(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044234
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】点群データを関連データと関連付ける方法、プログラム、学習データセット、および装置。
(51)【国際特許分類】
G01S 17/86 20200101AFI20240326BHJP
G01S 17/931 20200101ALI20240326BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G01S17/86
G01S17/931
G08G1/16 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149644
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520124752
【氏名又は名称】株式会社ミライズテクノロジーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北山 敦史
(72)【発明者】
【氏名】アナンド ハヤセンス マリオ アルヴィンド
(72)【発明者】
【氏名】シュタウデンマイアー アナ クリスティイナ
【テーマコード(参考)】
5H181
5J084
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA21
5H181BB20
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC12
5H181CC14
5J084AA04
5J084AA05
5J084AA07
5J084AB01
5J084AB07
5J084AB17
5J084AC02
5J084AD01
5J084AD05
5J084BA03
5J084BA34
5J084BA40
5J084BA50
5J084CA32
5J084CA34
5J084CA65
5J084CA67
5J084CA70
5J084EA04
5J084EA22
(57)【要約】
【課題】センサ同士が非同期で作動する場合において、算出される距離に含まれる誤差を低減することができる技術の提供。
【解決手段】点群データを関連データと関連付ける方法であって、複数組の点群データを用意する工程であってそれぞれ3次元の位置情報と関連付けられた点群の情報を含み、各点群データが取得された時刻と関連付けられている工程と、2以上の点群データのそれぞれについて、点群を分類して1以上のグループを作成し、位置のラベルと移動体であるか否かを表す移動体フラグのラベルとを含むラベルを付与する工程と、移動体オンフラグが付されたグループの位置のラベルに基づいて、グループの移動経路を予測する工程と、移動経路に基づいて、グループを関連データの取得時刻における位置に置き換え、関連データの取得時刻と関連付ける工程とを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
点群データを関連データと関連付ける方法であって、
(a)複数組の点群データを用意する工程であって、前記複数組の点群データのそれぞれは、それぞれ3次元の位置情報と関連付けられた点群の情報を含み、前記各点群データが取得された時刻と関連付けられている、工程と、
(b)前記複数組の点群データのうちの2以上の点群データのそれぞれについて、前記点群を分類して1以上のグループを作成し、前記1以上のグループのそれぞれに、位置のラベルと、移動体であるか否かを表す移動体フラグのラベルと、を含むラベルを付与する工程と、
(c)前記2以上の点群データのそれぞれに含まれる前記グループであって、それぞれ移動体であることを表す移動体フラグである移動体オンフラグが付された前記グループの位置のラベルに基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループの移動経路を予測する工程と、
(d)前記移動経路に基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループを、周囲の情報を取得する装置(30、70)によって取得されたデータである関連データの取得時刻における位置に置き換えて、前記関連データの取得時刻と関連付ける工程と、を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記(b)工程において、前記1以上のグループのそれぞれに属する点群を、それぞれのグループ毎に三次元の矩形の箱で囲い、前記三次元の矩形の箱の頂点のうち、1つ以上の頂点に前記位置のラベルを付す、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記(b)工程において、さらに、前記グループの種類と、前記移動体オンフラグが付されたグループの速度と、前記移動体オンフラグが付されたグループの前後に他のグループがあるか否かを表す前後フラグと、のうち、1以上のラベルを付す、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記周囲の情報を取得する装置は、周囲の物体を撮像することにより、2次元の画像データを取得する画像センサ(30)であり、
さらに、
(e)前記移動経路に基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループを、ミリ波レーダと、ソナーと、赤外線またはレーザ光を利用した装置と、のうちの、1つ以上によって取得された三次元のデータの取得時刻における位置に置き換えて、前記三次元のデータの取得時刻と関連付ける工程と、を含む方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記工程(b)は、
(b1)点群をグループ分けするアルゴリズムを用いる方法と、
(b2)前記グループにラベルを付与するツールを用いて、自動で、または、部分的に自動で、前記グループに前記ラベルを付与する方法、
のうち、いずれか1つで、または2つの方法を組み合わせる、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記工程(a)において用意される前記複数組の点群データは、
互いに一定の時間間隔で取得された前記複数組の点群データのうちの、全ての前記点群データである、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記工程(a)において用意される前記複数組の点群データは、
互いに一定の時間間隔で取得された前記複数組の点群データのうちの、前記時間間隔の整数倍の時間間隔における、前記複数組の点群データである、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記(c)工程において、
(c1)前記移動体オンフラグが付されたグループの動きを、等速直線運動に近似して、前記移動体オンフラグが付されたグループの移動経路を予測する方法と、
(c2)カルマンフィルタ、または粒子フィルタを用いて、前記移動体オンフラグが付されたグループの移動経路を非線形的に予測する方法と、
のいずれかを用いる、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記2以上の点群データは、前記関連データの取得時刻に対して、最も近い時刻に取得された点群データと、2番目に近い時刻に取得された点群データと、を含む、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記2以上の点群データは、さらに、前記関連データの取得時刻に対して、3番目に近い時刻に取得された点群データを含み、前記3番目に近い時刻は、
前記最も近い時刻と、前記2番目に近い時刻と、よりも、前の時刻である、
または、
前記最も近い時刻と、前記2番目に近い時刻と、よりも、後の時刻である、
のいずれかである、方法。
【請求項11】
請求項1に記載の方法であって、
前記複数組の点群データの取得時刻のうち、前記関連データの取得時刻に最も近い取得時刻と、前記関連データの取得時刻と、のずれは、0.1ミリ秒から1秒である、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の方法であって、
さらに、
(f1)前記関連データの取得時刻における位置に置き換えられたグループのデータを、前記周囲の情報を取得する装置が向いている方向に投影することによって前記関連データの取得時刻における位置に置き換えられたグループのデータを2次元のデータに変換する工程と、
(f2)前記関連データに含まれる対象物を認識する工程と、
(f3)前記認識の結果と、前記グループとを紐づける工程と、
を備える、方法。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の方法を実行するプログラム。
【請求項14】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の方法によって作成された学習データセット。
【請求項15】
点群データを関連データと関連付ける装置(10)であって、
測定光を照射し、物体からの反射光に基づいて、3次元の位置情報と関連付けられた点群の情報を含む複数組の点群データを生成する点群データ生成部(20)と、
周囲の情報である関連データを取得する周囲情報取得部(30、70)と、
前記複数組の点群データを分類して1以上のグループを作成し、前記グループの移動経路を予測して、前記関連データの取得時刻における位置に前記グループを置き換えて、前記関連データが取得された時刻と関連付ける処理部(40)と、を備え、
前記処理部は、
前記複数組の点群データと、前記関連データと、のそれぞれが取得された時刻を、前記複数組の点群データと、前記関連データと、のそれぞれと関連付ける時刻付与部(410)と、
前記複数組の点群データのうちの2以上の点群データのそれぞれについて、前記点群を分類して1以上のグループを作成する、グループ作成部(420)と、
前記1以上のグループのそれぞれに、位置のラベルと、移動体であるか否かを表す移動体フラグのラベルと、を含むラベルを付与するラベル付与部(430)と、
前記2以上の点群データのそれぞれに含まれる前記グループであって、それぞれ移動体であることを表す移動体フラグである移動体オンフラグが付された前記グループの位置のラベルに基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループの移動経路を予測する経路予測部(440)と、
前記移動経路に基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループを、前記関連データの取得時刻における位置に置き換える、位置再取得部(450)と、を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、点群データを関連データと関連付ける方法、プログラム、学習データセット、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載された画像センサと、LIDAR(Light Detection And Ranging)センサを用いて、物体との距離を測定する方法が開示されている。画像センサによって取得された画像データが、車両システムのプロセッサに送信される。プロセッサによって、取得された画像データ内に点在する物体が検出される。プロセッサによって、検出された物体に対応する、画像データの一部分を識別した関心領域が生成される。画像が取り込まれた時間に対応するLIDARデータと、関心領域のデータに基づいて、車両と物体との距離が決定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のセンサが使用されるシステムにおいて、センサ同士が非同期で作動することがある。特許文献1においては、点群データ生成部と画像センサが非同期の場合、画像データの取得時刻に最も近い時刻のLIDARデータが使用されることが提案されている。しかし、異なる時刻に取得されたデータを互いに関連付けする場合、異なる位置にある物体を表している画像データと、LIDARデータとが関連付けされることがある。その場合、算出される距離に含まれる誤差が大きくなるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本開示の一形態によれば、点群データを関連データと関連付ける方法が提供される。この方法は、(a)複数組の点群データを用意する工程であって、前記複数組の点群データのそれぞれは、それぞれ3次元の位置情報と関連付けられた点群の情報を含み、前記各点群データが取得された時刻と関連付けられている、工程と、(b)前記複数組の点群データのうちの2以上の点群データのそれぞれについて、前記点群を分類して1以上のグループを作成し、前記1以上のグループのそれぞれに、位置のラベルと、移動体であるか否かを表す移動体フラグのラベルと、を含むラベルを付与する工程と、(c)前記2以上の点群データのそれぞれに含まれる前記グループであって、それぞれ移動体であることを表す移動体フラグである移動体オンフラグが付された前記グループの位置のラベルに基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループの移動経路を予測する工程と、(d)前記移動経路に基づいて、前記移動体オンフラグが付されたグループを、周囲の情報を取得する装置(30、70)によって取得されたデータである関連データの取得時刻における位置に置き換えて、前記関連データの取得時刻と関連付ける工程と、を含む。
【0007】
この形態の方法によれば、関連データとは異なる時刻に取得された点群データを分類することで作成されたグループを、関連データと同時刻における位置に置き換えて関連付ける。これにより、異なる時刻に取得された複数のデータを、同時刻における位置に置き換えずに関連付けする態様と比較して、関連データに表される物体と、グループが表す物体との間において、位置のズレが小さくなる。その結果、算出される物体との距離の誤差を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】第1実施形態の処理の手順を示すフローチャート。
【
図4】第3時刻に取得された第1点群データの点群を表した図。
【
図7】画像データ取得時刻4に取得された画像データの図。
【
図10】第4実施形態の処理の手順を示すフローチャート。
【
図11】第5実施形態の処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
A1.第1実施形態の構成:
図1に示す関連付け装置10は、関連付け装置10が搭載されている移動体を基準とした物体との距離を算出して、点群データを生成する。また、関連付け装置10は、周囲の情報のデータである関連データを取得する。関連付け装置10は、点群データを分類して作成したグループの移動経路を予測する。関連付け装置10は、移動経路に基づいて、グループを、関連データの取得時刻における位置に置き換えて、関連データの取得時刻と関連付ける。本実施形態において、関連付け装置10は、点群データを分類して作成したグループを囲うBBOXの移動経路を予測する。関連装置10は、移動経路に基づいたBBOXを、画像センサ30によって取得された画像データの取得時刻における位置に置き換えることにより、新たなBBOXを作成する。そして、関連装置10は、新たなBBOXを、画像データの取得時刻と関連付ける。BBOXについては後述する。
【0010】
本実施形態の関連付け装置10は、
図2に示す車両1に搭載されている。
図1に示すように、関連付け装置10は、点群データ生成部20と、画像センサ30と、処理部40と、記憶部50と、表示部60と、を備える。点群データ生成部20と、画像センサ30と、記憶部50と、表示部60は、処理部40と互いに電気的に接続しており、相互にデータを送受信することが可能である。
【0011】
点群データ生成部20は、
図2に示す車両1の周囲に測定光を照射して、物体からの反射光を受光する。点群データ生成部20は、受光した反射光に基づいて点群データを生成する。本実施形態において、点群データ生成部20として、LIDARセンサを使用している。物体とは、例えば、
図2に示す他車両AO1や、歩行者AO2や、植物AO3や、対向車両AO4等である。本実施形態において、点群データ生成部20は、車両1の前方と、後方と、左右側方にそれぞれ1つずつ搭載されており、それぞれの方向に存在する物体の点群データを生成する。なお、
図2において、車両1の後方と左右側方の点群データ生成部20の符号を省略している。
図1に示すように、点群データ生成部20は、走査部210と、受光部220と、制御部230と、を備える。
【0012】
走査部210は、車両1の周囲に測定光であるレーザ光を照射する。
図2に、レーザ光が照射される照射範囲の一部として、照射範囲MRを示している。レーザ光が照射される範囲は、上下左右方向に広がる範囲である。本実施形態において、走査部210は0.1秒の時間間隔で、1秒間に10回、レーザ光を照射する。照射されたレーザ光は、人や車等の物体に到達すると、その物体の表面で反射する。受光部220は、反射した反射光を受光する。
【0013】
制御部230は、走査部210によるレーザ光の照射を制御する。また、制御部230は、受光部220が受光した反射光の情報に基づいて、走査部210がレーザ光を照射してから受光部220が反射光を受光するまでの時間TOF(Time of Flight)を特定する。制御部230は、時間TOFに基づいて物体までの距離を算出し、点群データを生成する。制御部230は、複数組の点群データを、互いに一定の時間間隔で生成する。本実施形態において、制御部230は、0.1秒の時間間隔で、1秒間に10の点群データを生成する。点群データは、3次元の位置情報と関連付けられた点群の情報を含む、3次元のデータである。制御部230は、生成した点群データを、処理部40に送信する。
【0014】
画像センサ30は、車両1の周囲の物体を撮像することにより、2次元の画像データを取得する。本実施形態において、画像センサ30としてカメラを使用している。複数の画像センサ30のそれぞれが、点群データ生成部20のそれぞれと近接して搭載されている。なお、
図2において、車両1の後方と左右側方の画像センサ30の符号を省略している。画像センサ30は、撮像する範囲が、近接する点群データ生成部20の照射範囲と重なるように、車両1に搭載されている。本実施形態において、画像センサ30は、0.1秒の時間間隔で、1秒間に10の画像データを取得する。画像センサ30によって取得される画像データは、2次元のデータである。画像センサ30は、取得した画像データを、処理部40に送信する。
【0015】
画像センサ30を、周囲の情報を取得する装置、または周囲情報取得部ともいう。画像データを、関連データともいう。
【0016】
処理部40は、記憶部50に記憶されたプログラムを展開して実行することで、時刻付与部410と、グループ作成部420と、ラベル付与部430と、経路予測部440と、位置再取得部450と、データ変換部460として機能する。
【0017】
時刻付与部410は、点群データ生成部20が生成した点群データと、その点群データが取得された時刻を、関連付ける。時刻付与部410は、画像センサ30が取得した画像データと、画像データが取得された時刻を関連付ける。
【0018】
グループ作成部420は、点群データ生成部20がそれぞれ異なる時刻に取得した、複数組の点群データのそれぞれについて、点群を分類する。グループ作成部420は、分類した点群の集合から、1以上のグループを作成する。グループ作成部420は、作成したグループのそれぞれに対し、区別のための名前付けをする。名前付けをされることにより、複数のグループが作成された場合、異なるグループ同士を区別することができる。
【0019】
また、本実施形態において、グループ作成部420は、作成したグループのそれぞれに属する点群を、それぞれのグループ毎に、三次元の矩形の箱で囲う。本実施形態において、三次元の矩形の箱を、「バウンディングボックス(bounding box、以下BBOX)」とよぶ。グループ作成部420は、作成したBBOXのそれぞれに対し、名前付けをする。本実施形態において、グループ作成部420は、BBOXを作成後、BBOXで囲われたグループに属する点群を消去する。
【0020】
ラベル付与部430は、グループ作成部420によって作成されたBBOXに、そのBBOXの特徴を表すラベルを付与する。本実施形態において、ラベルの種類は、BBOXの種類のラベルと、BBOXが移動体であるか否かを表す移動体フラグのラベルと、移動体であることを表す移動体フラグである移動体オンフラグが付されたBBOXの位置のラベルと、移動体オンフラグが付されたBBOXの速度のラベルと、移動体オンフラグが付されたBBOXの前後に、他のBBOXがあるか否かを表す前後フラグのラベルと、BBOXの寸法のラベルである。本実施形態において、ラベル付与部は、BBOXの頂点のうち、全ての頂点に、位置のラベルを付す。その他のラベルは、BBOXの頂点のうち、ラベル付与部によって選択された頂点に付される。
【0021】
経路予測部440は、ラベル付与部430によって移動体オンフラグが付され、かつ、2以上の点群データのそれぞれに、共通して含まれるグループを囲うBBOXの移動経路を予測する。移動経路の予測は、移動体オンフラグが付されたBBOXの、位置のラベルに基づいて行われる。
【0022】
位置再取得部450は、経路予測部440によって予測された移動経路に基づいて、移動体オンフラグが付されたBBOXを、画像センサ30によって取得された画像データの取得時刻における位置に置き換える。
【0023】
データ変換部460は、画像データの取得時刻における位置に置き換えられたBBOXのデータを、画像センサ30が向いている方向に投影することによって、画像データの取得時刻における位置に置き換えられたBBOXのデータを2次元のデータに変換する。また、データ変換部460は、位置再取得部450によって関連付けられたBBOXの位置の座標を、異なる座標に変換する。
【0024】
記憶部50は、図示しないROMと、RAMを備える。ROMは、処理部40が実行する処理を規定したプログラムを予め記憶する。また、ROMは、処理部40が実行する処理によって、点群データの分類によって作成されたグループのデータや、グループを囲うBBOXのデータや、グループまたはBBOXに付されたラベルのデータや、グループまたはBBOXの予測された移動経路や、移動経路に基づいて関連データの取得時刻における位置に置き換えられたグループまたはBBOXのデータや、関連データの取得時刻と関連付けられたグループまたはBBOXのデータ等を記憶する。RAMは、処理部40が取り扱うデータを、一時的に記憶する。
【0025】
表示部60は、処理部40が実行した処理の結果を表示する。表示される結果は、点群データと、関連データと、のそれぞれが関連付けられた時刻の情報や、ラベル付与部430によって付与されたラベルの情報や、経路予測部440によって予測された、移動体オンフラグが付されたグループまたはBBOXの移動経路や、移動経路に基づいて関連データの取得時刻における位置に置き換えられたグループまたはBBOXの情報等である。
【0026】
A2.点群データを画像データの取得時刻と関連付ける方法:
図3の各工程の処理は、処理部40によって実行される。
図3のステップS100において、処理部40は、制御部230が生成した複数組の点群データと、それぞれの点群データが取得された時刻を、関連付ける。本実施形態においては、互いに一定の時間間隔である0.1秒の間隔で取得された複数組の点群データのうち、全ての点群データを用いて、処理を実行する。
【0027】
以下において、任意の時刻である第1時刻と、第1時刻の0.1秒後である第2時刻と、第2時刻の0.1秒後である第3時刻とそれぞれ関連付けられた、3組の点群データの処理について説明する。なお、
図2は、第3時刻における車両1の周囲の状況を表している。時刻が関連付けられた点群データを、「第1点群データ」とよぶ。第1時刻と関連付けられた点群データを第1点群データDA1、第2時刻と関連付けられた点群データを第1点群データDA2、第3時刻と関連付けられた点群データを第1点群データDA3とよぶ。ステップS100の機能は、処理部40の時刻付与部410によって実現される。
【0028】
ステップS200において、処理部40は、第1点群データDA1ないし第1点群データDA3のそれぞれについて、点群を分類して、1以上のグループを作成する。点群の分類は、点群をグループ分けするアルゴリズムを用いて行われる。
【0029】
例として、第1点群データDA3の処理について説明する。
図4は、
図2の車両1の前方に配置された点群データ生成部20によって生成され、処理部40によって第3時刻と関連付けられた点群データである第1点群データDA3を簡略に示す図である。なお、
図4において、横断歩道や道路を表す点群等は省略している。
図4に示すように、処理部40は、第1点群データDA3の点群を分類して、4つのグループを作成する。処理部40は、他車両AO1を構成するグループにグループ1、歩行者AO2を構成するグループにグループ2、植物RO3を構成するグループにグループ3、対向車両AO4を構成するグループにグループ4と、名前付けをする。名前付けは、手動で行ってもよく、アルゴリズムを用いて自動で行ってもよい。
【0030】
さらに、ステップS200において、処理部40は、
図4および
図5に示すように、各グループを、BBOXで囲う。上述したようにBBOXは3次元の矩形の箱であるが、
図4において、BBOXを2次元で表している。
図5において、グループ1の点群と、BBOX1を表している。処理部40は、グループを囲ったBBOXに、名前付けをする。具体的には、
図4に示すように、グループ1を囲うBBOXをBBOX1、グループ2を囲うBBOXをBBOX2、グループ3を囲うBBOXをBBOX3、グループ4を囲うBBOXをBBOX4と、名前付けをする。BBOXに名前付けがされることにより、異なる時刻におけるBBOX同士の関連付けが用意となる。名前付けは、手動で行ってもよく、アルゴリズムを用いて自動で行ってもよい。処理部40は、BBOXを作成後、BBOXに囲まれるグループの点群を消去する。
【0031】
図は省略するが、第3時刻と同様に、第1時刻と関連付けられた第1点群データDA1と第2時刻と関連付けられた第1点群データDA2のそれぞれについて、点群を分類して、グループを作成し、BBOXで囲う。本実施形態において、第1点群データDA1ないし第1点群データDA3に、BBOX1ないしBBOX4のそれぞれが共通して含まれている。ステップS200の機能は、処理部40のグループ作成部420によって実現される。
【0032】
以下において、第1点群データDA1の点群を分類して作成されたグループ1を囲うBBOX1のことを、「第1時刻に対応するBBOX1」とよぶ。第1時刻に対応する他のBBOXと、第2時刻と第3時刻に対応するBBOXにおいても同様である。
【0033】
ステップS300において、処理部40は、第1時刻にないし第3時刻に対応する全てのBBOXに、ラベルを付与する。ラベルの付与は、グループにラベルを付与するツールを用いて、自動で行われる。なお、グループにラベルを付与するツールは、グループを囲うBBOXにも同様にラベルを付与することができるツールである。グループにラベルを付与するツールのプログラムは、ラベル付与部430に組み込まれている。
【0034】
例として、第3時刻に対応するBBOX1に付されるラベルについて、説明する。グループにラベルを付与するツールによって、BBOX1に対し、種類を表すラベルとして、「車両」が付される。車両のラベルが付されることにより、グループにラベルを付与するツールによって、BBOX1が移動体であると自動的に判別され、BBOX1に「移動体オンフラグ」のラベルが付される。また、
図4に示すように、BBOX1の後ろにBBOX3が存在するため、後ろに他のBBOXがあることを表す前後フラグである「後ろオンフラグ」のラベルが付される。なお、「前後に他のBBOXがある」場合とは、点群データ生成部20の測定光が照射される方向に沿って見たときに、他のBBOXが、BBOXと重なることをいう。さらに、BBOX1の各辺の長さを表す寸法のラベルが、各辺に対し、付される。BBOX1に付される位置のラベルは、BBOX1の箱の頂点の全てに付される。
【0035】
速度のラベルについて説明する。上述したように、第1点群データDA1ないし第1点群データDA3に、BBOX1が共通して含まれている。処理部40は、第1時刻または第2時刻に対応するBBOX1の、1つの頂点の位置のラベルと、第3時刻におけるその頂点の位置のラベルの移動距離から、その頂点の速度を予測する。処理部40は、同じ処理をBBOX1の他の頂点にも実行して速度の平均を算出する。処理部40は、算出された速度の平均を、BBOX1の速度のラベルとして決定する。そして、処理部40は、算出された速度を表すラベルを、BBOX1の箱の重心に付す。なお、算出された速度は、BBOX1の重心以外の箇所に付されてもよい。
【0036】
第1時刻に対応するBBOX1の速度は、第1時刻の0.1秒前に取得された第1点群データを基に作成したグループを囲うBBOX1に付された位置のラベルを用いて算出される。
【0037】
BBOX1と同様に、処理部40は、BBOX2ないしBBOX4に、ラベルを付与する。BBOX2は、種類を表すラベルとして、「人」が付される。BBOX4は、種類を表すラベルとして、「車両」が付される。BBOX2とBBOX4は、BBOX1と同様に、移動体オンフラグを含めた全てのラベルが付される。BBOX3は、「植物」のラベルが付される。「植物」のラベルが付与されたBBOXは、グループにラベルを付与するツールによって、移動体ではないと自動的に判別され、移動体でないことを表す移動体フラグである移動体オフフラグが付与される。移動体オフフラグが付与されたBBOXは、以降の処理が実行されない。移動体フラグが付されたBBOX1とBBOX2とBBOX4は、以降の処理に進む。
【0038】
ステップS300において、第1時刻および第2時刻対応する全てのBBOXについても、同様に、ラベルが付与される。ステップS300の機能は、処理部40のラベル付与部430によって実行される。
【0039】
以下において、第3時刻に対応するBBOX1の処理について説明する。ステップS400において、処理部40は、BBOX1の位置のラベルに基づいて、BBOX1の、第3時刻よりも後における移動経路を予測する。移動経路は、BBOX1の動きを等速直線運動に近似することで予測される。
【0040】
図6において、第1時刻ないし第3時刻に対応するBBOX1を実線の箱で、予測された移動経路を破線で、画像データ取得時刻に置き換えられたBBOX12を破線の箱で、表している。第1時刻ないし第3時刻に対応する線を実線で、画像データ取得時刻1ないし画像データ取得時刻4に対応する線を一点鎖線で表している。また、第1時刻ないし第3時刻をT1ないしT3、画像データ取得時刻1ないし画像データ取得時刻4をTI1ないしTI4と表記している。
図8および
図9においても同様である。
【0041】
第3時刻に対応するBBOX1の移動経路の予測の前に、処理部40によって、第1時刻に対応するBBOX1から、第2時刻までのBBOX1の移動経路が予測される。次に、処理部40によって、第2時刻に対応するBBOX1から、第3時刻までのBBOX1の移動経路が予測される。そして、処理部40によって、第3時刻に対応するBBOX1から、第3時刻後のBBOX1の移動経路が予測される。ステップS400の処理は、処理部40の経路予測部440によって実行される。
【0042】
ステップS500において、処理部40は、画像センサ30によって取得された画像データと、取得時刻を関連付ける。
図6に示す各画像データ取得時刻の間隔は、0.1秒である。なお、ステップS500の処理は、ステップS100からステップS400のうち、いずれかの処理と同時に行われてもよく、ステップS100からステップS400の間のどこかで行われてもよい。ステップS500の機能は、処理部40の時刻付与部410によって実現される。
【0043】
ステップS600において、処理部40は、ステップS400で予測した第3時刻後のBBOX1の移動経路に基づいて、BBOX1を、画像センサ30によって取得された画像データの取得時刻における位置に置き換える。
図6に示すように、本実施形態において、処理部40は、予測されたBBOX1の移動経路に基づいて、BBOXを、第3時刻よりも後の時刻である画像データ取得時刻4における位置に置き換える。これにより、処理部40は、新たなBBOX12を作成する。処理部40は、BBOX12に、予測された移動経路に基づく位置のラベルを付与する。また、処理部40は、位置のラベル以外に、ステップS400においてBBOX1に付されたラベルと同じラベルを、BBOX12に付与する。本実施形態において、第3時刻と、画像データ取得時刻4との間のずれは、0.04秒である。ステップS600の機能は、処理部40のデータ変換部460によって実現される。
【0044】
図4に、画像データ取得時刻4に対応する、他車両AO1のBBOXであるBBOX12を破線の箱で表している。
図4に示すように、第3時刻から画像データ取得時刻4の間に、実線のBBOX1で表した位置から破線のBBOX12で表した位置まで、他車両AO1が移動している。また、
図7において、第3時刻における他車両AO1を、破線で表している。
図7に示すように、第3時刻から画像データ取得時刻4の間に、他車両AO1は白抜き矢印方向に、破線で表した位置から実線で表した位置まで移動している。
【0045】
上述したようにBBOX1は他車両AO1の点群データを分類して作成したグループ1を囲う箱であるため、
図4のBBOX1と
図7の破線の他車両AO1は第3時刻における他車両AO1を表し、
図4のBBOX12と
図7の実線の他車両AO1は、画像データ取得時刻4における他車両AO1を表している。
図4と
図7に示すように、
図4に示す第3時刻に対応するBBOX1と、
図7に示す画像データ取得時刻4の他車両AO1を関連付けた場合、BBOX1の位置と、画像データ内の他車両AO1の位置に、ずれが生じる。この場合、他車両AO1の、車両1からの距離に誤差が含まれる可能性がある。
【0046】
一方、本実施形態において、第3時刻に対応するBBOX1を用いて予測された移動経路を基に、画像データ取得時刻4における位置にBBOXを置き換える。これにより、画像データ取得時刻に取得された画像データ内の物体の位置と、画像データ取得時刻とは異なる時刻に取得された点群データから作成したグループを囲うBBOXの位置とのずれを、補正することができる。
【0047】
ステップS700において、処理部40は、BBOX12と、画像データ取得時刻4を関連付ける。ステップS700の機能は、処理部40の時刻付与部410によって実現される。
【0048】
ステップS800において、処理部40は画像データ取得時刻4における位置に置き換えられたBBOXのデータを、画像センサ30が向いている方向に投影することによって、画像データ取得時刻4における位置に置き換えられたBBOXのデータを2次元のデータに変換する。処理部40は、画像データの画像に含まれる、対象物である他車両AO1を認識し、認識の結果と、BBOX12とを紐づける。ステップS800の機能は、処理部40のデータ変換部460によって実現される。
【0049】
以上のように、本実施形態において、関連データとは異なる時刻に取得された点群データを分類することで作成されたグループを、関連データと同時刻における位置に置き換えて関連付ける。これにより、異なる時刻に取得された複数のデータを、同時刻における位置に置き換えずに関連付けする態様と比較して、関連データである画像データに表される物体と、グループが表す物体との間において、位置のズレが小さくなる。その結果、算出される物体との距離の誤差を低減させることができる。
【0050】
本実施形態において、グループに属する点群をBBOXで囲い、BBOXの頂点に位置のラベルを付すことで、例えばグループを構成する点群の全ての点に位置のラベルを付す態様と比較して、容易に位置のラベルや、速度のラベルを付すことができるため、BBOXの移動経路を容易に予測することができる。
【0051】
本実施形態において、BBOXの種類と、移動体オンフラグが付されたBBOXの速度と、移動体オンフラグが付されたBBOXの前後に他のBBOXがあるか否かを表す前後フラグと、BBOXの寸法と、のラベルを付すことで、これらのラベルを付さない態様と比較して、多様な情報を有するBBOXを作成することができる。
【0052】
本実施形態において、点群をグループ分けするアルゴリズムと、グループにラベルを付与するツールの2つの方法を用いることによって、いずれの方法も使用しない多様と比較して、容易かつ迅速に、点群のグループ分けと、ラベルの付与を行うことができる。
【0053】
また、本実施形態においては、画像データ取得時刻4に対して、最も近い時刻である第3時刻に取得された点群データと、2番目に近い時刻である第2時刻に取得された点群データと、を使用している。画像データが取得された時刻に対して最も近い時刻と、2番目に近い時刻に取得された点群データを使用することで、それらの時刻よりも遠い時刻に取得された点群データのみを使用して移動経路を予測する態様と比較して、正確に移動経路を予測することができる。
【0054】
本実施形態において、互いに一定の時間間隔で生成された複数組の点群データのうちの、全ての点群データを用いている。例えば一定の時間間隔で生成された複数組の点群データのうち一部の点群データのみを用いる態様と比較して、ステップS800までの処理において、より多くのデータを取得することができる。
【0055】
なお、ステップS800までの処理によって作成され、ROMに記憶されたデータは、機械学習の学習データセットとして使用することができる。移動体に搭載された機械学習装置が、学習データセットを用いて、移動体の周囲の物体に対してステップS100からステップS800までの処理を実行することにより、学習する。機械学習装置が学習を繰り返すことで、グループの作成を迅速かつ高精度に実行することができるようになる。その結果、関連データに表される物体と、グループが表す物体との間における位置のズレの補正が高精度に行われ、算出される物体との距離の誤差を低減させることができる。
【0056】
B.第2実施形態:
第1実施形態においては、1秒の間に生成された10の点群データのうち、全ての点群データを用いて、処理部40による処理を実行している。第2実施形態においては、互いに一定の時間間隔で取得された複数組の点群データのうちの、時間間隔の整数倍の時間間隔における、複数組の点群データを用いて、処理部40による処理を実行する。それ以外の構成については第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0057】
第2実施形態においては、ステップS100において、処理部40は、互いに0.1秒の間隔で取得された複数組の点群データのうち、0.1秒の間隔の3倍の0.3秒の時間間隔における、複数組の点群データを用意する。ステップS100において用意される点群データは、第3時刻と、第6時刻と、第9時刻において取得された点群データである。それ以外の、第1時刻から第10時刻までの時刻において取得された点群データは、第2実施形態において用いられない。ステップS200において、処理部40は、第3時刻と、第6時刻と、第9時刻に取得された点群データについて、それぞれ点群を分類してグループを作成し、グループ毎にBBOXで囲う。
【0058】
図8において、第3時刻と、第6時刻と、第9時刻に対応するBBOX21が表されているj。BBOX21は、第1実施形態におけるBBOX1に対応する。以下、第9時刻後の移動経路の予測について説明する。ステップS400において、処理部40は、第3時刻と、第6時刻と、第9時刻に対応するBBOX21に付されたラベルから、BBOX21の第9時刻後の移動経路を予測する。
【0059】
ステップS600において、処理部40は、予測された移動経路に基づいて、BBOX21を、画像データ取得時刻10における位置に置き換えて、BBOX22を作成する。
図8において、画像データ取得時刻10に対応するBBOX22を、破線の箱で表している。ステップS700において、処理部40は、BBOX22と、画像データ取得時刻10を関連付ける。
【0060】
第2実施形態において、ステップS200において、ユーザが手動で点群をグループ分けしてラベルを付与する場合や、ステップS300において、ユーザが手動でグループやBBOXにラベルを付与する場合に、取得された全ての点群データについてユーザが手動で行う場合と比較して、容易に、グループ分けや、ラベルの付与を行うことができる。
【0061】
C.第3実施形態:
第1実施形態において、各点群データの取得時刻である第1時刻ないし第3時刻のうち、画像データの取得時刻4に対して3番目に近い時刻である第1時刻は、最も近い時刻である第3時刻と、2番目に近い時刻である第2時刻よりも、前の時刻である。第3実施形態において、3番目に近い時刻は、最も近い時刻と、2番目に近い時刻よりも、後の時刻である。それ以外の構成については第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0062】
第3実施形態において、
図9に示す画像データ取得時刻5に対応するBBOX32について説明する。第3実施形態において、第4時刻と、第5時刻と、第6時刻に取得された点群データを使用する。画像データ取得時刻5と、第5時刻とのずれは、0.04秒である。
【0063】
処理部40は、記憶部50に、予め第10時刻までに取得された点群データ、および画像データ取得時刻10までに取得された画像データを、記憶させておく。処理部40は、画像データ取得時刻5と最も近い時刻である第5時刻と、2番目に近い時刻である第4時刻と、3番目に近い時刻である第6時刻に取得された点群データに基づいて、BBOX31の移動経路を予測する。BBOX31は、第1実施形態におけるBBOX1に対応する。そして、処理部40は、BBOX31の移動経路に基づいて、画像データ取得時刻5における位置に、BBOXを置き換えて、BBOX32を作成する。そして、処理部40は、新たなBBOX32を、画像データ取得5と関連付ける。
【0064】
D.第4実施形態:
第4実施形態においては、画像センサ30の代わりに、測距装置70を、車両の周囲の情報を取得する装置として使用する点で、上記実施形態と異なる。それ以外の構成については第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0065】
測距装置70は、車両1の周囲の物体に測定光を照射して、対象物から反射した反射光から三次元のデータである点群データを生成する。第4実施形態において、測距装置70として、ミリ波レーダを使用する。第4実施形態において、4つの測距装置70のそれぞれが、点群データ生成部20のうちの1つと近接して搭載されている。測距装置70は、点群データを取得する範囲が、近接する点群データ生成部20の測定範囲と重なるように、搭載されている。測定光が照射される範囲は、上下左右方向に広がる範囲である。本実施形態において、測距装置70は、0.1秒の時間間隔で、10の点群データを取得する。測距装置70は、取得した点群データを、処理部40に送信する。
【0066】
図10を用いて、第4実施形態の処理について説明する。
図10のステップS500Dにおいて、処理部40は、測距装置70が点群データを取得した時刻と、点群データとを、関連付ける。ステップS600Dにおいて、処理部40は、移動経路に基づいて、移動体オンフラグが付されたBBOXを、測距装置70が点群データを取得した時刻に置き換える。ステップS700Dにおいて、処理部40は、作成された新たなBBOXと、測距装置70が点群データを取得した時刻を、関連付ける。
【0067】
第4実施形態において、互いに非同期の異なる装置の、三次元のデータ同士を、関連付けることができる。これにより、物体との距離の測定を、高精度に行うことができる。また、測距装置70として使用するミリ波レーダと、点群データ生成部20として使用するLIDARセンサを比較すると、ミリ波レーダの解像度が低い。ミリ派レーダよりも解像度が高い点群データ生成部20を使用することで、ミリ派レーダを用いてBBOXを作成する態様と比較して、高精度なBBOXを作成することができる。
【0068】
E.第5実施形態:
第5実施形態において、画像センサ30に加えて、測距装置70を使用する点で、上記実施形態と異なる。それ以外の構成については第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第5実施形態において、測距装置70として、第4実施形態と同様、ミリ波レーダを使用する。
【0069】
図11のステップS500Eにおいて、処理部40は、測距装置70が点群データを取得した時刻と、測距装置70が取得した点群データとを、関連付ける。なお、測距装置70が点群データを取得した時刻とは、画像データ取得時刻、および点群データ生成部20が点群データを取得した時刻とは異なる時刻である。
【0070】
ステップS600Eにおいて、処理部40は、測距装置70が点群データを取得した時刻における位置に、BBOXを置き換えて新たなBBOXを作成する。なお、ステップS600Eにおいて作成されるBBOXは、ステップS600で画像データ取得時刻における位置に置き換えられたBBOXとは異なる。ステップS700Eにおいて、処理部40は、新たなBBOXを、測距装置70が点群データを取得した時刻と関連付ける。ステップS800Eにおいて、処理部40は、ステップS700Eによって関連付けられたBBOXのデータを、2次元のデータに変換する。
【0071】
第5実施形態において、画像センサ30と測距装置70を併用することで、2次元の画像データと、3次元の点群データの2種類のデータを、グループまたはBBOXと関連付けることができる。
【0072】
F.他の実施形態:
F1.他の実施形態1:
(1)上記実施形態において、点群データ生成部として、LIDARセンサを使用しており、車両の前方と、後方と、左右側方に搭載されている。点群データ生成部として、RADARセンサを用いて点群を生成する装置を用いてもよい。また、点群データ生成部は、車両の前方と後方と左右側方ではなく、例えば車体の上下に搭載されてもよく、車両の前方と後方のみに搭載されるなど、上記実施形態と異なる数の点群データ生成部が、異なる位置に搭載されてもよい。
【0073】
(2)上記実施形態において、関連付け装置10は、車両1に搭載されている。関連付け装置10は、車両以外の、船舶や飛行機等の移動体に搭載されていてもよい。
【0074】
(3)上記実施形態において、走査部は0.1秒の間隔で、1秒間に10回、レーザ光を照射する。走査部は、0.2秒や0.5秒等の、0.1秒とは異なる時間間隔で、レーザ光を照射してもよい。また、レーザ光の時間間隔が、0.1秒の次は0.3秒であるなど、各時間間隔が異なってもよい。
【0075】
(4)上記実施形態において、制御部230は、0.1秒の時間間隔で、1秒間に10の点群データを生成する。制御部は、0.2秒や0.5秒等の、0.1秒とは異なる間隔で、点群データを生成してもよい。
【0076】
(5)上記第1実施形態において、画像センサ30であるカメラを用いて、画像データを作成している。カメラは、単眼カメラや、ステレオカメラや、サーモグラフィカメラや、赤外線カメラや、熱画像カメラ等を使用することができる。画像センサ以外の、周囲情報取得部を用いて、周囲の情報である関連データを取得してもよい。例えば、第4実施形態に示すように、測距装置70を使用して、三次元のデータである点群データを作成してもよい。第4実施形態に示したミリ派レーダ以外に、ソナーと、赤外線またはレーザ光を利用した装置と、が使用されてもよい。また、周囲情報取得部は、上記実施形態と異なる位置に、異なる数、搭載されていてもよい。
【0077】
(6)上記実施形態においては、画像センサ30は、0.1秒の間隔で、1秒間に10の画像データを取得する。画像センサ30は、例えば0.2秒の間隔で、1秒間に5つ画像データを取得するなど、0.1秒とは異なる間隔で画像データを取得してもよい。
【0078】
(7)上記実施形態において、「前後に他のグループがある」場合とは、点群データ生成部20の測定光が照射される方向に沿って見たときに、BBOXと、他のBBOXが重なることをいう。なお、「前後に他のグループがある」場合とは、点群データ生成部20の測定光が照射される方向に沿って見たときに、各グループのそれぞれを構成する点群のうちの1つ以上が互いに重なることをいってもよい。
【0079】
(8)上記実施形態において、ステップS200において、他車両AO1を構成するグループにグループ1、歩行者AO2を構成するグループにグループ2、植物RO3を構成するグループにグループ3、対向車両AO4を構成するグループにグループ4と、名前付けをする。なお、グループに名前付けをせずに、以降の処理を実行してもよい。
【0080】
(9)上記実施形態において、第1時刻ないし第3時刻に取得された第1点群データDA1ないし第1点群データDA3の、3組の点群データを用いている。なお、3組の点群データではなく、異なる時刻に取得された、2組や5組や8組の点群データなど、3組とは異なる2以上の点群データを用いてもよい。
【0081】
(10)上記実施形態において、処理部40は、ステップS400において、位置のラベル以外に、ステップS400においてBBOX1に付されたラベルと同じラベルを、BBOX12に付与する。処理部は、ステップS400において、位置のラベル以外のラベルを付与しなくてもよい。
【0082】
(11)上記第1実施形態において、第1時刻ないし第3時刻において取得された点群データの処理を同時に行っている。なお、処理を同時に行わなくてもよく、例えば第1時刻と第2時刻において取得された点群データのラベル付けまでの処理が、それぞれ第3時刻において取得された点群データの処理の前に行われてもよい。
【0083】
F2.他の実施形態2:
(1)上記実施形態において、点群データを分類して作成したグループを三次元の矩形の箱であるBBOXで囲って、BBOXの移動経路を予測し、移動経路に基づいて、BBOXを、画像センサ30によって取得された画像データの取得時刻における位置に置き換えて、画像データの取得時刻と関連付けている。なお、グループをBBOXで囲う処理を行なわなくてもよい。点群データを分類して作成したグループの点群を、関連データの取得時刻における位置に置き換えることによって、新たな点群データを作成し、新たな点群データを、関連データの取得時刻と関連付けてもよい。
【0084】
グループをBBOXで囲わない態様において、グループを構成する点群のうち、任意の点に対してラベルが付与されてもよい。また、グループを構成する点群のうち、最もグループの外側に位置する点を結んだ線に対してラベルが付されてもよい。
【0085】
グループをBBOXで囲わない態様において、2以上の点群データのそれぞれに、共通して含まれ、かつ移動体オンフラグが付されたグループの移動経路を予測する。グループを構成する点群の全てが共通して含まれる必要はなく、点群をグループ分けするアルゴリズムまたはユーザによって同一のグループであると認識される程度に点群が共通して含まれていればよい。同一のグループであると認識できる程度とは、手動によりグループ分けする方法の場合、作業者によって異なってもよい。アルゴリズムを用いて自動で行う方法の場合、どの程度の点群が共通して含まれている必要があるか、予め定められる。
【0086】
グループをBBOXで囲わない態様において、予測された移動経路に基づいて、移動体オンフラグが付されたグループの点群の位置を、周囲の情報を取得する装置によって取得されたデータである関連データの取得時刻における位置に置き換えることによって、グループの新たな位置を、関連データの取得時刻と関連付けてもよい。
【0087】
(2)上記実施形態において、処理部40は、BBOXを作成後、BBOX内に含まれるグループの点群を消去する。なお、処理部は、BBOXを作成後、BBOX内に含まれるグループの点群を消去せずに、以降の処理を実行してもよい。
【0088】
(3)上記実施形態において、BBOX1に付される位置のラベルは、BBOX1の頂点の全てに付される。なお、BBOX1に付される位置のラベルは、BBOXの箱の1つや5つなどの任意の数の頂点に付されてもよく、BBOXの重心に付されてもよい。
【0089】
(4)上記実施形態において、1つの頂点の位置のラベルの移動距離から、その頂点の速度を予測し、同じ処理を、BBOX1の他の頂点にも実行して平均を算出することで、BBOX1の速度のラベルを決定する。なお、例えば算出された速度のうち、最も速い速度をBBOXの速度としてもよい。
【0090】
(5)上記実施形態において、第1時刻に対応するBBOX1によって、第2時刻までのBBOX1の移動経路が予測される。第2時刻に対応するBBOX1によって、第3時刻までのBBOX1の移動経路が予測される。第3時刻に対応するBBOX1によって、第3時刻後のBBOX1の移動経路が予測される。なお、各時刻に対応するBBOX1によって、次の時刻以後の移動経路が予測されてもよいが、その場合において、次の時刻に作成されたBBOX1によって移動経路が上書きされてもよい。例えば、第1時刻に対応するBBOX1によって、第2時刻よりも後の移動経路が予測された後に、第2時刻に対応するBBOX1の位置のラベルによって第2時刻におけるBBOX1の位置が修正され、第2時刻以後は第2時刻に対応するBBOX1に付与されたラベルによって予測された移動経路が上書きされてもよい。
【0091】
(6)上記実施形態において、処理部40は、グループ1を囲うBBOXをBBOX1、グループ2を囲うBBOXをBBOX2、グループ3を囲うBBOXをBBOX3、グループ4を囲うBBOXをBBOX4と、名前付けをする。名前付けは、ユーザが手動で行ってもよく、アルゴリズムを用いて自動で行われてもよい。また、BBOXに名前付けを行わなくてもよい。
【0092】
(7)上記実施形態において、BBOX1の全ての頂点の位置のラベルから、BBOX1の速度の平均を算出する。BBOX1の任意のいくつかの頂点の位置のラベルから、BBOX1の速度の平均を算出してもよく、BBOX1の任意の1つの頂点のラベルから算出された速度を、BBOXの速度としてもよい。
【0093】
F3.他の実施形態3:
(1)上記実施形態において、ラベル付与部430によって、BBOXの種類のラベルと、BBOXが移動体であるか否かを表す移動体フラグのラベルと、移動体であることを表す移動体フラグである移動体オンフラグが付されたBBOXの位置のラベルと、移動体オンフラグが付されたBBOXの速度のラベルと、移動体オンフラグが付されたBBOXの前後に、他のBBOXがあるか否かを表す前後フラグのラベルと、BBOXの寸法のラベルが付される。なお、グループの種類と、移動体オンフラグが付されたグループの速度と、移動体オンフラグが付されたグループの前後に他のグループがあるか否かを表す前後フラグと、が付与されなくてもよく、このうちのいずれか1つ以上のラベルが付与されてもよい。また、BBOXの寸法のラベルが付与されなくてもよい。
【0094】
F4.他の実施形態4:
(1)周囲の情報を取得する装置として、ミリ波レーダと、ソナーと、赤外線またはレーザ光を利用した装置と、のうち、2つ以上を使用してもよい。2つ以上の装置によって異なる時刻に取得された三次元のデータの取得時刻における位置に、移動体オンフラグが付されたグループを置き換えることによって、三次元のデータの取得時刻と関連付けてもよい。また、周囲の情報を取得する装置として、ミリ波レーダと、ソナーと、赤外線またはレーザ光を利用した装置と、のうち、2つ以上に加えて、画像センサを使用してもよい。周囲の情報を取得する装置を、周囲情報取得部ともいう。
【0095】
F5.他の実施形態5:
(1)上記実施形態において、点群の分類は、点群をグループ分けするアルゴリズムを用いて行い、ラベルの付与は、グループにラベルを付与するツールを用いて、自動で行っている。なお、点群をグループ分けするアルゴリズムを用いる方法と、グループにラベルを付与するツールを用いて、自動で、または、部分的に自動で、グループにラベルを付与する方法のうち、いずれか一つを用いてもよい。部分的に自動とは、例えば、手動によって、グループに「車両」のラベルが付され、グループにラベルを付与するツールによって、車両のラベルが付されたグループの位置のラベルが付される方法をいう。
【0096】
F6.他の実施形態6:
(1)上記実施形態においては、互いに一定の時間間隔である0.1秒の間隔で取得された複数組の点群データのうち、全ての点群データを用いて、以降の処理を実行する。なお、異なる時間間隔で取得された複数組の点群データのうち、全ての点群データを用いてもよい。
【0097】
F7.他の実施形態7:
(1)上記第2実施形態において、互いに0.1秒の間隔で取得された複数組の点群データのうち、0.1秒の間隔の3倍の間隔における、点群データを用いている。例えば0.1秒の間隔の2倍や、5倍等、3倍以外の間隔における点群データを用いてもよい。
【0098】
(2)上記第2実施形態において、互いに0.1秒の間隔で取得された複数組の点群データのうち、全ての点群データについて、取得時刻と関連付けがされており、そのうち、0.1秒の間隔の3倍の間隔における、点群データを用いている。例えば、0.1秒の間隔で点群データ生成部によって点群データが生成され、そのうち、0.1秒の間隔の3倍の間隔における点群データのみが、取得時刻と関連付けされ、ステップS100以降の処理が行われてもよい。
【0099】
E8.他の実施形態8:
(1)上記実施形態において、処理部40は、BBOXの移動経路を、BBOX1の動きを等速直線運動に近似することで予測する。なお、処理部は、カルマンフィルタ、または粒子フィルタを用いて、移動体オンフラグが付されたグループまたはBBOXの移動経路を非線形的に予測してもよい。
【0100】
F9.他の実施形態9:
(1)上記実施形態において、画像データの取得時刻に対して、最も近い時刻に取得された点群データと、2番目に近い時刻に取得された点群データが使用されている。なお、例えば最も近い時刻と、3番目に近い時刻に取得された点群データのみが使用されてもよく、2番目に近い時刻と、4番目に近い時刻に取得された点群データのみが使用されるなど、最も近い時刻に取得された点群データと、2番目に近い時刻に取得された点群データ以外が使用されてもよい。
【0101】
F10.他の実施形態10:
(1)上記第実施形態において、関連データの取得時刻に対して、3番目に近い時刻に取得された点群データが使用されている。なお、例えば4番目や5番目や6番目等、3番目に近い時刻よりも遠い時刻に取得された点群データが使用されてもよい。また、取得された点群データが全て使用されてもよい。
【0102】
(2)第3実施形態において、画像データ取得時刻5と、第5時刻とのずれは、0.04秒である。例えば画像データ取得時刻5と、第4時刻および第5時刻とのずれが共に0.05秒であり、画像データ取得時刻5と、第3時刻および第6時刻とのずれが共に0.15秒である態様において、画像データ取得時刻5から最も近い時刻として第5時刻が位置づけられ、2番目に近い時刻として第4時刻が位置づけられ、3番目に近い時刻として第6時刻が位置づけられてもよい。また、画像データ取得時刻5から最も近い時刻を第4時刻と位置づけ、2番目に近い時刻として第5時刻を位置づけ、3番目に近い時刻として第3時刻を位置づけてもよい。
【0103】
3番目に近い時刻が、最も近い時刻と前記2番目に近い時刻よりも、前の時刻である態様や、3番目に近い時刻が、最も近い時刻と2番目に近い時刻よりも、後の時刻である態様のように、異なる時刻に取得された点群データの、様々な組み合わせを用いることができる。
【0104】
F11.他の実施形態11:
(1)上記第1実施形態において、第3時刻と、画像データ取得時刻4との間のずれは、0.04秒である。なお、画像データ取得時刻と、点群データが取得される時刻と、のずれは、0.05秒や0.1秒や0.5秒など、0.04秒とは異なる秒数であってもよい。複数組の点群データの取得時刻のうち、関連データの取得時刻に最も近い取得時刻と、関連データの取得時刻とのずれが、0.1ミリ秒から1秒であることが望ましい。
【0105】
F12.他の実施形態12:
(1)上記実施形態において、関連付け装置10は、表示部60とデータ変換部460と、を備えている。なお、関連付け装置は、表示部やデータ変換部を備えていなくてもよい。
【0106】
本開示は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0107】
1…車両、10…関連付け装置、20…点群データ生成部、30…画像センサ、40…処理部、50…記憶部、60…表示部、70…測距装置、210…走査部、220…受光部、230…制御部、410…時刻付与部、420…グループ作成部、430…ラベル付与部、440…経路予測部、450…位置再取得部、460…データ変換部