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特開2024-31792無線通信システムにおいて低遅延超高速伝送を実行するための方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031792
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて低遅延超高速伝送を実行するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/1825 20230101AFI20240229BHJP
【FI】
H04L1/1825
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023079230
(22)【出願日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0107427
(32)【優先日】2022-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジョンク
(72)【発明者】
【氏名】キム,キジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ドンスン
【テーマコード(参考)】
5K014
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K014FA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線通信システムにおいて端末が実行する方法を提供する。
【解決手段】方法は、基地局からの複数のCBの第1目標BLER及び複数のTBの第2目標BLERに関する第1情報が含まれたRRCメッセージを受信するステップ、基地局から複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCIを受信するステップ、第1情報及び第2情報に基づいて複数のDCBの個数及び1つ以上のPCBの個数を決定するステップ、基地局から複数のDCB及び1つ以上のPCBを含む第1データを受信するステップ、第1データの受信でエラーが発生した場合、複数のDCBの個数及び1つ以上のPCBの個数に基づいて再送信方式を決定するステップ、基地局に再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ及び再送信要請メッセージに対応して、基地局から第2DCIを受信するステップ及び基地局から第2DCIに基づいて第2データを受信するステップを含む。
【選択図】図38
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末(user equipment:UE)によって実行される方法であって、
基地局(base station:BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信するステップ;
前記基地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含まれた第1DCI(downlink control information)を受信するステップ;
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、複数のDCB(data code block)の数及び1つ以上のPCB(parity code block)の数を決定するステップ;
前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含むステップ;
前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定するステップ;
前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記基地局から第2DCIを受信するステップ;及び
前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信するステップ;を含んでなる、方法。
【請求項2】
前記複数のCBは、前記複数のDCBに基づいて外部消去コードを用いて生成され、
前記1つ以上のPCBの数は、前記複数のDCBの数に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて決定され、
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、前記設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて前記端末と前記基地局との間で同期化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報は、前記複数のCBの第1目標BLERと、前記複数のTBの前記第2目標BLERに関連するテーブルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1データは複数のCBGから構成され、
各々の前記複数のCBGは、前記複数のDCBの内の一部、又は、前記複数のDCBの内の一部及び前記1つ以上のPCBと、又は、前記1つ以上のPCBを含み、
前記再送信方式は、前記複数のCBの内、特定の複数のCBを含む特定のCBG(codeblock group)の再送信、第1追加PCBの送信、又は前記複数のDCBを含む全ての前記複数のCBGの再送信、の1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のCBGに対応する複数のTB BLERの内最も小さいTB BLERが前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は、前記最小のTB BLERに対応する前記特定のCBGの再送信として決定され、
前記複数のTB BLERの全てが第2目標BLERより大きい場合、特定の数の前記第1追加PCBの送信を仮定した予想TB BLERが決定され、
前記予想TB BLERの内、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい1つ以上の予想TB BLERが存在する場合、前記再送信方式は、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加のPCBの送信として決定され、
前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい前記仮定TB BLERが存在しない場合、前記再送信方式は、全ての前記複数のCBGの再送信として決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記再送信方式が前記第2目標BLERよりも同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する個数の前記第1追加PCBの送信である場合、前記第2データは前記第1追加PCBを含み、
前記第1追加PCBの受信の内、1つ以上の第1追加PCBの受信でエラーが発生した場合;
複数の第2追加PCBに対する第2再送信要請メッセージを送信するステップと、
前記基地局から前記複数の第2追加のPCBに関する第3のデータを受信するステップと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の第2追加PCBの数は、前記第1追加PCBの数より同じであるか又は小さく、
前記複数の第2追加PCBは、前記第1追加PCBの一部である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいて基地局(base station:BS)によって実行される方法であって、
端末(user equipment:UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource) control)メッセージを送信するステップ;
前記端末に、前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信するステップ;
前記端末に前記複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity codeblock)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは、前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含むステップ;
前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記端末に第2DCIを送信するステップ;
前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するステップ;を含んでなり、
前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、
前記第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される、方法。
【請求項10】
前記複数のCBは、前記複数のDCBに基づいて外部消去コードを用いて生成され、
前記1つ以上のPCBの数は、前記複数のDCBの数に基づく、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は設定された数式又は設定されたテーブルに基づいて決定され、
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、前記設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて端末と前記基地局との間で同期される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1情報は、前記複数のCBの前記第1目標BLERと、前記複数のTBの前記第2目標BLERに関連する表(table)を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1データは複数のCBGから構成され、
各々の前記複数のCBGは前記複数のDCBの内の一部と、又は、前記複数のDCBの内、一部及び前記1つ以上のPCBと又は前記1つ以上のPCBを含み、
前記再送信方式は、前記複数のCBの内の特定の複数のCBを含む特定のCBG(code block group)の再送信、第1追加PCBの送信、又は前記複数のDCBを含むすべての前記複数のCBGの再送信の内、1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のCBGに対応する複数のTB BLERの内、最も小さいTB BLERが前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は、前記最小のTB BLERに対応する前記特定CBGの再送信として決定され、
前記複数のTB BLERの全てが前記第2目標BLERより大きい場合、特定の数の前記第1追加PCBの送信を仮定した予想TB BLERが決定され、
前記予想TB BLERの内、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい1つ以上の予想TB BLERが存在する場合、前記再送信方式は、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加PCBの送信として決定され、
前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい前記仮定TB BLERが存在しない場合、再送信方式は、全ての前記複数のCBGの再送信として決定される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記再送信方式が、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加PCBの送信である場合、前記第2データは前記第1追加PCBを含み、
前記第1追加PCBの送信の内、1つ以上の第1追加PCBの送信でエラーが発生した場合;
複数の第2追加PCBに対する第2再送信要請メッセージを受信するステップと、
前記端末に前記複数の第2追加PCBに対する第3データを送信するステップと、を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の第2追加のPCBの数は、前記第1追加のPCBの数より同じであるか又は小さく、
前記複数の第2追加PCBは、前記第1追加PCBの一部である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
無線通信システムにおける端末(user equipment:UE)であって、
トランシーバ、
少なくとも1つのプロセッサ、を備えてなり、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
基地局(base station:BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信し;
基前記地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信し;
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、複数のDCB(datacodeblock)の個数及び1つ以上のPCB(parity code block)の個数を決定し;
前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと1つ以上のPCBとを含み;
前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定し;
前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信し;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記基地局から第2DCIを受信し;
前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信する;ように構成された、端末。
【請求項18】
無線通信システムにおける基地局(base station:BS)であって、
トランシーバ、
少なくとも1つのプロセッサ、を備えてなり、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
端末(user equipment:UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transportblock)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信し;
前記端末に、前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信し;
前記端末に前記複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity codeblock)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含み;
前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信し;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記端末に第2DCIを送信し;
前記端末に第2DCIに基づいて第2データを送信する;ように構成され、
前記複数のDCBの数及び1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、
前記第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される、基地局。
【請求項19】
1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的 (non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、
前記動作は、
基地局(base station, BS)から複数のCB(codeblock)の第1目標BLER(block errorrate)及び複数のTB(transportblock)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信するステップ;
前記基地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信するステップ;
前記第1情報及び第2情報に基づいて、複数のDCB(data code block)の数及び1つ以上のPCB(parity code block)の数を決定するステップ;
前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBとを含むステップ;
前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定するステップ;
前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記基地局から第2DCIを受信するステップ;
前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信するステップ;を含んでなる、コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、
前記動作は、
端末(user equipment, UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transportblock)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信するステップ;
前記端末に前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信するステップ;
前記端末に複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity code block)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含むステップ;
前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記端末に第2DCIを送信するステップ;
前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するステップ;を含んでなり、
前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、
第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示(disclosure)は無線通信システムに関する。具体的に、本開示は、無線通信システムにおいて低遅延超高速伝送を実行するための方法及び装置に関する。
【0002】
〔関連技術〕
本願は、韓国特許出願第10-2022-0107427号(出願日:2022年8月26日;DAS:5A94)に基づくパリ条約4条の優先権主張を伴ったものであり、本願発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂される。
【背景技術】
【0003】
無線接続システムが、音声やデータなどのような様々な種類の通信サービスを提供するために広く展開されている。一般的に、無線接続システムは、利用可能なシステムリソース(帯域幅、送信電力など)を共有してマルチユーザとの通信をサポートすることができる多重アクセス(multiple access)システムである。 多重接続システムの例としては、CDMA(codedivis ion multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency) division multiple access)システムなどがある。
【0004】
特に、多くの通信機器が大きな通信容量を要請することにつれて、既存のRAT(radio access technology)と比較して向上されたモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)通信技術が提案されている。また、復数の機器及びモノを接続していつでもどこでも多様なサービスを提供するmMTC(massive machine type communications)だけでなく、信頼性(reliability)及び遅延(latency)敏感なサービス/UE(user equipment)を考慮した通信システムが提案されている。そのために様々な技術構成が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の問題を解決するために、本開示は、無線通信システムにおいて低遅延超高速伝送を実行するための方法及び装置を提供する。
【0006】
本開示は、無線通信システムにおいて発生した送信エラーを復旧するための効率的なHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)フィードバック(feedback) 及び再送信を実行するための方法及び装置を提供する。
【0007】
本開示は、消去コードを用いてHARQ再送信確率を下げて送信遅延を減少させ、必然的に再送信が必要な場合には、再送信に必要な無線リソースと、HARQ-ACKフィードバック及びDCIビット数を減らすための方法及び装置を提供する。
【0008】
本開示で達成しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及されていないまた他の技術的課題は、以下の記載から本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて端末(user equipment, UE)によって実行される方法が提供される。この方法は、基地局 (base station, BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含まれたRRC(radio resource control) メッセージを受信するステップ、前記基地局から前記複数のCBの個数に関連する第2情報が含まれた 第1DCI(downlink control information)を受信するステップ、前記第1情報及び第2情報に基づいて複数のDCB(data code block)の個数及び前記1つ以上のPCB(parity code block)の個数を決定する段階、前記基地局から前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含む第1データを 受信し、前記複数のCBは、前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含むステップ、前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの個数及び前記1つ以上のPCBの個数に基づく再送信方式を決定するステップ、前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ、及び再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message),前記基地局から第2DCIを受信するステップと、と前記基地局から第2DCIに基づいて第2データを受信するステップを含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)。
【0010】
本発明にあっては、その一の態様として以下のものを提案することができる。
〔本発明の一の態様〕
〔1〕
無線通信システムにおいて端末(user equipment:UE)によって実行される方法であって、
基地局(base station:BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信するステップ;
前記基地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含まれた第1DCI(downlink control information)を受信するステップ;
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、複数のDCB(data code block)の数及び1つ以上のPCB(parity code block)の数を決定するステップ;
前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含むステップ;
前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定するステップ;
前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記基地局から第2DCIを受信するステップ;及び
前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信するステップ;を含んでなる、方法。
〔2〕
前記複数のCBは、前記複数のDCBに基づいて外部消去コードを用いて生成され、
前記1つ以上のPCBの数は、前記複数のDCBの数に基づく、〔1〕に記載の方法。
〔3〕
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて決定され、
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、前記設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて前記端末と前記基地局との間で同期化される、〔1〕に記載の方法。
〔4〕
前記第1情報は、前記複数のCBの第1目標BLERと、前記複数のTBの前記第2目標BLERに関連するテーブルを含む、〔1〕に記載の方法。
〔5〕
前記第1データは複数のCBGから構成され、
各々の前記複数のCBGは、前記複数のDCBの内の一部、又は、前記複数のDCBの内の一部及び前記1つ以上のPCBと、又は、前記1つ以上のPCBを含み、
前記再送信方式は、前記複数のCBの内、特定の複数のCBを含む特定のCBG(codeblock group)の再送信、第1追加PCBの送信、又は前記複数のDCBを含む全ての前記複数のCBGの再送信、の1つを含む、〔1〕に記載の方法。
〔6〕
前記複数のCBGに対応する複数のTB BLERの内最も小さいTB BLERが前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は、前記最小のTB BLERに対応する前記特定のCBGの再送信として決定され、
前記複数のTB BLERの全てが第2目標BLERより大きい場合、特定の数の前記第1追加PCBの送信を仮定した予想TB BLERが決定され、
前記予想TB BLERの内、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい1つ以上の予想TB BLERが存在する場合、前記再送信方式は、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加のPCBの送信として決定され、
前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい前記仮定TB BLERが存在しない場合、前記再送信方式は、全ての前記複数のCBGの再送信として決定される、〔5〕に記載の方法。
〔7〕
前記再送信方式が前記第2目標BLERよりも同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する個数の前記第1追加PCBの送信である場合、前記第2データは前記第1追加PCBを含み、
前記第1追加PCBの受信の内、1つ以上の第1追加PCBの受信でエラーが発生した場合;
複数の第2追加PCBに対する第2再送信要請メッセージを送信するステップと、
前記基地局から前記複数の第2追加のPCBに関する第3のデータを受信するステップと、を更に含む、〔5〕に記載の方法。
〔8〕
前記複数の第2追加PCBの数は、前記第1追加PCBの数より同じであるか又は小さく、
前記複数の第2追加PCBは、前記第1追加PCBの一部である、〔7〕に記載の方法。
〔9〕
無線通信システムにおいて基地局(base station:BS)によって実行される方法であって、
端末(user equipment:UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource) control)メッセージを送信するステップ;
前記端末に、前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信するステップ;
前記端末に前記複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity codeblock)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは、前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含むステップ;
前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記端末に第2DCIを送信するステップ;
前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するステップ;を含んでなり、
前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、
前記第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される、方法。
〔10〕
前記複数のCBは、前記複数のDCBに基づいて外部消去コードを用いて生成され、
前記1つ以上のPCBの数は、前記複数のDCBの数に基づく、〔9〕に記載の方法。
〔11〕
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は設定された数式又は設定されたテーブルに基づいて決定され、
前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、前記設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて端末と前記基地局との間で同期される、〔9〕に記載の方法。
〔12〕
前記第1情報は、前記複数のCBの前記第1目標BLERと、前記複数のTBの前記第2目標BLERに関連する表(table)を含む、〔9〕に記載の方法。
〔13〕
前記第1データは複数のCBGから構成され、
各々の前記複数のCBGは前記複数のDCBの内の一部と、又は、前記複数のDCBの内、一部及び前記1つ以上のPCBと又は前記1つ以上のPCBを含み、
前記再送信方式は、前記複数のCBの内の特定の複数のCBを含む特定のCBG(code block group)の再送信、第1追加PCBの送信、又は前記複数のDCBを含むすべての前記複数のCBGの再送信の内、1つを含む、〔9〕に記載の方法。
〔14〕
前記複数のCBGに対応する複数のTB BLERの内、最も小さいTB BLERが前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は、前記最小のTB BLERに対応する前記特定CBGの再送信として決定され、
前記複数のTB BLERの全てが前記第2目標BLERより大きい場合、特定の数の前記第1追加PCBの送信を仮定した予想TB BLERが決定され、
前記予想TB BLERの内、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい1つ以上の予想TB BLERが存在する場合、前記再送信方式は、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加PCBの送信として決定され、
前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい前記仮定TB BLERが存在しない場合、再送信方式は、全ての前記複数のCBGの再送信として決定される、〔13〕に記載の方法。
〔15〕
前記再送信方式が、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加PCBの送信である場合、前記第2データは前記第1追加PCBを含み、
前記第1追加PCBの送信の内、1つ以上の第1追加PCBの送信でエラーが発生した場合;
複数の第2追加PCBに対する第2再送信要請メッセージを受信するステップと、
前記端末に前記複数の第2追加PCBに対する第3データを送信するステップと、を更に含む、〔14〕に記載の方法。
〔16〕
前記複数の第2追加のPCBの数は、前記第1追加のPCBの数より同じであるか又は小さく、
前記複数の第2追加PCBは、前記第1追加PCBの一部である、〔15〕に記載の方法。
〔17〕
無線通信システムにおける端末(user equipment:UE)であって、
トランシーバ、
少なくとも1つのプロセッサ、を備えてなり、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
基地局(base station:BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信し;
基前記地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信し;
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、複数のDCB(datacodeblock)の個数及び1つ以上のPCB(parity code block)の個数を決定し;
前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと1つ以上のPCBとを含み;
前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定し;
前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信し;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記基地局から第2DCIを受信し;
前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信する;ように構成された、端末。
〔18〕
無線通信システムにおける基地局(base station:BS)であって、
トランシーバ、
少なくとも1つのプロセッサ、を備えてなり、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
端末(user equipment:UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transportblock)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信し;
前記端末に、前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信し;
前記端末に前記複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity codeblock)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含み;
前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信し;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記端末に第2DCIを送信し;
前記端末に第2DCIに基づいて第2データを送信する;ように構成され、
前記複数のDCBの数及び1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、
前記第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される、基地局。
〔19〕
1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的 (non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、
前記動作は、
基地局(base station, BS)から複数のCB(codeblock)の第1目標BLER(block errorrate)及び複数のTB(transportblock)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信するステップ;
前記基地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信するステップ;
前記第1情報及び第2情報に基づいて、複数のDCB(data code block)の数及び1つ以上のPCB(parity code block)の数を決定するステップ;
前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBとを含むステップ;
前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定するステップ;
前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記基地局から第2DCIを受信するステップ;
前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信するステップ;を含んでなる、コンピュータ可読媒体。
〔20〕
1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、
前記動作は、
端末(user equipment, UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transportblock)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信するステップ;
前記端末に前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信するステップ;
前記端末に複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity code block)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含むステップ;
前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信するステップ;
前記再送信要請メッセージに対応して、前記端末に第2DCIを送信するステップ;
前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するステップ;を含んでなり、
前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、
第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される、コンピュータ可読媒体。
【0011】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて基地局(base station, BS)によって実行される方法が提供される。前記方法は、端末(user equipment, UE)に、複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate) 及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報が含まれたRRC(radio resource control)メッセージを送信するステップと、前記端末に前記複数のCBの個数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信するステップと、前記端末に複数のDCB (data code block) と1つ以上のPCB (parity code block) を含む第1データを送信し、前記複数のCBは、前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含むステップ、前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信するステップ、前記再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message),前記 端末に第2DCIを送信するステップ、及び前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するステップを含み、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、前記第1データの送信でエラーが発生した場合。前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される。
【0012】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて端末(user equipment, UE)が提供される。前記端末はトランシーバと少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは基地局(base station, BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信し、前記基地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信し、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、複数のDCB(data code block)の数及び1つ以上のPCB(parity code block)の数を決定し、前記基地局からの前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含み、前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定し、前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信し、前記再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message)、前記基地局から第2DCIを受信し、前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信するように構成される。
【0013】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて基地局(base station, BS)が提供される。前記基地局はトランシーバと少なくとも1つのプロセッサとを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、端末(user equipment, UE)に複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信し、前記端末に前記複数のCBの数に関する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信し、前記端末に複数のDCB(data code block)及び1つ以上のPCB(parity code block)を含む第1データを送信し、前記複数のCBは前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含み、前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信し、前記再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message)、前記端末に第2DCIを送信し、前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するように構成され、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、前記第1データの伝送においてエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される。
【0014】
本開示の様々な実施形態に係れば、1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体が提供される。前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、前記動作は、基地局(base station, BS)からの複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを受信するステップ。前記基地局から前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信するステップ、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて複数のDCB(data code block)の数と1つ以上のPCB(parity code block)の数を決定するステップ、前記基地局から前記複数のDCBと前記1つ以上のPCBを含む第1データを受信し、前記複数のCBは、前記複数のDCBと、前記1つ以上のPCBを含むステップ、前記第1データの受信でエラーが発生した場合、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定するステップ、前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信するステップ、前記再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message)、前記基地局から第2DCIを受信するステップと、前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信するステップを含む。
【0015】
本開示の様々な実施形態に係れば、1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体が提供される。前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、前記動作は、端(user equipment, UE)に複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信するステップ、前記端末に前記複数のCBの数に関連する第2情報が含まれた第1DCI(downlink control information)を送信するステップ、 前記端末に複数のDCB(data code block)と1つ以上のPCB(parity code block)を含む 第1データを送信し、前記複数のCBは前記複数のDCB及び前記1つ以上のPCBを含むステップ、前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信するステップ、前記再送信要請メッセージに対応して(inresponse to the retransmission request message)、前記端末に第2DCIを送信するステップ及び端末前記に前記第2DCIに基づいて第2データを送信するステップを含み、前記複数のDCBの数及び1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定され、前記第1データの送信においてエラーが発生した場合、前記再送信方式は前記複数のDCBの数と前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される。
【発明の効果】
【0016】
本開示は、無線通信システムにおいて低遅延超高速伝送を実行するための方法及び装置を提供することができる。
【0017】
本開示は、無線通信システムにおいて発生した伝送エラーを復旧するための効率的なHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)フィードバック(feedback) 及び再送信を実行するための方法及び装置を提供することができる。
【0018】
本開示は、消去コードを用いてHARQ再送信確率を下げて送信遅延を減少させ、必然的に再送信が必要な場合には、再送信に必要な無線リソースと、HARQ-ACKフィードバック及びDCIビット数を減らすための方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下に添付される図面は、本開示に関する理解を助けるためのものであり、詳細な説明と共に本開示の実施形態を提供することができる。ただし、本開示の技術的特徴が特定の図面に限定されず、各図に開示される特徴を互いに組み合わせて新しい実施形態に構成することができる。各図での参照番号(reference numerals)は構造的構成要素(structural elements)を意味し得る。
図1図1は、本開示に適用される通信システムの一例を示す図である。
図2図2は、本開示に適用することができる無線機器の一例を示す図である。
図3図3は、本開示に適用される無線機器の他の一例を示す図である。
図4図4は、本開示に適用される携帯機器の一例を示す図である。
図5図5は、本開示に適用される車両又は自律走行車両の一例を示す図である。
図6図6は、本開示に適用される移動体の一例を示す図である。
図7図7は、本開示に適用されるXR機器の一例を示す図である。
図8図8は、本開示に適用されるロボットの一例を示す図である。
図9図9は、本開示に適用されるAI(artificialintelligence)機器の一例を示す図である。
図10図10は、本開示に適用される物理チャネル及びそれらを用いた信号伝送方法を示す図である。
図11図11は、本開示に適用される無線インタフェースプロトコル(radio interface protocol)の制御平面(control plane)及びユーザ平面(user plane)構造を示す図である。
図12図12は、本開示に適用される送信信号を処理する方法を示す図である。
図13図13は、本開示に適用可能な無線フレームの構造を示す図である。
図14図14は、本開示に適用可能なスロット構造を示す図である。
図15図15は、本開示に適用可能な6Gシステムで提供可能な通信構造の一例を示す図である。
図16図16は、本開示に適用可能な電磁スペクトルを示す図である。
図17図17は、本開示に適用可能なTHz通信方法を示す図である。
図18図18は、本開示に適用可能なTHz無線通信トランシーバを示す図である。
図19図19は、本開示に適用可能なTHz信号生成方法を示す図である。
図20図20は、本開示に適用可能な無線通信トランシーバを示す図である。
図21図21は、本開示に適用可能な送信機構造を示す図である。
図22図22は、本開示に適用可能な変調器構造を示す図である。
図23図23は、本開示に適用可能なシステムにおいて、複数のコードブロックに消去コードを適用した後に内部チャネルコードを適用して送信する手順の一実施形態を示す図である。
図24図24は、本開示に適用可能なシステムにおいて、送信ブロックをデータコードブロックに分割し、パリティコードブロックを追加して送信する手順の一実施形態を示す図である。
図25図25は、本開示に適用可能なシステムにおけるデータコードブロックの数に対し必要なパリティコードブロックの最小数の例を示す図である。
図26図26は、本開示に適用可能なシステムにおけるデータコードブロックの数に対して必要な余分(redundancy)率の例を示す図である。
図27図27は、本開示に適用可能なシステムにおけるデータコードブロックの数に対して必要な送信ブロックBLERの一例を示す図である。
図28図28は、本開示に適用可能なシステムにおいて最初の送信においてパリティコードブロックを送信することができる最小データコードブロックの数に基づいて、基地局がデータ送信ブロック及びパリティ送信ブロックの数を獲得する手順の一実施形態を示す図である。
図29図29は、本開示に適用可能なシステムにおいて最初の送信においてパリティコードブロックを送信することができる最小データコードブロックの数に基づいて、データ送信ブロック及びパリティ送信ブロックの数を端末が獲得する手順の一実施形態を示す図である。
図30図30は、本開示に適用可能なシステムにおいて、基地局が端末に目標送信ブロックBLER、目標コードブロックBLER、最小コードブロック数の情報を伝達する手順の一実施形態を示す図である。
図31図31は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図32図32は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図33図33は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図34図34は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図35図35は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図36図36は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図37図37は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
図38図38は、本開示に適用可能なシステムにおける端末の動作手順の一実施形態を示す図である。
図39図39は、本開示に適用可能なシステムにおける基地局の動作手順の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の実施形態は、本開示の構成要素と特徴を所定の形態で組み合わせたものである。各構成要素又は特徴は、別度の明示的な言及がない限り、選択的であると考慮され得る。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と組み合わされない形態で実施されることができる。さらに、一部構成要素及び/又は特徴を組み合わせて本開示の実施形態を構成することができる。本開示の実施形態で説明される動作の順序は変更され得る。いずれの実施形態の一部構成又は特徴は他の実施形態に含まれ得、又は他の実施形態の対応する構成又は特徴と交替され得る。
【0021】
図面の説明において、本開示の要旨をぼかすことができる手順又はステップなどは記述されておらず、当業者のレベルで理解できる程度の手順又はステップもまた記述されながった。
【0022】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む(comprising又はincluding)」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。さらに、本明細書に記載の「…部」、「…基」、「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これはハードウェア又はソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実現することができる。また、「一(a又はan)」、「一つ(one)」、「その(the)」及び類似関連語は、本開示を記述する文脈において(特に、以下の請求項の文脈において)本開示と異なり指示又は文脈によって明確に反駁されない限り、単数及び複数の全てを含む意味で使用することができる。
【0023】
本開示における本開示の実施形態は、基地局と移動局との間のデータ送受信関係を中心に説明された。ここで、基地局は、移動局と直接通信を行うネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味がある。本文書で基地局によって実行されると説明された特定の動作は、場合によっては基地局の上位ノード (upper node)によって実行されることもある。
【0024】
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて移動局と通信するために実行される様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって実行され得る。このとき、「基地局」とは、固定局(fixed station)、Node B、eNB(eNode B)、gNB(gNode B)、ng-eNB、発展した基地局(advanced base station、ABS)又はアクセスポイント(access point)などの用語 によって置き換えることができる。
【0025】
また、本開示の実施形態において、端末(terminal)は、ユーザ機器(user equipment, UE)、移動局(mobile station, MS),加入者局(subscriber station, SS)、MSS、モバイル加入者端末(MS)、 移動端末(mobile terminal)又は発展した移動端末(advanced mobile station、AMS)などの用語で置き換えることができる。
【0026】
また、送信端は、データサービス又は音声サービスを提供する固定及び/又は移動ノードを意味し、受信端は、データサービス又は音声サービスを受信する固定及び/又は移動ノードを意味する。したがって、アップリンクの場合、移動局が送信端になり、基地局が受信端になり得る。同様に、ダウンリンクの場合、移動局が受信端になり、基地局が送信端になり得る。
【0027】
本開示の実施形態は、無線接続システムであるIEEE 802.xxシステム、
3GPP(3rd Generation Partnership Project:登録商標)システム、3GPP LTE(Long Term)Evolution)システム、3GPP 5G(5th generation)NR(New Radio)システム、及び3GPP2シーステムの内少なくとも1つに開示されている標準文書によって裏付けられ得、特に、本開示の実施形態は、3GPP TS(technical specification)38.211、3GPP TS 38.212、3GPP TS 38.213、3GPP TS 38.321、及び3GPP TS 38.331文書によってサポートされ得、特に、本開示の実施形態は、3GPP TS(technical specification)38.211、3GPP TS 38.212、3GPP TS 38.213、3GPP TS 38.321及び3GPP TS 3 することができる。
【0028】
さらに、本開示の実施形態は、他の無線接続システムにも適用することができ、上述のシステムに限定されない。一例として、3GPP 5G NRシステムの後に適用されるシステムにも適用可能であり、特定のシステムに限定されない。
【0029】
すなわち、本開示の実施形態の中で説明されない自明のステップ又は部分は、前記の文書を参照して説明することができる。さらに、本文書において開示しているすべての用語は、前記標準文書によって説明され得る。
【0030】
以下、本開示による好ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本開示の技術構成が実施され得る唯一の実施形態を示すこととするものではない。
【0031】
さらに、本開示の実施形態で使用される特定の用語は本開示の理解を助けるために提供されており、このような特定の用語の使用は本開示の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更することができる。
【0032】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのよう様々な無線接続システムに適用することができる。
【0033】
以下、説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE、NRなど)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想はこれに限定されない。LTEは、3GPP TS 36.xxx Release 8以降の技術を意味し得る。詳細には、3GPP TS 36.xxx Release 10以降のLTE技術はLTE-Aと指称され、3GPP TS 36.xxx Release 13以降のLTE技術はLTE-A proと指称されることができる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以降の技術を意味することができる。3GPP 6Gは、TS Release 17及び/又はRelease 18以降の技術を意味し得る。「xxx」は標準文書の詳細番号を意味する。LTE/NR/6Gは3GPPシステムと通称され得る。
【0034】
本開示で使用される背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に開示された標準文書に記載された事項を参照することができる。一例として、36.xxx及び38.xxx標準文書を参照することができる。
【0035】
本開示において使用される用語及び技術の中で具体的に説明されない用語及び技術については、本開示が出願される前に公開された無線通信標準文書を参照することができる。 例えば、以下の文書を参照することができる。
【0036】
3GPP LTE
【0037】
- 3GPP TS 36.211: Physical channels and modulation
【0038】
- 3GPP TS 36.212: Multiplexing and channel coding
【0039】
- 3GPP TS 36.213: Physical layer procedures
【0040】
- 3GPP TS 36.214: Physical layer; Measurements
【0041】
- 3GPP TS 36.300: Overall description
【0042】
- 3GPP TS 36.304: User Equipment (UE) procedures in idle mode
【0043】
- 3GPP TS 36.321: Medium Access Control (MAC) protocol
【0044】
‐ 3GPP TS 36.322: Radio Link Control (RLC) protocol
【0045】
- 3GPP TS 36.323: Packet Data Convergence Protocol (PDCP)
【0046】
- 3GPP TS 36.331: Radio Resource Control (RRC) protocol
【0047】
3GPP NR (e.g. 5G)
【0048】
- 3GPP TS 38.211: Physical channels and modulation
【0049】
- 3GPP TS 38.212: Multiplexing and channel coding
【0050】
- 3GPP TS 38.213: Physical layer procedures for control
【0051】
- 3GPP TS 38.214: Physical layer procedures for data
【0052】
- 3GPP TS 38.215: Physical layer measurements
【0053】
- 3GPP TS 38.300: Overall description
【0054】
- 3GPP TS 38.304: User Equipment (UE) procedures in idle mode and in RRC inactive state
【0055】
- 3GPP TS 38.321: Medium Access Control (MAC) protocol
【0056】
- 3GPP TS 38.322: Radio Link Control (RLC) protocol
【0057】
- 3GPP TS 38.323: Packet Data Convergence Protocol (PDCP)
【0058】
- 3GPP TS 38.331: Radio Resource Control (RRC) protocol
【0059】
- 3GPP TS 37.324: Service Data Adaptation Protocol (SDAP)
【0060】
- 3GPP TS 37.340: Multi-connectivity; Overall description
【0061】
本開示で使用される記号/略語/用語は以下の通りである。
【0062】
- ARQ: Automatic Repeat reQuest
【0063】
- BLER: Block Error Rate
【0064】
- CB: Code Block
【0065】
- CBG: Code Block Group
【0066】
- CE: Control Element
【0067】
- CQI: Channel Quality Indicator
【0068】
- CR: Coding Rate
【0069】
- CRC: Cyclic Redundancy Check
【0070】
- CSI: Channel State Information
【0071】
- DCB: Data Code Block
【0072】
- DCI: Downlink Control Information
【0073】
- DL: DownLink
【0074】
- DL-SCH:Downlink Shared Channel
【0075】
- HARQ: Hybrid Automatic Repeat reQuest- HARQ-ACK: Hybrid Automatic Repeat request Acknowledgement
【0076】
- MAC: Medium Access Control
【0077】
- NR: New Radio
【0078】
- PCB: Parity Code Block
【0079】
- PDCCH: Physical Downlink Control Channel
【0080】
- PDSCH: Physical Downlink Shared Channel
【0081】
- PUCCH: Physical Uplink Control Channel
【0082】
- PUSCH: Physical Uplink Shared Channel
【0083】
- QoS: Quality of Service
【0084】
- RV: Redundancy Version
【0085】
- TB: Transport Block
【0086】
- TCBI: Transmitting Code Block Information
【0087】
- UL: UpLink
【0088】
- UL-SCH: Uplink Shared Channel
【0089】
- XR: eXtended Reality
【0090】
本開示に適用可能な通信システム
【0091】
これに限定されないが、本明細書に開示された様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、機器間で無線通信/接続(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用され得る。
【0092】
以下、図面を参照してより具体的に例示する。以下の図面/説明において同じ図面番号は、異なるように記述しない限り、同じ又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック、又は機能ブロックを例示され得る。
【0093】
図1は本明細書に適用される通信システムの例示を示す図である。
【0094】
図1を参照すると、本明細書に適用される通信システム100は、無線機器、基地局、及びネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線接続技術(例えば、5GNR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器と指称され得るこれに限定されるものではないが、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1、100b-2、XR(extended reality)機器100c、携帯機器(hand-held device)100d、家電(home appliance)100e、IoT(Internet of Thing)機器100f、AI(artificial intelligence)機器/サーバ100gを含むことができる。例えば、車両は、無線通信機能を備えた車両、自律走行車両、車両間通信を行うことができる車両などを含むことができる。 ここで、車両100b-1、100b-2は、UAV(unmanned aerial vehicle)(例えばドローン)を含むことができる。XR機器100cは、AR(augmented reality)/VR(virtual reality)/MR(mixed reality)機器を含み、HMD(head-mounted device)、車両に備えられたHUD(head-up display)、テレビ、 スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブル機器、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどの形態で実現され得る。 携帯機器100dは、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートガラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックなど)などを含むことができる。 家電100eは、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などを含むことができる。IoT機器100fは、センサ、スマートメータなどを含むことができる。例えば、基地局120、ネットワーク130は無線機器としても実現され得、特定の無線機器120aは他の無線機器に対して基地局/ネットワークノードとして動作することもある。
【0095】
無線機器100a~100fは、基地局120を介してネットワーク130と接続され得る。無線機器100a~100fにはAI技術を適用することができ、無線機器100a~100fはネットワーク130を介してAIサーバ100gと接続され得る。ネットワーク130は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク、又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成され得る。無線機器100a~100fは、基地局120/ネットワーク130を介して互いに通信され得るが、基地局120/ネットワーク130を介さずに直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信(例えば、V2V (vehicle to vehicle)/V2X(vehicle to everything) communication)を行うことができる。 また、IoT機器100f(例えば、センサ)は、他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信を行うことができる。
【0096】
無線機器100a~100f/基地局120、基地局120/基地局120との間には無線通信/接続150a、150b、150cがなされることができる。 ここで、無線通信/接続は、アップリンク/ダウンリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間通信150c(例えば、relay、IAB(integrated access backhaul))等の様々な無線接続技術(例えば、5GNR)を介して行うことができる。無線通信/接続(150a、150b、150c)を介して無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信され得る。例えば、無線通信/接続(150a、150b、150c)は、様々な物理チャネルを介して信号を送受信され得る。この目的のために、本明細書の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報設定プロセス、様々な信号処理プロセス(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程などの内、少なくとも一部を実行され得る。
【0097】
本明細書に適用可能な通信システム
【0098】
図2は本明細書に適用され得る無線機器の例示を示す図である。
【0099】
図2を参照すると、第1無線機器200aと第2無線機器200bは、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を介して無線信号を送受信され得る。ここで、{第1無線機器200a、第2無線機器200b}は、図1の{無線機器100x、基地局120}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応できる。
【0100】
第1無線機器200aは、1つ以上のプロセッサ202a及び1つ以上のメモリ204aを含み、さらに1つ以上のトランシーバ206a及び/又は1つ以上のアンテナ208aをさらに含むことができる。プロセッサ202aは、メモリ204a及び/又はトランシーバ206aを制御し、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成され得る。例えば、プロセッサ202aは、メモリ204a内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、トランシーバ206aを介して第1情報/信号を含む無線信号を送信され得る。また、プロセッサ202aは、トランシーバ206aを介して第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得られた情報をメモリ204aに格納され得る。メモリ204aはプロセッサ202aに接続することができ、プロセッサ202aの動作に関連する様々な情報を格納され得る。例えば、メモリ204aは、プロセッサ202aによって制御されるプロセスの内、一部又は全部を実行するか、又は本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納できる。ここで、プロセッサ202a及びメモリ204aは、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ206aはプロセッサ202aと接続され得、1つ以上のアンテナ208aを介して無線信号を送信及び/又は受信され得る。トランシーバ206aは、送信機及び/又は受信機を含み得る。トランシーバ206aはRF(radio frequency)ユニットと混用され得る。本明細書における無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0101】
第2無線機器200bは、1つ以上のプロセッサ202b、1つ以上のメモリ204bを含み、さらに1つ以上のトランシーバ206b及び/又は1つ以上のアンテナ208bをさらに含み得る。プロセッサ202bは、メモリ204b及び/又はトランシーバ206bを制御し、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成され得る。例えば、プロセッサ202bは、メモリ204b内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、トランシーバ206bを介して第3情報/信号を含む無線信号を送信され得る。また、プロセッサ202bは、トランシーバ206bを介して第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得られた情報をメモリ204bに格納され得る。メモリ204bはプロセッサ202bと接続され得、プロセッサ202bの動作に関する様々な情報を格納され得る。例えば、メモリ204bは、プロセッサ202bによって制御されるプロセスの内、一部又は全部を実行するか、又は本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納できる。ここで、プロセッサ202bとメモリ204bは、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。トランシーバ206bはプロセッサ202bと接続され得、1つ以上のアンテナ208bを介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。トランシーバ206bは送信機及び/又は受信機を含むことができる。トランシーバ206bはRFユニットと混用されることができる。本明細書における無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0102】
ここで、本開示の無線機器200a、200bで実現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gだけでなく、低電力通信のためのNB-IoT(narrowband Internet of Things)を含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(low power wide area network)技術の一例で有り得、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2等の規格で実現され得、前述した名称に限定されるものではない。 追加的又は代替的に、本開示の無線機器200a、200bで実現される無線通信技術は、LTE - M技術に基づいて通信を実行することができる。 この場合、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり得、、eMTC(enhanced machine type communication)などの様々な名称と指称されることができる。例えば、LTE-M 技術は 1) LTE CAT 0, 2) LTE Cat M1, 3) LTE Cat M2, 4) LTE non-BL(non-Bandwidth Limited), 5) LTE-MTC, 6) LTE Machine Type Communication,及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格の内、少なくともいずれか1つで実現することができ、前述の名称に限定されるものではない。追加的又は代替的に、本開示の無線機器200a、200bで実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したZigBee、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)及び低電力広域通信ネットワーク(Low Power Wide Area Network, LPWAN)の内少なくとも いずれか1つを含むことができ、前述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて、小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と称されることができる。
【0103】
以下、無線機器200a、200bのハードウェア要素についてさらに具体的に説明する。これに限定されないが、1つ以上のプロトコル層は、1つ以上のプロセッサ202a、202bによって実現され得る。例えば、1つ以上のプロセッサ202a、202bは、1つ以上の層(例、PHY(physical), MAC(media access control), RLC(radio link control), PDCP(packet data convergence protocol), RRC(radio resource control), SDAP(service data adaptation protocol)のような機能的階層)を実現され得る。1つ以上のプロセッサ202a、202bは、本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(service data unit)を生成できる。1つ以上のプロセッサ202a、202bは、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成され得る。1つ以上のプロセッサ202a、202bは、本明細書に開示される機能、手順、提案及び/又は方法に従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上のトランシーバ206a、206bに提供され得る。1つ以上のプロセッサ202a、202bは、1つ以上のトランシーバ206a、206bから信号(例、ベースバンド信号)を受信することができ、本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに応じて、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ、又は情報を獲得できる。
【0104】
1つ以上のプロセッサ202a、202bは、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又はマイクロコンピュータと称することができる。 1つ以上のプロセッサ202a、202bは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせによって実現され得る。一例として、1つ以上のASIC(application specific integrated circuit),1つ以上のDSPD(digital signal processing device), 1つ以上のPLD(programmable logic device)又は1つ以上のFPGA(field programmable gate arrays) 1つ以上のプロセッサ202a、202bに含めることができる。 本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、ファームウェア又はソフトウェアを用いて実現することができ、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手順、機能などを含むように実現され得る。本明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートを実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ202a、202bに含まれるか、又は1つ以上のメモリ204a、204bに格納されて1つ以上のプロセッサ202a、202bによって駆動され得る。本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートは、コード、命令語及び/又は命令語の集合形態でファームウェア又はソフトウェアを用いて実現され得る。
【0105】
1つ以上のメモリ204a、204bは、1つ以上のプロセッサ202a、202bに接続することができ、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ204a、204bは、ROM(read only memory), RAM(random access memory), EPROM(erasable programmable read only memory),フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又は これらの組み合わせで構成され得る。1つ以上のメモリ204a、204bは、1つ以上のプロセッサ202a、202bの内部及び/又は外部に位置され得る。さらに、1つ以上のメモリ204a、204bは、有線又は無線接続などの様々な技術を介して1つ以上のプロセッサ202a、202bに接続され得る。
【0106】
1つ以上のトランシーバ206a、206bは、1つ以上の他の装置に、本明細書の方法及び/又は動作フローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信され得る。例えば1つ以上のトランシーバ206a、206bは、1つ以上の他の装置から本明細書に開示される説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。 例えば、1つ以上のトランシーバ206a、206bは、1つ以上のプロセッサ202a、202bと接続され得、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ202a、202bは、1つ以上のトランシーバ206a、206bが1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報、又は無線信号を送信するように制御することができる。 さらに、1つ以上のプロセッサ202a、202bは、1つ以上のトランシーバ206a、206bが1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報、又は無線信号を受信するように制御され得る。さらに、1つ以上のトランシーバ206a、206bは1つ以上のアンテナ208a、208bに接続することができ、1つ以上のトランシーバ206a、206bは1つ以上のアンテナ208a、208bを介して本明細書に開示された説明、機能 、手順、提案、方法、及び/又は動作フローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定され得る。本明細書において、1つ以上のアンテナは、複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であり得る。1つ以上のトランシーバ206a、206bは、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ202a、202bを用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)することができる。1つ以上のトランシーバ206a、206bは、1つ以上のプロセッサ202a、202bを用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換することができる。このために、1つ以上のトランシーバ206a、206bは(アナログ)発振器及び/又はフィルタを含むことができる。
【0107】
本開示に適用可能な無線機器構造
【0108】
図3は本明細書に適用される送信信号を処理する方法を示す図である。
【0109】
図4を参照すると、無線機器400は、図2の無線機器200a、200bに対応し、様々な要素(element), 成分(component)、ユニット/部(unit)、及び/又はモジュール(module) で構成され得る。例えば、無線機器400は、通信部410、制御部420、メモリ部430、及び追加要素440を含むことができる。通信部は、通信回路412及びトランシーバ414を含むことができる。例えば、通信回路412は、図2の1つ以上のプロセッサ202a、202b及び/又は1つ以上のメモリ204a、204bを含むことができる。例えば、トランシーバ414は、図2の1つ以上のトランシーバ206a、206b及び/又は1つ以上のアンテナ208a、208bを含むことができる。制御部420は、通信部410、メモリ部430及び追加要素440と電気的に接続され、無線機器の動作を制御する。例えば、制御部420は、メモリ部430に格納されたプログラム/コード/コマンド/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御され得る。また、制御部420は、メモリ部430に格納された情報を、通信部410を介して外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インタフェースを介して送信したり、通信部410を介して外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インタフェースを介して受信した情報をメモリ部430に格納され得る。
【0110】
追加要素440は、無線機器の種類に応じて様々に構成され得る。例えば、追加要素440は、パワーユニット/バッテリ、入出力部(input/output unit)、駆動部、及びコンピューティング部の内、少なくとも1つを含み得る。これに限定されないが、無線機器400は、ロボット(図1、100a)、車両(図1、100b-1、100b-2)、XR機器(図1、100c)、携帯機器(図1、100d)、家電(図1、100e)、IoT機器(図1、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、ピンテック装置(又は金融装置)、セキュリティ装置、気候/ 環境装置、AIサーバ/機器(図1、140)、基地局(図1、120)、ネットワークノードなどの形態で実現され得る。 無線機器は、使用例/サービスに応じて移動可能するか又は固定された場所で使用され得る。
【0111】
図4において、無線機器400内の様々な要素、成分、ユニット/部、及び/又はモジュールは、全体が有線インタフェースを介して相互接続されるか、少なくとも一部が通信部410を介して無線で接続され得る。例えば、無線機器400内で制御部420と通信部410は有線で接続され、制御部420と第1ユニット(例えば430、440)は通信部410を介して無線で接続され得る。さらに、無線機器400内の各要素、構成成分、ユニット/部、及び/又はモジュールは、1つ以上の要素をさらに含み得る。例えば、制御部420は、1つ以上のプロセッサの集合で構成され得る。例えば、制御部420は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(application processor)、ECU(electronic control unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合から構成され得る。別の例として、メモリ部430は、RAM、DRAM(dynamic RAM),ROM、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile memory)、不揮発性メモリ(non-volatile memory)及び/又はこれらの組み合わせで構成され得る。
【0112】
本明細書が適用可能な携帯機器
【0113】
図5は本明細書に適用される携帯機器の一例を示す図である。
【0114】
図5は、本明細書に適用される携帯機器を例示する。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートガラス)、ポータブルコンピュータ(例えば、ノートブックなど)を含むことができる。 携帯機器は、MS(mobile station), UT(user terminal), MSS(mobile subscriber station), SS(subscriber station), AMS(advanced mobile station) 又は WT(wireless terminal)と称することができる。
【0115】
図5を参照すると、携帯機器500は、アンテナ部508、通信部510、制御部520、メモリ部530、電源供給部540a、インタフェース部540b及び入出力部540cを含むことができる。アンテナ部508は、通信部510の一部で構成され得る。ブロック510~530/540a~540cは、それぞれ図4のブロック410~430/440に対応する。
【0116】
通信部510は、他の無線機器、基地局と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信され得る。制御部520は、携帯機器500の構成要素を制御して様々な動作を実行され得る。制御部520は、AP(application processor)を含むことができる。メモリ部530は、携帯機器500の駆動に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納され得る。また、メモリ部530は、入出力されるデータ/情報などを格納され得る。 電源供給部540aは携帯機器500に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。インターフェース部540bは、携帯機器500と他の外部機器との接続を支援され得る。 インターフェース部540bは、外部機器との接続のための様々なポート(例えば、オーディオ入/出力ポート、ビデオ入/出力ポート)を含むことができる。入出力部540cは、映像情報/信号、オーディオ情報/信号、データ、及び/又はユーザから入力される情報の入力を受けるか出力することができる。入出力部540cは、カメラ、マイク、ユーザ入力部、表示部540d、スピーカ及び/又はハプティッモジュールなどを含むことができる。
【0117】
一例として、データ通信の場合、入出力部540cは、ユーザから入力された情報/信号(例えば、タッチ、文字、音声、画像、ビデオ)を獲得し、獲得された情報/信号はメモリ部530に格納され得る。通信部510は、メモリに格納された情報/信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を他の無線機器に直接送信するか、基地局に送信され得る。 また、通信部510は、他の無線機器又は基地局から無線信号を受信した後、受信した無線信号を元の情報/信号に復元され得る。復元された情報/信号は、メモリ部530に格納された後、入出力部540cを介して様々な形態(例えば、文字、音声、画像、ビデオ、ハプティッ)に出力され得る。
【0118】
本開示が適用可能な無線機器の種類
【0119】
図5は、本開示に適用される車両又は自律走行車両の一例を示す図である。
【0120】
図5は、本開示に適用される車両又は自律走行車両を例示する。車両又は自律走行車両は、移動式ロボット、車両、列車、有人/無人飛行体(aerial vehicle, AV)、船舶 などで実現することができ、車両の形態に限定されるものではない。
【0121】
図5を参照すると、車両又は自律走行車両500は、アンテナ部508、通信部510、制御部520、駆動部540a、電源供給部540b、センサ部540c及び自律走行部540dを含むことができる。アンテナ部550は、通信部510の一部で構成され得る。ブロック510/530/540a~540dは、それぞれ図4のブロック410/430/440に対応する。
【0122】
通信部510は、他の車両、基地局(例えば、基地局、路側基地局(road side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信することができる。制御部520は、車両又は自律走行車両500の要素を制御して様々な動作を実行することができる。制御部520は、ECU(electronic control unit)を含むことができる。駆動部540aは、車両又は自律走行車両500を地上で走行させることができる。駆動部540aは、エンジン、モータ、パワートレイン、ホイール、ブレーキ、ステアリング装置などを含むことができる。電源供給部540bは、車両又は自律走行車両500に電力を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。センサ部540cは、車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを獲得することができる。センサ部540cは、IMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量検知センサ、ヘディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進 /後進センサ、バッテリセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含むことができる。自律走行部540dは、走行中の車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動的に調整する技術、定められた経路に沿って自動的に走行する技術、目的地が設定されると自動的に経路を設定して走行する技術などを実現することができる。
【0123】
一例として、通信部510は、外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信することができる。自律走行部540dは、獲得したデータに基づいて自律走行経路とドライビングプランを生成することができる。制御部520は、ドライビングプランに従って車両又は自律走行車両500が自律走行経路に沿って移動するように駆動部540aを制御することができる(例えば、速度/方向調整)。自律走行途中に通信部510は、外部サーバから最新の交通情報データを非/周期的に獲得し、周辺車両から周辺交通情報データを獲得することができる。また、自律走行途中にセンサ部540cは車両状態、周辺環境情報を獲得することができる。自律走行部540dは、新たに獲得されたデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライビングプランを更新することができる。通信部510は、車両位置、自律走行経路、ドライビングプラン等に関する情報を外部サーバに伝達することができる。外部サーバは、車両又は自律走行車両から収集された情報に基づいてAI技術などを用いて交通情報データを予め予測することができ、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供することができる。
【0124】
図6は本開示に適用される移動体の例示を示す図である。
【0125】
図6を参照すると、本開示に適用される移動体は、運送手段、列車、飛行体、及び船舶の内の少なくともいずれか1つで実現することができる。なお、本開示に適用される移動体は他の形態で実現されることができ、前述した実施形態に限定されない。
【0126】
このとき、図6を参照すると、移動体600は、通信部610、制御部620、メモリ部630、入出力部640a及び位置測定部640bを含むことができる。ここで、ブロック610~630/640a~640bはそれぞれ図3のブロック310~330/340に対応する。
【0127】
通信部610は、他の移動体、又は基地局などの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信することができる。制御部620は、移動体600の構成要素を制御して様々な動作を実行することができる。メモリ部630は、移動体600の様々な機能を支援するデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。入出力部640aは、メモリ部630内の情報に基づいてAR/VRオブジェクトを出力することができる。入出力部640aはHUDを含むことができる。位置測定部640bは、移動体600の位置情報を獲得することができる。 位置情報は、移動体600の絶対位置情報、走行線内の位置情報、加速度情報、周辺車両との位置情報などを含むことができる。位置測定部640bは、GPS及び多様なセンサを含むことができる。
【0128】
一例として、移動体600の通信部610は、外部サーバから地図情報、交通情報などを受信してメモリ部630に格納することができる。位置測定部640bは、GPS及び多様なセンサを介して移動体位置情報を獲得してメモリ部630に格納するすることができる。制御部620は、地図情報、交通情報、及び移動体位置情報などに基づいて仮想オブジェクトを生成し、入出力部640aは、生成された仮想オブジェクトを移動体内のガラス窓に表示することができる(651、652)また、制御部620は、移動体位置情報に基づいて移動体600が走行線内で正常に運行されているか否かを判断することができる。移動体600が走行線を非正常的に外れた場合、制御部620は、入出力部640aを介して移動体内のガラス窓に警告を表示することができる。また、制御部620は、通信部610を介して周辺移動体に走行異常に関する警告メッセージを放送することができる。状況に応じて、制御部620は、通信部610を介して関係機関に移動体の位置情報と、走行/移動体異常に関する情報を送信することができる。
【0129】
図7は本開示に適用されるXR機器の例示を示す図である。XR機器は、HMD、車両に備えられたHUD(head-up display)、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどで実現することができる。
【0130】
図7を参照すると、XR機器700aは、通信部710、制御部720、メモリ部730、入出力部740a、センサ部740b及び電源部740cを含むことができる。 ここで、ブロック710~730/740a~740cは、それぞれ図3のブロック310~330/340に対応し得る。
【0131】
通信部710は、他の無線機器、携帯機器、又はメディアサーバなどの外部機器と信号(例えば、メディアデータ、制御信号など)を送受信することができる。メディアデータは、映像、画像、音などを含み得る。制御部720は、XR機器700aの構成要素を制御して様々な動作を実行することができる。例えば、制御部720は、ビデオ/画像獲得、(ビデオ/画像)えん符号化(エンコーディング)、メタデータ生成及び処理などの手順を制御及び/又は実行するように構成され得る。メモリ部730は、XR機器700aの駆動/XRオブジェクトの生成に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。
【0132】
入出力部740aは、外部から制御情報、データなどを獲得し、生成されたXRオブジェクトを出力することができる。入出力部740aは、カメラ、マイク、ユーザ入力部、表示部、スピーカ、及び/又はハプティックモジュールなどを含むことができる。センサ部740bは、XR機器の状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部740bは、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGB(red green blue)センサ、IR(infrared) センサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイクロホン、及び /又はレーダーなどを含むことができる。電源供給部740cは、XR機器700aに電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。
【0133】
一例として、XR機器700aのメモリ部730は、XRオブジェクト(例えば、AR/VR/MRオブジェクト)の生成に必要な情報(例えば、データなど)を含むことができる。入出力部740aは、ユーザからXR機器700aを操作する命令を獲得することができ、制御部720は、ユーザの駆動命令に従ってXR機器700aを駆動させることができる。例えば、ユーザがXR機器700aを介して映画、ニュースなどを視聴しようとする場合、制御部720は、通信部730を介してコンテンツ要請情報を他の機器(例えば携帯機器700b)又は メディアサーバーに送信できる。通信部730は、他の機器(例えば、携帯機器700b)又はメディアサーバから映画、ニュースなどのコンテンツをメモリ部730にダウンロード/ストリーミング受けることができる。制御部720は、コンテンツのビデオ/画像獲得、(ビデオ/画像)符号化、メタデータ生成/処理などの手順を制御及び/又は実行し、入出力部740a/センサ部740bを介して獲得した周辺空間又は現実オブジェクトに関する情報に基づいてXRオブジェクトを生成/出力できる。
【0134】
また、XR機器700aは通信部710を介して携帯機器700bと無線で接続され、XR機器700aの動作は携帯機器700bによって制御される。例えば、携帯機器700bは、XR機器700aに対するコントローラとして動作することができる。このために、XR機器700aは、携帯機器700bの3次元位置情報を獲得した後、携帯機器700bに対応するXR個体を生成して出力することができる。
【0135】
図8は本開示に適用されるロボットの例示を示す図である。一例として、ロボットは、使用目的又は分野に応じて産業用、医療用、家庭用、軍事用などに分類することができる。このとき、図8を参照すると、ロボット800は、通信部810、制御部820、メモリ部830、入出力部840a、センサ部840b及び駆動部840cを含むことができる。ここで、ブロック810~830/840a~840cは、それぞれ図3のブロック310~330/340に対応し得る。
【0136】
通信部810は、他の無線機器、他のロボット、又は制御サーバなどの外部機器と信号(例えば、駆動情報、制御信号など)を送受信することができる。制御部820は、ロボット800の構成要素を制御して様々な動作を実行することができる。 メモリ部830は、ロボット800の様々な機能を支援するデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。入出力部840aは、ロボット800の外部から情報を獲得し、ロボット800の外部に情報を出力することができる。 入出力部840aは、カメラ、マイク、ユーザ入力部、表示部、スピーカ、及び/又はハプティックモジュールなどを含むことができる。
【0137】
センサ部840bは、ロボット800の内部情報、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部840bは、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイク、レーダなどを含むことができる。
【0138】
駆動部840cは、ロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を行うことができる。また、駆動部840cは、ロボット800を地上で走行したり、空中で飛行させたりすることができる。駆動部840cは、アクチュエータ、モータ、ホイール、ブレーキ、プロペラなどを含むことができる。
【0139】
図9は本開示に適用されるAI機器の例示を示す図である。一例として、AI機器は、テレビ、プロジェクタ、スマートフォン、PC、ノートブック、デジタル放送用端末、タブレットPC、ウェアラブルデバイス、セットトップボックス(STB)、ラジオ、洗濯機、冷蔵庫、デジタルサイネージ、ロボット、車両などのような固定型機器又は移動可能な機器などで実現することができる。
【0140】
図9を参照すると、AI機器900は、通信部910、制御部920、メモリ部930、入出力部940a/940b、ランニングプロセッサ部940c及びセンサ部940dを含むことができる。ブロック910~930/940a~940dは、それぞれ図3のブロック310~330/340に対応し得る。
【0141】
通信部910は、有無線通信技術を用いて他のAI機器(例えば、図1、100x、120、140)やAIサーバ(図1、140)などの外部機器と有無線信号(例えば、センサ情報、ユーザ 入力、学習モデル、制御信号など)を送受信できる。このために、通信部910は、メモリ部930内の情報を外部機器に伝送したり、外部機器から受信した信号をメモリ部930に伝達することができる。
【0142】
制御部920は、データ分析アルゴリズム又は機械学習アルゴリズムを用いて決定されるか又は生成された情報に基づいて、AI機器900の少なくとも1つの実行可能な動作を決定することができる。そして、制御部920は、AI機器900の構成要素を制御して決定された動作を実行することができる。例えば、制御部920は、ランニングプロセッサ部940c又はメモリ部930のデータを要請、検索、受信、又は活用することができ、少なくとも1つの実行可能する動作の内予測される動作又は望ましいと判断される動作を実行するようにAI機器900の構成要素を制御することができる。また、制御部920は、AI装置900の動作内容や動作に対するユーザのフィードバックなどを含む履歴情報を収集してメモリ部930又はランニングプロセッサ部940cに格納したり、AIサーバ( 図1、140)などの外部装置に送信することができる。収集された履歴情報は学習モデルを更新するために用いることができる。
【0143】
メモリ部930は、AI機器900の様々な機能を支援するデータを格納することができる。例えば、メモリ部930は、入力部940aから得たデータ、通信部910から得たデータ、ランニングプロセッサ部940cの出力データ、及びセンシング部940から得たデータを格納することができる。また、メモリ部930は、制御部920の動作/実行に必要な制御情報及び/又はソフトウェアコードを格納することができる。
【0144】
入力部940aは、AI機器900の外部から様々な種類のデータを獲得することができる。例えば、入力部920は、モデル学習のための学習データ、学習モデルが適用される入力データなどを獲得することができる。入力部940aは、カメラ、マイク、及び/又はユーザ入力部などを含むことができる。出力部940bは、視覚、聴覚、ハプティックなどに関連する出力を生成することができる。出力部940bは、表示部、スピーカ、及び/又はハプティックモジュールなどを含むことができる。 センシング部940は、様々なセンサを用いてAI機器900の内部情報、AI機器900の周辺環境情報及びユーザ情報の内少なくとも一つをえることができる。感知部940は、近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGBセンサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイク及び/又はレーダなどを含むことができる。
【0145】
ランニングプロセッサ部940cは、学習データを用いて人工ニューラルネットワークで構成されたモデルを学習させることができる。ランニングプロセッサ部940cは、AIサーバ(図1、140)のランニングプロセッサ部と共にAI処理を実行することができる。ランニングプロセッサ部940cは、通信部910を介して外部機器から受信した情報、及び/又はメモリ部930に格納された情報を処理することができる。また、ランニングプロセッサ部940cの出力値は、通信部910を介して外部機器に伝送されるか/され、メモリ部930に格納され得る。
【0146】
物理チャネルと一般的な信号伝送
【0147】
無線接続システムにおいて、端末は、ダウンリンク(downlink、DL)を介して基地局から情報を受信し、アップリンク(uplink、UL)を介して基地局に情報を送信され得る。基地局と端末が送受信する情報は、一般データ情報と様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途に応じて様々な物理チャネルが存在する。
【0148】
図6は本明細書に適用される物理チャネル及びそれらを用いた信号伝送方法を示した図である。
【0149】
電源がオフの状態で再び電源がオンなるか、新たにセルに入った端末は、S611段階で基地局と同期を合わせるなどの初期セル探索(initial cell search)作業を行う。このために端末は基地局から主同期チャネル(primary synchronization channel、P-SCH)及び副同期チャネル(secondary synchronization channel、S-SCH)を受信して基地局と同期を合わせ、セルID等の情報を獲得することができる。
【0150】
この後、端末は基地局から物理放送チャネル(physical broadcast channel, PBCH)信号を受信してセル内放送情報を獲得され得る。一方、端末は、初期セルサーチ段階でダウンリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信してダウンリンクチャネル状態を確認することができる。 初期セル探索を終えた端末は、S612段階で物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)及び物理ダウンリンク制御チャネル情報に応じた物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink control channel, PDSCH)を受信し、もう少し具体的なシステム情報を獲得することができる。
【0151】
この後、端末は、基地局への接続を完了するために、以後ステップS613乃至ステップS616のようなランダムアクセスプロセス(random access procedure)を実行することができる、このために端末は(physical random access channel, PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を送信し(S613)、物理ダウンリンク制御チャネル及びこれに対応する物理ダウンリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対するRAR(random access response)を受信することができる(S614)。 端末は、RAR内のスケジューリング情報を用いてPUSCH(physical uplink sharedchannel)を送信し(S615)、物理ダウンリンク制御チャネル信号及びこれに対応する物理ダウンリンク共有チャネル信号の受信のような衝突解決手順(contention resolution procedure)を行うことができる(S616)。
【0152】
前述のような手順を実行した端末は、以降、一般的なアップ/ダウンリンク信号送信手順として、物理ダウンリンク制御チャネル信号及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル信号の受信(S617)及び物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)信号及び/又は物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH) (S618)を実行することができる。
【0153】
端末が基地局に送信する制御情報を通称してアップリンク制御情報(uplink control information, UCI)と称する。UCIはHARQ-ACK/NACK(hybrid automatic repeat and request acknowledgement/negative-ACK), SR(scheduling request), CQI(channel quality indication), PMI(precoding matrix indication), RI(rank indication), BI(beam indication) )情報等を含む。この時、UCIは一般的にPUCCHを介して周期的に送信されるが、実施形態に従って(例えば、制御情報とトラフィックデータを同時に送信されるべきである場合)PUSCHを介して送信され得る。さらに、ネットワークの要請/指示により、端末はPUSCHを介してUCIを非周期的に送信することができる。
【0154】
図11は、本開示に適用される無線インタフェースプロトコル(radio interface protocol)の制御平面(control plane)及びユーザ平面(user plane)構造を示す図である。
【0155】
図11を参照すると、エンティティ1(Entity 1)は端末(user equipment,UE)であり得る。このとき、端末とは、前述した図1図9で本開示が適用される無線機器、携帯機器、車両、移動体、XR機器、ロボット及びAIの内少なくともいずれか一つで有り得る。さらに、端末は、本開示が適用され得る装置を指称するものであり、特定の装置又は機器に限定されないことがある。
【0156】
エンティティ2(Entity 2)は基地局であり得る。このとき、基地局は、eNB、gNB、及びNG-eNBの内、少なくともいずれか1つであり得る。さらに、基地局は、端末にダウンリンク信号を送信する装置を指称することができ、特定のタイプ又は装置に限定されないことがある。言い換えれば、基地局は様々な形態又はタイプで実現することができ、特定の形態に限定されないことがある。
【0157】
エンティティ3(Entity 3)は、ネットワークデバイス又はネットワークファンクションを実行するデバイスであり得る。 このとき、ネットワーク装置は、モビリティを管理するコアネットワークノード(core network node) (例えばMME(mobility management entity),AMF(access and mobility management function)などで有り得る。さらに、ネットワーク機能は、ネットワーク機能を実行するために実現される機能(function)を意味することができ、エンティティ3は、機能が適用された機器であり得る。すなわち、エンティティ3は、ネットワーク機能を実行する機能又は機器を指称することができ、特定の形態の機器に限定されない。
【0158】
制御平面は、端末(user equipment, UE)とネットワークが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路を意味することができる。また、ユーザ平面は、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば音声データ又は,インターネットパケットデータなどが送信される経路を意味することができる。 このとき、第1階層である物理階層は、物理チャネル(physicalchannel)を用いて上位階層に情報伝送サービス(informationtransferservice)を提供することができる。物理階層は、上位にあるメディアアクセス制御(medium access control)層とは伝送チャネルを介して接続されている。このとき、伝送チャネルを介して媒体接続制御層と物理階層との間でデータを移動することができる。送信側と受信側の物理階層との間では、物理チャネルを介してデータが移動することができる。このとき、物理チャネルは時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0159】
第2層のメディアアクセス制御(medium access control, MAC)層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層である無線リンク制御(radio link control, RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は信頼性のあるデータ伝送をサポートすることができる。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとして実現され得ることもある。第2層のPDCP(packet data convergence protocol)層は、帯域幅が狭い無線インタフェースでIPv4やIPv6などのようなIPパケットを効率的に送信するために不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮(header compression) 機能を実行することができる。第3層の最下部に位置する無線リソース制御(radio resource control, RRC)層は、制御平面でのみ定義される。RRC層は、無線ベアラ(radio bearer, RB)の設定(configuration)、 再設定(re-configuration) 、及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、送信チャネル、及び物理チャネルの制御を担当することができる。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスを意味することができる。このために、端末とネットワークのRRC層は互いにRRCメッセージを交換することができる。RRC層の上位にあるNAS(non-access stratum)層は、セッション管理(session management)とモビリティ管理(mobility management)などの機能を実行することができる。基地局を構成する1つのセルは様々な帯域幅のうちの1つに設定され、複数の端末に下り又は上り伝送サービスを提供することができる。 互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定され得る。ネットワークから端末にデータを送信する下り伝送送チャネルは、システム情報を送信するBCH(broadcast channel)、ページングメッセージを送信するPCH(paging channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(shared channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージの場合、下りSCHを介して送信され得、又は別々の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもある。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り伝送チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(random access channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(shared channel)がある。 伝送チャネルの上位にあり、伝送チャネルにマッピングされる論理チャネル(logical channel)としては、BCCH(broadcast control channel)、PCCH(paging control channel)、CCCH(common control channel)、MCCH(multicast control channel)及びMTCH(multicast) traffic channel)などがある。
【0160】
図12は本開示に適用される送信信号を処理する方法を示す図である。一例として、送信信号は信号処理回路によって処理され得る。このとき、信号処理回路1200は、スクランブラ1210、変調器1220、レイヤマッパ1230、プリコーダ1240、リソースマッパ1250、信号生成器1260を含むことができる。この時、一例として、図12の動作/機能は、図2のプロセッサ202a、202b及び/又はトランシーバ206a、206bで実行され得る。さらに、一例として、図12のハードウェア要素は、図2のプロセッサ202a、202b及び/又はトランシーバ206a、206bで実現することができる。一例として、ブロック1010~1060は、図2のプロセッサ202a、202bで実現することができる。さらに、ブロック1210~1250は図2のプロセッサ202a、202bで実現され、ブロック1260は図2のトランシーバ206a、206bで実現することができ、前述の実施形態に限定されない。
【0161】
コードワードは、図12の信号処理回路1200を介して無線信号に変換され得る。 ここで、コードワードは情報ブロックの符号化されたビットシーケンスである。情報ブロックは、送信ブロック(例えば、UL-SCH送信ブロック、DL-SCH送信ブロック)を含むことができる。 無線信号は、図10の様々な物理チャネル(例えば、PUSCH、PDSCH)を介して送信され得る。具体的に、コードワードは、スクランブラ1210によってスクランブルされたビットシーケンスに変換され得る。スクランブルに使用されるスクランブルシーケンスは初期化値に基づいて生成され、初期化値は無線機のID情報などが含まれる。スクランブルされたビットシーケンスは、変調器 1220によって変調シンボルシーケンスに変調され得る。 変調方式は、pi/2-BPSK(pi/2-binary phase shift keying)、m-PSK(m-phase shift keying)、m-QAM(m-quadrature amplitude modulation)などを含むことができる。
【0162】
複素変調シンボルシーケンスは、レイヤマッパ1230によって1つ以上の送信レイヤにマッピングされ得る。各送信層の変調シンボルは、プリコーダ1240によって該当するアンテナポートにマッピングすることができる(プリコーディング)。 プリコーダ1240の出力zは、レイヤマッパ1230の出力yをN×Mのプリコーディング行列Wと乗じて得ることができる。ここで、Nはアンテナポートの数、Mは送信層の数である。ここで、プリコーダ1240は、複素変調シンボルに対するトランスフォーム(transform)プリコーディング(例えば、DFT(Discrete fourier transform)変換)を行った後にプリコーディングを行うことができる。また、プリコーダ1240は、トランスフォームプリコーディングを行わずにプリコーディングを行うことができる。
【0163】
リソースマッパー1250は、各アンテナポートの変調シンボルを時間周波数リソースにマッピングすることがでできる。時間周波数リソースは、時間領域に複数のシンボル(例えば、CP-OFDMAシンボル、DFT-s-OFDMAシンボル)を含み、周波数領域に複数の副搬送波を含むことができる。信号生成器1260は、マッピングされた変調シンボルから無線信号を生成し、生成された無線信号は各アンテナを介して他の機器に送信され得る。このために、信号生成器1260は、IFFT(inverse fast fourier transform)モジュール及びCP(cyclic prefix) 挿入器, DAC(digital-to-analog converter), 周波数アップコンバータ (frequency uplink converter) などを含むことができる。
【0164】
無線機器における受信信号のための信号処理過程は、図12の信号処理過程1210~1260の逆で構成することができる。一例として、無線機器(例えば、図2の200a、200b)は、アンテナポート/トランシーバを介して外部から無線信号を受信することができる。受信した無線信号は、信号復元器を介してベースバンド信号に変換することができる。この目的のために、信号復元器は、周波数ダウンコンバータ(frequency downlink converter), ADC(analog-to-digital converter), 、CPキャンセラ、FFT(fast fourier transform)モジュールを含むことができる。この後、ベースバンド信号は、リソースデマッパープロセス、ポストコーディング (postcoding)プロセス、復調プロセス、及びデスクランブルプロセスを経てコードワードに復元することができる。コードワードは復号(decoding)を経て元の情報ブロックに復元され得る。したがって、受信信号のための信号処理回路(図示せず)は、信号復元器、リソースデマッパ、ポストコーダ、復調器、デスクランブラ、及び復号器を含むことができる。
【0165】
図7は本明細書に適用可能な無線フレームの構造を示す図である。
【0166】
NRシステムに基づくアップリンク及びダウンリンク送信は、図7のようなフレームに基づくことがある。この時、1つの無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(half-frame, HF)として定義され得る。1つのハーフフレームは、5つの1msサブフレーム(subframe、SF)として定義され得る。 1つのサブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロットの数はSCS(subcarrier spacing)に依存し得る。この時、各スロットは、 CP(cyclic prefix)に応じて12個又は14個のOFDM(A)シンボルを含むことができる。一般CP(normal CP)が使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含むことができる。拡張CP(extended CP)が使用される場合、各スロットは12個のシンボルを含むことができる。ここで、シンボルはOFDMシンボル(又は、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(又は、DFT-S-OFDMシンボル)を含むことができる。
【0167】
表1は、一般 CP を使用する場合、SCS設定 (u) によりスロット別シンボルの個数 (Nslot symb)、フレーム別スロットの個数 (Nframe,u slot) とサブフレーム別スロットの個数 (Nsubframe,u slot) を例示する。
【0168】
【表1】
【0169】
表2は、拡張CPが使用される場合、SCSによりスロット別シンボルの数、フレーム別スロットの数及びサブフレーム別スロットの数を示示する。
【0170】
【表2】
【0171】
さらに、本明細書が適用可能なシステムにおいて、1つの端末に併合される複数のセル間でOFDM(A)ニューモロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)を異なるように設定され得る。 これにしたがって、同じ数のシンボルからなる時間リソース(例えば、SF、スロット、又はTTI)(便宜上、TU(time unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定され得る。
【0172】
NRは、さまざまな5Gサービスをサポートするための複数のnumerology(又はSCS(subcarrier spacing))をサポートすることができる。 たとえば、SCSが15kHzの場合、伝統的なセルラーバンドの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzの場合、密集した都市(dense-urban)、さらに、低い遅延(lower latency)及びさらに広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHz又はそれより高い場合、位相ノイズ(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートすることができる。
【0173】
NR周波数帯域(frequencyband)は、2種類(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)として定義される。FR1、FR2は以下の表のように構成され得る。また、FR2はミリメートル波(millimeter wave, mmW)を意味され得る。
【0174】
【表3】
【0175】
また、一例として、本明細書が適用可能な通信システムにおいて前述したニューモロロジー(numerology)が異なるように設定され得る。一例として、前述のFR2より高い周波数帯域でテラヘルツ波(Terahertz wave, THZ)帯を使用され得る。 THz帯域において、SCSはNRシステムよりさらに大きく設定され得、スロット数も異なるように設定され得、前述した実施形態に限定されない。 THz帯域については下記で後述する。
【0176】
図14は本明細書に適用可能なスロット構造を示す図である。
【0177】
1つのスロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、CPの場合、1つのスロットが7つのシンボルを含むが、拡張CPの場合1つのスロットが6つのシンボルを含むことができる。搬送波(carrier)は周波数ドメインで複数の副搬送波(subcarrier)を含む。 RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波として定義され得る。
【0178】
さらに、BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(P)RBとして定義され、1つのニューモロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。
【0179】
搬送波は最大N個(例えば5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPを介して実行され、1つの端末には1つのBWPのみを活性化され得る。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element, RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされ得る。
【0180】
6G通信システム
【0181】
6G(無線通信)システムは、(i)デバイスあたりの非常に高いデータ速度、(ii)非常に多い数の接続デバイス、(iii)グローバル接続性(global connectivity)、(iv)非常に低い遅延、(v)バッテリー フリー(battery-free)IoTデバイスのエネルギー消費を低減させ、(vi)超高信頼性接続、(vii)機械学習能力を有する接続された知能などに目的がある。 6Gシステムのビジョンは、「intelligent connectivity」, 「deep connectivity」, 「holographic connectivity」, 「ubiquitous connectivity」のような4つの側面であり得、6Gシステムは以下の表4のような要求事項を満たすことができる。 すなわち、表4は、6Gシステムの要求事項を示す表である。
【0182】
【表4】
【0183】
この時、6Gシステムは向上されたモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、超低遅延通信(ultra-reliable low latency communications、URLLC)、mMTC(massive machine type communications)、AI統合通信(AI integrated communication)、触角インターネット(tactile internet)、高いスループット(high throughput)、高いネットワーク能力(high network capacity)、高いエネルギー効率(high energy efficiency)、低バックホール及びアクセスネットワーク輻輳(low backhaul and access network congestion) 、及び向上されたデータセキュリティ(enhanced data security)のような核心要素を有することができる。
【0184】
図15は、本開示に適用可能な6Gシステムで提供可能な通信構造の一例を示す図である。
【0185】
図9を参照すると、6Gシステムは、5G無線通信システムより50倍さらに高い同時無線通信接続性を有することと予想される。5Gの核心要素(key feature)であるURLLCは、6G通信で1msより少ないエンドツーエンド(end-to-end)遅延を提供することによって、さらに主要な技術になることと予想される。このとき、6Gシステムは、頻繁に使用される領域スペクトル効率とは異なり、体積スペクトル効率がはるかに優れる。6Gシステムは非常に長いバッテリ寿命とエネルギー収穫のための高級バッテリ技術を提供することができ、6Gシステムでモバイルデバイスは別々に充電される必要がないことがある。さらに、6Gにおいて新しいネットワーク特性は次のようであり得る。
【0186】
衛星統合ネットワーク(Satellites integrated network):グローバルモバイルグループを提供するために、6Gは衛星と統合されることと予想される。 地上波、衛星及び公衆ネットワークを1つの無線通信システムに統合することは、6Gにとって非常に重要で有り得る。
【0187】
接続されたインテリジェンス(connected intelligence):以前世代の無線通信システムとは異なり、6Gは革新的であり、「接続されたもの」から「接続された知能」に無線進化がアップデートされる。AIは、通信手順の各ステップ(又は後述する信号処理の各手順)に適用され得る。
【0188】
無線情報とエネルギー伝達の完璧な統合(seamless integration wireless information and energy transfer):6G無線ネットワークは、スマートフォンやセンサーなどのようなデバイスのバッテリーを充電するために電力を伝達する。したがって、無線情報とエネルギー伝送(WIET)は統合される。
【0189】
ユビキタススーパー3D接続(ubiquitous super 3-dimemtion connectivity):ドローンと非常に低い地球軌道衛星のネットワーク及びコアネットワーク機能への接続は、6Gユビキタスでスーパー3D接続を作成します。
【0190】
前記のような6Gの新しいネットワーク特性において、いくつかの一般的な要求事項は次のようであり得る。
【0191】
スモールセルネットワーク(small cell networks):スモールセルネットワークのアイデアは、セルラーシステムにおける処理量、エネルギー効率、及びスペクトル効率の向上の結果として受信信号品質を向上させるために導入された。結果的に、スモールセルネットワークは、5G及びビヨンド5G(5GB)以上の通信システムに必須の特性である。したがって、6G通信システムもまたスモールセルネットワークの特性を採択する。
【0192】
超高密度ヘテロジニアスネットワーク(ultra-dense heterogeneous network):超高密度ヘテロジニアスネットワークは、6G通信システムのまた異なる重要な特性になります。異機種ネットワークで構成されたマルチレイヤネットワークは、QoS全体を改善し、コストを削減する。
【0193】
大容量バックホール(high-capacity backhaul):バックホール接続は、大容量トラフィックをサポートするために大容量バックホールネットワークとして特徴付けられる。高速光ファイバ及び自由空間光学(FSO)システムは、この問題に対する可能な解決策であり得る。
【0194】
モバイル技術と統合されたレーダー技術:通信を通じた高精密ローカライゼーション(又は位置ベースのサービス)は、6G無線通信システムの機能の内、1つで有り得る。したがって、レーダーシステムは6Gネットワークと統合される。
【0195】
ソフト化と仮想化(softwarization and virtualization):ソフト化と仮想化は、柔軟性、再構成性、及びプログラマビリティを確保するために5GBネットワークで設計プロセスの基礎となる2つの重要な機能である。さらに、共有物理的インフラで数十億個の装置を共有できる。
【0196】
6Gシステムのコア(核心)実現技術
【0197】
人工知能(artificial Intelligence, AI)
【0198】
6Gシステムにとって最も重要であり、新しく導入される技術はAIである。4GシステムにはAIが関与しなかった。5Gシステムは部分又は非常に限られたAIをサポートする。しかし、6Gシステムは完全に自動化のためにAIがサポートされ得る。機械学習の発展は、6Gでリアルタイム通信のためのよりインテリジェントなネットワークを作成する。通信にAIを導入すると、リアルタイムのデータ伝送が簡素化され向上されることができる。AIは、多数の分析を用いて複雑なターゲットタスクが実行される方式を決定できる。つまり、AIは効率性を高め、処理遅延を減らすことができる。
【0199】
ハンドオーバー、ネットワーク選択、リソーススケジューリンの有効な時間のかかる作業は、AIを使用することで即座に実行できる。AIは、M2M、機械-対-人間及び人間-対-機械通信においても重要な役割を果たすことができる。さらに、AIはBCI(Brain Computer Interface)で迅速な通信になることができる。AIベースの通信システムは、メタマテリアル、インテリジェント構造、インテリジェントネットワーク、インテリジェントデバイス、インテリジェント認知ラジオ(radio)、自己維持無線ネットワーク、及び機械学習によってサポートされ得る。
【0200】
最近、AIを無線通信システムと統合しようとする試みが示されているが、これはアプリケーション層(application layer)、ネットワーク層(network layer) 、特にディープラーニングは無線リソース管理及び割り当て(wireless resource management and allocation)の分野に集中されてきた。しかしながら、このような研究はますますMAC層及び物理層に発展しており、特に物理層においてディープラーニングを無線伝送(wireless transmission)と組み合わせようとする試みが現れている。AIベースの物理層伝送は、根本的な信号処理及び通信メカニズムにおいて、伝統的な通信フレームワークではなく、AIドライバに基づく信号処理及び通信メカニズムを適用することを意味する。例えば、ディープラーニングに基づくチャネル符号化及び復号化(channel coding and decoding)、ディープラーニングベースの信号推定(estimation)及び検出(detection)、ディープラーニングベースのMIMO(multiple input multiple output)メカニズム(mechanism)、 AIベースのリソーススケジューリング(scheduling)及び割り当て(allocation)などを含むことができる。
【0201】
機械学習はチャネル推定及びチャネルトラッキングのために使用され得、DL(downlink)の物理層(physical layer)、における電力割り当て(power allocation)、干渉除去(interference cancellation)などに使用され得る。さらに、機械学習()は、MIMOシステムにおけるアンテナ選択、電力制御(power control), シンボル検出(symbol detection) などにも使用され得る。
【0202】
しかし、物理層での伝送のためのDNNの適用は、次のような問題が有り得る。
【0203】
ディープラーニングに基づくAIアルゴリズムは、トレーニングパラメータを最適化するために数多いトレーニングデータが必要である。しかしながら、特定のチャネル環境におけるデータをトレーニングデータとして獲得することに限界のため、オフライン上で多くのトレーニングデータが使用される。これは、特定のチャネル環境における訓練データの静的訓練(static training)は、無線チャネルの動的特性とダイバーシティ(diversity)との間に矛盾(contradiction)が引き起こすことがある。
【0204】
さらに、現在のディープラーニングは主に実際の信号(real signal)を対象とする。 しかしながら、無線通信の物理層の信号は複素信号(complex signal)である。無線通信信号の特性を整合させるために、複素(complex)ドメイン信号の検出するニューラルネットワーク(neural network)の研究がさらに必要である。
【0205】
以下、機械学習についてより具体的に注意深く見る。
【0206】
機械学習とは、人が行うことができるか、又はしにくい作業に代わる機械を作成するために機械を学習させる一連の動作を意味する。機械学習にはデータと学習モデルが必要である。機械学習におけるデータの学習方法は、大きく3つ、すなわち、指導学習(supervised learning)、非指導学習(unsupervised learning)、そして強化学習(reinforcement learning)に分けることができる。
【0207】
ニューラルネットワーク学習は出力の誤差を最小化することである。ニューラルネットワーク学習は、学習データをニューラルネットワークに繰り返し入力させ、学習データに対するニューラルネットワークの出力とターゲットのエラーを計算し、エラーを減らすためにニューラルネットワークのエラーをニューラルネットワークの出力層から入力層方向に逆伝播(backpropagation)して、ニューラルネットワークの各ノードの重みをアップデートするプロセスである。
【0208】
指導学習は学習データに正解がラベルリングされた学習データを使用し、非指導学習は学習データに正解がラベルリングされたいないことがある。すなわち、例えば、データ分類に関する指導学習の場合の学習データは、学習データのそれぞれにカテゴリがラベルリングされたデータで有り得る。ラベルリングされた学習データがニューラルネットワークに入力され、ニューラルネットワークの出力(カテゴリ)と学習データのラベルを比較して誤差(error)が計算され得る。計算された誤差は、ニューラルネットワークから逆方向(すなわち、出力層から入力層方向)に逆伝播され、逆伝播に従ってニューラルネットワークの各層の各ノードの接続重みがアップデートされ得る。アップデートされる各ノードの接続重みは、学習率(learning rate)に応じて変化量が決定され得る。入力データに対するニューラルネットワークの計算とエラーの逆伝播は学習サイクル(epoch)を構成され得る。学習率は、ニューラルネットワークの学習サイクルの繰り返し回数によって異なるように適用され得る。例えば、ニューラルネットワークの学習の初期には、高い学習率を用いてニューラルネットワークが迅速に一定レベルの性能を確保するようにして効率性を高め、学習後期には低い学習率を用いて正確度を高めることができる。
【0209】
データの特徴によって学習方法は異なることがある。例えば、通信システム上で送信端で送信したデータを受信端で正確に予測することを目的とする場合、非指導学習又は強化学習よりは指導学習を用いて学習を行うことが好ましい。
【0210】
ランニングモデルは人間の脳に該当するものであり、最も基本的な線形モデルを考えることができるが、人工ニューラルネットワーク(artificial neural networks)のような複雑性の高いニューラルネットワーク構造をランニングモデルとして使用するマシンランニングのパラダイムをディープラーニング(deep learning))という。
【0211】
学習(learning)方式で使用するニューラルネットワークコア(neural network cord)は、大きく深層ニューラルネットワーク(deep neural networks, DNN)、合成積ニューラルネットワーク(convolutional deep neural networks、CNN)、循環ニューラルネットワーク(recurrent boltzmann machine、RNN)方式があり、このようなランニングモデルが適用され得る。
【0212】
THZ(Terahertz)通信
【0213】
6GシステムにおいてTHZ通信が適用され得る。 一例として、データ伝送率は帯域幅を増やして高めることができる。これは、広帯域幅でsub-THz通信を使用し、進歩された大規模MIMO技術を適用して実行され得る。
【0214】
図10は本明細書に適用可能な電磁スペクトルを示す図である。一例として、図10を参照すると、ミリメートル以下の放射線としても知られるTHz波は、一般的に、0.03mm~3mmの範囲の該当する波長を有する0.1THzと10THzとの間の周波数帯域を表す。 100GHz~300GHz帯域範囲(Sub THz帯域)は、セルラー通信のためのTHz帯域の主要部分と見なされる。Sub-THz帯域mmWave帯域に追加すると、6Gセルラー通信容量は増える。定義されたTHz帯域の内、300GHz-3THzは遠赤外線(IR)周波数帯域にある。300GHz-3THz帯域は広帯域の一部ですが、広帯域の境界にあり、RF帯域の直後にある。したがって、この300 GHz~3 THz帯域はRFと類似性を示す。
【0215】
THz通信の主な特性は、(i)非常に高いデータ伝送率をサポートするために広く使用可能な帯域幅、(ii)高周波で発生する高い経路損失(高指向性アンテナは必須不可欠)を含む。高指向性アンテナで生成された狭いビーム幅は干渉を減らす。THz信号の小さな波長は、はるかにさらに多くのアンテナ素子をこの帯域で動作する装置及びBSに通合されることができるようにする。これにより、範囲制限を克服できる高級適応型配列技術を使用することができる。
【0216】
―光無線技術(optical wireless technology)
【0217】
OWC(optical wireless communication)技術は、可能なすべてのデバイス対アクセスネットワークのためのRFベースの通信以外にも、6G通信のために計画された。このようなネットワークは、ネットワーク対バックホール/フロントホールネットワーク接続に接続する。OWC技術は4G通信システムの後にすでに使用されているが、6G通信システムの要求を満たすためにさらに広く使用される。光忠実度(light fidelity)、可視光通信、光カメラ通信、及び広帯域に基づくFSO(free space optical)通信のようなOWC技術は既によく知られた技術である。光無線技術ベースの通信は、非常に高いデータ速度、低い遅延時間、及び安全な通信を提供することができる。 LiDAR(light detection and ranging)もまた、広帯域に基づく6G通信における超高解像度3Dマッピングのために利用され得る。
【0218】
FSOバックホールネットワーク
【0219】
FSOシステムの送信機及び受信機特性は、光ファイバネットワークの特性と類似する。 従って、FSOシステムのデータ伝送は光ファイバシステムと同様である。 したがって、FSOは、光ファイバネットワークと共に6Gシステムでバックホール接続を提供するよい技術であり得る。FSOを使用すると、10,000km以上の距離でも非常に長距離通信が可能である。FSOは海、宇宙、水中、隔離された島のような遠隔及び非遠隔地域のための大容量バックホールの接続をサポートする。FSOはセルラー基地局接続もサポートする。
【0220】
大規模MIMO技術
【0221】
スペクトル効率を向上させる核心技術の1つは、MIMO技術を適用することである。MIMO技術が向上されると、スペクトル効率も向上する。したがって、6Gシステムにおいて大規模なMIMO技術が重要である。 MIMO技術はマルチパスを利用するので、データ信号が1つ以上のパスに送信され得るように、多重化技術及びTHz帯域に適合したビーム生成及び運営技術も重要に考慮されなければならない。
【0222】
ブロックチェーン
【0223】
ブロックチェーンは、将来の通信システムにおいて大量のデータを管理する重要な技術となる。ブロックチェーンは分散元帳技術の一形態として、分散元帳は数多くのノード又はコンピューティングデバイスに分散されているデータベースである。各ノードは同じ元帳コピーを複製して格納する。ブロックチェーンはP2P(peer to peer)ネットワークで管理される。中央集中型の機関やサーバーで管理しなく存在できる。ブロックチェーンのデータは一緒に収集され、ブロックで構成される。ブロックは互いに接続され、暗号化を用いて保護される。ブロックチェーンは、本質的に向上された相互運用性(interoperability)、セキュリティ、プライバシー保護 、安定性及び拡張性を介して、大規模のIoTを完璧に補完する。したがって、ブロックチェーン技術は、デバイス間の相互運用性、大容量データ追跡性、他のIoTシステムの自律的な相互作用、及び6G通信システムの大規模な接続安定性のような多様な機能を提供する。
【0224】
3Dネットワーキング
【0225】
6Gシステムは地上及び公衆ネットワークを統合して垂直拡張のユーザー通信をサポートする。3D BSは低軌道衛星及びUAVに通じて提供される。高度と関連の自由度の観点から新しい次元を追加すると、3D接続が既存2Dネットワークとはかなり異なる。
【0226】
量子コミュニケーション
【0227】
6Gネットワークの脈絡において、ネットワークの監督されていない強化学習が有望である。 指導学習方式は、6Gで生成された膨大な量のデータにラベルを指定できない非指導学習にはラベリングが必要ではない。したがって、この技術は複雑なネットワークの表現を自律的に構築するために使用できる。強化学習と非指導学習を組み合わせると、真の自律的な方式でネットワークを運営することができる。
【0228】
無人航空機
【0229】
UAV(unmanned aerial vehicle)又はドローンは、6G無線通信において重要な要素になる。ほとんどの場合、UAV技術を用いて高速データ無線接続が提供される。基地局エンティティは、セルラー接続を提供するためにUAVに設置される。UAVは、易しい配置、強力な可視線リンク、及びモビリティが制御される自由度のような、固定基地局インフラで見られない特定の機能を有してある。天災などの緊急事態の間、地上通信インフラの配置は経済的に実現できず、時には揮発性環境でサービスを提供することができない。 UAVはこのような状況を易しく処理できる。 UAVは無線通信の分野における新しいパラダイムになる。この技術は、eMBB、URLLC、及びmMTCである無線ネットワークの3つの基本要求事項を容易にする。 UAVはまた、ネットワーク接続性の向上、火災感知、災害緊急サービス、セキュリティと監視、汚染監視、駐車監視、事故監視などのようなさまざまな目的をサポートすることができる。したがって、UAV技術は、6G通信に最も重要な技術のうち一つとして認識されている。
【0230】
セルフリー通信(cell-free Communication)
【0231】
様々な周波数と異機種通信技術の緊密な統合は、6Gシステムにおいて非常に重要である。結果的に、ユーザは、デバイスでいずれの手動構成を作る必要なく、ネットワークから他のネットワークに円滑に移動できる。使用可能な通信技術において、最良のネットワークが自動的に選択される。これは無線通信におけるセル概念の限界を破る。 現在、1つのセルから別のセルへのユーザの移動は、高密度ネットワークにおいて過度のハンドオーバを引き起こし、ハンドオーバ失敗、ハンドオーバ遅延、データ損失、及びピンポン効果を引き起こす。6Gセルフリー通信はこれらすべてを克服し、さらに良いQoSを提供する。セルフリー通信は、マルチコネクティビティ及びマルチレイヤハイブリッド技術と装置の互いに異なる異機種ラジオを介して達成される。
【0232】
無線情報とエネルギー伝送の統合 (wireless information and energy transfer, WIET)
【0233】
WIETは、無線通信システムのように同じフィールドと波(wave)を使用する。特に、センサーとスマートフォンは通信中に無線電力伝送を用いて充電される。WIETは、バッテリ充電無線システムの寿命を延ばすための有望な技術である。 したがって、バッテリなしのデバイスは6G通信でサポートされる。
【0234】
センシングとコミュニケーションの統合
【0235】
自律無線ネットワークは、動的に変化する環境状態を持続的に感知し、互いに異なるノード間で情報を交換することができる機能である。6Gにおいて、感知は自律システムをサポートするために通信と緊密に統合される。
【0236】
アクセスバックホールネットワークの統合
【0237】
6Gにおいて、アクセスネットワークの密度はひどい各アクセスネットワークは、光ファイバとFSOネットワークのようなバックホール接続で接続される。非常に多い数のアクセスネットワークに対処するために、アクセスネットワークとバックホールネットワークの間に緊密な統合がある。
【0238】
ホログラムビームフォーミング
【0239】
ビームフォーミングは、特定の方向に無線信号を送信するためにアンテナ配列を調整する信号処理手順である。スマートアンテナ又は進歩されたアンテナシステムの下位セットである。ビームフォーミング技術は、高い信号対雑音比、干渉防止及び拒否、高いネットワーク効率のようないくつかの利点がある。ホログラムビームフォーミング(hologram beamforming, HBF)は、ソフトウェア定義されたアンテナを使用するため、MIMOシステムとはかなり異なる新しいビームフォーミング方法である。HBFは、6Gにおける多重アンテナ通信装置における信号の効率的かつ柔軟な送信及び受信のための非常に効果的なアプローチ方式となる。
【0240】
ビッグデータ分析
【0241】
ビッグデータ分析は、さまざまな大規模データセット又はビッグデータを分析するための複雑なプロセスである。このプロセスは、隠されたデータ、未知の相関関係、及び顧客の性向のような情報を見つけ、完璧なデータ管理を保証する。ビッグデータは、ビデオ、ソーシャルネットワーク、画像、センサなどのさまざまなソースから収集される。この技術は、6Gシステムで膨大なデータを処理するに広く使用される。
【0242】
LIS (large intelligent surface)
【0243】
THz帯域信号の場合、直進性が強く、妨害物による陰影地域が多く発生することがあるが、このような陰影地域付近にLIS設置することで通信権域を拡大し、通信安定性強化及び追加的な付加サービスが可能なLIS技術が重要になる。LISは電磁気物質(electromagnetic materials)で作られた人工表面(artificial surface)であり、入る無線波と出る無線波の伝播(propagation)を変更させ得る。 LISはマッシブMIMOの拡張として見られることがあるが、マッシブMIMOとは互いに異なるアレイ(array)構造と動作メカニズムが異なる。さらに、LISは、受動 エレメンツ(passive elements)を有する再構成可能なリフレクタ(reflector)として動作する点、すなわちアクティブ(active) RFチェーン(chain)を使用せずに信号を受動的にのみ反射(reflect)するという点で低い電力消費を有する利点がある。また、LISの受動的な反射器の各々は、入射される信号の位相シフトを独立的に調整しなければならないので、無線通信チャネルに有利であり得る。LISコントローラを介して位相シフトを適切に調整することによって、反射された信号は、受信された信号電力をブースト(boost)するためにターゲット受信機に集められ得る。
【0244】
テラヘルツ(THz)無線通信
【0245】
図11は、本明細書に適用可能なTHz通信方法を示す図である。
【0246】
図11を参照すると、THz無線通信は、約0.1~10THz(1THz=1012Hz)の振動数を有するTHz波を用いて無線通信を利用するもので、100GHz以上の非常に高い搬送周波数を用いるテラヘルツ(THz)帯域無線通信を意味され得る。THz波はRF(Radio Frequency)/ミリメートル(mm)と赤外線帯域の間に位置し、(i)可視光/赤外線に比べて非金属/非分極性物質をよく透過し、RF/ミリメートル波に比べ波長が短く高い直進性を有し、ビーム集束が可能で有り得る。
【0247】
また、THz波の光子エネルギーは数meVに過ぎないため、人体に無害な特性がある。THz無線通信に利用されることで期待される周波数帯域は、空気中の分子吸収による伝搬損失の小さいDバンド(110GHz~170GHz)あるいはHバンド(220GHz~325GHz)帯域であり得る。 THz無線通信の標準化の議論は、3GPP以外にもIEEE 802.15 THz WG(working group)を中心に議論されており、IEEE 802.15のTG(task group)(例、TG3d、TG3e)で発行される標準文書は、本明細書で説明される内容を具体化したり補充され得る。THz無線通信は、無線認識(wireless cognition)、センシング(sensing)、イメージング(imaging)、無線通信(wireless)、THzナビゲーション(navigation)などに適用され得る。
【0248】
具体的に、図11を参照すると、THz無線通信シナリオは、マクロネットワーク(macro network)、マイクロネットワーク(micro network)、ナノスケールネットワーク(nanoscale network)に分類され得る。マクロネットワークにおいて、THz無線通信は、V 2 V(vehicle-to-vehicle)接続及びバックホール/フロントホール(backhaul/fronthaul)接続に応用され得る。マイクロネットワークにおいて、THZ無線通信は、インドアスモールセル(small cell)、データセンターで無線接続のような固定されたポイントツーポイント(point-to-point)又はマルチポイント( multi-point) 接続、キオスクダウンロードのような近距離通信(near-field communication)に応用され得る。 以下の表5は、THz波で利用され得る技術の一例を示す表である。
【0249】
【表5】
【0250】
図12は、本明細書に適用可能なTHz無線通信トランシーバを示す図である。
【0251】
図12を参照すると、THz無線通信は、THzの発生及び受信のための方法に基づいて分類され得る。THz発生方法は、光素子又は電子素子ベースの技術に分類され得る。
【0252】
このとき、電子素子を用いてTHzを発生させる方法は、共鳴トンネリングダイオード(resonant tunneling diode, RTD)のような半導体素子を用いる方法、局部発振器と逓倍器を用いる方法、化合物半導体HEMT(high electron mobility transistor)ベースの 集積回路を用いたMMIC(monolithic microwave integrated circuits)方法、Si-CMOSベースの集積回路を利用する方法などがある。図12の場合、周波数を上げるために逓倍器(doubler、tripler、multiplier)が適用され、サブハーモニックミキサーを通過してアンテナによって放射される。THz帯域は高い周波数を形成するので、逓倍器が必須である。ここで、逓倍器は入力対比N倍の出力周波数を持たせる回路であり、所望するハーモニック周波数に整合させ、残りの全ての周波数は選び出す。そして、図12のアンテナに配列アンテナ等が適用されてビームフォーミングが実現されることもある。 図12において、IFは中間周波数(intermediate frequency)を表し、トリプラー(tripler)、マルチプラー(multipler)は逓倍器を表し、PAは電力増幅器(power amplifier)を表し、LNAは低雑音増幅器(low noise amplifier) 、PLLは位相同期回路(phase-locked loop)を表す。
【0253】
図13は、本明細書に適用可能なTHz信号生成方法を示す図である。また、図14は、本明細書に適用可能な無線通信トランシーバを示す図である。
【0254】
図13及び図14を参照すると、光素子ベースのTHz無線通信技術は、光素子を用いてTHz信号を生成及び変調する方法をいう。 光素子ベースのTHz信号生成技術は、レーザや光変調器などを用いて超高速光信号を生成し、これを超高速光検出器を用いてTHz信号に変換する技術である。この技術は、電子素子のみを利用する技術に比べて周波数を増加させることが容易し、高電力の信号生成が可能であり、広い周波数帯域で平坦な応答特性を得ることができる。光素子ベースのTHz信号生成のためには、図13に示すように、レーザダイオード、広帯域光変調器、超高速光検出器が必要である。図13の場合、波長の異なる2つのレーザの光信号を合波して、レーザ間の波長差に該当するTHz信号を生成するものである。図13において、光カプラ(optical coupler)は、回路又はシステム間の電気的絶縁との結合を提供するために光波を用いて電気信号を送信ようにする半導体デバイスを意味し、UTC-PD(uni-travelling carrier photo-detector) detectorは、光検出器の1つとして、アクティブキャリア(active carrier)として電子を使用し、バンドギャップグレーディング(bandgap grading)で電子の移動時間を減少させた素子である。UTC-PDは150GHz以上で光検出が可能である。図13において、EDFA(erbium-doped fiber amplifier)はエルビウムを添加した光ファイバ増幅器を示し、PD(photo detector)は光信号を電気信号に変換できる半導体デバイスを示し、OSAは各種光通信機能(例 、光電変換、全光変換など)を一つの部品にモジュール化させた光モジュール(optical sub assembly)を表し、DSOはデジタルストレージオシロスコープ(digital storage oscilloscope)を表す。
【0255】
図21は本明細書において適用可能な送信機構造を示す図である。また、図16は、本明細書に適用可能な変調器構造を示す図である。
【0256】
図15及び図16を参照すると、一般的にレーザー(laser)の光学ソース(optical source)を光波ガイド(optical wave guide)を通過させて信号の位相(phase)などを変化させることができる。このとき、マイクロ波コンタクト(microwave contact)などを介して電気的特性を変化させることによりデータを載せることになる。したがって、光変調器出力は、変調された(modulated) 形態の波形に形成される。光電変調器(O/Econverter)は、非線形クリスタル(nonlinear crystal)による光学整流(optical rectification)動作、光伝導アンテナ(photoconductive antenna)による光電変換(O/E conversion)、光束の電子束(bunch of relativistic electrons)からの放出(emission)などに応じてTHzパルスを生成され得る。前記のようにして発生したテラヘルツパルス(THz pulse)は、フェムトセカンド(femto second)からピコセカンド(pico second)の単位の長さを有され得る。光電変換器(O/E converter)は、素子の非線形性(non-linearity)を用いてダウンコンバージョン(Down conversion)を行う。
【0257】
テラヘルツスペクトルの用途(THz spectrum usage)を考慮すると、テラヘルツシステムのための固定された(fixed)又はモバイルサービス(mobile service)用途として、複数の連続したギガヘルツ(contiguous GHz)の帯域(bands)を 使用する可能性が高い。 アウトドア(outdoor)シナリオ基準によれば、1THzまでのスペクトルで酸素減衰(Oxygen attenuation)10^2 dB/kmを基準に可用帯域幅(Bandwidth)が分類され得る。これにより、前記可用帯域幅が複数のバンドチャンク(band chunk)からなるフレームワーク(framework)が考慮され得る。 前記フレームワークの一例として、1つのキャリアに対してテラヘルツパルスTHzパルスの長さを50psに設定すると、帯域幅BWは約20GHzになる。
【0258】
赤外線帯域(infrared band)からテラヘルツ帯域への効果的なダウンコンバージョン(Down conversion)は、光電コンバーター(O/E converter)の非線形性をどのように活用するかによって決まる。すなわち、所望するテラヘルツ帯域(THz band)にダウン変換(down conversion)するためには、当該テラヘルツ帯域(THz band)に移すのに最も理想的な非線形性(non-linearity)を有する光電変換器(O/E converter)の 設計が要求される。もしターゲットとする周波数帯域に合わない光電変換器(O/E converter)を使用する場合、該当パルス(pulse)の大きさ(amplitude)、位相(phase)に対して誤り(error)が発生する可能性が高い。
【0259】
単一キャリア(single carrier) システムにおいて、1つの光電変換器を用いてテラヘルツ送受信システムが実現され得る。チャネル環境にしたがって、異なることになるがマルチキャリア(Multi carrier)システムにおいて、キャリア数だけ光電変換器が要求され得る。特に、前述のスペクトル用途に関連する計画に従って複数の広帯域を利用するマルチキャリアシステムである場合、その現象が顕著になる。これに関して、マルチキャリアシステムのためのフレーム構造を考慮され得る。光電変換器に基づいてダウン周波数変換された信号は、特定のリソース領域(例えば、特定のフレーム)で送信され得る。 前記特定のリソース領域の周波数領域は複数のチャンク(chunk)を含むことができる。 各チャンク(chunk)は、少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC)で構成され得る。
【0260】
本開示の具体的な実施形態
【0261】
本開示は、無線通信システムにおいて大容量のデータを低遅延で送信するための無線送信装置、方法及び手順に関する。
【0262】
背景技術
【0263】
伝送エラーを下げ、信頼性を高めるために使用される混合自動反復要請(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)は、順方向エラー訂正(Forward Error Correction、FEC)と自動反復要請(Automatic Repeat reQuest、ARQ)が組み合わせた形態である。送信機は、順方向エラー訂正符号で符号化(encoding)されたデータを送信する。受信機は受信した信号を復号(decoding)してデータ送信ブロックのエラー可否を確認し、エラーが検出された場合は送信機に再送信を要請する。送信機は順方向エラー訂正符号で符号化(encoding)されたデータを再送信し、受信機は以前に受信した信号と新しく受けた信号とを組み合わせて復号化することによって符号化利得を増大させてエラー確率を下げる。
【0264】
通信システムの伝送速度が増加するにつれて送信ブロックのサイズが大きくなるにつれて、再伝送効率を高めるために、1つの送信ブロックを複数のコードブロック(Code Block、CB)に分割して伝送する技術が開発された。送信機では、全送信ブロックだけでなく各コードブロックにもCRCを付けて送信し、受信機では各コードブロックごとのCRCを確認し、エラーが発生したコードブロックに対してのみ再送信を要請することで、再送信に必要な無線リソースを節約し、伝送効率を改善することができる。しかし、受信機から送信機に各コードブロックごとに再送信するかどうかを伝達しなければならないので、このために必要な無線リソースが増加するという欠点がある。5G NRにおいては伝送速度の増加に伴い送信ブロックのサイズがさらに大きくなり、コードブロックの数と再伝送要請情報量もさらに増加した。 そのため、複数のコードブロックをまとめてコードブロックグループ(Code Block Group, CBG)を作成し、受信機がコードブロックグループ単位で再送信を要請すると、送信機は要請されたコードブロックグループのみを再送信する技法が導入された。
【0265】
再送信を要請するフィードバック(feedback)チャネルがないか、又は再送信が容易でない場合は、消去コード(erasure code)を使用することができる。消去コードは単独で使用することもできるが、LDPCコード又はTurboコードなどと共に用いてエラーフロア(error floor)を改善したり、ARQ(Automatic Repeat reQuest)による伝送遅延を低減させる用途に使用されることができる。
【0266】
無線通信システムにおいてサポートするサービスが多様化することにつれて、各サービスで要請する伝送品質(Quality of Service、QoS)が多様化している。無線通信環境で適切な伝送品質を維持するためには、伝送品質及びチャネル環境に応じて適切なコードレート(code rate)を適用できなければならない。 必要に応じてコードレートを柔軟に適用できる消去コードとして、RaptorCode、Sliding Window Random Linear Code(RLC)などがある。
【0267】
技術的課題
【0268】
本開示は、無線通信システムにおいて発生した伝送エラーを復旧するための効率的なHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest Acknowledgement)フィードバック及び再送信装置、方法及び手順を記述明する。
【0269】
HARQは、送信中に発生したエラーをHARQ-ACKフィードバックとそれに応じた再送信によって効率的に復旧することができる送信技術である。データ伝送速度が増加するにつれて、送信ブロック(Transport Block, TB)が大きくなり、XR(eXtended Realial)のように、ますます短い伝送遅延を必要とするサービスが増加するにつれて、改善の必要性が増大している。
【0270】
無線通信システムでにおいて、伝送エラーは、ホワイトノイズ(AWGN)以外にも、無線チャンネルのフェージング(fading)、隣接セル(cell) 信号による干渉(eference)、eMBBデータ伝送中URLCCデータのプリエンプション(preemption)など、さまざまな原因によって 発生することが。 これらの一部は、LDPCコード、Turboコードなどのチャネル復号化だけでは復旧しにくい群集エラーを発生させることによって再送信を必要とし、これは送信遅延の増加につながることがある。また、エラーがあるたびに送信ブロック全体を再伝送すると、送信ブロックのサイズが大きくなるにつれて、再伝送に必要な無線リソースが増加するため、効率が低下する可能性がある。
【0271】
復旧されないクラスターエラーによる再送信の発生を減らすために、物理層インターリーバを使用することができる。 インターリーバは、クラスターエラーを散発的なエラーにし、チャネル復号化によって復旧される可能性を高めることによって、送信エラーの確率を下げることができる。 しかしながら、性能利得を高めるためには大きなインターリーババッファを使用しなければならず、これはトランシーバの処理時間を増加させて別の種類の送信遅延を追加することができる。
【0272】
伝送エラーがあるたびに送信ブロック全体を再伝送して効率が低下する問題は、コードブロックグループ(CBG)ベースの再伝送である程度改善することができる。 コードブロックグループベースの再送信は、エラーが発生したコードブロックを持つコードブロックグループのみを再送信するため、必要な無線リソースを減らすことができる。 ただし、送信エラーが複数のコードブロックグループに分散している場合、再送信する必要があるコードブロックグループの数が増え、効率が低下することがある。 また、コードブロックグループ別にアップリンク(UPlink)HARQ-ACKフィードバックビットとダウンリンク制御情報(Downlink Control Information, DCI)で再送信するかどうかを知らせる情報(CBG Transmission Information, CBGTI)ビットが必要なため、HARQ-ACKフィードバック及び DCIビット数が増加するという欠点がある。
【0273】
本開示は、消去コードを用いてHARQ再伝送確率を下げて伝送遅延を低減させ、必然的に再伝送が必要な場合には、再伝送に必要な無線リソースとHARQ-ACKフィードバック及びDCIビット数を減らすことができる無線伝送装置、方法及び手順を記述する。
【0274】
発明の詳細な説明
【0275】
図23は、本開示に適用可能なシステムにおいて、複数のコードブロックに消去コード適用後に内部チャネルコードを適用して送信する手順の一実施形態を示す図である。
【0276】
本開示は、システム的消去コード(systematic erasure code)を中心に記述する。 しかしながら、本開示の内容がシステム的消去コードにのみ限定されず、非システム的消去コード(non-systematic erasure code)にも適用され得る。さらに、本開示は、エラーのあるシンボルを含むk個のデータシンボルを復旧するためにエラーのないk個のデータ及びパリティシンボルを必要とする最適消去コード(optimal erasure code)を中心に記述する。ただし、Raptorコードのように、エラーのないk又はそれより少し多くの数のデータとパリティシンボルを必要とする準最適消去コード(sub-optimal/near-optimal erasure code)にも適用され得る。
【0277】
LDPCコードやTurboコードなどのチャネルコードとともに、Reed-Solomon(RS)コード、Raptorコード、Sliding Window Random Linear Codeなどを外部消去コードとして用いて、再伝送確率を下げて伝送遅延を減らすことができる。図1は、複数のコードブロックに消去コードを適用した後に内部チャネルコードを適用して送信するシステムの例である。内部チャネルコードとしては、LDPCコード、Turboコード、Polarコードなどを用いることができる。送信機は、送信ブロックを複数のデータコードブロック(Data Code Block、DCB)に分割し、コードブロック間消去符号化を実行して、1つ以上のパリティコードブロック(Parity Code Block、PCB)を生成することができる。各コードブロックは、CRCが追加された後、内部チャネル符号化、伝送レートマッチング、変調などを経て送信され得る。 受信機は、受信された信号に復調と逆伝送レートマッチング(de-rate matching)、内部チャネル復号を行った後、各コードブロックごとにCRCを確認してエラーがあるかどうかを確認することができる。少なくとも1つ以上のデータコードブロックにエラーがあり、データコードブロックとパリティコードブロックの全てを含み消去復号化(デコード)を実行するのに十分な数のコードブロックがエラーなしで受信された場合、受信機はコードブロック間の消去デコードを実行して残りの伝送エラーを復旧できる。消去復号化処理後にもエラーのあるデートコードブロックがある場合、受信機は再送信を要請することができる。
【0278】
図24は、本開示に適用可能なシステムにおいて、送信ブロックをデータコードブロックに分割し、パリティコードブロックを追加して送信する手順の一実施形態を示した図である。
【0279】
図24は、図23のシステムにおいて、1つの送信ブロック(Transport Block、TB)を16個のデータコードブロック(Data Code Block、DCB)に分け、2つのパリティコードブロック(Parity Code Block、PCB)を追加して、全て18個のコードブロックを送信する例である。伝送中に2つのデータコードブロック4と13にエラーが発生して内部チャネル復号化から復旧しなかった場合で、このエラーは2つのパリティコードブロック1と2を含む16個のエラーのないコードブロックを用いて外部 消去復号化によって復旧することができる。内部チャネル復号化で復旧されていないデータコードブロックを再送信なしで復旧することができるので、送信遅延を減らすことができる。
【0280】
データコードブロックの数をk、全てのデータコードブロックとパリティコードブロックの数をn、各コードブロックのBLERをpとすれば、送信ブロックのBLER BLERTBは数式1のように表すことができる。
【0281】
【数1】
【0282】
図25は、本開示に適用可能なシステムにおけるデータコードブロックの数に必要なパリティコードブロックの最小数の例を示す図である。
【0283】
図26は、本開示に適用可能なシステムにおけるデータコードブロックの数に必要な余分(redundancy)率の例を示す図である。
【0284】
図27は、本開示に適用可能なシステムにおけるデータコードブロックの数に必要な送信ブロックBLERの例を示す図である。
【0285】
図25図26図27は、 各々コードブロックのBLERpが0.01の場合、データコードブロックの個数と目標送信ブロックのBLER0.01、0.001、0.0001以下を達成するために必要なパリティコードブロックの最小個数と、余分 (redundancy)割合(パリティコードブロックの数/データコードブロックの数)、そして実際の送信ブロックのBLERである。図25及び図26を参照すると、同じ目標送信ブロックBLERとしても、データコードブロックの数に応じて目標送信ブロックを達成するために必要なパリティコードブロックの数と余分(redundancy)率が一定ではないことがわかる。
【0286】
送信しようとするデータの量と利用可能な無線リソース、チャネル状態などによってデータコードブロックの数が変わり得、それによって目標BLERを達成するために必要なパリティコードブロックの数も変わることができるため、送信機と受信機、又は基地局と端末がデータ及びパリティコードブロックの数を動的に共有することができる方法が必要である。
【0287】
[表6]は、コードブロックのBLERが0.01で一定する時、パリティコードブロックの個数(n-k)別に目標とする送信ブロックBLERを達成できるデータコードブロックの最大個数(kmax)とこれに対応する全体コード ブロックの最大数(nmax)を示す。全コードブロックの最大数は、データコードブロックの最大数のパリティコードブロックの数を加えた値に等しい。 たとえば、データコードブロックと一緒に2つのパリティコードブロックを伝送して送信ブロックのBLERを0.001以下にするには、データコードブロックの数が17個以下でなければならないし、全コードブロックの数は17と2を加えた19以下でなければならない。[表6]は、与えられたコードブロックのBLERと送信ブロックの目標BLERについて式1に基づいて生成され得る。
【0288】
【表6】
【0289】
図26を参照すると、送信しようとするコードブロックの数が少ないほど余分(redundancy)率が大きくなることがわかる。これは、パリティコードブロックを送信するために相対的に多い無線リソースを使用しなければならず、送信効率が低下することができるということを意味する。したがって、コードブロックの数が少ない場合には、最初の伝送では外部消去コードを使用しないことがある。このような理由として、最初の伝送で外部消去コードを用いてパリティコードブロックを送信できる最小データコードブロックの数KOCを定義できる。すなわち、送信機は、最初の送信においてデータコードブロックの数kがKOC以上である場合にのみパリティコードブロックを送信することができる。KOCは1以上の整数であり得る。KOCとkが全て1である場合、パリティコードブロックは単にそのデータコードブロックの反復であり得る。
【0290】
以下の図28及び図29は、無線通信網において[表6]と最初の伝送でパリティコードブロックを伝送できる最小データコードブロックの数KOCに基づいて基地局と端末がデータ送信ブロック及びパリティ送信ブロックの個数を獲得する手順の例である。
【0291】
図28は、本開示に適用可能なシステムにおいて最初の送信においてパリティコードブロックを送信することができる最小データコードブロックの数に基づいて、データ送信ブロック及びパリティ送信ブロックの数を基地局が獲得する手順の一実施形態を示す図である。
【0292】
図28を参照すると、ステップS2810において、基地局はDCB数kを決定する。
【0293】
ステップS2820において、基地局は、DCB数kが外部消去符号化を使用できる最大数KOC以上であるか否かを判断する。DCB数kが外部消去符号化を使用できる最大数KOC以上である場合、基地局はS2830ステップを実行する。DCB数kが外部消去符号化を使用できる最大数KOC以上でない場合、基地局はS2850ステップを実行する。
【0294】
ステップS2830において、基地局は、DCB数kより小さくない最小kmaxと対応するPCB数(n-k)を決定する。
【0295】
ステップS2840において、基地局は、DCB数kとPCB数(n-k)を加算して、CB数nを決定する。
【0296】
ステップS2850において、基地局はPCBの個数(n-k)を0に設定する。
【0297】
ステップS2860において、基地局は、CB全体の個数nをkに設定する。
【0298】
基地局は、ダウンリンク(downlink)送信のために[表6]及びKOCに基づいて、図28の手順に従って送信するデータコードブロックの数からパリティコードブロックの数と総コードブロックの数を計算することができる。基地局は、送信ブロックのコードブロック分割によってデータコードブロックの数kを獲得することができる。基地局は、kがKOCより小さい場合、外部消去コードを使用しないことがある。この場合、全コードブロックの個数はデータコードブロックの個数と等しく、パリティコードブロックの個数は0になる。kがKOCと同じであるか又はそれより大きい場合、基地局は、表1でkより小さくない最小のkmaxに対応するパリティコードブロックの数(n-k)を求めることができる。送信する全コードブロックの数nは、データコードブロックの数kとパリティコードブロックの数(n-k)を加えて求めることができる。
【0299】
図29は、本開示に適用可能なシステムにおいて最初の送信においてパリティコードブロックを送信することができる最小データコードブロックの数に基づいて、データ送信ブロック及びパリティ送信ブロックの数を端末が獲得する手順の一実施形態を示す図である。
【0300】
図29を参照すると、ステップS2910において、端末は全CB数nを決定する。
【0301】
ステップS2920において、端末は、全CBの数nより小さくない最小のnmaxと対応するPCBの数(n-k)を決定する。
【0302】
ステップS2930において、端末は、CBの総数nからPCBの数(n-k)を減算してDCBの数kを決定する。
【0303】
ステップS2940において、端末は、DCB数kが外部消去符号化を使用できる最大数KOC以上か否かを判断する。DCB数kが外部消去符号化(コーディング)を使用できる最大数KOC以上である場合、端末は動作を終了する。 DCB数kが外部消去符号化を使用できる最大数KOC以上でない場合、基地局はS2950ステップを実行する。
【0304】
ステップS2950において、端末は、DCBの個数kをnに設定し、PCBの個数(n-k)を0に設定する。
【0305】
端末は、[表6]とKOCに基づいて、図29の手順に従ってダウンリンクで受信された又はアップリンク(uplink)で送信する全コードブロックの数からデータコードブロックの数とパリティコードブロックの数を獲得することができる。端末は、割り当てられた無線リソースと変調次数(modulation order)、コードレートなどに基づいてコードブロック全体の数nを獲得することができる。例えば、5G NRにおいて、端末は、データ伝送のために割り当てられた無線リソース要素(Resource Element、RE)の数、コードレート、変調次数、レイヤ(layer)の数などに基づいて、全コードブロックの数nを計算することができる。端末は、ダウンリンク制御情(Downlink Control Information、DCI)などを介して全コードブロックの個数nを獲得するために必要な情報の伝達を受けることができる。端末は、[表6]でnより小さくない最小のn maxに対応するパリティコードブロックの数(n-k)を求めることができる。データコードブロックの個数kは、全コードブロックの個数nからパリティコードブロックの個数(n-k)を引くことによって求めることができる。端末は、計算されたkがKOCより小さい場合、外部消去コードが使用されていないことと判断することができる。この場合、データコードブロックの数は全コードブロックの数と等しく、パリティコードブロックの数は0になる。
【0306】
図30は、本開示に適用可能なシステムにおいて、基地局が端末に目標送信ブロックBLER、目標コードブロックBLER、最小コードブロック数の情報を伝達する手順の一実施形態を示す図である。
【0307】
具体的に、図30は、無線通信網において基地局が端末に目標送信ブロックBLER、目標コードブロックBLER、最初送信で外部消去コードを使用できる最小データコードブロック数KOCを伝達する手順の例である。
【0308】
図30を参照すると、S3010段階で、基地局は、目標伝送品質及びチャネル状況等に応じて目標TB BLER、目標CB BLER、最初伝送で外部コーディングを使用できる最小DCB数KOC又は(PCB数/DCB数)の最大値を決定する。
【0309】
ステップS3020において、基地局は端末にRRCメッセージを送信する。前記RRCメッセージは、以下の情報の内、少なくとも1つを含むことができる:目標TB BLER、目標CB BLER、最初の送信において外部符号化(コーディング)を使用することができる最小DCB数KOC、又は(PCB数/DCB数)の最大値。
【0310】
ステップS3030で、基地局と端末は、ステップS3020のRRCメッセージに含まれる情報に基づいてデータを送受信することができる。
【0311】
ステップS3040において、基地局は、目標伝送品質の変更、チャネル状況の変化などに応じて、以下の情報の内、少なくとも1つを変更することができるTB BLER目標TB BLER、目標CB BLER、最初の送信で外部コーディングを使用できる最小DCB数KOC、又は(PCB数/DCB数)の最大値。
【0312】
ステップS3050において、基地局は、ステップS3040で変更された次の情報の内、少なくとも1つを含むRRCメッセージ又はMAC CEを端末に送信する:目標TBBLER、目標CB BLER、最初の送信で外部コーディングを使用できる最小DCB数KOC、又は(PCB数/DCB数)の最大値。
【0313】
ステップS3060において、基地局と端末は、ステップS3050のRRCメッセージ又はMAC CEに含まれた変更された情報に基づいてデータを送受信することができる。
【0314】
基地局は、RRCメッセージ又はMAC CEなどを介してこの情報を端末に伝達することができる。KOCは、最初の送信で外部消去コードを使用できる最大余分(redundancy)率で置き換えることができる。これにしたがって、基地局と端末は、最初の伝送におけるパリティコードブロック数(n-k)とデータコードブロック数kの比率(n-k)/kが、最初の伝送で外部消去コードを使用できる最大余分(redundancy)率以下である場合にのみ外部消去コードを使用できる。
【0315】
外部消去コードとしてRaptorコードを使用する場合、データコードブロックの個数をk、すべてのデータコードブロックとパリティコードブロックの個数をn、各コードブロックのBLERをpとすると、送信ブロックのBLER、BLERTBは[数式2]のように表現できる。
【0316】
【数2】
【0317】
【表7】
【0318】
[表7]は、外部消去コードとしてRaptorコードを使用する場合、コードブロックのBLERが0.01に一定の場合、パリティコードブロックの個数(n-k)別に目標とする送信ブロックBLERを達成できるデータコードブロックの最大個数(kmax)とそれに対応するコードブロック全体の最大数(nmax)を見られる。[表7]は、与えるコードブロックのBLERと送信ブロックの目標BLERについて[数式2]に基づいて生成することができる。[表7]において、データコードブロックの最大個数(kmax)が0の場合は有効しない場合である。
【0319】
無線通信網で基地局と端末が外部消去コードとしてRaptorコードを使用する場合[表7]と、最初の送信でパリティコードブロックを送信できる最小データコードブロックの数KOCに基づいて、基地局と端末は図28及び図29の手順に従ってデータ送信ブロックとパリティ送信ブロックの数を獲得することができる。
【0320】
【表8】
【0321】
無線通信網において、基地局は、端末にRRCメッセージ又はMAC CEなどを介して、目標送信ブロックBLER、目標コードブロックBLER、最初の送信で外部消去コードを用いてパリティコードブロックを送信できる最小コードブロック数KOCを伝達する代わりに、[表8]のように、パリティコードブロックの個数(n-k)と全コードブロックの最大個数(nmax)の対応関係テーブルを伝達することができる。端末は、[表8]に基づいて、図29の手順に従ってダウンリンクで受信された又はアップリンクで送信する全コードブロックの数からデータコードブロックの数とパリティコードブロックの数を獲得することができる。例えば、コードブロック全体の数nが23の場合、データコードブロックの数kは20、パリティコードブロックの数(n-k)は3として計算され得る。nが21及び22の場合には(n-k)が0であるので、kがそれぞれ21及び22と計算され、nが23の場合のk値20より大きくなることができる。基地局は、nが21又は22にならないようにスケジューリングしてこのような逆転現象を防ぐことができる。
【0322】
また別の実施形態で、基地局は、端末に目標送信ブロックBLERと目標コードブロックBLERに代わるパリティコードブロックの数(n-k)と、全コードブロックの最大数(nmax)の対応関係テーブルと共に、最初の送信における外部消去コード を用いて、パリティコードブロックを送信できる最小コードブロック数KOCを明示的に伝達することができる。
【0323】
HARQ-ACKフィードバック(feedback)とそれに応じた再送信方法
【0324】
【表9】
【0325】
最初の送信で内部チャネル復号化と外部消去復号化においてすべての送信エラーが復旧しないと、再送信が必要になることがある。受信機は、[表9]のHARQ-ACK値をフィードバックして、送信機に再送信の有無と最も効率的であると判断される再送信方法を伝達することができる。[表9]において、NCBGはコードブロックグループの最大数、NHARQ-ACKはHARQ-ACKフィードバックビット(bit)の数である。
【0326】
内部チャネル復号化及び外部消去復号化によってすべてのデータコードブロックのエラーが復旧した場合、受信機はACKを送信することができる。そうでない場合、受信機は、以下のように最も効率的であると判断される再送信方法を含むNACKを送信することができる。
【0327】
(1)1つのコードブロックグループ内の全てのコードブロックが復旧されると、全てのデータコードブロックのエラーが復旧できる場合、受信機はそのコードブロックグループのインデックス情報をHARQ-ACK値にフィードバックすることができる。
【0328】
(2)一定数の追加のパリティコードブロックをエラーなしで受信すると、すべてのデータコードブロックのエラーが復旧することができる場合、受信機は送信機と約束された数の内必要数より少ない最小数のパリティコードブロックを再送信を要請するHARQ-ACK値をフィードバックできる。HARQ-ACK値に対応するパリティコードブロックの数は、最初の送信におけるコードブロックグループの数及びコードブロックの数に関連して定義され得る。
【0329】
(3)前記2つの場合に該当しない場合、受信機は、すべてのコードブロックグループの再送信を要請するHARQ-ACK値をフィードバックすることができる。
【0330】
【表10】
【0331】
[表10]は、図24に示すように、複数のコードブロックを最大4つのコードブロックグループに分けて送信することができるシステムのHARQ-ACK値の符号化例である。
【0332】
【表11】
【0333】
送信機は、受信機のHARQ-ACKフィードバック値に基づいて再送信を実行することができる。しかしながら、送信機は、受信機がフィードバックしたものとは異なる再送信方法を使用することができる。例えば、受信機が特定のコードブロックグループの再送信を要請したとしても、送信機はさらに高い信頼性を保障するためにすべてのコードブロックグループを再送信するか、又はフィードバックされた追加のパリティコードブロックよりさらに多くのパリティコードブロックを送信することができる。
【0334】
送信機は、受信機に別々のシグナリング(signaling)方法を介して実際に送信されるコードブロックの情報(Transmitting Code Block Information、TCBI)を伝達することができる。例えば、無線通信ネットワークにおいて、基地局は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information, DCI)を介して端末に[表11]のように実際に送信するコードブロックの情報を伝達することができる。[表11]において、NCBGとNHARQ-ACKは、それぞれ[表9]のように、コードブロックグループの最大数とHARQ-ACKフィードバックビット(bit)の数である。
【0335】
【表12】
【0336】
表12は、図24に示すように、複数のコードブロックを最大4つのコードブロックグループに分けて送信することができるシステムで実際に送信されるコードブロックの情報(TCBI)値の符号化例である。
【0337】
以下図31、32、33、34、35は、図24のように1つの送信ブロックを16個のデータコードブロックに分け、必要に応じてパリティコードブロックを追加して最大4個のコードブロックグループに分けて伝送する場合、復旧されないコードブロックのパターン(pattern) によるHARQ-ACKフィードバックと再送信の例である。 HARQ-ACK値とTCBI値は[表10]及び[表12]に従う。
【0338】
図31は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0339】
図31に示すように、送信エラーが発生したコードブロックが少数のコードブロックグループに集中している場合、受信機は、この後の再送信で内部チャネル復号化と外部消去復号化によってすべてのデータコードブロックが復旧する可能性が最も高いコードブロックグループ のインデックス情報をHARQ-ACK値にフィードバックできる。図31の例において、コードブロックグループ2でエラーが発生した4つのコードブロックの内、再送信で3つ以上だけ内部チャネル符号化に復旧した場合、外部消去コードでデータコードブロック13を含む全てのデータコードブロックを復旧することができる。これにしたがって、受信機は、コードブロックグループ2の再送信を要請するために、コードブロックグループ2のインデックス2をHARQ-ACKにフィードバックすることができる。HARQ-ACKデ2を受信した送信機は、コードブロックグループ2を再送信することができる。受信機は、最初の送信でエラーが発生したデータコードブロックの内、内部チャネル復号によって6、8、10を復旧し、外部消去復号を介して残りのデータコードブロック9、13を復旧することができる。
【0340】
図32は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0341】
図32のように、送信エラーが発生したコードブロックが複数のコードブロックグループに分散している場合、1つのコードブロックグループのみを再送信してすべてのデータコードブロックを復旧することは困難であり得る。このような場合には、エラーを復旧するのに十分な数のパリティコードブロックをさらに送信することによって、すべてのデータコードブロックを復旧することが効率的であり得る。図32の例では、エラーが発生した5つのデータコードブロックを復旧するために、追加的にエラーなしで受信された3つ以上のパリティコードブロックが必要であるため、受信機は[表10]に従って4つの追加のパリティコードブロック送信を要請うる5をHARQ-ACKにフィードバックできる。これにより、送信機は4つの追加のパリティコードブロックを送信し、受信機は内部チャネル復号化で3つ以上をエラーなしで受信すると、外部消去復号化ですべてのデータコードブロックを復旧することができる。
【0342】
以下、図33、34、35は、1回の再送信で全てのデータコードブロックが復旧されず、追加のHARQ-ACKフィードバック及び再送信が行われる場合の例である。
【0343】
図33は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0344】
図33は、第1の再送信においてパリティコードブロック6のエラーで外部消去復号化で全てのデータコードブロックを復旧するために必要な16個のエラーのないコードブロックを確保できなかった場合である。この場合、受信機は、コードブロックグループ4の再送信を要請するために4をHARQ-ACKにフィードバックすることができる。HARQ-ACKで4を受信した送信機は、コードブロックグループ4を再送信する。受信機は、最初の送信でエラーが発生したデータコードブロック16とパリティコードブロック1を内部チャネル復号化に復旧して、17個のエラーのないコードブロックを確保することができる。この後、受信機は外部消去復号化を介してすべてのデータコードブロックを復旧することができる。
【0345】
図34は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0346】
図34は、第1再送信後、図33と同じ状況で受信機が5をHARQ-ACKにフィードバックする場合である。HARQ-ACKで5を受信した送信機は、第1の再送信で送信したパリティコードブロック3、4、5、6を再送信することができる。このとき、送信機は以前とは異なるRV(Redundancy Version)を用いて送信することができる。受信機は、エラーが発生したパリティコードブロック6を内部チャネル復号化に復旧して、16個のエラーのないコードブロックを確保することができる。この後、受信機は外部消去復号化を介してすべてのデータコードブロックを復旧することができる。
【0347】
図35は本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0348】
図35は、HARQ-ACK値及びTCBI値6と指称される6つのパリティコードブロックが、HARQ-ACK値及びTCBI値4と指称される4つのパリティコードブロックを含む場合の再送例である。図35において、受信機は最初の送信において11個のコードブロックのみをエラーなしに受信する。さらに、5つ以上のエラーのないコードブロックを必要とする受信機は、6つのパリティコードブロック送信を要請するために6をHARQ-ACKにフィードバックする。送信機は6つの新しいパリティコードブロックを送信し、受信機ではこのうちの最初の2つのパリティコードブロック3、4でエラーが発生する。このとき、受信機はパリティコードブロック3、4、5、6のみを再送信を受けるために5をHARQ-ACKにフィードバックすることができる。送信機は、パリティコードブロック3、4、5、6を新しいRVと共に送信することができる。受信機は、エラーが発生したパリティコードブロック3、4を内部チャネル復号化に復旧して、17個のエラーのないコードブロックを確保することができる。この後、受信機は外部消去復号化を介してすべてのデータコードブロックを復旧することができる。
【0349】
図36は、本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0350】
図36は、無線通信網において基地局が送信機、端末が受信機となるダウンリンクで前述した送信技術を適用した場合のダウンリンクデータ送信及びアップリンクHARQ-ACKフィードバック手順の例である。
【0351】
図36を参照すると、ステップS3601において、基地局は、送信するTBを複数のDCBに分割し、外部消去符号化を行う。基地局はPCBを生成する。
【0352】
ステップS3602で、基地局はCB CRCを追加し、内部チャネル符号化を実行する。
【0353】
ステップS3603において、基地局は端末に全CBを送信する。すべてのCBはDCBとPCBを含む。
【0354】
ステップS3604において、端末は内部チャネル復号及びCB CRCを確認する。
【0355】
ステップS3605において、端末は、エラーのあるDCB(CRC not OK)があり、エラーのないCB(CRC ok)がk個以上の場合、外部消去復号を行う。
【0356】
S3606段階において、端末は第1HARQ-ACKフィードバッ(feedback)を生成する。第1HARQ-ACKフィードバックは、再送信方式の情報又はACKを含み得る。再送信方式は、次の内、いずれか1つに該当する:特定CBG再送信、追加のPCB送信、すべてのCBG再送信。
【0357】
ステップS3607において、端末は基地局に第1HARQ-ACKフィードバックを送信する。
【0358】
ステップS3608において、基地局は、第1HARQ-ACKフィードバックに基づいて再送信の有無及び送信方法を決定する。ここで、再送信方式は以下の内、いずれかに該当する:特定のCBG再送信、追加のPCB送信、すべてのCBG再送信。
【0359】
ステップS3609において、基地局は、再送信方法が追加のPCB送信である場合、さらにPCBを生成し、CRC追加及び内部チャネル符号化を実行する。
【0360】
ステップS3610において、基地局は端末にCBG再送信又は追加生成されたPCB送信を実行する。
【0361】
ステップS3611において、端末は、内部チャネル復号及びCB CRC確認を実行うする。
【0362】
S3612段階において、端末はエラーのあるDCBがあり、S3603段階及びS3610段階で受信された全てのCBのうちエラーのないCBがk個以上である場合、外部消去復号化を行う。
【0363】
ステップS3613で、端末は第2HARQ-ACKフィードバック(feedback)を生成する。第2HARQ-ACKフィードバックは、再送信方式の情報又はACKを含み得る。再送信方式は、次の内、いずれか1つに該当する。特定のCBG再送信要請、追加PCB送信、すべてのCBG再送信要請。
【0364】
ステップS3614において、端末は基地局に第2HARQ-ACKフィードバックを送信する。
【0365】
図37は本開示に適用可能なシステムにおいてデータコードブロックを復旧するための再送信手順の一実施形態を示す図である。
【0366】
図37を参照すると、S3701段階で、端末は、各CBGgを再送信する場合予想されるTB BLERであるBLERTBgを決定する。
【0367】
ステップS3702において、端末は、BLERTBgが最も小さいCBGgを選択する。
【0368】
ステップS3703において、端末は、選択されたCBGgのBLERTB,gが目標TB BLER以下であるか否かを結定する。選択されたCBGgのBLERTB,gが目標TB BLER以下である場合、端末はステップS3704に進む。 選択されたCBGgのBLERTB,gが目標TB BLER以下でない場合、端末はステップS3705に進む。
【0369】
ステップS3704において、端末は、特定CBGのCBGインデックス値であるgを含むHARQ-ACKを基地局に送信する。すなわち、端末は、再送信方式で特定のCBGの再送信を決定する。
【0370】
ステップS3705において、端末は、追加のPCG送信に対応するHARQ-ACKの値hのそれぞれについて予想されるTB BLERであるBLERTBhを決定する。
【0371】
ステップS3706において、端末は、目標TB BLER以下であるBLERTB,hが存在するか否かを判定する。目標TB BLER以下のBLERTB,hが存在する場合、端末はS3707段階に進む。目標TB BLER以下のBLERTB,hが存在しない場合、端末はS3709段階に進む。
【0372】
ステップS3707において、端末は、目標TB BLERより大きくないながら、最大のBLERTB,hに対応するh値を選択する。
【0373】
ステップS3708において、端末は、追加PCBの個数に該当するh値を含むHARQ-ACKを基地局に送信する。すなわち、端末は、再送信方式で追加のPCBの伝送を決定する。
【0374】
ステップS3709において、基地局は、全てのCBGの再送信を要請するHARQ-ACKを基地局に送信する。すなわち、端末は、再送信方式で全CBGの再送信を決定する。
【0375】
図37は、端末が再送信方式を決定する手順の例である。端末は、再送信後に予想される送信ブロックのBLERに基づいて再送信方式を決定することができる。HARQ-ACKで特定のCBG再送信の場合、CBGインデックス(index)値gを、追加PCB送信の場合、追加PCBの個数を知らせるh値をフィードバックするものを仮定する。例えば、HARQ-ACKを[表10]のように符号化する場合、gは1から4までの値を有し得、hは5又は6の値を有することができる。
【0376】
端末は、各CBGgを再送信する場合を仮定して、[数式3]に基づいて予想される送信ブロックBLERであるBLERTBgを求めることができる。
【0377】
【数3】
【0378】
(1)mは、この手順を実行する時点までエラーなく受信したすべてのCBの数である。例えば、図31で最初の送信を受信した時点でmは13であり、図33で第1の再送信を受信した時点でmは15である。
【0379】
(2)lは、再送信によって追加的に確保できるエラーがないCBの最大数である。 例えば、図31で最初の送信を受信した時点でCBG 2を再送信すれば、最大4つのエラーのないCBを確保することができる。したがって、lは4になる。図35のように最初の送信を受信した時点で6つの追加PCB送信を要請すると、lは6になる。
【0380】
(3)qは、CBG再送信又は追加のPCB送信時の各CBの予想又は目標BLERである。CBG再送信のように以前に送信したCBを再送信する場合、qは最初の送信における目標コードブロックBLER pより小さい値であり得る。新しい追加のPCBを初めて送信する場合、qは最初の送信における目標コードブロックBLER pと同じ値であり得る。
【0381】
端末は、BLERTBgの内、最も小さい値が目標送信ブロックBLER以下であれば、その最小のBLERTBgに対応するCBGgをHARQ-ACKにフィードバックすることができる。全てのBLERTBgが目標送信ブロックBLERより大きい場合、端末は、追加のPCB送信を仮定して、[数式3]により各h別に予想される送信ブロックBLERであるBLERTBhを求めることができる。目標送信ブロックBLER以下のBLERTBhがある場合、端末は、目標送信ブロックBLERより大きくない最大のBLERTBhに対応するhをHARQ-ACKにフィードバックすることができる。全てのBLERTBhが目標送信ブロックBLERより大きい場合、端末は、すべてのCBGの再送信を要請するHARQ-ACK値をフィードバックすることができる。
【0382】
外部消去コードとしてRaptorコードを使用する場合、[数式3]は[数式4]のように変更できる。
【0383】
【数4】
【0384】
5G NRにおいて、コードブロックグループベースの再送信は、アップリンクではアップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)でコードブロックグループ数だけのHARQ-ACKビットを送信し、ダウンリンクではダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)にコードブロックグループ数だけのCBGTI(Code Block Group Transmission Information)ビットを送信する。本開示は、前述したような方法でHARQ-ACKフィードバックに必要なビット数とTCBIに必要なDCIビット数を減らすことができる。コードブロックグループの最大数をNCBGとするとき、5G NRのコードブロックグループベースの再送信はN_CBG個のHARQ-ACKビットとCBGTIビットを必要とする反面、本開示は[Log2CBG]又は(1+[Log2CBG])程度のビット数が必要である。図24に示すように、1つの送信ブロックを最大4つのコードブロックグループに送信する場合、コードブロックグループベースの再送信でおいては4ビットが必要であるのに対し、[表10]及び[表12]のように本開示を適用する場合3ビットだけあればいい。最大コードブロックグループの数が大きくなることができる大容量データ伝送において、ビット数の減少効果はさらに大きくなることがある。
【0385】
本開示の実施形態の効果
【0386】
本開示の様々な実施形態は、消去コードを用いてHARQ再送信確率を下げて送信遅延を減少させ、必然的に再送信が必要な場合には再送信に必要な無線リソースとHARQ ACKフィードバック及びDCIビット数を減らすことができるようにする。
【0387】
[端末 claim 関連説明]
【0388】
以下、前述した実施形態を端末の動作の側面から図38を参照して具体的に説明する。以下に説明される方法は、説明の便宜のために区分されたものであるだけ、相互に排除されない限り、いずれか1つの方法の一部構成が他の方法の一部構成と置き換えるか、又は相互に組み合わせて適用することができることは勿論である。
【0389】
図38は、本開示に適用可能なシステムにおける端末の動作手順の一実施形態を示す図である。
【0390】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて端末(user equipment, UE)によって実行される方法が提供される。
【0391】
S3810段階において、端末は、基地局(basestation、BS)から複数のCB(codeblock)の第1目標BLER(blockerrorrate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報が、含まれたRRC(radio resource control)メッセージを受信する。
【0392】
ステップS3820において、端末は、前記基地局から前記複数のCBの数に関連された第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を受信する。
【0393】
S3830段階において、端末は、前記第1情報及び第2情報に基づいて複数のDCB(datacodeblock)の個数及び1つ以上のPCB(parity code block)の個数を決定する。
【0394】
ステップS3840において、端末は、基地局から前記複数のDCBと1つ以上のPCBとを含む第1データを受信する。前記複数のCBは、前記複数のDCBと、前記1つ以上のPCBとを含む。
【0395】
ステップS3850において、端末は、前記第1データの受信でエラーが発生した場合、複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて再送信方式を決定する。
【0396】
ステップS3860において、端末は、前記基地局に前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを送信する。
【0397】
ステップS3870において、再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message),端末は、前記基地局から第2DCIを受信する。
【0398】
ステップS3880において、端末は、前記基地局から前記第2DCIに基づいて第2データを受信する。
【0399】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のCBは、前記複数のDCBに基づいて外部消去コードを用いて生成することができ、前記1つ以上のPCBの数は前記複数のDCBの数に基づくことができる。
【0400】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、設定された数式又は設定されたテーブルに基づいて決定され得、前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、前記設定された数式又は前記設定されたテーブルに基づいて、前記端末と前記基地局との間で同期化され得る。
【0401】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記第1情報は、前記複数のCBの前記第1目標BLER及び前記複数のTBの前記第2目標BLERに関連されたテーブル(table)を含むことができる。
【0402】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記第1データは複数のCBGから構成され得る。本開示の様々な実施形態に係れば、各前記複数のCBGは、前記複数のDCBの内、一部; 又は、前記複数のDCBの内の一部及び前記1つ以上のPCBとあるいは、前記1つ以上のPCBを含み得る。
【0403】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記再送信方式は、 前記複数のCBの内、特定の複数のCBを含む特定のCBG(code block group)の再送信、第1追加PCBの送信、又は前記複数のDCBを含むすべての前記複数のCBGの再送信の内、1つを含むことができる。
【0404】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のCBGに対応する複数のTB BLERの内最も小さいTB BLERが前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は前記最小TB BLERに対応する前記特定のCBGの再送信として決定することができる。
【0405】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のTB BLERの全てが前記第2目標BLERより大きい場合、特定の数の前記第1追加PCBの送信を仮定した予想TB BLERが決定され、前記予想TB BLERの内、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい1つ以上の予想TB BLERが存在する場合、前記再送信方式は、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加PCBの伝送として決定することができる。
【0406】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい前記仮定TB BLERが存在しない場合、前記再送信方式は、全ての前記複数のCBGの再送信として決定され得る。
【0407】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの内、前記特定のCBGに含まれた前記複数のDCBを除外した残りのDCBの内エラーが発生したDCBの数が、エラーが発生しなかったPCBの数より同じであるか又は小さい場合、又は、前記1つ以上のPCBを含まないCBGに含まれてエラーが発生したDCBの数が、前記1つ以上のPCBを含むCBGに含まれた前記1つ以上のPCBの数より同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は、前記特定のCBGの再送信として決定され得る。
【0408】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの内、前記特定のCBGに含まれた前記複数のDCBを除外した残りのDCBの内エラーが発生したDCBの数がエラーが発生しなかったPCBの数より大きく、前記複数のDCBの内、エラーが発生したDCBの数とエラーが発生しないPCBの数との差がCBG当たりのDCBの数より同じであるか又は少ない場合、前記再送信方式は前記少なくとも1つの追加PCBの送信として決定され得る。
【0409】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの内、前記特定のCBGに含まれた前記複数のDCBを除外した残りのDCBの内エラーが発生したDCBの数がエラーが発生しなかったPCBの数より大きく、前記複数がDCBの内エラーが発生したDCBの数とエラーが発生しなかったPCBの数との差がCBG当たりのDCBの数より大きい場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBを含む全ての前記複数のCBGの再送信で決定できる。
【0410】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記再送信方式が前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の第1追加のPCBの送信である場合、前記第2データは、前記第1追加のPCBを含み得る。
【0411】
本開示の様々な実施形態に係れば、図38の実施形態は、前記第1追加PCBの受信の内の1つ以上の第1追加PCBの受信でエラーが発生した場合:複数の第2追加PCBに対する第2再送信要請メッセージを送信するステップと、前記基地局から前記複数の第2追加のPCBに関する第3データを受信するステップをさらに含むことができる。
【0412】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数の第2追加PCBの数は前記第1追加PCBの数より同じであるか又は少なく、前記複数の第2追加PCBは前記第1追加PCBの一部であり得る。
【0413】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて端末(user equipment, UE)が提供される。端末はトランシーバと、少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、図38に係る端末の動作方法を実行するように構成され得る。
【0414】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて端末(user equipment, UE)を制御する装置が提供される。前記装置は少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続された少なくとも1つのメモリを含む。前記少なくとも1つのメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることに基づいて、図38に係る端末の動作方法を実行する指示(instruction)を格納するように構成され得る。
【0415】
本開示の様々な実施形態に係れば、1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体が提供される。前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、前記動作は図38に係る端末の動作方法を含むことができる。
【0416】
[基地局claim関連説明]
【0417】
以下、前述した実施形態を基地局の動作側面で図39を参照して具体的に説明する。 以下に説明される方法は、説明の便宜のために区分されたものだけであり、相互に排除されない限り、いずれか1つの方法の一部構成が他の方法の一部構成と置き換えるか、又は相互に組み合わせて適用されることができることは勿論である。
【0418】
図39は、本開示に適用可能なシステムにおける基地局の動作手順の一実施形態を示す図である。
【0419】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて基地局(base station, BS)によって実行される方法が提供される。
【0420】
S3910段階において、基地局は端末(user equipment, UE)に複数のCB(code block)の第1目標BLER(block error rate)及び複数のTB(transport block)の第2目標BLERに関する第1情報が含まれたRRC(radio resource control)メッセージを送信する。
【0421】
ステップS3920において、基地局は、前記端末に前記複数のCBの数に関連する第2情報を含む第1DCI(downlink control information)を送信する。
【0422】
ステップS3930で、基地局は、前記端末に複数のDCB(data code block)と1つ以上のPCB(paritycodeblock)を含む第1データを送信する。前記複数のCBは、前記複数のDCBと、前記1つ以上のPCBとを含む。
【0423】
ステップS3940において、基地局は、前記端末から前記再送信方式を含む再送信要請メッセージを受信する。
【0424】
S3950段階において、基地局は、前記再送信要請メッセージに対応して(in response to the retransmission request message)、前記端末に第2DCIを送信する。
【0425】
ステップS3960において、基地局は前記端末に前記第2DCIに基づいて第2データを送信する。
【0426】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて決定される。
【0427】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記第1データの送信でエラーが発生した場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBの数及び前記1つ以上のPCBの数に基づいて決定される。
【0428】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のCBは、前記複数のDCBに基づいて外部消去コードを用いて生成することができ、前記1つ以上のPCBの数は前記複数のDCBの数に基づくことができる。
【0429】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、設定された数式又は設定されたテーブルに基づいて決定され得、前記1つ以上のPCBの数及び前記複数のDCBの数は、 設定された式又は前記設定されたテーブルに基づいて、前記端末と基地局との間で同期化され得る。
【0430】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記第1情報は、前記複数のCBの前記第1目標BLER及び前記複数のTBの前記第2目標BLERに関連するテーブル(table)を含むことができる。
【0431】
本開示の様々な実施形態に係れば前記第1データは複数のCBGから構成され得る。 本開示の様々な実施形態に係れば、各々の前記複数のCBGは、前記複数のDCBの内、一部と又は、前記複数のDCBの内、一部及び前記1つ以上のPCBとあるいは、前記1つ以上のPCBを含み得る。
【0432】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記再送信方式は、前記複数のCBの内、特定の複数のCBを含む特定のCBG(code block group)の再送信、第1追加PCBの送信、又は前記複数のDCBを含むすべての前記複数のCBGの再送信の内の1つを含むことができる。
【0433】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のCBGに対応する複数のTB BLERの内最も小さいTB BLERが前記第2目標BLERより 同じであるか又は小さい場合、前記再送信方式は前記最小TB BLERに対応する。前記特定のCBGの再送信として決定され得る。
【0434】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のTB BLERの全てが前記第2目標BLERより大きい場合、特定の数の前記第1追加PCBの送信を仮定した予想TB BLERが決定され、前記予想TB BLERの内前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい1つ以上の予想TB BLERが存在する場合、前記再送信方式は、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の前記予想TB BLERに対応する数の前記第1追加PCBの伝送として決定され得る。
【0435】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記第2目標BLERより同じであるか又は小さい前記仮定TB BLERが存在しない場合、前記再送信方式は、全ての前記複数のCBGの再送信として決定され得る。
【0436】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの内前記特定のCBGに含まれた前記複数のDCBを除外した残りのDCBの内エラーが発生したDCBの数が、エラーが発生しなかったPCBの数以下である場合、又は、前記1つ以上のPCBを含まないCBGに含まれてエラーが発生したDCBの数が、前記1つ以上のPCBを含むCBGに含まれる前記1つ以上のPCBの数以下である場合、前記再送信方式は、 前記特定のCBGの再送信として決定され得る。
【0437】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの内の前記特定のCBGに含まれた前記複数のDCBを除外した残りのDCBの内エラーが発生したDCBの数がエラーが発生しなかったPCBの数より大きく、前記複数DCBの内エラーが発生したDCBの数とエラーが発生しながったPCBの数との差がCBG当たりのDCBの数より同じであるか又は少ない場合、前記再送信方式は前記少なくとも1つの追加PCBの送信として決定され得る。
【0438】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数のDCBの内前記特定のCBGに含まれた前記複数のDCBを除外した残りのDCBの内エラーが発生したDCBの数が、エラーが発生しなかったPCBの数より大きく、前記複数のDCBの内、エラーが発生したDCBの数とエラーが発生しなかったPCBの数との差がCBG当たりのDCBの数より大きい場合、前記再送信方式は、前記複数のDCBを含む全ての前記複数のCBGの再送信で決定できる。
【0439】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記再送信方式が前記第2目標BLERより同じであるか又は小さいながら最大の予想TBL BLERに対応する数の前記第1追加のPCBの送信である場合、前記第2データは、第1追加のPCBを含み得る。
【0440】
本開示の様々な実施形態に係れば、図39の実施形態は、前記第1追加PCBの送信の内、1つ以上の第1追加PCBの送信でエラーが発生した場合:複数の第2追加PCBに対する第2再送信要請メッセージを受信するステップと、前記端末に前記複数の第2追加PCBに関する第3のデータを送信するステップをさらに含むことができる。
【0441】
本開示の様々な実施形態に係れば、前記複数の第2追加PCBの数は前記第1追加PCBの数より同じであるか又は少なく、前記複数の第2追加PCBは前記第1追加PCBの一部であり得る。
【0442】
本開示の様々な実施形態に係れば、本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて基地局(base station, BS)が提供される。基地局はトランシーバと、少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、図39による基地局の動作方法を実行するように構成され得る。
【0443】
本開示の様々な実施形態に係れば、無線通信システムにおいて基地局(base station, BS)を制御するための装置が提供される。前記装置は少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続された少なくとも1つのメモリを含む。前記少なくとも1つのメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることに基づいて、図39による基地局の動作方法を実行する指示(instruction)を格納するように構成され得る。
【0444】
本開示の様々な実施形態に係れば、1つ以上の命令語を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体が提供される。前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、前記動作は図39による基地局の動作方法を含み得る。
【0445】
前記説明した提案方式の例また、本開示の実施方法の内の1つとして含まれ得るので、ある種の提案方法と見なすことができることは明らかである。さらに、前記説明した提案方式は独立して実現され得るが、一部提案方式の組み合わせ(又は併合)形態で実現されることもある。前記提案方法の適用可否情報(又は前記提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に事前に定義されたシグナル(例えば、物理層シグナル又は上位層シグナル)を介して通知するように規則が定義され得る。
【0446】
本開示は、本開示で敍述する技術的アイデア及び必須的特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化され得る。したがって、前記の詳細な説明は、あらゆる面で限定的に解釈されるべきではなく、例示的なものと見なされるべきである。本開示の範囲は添付の請求項の範囲の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内でのすべての変更は本開示の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲に明示的な引用関係がない請求項を組み合わせて実施形態を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含むことができる。
【0447】
本開示の実施形態は、様々な無線接続システムに適用され得る、様々な無線接続システムの一例として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)又は3GPP2システムなどがある。
【0448】
本開示の実施形態は、前記様々な無線接続システムだけでなく、前記様々な無線接続システムを応用したあらゆる技術分野に適用することができる。さらに、提案した方法は、超高周波帯域を利用するmmWave、THz通信システムにも適用することができる。
【0449】
さらに、本開示の実施形態は、自由走行車両、ドローンなどの様々な用途にも適用され得る。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39