(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073464
(43)【公開日】2024-05-29
(54)【発明の名称】振替口座のためのユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20240522BHJP
G06F 21/31 20130101ALI20240522BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20240522BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20240522BHJP
G06Q 40/02 20230101ALN20240522BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
G06F21/31
G06Q20/32 300
G06Q30/04
G06Q40/02
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024025558
(22)【出願日】2024-02-22
(62)【分割の表示】P 2022121960の分割
【原出願日】2019-05-31
(31)【優先権主張番号】62/679,865
(32)【優先日】2018-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/852,590
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.Yahoo!ウィジェット
3.ツイッター
4.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン オス, マルセル
(72)【発明者】
【氏名】カナバン, クリスティン
(72)【発明者】
【氏名】コナー, テオフィラ
(72)【発明者】
【氏名】レメンス, キャス
(72)【発明者】
【氏名】マクラクラン, ミッシャ
(72)【発明者】
【氏名】ドライヤー, アリソン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ハンウェン
(72)【発明者】
【氏名】フランコ, クリスティーヌ
(72)【発明者】
【氏名】グレインジャー, モーガン
(72)【発明者】
【氏名】メリム, アーロン
【テーマコード(参考)】
5L020
5L030
5L040
【Fターム(参考)】
5L020AA64
5L020AA72
5L030BB11
5L040BB04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子デバイスを使用して振替口座の使用を管理する方法を提供する。
【解決手段】方法は、電子デバイスが、通信端末から1つ以上の無線通信無線機を介してクレデンシャルの要求を受信することと、要求の受信に応答して、第1の口座に対して認証が提供されたという判定に従い、1つ以上の無線通信無線機を介して認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、を含む。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の口座に関する情報を記憶している、1つ以上の無線通信無線機を備える電子デバイスにおいて、
通信端末から、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、
前記クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、
前記第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、
認証が前記第1の口座について提供されていないとの判定に従って、前記第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて設定されており、前記通信端末によって認証が要求され、前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することと、
前記電子デバイスが前記第1の口座の認証提供状態にないように前記認証が前記第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて前記第1の口座が設定されており、認証が前記通信端末によって要求されないとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、前記電子デバイスにおいて認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、
認証が第1の口座に対して提供されておらず、前記第1の口座が認証を要求せずにクレデンシャルを提供するために前記デバイスにおいて設定されていないとの判定に従って、前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することが、
認証が前記第1の口座に対してもはや提供されないように、前記電子デバイスを遷移させること、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、
前記要求の情報に基づいて、前記第1の口座を識別すること、
を更に含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記電子デバイスにおいて認証を要求することに続いて、
1つ以上の入力デバイスを介して前記認証情報を受信することと、
前記認証情報を受信した後、
前記受信された認証情報が登録された認証情報に対応するとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して前記クレデンシャルを送信することと、
を更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することが、
説明ユーザインタフェースが閾値回数を超えて表示されていないとの判定に従って、認証が必要である理由を示す説明を含む説明ユーザインタフェースを表示することと、
説明ユーザインタフェースが前記閾値回数を超えて表示されているとの判定に従って、前記説明ユーザインタフェースの表示を取り止めることと、
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記電子デバイスにおいて、前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと併せて、確認出力を生成すること、
を更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
認証の前記要求を受信したことに応答して、前記電子デバイスにおいて認証が要求されたことを示す第2の出力を生成すること、
を更に含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記電子デバイスが、前記電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、前記複数の口座が、前記第1の口座及び前記第1の口座とは異なる第2の口座を含み、
前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することが、他の口座が使用のために利用可能である旨の指示を表示することなく、前記第1の口座の指示を表示すること、
を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記電子デバイスが、前記電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、前記複数の口座が、前記第1の口座及び前記第1の口座とは異なる第2の口座を含み、
前記第1の口座及び前記第2の口座のうちの少なくとも1つが、認証を要求せずにクレデンシャルを提供するように前記電子デバイスにおいて設定されており、
前記第1の口座及び前記第2の口座のうちの少なくとも1つが、認証を要求せずにクレデンシャルを提供するように、前記電子デバイスにおいて設定されていない、
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記電子デバイスが、前記電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、前記複数の口座が、前記第1の口座及び前記第1の口座とは異なる第2の口座を含み、前記方法が、更に、
前記複数の口座のうちの少なくとも1つの口座が認証を要求することなくクレデンシャルを提供するように前記電子デバイスにおいて設定され又は前記複数の口座のいずれに対しても認証が提供されたとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、無線で送信されたクレデンシャルを要求する通信をリッスンすることと、
前記複数の口座のうちの全ての口座が認証を要求することなくクレデンシャルを提供するように前記電子デバイスにおいて設定されず且つ前記複数の口座のいずれに対しても認証が提供されていないとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、無線で送信されたクレデンシャルを要求する通信をリッスンすることを取り止めることと、
を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記電子デバイスにおいて認証を要求することが、
前記要求が前記第1の口座に対応するとの判定に従って、第1の色スキームを使用してユーザインタフェースを表示することと、
前記要求が第2の口座に対応するとの判定に従って、前記第1の色スキームとは異なる第2の色スキームを使用してユーザインタフェースを表示することと、
を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
1つ以上の無線通信無線機を有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、前記1つ以上のプログラムが、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
1つ以上の無線通信無線機と、
1つ以上のプロセッサと、
を備える電子デバイスであって、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、前記電子デバイスが前記第1の口座に関する情報を記憶しており、前記1つ以上のプログラムが、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、電子デバイス。
【請求項15】
1つ以上の無線通信無線機と、
を備える電子デバイスであって、
請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行する手段と、を備える、電子デバイス。
【請求項16】
1つ以上の無線通信無線機を有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、前記1つ以上のプログラムが、
通信端末から、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、
前記クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、
前記第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、
認証が前記第1の口座について提供されていないとの判定に従って、前記第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて設定されており、前記通信端末によって認証が要求され、前記第1の口座のクレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することと、
前記電子デバイスが前記第1の口座の認証提供状態にないように認証が前記第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて前記第1の口座が設定されており、認証が前記通信端末によって要求されないとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、前記電子デバイスにおいて認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
1つ以上の無線通信無線機と、
1つ以上のプロセッサと、
を備える電子デバイスであって、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、前記電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、前記1つ以上のプログラムが、
通信端末から、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、
前記クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、
前記第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、
認証が前記第1の口座について提供されていないとの判定に従って、前記第1の口座が、認証を要求することなく前記クレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて設定されており、前記通信端末によって認証が要求され、前記第1の口座のクレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することと、
前記電子デバイスが前記第1の口座の認証提供状態にないように認証が前記第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて前記第1の口座が設定されており、認証が前記通信端末によって要求されないとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、前記電子デバイスにおいて認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、を備える、電子デバイス。
【請求項18】
電子デバイスであって、
第1の口座に関する情報を記憶している、1つ以上の無線通信無線機を備える前記電子デバイスにおいて、
通信端末から、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信する手段と、
前記クレデンシャルの前記要求を受信したことに応答して、
前記第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って前記1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、
認証が前記第1の口座について提供されていないとの判定に従って、前記第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて設定されており、通信端末によって認証が要求され、前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することなく前記電子デバイスにおいて認証を要求することと、
前記電子デバイスが前記第1の口座の前記認証提供状態にないように認証が前記第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために前記電子デバイスにおいて前記第1の口座が設定されており、認証が前記通信端末によって要求されないとの判定に従って、前記1つ以上の無線通信無線機を介して、前記電子デバイスにおいて認証を要求することなく前記第1の口座の前記クレデンシャルを送信することと、を備える、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国仮特許出願第62/679,865号、表題「USER INTERFACES FOR TRANSFER ACCOUNTS」(2018年6月3日出願)及び米国仮特許出願第62/852,590号、表題「USER INTERFACES FOR TRANSFER ACCOUNTS」(2019年5月24日出願)(これらの内容は全体として参照することにより本明細書に組み込まれる)に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般に、コンピュータユーザインタフェースに関し、より詳細には、電子デバイスを使用した振替口座(transfer account)の使用を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
非接触端末などの第2の電子デバイスにより、商取引(トランザクション)などの振替動作を実行するための電子デバイスの使用が、近年著しく増加している。例示的な非接触端末としては、近距離通信対応型(NFC対応型)端末、Bluetooth(登録商標)対応型端末、及びバーコードスキャナ対応型端末が挙げられる。電子デバイスは、電子デバイスを介して使用するために利用可能な振替口座を使用して、電子デバイスのユーザが振替動作を実行することを可能にするために、これらの例示的な端末と共に使用されることができる。
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、電子デバイスを使用した振替口座の使用を管理するためのいくつかの技術は、一般に煩雑であり、非効率である。例えば、一部の既存の技術では、複数回のキー押下又は打鍵を含む場合がある、複雑且つ時間のかかるユーザインタフェースが使用されている。既存の技術は、必要以上の時間を要し、ユーザの時間及びデバイスのエネルギを浪費する。後者の問題は、バッテリ動作式デバイスにおいては特に重大である。
【0005】
したがって、本技術は、振替口座の使用を管理するための、より速く、よりセキュアで、且つより効率的な方法及びインタフェースを電子デバイスに提供する。そのような方法及びインタフェースは、振替口座の使用を管理するための他の方法を任意選択的に補完する又は置き換える。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減させ、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、そのような方法及びインタフェースは、電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。更に、そのような方法及びインタフェースは、電子デバイスにおいて要求される入力の数を低減し、そのようなスマートフォン及び/又はスマートウォッチは、振替口座(例えば、それに関連付けられたクレデンシャル)を使用して振替動作を実行する。更に、そのような方法及びインタフェースは、振替動作における振替口座(例えば、それに関連付けられたクレデンシャル)を使用するときに、改善されたユーザ利便性を可能にする。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイを備える電子デバイスで実行される方法が説明される。本方法は、ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示することと、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信することであって、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する要求を受信することと、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信したことに応答して、セキュアなクレデンシャルを追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示し、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信することであって、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する要求を受信することと、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信したことに応答して、セキュアなクレデンシャルを追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示し、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信することであって、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する要求を受信することと、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信したことに応答して、セキュアなクレデンシャルを追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備える旨が記載される。1つ以上のプログラムは、ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示し、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信することであって、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する要求を受信することと、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信したことに応答して、セキュアなクレデンシャルを追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示する手段と、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信する手段であって、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する要求を受信する手段と、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するための要求を受信したことに応答して、セキュアなクレデンシャルを追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始する手段と、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加するための要求が受信されたときにデバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始する手段と、を備える。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスで実行される方法が説明される。本方法は、電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスを起動するための要求を検出することと、電子デバイスを起動するための要求を検出したことに応答して、電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示することと、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることの指示とを同時に表示することと、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能でないとの判定に従って、ディスプレイ上で、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示を表示することと、を備える。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。1つ以上のプログラムは、電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスを起動するための要求を検出し、電子デバイスを起動するための要求を検出したことに応答して、電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることの指示とを同時に表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能でないとの判定に従って、ディスプレイ上で、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示を表示する、命令を含む。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。1つ以上のプログラムは、電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスを起動するための要求を検出し、電子デバイスを起動するための要求を検出したことに応答して、電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることの指示とを同時に表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能でないとの判定に従って、ディスプレイ上で、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示を表示する、命令を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイスと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備える旨が記載される。1つ以上のプログラムは、電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスを起動するための要求を検出し、電子デバイスを起動するための要求を検出したことに応答して、電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることの指示とを同時に表示することと、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能でないとの判定に従って、ディスプレイ上で、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示を表示することと、を備える。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイスと、電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスを起動するための要求を検出する手段と、電子デバイスを起動するための要求を検出したことに応答して、電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることの指示とを同時に表示し、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能でないとの判定に従って、ディスプレイ上で、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有することの指示を表示する手段と、を備える。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ及び無線通信無線機を備える電子デバイスにおいて実行される方法が記載される。本方法は、無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信することと、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、クレデンシャルの要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示することと、クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信することと、を備える。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ及び無線通信無線機を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。1つ以上のプログラムは、無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信し、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、クレデンシャルの要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示し、クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ及び無線通信無線機を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。1つ以上のプログラムは、無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信し、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、クレデンシャルの要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示し、クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイと、無線通信無線機と、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備える旨が記載される。1つ以上のプログラムは、無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信し、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、クレデンシャルの要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示し、クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、ディスプレイと、無線通信無線機と、無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信する手段と、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、クレデンシャルの要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示し、クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信する手段と、を備える。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、1つ以上の無線通信無線機を備える電子デバイスであって、第1の口座に関する情報を記憶している電子デバイスにおいて実行される方法が記載される。本方法は、通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されるとの判定に従って、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することと、電子デバイスが第1の口座についての認証提供状態にないように第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、を備える。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上の無線通信無線機を備える電子デバイスであって、第1の口座に関する情報を記憶している電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信し、クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信し、第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されるとの判定に従って、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求し、電子デバイスが第1の口座についての認証提供状態にないように第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上の無線通信無線機を備える電子デバイスであって、第1の口座に関する情報を記憶している電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信し、クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信し、第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されるとの判定に従って、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求し、電子デバイスが第1の口座についての認証提供状態にないように第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、1つ以上の無線通信無線機と、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、電子デバイスが、第1の口座に関する情報を記憶しており、1つ以上のプログラムが、通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信し、クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信し、第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されるとの判定に従って、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求し、電子デバイスが第1の口座についての認証提供状態にないように第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスが記載される。電子デバイスは、1つ以上の無線通信無線機であって、電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶している、1つ以上の無線通信無線機と、通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信する手段と、クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信し、第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されるとの判定に従って、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求し、電子デバイスが第1の口座についての認証提供状態にないように第1の口座についての認証が提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信する、命令を含む。
【0026】
これらの機能を実行する実行可能な命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。これらの機能を実行する実行可能な命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。
【0027】
したがって、振替口座を管理するための、より速く、より効率的な方法及インタフェースがデバイスに提供され、それによって、そのようなデバイスの有効性、効率、及びユーザ満足度が増す。そのような方法及びインタフェースは、振替口座を管理するための他の方法を補完する又は置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
説明される様々な実施形態をより良く理解するため、以下の図面と併せて、以下の「発明を実施するための形態」が参照されるべきであり、類似の参照番号は、以下の図の全てを通じて、対応する部分を指す。
【0029】
【
図1A】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイを有するポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0030】
【
図1B】いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0031】
【
図2】いくつかの実施形態に係るタッチスクリーンを有するポータブル多機能デバイスを示す。
【0032】
【
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0033】
【
図4A】いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0034】
【
図4B】いくつかの実施形態に係るディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0035】
【
図5A】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスを示す。
【0036】
【
図5B】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスを示すブロック図である。
【0037】
【
図6】いくつかの実施形態に係る1つ以上の通信チャネルを介して接続された例示的なデバイスを示す。
【0038】
【
図7A】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7B】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7C】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7D】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7E】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7F】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7G】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7H】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7I】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7J】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7K】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7L】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7M】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7N】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図7O】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0039】
【
図8A】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力する方法を説明するフロー図である。
【
図8B】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力する方法を説明するフロー図である。
【
図8C】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力する方法を説明するフロー図である。
【0040】
【
図9A】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9B】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9C】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9D】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9E】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9F】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9G】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9H】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9I】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9J】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0041】
【
図10A】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。
【
図10B】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。
【
図10C】いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。
【0042】
【
図11A】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11B】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11C】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11D】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11E】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11F】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11G】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11H】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11I】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11J】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11K】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11L】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11M】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11N】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11O】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11P】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11Q】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11R】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11S】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11T】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11U】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図11V】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0043】
【
図12A】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための方法を示すフロー図である。
【
図12B】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための方法を示すフロー図である。
【
図12C】いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための方法を示すフロー図である。
【0044】
【
図13A】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13B】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13C】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13D】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13E】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13F】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13G】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13H】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13I】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13J】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13K】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13L】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13M】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13N】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13O】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13P】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13Q】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13R】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13S】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13T】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13U】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13V】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図13W】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
【0045】
【
図14】いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。 実施形態の説明
【0046】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0047】
電子デバイスを使用して振替口座を使用する効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。例えば、電子デバイス上に振替口座をプロビジョニングする(又は、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルを追加する)ための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。別の例では、電子デバイスが低電力状態で動作している間に、振替動作のために、電子デバイスを介して、振替口座(例えば、特定のタイプの振替口座)を使用するための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。別の例では、電子デバイスを介して、複数の異なる副口座にリンクされた及び/又は特定口座にリンクされた振替口座を使用するための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。そのような技術は、電子デバイスを使用して振替口座にアクセスするユーザの認識的負担を低減し、それによって生産性を向上することができる。更に、このような技法は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及びバッテリの電力を低減させることができる。
【0048】
以下において、
図1A~
図1B、
図2、
図3、
図4A~
図4B、
図5A~
図5B、及び
図6は、振替口座を管理する技術を実行するための例示的なデバイスの説明を提供する。
図6は、いくつかの実施形態に係る1つ以上の通信チャネルを介して接続された例示的なデバイスを示す。
図7A~
図7Oは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8A~
図8Cは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力する方法を説明するフロー図である。
図7A~
図7Oのユーザインタフェースは、
図8A~
図8Cのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図9A~
図9Jは、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10A~
図10Cは、いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。
図9A~
図9Jのユーザインタフェースは、
図10A~
図10Cのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図11A~
図11Vは、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図12A~
図12Cは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための方法を示すフロー図である。
図11A~
図11Vのユーザインタフェースは、
図12A~
図12Cのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図13A~
図13Wは、いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための例示的な技術及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図14は、いくつかの実施形態に係る、クレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。
図13A~
図13Wのユーザインタフェースは、
図14のプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
【0049】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0050】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、且つこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0051】
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に応じて、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の状態又はイベント]が検出された場合(if [a stated condition or event] is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に応じて、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の状態又はイベント]を検出したとき(upon detecting [the stated condition or event])」若しくは「[記載の状態又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting [the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0052】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。
【0053】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0054】
デバイスは、典型的には、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションに対応する。
【0055】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的且つ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0056】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0057】
本明細書及び特許請求の範囲では、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。いくつかの実装例では、複数の力センサからの力測定値は、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均)。同様に、スタイラスの感圧性先端部は、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化は、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。いくつかの実装例では、接触の力又は圧力のための代替測定値は、強度閾値を超えているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実装例では、接触力又は圧力に対する代理測定は、推定される力又は圧力に変換され、推定される力又は圧力は、強度閾値を超過したかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するための、及び/又は、ユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御部を介して)受信するための面積が制限されている、低減されたサイズのデバイス上で、通常であればユーザによってアクセスすることが不可能であり得る追加のデバイス機能への、ユーザのアクセスが可能となる。
【0058】
本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0059】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。
図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実施される。
【0060】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0061】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上で実施される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0062】
RF(radio frequency)(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field Communication、NFC)フィールドを検出する良く知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、動き通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution,Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetoothローエネルギ(Bluetooth Low Energy、BTLE(登録商標))、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi(登録商標))(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/若しくはIEEE 802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX(登録商標)、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンションのためのセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適した通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0063】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、且つ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に伝送される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0064】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、深度カメラコントローラ169、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び、他の入力デバイス若しくは制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの代替的な実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量コントロールのための上下ボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含む。
【0065】
全体として参照により本明細書に組み込まれている、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押下は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを係合解除し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをアンロックするプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押下は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0066】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0067】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0068】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる動き又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0069】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許公報第2002/0015024A1号という米国特許に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかしながら、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0070】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」という出願に記載されている。これらの出願は全て、全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【0071】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超えるビデオ解像度を有する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、指による接触及びジェスチャを主に扱うように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど精密でない可能性がある。いくつかの実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
【0072】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッドを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とは別個のタッチ感知面である。
【0073】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0074】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又はビデオをキャプチャする。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対に、デバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又はビデオ画像の取得のためのビューファインダとして使用することが有効である。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面に配置し、したがってユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手され、ユーザは、他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る。いくつかの実施形態では、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0075】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の深度カメラセンサ175を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の深度カメラコントローラ169に結合された深度カメラセンサを示す。深度カメラセンサ175は、環境からデータを受信して、視点(例えば、深度カメラセンサ)からのシーン内の対象物(例えば、顔面)の3次元モデルを作成する。いくつかの実施形態では、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、深度カメラセンサ175は、任意選択的に、撮像モジュール143によってキャプチャされた画像の種々の部分の深度マップを決定するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間に、深度情報を有するユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために取得されるように、及び、深度マップデータを有する自撮り画像をキャプチャするように、デバイス100の前面に深度カメラセンサが配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175は、デバイスの背面に、あるいはデバイス100の背面及び前面に配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175の位置は、ユーザによって(例えば、デバイスハウジング内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって深度カメラセンサ175が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0076】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0077】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118と結合された近接センサ166を示す。代わりに、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で説明されるように機能するものであり、これらの出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0078】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0079】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。代わりに、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許公開第20050170059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、加速度計168に加えて、磁気計並びにデバイス100の場所及び向き(例えば、縦方向又は横方向)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機を任意選択的に含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、
図1A及び
図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報、のうちの1つ以上を含む。
【0081】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、iOS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込み型オペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイスの制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0082】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。いくつかの実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは類似であり、且つ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0083】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と連携して)及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指を下ろすイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が停止したか否かを判定すること(例えば、指を上げるイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0084】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくとも1つのサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変化させることなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変化させることなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、いくつかの実装例では、デバイスのユーザは、強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される(例えば、システムレベルのクリック「強度」パラメータによって、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値を一度に調整することによる)。
【0085】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0086】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変化させる構成要素を含めて、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力する画面の画像データを生成する。
【0088】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0089】
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0090】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために(例えば、位置に基づくダイヤル発呼で使用するために電話138へ、写真/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに、気象ウィジェット、地域のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの、位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)提供する。
【0091】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●任意選択的に気象ウィジェット149-1、株式ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化したビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、並びに/又は、
●オンラインビデオモジュール155。
【0092】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0093】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、連絡先モジュール137は、任意選択的に、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、実際の住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含めて、アドレス帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶される)を管理するために使用される。
【0094】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電話モジュール138は、任意選択的に、電話番号に対応する文字シーケンスの入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、それぞれの電話番号のダイヤル、会話の実施、会話が終了したときの通話停止又はハングアップのために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0095】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、テレビ会議モジュール139は、ユーザ命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0096】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又はビデオ画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0097】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字シーケンスの入力、以前に入力された文字の修正、それぞれのインスタントメッセージの送信(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0098】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
【0099】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、カメラモジュール143は、静止画像若しくはビデオ(ビデオストリームを含む)のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくはビデオの特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくはビデオの削除のための実行可能な命令を含む。
【0100】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像の配置、修正(例えば、編集)、あるいはその他の操作、ラベル付け、削除、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおける)、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0101】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含めて、ユーザ命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0102】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、カレンダモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダ及びカレンダに関連付けられたデータ(例えば、カレンダアイテム、to doリストなど)を作成し、表示し、修正し、記憶するための実行可能な命令を含む。
【0103】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットモジュール149は、任意選択的にユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149-1、株式ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0104】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットクリエータモジュール150は、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0105】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)に一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0106】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びにビデオを(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0107】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、メモモジュール153は、ユーザ命令に従ってメモ、to doリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0108】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、地図モジュール154は、任意選択的に、ユーザ命令に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所又はその付近の店舗及び他の対象地点に関するデータ、並びに他の場所ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0109】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが特定のオンラインビデオへのアクセス、特定のオンラインビデオのブラウジング、受信(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)、再生(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上)、特定のオンラインビデオへのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオの他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンラインビデオアプリケーションについての追加の説明は、その内容が全体として参照により本明細書に組み込まれている、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」において見ることができる。
【0110】
上記で特定したモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載する方法(例えば、本明細書に記載するコンピュータにより実装される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。例えば、ビデオプレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、
図1Aのビデオ及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0111】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0112】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。いくつかの他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0113】
図1Bは、いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、それぞれのアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
【0114】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報が配信されるアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソータ170によって使用される。
【0115】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加の情報を含む。
【0116】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としてのタッチ感知ディスプレイ112上のユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0118】
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0119】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示するとき、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで行われたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0120】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウインドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0121】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンス内の第1のサブイベント)が行われる最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、このヒットビューは、典型的には、ヒットビューとして特定されたのと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0122】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0123】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、それぞれのイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0124】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136-1がイベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
【0125】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、それぞれがアプリケーションのユーザインタフェースのそれぞれのビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、それぞれのアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット、又は、アプリケーション136-1が方法及び他の属性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソータ170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、それぞれのアプリケーションビュー191に含まれる。
【0126】
それぞれのイベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、このイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0127】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加の情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0128】
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定のサブイベントのシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112上に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されたとき、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、それぞれのイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0130】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
【0131】
それぞれのイベント認識部180が一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0132】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話するか、又はイベント認識部が互いにどのように対話することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0134】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0135】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又はビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0136】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、それぞれのアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0137】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0138】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。いくつかの実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、デバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択で含む。いくつかの実装例又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0139】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的に、任意選択的にデバイス100上で実行される1組のアプリケーション内の任意のアプリケーション136へナビゲートするために使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112上に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0140】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替的実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を介して、一部の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力も受け入れる。デバイス100はまた、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167を含む。
【0141】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、典型的には、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350と、タッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する触知出力生成器357(例えば、
図1Aを参照して前述した触知出力生成器167に類似している)と、センサ359(例えば、
図1Aを参照して前述した接触強度センサ165に類似している光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0142】
図3の上記で特定した要素はそれぞれ、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で特定したモジュールはそれぞれ、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定したモジュール又はプログラム(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットは、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0143】
次に、任意選択的に例えばポータブル多機能デバイス100上で実施されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0144】
図4Aは、いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi-Fi(登録商標)信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetooth(登録商標)インジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408:
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされた、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン:
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダ」とラベル付けされた、カレンダモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされた、オンラインビデオモジュール155のアイコン432、
○「株式」とラベル付けされた、株式ウィジェット149-2のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされた、地図モジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149-1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136についての設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0145】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のためのアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」と表示される。他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0146】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
【0147】
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示すディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の1次軸(例えば、
図4Bの453)に対応する1次軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの場所に対応する場所(例えば、
図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの動き)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0148】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられるが、一部の実施形態では、指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、(例えば、接触の代わりの)マウスクリックに続けた、(例えば、接触の移動の代わりの)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動によって、任意選択的に置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置の上に位置する間はマウスクリックと置き換えられる(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を停止する代わりに)。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0149】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、
図1A~4B)に関して説明する特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504、を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチの強度に基づいてタッチに応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0150】
タッチ強度を検出及び処理する例示的な技法は、例えば、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、国際特許第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際特許第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」という関連出願に見られる。
【0151】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的機構とすることができる。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、アイウェア、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計のバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0152】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、
図1A、
図1B、及び
図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択的に強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、セルラー、及び/又は他の無線通信技法を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530に接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば回転可能入力デバイス又は押下可能及び回転可能入力デバイスである。いくつかの実施形態では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0153】
いくつかの実施形態では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はこれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、これらのセンサは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0154】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス800(
図8A~
図8C)、プロセス1000(
図10A~
図10C)、プロセス1200(
図12A~
図12C)及びプロセス1400(
図14)を含めた、以下に説明する技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用するための、又は命令実行システム、装置、又はデバイスに接続されているコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体とすることができる。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それだけに限定されるものではないが、磁気、光学、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray(登録商標)技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの常駐ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、
図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0155】
本明細書では、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(
図1A、
図3、及び
図5A~5B)のディスプレイスクリーン上に表示されるユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0156】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の場所マーカーを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、タッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355又は
図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接対話を有効化するタッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は
図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の場所で入力(例えば、接触による押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。いくつかの実装例では、タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによる)なく、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域へ動かされ、これらの実装例では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがとる特有の形態に関わらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)であり、ユーザの意図する対話をユーザインタフェースによって通信するように、ユーザによって制御される(例えば、ユーザが対話することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによる)。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、対応のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その対応のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0157】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。いくつかの実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する既定の期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。いくつかの実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。いくつかの実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1組の1つ以上の強度閾値は、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を超過するが第2の強度閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第2の動作をもたらし、第2の閾値を超過する特性強度を有する接触は、第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、それぞれの動作を実行するべきか、それともそれぞれの動作を実行するのを取り止めるべきか)を判定するために使用される。
【0158】
いくつかの実施形態では、特性強度を判定する目的のために、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、任意選択的に、開始場所から遷移して終了場所に到達する連続するスワイプ接触を受信し、その時点で接触の強度が増大する。この例では、終了場所での接触の特性強度は、任意選択的に、スワイプ接触全体ではなく、連続するスワイプ接触の一部分のみ(例えば、スワイプ接触のうち終了場所の部分のみ)に基づいている。いくつかの実施形態では、任意選択的に、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用される。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非加重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的のために、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は降下を排除する。
【0159】
タッチ感知面上の接触の強度は、任意選択的に、接触検出強度閾値、軽い押下の強度閾値、深い押下の強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けられる。いくつかの実施形態では、軽い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作をデバイスが実行する強度に相当する。いくつかの実施形態では、深い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作とは異なる動作をデバイスが実行する強度に相当する。いくつかの実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、それを下回ると接触が検出されなくなる公称接触検出強度閾値を上回る)特性強度を有する接触が検出されたとき、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従ってフォーカスセレクタを動かす。一般に、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェース図の様々なセットの間で一貫している。
【0160】
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」の入力と呼ばれることがある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」の入力と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。いくつかの実施形態では、接触検出強度閾値は、ゼロより大きい。
【0161】
本明細書に記載する一部の実施形態では、それぞれの押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又はそれぞれの接触(若しくは複数の接触)によって実行されたそれぞれの押圧入力を検出したことに応じて、1つ以上の動作が実行され、それぞれの押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は複数の接触)の強度の増大を検出したことに少なくとも部分的に基づいて検出される。いくつかの実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大(例えば、それぞれの押圧入力の「ダウンストローク」)を検出したことに応じて実行される。いくつかの実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続く押圧入力閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。
【0162】
一部の実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的な入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との所定の関係を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりも低いX強度単位であり、又はヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な割合である)。したがって、一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続くヒステリシス強度閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応答して実行される。類似して、一部の実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、その後のヒステリシス強度以下の強度への接触の強度の減少を検出するときにのみ検出され、それぞれの動作は、押圧入力(例えば、状況に依存して、接触の強度の増大又は接触の強度の減少)を検出したことに応答して実行される。
【0163】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力、又は押圧入力を含むジェスチャに応答して実行される動作の説明は、任意選択的に、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応答してトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応答して実行されるように動作が記載される例では、動作は、任意選択的に、押圧入力強度閾値に対応し、且つそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応答して実行される。
【0164】
図6は、いくつかの実施形態に係る商取引に関与するために1つ以上の通信チャネルを介して接続された例示的なデバイスを示す。1つ以上の例示的な電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び500)は、任意選択的に入力(例えば、特定のユーザ入力、NFCフィールド)を検出し、任意選択的に支払い情報を送信する(例えば、NFCを使用する)ように構成される。1つ以上の電子デバイスは、任意選択的に、NFCハードウェアを含み、NFC有効になるように構成されている。
【0165】
電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び500)は、任意選択的に、1つ以上の支払い口座のそれぞれに関連付けられた支払い口座情報を記憶するように構成されている。支払い口座情報は、例えば、個人名又は会社名、請求先住所、ログイン、パスワード、口座番号、有効期限、セキュリティコード、電話番号、支払い口座に関連付けられた銀行(例えば、発行銀行)、及びカードネットワーク識別子のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、支払い口座情報は、支払いカードの写真(例えば、デバイスによって撮影及び/又はデバイスで受信される)などの画像を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、少なくともいくつかの支払い口座情報を含むユーザ入力を受信する(例えば、ユーザが入力したクレジット、デビット、口座、又はギフトカードの番号及び有効期限を受信する)。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、画像(例えば、デバイスのカメラセンサによってキャプチャされた支払いカード)から少なくともいくつかの支払い口座情報を検出する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、別のデバイス(例えば、別のユーザデバイス又はサーバ)から少なくともいくつかの支払い口座情報を受信する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、ユーザ若しくはユーザデバイス又は特定された支払い口座データに対する口座が以前に購入を行った別のサービス(例えば、オーディオ及び/又はビデオファイルのレンタル又は販売用のアプリ)に関連付けられたサーバから支払い口座情報を受信する。
【0166】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び500)に支払い口座が追加され、それにより支払い口座情報は、電子デバイス上に確実に記憶される。いくつかの実施形態では、ユーザがそのようなプロセスを開始した後、電子デバイスは、支払い口座に対する情報を商取引協調サーバへ送信し、次いで商取引協調サーバは、口座に対する支払いネットワークによって動作するサーバ(例えば、支払いサーバ)と通信して、情報の有効性を確実にする。電子デバイスは、任意選択的に、電子デバイスが口座に対する支払い情報をセキュア要素上へプログラムすることを可能にするスクリプトをサーバから受信するように構成されている。
【0167】
いくつかの実施形態では、電子デバイス100、300、及び500間の通信は、商取引(例えば、一般的な又は特有の商取引)を容易にする。例えば、第1の電子デバイス(例えば、100)は、提供又は管理デバイスとして働くことができ、新しい又は更新された支払い口座データ(例えば、新しい口座に対する情報、既存の口座に対する更新された情報、及び/又は既存の口座に関する警報)の通知を第2の電子デバイス(例えば、500)へ送信することができる。別の例では、第1の電子デバイス(例えば、100)は、第2の電子デバイスへデータを送信することができ、このデータは、第1の電子デバイスで促進された支払い商取引に関する情報を反映する。情報は、任意選択的に、支払い額、使用される口座、購入時間、及び既定の口座が変更されたかどうかのうちの1つ以上を含む。第2のデバイス(例えば、500)は、任意選択的に、そのような情報を使用して、既定の支払い口座を更新する(例えば、学習アルゴリズム又は明示的なユーザ入力に基づく)。
【0168】
電子デバイス(例えば、100、300、500)は、様々なネットワークのうちのいずれかを介して互いに通信するように構成されている。例えば、デバイスは、Bluetooth接続608(例えば、従来のBluetooth接続若しくはBluetoothローエネルギ接続を含む)又はWiFiネットワーク606を使用して通信する。ユーザデバイス間の通信は、任意選択的に、情報をデバイス間で不適当に共有する可能性を低減させるように調整される。例えば、支払い情報に関係する通信は、通信デバイスがペアリングされる(例えば、明示的なユーザ相互作用を介して互いに関連付けられる)こと、又は同じユーザ口座に関連付けられることを必要とする。
【0169】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、100、300、500)は、任意選択的にNFC有効である販売時点(point-of-sale、POS)支払い端末600と通信するために使用される。この通信は、任意選択的に、様々な通信チャネル及び/又は技術を使用して行われる。いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、100、300、500)は、NFCチャネル610を使用して支払い端末600と通信する。いくつかの実施形態では、支払い端末600は、ピアツーピアNFCモードを使用して電子デバイス(例えば、100、300、500)と通信する。電子デバイス(例えば、100、300、500)は、任意選択的に、支払い口座(例えば、既定の口座又は特定の商取引に対して選択された口座)に対する支払い情報を含む信号を支払い端末600へ送信するように構成されている。
【0170】
いくつかの実施形態では、商取引を進めることは、支払い口座などの口座に対する支払い情報を含む信号を送信することを含む。いくつかの実施形態では、商取引を進めることは、NFC有効の非接触支払いカードなどの非接触支払いカードとして応答するように電子デバイス(例えば、100、300、500)を再構成し、次いでNFCを介して支払い端末600などへ口座のクレデンシャルを送信することを含む。いくつかの実施形態では、NFCを介して口座のクレデンシャルを送信した後、電子デバイスは、非接触支払いカードとして応答しないように再構成する(例えば、NFCを介して非接触支払いカードとして応答するようにもう一度再構成する前に許可を必要とする)。
【0171】
いくつかの実施形態では、信号の生成及び/又は送信は、電子デバイス(例えば、100、300、500)内のセキュア要素によって制御される。セキュア要素は、任意選択的に、支払い情報を公開する前に、特定のユーザ入力を必要とする。例えば、セキュア要素は、任意選択的に、電子デバイスが着用されていることの検出、ボタン押下の検出、パスコードの入力の検出、タッチの検出、1つ以上のオプション選択(例えば、アプリケーションとの対話中に受信される)の検出、指紋署名の検出、音声若しくは音声コマンドの検出、及び/又はジェスチャ若しくは動き(例えば、回転若しくは加速)の検出を必要とする。いくつかの実施形態では、別のデバイス(例えば、支払い端末600)との通信チャネル(例えば、NFC通信チャネル)が、入力の検出から定義された時間期間内で確立された場合、セキュア要素は、他方のデバイス(例えば、支払い端末600)へ送信すべき支払い情報を公開する。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、セキュア情報の公開を制御するハードウェア構成要素である。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、セキュア情報の公開を制御するソフトウェア構成要素である。
【0172】
いくつかの実施形態では、商取引の関与に関係するプロトコルは、例えば、デバイスタイプに依存する。例えば、支払い情報を生成及び/又は送信する状態は、ウェアラブルデバイス(例えば、デバイス500)及び電話(例えば、デバイス100)にとって異なる可能性がある。例えば、ウェアラブルデバイスに対する生成及び/又は送信状態は、ボタンが押下されたこと(例えば、セキュリティ検証後)を検出することを含み、電話に対応する状態は、ボタン押下を必要としないが、代わりにアプリケーションとの特定の対話の検出を必要とする。いくつかの実施形態では、支払い情報を送信及び/又は公開する状態は、複数のデバイスのそれぞれで特定の入力を受信することを含む。例えば、支払い情報の公開は、任意選択的に、デバイス(例えば、デバイス100)での指紋及び/又はパスコードの検出と、別のデバイス(例えば、デバイス500)上での機械入力(例えば、ボタン押下)の検出とを必要とする。
【0173】
支払い端末600は、任意選択的に、支払い情報を使用して、支払いが許可されたかどうかを判定するために支払いサーバ604へ送信する信号を生成する。支払いサーバ604は、任意選択的に、支払い口座に関連付けられた支払い情報を受信し、提案された購入が許可されるかどうかを判定するように構成された任意のデバイス又はシステムを含む。いくつかの実施形態では、支払いサーバ604は、発行銀行のサーバを含む。支払い端末600は、直接、又は1つ以上の他のデバイス若しくはシステム(例えば、取得バンクのサーバ及び/若しくはカードネットワークのサーバ)を介して間接的に、支払いサーバ604と通信する。
【0174】
支払いサーバ604は、任意選択的に、支払い情報の少なくともいくつかを使用して、ユーザ口座のデータベース(例えば、602)の中からユーザ口座を識別する。例えば、各ユーザ口座は、支払い情報を含む。口座は、任意選択的に、POS通信からの支払い情報に一致する特定の支払い情報を有する口座を位置決めすることによって位置決めされる。いくつかの実施形態では、提供された支払い情報が一貫していない(例えば、有効期限がクレジット、デビット、若しくはギフトカードの番号に対応しない)とき、又はPOS通信からの支払い情報に一致する支払い情報を含む口座がないとき、支払いは拒否される。
【0175】
いくつかの実施形態では、ユーザ口座に対するデータは、1つ以上の制限(例えば、クレジット限度)、現在若しくは以前の残高、以前の取引日、場所、及び/若しくは額、口座状態(例えば、アクティブ若しくは凍結)、並びに/又は許可命令を更に特定する。いくつかの実施形態では、支払いサーバ(例えば、604)は、そのようなデータを使用して、支払いを許可するかどうかを判定する。例えば、現在の残高に購入額が追加されると口座限度を超過するとき、口座が凍結されているとき、以前の商取引額が閾値を超過しているとき、又は以前の商取引回数若しくは頻度が閾値を超過しているとき、支払いサーバは支払いを拒否する。
【0176】
いくつかの実施形態では、支払いサーバ604は、提案された購入が許可されたか、それとも拒否されたかに関する通知によって、POS支払い端末600に応答する。いくつかの実施形態では、POS支払い端末600は、結果を識別するための信号を電子デバイス(例えば、100、300、500)へ送信する。例えば、POS支払い端末600は、購入が許可されたとき、電子デバイス(例えば、100、300、500)へ領収書を送信する(例えば、ユーザデバイス上の商取引アプリを管理する商取引協調サーバを介する)。いくつかの場合、POS支払い端末600は、結果を示す出力(例えば、視覚的又はオーディオ出力)を提示する。支払いは、許可プロセスの一部として小売商へ送信することができ、又は後に送信することができる。
【0177】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、100、300、500)は、POS支払い端末600の介入なしに完了する商取引に関与する。例えば、機械入力が受信されたことを検出したとき、電子デバイス(例えば、100、300、500)内のセキュア要素は、支払い情報を公開し、電子デバイス上のアプリケーションが情報にアクセスすること(例えば、その情報をアプリケーションに関連付けられたサーバへ送信すること)を可能にする。
【0178】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、100、300、500)は、ロック状態又はアンロック状態にある。ロック状態で、電子デバイスは電源が投入されて動作状態であるが、ユーザ入力に応じて所定の1組の動作を実行することは防止される。所定の1組の動作は、ユーザインタフェース間のナビゲーション、所定の1組の機能のアクティブ化又は非アクティブ化、及び特定のアプリケーションのアクティブ化又は非アクティブ化を含んでもよい。ロック状態は、電子デバイスのいくつかの機能性の意図しない若しくは無許可の使用、又は電子デバイス上のいくつかの機能のアクティブ化若しくは非アクティブ化を防止するために使用されてもよい。アンロック状態で、電子デバイス100は電力が投入されて動作状態であり、ロック状態では実行できない所定の1組の動作の少なくとも一部分を実行することが防止されない。
【0179】
デバイスがロック状態にあるとき、デバイスはロックされていると考えられる。いくつかの実施形態では、ロック状態のデバイスは、デバイスをアンロック状態から遷移させようとする試行に対応する入力、又はデバイスの電源をオフにすることに対応する入力を含む、制限された1組のユーザ入力に応じてもよい。
【0180】
いくつかの実施形態では、セキュア要素は、データ又はアルゴリズムをセキュアに記憶するように構成されたハードウェア構成要素(例えば、セキュアなマイクロコントローラチップ)である。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、支払い情報(例えば、口座番号及び/又は商取引特有の動的セキュリティコード)を提供(又は公開)する。いくつかの実施形態では、セキュア要素は、ユーザ認証などの許可をデバイスが受信したことに応じて、支払い情報を提供(又は公開)する(例えば、指紋認証、パスコード認証、デバイスがアンロック状態にあるとき、及び任意選択的に、認証クレデンシャルをデバイスへ提供することによってデバイスがアンロックされてからデバイスが連続してユーザの手首上にあるときの、ハードウェアボタンの2回押下の検出。デバイスがユーザの手首上に連続して存在することは、デバイスがユーザの皮膚に接触していることを定期的に検査することによって判定される)。例えば、デバイスは、デバイスの指紋センサ(例えば、ボタンに組み込まれた指紋センサ)で指紋を検出する。デバイスは、この指紋が登録された指紋に一貫しているかどうかを判定する。指紋が登録された指紋に一貫しているという判定に従って、セキュア要素は、支払い情報を提供(又は公開)する。指紋が登録された指紋に一貫していないという判定に従って、セキュア要素は、支払い情報の提供(又は公開)を取り止める。
【0181】
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイス上で実装されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連付けるプロセスの実施形態に注意を向ける。
【0182】
図7A~
図7Oは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス700にセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、
図8A~
図8Cにおけるプロセスを含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、デバイス100、デバイス300、又はデバイス500の特徴の一部又は全てを含む。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、ディスプレイ702、1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ702のタッチ感知面、電源ボタンなどの機械的入力デバイス701、カメラ703、マイク、デバイス700の背面に位置するカメラセンサ(例えば、光センサ164))、1つ以上の出力デバイス(例えば、スピーカ)、及び1つ以上のセンサ(例えば、深度センサ、指紋センサなどの生体センサ704)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイス700の1つ以上のセンサ(例えば、指紋センサなどの生体センサ)は、デバイスの異なる構成要素と/異なる要素内に一体化される(例えば、指紋センサは、ディスプレイ702と一体化される)。
【0183】
図7Aでは、ユーザは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力しようとする。具体的には、ユーザは、電子デバイス700にセキュアなクレデンシャル(例えば、電子デバイス700のセキュア要素に記憶されたトークン(口座番号に対応するトークン又は口座番号に対応するデバイス固有番号))を追加するために、支払いカード(例えば、クレジットカード、デビットカード)の口座情報を入力しようとする。いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルは、支払いカードの口座情報にリンクされる(例えば、支払いカードの発行元によってリンクされる)。したがって、いくつかの実施形態では、支払いカードに関する情報もまた、セキュアなクレデンシャルに関する情報であり、逆もまた同様である。セキュアなクレデンシャルを使用して、電子デバイス700は、支払いカードにリンクされた口座を使用して商取引に参加することができる(例えば、商品又はサービスを購入の支払いを認証する)。
【0184】
電子デバイス700は、電子デバイス700のカメラセンサを使用することによって支払いカードに関連付けられた情報を入力することができる。例えば、電子デバイス700は、カメラセンサを使用して、支払いカード上に位置する視認可能な口座情報の画像をキャプチャする。そして、電子デバイス700は、画像上で光学文字認識を実行して、支払いカードに関連付けられた情報を抽出する。しかしながら、いくつかの支払いカードは、視認可能な口座情報(例えば、クレジットカード番号、デビットカード番号、有効期限、セキュリティコード)を有さず、特定のプロセス(例えば、支払いカードの発行元によって提供されるアプリケーションを使用するプロセス)を介して電子デバイスにセキュアなクレデンシャルが追加されることを(例えば、セキュリティ上の理由のために)必要とする。視認可能な口座情報を有しない支払いカードは、特定の国で運営する銀行によって発行される傾向がある。したがって、電子デバイス700がこれらの国のうちの1つに位置する場合、支払いカードがカメラセンサを介してキャプチャされることができる視認可能な口座情報を有しない可能性が高いため、支払いカードに関連付けられた情報を受信するための代替プロセスが実装される必要がある。
【0185】
図7Aに示すように、電子デバイス700は、ウォレットユーザインタフェース(UI)706を表示する。ウォレットUI706を表示している間に、電子デバイス700は、追加のクレデンシャルアフォーダンス710において入力708(例えば、タップジェスチャ)を受信する。
【0186】
図7Bでは、追加のクレデンシャルアフォーダンス710において入力708を受信したことに応答して、電子デバイス700は、引き続きアフォーダンス714を用いて、導入UI712を表示する(例えば、ウォレットUI706の表示を置き換える)。導入UI712は、ユーザが現在関与しているプロセスの目的をユーザに説明するテキストを含む。セキュアなクレデンシャルを電子デバイス700に追加することを続行するために、ユーザは、継続アフォーダンス714を選択する。
【0187】
図7Cでは、導入UI712を表示している間に、電子デバイス700は、継続アフォーダンス714において入力716を受信する。継続アフォーダンス714において入力716を受信したことに応答して、電子デバイス700は、電子デバイス700の地理的位置(例えば、GPS座標によって定義された位置(例えば、GPSモジュール135によって判定された位置)が、所定の国のリスト内の国のうちの1つに位置するかどうかを判定する。所定の国のリスト内の各国は、視認可能な口座情報を有しない支払いカードを発行するその中で運営している1つ以上の発行元(例えば、銀行)を有する。電子デバイス700は、電子デバイス700の地理的位置が所定の国のリスト内の国の1つにあると判定する。
【0188】
電子デバイス700の地理的位置が所定の国のリスト内の国のうちの1つに位置していると判定すると、電子デバイス700は、支払いカードの潜在的な発行元数が所定の(又は既定の)数(例えば、5、10、15、20)未満であるかどうかを判定する。潜在的な発行元は、電子デバイス700が現在位置している国で運営している、視認可能な口座情報を有しない支払いカード(又は、セキュアなクレデンシャルを追加するための特定のプロセスを必要とする支払いカード)の発行元である。地理的位置の判定に続いて、又はそれと同時に、電子デバイス700は、潜在的な発行元数が既定数以上(例えば、10以上)であると判定する。
【0189】
図7Dでは、潜在的な発行元数が既定数以上であると判定すると、電子デバイス700は、発行元検索UI718を表示する(例えば、導入UI712の表示を置き換える)。発行元検索UI718は、ユーザが支払いカードの発行元を検索することを可能にする。発行元検索UI718は、支払いカードの発行元の名称を入力するために使用される仮想キーボード720を含む。発行元検索UIはまた、仮想キーボード720を介して入力された1つ以上の文字を表示するテキスト入力フィールド722も含む。ユーザが仮想キーボード720を介して1つ以上の文字を入力すると、電子デバイス700は、リアルタイムに結果を表示し、入力された1つ以上の文字に一致する又は対応する発行元のみが表示される。
【0190】
図7Eでは、発行元検索UI718を表示している間に、電子デバイス700は、仮想キーボード720を介した入力を受信する。仮想キーボード720を介した入力を受信したことに応答して、電子デバイス700は、入力された文字(「B」及び「A」)をテキスト入力フィールド722内に表示する。更に、仮想キーボード720を介した入力を受信したことに応答して、電子デバイス700は、発行元の名称及び口座タイプ(例えば、クレジット、デビット)を含む発行元アフォーダンス724a~dを表示する。発行元アフォーダンス724a~dは、発行元アフォーダンスに関連付けられた発行元の名称に基づいて表示用に選択される。例えば、発行元(すなわち、Baz銀行)の名称が入力された文字に対応することから(例えば、発行元の名称は、入力された文字のうちの1つ以上を含む)、発行元アフォーダンス724a~dが表示される。更に、仮想キーボード720を介した入力を受信したことに応答して、電子デバイス700は、アクティブ化されたときに、電子デバイス700のカメラセンサを使用してセキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャするプロセスの開始をもたらす代替カードアフォーダンス726を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、
図7Dの発行元検索UI718内に、代替カードアフォーダンス726を表示する。
【0191】
図7Fでは、発行元検索UI718を表示している間に、電子デバイス700は、仮想キーボード720を介して追加の入力(「Z」)を受信し、それに応答して、支払いカードの発行元の検索結果を更新する。すなわち、仮想キーボード720を介した追加入力を受信したことに応答して、電子デバイス700は、発行元アフォーダンス724a~dの表示を停止する。更に、仮想キーボード720を介した追加入力を受信したことに応答して、電子デバイス700は、発行元アフォーダンス724e~fを表示する。
【0192】
ユーザは、支払いカード(例えば、Baz銀行によって発行されたデビットカード)に関する情報を入力しようとするため、ユーザは、発行元アフォーダンス724eをタップする。発行元検索UI718を表示している間に、電子デバイスは、発行元アフォーダンス724eにおいて入力728(例えば、タップジェスチャ)を受信する。発行元アフォーダンス724eにおいてで入力728を受信したことに応答して、電子デバイス700は、発行元アフォーダンス724eに関連付けられた発行元に対応するアプリケーション(例えば、Baz銀行アプリケーション)が電子デバイス700上に既にインストールされているかどうかを判定する(例えば、アフォーダンス724eに関連付けられた支払い口座が、視認可能な情報を有しないか又は特定のアプリケーションを介して仮付けを必要とする支払いカードに関連付けられた口座であるとの初期判定後)。電子デバイス700は、Baz銀行アプリケーションが電子デバイス700上にインストールされていないと判定する。
【0193】
図7Gでは、Baz銀行アプリケーションが電子デバイス700上にインストールされていないと判定すると、電子デバイス700は、アプリストアアフォーダンス732を有するアプリ要求UI730を表示する(例えば、発行元検索UI718の表示を置き換える)。アプリ要求UI730は、Baz銀行アプリケーションを使用してセキュアなクレデンシャルを電子デバイス700に追加し続けるようにユーザに促す。
【0194】
図7Hでは、ユーザは、Baz銀行アプリケーションをダウンロードしようとしているため、ユーザは、アプリストアアフォーダンス732をタップする。アプリ要求UI730を表示している間に、電子デバイス700は、アプリストアアフォーダンス732において入力736を受信する。
【0195】
図7Iでは、アプリストアアフォーダンス732において入力736を受信したことに応答して、電子デバイス700は、アプリストアUI738を表示する(例えば、アプリ要求UI730の表示を置き換える)。アプリストアUI738は、ダウンロードアフォーダンス740を有するBaz銀行アプリケーションのランディングページを含む。セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するために、ユーザは、アプリケーションをダウンロードする。アプリストアUI738を表示している間に、電子デバイス700は、ダウンロードアフォーダンス740において入力(例えば、タップジェスチャ)を受信する。ダウンロードアフォーダンス740において入力を受信したことに応答して、電子デバイス700は、Baz銀行アプリケーションをダウンロードするプロセスを開始する。このプロセスは、Baz銀行アプリケーションをダウンロードする前にユーザ認証を要求することができる。アプリケーションをダウンロードした後、電子デバイス700は、Baz銀行アプリケーションを起動する(又は開く)ための入力を受信する。Baz銀行アプリケーションを起動した後、電子デバイス700は、セキュアなクレデンシャルに関する入力(例えば、ユーザアカウント情報(例えば、ユーザ名、パスワード)、課金アドレス)を受信する。電子デバイス700は、この入力を使用して、セキュアなクレデンシャルを電子デバイス700に追加し、それにより、電子デバイス700が今後の商取引においてセキュアなクレデンシャルを使用することを可能にする。
【0196】
図7Jは、電子デバイス700のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための異なるプロセスを示す。カメラキャプチャUIを使用して、電子デバイス700は、支払いカード上に位置する視認可能な口座情報の画像をキャプチャすることによって、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信することができる。
図7Jに示すように、支払いカードの一部は、電子デバイス700の後向きカメラの視野内に位置付けられる。カードが適切に位置付けられた後、電子デバイス700は、次いで、画像(例えば、キャプチャされた画像)上で光学文字認識を実行して、支払いカードに関連付けられた情報を抽出する。電子デバイス700は、その後、情報を入力して、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する。上述したように、
図7Cは、導入UI712を表示している間に、電子デバイス700は、継続アフォーダンス714において入力716を受信することを示す。継続アフォーダンス714において入力716を受信したことに応答して、電子デバイス700は、電子デバイス700の地理的位置(例えば、GPS座標によって定義された場所)が、所定の国のリスト内の国のうちの1つに位置するかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700の地理的位置が所定の国のリスト内の国のうちの1つにないと判定すると、電子デバイス700は、
図7Jに示すようなカメラキャプチャUI742を表示する(
図7Dに示す発行元検索UI718及び
図7Kに示す発行元選択UI744の代わりに)。
【0197】
上述したように、
図7E~
図7F及び
図7K~
図7Lは、代替カードアフォーダンス726を含むユーザインタフェースを示す。いくつかの実施形態では、代替カードアフォーダンス726のアクティブ化の際に、電子デバイス700は、
図7Jに示すように、カメラキャプチャUI742を表示する(例えば、代替カードアフォーダンス726を含むユーザインタフェースの表示をカメラキャプチャUI742によって置き換える)。
【0198】
上述したように、
図7E~
図7F及び
図7Lは、口座タイプ(例えば、デビット、クレジット)を有するアフォーダンスを含むユーザインタフェースを示す。いくつかの実施形態では、クレジット口座タイプ(例えば、724b、724d、724f、及び752b)を有するアフォーダンスのアクティブ化の際に、電子デバイス700は、
図7Jに示すように、カメラキャプチャUI742を表示する(例えば、クレジット口座タイプを有するアフォーダンスを含むユーザインタフェースの表示をカメラキャプチャUI742によって置き換える)。
【0199】
図7Kは、支払いカードの発行元を見つけるための異なるプロセスを示す。
図7Cに関して上述したように、電子デバイス700の地理的位置が所定の国のリスト内の国のうちの1つにあると判定すると、電子デバイス700は、支払いカードの潜在的な発行元数がいくつかの既定数(例えば、5、10、15、20)未満であるかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、支払いカードの潜在的な発行元数が既定数未満であると判定すると、電子デバイス700は、
図7Kに示す発行元選択UI744を表示する(
図7Dに示す発行元検索UI718の代わりに)。発行元選択UI744は、電子デバイス700の地理的位置において運営する潜在的な発行元の名称を含む発行元アフォーダンス746a~cを含む。いくつかの実施形態では、発行元選択UI744は、代替カードアフォーダンス726を含む。
【0200】
図7Kでは、ユーザは、支払いカードの発行元としてBaz銀行を選択し、発行元アフォーダンス746aをタップしようとする。いくつかの実施形態では、発行元選択UI744を表示している間に、電子デバイス700は、発行元アフォーダンス746aにおいて入力748を受信する。
【0201】
図7Lでは、発行元アフォーダンス746aにおいて入力748を受信したことに応答して、電子デバイス700は、Baz銀行によって発行されたカードの異なる口座タイプ(例えば、デビット、クレジット)を示す、タイプアフォーダンス752a~bを有するタイプ選択UI751を表示する(例えば、発行元選択UI744の表示を置き換える)。いくつかの実施形態では、タイプ選択UI751は、代替カードアフォーダンス726を含む。ユーザは、Baz銀行によって発行されたデビットカードに関する情報を入力しようとするため、ユーザは、タイプアフォーダンス752aをタップする。したがって、電子デバイス700は、タイプアフォーダンス752aにおいて入力750を受信する。タイプアフォーダンス752aにおいて入力750を受信したことに応答して、電子デバイス700は、タイプアフォーダンス752aに対応するアプリケーション(すなわち、Baz銀行アプリケーション)が電子デバイス700上に既にインストールされているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、Baz銀行アプリケーションがインストールされていないと判定し、それに応答して、
図7Gに示すように、アプリストアアフォーダンス732を有するアプリ要求UI730を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、Baz銀行アプリケーションが電子デバイス700上に既にインストールされていると判定する。
【0202】
図7Mでは、Baz銀行アプリケーションが電子デバイス700上に既にインストールされていると判定すると、電子デバイス700は、起動アフォーダンス754を有するアプリ要求UI730を表示する(例えば、タイプ選択UI751の表示を置き換える)。起動アフォーダンス754において入力を受信すると、電子デバイス700がBaz銀行アプリケーションを起動する(又は、開く)ことをもたらす。Baz銀行アプリケーションを起動した後、電子デバイス700は、セキュアなクレデンシャルに関する入力(例えば、ユーザアカウント情報(例えば、ユーザ名、パスワード)、課金アドレス)を受信する。電子デバイス700は、この入力を使用して、セキュアなクレデンシャルを電子デバイス700に追加し、それにより、電子デバイス700が商取引において使用することを可能にする。
【0203】
いくつかの実施形態では、
図7Mのユーザインタフェースは、関連アプリケーションが電子デバイス700上に既にインストールされていると電子デバイス700が判定した後、
図7Fのユーザインタフェースを表示している間に入力728に応答して表示される。
【0204】
図7Lに戻ると、電子デバイス700は、口座タイプの選択に対応する入力750を受信したことに応答して、
図7Mのインタフェース以外のユーザインタフェースを表示することができる。いくつかの実施形態では、入力750に応答して、電子デバイス700は、Baz銀行アプリケーションが電子デバイス上にインストールされていないと判定した後、
図7Gから
図7Iのものと同様のインタフェースを表示する。
【0205】
図7Nは、電子デバイス700とペアリングされて無線接続される対の電子デバイス(例えば、スマートウォッチ(例えば、電子デバイス500))を管理及び構成するためのアプリケーションのユーザインタフェース762を示す。ユーザインタフェース762は、セキュアなクレデンシャル(例えば、電子デバイス700にも入力されたクレデンシャル、又はデバイス700に入力されていないセキュアなククレデンシャル)に関する情報を対のデバイスに入力するためのプロセスを開始するために使用されることができるアフォーダンス766を含む。ユーザインタフェース762を表示している間に、電子デバイス700は、アフォーダンス766において入力764を受信する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス766において入力764を受信したことに応答して、電子デバイス700は、セキュアなクレデンシャルを対のデバイスに追加するプロセスを開始する(例えば、プロセスは、
図7A~
図7Mに記載された特徴及びユーザインタフェースの一部又は全てを含む)。いくつかの実施形態では、プロセス及びプロセスに関連付けられたユーザインタフェースは、
図7Aのウォレットアプリケーションなどの別個のアプリケーションではなく、対の電子デバイスを管理及び構成するためのアプリケーションによって生成される。
【0206】
セキュアなクレデンシャルを追加するプロセスの間、ユーザは、支払いカードに関連付けられた発行元及び/又はタイプ(例えば、クレジットメント、デビット)を特定する。
図7Oに示すように、(例えば、
図7F又は
図7Lと同様又は同一のインタフェースを使用して)支払いカードに関連付けられた発行元及び/又はタイプの特定(例えば、選択)を受信すると、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するために、その後の時点で発行元(例えば、Baz銀行アプリケーション)に関連付けられたアプリケーションをダウンロードするようにユーザに促すアプリ要求UI756を表示する。時には、アプリケーションが電子デバイス700又は対のデバイスに対してダウンロードされているかどうかをユーザが認識することを確実にするために、アプリケーションをダウンロードする前に、ユーザが対の電子デバイスに専用のアプリケーションを手動で終了することを要求することが好ましい。いくつかの実施形態では、アプリ要求UI756を表示した後、電子デバイス700は、アクティブ化されると、発行元に関連付けられたアプリケーション(例えば、
図7Iのものと同様のページ)についてのランディングページを表示するアフォーダンスを含むプロンプト(例えば、通知)を出力する(例えば、ユーザが発行元に関連付けられたアプリケーションをダウンロードすることなく所定時間が経過した後に出力する)。
【0207】
図8A~
図8Cは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用してセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力する方法800を説明するフロー図である。方法800は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、100、300、500)において実行される。方法800のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0208】
後述するように、方法800は、電子デバイスを使用してセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するための直感的方法を提供する。本方法は、電子デバイスを使用してセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがより高速且つより効率的に電子デバイスを使用してセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力することを可能にすることにより、電力を節約し、バッテリ充電の間隔が増す。
【0209】
電子デバイス(例えば、700)は、ディスプレイ(例えば、702)上に、(例えば、セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するために)セキュアなクレデンシャル(例えば、クレジットカード、デビットカード、セキュリティトークン)を電子デバイスに追加するためのアフォーダンス(例えば、714)を含む開始ユーザインタフェース(例えば、712)を表示する(802)。いくつかの実施形態では、開始ユーザインタフェースは、ファーストパーティアプリケーションのインタフェースである(いくつかの実施形態では、開始ユーザインタフェースは、ファーストパーティアプリケーションに対応するインタフェースである(例えば、異なるファーストパーティアプリケーションのインタフェースである(例えば、第1のプロセスの1つ以上のステップを実行するために使用される開始ユーザインタフェース及びファーストパーティアプリケーションの双方は、電子デバイスの製造業者によって開発及び/又はリリースされるか、又は電子デバイスのオペレーティングシステムの開発者によって開発及び/又はリリースされる)))。
【0210】
電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する(例えば、セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力する)要求(例えば、716)を受信し(804)、要求は、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する(いくつかの実施形態では、要求を受信することは、アフォーダンスに対応する位置において入力(例えば、タップ)を受信することを含む)(いくつかの実施形態では、要求を受信することは、アフォーダンスを選択するために口頭ユーザ入力を受信することを含む)。
【0211】
電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに追加する要求(例えば、716)を受信したこと(804)に応答して、セキュアなクレデンシャルを追加する要求が受信されたときに電子デバイスが第1のコンテキストで動作しているとの判定に従って(いくつかの実施形態では、第1のコンテキストは、第1の位置(例えば、地理的位置、国、所定の位置のリストの所定の位置)にある電子デバイスを含む)、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始する(806)(いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュリティトークン番号、クレジットカード番号、デビットカード番号、クレジットカード又はデビットカードの有効期限)を特定するためのユーザインタフェース(例えば、718、744)を表示することを含む)。電子デバイスが第1のコンテキストで動作していると判定すると、第1のプロセス(例えば、第2のプロセスに代わるプロセス)を開始することは、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルを追加するための特定のプロセスをユーザに提供し、この特定のプロセスは、第1のコンテキストと高度に相関するセキュアなクレデンシャルのタイプについて構成される。そのプロセスを実行するための明確な要求を必要とせずに1組の状態が満たされた場合に第1のプロセスを開始することは、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0212】
いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたアクティビティの管理者、調整者、又はモニタ)に関連付けられており(例えば、サードパーティアプリケーションは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する識別カードを発行するエンティティ(例えば、大学)、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する銀行カードを発行する銀行)によって開発及び/又はリリースされる)、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元の識別に対応する入力(例えば、728、748)を電子デバイスが受信すること(808)を含む(例えば、発行元の名称の直接エントリを(例えば、キーボードを介して)受信するか、又は潜在的な発行元のリストから発行元の選択を受信する)。
【0213】
いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元の識別に対応する入力を受信したことに応答して、電子デバイスは、情報の発行元によって発行された複数のタイプの情報(例えば、724a~f、752a~b)、少なくとも第1のタイプの情報(例えば、クレジット口座情報)(例えば、724f、752b)及び第1のタイプの情報とは異なる第2のタイプの情報(例えば、デビット口座情報)(例えば、724、752a)を含む複数のタイプの情報を表示する(810)。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、情報のタイプを選択するためのユーザインタフェース(例えば、718、751)内に第1のタイプの情報を表示する。
【0214】
いくつかの実施形態では、複数のタイプの情報を表示している間に、電子デバイスは、代替入力アフォーダンス(例えば、726)を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、代替入力アフォーダンスの選択(例えば、第2のプロセスを開始するためのオプション)に対応する入力を受信する。いくつかの実施形態では、代替入力アフォーダンスの選択を受信したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャする(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたカードに表された又はセキュアなクレデンシャルに関連付けられた表示されたコンテンツからの情報をキャプチャする)ためのキャプチャユーザインタフェース(例えば、742)を表示する(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、開始ユーザインタフェース(例えば、712)とは異なる)(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、1つ以上のカメラセンサによって取得された画像のライブプレビューを含む)(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、選択されると、1つ以上のテキスト入力フィールド及び仮想キーボードの表示をトリガする手動入力アフォーダンスを含む)(いくつかの実施形態では、複数のタイプの情報を表示することは、開始ユーザインタフェースの表示を停止することを含む)(いくつかの実施形態では、第2のプロセスは、第1のプロセスが第1のタイプの情報の選択に進むときに、第1のプロセスの一部として実行される)。いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信した後に、セキュアなクレデンシャルに関する情報(例えば、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報に基づいて判定された情報)を電子デバイスに入力する(いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報は、電子デバイスのセキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルを生成する(又は発行する)ために使用される)(いくつかの実施形態では、セキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルは、適切な認証が提供されたときにのみその後に解放される)(いくつかの実施形態では、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報は、1つ以上のカメラセンサによって取得された画像から光学文字認識を使用して抽出される)。
【0215】
いくつかの実施形態では、複数のタイプの情報を表示している間に、電子デバイスは、第1のタイプの情報(例えば、クレジット口座情報)の選択に対応する入力を受信する。いくつかの実施形態では、第1のタイプの情報の選択を受信したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャする(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたカードに表された又はセキュアなクレデンシャルに関連付けられた表示されたコンテンツからの情報をキャプチャする)ためのキャプチャユーザインタフェース(例えば、742)を表示する(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、開始ユーザインタフェース(例えば、712)とは異なる)(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、1つ以上のカメラセンサによって取得された画像のライブプレビューを含む)(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、選択されると、1つ以上のテキスト入力フィールド及び仮想キーボードの表示をトリガする手動入力アフォーダンスを含む)(いくつかの実施形態では、複数のタイプの情報を表示することは、開始ユーザインタフェースの表示を停止することを含む)(いくつかの実施形態では、第2のプロセスは、第1のプロセスが第1のタイプの情報の選択に進むときに、第1のプロセスの一部として実行される)。
【0216】
いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信する。いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信した後に、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報(例えば、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報に基づいて判定された情報)を電子デバイスに入力する(いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報は、電子デバイスのセキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルを生成する(又は発行する)ために使用される)(いくつかの実施形態では、セキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルは、適切な認証が提供されたときにのみその後に解放される)。
【0217】
電子デバイスは、更に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求(例えば、716)を受信したこと(804)に応答して、デバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作しているとの判定に従って(いくつかの実施形態では、第2のコンテキストは、第1の位置とは異なる第2の位置(例えば、所定の位置のリストに一致しない位置)にある電子デバイスを含む)、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加する要求が受信されたとき、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第2のプロセスを開始し(812)、第2のプロセスは、第1のプロセスとは異なる(いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第2のプロセスを開始することは、1つ以上のカメラセンサを介して、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報(例えば、セキュリティトークン番号、クレジットカード番号、デビットカード番号、クレジット又はデビットカードの有効期限)をキャプチャするためのユーザインタフェース(例えば、742)を表示することを含む)。いくつかの実施形態では、第1のコンテキストは、電子デバイスが第1の位置(例えば、地理的位置、国、所定の位置のリストの所定の位置)にあることを含む(いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイスが第1のプロセスに対応する第1の位置(例えば、情報を入力するための第1のプロセスに対応するセキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報と高度に相関する)にあるとの判定(例えば、GPSデータに基づく)に従って(基づいて)、第1のコンテキストにある(例えば、デバイスは、第1のモードにある))。いくつかの実施形態では、第2のコンテキストは、電子デバイスが第1の位置とは異なる第2の位置(例えば、所定の位置のリストに一致しない位置)にあることを含む(いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイスが第1のプロセスに対応しない(例えば、第2のプロセスは、デフォルトプロセスである)又は第2のプロセスに対応する(例えば、具体的には対応する)第2の位置(例えば、情報を入力するための第2のプロセスに対応するセキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報と高度に相関する)にあるとの判定(例えば、GPSデータに基づく)に従って(基づいて)、第2のコンテキストにある(例えば、デバイスは、第2のモードにある))。電子デバイスが第2のコンテキストで電子デバイスが動作していると判定すると、第2のプロセス(例えば、デフォルトプロセス)を開始することは、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルを追加するための特定のプロセスをユーザに提供し、この特定のプロセスは、第2のコンテキストと高度に相関するセキュアなクレデンシャルのタイプについて構成される。そのプロセスを実行するための明確な要求を必要とせずに1組の状態が満たされた場合に第2のプロセスを開始することは、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0218】
いくつかの実施形態では、第2のプロセスを開始することは、電子デバイスが、ディスプレイ上に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャする(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたカード上に表された又はセキュアなクレデンシャルに関連付けられた表示されたコンテンツからの情報をキャプチャする)ためのキャプチャユーザインタフェース(例えば、742)を表示すること(814)を含む(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、開始ユーザインタフェースとは異なる(例えば、712))(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、1つ以上のカメラセンサによって取得された画像のライブプレビューを含む)(いくつかの実施形態では、キャプチャユーザインタフェースは、選択されたときに、1つ以上のテキスト入力フィールド及び仮想キーボードの表示をトリガする手動入力アフォーダンスを含む)(いくつかの実施形態では、第2のプロセスを開始することは、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースの表示を停止することを含む)。
【0219】
いくつかの実施形態では、第2のプロセスを開始することは、更に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを使用して、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信すること(816)を含む。
【0220】
いくつかの実施形態では、第2のプロセスを開始することは、更に、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信した後に、電子デバイスがセキュアなクレデンシャルに関する情報(例えば、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報、1つ以上のカメラセンサを介して受信された情報に基づいて判定された情報)を電子デバイスに入力すること(818)を含む(いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報は、電子デバイスのセキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルを生成する(又は発行する)ために使用される)(いくつかの実施形態では、セキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルは、適切な認証が提供されたときにのみその後に解放される)。
【0221】
いくつかの実施形態では、第2のプロセスは、電子デバイスの(例えば、742に対応する)ファーストパーティアプリケーション(例えば、電子デバイスの製造業者によって開発及び/又はリリースされたアプリケーション、又は電子デバイスのオペレーティングシステムの開発者によって開発及び/又はリリースされたアプリケーション)を使用して1つ以上の動作を実行することを含む。いくつかの実施形態では、第1のプロセスは、電子デバイスのサードパーティアプリケーション(例えば、電子デバイスの製造業者によって開発及び/又はリリースされないアプリケーション、又は電子デバイスのオペレーティングシステムの開発者によって開発及び/又はリリースされないアプリケーション)、ファーストパーティアプリケーションとは異なる、デバイス及び/又はオペレーティングシステムの製造者以外のエンティティによって開発及び/又はリリースされたアプリケーション)、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたアクティビティの管理者、調整者、又はモニタ)に対応するサードパーティアプリケーション(例えば、サードパーティアプリケーションは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する識別カードを発行するエンティティ(例えば、大学)、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する銀行カードを発行する銀行)によって開発及び/又はリリースされる)を使用して、1つ以上の動作を実行することを含む。ファーストパーティアプリケーションを使用して第2のプロセスを実行することは、セキュアなクレデンシャルに関する情報がセキュアに送信及び/又は記憶されることを保証することによって、デバイスのセキュリティを改善する。
【0222】
いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたアクティビティの管理者、調整者、又はモニタ)に関連付けられており(例えば、サードパーティアプリケーションは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する識別カードを発行するエンティティ(例えば、大学)、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する銀行カードを発行する銀行)によって開発及び/又はリリースされる)、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の候補(例えば、可能な、潜在的な)発行元の総数が所定の閾値(例えば、5、10、20)未満であるとの判定に従って、電子デバイスが候補発行元のリスト(例えば、複数のアフォーダンス(例えば、746a~c)として)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の候補発行元の総数が所定の閾値以上であるとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上のテキスト入力フィールド(例えば、722)と、1つ以上のテキスト入力フィールドに文字を入力するための複数の文字キーを有する仮想キーボード(例えば、720)とを同時に表示する(いくつかの実施形態では、テキスト入力フィールド及び仮想キーボードは、候補発行元のリストを表示することなく表示される)。支払いカードの潜在的発行元の数が既定数よりも少ないと判定すると、候補発行元のリストを表示することは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた発行元を選択するための効率的な方法をユーザに提供する。そのリストを表示するための明確な要求を必要とせずに1組の状態が満たされた場合に候補発行元のリストを表示することは、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。例えば、候補発行元の数が小さい場合、仮想キーボードを使用して発行元を検索する代わりに、リストから候補発行元を選択することがユーザにとってより効率的であり得る。支払いカードの潜在的発行元の数が既定数以上であると判定すると、発行元を研削するためのユーザインタフェースを表示することは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた発行元を選択するための効率的な方法をユーザに提供する。そのユーザインタフェースを表示するための明確な要求を必要とせずに1組の状態が満たされた場合に発行元を検索するためのユーザインタフェースを表示することは、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。例えば、候補発行元の数が多い場合、所望の発行元を見つけるためにリストをスクロールする代わりに、仮想キーボードを使用して発行元を検索することがユーザにとってより効率的であり得る。
【0223】
いくつかの実施形態では、複数のタイプの情報を表示している間に、電子デバイスは、第2のタイプの情報(例えば、デビット口座情報)(例えば、724e)の選択に対応する入力(例えば、728、750)を受信する(820)。
【0224】
いくつかの実施形態では、第2のタイプの情報の選択を受信したことに応答して、電子デバイスは、第2のタイプの情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられたアクティビティの管理者、調整者、モニタ)に対応するアプリケーションを使用して1つ以上の動作を実行することを含む、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するためのプロセスを開始する(822)(例えば、サードパーティアプリケーションは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元(例えば、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する識別カードを発行するエンティティ(例えば、大学)、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を有する銀行カードを発行する銀行)によって開発及び/又はリリースされる)を使用して、1つ以上の動作を実行することを含む。いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するプロセスは、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報が第2の(例えば、特定の(例えば、デビット))タイプの情報であるときに、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元によって提供されるアプリケーションを使用して、1つ以上の動作を実行することを含む。そのような実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報は、発行元によって提供されるアプリケーションによって電子デバイスに直接提供される。
【0225】
いくつかの実施形態では、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを使用して、1つ以上の動作を実行することを含む、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するプロセスを開始することは、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションが電子デバイス上にインストールされている(例えば、既にインストールされている)との判定に従って、電子デバイスは、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを開始するか、又は、選択されたときに、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを開始するアフォーダンス(例えば、754)を表示することを含む(いくつかの実施形態では、アプリケーションを開始することは、アプリケーションを起動することを含む)。いくつかの実施形態では、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションが電子デバイス上にインストールされていない(例えば、現在インストールされていない)との判定に従って、電子デバイスは、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションをダウンロードするプロセス、又は選択されたときに第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションをダウンロードするプロセスを開始するアフォーダンス(例えば、732)(例えば、ユーザインタフェース(例えば、730))を表示するプロセスを開始する(例えば、選択されたときに、アプリケーションをダウンロードするためのユーザインタフェース(例えば、738)(例えば、アプリケーションのダウンロードを開始するためのアフォーダンス(例えば、740)を有するアプリケーションストア又はアプリケーションライブラリのユーザインタフェース)を表示するアフォーダンス(例えば、732))(いくつかの実施形態では、アプリケーションを開始することは、アプリケーションをダウンロードするプロセスを開始することとは異なる)。第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを開始するためのアフォーダンスを表示することは、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのプロセスを継続するようにユーザに促す。ユーザを促すことは、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザが適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減されバッテリ寿命が改善される。同様に、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションのダウンロードを開始するためのアフォーダンスを表示することは、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するプロセスを継続するようにユーザに促す。ユーザを促すことは、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザが適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減されバッテリ寿命が改善される。
【0226】
いくつかの実施形態では、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションがアクティブである間に、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力する(824)。いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報は、電子デバイスのセキュア要素に記憶されたセキュアなクレデンシャルを生成する(又は発行する)ために使用される。いくつかの実施形態では、セキュア要素内に記憶されたセキュアなクレデンシャルは、適切な認証が提供されるときにのみ解放される。
【0227】
いくつかの実施形態では、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力することに続いて、電子デバイスは、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイス(例えば、端末、サーバ)に送信すること(例えば、符号化されたセキュアフォームで送信すること)によって、セキュアなクレデンシャルに関する情報を使用して商取引を完了する(826)。
【0228】
方法800(例えば、
図8A~
図8C)に関して上述したプロセスの詳細は、後述する方法にも同様に当てはまることに留意されたい。例えば、方法800は、方法1000を参照して後述する様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法800のプロビジョニングプロセスを使用して、セキュアなクレデンシャル(例えば、方法1000で説明される第1のクレデンシャル)に関する情報を電子デバイス上に入力することができる。別の例では、方法800は、方法1200に関して後述する様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法800のプロビジョニングプロセスを使用して、セキュアなクレデンシャル(例えば、方法1200で説明されるクレデンシャル)に関する情報を電子デバイス上に入力することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0229】
図9A~
図9Jは、いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、
図10A~
図10Cにおけるプロセスを含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。
【0230】
図9Aは、
図7A~
図7Oを参照して上述した電子デバイス700並びに
図11A~
図11Vを参照して以下に説明する電子デバイス700及び700Bと同様の電子デバイス700(例えば、スマートフォン、モバイルデバイス)を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、ディスプレイ702、1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ702のタッチ感知面、電源ボタンなどの機械的入力デバイス701、カメラ703、マイク)、1つ以上の出力デバイス(例えば、スピーカ)、及び1つ以上のセンサ(例えば、深度センサ、指紋センサなどの生体センサ704)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイス700の1つ以上のセンサ(例えば、指紋センサなどの生体センサ)は、デバイスの異なる構成要素と/異なる要素内に一体化される(例えば、指紋センサは、ディスプレイ702と一体化される)。
【0231】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、1つ以上の(再充電可能な)バッテリ、1つ以上のコンデンサ、及び/又は他のタイプの電力貯蔵デバイスに貯蔵された電力などの、貯蔵された(電気的)電力で動作する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、デバイスが貯蔵された電力として残っている貯蔵された電力の閾値量(例えば、最大電力容量の1%未満、最大電力容量の3%未満、最大電力容量の5%未満)未満(又はそれ以下)を有する場合、電子デバイス700は低電力状態(例えば、低バッテリ状態)にあり、デバイスが貯蔵された電力として残っている貯蔵された電力の閾値量を超える(又はそれ以上)場合、通常電力状態(例えば、非低バッテリ状態)にある。
【0232】
図9Aでは、電子デバイス700のディスプレイ702は、オフ状態にある(ただし、デバイス自体はオン状態にある)。
図9Bでは、ディスプレイ702がオフ状態にある間、電子デバイス700は、機械的入力デバイス701のアクティブ化901(例えば、シングルクリック/押圧入力、ダブルクリック/押圧入力)を受信する。あるいは、他の実施形態では、電子デバイス700は、ディスプレイ702上で(機械的入力デバイス701のアクティブ化901の代わりに)アクティブ化(例えば、単一のタッチ入力、ダブルタッチ入力)を受信する。
【0233】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、デバイスが機械的入力ボタン701のアクティブ化901を受信すると、通常電力状態(例えば、非低バッテリ状態)にある。
図9Cに示すように、電子デバイス700が通常電力状態にある間にアクティブ化901を検出したことに応答して、アクティブ化901が第1のタイプのアクティブ化入力(例えば、単一の押圧クリック/入力)であるとの判定に従って、電子デバイス700は、ディスプレイ702上に、ロックスクリーンユーザインタフェース910を表示する。いくつかの実施形態では、ロックスクリーンユーザインタフェース910は、電子デバイス700が現在ユーザインタフェースロック状態にあるという指示910Aと、現在時刻及び/又は日付の指示910Bとを含む。
【0234】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、デバイスが機械的入力ボタン701のアクティブ化901を受信すると、通常電力状態(例えば、非低バッテリ状態)にある。いくつかの実施形態では、電子デバイス700が通常電力状態にある間にアクティブ化901を検出したことに応答して、アクティブ化901が第1のタイプのアクティブ化入力(例えば、単一押圧クリック/入力)とは異なる第2のタイプのアクティブ化入力(例えば、ダブル押圧クリック/入力)であるとの判定に従って、電子デバイス700は、
図9Dに示すように、ディスプレイ702上に、振替アプリケーション(例えば、デバイスのオペレーティングシステムによって制御された第1の電子ウォレットアプリケーション)の振替アプリケーションユーザインタフェース912を表示する。振替アプリケーションユーザインタフェース912は、振替動作(例えば、支払い商取引などの商取引)において使用するために現在選択されている振替口座に対応する振替口座(例えば、支払い口座、ポイント口座、交通機関口座、ストアドバリュー口座、クレジットカード口座)の表現914と、振替動作において使用するために現在選択されていない他の振替口座に対応する振替口座の1つ以上の部分的に視認可能な表現のスタック916とを含む。振替アプリケーションユーザインタフェース912はまた、振替動作に進むための認証を提供するために認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を要求する指示918を含む。
【0235】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、デバイスが機械的入力ボタン701のアクティブ化901を受信すると、低電力状態(例えば、低バッテリ状態)にある。いくつかの実施形態では、電子デバイス700が低電力状態にある間にアクティブ化901を検出したことに応答して、電子デバイス700は、
図9Eに示すように、ディスプレイ702上に低電力ユーザインタフェース920を表示する。いくつかの実施形態では、低電力ユーザインタフェース920は、デバイスが低電力状態にあるときにのみ電子デバイス700によって表示される(それは、貯蔵された電力として残っている電力の閾値量未満を有するため)。低電力ユーザインタフェース920は、電子デバイス700が現在低電力状態にある(例えば、低バッテリでのバッテリグラフィック/アニメーションなどの低電力状態を視覚的に示す)旨の指示922Aを含む。低電力ユーザインタフェース920はまた、電子デバイス700が低電力状態にある間、依然として1つ以上の動作を実行することができる旨の指示922B(例えば、「あなたはバッテリなしでエクスプレスモードパスを引き続き使用することができます」を記述する)を含む。低電力ユーザインタフェース920は、電子デバイス700が充電される必要がある(通常電力状態に戻るための、デバイスは、通常電力状態でのみ実行することができ且つ認証動作などの低バッテリ状態ではない動作を実行することができる)旨の指示922Cを更に含む。
【0236】
図9Fは、ユーザが交通機関ステーションの交通機関ゲートウェイ924(例えば、地下鉄駅、鉄道駅、バスステーション、空港)に入る間に且つデバイスが低電力状態である間に、デバイスのユーザによって保持されている電子デバイス700を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイス700上にプロビジョニングされた1つ以上の振替口座(例えば、支払い口座、ストアドバリュー口座、交通機関口座、セキュアアクセスカード)は、「エクスプレスモード」にある。いくつかの実施形態では、エクスプレスモードに設定された口座は、電子デバイス700を介して、振替動作を認証するためにユーザからの認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を受信することなく第2の電子デバイス(例えば、交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926などの支払い商取引端末)によって振替動作を実行するために使用されることができる。いくつかの実施形態では、エクスプレスモードに設定されない口座又はエクスプレスモードで使用するために利用可能でない口座は、振替動作を認証するためにユーザからの認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を必要とする。いくつかの実施形態では、第1のタイプの振替口座(例えば、ストアドバリュー口座、セキュアアクセスカード、ストアドバリュー口座)を使用/エクスプレスモードに設定することができる。いくつかの実施形態では、第2のタイプの振替口座(例えば、クレジットカード口座)を使用/エクスプレスモードに設定することができない。
【0237】
図9Fに示すように、交通機関ステーションの交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926は、フィールド928(例えば、近距離通信(NFC)ベースのフィールド)を生成している。
図9Fでは、電子デバイス700は、ユーザによって商取引端末926のフィールド928の範囲内に保持されない。したがって、電子デバイス700は、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)フィールド928の存在を検出していない。
【0238】
図9Gでは、エクスプレスモードにおいて利用可能な(及び設定された)振替口座(例えば、交通機関口座)が電子デバイス700上にプロビジョニングされ、デバイスが低電力状態にある間に、デバイスは、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926によって生成されたフィールド928の存在を検出する。フィールド928を検出したことに応答して(及び、エクスプレスモードに設定された振替口座がデバイスを介して使用するために利用可能であるとの判定に従って)、電子デバイス700は、商取引(例えば、支払い又は交通機関局に入るパス)に使用するための交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926に振替口座に関連付けられたクレデンシャル(例えば、プロビジョニングされた交通機関カードの、プロビジョニングされた交通機関パスの)を送信する。いくつかの実施形態では、複数の振替口座(エクスプレスモードに設定される)が使用のために利用可能であるとの判定に従って、電子デバイス700は、商取引端末926による商取引において使用するための互換性のある振替口座を(例えば、フィールド928に基づいて検出された識別子又はタグに基づいて)自動的に選択する。
【0239】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700と商取引端末926との間の振替動作が支払い商取引(例えば、交通機関料金)を含む場合、送信されたクレデンシャルに関連付けられた振替口座は、資金に関連付けられたストアドバリュー口座(例えば、支払い口座)である(及び交通機関料金の量における振替口座からの資金は、振替動作に使用される)。いくつかの実施形態では、電子デバイス700と商取引端末926との間の振替動作が、交通機関パス(交通機関料金ではない)を含む場合、送信されたクレデンシャルに関連付けられた振替口座は、有効な交通機関パス(例えば、1日の交通機関パス、毎月の交通機関パス)を有する交通機関パス口座である。
【0240】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、フィールド928が検出され、クレデンシャルが商取引端末926に送信されると、ディスプレイ702上に、低電力ユーザインタフェース920を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、ディスプレイ702がオフ状態にある場合には、商取引端末926によって生成されたフィールド928の検出を取り止める(したがって、デバイスは、振替口座に関連付けられたクレデンシャルを商取引端末926に送信しない)。
【0241】
図9Gに示すように、交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926に(例えば、プロビジョニングされた交通機関カードの、プロビジョニングされた交通機関パスの)クレデンシャルを送信することは、ゲートウェイを開かせ、したがって、電子デバイス700のユーザが交通機関ステーションに入ることを可能にする。
【0242】
図9Hでは、エクスプレスに使用するために利用可能な振替口座が電子デバイス700上にプロビジョニングされるが、エクスプレスモードに設定されないとき(又は、デバイス上にプロビジョニングされた振替口座のいずれも、エクスプレスモードで使用されることができないとき)、デバイスは、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926によって生成されたフィールド928の存在を検出する。フィールド928を検出することに応答して、電子デバイス700は、デバイス上にプロビジョニングされた振替口座に関連付けられたクレデンシャルを商取引端末926に送信することを取り止める(エクスプレスモード振替口座がデバイス上で利用できないため)。そのため、
図9Hに示すように、電子デバイス700は、交通機関ゲートウェイ924を開かせず、したがって、デバイスのユーザが交通機関ステーションに入ることを可能にしない。
【0243】
いくつかの実施形態では、電子デバイス700が通常電力状態にある場合、デバイスは、互換性のある振替口座がエクスプレスモードに設定されていない場合(又は、エクスプレスモードに設定するように利用可能でない場合)、互換性のある振替口座がエクスプレスモードに設定され且つ成功した認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を受信した後に交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926に互換性のある振替口座に関連付けられたクレデンシャルを送信する場合、認証を受信することなく、交通機関ゲートウェイ924の商取引端末926に互換性のある振替口座に関連付けられたクレデンシャルを送信する。
【0244】
図9Iは、低電力状態にある間に、セキュア位置(例えば、セキュアな部屋又は建物へのロックされたドアなどのセキュアな位置へのセキュアな入口)に関連付けられたセキュアアクセス端末930の近くでデバイスのユーザによって保持されている電子デバイス700を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、ディスプレイ702上に、低電力ユーザインタフェース920を表示している。いくつかの実施形態では、ディスプレイ702は、オフ状態にある(したがって、低電力ユーザインタフェース920を表示しない)。
【0245】
図9Iでは、電子デバイス700は、セキュアアクセス端末930によって生成されたフィールド932の存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末930は、セキュアなドア934をロック/ロック解除することによって、セキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成される。セキュアアクセス端末930によって生成されたフィールド932の存在の検出に応答して(又はその後に)、電子デバイス700は、セキュアアクセス端末930に振替口座(例えば、セキュアアクセス口座)のクレデンシャルを(例えば、デバイスの無線通信無線を介して)送信し、振替口座は、セキュアアクセス端末930と互換性があるように事前に構成されたセキュアアクセス口座である。
図9Iに示すように、セキュアアクセス端末930に振替口座のクレデンシャルを送信することは、セキュアなドア934を開かせ、したがって、ユーザがセキュアな位置に入ることを可能にする。いくつかの実施形態では、
図11M~
図11Nを参照して以下により詳細に記載されるように、電子デバイス700はまた、通常電力状態にある間に、セキュアアクセス端末930に振替口座のクレデンシャルを送信することができる。
【0246】
いくつかの実施形態では、振替口座が、セキュアアクセス端末930と互換性があるように構成されていないセキュアアクセス口座である場合、セキュアアクセス端末930に振替口座のクレデンシャルを送信することは、有効な(互換性のある)セキュアアクセス口座がセキュアアクセス端末930に提示されないようにセキュアなドア934を開かせない。
【0247】
図10A~
図10Cは、いくつかの実施形態に係る、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。方法1000は、ディスプレイ(例えば、702)及び1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイのタッチ感知面、機械的入力デバイス(例えば、701)、機械的ホームボタン、機械的電源ボタン)を有する電子デバイス(例えば、100、300、500、700、700B)において実行される。いくつかの実施形態では、電子デバイスはまた、1つ以上のセンサ(例えば、カメラ、生体センサ、深度センサ、指紋センサ)を含む。方法1000のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0248】
以下に説明するように、方法1000は、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理するための直感的な方法を提供する。この方法は、貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがより高速且つより効率的に貯蔵された電力で動作する電子デバイス上にプロビジョニングされたクレデンシャルの使用を管理することを可能にすることにより、電力を節約し、バッテリ充電の間隔が増す。
【0249】
電子デバイス(例えば、700)が貯蔵された電力(例えば、バッテリ電力、コンデンサに貯蔵された電力、又は他のタイプの貯蔵された電力などの貯蔵された電力)で動作している間に、電子デバイスは、電子デバイスをウェイクさせる要求(例えば、901)(例えば、ウェイクアップジェスチャへのレイズ、ディスプレイのタッチ感知面上のタップ、ボイストリガ、機械的入力デバイス上のボタン押圧などの機械的入力要素のアクティブ化)を検出する(1002)。
【0250】
電子デバイス(例えば、700)がウェイクする要求(例えば、901)を検出したこと(1004)に応答して、電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力(例えば、バッテリ電力、コンデンサに貯蔵された電力、又は他のタイプの貯蔵された電力などの貯蔵された電力)を有するとの判定(1006)に従って、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702)上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェース(例えば、910、ロックスクリーン又は通知スクリーン)を表示する(1008)。電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、デバイスをウェイクさせる要求を検出したことに応答してウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態-デバイスが利用可能な電力の閾値量を超えて動作している-に関するフィードバックを提供する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0251】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700)が利用可能な電力の閾値量を超える(例えば、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示した後に)との判定(1006)に従って、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702)上に、第1のクレデンシャルの表現(例えば、914、第1のタイプ又は第2のタイプのいずれか)及び第2のクレデンシャルの表現(例えば、第1のタイプ又は第2のタイプのいずれか)を表示する(1010)。第1のクレデンシャルの表現及び第2のクレデンシャルの表現を表示することは、ユーザが2つの異なるタイプのクレデンシャルの間を迅速に且つ容易に選択することを可能にする。デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性が改善され、ユーザデバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、第1のクレデンシャルの表現(例えば、914)及び第2のクレデンシャルの表現は、電子ウォレットアプリケーションなどの支払いアプリケーションのユーザインタフェース内に表示される。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイのタッチ感知面)を介して、第1のクレデンシャルの表現の選択を検出する(1012)。いくつかの実施形態では、第1のクレデンシャルの表現の選択を検出することに応答して、電子デバイスは、商取引において使用するために第1のクレデンシャルを設定する(1014)。
【0252】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700)が利用可能な電力の閾値量よりも多く(1016)、第2のタイプではない第1のクレデンシャル(例えば、クレジットカード又はデビットカードに関連付けられていない)が電子デバイス上にプロビジョニングされ、第1のクレデンシャルに関連付けられたエクスプレスモード設定(例えば、「オン」モード又は「オフ」モードのいずれかである、トグルなどのエクスプレスモードアフォーダンスによって表され、オフモード(したがって非エクスプレスモード)である場合、電子デバイスは、電子デバイスを介して使用するために利用可能であるように第1のタイプのクレデンシャルのための生体認証などの認証を必要とし、オンモード(したがってエクスプレスモード)である場合、電子デバイスは、電子デバイスを介して利用可能であるように第1のタイプのクレデンシャルの認証を必要としない)がアクティブ化されない(例えば、非エクスプレスモードである)とき、電子デバイスは、入力(例えば、表示されたエクスプレスモードアフォーダンス上のタッチ入力などのユーザ入力)を検出し(1018)、エクスプレスモード設定をアクティブ化させる(例えば、エクスプレスモードである)。
【0253】
いくつかの実施形態では、エクスプレスモード設定をアクティブ化させる力を検出したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702)上に、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、第1のクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であり得る指示(例えば、アラート、通知、プロンプト)を表示する(1020)。エクスプレスモード設定をアクティブ化させる入力を検出したことに応答して、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有するときに第1のクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であり得るという指示を表示することは、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間であっても、第1のクレデンシャルが使用のために利用可能であり得ることをユーザが迅速且つ容易に認識することを可能にすることによって、フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、指示は、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満であるが、利用可能な電力量が全くないとき(例えば、電子デバイスは、貯蔵された電力が完全に/全体的に放電されたときに、利用可能な電力量を有しない)、第1のクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることを示す。いくつかの実施形態では、指示は、電子デバイスが利用可能な電力量を有しない間に、第1のクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能ではないことを示す。いくつかの実施形態では、指示は、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超える間に、第1のクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であることを示す。
【0254】
電子デバイス(例えば、700)を起動させる要求(例えば、901)を検出したこと(1004)に応答して、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し(例えば、デバイスが低バッテリ状態にある)且つ第1のタイプのクレデンシャル(例えば、エクスプレス交通機関カード、エクスプレスストアドバリュー口座、IDカード、認証を必要としないカード)が電子デバイス上にプロビジョニングされたとの判定(1022)に従って、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702)上に、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満である旨の指示(例えば、922A、低バッテリグラフィック)と、第1のタイプのクレデンシャルが(例えば、商取引のために、支払いのために)電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示(例えば、922B)とを同時に表示する(1024)。電子デバイスが電子デバイスを起動するための要求を検出したことに応答して、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示を表示することは、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し且つそれで動作している旨をユーザが迅速且つ容易に認識することを可能にすることによって、フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して利用可能である旨の指示を表示することは、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間であっても、デバイスの特定の機能へのアクセスが依然として利用可能であることをユーザが認識することを可能にすることによって、フィードバックを改善してデバイスの操作性を向上させ、したがって、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし(例えば、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、デバイスを動作させるときの/デバイスと対話するときのユーザの誤りを削減することによって)、加えて、ユーザがデバイスをより素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0255】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700)は、無線通信無線機(例えば、NFC接続用)を含む。いくつかの実施形態では、(例えば、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間)第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示(例えば、922B)を表示した後、電子デバイスは、無線通信無線機を介して(例えば、NFC接続を介して)、動作(例えば、支払い商取引、セキュアアクセス認証)において第2の電子デバイスによって使用するために第2の電子デバイス(例えば、926、930、商取引端末、支払い端末、セキュアアクセス端末)に第1のタイプのクレデンシャルを送信する(1026)。クレデンシャルのユーザ選択を必要とせずに、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに(自動的に)送信することは、ユーザが動作を迅速且つ容易に続行することを可能にする。更なるユーザ入力を必要とせずに1組の状態が満たされた場合に最適化された動作を実行することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0256】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのクレデンシャル(例えば、エクスプレス交通機関カード、エクスプレスストアドバリュー口座、IDカード、認証を必要としないカード)が(例えば、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に)電子デバイス(例えば、700)上にプロビジョニングされ(1028)、電子デバイスは、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示(例えば、922B)を表示している間に)第2の電子デバイス(例えば、926、930、識別情報に基づいて無線識別情報を読み取ってセキュアリソース/位置へのアクセス(例えば、ドアのロック解除、コンピュータ端末のロック解除、又は同様のもの)を提供するかどうかを判定するための無線バッジリーダなどの商取引端末、交通機関端末、セキュアアクセス端末)によって生成されたフィールド(例えば、928、932、NFCフィールド)の存在を検出する(1030)。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイスによって生成されたフィールドは、クレデンシャルの要求を符号化する。
【0257】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出したことに応答して、電子デバイスは、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)(例えば、生体認証又はパスコード/パスワード認証などのユーザからの認証を最初に必要とすることなく)第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信する(1032)。クレデンシャルのユーザ選択を必要とせずに、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに(自動的に)送信することは、ユーザが動作を迅速且つ容易に続行することを可能にする。更なるユーザ入力を必要とせずに1組の状態が満たされた場合に最適化された動作を実行することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信する際にフィードバック(例えば、視覚フィードバック、触覚フィードバック、音声フィードバック)を生成することを取り止める。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイスが利用可能な電力の閾値量を超える間に、クレデンシャルを送信する際にフィードバックを生成する。デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間にフィードバックを生成することを取り止めること及びデバイスが利用可能な電力の閾値量を超える間にフィードバックを生成することは、デバイスの利用可能な電力をより効率的に利用することによってデバイスの操作性を改善し、それによって電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0258】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス(例えば、700)を介して使用するために利用可能である旨の指示(922B)を表示することは、電子デバイスの(第1のタイプのクレデンシャルに関連付けられた)エクスプレスモード設定がオン状態にあるとの判定に従って、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して利用可能である旨の指示を表示することを含む。いくつかの実施形態では、エクスプレスモード設定がオフ状態であるとの判定に従って、電子デバイスは、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する(例えば、デバイスが低バッテリ状態)と判定したときであっても、第1のタイプのクレデンシャルが、電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示を表示することを取り止める。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイス上にプロビジョニングされる第1のタイプの全てのクレデンシャルに同じエクスプレスモード設定を適用する。いくつかの実施形態では、電子デバイス上にプロビジョニングされた第1のタイプの各クレデンシャルは、そのそれぞれのエクスプレスモード設定に関連付けられる。いくつかの実施形態では、エクスプレスモード設定は、グローバルに第1のタイプの全てのプロビジョニングされたクレデンシャル、又は個々に第1のタイプのそれぞれのプロビジョニングされたクレデンシャルのいずれかについて、電子デバイスのユーザによって調整される(「オン」又は「オフ」にする)ことができる。ユーザがエクスプレスモード設定を調整することを可能にすることは、デバイスのより多くの制御をユーザに提供し、ユーザが特定のクレデンシャルをエクスプレスモードで使用できるようにする(したがって認証を必要としない)ことを可能にし、特定のクレデンシャルを非エクスプレスモードで使用できるようにする(したがって、認証を必要とする)ことを可能にすることによってデバイスのセキュリティを改善する。デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性が改善され、ユーザデバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0259】
電子デバイス(例えば、700)をウェイクさせるための要求(例えば、901)を検出したこと(1004)に応答して、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能でないとの判定(1034)に従って、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702)上に、電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示を表示することなく電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示(例えば、922A)を表示する(1036)。電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示を表示することなく電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示を表示することは、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満で動作しているが、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満で動作している間にクレデンシャルがデバイスを介して使用するために利用可能でないことをユーザが迅速且つ容易に認識することを可能にすることによってフィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0260】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのクレデンシャルは、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する(例えば、デバイスは、低バッテリ状態にある)間に、電子デバイス(例えば、700)を介して使用するために利用可能であり、第1のタイプとは異なる第2のタイプのクレデンシャルは、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、電子デバイスを介して使用するために利用可能ではない。いくつかの実施形態では、第2のタイプのクレデンシャルは、(例えば、支払い商取引などの商取引のために)電子デバイスを介して使用されるために認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を必要とする。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に認証を実行することができない。したがって、いくつかの実施形態では、第2のタイプのクレデンシャルは、電子デバイスを介して使用される認証を必要とするため、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有する場合、第2のタイプのクレデンシャルは、電子デバイスを介して(例えば、支払い商取引などの商取引のために)使用することができず、第2のタイプのクレデンシャルは、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量以上であるときに、電子デバイスを介してのみ使用することができる。
【0261】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのクレデンシャルは、(例えば、商取引又は支払いのために)電子デバイス(例えば、700)を介して使用されるために認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を必要とせず、第1のタイプとは異なる第2のタイプのクレデンシャルは、電子デバイスを介して使用されるために認証を必要とする。
【0262】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700)は、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超えている間に、(例えば、商取引、支払い、又はセキュアアクセス要求において電子デバイスを介して使用するためのプロビジョニングされたクレデンシャルを認証するための)認証動作を可能にし、電子デバイスは、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、認証動作を無効にする。電子デバイスが閾値量を超える利用可能電力を有する間に認証動作を有効化することと、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に認証動作を無効にすることは、デバイスがより効率的な方法でそのリソースを使用することを可能にすることによって、デバイスの操作性を向上させ、それにより、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、認証動作は、生体認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、虹彩/網膜走査認証)を含む。いくつかの実施形態では、認証動作は、パスコード又はパスワード認証を含む。
【0263】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700)が貯蔵された電力で動作しており、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する(例えば、デバイスのディスプレイがオフである間)(1038)、電子デバイスは、(例えば、デバイスの無線通信無線を介して)第2の電子デバイス(例えば、926、930、商取引端末、支払い端末、セキュアアクセス端末)によって生成されたフィールド(例えば、928、932、NFCフィールド)の存在を検出する(1040)。いくつかの実施形態では、(例えば、商取引を実行する要求に対応する又はクレデンシャルに対する要求に対応する)第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出したこと(1042)に応答して、電子デバイスは、(例えば、支払い商取引又はセキュアアクセス認証を続行するために)認証動作が要求されないとの判定(例えば、第2の電子デバイスから取得された情報に基づく)に従って、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)(例えば、支払い商取引又はセキュアアクセス認証において使用するために)第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信する(1044)。いくつかの実施形態では、(例えば、商取引を実行する要求に対応する又はクレデンシャルに対する要求に対応する)第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出したこと(1042)に応答して、電子デバイスは、認証動作が必要であるとの判定に従って、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信することを取り止める(1046)。
【0264】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700)は、利用可能な電力の閾値量未満を有する(例えば、デバイスは低バッテリ状態にある)間、電子デバイスは、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示(例えば、922A、低バッテリグラフィック)に関連付けられたユーザインタフェースと異なるユーザインタフェースを表示することを取り止める。したがって、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイスが低バッテリ状態にある間に利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示に関連付けられたユーザインタフェース(例えば、922)のみを表示することができる。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイスが低バッテリ状態にある間に、利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示に関連付けられたユーザインタフェースと異なるユーザインタフェースを表示することが無効にされる。デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示に関連付けられたユーザインタフェースのみを表示することは、デバイスが動作しており、バッテリ電力の閾値量未満を有することをユーザが迅速且つ容易に認識することを可能にすることによってフィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0265】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのクレデンシャルは、交通機関端末(例えば、928、地下鉄駅、鉄道駅、バス、タクシの商取引端末)において電子デバイス(例えば、700)を介して使用するために利用可能な(例えば、交通機関支払いのために)交通機関口座に対応する。いくつかの実施形態では、交通機関口座は、商取引制限又は使用制限(例えば、1日当たりの最大量、又は1日当たり$100又は商取引当たり$20)で設定される。いくつかの実施形態では、交通機関口座は、通勤計画(例えば、毎月のパス、10日のパス、ライドパスなど)であるか、又はそれを含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスが、利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、電子デバイスは、交通機関端末(例えば、926)によって生成されたフィールド(例えば、928)の存在を検出し、交通機関端末から取得された情報に基づいて、交通機関端末が通勤計画を受け入れるように構成されている場合には、通信計画に対応するクレデンシャルを自動的に選択する。交通機関端末が通勤計画を受け入れるように構成されている場合に、通信計画に対応するクレデンシャルを自動的に選択することは、ユーザがデバイスとの最小限の相互作用を有する交通機関端末を通過することを許可されることをユーザに迅速且つ容易に使用することができる。更なるユーザ入力を必要とせずに条件のセットが満たされたときに自動的に動作を行うことにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0266】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、異なるタイプの交通機関(例えば、地下鉄駅の交通機関口座、バスの交通機関口座)に対応する第1のタイプの複数のクレデンシャルを含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスが、利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、電子デバイスは、交通機関端末(例えば、926)によって生成されたフィールド(例えば、928)の存在を検出し、交通機関端末から取得された情報に基づいて、その交通機関端末において電子デバイスを介して使用するために、関連するタイプの交通機関口座(例えば、地下鉄駅の交通機関口座又はバスの交通機関口座)に対応するクレデンシャルを自動的に選択する。その交通機関端末において電子デバイスを介して使用するために関連するタイプの交通機関口座に対応するクレデンシャルを自動的にすることは、ユーザがデバイスとの最小限の相互作用を用いて、交通機関端末を通過することを許可される装置を迅速且つ容易に使用することができる。更なるユーザ入力を必要とせずに条件のセットが満たされたときに自動的に動作を行うことにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0267】
いくつかの実施形態では、第1のタイプのクレデンシャルは、セキュアアクセス端末(例えば、セキュアな建物又は建物の特定の部屋などの建物内のセキュアな領域へのアクセスのための930)において電子デバイス(例えば、700)を介して使用するために利用可能な識別口座に対応する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末は、(例えば、セキュアなドア934を介して)オフィスビル又は寮建物などのセキュアな建物に入るためのアクセスを許可する。いくつかの実施形態では、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、電子デバイスは、セキュアアクセス端末によって生成されたフィールド(例えば、932)の存在を検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末によって生成されたフィールドの存在を検出したことに応答して、電子デバイスは、識別口座に対応するクレデンシャルをセキュアアクセス端末に送信するが、ディスプレイ上に識別口座の表現を表示することを取り止める。セキュアアクセス端末によって生成されたフィールドの存在を検出することに応答して、識別口座に対応するクレデンシャルをセキュアアクセス端末に(自動的に)送信することは、ユーザがデバイスとの最小限の相互作用を有するセキュアアクセス端末によってセキュアな位置にアクセスすることを許可される装置を迅速且つ容易に使用することを可能にする。更なるユーザ入力を必要とせずに条件のセットが満たされたときに動作を行うことにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0268】
方法1000に関して上述された処理(例えば、
図10A~
図10C)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法800は、方法1000を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法800のプロビジョニングプロセスを使用して、クレデンシャルに関連付けられた振替口座を電子デバイス上にプロビジョニングすることができる。別の例では、方法1200は、方法1000に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法1200に記載されているプロセスを使用して、クレデンシャルを通常電力状態で(低電力状態に加えて)電子デバイスを介して使用することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0269】
図11A~
図11Vは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、
図12A~
図12Cにおける処理を含む、以下で説明する処理を例示するために使用される。
【0270】
図11Aは、
図7A~
図7Oを参照して上述した電子デバイス700並びに
図9A~
図9Jを参照して上述した電子デバイス700と同様の電子デバイス700(例えば、スマートフォン、モバイルデバイス)を示す。電子デバイス700は、ディスプレイ702及び無線通信無線機(例えば、近距離通信(NFC)、Bluetooth、WiFi,LTE接続用)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ702のタッチ感知面、電源ボタンなどの機械的入力デバイス701、カメラ703、マイク)、1つ以上の出力デバイス(例えば、スピーカ)、及び1つ以上のセンサ(例えば、深度センサ、指紋センサなどの生体センサ704)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイス700の1つ以上のセンサ(例えば、指紋センサなどの生体センサ)は、デバイスの異なる構成要素と/異なる要素内に一体化される(例えば、指紋センサは、ディスプレイ702と一体化される)。
【0271】
図11では、電子デバイス700はディスプレイ702に、振替アプリケーション(例えば、デバイスのオペレーティングシステムによって制御された第1の電子ウォレットアプリケーション)の振替アプリケーションユーザインタフェース1110を表示している。振替アプリケーションユーザインタフェース1110は、振替動作(例えば、支払い商取引などの商取引、セキュアアクセス要求)において使用するために現在選択されている振替口座に対応する振替口座(例えば、支払い口座、ポイント口座、交通機関口座、ストアドバリュー口座、クレジットカード口座)の表現1112と、振替動作において使用するために現在選択されていない他の振替口座に対応する振替口座の(視認可能な)表現のスタック1114とを含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、振替識別口座(例えば、資金、ポイント、及び/又はクレジットに関連付けられた1つ以上の副口座にも関連付けられた学生IDカードなどの識別口座)が電子デバイス700上にプロビジョニングされる。いくつかの実施形態では、振替識別口座は、
図7A~
図7O及び方法800を参照して上述したプロビジョニングプロセスを介して電子デバイス700上にプロビジョニングされる。いくつかの実施形態では、振替識別口座は、学生識別口座/カードであり、関連する大学(例えば、アップルトン大学)などの関連機関によって制御される/構成される。いくつかの実施形態では、振替識別口座は、1つ以上のサブ振替口座(例えば、ストアドバリュー口座、デビット口座、ミールポイント口座などのポイント口座、プリンタクレジット口座などのクレジット口座)にも関連付けられているか又はリンクされている学生識別口座/カードである。
【0273】
図11Aに示すように、電子デバイス700は、振替アプリケーションユーザインタフェース1110のスタック1114内の振替識別口座の(部分的)表現1116を表示する。あるいは、いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、
図11Bに示すように、領域表示スタック1114とは別個の振替アプリケーションユーザインタフェース1110の領域内に、振替識別口座の(部分的)表現1116と、現在選択された振替口座に対応する領域表示表現1112とを表示する。
【0274】
図11Bでは、ディスプレイ702上に、振替識別口座の(部分的)表現1116を含む振替アプリケーションユーザインタフェース1110を表示している間に、電子デバイス700は、(例えば、ディスプレイ702のタッチ感知面を介して)振替識別口座の(部分的)表現1116のアクティブ化1101(例えば、タッチ入力)(したがって、振替識別口座を現在選択された振替口座として設定する)を検出する。
【0275】
図11Cでは、振替識別口座の(部分的)表現1116のアクティブ化1101を検出したことに応答して、電子デバイス700は、(例えば、現在選択された振替口座に対応する表現1112の表示を置き換えることによって)振替識別口座の完全表現1116を振替アプリケーションユーザインタフェース1110に表示する。
【0276】
図11Cに示すように、振替識別口座の表現1116は、口座に関連付けられた、指示1118及び機関(例えば、大学)の画像1120を含む。振替識別口座の表現1116はまた、口座所有者(例えば、テオ・アップルシード)に関連付けられた画像1122、名称1124(テオ・アップルシード)、及びステータス1126(例えば、学生、学部学生、大学院生、教授、スタッフ)を含み、口座所有者は、口座に関連付けられた機関(例えば、アップルトン大学)に関連付けられている。この例では、口座所有者テオ・アップルシードは、機関アップルトン大学の学生である。
【0277】
図11Cに示すように、振替識別口座の表現1116は、第1の副口座残高情報1128A(例えば、ミールポイント残高)、第2の副口座残高情報1128B(例えば、洗濯クレジット残高)、及び第3の副口座残高情報1128C(例えば、駐車クレジット残高)を含む、振替識別口座に関連付け又はリンク/接続される複数の副口座残高情報1128の少なくとも一部を含む。いくつかの実施形態では、振替識別口座は、振替アプリケーションユーザインタフェース1110に示される振替識別口座の表現1116に副口座残高情報が示されていない1つ以上の副口座に関連付けられる。
【0278】
振替識別口座の表現1116は、
図11Pを参照して以下でより詳細に説明されるように、振替識別口座に関連付けられた詳細な説明ページを閲覧するための情報アフォーダンス1130を更に含む。
【0279】
図11Dでは、振替アプリケーションユーザインタフェース1110の現在選択された領域内の振替識別口座の表示1116をディスプレイ702上に表示している間(それによって、振替識別口座が商取引又はセキュアアクセス要求などの振替動作において使用するために現在選択されていることを示す)、電子デバイス700は、機械的入力デバイス701上で入力1103(例えば、ダブルクリック/押圧)を受信する。
【0280】
図11Eでは、振替アプリケーションユーザインタフェース1110の現在選択された領域内に振替識別口座の表現1116を表示している間に、機械入力デバイス701上の入力1103を検出したことに応答して、電子デバイス700は、振替アプリケーションユーザインタフェース1110に、認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を要求する認証要求1132(例えば、視覚的指示又はアニメーション)を表示し、したがって、振替識別口座を使用した振替動作(例えば、商取引又はセキュアアクセス要求)に進む。
【0281】
図11Fでは、認証要求1132を表示したことに応答して(又はそれに続いて、その後に)、振替識別口座の表現1116を表示する間に、電子デバイス700は、生体情報(例えば、ユーザの顔の特徴情報、ユーザの指紋情報、ユーザの虹彩/網膜走査情報)を(例えば、カメラ703及び/又は生体センサ704(例えば、深度センサ)、又は指紋センサなどの1つ以上の入力デバイス及び/又は1つ以上のセンサを介して)受信/検出する。
図11Fに示すように、ユーザの生体情報を受信/検出している間に、電子デバイス700は、振替アプリケーションユーザインタフェース1110に、ユーザの生体情報が受信/検出されている旨の処理指示1134(例えば、双リング円形形状のグラフィカルアニメーションなどの視覚的指示)を表示する(例えば、認証要求1132の表示を置き換える)。いくつかの実施形態では、生体情報に加えて又は代わりに、電子デバイス700は、パスコード又はパスワード認証を受信して、振替識別口座を使用してデバイスが振替動作に進むことを認証する。
【0282】
図11Gでは、認証の成功に応答して、振替識別口座の表現1116を表示している間に、電子デバイス700は、認証が成功した(したがって、デバイスが振替識別口座を使用して振替動作に進むことを認証された)旨の成功指示1136(例えば、笑顔グラフィックオブジェクトなどの視覚的指示)を振替アプリケーションユーザインタフェース1110に表示する(例えば、処理指示1134の表示を置き換える)。
【0283】
いくつかの実施形態では、認証は、受信又は検出された認証情報(例えば、受信又は検出された生体認証情報、受信されたパスコード/パスワード認証情報)が電子デバイス700上に既に登録又は記録された認証情報(例えば、記録された生体認証情報又は登録されたパスコード/パスワード)と一致するときに成功する。
【0284】
いくつかの実施形態では、認証が成功しなかったとの判定に従って(例えば、受信/検出された生体認証情報が登録された生体認証情報と一致しなかったため)、電子デバイス700は、振替動作の許可を取り止める(したがって、デバイスは、振替識別口座を使用して振替動作を続行することを許可されていない)。
【0285】
図11Hでは、成功指示1136を表示した後(例えば、0.5秒、1秒、又は3秒後などの所定の時間量)、及び振替識別口座の表現1116を表示している間に、電子デバイス700は、デバイスが(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)端末によって生成されたフィールド(例えば、近距離通信(NFC)ベースのフィールド)を検出することができるようにデバイスが端末(例えば、非接触支払い商取引端末、交通機関端末、セキュアアクセス端末)付近に配置されることを要求する端末付近保持要求1138を(例えば、移動しているデバイスのグラフィカルアニメーションなどの視覚的指示、及び/又は「リーダ付近に保持」を記述するテキスト指示を含む)振替アプリケーションユーザインタフェース1110に表示する(成功指示1136の表示を置き換える)。
【0286】
図11Hでは、成功した認証を受信した後(したがって、端末付近保持要求1138を表示している間)、振替アプリケーションユーザインタフェース1110内の振替識別口座の表現1116を表示している間に、電子デバイス700は、洗濯機の商取引端末1140によって生成されたフィールド1142の存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。いくつかの実施形態では、洗濯機の商取引端末1140は、振替識別口座に関連付けられた機関(例えば、アップルトン大学)に関連付けられ/制御される。
【0287】
図11Jでは、洗濯機の商取引端末1140によって生成されたフィールド1142の存在の検出に応答して(又はそれに続いて)、電子デバイス700は、商取引端末1140によって振替動作(例えば、洗濯機を使用するための洗濯クレジットの支払い)において使用するために第2の副口座(例えば、洗濯クレジット口座)のクレデンシャルを(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)商取引端末1140に送信する。いくつかの実施形態では、第2の副口座のクレデンシャルを送信する前に、電子デバイス700は、(例えば、商取引端末1140のフィールド1142に基づいて検出された識別子又はタグに基づいて)自動的に、振替動作で使用するための振替識別口座に関連付けられた/リンクされた複数の副口座から第2の副口座を自動的に選択する。
【0288】
図11Jに示すように、第2の副口座のクレデンシャルを商取引端末1140に送信したことに応答して(又はそれに続いて)、電子デバイス700は、振替動作後に第2の副口座(例えば、洗濯クレジット口座)の残りの残高を反映するために、第2の副口座残高情報1128Bの表示を更新する(例えば、洗濯のために洗濯クレジット口座から$3の支払い-したがって、洗濯クレジットの残りの残高は、$268.10から$265.10まで減少する)。電子デバイス1100はまた、振替動作(例えば、洗濯クレジットの使用を含む)が成功裏に完了した旨の成功指示1144(例えば、「支払い完了」を記述する)を振替アプリケーションユーザインタフェース1110に表示する。
【0289】
図11Kは、(現在選択された口座として)振替識別の表現1116及び(振替識別口座を使用して振替動作を続行するためにデバイスに認可する認証を成功した後に)端末付近保持要求1138を振替アプリケーションユーザインタフェース1110に表示する電子デバイス700を示す。
【0290】
図11Kでは、振替識別口座との正常な認証を現在選択された口座として受信した後に、振替アプリケーションユーザインタフェース1110を表示している間に、電子デバイス700は、大学の食堂(例えば、アップルトン大学の食堂)に関連付けられた商取引端末1146によって生成されたフィールド1148の存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。
【0291】
図11Lでは、食堂の商取引端末1146によって生成されたフィールド1148の存在の検出に応答して(又はそれに続いて)、電子デバイス700は、振替動作(例えば、ユーザのテオ・アップルシードのミールポイント口座からのミールポイントの振替/推論)において使用するために第1の副口座の(例えば、ミールポイント口座)のクレデンシャルを(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)商取引端末1146に送信する。いくつかの実施形態では、第1の副口座のクレデンシャルを送信する前に、電子デバイス700は、(例えば、商取引端末1146のフィールド1148に基づいて検出された識別子又はタグに基づいて)自動的に、振替動作で使用するための振替識別口座に関連付けられた/リンクされた複数の副口座から第1の副口座を自動的に選択する。
【0292】
図11Lに示すように、第1の副口座のクレデンシャルを商取引端末1146に送信したことに応答して(又はそれに続いて)、電子デバイス700は、第1の副口座(例えば、ミールポイント口座)の残りの残高を反映するために、第1の副口座残高情報1128Aの表示を更新する(例えば、食堂における食事の1ミールポイントの使用-したがって、残りのミールポイント残高は4から3に減少する)。電子デバイス1100はまた、振替動作(例えば、ミールポイントの使用を含む)が成功裏に完了した旨の成功指示1150(例えば、「食事引き換え」を記述する)を振替アプリケーションユーザインタフェース1110に表示する。
【0293】
図11Mは、セキュアな位置(例えば、セキュアな部屋又は建物へのロックされたドアなどの、セキュアな位置へのセキュアな入口)に関連付けられた(例えば、
図9I~
図9Kを参照して上述されたセキュアアクセス端末930と同様の)セキュアアクセス端末1152の近くでデバイスのユーザによって保持されている電子デバイス700を示す。
図11Mでは、電子デバイス700は、(振替識別口座の表現1116によって示されるように、振替動作で使用するために現在選択されている振替識別口座を有する)振替アプリケーションユーザインタフェース1110を表示している。あるいは、いくつかの実施形態では、電子デバイス700のディスプレイ702は、オフ状態にある(したがって、デバイスは、振替アプリケーションユーザインタフェース1110を表示していない)。
【0294】
図11Mでは、電子デバイス700は、セキュアアクセス端末1152によって生成されたフィールド1154の存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1152は、セキュアなドア1156をロック/ロック解除することによって、セキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成される。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1152によって生成されたフィールド1154の存在を検出する前に、電子デバイス700は、成功した認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を受信し、セキュアアクセス要求における振替識別口座の使用を認証する。いくつかの実施形態では、電子デバイス700は、振替識別口座が明示的な口座である及び/又はエクスプレスモードであるため、振替動作で使用するための口座を認可するために認証が要求されないため、フィールド1154の存在を検出する前に認証を受信しない。
【0295】
いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1152によって生成されたフィールド1154の存在の検出に応答して(又はその後に)、電子デバイス700は、セキュアアクセス端末1152に振替識別口座のアクセスクレデンシャルを(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)送信し、振替識別口座は、セキュアアクセス端末1154と互換性があるように事前に構成されている。
図11Nに示すように、セキュアアクセス端末1152に振替識別口座のアクセスクレデンシャルを送信することは、セキュアなドア1156を開かせ、したがって、ユーザがセキュアな位置に入ることを可能にする。
【0296】
いくつかの実施形態では、振替識別口座が、セキュアアクセス端末1152と互換性があるように事前に構成されていない場合、セキュアアクセス端末1152に振替識別口座のアクセスクレデンシャルを送信することは、有効な(互換性のある)セキュアアクセス口座がセキュアアクセス端末1152に提示されないようにセキュアなドア1156を開かせない。
【0297】
いくつかの実施形態では(例えば、振替識別口座が明示モードでない場合)、セキュアアクセス端末1152を有するセキュアアクセス要求における振替識別口座の使用のために認証が要求され、したがって、いくつかの実施形態では、成功した認証を受信することなく、セキュアアクセス端末1152への振替識別口座のアクセスクレデンシャルを送信することは、振替識別口座がセキュアアクセス端末1152と互換性がある場合であっても、安全なドア1156を開かせない。
【0298】
図11Oは、ディスプレイ702上に、(ユーザインタフェースの現在の口座領域内に表示されている振替識別口座の表現1116によって示されるように)振替動作で使用するために現在選択されている振替識別口座を用いて振替アプリケーションユーザインタフェース1110に再度表示する電子デバイス700を示す。
図11Oでは、振替識別口座の表現1116を表示している間に、電子デバイス700は、情報アフォーダンス1130のアクティブ化1105(例えば、タッチ入力)を(例えば、ディスプレイ702のタッチ感知面を介して)検出する。
【0299】
図11Pに示すように、情報アフォーダンス1130のアクティブ化1105を検出したことに応答して、電子デバイス700は、複数の情報項目及び/又は振替識別口座に関連付けられたオプションを含む口座詳細ページ1158をディスプレイ上に表示する。いくつかの実施形態では、口座詳細ページ1158は、振替識別口座のエクスプレスモード設定を(オン状態で)有効にするか又は(オフ状態で)無効化するエクスプレスモードアフォーダンス(例えば、オン状態及びオフ状態を有するトグル)を含む。上述したように、エクスプレスモードが有効化されると、認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスコード認証)は、(例えば、振替識別口座に関連付けられた/リンクされた副口座を使用して)振替動作で使用するために振替識別口座を又は(例えば、振替識別口座に関連付けられたアクセスクレデンシャルを使用して)セキュアアクセス要求を許可することが要求されない。エクスプレスモードが無効化されると、認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスコード認証)は、(例えば、振替識別口座に関連付けられた/リンクされた副口座を使用して)振替動作で使用するために振替識別口座を又は(例えば、振替識別口座に関連付けられたアクセスクレデンシャルを使用して)セキュアアクセス要求を許可することが要求される。
【0300】
図11Pに示すように、口座詳細ページ1158は、口座所有者の名称1162A(例えば、テオ・アップルシード)、及び口座所有者の機関識別番号1162B(例えば、学生ID番号)を含む口座所有者情報領域1162を含む。口座詳細ページ1158はまた、振替識別口座に関連付けられた/リンクされた副口座及び各副口座に関連付けられた残高を示す副口座残高領域1164も含む。いくつかの実施形態では、振替識別口座は、4つの副口座に関連付けられ/リンクされているが、振替アプリケーションユーザインタフェース1110に示される振替識別の表現1116は、最大で設定数(例えば、3)の副口座の表示を含み、したがって、いくつかの実施形態では、関連付けられた/リンクされた副口座は、表現1116に表示されるが、副口座残高領域1164(例えば、ミールポイント口座に対応する第1の副口座残高1164A、洗濯クレジット口座に対応する第2の副口座残高1164B、駐車クレジット口座に対応する第3の副口座残高1164Cと、及びフレキシブル支出口座に対応する第4の副口座残高1164D)に表示される。
【0301】
図11Pでは、口座詳細ページ1158はまた、(無線)通信(例えば、電話通話、テキストメッセージ、電子メール、チャット)を、振替識別口座(例えば、アップルトン大学)に関連付けられた機関の表現で開始するための連絡先アフォーダンス1166も含む。口座詳細ページ1158は、電子デバイス700からの振替識別口座をデプロビジョニング/デリンクするための除去アフォーダンスを更に含む。
【0302】
図11Qは、例えば、ディスプレイ702Bと、無線通信無線機(例えば、NFC、Bluetooth、WiFi、LTE接続用)とを含む、ディスプレイ702B上に、(例えば、ロックスクリーンでもある)時間ユーザインタフェース1176を表示する電子デバイス700B(例えば、スマートウォッチ、デバイス500の1つ以上の特徴を有するデバイス)を示す。電子デバイス700Bは、1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ702Bのタッチ感知面、回転可能入力デバイス703B、機械的入力デバイス701B、マイク)、及び1つ以上の出力デバイス(例えば、触覚発生器、スピーカ)を含む。
【0303】
図11Qでは、ディスプレイ702B上に、時間ユーザインタフェース1176を表示する間に、電子デバイス700Bは、機械的入力ボタン701B上の入力1107(例えば、ダブルクリック/押圧)を受信する。
【0304】
図11Rに示すように、機械的入力ボタン701B上で入力1107を受信したことに応答して、電子デバイス1100は、振替アプリケーション(例えば、デバイスのオペレーティングシステムによって制御された/直接関連付けられたファーストパーティの電子ウォレットアプリケーション)の(電子デバイス700に表示された振替アプリケーションユーザインタフェース1110と関連付けられた/関連する)振替アプリケーションユーザインタフェース1178をディスプレイ702B上に表示する。
図11Rでは、電子デバイス700Bは、振替アプリケーションユーザインタフェース1178内に、(電子デバイス700上に表示された振替識別口座の表現1116に関連付けられた/関連する)振替識別口座の表現1180を表示する。
【0305】
振替識別口座の表現1180は、これらの情報が電子デバイス700上に表示される振替識別口座の表現1116にどのように示されるかと同様に、口座所有者(例えば、テオ・アップルシード)に関連付けられた画像1182、名称1184(例えば、テオ・アップルシード)、ステータス1186(例えば、学生、学部学生、大学院生、教授、スタッフ)を含む。振替識別口座の表現1180はまた、第1の副口座残高情報1188A(例えば、ミールポイント口座に対応する)も含む-いくつかの実施形態では、電子デバイス700B上に表示された振替識別口座の表現1180よりも多くの副口座残高情報が電子デバイス700上に表示された振替識別口座の表現1116に示される。
【0306】
いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1178は、電子デバイス700Bによってアクセス可能な口座(振替識別口座を含む)の数に対応し且つ現在表示された口座(振替識別口座)を示す1つ以上の表示要素1190を含む。
【0307】
図11R~
図11Tは、振替識別口座の表現1180を示す振替アプリケーションユーザインタフェース1178を表示している間に、回転可能入力デバイス703B上で(例えば、時計回りの方向に)入力1109(例えば、回転入力)を受信し、それによって、振替識別の表現1180をスクロールさせる電子デバイス700Bを示す。入力1109(又は、あるいは、ディスプレイ702Bのタッチ感知面上のタッチスクロールジェスチャ)を検出したことに応答して、電子デバイス700Bは、(例えば、電子デバイス700Bの限定された表示空間のために)入力1109を受信する前には表示されなかった振替識別口座(例えば、それぞれ、
図11Pに示される第1の副口座残高1164A、第2の副口座残高1164B、第3の副口座残高1164C、及び第4の副口座残高1164Dに対応する第1の副口座残高1188A、第2の副口座残高1188B、第3の副口座残高1188C、及び第4の副口座残高1188D)の表現1180に追加の情報項目を表示する。
【0308】
図11Uでは、振替アプリケーション口座の表現1180を示す振替アプリケーションユーザインタフェース1178を表示している間に、電子デバイス1100は、入力1111(例えば、ディスプレイ702B上の水平スワイプ)を(例えば、ディスプレイ702Bのタッチ感知面を介して)検出する。
図11Vに示すように、入力1111を検出したことに応答して、電子デバイス1100は、振替識別口座とは異なる振替口座(例えば、支払い口座、ストアドバリュー口座)の表現1192を、振替アプリケーションユーザインタフェース1178に表示する(例えば、振替識別口座の表現1180の表示を置き換える)。いくつかの実施形態では、更に入力1111を検出した(したがって、振替識別口座の表現1180の表示を異なる振替口座の表現1192の表示に置き換える)ことに応答して、電子デバイス1100は、表示要素1190の表示を更新して、異なる振替口座の表現が現在表示されていることを示す(及び振替動作で使用するために現在選択されている)ことを示す。
【0309】
図12A~
図12Cは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための方法を示すフロー図である。方法1200は、ディスプレイ(例えば、702、702B)及び無線通信無線機(例えば、NFC、Bluetooth、LTE、及び/又はWiFi接続用)を有するデバイス(例えば、100、300、500、700、700B)で実行される。方法1200のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0310】
以下に説明するように、方法1200は、電子デバイス上の異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理するための直感的な方法を提供する。この方法は、電子デバイスにおいて異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合には、ユーザがより速く、より効率的に異なるクレデンシャルに関連付けられた振替口座の使用を管理することを可能にすることで、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が長くなる。
【0311】
電子デバイス(例えば、700、700B)は、(例えば、電子ウォレットアプリケーションなどの振替アプリケーションのユーザインタフェース(例えば、1110、1178)を表示している間に)無線通信無線機(例えば、NFC接続用)を介して、クレデンシャルの要求を示す情報(例えば、ポイント、クレジット、リソース、又は資金の振替などの、項目の振替に関連付けられた商取引タイプ識別子、又は項目の振替に関連付けられておらず且つ第2の電子デバイス(例えば、1140、1146、1152、商取引端末、建物アクセス端末などのセキュアアクセス端末、カードリーダ)からのセキュアな部屋又は建物などの特定のセキュアな位置へのアクセス/エントリの認可に関連付けられたアクセスタイプ識別子)を受信する(1202)。
【0312】
第2の電子デバイス(例えば、1140、1146、1152)からのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したこと(1204)に応答して(例えば、クレデンシャルの要求を示す情報が第1のタイプ(例えば、商取引タイプ、支払いタイプ、ポイント、クレジット、又は資金の振替などの振替タイプ)であるとの判定(1206)に従って、電子デバイス(例えば、700、700B)は、ディスプレイ(例えば、702、702B)上に、電子デバイスに関連付けられた(例えば、資金、ミールポイント、洗濯クレジット、プリンタクレジットなどの複数の異なる残高を含み、識別カード/口座に関連付けられた/リンクされた)振替口座(に関連付けられた第1のタイプのクレデンシャル)を使用して振替動作(例えば、ポイント、クレジット、リソース、又は支払いなどの資金の振替)に進むための認証(例えば、顔認識認証、指紋認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)の要求(例えば、1132)を表示する(1208))。第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、振替口座を使用して振替動作に進むための認証要求を表示することにより、デバイスを振替動作に進むことを認可するために必要とされる認証が要求されることをユーザが迅速且つ容易に認識することができる。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。振替口座を使用して振替動作に進む認証を要求することはまた、デバイスの不正使用を防止して、振替口座を使用して無許可の振替動作を実行することによって、デバイスのセキュリティを強化する。
【0313】
いくつかの実施形態では、振替口座は、学生識別口座に対応する。いくつかの実施形態では、学生識別カードは、
図7A~
図7Oを参照して上述したプロビジョニングプロセスを使用して、電子デバイス(例えば、700、700B)上にプロビジョニングされる/リンクされる。
【0314】
いくつかの実施形態では、振替口座を使用して振替動作を続行するための認証要求の表示に続いて(及びその間に)、電子デバイス(例えば、700、700B)は、(例えば、カメラ、生体センサ(例えば、深度センサ)、及び/又は指紋センサなどの、デバイスの1つ以上の入力デバイス及び/又はセンサを介して)認証情報(ユーザの顔特徴又は指紋などの生体認証情報、パスコード又はパスワード認証)を受信する(1210)。いくつかの実施形態では、認証情報の受信(1212)に応答して、受信された認証情報が登録された認証情報(例えば、登録された顔の特徴又は指紋などのユーザの登録された生体情報、登録されたパスコード又はパスワード)に対応するとの判定に従って、電子デバイスは、振替口座を使用して(例えば、振替口座に関連付けられた残高を使用して)振替動作(例えば、支払いなどのポイント、クレジット、リソース、又は資金の振替)に進む(1214)。いくつかの実施形態では、認証情報の受信(1212)に応答して、受信された認証情報が登録された認証情報に対応しないとの判定に従って、電子デバイスは、振替口座を使用して振替動作に進む(1216)。いくつかの実施形態では、振替動作の進行を取り止めることに加えて、電子デバイスは、認証が成功しなかったという指示を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、ユーザが認証を再試行するという指示を更に表示する。認証が成功しなかったという指示を表示すること、及び/又はユーザが認証を再試行する指示を表示することは、認証が成功しなかったこと及び振替口座を使用して振替動作に進むことをデバイスに許可するためにユーザが更なる措置(例えば、認証を再試行する)を取る必要があることをユーザが迅速且つ容易に認識することを可能にすることによって、フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0315】
第2の電子デバイス(例えば、1140、1146、1152)からのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して(1204)、クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプのものである(例えば、セキュア位置へのアクセスなどのアクセスタイプ)との判定(1218)に従って、電子デバイス(例えば、700、700B)は、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを(第2の電子デバイスに)送信する(1220)。更なるユーザ入力を伴わずに、クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、認証を要求することなく、第2のタイプのクレデンシャルを(自動的に)送信することは、ユーザが最小限の入力での振替動作のためにデバイスを迅速且つ容易に使用することを可能にする。動作を行うために必要な入力の数が減ることにより、デバイスの動作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを動作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0316】
いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、700、700B)は、クレデンシャルを第2の電子デバイスに送信する前に認証を要求する。第2の電子デバイスにクレデンシャルを送信する前に認証を要求することは、デバイスの不正使用を防止して、振替口座を使用して無許可の振替動作を実行することを防止することによって、デバイスのセキュリティを強化する。したがって、いくつかの実施形態では、クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプのものである(例えば、セキュアアクセス許可に関連する)という判定に従って、電子デバイスは、(例えば、電子ウォレットアプリケーションなどの振替動作のユーザインタフェースに)クレデンシャルを第2の電子デバイスに送信することに進むための認証(例えば、顔認識認証、指紋認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)の要求(例えば、1132)を表示する。いくつかの実施形態では、成功した認証を実行したことに応答して、電子デバイスは、クレデンシャルを第2の電子デバイスに送信する。
【0317】
いくつかの実施形態では、クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプのものである(例えば、セキュア位置へのアクセスなどのアクセスタイプ)との判定(1218)に従って、電子デバイス(例えば、700、700B)は、ディスプレイ(例えば、702、702B)上に、振替口座の表現(例えば、1116、1180)(例えば、学生IDカード口座などのIDカード口座)を(例えば、電子ウォレットアプリケーションなどの振替アプリケーションのユーザインタフェース(例えば、1110、1178)内に、電子ウォレットアプリケーションは、デバイスのオペレーティングシステムによって制御され/直接関連付けられている)表示する(1222)(第2のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信することに加えて)。クレデンシャルの要求を示す情報が第2のタイプであるという判定に従って振替口座の表現を表示することは、ユーザが(第2の電子デバイスによって)要求されたクレデンシャルが第2のタイプのものである(第1のタイプのものではない)ことを迅速且つ容易に認識することを可能にすることによって、フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0318】
いくつかの実施形態では、クレデンシャルの要求を示す情報は、第2のタイプのものであり、第2の電子デバイス(例えば、1152)は、セキュアな位置へのアクセスを制御するように構成されている(例えば、アクセス基準のセット(例えば、クレデンシャルが許可されたクレデンシャルである)を満たすクレデンシャルの送信を受信すると(例えば、セキュアドア1156をロック解除することによって)セキュアな位置へのアクセスを許可するように構成されている)。
【0319】
いくつかの実施形態では、クレデンシャルの要求を示す情報を受信する前に、電子デバイス(例えば、700、700B)は、ディスプレイ(例えば、702、702B)上に、振替口座(例えば、学生IDカード口座などのIDカード口座)の表現を(例えば、ユーザインタフェース(例えば、電子ウォレットアプリケーションなどの振替アプリケーションの1110、1178)内に、電子ウォレットアプリケーションは、デバイスのオペレーティングシステムによって制御され/直接関連付けられる)表示し(1224)、振替口座の表現(例えば、1116、1180)は、振替口座に関連付けられた(例えば、リンクされた)複数の副口座(例えば、ミールポイント口座、洗濯クレジット口座、プリンタクレジット口座)に関連付けられた副口座残高を含む。振替の表現において振替口座に関連付けられた複数の副口座に関連付けられた副口座残高を表示することにより、ユーザは、振替口座に関連付けられた副口座の利用可能な残高を迅速且つ容易に認識することができ、それによって、デバイスの操作性が改善され、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用量を削減し、バッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、振替口座の表現はまた、口座に関連付けられた人(例えば、学生)の名称も含む。いくつかの実施形態では、振替口座の表現はまた、口座に関連付けられた人物の画像(例えば、写真)を含む。
【0320】
いくつかの実施形態では、振替動作に進むための認証の要求を表示している間に、電子デバイス(例えば、700、700B)は、振替動作に進むための認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード認証)(例えば、カメラ、生体センサ(例えば、深度センサ)、又は指紋センサなどの1つ以上の入力デバイスを介して)を受信する(1226)。いくつかの実施形態では、振替口座を使用して振替動作に進むための(成功した)認証を受信した((例えば、応答した)後に、電子デバイスは、第2の電子デバイス(例えば、商取引端末、支払い端末)から受信した情報に基づいて、振替動作のために使用される振替口座に関連付けられた(例えば、残高1164A~1164Dに対応する)複数の副口座のうちの第1の副口座(例えば、ミールポイント口座、洗濯クレジット口座、プリンタクレジット口座)を自動的に選択する(1228)。いくつかの実施形態では、第1の副口座を自動的に選択した後(例えば、(成功した)認証を受信して振替口座を使用して振替動作に進むことに応答して)、電子デバイスは、選択された第1の副口座を使用して振替動作に進む(1230)。
【0321】
いくつかの実施形態では、第1の副口座は、現金口座、ミールポイント口座、洗濯クレジット、及びプリンタクレジットからなる群から選択される。
【0322】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス(例えば、1152)からのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して(1204)、クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプのものであるとの判定(1218)に従って(例えば、セキュアアクセス認証に関する)(例えば、認証の要求を表示し、成功した認証を受信した後)、電子デバイス(例えば、700、700B)は、無線通信無線機を介して、振替口座に関連付けられた複数の副口座の副口座残高(任意のもの)に変化を引き起こすことなく、第2のタイプのクレデンシャルを(第2の電子デバイスに)送信する(1232)。例えば、第2の電子デバイスは、セキュアな位置(例えば、セキュアなドア1156によってセキュアにされたセキュアな建物)へのセキュアアクセス端末(例えば、1152)であり、セキュアアクセス端末に送信されたクレデンシャルは、振替口座に関連付けられた副口座残高のいずれにも影響を及ぼすことなく、セキュアな位置へのアクセスを許可する(例えば、ドアをロック解除することによって)。振替口座に関連付けられた副口座残高のいずれにも影響を及ぼすことなく、第2のタイプのクレデンシャルをセキュアアクセス端末に(自動的に)送信することにより、ユーザは、最小限の入力で、電子デバイスを使用してセキュアな位置へのアクセスを獲得することを可能にする。動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0323】
いくつかの実施形態では、振替口座の表現(例えば、1116、1180)を表示している間に、電子デバイス(例えば、700、700B)は、(例えば、ディスプレイのタッチ感知面を介して)振替口座の表現の情報アフォーダンス(例えば、1130)のアクティブ化(例えば、1105、タッチ入力)を検出する(1234)。いくつかの実施形態では、振替口座のアクティブ化を検出したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702、702B)上に、情報ページ(例えば、振替口座に関連付けられた1158、情報ページは、振替口座に関する詳細情報を含む(例えば、異なるタイプの情報(例えば、振替口座の表現の一部として表示されない情報)及び口座に関するオプション、例えば、残高情報、口座番号、口座の使用履歴、口座の管理者に接触する/呼び出すための連絡先ボタン)を含む)を表示する(1236)。
【0324】
いくつかの実施形態では、情報ページは、振替口座の管理者に接触(例えば、呼び出し)するための連絡先アフォーダンス(例えば、1166)を含む。振替口座に関連付けられた情報ページ内の振替口座の管理者に接触するための連絡先アフォーダンスを提供することにより、ユーザは、必要に応じて管理者に迅速且つ容易に接触することを可能にし、したがって、デバイスの操作性を向上させ、ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にする(例えば、ユーザが適切な入力を提供し、デバイスと動作/対話するときにユーザの誤りを低減することを支援することによって)、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、デバイスの電力使用量を削減し、バッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、振替口座は、特定の学校(例えば、大学)に関連付けられた学生ID口座であり、管理者はその学校の管理者である。
【0325】
いくつかの実施形態では、振替口座に関連付けられた情報ページ(例えば、1158)は、振替口座の認証要件を変更することに関連付けられた、エクスプレスモードアフォーダンス(例えば、「オン」状態及び「オフ」状態を有するトグル1160)を含み、振替口座を使用して振替動作に進むために認証の要求を表示することは、認証が振替口座に要求されるとの判定に従って、振替口座を使用して振替動作に進むための認証の要求(例えば、1132)を表示することを含む(例えば、エクスプレスモードアフォーダンスはオフ状態にある)。認証の要求を変更するエクスプレスモードアフォーダンスを提供することは(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)デバイスの追加の制御を提供することで、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、エクスプレスモードアフォーダンスがオフ状態にあるとき、電子デバイス(例えば、700、700B)は、振替口座を使用して振替動作に進む前に、認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を要求する。いくつかの実施形態では、エクスプレスモードアフォーダンスがオン状態にあるとき、電子デバイスは、振替口座を使用して振替動作に進む前に認証を要求しない。いくつかの実施形態では、非エクスプレスモード状態は、デフォルト状態である。いくつかの実施形態では、エクスプレスモード状態は、デフォルト状態である。
【0326】
いくつかの実施形態では、振替口座の表現(例えば、1116、1180)は、学生識別口座(例えば、大学によって提供されるサービスのために使用することができる、ミールポイント、洗濯クレジットなどの1つ以上の異なる残高を有する大学学生の学生IDカード)であり、振替口座の表現は、学生識別口座に関連付けられた学生に関連付けられた複数の情報項目(例えば学生の名称、学生の写真、学生のステータス(学部又は大学院)、学生の学生ID番号)を含む。
【0327】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報(例えば、1140、1146、1152)を受信したことに応答して(1204)、クレデンシャルに対する要求を示す情報が第1のタイプのものであるとの判定(1206)に従って(例えば、電子デバイス(例えば、700B)がスマートウォッチなどのウェアラブル電子デバイスであるとの判定に従って、又は電子デバイスのディスプレイのサイズが閾値サイズよりも小さいとの判定に従って)、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702B)上に、振替口座の表現(例えば、1180)(例えば、1つ以上のストアドバリュー口座又は振替口座に関連付けられている学生IDカードなどのIDカード口座)を(例えば、電子ウォレットアプリケーションなどの振替アプリケーションのユーザインタフェース(例えば、1178)内に)表示し(1238)、振替口座の表現は、第1の副口座(例えば、ミールポイント口座、洗濯クレジット口座、プリンタクレジット口座)に関連付けられた副口座残高(例えば、1188Aに対応する)を含み、振替口座は、第1の副口座を含む複数の副口座を含む。第1の副口座を含む複数の副口座を含む振替口座の第1の副口座残高(のみ)を提供することにより、電子デバイスのディスプレイ上でのクラスタリングを低減し、したがって、ユーザが、電子デバイスのディスプレイ上に提供される情報の項目をより容易に見ることを可能にする(例えば、特に、デバイスが、スマートウォッチのディスプレイなどの比較的小さいディスプレイを有する場合)。表示される追加コントロール又は項目によってUIを雑然とさせることなく有用な及び/又は重要な情報項目を提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0328】
いくつかの実施形態では、振替口座(例えば、学生ID口座)の表現はまた、口座に関連付けられた人(例えば、学生)の名称も含む。いくつかの実施形態では、振替口座の表現はまた、口座に関連付けられた人物の画像(例えば、写真)を含む。いくつかの実施形態では、スワイプ入力(例えば、左方向又は右方向の1111)を検出したことに応答して、電子デバイスは、電子デバイス上にプロビジョニングされた口座(例えば、振替口座とは異なる)の表現(例えば、1192)を表示する(例えば、振替の表現の表示を置き換える)。
【0329】
いくつかの実施形態では、振替口座の表現(例えば、1180)を表示している間に、電子デバイス(例えば、700B)は、(例えば、ディスプレイのタッチ感知面を介して、又は電子デバイスの回転可能入力デバイス703Bを介して)第1のタイプの入力(例えば、ディスプレイ上のスクロールジェスチャ、回転可能入力デバイス上の回転ジェスチャ1109)を検出する(1240)。いくつかの実施形態では、第1のタイプの入力を検出したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702B)上に、(例えば、振替口座の第2の副口座(例えば、振替口座のミールポイント口座、洗濯クレジット口座、プリンタクレジット口座)に関連付けられた1188Bに対応する)副口座残高を表示する(1242)(例えば、第1の副口座に関連付けられた副口座残高と同時に)。第1のタイプの入力を検出したことに応答して、第2の副口座に関連付けられた副口座残高を表示することにより、ユーザは、他の副口座残高を迅速且つ容易に見ることができる。表示される追加コントローラによってUIを雑然とさせることなく、追加制御オプションを提供することにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザを適切な入力を付与するのを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0330】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス(例えば、1140、1146、1152、商取引端末、セキュアアクセス端末)からのクレデンシャルの要求を示す情報を受信する前に、電子デバイス(例えば、700、700B)は、(例えば、機械的入力ボタンなどのデバイスの1つ以上の入力デバイスを介して)第2のタイプの入力(例えば、機械的入力ボタン上のダブルクリック入力などの機械的入力要素のアクティブ化)を検出する。いくつかの実施形態では、第2のタイプの入力を検出したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ(例えば、702、702B)上に、振替アプリケーション(例えば、電子ウォレットアプリケーション、電子ウォレットアプリケーションは、デバイスのオペレーティングシステムによって制御された/直接関連付けられたファーストパーティアプリケーションである)のユーザインタフェース(例えば、1110、1178)を表示し、振替口座とは異なるデフォルトの振替口座(例えば、デフォルトのストアドバリュー口座、デフォルトのクレジットカード)の表現は、ユーザインタフェースの現在口座領域(例えば、振替動作で使用するために現在選択されている口座の表現を示すユーザインタフェースの領域)に表示される。
【0331】
いくつかの実施形態では、振替アプリケーションのユーザインタフェース(例えば、1110、1178)は、ユーザインタフェースの選択可能な口座領域(ユーザインタフェースの現在口座領域とは異なる)に、デフォルト振替口座とは異なる口座の複数の表現(例えば、スタック1114)を含み、デフォルト振替口座とは異なる口座の複数の表現は、振替口座の表現(例えば、1116、1180)を含む。
【0332】
いくつかの実施形態では、振替アプリケーションのユーザインタフェース(例えば、1110、1178)は、ユーザインタフェースの選択可能な口座領域(ユーザインタフェースの現在口座領域とは異なる)に、デフォルトの振替口座とは異なる口座の複数の表現(例えば、スタック1114)を含み、(現在口座領域及びユーザインタフェースの選択可能口座領域とは異なる)ユーザインタフェースの振替口座領域内に、振替口座の表現(例えば、1116、1180)を含む。ユーザインタフェースの現在口座領域及び選択可能口座領域とは異なるユーザインタフェースの振替口座領域内に振替口座の表現を表示することは、他の振替口座から振替口座をハイライトし、したがって、ユーザが振替動作で使用するための振替口座を迅速且つ容易に見ること及び選択することを可能にすることによって、フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0333】
方法1200に関して上述したプロセス(例えば、
図12)の詳細はまた、上述した方法にも類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法800は、方法1200を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法800のプロビジョニングプロセスを使用して、関連付けられた振替識別口座を電子デバイス上にプロビジョニングすることができる。別の例では、方法1000は、方法1200に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、振替識別口座のクレデンシャルは、方法1000に記載のプロセスを使用して、低電力状態の電子デバイスを介して使用することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0334】
図13A~
図13Wは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスにおけるクレデンシャルの使用を管理するための例示的なデバイス及び例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、
図14のプロセスを含む後述のプロセスを例示するために使用される。
【0335】
図13Aは、
図7A~
図7Oを参照して上述した電子デバイス700、
図9A~
図9Jを参照して上述した電子デバイス700、及び
図11A~
図11Vを参照して上述した電子デバイス700と類似の(又は同じ)電子デバイス1300(例えば、スマートウォッチ、スマートフォン、モバイルデバイス)を示す。電子デバイス1300は、ディスプレイ1302及び無線通信無線機(例えば、近距離通信(NFC)、Bluetooth、WiFi,LTE接続用)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイス1300は、1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ1302のタッチ感知面、機械的入力デバイス(例えば、機械的入力ボタン1301)、回転可能入力デバイス1304)、1つ以上の出力デバイス(例えば、オーディオスピーカ)、及び1つ以上のセンサ(例えば、深度センサなどの生体センサ、指紋センサ)を含む。
【0336】
以下により詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、電子デバイス1300上にプロビジョニングされた1つ以上の口座(例えば、識別口座、セキュアアクセスカード)を「エクスプレスモード」に設定することができる。いくつかの実施形態では、エクスプレスモードに設定された口座は、ユーザから認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を受信することなく(例えば、電子デバイスが1つ以上の口座のクレデンシャルの要求を第2の電子デバイスから受信した後にユーザから認証を受信することなく)、第2の電子デバイス(例えば、セキュアアクセス端末などの商取引端末)との振替動作を実行するために、電子デバイス1300を介して使用することができる。いくつかの実施形態では、エクスプレスモードに設定されない口座又はエクスプレスモードで使用するために利用可能でない口座は、振替動作(例えば、電子デバイス受信後、第2の電子デバイスから、又は1つ以上の口座からのクレデンシャルの要求ユーザからの認証が必要な場合)を認証するためにユーザからの認証(例えば、顔認識認証、指紋認証、又は虹彩/網膜走査認証などの生体認証、パスコード又はパスワード認証)を必要とする。いくつかの実施形態では、端末などの第2の電子デバイスは、口座がエクスプレスモードに設定されている場合であっても、電子デバイスの口座に対する認証を要求することができる(例えば、口座のクレデンシャルを要求する場合)。
【0337】
図13A~
図13Gは、大学識別口座(例えば、ユーザの大学識別カード)用に構成された電子デバイス1300(例えば、ユーザによって装着されたスマートウォッチ)を示す。
図13A~
図13Gでは、大学識別口座は、エクスプレスモードのために構成されていない。
図13Aでは、電子デバイス1300は、電子デバイス1300上にプロビジョニングされた識別口座がエクスプレスモードに設定されない間に、セキュアな位置(例えば、セキュアな部屋又は建物へのロックされたドアなどのセキュアな位置へのセキュアな入口)に関連付けられたセキュアアクセス端末1310Aに近接して電子デバイス1300のユーザによって保持される。図示のように、いくつかの実施形態では、ディスプレイ1302は、オフ状態にある。いくつかの実施形態では、電子デバイス1300は、ディスプレイ1302上に1つ以上のユーザインタフェースを表示してもよい。
【0338】
図13Aでは、電子デバイス1300の識別口座がエクスプレスモードで有効化されていないため、電子デバイス1300は、無線通信無線機を介して、大学識別口座のクレデンシャルの要求を積極的にリッスンしない。いくつかの実施形態では、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Aによって生成されたフィールド1305Aの存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出するが、クレデンシャルに対する任意の要求(例えば、大学口座のクレデンシャルの要求)を受信、処理、及び/又は機能しない。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1310Aは、セキュアなドア1312Aをロック/ロック解除することによってセキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成され、電子デバイス1300の識別口座と互換性があるように予め構成されている。したがって、フィールド1305Aの存在を検出している間に、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Aからクレデンシャル(例えば、識別口座クレデンシャル)の要求を受信する。要求された大学識別口座は、エクスプレスモードに設定されておらず、大学識別口座は、振替動作のために認証されていないため、クレデンシャルの要求に応答して(又はそれに続いて、後に)、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Aに対する大学識別口座(又は任意の他の口座)(例えば、セキュアアクセス口座)のクレデンシャルの送信を取り止める。
図13Bに示すように、大学識別口座のクレデンシャルは、セキュアアクセス端末1310Aに提供されなかったため、セキュアなドア1312Aはロックされたままである。
【0339】
図13Cでは、電子デバイス1300は、機械的入力ボタン1301上で入力1370(例えば、ダブルクリック/押圧)を受信する。いくつかの実施形態では、電子デバイス1300は、ディスプレイ1302がオフ状態にある間に入力1370を受信する。いくつかの実施形態では、電子デバイス1300は、電子デバイスが時計アプリケーションユーザインタフェースなどのユーザインタフェースをディスプレイ1302上に表示している間に入力1370を受信する。いくつかの実施形態では、機械的入力ボタン1301上で入力1370を受信したことに応答して、電子デバイスは、振替動作のために電子デバイス上にプロビジョニングされた1つ以上の振替口座(例えば、識別口座)を認証する。
【0340】
図13Dに示すように、電子デバイス1300は、入力1370が受信されると、電子デバイス1300がロック解除状態にあるかどうかを判定する。ロック解除状態にあることに応答して、電子デバイス1300は、大学識別口座が振替のために認証されることを可能にしない。デバイス1300がロック解除状態にあることに従って、電子デバイスは、大学識別口座を(認証を介して)振替することを可能にする。更に、入力1370に応答して、電子デバイス1300は、ディスプレイ1302上に、振替アプリケーションの振替アプリケーションユーザインタフェース1320(例えば、デバイスのオペレーティングシステムによって制御された/直接関連付けられた第1の電子ウォレットアプリケーション)を表示する。いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1320は、大学識別口座の口座所有者に関連付けられた大学識別口座の表現1322を含む。いくつかの実施形態では、大学識別口座の表現1322は、口座所有者(例えば、テオ・アップルシード)に関連付けられた画像1321、名称1323(例えば、テオ・アップルシード)、及びステータス1325(例えば、学生、学部学生、大学院生、教授、スタッフ)を含む。大学識別口座の振替アプリケーションユーザインタフェース1322はまた、デバイスが(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)端末によって生成されたフィールド(例えば、近距離通信(NFC)ベースのフィールド)を検出することができるように、電子デバイス1300が端末(例えば、非接触商取引端末、交通機関端末、セキュアアクセス端末)の近くに配置されることを要求する(例えば、動いているデバイスのグラフィカルアニメーションなどの視覚的指示、及び/又は「リーダ付近保持」を記述するテキスト指示を含む)リーダ端末付近保持要求1327を含む。いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1322は、電子デバイス1300によってアクセス可能な口座数(大学識別口座を含む)(例えば、入力1370に応答して認証されるために利用可能な振替口座)に対応し且つ現在表示されている口座(大学識別口座)を示す1つ以上の表示要素1329を含む。
【0341】
図13Eでは、電子デバイス1300は、振替動作で使用するために(例えば、セキュアアクセス要求)(例えば、ユーザ入力1370に応答して)大学識別口座が認証されている間に、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)セキュアアクセス端末1310Bによって生成されたフィールド1305Bの存在を検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1310Bは、セキュアなドア1312Bをロック/ロック解除することによって、セキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成される。いくつかの実施形態では、識別口座は、セキュアアクセス端末1310Bと互換性があるように事前に構成され、任意選択的に、大学識別口座は、セキュアアクセス端末1310Bに関連付けられた施設(例えば、アップルトン大学)に関連付けられ/制御される。したがって、フィールド1305Bの存在を検出している間に、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Bから大学識別口座のクレデンシャルの要求を受信する(任意選択的に、大学識別口座の認証の要求を含む)。
【0342】
いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1310Bからのクレデンシャルの要求を受信したことに応答して(又はその後に)、電子デバイス1300は、(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)大学識別口座のクレデンシャル(例えば、アクセスクレデンシャル)をセキュアアクセス端末1310Bに送信する(例えば、ユーザが再度認証する必要がなく、セキュアアクセス端末1310Bが大学識別口座に対する認証を要求しているかどうかに関わらず)。それに応答して、
図13Fに示すように、電子デバイスは、クレデンシャルがセキュアアクセス端末1310Bに成功裏に提供されたことを示す成功インジケータ1324を表示する(例えば、端末付近保持要求1327の表示を置き換える)。デバイス1300はまた、(例えば、クレデンシャルの送信と併せて)確認音声及び確認触知フィードバック1350を提供する。
図13Gに示すように、大学識別口座のクレデンシャルをセキュアアクセス端末1310Bに送信することにより、セキュアなドア1312Bを開かせ及び/又はロックを解除させ、それによってユーザがセキュアな位置にアクセスすることを可能にする。
【0343】
図13Hは、電子デバイス1300上にプロビジョニングされた大学識別口座がエクスプレスモードに設定されており、振替口座は振替動作のために別個に認証されない間に、セキュアな位置(例えば、セキュアな部屋又は建物へのロックされたドアなどのセキュア位置へのセキュアな入口)に関連付けられたセキュアアクセス端末1310Cの近くで電子デバイス1300のユーザによって保持されている電子デバイス1300を示す。図示のように、いくつかの実施形態では、ディスプレイ1302は、(後述する)クレデンシャルの要求が受信されたときに、時計ユーザインタフェース1326などの1つ以上のユーザインタフェースをディスプレイ1302上に表示することができる。あるいは、いくつかの実施形態では、ディスプレイ1302は、クレデンシャル(後述する)の要求が受信されたときに、
図13Iに示すように、オフ状態にある。
【0344】
図13H(又は、あるいは
図13I)では、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Aによって生成されたフィールド1305Cの存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1310Cは、セキュアなドア1312Cをロック/ロック解除することによってセキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成され、電子デバイス1300の大学識別口座と互換性があるように予め構成されている。したがって、フィールド1305Cの存在を検出している間に、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Cから大学識別口座についてのクレデンシャルの要求を受信する。
【0345】
説明されるように、いくつかの例では、デバイス(例えば、セキュアアクセス端末)は、要求される口座がエクスプレスモードに設定される場合であっても、振替動作の前に(例えば、識別口座のためのクレデンシャルの要求の一部として)振替口座の認証を要求することができる。
図13Hでは、セキュアアクセス端末1310Cは、(例えば、大学識別口座のクレデンシャルの要求のフィールド1305Cを介して)、電子デバイス1300がセキュアアクセス端末1310Cをセキュアにするために大学識別口座のクレデンシャルの振替動作を実行する前に認証を要求すべきである旨を示す。したがって、
図13Jでは、セキュアアクセス端末1310Cからのクレデンシャルの要求の受信に応答して(又はその後に)、更に、振替動作に認証が必要であると判定することに応答して(例えば、セキュアアクセス端末1310Cからの指示に応答して)、電子デバイス1300は、大学識別口座のクレデンシャルを送信することなく振替アプリケーションユーザインタフェース1328を表示する(例えば、時計インタフェース1126の表示を置き換える)。
【0346】
図13Kでは、振替アプリケーションユーザインタフェース1328の表示(例えば、0.5秒、1秒、又は3秒、その後などの所定の時間量)に続いて、電子デバイス1300は、振替アプリケーションユーザインタフェース1330を表示する(例えば、振替アプリケーションユーザインタフェース1328を置き換える)。振替アプリケーションユーザインタフェース1330は、認証要求指標1331と、入力及び端末付近保持要求1333とを含む。いくつかの実施形態では、認証要求インジケータ1331は、エクスプレスモードが振替口座に有効である場合であっても、セキュアアクセス端末1310Cが(例えば、要求の一部として)認証を要求したとデバイスが判定したときに、例えば、セキュアアクセス端末1310Cによって、振替口座の認証が必要であることを示す。認証要求指標1331は、例えば、「認証が要求された」と記載することができる。
【0347】
いくつかの実施形態では、入力及び端末付近保持要求1333は、グラフィカルアニメーションなどの視覚的指示、及び/又はユーザが振替動作を実行することができる方法を示すテキスト指示を含む。グラフィカルアニメーションは、電子デバイスのユーザ入力(例えば、ダブル押圧入力)及び/又は移動のアニメーションであってもよく、テキスト指示は、「リーダ付近の側をダブルクリックして保持」を記述するテキストとしてもよい。したがって、グラフィカルアニメーション又はテキスト指示のそれぞれは、デバイスが端末によって生成されたフィールド(例えば、近距離通信(NFC)ベースのフィールド)を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出することができるように、ユーザが入力(例えば、ダブル押圧入力)を提供し、デバイスを端末(例えば、非接触商取引端末、交通機関端末、セキュアアクセス端末)の付近に配置する旨を要求することができる。いくつかの実施例では、振替アプリケーションユーザインタフェース1330は、要求された大学識別口座及び/又はセキュアアクセス端末1312Cに関連付けられた機関(例えば、アップルトン大学)に対応する第1の色スキームを使用して表示される。いくつかの実施形態では、要求を受信したことに応答して、セキュアアクセス端末1312Cが認証を要求したとの判定に従って、及び/又は、振替アプリケーションユーザインタフェース1330を表示している間に、電子デバイス1300は、大学識別口座クレデンシャルが送信される前に、ユーザに認証が要求されることをユーザに通知するために触覚出力1352及び/又は音声出力を提供する。
図13Lでは、セキュアアクセス端末1312Cが、大学識別口座に対する認証を要求しているため、ドア1312Cは、大学識別口座がエクスプレスモードに設定されているにも関わらず、ロックされたままである。
【0348】
図13M~
図13Pは、振替動作のための振替口座を認証する一連の入力を受信する振替アプリケーションユーザインタフェース1330を表示している間の電子デバイス1300を示す。いくつかの実施形態では、デバイスは、機械的入力ボタン1301のダブル押圧を検出したことに応答して大学識別口座を認証する(例えば、デバイスがまた、ダブル押圧が受信されたときにデバイスがロック解除されていると判定する場合であるが、デバイスが、ダブル押圧が受信されたときにデバイスがロックされていると判定した場合にはない)。
図13Mに示すように、電子デバイスは、(例えば、時計回りの方向の)回転可能入力デバイス1304上の入力1372(例えば、回転入力)を受信し、それによって、振替アプリケーションユーザインタフェース1330をスクロールさせる。
図13Nに示すように、いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1330をこのようにスクロールすることにより、電子デバイス1300は、エクスプレスモード指標1335及び停止アフォーダンス1332を含む、振替アプリケーションユーザインタフェース1330の追加要素を表示させる。エクスプレスモード指標1335は、例えば、セキュアアクセス端末1310Cが振替動作を実行するために認証が要求されることを(例えば、要求の一部として)示すため、エクスプレスモードが利用不可能であることを示す。
【0349】
振替アプリケーションユーザインタフェース1330を表示している間に、電子デバイス1300は、停止アフォーダンス1332の選択(例えば、アクティブ化)を検出する。例えば、
図13Nに示すように、選択は、タップジェスチャ1334である。停止アフォーダンス1332の選択に応答して、電子デバイスは、
図13Oに示すように、振替アプリケーションユーザインタフェース1336を表示する(例えば、振替アプリケーションユーザインタフェース1330の表示を置き換える)。振替アプリケーションユーザインタフェース1336は、大学識別口座に関連付けられた表現1320と、ユーザが入力(例えば、機械的入力ボタン1301のダブル押圧)を提供して振替動作のために大学識別口座を認証することを要求する確認要求1337とを含む。
図13O~
図13Pの例では、デバイスは、デバイス1300が大学識別口座の要求を受信したため、電子デバイス1300上にプロビジョニングされた他の口座(例えば、大学識別口座以外)に容易にアクセスするオプションを提供しない。
【0350】
ディスプレイ1302上に、振替アプリケーションユーザインタフェース1336を表示している間に、電子デバイス1300は、入力(例えば、確認要求1337によって要求された入力)を受信する。例えば、電子デバイス1300は、機械的入力ボタン1301上の入力1374を受信する。
図13Pに示すように、入力1374に応答して、電子デバイス1300は、振替のための大学識別口座を有効にし、振替アプリケーションユーザインタフェース1338を表示する(例えば、振替アプリケーションユーザインタフェース1336の表示を置き換える)。振替アプリケーションユーザインタフェース1338は、大学識別口座と、デバイスが端末によって生成されたフィールド(例えば、近距離通信(NFC)ベースのフィールド)を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出することができるように電子デバイス1300が端末(例えば、非接触商取引端末、セキュアアクセス端末)の近くに配置されることを要求する(例えば、動いているデバイスのグラフィカルアニメーションなどの視覚的指示及び/又は「リーダ付近保持」を記述するテキスト指示を含む)リーダ付近保持端末要求1339とに関連付けられた表現1320を含む。
【0351】
本明細書では振替アプリケーションユーザインタフェース1336(例えば、入力1374)を表示している間に、振替動作のための口座を認証する入力を受信する電子デバイスに関して説明するが、いくつかの実施形態では、電子デバイス1300は、1つ以上の他のインタフェースを表示している間に振替口座を認証する入力(例えば、ダブル押圧入力)を受信する。例として、電子デバイスは、振替アプリケーションユーザインタフェース1330(
図13L~
図13N)を表示している間に、振替動作のための振替口座を認証する入力を受信してもよい。
【0352】
例えば、
図13M~
図13Pに関連して説明されるように、振替口座が認証されると、ユーザは、電子デバイス1300をセキュアアクセス端末1310Cの近くに配置して振替動作を実行することができる。例えば、説明したように、ユーザは、電子デバイスがフィールド1305Cを検出している間にセキュアアクセス端末1310Cからクレデンシャルの要求を受信するように、電子デバイスをセキュアアクセス端末1310Cの近くに配置することができる。
図13Qに示すように、電子デバイス1300が要求された大学識別口座のためのクレデンシャルを提供すると、電子デバイス1300は、振替アプリケーションユーザインタフェース1340を表示する。振替アプリケーションユーザインタフェース1340は、クレデンシャルがセキュアアクセス端末1310Cに成功裏に提供されたことを示す、大学識別口座及び成功指標1341に関連付けられた表現1320を含む。いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1340を表示している間に、電子デバイス1300は、(例えば、クレデンシャルの送信と併せて)触覚出力1354及び/又は音声出力を提供する。
図13Rに示すように、大学識別口座のクレデンシャルをセキュアアクセス端末1310Cに送信することにより、セキュアなドア1312Cを開かせ及び/又はロックを解除させ、それによってユーザがセキュアな位置にアクセスすることを可能にする。
【0353】
図13Sは、電子デバイス1300上にプロビジョニングされた振替口座(大学識別口座)がエクスプレスモードに設定されており、振替口座は認証されない間に、セキュアな位置(例えば、セキュアな部屋又は建物へのロックされたドアなどのセキュア位置へのセキュアな入口)に関連付けられたセキュアアクセス端末1310Dの近くで電子デバイス1300のユーザによって保持されている電子デバイス1300を示す。セキュアアクセス端末1310Dは、エクスプレスモードに設定された振替口座のためのクレデンシャルを受信するように構成され、振替動作を実行するための振替口座の認証を必要としない。
【0354】
図13Sでは、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Dによって生成されたフィールド1305Dの存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1310Dは、セキュアなドア1312Dをロック/ロック解除することによってセキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成され、電子デバイス1300の大学識別口座と互換性があるように予め構成されている。したがって、フィールド1305Dの存在を検出している間に、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Dから大学識別口座についてのクレデンシャル(例えば、識別口座クレデンシャル)の要求を受信する。大学識別口座は、エクスプレスモードに設定され、セキュアアクセス端末1310Dは、大学識別口座の認証を要求しておらず、クレデンシャルの要求に応答して(又はそれに続く、その後)、電子デバイス1300は、大学識別口座(例えば、セキュアアクセス口座)のクレデンシャルを(例えば、更なるユーザ入力を必要とせずに)セキュアアクセス端末1310Dに送信する。
【0355】
図13Tに示すように、電子デバイス1300が要求された大学識別要求のためのクレデンシャルを提供すると、電子デバイス1300は、振替アプリケーションユーザインタフェース1342を表示する。振替アプリケーションユーザインタフェース1342は、クレデンシャルがセキュアアクセス端末1310Dに成功裏に提供されたことを示す、大学識別口座及び成功指標1343に関連付けられた表現1320を含む。いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1332を表示している間に、電子デバイス1300は、(例えば、クレデンシャルの送信と併せて)触覚出力1356及び/又は音声出力を提供する。
図13Uに示すように、大学識別口座のクレデンシャルをセキュアアクセス端末1310Dに送信することにより、セキュアなドア1312Dを開かせ及び/又はロックを解除させ、それによってユーザがセキュアな位置にアクセスすることを可能にする。
【0356】
図13Vは、電子デバイス1300上の第1の振替口座(例えば、学生大学識別口座)がエクスプレスモードに設定され、第2の振替口座(例えば、従業員識別口座)がエクスプレスモードに設定されず、振替口座が認証されない間に、セキュアな位置(例えば、セキュアな部屋又は建物に対するロックされたドアなどのセキュアな位置へのセキュアな入口)に関連付けられたセキュアアクセス端末1311Eの近くで電子デバイス1300のユーザによって保持されている電子デバイス1300を示す。セキュアアクセス端末1310Eは、従業員識別口座クレデンシャルを受信するように構成されており、エクスプレスモードに設定された口座の認証を必要としない。
【0357】
図13Vでは、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Eによって生成されたフィールド1305Eの存在を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)検出する。いくつかの実施形態では、セキュアアクセス端末1310Eは、セキュアなドア1312Eをロック/ロック解除することによってセキュアな位置(例えば、部屋、建物)へのアクセスを制御するように構成され、電子デバイス1300上にプロビジョニングされた従業員識別口座と互換性があるように予め構成されている。したがって、フィールド1305Eの存在を検出している間に、電子デバイス1300は、セキュアアクセス端末1310Eから従業員識別口座についてのクレデンシャル(例えば、識別口座クレデンシャル)の要求を受信する。
【0358】
従業員識別口座がエクスプレスモードに設定されないため、電子デバイス1300は、
図13Wに示すように、大学識別口座がエクスプレスモードに設定され、セキュアなドア1312Eがロックされたままである場合であっても、従業員識別口座(例えば、セキュアアクセス口座)のクレデンシャルをセキュアアクセス端末1310Eに送信することを取り止める。いくつかの実施例では、要求に応答して、電子デバイスは、振替アプリケーションユーザインタフェース1344を表示する。振替アプリケーションユーザインタフェース1344は、従業員識別口座に関連付けられた表現1346と、ユーザが入力(例えば、機械的入力ボタン1301のダブル押圧)を提供して振替動作のために従業員識別口座を認証することを要求する確認要求1348とを含む。いくつかの実施形態では、振替アプリケーションユーザインタフェース1344を表示している間に、電子デバイスは、更に、(例えば、振替アプリケーションユーザインタフェース1344の表示と併せて)触覚出力1358及び/又は音声出力を提供する。説明されるように、ユーザは、振替動作のための従業員識別口座を認証するための入力(例えば、機械的入力ボタン1301がダブル押圧される)を提供してもよい。ユーザが要求された入力を提供しない場合、
図13Wに示すように、セキュアアクセス端末1310Eにクレデンシャルは提供されず、セキュアドア1312Eはロックされたままである。
【0359】
図14は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用したクレデンシャルの使用を管理するための方法を示すフロー図である。方法1400は、1つ以上の無線通信無線機を有するデバイス(例えば、100、300、500、600、1300)で実行される。電子デバイスは、第1の口座(例えば、識別カード又は口座)に関する情報(例えば、クレデンシャルを生成するために使用される)を(例えば、セキュア要素に)記憶する。方法1400のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0360】
後述するように、方法1400は、クレデンシャルの使用を管理する直観的な方法を提供する。この方法は、口座を認証し且つクレデンシャルを管理する際のユーザの認知負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがクレデンシャルの使用をより迅速且つより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0361】
電子デバイス(例えば、1300)は、通信端末(例えば、NFCカードリーダ装置1310)から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求(例えば、第1の口座のクレデンシャルの要求)を受信する(1402)。クレデンシャルの要求を受信することに応答して(1404)、第1の口座に対して認証が提供されたという判定に従って(例えば、電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にあるように)(例えば、単一の要求のために第1の口座のクレデンシャルを送信する認証であって、電子デバイスは、第1の口座のクレデンシャルの要求を受信する前に、ハードウェアボタンのダブル押圧を検出することによって認証前に受信する)、電子デバイス(例えば、1300)は、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを(例えば、通信端末に、デバイスは、第1の口座の認証提供状態にある間、第1の口座が第1のタイプのものであるかどうかに関わらず、要求が認証要求に対応するかどうかに関わらず)送信する(1406)。したがって、認証が提供されたとき、電子デバイスは、要求が高いセキュリティ要求又は低セキュリティ要求に対応するかどうかに関わらず、要求を受信したことに応答して認証を要求しない。
【0362】
クレデンシャルの要求を受信することに応答して(1404)、第1の口座に対して認証が提供されていないという判定に従って(例えば、電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように)、第1の口座は、認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定されており(例えば、エクスプレスタイプ、エクスプレスモード対応口座とも呼ばれる)、認証が通信端末によって要求され(例えば、高いセキュリティ要求、第2のデバイスは、高いセキュリティ位置にあり、電子デバイスにおいて認証を要求している)、電子デバイス(例えば、1300)は、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく、電子デバイス(例えば、1300)において認証(例えば、1333、1352、ディスプレイ装置に視覚的要求を表示する及び/又は触覚出力を生成する)を要求する(1408)。いくつかの実施例では、電子デバイスは、要求が認証要求を含むと判定することによって、要求が認証要求に対応すると判定する。
【0363】
通信端末が認証を要求するときにクレデンシャルを送信することなく認証を要求することは、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために口座がデバイスに設定されている場合であっても、クレデンシャルが要求された時点で(例えば、要求を受信した後)ユーザ認証を要求することによって強化されたセキュリティを提供する。強化されたセキュリティを提供することにより、電子デバイスに記憶された口座をよりセキュアにする。
【0364】
クレデンシャルの要求を受信することに応答して(1404)、電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように、認証が第1の口座に対して提供されていないとの判定に従って、第1の口座が電子デバイスにおいて設定されて、認証を要求することなくクレデンシャルを提供し(例えば、エクスプレスタイプ、エクスプレスモード対応口座とも呼ばれる)、認証は、通信端末によって要求されず(例えば、第2のデバイスは、高セキュリティ位置ではなく、電子デバイスにおいて認証を要求していない)、電子デバイス(例えば、1300)は、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく、第1の口座のクレデンシャルを(例えば、通信端末に)送信する(1410)。いくつかの実施例では、電子デバイスは、要求が認証要求を含まないと判定することによって、要求が認証要求に対応しないと判定する。
【0365】
認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するために、電子デバイスにおいて第1の口座が設定されたときに第1の口座のクレデンシャルを送信することにより、クレデンシャルの送信を実行するための入力の数(例えば、認証情報の必要なし)を低減する。入力の数が更に減ることにより、デバイスの操作性を向上させ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用量を抑え、バッテリ寿命が改善される。
【0366】
いくつかの実施形態によれば、要求された口座が予め提供(pre-armed)されておらず、要求されたカードが、認証を表現するために設定されていない場合、デバイスは、(リーダが認証を要求していない場合であっても)ユーザから認証を要求する。
【0367】
いくつかの実施形態によれば、クレデンシャルの要求を受信したことに応答して(1404)、(例えば、電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように)第1の口座に対して認証が提供されていないとの判定に従って、及び第1の口座が認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するためにデバイスに設定されていない(例えば、エクスプレスタイプではない)との判定に従って、電子デバイス(例えば、1300)は、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく、電子デバイスにおいて認証(例えば、表示デバイス上に視覚的要求を表示する及び/又は触知出力を生成する1333、1352)を要求する(1412)。したがって、認証が提供されていないとき、電子デバイスは、要求が高いセキュリティ要求又は低セキュリティ要求に対応するかどうかに関わらず、要求を受信したことに応答して認証を要求する。例えば、電子デバイスは、複数の口座(第1の口座及び第2の口座を含む)によって構成される。第1の口座はエクスプレスモードが有効であり、第2の口座がエクスプレスモードを有効にしていることに従って、電子デバイスは、要求が低セキュリティ要求に対応するか又は高いセキュリティ要求に対応するかに関わらず、第1の口座に対する認証を要求する(第1の口座のクレデンシャルを送信することなく)。
【0368】
クレデンシャルを送信することなく認証を要求することは(口座が認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するためにデバイスにおいて設定されていない場合)、クレデンシャルが要求される時点で(例えば、要求を受信した後に)ユーザ認証を要求することによって、強化されたセキュリティを提供する。強化されたセキュリティを提供することにより、電子デバイスに記憶された口座をよりセキュアにする。
【0369】
いくつかの実施形態によれば、要求された口座が予め武装されている場合、電子デバイス1300は、口座(例えば、単回使用認証)のためにクレデンシャルを送信した後に、口座を安全化する。いくつかの実施形態では、(例えば、クレデンシャルの要求を受信することに応答して、第1の口座に対して認証が提供されたという判定に従って)認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することは、(例えば、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信した後に)認証が第1の口座に対してもはや提供されないように電子デバイスを遷移させることを含む。デバイスを安全化すること(それが予め武装されたときに送信した後)は、認証がもはや第1の口座に提供されない状態に遷移することによって、デバイスの武装へのユーザ認証を必要とすることによって、強化されたセキュリティを提供する。強化されたセキュリティを提供することにより、電子デバイスに記憶された口座をよりセキュアにする。
【0370】
いくつかの実施形態によれば、クレデンシャルの要求受信したことに応答して(及び任意選択的に、第1の口座のクレデンシャルを送信する前及び認証を要求する前に)、電子デバイス(例えば、1300)は、要求の情報に基づいて、(例えば、電子デバイスに記憶された複数の口座の中から)第1の口座を識別する。したがって、電子デバイスは、受信した要求を分析して、要求に対応する口座を判定する。いくつかの実施形態では、通信端末は、特定の口座(例えば、第1の口座)のクレデンシャルを要求する。通信端末から受信した情報に基づいて要求された口座を識別することは、口座を選択するための追加の入力をユーザが提供する必要性を低減する(又は除去する)。要求されるユーザ入力の数を低減することにより、デバイスの操作性が改善され、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0371】
いくつかの実施形態によれば、デバイスにおいて認証を要求した後、電子デバイス(例えば、1300)は、ユーザから認証を受信し、クレデンシャルを送信する。いくつかの実施形態では、電子デバイスにおいて認証を要求することに続いて(例えば、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく)、電子デバイス(例えば、1300)は、1つ以上の入力デバイス(例えば、デバイスが装着される続ける間に及び/又はユーザにとって所定の近接内に維持されるロック解除状態などのデバイスがロック解除状態にある間の生体入力デバイス、カメラセンサ、指紋リーダ、キーボード、又はボタンなどの物理入力機構のアクティブ化)を介して認証情報を受信する。電子デバイスは、認証情報を受信した後(例えば、認証情報を受信したことに応答して、又は認証情報が受信された後に、通信端末の近くでデバイスを移動させることに応答して)、受信された認証情報が登録された認証情報に対応するとの判定に従って(例えば、顔認識は、ユーザが許可されていることを確認し、指紋は登録された指紋に一致/対応し、パスワードは登録されたパスワードに一致/対応する)、1つ以上の無線通信無線機を介して、(例えば、第1の口座の)クレデンシャルを(例えば、通信端末、NFCカードリーダーデバイスに)送信する。受信された認証情報が登録された認証情報に対応しないとの判定に従って(例えば、顔認識はユーザが認証されていることを確認しない、指紋は登録済みの指紋に一致/対応しない、パスワードは登録済みのパスワードに一致/対応しない)、1つ以上の無線通信無線機を介して、(例えば、第1の口座の)クレデンシャルの(例えば、通信端末、NFCカードリーダーデバイスへの)送信を取り止め、任意選択的に、認証が失敗した旨の指示を表示する。
【0372】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイス(例えば、1300)は、口座がエクスプレスモード(例えば、端末要求された認証)であるときに認証が必要とされる理由についての説明(例えば、1331)を、所定の回数(例えば、3回)提供する。いくつかの実施形態では、(例えば、(例えば、電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように)認証が第1の口座に対して提供されていないとの判定に従って、及び認証を要求することなく第1の口座(例えば、エクスプレスタイプ、エクスプレスモード対応口座とも呼ばれる)が電子デバイスにおいて設定されてクレデンシャルを提供し、認証が通信端末によって要求されるとの判定に従って)第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することは、説明ユーザインタフェースが(例えば、ゼロ以外の)閾値数(例えば、3、4)回を超えて表示されていないとの判定に従って(例えば、認証が提供されていない場合、第1の口座は、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために設定され、認証が通信端末によって要求される)、認証が必要である理由を示す説明を含む説明ユーザインタフェース(例えば、通信端末が認証を要求した旨の指示を含む説明ユーザインタフェース)(例えば、認証ユーザインタフェースを表示することなく、認証ユーザインタフェースの一部として)を表示することを含む。したがって、電子デバイスが、認証が必要とされるのに十分な数の説明をデバイスのユーザに提供した場合(第1の口座がエクスプレスモード対応口座である場合)、デバイスは、もはや説明を提供しない。いくつかの実施形態では、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することは、(例えば、非ゼロ)閾値回数(例えば、認証が提供されていない場合、第1の口座は、認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するように設定され、認証は通信端末によって要求される)、説明ユーザインタフェースを表示することを取り止める(及び、任意選択的に、認証ユーザインタフェースを代わりに表示する)(例えば、認証が必要とされる理由を示す説明を表示することなく、認証が必要とされる理由を示す説明を含む説明ユーザインタフェースを表示することなく)。いくつかの実施形態では、認証ユーザインタフェースは、認証の方法に関する命令を含む。
【0373】
認証が必要とされる理由についての視覚的説明をユーザに提供すること(第1の口座がエクスプレスモード対応口座である場合)は、ユーザが、第1の認証なしで認証を必要とする通信端末で第1の口座を使用しようと試みることを回避することを可能にし、それにより、電子デバイスと通信端末との間の送信(1つ以上の通信端末を介した)の数を低減する。(1つ以上の通信端末を介した)送信の数を低減することにより、電力使用量が低減され、デバイスのバッテリ寿命が改善される。更に、デバイスは、デバイスのエラー状態の表示をユーザに提供する(クレデンシャルが送信されなかった理由)。
【0374】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、リーダにクレデンシャルを送信するとき(例えば、リーダが認証を要求しない場合)、第1の出力(例えば、確認出力、音声及び/又は触覚)を提供する。いくつかの実施形態では、電子デバイス(例えば、1300)は、電子デバイスにおいて、第1の口座のクレデンシャルを送信することと併せて、確認出力(例えば、視覚出力、音声出力、及び/又は触知出力)を生成する。
【0375】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイス(例えば、1300)は、認証がリーダによって要求されたとき、第1の出力とは異なる第2の出力(例えば、認証要求出力、音声及び/又は触覚)を提供する。
【0376】
いくつかの実施形態によれば、認証の要求を受信したことに応答して、電子デバイス(例えば、1300)は、電子デバイスにおいて、認証が要求されたことを示す第2の出力(例えば、視覚出力、音声出力、及び/又は、任意選択的に、確認出力とは異なる、又は代替的に認証出力と同じである触知出力)を生成する。異なる出力を提供することにより、ユーザは、送信が成功したかどうか、又は認証が必要かどうかに関するフィードバックを提供する。改良されたフィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0377】
いくつかの実施形態によれば、口座は複数の口座の中から選択される。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、複数の口座は、第1の口座及び第1の口座とは異なる第2の口座を含む。いくつかの実施形態では、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することは、他の口座が使用のために利用可能である旨の指示を表示することなく、第1の口座(例えば、1333)の指示を表示することを含む。したがって、通信端末が第1の口座のクレデンシャルを要求した場合、デバイスは、第2の口座の表示を表示することなく、第1の口座の表示を表示する。第1の口座の表示を表示している間に、デバイスは、第2の口座を認証するために(例えば、単一のユーザ入力を介して)アクセスを無効にする。いくつかの実施形態では、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することは、複数の口座の任意の他の口座の指示を表示することなく、第1の口座の表示を表示することを含む。
【0378】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイス(例えば、1300)は、電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、複数の口座は、第1の口座及び第1の口座とは異なる第2の口座を含む。いくつかの実施形態によれば、第1の口座及び第2の口座のうちの少なくとも1つは、認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定されており、第1の口座及び第2の口座の少なくとも1つは、認証を必要とせずにクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定されていない。
【0379】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイス(例えば、1300)は、電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、複数の口座は、第1の口座及び第1の口座とは異なる第2の口座を含む。いくつかの実施形態によれば、複数の口座のうちの少なくとも1つの口座が認証を要求することなくクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定され又は複数の口座のいずれに対しても認証が提供されたとの判定に従って、電子デバイス(例えば、1300)は、1つ以上の無線通信無線機を介して、無線で送信されたクレデンシャルを要求する通信をリッスンする。いくつかの実施形態によれば、複数の口座のうちの全ての口座が認証を要求することなくクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定され且つ複数の口座のいずれに対しても認証が提供されていないとの判定に従って、電子デバイス(例えば、1300)は、1つ以上の無線通信無線機を介して、無線で送信されたクレデンシャルを要求する通信をリッスンすることを取り止める(例えば、自動的に(例えば、ユーザ入力なしで)、アクティブ受信モードで無線機を動作する)。
【0380】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスにおいて認証を要求する(例えば、表示デバイス上に視覚的要求を表示すること、及び/又は触知出力を生成すること)ことは、要求が第1の口座に対応するとの判定に従って、第1の色スキーム(例えば、第1の口座に対応する視覚的に表示されたカードのカラースキームに対応する)を使用して、ユーザインタフェース(例えば、説明ユーザインタフェース、認証ユーザインタフェース)を表示することと、要求が第2の口座に対応するとの判定に従って、第1の色スキームとは異なる第2の色スキーム(例えば、第2の口座に対応する視覚的に表示されるカードのための色スキームに対応する)を使用して、ユーザインタフェース(例えば、説明ユーザインタフェース、認証ユーザインタフェース)を表示することと、を含む。
【0381】
要求対応に基づいて異なるカラースキームを提供することは、ユーザに、非接触端末が要求していることを占める視覚的フィードバックを提供し、ユーザが特定のアクションが適切であるかどうか(例えば、認可を提供するかどうか)を決定することを可能にする。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0382】
方法1400に関して上述したプロセス(例えば、
図14)の詳細はまた、上述した方法にも類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900は、任意選択的に、方法800、1000、及び1200に関して前述した様々な方法の特性の1つ以上を含む。例えば、方法800のプロビジョニングプロセスを使用して、クレデンシャル(例えば、方法1400で説明されるクレデンシャル)に関する情報を電子デバイス上に入力することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0383】
例示的な方法、電子デバイス、コンピュータ可読記憶媒体、及び一時的コンピュータ可読記憶媒体は、以下の項目に記載される。
1.方法であって、
ディスプレイを有する電子デバイスにおいて、
ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示することと、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求であって、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する要求を、受信することと、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信したことに応答して、
セキュアなクレデンシャルを追加する要求を受信した際に電子デバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、
セキュアなクレデンシャルを追加する要求を受信した際に電子デバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報を電子デバイスに入力するための、第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を有する、方法。
2.項目1に記載の方法であって、
第2のプロセスが、電子デバイスのファーストパーティアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含み、
第1のプロセスが、ファーストパーティアプリケーションとは異なる、電子デバイスのサードパーティーアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含み、サードパーティーアプリケーションが、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元に対応する、方法。
3.開始ユーザインタフェースが、ファーストパーティアプリケーションのインタフェースである、項目2に記載の方法。
4.項目1から3のいずれか一項に記載の方法であって、
第1のコンテキストが、電子デバイスが第1の位置にあることを含み、
第2のコンテキストが、電子デバイスが第1の位置とは異なる第2の位置にあることを含む、方法。
5.項目1から4のいずれか一項に記載の方法であって、第2のプロセスを開始することが、
ディスプレイ上に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いてセキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャするためのキャプチャユーザインタフェースを表示することと、
電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いて、セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信することと、
セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信した後に、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力することと、を含む、方法。
6.項目1から5のいずれか一項に記載の方法であって、セキュアなクレデンシャルが、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元に関連付けられており、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することが、
セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の候補発行元の総数が所定の閾値未満であるとの判定に従って、候補発行元のリストを表示することと、
セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の候補発行元の総数が所定の閾値以上であるとの判定に従って、1つ以上のテキスト入力フィールドと、1つ以上のテキスト入力フィールドに文字を入力するための複数の文字キーを有する仮想キーボードとを同時に表示することと、を含む、方法。
7.項目1から5のいずれか一項に記載の方法であって、セキュアなクレデンシャルが、セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元に関連付けられ、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することが、
セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元の識別情報に対応する入力を受信することと、
セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元の識別情報に対応する入力を受信したことに応答して、情報の発行元によって発行された複数のタイプの情報を表示することと、を含み、複数のタイプの情報が、少なくとも、第1のタイプの情報と、第1のタイプの情報とは異なる第2のタイプの情報とを含む、方法。
8.項目7に記載の方法であって、
複数のタイプの情報を表示している間に、代替入力アフォーダンスを表示することと、
代替入力アフォーダンスの選択に対応する入力を受信することと、
代替入力アフォーダンスの選択に対応する入力を受信したことに応答して、ディスプレイ上に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いてセキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャするためのキャプチャユーザインタフェースを表示することと、
キャプチャユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いてセキュアなクレデンシャルに関する情報を受信することと、
セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信した後に、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力することと、をさらに有する、方法。
9.項目7に記載の方法であって、
複数のタイプの情報を表示している間に、第1のタイプの情報の選択に対応する入力を受信することと、
第1のタイプの情報の選択に対応する入力を受信したことに応答して、ディスプレイ上に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いてセキュアなクレデンシャルに関する情報をキャプチャするためのキャプチャユーザインタフェースを表示することと、
キャプチャユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いてセキュアなクレデンシャルに関する情報を受信することと、
セキュアなクレデンシャルに関する情報を受信した後に、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力することと、をさらに有する、方法。
10.項目7に記載の方法であって、
複数のタイプの情報を表示している間に、第2のタイプの情報の選択に対応する入力を受信することと、
第2のタイプの情報の選択に対応する入力を受信したことに応答して、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含む、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するプロセスを開始することと、をさらに有する、方法。
11.項目10に記載の方法であって、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含む、電子デバイスにセキュアなクレデンシャルに関する情報を入力するプロセスを開始することが、
第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションが電子デバイスにインストールされているとの判定に従って、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを開始すること、又は、選択されたときに、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションを開始するアフォーダンスを表示することと、
第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションが電子デバイスにインストールされていないとの判定に従って、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションをダウンロードするプロセスを開始すること、又は、選択されたときに、第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションをダウンロードするプロセスを開始するアフォーダンスを表示することと、を含む、方法。
12.項目10から11のいずれか一項に記載の方法であって、
第2のタイプの情報の発行元に対応するアプリケーションがアクティブである間に、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力することをさらに有する、方法。
13.項目5、8、9、及び12のいずれか一項に記載の方法であって、
セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力することに続いて、セキュアなクレデンシャルに関する情報を外部電子デバイスに送信することによってセキュアなクレデンシャルに関する情報を用いる商取引を完了することをさらに有する、方法。
14.ディスプレイを有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
15.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムが、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、電子デバイス。
16.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
項目1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する手段と、を備える、電子デバイス。
17.ディスプレイを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムは、
ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示することと、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信することであって、要求が、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する、受信することと、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信したことに応答して、
デバイスが第1のコンテキストで動作しているとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、
デバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作しているとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加する要求が受信されたときに、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第2のプロセスであって、第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
18.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備える電子デバイスであって、前記1つ以上のプログラムが、
ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示することと、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信することであって、要求が、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する、受信することと、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信したことに応答して、
デバイスが第1のコンテキストで動作しているとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、
デバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作しているとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加する要求が受信されたときに、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第2のプロセスであって、第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える、電子デバイス。
19.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示する手段と、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信する手段であって、要求が、セキュアなクレデンシャルを追加するためのアフォーダンスに対応する手段と、
セキュアなクレデンシャルを電子デバイスに追加する要求を受信したことに応答して、
デバイスが第1のコンテキストで動作しているとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、
デバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作しているとの判定に従って、セキュアなクレデンシャルをデバイスに追加する要求が受信されたときに、セキュアなクレデンシャルに関する情報を電子デバイスに入力するための第2のプロセスであって、第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を備える、電子デバイス。
20.方法であって、
ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを有する電子デバイスにおいて、
電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスをウェイクさせる要求を検出することと、
電子デバイスをウェイクさせる要求を検出したことに応答して、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超えるとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示と、を同時に表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用できるとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示を表示することと、を備える、方法。
21.項目20に記載の方法であって、電子デバイスが無線通信無線機を含み、更に、
第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することに続いて、無線通信無線機を介して、第1のタイプのクレデンシャルを、動作中に第2の電子デバイスによって使用するために第2の電子デバイスに送信すること、を備える、方法。
22.項目20から21のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされる間に、
第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出することと、
第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出したことに応答して、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信することと、を備える、方法。
23.項目20から22のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間、及び電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、
第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出することと、
第2の電子デバイスによって生成されたフィールドの存在を検出したことに応答して、
認証動作が要求されないとの判定に従って、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信することと、
認証動作が要求されるとの判定に従って、第1のタイプのクレデンシャルを第2の電子デバイスに送信することを取り止めることと、を備える、方法。
24.項目20から23のいずれか一項に記載の方法であって、
電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有する間に、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であり、
電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有する間に、第1のタイプとは異なる第2のタイプのクレデンシャルが、電子デバイスを介して使用するために利用可能ではない、方法。
25.項目20から24のいずれか一項に記載の方法であって、
第1のタイプのクレデンシャルが、電子デバイスを介して使用される認証を必要とせず、
第1のタイプとは異なる第2のタイプのクレデンシャルが、電子デバイスを介して使用される認証を必要とする、方法。
26.項目20から25のいずれか一項に記載の方法であって、
電子デバイスが閾値量を超える利用可能電力を有する間に、電子デバイスが認証動作を可能にし、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、電子デバイスが認証動作を無効にする、方法。
27.第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示を表示することが、電子デバイスのエクスプレスモード設定がオン状態であるとの判定に従って、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示を表示することを含む、項目20から26のいずれか一項に記載の方法。
28.項目20から27のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超える間に、
第2のタイプではない第1のクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされ、第1のクレデンシャルに関連付けられたエクスプレスモード設定がアクティブ化されていない間に、エクスプレスモード設定を起動させる入力を検出することと、
エクスプレスモード設定をアクティブ化させる入力を検出したことに応答して、電子デバイスが閾値量未満の利用可能な電力を有する間に、第1のクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であり得る旨の指示を表示することと、を含む、方法。
29.電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する間に、電子デバイスが、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示に関連付けられたユーザインタフェースとは異なるユーザインタフェースを表示することを取り止める、項目20から28のいずれか一項に記載の方法。
30.項目20から29のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
電子デバイスが閾値量を超える利用可能な電力を有するとの判定に従って、
ディスプレイ上に、第1のクレデンシャルの表現及び第2のクレデンシャルの表現を表示することと、
1つ以上の入力デバイスを介して、第1のクレデンシャルの表現の選択を検出することと、
第1のクレデンシャルの表現の選択を検出したことに応答して、第1のクレデンシャルを商取引で使用するために設定することと、を含む、方法。
31.第1のタイプのクレデンシャルが、電子デバイスを介して交通機関端末で使用するために利用可能な交通機関口座に対応する、項目20から30のいずれか一項に記載の方法。
32.第1のタイプのクレデンシャルが、セキュアアクセス端末で電子デバイスを介して使用するために利用可能な識別口座に対応する、項目20から31のいずれか一項に記載の方法。
33.ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、項目20から32のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
34.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の入力デバイスと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムが、項目20から32のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、電子デバイス。
35.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の入力デバイスと、
項目20から32のいずれか一項に記載の方法を実行する手段と、を備える、電子デバイス。
36.ディスプレイ及び1つ以上の入力デバイスを有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、
電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスをウェイクさせる要求を検出することと、
電子デバイスをウェイクさせる要求を検出したことに応答して、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超えるとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示と、を同時に表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用できるとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示を表示することと、を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
37.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の入力デバイスと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備える電子デバイスであって、1つ以上のプログラムが、
電子デバイスが貯蔵された電力で動作している間に、電子デバイスをウェイクさせる要求を検出することと、
電子デバイスをウェイクさせる要求を検出したことに応答して、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超えるとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示と、を同時に表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用できるとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示を表示することと、を備える、電子デバイス。
38.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の入力デバイスと、
電子デバイスが貯蔵された電力上で動作している間に、電子デバイスをウェイクさせる要求を検出する手段と、
電子デバイスをウェイクさせる要求を検出したことに応答して、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量を超えるとの判定に従って、ディスプレイ上に、ウェイクスクリーンユーザインタフェースを表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイス上にプロビジョニングされているとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示と、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能である旨の指示と、を同時に表示することと、
電子デバイスが利用可能な電力の閾値量未満を有し、第1のタイプのクレデンシャルが電子デバイスを介して使用できるとの判定に従って、ディスプレイ上で、電子デバイスが、クレデンシャルが電子デバイスを介して使用するために利用可能であるという指示を表示することなく、利用可能な電力の閾値量未満を有する旨の指示を表示することと、を備える、電子デバイス。
39.方法であって、
ディスプレイ及び無線通信無線機を有する電子デバイスにおいて、
無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信することと、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示することと、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信することと、を備える、方法。
40.項目39に記載の方法であって、更に、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプのものであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、振替口座の表現を表示することと、を備える、方法。
41.クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプのものであり、第2の電子デバイスが、セキュアな位置へのアクセスを制御するように構成されている、項目39から40のいずれか一項に記載の方法。
42.項目39から41のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
振替口座を使用して振替動作を進めるための認証の要求を表示した後、認証情報を受信することと、
認証情報を受信したことに応答して、
受信された認証情報が登録された認証情報に対応するとの判定に従って、振替口座を使用して振替動作に進むことと、
受信された認証情報が登録された認証情報に対応しないとの判定に従って、振替口座を使用して振替動作に進むことを取り止める、方法。
43.項目39から42のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
クレデンシャルの要求を示す情報を受信する前に、ディスプレイ上に、振替口座の表現を表示することであって、振替口座の表現が、振替口座に関連付けられた複数の副口座に関連付けられた副口座残高を含むことを備える、方法。
44.項目43に記載の方法であって、更に、
振替動作に進むための認証の要求を表示している間に、認証を受信して振替動作に進むことと、
振替口座を使用して振替動作に進むための認証を受信した後に、第2の電子デバイスから受信した情報に基づいて、振替動作に使用される振替口座に関連付けられた複数の副口座のうちの第1の副口座を自動的に選択することと、
第1の副口座を自動的に選択した後、選択された第1の副口座を使用して振替送動作に進むことと、を備える、方法。
45.第1の副口座が、現金口座、ミールポイント口座、洗濯クレジット、及びプリンタクレジットからなる群から選択される、項目44に記載の方法。
46.項目43から45のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプのものであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、振替口座に関連付けられた複数の副口座の副口座残高に変化を引き起こすことなく、第2のタイプのクレデンシャルを送信することを備える、方法。
47.項目43から46のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
振替口座の表現を表示している間に、振替口座の表現の情報アフォーダンスのアクティブ化を検出することと、
振替口座のアクティブ化を検出したことに応答して、ディスプレイ上に、振替口座に関連付けられた情報ページを表示することであって、情報ページが、振替口座に関する詳細な情報を含むことと、を備える、方法。
48.振替口座に関連付けられた情報ページが、振替口座の認証要件を変更することに関連付けられた、エクスプレスモードアフォーダンスを含み、振替口座を使用して振替動作に進むために認証の要求を表示することが、認証が振替口座に要求されるとの判定に従って、振替口座を使用して振替動作に進むための認証要求を表示することを含む、請項目47に記載の方法。
49.振替口座の表現が学生識別口座であり、振替口座の表現が学生識別口座に関連付けられた学生に関連付けられた複数の情報項目を含む、項目43から48のいずれか一項に記載の方法。
50.項目39から42のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第1のタイプのものであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、振替口座の表現を表示することを備え、振替口座の表現が、振替口座の第1の副口座に関連付けられた副口座残高を含み、振替口座が、第1の副口座を含む複数の副口座を含む、方法。
51.項目50に記載の方法であって、更に、
振替口座の表現を表示している間に、第1のタイプの入力を検出することと、
第1のタイプの入力を検出したことに応答して、ディスプレイ上に、振替口座の第2の副口座に関連付けられた副口座残高を表示することと、を備える、方法。
52.項目39から51のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信する前に、第2のタイプの入力を検出することと、
第2のタイプの入力を検出したことに応答して、ディスプレイ上に、振替口座とは異なるデフォルト振替口座の表現が、ユーザインタフェースの現在口座領域内に表示されることと、を備える、方法。
53.振替アプリケーションのユーザインタフェースが、ユーザインタフェースの選択可能な口座領域内に、デフォルトの振替口座とは異なる口座の複数の表現を含み、デフォルトの振替口座とは異なる口座の複数の表現が、振替口座の表現を含む、項目52に記載の方法。
54.振替アプリケーションのユーザインタフェースが、ユーザインタフェースの選択可能な口座領域内に、デフォルトの振替口座とは異なる口座の複数の表現を含み、ユーザインタフェースの振替口座領域内に、振替口座の表現を含む、項目52に記載の方法。
55.ディスプレイ及び無線通信無線機を有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、項目39から54のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
56.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
無線通信無線機と、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムが、項目39から54のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、電子デバイス。
57.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
無線通信無線機と、
項目39から54のいずれか一項に記載の方法を実行する手段と、を備える、電子デバイス。
58.ディスプレイ及び無線通信無線機を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、
無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信することと、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示することと、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信することと、を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
59.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
無線通信無線機と、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備える電子デバイスであって、1つ以上のプログラムが、
無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信することと、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示することと、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信することと、を備える、電子デバイス。
60.電子デバイスであって、
ディスプレイと、
無線通信無線機と、
無線通信無線機を介して、第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信する手段と、
第2の電子デバイスからのクレデンシャルの要求を示す情報を受信したことに応答して、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第1のタイプであるとの判定に従って、ディスプレイ上に、電子デバイスに関連付けられた振替口座を使用して振替動作に進む認証の要求を表示することと、
クレデンシャルに対する要求を示す情報が第2のタイプであるとの判定に従って、無線通信無線機を介して、認証を要求することなく、振替口座に関連付けられた第2のタイプのクレデンシャルを送信することと、を備える、電子デバイス。
61.方法であって、
第1の口座に関する情報を記憶している、1つ以上の無線通信無線機を備える電子デバイスにおいて、
通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、
クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、
第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、
認証が第1の口座について提供されていないとの判定に従って、第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて設定されており、通信端末によって認証が要求され、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することと、
電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように認証が第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、を備える、方法。
62.項目61に記載の方法であって、更に、
クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、
認証が第1の口座に対して提供されておらず、第1の口座が認証を要求せずにクレデンシャルを提供するためにデバイスにおいて設定されていないとの判定に従って、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することと、を備える、方法。
63.項目61から62のいずれか一項に記載の方法であって、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することが、
認証が第1の口座に対してもはや提供されないように、電子デバイスを遷移させることを備える、方法。
64.項目61から63のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、
要求の情報に基づいて、第1の口座を識別することを備える、方法。
65.項目61から64のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
電子デバイスにおいて認証を要求することに続いて、
1つ以上の入力デバイスを介して認証情報を受信することと、
認証情報を受信した後、
受信された認証情報が登録された認証情報に対応するとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介してクレデンシャルを送信することと、を備える、方法。
66.項目61から65のいずれか一項に記載の方法であって、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することが、
説明ユーザインタフェースが閾値回数を超えて表示されていないとの判定に従って、認証が必要である理由を示す説明を含む説明ユーザインタフェースを表示することと、
説明ユーザインタフェースが閾値回数を超えて表示されているとの判定に従って、説明ユーザインタフェースの表示を取り止めることと、を備える、方法。
67.項目61から66のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
電子デバイスにおいて、第1の口座のクレデンシャルを送信することと併せて、確認出力を生成することを備える、方法。
68.項目61から67のいずれか一項に記載の方法であって、更に、
認証の要求を受信したことに応答して、電子デバイスにおいて認証が要求されたことを示す第2の出力を生成することを備える、方法。
69.項目61から68のいずれか一項に記載の方法であって、
電子デバイスが、電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、複数の口座が、第1の口座及び第1の口座とは異なる第2の口座を含み、
第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することが、他の口座が使用のために利用可能である旨の指示を表示することなく、第1の口座の指示を表示することを含む、方法。
70.項目61から69のいずれか一項に記載の方法であって、
電子デバイスが、電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、複数の口座が、第1の口座及び第1の口座とは異なる第2の口座を含み、
第1の口座及び第2の口座のうちの少なくとも1つが、認証を要求せずにクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定されており、
第1の口座及び第2の口座のうちの少なくとも1つが、認証を要求せずにクレデンシャルを提供するように、電子デバイスにおいて設定されていない、方法。
71.項目61から70のいずれか一項に記載の方法であって、電子デバイスが、電子デバイスのユーザに固有の複数の口座を記憶し、複数の口座が、第1の口座及び第1の口座とは異なる第2の口座を含み、方法が、更に、
複数の口座のうちの少なくとも1つの口座が認証を要求することなくクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定され又は複数の口座のいずれに対しても認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、無線で送信されたクレデンシャルを要求する通信をリッスンすることと、
複数の口座のうちの全ての口座が認証を要求することなくクレデンシャルを提供するように電子デバイスにおいて設定されず且つ複数の口座のいずれに対しても認証が提供されていないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、無線で送信されたクレデンシャルを要求する通信をリッスンすることを取り止めることと、を備える、方法。
72.項目61から71のいずれか一項に記載の方法であって、電子デバイスにおいて認証を要求することが、
要求が第1の口座に対応するとの判定に従って、第1の色スキームを使用してユーザインタフェースを表示することと、
要求が第2の口座に対応するとの判定に従って、第1の色スキームとは異なる第2の色スキームを使用してユーザインタフェースを表示することと、を含む、方法。
73.1つ以上の無線通信無線機を有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、1つ以上のプログラムが、項目61から72のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
74.電子デバイスであって、
1つ以上の無線通信無線機と、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、1つ以上のプログラムが、項目61から72のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、電子デバイス。
75.電子デバイスであって、
1つ以上の無線通信無線機と、
項目61から72のいずれか一項に記載の方法を実行する手段と、を備える、電子デバイス。
76.1つ以上の無線通信無線機を有する電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、1つ以上のプログラムが、
通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、
クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、
第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、
認証が第1の口座について提供されていないとの判定に従って、第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて設定されており、通信端末によって認証が要求され、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することと、
電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように認証が第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、を備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
77.電子デバイスであって、
1つ以上の無線通信無線機と、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、電子デバイスが第1の口座に関する情報を記憶しており、1つ以上のプログラムが、
通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信することと、
クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、
第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、
認証が第1の口座について提供されていないとの判定に従って、第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて設定されており、通信端末によって認証が要求され、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することと、
電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように認証が第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、を備える、電子デバイス。
78.電子デバイスであって、
第1の口座に関する情報を記憶している、1つ以上の無線通信無線機を備える電子デバイスにおいて、
通信端末から、1つ以上の無線通信無線機を介して、クレデンシャルの要求を受信する手段と、
クレデンシャルの要求を受信したことに応答して、
第1の口座についての認証が提供されたとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、
認証が第1の口座について提供されていないとの判定に従って、第1の口座が、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて設定されており、通信端末によって認証が要求され、第1の口座のクレデンシャルを送信することなく電子デバイスにおいて認証を要求することと、
電子デバイスが第1の口座の認証提供状態にないように認証が第1の口座について提供されておらず、認証を要求することなくクレデンシャルを提供するために電子デバイスにおいて第1の口座が設定されており、認証が通信端末によって要求されないとの判定に従って、1つ以上の無線通信無線機を介して、電子デバイスにおいて認証を要求することなく第1の口座のクレデンシャルを送信することと、を備える、電子デバイス。
【0384】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。これらの実施形態は、本技術の原理、及びその実際の適用を最も良く説明するために、選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0385】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0386】
上述したように、本技術の一態様は、振替動作を実行する際に、異なるタイプの振替口座及び振替口座に関連付けられた異なるタイプのクレデンシャルの使用を改善するために、様々なソースから入手可能なデータの収集及び使用である。本開示は、いくつかの例において、この収集されたデータは、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを想到している。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康又はフィットネスのレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、誕生日、あるいは任意の他の識別情報又は個人情報を挙げることができる。
【0387】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データを使用して、振替動作で使用するための振替口座のより迅速且つ効率的且つセキュアな使用を可能にするために使用することができる。したがって、そのような個人情報データを使用することにより、ユーザは、デバイスのセキュリティを確保しつつ、振替動作のための電子デバイスのより迅速且つより効率的な使用に頼ることを可能にする。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到される。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、あるいは、ウェルネスの目標を追求するための技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0388】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的且つ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国の異なる個人データのタイプに関して、異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0389】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、振替動作のために振替口座を使用する場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することができるように構成されることができる。別の例では、ユーザは、ユーザが比較的より多くの個人情報を提供することを必要とする異なる振替口座にわたって比較的少ない個人情報を提供することを必要とする1つの振替口座を提供及び使用するように選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを想到する。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0390】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなった時点で削除することによって、危険性を最小限に抑えることができる。更には、適用可能な場合、特定の健康関連アプリケーションにおいて、ユーザのプライバシーを保護するために、データの非特定化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって情報集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0391】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。例えば、最小限の量の個人情報を必要とする、オペレーティングシステム制御及び維持された第1のパーティ振替口座などの振替口座は、振替動作のために電子デバイスを介して使用するためにユーザに提供することができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイを有する電子デバイスにおいて、
前記ディスプレイ上に、セキュアなクレデンシャルを前記電子デバイスに追加するためのアフォーダンスを含む開始ユーザインタフェースを表示することと、
前記セキュアなクレデンシャルを前記電子デバイスに追加する要求であって、前記セキュアなクレデンシャルを追加するための前記アフォーダンスに対応する要求を、受信することと、
前記セキュアなクレデンシャルを前記電子デバイスに追加する前記要求を受信したことに応答して、
前記セキュアなクレデンシャルを追加する前記要求を受信した際に前記電子デバイスが第1のコンテキストで動作していたとの判定に従って、前記セキュアなクレデンシャルに関する情報を前記電子デバイスに入力するための第1のプロセスを開始することと、
前記セキュアなクレデンシャルを追加する前記要求を受信した際に前記電子デバイスが第1のコンテキストとは異なる第2のコンテキストで動作していたとの判定に従って、前記セキュアなクレデンシャルに関する情報を前記電子デバイスに入力するための、前記第1のプロセスとは異なる第2のプロセスを開始することと、を有する、方法。
【請求項2】
前記第2のプロセスが、前記電子デバイスのファーストパーティアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含み、
前記第1のプロセスが、前記ファーストパーティアプリケーションとは異なる、前記電子デバイスのサードパーティーアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含み、前記サードパーティーアプリケーションが、前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記開始ユーザインタフェースが、前記ファーストパーティアプリケーションのインタフェースである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のコンテキストが、前記電子デバイスが第1の位置にあることを含み、
前記第2のコンテキストが、前記電子デバイスが前記第1の位置とは異なる第2の位置にあることを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のプロセスを開始することが、
前記ディスプレイ上に、前記電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いて前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報をキャプチャするためのキャプチャユーザインタフェースを表示することと、
前記電子デバイスの前記1つ以上のカメラセンサを用いて、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を受信することと、
前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を受信した後に、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力することと、を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記セキュアなクレデンシャルが、前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元に関連付けられており、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力するための前記第1のプロセスを開始することが、
前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた前記情報の候補発行元の総数が所定の閾値未満であるとの判定に従って、前記候補発行元のリストを表示することと、
前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた前記情報の前記候補発行元の前記総数が前記所定の閾値以上であるとの判定に従って、1つ以上のテキスト入力フィールドと、前記1つ以上のテキスト入力フィールドに文字を入力するための複数の文字キーを有する仮想キーボードとを同時に表示することと、を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記セキュアなクレデンシャルが、前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた情報の発行元に関連付けられており、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力するための前記第1のプロセスを開始することが、
前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた前記情報の前記発行元の識別情報に対応する入力を受信することと、
前記セキュアなクレデンシャルに関連付けられた前記情報の前記発行元の前記識別情報に対応する前記入力を受信したことに応答して、前記情報の前記発行元によって発行された複数のタイプの情報を表示することと、を含み、前記複数のタイプの情報が、少なくとも、第1のタイプの情報と、前記第1のタイプの情報とは異なる第2のタイプの情報とを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のタイプの情報を表示している間に、代替入力アフォーダンスを表示することと、
前記代替入力アフォーダンスの選択に対応する入力を受信することと、
前記代替入力アフォーダンスの前記選択に対応する前記入力を受信したことに応答して、前記ディスプレイ上に、前記電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いて前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報をキャプチャするためのキャプチャユーザインタフェースを表示することと、
前記キャプチャユーザインタフェースを表示している間に、前記電子デバイスの前記1つ以上のカメラセンサを用いて前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を受信することと、
前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を受信した後に、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力することと、をさらに有する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のタイプの情報を表示している間に、前記第1のタイプの情報の選択に対応する入力を受信することと、
前記第1のタイプの情報の前記選択に対応する前記入力を受信したことに応答して、前記ディスプレイ上に、前記電子デバイスの1つ以上のカメラセンサを用いて前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報をキャプチャするためのキャプチャユーザインタフェースを表示することと、
前記キャプチャユーザインタフェースを表示している間に、前記電子デバイスの前記1つ以上のカメラセンサを用いて前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を受信することと、
前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を受信した後に、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力することと、をさらに有する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のタイプの情報を表示している間に、前記第2のタイプの情報の選択に対応する入力を受信することと、
前記第2のタイプの情報の前記選択に対応する前記入力を受信したことに応答して、前記第2のタイプの情報の前記発行元に対応するアプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含む、前記電子デバイスに前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を入力するプロセスを開始することと、をさらに有する、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のタイプの情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションを用いて1つ以上の動作を実行することを含む、前記電子デバイスに前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を入力する前記プロセスを開始することが、
前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションが前記電子デバイスにインストールされているとの判定に従って、前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションを開始すること、又は、選択されたときに、前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションを開始するアフォーダンスを表示することと、
前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションが前記電子デバイスにインストールされていないとの判定に従って、前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションをダウンロードするプロセスを開始すること、又は、選択されたときに、前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションをダウンロードするプロセスを開始するアフォーダンスを表示することと、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のタイプの前記情報の前記発行元に対応する前記アプリケーションがアクティブである間に、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力することをさらに有する、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を前記電子デバイスに入力することに続いて、前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を外部電子デバイスに送信することによって前記セキュアなクレデンシャルに関する前記情報を用いる商取引を完了することをさらに有する、請求項5、8、9、及び12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータに、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
電子デバイスであって、
請求項14に記載のコンピュータプログラムを格納するメモリと、
前記メモリに格納された前記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を有し、
前記電子デバイスは、ディスプレイと通信するように構成されている、電子デバイス。
【請求項16】
ディスプレイと通信するように構成された電子デバイスであって、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行する手段を有する、電子デバイス。
【外国語明細書】