(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024059748
(43)【公開日】2024-05-01
(54)【発明の名称】セキュアな動作を管理するためのユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
G06F 21/31 20130101AFI20240423BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20240423BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240423BHJP
G06Q 10/02 20120101ALN20240423BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALN20240423BHJP
【FI】
G06F21/31
G06F3/04842
G06Q50/10
G06Q10/02
G06Q30/0601 340
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024023009
(22)【出願日】2024-02-19
(62)【分割の表示】P 2022575856の分割
【原出願日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】63/041,969
(32)【優先日】2020-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/076,694
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.Linux
3.UNIX
4.OS X
5.WINDOWS
6.VXWORKS
7.FIREWIRE
8.JAVA
9.JAVASCRIPT
10.Yahoo!ウィジェット
11.Blu-ray
12.ツイッター
13.WCDMA
14.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブール, アンドレ エム.ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】チク, ステファン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】デリンジャー, リチャード アール.
(72)【発明者】
【氏名】ヨルゲンセン, ケヴィン アール.
(72)【発明者】
【氏名】クニッペルス, ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】ラングストロス, エドワード ヘンソン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】外部デバイスで受信した入力を介してセキュアな動作を管理する方法、コンピュータシステム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】外部自動車ヘッドユニットと通信するコンピュータシステムにおける方法は、外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信することと、第1のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することにより第1の転送動作を実行するプロセスを開始することと、を含む。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
コンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムが、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信し、前記コンピュータシステムが、外部受信デバイスと通信する、コンピュータシステムにおいて、
前記外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられた前記コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信することと、
前記第1のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第1の転送動作を実行するプロセスを開始することであって、前記第1の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記アプリケーションが、前記第1のデータを受信する前に、前記第1のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていた、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションが、前記コンピュータシステム上にインストールされており、
前記第2のアプリケーションが、第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていることに従って、前記第2のアプリケーションが、前記外部自動車ヘッドユニットから受信された、前記第3のアカウントからの転送動作を実行する要求に応じて、転送動作を実行するように構成されており、
前記第2のアプリケーションが、第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていないことに従って、前記第2のアプリケーションが、前記外部自動車ヘッドユニットから受信された、前記第3のアカウントからの転送動作を実行する要求に応じて、転送動作を実行するように構成されていない、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のアプリケーションが、前記第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されており、前記方法が、
前記外部自動車ヘッドユニットから、前記第2のアプリケーションを使用して前記第3のアカウントから第4のアカウントへの第2の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第3のデータを受信することと、
前記第3のデータを受信したことに応じて、前記第2のアプリケーションを使用して前記第2の転送動作を実行するプロセスであって、前記第2の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第3のアカウントを識別する情報を含む第4のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータシステムが、表示生成構成要素と通信し、前記表示生成構成要素は、前記コンピュータシステムが前記第1のデータを受信している間、ロック状態にある、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記外部自動車ヘッドユニットが、前記第1のアカウントからの転送動作の実行を要求することを許可されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータを検出する前に、1つ以上の入力の第1のセットを受信することと、
1つ以上の入力の前記第1のセットに応じて、
前記コンピュータシステムがロック状態にある間に、前記コンピュータシステムへの前記外部自動車ヘッドユニットの接続を許可することと、
前記外部自動車ヘッドユニットが前記第1のアカウントからの転送動作の実行を要求することを許可することと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記コンピュータシステムが前記外部自動車ユニットと通信している間に、かつ前記コンピュータシステムがロック状態にある間に、1つ以上の入力の第2のセットを受信することと、
1つ以上の入力の前記第2のセットに応じて、
前記コンピュータシステムをロック解除状態に遷移させることと、
前記外部自動車ヘッドユニットが前記第1のアカウントからの転送動作の実行を要求することを許可することと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のデータを受信する前に、前記自動車ヘッドユニットに、前記自動車ヘッドユニットによって表示されることとなる1つ以上のユーザインタフェース要素を含む第5のデータを送信すること、
を更に含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピュータシステムが、ハードウェアセキュア要素を含むスマートフォンであり、前記第1のアカウントを識別する前記情報が、前記ハードウェアセキュア要素に記憶されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記コンピュータシステムが前記外部自動車ヘッドユニットとは異なる1つ以上の入力構成要素を含む第2の外部自動車ヘッドユニット及び第2の外部受信デバイスと通信している間に、
前記第2の外部自動車ヘッドユニットから、前記アプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第5のアカウントへの第3の転送動作を実行する要求に対応する、前記第2の外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第6のデータを受信することと、
前記第6のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第3の転送動作を実行するプロセスを開始することであって、前記第3の転送動作を実行することが、前記第2の外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第7のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、
を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、
コンピュータシステム。
【請求項14】
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行する手段、
を備える、コンピュータシステム。
【請求項15】
コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータシステムが、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信し、前記コンピュータシステムが、外部受信デバイスと通信し、前記1つ以上のプログラムが、
前記外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられた前記コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信し、
前記第1のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第1の転送動作を実行するプロセスを開始し、前記第1の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、
命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサであって、前記コンピュータシステムが、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信し、前記コンピュータシステムが、外部受信デバイスと通信する、1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、
前記外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられた前記コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信し、
前記第1のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第1の転送動作を実行するプロセスを開始し、前記第1の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、
命令を含む、コンピュータシステム。
【請求項17】
コンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムが、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信し、前記コンピュータシステムが、外部受信デバイスと通信する、コンピュータシステムであって、
前記外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられた前記コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信する手段と、
前記第1のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第1の転送動作を実行するプロセスを開始する手段であって、前記第1の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、プロセスを開始する手段と、
を備える、コンピュータシステム。
【請求項18】
方法であって、
コンピュータシステムにおいて、
前記コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する前記外部入力デバイスからの第1の要求を受信することと、
前記第1の要求を受信したことに応じて、
前記外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、前記外部入力デバイスを介して、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することと、
前記外部入力デバイスが許可基準の前記セットを満たさないとの判定に従って、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始する前記オプションを提供することを取り止めることと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記外部入力デバイスが、外部自動車ヘッドユニットである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記コンピュータシステムが、前記セキュアトランザクションで使用するためのハードウェアセキュア要素を含むスマートフォンである、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記コンピュータシステムが、1つ以上の外部デバイス通信インタフェースを含み、前記方法が、
前記1つ以上の外部デバイス通信インタフェースを介して、前記外部入力デバイスへの前記コンピュータシステムの接続を検出することを更に含み、
前記第1の要求が、前記外部入力デバイスへの前記コンピュータシステムの接続を検出した後に受信される、
請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記コンピュータシステムが、1つ以上のハードウェア入力デバイスと通信し、
前記セキュアトランザクションが、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記1つ以上のハードウェア入力デバイスを介して提供される前記ユーザからの許可を要求する、
請求項18から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記1つ以上のハードウェア入力デバイスが、バイオメトリックリーダを含み、前記1つ以上のハードウェア入力デバイスを介して提供される前記ユーザからの前記許可が、前記バイオメトリックリーダを介して受信されたバイオメトリック許可である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始する前記オプションを提供した後に、前記外部入力デバイスからの前記セキュアトランザクションを進める要求を受信することと、
前記外部入力デバイスから、前記セキュアトランザクションを進める前記要求を受信したことに応じて、前記セキュアトランザクションで使用するための第1のアカウントを識別する情報を含む第1のデータを外部受信デバイスにセキュアに送信することを含む前記セキュアトランザクションを実行することと、
を更に含む、請求項18から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記コンピュータシステムが、表示生成構成要素と通信し、
前記セキュアトランザクションを実行することが、前記表示生成構成要素がロック状態にある間に行われる、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記セキュアトランザクションが、前記コンピュータシステム上の第1のアプリケーションを使用して実行され、
前記ユーザインタフェースが、前記外部入力デバイスに表示されたインタフェースであり、
前記ユーザインタフェースが、第1のインタフェースレイアウトテンプレートに従って配置され、前記第1のアプリケーションによって提供される情報を含み、
前記方法が、
前記外部入力デバイスに表示され、かつ前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、前記コンピュータシステム上の第2のアプリケーションを使用して実行される第2のセキュアトランザクションに関連付けられた、第2のユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する前記外部入力デバイスからの第2の要求を受信することを更に含み、
前記第2のアプリケーションが、前記第1のアプリケーションとは異なり、
前記第2のユーザインタフェースが、前記第1のインタフェースレイアウトテンプレートに従って配置され、前記第2のアプリケーションによって提供される情報を含む、
請求項18から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
許可基準の前記セットが、
前記コンピュータシステムが、前記第1の要求を受信する前に、1つ以上の入力の第1のセットを受信し、
かつ、1つ以上の入力の前記第1のセットに応じて、
前記コンピュータシステムがロック状態にある間に、前記コンピュータシステムへの前記外部入力デバイスの接続を許可した、
場合に満たされる、請求項18から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記外部入力デバイスが、1つ以上の入力の前記第1のセットを受信した後に受信された1つ以上の入力の第2のセットに基づいて確立された状態に基づいて、許可基準の前記セットを満たす、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記外部入力デバイスは、前記状態が長期の許可状態であることに基づいて、許可基準の前記セットを満たし、
1つ以上の入力の前記第1のセットが、
前記コンピュータシステムが、前記外部入力デバイスとの、前記第1の要求が受信された接続セッションでもある前記接続セッションにある間に、又は
前記コンピュータシステムが、前記外部入力デバイスとの、前記第1の要求が受信された前記接続セッションとは異なる先行する接続セッションにあった間に、
受信された、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記外部入力デバイスは、前記状態が短期の許可状態であることに基づいて、許可基準の前記セットを満たし、
かつ1つ以上の入力の前記第1のセットが、
前記コンピュータシステムが、前記外部入力デバイスとの、前記第1の要求が受信された接続セッションでもある前記接続セッションにある間に、受信された
請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記外部入力デバイスが、前記第1の要求を受信する前に受信された入力に基づいて、許可基準の前記セットを満たし、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、1つ以上のセキュアトランザクションを開始する要求を前記外部入力デバイスが提供することを許可する、請求項18から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記外部入力デバイスが、前記外部入力デバイスに接続されている間に受信された入力に基づいて、許可基準の前記セットを満たし、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、1つ以上のセキュアトランザクションを開始する要求を前記外部入力デバイスが提供することを許可する、請求項18から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記外部入力デバイスが、前記外部入力デバイスが第1のタイプのデバイスであるとして識別されることに基づいて、許可基準の前記セットを満たす、請求項18から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記外部入力デバイスが、前記外部入力デバイスが許可された認証ハードウェアを有するものとして識別された車両に接続されていることに基づいて、許可基準の前記セットを満たす、請求項18から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、請求項18から34のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、請求項18~34のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、
コンピュータシステム。
【請求項37】
請求項18から34のいずれか一項に記載の方法を実行する手段、
を備える、コンピュータシステム。
【請求項38】
コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、
前記コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する前記外部入力デバイスからの第1の要求を受信し、
前記第1の要求を受信したことに応じて、
前記外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、前記外部入力デバイスを介して、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、
前記外部入力デバイスが許可基準の前記セットを満たさないとの判定に従って、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始する前記オプションを提供することを取り止める、
命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
コンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、
前記コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する前記外部入力デバイスからの第1の要求を受信し、
前記第1の要求を受信したことに応じて、
前記外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、前記外部入力デバイスを介して、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、
前記外部入力デバイスが許可基準の前記セットを満たさないとの判定に従って、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始する前記オプションを提供することを取り止める、
命令を含む、コンピュータシステム。
【請求項40】
コンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、前記コンピュータシステムから許可された場合に、前記ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する前記外部入力デバイスからの第1の要求を受信する手段と、
前記第1の要求を受信したことに応じて、
前記外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、前記外部入力デバイスを介して、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、
前記外部入力デバイスが許可基準の前記セットを満たさないとの判定に従って、前記ユーザからの前記別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始する前記オプションを提供することを取り止める、
手段と、
を備える、コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年10月21日出願の「USER INTERFACES FOR MANAGING SECURE OPERATIONS」と題された米国特許出願第17/076,694号、及び2020年6月21日出願の「USER INTERFACES FOR MANAGING SECURE OPERATIONS」と題された米国仮特許出願第63/041,969号に対する優先権を主張するものである。これらの出願のそれぞれの内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、コンピュータユーザインタフェースに関し、より具体的には、外部デバイスで受信した入力を介してセキュアな動作を管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザは、しばしばパーソナル電子デバイスを使用して動作を実行する。そのような技術は、典型的には、ユーザに、これらの動作を実行するための様々な入力及び許可を提供するように要求する。
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、電子デバイスを使用してセキュアな動作を管理するためのいくつかの技術は、概して煩雑かつ非効率である。例えば、いくつかの既存の技術は、ユーザに、パーソナルデバイス(例えば、携帯電話)上でこれらの動作を実行するための様々な入力及び許可を提供するように要求し、これらの入力は、ユーザが車両を操作している間にユーザが提供するのに便利又は安全でない場合がある。
【0005】
したがって、本技術は、電子デバイスを使用してセキュアな動作を管理するための、より速く、より安全な、かつより効率的な方法及びインタフェースを電子デバイスに提供する。そのような方法及びインタフェースは、セキュアな動作を管理するための他の方法を任意選択的に補完する又は置き換える。そのような方法及びインタフェースは、ユーザが車両を操作している間にユーザの気を散らすことがないようになど、より安全である。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減し、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、方法が記載される。この方法は、1つ以上の入力構成要素を含み、かつ外部受信デバイスと通信する、外部自動車ヘッドユニットと通信するコンピュータシステムにおいて実行される。この方法は、外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信することと、第1のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1の転送動作を実行するプロセスを開始することであって、第1の転送動作を実行することが、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上の入力構成要素を含み、かつ外部受信デバイスと通信する、外部自動車ヘッドユニットと通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信し、第1のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1の転送動作を実行するプロセスを開始し、第1の転送動作を実行することが、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、命令を含む。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上の入力構成要素を含み、かつ外部受信デバイスと通信する、外部自動車ヘッドユニットと通信するコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信し、第1のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1の転送動作を実行するプロセスを開始し、第1の転送動作を実行することが、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、命令を含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサであって、コンピュータシステムが、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信し、コンピュータシステムが、外部受信デバイスと通信する、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備える。1つ以上のプログラムは、外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信し、第1のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1の転送動作を実行するプロセスを開始し、第1の転送動作を実行することが、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、命令を含む。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載され、コンピュータシステムは、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信し、コンピュータシステムは、外部受信デバイスと通信する。コンピュータシステムは、外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信する手段と、第1のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1の転送動作を実行するプロセスを開始する手段であって、第1の転送動作を実行することが、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、プロセスを開始する手段と、を備える。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、方法が記載される。この方法は、コンピュータシステムにおいて実行される。コンピュータシステムは、コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、コンピュータシステムから許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する外部入力デバイスからの第1の要求を受信することを含む。コンピュータシステムは、第1の要求を受信したことに応じて、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、外部入力デバイスを介して、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することと、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たさないとの判定に従って、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することを取り止めることと、を更に含む。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、コンピュータシステムから許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する外部入力デバイスからの第1の要求を受信する命令を含む。1つ以上のプログラムは、第1の要求を受信したことに応じて、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、外部入力デバイスを介して、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たさないとの判定に従って、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することを取り止める、命令を更に含む。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する。1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、コンピュータシステムから許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する外部入力デバイスからの第1の要求を受信する命令を含む。1つ以上のプログラムは、第1の要求を受信したことに応じて、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、外部入力デバイスを介して、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たさないとの判定に従って、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することを取り止める、命令を更に含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備える。1つ以上のプログラムは、コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、コンピュータシステムから許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する外部入力デバイスからの第1の要求を受信する命令を含む。1つ以上のプログラムは、第1の要求を受信したことに応じて、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、外部入力デバイスを介して、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たさないとの判定に従って、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することを取り止める、命令を更に含む。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、コンピュータシステムが外部入力デバイスに接続されている間に、コンピュータシステムから許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、セキュアトランザクションに関連付けられたユーザインタフェースの第1の部分と相互作用する外部入力デバイスからの第1の要求を受信する手段と、第1の要求を受信したことに応じて、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たすとの判定に従って、外部入力デバイスを介して、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供し、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たさないとの判定に従って、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することを取り止める、手段と、を備える。
【0016】
これらの機能を実行する実行可能命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるために構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。これらの機能を実行する実行可能命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるために構成された一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。
【0017】
したがって、セキュアな動作を管理するための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースがデバイスに提供され、それによって、このようなデバイスの有効性、効率、及びユーザ満足度が増す。そのような方法及びインタフェースは、セキュアな動作を管理するための他の方法を補完する又は置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
説明される様々な実施形態をより良く理解するため、以下の図面と併せて、以下の「発明を実施するための形態」が参照されるべきであり、類似の参照番号は、以下の図の全てを通じて、対応する部分を指す。
【0019】
【
図1A】いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイを備えたポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0020】
【
図1B】いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0021】
【
図2】いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーンを有するポータブル多機能デバイスを示す図である。
【0022】
【
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0023】
【
図4A】いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0024】
【
図4B】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0025】
【
図5A】いくつかの実施形態に係る、パーソナル電子デバイスを示す。
【0026】
【
図5B】いくつかの実施形態に係る、パーソナル電子デバイスを示すブロック図である。
【0027】
【
図6A】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6B】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6C】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6D】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6E】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6F】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0028】
【
図7A】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7B】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7C】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7D】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7E】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7F】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7G】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7H】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7I】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7J】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7K】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7L】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7M】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0029】
【
図8】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行する方法を示すフロー図である。
【0030】
【
図9】いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を開始するオプションを提供する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、むしろ例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0032】
セキュアな動作を管理するための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。例えば、車両が操作されている間に実行することができる動作を管理するときに安全性を高める技術を提供する必要がある。そのような方法及びインタフェースは、ユーザが車両を操作している間にユーザの気を散らすことがないようになど、より安全である。そのような技術は、動作を実行する必要があるユーザの認識的負担を低減することができ、それによって、生産性を高めることができる。更に、そのような技術は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及びバッテリの電力を低減することができる。
【0033】
【0034】
図6A~
図6Fは、いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図7A~
図7Mは、いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8は、いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行する方法を示すフロー図である。
図9は、いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を開始するオプションを提供する方法を示すフロー図である。
図6A~
図6F及び
図7A~
図7Mのユーザインタフェースは、
図8及び
図9のプロセスを含む、以下で説明されるプロセスを例示するために使用される。
【0035】
以下で説明されるプロセスは、改善された視覚フィードバックをユーザに提供すること、動作を実行するために必要な入力の数を低減すること、追加の表示されたコントロールでユーザインタフェースを雑然とさせることなく追加の制御オプションを提供すること、更なるユーザ入力を要求することなく条件のセットが満たされたときに動作を実行すること、及び/又は追加の技術によってを含む、様々な技術により、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にする。これらの技術はまた、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0036】
加えて、1つ以上の条件が満たされたことに1つ以上のステップが依存する本明細書に記載の方法では、記載された方法は、複数回繰り返して繰り返すことができ、これにより、繰り返しの過程にわたって、方法のステップが依存する条件の全ては、方法の異なる繰り返しで満たされていることを理解されたい。例えば、方法が、条件が満たされる場合に第1のステップを実行することを必要とし、かつ条件が満たされない場合に第2のステップを実行することを必要とする場合、当業者は、特定の順序ではなく、条件が満たされるまで、及び満たされなくなるまでの両方で、特許請求されるステップが繰り返されることを理解するであろう。したがって、1つ以上の条件が満たされたことに依存する1つ以上のステップで説明される方法は、方法に記載された条件のそれぞれが満たされるまで繰り返される方法として書き換えることができる。しかしながら、これは、システム又はコンピュータ可読媒体が対応する1つ以上の条件の満足に基づいて依存する動作を実行する命令を含み、したがって、方法のステップが依存する条件の全てが満たされるまで方法のステップを明示的に繰り返すことなく、状況依存性が満たされたかどうかを判定することができる、システム又はコンピュータ可読媒体の請求項には必要とされない。当業者はまた、条件付きステップを有する方法と同様に、システム又はコンピュータ可読記憶媒体が、条件付きステップの全てが実行されたことを保証するために方法のステップを必要な限り何度も繰り返すことができることを理解するであろう。
【0037】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0038】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、かつこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0039】
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に応じて、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の条件又はイベント]が検出された場合(if[a stated condition or event]is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に応じて、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の条件又はイベント]を検出したとき(upon detecting[the stated condition or event])」若しくは「[記載の条件又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting[the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0040】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチセンシティブ面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップコンピュータ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、表示生成構成要素と通信している(例えば、有線通信を介して、無線通信を介して)コンピュータシステムである。表示生成構成要素は、CRTディスプレイを介した表示、LEDディスプレイを介した表示、又は画像投影を介した表示などの視覚的な出力を提供するように構成されている。いくつかの実施形態では、表示生成構成要素は、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、表示生成構成要素は、コンピュータシステムとは別個である。本明細書で使用するとき、「表示する」コンテンツは、コンテンツを視覚的に生成するために、有線又は無線接続で、データ(例えば、画像データ又はビデオデータ)を、一体型又は外部の表示生成構成要素に送信することによって、コンテンツ(例えば、ディスプレイコントローラ156によってレンダリング又はデコードされたビデオデータ)を表示させることを含む。
【0041】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0042】
デバイスは、通常、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションをサポートする。
【0043】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーション毎に、及び/又は個別のアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的かつ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0044】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0045】
本明細書及び特許請求において使用されるとき、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。いくつかの実装形態では、複数の力センサからの力測定値が、接触の推定される力を決定するために組み合わされる(例えば、加重平均される)。同様に、スタイラスの感圧性先端部が、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化が、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力の代替測定値が、強度閾値を上回っているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実装形態では、接触力又は圧力の代理測定値は、力又は圧力の推定値に変換され、力又は圧力の推定値が、強度閾値を上回っているかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを表示する実装面積が限られている低減されたサイズのデバイス上で、ユーザが他の方法ではアクセス不可能であり得る追加のデバイス機能にユーザがアクセスすること(例えば、タッチ感知ディスプレイ上で)、及び/又は、ユーザ入力を受け取ること(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的コントロールを介して)が可能となる。
【0046】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押圧された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0047】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一実施例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。
図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実装される。
【0048】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0049】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力周辺機器及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上に実装される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0050】
RF(radio frequency、無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field communication、NFC)フィールドを検出するよく知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution,Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth、Bluetoothローエネルギー(Bluetooth Low Energy、BTLE)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、及び/若しくはIEEE802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンション用のセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適切な通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0051】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、かつ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に伝送される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0052】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光学センサコントローラ158、深度カメラコントローラ169、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び、他の入力デバイス若しくはコントロールデバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量制御のためのアップ/ダウンボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の入力デバイスと通信する(例えば、有線通信を介した無線通信を介して)コンピュータシステムである。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイの一部としてのトラックパッド)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、入力としてユーザのジェスチャ(例えば、ハンドジェスチャ)を追跡するためなど、1つ以上のカメラセンサ(例えば、1つ以上の光学センサ164及び/又は1つ以上の深度カメラセンサ175)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムとは別個である。
【0053】
全体が参照により本明細書に組み込まれる、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押圧は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを解放し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをロック解除するプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押圧は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0054】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、動画、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0055】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上の接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0056】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる移動又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0057】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、同第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは同第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許出願公開第2002/0015024(A1)号に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0058】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の出願、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」で説明されている。これらの出願は全て、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0059】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超える動画解像度を有する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiの動画解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に使用して動作するように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど正確でない可能性がある。いくつかの実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
【0060】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッドを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112とは別個のタッチ感知面又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部である。
【0061】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0062】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ164を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光学センサコントローラ158に結合された光学センサを示す。光学センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光学センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光学センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又は動画をキャプチャする。いくつかの実施形態では、光学センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対側のデバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又は動画の取得のためのビューファインダとして使用することが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間に、ユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手されるように、光学センサはデバイスの前面に配置される。いくつかの実施形態では、光学センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光学センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又は動画の取得にも使用される。
【0063】
デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の深度カメラセンサ175もまた含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の深度カメラコントローラ169に結合された深度カメラセンサを示す。深度カメラセンサ175は、環境からデータを受信して、視点(例えば、深度カメラセンサ)からのシーン内のオブジェクト(例えば、顔面)の3次元モデルを作成する。いくつかの実施形態では、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、深度カメラセンサ175は、任意選択的に、撮像モジュール143によってキャプチャされた画像の異なる部分の深度マップを決定するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る間に、任意選択的に、深度情報を有するユーザの画像をテレビ会議のために取得し、また、深度マップデータを有する自撮り画像をキャプチャするために、デバイス100の前面に深度カメラセンサが配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175は、デバイスの背面に、又はデバイス100の背面及び前面に配置される。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって深度カメラセンサ175が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又は動画の取得にも使用される。
【0064】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置される。
【0065】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、同第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに置かれた場合(例えば、ユーザが電話をかけている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0066】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギーを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触知フィードバック生成命令を触覚フィードバックモジュール133から受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置される。
【0067】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第20050190059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許出願公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示でタッチスクリーンディスプレイに表示される。デバイス100は、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁気計並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、縦方向又は横方向)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機を任意選択的に含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、
図1A及び
図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置、及び/又は姿勢に関する位置情報のうちの1つ以上を含む。
【0069】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、iOS、WINDOWS、又はVxWorksなどの組込み型オペレーティングシステム)は、全般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0070】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIREなど)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。いくつかの実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは同様であり、かつ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0071】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を(ディスプレイコントローラ156と連携して)検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたかどうかを判定すること(例えば、指ダウンイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するかどうかを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が中止したかどうかを判定すること(例えば、指アップイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0072】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したかどうかを判定するために)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくとも1つのサブセットは、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって決定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変更することなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、いくつかの実装形態では、デバイスのユーザに、(例えば、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値をシステムレベルのクリック「強度」パラメータによって一度に調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される。
【0073】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0074】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変化させる構成要素を含む、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、動画、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力するスクリーンの画像データを生成する。
【0076】
触覚フィードバックモジュール133は、触知出力生成器167によって使用される命令を生成するための様々なソフトウェア構成要素を含み、ユーザのデバイス100とのに応じて、デバイス100上の1つ以上の位置での触知出力を生成する。
【0077】
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0078】
GPSモジュール135は、デバイスの場所を判定し、様々なアプリケーション内で使用するためにこの情報を提供する(例えば、場所ベースのダイアリングで使用するために電話138へ、ピクチャ/ビデオメタデータとしてカメラ143へ、及び気象ウィジェット、ローカルイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの場所ベースのサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0079】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又は動画用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●動画プレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●任意選択的に、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェットクリエータモジュール150、
●検索モジュール151、
●動画プレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化した動画及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、並びに/又は、
●オンライン動画モジュール155。
【0080】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0081】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連動して、連絡先モジュール137は、任意選択的に、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含めて、アドレス帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶される)を管理するために使用される。
【0082】
電話モジュール138は、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、任意選択的に、電話番号に対応する文字シーケンスの入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、個別の電話番号のダイヤル、通話の実行、並びに通話終了時の接続解除及び通話停止のために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0083】
テレビ会議モジュール139は、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、ユーザの指示に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0084】
電子メールクライアントモジュール140は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの指示に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又は動画画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0085】
インスタントメッセージングモジュール141は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージに対応する文字シーケンスの入力、以前に入力された文字の修正、(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)個別のインスタントメッセージの送信、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信される及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるようなグラフィック、写真、オーディオファイル、動画ファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0086】
トレーニングサポートモジュール142は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼の目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
【0087】
カメラモジュール143は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、静止画像若しくは(動画ストリームを含む)動画のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくは動画の特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくは動画の削除のための実行可能な命令を含む。
【0088】
画像管理モジュール144は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、静止画像及び/若しくは動画の配置、修正(例えば、編集)、又はその他の操作、ラベル付け、削除、(例えば、デジタルスライドショー若しくはアルバムにおける)提示、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0089】
ブラウザモジュール147は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含む、ユーザの指示に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0090】
カレンダーモジュール148は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、ユーザの指示に従って、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えば、カレンダーアイテム、to-doリストなど)を作成、表示、修正、及び記憶するための実行可能な命令を含む。
【0091】
ウィジェットモジュール149は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されたミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0092】
ウィジェットクリエータモジュール150は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0093】
検索モジュール151は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの指示に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)と一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、動画、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0094】
動画及び音楽プレーヤモジュール152は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びに動画を(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0095】
メモモジュール153は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの指示に従ってメモ、to-doリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0096】
地図モジュール154は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ユーザの命令に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転の道順、特定の場所又はその付近の店舗及び他の見どころに関するデータ、並びに他の位置ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0097】
オンライン動画モジュール155は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、ユーザが特定のオンライン動画へのアクセス、特定のオンライン動画のブラウジング、(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)受信、(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上の)再生、特定のオンライン動画へのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンライン動画の他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンライン動画へのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンライン動画アプリケーションについての追加の説明は、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」を参照されたい。
【0098】
上記で特定したモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載した方法(例えば、本明細書に記載したコンピュータにより実装される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラムコンピュータプログラム((例えば、命令を含む)など)、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に、組み合わされ、又は別の方法で再構成される。例えば、動画プレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、
図1Aの動画及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0099】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0100】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0101】
図1Bは、いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、イベントソート部170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、個別のアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
【0102】
イベントソート部170は、イベント情報を受信し、イベント情報を配信するアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソート部170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112に表示される現在のアプリケーションビューを示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソート部170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソート部170によって使用される。
【0103】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加の情報を含む。
【0104】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、タッチ感知ディスプレイ112でのマルチタッチジェスチャの一部としてのユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0106】
いくつかの実施形態では、イベントソート部170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0107】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示しているときに、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで起きたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0108】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(個別のアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0109】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンスにおける第1のサブイベント)が発生する最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、ヒットビューは、通常、ヒットビューとして特定されたタッチ又は入力ソースと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0110】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0111】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、個別のイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0112】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソート部170を含む。あるいは、アプリケーション136-1がイベントソート部170を含む。更に他の実施形態では、イベントソート部170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
【0113】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、それぞれがアプリケーションのユーザインタフェースの個別のビュー内で発生するタッチイベントを処理する命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、個別のアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット、又は、アプリケーション136-1がメソッド及び他のプロパティを継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、個別のイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソート部170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上の個別のイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、個別のアプリケーションビュー191に含まれる。
【0114】
個別のイベント認識部180は、イベントソート部170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、イベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0115】
イベント受信部182は、イベントソート部170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加の情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0116】
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定のサブイベントのシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、個別のユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、個別のイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0118】
いくつかの実施形態では、個別のイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するかどうかが判定されるまで、イベント情報の伝送を遅らせる遅延アクションも含む。
【0119】
個別のイベント認識部180は、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、個別のイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0120】
いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話するか、又はイベント認識部が互いにどのように対話することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、個別のヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0122】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定のプロセスを実行する。
【0123】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又は動画プレーヤモジュールで使用される動画ファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0124】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、個別のアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0125】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いてポータブル多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、それらの全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された目の動き、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0126】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。いくつかの実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、デバイス100と接触した指の、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、ローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択的に含む。一部の実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0127】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的にデバイス100上で実行される1組のアプリケーション内の任意のアプリケーション136にナビゲートするために、任意選択的に使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0128】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の時間間隔にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間間隔が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替の実施形態では、デバイス100は、マイクロフォン113を介して、いくつかの機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力もまた受け入れる。デバイス100は、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167もまた含む。
【0129】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、通常、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、通常、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350並びにタッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する(例えば、
図1Aを参照して前述した触知出力生成器167に類似している)触知出力生成器357と、センサ359(例えば、光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は
図1Aを参照して前述した、接触強度センサ165に類似している接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0130】
図3の上記で特定した要素はそれぞれ、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で特定したモジュールはそれぞれ、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定したモジュール又はコンピュータプログラム(例えば、命令セット、又は命令を含む)は、別個のソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に組み合わされ、又は他の方法で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択的に、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0131】
次に、任意選択的に、例えばポータブル多機能デバイス100に実装されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0132】
図4Aは、いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi-Fi信号などの無線通信(単数又は複数)用の信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされる、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称される動画及び音楽プレーヤモジュール152用のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダー」とラベル付けされた、カレンダーモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンライン動画」とラベル付けされた、オンライン動画モジュール155のアイコン432、
〇「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149-2のアイコン434、
○「マップ」とラベル付けされた、地図モジュール154のアイコン436、
〇「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149-1のアイコン438、
〇「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136の設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0133】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、動画及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」とラベル付けされる。他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、個別のアプリケーションアイコンに関するラベルは、個別のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0134】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対して触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
【0135】
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示すように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の一次軸(例えば、
図4Bの453)に対応する一次軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの位置に対応する位置(例えば、
図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの移動)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0136】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられる一方、いくつかの実施形態では、指入力のうちの1つ以上が別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに、)マウスクリックであって、その後に(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動を伴うマウスクリックによって置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置上に位置する間は、(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を中止する代わりに)マウスクリックによって置き換えられる。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0137】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、
図1A~
図4B)に関して説明された特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチ(複数)に、その強度に基づいて応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0138】
タッチ強度を検出し処理する例示的な技術は、例えば、それぞれ全体が参照により本明細書に組み込まれる関連出願である、国際公開第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際公開第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」を参照されたい。
【0139】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的であり得る。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、眼鏡類、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、ウォッチのストラップ、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0140】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、
図1A、
図1B、及び
図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、タッチ感知ディスプレイ504に接続することができ、タッチ感知ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択で強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信(near field communication、NFC)、セルラー、及び/又は他の無線通信技術を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530と接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば、回転可能入力デバイス又は押下可能かつ回転可能入力デバイスである。いくつかの実施例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0141】
いくつかの実施例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はそれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、それらは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0142】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための、1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス800及びプロセス900(
図8及び
図9)を含む、後述する技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又は命令実行システム、装置、若しくはデバイスに関連して、使用されるコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体であり得る。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それらに限定されるものではないが、磁気記憶装置、光学記憶装置、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの永続性ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、
図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0143】
本明細書で使用されるとき、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(
図1A、
図3、及び
図5A~
図5B)のディスプレイスクリーンに表示される、ユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、任意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0144】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の位置マーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、入力(例えば、押圧入力)がタッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355又は
図4Bのタッチ感知面451)上で検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素は、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接対話を可能にするタッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は
図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の位置で入力(例えば、接触による押圧入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。いくつかの実装形態では、(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによって)タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動なしに、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域に動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがとる具体的な形態に関わらず、フォーカスセレクタは、一般に、ユーザが意図するユーザインタフェースとの対話について(例えば、ユーザがそれを通じて対話することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによって)伝えるためにユーザによって制御されるユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)である。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、個別のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その個別のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0145】
本明細書及び特許請求の範囲において使用されるとき、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。いくつかの実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する所定の期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。いくつかの実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続時間が使用される。いくつかの実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1つ以上の強度閾値のセットは、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超えない特性強度を有する接触は第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を上回るが第2の強度閾値を超えない特性強度を有する接触は第2の動作をもたらし、第2の閾値を超える特性強度を有する接触は第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、個別の動作を実行するべきか、それとも個別の動作を実行するのを取り止めるべきか)を判定するために使用される。
【0146】
いくつかの実施形態では、特性強度を判定する目的のために、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、任意選択的に、開始位置から遷移して終了位置に到達し、その位置で接触の強度が増大している、連続するスワイプ接触を受信する。この例では、終了位置での接触の特性強度は、任意選択的に、スワイプ接触全体ではなく、連続するスワイプ接触の一部分のみ(例えば、スワイプ接触のうち終了位置の部分のみ)に基づいている。いくつかの実施形態では、任意選択的に、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用される。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非加重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的のために、スワイプ接触強度の幅の狭いスパイク又は下落を排除する。
【0147】
タッチ感知面上の接触の強度は、任意選択的に、接触検出強度閾値、軽い押圧強度閾値、深い押圧強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けられる。いくつかの実施形態では、軽い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作をデバイスが実行する強度に相当する。いくつかの実施形態では、深い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作とは異なる動作をデバイスが実行する強度に相当する。いくつかの実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、かつそれを下回ると接触が検出されなくなる公称接触検出強度閾値を上回る)特性強度を有する接触が検出されたとき、デバイスは、タッチ感知面上の接触の移動に従い、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、フォーカスセレクタを動かす。一般に、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェースの値の様々なセットの間で一貫している。
【0148】
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」の入力と呼ばれることがある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」の入力と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。いくつかの実施形態では、接触検出強度閾値はゼロより大きい。
【0149】
本明細書に記載するいくつかの実施形態では、個別の押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又は個別の接触(若しくは複数の接触)によって実行された個別の押圧入力を検出したことに応じて、1つ以上の動作が実行され、個別の押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は複数の接触)の強度の増大を検出したことに少なくとも部分的に基づいて検出される。いくつかの実施形態では、個別の動作は、押圧入力強度閾値を上回る個別の接触の強度の増大(例えば、個別の押圧入力の「ダウンストローク」)を検出したことに応じて実行される。いくつかの実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る個別の接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、個別の動作は、それに続く押圧入力閾値を下回る個別の接触の強度の減少(例えば、個別の押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。
【0150】
いくつかの実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的な入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との既定の関係を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりもX強度単位低い、又はヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくはなんらかの妥当な割合である)。したがって、いくつかの実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る個別の接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、個別の動作は、それに続くヒステリシス強度閾値を下回る個別の接触の強度の減少(例えば、個別の押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。同様に、いくつかの実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、その後のヒステリシス強度以下の強度への接触の強度の減少を検出するときにのみ検出され、個別の動作は、押圧入力(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大又は接触の強度の減少)を検出したことに応じて実行される。
【0151】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力、又は押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、任意選択的に、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応じてトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行されるように動作が記載される例では、動作は、任意選択的に、押圧入力強度閾値に対応し、かつそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行される。
【0152】
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイス上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
【0153】
図6A~
図6Fは、いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。具体的には、
図6A~
図6Fは、デバイス600のユーザから1つ以上のジェスチャ及びバイオメトリックデータを受け取ったことに応じて、セキュアトランザクション(例えば、アカウント間でパーキングスポットを転送すること)が完了するシナリオ中に表示することができる、例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、
図8及び
図9におけるプロセスを含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。いくつかの実施形態では、
図6A~
図6Fの例示的なユーザインタフェースは、後述する
図7A~
図7Mの例示的なユーザインタフェースと組み合わせる、又は同時に表示することができる。
【0154】
図6Aは、タッチ感知ディスプレイ上にユーザインタフェース602を表示するデバイス600を示す。いくつかの実施形態では、デバイス600は、上述したデバイス100、300、及び500の1つ以上の特徴を含む。
【0155】
図6Aに示すように、ユーザインタフェース602は、アプリケーションアイコン604を含む。アプリケーションアイコン604は、異なるユーザインタフェースをデバイス600上に表示させる異なるアプリケーションを起動するための複数のアプリケーションアイコンを含む。アプリケーションアイコン604は、パーキングアプリケーションを起動するためのパーキングアプリケーションアプリケーションアイコン604a及びコーヒーショップアプリケーションを起動するためのコーヒーショップアプリケーションアイコン604bを含む。
図6Aでは、デバイス600は、パーキングアプリケーションアイコン604a上の(例えば、それに向けた、それに対応する位置での)タップジェスチャ650aを検出する。
【0156】
図6Bに示すように、タップジェスチャ650aを検出したことに応じて、デバイス600は、パーキングアプリケーションアイコン604aに対応するパーキングアプリケーションを起動し、パーキングアプリケーションのユーザインタフェース610を表示する。ユーザインタフェース610は、アカウント識別子612と、現在のパーキング情報614と、推奨されるパーキング情報616と、を含む。アカウント識別子612は、デバイス600が、パーキングアプリケーションによって認識され、かつ/又はパーキングアプリケーションに属する(例えば、それと通信するデータベースに記憶されている)特定のアカウント(「ジェーンのアカウント」)に現在ログインしていることを示す。推奨されるパーキング情報616は、デバイス600のユーザに推奨されている1つ以上の利用可能なパーキングスポットに関する情報を含む。
【0157】
図6Bに示すように、現在のパーキング情報614は、123 Gala StreetのガレージAに位置するパーキングスポット#31がジェーンのアカウントに現在割り当てられていることを示す。現在のパーキングスポット情報614はまた、パーキングスポット#31がガレージAに関連付けられたアカウントに自動的に転送して戻される前に、パーキングスポット#31がジェーンのアカウントに割り当てられる時間枠(例えば、午前9:00~午前11:00)を含む。更に、現在のパーキング情報は、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAに属するアカウントに転送するためのチェックインコントロール618を含む。
図6Bでは、デバイス600は、チェックインコントロール618上のタップジェスチャ650bを検出する。
【0158】
図6Cに示すように、タップジェスチャ650bを検出したことに応じて、デバイス600は、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAに関連付けられたアカウントに転送することを含むトランザクションを実行する(例えば、セキュアな動作を実行する)プロセスを開始する。
図6Cに示すように、タップジェスチャ650bを検出したことに応じて、デバイス600は、ユーザインタフェース620をユーザインタフェース610の一部分の上に表示し、
図6Cで表示されたままのユーザ610の一部分をぼかす。ユーザインタフェース620は、トランザクション情報622と、確認命令624と、入力命令626と、を含む。トランザクション情報622は、パーキングスポット#31が現在割り当てられている特定のアカウント(例えば、「ジェーンのアカウント」)に割り当てられた(例えば、ファイルされた)電子メールアドレス(例えば、「jane-apples@mail.com)、及びパーキングスポット#31が転送されるアカウントに関連付けられた識別子(「ガレージA」)などの情報を含む。
図6Cでは、パーキングアプリケーションは、ジェーンのアカウント(例えば、及び/又はジェーンのアカウントに割り当てられた電子メールアドレス)を使用して転送動作を実行するように構成されている。確認命令624は、トランザクションが開始されるためにはハードウェアボタン648(例えば、「サイドボタン」)上で入力を受け取る必要があることを示し、入力命令626は、トランザクションを開始するためにハードウェアボタン648を素早く2回押圧(例えば、「ダブルクリック」)しなければならないことを示す。
図6Cでは、デバイス600は、ハードウェアボタン648上のダブルクリック入力650cを検出する。
【0159】
図6Dでは、ダブルクリック入力650cを検出したことに応じて、デバイス600は、バイオメトリックデータ(例えば、ユーザの顔の1つ以上の特徴に対応するデータ)を取得するために、カメラ646a及び/又はカメラ646bに画像をキャプチャさせる認証プロセスを開始する。認証プロセスの一部として、デバイス600はまた、確認命令624をバイオメトリック識別状態インジケータ628で置き換え、バイオメトリック情報を取得するためにデバイス600が画像をキャプチャしようとしていることを示す。
【0160】
図6Dでは、画像のセットをキャプチャした後に、デバイス600は、トランザクションを許可することができるようにユーザを認証するために、バイオメトリックデータ(例えば、ユーザの顔の1つ以上の特徴)を取得する。デバイス600は、この新たに取得されたバイオメトリックデータを、デバイス600を介してセキュアトランザクションを完了する許可を有する既知のユーザに関連付けられた以前に記憶されたバイオメトリックデータに一致させる(例えば、特定の信頼度レベル内で一致させる)ことによって、デバイス600の現在のユーザを認証するために、新たに取得されたバイオメトリックデータを使用する。いくつかの実施形態では、バイオメトリックデータ(例えば、以前に記憶されたバイオメトリックデータ及び新たにキャプチャされたバイオメトリックデータ)は、デバイス600上のセキュアトランザクション(又は動作)を管理するためのアプリケーションにアクセス可能である。いくつかの実施形態では、パーキングアプリケーションは、バイオメトリックデータへのアクセスを有さない。いくつかの実施形態では、デバイス600が新たに取得されたバイオメトリックデータを以前に記憶されたバイオメトリックデータと一致させることができない場合、デバイス600は、以前に記憶されたバイオメトリックデータに一致させるために、画像をキャプチャし続けて、追加のバイオメトリックデータを取得する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、所定の期間にわたってのみ画像をキャプチャする。いくつかの実施形態では、デバイス600がバイオメトリックデータを一致させることができない場合、デバイス600は、デバイス600のユーザを認証することができないのでパーキングスポット#31をガレージAに転送することができないというインジケーションを表示する、かつ/又は、他の方法で(例えば、パスワードの入力を介して)トランザクションの認証を完了するためのコントロールを表示する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、(例えば、指紋センサを含むタッチ感知ディスプレイを介してキャプチャされる)指データ、(例えば、1つ以上のマイクロフォンを介した)音声データなどの他のタイプのバイオメトリックデータをキャプチャして比較することによって、ユーザを認証することができる。
図6Dでは、デバイス600(又はデバイス600と通信する別のデバイス)は、新たに取得されたバイオメトリックデータのセットを以前に記憶されたバイオメトリックデータと一致させ、これにより、デバイス600を介してセキュアトランザクションを完了する許可を有するユーザとして、デバイス600の現在のユーザを認証する。
【0161】
図6Eでは、(例えば、ジェーンのアカウントを介して)セキュアトランザクションを完了する許可を有するユーザとして、デバイス600の現在のユーザを認証したことに応じて、デバイス600は、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに転送させる。いくつかの実施形態では、デバイス600は、ジェーンのアカウントを表す情報(例えば、ジェーンの電子メールアドレス、デバイス固有のアカウント識別子)を記憶するセキュアハードウェア構成要素(例えば、ハードウェアチップ)を使用して、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに転送させる。いくつかの実施形態では、セキュアハードウェア構成要素は、ジェーンのアカウントに関連付けられた一次情報(例えば、一次アカウント番号)を記憶しない、又はそれへのアクセスを有さない。いくつかの実施形態では、デバイス600の現在のユーザがセキュアトランザクションを完了する許可を有することを認証することにより、デバイス600がセキュアハードウェア構成要素を使用してセキュアトランザクションを完了することを許可する。
【0162】
図6Eに示すように、セキュアトランザクションを完了する許可を有するユーザとして、デバイス600の現在のユーザを認証したことに応じて、デバイス600はまた、バイオメトリック識別状態インジケータ628を認証済状態インジケータ630に置き換えて、ユーザが認証されて転送が完了したことを示す。
【0163】
図6Fに示すように、転送を完了した後に、デバイス600は、ユーザインタフェース620を表示することを中止し、ユーザインタフェース610を更新して、(例えば、確認命令624を介して)パーキングスポット#31がもはやジェーンのアカウントに割り当てられていないことを示す。加えて、転送を完了した後に、デバイス600はまた、(例えば、1つ以上の外部デバイスから)転送が完了したことを示す通知632を受信して表示する。
【0164】
図7A~
図7Mは、いくつかの実施形態に係る、セキュアな動作を実行するための例示的なユーザインタフェースを示す。具体的には、
図7A~
図7Mは、デバイス600と通信する自動車ヘッドユニット700のタッチ感知ディスプレイ上で1つ以上のジェスチャを受け取ったことに応じて、1つ以上のセキュアトランザクションを完了しようとするシナリオ中に表示することができる例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、
図8及び
図9におけるプロセスを含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。
【0165】
図7Aに示すように、デバイス600は、通信リンク708によって示されるように、自動車ヘッドユニット700と動作可能に通信する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、無線接続又は有線接続を介して自動車ヘッドユニット700と動作可能に通信する。いくつかの実施形態では、自動車ヘッドユニット700は、タッチ感知ディスプレイを含み、自動車のダッシュボードに設置されている。いくつかの実施形態では、自動車ヘッドユニット700は、上述したデバイス100、300、及び500の1つ以上の特徴を含む。
【0166】
図7Aに示すように、デバイス600は、デバイス600がロック状態(例えば、ロック解除状態で利用可能であるディスプレイの1つ又は機能(例えば、表示機能、入力機能)が無効化されている/利用不可能な状態)にあることを示すロックインジケーション672を含むユーザインタフェース670を表示する。デバイス600がロック状態にある間に、デバイス600がロック解除状態にあるときに実行することができる1つ以上の動作は、デバイス600がロック状態にあるときに実行することができない。1つ以上の動作は、デバイス600が相互作用する以前の許可を受信することなくロック状態にある間に、デバイス600が自動車ヘッドユニット700と相互作用するための1つ以上の動作を実行することを含む。自動車ヘッドユニット700と相互作用するための1つ以上の動作は、(例えば、命令及びデータを送信することによって)自動車ヘッドユニット700に、デバイス600上にインストールされたアプリケーションに対応する1つ以上のユーザインタフェース構成要素(例えば、ユーザインタフェース、アイコン)を表示させる動作を含む。
【0167】
図7Aでは、デバイス600は、デバイス600がロック状態で動作している間に、自動車ヘッドユニット700と相互作用する以前の許可を受信していない。したがって、
図7Aでは、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にユーザインタフェース714を表示させる。ユーザインタフェース714は、デバイス600が自動車ヘッドユニット700とデバイス600との間の接続を検出した(例えば、動作可能な通信が確立された)ことに応じて表示される。ユーザインタフェース714は、デバイス600が自動車ヘッドユニット700上で「カープレーヤ」を開始させ、かつ/又はデバイス600上にインストールされたアプリケーションに対応する1つ以上のユーザインタフェース構成要素を自動車ヘッドユニット700に表示させる1つ以上の動作を実行させるために、ユーザがデバイス600をロック解除する命令を含む。
【0168】
図7Aに示すように、デバイス600がロック状態で動作している間に、自動車ヘッドユニット700と相互作用する(例えば、データを提供する、かつ/又はデータを受信する)以前の許可をデバイス600が受信していないため、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700上に表示された命令と同様の命令を含む通知676を表示する。いくつかの実施形態では、デバイス600が別の表示デバイス(例えば、自動車ヘッドユニット700)と動作可能に通信し、かつ他の表示デバイスと相互作用する以前の許可が受信されたとき、デバイス600は、他の表示デバイスに、デバイス600上にインストールされたアプリケーションに対応する1つ以上のユーザインタフェース構成要素を表示させる。
図7Aでは、デバイス600は、ユーザインタフェース670上で上向きスワイプジェスチャ750aを受け取り、(例えば、カメラ646a及び646bのうちの1つ以上を介して)バイオメトリックデータを取得して、デバイス600をロック解除するセキュアな動作を実行するためにユーザを認証する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、(例えば、
図6Cのジェスチャ650cを検出したことに応じて)上述したものと同様の1つ以上の技術を使用してデバイス600をロック解除するために、(例えば、カメラ646a及び/又は646bを介して)バイオメトリックデータを取得する、かつ/又はデバイス600のユーザを認証する。
【0169】
図7Bに示すように、上向きスワイプジェスチャ750aを受け取ったことに応じて、かつデバイス600のユーザを認証したことに応じて、デバイス600は、ロック解除状態で動作することに切り替え、ユーザインタフェース670を表示することを中止する。更に、上向きスワイプジェスチャ750aを受け取ったことに応じて、かつデバイス600のユーザを認証したことに応じて、デバイス600は、アプリケーションアイコン604を含むユーザインタフェース602を表示する。
図7Bでは、ユーザインタフェース602が、デバイス600がロック状態に入る前にデバイス600によって表示された最後のユーザインタフェースであったため、ユーザインタフェース602が表示される。
【0170】
図7Bに示すように、デバイス600がロック解除状態で動作しているため、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700に、拡大されたセットアプリケーションアイコン704を含むユーザインタフェース702を表示させる。アプリケーションアイコン704は、パーキングアプリケーションアイコン604aと同じアプリケーションに対応する(例えば、アプリケーションアイコン604のパーキングアプリケーションに適合する(例えば、それからのデータにアクセスすることができる)自動車ヘッドユニット700上のアプリケーションを起動する;デバイス600に、デバイス600上のパーキングアプリケーションによって直接生成されたインタフェースを自動車ヘッドユニット700に表示させる)パーキングアプリケーションアイコン704aと、コーヒーショップアプリケーションアイコン604bと同じアプリケーションに対応するコーヒーショップアプリケーションアイコン704bと、を含む。アプリケーションアイコン704は、アプリケーションアイコン604よりも大きく、その結果、アプリケーションアイコン704は、車両を操作しているユーザがより読み取り可能に見ることができ、相互作用することができる。加えて、アプリケーションアイコン704は、アプリケーションアイコン604のサブセットである。すなわち、アプリケーションアイコン704の数は、アプリケーションアイコン604の数よりも少なく、アプリケーションアイコン604に含まれるアプリケーションアイコンのうちのいくつかは、アプリケーションアイコン704に含まれていない(例えば、カメラアプリケーションアイコン)。
【0171】
図7Bに示すように、上向きスワイプジェスチャ750aを受け取ったことに応じて、かつデバイス600のユーザを認証したことに応じて、デバイス600はまた、ユーザインタフェース602上に重ね合わされたユーザインタフェース660を表示する。デバイス600がロック状態で動作している間に、自動車ヘッドユニット700と相互作用する以前の許可をデバイス600が受信していないため、デバイス600は、ユーザインタフェース660を表示する。ユーザインタフェース660は、ロックされている間に相互作用を許可するコントロール661を含む。
図7Bでは、デバイス600は、ロックされている間に制御を許可するコントロール661上のタップジェスチャ750bを検出する。
【0172】
図7Cでは、タップジェスチャ750bを検出したことに応じて、デバイス600は、デバイス600がロック状態で動作している間に、自動車ヘッドユニット700と相互作用する許可を受信し、ユーザインタフェース660を表示することを中止する。
図7Cに示すように、タップジェスチャ750bを検出したことに応じて、デバイス600は、ユーザインタフェース602上に重ね合わされたユーザインタフェース662を表示する。ユーザインタフェース662は、自動車ヘッドユニット700に割り当てられた信頼レベルを設定するためのユーザインタフェースであり、これは、以下で更に説明するように、デバイス600はこれを使用して、1つ以上のセキュアな動作を開始するために自動車ヘッドユニット700が信頼されているかどうかを判定する。
図7Cに示すように、ユーザインタフェース662は、3つのオプション664;「常にする」オプション664a、「1回」オプション664b、及び「しない」オプション664cを含む。
【0173】
(例えば、タップジェスチャなどのジェスチャを介して)「常にする」オプション664aが選択されると、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700を恒久的に信頼するように構成され、その結果、自動車ヘッドユニット700は、自動車ヘッドユニット700を信頼しないように(例えば、異なるインタフェース上の1つ以上の入力を介して)デバイス600が手動で再構成されるまで、デバイス600によって信頼される。したがって、オプション「常にする」664aが選択された後に、デバイス600が接続解除され(例えば、動作可能な通信が中止している)、自動車ヘッドユニット700にその後再接続される(例えば、動作可能な通信が開始された)シナリオでは、自動車ヘッドユニット700が恒久的に信頼されたデバイスであるため、デバイス600は、
図7A~
図7Cに示されるユーザインタフェースを表示しない。
【0174】
「1回」オプション664bが選択されると、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700を一時的に信頼するように構成され、その結果、自動車ヘッドユニット700は、デバイス600が自動車ヘッドユニット700から接続解除されるまで、デバイス600によって信頼される。したがって、「1回」オプション664bが選択された後に、デバイス600が接続解除され(例えば、動作可能な通信が中止していている)、自動車ヘッドユニット700にその後再接続される(例えば、動作可能な通信が開始された)シナリオにでは、自動車ヘッドユニット700がもはや信頼されたデバイスではないため、デバイス600は、
図7A~
図7Cに示されるユーザインタフェースを再表示する。
【0175】
「しない」オプション664cが選択されると、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700を信頼しないように構成され、その結果、自動車ヘッドユニット700は、信頼されたデバイスではなくなる。したがって、「しない」オプション664cが選択された後に、デバイス600が接続解除され(例えば、動作可能な通信中止している)、自動車ヘッドユニット700にその後再接続される(例えば、動作可能な通信が開始された)シナリオでは、自動車ヘッドユニット700が信頼されたデバイスではないため、デバイス600は、
図7A~
図7Cに示されるユーザインタフェースを表示する。
【0176】
図7Cは、自動車ヘッドユニット700についてデバイス600の信頼レベルを設定するための3つのオプション664を含むユーザインタフェース662を示しているが、自動車ヘッドユニット700は、他の要因に基づいて信頼することができる、又は信頼しないことがある。いくつかの実施形態では、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700が特定の製造業者からの表示デバイスなどの特定のタイプの表示デバイスである、又はインストールされた特定のタイプのソフトウェアを有する場合に、自動車ヘッドユニット700を信頼するように構成されている。いくつかの実施形態では、デバイス600は、デバイス600によって信頼されるハードウェア(例えば、セキュア識別チップ)を含む車両にデバイス600が物理的に接続されている場合に、自動車ヘッドユニット700を信頼するように構成されている。いくつかの実施形態では、デバイス600が他の要因に基づいて自動車ヘッドユニット700を信頼する場合、ユーザインタフェース662は、タップジェスチャ750bを検出したことに応じて表示されない。
【0177】
図7D~
図7Eは、
図7Cで「しない」オプション664cが選択された後に表示される例示的なユーザインタフェースを示す。
図7Cでは、デバイス600は、「しない」オプション664c上のタップジェスチャ750c3を検出する。
【0178】
図7Dでは、タップジェスチャ750c3を検出したことに応じて、デバイス600は、
図7Cに関連して上述したように、自動車ヘッドユニット700が信頼されたデバイスではないように構成される。
図7Dに示すように、タップジェスチャ750c3が検出されてから所定が経過し、かつ所定の期間が経過した後にデバイス600がロック状態に入るように構成されているため、デバイス600はまた、(例えば、ロックインジケータ672によって示されるように)ロック状態にある。特に、(例えば、
図7Bのロックされている間に相互作用を許可するコントロール661上のタップジェスチャ750bを介して)デバイス600が相互作用する許可を受信したため、デバイス600は、デバイス600がロック状態にある間に、自動車ヘッドユニット700と相互作用し(例えば、ユーザインタフェース702を表示させ)続ける。
図7Dでは、デバイス600は、パーキングアプリケーションアイコン704aに対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752d1が検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。
【0179】
図7Eに示すように、タップジェスチャ752d1が検出されたというインジケーションをデバイス600が受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にユーザインタフェース710を表示させる。ユーザインタフェース710は、
図6B~
図6Dに関連して上述したユーザインタフェース610に対応する。したがって、ユーザインタフェース710は、パーキングアプリケーションのユーザインタフェースである。
図6Bのユーザインタフェース610と比較すると、ユーザインタフェース710は、ユーザインタフェース610上に表示される情報よりも少ない情報を含む(例えば、ユーザインタフェース710上に推奨情報を含まない)。また、ユーザインタフェース710上に表示される1つ以上の同様の構成要素(例えば、アカウント識別子712)は、ユーザインタフェース610上の対応する構成要素(例えば、アカウント識別子612)と比較すると拡大されている。しかしながら、
図6Bのユーザインタフェース610及びユーザインタフェース710は、同様の情報を伝達する。
【0180】
図7Eに示すように、ユーザインタフェース710は、(例えば、アカウント識別子612及び現在のパーキング情報614に関連して上述したのと同様の技術を使用して、かつ同様の理由で表示される)アカウント識別子712及び現在のパーキング情報714を含む。
図7Eに示すように、アカウント識別子712は、デバイス600が「ジェーンのアカウント」に現在ログインしていることを示し、現在、パーキング情報714は、ガレージAのパーキングスポット#31がジェーンのアカウントに現在割り当てられていることを示す。
【0181】
特に、
図7Eに示すように、デバイス600は、タップジェスチャ752d1が検出されたというインジケーションをデバイス600が受信したことに応じて、チェックインコントロール618に対応するコントロールを表示しない。ここで、デバイス600は、(例えば、「しない」オプション664c上のタップジェスチャ750c3により)自動車ヘッドユニット700が信頼されたデバイスではないため、チェックインコントロール618に対応するコントロールを表示しない。チェックコントロールを表示させる代わりに、デバイス600は、(例えば、
図6A~
図6Eに関連して上述したように、デバイス600上の1つ以上の入力を介して)ユーザがデバイス600上でチェックインプロセスを完了しなければならないことを示す命令716を自動車ヘッドユニット700に表示させる。いくつかの実施形態では、デバイス600は、デバイス600上のパーキングアプリケーションがアプリケーションに既にファイルされた(例えば、リンクされた)アカウントを有さない場合、デバイスが信頼されたデバイスである場合でも、命令716を自動車ヘッドユニット700に表示させる。したがって、
図7Eでは、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されていないため、デバイス600にセキュアな動作を完了させる1つ以上の入力を自動車ヘッドユニット700上で検出することができない。
【0182】
図7F~
図7Iは、
図7Cで「常にする」オプション664a又は「1回」オプション644bが選択された後に表示される例示的なユーザインタフェースを示す。
図7Cでは、デバイス600は、「常にする」オプション664a上のタップジェスチャ750c1又は「1回」オプション644b上のタップジェスチャ750c2を検出する。
図7Fでは、タップジェスチャ750c1又はタップジェスチャ750c2を検出したことに応じて、デバイス600は、(例えば、
図7Cに関連して上述したように)自動車ヘッドユニット700が信頼されたデバイスであるように構成されている。
図7Fでは、自動車ヘッドユニット700及びデバイス600は、
図7Dに表示されるユーザインタフェースと同じそれぞれのユーザインタフェースを表示する。
図7Fでは、デバイス600は、パーキングアプリケーションアイコン704aに対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752d1が検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。
【0183】
図7Gに示すように、タップジェスチャ752d1が検出されたというインジケーションをデバイス600が受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にユーザインタフェース710を表示させる。
図7Gのユーザインタフェース710は、1つの別個の構成要素を除いて、
図7Eのユーザインタフェースに関連して上述したものと同じ構成要素を含む。
図7Gに示すように、ユーザインタフェース710は、
図7Eに表示されていなかったチェックインコントロール718を含み、
図7Eに表示された命令716を除外する。
図7Gでは、デバイス600は、(例えば、「常にする」オプション664a又は「1回」オプション644bの選択を介して)自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されているため、自動車ヘッドユニット700にチェックインコントロールを表示させる。
図7Cで「1回」オプション644b上のタップジェスチャ750c2が検出された、いくつかの実施形態では、デバイス600が接続解除され、その後自動車ヘッドユニット700に再接続された後に、ユーザインタフェース710が再表示される場合、チェックインコントロール718は、表示されない。
図7Cで「常にする」オプション644a上のタップジェスチャ750c1が検出された、いくつかの実施形態では、デバイス600が接続解除され、その後自動車ヘッドユニット700に再接続された後に、ユーザインタフェース710が再表示される場合、チェックインコントロール718は、表示される。
図7Gでは、デバイス600は、チェックインコントロール718に対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752gが検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。いくつかの実施形態では、ジェーンのアカウントに関するアカウント情報(例えば、ジェーンの電子メールアドレス)がセキュアハードウェア構成要素に記憶されておらず、かつパーキングアプリケーションを使用してトランザクションを完了するために使用されるように構成されている場合、チェックインコントロール718は、表示されない。
【0184】
図7Hに示すように、タップジェスチャ752gが検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にチェックインコントロール718を確認コントロール728と置き換えさせる。
図7Hでは、デバイス600は、確認コントロール728に対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752hが検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。
【0185】
図7Iでは、タップジェスチャ752hが検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに転送させる。いくつかの実施形態では、転送は、更なる確認入力を要求することなく、チェックインコントロール718上のタップジェスチャ752gに応じて行われる。
図7Iでは、デバイス600がパーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに転送させると、デバイス600(自動車ヘッドユニット700ではない)は、ジェーンのアカウント情報及びガレージAのアカウント情報を更新して転送を実行する1つ以上の外部デバイス(例えば、データベース、アカウント管理サーバ)と通信する。いくつかの実施形態では、ジェーンのアカウントに対応する情報(例えば、ジェーンの電子メールアドレス)は、デバイス600のセキュアハードウェア構成要素に記憶されており、デバイス600は、セキュアハードウェア構成要素内のジェーンのアカウントに対応する情報にアクセスする。いくつかの実施形態では、デバイス600は、転送を実行することの一部として、ジェーンのアカウントに対応するアクセスされた情報(例えば、又はアクセスされた情報に対応するトークン)を1つ以上の外部デバイスに送信する。
【0186】
図6C~
図6Dに戻ると、デバイス600は、確認ジェスチャ(例えば、ダブルクリック入力650c)を検出したことに応じて(例えば、カメラ646a及び646bを介して)バイオメトリックデータをキャプチャすることによってユーザを認証した後に、パーキングスポット#31を転送させた。しかしながら、
図7Hでは、デバイス600は、タップジェスチャ752hが検出されたというインジケーションを受信した後に、デバイス600及び/又は自動車ヘッドユニット700のユーザを認証することなく、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに転送させる。
図7Hでは、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されているため、バイオメトリックデータをキャプチャすることによってユーザを認証する必要はない。ユーザが車両を操作している場合、簡素化及び安全性の理由から、デバイス600を介してバイオメトリックデータ(又は他の認証データ)を提供することなく、信頼された表示デバイスのユーザがトランザクションを完了することを可能にすることが有用であり得る。いくつかの実施形態では、デバイス600が
図6A~
図6Bでロック解除されたときに、デバイス600がユーザを以前に認証したため、デバイス600はまた、バイオメトリックデータを介してユーザを認証する必要はない。
【0187】
図7Iに示すように、タップジェスチャ752hが検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にトランザクション情報722を含むトランザクションインタフェース720を表示させる。トランザクションインタフェース720は、パーキングスポット#31をジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに転送するための完了したトランザクションに関する情報を含む。トランザクション情報722は、
図6Eのトランザクション情報622に関連して上述したものと同様の技術を使用して表示される。ここで、トランザクション情報722及びトランザクション情報622は、異なるレイアウトを使用して表示される。いくつかの実施形態では、トランザクション情報722及びトランザクション情報は、同じレイアウトを使用して表示される。
【0188】
図7J~
図7Lは、
図7Cで「常にする」オプション664a又は「1回」オプション644bが選択された後に、異なるアプリケーション(例えば、コーヒーショップアプリケーション)を使用した別のタイプのトランザクション(例えば、支払いトランザクション)を完了しようとしているシナリオで表示される例示的なユーザインタフェースを示す。
図7F(又は
図7D)に戻ると、デバイス600は、コーヒーショップアプリケーションアイコン704bに対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752d2が検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。
【0189】
図7Jに示すように、タップジェスチャ752d2が検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にコーヒーショップアプリケーションのユーザインタフェースであるユーザインタフェース730を表示させる。ユーザインタフェース730は、購入コントロール738と共に注文推奨734を含む。
図7Jでは、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700が信頼されたデバイスである(例えば、「常にする」オプション664a又は「1回」オプション644bが
図7Cで以前に選択された)ため、自動車ヘッドユニット700に購入コントロール738を表示させる。いくつかの実施形態では、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されていない場合、自動車ヘッドユニット700に購入コントロール738を表示させない。いくつかの実施形態では、自動車ヘッドユニット700は、コーヒーショップから品物を購入するためにデバイス600が使用されなければならないことを示す命令(例えば、
図7Eを参照して上述したように、命令716との同様の命令)を表示することができる。
図7Jでは、デバイス600は、確認コントロール728に対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752jが検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。
【0190】
図7Kに示すように、タップジェスチャ752jが検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にユーザインタフェース740を表示させる。ユーザインタフェース740は、ジェーンのアカウントに関連する注文を購入するためのユーザインタフェースである。
図7Jでは、ジェーンのアカウントは、2.59ドルの価格の1杯の水出しコーヒーを含む、お気に入りの注文に関連付けられている。
図7Jに示すように、ジェーンのアカウントはまた、カード表現734(「ジェーンのカード」)に関連付けられており、これは、ジェーンに関連付けられた銀行口座にリンクされた支払いカードの表現である。
図7Jに示すように、ユーザインタフェース740はまた、
図7Hの確認コントロール728と同様である注文確認コントロール742を含む。
図7Kでは、デバイス600は、確認コントロール728に対応する自動車ヘッドユニット700上の位置でタップジェスチャ752kが検出されたという自動車ヘッドユニット700からのインジケーションを受信する。
【0191】
図7Lに示すように、タップジェスチャ752kが検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、(例えば、
図7Iに関連して上述したのと同様の理由で)バイオメトリックデータをキャプチャすることなく、かつ/又は自動車ヘッドユニット700及び/若しくはデバイス600のユーザを認証することなく、ジェーンのカードに関連付けられた銀行口座からガレージA(及び/又はパーキングアプリケーション)に関連付けられた銀行口座に2.59ドルを振り替えさせる。
図7Lでは、デバイス600がジェーンのカードに関連付けられた銀行口座からガレージAに関連付けられた銀行口座に金銭を振り替えさせると、デバイス600(自動車ヘッドユニット700ではない)は、ジェーンのアカウント及びガレージAのアカウントの残高を更新して完了したトランザクションを反映する、1つ以上の外部デバイス(例えば、データベース、アカウント管理サーバ)に通信する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、ジェーンのカードに関連付けられたアカウント番号を表す情報を記憶したセキュアハードウェア構成要素(例えば、ハードウェアチップ)を使用して、ジェーンのアカウントからガレージAのアカウントに金銭を振り替えさせる。いくつかの実施形態では、セキュアハードウェア構成要素は、ジェーンのカードに関連付けられた一次情報(例えば、一次アカウント番号)を記憶しない、又はそれへのアクセスを有さない。いくつかの実施形態では、デバイス600がジェーンのカードを使用してトランザクションを処理するように構成されていない場合、デバイス600は、トランザクションを処理することができず、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されているかどうかに関係なく、ユーザインタフェース730内に購入コントロール638を表示しない。
【0192】
図7Lに示すように、タップジェスチャ752kが検出されたというインジケーションを受信したことに応じて、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700にトランザクション情報762を含むユーザインタフェース760を表示させる。トランザクション情報762は、
図7Lに関して上述したように、トランザクション情報722と同様の情報を表示する。加えて、
図7Lのトランザクション情報762は、
図7Lのトランザクション情報722と同じレイアウトを使用して表示される。
図7Lに示すように、トランザクション情報762は、カード表現762によって示されるジェーンのカードに関連付けられたアカウントから2.59ドルが振り替えられたことを示す。
【0193】
図7Mは、設定772を有する設定ユーザインタフェースを表示するデバイス600を示す。設定772は、有効化されており(例えば、「オン」)、自動車ヘッドユニット700で受信されたジェスチャを介してトランザクションを処理することを可能にするための設定である。
図7A~
図7Mに関連して上述した実施例に戻ると、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されていた場合、自動車ヘッドユニット700上で受信されたジェスチャを検出したことに応じて、様々なトランザクションを処理させることができた。したがって、
図7A~
図7Mに関連して上述した実施例では、設定772は、オンであった。いくつかの実施形態では、設定772がオフである場合、デバイス600は、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されているかどうかに関係なく、自動車ヘッドユニット700上で受信されたジェスチャを検出したことに応じて、様々なトランザクションを処理させることができない。いくつかの実施形態では、設定772と同様の1つ以上の他の設定が存在する。これらの設定により、デバイス600が特定のアプリケーションについて様々なトランザクションを処理させることができるかどうかをデバイス600のユーザが制御することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、デバイス600は、(例えば、1つ以上の設定を介して)自動車ヘッドユニット700で受け取ったジェスチャを介して、パーキングスポットアプリケーションについてトランザクションを処理することが可能であり、かつコーヒーショップアプリケーションについて可能でないように構成されている。したがって、いくつかのこれらの実施形態では、自動車ヘッドユニット700がデバイス600によって信頼されているかどうかに関係なく、デバイス600は、パーキングアプリケーションの1つ以上のユーザインタフェース(例えば、
図7Gのユーザインタフェース710)を自動車ヘッドユニット700上に表示させるときに、自動車ヘッドユニット700にトランザクションコントロール(例えば、チェックコントロール718)を表示させ、デバイス600は、コーヒーショップアプリケーションの1つ以上のユーザインタフェース(例えば、
図7Gのユーザインタフェース710)を自動車ヘッドユニット700上に表示させるときに、自動車ヘッドユニット700にトランザクションコントロール(例えば、購入コントロール738)を表示させない。
【0194】
図8は、いくつかの実施形態に係る、コンピュータシステムを使用してセキュアな動作を実行する方法を示すフロー図である。方法800は、コンピュータシステム(例えば、100、300、500、600)において実行される。コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力構成要素(例えば、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーン)、ハードウェアボタン)を含む外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)(例えば、自動車の複数の娯楽及び情報システム(例えば、サウンド、ナビゲーション)の一体型ハードウェアインタフェース(例えば、ステレオヘッドユニット、インフォテインメントシステム))と通信(例えば、無線通信、有線通信)し、コンピュータシステムは、外部受信デバイス(例えば、トランザクション管理サーバ、支払い端末)と通信する。方法800のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0195】
後述するように、方法800は、コンピュータシステムを使用してセキュアな動作を実行するための直感的な方法を提供する。この方法は、コンピュータシステムを使用してセキュアな動作を実行するユーザの認識的負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。この方法はまた、ユーザがコンピュータシステムを使用してセキュアな動作をより安全かつよりセキュアに実行することを可能にする。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合には、ユーザがコンピュータシステムを使用して動作を、より速く、より効率的に実行することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0196】
コンピュータシステムは、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)から、第1のアカウントに関連付けられたコンピュータシステム(例えば、600)上のアプリケーション(例えば、デジタル店頭アプリケーション、デジタルウォレットアプリケーション、電子商取引アプリケーション)を使用して第1のアカウント(例えば、712によって示されるジェーンのアカウント、734によって示されるジェーンのカード)(例えば、コンピュータシステムのユーザに関連付けられたアカウント、クレジットアカウント、デビットアカウント、現金残高アカウント)から第2のアカウント(例えば、ガレージアカウント、コーヒーショップアカウント)(例えば、売買業者に関連付けられたアカウント)への第1の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)の1つ以上の入力構成要素で受け取った入力(例えば、752g、752h、752j、752k)(例えば、支払い選択可能ユーザインタフェースオブジェクトの選択)に対応する第1のデータを受信する(802)。
【0197】
第1のデータ(例えば、入力752g、752h、752j、又は752kに関連付けられたデータ)を受信したことに応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して第1の転送動作(例えば、トランザクション(例えば、支払いトランザクション、購入))を実行するプロセス(例えば、1つ以上の追加の入力(例えば、完全に完了するための、コンピュータシステムでの入力)を要求することができるプロセス)を開始する(804)。いくつかの実施形態では、第1のデータを受信したことに応じて、第1の動作を実行する。いくつかの実施形態では、第1のデータは、動作に影響を及ぼす1つ以上のパラメータ又は変数(例えば、購入の量、購入のための品物)を含む。第1の転送動作を実行することの一部として、コンピュータシステムは、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータ(例えば、コンピュータシステム上に記憶されたアカウント(例えば、デバイス固有のアカウント番号)の暗号化された表現、支払いアカウント(例えば、クレジット、デビット、及び/又は現金残高アカウント)の表現)を送信する。いくつかの実施形態では、第2のデータは、アカウント識別子以外の情報(例えば、トランザクションパラメータ(例えば、価格、量))を含む。自動車ヘッドユニット上の入力に基づいて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、コンピュータシステムと直接相互作用する必要なしに、転送動作を実行する能力をユーザに提供する。コンピュータシステムと直接相互作用する必要なしに動作を実行することにより、コンピュータシステムを使用し、かつ自動車を操作している間のユーザの安全性を高めることができる。また、自動車ヘッドユニット上の入力に基づいて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、ヘッドユニット上の入力を使用して動作を実行するオプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0198】
いくつかの実施形態では、アプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)は、第1のデータを受信する前に、第1のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていた(例えば、かつ、構成され続ける)(例えば、第1のアカウントは、アプリケーションに以前に関連付けられていた(例えば、第1のアカウントは、アプリケーションにファイルされている))。いくつかの実施形態では、既存のアカウント(例えば、第1のアカウント)からの転送動作を実行するように以前に構成されていない第2のアプリケーションは、(例えば、第2のアプリケーションが既存のアカウントに関連付けられるまで)転送動作を実行するために外部自動車ヘッドユニットと共に使用することができない。第1のアカウントを使用して動作を実行するように既に構成されていたコンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、(例えば、誤ったアカウントを使用するリスク又はアカウント情報を提供する際のエラーを低減することによって)誤った動作のリスクを低減する。コンピュータシステムを操作する際のエラーのリスクを低減することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0199】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)とは異なる第2のアプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)が、コンピュータシステム(例えば、600)上にインストールされている。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)が、第3のアカウント(例えば、712によって示されるようなジェーンのアカウント、734によって示されるようなジェーンのカード)(例えば、第1のアカウントとは異なるアカウント、第1のアカウントと同じアカウント)からの転送動作を実行するように構成されていることに従って(例えば、との判定に従って)、第2のアプリケーションは、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)から受信された、第3のアカウント(例えば、ジェーンのアカウント、ジェーンのカード)からの転送動作を実行する要求に応じて、転送動作を実行するように構成されている。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)が、第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていない(例えば、任意の既存のアカウントからの転送動作を実行するように構成(例えば、事前構成)されていない)ことに従って(例えば、との判定に従って)。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)から受信された、第3のアカウント(例えば、712によって示されるようなジェーンのアカウント、734によって示されるようなジェーンのカード)からの転送動作を実行する要求(例えば、752g、752h、752j、752k)に応じて、転送動作を実行するように構成されていない。いくつかの実施形態では、1つ以上の既存のアカウントからの転送動作を実行するように既に構成されているインストールされたアプリケーションのみが、外部自動車ヘッドユニットで受信された入力に基づいて転送動作を実行することができる。所与のアプリケーションがアカウントを使用して動作を実行するように既に構成されているかどうかに基づいて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、(例えば、誤ったアカウントを使用するリスク又はアカウント情報を提供する際のエラーを低減することによって)誤った動作のリスクを低減する。コンピュータシステムを操作する際のエラーのリスクを低減することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0200】
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)から(例えば、いくつかの実施形態では、この外部自動車ヘッドユニットとは異なる外部自動車ヘッドユニットから)、第2のアプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)を使用して第3のアカウント(例えば、712によって示されるようなジェーンのアカウント、734によって示されるようなジェーンのカード)(例えば、コンピュータシステムのユーザに関連付けられたアカウント、クレジットアカウント、デビットアカウント、現金残高アカウント)から第4のアカウント(例えば、ガレージAのアカウント、コーヒーショップのアカウント)(例えば、売買業者に関連付けられたアカウント、第2のアカウントと同じアカウント、第2のアカウントとは異なるアカウント)への第2の転送動作を実行する要求に対応する、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)の1つ以上の入力構成要素で受け取った入力(例えば、752g、752h、752j、752k)(例えば、支払い選択可能なユーザインタフェースオブジェクトの選択)に対応する第3のデータを(例えば、第1のデータを受信する前に、第1のデータを受信した後に)受信する。いくつかの実施形態では、第3のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステムは、第2のアプリケーション(例えば、604a、704a、604b、704bで示されるアプリケーション)を使用して第2の転送動作(例えば、トランザクション(例えば、支払いトランザクション、購入))を実行する(かつ、いくつかの実施形態では、第1のデータを受信したことに応じて第1の動作を実行する)プロセス(例えば、1つ以上の追加の入力(例えば、完全に完了するためのコンピュータシステムでの入力)を要求することができるプロセス)を開始する。いくつかの実施形態では、第1のデータは、動作に影響を及ぼす1つ以上のパラメータ又は変数(例えば、購入の量、購入のための品物を含む。いくつかの実施形態では、第2の転送動作を実行することの一部として、コンピュータシステムは、外部受信デバイスに、第3のアカウント(例えば、712によって示されるようなジェーンのアカウント、734によって示されるようなジェーンのカード)を識別する情報を含む第4のデータ(例えば、コンピュータシステム上に記憶されたアカウント(例えば、デバイス固有のアカウント番号)の暗号化された表現、支払いアカウント(例えば、クレジット、デビット、及び/又は現金残高アカウント)の表現)を送信する。いくつかの実施形態では、第2のデータは、アカウント識別子以外の情報(例えば、トランザクションパラメータ(例えば、価格、量))を含む。自動車ヘッドユニット上の入力に基づいて、コンピュータシステム上の第2のアプリケーションを使用して第2の転送動作を実行することにより、コンピュータシステムと直接相互作用する必要なしに、第2の転送動作を実行する能力をユーザに提供する。コンピュータシステムと直接相互作用する必要なしに動作を実行することにより、コンピュータシステムを使用し、かつ自動車を操作している間のユーザの安全性を高めることができる。また、自動車ヘッドユニット上の入力に基づいて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、ヘッドユニット上の入力を使用して動作を実行するオプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0201】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素(例えば、ディスプレイ(例えば、一体型のタッチスクリーンディスプレイ))と通信し(例えば、それを含み)、表示生成構成要素は、コンピュータシステム(例えば、600)が第1のデータを受信している間、ロック状態(例えば、760)(例えば、ディスプレイ(例えば、ロック解除状態で利用可能であるディスプレイ)の1つ又は機能(例えば、表示機能、入力機能)が無効化されている/利用不可能である状態)にある。また、コンピュータシステムがロック状態にある間に、自動車ヘッドユニット上の入力に基づいて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、コンピュータシステムを別々にロック解除する必要なしに、ヘッドユニット上の入力を使用して動作を実行するオプションをユーザに提供し、これにより、コンピュータシステムでの意図しない入力のリスクを低減することができ、また、そのようにすることにより、(例えば、依然として使用可能である間に)コンピュータシステムがより頻繁にロック状態に留まることを可能にすることによって、システムのセキュリティを高める。追加の制御オプションを提供し、セキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的かつセキュアにし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速、効率的、かつセキュアに使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0202】
いくつかの実施形態では、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)は、(例えば、第1のデータを受信する前に)第1のアカウント(例えば、712によって示されるようなジェーンのアカウント、734によって示されるようなジェーンのカード)からの(例えば、並びにコンピュータシステムからアクセス可能な、かつ/又はコンピュータシステム上に記憶された他のアカウントからの)転送動作の実行を要求することを許可されている(例えば、外部自動車ヘッドユニットは信頼されたユニットである、ユーザからの入力を介して許可されている)。いくつかの実施形態では、許可されていない(例えば、信頼されていない)外部自動車ヘッドユニットは、コンピュータシステムからアクセス可能な、かつ/又はコンピュータシステム上に記憶されたアカウントからの転送動作の実行を要求することができない。自動車ヘッドユニットが許可されている場合にのみ、自動車ヘッドユニット上の入力に基づいて、コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して転送動作を実行することにより、(例えば、特にコンピュータシステムのユーザがヘッドユニットで提供された入力を制御していない場合に)無許可動作のリスクを低減する。無許可動作のリスクを低減し、コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0203】
いくつかの実施形態では、第1のデータ(例えば、入力752g、752h、752j、又は752kに関連付けられたデータ)を検出する前に、コンピュータシステムは、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750c1、750c2)(例えば、外部自動車ヘッドユニット及び/又はコンピュータシステムでの入力)を受信する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750a、750b 750c1、7502)に応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステムがロック状態(例えば、760)(例えば、ロック解除状態にある間に利用可能なコンピュータシステムの1つ以上の機能が利用不可能である状態)にある間に、コンピュータシステム(例えば、600)への外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)の接続を許可し(例えば、通信する前に許可する)、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)が第1のアカウントからの(例えば、並びにコンピュータシステムからアクセス可能な、かつ/又はコンピュータシステム上に記憶された他のアカウントからの)転送動作の実行を要求することを許可する。以前のユーザ入力に基づいて外部自動車ヘッドユニットが転送動作の実行を要求することを許可することにより、追加の制御オプションをユーザに提供し、動作毎の許可入力の必要性を低減する。追加の制御オプションを提供し、特定の時間に入力を要求することなく動作を実行することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。また、許可された(例えば、信頼された)外部自動車ヘッドユニットを用いて転送動作を実行することにより、転送動作の無許可要求のリスクを低減することによって、セキュリティを高める。無許可動作のリスクを低減し、コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0204】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが外部自動車ユニット(例えば、700)と通信している間に(例えば、それに接続されている間に)、かつコンピュータシステム(例えば、600)がロック状態(例えば、760)(例えば、ロック解除状態にある間に利用可能なコンピュータシステムの1つ以上の機能が利用不可能である状態)にある間に、コンピュータシステムは、1つ以上の入力の第2のセット(例えば、750a)を受信する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第2のセット(例えば、750a)に応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステム(例えば、600)をロック解除状態(例えば、602)(例えば、ロック状態にある間に利用不可能であったコンピュータシステムの1つ以上の機能が利用可能な状態)に遷移させ、外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)が第1のアカウントからの(例えば、並びにコンピュータシステムからアクセス可能な、かつ/又はコンピュータシステム上に記憶された他のアカウントからの)転送動作の実行を要求することを許可する。いくつかの実施形態では、許可することは、コンピュータシステムをロック解除状態に遷移させることの一部として同時に行われる(例えば、その結果である)。コンピュータシステムをロック解除もするユーザ入力に基づいて外部自動車ヘッドユニットが転送動作の実行を要求することを許可することにより、動作のセットを実行するために必要とされる入力の数を低減し、コンピュータシステムをロック解除することがシステムの意図的な使用と相関するため、コンピュータシステムの意図しない動作のリスクも低減する。動作のセットを実行するために必要な入力の数を低減し、意図しない動作入力のリスクを低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。コンピュータシステムをロック解除もするユーザ入力に基づいて外部自動車ヘッドユニットが転送動作の実行を要求することを許可することにより、ユニットの許可を別の許可機能とリンクするオプションをユーザに提供することによって、セキュリティを改善する。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0205】
いくつかの実施形態では、第1のデータ(例えば、入力752g、752h、752j、又は752kに関連付けられたデータ)を受信する前に、コンピュータシステムは、自動車ヘッドユニットに、自動車ヘッドユニットによって表示されることとなる1つ以上のユーザインタフェース要素(例えば、718、738)を含む第5のデータを送信する。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザインタフェース要素は、アプリケーション(例えば、アプリケーションの識別子)に関連付けられた、かつ/又は第1のアカウント(例えば、第1のアカウントの識別子)に関連付けられた、1つ以上の要素を含む。自動車ヘッドユニットによって表示されることとなる1つ以上のユーザインタフェース要素を含むデータを送信することにより、コンピュータシステム及びヘッドユニットへのその接続に関する視覚フィードバックをユーザに提供する。改善された視覚フィードバックをユーザに提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、コンピュータシステムのバッテリ寿命を改善する。
【0206】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、ハードウェアセキュア要素(例えば、コンピュータシステムのオペレーティングシステム又はインストールされたアプリケーションに直接アクセス可能ではないアカウントを表す情報(例えば、アカウントの発行者によって提供された(例えば、アカウント番号とは異なる)デバイス固有のアカウント番号などのアカウント関連情報)を記憶するチップ)を含むスマートフォン(例えば、セルラーネットワークを介して電話通話を行い、かつ受信するように構成されたモバイルコンピューティングデバイス)である。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、一次アカウント番号を記憶しない、又はそれへのアクセスを有さない。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、転送動作の一部として、アカウントを識別するためにアカウントの発行者によって解読されるデバイス固有のアカウント番号の暗号化されたバージョン(例えば、所与のトランザクションに固有のバージョン)を提供する)。いくつかの実施形態では、第1のアカウントを識別する情報は、ハードウェアセキュア要素に記憶されている。
【0207】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)が外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)とは異なる1つ以上の入力構成要素を含む第2の外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)及び第2の外部受信デバイスと通信している間に(806)、コンピュータシステムは、第2の外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)から、アプリケーション(例えば、デジタル店頭アプリケーション、デジタルウォレットアプリケーション、電子商取引アプリケーション、第1又は第2のアプリケーションとは異なるアプリケーション、第1及び/又は第2のアプリケーションと同じアプリケーション)を使用して第1のアカウントから第5のアカウント(例えば、供給業者に関連付けられたアカウント)への第3の転送動作を実行する要求に対応する、第2の外部自動車ヘッドユニットの1つ以上の入力構成要素で受け取った入力(例えば、752g、752h、752j、752k)に対応する第6のデータを受信する(808)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)が1つ以上の入力構成要素を含む第2の外部自動車ヘッドユニット(例えば、700)及び第2の外部受信デバイスと通信している間に(806)、コンピュータシステムは、第6のデータを受信したことに応じて、コンピュータシステム(例えば、600)上のアプリケーションを使用して第3の転送動作を実行するプロセス(例えば、1つ以上の追加の入力(例えば、完全に完了するためのコンピュータシステムでの入力)を要求することができるプロセス)を開始する(810)。いくつかの実施形態では、第3の転送動作を実行することの一部として、コンピュータシステムは、第2の外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第7のデータを送信する。(例えば、コンピュータシステム上に記憶されたアカウント(例えば、デバイス固有のアカウント番号)の暗号化された表現、支払いアカウント(例えば、クレジット、デビット、及び/又は現金残高アカウント)の表現)。いくつかの実施形態では、第1の動作は、第1のデータを受信したことに応じて実行される。いくつかの実施形態では、第2のデータは、アカウント識別子以外の情報(例えば、トランザクションパラメータ(例えば、価格、量)を含む。異なるヘッドユニットにコンピュータシステムでの転送動作を要求する能力を提供することにより、コンピュータシステムを動作させるための追加のオプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供し、特定の時間に入力を要求することなく動作を実行することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0208】
方法800に関連して上述したプロセス(例えば、
図8)の詳細はまた、後述する方法にも類似する方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法800は、方法900を参照して後述する様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法800を使用して、(例えば、906で)外部入力デバイスが許可基準のセットを満たし、かつセキュアトランザクションを開始するオプションを提供する場合に、第1の転送動作を実行するプロセスを開始することができる(例えば、804)。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0209】
図9は、いくつかの実施形態に係る、コンピュータシステムを使用してセキュアな動作を開始するオプションを提供する方法を示すフロー図である。方法900は、コンピュータシステム(例えば、100、300、500、600)において実行される。方法900のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0210】
後述するように、方法900は、コンピュータシステムを使用してセキュアな動作を開始するオプションを提供するための直感的な方法を提供する。この方法は、コンピュータシステムを使用してセキュアな動作を開始するオプションを提供するユーザの認識的負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。この方法はまた、ユーザがコンピュータシステムを使用してセキュアな動作をより安全かつよりセキュアに実行することを可能にする。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合には、ユーザがコンピュータシステムを使用してセキュアな動作を開始するオプションを、より速く、より効率的に提供することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0211】
コンピュータシステム(例えば、600)が外部入力デバイス(例えば、700)(例えば、自動車ヘッドユニット(例えば、自動車の複数の娯楽及び情報システム(例えば、サウンド、ナビゲーション)の一体型ハードウェアインタフェース(例えば、ステレオヘッドユニット、インフォテインメントシステム)))に接続されている間に、コンピュータシステムは、コンピュータシステム(例えば、600)から許可された場合に、ユーザからの別個の許可(例えば、646a、646b、638)を要求する、セキュアトランザクション(例えば、第1のアカウント(例えば、コンピュータシステムのユーザに関連付けられたアカウント)から第2のアカウント(例えば、売買業者に関連付けられたアカウント)へのリソース(例えば、クレジット、資金)の転送)(例えば、パスコードの入力、又は指紋認証、顔認証、虹彩認証、若しくは他のバイオメトリック認証によるバイオメトリック認証などのコンピュータシステムの1つ以上の入力デバイスを介して受け取った1つ以上の入力を介してコンピュータシステム上で実行された場合に追加の認証を要求するトランザクション)に関連付けられたユーザインタフェース(例えば、710、730)(例えば、デジタル店頭アプリケーションのインタフェース、デジタルウォレットアプリケーション、電子商取引アプリケーション、(例えば、コンピュータシステムからのデータに少なくとも部分的に基づいて生成された)外部入力デバイスで表示されたインタフェース)の第1の部分と相互作用する外部入力デバイスからの第1の要求(例えば、752d1、752d2)(例えば、オプション又は変数の選択)を受信する(902)。
【0212】
第1の要求(例えば、752d1、752d2)を受信したことに応じて(904)、かつ外部入力デバイス(例えば、700)が許可基準のセット(例えば、外部入力デバイスが以前のユーザ入力によって許可されている場合、外部入力デバイスが第1のタイプのデバイスである場合、かつ/又は外部入力デバイスが第2のタイプのデバイスではない場合に満たされる基準のセット)を満たすとの判定に従って、コンピュータシステムは、外部入力デバイス(例えば、700)を介して、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプション(例えば、718)(例えば、選択可能ユーザインタフェースオブジェクト、外部入力デバイスの1つ以上の入力デバイス(例えば、タッチ感知面、マイクロフォン)を使用するためのプロンプト(例えば、視覚プロンプト又はオーディオプロンプト))を提供する(906)。
【0213】
第1の要求(例えば、752d1、752d2)を受信したことに応じて(904)、かつ外部入力デバイス(例えば、700)が許可基準のセットを満たさないとの判定に従って、コンピュータシステムは、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプション(例えば、
図7Eの716)を提供することを取り止める(912)。いくつかの実施形態では、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することを取り止めることの一部として、コンピュータシステムは、外部入力デバイス及び/又はコンピュータシステムでのユーザからの別個の許可を要求するセキュアトランザクションを開始する第2のオプションを提供する。外部入力デバイスでの要求に応じて、ユーザからの別個の許可を要求することなく、セキュアトランザクションを開始するオプションを提供することにより、別個の許可を要求することなく、かつコンピュータシステムと直接相互作用する必要なしに、セキュアトランザクションを実行するオプションをユーザに提供する。コンピュータシステムと直接相互作用する必要なしに、動作を実行するオプションを提供し、必要な入力の数を低減することにより、コンピュータの使用の容易さを高めることができ、そうすることによりまた、外部入力デバイス上の入力を使用して動作を実行するオプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。外部入力デバイスが許可基準のセットを満たす場合にセキュアトランザクションを開始するオプションを提供することにより、外部入力デバイスが基準を満たさない場合にオプションを提供しないことによって、セキュリティを高める。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0214】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、外部自動車ヘッドユニット(例えば、自動車の複数の娯楽及び情報システム(例えば、サウンド、ナビゲーション)の一体型ハードウェアインタフェース)(例えば、ステレオヘッドユニット、インフォテインメントシステム))である。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、セキュアトランザクションで使用するためのハードウェアセキュア要素(例えば、コンピュータシステムのオペレーティングシステム又はインストールされたアプリケーションに直接アクセス可能ではないアカウントを表す情報(例えば、アカウントの発行者によって提供された(例えば、アカウント番号とは異なる)デバイス固有のアカウント番号などのアカウント関連情報)を記憶するチップ)を含むスマートフォン(例えば、セルラーネットワークを介して電話通話を行い、かつ受信するように構成されたモバイルコンピューティングデバイス)である。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、一次アカウント番号を記憶しない、又はそれへのアクセスを有さない。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、転送動作の一部として、アカウントを識別するためにアカウントの発行者によって解読されるデバイス固有のアカウント番号の暗号化されたバージョン(例えば、所与のトランザクションに固有のバージョン)を提供する。
【0215】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の外部デバイス通信インタフェース(例えば、コンピュータシステムと1つ以上の外部デバイスとの間でデータを転送するための通信システム、有線通信バス、無線通信バス、データバス)を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、1つ以上の外部デバイス通信インタフェースを介して、外部入力デバイスへのコンピュータシステムの接続(例えば、708)を検出する。いくつかの実施形態では、第1の要求(例えば、752d1、752d2)は、外部入力デバイスへのコンピュータシステムの接続を検出した後に受信される。
【0216】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上のハードウェア入力デバイス(例えば、600のタッチ感知ディスプレイ)(例えば、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーン)、マイクロフォン、バイオメトリックリーダ(例えば、指紋リーダ、顔の特徴を検出するための光学センサ及び/又は深度センサ))と通信する。いくつかの実施形態では、セキュアトランザクションは、(例えば、外部入力デバイスではなく)コンピュータシステム(例えば、600)から許可された場合に、1つ以上のハードウェア入力デバイスを介して提供されるユーザからの許可(例えば、セキュアトランザクションで使用するための情報(アカウント情報、アカウントを識別する情報)を記憶するハードウェアセキュア要素(例えば、コンピュータシステムのオペレーティングシステム又はインストールされたアプリケーションに直接アクセス可能ではないアカウント情報を記憶するチップ)からの情報を使用してセキュアトランザクションを実行する許可)を要求する。いくつかの実施形態では、コンピュータは、セキュアトランザクションを実行するコンピュータシステムでの要求を受信する。いくつかの実施形態では、第1の要求を受信した後に、かつ1つ以上のハードウェア入力デバイスを介して許可が提供された(例えば、第1の要求を受信する前に提供された、第1の要求を受信した後に提供された)との判定に従って、コンピュータシステムは、セキュアトランザクションを実行する。セキュアトランザクションを実行する許可を要求することにより、無許可要求のリスクを低減することによって、セキュリティを改善する。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0217】
いくつかの実施形態では、1つ以上のハードウェア入力デバイスは、バイオメトリックリーダ(例えば、646a、646b)(例えば、指紋リーダ、顔の特徴を検出するための光学センサ及び/又は深度センサ)を含み、1つ以上のハードウェア入力デバイスを介して提供されたユーザからの許可は、バイオメトリックリーダ(例えば、646a、646b)を介して受信されたバイオメトリック許可(例えば、628、630で示される)(例えば、許可された指紋スキャン又は許可された顔スキャン)(例えば、セキュアトランザクションで使用するための情報(アカウント情報、アカウントを識別する情報)を記憶するハードウェアセキュア要素(例えば、コンピュータシステムのオペレーティングシステム又はインストールされたアプリケーションに直接アクセス可能ではないアカウント情報を記憶するチップ)からの情報を使用してセキュアトランザクションを実行する許可)である。バイオメトリックリーダを介した許可を要求することにより、無許可要求のリスクを低減することによって、セキュリティを改善する。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0218】
いくつかの実施形態では、ユーザからの別個の許可を要求することなくセキュアトランザクションを開始するオプション(例えば、718)を提供した後に、外部入力デバイス(例えば、700)から、セキュアトランザクションを進める要求(例えば、752g、752h)(例えば、入力、外部入力デバイスのディスプレイで表示された支払い選択可能ユーザインタフェースオブジェクトの選択、外部入力デバイスで受信した音声コマンド)を受信する(908)。いくつかの実施形態では、オプションを提供することの一部として、コンピュータシステムは、外部入力デバイスに、外部入力デバイスによって表示されることとなる1つ以上のユーザインタフェース要素を含むデータを送信する。いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)から、セキュアトランザクションを進める要求を受信したことに応じて、コンピュータシステムは、セキュアトランザクションで使用するための第1のアカウント(例えば、612、712によって示されるような「ジェーンのアカウント」、734によって示されるような「ジェーンのカード」)を識別する情報を含む第1のデータ(例えば、コンピュータシステム上に記憶されたアカウント(例えば、デバイス固有のアカウント番号)の暗号化された表現、支払いアカウント(例えば、クレジット、デビット、及び/又は現金残高アカウント)の表現)を外部受信デバイス(例えば、トランザクション管理サーバ、支払い端末)にセキュアに送信することを含むセキュアトランザクションを実行する(910)。いくつかの実施形態では、第2のデータは、アカウント識別子以外の情報(例えば、トランザクションパラメータ(例えば、価格、量))を含む。外部入力デバイスからの要求に基づいてセキュアトランザクションを実行することにより、外部入力デバイスでの入力を使用して動作を実行するオプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0219】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素(例えば、ディスプレイ(例えば、一体型のタッチスクリーンディスプレイ))と通信する(例えば、それを含む)。いくつかの実施形態では、(例えば、外部受信デバイスに、第1のアカウントを識別する情報を含む第1のデータをセキュアに送信することを含む)セキュアトランザクションを実行することは、表示生成構成要素がロック状態(例えば、670)(例えば、ロック解除状態で利用可能であるディスプレイの1つ又は機能(例えば、表示機能、入力機能)が無効化されている/利用不可能である状態)にある間に行われる。コンピュータシステムと通信する表示生成構成要素がロック状態にある間にセキュアトランザクションを実行することにより、表示生成構成要素と相互作用する(例えば、構成要素に向けられた入力を見る又は提供する)必要なしにトランザクションを実行するオプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。また、コンピュータシステムと通信する表示生成構成要素がロック状態にある間にセキュアトランザクションを実行することにより、外部入力デバイスを介した相互作用を依然として許可している間に、コンピュータシステムがロック状態に留まることを可能にすることによって、セキュリティを高める。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0220】
いくつかの実施形態では、セキュアトランザクションは、コンピュータシステム(例えば、600)上の第1のアプリケーション(例えば、604a、604bに対応するアプリケーション)を使用して実行される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース(例えば、720、760)は、外部入力デバイス(例えば、700)に表示されたインタフェースである。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース(例えば、720、760)は、第1のインタフェースレイアウトテンプレート(例えば、インタフェースのグラフィック要素及び/又はコンテンツを配置するためのスキーム)に従って配置され、第1のアプリケーション(例えば、604a、604bに対応するアプリケーション)によって提供される情報(例えば、722、762)(例えば、第1のアプリケーションの識別子(例えば、テキスト及び/又はグラフィック)、セキュアトランザクションの実行に影響を及ぼすパラメータ(例えば、振り替えられるクレジット又は通貨の量、購入されるサービス又は商品)、セキュアトランザクション内で使用されるアカウントの識別子)を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、外部入力デバイス(例えば、700)に表示され、かつコンピュータシステム(例えば、600)から許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、コンピュータシステム(例えば、600)上の第2のアプリケーション(例えば、604a、604bに対応するアプリケーション)を使用して実行される第2のセキュアトランザクションに関連付けられた、第2のユーザインタフェース(例えば、720、760)(例えば、ユーザインタフェースと同じであるインタフェース、ユーザインタフェースとは異なるインタフェース)の第1の部分と相互作用する外部入力デバイス(例えば、700)からの第2の要求(例えば、752d1、752d2)を受信する。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション(例えば、604a、604bに対応するアプリケーション)は、第1のアプリケーションとは異なる。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース(例えば、720、760)は、第1のインタフェースレイアウトテンプレートに従って配置され、第2のアプリケーション(例えば、604a、604bに対応するアプリケーション)によって提供される情報(例えば、722、762)(例えば、第2のアプリケーションの識別子(例えば、テキスト及び/又はグラフィック)、セキュアトランザクションの実行に影響を及ぼすパラメータ(例えば、振り替えられるクレジット又は通貨の量、購入されるサービス又は商品)、第2のセキュアトランザクション内で使用されるアカウントの識別子)を含む。同じインタフェースレイアウトに従って異なるセキュアトランザクションを実行するための異なるアプリケーションに対応するインタフェースを配置することにより、ユーザにセキュアトランザクションの態様について一貫して通知する改善された視覚フィードバックをユーザに提供する。改善された視覚フィードバックをユーザに提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、コンピュータシステムのバッテリ寿命を改善する。
【0221】
いくつかの実施形態では、許可基準のセットは、コンピュータシステムが、第1の要求(例えば、752d1、752d2)を受信する前に(例えば、かつ外部入力デバイスに接続された自動車の移動を検出していない間に)、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750a)(例えば、周辺機器管理インタフェース内のオプションの選択、外部入力デバイスで受信された入力のセット、コンピュータシステムで受信された入力のセット)を受信した場合に満たされる。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750a)に応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステムがロック状態(例えば、670)(例えば、ロック解除状態にある間に利用可能なコンピュータシステムの1つ以上の機能が利用不可能である状態))にある間に、コンピュータシステム(例えば、600)への外部入力デバイス(例えば、700)の接続を許可した(例えば、外部入力デバイスと通信する前に許可する)。コンピュータシステムがロック状態にある間にコンピュータシステムへの外部入力デバイスの接続を許可することにより、追加の制御オプションをユーザに提供し、セキュアトランザクションが要求された時点での許可入力の必要性を低減する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。ロック状態にある間にコンピュータシステムへの外部入力デバイスの接続も許可した以前の入力に基づいて許可基準を満たすことにより、意図しない許可のリスクを低減するために許可機能をリンクすることによって、セキュリティを高める。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0222】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750a)を受信した後に受信された1つ以上の入力の第2のセット(例えば、750b、750c1、750c2)(例えば、周辺機器管理インタフェース内の第2のオプションの選択、外部入力デバイスで受信された入力のセット、コンピュータシステムで受信された入力のセット)に基づいて確立された(例えば、設定された)状態(例えば、外部入力デバイスが許可基準のセットを満たす持続時間(例えば、恒久的な(例えば、取り消されるまで)、一時的な(例えば、一過性の持続時間(例えば、1日、1週間)にわたる、又は事前設定された数の接続イベント(例えば、1つの接続イベント、5つの接続イベント)にわたる))を確立する状態)に基づいて、許可基準のセットを満たす。許可基準の満足に影響及ぼす外部入力デバイスの状態を確立することにより、コンピュータシステムと外部入力デバイスとの間の関係を正確に制御するための追加の制御オプションをユーザに提供する。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。以前の入力に基づいて許可基準を満たすことにより、特定のセキュアトランザクションを実行するコンテキストの外で許可を提供する機会をユーザに提供することによって、セキュリティを高め、これにより、意図しない許可のリスクを低減することができる。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0223】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、状態が長期の(例えば、取り消されるまで不定の)許可状態であることに基づいて、許可基準のセットを満たす。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)が、外部入力デバイス(例えば、700)との、第1の要求(例えば、752d1、752d2)が受信された接続セッションでもある接続セッション(例えば、外部入力デバイスへのコンピュータシステムの接続から開始し、その接続が中止されたときに送信するセッション)にある間に、又はコンピュータシステム(例えば、600)が、外部入力デバイス(例えば、700)との、第1の要求(例えば、752d1、752d2)が受信された接続セッションとは異なる先行する接続セッションにある間に、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750a、750b、752c1)が受信された。
【0224】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、状態が短期の(例えば、一時的な、又は一過性の持続時間(例えば、1日、1週間)にわたる、又は事前設定された数の接続イベント(例えば、1つの接続イベント、5つの接続イベント)にわたる、更なるユーザ入力を要求することなく満了する)許可状態であることに基づいて、許可基準のセットを満たす。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムが、外部入力デバイス(例えば、700)との、第1の要求(例えば、752d1、752d2)が受信された接続セッションでもある接続セッション(例えば、外部入力デバイスへのコンピュータシステムの接続から開始し、その接続が中止されたときに送信するセッション)にある間に、1つ以上の入力の第1のセット(例えば、750a、750b、750c2)が受信された。いくつかの実施形態では、状態が一時的許可状態である場合、コンピュータシステムが、外部入力デバイスとの、第1の要求が受信された接続セッションとは異なる先行する接続セッションにあった間に、1つ以上の入力のセットが受信されなかった(例えば、受信することができない)。
【0225】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、第1の要求を受信する前に(例えば、外部入力デバイスに接続する前に)受信された入力(例えば、750a、750b、750c1、750c2)(例えば、周辺機器管理インタフェース内のオプションの選択)に基づいて、許可基準のセットを満たし、コンピュータシステムは、コンピュータシステム(例えば、600)から許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、1つ以上のセキュアトランザクションを開始する要求を外部入力デバイス(例えば、700)が提供することを許可する(例えば、事前許可する)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムから許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、1つ以上のセキュアトランザクションを開始する要求を外部入力デバイスが提供することを許可する(例えば、事前許可する)入力は、コンピュータシステムがロック状態(例えば、ロック解除状態にある間に利用可能であるコンピュータシステムの1つ以上の機能が利用不可能である状態)にある間に、外部入力デバイスがコンピュータシステムに接続することを許可する入力とは異なる。以前の入力に基づいて外部入力デバイスを許可することにより、ユーザがコンピュータシステムと外部入力デバイスとの間の関係をより良好に制御することを可能にする。追加の制御オプションを提供することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。セキュアトランザクションを許可する以前の、かつ明示的な入力に基づいて許可基準を満たすことにより、意図しない許可のリスクを低減し、セキュリティを高める。コンピュータシステムのセキュリティを改善することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをよりセキュア、迅速、かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0226】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、外部入力デバイス(例えば、700)に接続されている間に(例えば、第1の要求が受信されたのと同じ接続セッションで接続されている間に)受信された入力(例えば、750a)(例えば、許可を提供するプロンプトの受諾)に基づいて、許可基準のセットを満たし、コンピュータシステムは、コンピュータシステム(例えば、600)から許可された場合に、ユーザからの別個の許可を要求する、1つ以上のセキュアトランザクションを開始する要求を外部入力デバイス(例えば、700)が提供することを許可する。外部入力デバイスに接続されている間に受け取った入力に基づいて外部入力デバイスを許可することにより、ユーザがコンピュータシステムと外部入力デバイスとの間の関係をより良好に制御することを可能にし、また、誤ったデバイスを意図せず許可するリスクを低減する。追加の制御オプションを提供し、エラーのリスクを低減することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0227】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)は、外部入力デバイス(例えば、700)が第1のタイプのデバイス(例えば、事前許可されているタイプのデバイス(例えば、特定の製造者からのデバイス)、特定のハードウェア(例えば、セキュアハードウェア)を有するタイプのデバイス、特定のソフトウェア(例えば、セキュアソフトウェア)を有するタイプのデバイス)であるとして識別されることに基づいて、許可基準のセットを満たす。いくつかの実施形態では、第2のタイプの外部入力デバイス(例えば、第1のタイプのものではない)は、許可基準のセットを満たさない。デバイスが第1のタイプのデバイスであることに基づいて外部入力デバイスを許可することにより、必要な特性を有さないデバイスが許可されるリスクを低減し、それによって、セキュリティを高め、また、第1のタイプのデバイスを許可するための明示的な入力の必要性を低減する。セキュリティを高め、動作を実行するのに必要な入力の数を低減することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0228】
いくつかの実施形態では、外部入力デバイス(例えば、700)(例えば、自動車ヘッドユニット(例えば、自動車の複数の娯楽及び情報システム(例えば、サウンド、ナビゲーション)の一体型ハードウェアインタフェース(例えば、ステレオヘッドユニット、インフォテインメントシステム)))は、外部入力デバイスが許可された認証ハードウェア(例えば、認証された識別チップ)を有するものとして識別された車両(例えば、自動車、オートバイ)に接続されていることに基づいて、許可基準のセットを満たす。デバイスが許可された認証ハードウェアを有するものとして識別された車両に接続されていることに基づいて外部入力デバイスを許可することにより、セキュリティを高め、また、そのような車両に接続されたデバイスを許可するための明示的な入力の必要性を低減する。セキュリティを高め、動作を実行するのに必要な入力の数を低減することにより、コンピュータシステムの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがコンピュータシステムをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0229】
方法900に関連して上述したプロセス(例えば、
図9)の詳細はまた、後述する方法にも類似する方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900は、方法800を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法800を使用して、(例えば、906で)外部入力デバイスが許可基準のセットを満たし、かつセキュアトランザクションを開始するオプションを提供する場合に、第1の転送動作を実行するプロセスを開始することができる(例えば、804)。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0230】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。本技術の原理、及びそれらの実際の用途を最もよく説明するために、実施形態が選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0231】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0232】
上述したように、本技術の一態様は、様々なソースから利用可能なデータを収集及び使用して、様々なデバイスで実行される動作(例えば、トランザクション)の管理及びセキュリティを改善することである。本開示は、いくつかの場合には、この収集されたデータが、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを考察する。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康若しくはフィットネスのレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、誕生日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を挙げることができる。
【0233】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データを使用して、提供される個人情報に基づいて、電子デバイスがセキュアな動作(例えば、トランザクション)を実行する許可を提供することができる。したがって、そのような個人情報データの使用により、ユーザが電子デバイスを介して実行されるセキュアな動作に関する計算された制御及び/又は高められたセキュリティを有することを可能にする。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0234】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。加えて、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はそれへのアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)等の、連邦法及び/又は州法によって管理されてもよく、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0235】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、セキュアな動作(例えば、支払いトランザクション)を実行する場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成することができる。別の実施例では、ユーザは、電子デバイスを使用して1つ以上のセキュアな動作を実行するために、他の情報(例えば、パスワードなど)を提供するように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、収集されたデータ(例えば、バイオメトリックデータ)が維持される時間の長さを制限する、又は収集されたデータに基づく動作の許可を完全に禁止するように選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0236】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、かつ、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0237】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものであるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することも可能であることを想到する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。例えば、セキュアな動作は、ユーザに関連付けられたデバイスによって要求されたコンテンツなどの非個人情報データ若しくは必要最小限の量の個人情報、許可システムに利用可能な他の非個人情報、又は公的に利用可能な情報に基づいて、実行することができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信するコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムが、外部受信デバイスと通信する、コンピュータシステムにおいて、
前記外部自動車ヘッドユニットから、第1のアカウントに関連付けられた前記コンピュータシステム上のアプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第2のアカウントへの第1の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第1のデータを受信することと、
前記第1のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第1の転送動作を実行するプロセスを開始することであって、前記第1の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第2のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記アプリケーションが、前記第1のデータを受信する前に、前記第1のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていた、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションとは異なる第2のアプリケーションが、前記コンピュータシステム上にインストールされており、
前記第2のアプリケーションが、第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていることに従って、前記第2のアプリケーションが、前記外部自動車ヘッドユニットから受信された、前記第3のアカウントからの転送動作を実行する要求に応じて、転送動作を実行するように構成されており、
前記第2のアプリケーションが、第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されていないことに従って、前記第2のアプリケーションが、前記外部自動車ヘッドユニットから受信された、前記第3のアカウントからの転送動作を実行する要求に応じて、転送動作を実行するように構成されていない、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のアプリケーションが、前記第3のアカウントからの転送動作を実行するように構成されており、前記方法が、
前記外部自動車ヘッドユニットから、前記第2のアプリケーションを使用して前記第3のアカウントから第4のアカウントへの第2の転送動作を実行する要求に対応する、前記外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第3のデータを受信することと、
前記第3のデータを受信したことに応じて、前記第2のアプリケーションを使用して前記第2の転送動作を実行するプロセスであって、前記第2の転送動作を実行することが、前記外部受信デバイスに、前記第3のアカウントを識別する情報を含む第4のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータシステムが、表示生成構成要素と通信し、前記表示生成構成要素は、前記コンピュータシステムが前記第1のデータを受信している間、ロック状態にある、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記外部自動車ヘッドユニットが、前記第1のアカウントからの転送動作の実行を要求することを許可されている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータを検出する前に、1つ以上の入力の第1のセットを受信することと、
1つ以上の入力の前記第1のセットに応じて、
前記コンピュータシステムがロック状態にある間に、前記コンピュータシステムへの前記外部自動車ヘッドユニットの接続を許可することと、
前記外部自動車ヘッドユニットが前記第1のアカウントからの転送動作の実行を要求することを許可することと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記コンピュータシステムが前記外部自動車ヘッドユニットと通信している間に、かつ前記コンピュータシステムがロック状態にある間に、1つ以上の入力の第2のセットを受信することと、
1つ以上の入力の前記第2のセットに応じて、
前記コンピュータシステムをロック解除状態に遷移させることと、
前記外部自動車ヘッドユニットが前記第1のアカウントからの転送動作の実行を要求することを許可することと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のデータを受信する前に、前記外部自動車ヘッドユニットに、前記外部自動車ヘッドユニットによって表示されることとなる1つ以上のユーザインタフェース要素を含む第5のデータを送信すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピュータシステムが、ハードウェアセキュア要素を含むスマートフォンであり、前記第1のアカウントを識別する前記情報が、前記ハードウェアセキュア要素に記憶されている、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記コンピュータシステムが前記外部自動車ヘッドユニットとは異なる1つ以上の入力構成要素を含む第2の外部自動車ヘッドユニット及び第2の外部受信デバイスと通信している間に、
前記第2の外部自動車ヘッドユニットから、前記アプリケーションを使用して前記第1のアカウントから第5のアカウントへの第3の転送動作を実行する要求に対応する、前記第2の外部自動車ヘッドユニットの前記1つ以上の入力構成要素で受け取った入力に対応する第6のデータを受信することと、
前記第6のデータを受信したことに応じて、前記コンピュータシステム上の前記アプリケーションを使用して前記第3の転送動作を実行するプロセスを開始することであって、前記第3の転送動作を実行することが、前記第2の外部受信デバイスに、前記第1のアカウントを識別する情報を含む第7のデータを送信することを含む、プロセスを開始することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータに、請求項1乃至11の何れか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項13】
コンピュータシステムであって、
請求項12に記載のコンピュータプログラムを格納するメモリと、
前記メモリに格納された前記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を備え、前記コンピュータシステムは、1つ以上の入力構成要素を含む外部自動車ヘッドユニットと通信するように構成され、前記コンピュータシステムは、外部受信デバイスと通信する、コンピュータシステム。
【請求項14】
請求項1乃至11の何れか1項に記載の方法を実行する手段を備えるコンピュータシステム。
【外国語明細書】