを受信し、このビーコンフレームからデータを得ることになる。
【0518】
受信データ処理部108は、第1のデータ群106_1、第2のデータ群106_2、第3のデータ群106_3を入力とし、これにより、各周波数帯のビーコンフレームのデータを得ることになる。なお、受信データ処理部108は、他のデータも得ることになる。
【0519】
制御部111は、受信データ群100を入力とし、各ビーコンフレームのデータを得る。そして、制御部111は、得たビーコンフレームのデータを、ビーコンフレーム情報信号4301として出力する。
【0520】
受信データ処理部108は、第1のデータ群106_1、第2のデータ群106_2、第3のデータ群106_3を入力とし、これにより、各周波数帯のビーコンフレームのデータを得ることになる。なお、受信データ処理部108は、他のデータも得ることになる。
【0521】
制御部111は、受信データ群100を入力とし、各ビーコンフレームのデータを得る。そして、制御部111は、得たビーコンフレームのデータを、ビーコンフレーム情報信号4301として出力する。
【0522】
設定部4303は、設定信号4302を入力とする。設定信号4302は、
図43の端末(ここでは、4202_1の端末#1)が接続するAPのSSIDの情報を含んでいるものとする。例えば、設定信号4302は、第1_1のSSID、第1_2のSSID、第1_3のSSIDの情報を含んでおり、設定部4303は、第1_1のSSID、第1_2のSSID、第1_3のSSIDの情報に基づき、以下の処理を行う。
【0523】
設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」、「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」、「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」を得る、つまり、設定部4303は、「第1_1のSSIDに対応するAPのMACアドレス」、「第1_2のSSIDに対応するAPのMACアドレス」、「第1_3のSSIDに対応するAPのMACアドレス」を得る。
【0524】
そして、設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が同じ場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信が可能」であると判定する。なお、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAP」は一つの装置であると判定してもよい。また、設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が異なる場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0525】
また、設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が同じ場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信が可能」であると判定する。なお、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAP」は一つの装置であると判定してもよい。また、設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が異なる場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0526】
設定部4303は、「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が同じ場合、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信が可能」であると判定する。なお、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAP」は一つの装置であると判定してもよい。また、設定部4303は、「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が異なる場合、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0527】
そして、設定部4303は、これらのマルチバンド通信の可否に関する情報の信号4304を制御部111へ出力する。制御部111は、マルチバンド通信の可否に関する情報の信号4304に基づき、「送受信装置102_1、102_2、102_3が、マルチバンド通信のための送信処理、または、受信処理」を行うか、の情報を含む制御信号112を出力する。送受信装置102_1、102_2、102_3は、制御信号112に基づき、マルチバンド通信のための送信、または、マルチバンドのための受信の動作を行うかの判断を行うことになる。
【0528】
また、
図43の構成をもつ端末は、例えば、
図44のアソシエーション要求(Association request)フレームを送信するものとする。なお、
図44のアソシエーション要求フレームは、
図40に示した、「フレーム制御(フィールド)」、「デュレーション(フィールド)」、「DA(宛先アドレス)(フィールド)」、「SA(送信元アドレス)(フィールド)」、「BSSID(フィールド)」、「シーケンス制御(フィールド)」、「ケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)」、「リッスン間隔(フィールド)」、「SSID(フィールド)」、「サポートレート(フィールド)」、「FCS(フィールド)」に加え、「マルチバンド送信ケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)」、および、「マルチバンド受信ケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)」を含むものとする。
【0529】
例えば、
図43の構成を持つ端末が、「マルチバンドの変調信号の送信が可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図44の「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」である。
【0530】
そして、例えば、
図43の構成を持つ端末が、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、端末が受信可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図44の「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」である。
【0531】
このとき、マルチバンド通信が可能な
図43の構成をもつ4202_1の端末#1は、4201_1のAP#1は、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレーム(2.4GHz帯の変調信号)、および、5GHz帯のアソシエーション要求フレーム(5GHz帯の変調信号)、6GHz帯のアソシエーションフレーム(6GHz帯の変調信号)を送信する。
【0532】
例えば、4202_1の端末#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0533】
また、4202_1の端末#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、5GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0534】
4202_1の端末#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、6GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0535】
一方で、端末が対応していないマルチバンド送信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0536】
端末が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」ができない場合、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が不可能である」という情報となる。
【0537】
端末が、5GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」ができない場合、5GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が不可能である」という情報となる。
【0538】
端末が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)のよる「マルチバンド送信」ができない場合、6GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が不可能である」という情報となる。
【0539】
そして、4201_1の端末#1は、
図44の「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」に対して、以下の設定を行うことになる。
【0540】
例えば、4202_1の端末#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0541】
また、4202_1の端末#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、5GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0542】
4202_1の端末#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、6GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0543】
一方で、端末が対応していないマルチバンド受信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0544】
端末が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0545】
端末が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、5GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0546】
端末が、6GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、6GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0547】
端末が送信するアソシエーション要求フレームの
図44とは異なる構成を
図45に示す。
図45が
図44と異なる点は、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報」「マルチバンド受信ケーパビリティ情報」に代わり「マルチバンドケーパビリティ情報」が存在している点である。
【0548】
例えば、
図43の構成を持つ端末が、「マルチバンドの変調信号による通信が可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図45の「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」である。
【0549】
例えば、4202_1の端末#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームの
図45の「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0550】
また、4202_1の端末#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、5GHz帯のアソシエーション要求フレームの
図45の「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0551】
4202_1の端末#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、6GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0552】
一方で、端末が対応していないマルチバンド送信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0553】
端末が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」ができない場合、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0554】
端末が、5GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」ができない場合、5GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0555】
端末が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)のよる「マルチバンド通信」ができない場合、6GHz帯のアソシエーション要求フレームの「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0556】
なお、
図44の「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」を
図40におけるケーパビリティ情報フィールドに配置しても実施することは可能である。また、
図45の「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」を
図40におけるケーパビリティ情報フィールドに配置しても実施することは可能である。
【0557】
また、
図44において、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」と呼んでいるが、この呼び方に限ったものではない。また、
図45において、「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」と呼んでいるが、この呼び方に限ったものではない。
【0558】
そして、
図44に記載した情報以外の情報が、アソシエーション要求フレームに含まれていてもよい。同様に、
図45に記載した情報以外の情報が、アソシエーション要求フレームに含まれていてもよい。
【0559】
図42の4201_1のAP#1は、4202_1の端末#1が送信した「2.4GHz帯のアソシエーション要求フレーム(2.4GHz帯の変調信号)、および、5GHz帯のアソシエーション要求フレーム(5GHz帯の変調信号)、6GHz帯のアソシエーション要求フレーム(6GHz帯の変調信号)」を受信することになる。そして、4201_1のAP#1はこれらのアソシエーション要求フレームで得たデータに基づいて、送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方式、マルチバンドの構成方法などを決定して、データフレームを作成し、データフレームの変調信号を4202_1の端末#1に対し、送信することになる。
【0560】
図42の4201_1のAP#1の構成は
図1のとおりである。
【0561】
図1の送受信装置102_1は、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームを復調し、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームのデータを得る。
【0562】
そして、
図1の送受信装置102_2は、5GHz帯のアソシエーション要求フレームを復調し、5GHz帯のアソシエーション要求フレームのデータを得る。
【0563】
図1の送受信装置102_3は、6GHz帯のアソシエーション要求フレームを復調し、6GHz帯のアソシエーション要求フレームのデータを得る。
【0564】
図1の制御部111は、2.4GHz帯のアソシエーション要求フレームのデータ、5GHz帯のアソシエーション要求フレームのデータ、6GHz帯のアソシエーション要求フレームのデータを、受信データ処理部を介して得ることになる。そして、制御部111は、これらのデータに基づいて、2.4GHz帯のアソシエーション応答(Association response)フレームのデータ、5GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータ、6GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータを生成し、制御信号112として出力する。
【0565】
そして、
図42の4201_1のAP#1における送受信装置102_1は、制御信号112を入力とし、制御信号112に含まれる2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータから2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号を生成し、出力し、アンテナ103_1から、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号が電波として出力される。
【0566】
図42の4201_1のAP#1における送受信装置102_2は、制御信号112を入力とし、制御信号112に含まれる5GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータから5GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号を生成し、出力し、アンテナ103_2から、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号が電波として出力される。
【0567】
図42の4201_1のAP#1における送受信装置102_3は、制御信号112を入力とし、制御信号112に含まれる6GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータから6GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号を生成し、出力し、アンテナ103_3から、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号が電波として出力される。
【0568】
なお、4201_1のAP#1は、アソシエーション応答フレームを送信しない周波数帯が存在してもよい。
【0569】
図46はAPが送信するアソシエーション応答フレームの構成例である。
図46のアソシエーション応答フレームは、
図41に示した、「フレーム制御(フィールド)」、「デュレーション(フィールド)」、「DA(宛先アドレス)(フィールド)」、「SA(送信元アドレス)(フィールド)」、「BSSID(フィールド)」、「シーケンス制御(フィールド)」、「ケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)」、「状態コード(フィールド)」、「アソシエーション識別子(フィールド)」、「サポートレート(フィールド)」、「FCS(フィールド)」に加え、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、および、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」を含むものとする。
【0570】
例えば、
図1の構成を持つAPが、「マルチバンドの変調信号の送信に対応しているか、または、対応していないか」の情報を含むのが
図46の「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」である。
【0571】
そして、例えば、
図1の構成を持つAPが、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、APが受信可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図46の「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」である。
【0572】
例えば、
図42の4201_1のAP#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0573】
また、
図42の4201_1のAP#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0574】
図42の4201_1のAP#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0575】
一方で、APが対応していないマルチバンド送信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0576】
APが、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」ができない場合、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信に対応していない」という情報となる。
【0577】
APが、5GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」ができない場合、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信に対応していない」という情報となる。
【0578】
APが、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)のよる「マルチバンド送信」ができない場合、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信に対応していない」という情報となる。
【0579】
そして、
図42の4201_1のAP#1は、
図46の「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」に対して、以下の設定を行うことになる。
【0580】
例えば、
図42の4201_1のAP#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0581】
また、
図42の4201_1のAP#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0582】
図42の4201_1のAP#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0583】
一方で、APが対応していないマルチバンド受信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0584】
APが、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0585】
APが、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0586】
APが、6GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0587】
APが送信するアソシエーション応答フレームの
図46とは異なる構成を
図47に示す。
図47が
図46と異なる点は、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」に代わり「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」が存在している点である。
【0588】
例えば、
図1の構成を持つAPが、「マルチバンドの変調信号による通信が可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」である。
【0589】
例えば、
図42の4201_1のAP#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0590】
また、
図42の4201_1のAP#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0591】
図42の4201_1のAP#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0592】
一方で、APが対応していないマルチバンド送信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0593】
APが、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」ができない場合、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0594】
APが、5GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」ができない場合、5GHz帯のアソシエーション応答フレームの
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0595】
APが、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)のよる「マルチバンド通信」ができない場合、6GHz帯のアソシエーション応答フレームの
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0596】
なお、
図46の「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」を
図41におけるケーパビリティ情報フィールドに配置しても実施することは可能である。また、
図47の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」を
図41におけるケーパビリティ情報フィールドに配置しても実施することは可能である。
【0597】
また、
図46において、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」と呼んでいるが、この呼び方に限ったものではない。また、
図47において、「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」と呼んでいるが、この呼び方に限ったものではない。
【0598】
そして、
図46に記載した情報以外の情報が、アソシエーション応答フレームに含まれていてもよい。同様に、
図47に記載した情報以外の情報が、アソシエーション応答フレームに含まれていてもよい。
【0599】
図42の4202_1の端末#1は、4201_1のAP#1が送信した「2.4GHz帯のアソシエーション応答フレーム(2.4GHz帯の変調信号)、および、5GHz帯のアソシエーション応答フレーム(5GHz帯の変調信号)、6GHz帯のアソシエーション応答フレーム(6GHz帯の変調信号)」を受信することになる。
【0600】
図43の構成を持つ4202_1の端末#1において、送受信装置102_1は、アンテナ105_1で受信した2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号を入力とし、復調し、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータを得る。
【0601】
送受信装置102_2は、アンテナ105_2で受信した5GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号を入力とし、復調し、5GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータを得る。
【0602】
送受信装置102_3は、アンテナ105_3で受信した6GHz帯のアソシエーション応答フレームの変調信号を入力とし、復調し、6GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータを得る。
【0603】
そして、例えば、制御部111は、受信データ処理部108を介し、2.4GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータ、5GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータ、6GHz帯のアソシエーション応答フレームのデータを得て、これらのデータに基づいて、そして、4201_1のAP#1はこれらのアソシエーション要求フレームで得たデータに基づいて、送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方式、マルチバンドの構成方法などを決定しすることになる。そして、これらの決定情報に基づいて、送受信装置102_1、送受信装置102_2、送受信装置102_3は、データフレームの変調信号を生成することになる。
【0604】
以上のように、アソシエーション要求フレーム、アソシエーション応答フレームを生成することで、AP、および、端末が、マルチバンドの変調信号の送信、および、受信を行うことができ、これにより、APと端末で構成されたシステムにおいて、データの伝送速度が向上する、データの受信品質が向上するという効果を得ることができる。
【0605】
次に、APが送信するビーコンフレームの
図37とは異なる構成を
図48に示す。
図48のビーコンフレームは、
図37で示した「フレーム制御(フィールド)」、「デュレーション(フィールド)」、「DA(宛先アドレス)(フィールド)」、「SA(送信元アドレス)(フィールド)」、「BSSID(フィールド)」、「シーケンス制御(フィールド)」、「フレーム本体(フィールド)」、「FCS(Frame Check Sequence)(フィールド)」、「タイムスタンプ(フィールド)」、「ビーコン間隔(フィールド)」、「ケーパビリティ(Capability)情報(フィールド)」、「SSID(フィールド)」、「FH(Frequency Hopping)パラメータセット(フィールド)」、「DS(Direct Sequence)パラメータセット(フィールド)」、「CF(Contention Free)パラメータセット(フィールド)」、「IBSSパラメータセット(フィールド)」、「TIM(Traffic Indication Map)(フィールド)」、「国(フィールド)」、「電力制限(フィールド)」、「チャネル切り替え(フィールド)」、「クワィエット(フィールド)」、「TPC(Transmit Power Control)レポート(フィールド)」、「ERP(Effective Radiated Power)(フィールド)」、「拡張サポートレート(フィールド)」、「RSN(Robust Security Network)(フィールド)」に加え、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」を含むものとする。
【0606】
例えば、
図1の構成を持つAPが、「マルチバンドの変調信号の送信に対応しているか、または、対応していないか」の情報を含むのが
図48の「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」である。
【0607】
そして、例えば、
図1の構成を持つAPが、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、APが受信可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図48の「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」である。
【0608】
例えば、
図42の4201_1のAP#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、2.4GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0609】
また、
図42の4201_1のAP#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、5GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0610】
図42の4201_1のAP#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド送信」が可能な場合、6GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信が可能である」という情報となる。
【0611】
一方で、APが対応していないマルチバンド送信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0612】
APが、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」ができない場合、2.4GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信に対応していない」という情報となる。
【0613】
APが、5GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド送信」ができない場合、5GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信に対応していない」という情報となる。
【0614】
APが、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)のよる「マルチバンド送信」ができない場合、6GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の送信に対応していない」という情報となる。
【0615】
そして、
図42の4201_1のAP#1は、
図48の「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」に対して、以下の設定を行うことになる。
【0616】
例えば、
図42の4201_1のAP#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、2.4GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0617】
また、
図42の4201_1のAP#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、5GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0618】
図42の4201_1のAP#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調が可能な場合、6GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信可能、つまり、復調可能である」という情報となる。
【0619】
一方で、APが対応していないマルチバンド受信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0620】
APが、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、2.4GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0621】
APが、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、5GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0622】
APが、6GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド受信」、つまり、通信相手が送信したマルチバンドの変調信号の復調ができない場合、6GHz帯のビーコンフレームの「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、「通信相手がマルチバンドの変調信号を送信した場合、受信不可能、つまり、復調不可能である」という情報となる。
【0623】
APが送信するビーコンフレームの
図48とは異なる構成を
図49に示す。
図49が
図48と異なる点は、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」に代わり「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」が存在している点である。
【0624】
例えば、
図1の構成を持つAPが、「マルチバンドの変調信号による通信が可能であるか、または、不可能であるか」の情報を含むのが
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」である。
【0625】
例えば、
図42の4201_1のAP#1が、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、2.4GHz帯のビーコンフレームの
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0626】
また、
図42の4201_1のAP#1が、5GHz帯と他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、5GHz帯のビーコンフレームの
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0627】
図42の4201_1のAP#1が、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)による「マルチバンド通信」が可能な場合、6GHz帯のビーコンフレームの
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が可能である」という情報となる。
【0628】
一方で、APが対応していないマルチバンド送信がある場合、以下のような処理を行うことになる。
【0629】
APが、2.4GHz帯と他の周波数帯(ここでは、5GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」ができない場合、2.4GHz帯のビーコンフレームの
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0630】
APが、5GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、6GHz帯)による「マルチバンド通信」ができない場合、5GHz帯のビーコンフレームの
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0631】
APが、6GHz帯の他の周波数帯(ここでは、2.4GHz帯、または、5GHz帯)のよる「マルチバンド通信」ができない場合、6GHz帯のビーコンフレームの
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、「マルチバンドの変調信号の通信が不可能である」という情報となる。
【0632】
なお、
図48の「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」を
図37におけるケーパビリティ情報フィールドに配置しても実施することは可能である。また、
図49の「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」を
図37におけるケーパビリティ情報フィールドに配置しても実施することは可能である。
【0633】
また、
図48において、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」と呼んでいるが、この呼び方に限ったものではない。また、
図49において、「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」と呼んでいるが、この呼び方に限ったものではない。
【0634】
そして、
図48に記載した情報以外の情報が、ビーコンフレームに含まれていてもよい。同様に、
図49に記載した情報以外の情報が、ビーコンフレームに含まれていてもよい。
【0635】
図42の4202_1の端末#1は、4201_1のAP#1が送信した「2.4GHz帯のビーコンフレーム(2.4GHz帯の変調信号)、および、5GHz帯のビーコンフレーム(5GHz帯の変調信号)、6GHz帯のビーコンフレーム(6GHz帯の変調信号)」を受信することになる。
【0636】
そして、前にも説明したように、
図43の制御部111は、受信データ群100を入力とし、各ビーコンフレームのデータを得る。そして、制御部111は、得たビーコンフレームのデータを、ビーコンフレーム情報信号4301として出力する。
【0637】
なお、2.4GHz帯のビーコンフレーム(2.4GHz帯の変調信号)に含まれるマルチバンド関連の情報(「マルチバンド送信対応情報」、「マルチバンド受信対応情報」、「マルチバンド通信対応情報」)を第1マルチバンド関連情報、5GHz帯のビーコンフレーム(5GHz帯の変調信号)に含まれるマルチバンド関連の情報を第2マルチバンド関連情報、6GHz帯のビーコンフレーム(6GHz帯の変調信号)に含まれるマルチバンド関連の情報を第3マルチバンド関連情報と呼ぶ。
【0638】
受信データ処理部108は、第1のデータ群106_1、第2のデータ群106_2、第3のデータ群106_3を入力とし、これにより、各周波数帯のビーコンフレームのデータを得ることになる。なお、受信データ処理部108は、他のデータも得ることになる。
【0639】
制御部111は、受信データ群100を入力とし、各ビーコンフレームのデータを得る。そして、制御部111は、得たビーコンフレームのデータを、ビーコンフレーム情報信号4301として出力する。
【0640】
設定部4303は、設定信号4302を入力とする。設定信号4302は、
図43の端末(ここでは、4202_1の端末#1)が接続するAPのSSIDの情報を含んでいるものとする。例えば、設定信号4302は、第1_1のSSID、第1_2のSSID、第1_3のSSIDの情報を含んでおり、設定部4303は、第1_1のSSID、第1_2のSSID、第1_3のSSIDの情報に基づき、以下の処理を行う。
【0641】
設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」、「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」、「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」を得る、つまり、設定部4303は、「第1_1のSSIDに対応するAPのMACアドレス」、「第1_2のSSIDに対応するAPのMACアドレス」、「第1_3のSSIDに対応するAPのMACアドレス」を得る。
【0642】
また、設定部4303は、第1マルチバンド関連情報、第2マルチバンド関連情報、第3マルチバンド関連情報を得る。
【0643】
そして、設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が同じで、かつ、「第1マルチバンド関連情報と第2マルチバンド情報がマルチバンド通信が可能であることを示している」場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信が可能」であると判定する。なお、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAP」は一つの装置であると判定してもよい。
【0644】
設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が異なる場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0645】
また、設定部403は、「第1マルチバンド関連情報、第2マルチバンド情報のいずれかがマルチバンド通信が不可能であることを示している」場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_2のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0646】
設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が同じで、かつ、「第1マルチバンド関連情報と第3マルチバンド情報がマルチバンド通信が可能であることを示している」場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信が可能」であると判定する。なお、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAP」は一つの装置であると判定してもよい。
【0647】
設定部4303は、「第1_1のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が異なる場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0648】
また、設定部403は、「第1マルチバンド関連情報、第3マルチバンド情報のいずれかがマルチバンド通信が不可能であることを示している」場合、「第1_1のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0649】
設定部4303は、「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が同じで、かつ、「第2マルチバンド関連情報と第3マルチバンド情報がマルチバンド通信が可能であることを示している」場合、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信が可能」であると判定する。なお、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAP」は一つの装置であると判定してもよい。
【0650】
設定部4303は、「第1_2のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」と「第1_3のSSIDを含むビーコンフレームのSA(フィールド)、または、BSSID(フィールド)」が異なる場合、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0651】
また、設定部403は、「第2マルチバンド関連情報、第3マルチバンド情報のいずれかがマルチバンド通信が不可能であることを示している」場合、「第1_2のSSIDに対応するAPと第1_3のSSIDに対応するAPによるマルチバンド通信はできない」と判定する。
【0652】
そして、設定部4303は、これらのマルチバンド通信の可否に関する情報の信号4304を制御部111へ出力する。制御部111は、マルチバンド通信の可否に関する情報の信号4304に基づき、「送受信装置102_1、102_2、102_3が、マルチバンド通信のための送信処理、または、受信処理」を行うか、の情報を含む制御信号112を出力する。送受信装置102_1、102_2、102_3は、制御信号112に基づき、マルチバンド通信のための送信、または、マルチバンドのための受信の動作を行うかの判断を行うことになる。
【0653】
また、別の方法として、設定部111は、第1マルチバンド関連情報、第2マルチバンド関連情報、第3マルチバンド関連情報を得て、マルチチャネルによる通信を行えるAPを探索してもよい。
【0654】
例えば、設定部111は、設定信号4302により、2.4GHz帯のAPと通信を行うことを指定したものとする。そして、設定部111は、第1マルチバンド関連情報により、第1周波数帯(2.4GHz帯)で、マルチバンド通信が可能であるという情報を得たものとする。これに基づき、設定部111は、第2周波数帯(5GHz帯)、または、第3周波数帯(6GHz帯)で、マルチバンド通信可能なSSIDを探すものとする。
【0655】
このとき、設定部111は、第2の周波数帯のビーコンフレームから、第2のマルチバンド関連情報を得、マルチバンド通信が可能であるという情報をもつビーコンフレームを探すものとする。そして、前にも述べたように、SSID、SA、BSSIDを確認し、2.4GHz帯とマルチバンドの通信を行うことができる5GHz帯のAP(SSID)を検出することになる。
【0656】
同様に、設定部111は、第3の周波数帯のビーコンフレームから、第3のマルチバンド関連情報を得、マルチバンド通信が可能であるという情報をもつビーコンフレームを探すものとする。そして、前にも述べたように、SSID、SA、BSSIDを確認し、2.4GHz帯とマルチバンドの通信を行うことができる6GHz帯のAP(SSID)を検出することになる。
【0657】
このように、
図48、
図49のようなビーコンフレームとすることで、マルチバンド通信可能なAPを検出することができるため、マルチバンド通信を実施するための手続きを簡略化することができるという効果を得ることができる。
【0658】
なお、本実施の形態において、端末の構成として
図43、APの構成として
図1とし、説明を行ったが、端末の構成、APの構成は、それぞれ、
図43、
図1の構成に限ったものではない。例えば、端末、APは、「第1の周波数帯の送信方法、または、第2の周波数帯の送信方法、または、第3の周波数帯の送信方法」において、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)伝送方式、MISO(Multiple-Input Single-Output)伝送方式、SIMO(Single-Input Multiple-Output)伝送方式などの伝送方法を用いてもよい。したがって、
図43、
図1の送受信装置102_1、102_2、102_3は、複数の送信用のアンテナと接続されていてもよいし、複数の受信用のアンテナと接続されていてもよい。
【0659】
特に、MIMO伝送、MISO伝送を用いる場合、送受信装置102_1、102_2、102_3は、複数の変調信号を、複数のアンテナを用いて、同一周波数(同一周波数帯)、同一時間に送信することになる。
【0660】
また、本実施の形態において、AP、端末は、3つの周波数帯の通信が可能な例を説明したが、2つ以上の周波数帯の通信に対応していれば、本実施の形態と同様に実施すれば、マルチバンド通信は可能となる。したがって、
図1のAPの構成例において、送受信装置102_1、102_2、102_3を具備している例を説明しているが、例えば、2つの周波数帯の通信が可能なAPの場合、送受信装置102_1、102_2、102_3のうちのいずれか一つが存在していない構成であってもよい。また、APが4つ以上の周波数帯の通信に対応している場合、
図1の構成に加え、一つ以上の送受信装置を具備していてもよい。同様に、
図43の端末の構成例において、送受信装置102_1、102_2、102_3を具備している例を説明しているが、例えば、2つの周波数帯の通信が可能な端末の場合、送受信装置102_1、102_2、102_3のうちのいずれか一つが存在していない構成であってもよい。また、端末が4つ以上の周波数帯の通信に対応している場合、
図1の構成に加え、一つ以上の送受信装置を具備していてもよい。
【0661】
そして、AP、端末は、マネジメント(管理)フレーム、コントロール(制御)フレーム、データフレーム以外のフレームを送信してもよい。また、マネジメント(管理)フレームとして、Beaconフレーム、Probe requestフレーム、Probe responseフレーム、Association requestフレーム、Association responseフレーム、Disassociationフレーム、Authenticationフレーム、De-authenticationフレーム、Actionフレーム以外のフレームが存在していてもよい。また、コントロール(制御)フレームとして、RTS(Request to Send;送信要求)フレーム、CTS(Clear to Send;受信準備完了)フレーム、ACK(Acknowledgement;確認応答)フレーム、Block ACK requestフレーム、Block ACKフレーム以外のフレームが存在していてもよい。
【0662】
また、本実施の形態はあくまでも一例であり、例えば、APを端末とし、端末をAPとして実施しても同様に実施することができる。本実施の形態では、AP、端末と名づけて説明しているが、APを、基地局、通信装置、端末、放送局、ノードなどと呼んで実施してもよく、また、端末を、通信装置、アクセスポイント、ノード、基地局などと呼んで実施してもよい。
【0663】
そして、例えば、第1のAPと第2のAPで、マルチバンド送信を行ってもよい。つまり、複数のAPによって、マルチバンド通信用の変調信号の送信を行ってもよい。
【0664】
本実施の形態では、第1の周波数帯、第2の周波数帯、第3の周波数帯を用いたマルチバンド通信について説明したが、第1の周波数帯を第1チャネル、第2周波数帯を第2チャネル、第3の周波数帯を第3チャネルと考え、マルチチャネル通信として、本実施の形態を実施しても同様に実施することは、当然可能である。
【0665】
なお、上記各実施の形態では、RTSとCTSとが用いられる通信方式について説明したが、RTSとCTSとが用いられない通信方式であってもよい。例えばTDD(Time Division Duplex)、TDMA(Time Division Multiple Access)、TDM(Time Division multiplexing)に対し、上記各実施の形態などを適用しても同様に実施することは可能である。このとき、RTSとCTSを用いてもよいし、用いなくてもよい。また、上記各実施の形態の通信装置、通信システムは、RTSとCTSとを用いて通信するか、又は、RTSとCTSとを用いないで通信するかを切り替えられるように構成されていてもよし、CSMA/CAを用いて通信を行うか、又は、「TDD、又は、TDMA、又は、TDM」を用いて通信を行うかを切り替えられるように構成されていてもよい。
【0666】
なお、
図1等の説明において、例えばアクセスポイントである通信装置が3つの送受信装置102_1、102_2および102_3を備える構成を示したが、端末は、必ずしも3つの送受信装置を備えている必要はなく、2つの送受信装置を備える構成としてもよい。例えば、比較的高い頻度で電源コンセントに接続されて使用されることが想定される端末(例えばパーソナルコンピュータ、サーバなどが考えられるが、これに限ったものではなく、スマートフォン、携帯電話、タブレットなどであってもよい。)は3つの送受信装置を備える構成としてよく、電源コンセントに接続されて使用される頻度が比較的低い端末(例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットなどが考えられるが、これに限ったものではなく、パーソナルコンピュータ、サーバなどであってもよい。)は2つの送受信装置を備える構成としてもよい。3つの送受信装置を動作させることにより消費電力が高くなるので、電源コンセントに接続されて使用される頻度が比較的低い端末でのバッテリ消費を抑制するためである。
【0667】
なお、
図44で示した「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」、および、「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」を拡張フィールドに配置してもよい。このとき、
図44には、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」、および/または、「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」を必ずしも含まなくてもよい。そして、例えば、
図44のフレームには、拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報が、含まれることになる。
【0668】
そして、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が、「含まれていない」という情報であるとき、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」、および、「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、
図44のフレームに含まないことになる。一方、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が、「含まれている」という情報であるとき、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」、および/または、「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」は、
図44のフレームに含まれることになる。
【0669】
上記フレームを受信した通信装置は、受信したフレームに拡張フィールドが含まれているか否かを上記「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」によって知ることができ、これにより、例えば、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」、および/または、「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」が上記フレームに含まれているか否かを知ることができる。
【0670】
なお、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」には、拡張フィールドのデータサイズを示す情報、含まれている情報を示す情報などが含まれていてもよい。また、拡張フィールドに、「マルチバンド送信ケーパビリティ情報(フィールド)」、「マルチバンド受信ケーパビリティ情報(フィールド)」以外の情報が含まれていてもよい。
【0671】
図46で示した「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、および、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」を拡張フィールドに配置してもよい。このとき、
図46には、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、および/または、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」を必ずしも含まなくてもよい。そして、例えば、
図46のフレームには、拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報が、含まれることになる。
【0672】
そして、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が、「含まれていない」という情報であるとき、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、および、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、
図46のフレームに含まないことになる。一方、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が「含まれている」という情報であるとき、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、および/または、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」は、
図46のフレームに含まれることになる。
【0673】
上記フレームを受信した通信装置は、受信したフレームに拡張フィールドが含まれているか否かを上記「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」によって知ることができ、これにより、例えば、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、および/または、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」が上記フレームに含まれいているか否かを知ることができる。
【0674】
なお、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」には、拡張フィールドのデータサイズを示す情報、含まれている情報を示す情報などが含まれていてもよい。また、拡張フィールドに、「マルチバンド送信対応情報(フィールド)」、「マルチバンド受信対応情報(フィールド)」以外の情報が含まれていてもよい。
【0675】
図45で示した「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」を拡張フィールドに配置してもよい。このとき、
図45には、「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」を含まなくてもよい。そして、例えば、
図45のフレームには、拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報が、含まれていることになる。
【0676】
そして、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が、「含まれていない」という情報であるとき、「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、
図45のフレームに含まないことになる。一方、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が「含まれている」という情報であるとき、「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」は、
図45のフレームに含まれていることになる。
【0677】
上記フレームを受信した通信装置は、受信したフレームに拡張フィールドが含まれているか否かを上記「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」によって知ることができ、これにより、例えば、「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」が上記フレームに含まれているか否かを知ることができる。
【0678】
なお、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」には、拡張フィールドのデータサイズを示す情報、含まれている情報を示す情報などが含まれていてもよい。また、拡張フィールドに「マルチバンドケーパビリティ情報(フィールド)」以外の情報が含まれていてもよい。
【0679】
図47で示した「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」を拡張フィールドに配置してもよい。このとき、
図47には、「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」を含まなくてもよい。そして、例えば、
図47のフレームには、拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報が、含まれていることになる。
【0680】
そして、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が、「含まれていない」という情報であるとき、「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、
図47のフレームに含まないことになる。一方、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」が「含まれている」という情報であるとき、「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」は、
図47のフレームに含まれていることになる。
【0681】
上記フレームを受信した通信装置は、受信したフレームに拡張フィールドが含まれているか否かを上記「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」によって知ることができ、これにより、例えば、「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」が上記フレームに含まれているか否かを知ることができる。
【0682】
なお、「拡張フィールドが含まれているか否かを示す情報」には、拡張フィールドのデータサイズを示す情報、含まれている情報を示す情報などが含まれていてもよい。また、拡張フィールドに「マルチバンド通信対応情報(フィールド)」以外の情報が含まれていてもよい。
【0683】
なお、
図22Aなどに示されるRTS1_11等、
図22Bなどに示されるCTS2_21等、及び、
図22Cなどに示されるシンボル群2_31等は、マルチキャリアを用いた、例えば、OFDMAを用いている場合、OFDMAの通信単位の1つ、つまり1つのリソースユニットでの送信を示しており、具体的には、リソースユニットは、所定数(例えば16、または、1以上の整数)のサブキャリアの束に相当する。
【0684】
【0685】
【0686】
【0687】
【0688】
本明細書において、APに関して説明している部分の動作が、基地局、中継器、端末、通信装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話(mobile phone)、スマートフォン、タブレット、サーバ、eNB(e Node B)、gNB(g Node B)、車、自転車、衛星、ロボット、バイク、船、ドローン、航空機、動く物体、家電、コンピュータなどの動作であってもよい。そして、本明細書において、端末に関して説明している部分の動作が、AP、基地局、中継器、通信装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話(mobile phone)、スマートフォン、タブレット、サーバ、eNB(e Node B)、gNB(g Node B)、車、自転車、衛星、ロボット、バイク、船、ドローン、航空機、動く物体、家電、コンピュータなどの動作であってもよい。
【0689】
なお、本明細書において、「第Xの周波数帯」の語は、「周波数帯X」と言い換えることが可能である。また、「第X時間」の語は、「時間X」と言い換えることが可能である。また、上記の「X」の代わりに、「A」、「B」又は「A1」などのアルファベットまたは数字がある場合も同様である。
【0690】
なお、上記各実施の形態の通信装置又はアクセスポイントの構成及び通信方法は、以下のようにも表現され得るが、これに限定されない。
【0691】
図50は、アクセスポイント5000の構成の例を示す図である。
【0692】
図50に示されるように、アクセスポイント5000は、第一インタフェース5001と、第二インタフェース5002と、制御部5003とを備える。
【0693】
第一インタフェース5001は、第一バンドで無線通信をする。
【0694】
第二インタフェース5002は、第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする。
【0695】
制御部5003は、第一インタフェース5001及び第二インタフェース5002の少なくとも一方を用いて、互いに異なる3つの方式のうちから一の方式のRTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を選択し、選択した一の方式のRTS/CTS制御を端末と行う。
【0696】
ここで、上記3つの方式のうちの第一方式は、第一バンド又は第二バンドにおいて1つの端末を宛先とする第一RTS信号を送信し、第一RTS信号に対して送信される第一CTS信号を受信する方式である。また、第二方式は、第一バンド又は第二バンドにおいて複数の端末を宛先とする第二RTS信号を送信し、第二RTS信号に対して送信される第二CTS信号を受信する方式である。また、第三方式は、第一バンド及び第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とする第三RTS信号を送信し、第三RTS信号に対して送信される第三CTS信号を受信する方式である。
【0697】
例えば、制御部5003は、上記一の方式でのRTS/CTS制御によりCTS信号を受信した後に、CTS信号を受信したリソースユニットにおいて、データを送信してもよい。
【0698】
例えば、第三方式では、第一バンド及び第二バンドのそれぞれにおいて送信される第三RTS信号の送信元MAC(Medium Access Control)アドレスは共通であってもよい。
【0699】
図51は、アクセスポイント5000が実行する通信方法の例を示すフロー図である。
【0700】
図51に示されるように、ステップS5001において、制御部5003は、第一インタフェース5001及び第二インタフェース5002の少なくとも一方を用いて、互いに異なる3つの方式のうちから一の方式のRTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を選択する。
【0701】
ステップS5002において、制御部5003は、選択した一の方式のRTS/CTS制御を端末と行う。
【0702】
これにより、アクセスポイント5000は、通信システムのデータ伝送速度の向上を図る。
【0703】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態のアクセスポイントなどを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
【0704】
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、第一バンドで無線通信をする第一インタフェースと、前記第一バンドと異なる第二バンドで無線通信をする第二インタフェースとを備えるアクセスポイントが実行する通信方法であって、前記第一インタフェース及び前記第二インタフェースの少なくとも一方を用いて、互いに異なる3つの方式のうちから一の方式のRTS(Request to Send)/CTS(Clear to Send)制御を選択する選択ステップと、選択した前記一の方式のRTS/CTS制御を端末と行う制御ステップとを含み、前記3つの方式のうちの第一方式は、前記第一バンド又は前記第二バンドにおいて1つの端末を宛先とする第一RTS信号を送信し、前記第一RTS信号に対して送信される第一CTS信号を受信する方式であり、前記3つの方式のうちの第二方式は、前記第一バンド又は前記第二バンドにおいて複数の端末を宛先とする第二RTS信号を送信し、前記第二RTS信号に対して送信される第二CTS信号を受信する方式であり、前記3つの方式のうちの第三方式は、前記第一バンド及び前記第二バンドのそれぞれにおいて複数の端末を宛先とする第三RTS信号を送信し、前記第三RTS信号に対して送信される第三CTS信号を受信する方式である通信方法を実行させるプログラムである。
【0705】
以上、一つまたは複数の態様に係るアクセスポイントなどについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0706】
本発明は、無線通信のアクセスポイントに利用可能である。
【符号の説明】
【0707】
5000 アクセスポイント
5001 第一インタフェース
5002 第二インタフェース
5003 制御部