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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024163992
(43)【公開日】2024-11-26
(54)【発明の名称】通信方法および関連製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20241119BHJP
   H04W 80/00 20090101ALI20241119BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W80/00
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024103959
(22)【出願日】2024-06-27
(62)【分割の表示】P 2022047814の分割
【原出願日】2018-12-28
(31)【優先権主張番号】201711453932.1
(32)【優先日】2017-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホァン、ヤダ
(72)【発明者】
【氏名】チュー、ユアンピン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マルチキャスト通信の伝送効率を向上させる通信方法及び関連製品を提供する。
【解決手段】通信システムにおいて、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器に指示情報を送信する。ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すために使用され、受信方式は、ハイブリッド方式、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む。アクセスネットワークデバイスは、受信方式がハイブリッド方式の場合、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を使用することにより、ユニキャスト無線リンク制御(RLC)エンティティ及びマルチキャストRLCエンティティにマルチキャストサービスデータを送信し、マルチキャスト方式およびユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器に指示情報を送信する段階であって、前記指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、前記受信方式は、複数の受信方式のうちの1つの方式であり、前記複数の受信方式は、少なくとも(i)ハイブリッド方式、および、(ii)ユニキャスト方式またはマルチキャスト方式の少なくとも一方を含み、前記ハイブリッド方式は前記ユニキャスト方式および前記マルチキャスト方式を含む、送信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記ユニキャスト方式であることを前記指示情報が示す場合に、前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記マルチキャスト方式であることを前記指示情報が示す場合に、前記アクセスネットワークデバイスが、前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記ハイブリッド方式であることを前記指示情報が示す場合に、前記アクセスネットワークデバイスが、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を使用することにより、ユニキャスト無線リンク制御(RLC)エンティティおよびマルチキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャスト方式および前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階と
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野、特に、通信方法および関連製品に関連する。
【背景技術】
【0002】
マルチキャストは、複数の受信端がマルチキャストグループを形成し、データソースがデータをマルチキャストグループ内の複数の受信端に伝達する方式である。移動体通信サービスの急速な発展につれ、多数のマルチメディアサービスが出現する。ビデオライブブロードキャスト、テレビブロードキャスト、ビデオ会議、オンライン教育、および対話型ゲームなどのいくつかの応用サービスの場合、複数の受信端は同じデータを同時に受信し得る。一般的なデータと比較すると、これらのモバイルマルチメディアサービスは、データ量が大きいこと、持続時間が長いこと、および遅延感度が特徴である。
【0003】
モバイルネットワークリソースの最も有効に使用すべく、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(multimedia broadcast/multicast service,MBMS)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project,3GPP(登録商標))Rel‐6に導入され、セルラーネットワークを使用することによりユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunications system,UMTS)のためのマルチキャストサービスを提供する。MBMSの標準化は、常に発展中のプロセスである。
【0004】
MBMSが十分な領域をカバーできることと、マルチキャストグループにおける全てのユーザ機器(User Equipment,UE)がマルチキャストサービスデータを受信するのに成功できることを保証すべく、MBMSシステムは、マルチキャストグループのうち最も低い信号品質を有するユーザ機器を基準として使用することにより、対応する変調およびコーディングスキームとマルチメディアリソースとを設定する。無線信号強度の減衰と距離とが指数関係を有するので、マルチキャストグループのうち比較的に劣悪な信号品質を有するユーザ機器のスペクトル効率は通常、平均スペクトル効率より5倍から数十倍少なく、非常に低い伝送効率をもたらす。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態における解決対象の技術的問題は、マルチキャスト通信の低い伝送効率である。マルチキャスト通信の伝送効率を向上させるべく、通信方法および関連製品が提供される。
【0006】
第1態様によると、本発明の実施形態は、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器に指示情報を送信する段階であって、ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、送信する段階と、
アクセスネットワークデバイスが、指示情報により示されるユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信する段階とを含む、通信方法を提供する。
【0007】
アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器にネットワークアクセス機能を提供する基地局または別のデバイスであり得る。ユニキャスト方式とマルチキャスト方式との各々は、データ伝送方式に対応する。例としてデータ送信を使用すると、ユニキャスト方式では、データの伝送端および受信端が1対1の対応関係にある。このように、受信端および伝送端は、それぞれのデータ伝送能力に基づいてよく合わせられ、再伝送が容易になり得る。マルチキャスト方式において、データの伝送端および受信端は、1対多の対応関係にある。このように、伝送端は、1つのエアインターフェースリソースで複数の受信端に同じデータを送信し、それによりエアインターフェースリソースを節約する。データ受信方式がデータ送信方式に対応することが理解され得る。例えば、伝送端がユニキャスト方式でデータを送信する場合、受信端はユニキャスト方式でデータを受信する。
【0008】
指示情報は、明示的な指示情報、例えば専用フラグビットであり得る。代替的に、指示情報は黙示的な指示方式、例えば、対応する構成情報を送信することであり得る。より具体的には、例えば、マルチキャスト方式でサービスデータを受信するように命令することが必要であると仮定すると、マルチキャストサービスの構成情報のみが送信され得る。
【0009】
加えて、ユーザ機器がユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信する前に、無線ベアラが確立される必要があり、対応する構成情報は無線ベアラを確立するのに必要である。マルチキャストサービスデータを受信する2つの方式に対応する無線ベアラに使用される構成情報を区別すべく、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式に対応する無線ベアラに使用される構成情報は、ユニキャスト構成情報と称され得、マルチキャストサービスデータを受信するためのマルチキャスト方式に対応する無線ベアラに使用される構成情報は、マルチキャスト構成情報と称され得る。
【0010】
本発明のこの実施形態において、マルチキャストサービスデータの送信は、マルチキャストサービスデータを受信する全てのユーザ機器がマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信することに限定されず、それにより伝送効率に影響を与えるユーザ機器の除外を容易にして、マルチキャストサービスの伝送効率を向上させる。
【0011】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスが、マルチキャストサービスデータをどのように受信するかについての構成情報を提供するということがさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器に構成情報を送信する段階であって、ここで、構成情報はマルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、送信する段階を含む。
【0012】
構成情報は、上に説明されている。構成情報は、マルチキャスト構成情報とユニキャスト構成情報とに分類され、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを伝送するのに適用可能な無線ベアラを確立することと、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを伝送するのに適用可能な無線ベアラを確立することとにそれぞれ使用され得る。本発明のこの実施形態において、構成情報および指示情報は、同じシグナリングを使用することにより送信され得る。構成情報が黙示的な指示情報として使用される場合、構成情報は、指示情報として使用され得る。
【0013】
この実施形態において、構成情報はマルチキャストサービスデータを受信するのに使用される。マルチキャストサービスデータは、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式で受信され得るので、構成情報は、マルチキャスト構成情報とユニキャスト構成情報とを含むか、またはマルチキャストサービスデータの受信方式に対応する構成情報のみを含み得る。
【0014】
任意の実装において、構成情報の具体的な内容がさらに提供される。構成情報は、マルチキャストベアラの構成情報、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、マルチキャストサービスデータの伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを含む。
【0015】
構成情報は、無線ベアラを確立するのに主に使用される情報である。上述の情報は、可能な実装の例として使用され、本発明のこの実施形態に対する唯一な限定として理解されるべきではない。
【0016】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスがマルチキャストサービス情報を取得する具体的な解決手段がさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信する段階であって、ここで、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令するのに使用され、マルチキャストサービス情報は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、受信する段階を含む。
【0017】
アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータを受信するためにユーザ機器により使用される方式を示す必要があり、これによりアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータの受信に関与するユーザ機器およびユーザ機器の変更ステータスを把握する必要がある。従って、この解決手段がこの実施形態において提供される。上述のマルチキャストサービス情報は、マルチキャストセッションが確立された後に送信されてもよく、またはユーザ機器のマルチキャストグループへの加入またはマルチキャストグループからの脱退の後にコアネットワークデバイスにより送信される更新情報であってもよい。ユーザ機器は、任意の時間、例えば、ユーザ機器がマルチキャストセッションへの加入に成功したと決定された後、または、マルチキャストサービスの受信方式を切り換えた後にマルチキャストサービス情報を報告してもよい。
【0018】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスがマルチキャストサービス情報を取得する任意の実装がさらに提供される。アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信する段階は、
アクセスネットワークデバイスが、コアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストセッション確立要求を受信する段階であって、ここで、マルチキャストセッション確立要求は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、受信する段階、または
アクセスネットワークデバイスが、コアネットワークデバイスまたはユーザ機器により送信されるマルチキャストメンバ変更情報を受信する段階
を含む。
【0019】
この実施形態は、ユーザ機器からマルチキャストサービス情報を取得することと、コアネットワークデバイスからマルチキャストサービス情報を取得することとの具体的な実装上の解決手段を提供する。マルチキャストセッション確立要求は、マルチキャストセッションの確立を要求するために、ユーザ機器により使用される要求である。アクセスネットワークデバイスは、シグナリングを増加させることなく、要求を使用することによりマルチキャストサービス情報を取得し得る。加えて、アクセスネットワークデバイスは、別の場合においてマルチキャストサービス情報を取得し得る。これは上に説明されており、本明細書で改めて説明しない。
【0020】
マルチキャストメンバ変更情報は、マルチキャストグループにおけるユーザ機器が変更する場合に送信される情報である。情報は、マルチキャストサービスの識別子情報、およびマルチキャストグループにおける全てのユーザ機器の識別子を含み得る。代替的に、変更された情報(例えば、ユーザ機器の識別子および変更識別子)のみが送信され得、変更識別子は、ユーザ機器がマルチキャストグループに新たに加入するか、またはマルチキャストグループから脱退するかを示すのに使用される。
【0021】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスがマルチキャストサービスデータを取得する実装がさらに提供される。方法はさらに、
マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、アクセスネットワークデバイスが、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令する段階、または、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器により送信されるチャネル測定情報を受信し、チャネル測定情報に基づいて、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令する段階
を含む。
【0022】
この実施形態において、マルチキャストサービスデータの前者の受信方式は、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に関連し、アクセスネットワークデバイスは、比較基準として閾値を使用し得る。具体的に、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数が閾値より多い場合、マルチキャスト方式が使用され、または、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数が閾値より少ない場合、ユニキャスト方式が使用される。この実施形態において、マルチキャスト方式が使用される場合、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器が多いほど、より多いエアインターフェースリソースが節約されると主にみなされる。閾値は、アクセスネットワークデバイスに構成されてもよく、または、コアネットワークデバイスまたはアクセスネットワークデバイスを管理する別のデバイスにより指定されてもよい。これが本発明のこの実施形態において一意に限定されることはない。
【0023】
マルチキャストサービスデータの後者の受信方式は、ユーザ機器のチャネル品質に関連し、具体的な関連内容は、以下のいくつかの種類を主に含み得る。
【0024】
A.チャネル品質の絶対値が使用される。具体的には、チャネル品質が特定の閾値より低い場合、ユニキャスト方式が使用され、そうでない場合、マルチキャスト方式が使用される。この実施形態において、チャネル品質が劣悪であるほど、マルチキャストサービスの全体的な伝送効率が低減する可能性がより高いと主にみなされる。従って、マルチキャストサービスデータをユーザ機器に送信するのにユニキャスト方式を使用するとみなされ得る。
【0025】
B.チャネル品質の相対値が使用される。例えば、マルチキャストグループにおいて、ユーザ機器のチャネル品質間の差異が比較的に大きい場合、比較的に劣悪なチャネル品質を有するユーザ機器は、マルチキャストサービスの伝送効率を低減させる。従って、比較的に劣悪なチャネル品質を有するユーザ機器は、マルチキャストグループから除去され得る。比較的に劣悪なチャネル品質を有するユーザ機器が比較的に多数存在する場合、ユーザ機器は、別のマルチキャストグループをさらに形成し得る。
【0026】
C.チャネル品質に影響を与えるパラメータに基づいて、グループ化が実行される。例えば、いくつかのパラメータ(例えば、ユーザ機器の分布、ユーザ機器の移動速度、およびユーザ機器の移動方向)は、チャネル品質に影響を与える。これに基づいて、ユーザ機器はグループ化され得る。グループにおけるユーザ機器の数が十分な場合、ユーザ機器はマルチキャストグループを形成する。そうでない場合、マルチキャストサービスデータがユニキャスト方式で受信される。
【0027】
この実施形態において、チャネル測定情報は、チャネル測定フィードバック情報であってもよく、または、チャネル品質を反映できる任意の他の情報であってもよい。ユーザ機器は、チャネル測定情報を定期的にフィードバックしてもよく、または、特定の条件が満たされる場合にチャネル測定情報をフィードバックしてもよい。特定の条件は、チャネル品質またはチャネル品質に影響を与えるパラメータの変更されることであってもよく、または、受信方式を切り換える必要がある条件が満たされることであってもよい。本発明のこの実施形態において、チャネル測定情報をアクセスネットワークデバイスに送信することをいつ、どのようにトリガするかは、限定されない。
【0028】
任意の実装において、マルチキャストグループがさらに分割される実装上の解決手段がさらに提供される。構成情報は、第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、
指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式がマルチキャスト方式を含むことを示し、指示情報は、第1マルチキャスト構成情報または第2マルチキャスト構成情報が、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す。
【0029】
この実施形態において、マルチキャスト構成情報は、少なくとも2つのマルチキャスト構成情報を含む。このように、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器は、2つのサブマルチキャストグループに分割されてよい。2つのサブマルチキャストグループは異なるマルチキャスト構成情報を使用するので、異なる無線ベアラが確立され、異なるサブマルチキャストグループの伝送効率が最大化され得る。
【0030】
任意の実装において、マルチキャストグループがさらに分割される実装上の解決手段がさらに提供される。受信方式がマルチキャスト方式を含む場合、指示情報はさらに、マルチキャストサービスデータが第1マルチキャスト方式または第2マルチキャスト方式で受信されたことを示す段階を含む。
【0031】
この実施形態と前の実施形態との間の差異は、アクセスネットワークデバイスが1つのマルチキャスト構成情報のみをユーザ機器に送信し得るという点である。指示情報については、指示情報が黙示的であっても明示的であってもよい上述の説明を参照されたい。詳細については、本明細書で改めて説明しない。
【0032】
任意の実装において、マルチキャストサービスデータの伝送を加速させる解決手段がさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器の命令に従って、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信する段階、または、アクセスネットワークデバイスが、コアネットワークデバイスの指示に従って、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信する段階、または、
アクセスネットワークデバイスが、少なくとも1つのデータパケットの種類情報に基づいて、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信する段階
を含む。
【0033】
この実施形態において、第1実装では、ユーザ機器は、マルチキャストサービスデータはユニキャスト方式で送信される必要があると指定する。第2実装では、コアネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータはユニキャスト方式で送信される必要があると指定する。第3実装では、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータはユニキャスト方式で送信される必要があると決定する。指定方式は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットに対応する識別子情報を追加し得、識別子情報は、データパケットはユニキャスト方式で送信される必要があると指定し得る。代替的に、指定方式は、特定の種類のマルチキャストサービスデータのデータパケットがユニキャスト方式で送信される必要があると指定し得る。例えば、マルチキャスト方式で送信された最新のIフレームとマルチキャスト方式で送信されているデータフレームとの間のデータが、ユニキャスト方式で送信される必要があると指定される。代替的に、マルチキャストサービスデータの単一のデータパケットが、ユニキャスト方式で送信される必要があると指定される。上述の2つの例において、前者の例におけるデータは、マルチキャストサービスに対応するサービスを開始するために必要なデータによるものであり得、これによりユーザ機器は、マルチキャストサービスに対応するサービスを可能な限り速やかに開始(例えば、ビデオ再生を開始)できる。後者の例は、データ再伝送、および重要なデータのタイムリーな伝送などの様々な応用シナリオに対応し得る。
【0034】
任意の実装において、マルチキャストサービスデータがマルチキャスト方式および/またはユニキャスト方式でプロトコル層において送信される実装上の解決手段がさらに提供される。少なくとも1つのデータパケットは、マルチキャスト方式で送信され、アクセスネットワークデバイスにおいてバッファリングされるマルチキャストサービスデータであるか、または、マルチキャスト方式で送信され、マルチキャストサービスデータソースから受信されるマルチキャストサービスデータである。
【0035】
この実施形態において、ユニキャスト方式で送信されるマルチキャストサービスデータは、再伝送され得る。従って、データのセグメントがまずバッファリングされ得、再伝送要求フィードバックが存在するかどうかを待つ。再伝送要求フィードバックが存在しない場合、データは削除され得る。従って、本明細書のバッファリングされたマルチキャストサービスデータは、期間内のマルチキャストサービスデータであり得、ずっと前に送信されたマルチキャストサービスデータは削除され得る。
【0036】
ユニキャスト方式で送信されるマルチキャストサービスデータが完全に送信された後、マルチキャスト方式は、サービスデータを送信するために切り換えられ得、または、ユニキャスト無線ベアラは、ユニキャスト方式で送信される必要がある新たなマルチキャストサービスデータを待つことを継続し得、または、通知情報は、受信機に送信され、ユニキャスト方式で送信されるマルチキャストサービスデータが完全に送信されたことを通知し得る。具体的な通知方式は、明示的な通知方式であり得る。例えば、終了指示が最後のデータパケットに追加される。代替的に、具体的な通知方式は、黙示的な通知方式であり得る。例えば、マルチキャスト構成情報が送信される。ユニキャスト方式で送信されるマルチキャストサービスデータが完全に送信された後に実行される内容は、本発明のこの実施形態において一意に説明されていない。
【0037】
任意の実装において、マルチキャストサービスの再伝送方法がさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器により送信される受信ステータス情報を受信する段階であって、ここで、受信ステータス情報は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットの受信ステータスを示すのに使用される、受信する段階と、
アクセスネットワークデバイスが、受信ステータス情報に基づいて、ユニキャスト方式で、マルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットをユーザ機器に送信する段階と
を含む。
【0038】
この実施形態において、受信ステータス情報は、データパケットの受信ステータスを示すのに使用される情報であって、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器に再伝送される必要があるデータパケットを把握することが可能になる。従って、受信ステータス情報は様々な表示形式を有する。例えば、1.再伝送される必要があるデータパケットのシーケンス番号が、直接通知される。2.フィードバック情報が送信され、ここで、フィードバック情報は、全てのデータパケットが受信されたかどうかについての情報を含む。上述の2つの可能な例は、本発明のこの実施形態に対して一意性を限定するものとして理解されるべきではない。再伝送される必要があるデータパケットをアクセスネットワークデバイスに通知するのに使用される具体的な方式は、本発明のこの実施形態において一意に限定されていない。
【0039】
任意の実装において、プロトコル層がユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの送信をサポートする解決手段がさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol,PDCP)層を使用することにより、ユニキャスト無線リンク制御(radio link control,RLC)エンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と、
ユニキャスト方式で送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と
を含む。
【0040】
マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信する解決手段は、本発明のこの実施形態において限定されない。この実施形態において、マルチキャストサービスデータは、PDCP層においてユニキャストRLCに割り当てられ、これによりマルチキャストサービスデータはユニキャスト方式で送信される。
【0041】
任意の実装において、再伝送を容易にする実装上の解決手段がさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層において送信対象のマルチキャストサービスデータを複製する段階と、送信対象のマルチキャストサービスデータを記憶する段階とを含む。
【0042】
本発明のこの実施形態において、送信対象のマルチキャストサービスデータは、可能な再伝送要求に応答するためにバッファに記憶され得る。ストレージ領域は、PDCPで設定されてもよく、またはRLCで設定されてもよい。これが本発明のこの実施形態において限定されることはない。
【0043】
任意の実装において、プロトコル層がユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの送信をサポートする解決手段がさらに提供される。方法はさらに、
アクセスネットワークデバイスが、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と、
マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティが、ユニキャスト媒体アクセス制御(medium access control,MAC)エンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と、
ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティが、ユニキャスト方式で送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と
を含む。
【0044】
この実施形態において、RLCエンティティは、ユニキャストMACエンティティにマルチキャストサービスデータを割り当て、これによりマルチキャストサービスデータはユニキャスト方式で送信される。
【0045】
第2態様によると、本発明の実施形態はさらに、通信方法を提供する。この実施形態は、上述のアクセスネットワークデバイスにより送信されるデータを受信する側(例えば、ユーザ機器)で実装され、アクセスネットワークデバイスの側で実装される上述の解決手段と対応関係にある。具体的な内容については、上述の説明を参照されたい。繰り返される部分は、後続の実施形態で改めて説明しない。通信方法は、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにより送信される指示情報を受信する段階であって、ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、受信する段階と、
ユーザ機器が、指示情報により示されるユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信する段階と
を含む。
【0046】
任意の実装において、方法はさらに、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにより送信される構成情報を受信する段階であって、ここで、構成情報は、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、受信する段階を含む。
【0047】
任意の実装において、構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、マルチキャストサービスデータの伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを含む。
【0048】
任意の実装において、方法はさらに、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信する段階であって、ここで、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令するのに使用され、マルチキャストサービス情報は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、送信する段階を含む。
【0049】
任意の実装において、ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信する段階は、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストメンバ変更情報を送信する段階を含む。
【0050】
任意の実装において、方法はさらに、
ユーザ機器が、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を選択する段階、または、
ユーザ機器が、ユーザ機器のチャネル測定情報に基づいて、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を選択する段階を含む。
【0051】
任意の実装において、構成情報は、第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、
指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式がマルチキャスト方式を含むことを示し、指示情報は、第1マルチキャスト構成情報または第2マルチキャスト構成情報が、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す。
【0052】
任意の実装において、方法はさらに、
ユーザ機器が、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信するようにアクセスネットワークデバイスに命令する段階を含む。
【0053】
任意の実装において、方法はさらに、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスに受信ステータス情報を送信する段階であって、ここで、受信ステータス情報は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットの受信ステータスを示すのに使用される、送信する段階と、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを受信する段階と
を含む。
【0054】
任意の実装において、方法はさらに、
パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層においてパケット損失検出を実行し、受信ステータス情報を取得する段階を含む。
【0055】
任意の実装において、方法はさらに、
ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティにおけるユーザ機器が、受信されたマルチキャストサービスデータをマルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層に送信する段階を含む。
【0056】
第3態様によると、本発明の実施形態はさらに、
ユーザ機器に指示情報を送信するように構成される指示送信ユニットであって、ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、指示送信ユニットと、指示情報により示されるユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するように構成されるデータ送信ユニットとを含む、アクセスネットワークデバイスを提供する。
【0057】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
ユーザ機器に構成情報を送信するように構成される構成送信ユニットであって、ここで、構成情報は、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、構成送信ユニットを含む。
【0058】
任意の実装において、構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、マルチキャストサービスデータの伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを含む。
【0059】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信するように構成される情報受信ユニットであって、ここで、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令するのに使用され、マルチキャストサービス情報は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、情報受信ユニットを含む。
【0060】
任意の実装において、情報受信ユニットが、ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信するように構成されることは、
コアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストセッション確立要求を受信する段階であって、ここで、マルチキャストセッション確立要求は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、受信する段階と、または、
コアネットワークデバイスまたはユーザ機器により送信されるマルチキャストメンバ変更情報を受信する段階を含む。
【0061】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令すること、または、
ユーザ機器により送信されるチャネル測定情報を受信し、チャネル測定情報に基づいて、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令することを行うように構成される、方式決定ユニットを含む。
【0062】
任意の実装において、構成情報は、第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式がマルチキャスト方式を含むことを示し、
指示情報は、第1マルチキャスト構成情報または第2マルチキャスト構成情報が、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す。
【0063】
任意の実装において、
データ送信ユニットはさらに、ユーザ機器の命令に従って、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信すること、もしくは、コアネットワークデバイスの指示に従って、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信すること、または、
少なくとも1つのデータパケットの種類情報に基づいて、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信することを行うように構成される。
【0064】
任意の実装において、少なくとも1つのデータパケットは、マルチキャスト方式で送信され、アクセスネットワークデバイスにおいてバッファリングされるマルチキャストサービスデータであるか、または、マルチキャスト方式で送信され、マルチキャストサービスデータソースから受信されるマルチキャストサービスデータである。
【0065】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
ユーザ機器により送信される受信ステータス情報を受信するように構成されるステータス受信ユニットであって、ここで、受信ステータス情報は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットの受信ステータスを示すのに使用される、ステータス受信ユニットを含み、
ここで、データ送信ユニットはさらに、受信ステータス情報に基づいて、ユニキャスト方式でユーザ機器にマルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを送信するように構成される。
【0066】
任意の実装において、データ送信ユニットは、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信することと、ユニキャスト方式で送信対象のマルチキャストサービスデータを送信することとを行うように構成される。
【0067】
任意の実装において、データ送信ユニットはさらに、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層において送信対象のマルチキャストサービスデータを複製することと、送信対象のマルチキャストサービスデータを記憶することとを行うように構成される。
【0068】
任意の実装において、データ送信ユニットは、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信することを行うように構成され、ここで、マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティは、ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信し、ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティは、ユニキャスト方式で送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する。
【0069】
第4態様によると、本発明の実施形態はさらに、
アクセスネットワークデバイスにより送信される指示情報を受信するように構成される指示受信ユニットであって、ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、指示受信ユニットと、
指示情報により示されるユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するように構成されるデータ受信ユニットと
を含む、ユーザ機器を提供する。
【0070】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
アクセスネットワークデバイスにより送信される構成情報を受信するように構成される構成受信ユニットであって、ここで、構成情報は、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、構成受信ユニットを含む。
【0071】
任意の実装において、構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、マルチキャストサービスデータの伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを含む。
【0072】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信するように構成される情報送信ユニットであって、ここで、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令するのに使用され、マルチキャストサービス情報は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、情報送信ユニットを含む。
【0073】
任意の実装において、情報送信ユニットが、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信するように構成されることは、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストメンバ変更情報を送信することを含む。
【0074】
任意の実装において、
データ受信ユニットは、
マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を選択すること、または、
ユーザ機器のチャネル測定情報に基づいて、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を選択することを行うように構成される。
【0075】
任意の実装において、構成情報は、第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、
指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式がマルチキャスト方式を含むことを示し、指示情報は、第1マルチキャスト構成情報または第2マルチキャスト構成情報が、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す。
【0076】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信するようにアクセスネットワークデバイスに命令するように構成される指示送信ユニットを含む。
【0077】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
アクセスネットワークデバイスに受信ステータス情報を送信するように構成されるステータス送信ユニットであって、ここで、受信ステータス情報は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットの受信ステータスを示すのに使用される、ステータス送信ユニットを含み、
ここで、データ受信ユニットは、アクセスネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを受信するように構成される。
【0078】
任意の実装において、ステータス送信ユニットはさらに、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層においてパケット損失検出を実行し、受信ステータス情報を取得するように構成される。
【0079】
任意の実装において、
データ受信ユニットはさらに、ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティにおいて、受信されたマルチキャストサービスデータをマルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層に送信するように構成される。
【0080】
第5態様によると、本発明の実施形態はさらに、
プロセッサ、メモリ、および送受信機を含むアクセスネットワークデバイスであって、ここで、プロセッサ、メモリ、および送受信機は、通信をサポートする方式で接続されており、
ここで、メモリはプログラムコードを記憶し、プロセッサは、プログラムコードを読み出し、送受信機を協働して、本発明の実施形態のいずれか1つによる、アクセスネットワークデバイスにより実行される方法を実装するように構成される、アクセスネットワークデバイスを提供する。
【0081】
第6態様によると、本発明の実施形態はさらに、
プロセッサ、メモリ、および送受信機を含むユーザ機器であって、ここで、プロセッサ、メモリ、および送受信機は、通信をサポートする方式で接続されており、
ここで、メモリはプログラムコードを記憶し、プロセッサは、プログラムコードを読み出し、送受信機を協働して、本発明の実施形態のいずれか1つによる、ユーザ機器により実行される方法を実装するように構成される、ユーザ機器を提供する。
【0082】
第7態様によると、本発明の実施形態はさらに記憶媒体を提供し、ここで、記憶媒体はプログラムコードを記憶し、プログラムコードはプログラム命令を含み、プログラム命令がプロセッサにより実行される場合、プロセッサは、送受信機と協働して、本発明の実施形態のいずれか1つに係る方法を実行することが可能になる。
【0083】
第8態様によると、本発明の実施形態はさらにコンピュータプログラム製品を提供し、ここで、コンピュータプログラム製品はプログラムコードを記憶し、プログラムコードはプログラム命令を含み、プログラムコードがプロセッサにより実行される場合、プロセッサは、送受信機と協働して、本発明の実施形態のいずれか1つに係る方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
本発明の実施形態または背景技術における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下に、本発明の実施形態または背景技術を説明するために必要な添付図面について簡潔に説明する。
図1A】本発明の一実施形態に係るシステムアーキテクチャの概略図である。
図1B】本発明の一実施形態に係るシステムアーキテクチャの概略図である。
図1C】本発明の一実施形態に係るシステムアーキテクチャの概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係るシステムアーキテクチャの概略図である。
図3】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図4A】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図4B】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図4C】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図5】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の分布の概略図である。
図6】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の分布の概略図である。
図8】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図9】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図10】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の分布の概略図である。
図11】本発明の一実施形態に係るユーザ機器のチャネル品質における変更の概略図である。
図12】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図13】本発明の一実施形態に係る、ユニキャスト方式とマルチキャスト方式とが協働する概略図である。
図14】本発明の一実施形態に係る方法の概略フローチャートである。
図15】本発明の一実施形態に係るユーザ機器のチャネル品質における変更の概略図である。
図16】本発明の一実施形態に係る、ユニキャスト方式とマルチキャスト方式とが協働するシステムの概略図である。
図17】本発明の一実施形態に係るプロトコルスタックの概略構造図である。
図18A】本発明の一実施形態に係るプロトコルスタックの概略構造図である。
図18B】本発明の一実施形態に係るプロトコルスタックの概略構造図である。
図19】本発明の一実施形態に係るプロトコルスタックの概略構造図である。
図20】本発明の一実施形態に係るアクセスネットワークデバイスの概略構造図である。
図21】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の概略構造図である。
図22】本発明の一実施形態に係るデバイスの概略構造図である。
図23】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0085】
以下に、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0086】
図1Aから図1Cの各々は、本発明の一実施形態に係る通信システムの概略構造図である。
【0087】
図1Aにおける通信システムは、ユーザ機器、アクセスネットワークデバイス、ゲートウェイデバイス、管理デバイス、ルータ、およびサーバなどを含む。管理デバイスおよびゲートウェイデバイスは、コアネットワークデバイスとして分類され得、ルータおよびサーバは、データネットワーク(data network,DN)に属し得る。
【0088】
図1Aにおいて、ユーザ機器は、無線エアインタフェースを使用することによりオペレータにより配置されるアクセスネットワークデバイスに接続され、そしてデータネットワークに接続され得る。アクセスネットワークデバイスは主に、無線物理層機能、リソーススケジューリングおよび無線リソース管理、無線アクセス制御、およびモビリティ管理などの機能を実装するように構成される。コアネットワークデバイスに含まれる管理デバイスは主に、ユーザ機器のデバイス登録、セキュリティ認証、モビリティ管理、位置管理などに使用される。コアネットワークデバイスにおけるゲートウェイデバイスは主に、ユーザ機器にチャネルを確立することと、ユーザ機器とチャネルの外部データネットワークとの間でデータパケットを転送することとを行うように構成される。データネットワークは主に、ユーザ機器に複数のデータサービスを提供するように構成される。データネットワークに含まれるサーバは、高速チャネル変更(Fast Channel Change,FCC)サーバであってよい。図1Aは、アーキテクチャ図の例に過ぎない。図1Aに示される機能ユニットに加えて、ネットワークアーキテクチャはさらに、別の機能ユニットを含んでよい。これが本発明のこの実施形態において限定されることはない。図1Bおよび図1Cは、図1Aの例である。
【0089】
図1Bに示される通信システムにおいて、図1Aに示される通信ネットワークは5Gネットワークである場合、ユーザ機器は、携帯電話もしくはコンピュータであってもよく、または、セルラーフォン、コードレス電話、セッション確立プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話、スマートフォン、無線ローカルループ(wireless local loop,WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA(登録商標))、コンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線デバイス、無線モデムカード、セットトップボックス(set top box,STB)、顧客前提機器(customer premise equipment,CPE)、および/または無線システムにおいて通信のために使用される別のデバイスであってもよい。アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワーク(access network,AN)/無線アクセスネットワーク(radio access network,RAN)デバイスであってよく、アクセスネットワークまたは無線アクセスネットワークは、複数の5G‐AN/5G‐RANノードを含むネットワークである。5G‐AN/5G‐RANノードは、アクセスポイント(アクセスポイント,AP)、次世代ノードB(NR nodeB,gNB)、伝送受信ポイント(transmission receive point,TRP)、伝送ポイント(transmission point,TP)、または別のアクセスノードであってよい。コアネットワークデバイスは、アクセスおよびモビリティ管理機能(access&mobility function,AMF)、セッション管理機能(session management function,SMF)、ポリシー制御機能(policy control function,PCF)、およびユーザプレーン機能(user plane function,UPF)などの機能ユニットを含んでよい。これらの機能ユニットは、独立して動作してもよく、組み合わされていくつかの制御機能を実装してもよい。例えば、AMF、SMF、およびPCFは、管理デバイスとして組み合わされ、ユーザ機器のアクセス認証、セキュリティ暗号化および位置登録などのアクセス制御およびモビリティ管理機能と、ユーザプレーン伝送経路の確立、リリース、および変更などのセッション管理機能と、スライス(slice)に関連するいくつかのデータ(輻輳など)およびユーザ機器関連データを分析する機能を実装してもよい。UPFは主に、ユーザプレーンデータのルーティングおよび転送などの機能(例えば、ユーザ機器に対するデータパケットフィルタリング、データ伝送/転送、レート制御、課金情報の生成などの役割を担当する)を完成する。
【0090】
図1Bは、5G通信システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。図1Bに示される5Gネットワークにおいて、機能ユニットは、次世代(next generation,NG)インタフェースを使用することにより機能ユニット間の接続を確立することによって、互いに通信し得る。例えば、ユーザ機器は、NGインタフェース1(略してN1)を使用することにより、AMFに制御プレーンシグナリング接続を確立し得る。AN/RANデバイス(例えば、次世代無線アクセスノードB(NR NodeB,gNB))は、NGインタフェース3(略してN3)を使用することにより、UPFにユーザプレーンデータ接続を確立し得、AN/RANデバイスは、NGインタフェース2(略してN2)を使用することにより、AMFに制御プレーンシグナリング接続を確立し得る。UPFは、NGインタフェース4(略してN4)を使用することにより、SMFに制御プレーンシグナリング接続を確立し得、UPFは、NGインタフェース6(略してN6)を使用することにより、ユーザプレーンデータとデータネットワークとを交換し得る。AMFは、NGインタフェース11(略してN11)を使用することにより、SMFに制御プレーンシグナリング接続を確立し得る。SMFは、NGインタフェース7(略してN7)を使用することにより、PCFに制御プレーンシグナリング接続を確立し得る。図1Bはアーキテクチャ図の例に過ぎないことを留意されたい。図1Bに示される機能ユニットに加えて、ネットワークアーキテクチャはさらに、別の機能ユニットを含んでよい。例えば、コアネットワークデバイスはさらに、統一されたデータ管理(unified data management,UDM)機能を含み得る。これが本発明のこの実施形態において限定されることはない。
【0091】
図1Aに示される通信ネットワークが4Gネットワークである場合、ユーザ機器については図1Bにおけるユーザ機器の関連説明を参照されたい。詳細については、本明細書で改めて説明しない。アクセスネットワークデバイスは、ノードB(nodeB,NB)、発展型ノードB(evolution nodeB,eNB)、TRP、TP、AP、または別のアクセスユニットであってよい。コアネットワークデバイスは、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity,MME)またはポリシーおよび課金ルール機能(policy and charging rules function,PCRF)、および、サービングゲートウェイ(serving gateway,SGW)またはPGWなどのゲートウェイデバイスなどの管理デバイスを含んでよく、ローカルゲートウェイ(local gateway,LGW)をさらに含んでよい。
【0092】
例えば、図1Cは、本発明の一実施形態に係る4Gネットワークのアーキテクチャの概略図である。図1Cに示される4Gネットワークにおいて、ユーザ機器は、Uuインタフェースを使用することによりeNBにエアインタフェース接続を確立してよい。eNBは、S1‐Cインタフェースを使用することによりMMEに制御プレーンシグナリング接続を確立し、eNBは、S1‐Uインタフェースを使用することによりSGWにユーザプレーンデータ接続を確立する。SGWは、S11インタフェースを使用することによりMMEに制御プレーンシグナリング接続を確立し、SGWは、S5/S8インタフェースを使用することによりPGWにユーザプレーンデータ接続を確立する。図1Cはアーキテクチャ図の例に過ぎないことを留意されたい。図1Cに示される機能ユニットに加えて、ネットワークアーキテクチャはさらに、別の機能ユニットを含んでよい。これが本発明のこの実施形態において限定されることはない。
【0093】
一般性を失うことを回避すべく、図2は、本発明の一実施形態に係るマルチキャストアーキテクチャを有する通信システムの概略図である。コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスに個々に接続される制御プレーンネットワークエレメントおよびユーザプレーンネットワークエレメントを含む。ユーザ機器は、無線エアインタフェースを使用することによりアクセスネットワークデバイスに接続されてよい。アクセスネットワークデバイスは主に、無線物理層機能、リソーススケジューリングおよび無線リソース管理、無線アクセス制御、およびモビリティ管理などの機能を実装するように構成される。マルチキャストコアネットワークデバイスは、マルチキャストベアラ管理を含むマルチキャストコアネットワーク制御プレーン(control plane,CP)を含んでよい。マルチキャストコアネットワークデバイスはさらに、マルチキャストデータネットワークからアクセスネットワークデバイスへのマルチキャストデータの送信を管理するように構成される、マルチキャストコアネットワークユーザプレーン(user plane,UP)を含む。マルチキャストコアネットワークユーザプレーンは、4GアーキテクチャにおけるMBMS‐GWに対応してよく、マルチキャストコアネットワーク制御プレーンは、4GアーキテクチャにおけるMMEに対応してよい。図2はアーキテクチャ図の例に過ぎず、マルチキャストネットワークアーキテクチャが必要とする最小数のネットワークエレメントのみを含むことを留意されたい。従って、図2に示される機能ユニットに加えて、ネットワークアーキテクチャはさらに、別の機能ユニットを含んでよい。
【0094】
図3は、マルチキャストサービスベアラを確立するプロセスを示す。マルチキャストに参加するユーザ機器は、マルチキャスト端末と称されてよい。ユーザ機器、アクセスネットワークデバイス、マルチキャストコアネットワーク、およびマルチキャストサービスプラットフォームはまず、マルチキャストサービス検出プロセスを受ける。マルチキャストコアネットワークは、マルチキャストサービス情報とマルチキャストサービスプラットフォームとを交換し、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービス情報とマルチキャストコアネットワークとを交換し、これによりマルチキャストサービスが確立される。ユーザ機器およびアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストに使用されるネットワークリソースを決定し、そして無線ベアラを確立する。具体的な例は、以下の通りである。
【0095】
ユーザ機器は、マルチキャストサービス検出プロセスにおけるマルチキャストサービスプラットフォームを発見してよい。例えば、ユーザ機器は、オーバー・ザ・トップ(Over The Top,OTT)ウェブサイトを閲覧し、マルチキャストサービスプラットフォームに対応するサーバとインタラクトし、マルチキャストデータを取得してよい。代替的に、ユーザ機器は、マルチキャストサービスプラットフォームの予め構成されたアドレスからマルチキャストサービスプラットフォームを発見してよい。例えば、マルチキャストサービスプラットフォームは通常、セットトップボックスデバイスに予め構成される。ユーザ機器は、マルチキャストサービスプラットフォームとインタラクトしてマルチキャストプログラムリスト構成を取得する。マルチキャストプログラムリスト構成は、マルチキャストアドレス情報、または、識別子情報などを含み、具体的に、インターネットプロトコル(internet protocol,IP)マルチキャストアドレス、または、エアインタフェースマルチキャスト識別子などを含む。ユーザはユーザ機器におけるプログラムを選択し、これによりユーザ機器はマルチキャストサービスプラットフォームとインタラクトし、ユーザ機器はマルチキャストサービスの受信機として追加され、ユーザ機器はマルチキャストサービスの参加者になる。ユーザがマルチキャストサービスの確立をトリガする上述のプロセスと比較すると、マルチキャストサービスがブロードキャストモードにある場合、マルチキャストサービスプラットフォームは、マルチキャストサービスプラットフォームとユーザ機器との間のインタラクションをトリガすることなく、マルチキャストコアネットワークとのマルチキャストサービス確立プロセスを開始してもよい。マルチキャストサービスは、トランキング通信のグループ通信またはインターネットオブビークルのグループ転送などのサービスを含んでよい。これらの応用シナリオにおけるマルチキャストサービスを確立する方式は、上述のOTTビデオまたはブロードキャスト方式と同様である。
【0096】
マルチキャストセッション確立:マルチキャストサービスプラットフォームは、マルチキャストコアネットワークと情報を交換し、マルチキャストコアネットワークとマルチキャストアクセスネットワークデバイス(例えば、基地局)との間のマルチキャストセッションの確立をトリガする。代替的に、コアネットワークは、ユーザ機器がマルチキャストサービスに加入することを示すメッセージを受信し、マルチキャストセッションの確立をトリガしてよい。マルチキャストセッションは、マルチキャストトンネルにより保持されてもよく、マルチキャストフローにより識別されてもよい。前者の方式では、マルチキャストトンネルが確立され、マルチキャストデータはマルチキャストトンネルに配置されてアクセスネットワークデバイスに送信され、異なるマルチキャストサービス(異なるマルチキャストアドレスまたは異なるマルチキャストQoSを有する)のマルチキャストデータは、異なるマルチキャストトンネルに配置される。後者の方式では、異なるマルチキャストサービスを区別すべく、マルチキャストフロー識別子がマルチキャストパケットにより搬送される。ユーザ機器がマルチキャストサービスに加入する前にマルチキャストセッションが確立されている(例えば、同じアクセスネットワークにおける別のユーザ機器が先にマルチキャストサービスへの加入を申請している)場合、ユーザ機器は、マルチキャストグループに直接加入してマルチキャストデータを受信してよい。
【0097】
本発明のこの実施形態において、アクセスネットワークデバイスが異なるユーザ機器のステータスに基づいてマルチキャストサービスを実行する方式を柔軟に調整することを可能にすべく、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器のマルチキャストサービス情報を把握する必要があり、マルチキャストサービス情報は、ユーザ識別子情報およびマルチキャストサービス識別子を含んでよい。図4Aに示されるように、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストセッション確立の間に、マルチキャストセッション確立メッセージに保持されてよい。代替的に、図4Bに示されるように、マルチキャストサービス情報は、マルチキャスト加入要求またはマルチキャストメンバ変更情報に保持されてよい。代替的に、図4Cに示されるように、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービス受信情報に保持されてよい。
【0098】
図4A図4B、および図4Cは、以下に個々に詳細に説明される3つの異なる応用シナリオを示す。
【0099】
図4Aは、マルチキャストサービスが初めて確立されるシナリオを示し得る。具体的な手順が以下の段階に含まれ得る。401A:ユーザ機器は、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス加入要求を送信する。
【0100】
402A:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストコアネットワークに受信されたマルチキャストサービス加入要求を転送する。
【0101】
403A:マルチキャストコアネットワークは、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストセッション確立要求を送信し、ここで、マルチキャストセッション確立要求は、マルチキャストサービス情報およびマルチキャスト構成情報を保持し得る。
【0102】
マルチキャストサービス情報は、ユーザ識別子情報およびマルチキャストサービス識別子を含み得る。マルチキャスト構成情報は、マルチキャストサービスにより使用される必要があるリソースについての情報を含み得る。
【0103】
404A:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト構成情報に基づいて無線ベアラを確立する。無線ベアラがアクセスネットワークデバイスとユーザ機器との間に確立されており、確立された無線ベアラがマルチキャスト構成の要件を満たす場合、この段階は実行されなくてよい。
【0104】
405A:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストコアネットワークにマルチキャストセッション確立完了メッセージを送信する。
【0105】
図4Bは、マルチキャストサービスが確立された後にマルチキャストメンバを変更する手順を示し得る。具体的な手順が以下の段階に含まれ得る。401B:ユーザ機器は、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス加入要求を送信する。
【0106】
402B:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストコアネットワークに受信されたマルチキャストサービス加入要求を転送する。
【0107】
403B:マルチキャストコアネットワークは、ユーザ機器により加入されるべきマルチキャストサービスが確立されていることを発見し、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストメンバ変更情報を送信する。ここで、マルチキャストメンバ変更情報は、ユーザ識別子情報およびマルチキャストサービス識別子を保持し得る。
【0108】
403Bは代替的に以下の通りであり得る:マルチキャストコアネットワークは、ユーザ機器により加入されるべきマルチキャストサービスが確立されていることを発見し、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス加入応答を送信する。ここで、マルチキャストサービス加入応答は、ユーザ識別子情報およびマルチキャストサービス識別子を保持し得る。
【0109】
404B:アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器により加入されるべきマルチキャストサービスに対応するマルチキャスト構成情報に基づいて、無線ベアラを確立する。無線ベアラがアクセスネットワークデバイスとユーザ機器との間に確立されており、確立された無線ベアラがマルチキャストサービスの要件を満たす場合、この段階は実行されなくてよい。
【0110】
図4Bにおいて、ユーザ機器はマルチキャストサービス加入要求を送信し、またマルチキャストサービス加入要求は、ユーザ識別子情報およびマルチキャストサービス識別子を保持し得、これによりアクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器がマルチキャストサービス識別子に対応するマルチキャストサービスに加入するべきであることも把握し得る。
【0111】
上述の手順において、ユーザ機器がアクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス加入要求を送信し、アクセスネットワークデバイスがマルチキャストサービス加入要求を転送するプロセスの場合、マルチキャストサービス加入要求は、非アクセス層シグナリングを使用することにより送信され得、アクセスネットワークデバイスによりトランスペアレントに伝送される。図4Bにおいて、マルチキャストメンバ変更情報は専用指示情報であり得、専用指示情報は、1または複数のマルチキャストメンバユーザの識別子情報を含み得る。
【0112】
図4Cは、マルチキャストサービスが確立された後にマルチキャストメンバを変更する手順を示し得る。具体的な手順が以下の段階に含まれ得る。401C:ユーザ機器は、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス受信情報を送信する。
【0113】
マルチキャストサービス受信情報は、ユーザ機器により受信される必要がある特定のマルチキャストサービスを示し得る。具体的な方式は、マルチキャストサービス受信情報がマルチキャストサービス識別子を保持することであり得る。例えば、マルチキャストサービス識別子は、マルチキャストサービスのマルチキャストIPアドレスであるか、または、MBMSの一時モバイルグループ識別子(temporary mobile group identity,TMGI)と同様である。
【0114】
402C:マルチキャストサービス受信情報を受信した後、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービス受信情報に保持されるマルチキャストサービス識別子に基づいて、ユーザ機器が加入する特定のマルチキャストサービスグループを決定する。アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストコアネットワークにマルチキャストサービス受信情報を転送し得る。
【0115】
403C:マルチキャストコアネットワークは、マルチキャストサービス加入応答を返送し、ユーザ機器がマルチキャストサービスに加入したことをアクセスネットワークデバイスに通知し得る。
【0116】
加えて、本発明のこの実施形態において、アクセスネットワークデバイスにより取得されるべきマルチキャスト情報のために、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器により送信されるインターネットグループ管理プロトコル(internet group management protocol,IGMP)加入(join)メッセージなどの、ユーザ機器のマルチキャスト加入メッセージをモニタリングし、ユーザ機器とマルチキャストサービスとの間の対応関係を取得し得る。
【0117】
アクセスネットワークデバイスは、異なるユーザ機器のステータスに基づいて、マルチキャストデータ送信方式を選択または調整し得る。アクセスネットワークデバイスは、エアインタフェース無線マルチキャスト方式を使用してもよく、またはエアインタフェース無線ユニキャスト方式を使用してもよく、またはエアインタフェース無線マルチキャストおよびユニキャストの協働方式を使用してもよい。以下では、いくつかの一般的なマルチキャストサービス応用シナリオを提供する。
1.半静的方式におけるユニキャスト方式またはマルチキャスト方式の選択
【0118】
図5に示されるように、ユニキャスト方式は、ユーザ機器の数が少ない場合に使用され、マルチキャスト方式は、ユーザ機器の数が多い場合に使用される。六角形領域は、セルの一例である。六角形領域は、1つのセル、または複数のセルを含むセルセットであり得る。左側にある1つの黒い点は、1つのユーザ機器を示す。マルチキャストグループにおけるユーザ機器の数が比較的に少ないので、具体的には、マルチキャストサービスに参加しているユーザ機器の数が比較的に少ないので、ユニキャスト方式が使用のために選択され得る。右側のマルチキャストグループには4つのユーザ機器があり、マルチキャスト方式が使用され得る。具体的な応用シナリオの例は、以下の通りである。
【0119】
(A)
この実施形態において、ユニキャスト方式またはマルチキャスト方式が半静的方式で選択される例が使用される。アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト領域におけるマルチキャストサービスのユーザ機器の数に基づいて決定し、ユーザ機器がマルチキャストデータをユニキャスト方式で受信するかマルチキャスト方式で受信するかを構成する。これに応じて、アクセスネットワークデバイスは、ユニキャスト方式またはマルチキャスト方式でユーザ機器にマルチキャストサービスデータを送信する。アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト方式とユニキャスト方式とを使用し得るようにユーザ機器を代替的に構成し得る。この応用シナリオは、後続の実施形態における例を使用することにより説明される。
【0120】
マルチキャスト領域は、1または複数のセルであってもよく、またはMBSFNにおける複数の単一周波数ネットワークセルと同様であってもよい。
【0121】
アクセスネットワークデバイスは、基地局、または基地局の集中ユニット(centralize unit,CU)であってよい。
【0122】
図5における左側の六角形領域に示されるように、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数が比較的に少ない場合、アクセスネットワークデバイスは、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器を構成し得る。この場合、ユーザ機器は、ユーザ機器の特定の識別情報(identity,ID)に対する基地局のスケジューリング情報を受信し、対応するデータ受信およびフィードバックを実行し得る。特定のIDは、セル無線ネットワーク一時識別情報(cell radio network temporary identity,C‐RNTI)、媒体アクセス制御(medium access control,MAC)アドレス、またはユーザ機器を一意に識別できる別のIDであってよい。
【0123】
図5における六角形領域の右側に示されるように、マルチキャスト領域においてマルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数が指定された閾値より多い場合、基地局は、マルチキャスト方式でマルチキャストグループにおけるユーザ機器にマルチキャストサービスデータを送信するように選択し、エアインターフェースリソースを節約し得る。基地局は、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器を構成し、これにより全てのユーザ機器が同じマルチキャストIDを使用することにより同じスケジューリング情報を受信でき、同じ無線リソースで同じマルチキャストサービスデータを受信できるようにし得る。マルチキャストIDは、例えば、グループRNTI、グループMACアドレス、TMGI、または別の同様のマルチキャストサービスエアインタフェースIDであってよい。指定された閾値は、アクセスネットワーク管理システムにより予め構成されてもよく、マルチキャストセッションが確立される場合にコアネットワークによりアクセスネットワークに搬送されてもよい。
【0124】
具体的な手順は、図6に示されており、以下の段階を含み得る。
601:マルチキャストセッションが確立された後、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器の数が少ないことを発見し、これによりアクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器1に無線ベアラを確立し、ユニキャスト方式でマルチキャストデータを送信し、ユーザ機器は、ユニキャスト方式でマルチキャストデータを受信する。
【0125】
段階601において、ユーザ機器1は、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するように構成される。構成メッセージは、アクセスネットワークデバイスによりユーザ機器に送信された構成情報を搬送してよい。構成情報は通常、マルチキャストベアラの構成、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、およびユニキャスト方式で伝送された指示情報といった内容の1つを含んでよい。マルチキャストセッション情報は、発展型パケットシステム(evolved packet system,EPS)ベアラ(bearer)情報またはEPSフロー(flow)情報を含んでよい。
【0126】
より具体的に、段階601では、マルチキャストセッションが確立された後、ユーザ機器の数があまりに少ないので、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータを現在受信する少数のユーザ端末に基づいて、ユニキャスト方式が使用される場合に送信効率が比較的に高いと決定し、これによりユーザ機器1は、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するように構成され得る。構成メッセージは、アクセスネットワークデバイスによりユーザ機器に送信される構成情報を搬送してよく、構成情報は、ベアラ構成情報およびリソース層構成情報といった構成情報の少なくとも1つを含んでよい。
【0127】
ベアラ構成情報は、無線ベアラ構成およびセキュリティ構成といった情報の少なくとも1つを含んでよい。無線ベアラ構成は、無線ベアラID、マルチキャストサービスに対応する発展型パケットシステムベアラID(bearer ID)。サービス品質(quality of service,QoS)フロー(flow)、マルチキャストサービスセッション情報の構成情報、PDCP構成情報、またはRLC構成情報といった情報の1つを保持してよい。
【0128】
マルチキャストサービスセッション情報は、セッション識別子(session ID)、およびTMGI識別子などを含んでよい。RLC構成情報は、対応する確認応答モード(acknowledged mode,AM)のRLC構成、または非確認応答モード(Unacknowledged Mode,UM)のRLC構成、およびRLC構成と論理チャネルとの間のマッピング関係(具体的には、RLC構成は、ユニキャスト論理チャネルまたはマルチキャスト論理チャネルにマッピングされてもよく、ユニキャスト論理チャネルとマルチキャスト論理チャネルとの両方にマッピングされてもよい)であってよい。RLC構成はさらに、AMまたはUM送信方式、RLC構成がマッピングされた論理チャネルについての情報(例えば、論理チャネルはマルチキャスト論理チャネルまたはユニキャスト論理チャネルであることを示す情報)、または論理チャネルIDを含んでよい。PDCP構成情報は、PDCP層とRLC構成(RLC構成が、ユニキャスト方式のみまたはマルチキャスト方式のみにマッピングされているか、またはユニキャスト方式とマルチキャスト方式とを組み合わせる方式であるかを含む)との間のマッピング関係、およびPDCP層が再伝送機能をサポートすることを示す指示情報を含んでよい。マルチキャスト論理チャネルは、マルチキャスト制御チャネル(multicast control channel,MCCH)/マルチキャストトラフィックチャネル(multicast traffic channel,MTCH)を含む。ユニキャスト論理チャネルは、専用制御チャネル(dedicate control channel,DCCH)/専用トラフィックチャネル(dedicated traffic channel,DTCH)を含む。
【0129】
リソース層構成情報は、MAC層構造および物理層構造を含み得る。物理層構造は、スペクトルリソース構成を含み得、対応するID、帯域幅、サブフレームフォーマットなどを含む、1または複数の物理セル構成情報、キャリア構成情報、またはキャリアフラグメント構成情報の形態であり得る。さらに、物理層構造は、対応する物理チャネル/信号および対応する識別子情報の物理ビデオリソース構成情報、例えば、ユニキャスト物理制御および共有チャネルの構成情報並びにユニキャストスケジューリング識別子、または、マルチキャスト物理制御および共有チャネルの構成情報並びにマルチキャストスケジューリング識別子をさらに含み得る。ユニキャスト物理制御および共有チャネル並びにマルチキャスト物理制御および共有チャネルは、同じであってもよく、同じ物理リソースを共有してもよい。MAC層構造は、ユニキャストまたはマルチキャスト論理チャネルと対応する物理チャネルとの間のマッピング関係、論理チャネル優先度情報、およびHARQ構成情報を含み得る。
【0130】
構成メッセージはさらに、測定情報(例えば、マルチキャスト方式とユニキャスト方式との間の切り換えに使用される測定イベント構成情報)を搬送し得る。構成メッセージはさらに、安全な暗号化/復号化情報、例えば、マルチキャストサービスのための暗号化/復号化アルゴリズムを搬送してよい。
602:新たなユーザ機器がマルチキャストグループに加入する。
603:コアネットワーク側が、マルチキャストセッション更新メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信して、新たなユーザ機器がマルチキャストサービスに加入したことをアクセスネットワークデバイスに通知し得る。
604:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストグループにn個のユーザ機器があることを発見し、nは、サービスデータがマルチキャスト方式で送信されたことを指定するための閾値に達する。ユニキャスト方式に確立された無線ベアラがマルチキャスト方式に適用可能でない場合、アクセスネットワークデバイスとユーザ機器1との間の無線ベアラは更新され得る。
605:アクセスネットワークデバイスはユーザ機器nに無線ベアラを確立し、ここで、無線ベアラは、マルチキャスト方式でデータを伝送するのに使用される。
【0131】
上述の手順において、同じマルチキャストサービスのユーザ機器の数の増加についての情報を受信した後、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスの選択アルゴリズムに従って、マルチキャストサービスデータを送信するためのマルチキャスト方式を選択することを決定し、アクセスネットワークデバイスは、対応するユーザ機器のために対応する構成情報を構成し、ここで、構成情報は、対応するマルチキャスト構成を搬送する。
【0132】
上述の手順において、段階603および段階604におけるアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストグループにおけるユーザ機器の数を把握してよい。上述の選択アルゴリズムは、ユーザ機器の指定された数の閾値に到達した場合、またはユーザ機器のチャネルステータスに基づいて、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを個々に送信するよりも、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するのにより少ない無線リソースが使用されることを決定し、これによりアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータを送信するためのマルチキャスト方式を選択すると決定してよく、これに応じて、ユーザ機器は、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信することであり得る。
【0133】
上述の手順において、マルチキャスト無線ベアラが段階604で確立される場合、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト構成を端末に送信してよく、マルチキャスト構成は通常、マルチキャストベアラの構成、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子、マルチキャスト伝送チャネルの構成、マルチキャスト論理チャネルの構成、マルチキャストチャネルの測定構成、マルチキャスト関連のユニキャスト構成といった内容の1つを搬送してよい。マルチキャストセッションは、EPSベアラまたはEPSフローを含んでよく、マルチキャストスケジューリング識別子は、グループ無線ネットワーク一時識別子(group RNTI,G‐RNTI、略してマルチキャスト識別子)を含んでよく、マルチキャスト伝送チャネルの構成は、サブフレームまたはキャリアを含んでよく、マルチキャスト論理チャネルの構成は、論理チャネル識別子を含んでよい。
【0134】
ユニキャスト方式でのユーザ機器によるマルチキャストサービスデータの受信方式と、マルチキャスト方式でのユーザ機器によるマルチキャストサービスデータの受信方式との間の差異は、物理層スケジューリング識別子のモニタリングにおける差異にある。ユーザ機器がユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信する場合、ユーザ機器は、物理層により送信されるスケジューリングシグナリングを、ユーザ機器の識別子(C‐RNTIなど)に基づいてモニタリングまたは受信する。ユーザ機器がマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信する場合、ユーザ機器は、物理層により送信されるスケジューリングシグナリングを、マルチキャスト識別子(G‐RNTIなど)に基づいてモニタリングまたは受信する。ユニキャスト方式とマルチキャスト方式とのための制御シグナリングのフォーマットまたはサイズなどの他のものも異なり得る。制御シグナリングは、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)であってよい。ユーザ機器は、ユニキャスト方式の受信ステータスまたはマルチキャスト方式の受信ステータスの1つにあってよく、これによりモニタリングおよび検出される必要があるシグナリングの量が低減できる。加えて、ユーザ機器は代替的に、ユニキャスト方式の受信ステータスとマルチキャスト方式の受信ステータスとの両方にあってよい。この場合、ユーザ機器は、アクセスネットワークデバイスにより送信されるユニキャストスケジューリングシグナリングおよびマルチキャストスケジューリングシグナリングを同時に検出し、スケジューリングシグナリングにより示されるように、対応する時間周波数リソースでマルチキャストサービスデータを受信する。
【0135】
(B)図7は、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式を選択する別の応用シナリオを示す。同じマルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器において、いくつかのユーザ機器の信号品質は、セルの縁部に配置されているなどの理由に起因して、比較的に劣悪である。これらのユーザ機器の全てがマルチキャストグループに含まれるとき、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信する場合、アクセスネットワークデバイスは、最も低い信号品質を有するユーザ機器を考慮して、比較的に低い効率でマルチキャストデータを送信する必要がある。これは、全体的な効率を低下させる。この場合、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器のチャネル品質に基づいてユーザ機器をグループ化し得、良好なチャネル品質を有するユーザ機器を指定してマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信し、劣悪なチャネル品質を有するユーザ機器を指定してユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信する。
【0136】
ユーザ機器のチャネル品質をアクセスネットワークデバイスにより取得する方式は、アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器により送信されるチャネル測定フィードバック(例えば、ユーザ機器により報告される測定レポートまたはチャネル状態情報(channel state information,CSI)フィードバック)を受信することであり得る。マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するように指定されるユーザ機器は、チャネル品質が指定された閾値より良好なユーザ機器であり得る。チャネル品質が指定された閾値より劣悪なユーザ機器の場合、劣悪なチャネル品質を有するユーザ機器はデータの受信に成功することが可能であるので、マルチキャストサービスデータの全体的な伝送効率の低下を回避すべく、マルチキャストサービスデータを受信するためのマルチキャスト方式は削除または非アクティブ化され得る。比較的に劣悪なチャネル品質を有するユーザ機器の場合、アクセスネットワークデバイスは、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信し得る。
【0137】
図8に示されるように、具体的な手順は、以下の通りであり得る。
801:マルチキャストセッションが確立された後、アクセスネットワークデバイスはユーザ機器に無線ベアラを確立し、ここで、初めて確立された無線ベアラは、マルチキャストサービスの確立に適用可能であり得る。
802:ユーザ機器は、チャネル測定フィードバックをアクセスネットワークデバイスに送信する。
803:アクセスネットワークデバイスは、チャネル測定フィードバックに基づいて、ユーザ機器のチャネル品質が比較的に劣悪であり、それがマルチキャストサービスの全体的な伝送効率に影響を与えることを発見し、ユニキャストサービスに適用可能な無線ベアラをユーザ機器に確立する。
【0138】
上述の手順において、無線ベアラ確立プロセスについては上述の実施形態を参照されたい。詳細については、本明細書で改めて説明しない。図8に示される上述の手順において、無線ベアラ確立プロセスでは、確立されるべき無線ベアラが必要とする構成情報のみが送信され得る。具体的に、段階801において、アクセスネットワークデバイスはユーザ機器にマルチキャスト構成情報のみを送信し得、ユニキャスト構成情報を送信する必要はない。段階803において、アクセスネットワークデバイスはユニキャスト構成情報のみを送信し得、マルチキャスト構成情報を送信する必要はない。加えて、マルチキャストサービスが初めて確立された場合、ユーザ機器はまず段階802を実行し、そしてユーザ機器により確立されるべき無線ベアラの種類を決定し得る。加えて、新たに追加されたユーザ機器に対しては、段階801が実行されない場合がある。上述の手順において、マルチキャスト構成情報とユニキャスト構成情報とは段階801において代替的に送信され得、続いて、段階803において、ユーザ機器は、ユニキャスト方式に切り換えることのみを命令されるか、または、ユーザ機器はチャネル品質が劣悪であると決定してユニキャスト方式に切り換える。
【0139】
図9に示されるように、図9は、以下の段階を含む別の応用シナリオの実装例である。
901:マルチキャストセッションが確立された後または新たなマルチキャストセッションが確立された後、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト構成情報、ユニキャスト構成情報、および切り換え閾値などの情報をユーザ機器に送信する。ユーザ機器は、切り換え閾値に基づいて、アクセスネットワークデバイスに無線ベアラを確立すると決定する。
902:ユーザ機器は、チャネル測定レポートをアクセスネットワークデバイスに送信し、ユーザ機器のチャネル品質をアクセスネットワークデバイスに通知し得る。
【0140】
ユーザ機器は切り換え閾値を既に把握しているので、ユーザ機器は切り換えの決定を単独で行い得る。測定レポートの送信の別の目的は、ユーザ機器が切り換えを完了したことをアクセスネットワークデバイスに通知することであり得る。
【0141】
この実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト構成情報とユニキャスト構成情報との両方をユーザ機器に送信し、さらに、マルチキャスト方式またはユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するための測定閾値または測定イベント条件をユーザ機器に送信し得る。ユーザ機器が、測定によって且つ切り換え閾値に基づいて、受信方式の切り換え条件を決定する場合、アクセスネットワークデバイスは、シグナリングを使用することにより通知され、これによりマルチキャスト構成またはユニキャスト構成がアクティブ化され、対応する無線ベアラが確立され、そして対応する受信方式に切り換えられる。アクセスネットワークデバイスを通知するのに使用されるシグナリングは、チャネル測定レポートであり得る。
【0142】
(C)図10に示されるように、マルチキャストグループは、異なるサブマルチキャストグループに分割され得る。この実施形態において、マルチキャストサービスデータはさらに、予め定められた方式でグループ化され、全体的な伝送効率を向上させ得る。ユーザ機器は異なる方向を有するので、アクセスネットワークデバイスは、異なるビームフォーミングによって、異なるユーザ機器をカバーし得る。加えて、異なる移動速度を有するユーザ機器も異なるサブマルチキャストグループにグループ化され得、異なる受信能力を有するユーザ機器も異なるグループにグループ化され得る。異なる受信能力は、例えば、2つのアンテナまたは4つのアンテナなどの、サポートされるアンテナの数により決定され得る。
【0143】
この実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器のフィードバックチャネルを使用することにより、ユーザ機器の受信能力および動作ステータスなどの情報を取得し、柔軟なグループ化によって、グループにおけるユーザ間の差異を可能な限り低減させ、それによりマルチキャスト効率の低下を回避し得る。具体的には、マルチキャストサービスデータは複数のサブマルチキャストグループにより分割および送信され得、異なるマルチキャスト構成に基づいてエアインタフェースを使用することにより送信され得る。異なるサブマルチキャストグループのマルチキャストユーザは、異なるマルチキャストスケジューリング識別子の構成またはマルチキャスト伝送チャネルの構成により区別され、グループ間のリソースの衝突または干渉を回避し得る。マルチキャストスケジューリング識別子は、例えば、グループRNTIであり、マルチキャスト伝送チャネルの構成は、例えば、サブフレームまたはキャリアである。
【0144】
加えて、グループにおけるユーザ間の差異は、グループ内差異とも称され得、サブマルチキャストグループにおけるユーザ機器間の差異である。グループ化はマルチキャストサービスデータの伝送効率を向上させるためなので、基準値は通常、グループ化の基準になる。基準値は、例えば、上述の例における動作ステータスであり得る。低速で動作するユーザ機器が1つのグループにグループ化され得、高速で動作するユーザ機器が1つのグループにグループ化され得る。代替的に、基準値は、例えば、ユーザ機器の方向であり得る。ユーザ機器は、アクセスネットワークデバイスのアンテナビームフォーミングがユーザ機器をカバーできるかどうか、およびカバレッジ後の可能なチャネル品質の分割に基づいてグループ化され得る。この差異は、ユーザ機器間に影響が存在するので、サブマルチキャストグループの伝送効率が低減されたかどうかにより最終的に反映される。通常、基準値間の差異が小さいほど、ユーザ機器間の影響が小さい。
2.ハイブリッドモードにおけるユニキャスト方式またはマルチキャスト方式の動的選択
【0145】
以下の例において、マルチキャストサービスデータの受信に参加しているユーザ機器は、マルチキャスト方式とユニキャスト方式との両方でマルチキャストサービスデータを受信し得る。以下の例は、マルチキャスト方式とユニキャスト方式との動的調整に焦点を合わせている。
【0146】
(A)図11に示されるように、3つの曲線A、B、およびCは、3つのユーザ機器が同じマルチキャストサービスデータを受信する際の、ある期間におけるチャネル品質の変更ステータスをそれぞれ表す。期間t0からt1において、A、B、およびCは、チャネル品質が比較的に良好な段階にあり、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト方式でA、B、およびCにデータを送信する。期間t1からt2において、比較的に強い悪化がユーザ機器Cのチャネル品質に発生する。チャネル品質の悪化は、移動、一時的な信号の遮断、または干渉などによりもたらされ得、結果として、マルチキャストサービスデータが正確に受信されることは保証できない。ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信することは、ハイブリッド自動再伝送(hybrid automatic repeat request,HARQ)、動的スケジューリング、または適応変調およびコーディング(adaptive modulation and coding,AMC)によって調整され、ユーザ機器のチャネル条件の悪化を補償し得る。従って、期間t1からt2において、ユーザ機器Aおよびユーザ機器Bは、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信することを続けてよく、ユーザ機器Cは、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信してよい。時間t2の後、ユーザ機器Cのチャネル品質は比較的に良好な状態に復元され、ユーザ機器Cは、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを改めて受信してよい。具体的な手順は図12に示され得、以下の段階を含む。
1201:マルチキャストセッションが確立された後、ユーザ機器に無線ベアラを確立する。
【0147】
この段階において、マルチキャスト構成情報とユニキャスト構成情報とは一度に送信され得、マルチキャスト無線ベアラまたはユニキャスト無線ベアラは無線ベアラのために選択され得る。上述の実施形態を参照されたい。詳細については、本明細書で改めて説明しない。
1202:ユーザ機器は、チャネル測定フィードバックをアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0148】
本明細書において、チャネル品質フィードバックは、ユーザ機器のチャネル品質についての情報を搬送し、具体的には、測定レポート、チャネルステータスレポート、またはアップリンク参照信号であってよい。加えて、段階1201において、切り換え閾値は、構成情報において指定されてよい。従って、ユーザ機器が、マルチキャストサービスデータの受信方式を切り換えるかどうかを決定する場合、ユーザ機器は、この段階において、受信方式切り換え指示情報を送信してもよい。
1203:アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器により送信されるチャネル測定フィードバック、またはユーザ機器により送信される受信方式切り換え指示情報に基づいて、ユーザ機器が、マルチキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信から、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信に切り換えること、または、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信から、マルチキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信に切り換えることを決定し得る。アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器に切り換え命令を送信し、ユーザ機器は、サービスデータの受信方式を切り換える。
【0149】
図11では、時点t1において、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器Cが、マルチキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信から、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信に切り換えることを決定する。時間t2において、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器Cが、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信から、マルチキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信に切り換えることを決定する。
【0150】
この実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、シグナリングを使用することにより、マルチキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信から、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信に切り換えるように、ユーザ機器Cに命令してよい。段階1203において、ユーザ機器によるマルチキャストサービスデータの受信方式は、無線ベアラの再構成によって切り換えられ得る。切り換えをより迅速に実行し、高速なチャネルステータスの変更に合わせるべく、マルチキャストサービスが段階1201で確立される場合、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト構成情報とユニキャスト構成情報との両方をユーザ機器に送信する。方式が切り換えられる必要がある場合、アクセスネットワークデバイスは、切り換え命令を使用することにより、マルチキャストサービスデータの受信方式を切り換えるようにユーザ機器に命令するか、または、マルチキャストサービスデータの指定された受信方式をアクティブ化する。切り換え命令は、例えば、物理層ダウンリンク制御インジケータ(downlink control indicator,DCI)またはMAC層制御エレメント(control element,CE)を使用することにより送信されてよい。
3.サービスによりトリガされるマルチキャストおよびユニキャスト方式の切り換え
【0151】
以下の例において、ユーザ機器によるマルチキャストサービスデータの受信方式は、マルチキャスト方式とユニキャスト方式との間で切り換えられてよい。以下の例において、マルチキャストサービスデータは、ユニキャスト方式でユーザ機器に送信される必要があり、続いて、ユーザ機器はマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信してよい。
【0152】
図13は、サービスが受信方式の切り換えをトリガするシナリオを示す。マルチキャスト方式では通常、送信および受信は固定レートで実行されるので、ユーザ機器が特定の要件(例えば、より高いレートでマルチキャストサービスデータを受信する必要がある)を有する場合、ユーザ機器は、シグナリングを使用することによりアクセスネットワークデバイスとインタラクトしてよく、アクセスネットワークデバイスは、ユニキャスト方式でユーザ機器にマルチキャストサービスデータを送信する。図12に示されるシナリオに示されるように、ユーザ機器は、ビデオサービスを受信している。現在の一般的なビデオのエンコード/デコード方式H.264/H.265では、画像フレームは、シーケンスをユニットとして使用することにより体系化され、Iフレーム、Bフレーム、およびPフレームが存在する。ここで、Iフレームは、フルフレーム圧縮符号化フレームであり、デコードしている間にIフレームのデータのみを使用することにより完全な画像が再構築され得る。BフレームおよびPフレームは、Iフレームに基づいており、Iフレームと異なる部分のみが伝送される。ビデオ情報において、多数の同じ情報が連続フレーム間に存在する。従って、同じ情報の伝送は、Bフレーム/Pフレームを使用することにより低減され、それにより伝送帯域幅を節約し得る。しかしながら、ユーザ機器が新たなビデオを受信する(例えば、新たなビデオをクリックする、進行バーをドラッグする、またはチャネルを切り換える)場合、Iフレームはまず、新たなビデオの再生に成功すべく、デコードされる必要がある。ユニキャストサービスでは、サーバはIフレームから開始するデータを常に送信する。しかしながら、マルチキャストサービスでは、データは複数のユーザに同時に送信され、新たに加入したユーザは、ユーザがマルチキャストサービスに加入する場合に、ユーザが新たなIフレームを受信できることを保証できない。図13に示されるように、ユーザ機器は時点T1でマルチキャストサービスデータの受信を開始する。この時点で、前のIフレームは送信され、次のIフレームは送信されず、ユーザ機器は、現在受信されているPフレームおよびBフレームに基づいて、完全なビデオフレームを正確に構築することができない。従って、ユーザ機器は、黒スクリーン状態にのみあり得、ビデオの再生を直ちに開始することはできない。この場合、ユーザ機器は、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するようにアクセスネットワークデバイスに命令し、以前には受け付けられなかったIフレームおよびBフレームを、比較的に高いレートで送信し得、これによりユーザ機器はビデオの再生を直ちに開始できる。ユニキャスト方式でユーザ機器により受信されたデータフレームが、現在のマルチキャストデータフレームのシーケンス番号より大きいまたはそれに等しい場合、ユーザ機器は、ユニキャストリソースをリリースし、マルチキャスト方式に再び切り換えてマルチキャストサービスデータを受信してよい。
【0153】
コアネットワークデバイスは、データパケットのヘッダにおけるタグを使用することにより異なる種類のデータパケットを区別し得、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスの指示情報に基づいてマルチキャストサービスデータを送信し、しばらくマルチキャストサービスデータをバッファリングし得る。新たなユーザ機器がマルチキャストグループに加入するまたは元のユーザ機器がマルチキャストサービスデータの受信を開始する場合、アクセスネットワークデバイスはまず、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータのセグメントを送信し得る。マルチキャストサービスデータは、先にアクセスネットワークデバイスによりバッファリングされ得、送信された開始データパケットは、ある期間内に存在してもよく、最新の特定の種類のデータパケットから開始してもよい。アクセスネットワークデバイスが、ユニキャスト方式で送信される必要があるマルチキャストサービスデータをバッファリングしない場合、ユニキャスト方式で送信されたマルチキャストサービスデータは、コアネットワークデバイスによりアクセスネットワークデバイスに送信されてよい。マルチキャストセッションを確立または更新するプロセスにおいて、ユニキャスト送信チャネルは、コアネットワークデバイスとアクセスネットワークデバイスとの間に確立され、マルチキャストサービスデータを送信する。ユニキャスト方式で送信される必要があるマルチキャストサービスデータが送信された後、アクセスネットワークデバイスまたはユーザ機器は、マルチキャスト方式に再び切り換えてマルチキャストサービスデータを受信する。コアネットワークデバイスがマルチキャストサービスデータをアクセスネットワークデバイスに送信する上述のシナリオにおいて、コアネットワークは、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの送信をいつ終了させるかをアクセスネットワークに通知してよく、データパケットにおける個々のシグナリングまたは特定の識別子(例えば、GTP‐Uのend marker)は、ユニキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの送信が終了することを示すのに使用されてよい。同様に、アクセスネットワークデバイスは、専用シグナリングまたは終了データパケット識別子を使用することにより、マルチキャスト方式に再び切り換えてマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令してもよい。ビデオ再生シナリオは、一例として使用される。具体的なプロセスについては、図14を参照されたい。プロセスは、以下の段階を含む。
1401:マルチキャストセッションが確立された後、ユーザ機器はマルチキャストグループに加入するか、または、ユーザ機器はマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するように切り換え、マルチキャスト方式でのマルチキャストサービスデータの受信に適用可能な無線ベアラを確立する。
【0154】
この段階において、ユーザ機器は、マルチキャストグループに新たに加入するユーザ機器であってもよく、マルチキャストグループにおける既存のユーザ機器であってもよい。
1402:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータの一部がユニキャスト方式でユーザ機器に送信される必要があると決定し、ユーザ機器に無線ベアラを確立し、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信する。
【0155】
アクセスネットワークデバイスが、マルチキャストサービスデータがユニキャスト方式でユーザ機器に送信される必要があると決定する方式は、データパケットのプロトコルヘッダにおけるコアネットワークデバイスが、BフレームおよびPフレームなどのいくつかのデータパケットがユニキャスト方式で送信される必要があること、または、アクセスネットワークデバイスが受信されたデータパケットを解析することを指定する段階を含み得る。データパケットがBフレームまたはPフレームであることを発見する場合、アクセスネットワークデバイスは、データパケットがユニキャスト方式で送信される必要があると決定する。
1403:アクセスネットワークデバイスは、ユニキャスト方式で送信される必要があるマルチキャストサービスデータをユーザ機器に送信する。
【0156】
ユニキャスト方式でアクセスネットワークデバイスにより送信されたマルチキャストサービスデータは、アクセスネットワークデバイスによりバッファリングされてよい。例えば、マルチキャストサービスを実行するプロセスの間、アクセスネットワークデバイスは、最近送信されたIフレーム、および、Iフレームと受け付けられなかった次のIフレームとの間のデータをバッファリングし、バッファリングされたデータを、ユニキャスト方式で送信される必要があるマルチキャストサービスデータとして使用する。代替的に、マルチキャストサービスデータは、マルチキャストサービスのソース端から取得されるデータであってよい。ユニキャスト方式で送信される必要があるマルチキャストサービスデータを具体的にどのように取得するかは、本発明のこの実施形態において一意に説明されない。
1404:ユニキャスト方式で送信される必要があるマルチキャストサービスデータを送信した後、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスとユーザ機器との間の無線ベアラを、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するのに使用されていた無線ベアラに再び切り換える。
【0157】
切り換え方式は、新たに確立された無線ベアラを、マルチキャスト方式でサービスデータを送信するように適応させることを可能にすべく、アクセスネットワークデバイスがユーザ機器に切り換え命令を送信することであってもよく、または、無線アクセスベアラを再構成することであってもよい。
1405:アクセスネットワークデバイスは、マルチキャスト方式でユーザ機器にマルチキャストサービスデータを送信する。
4.マルチキャストサービスデータを送信する方式を切り換えている間のサービス継続性の保証
【0158】
マルチキャスト方式がユニキャスト方式に切り換えられる場合、マルチキャストサービスの連続性を保証すべく、ユニキャスト方式に切り換えた後、ユーザ機器は、データパケット番号を使用することにより、ユニキャスト方式で送信され始めるデータパケットをアクセスネットワークデバイスに通知してよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、最後に受信に成功したデータパケットのシーケンス番号、または、受信される必要がある次のデータパケットのシーケンス番号を通知されてもよく、または、アクセスネットワークデバイスは、PDCPステータスレポートを使用することにより通知されてもよい。ここで、PDCPステータスレポートは、シーケンス番号Nからシーケンス番号Mまでのデータパケットにおいて、ユーザ機器により受信に成功したデータパケットの識別子は1であり、受信に成功しなかったデータパケットの識別子は0であることを示すのに使用される。ユーザ機器により送信される情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ機器により受け付けられなかったデータパケットをユニキャスト方式で送信し、ユーザ機器のサービス継続性を保証する。
5.ハイブリッド送信方式におけるユニキャスト方式とマルチキャスト方式との間の協働
【0159】
ユニキャスト方式とマルチキャスト方式とは、互いに切り換えられ得、互いに協働し得る。現在、マルチキャストサービスデータは、フィードバック情報なしにマルチキャスト方式で伝送され、再伝送はできない。従って、マルチキャストサービスは、比較的に保守的で強固な伝送方式でのみ伝送されることができ、ほとんどのシナリオにおいて端末がマルチキャストサービスデータを1回受信することに成功できることを保証する。保守的な伝送方式はリソース効率を犠牲にする必要があるので、この応用のマルチキャスト拡張機能の解決手段において、マルチキャストサービスに参加しているユーザ機器のフィードバックメカニズムが導入され得る。マルチキャストグループにおけるユーザ機器がマルチキャストサービスデータの受信に失敗した後、アクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスデータを再伝送する。本発明のこの実施形態において、マルチキャストサービスデータはユニキャスト方式で再伝送され得る。
【0160】
図15および図16に示されるように、A、B、およびCの各々は、マルチキャストグループにおけるユーザ機器を表す。ユーザ機器Cのチャネル品質は、T1からT2まで悪化する。例えば、ユーザ機器Cはセル縁部に進入するか、またはチャネルがブロックされ、これによりユーザ機器Cはマルチキャストサービスデータの受信に失敗する。ユーザ機器Cは、フィードバック情報を使用することにより、再伝送される必要があるデータパケットをアクセスネットワークデバイスに通知し得る。データパケットを再伝送するプロセスにおいて、ユーザ機器は、マルチキャスト方式とユニキャスト方式との両方でマルチキャストサービスデータを受信し得る。ユニキャスト方式の支援により、マルチキャスト方式の信頼性はより高くなり得、マルチキャストサービスデータは、より効率的なマルチキャスト方式で送信され得る。
【0161】
ユーザ機器が再伝送される必要があるデータパケットをアクセスネットワークに通知する方式は、具体的に以下の通りであり得る。
【0162】
ユーザ機器は、フィードバック情報と再伝送データパケットとの間の固定関係(例えば、物理層フィードバックチャネルを使用することによりNACKを送信する方式)を使用することにより、アクセスネットワークデバイスが、(n-k)番目のサブフレームで送信されたデータパケットをユニキャスト方式で再伝送することを指定する。ここで、nはNACKを送信するためのサブフレームである。代替的に、ユーザ機器は、明示的なデータパケット番号(例えば、RLCまたはPDCPステータスレポート)を使用することにより、シーケンス番号がxである(sequence number x,SNx)1または複数のデータパケットが再伝送される必要があることを明示的に示し得る。
【0163】
上述の実施形態において、マルチキャストサービスがエアインタフェース伝送に関連するいくつかの典型的なシナリオおよび手順が、例を使用することにより説明されている。以下の実施形態は、アクセスネットワークデバイスのユーザプレーンプロトコルスタック構造およびユーザ機器を集中的に説明することに焦点を合わせる。
【0164】
図17図18Aおよび図18Bは、アクセスネットワークデバイスのマルチキャストユーザプレーンの伝送側におけるプロトコルスタック構造と、ユーザ機器1からユーザ機器nまで受信側として使用されるプロトコルスタック構造とを含むPDCP層において、マルチキャストとユニキャストとの協働を実装するためのプロトコルスタック構造を示す。RLC層のサービスインタフェースについては、マルチキャストおよびユニキャスト関連のプロトコル規定を参照されたい。詳細については、本明細書で改めて説明しない。
【0165】
アクセスネットワークデバイスは、異なるマルチキャストセッションにマルチキャストベアラを確立し、各マルチキャストベアラは、1つのマルチキャストPDCP層に対応する。PDCP層より前に、様々なサービスからのマッピング機能エンティティがベアラにさらに追加されてよい。例えば、5Gにおいては、PDCP層の上方にSDAP(サービスデータ適用プロトコル,service data adaptation protocol)層が存在する。SDAP層は、フロー(flow)からPDCP層までのマッピングに使用され、本発明のこの実施形態においてにおける核心内容の機能とは関係なく、これにより、続いての説明は省略される。マルチキャストPDCPは、マルチキャストサービスSDUにシーケンス番号(sequence number,SN)を追加し、SNは、データパケットの分類および再伝送要求のために、受信側により使用される。マルチキャストPDCP層はさらに、マルチキャストデータパケットを暗号化できる。マルチキャストPDCP層は、端末暗号鍵の代わりにサービス暗号鍵を使用し、異なるユーザがマルチキャストPDCP層を解読できることを保証する。PDCP層は、データパケットのヘッダに対してヘッダ圧縮を実行してもよい。そして、PDCPヘッダはデータパケットに追加され、PDCPヘッダを有するデータパケットは、複製およびルーティングモジュールに送信される。最下層においてユニキャスト方式で送信されたデータパケットは複製され得、そして後続の再伝送要求を処理するためのキューにバッファリングされる。マルチキャスト方式で送信されたデータパケットは、複製およびバッファリングの必要がない場合がある。
【0166】
データパケットを処理した後、PDCP層は、取得されたパケットデータユニット(packet data unit,PDU)データをRLCモジュールに送信する。フィードバックをマルチキャスト方式で実行することができないので、マルチキャストRLCエンティティはさらに、UMモードを使用することにより最下層においてマルチキャストMACエンティティにデータをマッピングし得、独立HARQエンティティおよび独立スケジューリング識別子(G‐RNTIなど)を使用することにより、対応するマルチキャスト物理層により提供されるマルチキャスト物理チャネルにおけるデータを送信する。ユニキャスト状態にあるユーザ機器の場合、マルチキャストPDCP層は、マルチキャストグループのメンバ情報に基づいて、マルチキャストサービスと関連付けられる、対応するユーザ機器のユニキャストRLCエンティティに、データを送信し得る。本明細書において、RLCエンティティは、AMモードまたはUMモードを選択し得、そしてユーザ機器のRLCエンティティは、ユニキャストMACエンティティにデータを送信する。ユーザ機器のユニキャストHARQエンティティは、ユニキャストスケジューリング、およびユニキャスト物理層におけるHARQデータの送信の役割を担当する。
【0167】
ユーザ機器がユニキャスト方式またはマルチキャスト方式を使用してもよく、ユニキャスト方式とマルチキャスト方式との両方が作用するハイブリッドモードを使用してもよいことが、上述のシナリオの説明から分かり得る。1つのみの受信方式または送信方式が使用される場合、ユーザ機器は、アクセスネットワークデバイスの構成に基づいてマルチキャストRLCエンティティまたはユニキャストRLCエンティティを使用することによりデータパケットを受信し得、そしてマルチキャストPDCP層にデータパケットを供給する。ハイブリッドモードにおいて、マルチキャストRLCエンティティとユニキャストRLCエンティティとは、マルチキャストPDCP層にPDUデータを同時に提出し得、PDCP層は、SNに基づいて、RLCエンティティにより提出されたPDUデータを分類または繰り返し決定する。データパケットが失われたとPDCP層が決定する場合、例えば、SNが不連続である場合、PDCP層は再伝送要求を開始し、例えば、PDCPステータスレポートを使用することにより、失われたデータパケットのSN番号をアクセスネットワークデバイスに通知し得る。再伝送要求は、アクセスネットワークデバイスに対応するユニキャストRLCエンティティにユニキャスト方式でフィードバックされ、アクセスネットワークデバイスのユニキャストRLCエンティティにより、マルチキャストPDCP層に提出される。マルチキャストPDCP層は、ユニキャストRLCエンティティを使用することにより、対応するSNを有するPDUデータを再伝送する。このように、データ再伝送が完了する。
【0168】
図19は、マルチキャスト方式とユニキャスト方式とがRLC層において切り換えられるプロトコルスタック構造を示す。マルチキャストRLCエンティティは、データパケットのセグメント化を担当し、そして、送信のためのマルチキャストMACエンティティにデータパケットを送信する。ユニキャスト方式を使用するユーザ機器の場合、マルチキャストRLCエンティティは、PDUデータを複製し、ユニキャスト送信のためのユーザ機器に対応するユニキャストMAC HARQエンティティにPDUデータを送信する。ユーザ機器がハイブリッドモードにあり、マルチキャスト方式での受信が失敗する場合、ユーザ機器のARQエンティティはRLCステータス報告を開始し、失われたRLC SN識別子に対応するPDUデータを再伝送するように、アクセスネットワークデバイスのマルチキャストRLCエンティティを要求する。PDCP層により切り換えが制御される方法と比較すると、マルチキャストRLCエンティティにより開始される再伝送は、RLC PDU粒度で実行され得、それにより全体のPDCP PDUデータの再伝送を回避する。全体のPDCP PDUデータは通常、IPパケット粒度で再伝送され、マルチキャストRLCエンティティは、エアインタフェースのリソースステータスに基づいて、マルチキャストPDCP PDUデータをいくつかのセグメントにセグメントし得、これにより大きい再伝送粒度によってもたらされる再伝送リソースの浪費問題が回避される。ユーザ機器がデータの再伝送を要求する場合、マルチキャストRLCエンティティはさらに、ユーザ機器の現在の無線リソースステータスに基づいて、再伝送される必要があるRLC PDUデータを改めてセグメント化し得る。
【0169】
本発明の実施形態は、様々な無線アクセス基準に適用され得、マルチキャスト方式とユニキャスト方式との間の協働はPDCP層に基づいて実装され、これにより、例えば、LTEマルチキャスト、NRユニキャスト、LTEマルチキャスト、またはWLANユニキャストが実装される。
【0170】
本発明の実施形態はさらに、アクセスネットワークデバイスを提供する。図20に示されるように、アクセスネットワークデバイスは、
ユーザ機器に指示情報を送信するように構成される指示送信ユニット2001であって、ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、指示送信ユニット2001と、
指示情報により示されるユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するように構成されるデータ送信ユニット2002と
を含む。
【0171】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
ユーザ機器に構成情報を送信するように構成される構成送信ユニット2003であって、ここで、構成情報は、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、構成送信ユニット2003を含む。
【0172】
任意の実装において、構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、マルチキャストサービスデータの伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを含む。
【0173】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信するように構成される情報受信ユニット2004であって、ここで、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令するのに使用され、マルチキャストサービス情報は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、情報受信ユニット2004を含む。
【0174】
任意の実装において、情報受信ユニット2004が、ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信するように構成されることは、
コアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストセッション確立要求を受信する段階であって、ここで、マルチキャストセッション確立要求は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、受信する段階、または、
コアネットワークデバイスまたはユーザ機器により送信されるマルチキャストメンバ変更情報を受信する段階を含む。
【0175】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令すること、または、
ユーザ機器により送信されるチャネル測定情報を受信し、チャネル測定情報に基づいて、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令すること
を行うように構成される、方式決定ユニット2005を含む。
【0176】
任意の実装において、構成情報は、第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、
指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式がマルチキャスト方式を含むことを示し、指示情報は、第1マルチキャスト構成情報または第2マルチキャスト構成情報が、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す。
【0177】
任意の実装において、
データ送信ユニット2002はさらに、ユーザ機器の命令に従って、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信すること、または、
コアネットワークデバイスの指示に従って、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信すること、または、
少なくとも1つのデータパケットの種類情報に基づいて、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信すること
を行うように構成される。
【0178】
任意の実装において、少なくとも1つのデータパケットは、マルチキャスト方式で送信され、アクセスネットワークデバイスにおいてバッファリングされるマルチキャストサービスデータであるか、または、マルチキャスト方式で送信され、マルチキャストサービスデータソースから受信されるマルチキャストサービスデータである。
【0179】
任意の実装において、アクセスネットワークデバイスはさらに、
ユーザ機器により送信される受信ステータス情報を受信するように構成されるステータス受信ユニット2006であって、ここで、受信ステータス情報は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットの受信ステータスを示すのに使用される、ステータス受信ユニット2006を含み、
ここで、データ送信ユニット2002はさらに、受信ステータス情報に基づいて、ユニキャスト方式でユーザ機器にマルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを送信するように構成される。
【0180】
任意の実装において、データ送信ユニット2002は、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信することと、ユニキャスト方式で送信対象のマルチキャストサービスデータを送信することとを行うように構成される。
【0181】
任意の実装において、データ送信ユニット2002はさらに、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層において送信対象のマルチキャストサービスデータを複製することと、送信対象のマルチキャストサービスデータを記憶することとを行うように構成される。
【0182】
任意の実装において、データ送信ユニット2002は、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信することを行うように構成され、ここで、マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティは、ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信し、ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティは、ユニキャスト方式で送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する。
【0183】
本発明の実施形態はさらに、ユーザ機器を提供する。図21に示されるように、ユーザ機器は、
アクセスネットワークデバイスにより送信される指示情報を受信するように構成される指示受信ユニット2101であって、ここで、指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、指示受信ユニット2101と、
指示情報により示されるユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを受信するように構成されるデータ受信ユニット2102と
を含む。
【0184】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
アクセスネットワークデバイスにより送信される構成情報を受信するように構成される構成受信ユニット2103であって、ここで、構成情報は、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、構成受信ユニット2103を含む。
【0185】
任意の実装において、構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、マルチキャストサービスデータの伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを含む。
【0186】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信するように構成される情報送信ユニット2104であって、ここで、マルチキャストサービス情報は、マルチキャストサービスデータを受信するようにユーザ機器に命令するのに使用され、マルチキャストサービス情報は、ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、情報送信ユニット2104を含む。
【0187】
任意の実装において、情報送信ユニット2104が、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信するように構成されることは、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストメンバ変更情報を送信することを含む。
【0188】
任意の実装において、
データ受信ユニット2102は、マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を選択すること、または、
ユーザ機器のチャネル測定情報に基づいて、マルチキャストサービスデータを受信するためのユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を選択すること
を行うように構成される。
【0189】
任意の実装において、構成情報は、第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、
指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式がマルチキャスト方式を含むことを示し、指示情報は、第1マルチキャスト構成情報または第2マルチキャスト構成情報が、マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す。
【0190】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
ユニキャスト方式でマルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信するようにアクセスネットワークデバイスに命令するように構成される指示送信ユニット2105を含む。
【0191】
任意の実装において、ユーザ機器はさらに、
アクセスネットワークデバイスに受信ステータス情報を送信するように構成されるステータス送信ユニット2106であって、ここで、受信ステータス情報は、マルチキャストサービスデータにおけるデータパケットの受信ステータスを示すのに使用される、ステータス送信ユニット2106を含み、
ここで、データ受信ユニット2102は、アクセスネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを受信するように構成される。
【0192】
任意の実装において、ステータス送信ユニット2106はさらに、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層においてパケット損失検出を実行し、受信ステータス情報を取得するように構成される。
【0193】
任意の実装において、
データ受信ユニット2102はさらに、ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティにおいて、受信されたマルチキャストサービスデータをマルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層に送信するように構成される。
【0194】
図22は、本発明の一実施形態に係るデバイス220を示す。デバイス220は、プロセッサ2201、メモリ2202、および送受信機2203を含む。プロセッサ2201、メモリ2202、および送受信機2203は、バスを使用することにより互いに接続される。
【0195】
メモリ2202は、限定されないが、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、リードオンリメモリ(read‐only memory,ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read only memory,EPROM)、またはコンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read‐only memory,CD-ROM)を含む。メモリ2202は、関連命令および関連データを記憶するように構成される。送受信機2203は、データを受信および送信するように構成される。
【0196】
プロセッサ2201は、1または複数の中央演算処理装置(central processing unit,CPU)であってよい。プロセッサ2201が1つのCPUである場合、CPUは、シングルコアCPUまたはマルチコアCPUであってよい。
【0197】
デバイス220におけるプロセッサ2201は、メモリ2202に記憶されたプログラムコードを読み出すように構成される。 メモリ2202は、プログラムコードを記憶する。
【0198】
プロセッサ2201は、プログラムコードを読み出し、送受信機2203と協働して、本発明の実施形態のいずれか1つに係るアクセスネットワークデバイスまたはユーザ機器により実行される任意の方法を実装するように構成される。送受信機2203は、上述のユーザ機器またはアクセスネットワークデバイスにおける受信および送信機能を実装する様々なユニットの機能を実装してよく、別の機能はプロセッサ2201により実装される。
【0199】
図23は、本願のいくつかの実施形態に係るユーザ機器230を示す。図23に示されるように、ユーザ機器230は、入力/出力モジュール(オーディオ入力/出力モジュール2318、キー入力モジュール2316、およびディスプレイ2320などを含む)、ユーザインタフェース2302、1または複数のプロセッサ2304、送信機2306、受信機2308、カプラ2310、アンテナ2314、およびメモリ2312を含んでよい。これらのコンポーネントは、バスまたは別の方式を使用することにより接続されてよい。図23では、コンポーネントがバスを使用することにより接続される例が使用される。
【0200】
アンテナ2314は、空いた空間において電磁エネルギーを電磁波に変換すること、または、空いた空間における電磁波を伝送ラインにおける電磁エネルギーに変換することを行うように構成されてよい。カプラ2310は、アンテナ2314により受信されたモバイル通信信号を複数の信号に分割し、複数の信号を複数の受信機2308に割り当てるように構成される。送信機2306は、プロセッサ2304により出力される信号を伝送するように構成されてよい。
【0201】
受信機2308は、アンテナ2314により受信されるモバイル通信信号を受信するように構成されてよい。
【0202】
本願のいくつかの実施形態において、送信機2306および受信機2308は、無線モデムとみなされてよい。ユーザ機器230には、1または複数の送信機2306および1または複数の受信機2308があってよい。
【0203】
図23に示される送信機2306および受信機2308に加えて、ユーザ機器230はさらに、他の通信コンポーネント、例えば、GPSモジュール、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))モジュール、およびワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi(登録商標))モジュールを含んでよい。上記の無線通信信号に加えて、ユーザ機器230は、別の無線通信信号、例えば、衛星信号または短波信号をサポートしてよい。
【0204】
入力/出力モジュールは、ユーザ機器230とユーザ/外部環境との間のインタラクションを実装するように構成されてよく、主にオーディオ入力および出力モジュール2318、キー入力モジュール2316、およびディスプレイ2320などを含んでよい。具体的に、入力/出力モジュールはさらに、カメラ、タッチスクリーン、およびセンサなどを含んでよい。全ての入力/出力モジュールは、ユーザインタフェース2302を使用することによりプロセッサ2304を通信する。
【0205】
メモリ2312はプロセッサ2304と結合され、様々なソフトウェアプログラムおよび/または複数のセットの命令を記憶するように構成される。具体的に、メモリ2312は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、1または複数の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または別の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスを含んでもよい。メモリ2312は、オペレーティングシステム(以下では簡潔にシステムと称される)、例えば、組み込みオペレーティングシステム、Android(登録商標)、IOS(登録商標)、Windows(登録商標)、またはLinux(登録商標)などを記憶してよい。メモリ2312はさらに、ネットワーク通信プログラムを記憶してよい。ネットワーク通信プログラムは、1または複数の追加デバイス、1または複数のユーザ機器、または1または複数のネットワークデバイスと通信するように構成されてよい。メモリ2312はさらに、ユーザインタフェースプログラムを記憶してよい。ユーザインタフェースプログラムは、グラフィックオペレーションインタフェースを使用することにより応用プログラムの内容を鮮明に表示し、メニュー、ダイアログボックス、キーなどの入力制御を使用することにより、応用プログラムに対してユーザの制御オペレーションを受信し得る。
【0206】
本願のいくつかの実施形態において、メモリ2312は、ユーザ機器230の側に、本願の1または複数の実施形態に係るシステムメッセージ受信方法を実装するためのプログラムを記憶するように構成され得る。本願の1または複数の実施形態に係るシステムメッセージ受信方法の実装については、後続の実施形態を参照されたい。
【0207】
プロセッサ2304は、コンピュータ可読命令を読み出し、実行するように構成され得る。具体的に、プロセッサ2304は、メモリ2312に記憶されたプログラムを呼び出し、プログラムに含まれる命令を実行して、後続の実施形態における方法を実装するように構成され得る。
【0208】
ユーザ機器230は、本発明の実施形態において上に説明された通信システムにおけるユーザ機器であってもよく、移動デバイス、移動局(mobile station)、移動ユニット(mobile unit)、無線ユニット、遠隔ユニット、ユーザエージェント、または移動クライアントなどとして実装されてもよいことが理解され得る。
【0209】
図23に示されるユーザ機器230は、本願の実施形態の一実装に過ぎないことを留意されたい。実際の応用において、ユーザ機器230は、より多いまたはより少ないコンポーネントを含み得、これは本明細書において限定されない。この実施形態において、プロセッサ23は、図22に示されるプロセッサに対応し得る。送信機2306と受信機2308とは、送信機能と受信機能とを実装するユニットにそれぞれ対応し得る。
【0210】
本発明の実施形態はさらに、記憶媒体を提供する。記憶媒体はプログラムコードを記憶し、プログラムコードはプログラム命令を含む。プログラム命令がプロセッサにより実行される場合、プロセッサは、送受信機と協働して、本発明の実施形態のいずれか1つに係る上述の方法を実行する。
【0211】
本発明の実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、プログラム命令を含む。プログラムコードがプロセッサにより実行される場合、プロセッサは、送受信機と協働して、本発明の実施形態のいずれか1つに係る上述の方法を実行する。
【0212】
当業者であれば、実施形態における方法の全てまたはいくつかの手順が、関連ハードウェアに命令するコンピュータプログラムにより実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。プログラムが動作する場合、上述の方法の手順が実行される。上述の記憶媒体は、ROMもしくはランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できるあらゆる媒体を含む。
[他の考えられる項目]
[項目1]
通信方法であって、
アクセスネットワークデバイスが、ユーザ機器に指示情報を送信する段階であって、前記指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、前記受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、送信する段階と、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記指示情報により示される前記ユニキャスト方式および/または前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階と
を備える、方法。
[項目2]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユーザ機器に構成情報を送信する段階であって、前記構成情報は前記マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、送信する段階を備える、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、前記マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、前記マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、前記マルチキャストサービスデータの前記伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを備える、項目2に記載の方法。
[項目4]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信する段階であって、前記マルチキャストサービス情報は、前記マルチキャストサービスデータを受信するように前記ユーザ機器に命令するのに使用され、前記マルチキャストサービス情報は、前記ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、受信する段階を備える、項目1に記載の方法。
[項目5]
前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユーザ機器またはコアネットワークデバイスにより送信されるマルチキャストサービス情報を受信する前記段階は、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記コアネットワークデバイスによる送信されるマルチキャストセッション確立要求を受信する段階であって、前記マルチキャストセッション確立要求は、前記ユーザ機器の識別子情報および前記マルチキャストサービスの識別子情報を含む、受信する段階、または
前記アクセスネットワークデバイスが、前記コアネットワークデバイスまたは前記ユーザ機器により送信されるマルチキャストメンバ変更情報を受信する段階と
を含む、項目4に記載の方法。
[項目6]
前記方法はさらに、
前記マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユニキャスト方式および/または前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信するように前記ユーザ機器に命令する段階、または、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユーザ機器により送信されるチャネル測定情報を受信し、前記チャネル測定情報に基づいて、前記ユニキャスト方式および/または前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信するように前記ユーザ機器に命令する段階
を備える、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
前記構成情報は、
第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、前記指示情報は、前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記マルチキャスト方式を含むことを示し、
前記指示情報は、前記第1マルチキャスト構成情報または前記第2マルチキャスト構成情報が、前記マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す、項目2に記載の方法。
[項目8]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユーザ機器の命令に従って、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信する段階、または、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記コアネットワークデバイスの指示に従って、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信する段階、または、
前記アクセスネットワークデバイスが、少なくとも1つのデータパケットの種類情報に基づいて、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータにおける前記少なくとも1つのデータパケットを送信する段階
を備える、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
前記少なくとも1つのデータパケットは、前記マルチキャスト方式で送信され、前記アクセスネットワークデバイスにおいてバッファリングされるマルチキャストサービスデータであるか、または、前記マルチキャスト方式で送信され、マルチキャストサービスデータソースから受信されるマルチキャストサービスデータである、項目8に記載の方法。
[項目10]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記ユーザ機器により送信される受信ステータス情報を受信する段階であって、前記受信ステータス情報は、前記マルチキャストサービスデータにおける前記データパケットの受信ステータスを示すのに使用される、受信する段階と、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記受信ステータス情報に基づいて、前記ユニキャスト方式で、前記マルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを前記ユーザ機器に送信する段階と
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と、
前記ユニキャスト方式で前記送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、前記パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層において前記送信対象のマルチキャストサービスデータを複製する段階と、
前記送信対象のマルチキャストサービスデータを記憶する段階と
を備える、項目11に記載の方法。
[項目13]
前記方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスが、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層を使用することにより、マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティに送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と、前記マルチキャスト無線リンク制御RLCエンティティが、ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティに前記送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と、前記ユニキャスト媒体アクセス制御MACエンティティが、前記ユニキャスト方式で前記送信対象のマルチキャストサービスデータを送信する段階と
を備える、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
通信方法であって、
ユーザ機器が、アクセスネットワークデバイスにより送信される指示情報を受信する段階であって、前記指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、前記受信方式は、ユニキャスト方式および/またはマルチキャスト方式を含む、受信する段階と、
前記ユーザ機器が、前記指示情報により示される前記ユニキャスト方式および/または前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信する段階と
を備える、方法。
[項目15]
前記方法はさらに、
前記ユーザ機器が、前記アクセスネットワークデバイスにより送信される構成情報を受信する段階であって、前記構成情報は、前記マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、受信する段階を備える、項目14に記載の方法。
[項目16]
前記構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、前記マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、前記マルチキャストベアラの論理チャネル情報、マルチキャストスケジューリング識別子情報、前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信するための伝送チャネルについての情報、マルチキャスト論理チャネル情報、前記マルチキャストサービスデータの前記伝送チャネルの測定構成情報、およびマルチキャストに関連付けられたユニキャスト構成情報の少なくとも1つを備える、項目15に記載の方法。
[項目17]
前記方法はさらに、
前記ユーザ機器が、前記アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信する段階であって、前記マルチキャストサービス情報は、前記マルチキャストサービスデータを受信するように前記ユーザ機器に命令するのに使用され、前記マルチキャストサービス情報は、前記ユーザ機器の識別子情報またはマルチキャストサービスの識別子情報を含む、送信する段階を備える、項目14に記載の方法。
[項目18]
前記ユーザ機器が、前記アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービス情報を送信する前記段階は、
前記ユーザ機器が、前記アクセスネットワークデバイスにマルチキャストメンバ変更情報を送信する段階を含む、項目17に記載の方法。
[項目19]
前記方法はさらに、
前記ユーザ機器が、前記マルチキャストサービスデータを受信するユーザ機器の数に基づいて、前記マルチキャストサービスデータを受信するための前記ユニキャスト方式および/または前記マルチキャスト方式を選択する段階、または、
前記ユーザ機器が、前記ユーザ機器のチャネル測定情報に基づいて、前記マルチキャストサービスデータを受信するための前記ユニキャスト方式および/または前記マルチキャスト方式を選択する段階を備える、項目14から18のいずれか一項に記載の方法。
[項目20]
前記構成情報は、
第1マルチキャスト構成情報および第2マルチキャスト構成情報を含み、前記指示情報は、前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記マルチキャスト方式を含むことを示し、
前記指示情報は、前記第1マルチキャスト構成情報または前記第2マルチキャスト構成情報が、前記マルチキャストサービスデータを受信するのに使用されることを示す、項目15に記載の方法。
[項目21]
前記方法はさらに、
前記ユーザ機器が、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータにおける少なくとも1つのデータパケットを送信するように前記アクセスネットワークデバイスに命令する段階を備える、項目14から20のいずれか一項に記載の方法。
[項目22]
前記方法はさらに、
前記ユーザ機器が、前記アクセスネットワークデバイスに受信ステータス情報を送信する段階であって、前記受信ステータス情報は、前記マルチキャストサービスデータにおける前記データパケットの受信ステータスを示すのに使用される、送信する段階と、
前記ユーザ機器が、前記アクセスネットワークデバイスにより送信される前記マルチキャストサービスデータにおける受信に失敗したデータパケットを受信する段階と
を備える、項目14から21のいずれか一項に記載の方法。
[項目23]
前記方法はさらに、
パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層においてパケット損失検出を実行し、前記受信ステータス情報を取得する段階を備える、項目22に記載の方法。
[項目24]
前記方法はさらに、
ユニキャスト無線リンク制御RLCエンティティにおける前記ユーザ機器が、受信された前記マルチキャストサービスデータを前記マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層に送信する段階を備える、項目14から23のいずれか一項に記載の方法。
[項目25]
プロセッサ、メモリ、および送受信機を備えるアクセスネットワークデバイスであって、前記プロセッサ、前記メモリ、および前記送受信機は通信をサポートする方式で接続され、
前記メモリは、プログラムコードを記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラムコードを読み出し、前記送受信機と協働して、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成される、アクセスネットワークデバイス。
[項目26]
プロセッサ、メモリ、および送受信機を備えるユーザ機器であって、前記プロセッサ、前記メモリ、および前記送受信機は通信をサポートする方式で接続され、
前記メモリは、プログラムコードを記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラムコードを読み出し、前記送受信機と協働して、項目14から24のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成される、ユーザ機器。
[項目27]
記憶媒体であって、
前記記憶媒体はプログラムコードを記憶し、前記プログラムコードはプログラム命令を含み、前記プログラム命令がプロセッサにより実行される場合、前記プロセッサは、送受信機と協働して、項目1から24のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、記憶媒体。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-10-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスのための通信方法であって、
ユーザ機器に指示情報を送信する段階であって、前記指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示し、前記受信方式は、ユニキャスト方式、マルチキャスト方式またはハイブリッド方式を含み、前記ハイブリッド方式は前記ユニキャスト方式および前記マルチキャスト方式を含む、段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記ユニキャスト方式であることを前記指示情報が示す場合に、マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を介して前記アクセスネットワークデバイス内のユニキャスト無線リンク制御(RLC)エンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記マルチキャスト方式であることを前記指示情報が示す場合に、マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内のマルチキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記ハイブリッド方式であることを前記指示情報が示す場合に、マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内のマルチキャストRLCエンティティおよびユニキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャスト方式および前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャスト方式で送信され再伝送される必要があるマルチキャストサービスデータを前記ユニキャスト方式で送信する段階と
を備える、通信方法。
【請求項2】
前記受信方式は前記ハイブリッド方式であり、前記マルチキャストサービスデータは前記マルチキャスト方式および前記ユニキャスト方式で送信され、前記通信方法はさらに、
再伝送される必要がある前記マルチキャストサービスデータを、次の方法のうちの1つで決定する段階:
物理層フィードバックチャネルを介する否定応答(NACK)、RLCステータスレポート、またはPDCPステータスレポートを送信する方法
を備える請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記RLCステータスレポートは、再伝送される必要がある前記マルチキャストサービスデータのシーケンス番号(SN)を示す、または、前記PDCPステータスレポートは、再伝送される必要がある前記マルチキャストサービスデータのSNを示す
請求項2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記通信方法はさらに、
前記ユーザ機器に構成情報を送信する段階であって、前記構成情報は前記マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、段階
をさらに備え、
前記構成情報は、マルチキャストベアラの構成情報、前記マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、前記マルチキャストベアラの論理チャネル情報、またはマルチキャストスケジューリング識別子情報の少なくとも1つを備える
請求項1に記載の通信方法。
【請求項5】
前記マルチキャストベアラの前記構成情報は、前記マルチキャストベアラのRLC層とPDCP層との間のマッピング関係を含み、
前記マッピング関係は、次のうちのいずれか1つである:
前記マルチキャストベアラの前記PDCP層が前記ユニキャスト方式におけるRLC層にマッピングされる、または、前記マルチキャストベアラの前記PDCP層が前記マルチキャスト方式におけるRLC層にマッピングされる、および、前記マルチキャストベアラの前記PDCP層が前記ユニキャスト方式における前記RLC層および前記マルチキャスト方式における前記RLC層にマッピングされる
請求項4に記載の通信方法。
【請求項6】
前記通信方法はさらに、
コアネットワークデバイスからマルチキャストサービス情報を受信する段階であって、前記マルチキャストサービス情報は、前記ユーザ機器の識別子情報およびマルチキャストサービスの識別子情報を含む、段階
を備える、請求項1に記載の通信方法。
【請求項7】
マルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層を介して前記アクセスネットワークデバイス内のユニキャスト無線リンク制御(RLC)エンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する前記段階は、
前記マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内の前記ユニキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャストRLCエンティティにより、ユニキャスト媒体アクセス制御(MAC)エンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャストMACエンティティにより前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階を含み、
マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内のマルチキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する前記段階は、
前記マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内の前記マルチキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャストRLCエンティティにより、マルチキャストMACエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャストMACエンティティにより前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階を含み、
マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内のマルチキャストRLCエンティティおよびユニキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャスト方式および前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する前記段階は、
前記マルチキャストPDCP層を介して前記アクセスネットワークデバイス内の前記マルチキャストRLCエンティティおよび前記ユニキャストRLCエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、
前記ユニキャストRLCエンティティにより、ユニキャストMACエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記ユニキャストMACエンティティにより前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信し、
前記マルチキャストRLCエンティティにより、前記マルチキャストMACエンティティに前記マルチキャストサービスデータを送信し、前記マルチキャストMACエンティティにより前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを送信する段階を含む
請求項1に記載の通信方法。
【請求項8】
前記マルチキャストRLCエンティティは、非確認応答(UM)方式に対応し、前記ユニキャストRLCエンティティは、確認応答(AM)方式または前記非確認応答(UM)方式に対応する
請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
前記マルチキャストサービスデータを前記マルチキャストPDCP層において複製し、前記マルチキャストサービスデータを記憶する段階
をさらに備える請求項1に記載の通信方法。
【請求項10】
前記マルチキャストサービスデータを前記ユニキャスト方式で送信する前記段階は、ユーザ機器識別子(C‐RNTI)を使用することによりユニキャストスケジューリングシグナリングを送信する段階であって、前記ユニキャストスケジューリングシグナリングは、前記マルチキャストサービスデータの時間周波数リソースを示す、送信する段階を含み、
前記マルチキャストサービスデータを前記マルチキャスト方式で送信する前記段階は、グループ無線ネットワーク一時識別子(G‐RNTI)を使用することによりマルチキャストスケジューリングシグナリングを送信する段階であって、前記マルチキャストスケジューリングシグナリングは、前記マルチキャストサービスデータの時間周波数リソースを示す、送信する段階を含む
請求項1に記載の通信方法。
【請求項11】
ユーザ機器のための通信方法であって、
アクセスネットワークデバイスから指示情報を受信する段階であって、前記指示情報は、マルチキャストサービスデータの受信方式を示すのに使用され、前記受信方式は、ユニキャスト方式、マルチキャスト方式またはハイブリッド方式を含み、前記ハイブリッド方式は前記ユニキャスト方式および前記マルチキャスト方式を含む、段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記ユニキャスト方式であることを前記指示情報が示す場合に、前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記マルチキャスト方式であることを前記指示情報が示す場合に、前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信する段階と、
前記マルチキャストサービスデータの前記受信方式が前記ハイブリッド方式であることを前記指示情報が示す場合に、前記マルチキャスト方式および前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信し、前記マルチキャスト方式で送信され再伝送される必要があるマルチキャストサービスデータを、前記ユニキャスト方式で受信する段階と
を備える、通信方法。
【請求項12】
前記通信方法はさらに、
前記アクセスネットワークデバイスから構成情報を受信する段階であって、前記構成情報は、前記マルチキャストサービスデータを受信するのに使用される、受信する段階
を備え、
前記構成情報は、
マルチキャストベアラの構成情報、前記マルチキャストベアラに対応するマルチキャストセッション情報、前記マルチキャストベアラの論理チャネル情報、およびマルチキャストスケジューリング識別子情報の少なくとも1つを備える
請求項11に記載の通信方法。
【請求項13】
前記マルチキャストベアラの前記構成情報は、前記マルチキャストベアラのRLC層とPDCP層との間のマッピング関係を含み、
前記マッピング関係は、
前記マルチキャストベアラの前記PDCP層が前記ユニキャスト方式におけるRLC層にマッピングされる、前記マルチキャストベアラの前記PDCP層が前記マルチキャスト方式におけるRLC層にマッピングされる、または、前記マルチキャストベアラの前記PDCP層が前記ユニキャスト方式における前記RLC層および前記マルチキャスト方式における前記RLC層にマッピングされることのうちのいずれか1つである
請求項12に記載の通信方法。
【請求項14】
再伝送される必要がある前記マルチキャストサービスデータは、次の方法のうちの1つで決定される:
物理層フィードバックチャネルを介する否定応答(NACK)、RLCステータスレポート、またはPDCPステータスレポートを送信する方法
請求項11から13のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項15】
前記RLCステータスレポートは、再伝送される必要がある前記マルチキャストサービスデータのシーケンス番号(SN)を示す、または、前記PDCPステータスレポートは、再伝送される必要がある前記マルチキャストサービスデータのSNを示す
請求項14に記載の通信方法。
【請求項16】
前記ユニキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信する段階は、前記ユーザ機器内のユニキャスト無線リンク制御(RLC)エンティティにおいて、受信された前記マルチキャストサービスデータをマルチキャストパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層に送信する段階を含み、
前記マルチキャスト方式で前記マルチキャストサービスデータを受信する段階は、前記ユーザ機器内のマルチキャストRLCエンティティにおいて、受信された前記マルチキャストサービスデータを前記マルチキャストPDCP層に送信する段階を含み、
前記マルチキャストRLCエンティティは、非確認応答(UM)方式に対応し、前記ユニキャストRLCエンティティは、確認応答(AM)方式または前記非確認応答(UM)方式に対応する
請求項11に記載の通信方法。
【請求項17】
前記マルチキャストサービスデータを前記ユニキャスト方式で受信する前記段階は、ユーザ機器識別子(C‐RNTI)を使用することによりユニキャストスケジューリングシグナリングを受信する段階であって、前記ユニキャストスケジューリングシグナリングは、前記マルチキャストサービスデータの時間周波数リソースを示す、段階を含み、
前記マルチキャストサービスデータを前記マルチキャスト方式で受信する前記段階は、グループ無線ネットワーク一時識別子(G‐RNTI)を使用することによりマルチキャストスケジューリングシグナリングを受信する段階であって、前記マルチキャストスケジューリングシグナリングは、前記マルチキャストサービスデータの時間周波数リソースを示す、段階を含む
請求項11に記載の通信方法。
【請求項18】
プロセッサ、メモリ、および送受信機を備えるアクセスネットワークデバイスであって、前記プロセッサ、前記メモリ、および前記送受信機は通信をサポートする方式で接続され、
前記メモリは、プログラムコードを記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラムコードを読み出し、前記送受信機と協働して、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信方法を実装するように構成される
アクセスネットワークデバイス。
【請求項19】
プロセッサ、メモリ、および送受信機を備えるユーザ機器であって、前記プロセッサ、前記メモリ、および前記送受信機は通信をサポートする方式で接続され、
前記メモリは、プログラムコードを記憶し、
前記プロセッサは、前記プログラムコードを読み出し、前記送受信機と協働して、請求項11から17のいずれか一項に記載の通信方法を実装するように構成される
ユーザ機器。
【請求項20】
コンピュータに、請求項1から17のいずれか一項に記載の通信方法を実行させるプログラム。
【外国語明細書】