(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160923
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】プログラム、方法、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241108BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187359
(22)【出願日】2023-11-01
(62)【分割の表示】P 2023076329の分割
【原出願日】2023-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】512326986
【氏名又は名称】ユニークビジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】白▲土▼ 良之
(72)【発明者】
【氏名】菊池 昌昭
(72)【発明者】
【氏名】十河 利充
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザがキャンペーンに参加する可能性をより高め、キャンペーンの効果をより一層向上させるプログラム、方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】プログラムにより実現されるサービスは、ユーザがユーザ端末により、応募用の二次元コードを読み取り、キャンペーン参加の申し込みを行うと(A)、キャンペーン参加に伴い、抽選用二次元コードを発行される(B)。その後、ユーザが抽選用端末の設置してある場所(イベント会場、各種店舗等)に赴き、発行された抽選用の二次元コードを読み取り、抽選処理を実行する(C)と、抽選処理ののち、データベース更新後、当該抽選結果をユーザ端末に送信され、ユーザ端末は、この抽選結果を表示する(D)。ユーザは、抽選結果に応じた特典をイベント会場、各種店舗等にて受け取る(E)。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップと、
ここで、前記抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、前記ユーザの所有する端末に表示されるものであり、
前記抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップと、
前記抽選結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記受け付けるステップにおいて、前記抽選用二次元コードは、前記ユーザを識別するための情報であり、前記ユーザの本人確認に用いられる情報につき前記ユーザに対して1つアカウントが発行されるサービスを用いて申し込むことによりユーザが取得できるものである、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記提示するステップにおいて、前記ユーザを識別するための情報であり、前記ユーザの本人確認に用いられる情報につき前記ユーザに対して1つアカウントが発行されるアプリケーションを介して、前記抽選結果を前記ユーザに対して提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ユーザの所有する端末に表示される前記抽選用二次元コードは、店舗外でも前記ユーザが取得できるものであって、
前記受け付けるステップにおいて、前記抽選用二次元コードを、前記店舗に設置される端末で読み取ることにより、前記抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付け、
前記提示するステップにおいて、前記抽選結果を、前記店舗に設置する前記端末で前記ユーザに表示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プログラムは、前記受け付けるステップにおいて、前記ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して、前記抽選用二次元コードを発行する、
または、前記提示するステップにおいて、前記ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して前記抽選結果を提示するものであり、
さらに、前記プログラムは、
前記抽選用二次元コードを読み取ると、前記ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントの表示態様を変更するステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、前記受け付けるステップにおいて、前記ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して、前記抽選用二次元コードを発行するものであって、
前記抽選用二次元コードを発行するための応募用二次元コードを読み取ることによって、前記ソーシャルネットワークサービスにおいて投稿するための、予め用意された所定の文章を前記ユーザに提示し、
前記所定の文章の投稿に応答して、前記ソーシャルネットワークサービスの機能により、前記抽選用二次元コードを前記ユーザに提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、受け付けるステップにおいて、前記抽選用二次元コードの読み取りに応答して、前記ユーザに対し、所定の報酬を付与する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、さらに、応募用二次元コードを読み取ることにより、応募用二次元コードの情報を受け付けるステップを実行させ、
前記応募用二次元コードは、前記抽選用二次元コードを発行するために、前記ユーザから所定の申込を受け付ける場面において、応募用二次元コードを撮像装置で読み取ることにより前記申込を受け付けるものであって、
前記応募用二次元コードは、所定の期間毎に更新されるものである、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
プロセッサを備えるコンピュータにより実行される方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップと、
ここで、前記抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、前記ユーザの所有する端末に表示されるものであり、
前記抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップと、
前記抽選結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行する、方法。
【請求項10】
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部が、
抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップと、
ここで、前記抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、前記ユーザの所有する端末に表示されるものであり、
前記抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップと、
前記抽選結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが所持する携帯端末を用いて、スタンプラリーのようなイベントを行う技術がある(特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、ユーザの所有する携帯端末により、所定の複数個所に設置されたイベント広告に記載の情報コードを読み取ることで、その読み取った数に応じてユーザに特典を付与する技術が開示されている。このとき、情報コードは、個々の設置場所に割り当てられた場所コード、個々のイベント広告に割り当てられた広告コード及び広告管理サーバのURL情報を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように、スタンプラリーのようなイベント、キャンペーンは、ユーザは複数の広告の設置場所に赴いてキャンペーンに参加するため、ユーザがキャンペーンに興味を示しても参加まで辿りつかないおそれがあった。
【0006】
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、キャンペーンを実施する際に、ユーザがキャンペーンに参加する可能性をより高め、キャンペーンの効果をより一層向上させることが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によると、プロセッサを備えるコンピュータにより実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップと、ここで、抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、ユーザの所有する端末に表示されるものであり、抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップと、抽選結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザがキャンペーンに参加する可能性をより高め、キャンペーンの効果をより一層向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態に係るキャンペーン運営システムの概要を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係るキャンペーン運営システムの一連の流れを示す図である。
【
図3】第1の実施形態に係るユーザ端末の機能的な構成を示す図である。
【
図4】第1の実施形態に係るサーバの機能的な構成を示す図である。
【
図5】第1の実施形態に係る抽選用端末の機能的な構成を示す図である。
【
図6】第1の実施形態に係るサーバに格納されたキャンペーン情報DBのデータ構造を示す図である。
【
図7】第1の実施形態に係るサーバに格納された応募履歴情報DBのデータ構造を示す図である。
【
図8】第1の実施形態において、ユーザに抽選用二次元コードを発行する一連の処理を示すフローチャートである。
【
図9】第1の実施形態において、抽選用二次元コードに基づいて抽選を行う一連の処理を示すフローチャートである。
【
図10】第1の実施形態において、ユーザ端末で応募用の二次元コードを読み取る際の画面例を示す。
【
図11】第1の実施形態において、応募用二次元コードを読み取り、キャンペーンに参加する際の画面例を示す。
【
図12】第1の実施形態において、ユーザ端末に抽選用二次元コードを発行する際の画面例を示す。
【
図13】第1の実施形態において、抽選用端末で抽選を実行する際の画面例を示す。
【
図14】第1の実施形態において、抽選用端末に抽選結果(当選)を表示する際の画面例を示す。
【
図15】第1の実施形態において、抽選用端末に抽選結果(落選)を表示する際の画面例を示す。
【
図16】第1の実施形態において、ユーザ端末に抽選結果(当選)を表示する際の画面例を示す。
【
図17】第1の実施形態において、ユーザ端末に抽選結果(落選)を表示する際の画面例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0011】
また、以下の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0012】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0013】
また、以下の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインタフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス)とされてもよい。
【0014】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0015】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0016】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0017】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0018】
<本開示の概要>
本開示において、ユーザは応募用の二次元コードを読み取ることで、キャンペーンに参加し、抽選用の二次元コードを発行される。ユーザは、抽選用端末が設置してある場所(イベント会場、店舗等)に赴き、抽選用端末により抽選用二次元コードを読み取ることで抽選を行い、抽選結果を抽選用端末、またはユーザ端末により確認する。
このとき、抽選用二次元コードは、ユーザを識別するための情報であり、ユーザの本人確認に用いられる情報につきユーザに対して1つアカウントが発行されるサービス(第1のサービス)を用いて申し込むことによりユーザが取得できるものである。例えば、第1のサービスは、下記を含む。
・ 事業者のアカウントと需要者のアカウントとが含まれ、SNSとして機能するメッセンジャーアプリケーション(例えば、LINE(登録商標))
・ 行政的な情報を有するユーザに対し1つのみ提供される識別番号および当該識別番号を利用したサービス(たとえば、マイナンバー(登録商標)、マイナンバーカード等)
【0019】
例えば、メッセンジャーアプリケーションにおいて、1つの電話番号につき、1つのアカウントのみ利用可能であることがある。
例えば、行政的な情報を有するユーザに識別番号を提供するサービスにおいて、住民票を有するユーザに対し、1つのアカウントのみ発行される。
【0020】
本開示において例示するサービス(第1のサービス)は、アカウントに係る認証情報を用いてユーザがこのサービスにアクセスし、認証情報により認証をされると、このユーザに係るアカウントとして投稿を行うことができる。ここにいう投稿には、テキスト情報のみならず画像情報、サーバに格納されたWebページを含むインターネット上の情報にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)等が含まれうる。
ユーザ端末が、所定のサービス、ソーシャルネットワークサービスにおけるアカウント等を介して、抽選用二次元コードを発行される、抽選結果を提示される等の手法として、いわゆるOAuthに基づく認証(以下、単に「OAuth認証」と称する)を用いる点がある。OAuthは、Webサービス間で「権限の認可」を行うためのプロトコルのことである。
【0021】
当該サービスでは、特定のアカウントは、このアカウントと特定の関係を有する(友達関係と呼ばれることがある)アカウントの投稿を閲覧することができる。しかし、当該サービスでは、特定のアカウントは、友達関係にあるアカウントの投稿を閲覧し、この投稿を他の友達関係にあるアカウントにURL等を用いて提示するのみであり、友達関係にあるアカウントをそのままの形で他の友達関係にあるアカウントに対して投稿することはできない。また、友達関係は1アカウント対1アカウント(one-to-one)である。従って、友達関係にあるアカウントであっても、そのアカウントがどのアカウントと友達関係にあるか否かを知ることはできない。
【0022】
また、本開示において、ユーザは、得られた抽選結果を、前述した第1のサービスとは異なる第2のサービスを介して他のユーザと共有することが可能である。第2のサービスとして、1ユーザの認証情報に対してユーザが所有する前記ユーザ端末で1または複数のアカウントを切り替えて利用可能なサービスも利用可能である。また、第2のサービスは、第2のサービスを利用する各ユーザの投稿内容を互いに閲覧可能なサービスであることができる。例えば、第2のサービスは、Twitter(登録商標)等のSNSである。
【0023】
第2のサービスでは、特定のアカウントは、このアカウントと特定の関係を有する(フォロー/フォロワー関係と呼ばれることがある)アカウントの投稿を閲覧することができる。
【0024】
ここで、「フォロー」とは、例えば、一方のアカウント(アカウント「A」)が他方のアカウント(アカウント「B」)を指定して、所定の関係とする入力操作を当該一方のユーザから受け付けることにより、一方のアカウント(アカウント「A」)が他方のアカウント(アカウント「B」)をフォローする、という所定の関係が設定されることをいう。この場合、当該他方のアカウント(アカウント「B」)にとって、当該一方のアカウント(アカウント「A」)は、フォロワーとなる。当該一方のアカウント(アカウント「A」)は、フォローしている当該他方のアカウント(ユーザ「B」)の投稿内容を、タイムライン等において表示させることができる。タイムライン、フィードフォローしているアカウントの投稿ほど、タイムライン(投稿表示画面)等において表示されやすくなることとしてもよい。
【0025】
フォロー/フォロワー関係は複数のアカウントに対して成立する。従って、あるアカウントのタイムラインには、フォローしている複数のアカウントの投稿を含めた投稿が表示されうる。
【0026】
第2のサービスにおいて、あるアカウントは、フォロー/フォロワー関係にあるアカウントの投稿を、自身のアカウントのフォロワーに対して、内容をそのままの形で投稿することができる。これを再投稿という。また、第2のサービスにおいて、あるアカウントは、フォロー/フォロワー関係にあるアカウントの投稿を特定して(メンションと呼ばれることがある)フォロー/フォロワー関係にあるアカウントに対して返信をすることができる。返信されたアカウントのタイムライン等には、この返信のみを特定して表示することができる。
【0027】
さらに、第2のサービスにおいて、対となる特定のアカウント間で、その他のアカウントには公開されないメッセージ送受信方法(ダイレクトメッセージ)においてメッセージを送受信することができる。
【0028】
<第1の実施形態>
<第1の実施形態の概要>
図1を参照して、第1の実施形態に係るキャンペーン運営システムの概要について説明する。
【0029】
第1の実施形態に係るキャンペーン運営システム1は、ユーザ端末10、サーバ20、抽選用端末30を有する。
【0030】
ユーザ端末10は、ユーザが保有する端末であり、一例としてスマートフォン、タブレット端末等の携帯可能でかつ通信可能な情報処理端末である。ユーザ端末10を保有するユーザは、本開示において例示するサービス(第1のサービス)及び第2のサービスについてそれぞれアカウントを有する。また、ユーザ端末10を有するユーザのアカウントは、少なくとも本開示において例示されるサービス(第1のサービス)において広告主のアカウントに対して友達関係にあり、好ましくは第2のサービスについても広告主のアカウントをフォローしている。
【0031】
ユーザ端末10は、ネットワーク80を介してサーバ20、抽選用端末30と通信可能に接続される。ユーザ端末10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
【0032】
サーバ20は、ユーザが参加するキャンペーンに関する各種情報を管理する。サーバ20は、例えば、キャンペーンの情報、ユーザの応募履歴の情報等を記憶する。
【0033】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0034】
抽選用端末30は、ユーザが参加した各種キャンペーンにおいて、イベント会場、各種店舗、店舗のイベントスペース等、キャンペーンが実施されている場所に設置される端末であり、ユーザから提示された抽選用二次元コードの情報を受け付け、サーバ20に送信し、サーバ20から受信した抽選結果をユーザに提示する。抽選用端末30は、一例としてスマートフォン、タブレット端末等の携帯可能でかつ通信可能な情報処理端末である。このほか、抽選用端末30は、各種PC等であってもよく、限定されない。
【0035】
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、キャンペーン運営システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るキャンペーン運営システム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はキャンペーン運営システム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0036】
<キャンペーン運営システムの一連の流れ>
以下、
図2を参照して、本開示において例示されるキャンペーン運営システムの一連の流れを説明する。
図2において、キャンペーンに参加するユーザは、以下の流れで、キャンペーンへの参加、及び抽選等を行う。
(A)ユーザから、ユーザ端末により、応募用の二次元コードを読み取り、キャンペーン参加の申し込みを行う
具体的には、例えば、ユーザは、ユーザ端末10に備わっている撮像装置を用い、応募用の二次元コードを読み取る。ユーザ端末10は、撮像装置により撮影された撮像画像をメモリに書き込んでおり、ユーザ端末は、メモリに撮影画像データが書き込まれる都度、メモリに書き込まれた撮影画像データを読み出して応募用の二次元コードが含まれるかを判定する。ユーザ端末は、撮像画像に応募用の二次元コードが含まれていると判定した場合、応募用の二次元コードに含まれる情報として、キャンペーン主催者の本開示において例示されるサービス(第1のサービス)におけるアカウントと紐づけられているURL(第1のサービスにおけるURLスキーム機能により作成)の情報をディスプレイに表示する。
ユーザ端末10は、ユーザから当該URLをタップする等の操作を受け付けると、第1のサービスを起動させ、キャンペーン主催者とのトーク画面を表示する。(この時、第1のサービスにおいて、キャンペーン主催者のアカウント登録(友達登録)がされていない場合には、友達登録の画面を表示してもよい。)ユーザ端末10は、ユーザからトーク画面に表示されたキャンペーン参加のためのボタン等への入力を受け付けることで、キャンペーン参加のための入力操作を受け付ける。その後、ユーザ端末は、当該操作に応じて、サーバに対し、第1のサービスを通じてユーザがキャンペーンに参加した旨の情報を送信する。
(B)キャンペーン参加に伴い、抽選用の二次元コードを発行される
具体的には、例えば、サーバ20が(A)において、ユーザ端末10から第1のサービスを介して、ユーザがキャンペーンに参加した旨の情報を取得すると、サーバ20は、各キャンペーンに対し、ユーザ毎にレコードを作成しデータベースを更新する。すなわち、サーバ20は、後述する応募履歴情報データベース2022の対応するキャンペーンのレコードに、ユーザ毎のレコードを作成する。次に、サーバ20は、ユーザ毎に識別番号を付与しレコードに記憶し、当該識別番号をURLパラメータとして付与した、抽選時に抽選用端末30がサーバ20にアクセスするためのURLを生成する。
このとき、サーバ20は、当落に関するレコードも作成しておき、結果はこの時点では空白としておいてよい。
サーバ20は、生成したURLを含んだ抽選用の二次元コードを発行する。なお、本開示において、応募用、抽選用に限らず、二次元コードは、各端末において生成されてもよいし、サーバにおいて生成されるものであってもよい。
(C)抽選用端末の設置してある場所(イベント会場、各種店舗等)に赴き、発行された抽選用の二次元コードを読み取り、抽選処理を実行する
具体的には、例えば、ユーザは、ユーザ端末10の画面上に表示された抽選用の二次元コードを抽選用端末30の画面の前に提示する。抽選用端末30は、抽選用端末30に備えられている撮像装置により、ユーザから提示された抽選用二次元コードの画像を撮影する。抽選用端末30は、撮影された画像に、抽選用二次元コードが含まれているかを判定し、当該コードが含まれていることを判定する。(撮像画像に抽選用二次元コードであることを判定する仕組みは、(A)においてユーザ端末が応募用二次元コードであることを判定する仕組みと同様である。)抽選用端末30は、抽選用二次元コードであることを判定すると、抽選用二次元コードに含まれる情報(ユーザ毎の識別情報をURLパラメータとして付与したURL)を取得し、当該URLを通じてサーバ20にアクセスする。
サーバ20は、抽選用端末30がサーバ20にアクセスしたことに応答し、抽選用端末30がアクセスしたURLに含まれるURLパラメータから、抽選に参加したユーザを特定し、当該ユーザに対し抽選処理を実行する。その後、サーバ20は、抽選結果を応募履歴情報データベース2022における「当落」レコードに反映しデータベースを更新する。サーバ20は、当該抽選結果を、端末(例えば、ユーザ端末10、抽選用端末30)に送信する。
(D)抽選結果が表示される
(D-1)ユーザ端末で結果を表示する場合
具体的には、例えば、サーバ20は、抽選処理ののち、データベース更新後、当該抽選結果をユーザ端末10に送信する。サーバ20は、抽選用端末30から抽選を受け付ける際に取得したURLパラメータの情報(すなわち、ユーザの識別番号)と、データベース(応募履歴情報データベース2022)におけるユーザの情報(識別番号)を照会し、抽選したユーザを特定する。その後、サーバ20は、ユーザの第1のサービスにおけるアカウントに対し、抽選結果の情報を送信する。ユーザ端末10は、サーバ20から当該情報を取得したことに応答して、第1のサービスにおける、キャンペーン主催者のアカウントとのトーク画面に抽選結果を表示する。
(D-2)抽選用端末で結果を表示する場合
具体的には、例えば、抽選用端末30は、抽選時に、サーバ20にアクセスするためのURLを参照してブラウザを起動してサーバ20にアクセスする。サーバ20は、(D-1)と同様の処理により、抽選処理を実行する。サーバ20は、当選か落選かに応じて、当該抽選結果に応じたページ(当選用のページ、落選用のページ)へブラウザを遷移させる。このとき、サーバ20は、当選用の画像と落選用の画像、抽選結果に応じたページ等を予め記憶している。
ある局面において、サーバ20は、ユーザアカウントの情報を、当選用のページまたは落選用のページで表示してもよい。
(E)抽選結果に応じた特典をイベント会場、各種店舗等にて受け取る。
【0037】
<1.1 ユーザ端末10の構成>
図3は、実施の形態1のキャンペーン運営システム1を構成するユーザ端末10のブロック図である。
図3に示すように、ユーザ端末10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス1301およびディスプレイ1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。ユーザ端末10は、
図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。
図3に示すように、ユーザ端末10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0038】
アンテナ111は、ユーザ端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0039】
アンテナ112は、ユーザ端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0040】
第1無線通信部121は、ユーザ端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、ユーザ端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(CyclicRedundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、ユーザ端末10が送受信する無線信号の変復調、および周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。
【0041】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス1301と、ディスプレイ1302とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、ユーザ端末10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。また、ユーザ端末10は、物理的に入力可能なキーボード(図示せず)を備え、当該キーボードを介して、ユーザの入力操作を受け付けてもよい。
【0042】
ディスプレイ1302は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ1302は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0043】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声をユーザ端末10の外部へ出力する。
【0044】
位置情報センサ150は、ユーザ端末10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載されるユーザ端末10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、情報機器間の近距離通信システムで用いられる通信規格に基づく送受信装置であるとしてもよい。具体的には、位置情報センサ150は、Bluetooth(登録商標)モジュールなど2.4GHz帯を使用して、Bluetooth(登録商標)モジュールを搭載した他の情報機器からのビーコン信号を受信する。
【0045】
カメラ(撮像装置)160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
【0046】
モーションセンサ170は、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成され、ユーザ端末10の傾きを検出する。
【0047】
記憶部(メモリ)180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、ユーザ端末10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報1801等を記憶する。当該情報は、ユーザ端末10の記憶部180に保持される他、後述するサーバの記憶部202にデータベースとして記憶されたものを、ネットワーク80を介して取得してもよい。
【0048】
ユーザ情報1801は、ユーザを識別するID、ユーザ名、年齢、性別、電話番号、SNSアカウントの情報等ユーザに関連する情報である。ここで、ユーザとは、キャンペーンに参加するユーザである。
【0049】
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、ユーザ端末10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1901と、送受信部1902と、データ処理部1903と、報知制御部1904としての機能を発揮する。
【0050】
入力操作受付部1901は、タッチ・センシティブ・デバイス1301等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部1901は、タッチ・センシティブ・デバイス1301に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0051】
送受信部1902は、ユーザ端末10が、サーバ20、抽選用端末30等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0052】
データ処理部1903は、ユーザ端末10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0053】
データ処理部1903は、イベントに係る入力操作をユーザから受け付け、当該イベントに係る各種処理を実行させるための処理を制御する。例えば、データ処理部1903は、ユーザから受け付けたキャンペーン参加に係る各種情報をサーバ等に送信する処理を実行させる。
【0054】
報知制御部1904は、表示画像をディスプレイ1302に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0055】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図4は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0056】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0057】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、キャンペーン情報データベース2021と、応募履歴情報データベース2022等を記憶する。
【0058】
キャンペーン情報データベース2021は、ユーザが応募用の二次元コードを読み取り、キャンペーン参加のための入力操作を行うことで参加するキャンペーンに関する各種情報を保持するためのデータベースである。当該データベースが保持する各レコードの詳細は後述する。
【0059】
応募履歴情報データベース2022は、各キャンペーンに対するユーザの応募履歴に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0060】
制御部203は、例えばプロセッサ29により構成され、このプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、抽選用二次元コード発行モジュール2033、抽選実行モジュール2034、抽選結果提示モジュール2035等に示す機能を発揮する。
【0061】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0062】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0063】
抽選用二次元コード発行モジュール2033は、ユーザがキャンペーンへの参加のための入力操作を行ったことに応答して、抽選用の二次元コードを発行する処理を制御する。具体的には、例えば、サーバ20は、例えば、下記に示す処理の中で、ユーザ端末10に対し、抽選用の二次元コードを発行する。
以下、ユーザ端末10における処理も含めた、サーバ20が抽選用二次元コードの発行を行う処理について例示する。
・ユーザが、ユーザ端末10に備えられたカメラ160等により、応募用の二次元コードを読み取ることにより、ユーザ端末10は、応募用二次元コードに含まれる情報を受け付ける。
具体的には、例えば、ユーザは、ユーザ端末10に備わっている撮像装置を用い、応募用の二次元コードを読み取る。ユーザ端末10は、撮像装置により撮影された撮像画像をメモリに書き込んでおり、ユーザ端末10は、記憶部(メモリ)180に撮影画像データが書き込まれる都度、記憶部(メモリ)180に書き込まれた撮影画像データを読み出して応募用の二次元コードが含まれるかを判定する。ユーザ端末10は、撮像画像に応募用の二次元コードが含まれていると判定した場合、応募用の二次元コードに含まれる情報として、キャンペーン主催者の本開示において例示されるサービス(第1のサービス)におけるアカウントと紐づけられているURL(第1のサービスにおけるURLスキーム機能により作成)の情報をディスプレイ1302等に表示する。
このとき、応募用二次元コードは、例えばイベント会場、店舗等に掲示されている掲示物に記載されているものでもよいし、ユーザに配布されたチラシ等に記載されているものでもよい。他にも、キャンペーンに関する情報を発信しているウェブサイトから取得したものでもよい。
・ユーザ端末10は、ユーザから、抽選用二次元コードを発行するための入力操作を受け付ける
具体的には、例えば、ユーザ端末10は、ユーザからキャンペーンの参加のための入力操作を受け付ける。具体的には、ユーザ端末10は、ユーザから当該URLをタップする等の操作を受け付けると、第1のサービスを起動させ、キャンペーン主催者とのトーク画面を表示する。(この時、第1のサービスにおいて、キャンペーン主催者のアカウント登録(友達登録)がされていない場合には、友達登録の画面を表示してもよい。)ユーザ端末は、ユーザからトーク画面に表示されたキャンペーン参加のためのボタン等への入力を受け付けることで、キャンペーン参加のための入力操作を受け付ける。その後、ユーザ端末10は、当該操作に応じて、サーバ20に対し、第1のサービスを通じてユーザがキャンペーンに参加した旨の情報を送信する。
・サーバ20は、ユーザ毎に識別番号を付与した抽選用二次元コードを発行しユーザ(ユーザ端末10)に提示する
具体的には、例えば、サーバ20は、ユーザ端末10から第1のサービスを介して、ユーザがキャンペーンに参加した旨の情報を取得すると、各キャンペーンに対し、ユーザ毎にレコードを作成しデータベースを更新する。すなわち、サーバ20は、後述する応募履歴情報データベース2022の対応するキャンペーンのレコードに、ユーザ毎のレコードを作成する。次に、サーバ20は、ユーザ毎に識別番号を付与しレコードに記憶し、当該識別番号をURLパラメータとして付与した、抽選時に抽選用端末30がサーバ20にアクセスするためのURLを生成する。
このとき、サーバ20は、当落に関するレコードも作成しておき、結果はこの時点では空白としておいてよい。
抽選用二次元コード発行モジュール2033は、生成したURLを含んだ抽選用の二次元コードを発行する。なお、本開示において、応募用、抽選用に限らず、二次元コードは、各端末(ユーザ端末10等)において生成されてもよいし、サーバ20において生成されるものであってもよい。
・ユーザ端末10は、発行された抽選用二次元コードを表示する
ユーザ端末10は、サーバ20から受信した抽選用の二次元コードの情報に基づいて、ディスプレイ1302等に、抽選用の二次元コードを表示する。
【0064】
抽選実行モジュール2034は、抽選用端末30が抽選用二次元コードを読み取り、当該抽選用二次元コードに含まれる情報に応じてサーバ20にアクセスしたことに応答して、抽選を実行する処理を制御する。具体的には、例えば、ユーザは、ユーザ端末10の画面上に表示された抽選用の二次元コードを抽選用端末30の画面の前に提示する。抽選用端末30は、抽選用端末30に備えられている撮像装置により、ユーザから提示された抽選用二次元コードの画像を撮影する。抽選用端末30は、撮影された画像に、抽選用二次元コードが含まれているかを判定し、当該コードが含まれていることを判定する。抽選用端末30は、抽選用二次元コードであることを判定すると、抽選用二次元コードに含まれる情報(ユーザ毎の識別情報をURLパラメータとして付与したURL)を取得し、当該URLを通じてサーバ20にアクセスする。
サーバ20の抽選実行モジュール2034は、抽選用端末30がサーバ20にアクセスしたことに応答し、抽選用端末30がアクセスしたURLに含まれるURLパラメータから、抽選に参加したユーザを特定し、当該ユーザに対し抽選処理を実行する。
【0065】
抽選結果提示モジュール2035は、サーバ20により実行された抽選処理の結果を各種端末に提示する処理を制御する。具体的には、例えば、抽選結果提示モジュール2035は、抽選実行モジュール2034により実行された抽選の結果を、各種端末(例えば、ユーザ端末10、抽選用端末30)に送信する。その後、抽選結果を送信された端末は、それぞれ、当該情報を取得したことに応答して、抽選結果を、ディスプレイ1302、ディスプレイ3302等に表示する。
すなわち、サーバ20は、抽選実行モジュール2034により抽選処理を実行したのち、抽選結果を応募履歴情報データベース2022における「当落」レコードに反映しデータベースを更新する。サーバ20は、当該抽選結果を、端末(例えば、ユーザ端末10、抽選用端末30)に送信する。
具体的に、ユーザ端末10、抽選用端末30各々において抽選結果を表示する場合を下記に示す。
・ユーザ端末で結果を表示する場合
具体的には、例えば、サーバ20は、抽選、データベース更新後、当該抽選結果をユーザ端末10に送信する。サーバ20は、抽選用端末30から抽選を受け付ける際に取得したURLパラメータの情報(すなわち、ユーザの識別番号)と、データベース(応募履歴情報データベース2022)におけるユーザの情報(識別番号)を照会し、抽選したユーザを特定する。その後、サーバ20は、ユーザの第1のサービスにおけるアカウントに対し、抽選結果の情報を送信する。ユーザ端末10は、サーバ20から当該情報を取得したことに応答して、第1のサービスにおける、キャンペーン主催者のアカウントとのトーク画面に抽選結果を表示する。
・抽選用端末で結果を表示する場合
具体的には、例えば、抽選用端末30は、抽選時に、サーバ20にアクセスするためのURLを参照してブラウザを起動してサーバ20にアクセスする。サーバ20は、抽選処理を実行する。サーバ20は、当選か落選かに応じて、当該抽選結果に応じたページ(当選用のページ、落選用のページ)にアクセスし、ブラウザに表示させる画面を遷移させる。このとき、サーバ20は、当選用の画像と落選用の画像、抽選結果に応じたページ等を予め記憶している。
ある局面において、サーバ20は、ユーザアカウントの情報を、抽選用端末30が表示する当選用のページまたは落選用のページに表示してもよい。
【0066】
なお、本開示における実施形態において、上記構成は必須ではない。すなわち、ユーザ端末10、抽選用端末30がサーバ20の役割を担い、サーバ20の制御部203を構成する各種モジュールと同じ処理を実行してもよい。また、ユーザ端末10、抽選用端末30のそれぞれは、ネットワーク80を介さずとも、本発明において開示される各種機能を実施してもよい。
【0067】
3 抽選用端末30の機能的な構成>
図5は、実施の形態1のキャンペーン運営システム1を構成する抽選用端末30のブロック図である。
図5に示すように、抽選用端末30は、
図3に示すユーザ端末10の構成と同様に、複数のアンテナ(アンテナ311、アンテナ312)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部321、第2無線通信部322)と、操作受付部330(タッチ・センシティブ・デバイス3301およびディスプレイ3302を含む)と、音声処理部340と、マイク341と、スピーカ342と、位置情報センサ350と、カメラ360と、モーションセンサ370と、記憶部380と、制御部390と、を含む。その他、
図3と共通する構成の説明は省略する。
【0068】
<2 データ構造>
図6は、サーバ20が記憶するキャンペーン情報データベース2021のデータ構造を示す図である。
【0069】
図6に示すように、キャンペーン情報データベース2021は、項目「キャンペーンID」と、項目「日時」と、項目「シリアルコード」と、項目「当選数」と、項目「商品」等を含む。
【0070】
項目「キャンペーンID」は、応募用の二次元コードをユーザが読み取り、参加登録をすることで抽選用の二次元コードを発行されるキャンペーンそれぞれを識別する情報である。
【0071】
項目「日時」は、キャンペーンが実施される日時を示す情報である。
【0072】
項目「シリアルコード」は、キャンペーン毎に付与されたコードを示す。具体的には、当該コードはユーザがユーザ端末10の操作受付部130を介して入力するものであり、例えば、数字、文字、記号等で表示される。ユーザは、応募用の二次元コードの撮影等が困難である場合などに、当該コードを直接入力することで、キャンペーンへの参加を行ってもよい。
【0073】
項目「当選数」は、キャンペーン毎に設定された、商品等の当選数の情報を示す。
【0074】
項目「商品」は、キャンペーンにおいて、ユーザが当選した際に付与される商品の情報を示す。
【0075】
図7は、サーバ20が記憶する応募履歴情報データベース2022のデータ構造を示す図である。
【0076】
図7に示すように、応募履歴情報データベース2022は、項目「応募履歴ID」と、項目「キャンペーン」と、項目「受付日時」と、項目「ユーザ」と、項目「SNSアカウント」と、項目「識別コード」と、項目「当落」等を含む。
【0077】
項目「応募履歴ID」は、ユーザがキャンペーンに応募した際に保持されるレコードそれぞれを識別する情報である。
【0078】
項目「キャンペーン」は、ユーザが応募しているキャンペーンを識別する情報である。当該レコードは、
図6におけるキャンペーン情報データベース2021における項目「キャンペーンID」と紐づけられている。
【0079】
項目「受付日時」は、ユーザからキャンペーンへの応募、参加を受け付けた日時に関する情報である。具体的には、当該情報は、例えば、ユーザからキャンペーンへの応募、参加を受け付けた際、同時に時刻の情報を受け付けることで保持してもよい。
【0080】
項目「ユーザ」は、キャンペーンへの応募、参加のための入力操作を受け付けたユーザを識別するための情報である。具体的には、当該情報は、ユーザからキャンペーンへの応募、参加を受け付けた際に、ユーザが利用するサービスを介して取得してもよい。例えば、サーバ20は、ユーザから本開示において例示されるサービス(第1のサービス)を介してキャンペーンへの応募、参加のための入力操作を受け付けた際に、当該サービスにおけるアカウント名、当該サービスにおいて登録されている名前の情報等を受け付け、当該レコードに保持してもよい。
【0081】
項目「SNSアカウント」は、キャンペーンへの応募、参加のための入力操作を受け付けたユーザのSNSアカウントに関する情報である。当該情報は、例えば、前述の通り、第2のサービスであり、1ユーザの認証情報に対してユーザが所有する前記ユーザ端末で1または複数のアカウントを切り替えて利用可能なサービスである。また、第2のサービスは、第2のサービスを利用する各ユーザの投稿内容を互いに閲覧可能なサービスであることができる。例えば、第2のサービスは、Twitter(登録商標)等のSNSである。
【0082】
項目「識別コード」は、キャンペーンへの応募、参加を受け付けたユーザそれぞれを識別するために付与されるコードを示す。具体的には、例えば、サーバ20は、ユーザから、ユーザ端末10を介してキャンペーンへの応募、参加のための入力操作を受け付けたとき、当該ユーザそれぞれに対して、所定の識別コードを付与する。その後、サーバ20は、当該識別コードをURLパラメータとして付与したURLを生成し、当該URLを含む抽選用の二次元コードを発行する。
これにより、ユーザはアカウントごとに紐づけられた抽選用の二次元コードを発行されることになり、キャンペーンへの不正な応募の防止、抽選結果の把握等が容易になる。
【0083】
項目「当落」は、ユーザごとの抽選結果の情報を示す。具体的には、例えば、サーバ20は、イベント会場、各種店舗等、キャンペーンを実施している場所に設置してある抽選用端末30から、抽選時に、サーバ20にアクセスするためのURLを参照してブラウザを起動してサーバ20へのアクセスを受け付けることで抽選処理を実行し、その結果を、当該レコードに保持してもよい。
【0084】
<3 動作>
以下、キャンペーン運営システム1において、ユーザに抽選用二次元コードを発行し、抽選処理を実行するまでの一連の処理について説明する。
【0085】
図8は、ユーザに抽選用二次元コードを発行する際の一連の処理を表すフローチャートである。なお、本開示において、動作フローはこれに限られない。すなわち、ユーザ端末10が一連の全ての処理を実行しても良いし、サーバ20等が一連の全ての処理を実行してもよい。
【0086】
ステップS801において、ユーザ端末10の制御部190は、応募用二次元コードを読み取ることにより、応募用二次元コードに含まれる情報を受け付ける。具体的には、例えば、
図2において説明したように、ユーザは、ユーザ端末10のカメラ160等を介し、応募用の二次元コードが表示されている対象(例えば、応募用二次元コードの印刷されたチラシ、応募用二次元コードの印刷された掲示物、応募用二次元コードが表示されているディスプレイ等)を撮影する。ユーザ端末10の制御部190は、当該撮影画像に応募用の二次元コードが含まれていることを判定し、応募用の二次元コードに含まれる情報を取得する。
例えば、応募用二次元コードは、下記に例示する状況で取得可能であってよい。
・キャンペーンを実施している場所(イベント会場、各種店舗等)において取得
(キャンペーン用の端末から取得する。イベント会場、店舗等に掲示してある掲示物から取得する。)
・キャンペーンを実施している場所(イベント会場、各種店舗)以外の環境において取得
(キャンペーンと提携しているイベント会場、各種店舗で配布しているチラシ、掲示物等から取得する)
【0087】
ステップS802において、ユーザ端末10の制御部190は、ユーザから抽選用二次元コードを発行するための入力操作を受け付ける。
【0088】
ステップS851において、サーバ20の制御部203は、ユーザ毎に識別番号をURLパラメータとして紐づけたURLを含む抽選用二次元コードを発行しユーザに提示する。
【0089】
ステップS803において、ユーザ端末10の制御部190は、サーバ20により発行された抽選用二次元コードを表示する。
このとき、ユーザ端末10に表示される抽選用二次元コードは、イベント会場、各種店舗以外の環境でもユーザが取得できるものであってもよい。すなわち、ユーザは、自身がイベント会場、各種店舗にいるという認証などを受け付けず(例えば、位置情報等からユーザがイベント会場、各種店舗にいるという情報を取得せずとも)とも、当該抽選用二次元コードを取得できる。ユーザは、自宅等、キャンペーンを実施している場所以外でも、抽選用二次元コードを取得可能である。
【0090】
ある局面において、当該応募用二次元コードは、動的な二次元コードであってもよい。例えば、当該応募用二次元コードは、予め設定された期間ごとに更新され、表示されるものであってもよいし、ユーザに対し表示される都度生成されるものであってもよい。
【0091】
図9は、抽選用二次元コードに基づいて抽選を行う一連の処理を示すフローチャートである。
【0092】
ステップS901において、ユーザ端末10の制御部190は、抽選用二次元コードを抽選用端末30に対し表示する。具体的には、例えば、ユーザは、抽選用端末30が設置してある場所(イベント会場、各種店舗)に赴き、抽選用端末30のディスプレイ3201等に、抽選用二次元コードをかざし、読み取らせる。このとき、抽選用端末30に抽選用二次元コードを読み取らせる操作は、ディスプレイ3201にユーザ端末10に表示された抽選用二次元コードをかざす態様に限られない。
ある局面において、ユーザ端末10は、ユーザが抽選用二次元コードを読み取らせたことに応答して、ユーザに対して所定の報酬を与えてもよい。具体的には、例えば、ユーザ端末10は、抽選用端末30に抽選用二次元コードを読み取らせ、情報を送信した処理を実行したことに応答して、所定の報酬(例えば、所定のポイント等、全員獲得のギフト等)を付与する。
【0093】
ステップS911において、抽選用端末30の制御部390は、抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付ける。
【0094】
ステップS912において、抽選用端末30の制御部390は、抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいてサーバ20にアクセスする。
【0095】
ステップS951において、サーバ20の制御部203は、抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選処理を行う。その後、サーバ20は、抽選結果を応募履歴情報データベース2022における「当落」レコードに反映しデータベースを更新する。なお、抽選処理自体は既存のあらゆる方式で良い。
【0096】
ステップS952において、サーバ20の制御部203は、抽選結果を端末(抽選用端末30、ユーザ端末10等)に送信する。具体的には、制御部203(抽選結果提示モジュール2035)は、サーバ20により実行された抽選処理の結果を各種端末に提示する
【0097】
ステップS902において、ユーザ端末10の制御部190は、ユーザ端末10のディスプレイ1302等に抽選結果を表示する。また、ステップS913において、抽選用端末30の制御部390は、抽選用端末30のディスプレイ3302等に抽選結果を表示する。
このとき、制御部190は、ユーザを識別するための情報であり、ユーザの本人確認に用いられる情報につきユーザに対して1つアカウントが発行されるアプリケーション(例えば、第1のサービスにおいて提供されるアプリケーション)を介して、抽選結果をユーザに対して提示してもよい。このとき用いられるアプリケーションは、前述したLINE(登録商標)等が用いられる。具体的には、例えば、制御部190は、サーバ20から抽選結果に関する情報を取得(この時、抽選結果を所定のアプリケーションにより表示するためのアドレスが含まれる)すると、所定のアプリケーションを起動させ、取得した抽選結果を当該アプリケーションにおけるトーク画面等に表示させる。
これにより、キャンペーンの運営者は、1ユーザに対して1つの抽選結果を提示することができ、重複当選などを防ぐことができる。
【0098】
ステップS952、S902、S913において、サーバ20が抽選用端末30、ユーザ端末10に抽選結果を表示する例を例示したが、本開示において、ユーザ端末10において抽選結果を表示する例は、下記のような動作であってもよい。
例えば、ユーザ端末10が応募用二次元コード(動的二次元コード)を読み込むと、ユーザ端末10は、キャンペーンへの参加のための画面をディスプレイ1302等に表示する。ユーザ端末10は、上記各ステップにおいて例示したように、ユーザからのキャンペーンへの参加のための入力操作を受け付けると、サーバ20に対し、キャンペーンへの参加の情報を送信する。このとき、応募用二次元コードは、掲示物等に掲示されている静的二次元コードではなく、所定の端末装置により発行、表示され、定期的に更新される動的二次元コードであってもよい。応募用二次元コードが、動的二次元コードである場合、当該応募用二次元コードを発行する端末装置は、応募用二次元コードを発行するたびに、当該応募用二次元コードに対し、所定の識別情報を付与してもよい。サーバ20は、ユーザ端末10から、動的二次元コードである応募用二次元コードの読み取りにより、キャンペーンへの参加情報を受け付けると、応募用二次元コードに紐づけられた識別情報を参照し、当該二次元コードに含まれる情報が、その時点で発行されたものである(つまり、動的二次元コードが更新される前であり、スクリーンショット、応募用二次元コード画像のコピーではない)か、を判定する。サーバ20は、判定の結果、当該二次元コードがその時点で発行されたものである(正である)と判定された場合に、抽選処理を実行し、抽選結果をユーザ端末10に送信する。このとき、ユーザ端末10に送信する情報は、抽選結果に限らなくてもよい。
例えば、判定結果が正であると判定された場合に、所定のオブジェクトを表示する等でも良い。(例えば、判定結果が正である場合に、所定のスタンプを付与するなど)。
これにより、キャンペーンの運営者は、二次元コードの使いまわし(例えば、撮影した二次元コードの利用による参加)等により、不正にキャンペーンに参加することを防ぐことができる。
【0099】
ある局面において、ユーザは、抽選用二次元コードを発行される際に、ユーザの本人確認に用いられる情報につきユーザに対して1つアカウントが発行されるサービスとは異なるソーシャルネットワークサービス(例えば、第2のサービス)におけるアカウントを介して、抽選用二次元コードを発行されてもよい。または、ユーザは、抽選結果を提示される際に、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して抽選結果を提示されてもよい。すなわち、ユーザ端末は、応募用二次元コードを読み取り、サーバに情報を送信する際、結果等の送付先として、ソーシャルネットワークサービス(例えば、第2のサービス)を利用してもよい。
さらに、ある局面において、ユーザ端末10の制御部190は、抽選用二次元コードを読み取ると、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントの表示態様を変更してもよい。
【0100】
上記、ユーザ端末10が、ソーシャルネットワークサービス(例えば、第2のサービス)におけるアカウントを介して、抽選用二次元コードを発行される、抽選結果を提示される、または、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントの表示態様を変更する手法として、いわゆるOAuthに基づく認証(以下、単に「OAuth認証」と称する)を用いる点がある。OAuthは、Webサービス間で「権限の認可」を行うためのプロトコルのことである。
例えば、ユーザ端末10は、第2のサービスとして、例えば、Twitter(登録商標)等のアカウントを介して、抽選用二次元コードの発行を受け付ける、抽選結果の提示を受け付ける、等の処理を実行してもよい。
【0101】
以下、OAuth認証を利用して、第2のサービス等により一連の抽選処理を実行する動作例を例示する。
<キャンペーンへの応募およびOAuth認証>
ユーザは、設置場所(イベント会場、店舗等)にある応募用二次元コードを、ユーザ端末10のカメラ160により読み取る。ユーザ端末10は、カメラ160により撮影された画像に応募用二次元コードが含まれるか判定する。ユーザ端末10は、応募用二次元コードが含まれていると判定したら、応募用二次元コードに含まれる情報(キャンペーン応募サイトへのアクセスURL)を表示し、ユーザの操作に応答して端末がURLにアクセスする。
ユーザ端末10は、URLへのアクセスにより、キャンペーン応募ページをブラウザにより表示する。このとき、当該サイト内には、参加申し込みのためのボタンがあり、このボタンにはOAuth認証のためのリンクが設定されている。ユーザ端末10は、ユーザからの操作(ボタンを押す等)を受け付けると、第2のサービス(例えば、Twitter(登録商標))のOAuth認証を起動し、ユーザからのOAuth認証の承認操作を受け付ける。(外部サイトへの連携を承諾する)
<抽選用二次元コードの発行>
キャンペーンへの応募、OAuth認証の承認に応じて、サーバ20は、キャンペーン毎に、ユーザのレコードを作成する。このとき、サーバは、下記のデータを記憶部に保持してもよい。
・ユーザのアカウント情報
・第2のサービスに外部アクセスするためのアクセストークン
・トークンシークレット
・ユーザを識別する識別番号
・抽選の当落情報
サーバ20は、その後、ユーザを識別するための識別番号を含むURLパラメータを含むURLを生成し、抽選用二次元コードを発行する。サーバ20は、発行した抽選用二次元コードをユーザの第2のサービスのアカウント宛に送信(メッセージ機能(ダイレクトメッセージ(DM)、他人への返信が確認できない機能(@null返信の機能))を利用)
ユーザ端末10は、第2のサービスのアカウントを介し(届いたDMやリプライを開くことで)抽選用二次元コードを表示する。
<抽選処理、および抽選結果の表示>
抽選処理自体は、既に開示した抽選処理と同様のため省略する。
抽選処理終了後、サーバ20は、抽選結果をユーザ端末10の第2のサービスのアカウント宛に送信する(DM機能,@null返信機能)。ユーザ端末10は、ユーザの操作(DMを開く、リプライを閲覧する)に基づいて、第2のサービスを起動し、抽選結果を表示する。
ある局面において、このとき、抽選用端末30が抽選用二次元コードを読み取ると、サーバ20は、抽選用端末30から抽選用二次元コードの情報を取得することに応答して、データベース(応募履歴情報データベース2022)を参照して、抽選を実行するユーザを照合する。サーバは、ユーザを照合すると、該当するユーザの第2のサービスのアカウントに、OAuth認証済みのAPI(Application Programming Interface)経由でアクセスし、第2のサービスのアカウントにおける所定の領域の表示態様を変更する。(このとき、予めどの態様を変更するかが設定されており、その設定にしたがい、記憶しているアクセストークン等を使用し、API経由で第2のサービスにアクセスし態様を変更する。)
なお、変更される所定の領域を下記に例示する。
・SNSアカウントにおけるユーザのアイコン表示領域
・SNSアカウントにおけるユーザのヘッダー表示領域
・SNSアカウントにおけるユーザのタイムライン表示領域
これにより、ユーザは、自身が参加しているキャンペーンによりSNSアカウントの表示態様を変更することができ、キャンペーンに参加していない他のユーザに対するアピールをすることができる。キャンペーンの運営者は、これによりキャンペーンに参加しているユーザの把握、盛り上がりの把握が容易になる。
【0102】
上記動作例では、前述したOAuth認証を利用したキャンペーンへの参加、抽選等の一連の処理について例示した。ある局面において、当該OAuth認証を利用せずとも、キャンペーンへの参加等を行ってもよい。下記、その例を開示する。
【0103】
ある局面において、ユーザ端末10は、応募用二次元コード(静的、動的限定されない)を読み取ると、所定のソーシャルネットワークサービスのアプリケーションを起動し、当該サービスにおいて予め作成された文章を表示してもよい。具体的には、例えば、ユーザ端末10は、ユーザは、設置場所(イベント会場、店舗等)にある応募用二次元コードを、ユーザ端末10のカメラ160により読み取る。ユーザ端末10は、カメラ160により撮影された画像に応募用二次元コードが含まれるか判定する。ユーザ端末10は、応募用二次元コードが含まれていると判定したら、応募用二次元コードに含まれる情報(キャンペーン応募のためのURL、すなわち、WebインテントがリンクされたURL)を表示し、ユーザの操作に応答して端末がURLにアクセスする。
このとき、URLには、第2のサービスにおけるWebインテントがリンク設定されており、ユーザ端末10が当該URLにアクセスすることで、ユーザ端末10は第2のサービスを起動し、当該リンクに設定された、第2のサービスにおける投稿文を自動作成する。このとき、当該文章には、所定のハッシュタグが含まれていてよい。ユーザ端末10は、ユーザからの操作により、第2のサービスにおいて当該応募のための文章を投稿する。
サーバ20は、第2のサービスにおける投稿のタイムラインをハッシュタグに基づいて検索する。サーバ20は、当該ハッシュタグを含む投稿を検知すると、当該投稿をおこなったユーザのアカウントに対し、メッセージ機能(DM機能、@null返信機能)によりメッセージを送信する。
これにより、ユーザは、OAuth認証を利用せずとも、キャンペーンに参加することができ、より気軽にキャンペーンへの参加が可能となる。
【0104】
<4 画面例>
図10~
図17は、本発明において開示されるキャンペーン運営システム1を利用し、キャンペーンへの応募、参加に係る一連の処理の際に表示される各種画面例を示す図である。
【0105】
図10は、ユーザ端末10で応募用の二次元コードを読み取る際の画面例を示す。
図10において、ユーザ端末10の制御部190は、ディスプレイ1302等に、二次元コード読み取り画面1001、概要表示画面1002、画面遷移ボタン1003等を表示する。
【0106】
二次元コード読み取り画面1001は、ユーザがユーザ端末10を用いて応募用二次元コードを読み取る際に使用する画面である。当該画面は、例えば、ユーザがカメラ160を起動した際に、応募用二次元コードを読み取るための枠(ガイド)等が表示された画面である。ユーザ端末10は、ユーザが応募用二次元コードを当該画面に収まるように撮影することで、応募用二次元コードが撮影されているかを判定し、当該二次元コードに含まれる情報を取得する。
このとき、ユーザ端末10の制御部190は、ユーザが撮影しようとしている応募用二次元コードの読み取りが不十分である場合には、読み取りが不十分である旨の通知を表示してもよい。
これにより、ユーザは、応募用二次元コードの読み取り状況を都度確認することができる。
【0107】
概要表示画面1002は、ユーザがユーザ端末10を用いて応募用二次元コードを読み取る際に、補足事項などを表示するための画面である。当該画面は、例えば、下記を含む事項を表示する。
・ユーザが二次元コードを読み取る際に留意すべき事項
(例えば、枠内に収まるように撮影する旨、二次元コードとの距離が近すぎる旨、撮影時の光量が少ない旨)
また、他にも、ユーザ端末10の制御部190は、当該画面に所定のコード等を入力する欄を表示してもよい。例えば、制御部190は、カメラ160が不調で、応募用二次元コードの読み取りが困難である場合などに、当該入力欄への応募用二次元コードに紐づけられているコード(シリアルコード等)の入力を受け付けることで、ユーザのキャンペーンへの参加を受け付けてもよい。
これにより、ユーザは、所有しているユーザ端末10にカメラ160が備わっていなくとも、キャンペーンに参加することができる。
【0108】
画面遷移ボタン1003は、応募用二次元コードの読み取り後、キャンペーンへの参加画面等に画面を遷移させるためのボタンである。制御部190は、ユーザから当該ボタンを押下される等の入力操作を受け付けると、ディスプレイ1302等に表示する画面を遷移させる処理を実行させる。遷移させる画面は、例えば、キャンペーン参加のための入力操作を受け付けるための画面、参加するキャンペーンの条件などを確認する画面等である。
【0109】
図11は、応募用二次元コードを読み取り、キャンペーンに参加する際の画面例を示す。
図11において、ユーザ端末10の制御部190は、ディスプレイ1302等に、キャンペーン情報表示画面1101、参加ボタン1102等を表示する。
【0110】
キャンペーン情報表示画面1101は、ユーザに対し、キャンペーンの詳細等の情報を表示するための画面である。ユーザ端末10の制御部190は、例えば、当該画面に、キャンペーンの詳細情報として、下記を含む情報を表示する。
・キャンペーンの報酬
・キャンペーンの参加条件
・キャンペーンの開催日時
・キャンペーンの当選数
これにより、ユーザは、キャンペーンの詳細を確認したうえで、キャンペーン参加への意思決定を行うことができる。
【0111】
参加ボタン1102は、ユーザからキャンペーンへの参加のための入力操作を受け付けるためのボタンである。制御部190は、ユーザから当該ボタンを押下する等の入力操作を受け付けると、ユーザのキャンペーンへの参加を受け付け、当該情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、当該情報を受け付けると、応募履歴情報データベース2023にユーザの情報を格納する。その後、サーバ20は、応募を受け付けたユーザに固有の識別情報を付与し、既に例示した処理(例えば、ステップS851)により抽選用二次元コードの発行を実行する。
【0112】
図12は、ユーザ端末10に抽選用二次元コードを発行する際の画面例を示す。
図12において、ユーザ端末10の制御部190は、ディスプレイ1302等に、抽選用二次元コード表示画面1201、備考表示画面1202、表示終了ボタン1203等を表示する。
【0113】
抽選用二次元コード表示画面1201は、ユーザからのキャンペーンへの参加のための入力操作を受け付けたことに応答して発行される抽選用二次元コードを表示する画面である。ユーザ端末10の制御部190は、
図11における参加ボタン1102を押下する等の入力操作をユーザから受け付けると、当該情報をサーバ20に送信する。サーバ20は、ステップS851に例示するような処理により、抽選用二次元コードを発行し、当該発行した抽選用二次元コードの情報をユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10の制御部190は、取得した抽選用二次元コードをディスプレイ1302等の抽選用二次元コード表示画面1201に表示する。
【0114】
備考表示画面1202は、ユーザが参加しているキャンペーンに関する補足情報等を表示する画面である。ユーザ端末10の制御部190は、抽選用二次元コードを、抽選用二次元コード表示画面1201等に表示する際、備考表示画面1202に、キャンペーンに関する補足情報等を表示する。補足情報は、例えば、キャンペーン参加にあたり、ユーザに通知すべき情報であり、下記を含む。
・抽選用二次元コードの利用方法
・キャンペーンの開催期間
・抽選用二次元コードの利用場所
【0115】
表示終了ボタン1203は、抽選用二次元コードの表示画面を終了するためのボタンである。ユーザ端末10の制御部190は、ユーザから当該ボタンを押下する等の入力操作を受け付けると、抽選用二次元コードの表示画面を終了する。
【0116】
図13は、抽選用端末30で抽選を実行する際の画面例を示す。
図13において、抽選用端末30の制御部390は、ディスプレイ3302等に、抽選用二次元コード読み取り画面1351、注意事項表示画面1352等を表示する。
【0117】
抽選用二次元コード読み取り画面1351は、ユーザから抽選用二次元コードの読み取りを受け付けるための画面である。当該画面は、例えば、抽選用端末30がカメラ360を起動した際に、抽選用二次元コードを読み取るための枠(ガイド)等が表示された画面である。ユーザは、抽選用二次元コードを当該画面に収まるように読み取らせることで、正確に抽選用端末30に抽選用二次元コードの画像を読み取らせることができる。
このとき、制御部390は、抽選用二次元コードの読み取りが不十分である場合には、読み取りが不十分である旨の通知を表示してもよい。
【0118】
注意事項表示画面1352は、ユーザが抽選用端末30に抽選用二次元コードを読み取らせる際の注意事項などを表示するための画面である。当該画面は、例えば、下記を含む事項を表示する。
・ユーザが二次元コードを読み取らせる際に留意すべき事項
(例えば、枠内に収まるように読み取らせる旨、二次元コードとの距離が近すぎる旨等)
・現在開催中のキャンペーンの概要
【0119】
図14は、抽選用端末30に抽選結果(当選)を表示する際の画面例を示す。
図14において、抽選用端末30の制御部390は、ディスプレイ3302等に、結果表示画面1401、報酬付与通知画面1402等を表示する。
【0120】
結果表示画面1401は、サーバ20から取得した抽選結果を表示するための画面である。抽選用端末30の制御部390は、サーバ20から抽選結果に関する情報を取得すると、当該画面に結果を表示する。
図14における結果表示画面1401では、抽選に当選した場合の画面を例示する。
【0121】
報酬付与通知画面1402は、抽選結果が当選であった場合に、ユーザが報酬を取得するための通知を表示するための画面である。抽選用端末30の制御部390は、当該画面に、報酬を受け取る際の通知として、例えば下記を含む情報を表示する。
・報酬の取得場所
・報酬の取得期限
【0122】
図15は、抽選用端末30に抽選結果(落選)を表示する際の画面例を示す。
図15において、抽選用端末30の制御部390は、ディスプレイ3302等に、結果表示画面1501、備考表示画面1502等を表示する。
【0123】
結果表示画面1501は、サーバ20から取得した抽選結果を表示するための画面である。抽選用端末30の制御部390は、サーバ20から抽選結果に関する情報を取得すると、当該画面に結果を表示する。
図15における結果表示画面1501では、抽選に落選した場合の画面を例示する。
【0124】
備考表示画面1502は、抽選結果が落選であった場合に、ユーザに所定の情報を表示するための画面である。抽選用端末30の制御部390は、当該画面に、例えば下記を含む情報を表示する。
・次回の応募を促す旨
・所定のサービスのクーポンなどの表示
・類似のキャンペーンの情報
【0125】
図16は、ユーザ端末10に抽選結果(当選)を表示する際の画面例を示す。
図16において、ユーザ端末10の制御部190は、ディスプレイ1302等に、結果表示画面1601、報酬付与通知画面1602、結果シェアボタン1603等を表示する。
【0126】
結果表示画面1601は、サーバ20から取得した抽選結果を表示するための画面である。ユーザ端末10の制御部190は、サーバ20から抽選結果に関する情報を取得すると、当該画面に結果を表示する。
図16における結果表示画面1601では、抽選に当選した場合の画面を例示する。
【0127】
報酬付与通知画面1602は、抽選結果が当選であった場合に、ユーザが報酬を取得するための通知を表示するための画面である。ユーザ端末10の制御部190は、当該画面に、報酬を受け取る際の通知として、例えば下記を含む情報を表示する。
・報酬の取得場所
・報酬の取得期限
・報酬が取得可能な時間帯
【0128】
結果シェアボタン1603は、抽選結果をSNS等にシェアするためのボタンである。当該ボタンには、例えば、Webインテントが設定されており、ユーザ端末10の制御部190は、ユーザから当該ボタンを押下する等の入力操作を受け付けると、連携しているSNSを起動し、当該キャンペーンに関する情報(当選した旨、キャンペーンの詳細等)を投稿するための画面(例えば、SNSに投稿する文面等)を表示し、ユーザからの投稿を受け付ける。
制御部190は、ユーザからの投稿操作を受け付けると、連携しているSNSに対し、投稿文を投稿する。
【0129】
図17は、ユーザ端末10に抽選結果(落選)を表示する際の画面例を示す。
図17において、ユーザ端末10の制御部190は、ディスプレイ1302等に、結果表示画面1701、備考表示画面1702、結果シェアボタン1703等を表示する。
【0130】
結果表示画面1701は、サーバ20から取得した抽選結果を表示するための画面である。ユーザ端末10の制御部190は、サーバ20から抽選結果に関する情報を取得すると、当該画面に結果を表示する。
図17における結果表示画面1701では、抽選に落選した場合の画面を例示する。
【0131】
備考表示画面1702は、抽選結果が落選であった場合に、ユーザに所定の情報を表示するための画面である。ユーザ端末10の制御部190は、当該画面に、例えば下記を含む情報を表示する。
・次回の応募を促す旨
・所定のサービスのクーポンなどの表示
・類似のキャンペーンの情報
【0132】
結果シェアボタン1703は、抽選結果をSNS等にシェアするためのボタンである。当該ボタンには、例えば、Webインテントが設定されており、ユーザ端末10の制御部190は、ユーザから当該ボタンを押下する等の入力操作を受け付けると、連携しているSNSを起動し、当該キャンペーンに関する情報(落選した旨、キャンペーンの詳細等)を投稿するための画面(例えば、SNSに投稿する文面等)を表示する。
制御部190は、ユーザからの投稿操作を受け付けると、連携しているSNSに対し、投稿文を投稿する。
【0133】
<付記>
なお、上記した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
【0134】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0135】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0136】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0137】
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0138】
(付記1)
プロセッサ29を備えるコンピュータ20により実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサ29に、抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップ(S912)と、ここで、抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、ユーザの所有する端末に表示されるものであり、抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップ(S951)と、抽選結果をユーザに提示するステップ(S952)と、を実行させる、プログラム。
【0139】
(付記2)
受け付けるステップ(S912)において、抽選用二次元コードは、ユーザを識別するための情報であり、ユーザの本人確認に用いられる情報につきユーザに対して1つアカウントが発行されるサービスを用いて申し込むことによりユーザが取得できるものである、付記1に記載のプログラム。
【0140】
(付記3)
提示するステップ(S952)において、ユーザを識別するための情報であり、ユーザの本人確認に用いられる情報につきユーザに対して1つアカウントが発行されるアプリケーションを介して、抽選結果をユーザに対して提示する、付記1に記載のプログラム。
【0141】
(付記4)
ユーザの所有する端末に表示される抽選用二次元コードは、店舗外でもユーザが取得できるものであって、受け付けるステップにおいて、抽選用二次元コードを、店舗に設置される端末で読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付け、提示するステップ(S952)において、抽選結果を、店舗に設置する端末でユーザに表示する、付記1に記載のプログラム。
【0142】
(付記5)
プログラムは、受け付けるステップ(S912)において、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して、抽選用二次元コードを発行する、または、提示するステップ(S952)において、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して抽選結果を提示するものであり、さらに、プログラムは、抽選用二次元コードを読み取ると、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントの表示態様を変更するステップを実行させる、付記1に記載のプログラム。
【0143】
(付記6)
プログラムは、受け付けるステップ(S912)において、ユーザのソーシャルネットワークサービスにおけるアカウントを介して、抽選用二次元コードを発行するものであって、抽選用二次元コードを発行するための応募用二次元コードを読み取ることによって、ソーシャルネットワークサービスにおいて投稿するための、予め用意された所定の文章をユーザに提示し、所定の文章の投稿に応答して、ソーシャルネットワークサービスの機能により、抽選用二次元コードをユーザに提示する、付記5に記載のプログラム。
【0144】
(付記7)
プログラムは、受け付けるステップ(S912)において、抽選用二次元コードの読み取りに応答して、ユーザに対し、所定の報酬を付与する、付記1に記載のプログラム。
【0145】
(付記8)
プログラムは、さらに、応募用二次元コードを読み取ることにより、応募用二次元コードの情報を受け付けるステップを実行させ、応募用二次元コードは、抽選用二次元コードを発行するために、ユーザから所定の申込を受け付ける場面において、応募用二次元コードを撮像装置で読み取ることにより申込を受け付けるものであって、応募用二次元コードは、所定の期間毎に更新されるものである、付記1に記載のプログラム。
【0146】
(付記9)
プロセッサ29を備えるコンピュータ20により実行される方法であって、方法は、プロセッサ29が、抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップ(S912)と、ここで、抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、ユーザの所有する端末に表示されるものであり、抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップ(S951)と、抽選結果をユーザに提示するステップ(S952)と、を実行する、方法。
【0147】
(付記10)
制御部203を備える情報処理装置20であって、制御部203が、抽選用二次元コードを読み取ることにより、抽選用二次元コードに含まれる情報を受け付けるステップ(S912)と、ここで、抽選用二次元コードは、ユーザから所定の申込を受け付けることで発行され、ユーザの所有する端末に表示されるものであり、抽選用二次元コードに含まれる情報に基づいて抽選を行うステップ(S951)と、抽選結果をユーザに提示するステップ(S952)と、を実行する、情報処理装置20。
【符号の説明】
【0148】
1 キャンペーン運営システム、10 ユーザ端末、20 サーバ、22 通信インタフェース、23 入出力インタフェース、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、80 ネットワーク、30 抽選用端末、1801 ユーザ情報、1901 入力操作受付部、1902 送受信部、1903 データ処理部、1904 報知制御部、1302 ディスプレイ、140 音声処理部、141 マイク、142 スピーカ、150 位置情報センサ、160 カメラ、170モーションセンサ、180 記憶部、190 制御部、2021 キャンペーン情報データベース、2022 応募履歴情報データベース、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 抽選用二次元コード発行モジュール、2034 抽選実行モジュール、2035 抽選結果提示モジュール、3801 キャンペーン情報、3901 入力操作受付部、3902 送受信部、3903 データ処理部、3904 報知制御部、3302 ディスプレイ、340 音声処理部、341 マイク、342 スピーカ、350 位置情報センサ、360 カメラ、370モーションセンサ。