(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024060294
(43)【公開日】2024-05-02
(54)【発明の名称】梱包装置
(51)【国際特許分類】
B65D 19/38 20060101AFI20240424BHJP
【FI】
B65D19/38 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022167591
(22)【出願日】2022-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】000237721
【氏名又は名称】FDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊東 卓朗
【テーマコード(参考)】
3E063
【Fターム(参考)】
3E063AA06
3E063BA05
3E063BB08
3E063CA01
3E063DA10
3E063EE03
3E063FF03
3E063FF07
3E063FF13
(57)【要約】
【課題】梱包済みパレットを多段積み化するための2次加工の作業時間短縮及び材料削減を図ること。
【解決手段】梱包装置は、物品載置面上の物品と共に包装されて包装済みパレットとなる上段パレットと、上面上に前記上段パレットを積載される下段パレットと、を含み、前記上段パレットの外周側面と前記下段パレットの前記上面のうち前記外周側面よりも外側に広がる環状平面とから構成される段差部を形成する、パレット部と、前記物品載置面の上方空間の外周を囲むよう前記下段パレット上に設置される段ボール枠と、前記段ボール枠により囲まれる前記上方空間を覆うよう前記段ボール枠上に設置される蓋と、を有し、前記段ボール枠は、下端部が、前記段差部を構成する前記環状平面及び前記外周側面のいずれにも接触するよう屈曲する状態で、設置される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品載置面上の物品と共に包装されて包装済みパレットとなる上段パレットと、上面上に前記上段パレットを積載される下段パレットと、を含み、前記上段パレットの外周側面と前記下段パレットの前記上面のうち前記外周側面よりも外側に広がる環状平面とから構成される段差部を形成する、パレット部と、
前記物品載置面の上方空間の外周を囲むよう前記下段パレット上に設置される段ボール枠と、
前記段ボール枠により囲まれる前記上方空間を覆うよう前記段ボール枠上に設置される蓋と、を有し、
前記段ボール枠は、下端部が、前記段差部を構成する前記環状平面及び前記外周側面のいずれにも接触するよう屈曲する状態で、設置される、
梱包装置。
【請求項2】
前記段差部は、前記外周の全周に延在し、
前記段ボール枠の下端部は、前記段差部を構成する前記環状平面及び前記外周側面のいずれにも前記全周にわたり接触する、
請求項1に記載の梱包装置。
【請求項3】
前記段ボール枠の下端部は、外折りされて、前記段差部を構成する前記環状平面及び前記外周側面のいずれにも接触する、
請求項1に記載の梱包装置。
【請求項4】
前記段ボール枠の外折りされた下端部の基端部から先端部までの幅は、前記環状平面の内端部から外端部までの幅と同一である、
請求項3に記載の梱包装置。
【請求項5】
前記蓋は、前記上方空間を覆う天面部の外周縁から垂下して設けられ、前記蓋が前記段ボール枠上に設置されるときに水平方向で前記環状平面の前記内端部と前記外端部との間に位置する側壁部を有し、
前記下段パレットと前記蓋とが、前記段ボール枠を挟んだ状態で結束具により上下方向に結束されて固定される、
請求項4に記載の梱包装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、包装済みパレットの多段積み化の方法としては、加工した木箱を用いる梱包装置や段ボール製の箱体を用いる梱包装置が知られている。段ボール製の箱体を用いる梱包装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。箱体の材料費を抑える、或いは、梱包の準備作業を簡略化する、という観点では、加工した木箱を用いるよりも、段ボール製の箱体を用いるほうが有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような段ボール製の箱体を用いる場合であっても、段ボール単体では積載物を固定することができない。そのため、一般的には、積載物と段ボール製の箱体との隙間を多数の緩衝材で埋める等して、積載物及び箱体の姿勢を安定化させる処置が採られる。ところが、緩衝材のような固定補助具を用いると、材料費が嵩むという問題がある。また、緩衝材による固定を確実にするために、包装フィルムを剥がす等して包装済みパレットを一旦解体し、積載物を緩衝材と共に段ボール箱に収容したうえで別のパレット上に積み替えることが必要となる場合がある。この場合、梱包作業が繁雑となる。すなわち、上記従来の梱包装置では、包装済みパレットの多段積み化するための2次加工に、作業時間がかかる、或いは、材料費が嵩む、という問題があった。
【0005】
本発明の目的は、包装済みパレットを多段積み化するための2次加工の作業時間短縮及び材料削減を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る梱包装置の一態様は、
物品載置面上の物品と共に包装されて包装済みパレットとなる上段パレットと、上面上に前記上段パレットを積載される下段パレットと、を含み、前記上段パレットの外周側面と前記下段パレットの前記上面のうち前記外周側面よりも外側に広がる環状平面とから構成される段差部を形成する、パレット部と、
前記物品載置面の上方空間の外周を囲むよう前記下段パレット上に設置される段ボール枠と、
前記段ボール枠により囲まれる前記上方空間を覆うよう前記段ボール枠上に設置される蓋と、を有し、
前記段ボール枠は、下端部が、前記段差部を構成する前記環状平面及び前記外周側面のいずれにも接触するよう屈曲する状態で、設置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、包装済みパレットを多段積み化するための2次加工の作業時間短縮及び材料削減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態に係る梱包装置の外観図である。
【
図2】上段パレットが未包装である、本発明の実施の形態に係る梱包装置の分解斜視図である。
【
図3】上段パレットが包装済みである、本発明の実施の形態に係る梱包装置の分解斜視図である。
【
図4】
図4A~
図4Fは、本発明の実施の形態に係る梱包装置の組み立て手順の説明に供する図である。
【
図5】
図5A~
図5Eは、本発明の実施の形態に係る梱包装置の段ボール枠の作製手順の説明に供する図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る梱包装置の梱包状態を側面視で示す模式図である。
【
図7】多段積み化した、本発明の実施の形態に係る梱包装置の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る梱包装置の外観図である。
図2及び
図3は、本実施の形態に係る梱包装置の分解斜視図であり、
図2では、上段パレットが未包装であり、
図3では、上段パレットが包装済みである。
図4A~
図4Fは、本実施の形態に係る梱包装置の組み立て手順を示し、
図5A~
図5Eは、本実施の形態に係る梱包装置の段ボール枠の作製手順を示す。
図6は、本実施の形態に係る梱包装置の梱包状態を側面視で示す模式図である。
図7は、本実施の形態に係る梱包装置を多段積み化した状態を示す図である。
【0011】
梱包装置1は、パレット部10と、段ボール製の枠体である段ボール枠20と、段ボール製の蓋体である段ボール蓋30と、段ボール枠20及び段ボール蓋30に巻回してパレット部10に固定されるバンド40と、を有する。
【0012】
パレット部10は、下段パレット12及び上段パレット14を含む。下段パレット12及び上段パレット14は夫々、物品Aを支持するに十分な剛性を有する部材であり、例えば樹脂成形体である。下段パレット12及び上段パレット14いずれも、平面視で矩形状、より具体的には正方形状を有し、下段パレット12及び上段パレット14夫々の上面(パレット積載面12a及び物品載置面14a)はいずれも平坦な面である。また、下段パレット12及び上段パレット14は、互いに同等の高さを有する外周側面12b、14bを有し、外周側面12b、14bには、一辺あたり二箇所ずつ、下段開口12c及び上段開口14cが形成されている。
【0013】
下段パレット12及び上段パレット14は、下段パレット12を下側に配置した状態で互いに積層され、上下2段の積層体であるパレット部10を構成する。下段パレット12は上段パレット14よりも外形寸法が大きい。そのため、積層体が構成されるとき、下段パレット12のパレット積載面12aの外周側の一部分は、上段パレット14の外周側面14bよりも外側に広がる環状平面12dとなる(
図4B及び
図4Cを参照)。
【0014】
上段パレット14は、
図2では未包装の状態であるが、物品Aを梱包する際には、
図3等に示されるように、物品Aが物品載置面14aに載置された状態で、物品Aと共にストレッチフィルムFで包装されて、包装済みパレット16となっている。本実施の形態では、一例として、物品Aはニッケル水素電池のバッテリーパックである。包装済みパレット16を解体することなく下段パレット12のパレット積載面12aに積載することで、包装済みパレット16を積み替えることなく、梱包装置1に梱包することができる。また、包装済みパレット16を解体しないので、物品Aを梱包する際に、ストレッチフィルムFで物品Aを固定することができ、緩衝材の使用を不要とすることができる。
【0015】
梱包装置1の組み立て手順の初期段階では、
図4Aに示されるように、下段パレット12のパレット積載面12a上に、包装済みパレット16が積載される。梱包済みパレット16が下段パレット12に積載された第二段階では(
図4Bを参照)、下段パレット12の上面に、内端部と外端部との間に幅W1を有する環状平面12dが形成される。また、このとき、下段パレット12の環状平面12dと上段パレット14の外周側面14bとにより、パレット部10の段差部10aが形成される。
【0016】
段ボール枠20は、山折り部27、谷折り部28及びスリット部29が形成された一枚の平板状の段ボール製である(
図5Aを参照)。組み立て前(使用前)は、平板状のままとすると、嵩張らずに多数の段ボール枠20を保管することができる点で、有利である。
【0017】
組み立て時の段ボール枠20は、平面視矩形状(より詳しくは平面視正方形状)の角筒体である(
図5Eを参照)。段ボール枠20において、上端部20bには折り目は設けられず、下端部20aには外折り部22が設けられる。
【0018】
ここで、段ボール枠20の作製手順は、
図5A~
図5Eに示される通りである。具体的に、
図5Aに示される初期段階では、段ボール枠20は、一枚の平板状の段ボールである。段ボール枠20の作製手順において、第二段階で(
図5Bを参照)、壁部24a、24b、24c、24d間の境界部に沿って山折りされ、第三段階で(
図5Cを参照)、接合部26が壁部24dの内面に接着接合されて、角筒体ができる。
【0019】
さらに、段ボール枠20の作製手順において、第四段階で(
図5Dを参照)、壁部24a、24b、24c、24dと外折り部22a、22b、22c、22dとの間に設けられたハーフカット又はV字状カットの谷折り部28に沿って谷折りが形成され、第五段階で(
図5Eを参照)で、外折り部22a、22b、22c、22dが壁部24a、24b、24c、24dに対して直角となるように外側に広げられると、段ボール枠20は完成となる。
【0020】
上記のようにして完成した段ボール枠20は、梱包装置1の組み立て手順の第三段階で(
図4Cを参照)、下段パレット12上に設置される。より具体的な設置位置は、環状平面12dである。下段パレット12上に設置された段ボール枠20は、物品Aが配置される物品載置面12aの上方の空間Sを囲む。これにより、物品Aを含む包装済みパレット16が、梱包装置1に収容される。
【0021】
ここで、壁部24a、24b、24c、24dの真下に位置する外折り部22a、22b、22c、22dの基端部から外側の先端部までの幅W2は、環状平面12dにおける内端部と外端部との間の幅W1に等しい。これにより、段ボール枠20を下段パレット12上に設置したときに、外折り部22が下段パレット12の外周側面12bから外方にはみ出ることがないため、後述するバンド40による結束が外折り部22a、22b、22c、22dのはみ出しで阻害されることがない。
【0022】
梱包装置1の組み立て手順の第四段階では(
図4Dを参照)、段ボール枠20により囲まれた物品載置面12aの上方の空間Sが、段ボール蓋30で覆われる。段ボール蓋30の設置が完了した、梱包装置1の組み立て手順の第五段階では(
図4Eを参照)、包装済みパレット16は、梱包装置1の内部に完全に収容される。
【0023】
段ボール蓋30は、段ボール製の蓋部材であり、天面部32と、天面部32の外周縁から垂下して設けられた側壁部34と、を有する。
【0024】
天面部32は、段ボール枠20の上端部20bにより画定された空間Sの上方の開口と同一寸法・同一形状を有する。これにより、段ボール蓋30が段ボール枠20上に設置されたとき、天面部32は、段ボール枠20により囲まれた空間Sを過不足なく覆うことができる。また、このとき、側壁部34が段ボール枠20の上端部20bに外周側から当接した状態で、段ボール蓋30を段ボール枠20上に設置することができるので、段ボール枠20に対する段ボール蓋30の水平方向の位置ずれが生じにくく、梱包状態を安定化させることができる。
【0025】
なお、段ボール蓋30は、組み立て前の保管時には、段ボール枠20と同様、平板状であってもよい。段ボール枠20の形状及び寸法に合わせて予め山折り部・谷折り部・スリット部を形成しておけば、組み立て時に容易に段ボール蓋30を作製することができる。
【0026】
梱包装置1の組み立て手順の第五段階(最終段階)では(
図4Fを参照)、バンド40により、最下部に位置するパレット部10の特に下段パレット12と最上部に位置する段ボール蓋30とが、中間部に段ボール枠20を挟んだ状態で、結束されて固定される。これにより、梱包装置1の梱包状態が完成する。
【0027】
バンド40は、紐状で長尺の結束具或いは固定具であり、例えばポリプロピレン等の、低コストでありながら、耐熱性や耐薬品性といった耐久性を備え、且つ、機械的強度の高い材料で、構成されている。
【0028】
バンド40は、パレット部10、段ボール枠20及び段ボール蓋30に、上下方向に巻回され、下端側が下段パレット12の下段開口12cに挿通されて下段パレット12に固定される。なお、本実施の形態では、バンド40は、前後方向及び左右方向に2本ずつ使用されるが、使用本数はこれに限定されない。
【0029】
段ボール蓋30が段ボール枠20上に設置されるとき、
図6に示すように、段ボール蓋30の側壁部34は、水平方向において、下段パレット12における環状平面12dの内端部と外端部との間の領域R内に位置する。これにより、パレット部10、段ボール枠20及び段ボール蓋30の三体を結束するバンド40の巻回形状が、側面視で、末広がり形の台形形状となるため、梱包装置1の梱包状態の姿勢を一層安定化させることができる。また、バンド40が、梱包装置1の側方で段ボール枠20から浮いた(離れた)状態となっているため、開梱時に切断しやすく、作業効率の点で有利である。さらに、下段パレット12の裏面(図示せず)に段ボール蓋30が嵌る凹部が設けられている場合には、複数の梱包装置1を多段積みした際に(
図7を参照)、その多段積み状態の安定化にも寄与することができる。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態によれば、梱包装置1は、物品載置面14a上の物品Aと共に包装されて包装済みパレット16となる上段パレット14と、パレット積載面12a上に上段パレット14を積載される下段パレット12と、を含み、上段パレット14の外周側面14bと下段パレット12のパレット積載面12aのうち外周側面14bよりも外側に広がる環状平面12dとから構成される段差部10aを形成する、パレット部10と、物品載置面14aの上方の空間Sの外周を囲むよう下段パレット12上に設置される段ボール枠20と、段ボール枠20により囲まれる上方の空間Sを覆うよう段ボール枠20上に設置される段ボール蓋30と、を有し、段ボール枠20は、下端部20aが、段差部10aを構成する環状平面1d及び外周側面14bのいずれにも接触するよう屈曲する状態で、設置される。
【0031】
この構成により、段ボール枠20の直立姿勢が段差部10aを構成する環状平面1d及び外周側面14bによって支持されて安定化するため、バンド40による結束固定が容易となる。その結果、包装済みパレット16の積み替えや多数の緩衝材の使用が不要となる。よって、包装済みパレット16の多段積み化のための2次加工の作業時間を短縮化することができ、また、梱包材の材料費を削減することもできる。
【0032】
また、本実施の形態によれば、段差部10aは、空間Sの外周の全周に延在し、段ボール枠20の下端部20aは、段差部10aを構成する環状平面1d及び外周側面14bのいずれにも全周にわたり接触する。これにより、段差部10aを構成する環状平面1d及び外周側面14bにより段ボール枠20を全周にわたり支持することができるため、段ボール枠20の直立姿勢を一層安定化させることができ、上述したような2次加工の作業時間短縮や材料費削減といった効果をより確実に実現することができる。
【0033】
また、本実施の形態によれば、段ボール枠20の下端部20aは、外折りされて、段差部10aを構成する環状平面1d及び外周側面14bのいずれにも接触する。これにより、段差部10aによる段ボール枠20の支持状態を容易に形成することができる。
【0034】
また、本実施の形態によれば、段ボール枠20の外折りされた下端部20aの基端部から先端部までの幅W2は、環状平面12dの内端部から外端部までの幅W1と同一である。なお、ここでいう「同一」とは、完全な同一だけでなく、製造公差程度の誤差を含む実質的な同一までを含む。幅W2と幅W1とが同一であることにより、外折り部22のはみ出しが防止され、バンド40による結束を外折り部22が阻害することがない。また、外折り部22と環状平面12dとの接触面積を最大化させることができるため、段ボール枠20の設置状態を安定化させることができる。
【0035】
また、本実施の形態によれば、段ボール蓋30は、上方の空間Sを覆う天面部32から垂下して設けられ、段ボール蓋30が段ボール枠20上に設置されるときに水平方向で環状平面12dの内端部と外端部との間の領域Rに位置する側壁部34を有し、下段パレット12と段ボール蓋30とが、段ボール枠20を挟んだ状態でバンド40により上下方向に結束されて固定される。これにより、バンド40が末広がり形の台形形状に巻回されることになるため、梱包状態の梱包装置1の姿勢を安定化させることができる。また、バンド40が梱包装置1の側方で段ボール枠20から浮くことで、開梱時のバンド40の切断が容易となり、開梱時の作業効率も向上させることができる。また、下段パレット12の裏側に、段ボール蓋30が嵌る凹部が設けられていれば、複数の梱包装置1を多段積みした際に、その多段積み状態の安定化にも寄与することができる。
【0036】
以上、本開示の実施の形態を具体的に説明したが、本開示は上述した特定の実施の形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内で、上記実施の形態に記載された具体例に対する種々の変形及び変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、包装済みパレットの梱包装置として、好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 梱包装置
10 パレット部
10a 段差部
12 下段パレット
12a パレット積載面
12b 下段外周側面
12c 下段開口
12d 環状平面
14 上段パレット
14a 物品載置面
14b 上段外周側面
14c 上段開口
20 段ボール枠
20a 下端部
20b 上端部
22、22a、22b、22c、22d 外折り部
24、24a、24b、24c、24d 壁部
26 接合部
27 山折り部
28 谷折り部
29 スリット部
30 段ボール蓋
32 天面部
34 側壁部
40 バンド(結束具、固定具)
A 物品
F ストレッチフィルム
R 領域
S 空間