(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032692
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】アクセス制御のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
G01C21/26 C
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023138542
(22)【出願日】2023-08-29
(31)【優先権主張番号】63/401,973
(32)【優先日】2022-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン エム リンチ
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA01
2F129AA02
2F129BB02
2F129BB03
2F129BB22
2F129BB26
2F129CC15
2F129CC17
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF14
2F129FF17
2F129FF20
2F129FF62
2F129GG17
2F129HH18
2F129HH19
2F129HH21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アクセス制御のためのシステム及び方法の提供。
【解決手段】アクセス制御識別情報が取得される。アクセス制御識別情報は、少なくとも1人のユーザに関連付けられる。アクセスを制御するアクセス制御ポイントが識別される。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイスからアクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに送信される。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍内にあることに応答して、モバイルデバイスからアクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに送信される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス制御のための方法であって、
モバイルデバイスにおいてアクセス制御識別情報を取得することであって、前記アクセス制御識別情報が少なくとも1人のユーザに関連付けられる、取得することと、
出発地から目的地に向かう移動経路に沿って前記モバイルデバイスをナビゲートすることと、
前記移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御するアクセス制御ポイントを識別することと、
前記モバイルデバイスが前記アクセス制御ポイントの近傍内にあるとき、前記アクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに前記モバイルデバイスから前記アクセス制御識別情報を送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスが、第1の通信プロトコルを使用して前記アクセス制御識別情報をユーザデバイスから受信し、第2の通信プロトコルを使用して前記アクセス制御識別情報を前記アクセス制御システムに送信し、前記第1の通信プロトコルが前記第2の通信プロトコルとは異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の通信プロトコルが、前記ユーザデバイスと前記モバイルデバイスとの間の有線接続又は無線接続のうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記第2の通信プロトコルが、無線周波数識別(RFID)を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイルデバイスが、前記モバイルデバイス又は前記アクセス制御システムのうちの少なくとも1つの送信範囲に基づいて、前記アクセス制御ポイントの近傍内にあると決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記モバイルデバイスが、前記アクセス制御ポイントの地理的ロケーションに対する前記モバイルデバイスの地理的ロケーションに基づいて、前記アクセス制御ポイントの近傍内にあると決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセス制御識別情報が、前記ユーザに関連付けられたユーザデバイスから取得される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザデバイスが、前記ユーザデバイスの検出された移動に基づいて前記ユーザに関連付けられていると決定され、前記ユーザデバイスの前記検出された移動が、前記移動経路に沿って前記モバイルデバイスと共に移動する前記ユーザデバイスを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザデバイスが、前記ユーザデバイスの検出されたポジションに基づいて前記ユーザに関連付けられていると決定され、前記ユーザデバイスの前記検出されたポジションが、前記モバイルデバイスの内部に配置される前記ユーザデバイスを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザデバイスが、前記モバイルデバイスの1つ以上のシステムにアクセスする際の前記ユーザデバイスの以前の使用に基づいて、前記ユーザに関連付けられていると決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザデバイスが、前記モバイルデバイスとの前記ユーザデバイスの接続に基づいて前記ユーザに関連付けられていると決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記接続が、前記ユーザデバイスと前記モバイルデバイスとの間のペアリング接続を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
コンピューティングシステム上でコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上の有形非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプロセスが、
出発地から目的地に向かう移動経路に沿ってナビゲートするモバイルデバイスにおいてアクセス制御識別情報を取得することであって、前記アクセス制御識別情報は少なくとも1人のユーザに関連付けられる、取得することと、
前記移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御するアクセス制御ポイントを識別することと、
前記モバイルデバイスから前記アクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに前記アクセス制御識別情報を送信することであって、前記アクセス制御識別情報が、前記モバイルデバイスが前記アクセス制御ポイントの近傍内にあることに応答して送信される、送信することと、を含む、1つ以上の有形非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記アクセス制御識別情報が、前記アクセス制御識別情報へのアクセスを許可するためのプロンプトに応答して取得される、請求項12に記載の1つ以上の有形非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記アクセスが、持続時間、持続距離、又は前記移動経路のうちの少なくとも1つに制限される、請求項13に記載の1つ以上の有形非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記アクセス制御ポイントが、前記移動経路に対する前記アクセス制御ポイントのロケーション、
前記アクセス制御システムからの通信の受信、
前記アクセス制御ポイントによって提供される前記移動経路の一部への以前のアクセス、
又は、前記モバイルデバイスの1つ以上のセンサによってキャプチャされたセンサデータ、のうちの少なくとも1つに基づいて識別される、請求項12に記載の1つ以上の有形非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記アクセス制御識別情報を送信することが、提示システムを使用してインジケータを提示させる、請求項12に記載の1つ以上の有形非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
アクセス制御のためのシステムであって、
アクセス制御識別情報を取得するように構成された第1の通信システムであって、前記アクセス制御識別情報が少なくとも1人のユーザに関連付けられている、第1の通信システムと、
アクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムと通信するように構成された第2の通信システムであって、前記第1の通信システム及び前記第2の通信システムが各々、出発地から目的地に向かう移動経路に沿ってナビゲートするモバイルデバイス内に配備され、前記アクセス制御ポイントが、前記移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御し、前記第2の通信システムが、前記モバイルデバイスが前記アクセス制御ポイントの近傍内にあるとき、前記アクセス制御識別情報を前記アクセス制御システムに送信する、第2の通信システムと、を備える、システム。
【請求項18】
前記第1の通信システムが、第1の通信プロトコルを使用して前記アクセス制御識別情報を取得し、前記第2の通信システムが、第2の通信プロトコルを使用して前記アクセス制御識別情報を送信し、前記第1の通信プロトコルは、前記第2の通信プロトコルとは異なる、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年8月29日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR ACCESS CONTROL」と題する米国仮出願第63/401,973号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の態様は、アクセス制御のためのシステム及び方法に関し、より詳細には、アクセス制御ポイントを介してモバイルデバイスアクセスを制御することに関する。
【背景技術】
【0003】
モバイルデバイスアクセスは、様々な方法で、様々な目的のために制御され得る。しかしながら、アクセスを得ることは、通常、長い待ち時間を伴う。加えて、待ち時間を減少させる試みは、多くの場合、異なる管理及び機能性を伴う複数の異なるデバイスを伴い、それによって、アクセスを複雑にする。
【発明の概要】
【0004】
本明細書で説明され、特許請求される実装形態は、アクセス制御のためのシステム及び方法を提供する。いくつかの実装形態では、アクセス制御識別情報がモバイルデバイスにおいて取得される。アクセス制御識別情報は、少なくとも1人のユーザに関連付けられる。モバイルデバイスの移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御するアクセス制御ポイントが識別される。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍内にあるときに、モバイルデバイスからアクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに送信される。
【0005】
いくつかの実装形態では、第1の通信システムは、アクセス制御識別情報を取得するように構成される。アクセス制御識別情報は、少なくとも1人のユーザに関連付けられる。第2の通信システムは、アクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムと通信するように構成される。第1の通信システム及び第2の通信システムは各々、モバイルデバイス内に配備される。アクセス制御ポイントは、移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御し、第2の通信システムは、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍内にあるとき、アクセス制御識別情報をアクセス制御システムに送信する。
【0006】
いくつかの実装形態では、アクセス制御識別情報はモバイルデバイスにある。アクセス制御識別情報は、少なくとも1人のユーザに関連付けられる。モバイルデバイスの移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御するアクセス制御ポイントが識別される。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍内にあることに応答して、モバイルデバイスからアクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに送信される。
【0007】
他の実装形態もまた、本明細書で説明及び列挙される。更に、複数の実装形態が開示されているが、本開示の技術の例示的な実装形態を示し説明する以下の詳細な説明から、本開示の技術の更に他の実装形態が当業者に明らかになるであろう。理解されるように、本開示は、全て本開示の技術の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な態様で修正が可能である。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】アクセス制御のための例示的な環境のブロック図である。
【
図2】例示的なモバイルデバイスのブロック図である。
【
図3】アクセス制御のための例示的な動作のブロック図である。
【
図4】アクセス制御のための他の動作のブロック図である。
【
図5】例示的なコンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の技術の態様は、アクセス制御のためのシステム及び方法に関する。一態様では、アクセス制御ポイントは、地理的エリアへのアクセスを制御する。いくつかのモバイルデバイスは、任意の所与の時間に地理的エリアにアクセスすることを計画し得、その結果、モバイルデバイスが地理的エリアにアクセスすることを許可されるか否かを決定すること、及び/又はモバイルデバイスによるアクセスに関連付けられたユーザのアカウントを処理することは、しばしば遅延を伴う。更に、異なるアクセス制御ポイントに関連付けられた多くのアクセス制御システムは、アクセスを提供するための異なる要件及びパラメータを有する。したがって、本開示の技術は、ユーザのアクセスステータスに基づいて地理的エリアへのアクセスを許可する。アクセスステータスは、ユーザに関連付けられたアクセス制御識別情報に基づいて決定される。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスのローカルメモリから、ネットワークを介して、及び/又はユーザデバイスなどのコンピューティングデバイスから取得され得る。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍にあるときに、アクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムにおいてモバイルデバイスから受信される。モバイルデバイスから受信されたアクセス制御識別情報に基づいてアクセスを許可することによって、モバイルデバイスは、迅速に、かつアクセス制御システムに特有の追加のトランスポンダ、タグ、又は他のデバイスを使用することなく、地理的エリアにアクセスし得、それによって、アクセス制御を最適化し、ユーザの利便性及び満足度を高める。
【0010】
例えば、地理的エリアは、モバイルデバイスが出発地から目的地に向かってナビゲートしている移動経路の一部を含み得る。アクセス制御ポイントは、移動経路の一部へのアクセスを物理的に、取引的に、及び/又は同様の方法で制御し得る。例えば、バリア及び/又は通行料が、アクセスを制御するために使用され得る。モバイルデバイスは、アクセス制御ポイントを識別し、ユーザ及びアクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御識別情報を取得する。モバイルデバイスは、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍内にあり、移動経路の一部にアクセスするとき、アクセス制御識別情報をアクセス制御システムに送信する。このようにして、モバイルデバイスは、アクセス制御ポイントにおいてほとんど中断なしに移動経路に沿ってナビゲートし得る。
【0011】
アクセス制御のための例示的な環境100の詳細な説明を始めるために、
図1を参照する。一実装形態では、モバイルデバイス102は、移動経路104に沿って出発地から目的地に向かってナビゲートしている。アクセス制御ポイント106は、移動経路106に対して配置され、移動経路104、移動経路104の一部、屋内空間、及び/又は屋外空間などの地理的エリア110へのアクセスを制御し得る。移動経路104の一部は、有料道路などの移動経路104に沿った道路、出発地からの出口、及び/又は目的地への入口を含み得るが、これらに限定されない。出発地からの出口及び目的地への進入は、それぞれ、駐車場又は類似のアクセス制御されたエリアからの退出及び駐車場又は同様のアクセス制御されたエリアへの進入を伴い得る。地理的エリア110は、固定エリア又は変化する動的エリアであり得る。更に、地理的エリア110は、1つ以上の構造及び移動経路を含み得る。例えば、地理的エリア110は、限定はしないが、(1つ以上の)保管構造、(1つ以上の)ガレージ、(1つ以上の)敷地建物、(1つ以上の)部屋、(1つ以上の)道路、及び/又は(1つ以上の)経路を含み得る。
【0012】
アクセス制御ポイント106は、特定の地理的ロケーション、又は特定の地理的ロケーションからの距離に対応する特定の地理的エリア、若しくは特定の地理的ロケーションに対して配置されるエリアであり得る。アクセス制御ポイント106は、一般に、地理的エリア110へのモバイルデバイス102のアクセスを許可又は拒否するためのアクセスステータスが決定されるロケーションに関連付けられる。アクセスステータスは、バリア、ゲート、アクセスステーション、料金所、ドア、エリアへの入口、及び/又はエリアからの出口などの物理的構造において決定され得る。しかしながら、アクセスステータスは、地理的エリア110へのアクセスを許可又は拒否することに関連付けられた任意のロケーションにおいて決定され得ることが理解されよう。例えば、地理的エリア110は、道路、目的地、又は許可されたモバイルデバイスにアクセスが制限されている他のエリアであり得る。そのような許可は、1人以上のユーザに関連付けられたアクセス制御識別情報を使用して決定され得る。1つの非限定的な例では、アクセス制御識別情報は、単回使用、進行中、又は特定の時間若しくは距離に限定され得るパスに対応し得る。地理的エリア110へのアクセスの前又はアクセス時に、アクセス制御識別情報を使用してアクセスステータスを決定し得る。
【0013】
アクセス制御ポイント106は、協会、サービスプロバイダ、州、市、自治体、県、地方、地域、地方、郡、国などの規制機関によって動作され得るか、又はさもなければ規制機関に関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、アクセス制御ポイント106は、アクセス制御システム108に関連付けられる。アクセス制御システム108は、モバイルデバイス102がネットワークを介してアクセス制御システム108と通信するように、アクセス制御ポイント106に近接して、又はリモートロケーションに配置され得る。
【0014】
アクセス制御システム108は、地理的エリア110へのアクセスを制御するための様々なハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含み得る。例えば、アクセス制御システム108は、限定はしないが、アクセス通信システムとアクセスコントローラとを含み得る。アクセス通信システムは、1つ以上のトランスポンダ、トランシーバ、及び/又は受信機など、モバイルデバイス102と通信するための様々な構成要素を含み得る。地理的エリア110へのアクセスを許可するか否かを決定するために、アクセスコントローラは、モバイルデバイス102から受信された通信に基づいてアクセスステータスを決定し得る。そのような通信は、アクセス制御識別情報を含み得る。したがって、一例では、アクセスコントローラは、アクセス制御識別情報を識別することによってアクセスステータスを決定し、アクセスコントローラは、アクセス制御識別情報を検証することによってアクセスを提供する。いくつかの例では、アクセスを提供することは、物理オブジェクトを移動させること、モバイルデバイス102が移動経路104に沿って地理的エリア110内に移動することを可能にすることを含み得る。
【0015】
モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102のローカルメモリから、リモートデバイスからネットワークを介してユーザデバイス112から、及び/又は他のコンピューティングデバイスからアクセス制御識別情報を取得し得る。ユーザデバイス112は、スマートフォン又はウェアラブルデバイスなど、ユーザに関連付けられた任意のコンピューティングデバイスであり得る。アクセス制御識別情報110は、ユーザ承認時に、ユーザに関連付けられたユーザプロファイルから取得され得る。例えば、ユーザプロファイルは、モバイルデバイス102の動作に関連付けられたユーザの選好、異なるアクセス制御ポイントのためのアクセス制御識別情報、ユーザデバイス112の動作に関連付けられた選好、及び/又は他のユーザ情報を含み得る。
【0016】
一実装形態では、ユーザ承認時に、アクセス制御ポイント106のためのアクセス制御識別情報が、ユーザデバイス112の識別情報に基づいてモバイルデバイス102によって取得される。別の言い方をすれば、モバイルデバイス102は、ユーザ承認時に、ユーザデバイス112の検出された移動、ユーザデバイス112の検出されたポジション、ユーザデバイス112の以前の使用、ユーザデバイス112とモバイルデバイス102との接続、ユーザプロファイル、プロンプト、及び/又はユーザデバイス112の他の識別情報に基づいて、アクセス制御ポイント106に関連してどのアクセス制御識別情報を使用するかを決定し得る。したがって、モバイルデバイス102は、ユーザ選好に一致する様々な方法で、アクセス制御ポイント106に対して、もしあれば、どのアクセス制御識別情報を取得するかを決定する。
【0017】
いくつかの例では、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112の移動を検出し、それに応じてアクセス制御識別情報を取得する。例えば、ユーザデバイス112の検出された移動は、ユーザデバイス112がモバイルデバイス102と共に移動経路104に沿って移動することを含み得る。ユーザデバイス112の第1のロケーションデータは、ユーザデバイス112がモバイルデバイス102と共に移動していることを決定するために、ある持続時間及び/又は移動距離にわたってモバイルデバイス102の第2のロケーションデータと相関され得る。第1のロケーションデータ及び/又は第2のロケーションデータは、全地球測位システムで使用されるようなジオロケーションコードを含み得る。検出された移動に基づいて、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112を識別し、アクセス制御識別情報を取得するためにユーザデバイス112と通信する。例えば、ユーザデバイス112の識別情報に基づいて、モバイルデバイス102は、アクセス制御識別情報を要求する通信をユーザデバイス112に送信し、ユーザデバイス112は、それに応答してアクセス制御識別情報を送信する。ユーザデバイス112は、ユーザ選好に基づいて、アクセス制御識別情報へのアクセスを制限又は別様に制御してもよい。
【0018】
いくつかの例では、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112のポジションを検出し、それに応じてアクセス制御識別情報を取得する。検出されたポジションは、限定はしないが、ユーザデバイス112がモバイルデバイス102の内部内、内部内の特定のロケーション、及び/又はモバイルデバイス102に対する特定のロケーションに配置されていることを含み得る。内部の特定のロケーションは、前部、後部、左側部、右側部、及び/又は特定のシートポジションであってもよい。モバイルデバイス102に対する特定のポジションは、モバイルデバイス102の内部内又はモバイルデバイス102の外部であり得る。例えば、特定のポジションは、モバイルデバイス102の閾値距離内にあり、及び/又はモバイルデバイス102に対して所定の角度に沿っていてもよい。別の例として、特定のポジションは、ドアなど、モバイルデバイス102の特定の部分に対するものであり得る。検出されたポジションに基づいて、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112を識別し、ユーザデバイス112と通信して、本明細書で説明するように、ユーザ選好に基づいてアクセス制御識別情報を取得する。
【0019】
いくつかの例では、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112の以前の使用を決定し、それに応じてアクセス制御識別情報を取得する。ユーザデバイス112の以前の使用は、ユーザデバイス112が、ロックシステム、環境制御システム、娯楽システム、及び/又は制御システムなど、モバイルデバイス102の1つ以上のシステムにアクセスし、及び/又はそれらとの接続を形成するために使用されていることに対応し得る。ユーザデバイス112の接続は、例えば、ユーザデバイス112とモバイルデバイス102との間のペアリング接続、及び/又はユーザデバイス112が既知のデバイス若しくは以前に認証されたデバイスである信頼された関係を含み得る。いくつかのシナリオでは、モバイルデバイス102は、どのユーザデバイスがモバイルデバイス102をロック解除したか、どのユーザデバイスがモバイルデバイス102を呼び出したか、及び/又はどのユーザデバイスがモバイルデバイス102のオペレータに関連付けられているかに基づいて、アクセス制御識別情報を取得する。以前の使用に基づいて、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112を識別し、ユーザデバイス112と通信して、本明細書で説明するように、ユーザ選好に基づいてアクセス制御識別情報を取得する。
【0020】
いくつかの例では、モバイルデバイス102は、ユーザプロファイルを識別し、それに応じてアクセス制御識別情報を取得する。ユーザプロファイルは、どのアクセス制御識別情報を取得するかを含むか、又は他の方法で指定し得る。モバイルデバイス102は、ユーザ、ユーザに関連付けられたユーザデバイス112の識別など、様々な方法で、及び/又はユーザプロファイルの選択に基づいて、ユーザプロファイルを識別し得る。ユーザプロファイルは、ユーザデバイス112、モバイルデバイス102、及び/又はクラウド環境内に記憶され得る。ユーザプロファイルの識別に応答して、モバイルデバイス102は、ユーザプロファイルに関連付けられたアクセス制御識別情報を取得する。例えば、モバイルデバイス102は、ユーザデバイス112から、リモートデバイスから、ローカルメモリからなど、ネットワークを介してアクセス制御識別情報を受信し得る。ユーザプロファイルは、アクセス制御識別情報へのアクセスを制御及び/又は制限するユーザ選好を更に指定し得る。いくつかの例では、単一のアクセス制御識別情報が、複数のユーザプロファイルにわたって共有され得る。
【0021】
どのアクセス制御識別情報を取得するか、及び/又はアクセス制御識別情報へのアクセスを許可するかを決定するためのプロンプトが提示され得る。例えば、モバイルデバイス102は、アクセス制御識別情報へのアクセスを要求するプロンプトを生成し得る。プロンプトは、モバイルデバイス102のディスプレイを使用して提示され、表示のためにユーザデバイス112に送信され、及び/又は他の方法でユーザに提示され得る。プロンプトに応答して、アクセスを許可又は拒否するユーザ入力がキャプチャされ、モバイルデバイス102に送信され得る。ユーザ入力がアクセス制御識別情報へのアクセスを許可するとき、アクセス制御識別情報は、例えば、ユーザデバイス112からアクセス制御識別情報を受信することによって、モバイルデバイス102によって取得される。ユーザ入力は、アクセス制御識別情報へのアクセス制限を更に指定し得る。アクセス制限は、限定はしないが、持続時間制限、距離制限、及び/又は使用制限を含み得る。アクセス制限は、例えば、モバイルデバイス102によるアクセス制御識別情報へのアクセスが、移動経路104、移動経路104の一部、移動、及び/又はモバイルデバイス102の使用に制限されることを指定し得る。
【0022】
代替的に又は加えて、アクセス制御識別情報は、移動経路104に沿ったモバイルデバイス102の移動に関連するアクセス制御ポイント106の識別に応答して取得され得る。一実装形態では、モバイルデバイス102は、アクセス制御ポイント106が移動経路104に対して配置され、地理的エリア110が移動経路102の少なくとも一部を含む状態で、移動経路104に沿って出発地から目的地までナビゲートする。一例では、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102の内部の乗員などの人からの制限された入力で、移動経路104に沿って移動するように動作することが可能であり得る。別の言い方をすれば、その動作を制御するためにモバイルデバイス102との動作上の関与を有する人ではなく、人は単に目的地又は他の命令を入力し得、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102によって行われ取られる一連の決定を通じて乗員を目的地に輸送する。位置特定データを使用して、地理的エリア内の、及び/又は目的地若しくは他のロケーションに対するモバイルデバイス102の現在の地理的ポジションが決定され得る。位置特定データを使用して、現在の地理的ポジションから目的地までの移動経路104を生成し得、移動経路104に沿ったポジションを決定し得る。加えて、それらの性質及び移動に応じて、移動経路104に沿ったシーン内に存在する1つ以上のオブジェクトは、モバイルデバイス102がシーンを通って移動するときにモバイルデバイス102によって実行されている動作を通知する。一実装形態では、モバイルデバイス102は、シーンのセンサデータをキャプチャして、シーンの知覚を提供する知覚データを生成する。位置特定データ及び知覚データを使用して、モバイルデバイス102は、その知覚、並びにその動き及びルート計画に従って、移動経路104に沿ってシーンを通って移動する。
【0023】
移動経路104は、複数のアクセス制御ポイントによってアクセスが制御される複数の部分を含むことができる。複数のアクセス制御ポイントは、異なるタイプとすることができ、モバイルデバイス102は、異なるタイプのアクセス制御ポイントを介してアクセスを得るための複数の異なるアクセス制御識別情報を取得することができる。単一のアクセス制御識別情報又は複数の異なるアクセス制御識別情報を使用して、異なるタイプのアクセス制御ポイントにアクセスし得る。例えば、アクセス制御識別情報は、アクセス制御ポイント106に一意であり、固有であり得る。別の例では、アクセス制御ポイント106は、1つのアクセス制御識別情報が複数のアクセス制御ポイントの各々においてアクセスを許可し得るように、共通のオペレータによって操作される複数のアクセス制御ポイントのうちの1つであり得る。ユーザプロファイルは、アクセス制御識別情報のセットを含み得る。モバイルデバイス102及び/又はユーザデバイス112は、アクセス制御識別情報のセットからアクセス制御ポイント106に対応する特定のアクセス制御識別情報を識別し、モバイルデバイス102は、特定のアクセス制御識別情報を取得する。特定のアクセス制御識別情報は、ユーザ入力及び/又はアクセス制御ポイント106の識別情報に基づいて識別され得る。
【0024】
アクセス制御ポイント106の識別情報は、例えば、アクセス制御ポイント106のタイプの識別情報、アクセス制御ポイント106のロケーション、及び/又はアクセス制御システム108の通信プロトコルを含み得る。例えば、アクセス制御ポイント106は、移動経路104、アクセス制御ポイント106によって許可された以前のアクセス、アクセス制御システム108との通信、及び/又はモバイルデバイス102によってキャプチャされたセンサデータに基づいて、モバイルデバイス102によって識別され得る。例えば、モバイルデバイス102は、移動経路104及び/又はナビゲーションマップを含むモバイルデバイス102によって生成されたルートなど、移動経路104を表すナビゲーションデータにアクセスすることができ、ナビゲーションデータは、移動経路104に対するロケーションに配置されたアクセス制御ポイント106の指示を含むことができる。別の例として、モバイルデバイス102は、アクセス制御ポイント106によって制御される地理的エリア110への以前のアクセスからのアクセス制御ポイント106のロケーションを記憶し得る。アクセス制御ポイント106の記憶されたロケーションは、移動経路104が、以前に移動した移動経路104の以前の部分に対応すると決定すると、取り出すことができる。別の例として、モバイルデバイス102は、アクセス制御ポイント106のロケーションを識別するアクセス制御システム108からの通信を受信し得る。アクセス制御ポイント106のロケーションは、アクセス制御システム108及び/又はモバイルデバイス102の送信範囲に基づく通信を使用して、或いは通信に含まれる情報を使用して識別され得る。別の例として、モバイルデバイス102の周りのシーン中のオブジェクトを検出するために使用されるモバイルデバイス102によってキャプチャされたセンサデータは、アクセス制御ポイント106を識別するために使用され得る。
【0025】
本明細書で説明するように、アクセス制御識別情報は、ユーザデバイス112、モバイルデバイス102のローカルメモリから、ネットワークを介して、及び/又は様々な方法で他のコンピューティングデバイスから取得され得る。一実装形態では、アクセス制御識別情報は、ユーザデバイス112とモバイルデバイス102との間の有線接続又は無線接続を介して取得される。一実装形態では、モバイルデバイス102は、有線接続又は無線接続に関連付けられた第1の通信プロトコルを使用してアクセス制御識別情報を受信する。有線接続又は無線接続は、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fi接続、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続、ミニUSB接続、独自の有線接続、及び/又はセルラー接続を含み得るが、これらに限定されない。第1の通信プロトコルは、ユーザデバイス112、リモートサーバ、及び/又は他のコンピューティングデバイスと通信するための通信ポートを含むがこれらに限定されない、第1のハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を有する第1の通信システムに対応し得る。
【0026】
一実装形態では、モバイルデバイス102は、アクセス制御識別情報を無線送信としてアクセス制御システム108に送信する。モバイルデバイス102とアクセス制御システム108との間の無線送信は、無線周波数識別(RFID)通信又はセルラー通信などの第2の通信プロトコルを使用し得る。第2の通信プロトコルは、アクセス制御システム108と通信するための1つ以上のアンテナなど、第2のハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含む第2の通信システムに関連付けられ得る。一例では、第2の通信システムはRFIDアンテナを含み得、第1の通信システムは、RFIDアンテナ又は他のハードウェアとは異なるタイプの別のアンテナを含むことができる。更に、様々な使用事例において、第1の通信プロトコルは第2の通信プロトコルとは異なる。
【0027】
モバイルデバイス102は、モバイルデバイスがアクセス制御ポイント106の近傍にあり、そうするためのユーザ承認と一致するときに、アクセス制御識別情報を送信する。モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102の送信範囲、アクセス制御システム108の送信範囲、アクセス制御ポイント106の地理的ロケーションに対するモバイルデバイス102の地理的ロケーション、モバイルデバイス102のセンサデータにおけるアクセス制御ポイント106の検出、及び/又はその他に基づいて、アクセス制御ポイントの近傍にあると決定され得る。いくつかの例では、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102がアクセス制御ポイント106の近傍にあることに応答して、アクセス制御識別情報をアクセス制御システム108に送信する。例えば、アクセス制御システム108は、モバイルデバイス102がpingの送信範囲内に入るまでpingをブロードキャストし、pingを受信し、アクセス制御識別情報を送信することによってpingに応答することができる。他の例では、モバイルデバイス102は、アクセス制御ポイント106がモバイルデバイス102の送信範囲内にあるときに、アクセス制御識別情報がモバイルデバイス102によって送信され、アクセス制御システム108によって受信されるように、アクセス制御識別情報をブロードキャストする。他の例では、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102がアクセス制御ポイント106の閾値距離内にあるとき、アクセス制御識別情報を送信し得る。
【0028】
アクセス制御識別情報を受信したことに応答して、アクセス制御システム108は、モバイルデバイス102が移動経路104の一部に沿ってナビゲートするように、アクセス制御ポイント106を介して地理的エリア110へのアクセスをモバイルデバイス102に提供する。一例では、アクセス制御システム108は、アクセス制御識別情報に基づいて決定されたアクセスステータスに基づいて、移動経路104の一部へのアクセスを許可する。アクセス制御識別情報に基づいて、アクセス制御システム108は、アクセス制御ポイント106に接近しているモバイルデバイス102をユーザ及び/又はアカウント情報に関連付けてもよい。アカウント情報を使用して、アクセス制御システム108は、ユーザが許可されているか否かに基づいてアクセスステータスを決定し得る。アカウント情報を使用して、アクセス制御システム108はまた、アカウント情報がパス及び/又は有料アカウントなどの有効な支払い方法又はサブスクリプションを含むか否かに基づいて、アカウントステータスを決定してもよい。したがって、アクセスステータスは、承認又は拒否されると決定されてもよく、それに応じて、アクセスが許可又は拒否されてもよい。
【0029】
アクセスステータスが承認された場合、アクセス制御システム108は、地理的エリア110へのアクセスを許可する。アクセス制御システム108は、端末、キオスク、及び/又は他のコンピューティングデバイスとし得、アクセス制御識別情報を含む通信など、モバイルデバイス102との間で通信を送信及び受信するための1つ以上のトランスポンダ、トランシーバ、及び/又は受信機を含み得る。更に、アクセス制御ポイント106は、視覚インジケータ、音声インジケータ、及び/又は触覚インジケータなどの、アクセスステータスを示すための1つ以上のインジケータを提示し、かつ/又は提示させる。インジケータは、モバイルデバイス102、アクセス制御システム108、及び/又はユーザデバイス112の提示システムを使用して提示され得る。インジケータは、モバイルデバイス102のための経路がナビゲートされるためにクリアであること、及び/又はモバイルデバイス102が地理的エリア110にアクセスすることを許可されていることを示し得る。
【0030】
いくつかの例では、アクセス制御システム108は、ping送信を送信するための送信範囲を有し得る。いくつかの事例では、モバイルデバイス102は、アクセス制御システム108から受信されたpingに基づいて、アクセス制御識別情報を送信するための通信プロトコルを決定し得る。例えば、モバイルデバイス102は、アクセス制御デバイス識別子若しくはプロトコル識別子、及び/又はpingの他の特性など、ping内の情報に基づいて、アクセス制御システム108のタイプを決定し得る。モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102が移動経路104に沿って移動するときに複数の異なるタイプのアクセス制御システムに遭遇することがあり、基礎となるアクセス制御識別情報を異なるアクセス制御システムに送信するためのプロトコルを選択的に切り替える場合がある。
【0031】
このようにして、モバイルデバイス102は、移動経路104に対してアクセス制御ポイント106を識別し、アクセス制御識別情報を積極的に取得し、モバイルデバイス102がアクセス制御ポイント106に接近しているときを識別し、地理的エリア110へのアクセスを容易にし、アクセス制御ポイント106によって中断されることなくモバイルデバイス102が移動経路104に沿って連続的にナビゲートするシームレスなユーザ体験を提供する。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイス102をユーザ及び/又はアカウント情報に関連付けて、追加のハードウェア、デバイス、及び/又はタグなしでアクセスに関連付けられた許可を可能にする。ユーザは、ユーザデバイス112又はモバイルデバイス102の入力システムを使用して、許可されたプロバイダからアクセス制御識別情報を取得し得、アクセス制御識別情報は、モバイルデバイス102に関連付けられる。例えば、ユーザは、ユーザデバイス112又はモバイルデバイス102の入力システムを使用して、有料道路にアクセスするためのサービスプロバイダ又は規制機関に登録すること、及び/又はアクセスパス、チケット、若しくは他のアクセス許可を取得することによって、許可を確保し得る。ユーザデバイス112は、異なるアクセス制御ポイントのために使用され得る様々なアクセス制御識別情報をセキュアに編成するアプリケーションを含み得る。モバイルデバイス102は、アクセス制御識別情報への進行中の許可ベースのアクセスを有し、それらをユーザのユーザプロファイルに関連付け、及び/又は本明細書で説明するようにユーザデバイス112から様々な時間にアクセス制御識別情報を取得し得る。アクセス制御識別情報は、いくつかの例では、アクセス許可としてモバイルデバイス102をユーザの支払い方法に関連付けてもよい。ユーザ承認と一致して、モバイルデバイス102は、アクセス制御ポイント106を識別し、モバイルデバイス102がアクセス制御ポイント106の近傍にあるときなど、関連する時間に、適切なアクセス制御識別情報を識別し、取得し、アクセス制御ポイント106に関連付けられたアクセス制御システム108に通信する。アクセス制御システム108がネットワークを介してアクセス可能なリモートデバイスであるシナリオでは、ユーザデバイス112は、そのような動作を実行し得る。アクセス制御識別情報を使用して、アクセス制御システム108は、アクセス許可(例えば、支払いの受領、許可されたユーザ、許可されたパス、許可されたサブスクリプション)に基づいてアカウントステータスを決定し、それに応じてアクセス(例えば、物理的アクセスを提供する、アカウントを借方に記入する、パスを処理するなど)を許可する。したがって、モバイルデバイス102は、それらのエリアへのアクセス制御ポイントの特定のパラメータとは無関係に、様々なアクセス制御された地理的エリアへのアクセスを好都合に容易にする。
【0032】
図2を参照すると、モバイルデバイス102又は他のモバイルデバイスであり得る例示的なモバイルデバイス200が示されている。一実装形態では、モバイルデバイス200は、1つ以上のセンサシステム202と、デバイスシステム204と、を含む。知覚システム206、LIDARセンサ208、カメラ210、位置特定システム212、他のセンサ214、計画システム216、制御システム218、サブシステム220、第1の通信システム222、及び/又は第2の通信システム224のうちのいずれかは、デバイスシステム206の一部であってもよく、又はそれとは別個であってもよいことが理解されるであろう。更に、第1の通信システム222と第2の通信システム224とは、別個のシステムであってもよく、同じシステムであってもよい。場合によっては、第1の通信システム222及び第2の通信システム224は、異なる通信プロトコルを使用して通信するための異なるハードウェア及び/又はソフトウェアを含む。他の例では、通信システム222~224は、同じシステムであるか、さもなければ同じハードウェア及び/又はソフトウェアを使用する。
【0033】
センサシステム202は、1つ以上の画像などのモバイルデバイス200の視野のセンサデータ、モバイルデバイス200のロケーション、進行方向、及び/若しくは向きに対応する位置特定データ、モバイルデバイス200の動きに対応する移動データ、並びに/又は、例えばアクセス制御ポイント106、アクセス制御システム108に対応するアクセス識別データをキャプチャするように構成された1つ以上のセンサを含む。1つ以上のセンサは、3D画像をキャプチャするように構成された3Dセンサ、2D画像をキャプチャするように構成された2Dセンサ、RADARセンサ、赤外線(IR)センサ、光学センサ、及び/又は視覚検出測距(ViDAR)センサを含み得るが、これらに限定されない。例えば、1つ以上の3Dセンサは、LIDARセンサ208(例えば、走査LIDARセンサ)又は他の深度センサを含んでもよく、1つ以上の2Dセンサは、カメラ210(例えば、RGBカメラ)を含み得る。カメラ210は、カラー画像、グレースケール画像、及び/又は他の2D画像をキャプチャし得る。位置特定システム212は、位置特定データをキャプチャし得る。位置特定システムは、限定はしないが、GNSS、慣性航法システム(INS)、慣性測定ユニット(IMU)、全地球測位システム(GPS)、高度方位基準システム(AHRS)、コンパス、及び/又は加速度計を含み得る。他のセンサ214は、センサデータ、位置特定データ、移動データ、アクセス識別データ、及び/又は他の許可された関連データをキャプチャするために使用され得る。
【0034】
知覚システム204は、知覚データを生成し得、知覚データは、センサデータを使用して、1つ以上のオブジェクト(例えば、アクセス制御ポイント106、アクセス制御システム108など)の(1つ以上の)ポジションを検出、識別、分類、及び/又は決定し得る。知覚データは、移動経路104に沿って出発地から目的地に向かってモバイルデバイス200を自律的にナビゲートするための少なくとも1つの移動動作を有するナビゲーション計画を生成することなど、モバイルデバイス200のための1つ以上の動作を生成する際に、計画システム216によって使用され得る。制御システム218は、ナビゲーション計画を実行する際にモバイルデバイス200の様々な動作を制御するために使用され得る。ナビゲーション計画は、モバイルデバイス200がそれ自体の計画及び決定で移動するように、(1つ以上の)ナビゲーション動作並びに(1つ以上の)他の動作を実行するためにモバイルデバイス200のサブシステム220が自律的に実行するための様々な動作命令を含み得る。移動経路104を考慮してモバイルデバイス200を動作させるための命令、及び/又は移動経路104の少なくとも一部に沿ってアクセス制御ポイント106を識別するための命令は、計画システム216、制御システム218、サブシステム220、及び/又はモバイルデバイス200の他の構成要素によって実行され得る。命令は、モバイルデバイス200による実行の前に修正されてもよく、場合によっては、モバイルデバイス200は、例えば、センサシステム202によってキャプチャされたセンサデータに基づいて、命令を無視してもよい。
【0035】
一実装形態では、ユーザ許可と一致して、モバイルデバイス200は、モバイルデバイス200の1人以上のユーザに関連付けられた1つ以上のユーザプロファイルを記憶する。上述したように、ユーザプロファイルは、モバイルデバイス200によってアクセス可能な、ユーザデバイス112、リモートサーバデバイス、及び/又はクラウド環境などの別のデバイスに記憶することもできる。更に、モバイルデバイス200は、(例えば、有線接続又は無線接続を介して)ユーザデバイス112と通信するための第1の通信プロトコル、(例えば、RFID又は他の無線接続を介して)アクセス制御システム108と通信するための第2の通信プロトコル、(例えば、無線アクセスノードを介して)リモートデバイスと通信するための第3の通信プロトコルなど、1つ以上の通信プロトコルを含むことができる。モバイルデバイス200はまた、ユーザデバイス112からアクセス制御識別情報を受信したときなど、ユーザ許可に基づいてアクセス制御識別情報を記憶することができる。アクセス制御識別情報は、モバイルデバイス102をユーザ及び/又はアカウント情報に関連付ける英数字記号などの識別子又はコードとすることができ、アクセス制御システム108に送信されると、アクセス制御システム108にアクセス許可を提供する、及び/又はアクセス制御ポイント106を通してアクセスを要求する。別の言い方をすれば、アクセス制御識別情報は、アクセス制御ポイント106を介してアクセスを得ることに関連して、例えば、ユーザに関連付けられたアカウントから、ユーザ許可と一致するアクセス制御ポイント106に関連付けられたアカウントへの口座振替がトリガされるように、ユーザの1つ以上のアカウントに関連付けられ得る。
【0036】
いくつかの例では、モバイルデバイス200のサブシステム220は、第1の通信システム222及び第2の通信システム224など、1つ以上の通信サブシステムを含むことができる。しかしながら、通信システム222~224は、サブシステム220とは別個であってもよい。通信システム222~224は、限定はしないが、1つ以上のアンテナ、受信機、トランスポンダ、トランシーバ、及び/又は通信ポートを含み得る。例えば、モバイルデバイス200は、本明細書で説明される(1つ以上の)異なる通信プロトコルを実装するための複数のハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含むことができる。第1のハードウェア構成要素は、第1の通信プロトコルを確立及び使用してユーザデバイス112と通信するために第1の送信を送信することができ、第2のハードウェア構成要素は、第2の通信プロトコルを確立及び使用してアクセス制御システム108と通信するために第2の送信を送信することができる。
【0037】
図3を参照すると、アクセス制御のための例示的な動作300が示されている。一実装形態では、動作302は、モバイルデバイスにおいてアクセス制御識別情報を取得する。アクセス制御識別情報は、少なくとも1人のユーザに関連付けられる。モバイルデバイスは、出発地から目的地に向かう移動経路に沿ってナビゲートし得る。アクセス制御識別情報は、ユーザに関連付けられたユーザデバイスから取得され得る。ユーザデバイスは、ユーザデバイスの検出された移動に基づいて、ユーザに関連付けられていると決定され得る。例えば、ユーザデバイスの検出された移動は、ユーザデバイスがモバイルデバイスと共に移動経路に沿って移動することを含み得る。ユーザデバイスは、ユーザデバイスの検出されたポジションに基づいて、ユーザに関連付けられていると決定され得る。例えば、ユーザデバイスの検出されたポジションは、ユーザデバイスがモバイルデバイスの内部に位置すること、及び/又はモバイルデバイスに対する特定のポジションに配置されることを含み得る。ユーザデバイスは、例えば、モバイルデバイスの内部へのアクセスを得るために、モバイルデバイスの1つ以上のシステムにアクセスする際のユーザデバイスの以前の使用に基づいて、ユーザに関連付けられていると決定され得る。ユーザデバイスは、ユーザデバイスとモバイルデバイスとのペアリング接続などの接続に基づいて、ユーザに関連付けられていると決定され得る。
【0038】
動作302は、アクセス制御識別情報へのアクセスを許可するためのプロンプトに応答して、アクセス制御識別情報を取得し得る。モバイルデバイスによるアクセス制御識別情報へのアクセスは、持続時間、持続距離、移動経路に、及び/又はユーザ選好に基づいて制限され得る。
【0039】
動作304は、移動経路の少なくとも一部へのアクセスを制御するアクセス制御ポイントを識別する。例えば、動作304は、移動経路に対するアクセス制御ポイントのロケーション、アクセス制御システムからの通信の受信、アクセス制御ポイントによって提供される移動経路の一部への以前のアクセス、モバイルデバイスの1つ以上のセンサによってキャプチャされたセンサデータ、及び/又はその他に基づいて、アクセス制御ポイントを識別し得る。
【0040】
動作306は、モバイルデバイスがアクセス制御ポイントの近傍内にあるときに、アクセス制御識別情報をモバイルデバイスからアクセス制御ポイントに関連付けられたアクセス制御システムに送信する。一例では、モバイルデバイスは、第1の通信プロトコルを使用してユーザデバイスからアクセス制御識別情報を受信し、第2の通信プロトコルを使用してアクセス制御識別情報をアクセス制御システムに送信する。第1の通信プロトコルは、第2の通信プロトコルと異なっていてもよいし、同じであってもよい。例えば、第1の通信プロトコルは、ユーザデバイスとモバイルデバイスとの間の有線及び/又は無線接続に関連付けられてもよく、第2の通信プロトコルは、RFIDを含み得る。モバイルデバイスは、限定はしないが、モバイルデバイス又はアクセス制御システムのうちの少なくとも1つの送信範囲に基づいて、アクセス制御ポイントの地理的ロケーションに対するモバイルデバイスの地理的ロケーションに基づいて、及び/又は、その他を含む様々な方法で、アクセス制御ポイントの近傍内にあると決定され得る。一例では、アクセス制御識別情報を送信することにより、提示システムを使用してインジケータが提示される。例えば、アクセス制御識別情報に基づくアクセスステータスの決定に続いて、アクセスが許可され得、本明細書で説明するようにインジケータが提示されることをトリガする。
【0041】
図4を参照すると、アクセス制御のための例示的な動作400が示されている。一実装形態では、動作402は、モバイルデバイスをアカウント情報に関連付けるアクセス制御識別情報を受信する。モバイルデバイスは、アクセス制御ポイントによって制御される地理的エリアへのアクセスを要求している可能性がある。例えば、モバイルデバイスは、アクセス制御ポイントに接近していること、移動経路に沿って現在ナビゲートしている又はナビゲートすることを計画していること、移動経路の一部又は全部が地理的エリア内にあるか、又はそうでなければ地理的エリアと交差すること、地理的エリアから現在退出している又は退出することを計画していること、地理的エリアに現在進入している又は進入することを計画していること、及び/又はその他であり得る。動作404は、アクセス制御識別情報に基づいてアクセスステータスを決定し得る。例えば、アクセス制御識別情報が、許可されたユーザ、許可されたモバイルデバイス、及び/又は許可されたアカウントを示す場合、アクセスステータスは承認され得る。そうでなければ、アクセスステータスは拒否され得る。動作406は、アクセスステータスに基づいてアクセスを許可する。アクセスステータスが承認された場合、動作406は、物理的に、取引的になど、アクセスを提供し得る。アクセスが拒否される場合、動作406は、物理的に(例えば、地理的エリアへのアクセスを防止する)、取引的に(例えば、請求書を発行する、罰金を課すなど)、アクセスを拒否し得る。
【0042】
図5を参照すると、本明細書で説明される様々なシステム及び方法を実装し得る1つ以上のコンピューティングユニットを有する例示的なコンピューティングデバイス500の詳細な説明が提供される。コンピューティングデバイス500の様々な構成要素は、本明細書で説明される様々な技術的解決策を達成するために、特定の、非従来的な、及び非一般的な構成に形成され得る。したがって、コンピューティングデバイス500及び/又はコンピューティングデバイス500の構成要素は、モバイルデバイス102、モバイルデバイス200の様々なシステム及びサブシステム、アクセス制御ポイント106、アクセス制御システム108、ユーザデバイス112、並びに他のコンピューティングデバイス又はネットワークデバイスに適用可能であり得る。いくつかの例では、モバイルデバイス102は車両であるが、モバイルデバイス102は、アクセス制御ポイントを通して道路又は駐車場などの地理的エリアにアクセスし得るロボット、ユーザデバイスなど、様々なタイプのデバイスであり得ることが理解されよう。これらのデバイスの特定の実装形態は、その全てが本明細書で具体的に説明されているわけではないが、当業者によって理解される、異なる可能な特定のコンピューティングアーキテクチャであり得ることが理解されよう。
【0043】
コンピューティングデバイス500は、コンピュータプログラム製品を実行してコンピュータプロセスを実行することが可能なコンピューティングシステムであってもよい。データ及びプログラムファイルは、コンピューティングデバイス500に入力されてもよく、コンピューティングデバイス120は、ファイルを読み取り、その中のプログラムを実行する。(1つ以上の)ハードウェアプロセッサ502、(1つ以上の)データ記憶デバイス504、(1つ以上の)メモリデバイス506、及び/又は(1つ以上の)ポート508~512を含む、コンピューティングデバイス500の要素のうちのいくつかが
図5に示される。加えて、当業者によって認識されるであろう他の要素が、コンピューティングデバイス500に含まれ得るが、
図5に明示的に示されず、又は本明細書で更に説明されない。コンピューティングデバイス500の様々な要素は、1つ以上の通信バス、ポイントツーポイント通信経路、又は
図5に明示的に示されていない他の通信手段によって互いに通信し得る。
【0044】
プロセッサ502は、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/又は1つ以上の内部レベルのキャッシュを含み得る。1つ以上のプロセッサ502が存在してもよく、プロセッサ502は、単一の中央処理装置、又は命令を実行し、互いに並列に動作を実行することが可能な複数の処理装置(一般に並列処理環境と呼ばれる)を備える。
【0045】
コンピューティングデバイス500は、従来のコンピュータ、分散型コンピュータ、又はクラウドコンピューティングアーキテクチャを介して利用可能にされる1つ以上の外部コンピュータなどの任意の他のタイプのコンピュータであってもよい。ここで説明する技術は、任意選択的に、(1つ以上の)データ記憶デバイス504に記憶され、(1つ以上の)メモリデバイス506に記憶され、及び/又はポート508~512のうちの1つ以上を介して通信されるソフトウェアで実装され、それによって、
図5のコンピューティングデバイス500を、本明細書で説明する動作を実装するための専用機械に変換する。コンピューティングデバイス500の例は、パーソナルコンピュータ、サーバ、専用自律プロセッサ、端末、ワークステーション、携帯電話、タブレット、ラップトップなどを含む。
【0046】
1つ以上のデータ記憶デバイス504は、コンピューティングデバイス500の様々な構成要素を管理するアプリケーションプログラム及びオペレーティングシステム(OS)の両方の命令を含み得る、コンピュータプロセスを実行するためのコンピュータ実行可能命令など、コンピューティングデバイス500内で生成又は利用されるデータを記憶することが可能な任意の不揮発性データ記憶デバイスを含み得る。データ記憶デバイス504は、限定はしないが、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュドライブなどを含み得る。データ記憶デバイス504は、リムーバブルデータ記憶媒体、非リムーバブルデータ記憶媒体、及び/又は、1つ以上のデータベース管理製品、ウェブサーバ製品、アプリケーションサーバ製品、及び/又は他の追加のソフトウェア構成要素を含むそのようなコンピュータプログラム製品との有線又は無線ネットワークアーキテクチャを介して利用可能にされた外部記憶デバイスを含み得る。リムーバブルデータ記憶媒体の例は、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク読み取り専用メモリ(DVD-ROM)、光磁気ディスク、フラッシュドライブなどを含む。非リムーバブルデータ記憶媒体の例は、内部磁気ハードディスク、SSDなどを含む。1つ以上のメモリデバイス506は、揮発性メモリ(例えば、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)など)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリなど)を含み得る。
【0047】
ここで説明する技術によるシステム及び方法を実現するための機構を含むコンピュータプログラム製品は、データ記憶デバイス504及び/又はメモリデバイス506内に存在し得、これらは機械可読媒体と呼ばれる場合がある。機械可読媒体は、機械による実行のために本開示の動作のうちの任意の1つ以上を実行するための命令を記憶又は符号化することが可能である、或いはそのような命令によって利用される、又はそのような命令に関連付けられるデータ構造及び/又はモジュールを記憶又は符号化することが可能である、任意の有形非一時的媒体を含み得ることが理解されるであろう。機械可読媒体は、1つ以上の実行可能命令又はデータ構造を記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、並びに/又は関連付けられたキャッシュ及びサーバ)を含み得る。
【0048】
いくつかの実装形態では、コンピューティングデバイス500は、他のコンピューティングデバイス、ネットワークデバイス、又は車両デバイスと通信するための、(1つ以上の)入力/出力(I/O)ポート508、(1つ以上の)通信ポート510、及び(1つ以上の)サブシステムポート512などの1つ以上のポートを含む。ポート508~512は、組み合わされても別個であってもよく、より多くの又はより少ないポートがコンピューティングデバイス500に含まれてもよいことが理解されよう。
【0049】
I/Oポート508は、I/Oデバイス又は他のデバイスに接続されてもよく、それによって、情報がコンピューティングデバイス500に入力され、又はコンピューティングデバイス500から出力される。そのようなI/Oデバイスは、限定はしないが、1つ以上の入力デバイス、出力デバイス、及び/又は環境トランスデューサデバイスを含み得る。
【0050】
一実装形態では、入力デバイスは、人間の声、物理的な移動、物理的なタッチ又は圧力などの人間が生成した信号を、I/Oポート508を介してコンピューティングデバイス500への入力データとしての電気信号に変換する。同様に、出力デバイスは、I/Oポート508を介してコンピューティングデバイス500から受信した電気信号を、音声、光、及び/又はタッチなど、人間によって出力として感知され得る信号に変換し得る。入力デバイスは、I/Oポート508を介してプロセッサ502に情報及び/又はコマンド選択を通信するための英数字及び他のキーを含む英数字入力デバイスであってもよい。入力デバイスは、マウス、トラックボール、カーソル方向キー、ジョイスティック、及び/若しくはホイールなどの方向及び選択制御デバイス、カメラ、マイクロフォン、位置センサ、方位センサ、重力センサ、慣性センサ、及び/若しくは加速度計などの1つ以上のセンサ、並びに/又はタッチ感知ディスプレイスクリーン(「タッチスクリーン」)を含むがこれらに限定されない別のタイプのユーザ入力デバイスであってもよい。出力デバイスは、限定はしないが、ディスプレイ、タッチスクリーン、スピーカ、触覚及び/又は触感出力デバイスなどを含み得る。いくつかの実装形態では、入力デバイス及び出力デバイスは、例えば、タッチスクリーンの場合、同じデバイスであり得る。
【0051】
環境トランスデューサデバイスは、I/Oポート508を介してコンピューティングデバイス500への入力又はコンピューティングデバイスからの出力のために、ある形態のエネルギー又は信号を別の形態に変換する。例えば、コンピューティングデバイス500内で生成された電気信号は、別のタイプの信号に変換されてもよく、及び/又はその逆であってもよい。一実装形態では、環境トランスデューサデバイスは、コンピューティングデバイス500のローカル又はリモートの環境の特性又は態様を感知する。更に、環境トランスデューサデバイスは、例示的なコンピューティングデバイス500のローカル又はリモートのいずれかの環境に何らかの影響を与えるための信号を生成し得る。
【0052】
一実装形態では、通信ポート510がネットワークに接続され、それを介して、コンピューティングデバイス500は、本明細書に記載の方法及びシステムを実行する際に有用なネットワークデータを受信し、並びにそれによって決定された情報及びネットワーク構成変更を送信し得る。別の言い方をすれば、通信ポート510は、コンピューティングデバイス500を、1つ以上の有線又は無線通信ネットワーク又は接続を介してコンピューティングデバイス500と他のデバイスとの間で情報を送信及び/又は受信するように構成された1つ以上の通信インターフェースデバイスに接続する。そのようなネットワーク又は接続の例は、限定はしないが、ユニバーサルシリアルバス(USB)、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、セルラーなどを含む。1つ以上のそのような通信インターフェースデバイスは、ポイントツーポイント通信経路を介して直接、広域ネットワーク(WAN)(例えば、インターネット)を介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、セルラー(例えば、第3世代(3G)、第4世代(4G)ネットワーク、若しくは第5世代(5G))ネットワークを介して、又は別の通信手段を介して、1つ以上の他の機械と通信するために、通信ポート510を介して利用され得る。更に、通信ポート510は、電磁信号送信及び/又は受信のためにアンテナと通信してもよい。いくつかの例では、アンテナは、デバイスのロケーションの決定を容易にするために、全地球測位システム(GPS)データを受信するために採用され得る。
【0053】
本明細書で説明するモバイルデバイスは、車両を含み得る。コンピューティングデバイス500は、車両の動作を制御し、かつ/又はコンピューティングデバイス500と車両の1つ以上のサブシステムとの間で情報を交換するために、1つ以上のシステムと通信するためのサブシステムポート512を含み得る。そのようなサブシステムの例は、限定はしないが、撮像システム、レーダ、LIDAR、モータコントローラ及びシステム、バッテリ制御、燃料電池若しくは他のエネルギー貯蔵システム、又はハイブリッド若しくは電気モータシステムを伴うそのような車両の場合の制御、プロセッサ及びコントローラ、ステアリングシステム、ブレーキシステム、照明システム、ナビゲーションシステム、環境制御、娯楽システムなどを含む。
【0054】
本開示は、関心のあるナビゲーションエリア、センサデータなどの使用が、アクセス制御サービスに関連してユーザの利益のために使用され得ることを認識する。本技術を実装するエンティティは、個人データのプライバシー及びセキュリティを維持するための業界又は政府の要件を満たすか又は超える、確立されたプライバシーポリシー及び/又は慣行に従うべきである。更に、ユーザは、「オプトイン」又はモバイルデバイスがそのようなサービスに参加することを可能にする「オプトアウト」を許可されるべきである。第三者は、これらの実装者を評価して、確立されたプライバシーポリシー及び慣行への準拠を証明することができる。
【0055】
図5に記載されるシステムは、本開示の態様に従って採用又は構成され得るコンピュータシステムの1つの可能な例にすぎない。コンピューティングシステム上で本開示の技術を実装するためのコンピュータ実行可能命令を記憶する他の非一時的有形コンピュータ可読記憶媒体が利用され得ることが理解されるであろう。
【0056】
本開示では、開示された方法は、デバイスによって読み取り可能な命令又はソフトウェアのセットとして実現されてもよい。更に、開示された方法におけるステップの特定の順序又は階層は、例示的なアプローチの例であることが理解される。設計上の選好に基づいて、本方法におけるステップの特定の順序又は階層は、開示された主題内に留まりながら再配置され得ることが理解される。添付の方法の請求項は、様々なステップの要素をサンプル順に提示し、提示された特定の順序又は階層に限定されることを必ずしも意味しない。説明された開示は、コンピュータシステム(又は他の電子デバイス)が本開示に係る方法を実行するようにプログラムするために使用され得る命令を記憶した非一時的機械可読媒体を含み得るコンピュータプログラム製品又はソフトウェアとして提供してもよい。非一時的機械可読媒体には、機械(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形式(例えば、ソフトウェア、処理アプリケーション)で情報を記憶するための任意の機構が含まれる。
【0057】
本開示は様々な実装形態を参照して説明されてきたが、これらの実装形態は例示的なものであり、本開示の範囲はそれらに限定されないことが理解されよう。多くの変形、修正、追加、及び改善が可能である。より一般的には、特定の実施形態のコンテキストで本開示による実装形態が説明されている。本開示の様々な実施形態では、機能性を、ブロック内で異なる方式で分離又は組み合わせることができ、或いは異なる専門用語で説明することもできる。これらの変形、修正、追加、及び改良、並びに他の変形、修正、追加、及び改良は、以下の請求項に定義されるような、本開示の範囲内に属し得る。
【外国語明細書】