(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158072
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】移行システム、移行方法、及び移行プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 41/08 20220101AFI20241031BHJP
【FI】
H04L41/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072932
(22)【出願日】2023-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】スチプト クリスチアン
(72)【発明者】
【氏名】竹川 綾
(72)【発明者】
【氏名】レオナルド ソウザ
(72)【発明者】
【氏名】ヨセ パラスス
(57)【要約】
【課題】移行元機器及び移行先機器に関する機器情報の異同に関わらず、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる移行システム、移行方法、及び移行プログラムを提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る移行システム10は、取得部11、生成部12、設定部13を備える。取得部11は、ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する。生成部12は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得した第1設定情報と、に基づいて、ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する。設定部13は、移行先機器に対して第2設定情報を設定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する取得部と、
移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する生成部と、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する設定部と、
を備えた、移行システム。
【請求項2】
前記生成部は、
前記機器情報に基づいて、前記第1設定情報を前記第2設定情報に変換するための変換パターンを選択し、
前記変換パターンに基づいて、取得した前記第1設定情報から前記第2設定情報を生成する、
請求項1に記載の移行システム。
【請求項3】
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する判定部をさらに備えた、
請求項1又は2に記載の移行システム。
【請求項4】
前記判定部の判定結果に応じて、前記ネットワーク上の前記移行元機器及び前記移行先機器における設定情報を管理する設定情報管理部をさらに備え、
前記判定部が、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定する場合、
前記設定情報管理部は、前記移行元機器における前記第1設定情報を削除する、
請求項3に記載の移行システム。
【請求項5】
前記判定部が、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定しない場合、
前記設定情報管理部は、前記移行先機器における設定情報を初期化し、
前記取得部は、新たな第1設定情報を取得し、
前記生成部は、前記新たな第1設定情報から新たな第2設定情報を生成し、
前記設定部は、前記新たな第2設定情報を前記移行先機器に対して設定する、
請求項4に記載の移行システム。
【請求項6】
前記判定部は、前記ネットワーク上において、前記移行先機器と、前記移行先機器に接続されている機器と、の通信状態が正常か否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
請求項3に記載の移行システム。
【請求項7】
前記判定部は、前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
請求項3に記載の移行システム。
【請求項8】
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得し、
移行元機器及び移行先機器における機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成し、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する、
処理をコンピュータが実行する、
移行方法。
【請求項9】
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得し、
移行元機器及び移行先機器における機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成し、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する、
処理をコンピュータに実行させる、
移行プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移行システム、移行方法、及び移行プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
古いネットワーク装置から新しいネットワーク装置に交換する場合に、自動的にネットワーク装置の設定情報を移行する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、古いネットワーク装置から設定情報を複製するネットワーク装置が記載されている。特許文献1に開示されたネットワーク装置は、古いネットワーク装置の設定情報を取得し、必要な項目を選択することによって、複製用情報を生成し、設定情報を自らに移行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に開示されたネットワーク装置は、古いネットワーク装置と機器に関する機器情報が共通していない場合、設定情報を複製することができず、設定情報を移行することが困難であるといった問題があった。
【0006】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報の異同に関わらず、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる移行システム、移行方法、及び移行プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る移行システムは、
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する取得部と、
移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する生成部と、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する設定部と、
を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る移行方法は、
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得し、
移行元機器及び移行先機器における機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成し、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する、
処理をコンピュータが実行する。
【0009】
本開示の一態様に係る移行プログラムは、
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得し、
移行元機器及び移行先機器における機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成し、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する、
処理をコンピュータに実行させる。
【0010】
本開示により、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報の異同に関わらず、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる移行システム、移行方法、及び移行プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態1に係る移行システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態1に係る移行方法を例示したフローチャートである。
【
図3】実施形態2に係る移行システムにおける生成部の構成を示すブロック図である。
【
図4】第2設定情報の生成方法を例示したフローチャートである。
【
図5】実施形態2に係る移行システムを用いてルータの設定情報の移行を行う場合の模式図である。
【
図6】実施形態2に係る移行システムを用いて移行先のルータの設定情報を生成する場合の模式図である。
【
図7】実施形態2に係る移行システムを用いて移行先のルータの設定情報を生成する場合の模式図である。
【
図8】実施形態3に係る移行システムの構成を示すブロック図である。
【
図9】インターネットからユーザ端末までのネットワークを示した模式図である。
【
図10】実施形態3に係る移行方法を例示したフローチャートである。
【
図11】実施形態3に係る移行方法を例示したフローチャートである。
【
図12】実施形態3に係る移行システムの変形例を示したブロック図である。
【
図13】実施形態3に係る判定部の判定結果の表示例を示した模式図である。
【
図14】実施形態3に係る判定部の判定結果の表示例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、特許請求の範囲に係る開示を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0013】
<実施形態1>
<移行システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1に係る移行システムの構成を示すブロック図である。実施形態1に係る移行システム10は、取得部11、生成部12、及び設定部13を備える。実施形態1に係る移行システム10は、ネットワークにおいて移行元機器を移行先機器に交換するために、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行するシステムである。
【0014】
設定情報とは、ネットワーク装置やサーバ装置などの他のデバイスとネットワーク接続するための情報である。設定情報は、外部(インターネットINT)とのレイヤ3通信を行うための設定を含む。外部(インターネットINT)とのレイヤ3通信を行うための設定は、例えば、インターネットゲートウェイデバイスの外側のIPアドレスを含むWAN設定、インターネットゲートウェイデバイスの内側のIPアドレスを含むLAN設定である。外部(インターネットINT)とのレイヤ3通信を行うための設定は、その他の例として、WAN側IPアドレスとLAN側IPアドレスを相互に変換するためのNAT(Network Address Translation)設定や、通過パケットのフィルタリングを行うためのファイアウォール設定等である。
【0015】
また、設定情報は、無線LAN通信を行うための設定を含む。無線LAN通信を行うための設定は、例えば、無線LANの混信を避けるためのSSID(Service Set Identifier)や無線通信における暗号化方式(WEP、WPA等)、管理者情報を含む。
【0016】
移行元機器及び移行先機器は、典型的には、ルータである。しかし、これに限定されることはなく、移行元機器及び移行先機器は、ソフトウェアを通して設定情報を変更可能な機器、例えば、端末機器であってもよい。
【0017】
取得部11は、ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する。第1設定情報は、例えば、移行元機器が他のデバイスとネットワーク接続するための情報が示されたテキストファイルや一覧テーブルなどである。
【0018】
生成部12は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得部11が取得した第1設定情報と、に基づいて、ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する。
【0019】
移行元機器及び移行先機器に関する機器情報とは、移行元機器及び移行先機器を特定できる情報、例えば、ベンダー情報、製造番号、機種情報などである。
【0020】
第2設定情報は、例えば、第1設定情報と同様に、移行先機器が他のデバイスとネットワーク接続するための情報が示されたテキストファイルや一覧テーブルなどである。なお、第2設定情報は、第1設定情報と同じ形式の設定情報であることに限定されることはなく、例えば、第1設定情報がテキストファイルであり、第2設定情報が一覧テーブルであってもよい。
【0021】
ここで、移行元機器と移行先機器とでは、設定情報のルールが異なる。ルールとは、例えば、ベンダーごとに異なるシンタックス、プログラムであり、各機器にはその機器のルールに従った設定情報が設定される。インターネット接続のためのWifi(登録商標)設定を例にすると、移行元機器と移行先機器とではWifi(登録商標)設定のルールが異なる。そのため、移行元機器と移行先機器とが同じインターネット接続先であっても、移行元機器における第1設定情報を移行先機器にそのまま設定したのでは、移行先機器はインターネット接続することができない。
【0022】
すなわち、生成部12は、取得した第1設定情報をそのまま移行先機器に設定しても移行先機器が適切に通信を行うことできないので、取得した第1設定情報を移行先機器のルールに従った第2設定情報に作り替えている。換言すると、第2設定情報は、移行先機器が適切に通信を行うことができるように、移行元機器における第1設定情報が変換された設定情報である。
【0023】
生成部12は、後述する実施形態2のように、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、移行元機器及び移行先機器のルールを特定できる。そのため、生成部12は、取得した第1設定情報を移行先機器のルールに従った第2設定情報に作り替えることができる。このように、生成部12が移行先機器のルールに従った第2設定情報を生成するため、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる。
【0024】
設定部13は、移行先機器に対して第2設定情報を設定する。このように、取得部11がネットワーク上の移行元機器における第1設定情報を取得する。生成部12が移行元機器における第1設定情報から移行先機器における第2設定情報を生成して、設定部13が移行先機器に対して第2設定情報を設定する。そのため、移行システム10は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報の異同に関わらず、自動的に移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる。
【0025】
<移行方法>
続いて、実施形態1に係る移行方法を説明する。
図2は、実施形態1に係る移行方法を例示したフローチャートである。
【0026】
まず、取得部11は、ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する(ステップST1)。より具体的には、取得部11は、移行元機器が他のデバイスとネットワーク接続するための情報が示されたテキストファイルや一覧テーブルなどを取得する。
【0027】
次に、生成部12は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得部11が取得した第1設定情報と、に基づいて、ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する(ステップST2)。より具体的には、生成部12は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、移行元機器及び移行先機器のルールを特定する。そして、生成部12は、取得した第1設定情報を移行先機器のルールに従った第2設定情報に作り替える。
【0028】
次に、設定部13は、移行先機器に対して第2設定情報を設定する(ステップST3)。設定部13は、移行先機器に対して第2設定情報を設定するため、自動的に移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる。
【0029】
このように、実施形態1に係る移行システム10は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得した第1設定情報と、に基づいて、ネットワーク上の移行先機器における第2設定情報を生成し、第2設定情報を移行先機器に設定する。すなわち、移行システム10は、移行先機器のルールに従った第2設定情報を生成し、移行先機器に第2設定情報を設定する。そのため、移行システム10は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報の異同に関わらず、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる。
【0030】
なお、移行システム10が実行する設定情報の移行は、移行元機器が1台であり、移行先機器も1台である場合に限定されることはない。移行システム10が実行する設定情報の移行は、移行元機器が複数であり、移行先機器が1台である場合でもよい。この場合、取得部11は、ネットワーク上の複数の移行元機器における第1設定情報をそれぞれ取得する。そして、生成部12は、複数の移行元機器より取得したそれぞれの第1設定情報から1つの第2設定情報を生成する。
【0031】
また、移行システム10が実行する設定情報の移行は、移行元機器が1台であり、移行先機器が複数である場合でもよい。この場合、取得部11は、ネットワーク上の移行元機器における第1設定情報を取得する。そして、生成部12は、移行元機器より取得した第1設定情報からそれぞれの移行先機器のルールに従った複数の第2設定情報を生成する。
【0032】
<実施形態2>
以下、図面を参照して本開示の実施形態2について説明する。実施形態2に係る移行システムの各機能ブロックは、実施形態1に係る移行システム10と同様であり、
図1に示すように、取得部11、生成部12、及び設定部13を備える。ここでは、生成部12についてより詳細に説明する。
【0033】
<生成部>
図3は、実施形態2に係る移行システムにおける生成部の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、生成部12は、変換パターン選択部22、変換部23を備える。
【0034】
まず、変換パターン選択部22について説明する。変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、第1設定情報を第2設定情報に変換するための変換パターンを選択する。
【0035】
より具体的には、実施形態2に係る移行システムのユーザは、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報を入力する。変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、移行元機器及び移行先機器のルールを特定する。そして、変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器のルールに基づいて、第1設定情報を第2設定情報に変換するための変換パターンを選択する。変換パターンは、例えば、プログラム言語を用いて記述された変数及び条件分岐を含む複数の行から構成されるソースコードである。換言すると、変換パターンは、第1設定情報から第2設定情報への作り替え方である。
【0036】
実施形態2に係る移行システムは、記憶部(不図示)を備え、記憶部(不図示)は、移行元機器及び移行先機器のルール、及び変換パターンを記憶している。記憶部は、例えば、表1に示すような変換パターンの一覧を記憶している。表1は、移行元機器における第1設定情報から移行先機器における第2設定情報に変換するための変換パターンの一覧表である。表1を参照しながら、変換パターン選択部22が移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、第1設定情報を第2設定情報に変換するための変換パターンを選択する処理について説明する。
【0037】
【0038】
例えば、変換パターン選択部22は、移行元機器が「A」であり、移行先機器が「C」である場合、表1から該当する変換パターン1を選択する。同様に、変換パターン選択部22は、移行元機器が「A」であり、移行先機器が「D」である場合、表1から該当する変換パターン2を選択する。このように、変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、表1より該当する変換パターンを選択する。
【0039】
次に、変換部23について説明する。変換部23は、変換パターンに基づいて、取得部11が取得した移行元機器における第1設定情報から移行先機器における第2設定情報を生成する。
【0040】
表1に示した例では、変換部23は、移行元機器が「A」であり、移行先機器が「C」である場合、移行元機器「A」における第1設定情報に対して変換パターン1を適用する。これにより、生成部12は、移行先機器「C」における第2設定情報を生成できる。
【0041】
すなわち、生成部12は、移行元機器の第1設定情報と、第1設定情報から第2設定情報への作り替え方である変換パターンを用いることによって、移行先機器の第2設定情報を生成できる。
【0042】
<生成方法>
続いて、第2設定情報の生成方法を説明する。
図4は、第2設定情報の生成方法を例示したフローチャートである。
【0043】
まず、変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、第1設定情報を第2設定情報に変換するための変換パターンを選択する(ステップST21)。より具体的には、変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、移行元機器及び移行先機器のルールを特定する。そして、変換パターン選択部22は、移行元機器及び移行先機器のルールに基づいて、第1設定情報を第2設定情報に変換するための変換パターンを選択する。
【0044】
次に、変換部23は、変換パターンに基づいて、取得した移行元機器における第1設定情報から移行先機器における第2設定情報を生成する(ステップST22)。より具体的には、移行元機器における第1設定情報に対して変換パターンを適用する。これにより、生成部12は、移行元機器における第1設定情報から移行先機器における第2設定情報を生成できる。
【0045】
<移行システム>
続いて、
図5を参照しながら、実施形態2に係る移行システムについてより具体的に説明する。
図5は、実施形態2に係る移行システムを用いてルータの設定情報の移行を行う場合の模式図である。
図5に示した移行システム20の各機能ブロックは、実施形態1に係る移行システム10と同様である。
図5に示した移行システム20、ルータA1、及びルータB1は有線又は無線接続されており、通信可能である。
図5に示したルータA1は移行元機器に該当し、ルータB1は移行先機器に該当する。ルータA1とルータB1とは、設定情報のルールが異なる。
【0046】
図5に示すように、ルータA1には、設定情報A11、A22、A33の設定がされている。設定情報A11、A22、A33は、ルータA1のルールに従って設定されている設定情報である。設定情報A11、A22、A33は、第1設定情報D1である。
【0047】
まず、取得部11(
図5に不図示)は、ルータA1の設定情報A11、A22、A33、すなわち、第1設定情報D1を取得する。生成部12(
図5に不図示)における変換パターン選択部22(
図5に不図示)は、ルータA1及びルータB1に関する機器情報に基づいて、変換パターンを選択する。生成部12(
図5に不図示)における変換部23(
図5に不図示)は、ルータA1の設定情報A11、A22、A33、すなわち、第1設定情報に対して変換パターンを適用する。これにより、
図5に示すように、生成部12(
図5に不図示)は、ルータB1における設定情報B11、B22、B33、すなわち、第2設定情報D2を生成できる。設定情報B11、B22、B33は、ルータB1のルールに従って、設定情報A11、A22、A33が変換された設定情報である。
【0048】
また、設定部13(
図5に不図示)は、ルータB1に対して第2設定情報D2を設定する。これにより、
図5に示すように、ルータB1は、設定情報B11、B22、B33の設定がされた状態となる。
【0049】
このように、ルータA1とルータB1とは、設定情報のルールが異なるため、移行システム20は、ルータA1の第1設定情報D1をルータB1のルールに従った第2設定情報D2に作り替えている。すなわち、設定情報A11は設定情報B11に対応しており、設定情報A12は設定情報B12に対応しており、設定情報A13は設定情報B13に対応している。移行システム20は、ルータB1のルールに従った第2設定情報D2を生成するため、ルータA1からルータB1にルータA1の設定情報を移行できる。よって、第2設定情報D2を設定したルータB1は、第1設定情報D1を設定したルータA1に置き換わって、通信を行うことができる。
【0050】
このように、実施形態2に係る移行システム20は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報に基づいて、第1設定情報を第2設定情報に変換するための変換パターンを選択する。また、移行システム20は、変換パターンに基づいて、取得した移行元機器における第1設定情報から移行先機器における第2設定情報を生成する。このような構成によって、移行システム20は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報の異同に関わらず、移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる。
【0051】
また、移行システム20は、自動で移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できるため、ユーザの技術レベルに関わらず、移行元機器から移行先機器に設定情報の移行が実現される。
【0052】
従来、移行元機器と移行先機器との機器情報が異なる場合、ユーザは、移行元機器における設定情報を移行先機器におけるルールに合わせるために設定情報をみなおし、手動で移行元機器から移行先機器に設定情報を移行していた。しかし、移行システム20は、自動で移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できるため、ユーザの操作によって移行元機器から移行先機器に設定情報の移行が失敗することを抑制できる。
【0053】
なお、
図5では、設定情報A11は設定情報B11に対応しており、設定情報A22は設定情報B22に対応しており、設定情報A33は設定情報B33に対応している。このように、移行システム20により移行される設定情報は、1対1対応する場合に限定されることはなく、複数の設定情報が1つの設定情報に含まれてもよい。例えば、設定情報A11と設定情報A12とが設定情報B11に含まれてもよい。
【0054】
<移行元機器が1台、移行先機器が複数台の場合における第2設定情報の生成>
図5では、移行元のルータが1台であり、移行先のルータも1台である場合を例にして、移行先機器における第2設定情報の生成を説明した。表1及び
図6を参照しながら、移行元のルータが1台であり、移行先のルータが2台である場合を例にして、第2設定情報の生成を説明する。
図6は、実施形態2に係る移行システムを用いて移行先のルータの設定情報を生成する場合の模式図である。
【0055】
ここでは、移行元のルータが表1に示した「A」に該当し、移行先のルータが表1に示した「C」、「D」に該当するとして説明する。ルータ「A」とルータ「C」とルータ「D」とは、互いに設定情報のルールが異なる。
【0056】
図6に示した設定情報A44、A55、A66は、表1に示した移行元のルータ「A」の設定情報である。
図6に示した設定情報A44、A55、A66は、第1設定情報D11である。
【0057】
図6に示した設定情報C44、C66は、移行先のルータ「C」のルールに従って、設定情報A44、A66が変換された設定情報である。
図6に示した設定情報C44、C66は、第2設定情報D21である。
【0058】
図6に示した設定情報D55は、移行先のルータ「D」のルールに従って、設定情報A55が変換された設定情報である。
図6に示した設定情報D55は、第2設定情報D22である。
【0059】
すなわち、ルータ「A」における設定情報A44、A66は、ルータ「C」における設定情報C44、C66に対応している。ルータ「A」における設定情報A55は、ルータ「D」における設定情報D55に対応している。
【0060】
変換パターン選択部22(
図6に不図示)は、移行元のルータ「A」、移行先のルータ「C」といった機器情報に基づいて、表1より該当する変換パターン1を選択する。変換部23(
図6に不図示)は、移行元のルータが「A」であり、移行先のルータが「C」であるため、移行元のルータ「A」における第1設定情報D11に対して、変換パターン1を適用する。これにより、生成部12は、移行先のルータ「C」における第2設定情報D21を生成できる。
【0061】
より具体的には、生成部12(
図6に不図示)は、移行元のルータが「A」における第1設定情報D11のうち、設定情報A44、A66に対して変換パターン1を適用する。これにより、生成部12(
図6に不図示)は、移行先のルータ「C」における設定情報C44、C66を生成する。
【0062】
また、変換パターン選択部22は、移行元のルータ「A」、移行先のルータ「D」といった機器情報に基づいて、表1より該当する変換パターン2を選択する。変換部23は、移行元のルータが「A」であり、移行先のルータが「D」であるため、移行元のルータ「A」における第1設定情報D11に対して変換パターン2を適用する。これにより、生成部12は、移行先機器「D」における第2設定情報D22を生成できる。
【0063】
より具体的には、生成部12(
図6に不図示)は、移行元のルータ「A」における第1設定情報D11のうち、設定情報A55に対して変換パターン2を適用する。これにより、生成部12(
図6に不図示)は、移行先のルータ「D」における設定情報D55を生成する。
【0064】
このように、生成部12は、移行元のルータ「A」であり、移行先のルータが「C」、「D」である場合、ネットワーク上の移行元のルータ「A」における第1設定情報D11をそれぞれの移行先機器「C」、「D」のルールに応じた第2設定情報D21、D22を生成する。設定部13は、移行先機器「C」、「D」に対してそれぞれの第2設定情報D21、D22を設定する。そのため、移行システム20は、移行元のルータ「A」の第1設定情報D11を移行先のルータ「C」、「D」に移行できる。このような構成にすることによって、移行元機器の設定情報を分けて管理したい場合に効果的である。
【0065】
図6に示した例では、移行元のルータ「A」における第1設定情報D1のうち、設定情報A44、A66が移行先のルータ「C」に移行されており、設定情報A55が移行先のルータ「D」に移行されている。すなわち、移行元のルータ「A」における第1設定情報D1を分離して移行しているが、これに限定されることはなく、移行先のルータ「C」、「D」の両方に同じ設定情報A44、A55、A66が移行されてもよい。
【0066】
<移行元機器が複数台、移行先機器が1台の場合における第2設定情報の作成>
続いて、表1及び
図7を参照しながら、移行元のルータが2台であり、移行先のルータが1台である場合を例にして、第2設定情報の生成を説明する。
図7は、実施形態2に係る移行システムを用いて移行先のルータの設定情報を生成する場合の模式図である。
【0067】
ここでは、移行元のルータが表1に示した「A」、「B」であり、移行先のルータが表1に示した「C」に該当するとして説明する。ルータ「A」とルータ「B」とルータ「C」とは、互いに設定情報のルールが異なる。
【0068】
図7に示した設定情報A77、A99は、表1に示した移行元のルータ「A」の設定情報である。設定情報A77、A99は、第1設定情報D31である。
また、設定情報B88は、表1に示した移行元のルータ「B」の設定情報である。設定情報B88は、第1設定情報D32である。
【0069】
図7に示した設定情報C77、C88、C99は、移行先のルータ「C」のルールにしたがって、設定情報A77、B88、A99が変換された設定情報である。設定情報C77、C88、C99は、第2設定情報D33である。
【0070】
すなわち、ルータ「A」における設定情報A77、A99は、ルータ「C」における設定情報C77、C99に対応している。ルータ「B」における設定情報B88は、ルータ「C」における設定情報C88に対応している。
【0071】
変換パターン選択部22は、移行元のルータ「A」、移行先のルータ「C」といった機器情報に基づいて、表1より該当する変換パターン1を選択する。変換部23は、移行元のルータが「A」であり、移行先のルータが「C」であるため、移行元のルータ「A」における設定情報A77、A99に対して、変換パターン1を適用する。これにより、生成部12は、移行先のルータ「C」における設定情報C77、C99を生成できる。
【0072】
また、変換パターン選択部22は、移行元のルータ「B」、移行先のルータ「C」といった機器情報に基づいて、表1より該当する変換パターン3を選択する。変換部23は、移行元のルータが「A」であり、移行先のルータが「C」であるため、移行元のルータ「B」における設定情報B88に対して変換パターン2を適用する。これにより、生成部12は、移行先機器「C」における設定情報C88を生成できる。
【0073】
このように、生成部12は、移行元のルータが「A」、「B」であり、移行先のルータが「C」、である場合、ネットワーク上の移行元のルータ「A」における設定情報A77、A99から移行先のルータが「C」のルールに応じた設定情報C77、C99を生成する。また、生成部12は、ネットワーク上の移行元のルータ「B」における設定情報B88から移行先のルータ「C」のルールに応じた設定情報C88を生成する。すなわち、生成部12は、設定情報C77、C88、C99、換言すると、第2設定情報D33を生成できる。
【0074】
設定部13は、移行先機器「C」に対して第2設定情報D33を設定する。そのため、移行システム20は、移行元のルータ「A」の第1設定情報D31及び移行元のルータ「B」の第1設定情報D32を移行先機器「C」に移行できる。換言すると、移行システム20は、移行元のルータ「A」の第1設定情報D31及び移行元のルータ「B」の第1設定情報D32を統合して移行先機器「C」に移行している。
【0075】
図6、
図7に示した例では、移行元機器の設定情報を移行先機器に分離して移行、又は統合して移行している。しかし、これに限定されることはなく、移行元機器及び移行先機器が2台ずつであり、移行元機器の一方の設定情報が移行先機器の一方に移行され、移行先機器の他方の設定情報が移行先機器の他方に移行されてもよい。すなわち、移行元機器及び移行先機器が1対1で対応するように、設定情報を移行してもよい。
【0076】
以上のことから、生成部12は、移行元機器が1台であり、移行先機器も1台である場合に限定されることはなく、移行元機器及び移行先機器のそれぞれが少なくとも1台以上であれば、第2設定情報を生成できる。すなわち、生成部12は、移行元機器及び移行先機器の台数に関わらず、第2設定情報を生成できる。
【0077】
また、移行システム20は、自動で移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できるため、移行元機器及び移行先機器の台数が多くても設定情報の移行にかかる時間を短縮することができる。さらに、移行システム20は、移行元機器及び移行先機器の設定情報を移行する処理が複数あっても、その処理を並列して実行できる。
【0078】
<実施形態3>
<移行システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態3について説明する。
図8は、実施形態3に係る移行システムの構成を示すブロック図である。実施形態3に係る移行システム30は、取得部11、生成部12、設定部13、判定部34、及び設定情報管理部35を備える。実施形態3に係る移行システム30における取得部11、生成部12、設定部13は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。ここでは、判定部34、設定情報管理部35について説明する。
【0079】
<ネットワーク上の移行先機器における通信状態の判定>
まず、判定部34について説明する。判定部34は、ネットワーク上の移行先機器における動作状態、例えば、通信状態が正常か否かを判定する。
図9を参照しながら、より具体的に説明する。
図9は、インターネットからユーザ端末までのネットワークを示した模式図である。
図9に示すように、インターネットINTからユーザ端末T11、T12までのネットワークは、コアネットワークCNT、メトロネットワークMNT、アクセスネットワークANTにより構成されている。
図9では、上段にメトロネットワークMNTにおけるルータをルータ51からルータ61に変更する前のネットワークを示した模式図が示されている。
図9では、下段にメトロネットワークMNTにおけるルータをルータ51からルータ61へ変更した後のネットワークを示した模式図が示されている。
【0080】
図9の上段に示すように、コアネットワークCNTは、ルータ52、ルータ55より構成されている。また、
図9の上段に示すように、メトロネットワークMNTは、ルータ51、ルータ54より構成されている。さらに、
図9の上段に示すように、アクセスネットワークANTは、ルータ50、ルータ53より構成されている。
【0081】
一方で、
図9の下段に示すように、コアネットワークCNTは、
図9の上段と同様に、ルータ52、ルータ55より構成されている。また、
図9の下段に示すように、アクセスネットワークANTは、
図9の上段と同様に、ルータ50、ルータ53より構成されている。しかし、
図9の下段に示すように、メトロネットワークMNTは、
図9の上段と異なり、ルータ61、ルータ54より構成されている。
【0082】
すなわち、
図9では、メトロネットワークMNTにおけるルータ51が移行元機器であり、ルータ61が移行先機器に該当する。
【0083】
判定部34は、ネットワーク上の移行先機器に該当するルータ61における通信状態が正常か否かを判定する。より具体的には、判定部34は、ルータ61と、ルータ61に有線又は無線接続して接続されているルータと、の通信状態が正常か否かを判定する。すなわち、ルータ61とルータ50、ルータ61とルータ52、ルータ61とルータ53、ルータ61とルータ54、ルータ61とルータ55、の全ての通信状態が正常か否かを判定する。
【0084】
判定部34は、ルータ61とルータ50、ルータ61とルータ52、ルータ61とルータ53、ルータ61とルータ54、ルータ61とルータ55、の全ての通信状態が正常である場合、ネットワーク上のルータ61における通信状態が正常であると判定する。換言すると、判定部34は、ルータ61に対して適切な第2設定情報が設定されていると判定する。
【0085】
一方で、判定部34は、ルータ61とルータ50、ルータ61とルータ52、ルータ61とルータ53、ルータ61とルータ54、ルータ61とルータ55、のいずれか1つでも通信状態が正常でない場合、ネットワーク上のルータ61における通信状態が正常でないと判定する。換言すると、判定部34は、ルータ61に対して適切な第2設定情報が設定されていないと判定する。
【0086】
図9に示した例では、判定部34は、ルータ61とルータ50、ルータ61とルータ52、ルータ61とルータ53、ルータ61とルータ54、ルータ61とルータ55、の全ての通信状態が正常か否かを判定している。すなわち、判定部34は、ルータ61と、ルータ61に隣接しているルータと、の通信状態が正常か否かを判定している。しかし、判定部34は、移行先機器と隣接する機器との接続状態を確認することに限定されることはない。判定部34は、移行先機器とリモート接続されている機器やインターネットサービスとの通信状態が正常か否かも判定できる。つまり、判定部34は、接続できるはずの接続先と通信が行えるかを確認して判定してもよい。
【0087】
<設定情報の管理>
次に、設定情報管理部35について説明する。設定情報管理部35は、判定部34の判定結果に応じて、ネットワーク上の移行元機器及び移行先機器における設定情報を管理する。
図10を参照しながら、設定情報管理部35がネットワーク上の移行元機器及び移行先機器における設定情報を管理する方法について説明する。
図10は、実施形態3に係る移行方法を例示したフローチャートである。
【0088】
まず、取得部11は、ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する(ステップST31)。ステップST31は、
図2に示したステップST1と同様である。
【0089】
次に、生成部12は、移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得部11が取得した第1設定情報と、に基づいて、ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する(ステップST32)。ステップST32は、
図2に示したステップST2と同様である。
【0090】
次に、設定部13は、移行先機器に対して第2設定情報を設定する(ステップST33)。ステップST33は、
図2に示したステップST3と同様である。
【0091】
次に、判定部34は、ネットワーク上の移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する(ステップST34)。より具体的には、判定部34は、移行先機器と、移行先機器と有線又は無線接続している機器と、の全ての通信状態が正常か否かを判定する。
【0092】
判定部34が、ネットワーク上の移行先機器における通信状態が正常であると判定する場合、(ステップST34YES)、設定情報管理部35は、移行元機器における第1設定情報を削除する(ステップST35)。これにより、使用しなくなった移行元機器から第1設定情報が削除されるため、情報漏洩を抑制できる。
【0093】
一方で、判定部34が、ネットワーク上の移行先機器における通信状態が正常であると判定しない場合(ステップST34NO)、設定情報管理部35は、移行先機器における設定情報を初期化する(ステップST36)。この場合、ステップST31に戻り、取得部11は新たな第1設定情報を取得し、生成部は新たな第1設定情報から新たな第2設定情報を生成し(ステップST32)、設定部13は新たな第2設定情報を移行先機器に対して設定する(ステップST33)。移行システム30は、適切に移行先機器が通信を行うまでステップST31~ST33を繰り返す。
【0094】
なお、ステップST36では、設定情報管理部35は、移行先機器における設定情報を初期化したが、設定情報管理部35が移行先機器における設定情報を初期化せずに、移行システム30は上述したステップST31~ST33を繰り返してもよい。これにより、移行システム30は、移行先機器に対して新たな第2設定情報を上書き設定する。
【0095】
<ルーティングテーブルの判定>
ここで、判定部34は、さらに、ネットワーク上の移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、ネットワーク上の移行先機器における通信状態が正常か否かを判定してもよい。
図11を参照しながら、より具体的に説明する。
【0096】
図11は、実施形態3に係る移行方法を例示したフローチャートである。
図11におけるステップST31~ST36は、
図10におけるST31~ST36と同様であるため、説明を省略する。なお、
図11におけるステップST34は、
図10におけるステップST34をより具体的に記載したものであり、
図10におけるステップST34と同様である。ここでは、ステップST37について説明する。
【0097】
判定部34が、ネットワーク上において、移行先機器と、移行先機器と有線又は無線接続している機器と、の全ての通信状態が正常と判定する場合、(ステップST34YES)、判定部34は、さらに、以下の判定をする。判定部34は、ネットワーク上の移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かを判定する(ステップST37)。
【0098】
判定部34が、ネットワーク上の移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じであると判定する場合(ステップST37YES)、設定情報管理部35は、移行元機器における第1設定情報を削除する(ステップST35)。
【0099】
一方で、判定部34が、ネットワーク上の移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じであると判定しない場合(ステップST37NO)、設定情報管理部35は、移行先機器における設定情報を初期化する(ステップST36)。この場合、ステップST31に戻り、取得部11は新たな第1設定情報を取得し、生成部12は新たな第1設定情報から新たな第2設定情報を生成し(ステップST32)、設定部13は新たな第2設定情報を移行先機器に対して設定する(ステップST33)。移行システム30は、ネットワーク上の移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じとなり、適切に移行先機器が通信を行うまでステップST31~ST33を繰り返す。
【0100】
このように、判定部34は、移行先機器と、移行先機器と有線又は無線接続している機器と、の全ての通信状態が正常であるか否か、移行先機器及び移行元機器におけるルーティングテーブルが同じであるか否かを判定できる。
図11では、判定部34は、移行先機器と、有線又は無線接続している機器と、の全ての通信状態が正常であるか否かを判定し、さらに、移行先機器及び移行元機器におけるルーティングテーブルが同じであるか否かを判定している。しかし、
図11の例に限定されることはなく、以下のようにしてもよい。判定部34は、移行先機器と、移行先機器に接続されている機器と、の全ての通信状態が正常か否か、及び移行先機器及び移行元機器のルーティングテーブルが同じであるか否かの少なくとも一方に基づいて、移行先機器の通信状態が正常か否かを判定してもよい。なお、当然のことながら、判定部34は、移行先機器及び移行元機器におけるルーティングテーブルが同じであるか否かを判定し、さらに、移行先機器と有線又は無線接続している機器と、の全ての通信状態が正常か否かを判定してもよい。
【0101】
図11に示すように、移行システム30は、いずれの判定結果も肯定的である、すなわち、移行先機器に対して適切な第2設定情報が設定されている場合、移行元機器における第1設定情報を削除する。一方で、
図11に示すように、移行システム30は、いずれか1方の判定結果が否定的である、すなわち、移行先機器に対して適切な第2設定情報が設定されていない場合、移行先機器における設定情報を初期化して以下の処理を実行する。移行システム30は、適切な第2設定情報が設定され、移行先機器が適切な通信状態となるまで、移行元機器の新たな第1設定情報の再取得(ステップST31)から移行先機器に新たな第2設定情報を設定する(ステップST33)までの繰り返し処理を実行する。
【0102】
このように、移行システム30は、判定結果に応じて、ネットワーク上の移行元機器及び移行先機器における設定情報を管理することができるため、より確実に移行元機器から移行先機器に設定情報を移行できる。
【0103】
<判定結果の表示>
続いて、判定結果の表示例について説明する。
図12は、実施形態3に係る移行システムの変形例を示したブロック図である。
図12に示すように、移行システム39は、取得部11、生成部12、設定部13、判定部34、設定情報管理部35、信号生成部36、及び送信部37を備える。移行システム39は、表示装置40と無線又は有線又は無線接続されており、通信可能である。
【0104】
図12に示した移行システム39における取得部11、生成部12、設定部13、判定部34、設定情報管理部35は、
図8に示した移行システム30と同様であるため、説明を省略する。ここでは、信号生成部36、及び送信部37について説明して、表示装置40における判定結果の表示例を説明する。
【0105】
信号生成部36は、判定部34の判定結果を表示装置40が表示するための信号を生成する。送信部37は、信号生成部36が生成した信号を表示装置40に対して送信する。表示装置40は、送信部37から受信した信号を表示する。これにより、ユーザは、移行システム39の判定結果、すなわち、移行元機器から移行先機器に適切に設定情報が移行され移行先機器の通信状態が正常か否かを確認できる。
【0106】
表示装置40は、例えば、ユーザが移行システム39の判定結果を確認できるモニターである。また、
図12に示した例では、表示装置40は、移行システム39と無線又は有線又は無線接続されているが、移行システム39が表示部(不図示)を備えてもよい。
【0107】
さらに、移行システム39は、記憶部(不図示)を備える構成であってもよい。この場合、移行システム39は、記憶部(不図示)に判定部34の判定結果を格納する。信号生成部36は、ユーザの要求に応じて、記憶部(不図示)に格納された判定結果を表示装置40に表示するための信号を生成する。なお、当然のことながら、記憶部(不図示)は、移行システム39に備えられている構成に限定されることはなく、移行システム39、及び表示装置40と無線又は有線又は無線接続されており、通信可能なデータベース上に備えられている構成でもよい。
【0108】
続いて、
図13を参照しながら、表示装置40の表示例について説明する。
図13は、実施形態3に係る判定部の判定結果の表示例を示した模式図である。
図13では、上段に、移行先機器と、移行先機器に接続されている機器と、の全ての通信状態が正常か否かを判定した判定結果の表示例が示されている。また、
図13では、下段に、移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かを判定した判定結果の表示例が示されている。
【0109】
図13の上段では、移行先機器A、Bのそれぞれに対して、移行先機器に接続されている機器との全ての通信状態が正常か否かを判定した判定結果、及び移行元機器(不図示)から移行先機器A、Bに移行が成功しているか否かを示した移行結果の表示例が示されている。
【0110】
例えば、
図13の上段に示すように、移行先機器Aは、移行先機器Aと、移行先機器Aに接続されている機器と、の全ての通信状態が正常であると判定されている。また、移行先機器Aは、移行元機器(不図示)から移行先機器Aに移行が成功していると判定されている。そのため、両方の欄に「OK」と示されている。
【0111】
また、
図13の上段に示すように、移行先機器Bは、移行先機器Bと、移行先機器Bに接続されている機器と、の全ての通信状態が正常でないと判定されている。また、移行先機器Bは、移行元機器(不図示)から移行先機器Bに移行が成功していないと判定されている。そのため、両方の欄に「NG」と示されている。
【0112】
図13の下段では、移行先機器ルータA、Bのそれぞれに対して、移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かを判定した判定結果の表示例が示されている。また、
図13の下段では、移行先機器ルータA、Bのそれぞれに対して、移行元機器(不図示)から移行先機器A、Bに移行が成功しているか否かを示した移行結果の表示例が示されている。
【0113】
例えば、
図13の下段に示すように、移行先機器Aは、移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じであると判定されている。また、移行元機器(不図示)から移行先機器Aに移行が成功していると判定されている。そのため、両方の欄に「OK」と示されている。
【0114】
また、
図13の下段に示すように、移行先機器Bは、移行先機器におけるルーティングテーブルが移行元機器におけるルーティングテーブルと同じでないと判定されている。また、移行元機器(不図示)から移行先機器Bに移行が成功していないと判定されている。そのため、両方の欄に「NG」と示されている。
【0115】
図13に示した例では、表示装置40は、判定部34の判定結果を「OK」又は「NG」で表示している。表示装置40は、「OK」又は「NG」をユーザが視認しやすいように色付きで表示してもよい。この場合、信号生成部36は、判定結果と、判定結果に応じた色と、を示す信号を生成して、表示装置40に対して送信する。
【0116】
図13に示した例では、表示装置40は、移行元機器を表示していないが、当然のことながら、移行元機器を移行先機器と合わせて表示してもよい。
【0117】
また、移行システム39は、
図13に示した「NG」の場合に、移行が成功していない原因を示す詳細な情報を表示装置40に表示させてもよい。
図14を参照しながら、より具体的に説明する。
図14は、実施形態3に係る判定部の判定結果の表示例を示した模式図である。
図14は、
図13の下段に示したルータBに関する詳細な情報である。
【0118】
図14に示すように、表示装置40は、ルータBに関する登録されていないIPアドレスの一覧を表示している。ユーザは、この情報を基に、ルータBの設定情報の一部を変更できる。
【0119】
ここで、
図12に示した例では、移行システム30は、移行先機器における通信状態が正常であると判定しない場合、ステップST36、及びステップST31~ST33の処理を実行して、移行先機器における新たな第2設定情報を生成していた。しかし、
図14に示すように、表示装置40が詳細な情報を表示する構成にすることによって、ユーザは移行先機器における一部を変更して対応することができる。このように、移行システム39は、効率的に、移行元機器から移行先機器に移行元機器の設定情報を移行でき、移行先機器を適切な通信状態とすることができる。
【0120】
図14では、ルータBに関する詳細な情報の一例として、表示装置40がルータBに関する登録されていないIPアドレスの一覧を表示する場合を示した。しかし、これに限定されることはなく、表示装置40は、ルータBに関する暗号化方式(WEP、WPA等)、管理者情報などを表示してもよい。
【0121】
このように、移行システム39は、判定部34の判定結果を表示装置40が表示するための信号を生成し、その信号を表示装置40に対して送信する。表示装置40は、移行システム39から受信した信号を表示する。これにより、ユーザは、移行システム39の判定結果、すなわち、移行元機器から移行先機器に適切に設定情報が移行され移行先機器の通信状態が正常か否かを確認できる。
【0122】
さらに、表示装置40が詳細な情報を表示する構成にすることによって、ユーザは移行先機器における一部を変更して対応することができる。そのため、移行システム39は、効率的に移行元機器から移行先機器に移行元機器の設定情報を移行でき、移行先機器を適切な通信状態とすることができる。
【0123】
また、上述した実施形態1~3に係る移行システムにおける処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある制御媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気制御媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気制御媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0124】
以上、本開示を上記実施形態に即して説明したが、本開示は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
【0125】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得する取得部と、
移行元機器及び移行先機器に関する機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成する生成部と、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する設定部と、
を備えた、移行システム。
(付記2)
前記生成部は、
前記機器情報に基づいて、前記第1設定情報を前記第2設定情報に変換するための変換パターンを選択し、
前記変換パターンに基づいて、取得した前記第1設定情報から前記第2設定情報を生成する、
付記1に記載の移行システム。
(付記3)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する判定部をさらに備えた、
付記1又は2に記載の移行システム。
(付記4)
前記判定部の判定結果に応じて、前記ネットワーク上の前記移行元機器及び前記移行先機器における設定情報を管理する設定情報管理部をさらに備え、
前記判定部が、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定する場合、
前記設定情報管理部は、前記移行元機器における前記第1設定情報を削除する、
付記3に記載の移行システム。
(付記5)
前記判定部が、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定しない場合、
前記設定情報管理部は、前記移行先機器における設定情報を初期化し、
前記取得部は、新たな第1設定情報を取得し、
前記生成部は、前記新たな第1設定情報から新たな第2設定情報を生成し、
前記設定部は、前記新たな第2設定情報を前記移行先機器に対して設定する、
付記4に記載の移行システム。
(付記6)
前記判定部は、前記ネットワーク上において、前記移行先機器と、前記移行先機器に直接続されている機器と、の通信状態が正常か否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記3に記載の移行システム。
(付記7)
前記判定部は、前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記3に記載の移行システム。
(付記8)
前記判定部は、さらに、前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記6に記載の移行システム。
(付記9)
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得し、
移行元機器及び移行先機器における機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成し、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する、
処理をコンピュータが実行する、
移行方法。
(付記10)
前記機器情報に基づいて、前記第1設定情報を前記第2設定情報に変換するための変換パターンを選択し、
前記変換パターンに基づいて、取得した前記第1設定情報から前記第2設定情報を生成する、
付記9に記載の移行方法。
(付記11)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記9又は10に記載の移行方法。
(付記12)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定する場合、
前記移行元機器における前記第1設定情報を削除する、
付記11に記載の移行方法。
(付記13)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定しない場合、
前記移行先機器における設定情報を初期化し、
新たな第1設定情報を取得し、
前記新たな第1設定情報から新たな第2設定情報を生成し、
前記新たな第2設定情報を前記移行先機器に対して設定する、
付記12に記載の移行方法。
(付記14)
前記移行先機器と、前記移行先機器に直接続されている機器と、の通信状態が正常か否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記11に記載の移行方法。
(付記15)
前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記11に記載の移行方法。
(付記16)
前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かをさらに判定する、
付記14に記載の移行方法。
(付記17)
ネットワーク上の移行元機器における設定情報を示す第1設定情報を取得し、
移行元機器及び移行先機器における機器情報と、取得した前記第1設定情報と、に基づいて、前記ネットワーク上の移行先機器における設定情報を示す第2設定情報を生成し、
前記移行先機器に対して前記第2設定情報を設定する、
処理をコンピュータに実行させる、
移行プログラム。
(付記18)
前記機器情報に基づいて、前記第1設定情報を前記第2設定情報に変換するための変換パターンを選択し、
前記変換パターンに基づいて、取得した前記第1設定情報から前記第2設定情報を生成する、
付記17に記載の移行プログラム。
(付記19)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記17又は18に記載の移行プログラム。
(付記20)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定する場合、
前記移行元機器における前記第1設定情報を削除する、
付記19に記載の移行プログラム。
(付記21)
前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常であると判定しない場合、
前記移行先機器における設定情報を初期化し、
新たな第1設定情報を取得し、
前記新たな第1設定情報から新たな第2設定情報を生成し、
前記新たな第2設定情報を前記移行先機器に対して設定する、
付記20に記載の移行プログラム。
(付記22)
前記移行先機器と、前記移行先機器に接続されている機器と、の通信状態が正常か否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記19に記載の移行プログラム。
(付記23)
前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かを判定する、
付記19に記載の移行プログラム。
(付記24)
前記ネットワーク上の前記移行先機器におけるルーティングテーブルが前記移行元機器におけるルーティングテーブルと同じか否かに基づいて、前記ネットワーク上の前記移行先機器における通信状態が正常か否かをさらに判定する、
付記22に記載の移行プログラム。
【符号の説明】
【0126】
10、20、30、39 移行システム
11 取得部
12 生成部
13 設定部
22 変換パターン選択部
23 変換部
34 判定部
35 設定情報管理部
36 信号生成部
37 送信部
40 表示装置
A1、B1、A、B、C、D ルータ
A11、A22、A33、A44、A55、A66、A77、A99 設定情報
B11、B22、B33、B88 設定情報
C44、C66、C77、C88、C99 設定情報
D55 設定情報
D1、D11、D31、D32 第1設定情報
D2、D21、D22 第2設定情報
ANT アクセスネットワーク
CNT コアネットワーク
INT インターネット
MNT メトロネットワーク
T1、T2 ユーザ端末
50、51、52、53、54、55、56、61 ルータ