(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024078038
(43)【公開日】2024-06-10
(54)【発明の名称】通信装置及び通信設定システム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/45 20130101AFI20240603BHJP
【FI】
G06F21/45
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022190349
(22)【出願日】2022-11-29
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116964
【弁理士】
【氏名又は名称】山形 洋一
(74)【代理人】
【識別番号】100120477
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 賢改
(74)【代理人】
【識別番号】100135921
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 昌彦
(74)【代理人】
【氏名又は名称】半田 淳一
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 勉
(57)【要約】 (修正有)
【課題】SNMPv3のパスワードを容易に設定する。
【解決手段】通信設定システム100において、通信装置140は、通信部141と、SNMPv1のSet操作が無効、SNMPv3が無効並びにSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、通信部を介して、SNMPv1に従って、予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動するSNMP通信処理部142と、仮パスワードモードが起動された状態で、通信部を介して、仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードとは異なる値を設定し、SNMPv3のSetコマンドを受け取った場合に、その値を、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定する仮パスワードモード処理部143と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信を行う通信部と、
SNMPv1(Simple Network Management Protocol version 1)のSet操作が無効、SNMPv3(Simple Network Management Protocol version 3)が無効、並びに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、前記通信部を介して、SNMPv1に従って、予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動する通信処理部と、
前記仮パスワードモードが起動された状態で、前記通信部を介して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードとは異なる値を設定する、SNMPv3のSetコマンドを受け取った場合に、前記値を、前記仮パスワードの代わりに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定する設定処理部と、を備えること
を特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記通信処理部は、前記通信装置の電源がオンにされてから予め定められた期間内に前記予め定められたコマンドを受け取った場合に、前記仮パスワードモードを起動すること
を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記通信処理部は、前記通信部がネットワークに接続されてから予め定められた期間内に前記予め定められたコマンドを受け取った場合に、前記仮パスワードモードを起動すること
を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信処理部は、前記通信装置の電源がオンにされてから第1の期間内に前記通信部がネットワークに接続され、前記通信部が前記ネットワークに接続されてから、前記第1の期間と同じ期間又は前記第1の期間とは異なる期間である第2の期間内に前記予め定められたコマンドを受け取った場合に、前記仮パスワードモードを起動すること
を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記通信処理部は、前記通信装置の電源がオンにされてから第1の期間以上、前記通信部がネットワークに接続されずに、前記通信装置の電源がオンにされてから前記第1の期間よりも長い第2の期間内に前記通信部がネットワークに接続され、前記通信部が前記ネットワークに接続されてから、前記第1の期間若しくは前記第2の期間と同じ期間、又は、前記第1の期間及び前記第2の期間とは異なる期間である第3の期間内に前記予め定められたコマンドを受け取った場合に、前記仮パスワードモードを起動すること
を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記通信処理部は、前記予め定められたコマンドとして、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードに前記仮パスワードを設定するSetコマンドを受け取った場合に、前記仮パスワードモードを起動すること
を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信処理部は、前記予め定められたコマンドとして、予め定められたOID(Object IDentification)を含むGetコマンドを受け取った場合に、前記仮パスワードモードを起動すること
を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記仮パスワードは、予め設定されている、管理者が使用するパスワードである管理者パスワードであること
を特徴とする請求項7に記載の通信装置。
【請求項9】
情報処理装置、及び、前記情報処理装置と通信を行う通信装置を備える通信設定システムであって、
前記情報処理装置は、
通信を行う第1の通信部と、
前記第1の通信部を介して、SNMPv1(Simple Network Management Protocol version 1)に従って予め定められたコマンドをブロードキャストで送り、前記予め定められたコマンドに対して予め定められた応答があった場合に、前記第1の通信部を介して、SNMPv3(Simple Network Management Protocol version 3)の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードとは異なる値を設定する、SNMPv3のSetコマンドを、ブロードキャストで送る管理部と、を備え、
前記通信装置は、
通信を行う第2の通信部と、
SNMPv1のSet操作が無効、SNMPv3が無効、並びに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、前記第2の通信部を介して、前記予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動する通信処理部と、
前記仮パスワードモードが起動された状態で、前記第2の通信部を介して、前記Setコマンドを受け取った場合に、前記値を、前記仮パスワードの代わりに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定する設定処理部と、を備えること
を特徴とする通信設定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置及び通信設定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを管理するためにSNMP(Simple Network Management Protocol)が使用されている(例えば、特許文献1参照)。現在、SNMPにおいては、SNMPv1(SNMP version1)、SNMPv2(SNMP version2)及びSNMPv3(SNMP version3)の三つのバージョンが定義されている。
【0003】
SNMPでは、セキュリティの観点から初期状態ではSet操作ができないような仕様になっている。また、SNMPv3では、認証及び暗号化の初期パスワードが設定されていない。
【0004】
SNMPv3では、認証及び暗号化の初期パスワードが設定されていないと、SNMPv3が使用できなくなっているため、通信装置のユーザは、情報処理装置を用いて、その通信装置のWebページ等のUI(User Interface)から設定を行った後に、その通信装置を使用する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のように、UIを用いる方法では、設定する台数が多い場合には、一台ずつWebページを開いて設定を行う必要があり、ユーザの負荷が重い。
【0007】
そこで、本開示の一又は複数の態様は、SNMPv3のパスワードを容易に設定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る通信装置は、通信を行う通信部と、SNMPv1のSet操作が無効、SNMPv3が無効、並びに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、前記通信部を介して、SNMPv1に従って、予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動する通信処理部と、前記仮パスワードモードが起動された状態で、前記通信部を介して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードとは異なる値を設定する、SNMPv3のSetコマンドを受け取った場合に、前記値を、前記仮パスワードの代わりに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定する設定処理部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本開示の一態様に係る通信設定システムは、情報処理装置、及び、前記情報処理装置と通信を行う通信装置を備える。情報処理装置は、通信を行う第1の通信部と、前記第1の通信部を介して、SNMPv1に従って予め定められたコマンドをブロードキャストで送り、前記予め定められたコマンドに対して予め定められた応答があった場合に、前記第1の通信部を介して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードとは異なる値を設定する、SNMPv3のSetコマンドを、ブロードキャストで送る管理部と、を備える。前記通信装置は、通信を行う第2の通信部と、SNMPv1のSet操作が無効、SNMPv3が無効、並びに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、前記第2の通信部を介して、前記予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして前記仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動する通信処理部と、前記仮パスワードモードが起動された状態で、前記第2の通信部を介して、前記Setコマンドを受け取った場合に、前記値を、前記仮パスワードの代わりに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定する設定処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一又は複数の態様によれば、SNMPv3のパスワードを容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1及び2に係る通信設定システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【
図2】PCの構成を概略的に示すブロック図である。
【
図3】(A)及び(B)は、ハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】実施の形態1における情報処理装置から設定の要求を行う動作を示すフローチャートである。
【
図5】実施の形態1におけるプリンタの、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作を示す第1のフローチャートである。
【
図6】実施の形態1におけるプリンタの、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作を示す第2のフローチャートである。
【
図8】SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードのObjectNameと、ObjectIDとの例を示す表である。
【
図9】実施の形態2における情報処理装置から設定の要求を行う動作を示すフローチャートである。
【
図10】実施の形態2におけるプリンタの、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作を示す第1のフローチャートである。
【
図11】実施の形態2におけるプリンタの、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作を示す第2のフローチャートである。
【
図12】SNMPv3の認証パスワード、暗号化パスワード及び仮パスワードモード起動用のObjectNameと、ObjectIDとの例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る通信設定システム100の構成を概略的に示すブロック図である。
通信設定システム100は、情報処理装置110と、画像形成装置としてのプリンタ130とを備える。
情報処理装置110と、プリンタ130とは、ネットワーク101に接続されている。
ここでは、通信設定システム100は、複数のプリンタ130を備えるものとするが、プリンタ130の数は、一以上であればよい。
【0013】
情報処理装置110は、入力部111と、管理部112と、通信部113とを備える。
入力部111は、指示の入力を受け付ける。
【0014】
管理部112は、ネットワーク101を介した通信を管理する。ここでは、管理部112は、SNMPを用いて、ネットワーク101に接続されている他の装置の管理を行う。
例えば、管理部112は、通信部113を介して、SNMPv1に従って予め定められたコマンドをブロードキャストで送る。そして、管理部112は、その予め定められたコマンドに対して予め定められた応答があった場合に、通信部113を介して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとしてその仮パスワードとは異なる値を設定する、SNMPv3のSetコマンドを、ブロードキャストで送る。
【0015】
実施の形態1では、管理部112は、プリンタ130において、SNMPv1のSetが無効にされており、SNMPv3のGet及びSetが無効にされており、かつ、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが空となっている場合に、通信部113を介して、SNMPv1のSetコマンドで仮パスワードを送信する。仮パスワードは、一時的なパスワードである。そして、管理部112は、通信部113を介して、その仮パスワードを使用して、SNMPv3で正式な認証パスワード及び暗号化パスワードをSetコマンドで設定する。実施の形態1での仮パスワードは、任意のものでよい。
【0016】
通信部113は、ネットワーク101を介した通信を行う。通信部113は、有線又は無線を用いて通信を行う。
通信部113を第1の通信部ともいう。
【0017】
以上に記載された情報処理装置110は、例えば、
図2に示されているようなPC(Personal Computer)10により実現することができる。
PC10は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置11と、メモリ12と、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ13と、NIC(Network Interface Card)等の通信I/F(InterFace)14と、キーボード及びマウス等の入力I/F15とを備える。
【0018】
例えば、入力部111は、入力I/F15により実現することができる。
管理部112は、補助記憶装置11に記憶されているプログラムをメモリ12にロードして、そのプログラムをプロセッサ13が実行することで、実現することができる。
通信部113は、通信I/F14により実現することができる。
【0019】
プログラムは、図示しないリーダ/ライタを介して、図示しない記録媒体から、あるいは、通信I/F14を介してネットワーク101から、補助記憶装置11にダウンロードされ、それから、メモリ12上にロードされてプロセッサ13により実行されてもよい。また、リーダ/ライタを介して記録媒体から、あるいは、通信I/F14を介してネットワークから、メモリ12上に直接ロードされ、プロセッサ13により実行されてもよい。
言い換えると、プログラムは、記録媒体等のプログラムプロダクトにより提供されてもよい。
【0020】
図1に戻り、プリンタ130は、通信装置140と、プリンタ本体150とを備える。
通信装置140は、ネットワーク101を介した通信を行うための設定を行い、その設定に従って通信を実行する。
通信装置140は、通信部141と、SNMP通信処理部142と、仮パスワードモード処理部143と、設定値記憶部144とを備える。
【0021】
通信部141は、ネットワーク101を介した通信を行う。通信部141は、有線を用いても、無線を用いてもよいが、ここでは、通信部141は、有線を用いて通信を行うものとする。
通信部141を第2の通信部ともいう。
【0022】
SNMP通信処理部142は、SNMPに従った通信処理を行う通信処理部である。例えば、SNMP通信処理部142は、通信部141を介して受信されたSNMPパケットを解釈して、対応する処理を行う。
【0023】
具体的には、SNMP通信処理部142は、SNMPv1のSet操作が無効、SNMPv3が無効、並びに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、通信部141を介して、SNMPv1に従って、予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動する。
実施の形態1では、SNMP通信処理部142は、通信装置140の電源がオンにされてから予め定められた期間内にその予め定められたコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動する。
また、実施の形態1では、SNMP通信処理部142は、予め定められたコマンドとして、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードに仮パスワードを設定するSetコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動する。
【0024】
仮パスワードモード処理部143は、仮パスワードモードが起動された状態での処理を制御する。
例えば、仮パスワードモード処理部143は、仮パスワードモードが起動された状態で、通信部141を介して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを使用し、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードとは異なる値を設定する、SNMPv3のSetコマンドを受け取った場合に、その値を、仮パスワードの代わりに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定する設定処理部として機能する。ここでの値が、SNMPv3における、正式な認証パスワード及び暗号化パスワードとなる。
【0025】
設定値記憶部144は、SNMPの設定を含む、プリンタ130の設定を示す設定値を記憶する。
【0026】
プリンタ本体150は、媒体への印刷を実行する。プリンタ本体150が採用する印字方式は、インクジェット方式、電子写真方式、感熱方式、熱転写方式又はドットインパクト方式のように、何れの方式であってもよい。例えば、プリンタ本体150は、通信装置140が受信した画像データで示される画像を、媒体に印刷する。
【0027】
なお、プリンタ130の電源のオン又はオフにより、通信装置140の電源もオン又はオフになるものとする。
【0028】
以上に記載された通信装置140のSNMP通信処理部142及び仮パスワードモード処理部143の一部又は全部は、例えば、
図3(A)に示されているように、メモリ20と、メモリ20に格納されているプログラムを実行するCPU等のプロセッサ21とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
【0029】
また、SNMP通信処理部142及び仮パスワードモード処理部143の一部又は全部は、例えば、
図3(B)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラムで動作するプロセッサ、プログラムで動作する並列プロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路22で構成することもできる。
以上のように、SNMP通信処理部142及び仮パスワードモード処理部143は、処理回路網により実現することができる。
【0030】
なお、通信部141は、NICにより実現することができる。
設定値記憶部144は、揮発性又は不揮発性のメモリにより実現することができる。
【0031】
図4は、実施の形態1における情報処理装置110から設定の要求を行う動作を示すフローチャートである。
なお、
図4に示されているフローチャートは、管理部112を実現するためのアプリケーションが情報処理装置110において起動されることにより開始される。アプリケーションの起動は、例えば、情報処理装置110のユーザが入力部111を介して、アプリケーションの実行を指示することにより行うことができる。
【0032】
起動されると、管理部112は、まず、通信部113を介して、SNMPv1に従って、SNMPv3の認証及び暗号化のOID(Object IDentification)及びそれぞれの仮のパスワードである仮パスワードを含むSetコマンドを、ブロードキャストでプリンタ130に送る(S10)。仮パスワードは、任意のものでよい。
【0033】
次に、管理部112は、通信部113を介して、ステップS10のSetコマンドに対するプリンタ130からの応答が、失敗応答であるエラーであるか否かを判断する(S11)。応答がエラーである場合(S11でYes)には、処理はステップS12へ進む。応答が、成功応答であるOKである場合(S11でNo)には、処理は終了する。応答がOKである場合には、プリンタ130において、SNMPv1のSet操作が有効にされているため、SNMPv1のSet操作を用いて、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードを設定すればよい。
【0034】
ステップS12では、管理部112は、通信部113を介して、SNMPv3に従って、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとしてステップS10で送った仮パスワードを使用して、SNMPv3の認証及び暗号化のOID、並びに、正式に設定したい認証パスワード及び暗号化パスワードを含むSetコマンドを、ブロードキャストでプリンタ130に送る。
【0035】
図5及び
図6は、実施の形態1におけるプリンタ130の、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作を示すフローチャートである。
なお、
図5及び
図6に示されているフローチャートは、プリンタ130の電源がオンにされることで開始されるものとする。
【0036】
まず、SNMP通信処理部142は、プリンタ130のSNMPv1のSet操作が無効か否かを判断する(S20)。SNMPv1のSet操作が無効である場合(S20でYes)には、処理はステップS21に進む。SNMPv1のSet操作が有効である場合(S20でNo)には、処理は終了する。SNMPv1のSet操作が有効である場合には、SNMPv1に従ってSetコマンドを用いることで、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードを設定することができる。
【0037】
ステップS21では、SNMP通信処理部142は、SNMPv3が無効、又は、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定値が空であるか否かを確認する。SNMPv3が無効、又は、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定値が空である場合(S21でYes)には、処理はステップS22に進む。SNMPv3が有効、かつ、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードに設定値が設定されている場合(S21でNo)には、処理は終了する。SNMPv3が有効、かつ、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードに設定値が設定されている場合には、既に、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されているため、その認証パスワード及び暗号化パスワードを用いて、SNMPv3に従った動作が行われればよい。
【0038】
ステップS22では、SNMP通信処理部142は、通信部141を介して、SNMPv1に従って、信号を待ち受ける。
【0039】
次に、SNMP通信処理部142は、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作の開始から予め定められた期間内であるか否かを判断する(S23)。SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作の開始は、ここでは、プリンタ130の電源のオンである。予め定められた期間内である場合(S23でYes)には、処理はステップS24に進む。予め定められた期間を超えた場合(S23でNo)には、処理は終了する。
【0040】
次に、SNMP通信処理部142は、通信部141を介して、SNMPv1に従って、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードのOID及びそれぞれの仮パスワードを含むSetコマンドを受け取ったか否かを確認する(S24)。そのようなSetコマンドを受け取った場合(S24でYes)には、処理はステップS25に進む。この場合には、SNMP通信処理部142は、受け取った仮パスワードのそれぞれをSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定値記憶部144に記憶させる。一方、そのようなSetコマンドを受け取っていない場合(S24でNo)には、処理はステップS22に戻る。
【0041】
ステップS25では、SNMP通信処理部142は、プリンタ130ではSNMPv1でのSet操作が無効になっているため、通信部141を介して、Setコマンドを送ってきた情報処理装置110にエラーの応答を送る。そして、処理は
図6のステップS26に進む。
【0042】
図6のステップS26では、仮パスワードモード処理部143は、ステップS24で受け取った仮パスワードを認証パスワード及び暗号化パスワードとして、SNMPv3に従って、通信部141を介して、信号を待ち受ける。これにより、仮パスワードモードが起動され、通信装置140は、仮パスワードモードとなる。
【0043】
次に、仮パスワードモード処理部143は、仮パスワードモードの起動から予め定められた期間内であるか否かを判断する(S27)。予め定められた期間を超えた場合(S27でNo)には、処理はステップS28に進む。予め定められた期間内である場合(S27でYes)には、処理はステップS29に進む。
【0044】
ステップS28では、仮パスワードモード処理部143は、仮パスワードモードを終了する。ここでは、例えば、仮パスワードモード処理部143は、設定値記憶部144にSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして記憶されている仮パスワードを削除する。そして、処理は、
図5のステップS22に戻る。
【0045】
一方、ステップS29では、仮パスワードモード処理部143は、通信部141を介して、SNMPv3に従って、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定されている仮パスワードを使用して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードのOID及びそれぞれの正式なパスワードを含むSetコマンドを受け取ったか否かを判断する。そのようなSetコマンドを受け取った場合(S29でYes)には、処理はステップS30に進む。そのようなSetコマンドを受け取っていない場合(S29でNo)には、処理はステップS27に戻る。
【0046】
ステップS30では、仮パスワードモード処理部143は、通信部141を介して、SNMPv3に従って、OKの応答を情報処理装置110に送り、仮パスワードモードを終了する。この場合、仮パスワードモード処理部143は、受け取った正式なパスワードのそれぞれをSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定値記憶部144に記憶させる。
【0047】
そして、SNMP通信処理部142は、SNMPv3が無効の場合は有効にし、SNMPv3で信号を待ち受ける(S31)。
【0048】
図7は、プリンタ130の設定値記憶部144に記憶されているSNMPの各種設定値を示す表である。
図7に示されているように、SNMPv1のSetが無効にされており、SNMPv3のGet及びSetが無効にされており、かつ、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが空となっている場合に、
図5及び
図6に示されているフローチャートに従って、情報処理装置110からプリンタ130にSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードを設定することができるようになる。
【0049】
また、
図8は、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードのObjectNameと、ObjectIDとの例を示す表である。
【0050】
以上のように、実施の形態1によれば、SNMPv1の認証パスワード及び暗号化パスワードのOIDへのSetコマンドにより、そのSetコマンドに含まれている仮パスワードでSNMPv3を仮パスワードモードで起動させることができる。そして、その後に、SNMPv3に実際に設定したい正式な認証パスワード及び暗号化パスワードを設定することができる。
【0051】
また、ブロードキャストを使用して、SNMPv1のSetコマンドを送信することで、同じネットワークにいる全ての通信装置140に対して、容易にSNMPv3のパスワードの設定を行い、SNMPv3の使用を開始することができる。
【0052】
実施の形態2.
図1に示されているように、実施の形態2に係る通信設定システム200は、情報処理装置210と、プリンタ230とを備える。
【0053】
情報処理装置210は、入力部111と、管理部212と、通信部113とを備える。
実施の形態2における情報処理装置210の入力部111及び通信部113は、実施の形態1における情報処理装置110の入力部111及び通信部113と同様である。
【0054】
管理部212は、ネットワーク101を介した通信を管理する。ここでは、管理部212は、SNMPを用いて、ネットワーク101に接続されている他の装置の管理を行う。
実施の形態2では、管理部212は、プリンタ230において、SNMPv1のSetが無効にされており、SNMPv3のGet及びSetが無効にされており、かつ、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが空となっている場合に、通信部113を介して、SNMPv1に従って、予め定められたOIDを含むGetコマンドを、ブロードキャストで送信する。そして、管理部212は、通信部113を介して、仮パスワードを使用して、SNMPv3で正式な認証パスワード及び暗号化パスワードをSetコマンドで設定する。実施の形態2では、仮パスワードは、プリンタ230(通信装置240)に予め定められている管理者パスワードであるものとする。
【0055】
プリンタ230は、通信装置240と、プリンタ本体150とを備える。
実施の形態2におけるプリンタ230のプリンタ本体150は、実施の形態1におけるプリンタ130のプリンタ本体150と同様である。
【0056】
通信装置240は、ネットワーク101を介した通信を行うための設定を行い、その設定に従って通信を実行する。
通信装置240は、通信部141と、SNMP通信処理部242と、仮パスワードモード処理部243と、設定値記憶部144とを備える。
実施の形態2における通信装置240の通信部141及び設定値記憶部144は、実施の形態1における通信装置140の通信部141及び設定値記憶部144と同様である。
【0057】
SNMP通信処理部242は、SNMPに従った通信処理を行う通信処理部である。例えば、SNMP通信処理部242は、通信部141を介して受信されたSNMPパケットを解釈して、対応する処理を行う。
【0058】
具体的には、SNMP通信処理部242は、SNMPv1のSet操作が無効、SNMPv3が無効、並びに、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが設定されていない場合に、通信部141を介して、SNMPv1に従って、予め定められたコマンドを受け取ると、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして仮パスワードを設定した仮パスワードモードを起動する。
実施の形態2では、SNMP通信処理部242は、予め定められたコマンドとして、予め定められたOIDを含むGetコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動する。
実施の形態2の仮パスワードは、予め設定されている、管理者が使用するパスワードである管理者パスワードである。
【0059】
仮パスワードモード処理部243は、SNMPv1のSet操作が無効、かつ、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードが使用できない設定になっている場合に、SNMPv3の仮パスワードでSNMPv3の設定を行う。
【0060】
図9は、実施の形態2における情報処理装置210から設定の要求を行う動作を示すフローチャートである。
なお、
図9に示されているフローチャートは、管理部212を実現するためのアプリケーションが情報処理装置210において起動されることにより開始される。
【0061】
起動されると、管理部212は、まず、通信部113を介して、SNMPv1に従って、SNMPv3の仮パスワードモードの起動用のOIDを含むGetコマンドを、ブロードキャストでプリンタ230に送る(S40)。SNMPv3の仮パスワードモードの起動用のOIDは、予め定められているものとする。
【0062】
次に、管理部212は、通信部113を介して、ステップS40のGetコマンドに対するプリンタ230からの応答が、成功応答であるOKであるか否かを判断する(S41)。応答がOKである場合(S41でYes)には、処理はステップS42へ進む。応答が、失敗応答であるエラーである場合(S41でNo)には、処理は終了する。応答がエラーである場合には、プリンタ230において、SNMPv3の仮パスワードモードの起動用のOIDが設定されていないため、そのプリンタ230では、実施の形態2で示される動作により、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードを設定することができなくなっている。
【0063】
ステップS42では、管理部212は、通信部113を介して、SNMPv3に従って、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして、プリンタ230において予め設定されている管理者パスワードを使用して、SNMPv3の認証及び暗号化のOID、並びに、正式に設定したい認証パスワード及び暗号化パスワードを含むSetコマンドを、ブロードキャストでプリンタ230に送る。ここでの管理者パスワードは、仮パスワードである。
【0064】
図10及び
図11は、実施の形態2におけるプリンタ230の、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの設定動作を示すフローチャートである。
なお、
図10及び
図11に示されているフローチャートは、プリンタ230の電源がオンにされることで開始されるものとする。
【0065】
ここで、
図10のステップS50~S53の処理は、それぞれ
図5のステップS20~S23の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0066】
ステップS54では、SNMP通信処理部242は、通信部141を介して、SNMPv1に従って、SNMPv3の仮パスワードモード起動用のOIDを含むGetコマンドを受け取ったか否かを確認する。そのようなGetコマンドを受け取った場合(S54でYes)には、処理はステップS55に進む。そのようなGetコマンドを受け取っていない場合(S54でNo)には、処理はステップS52に戻る。
【0067】
ステップS55では、SNMP通信処理部242は、プリンタ230ではSNMPv1でのGet操作が有効になっているため、通信部141を介して、Getコマンドを送ってきた情報処理装置210にOKの応答を送る。そして、処理は
図11のステップS56に進む。
【0068】
図11のステップS56では、仮パスワードモード処理部243は、プリンタ230に予め定められている管理者パスワードである仮パスワードを認証パスワード及び暗号化パスワードとして、SNMPv3に従って、通信部141を介して、信号を待ち受ける。これにより、仮パスワードモードが起動され、通信装置240は、仮パスワードモードとなる。
【0069】
次に、仮パスワードモード処理部243は、仮パスワードモードの起動から予め定められた期間内であるか否かを判断する(S57)。予め定められた期間を超えた場合(S57でNo)には、処理はステップS58に進む。予め定められた期間内である場合(S57でYes)には、処理はステップS59に戻る。
【0070】
ステップS58では、仮パスワードモード処理部243は、仮パスワードモードを終了する。そして、処理は、
図10のステップS52に進む。
【0071】
一方、ステップS59では、仮パスワードモード処理部243は、通信部141を介して、SNMPv3に従って、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定されている管理者パスワード、言い換えると、仮パスワードを使用して、SNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードのOID及びそれぞれの正式なパスワードを含むSetコマンドを受け取ったか否かを判断する。そのようなSetコマンドを受け取った場合(S59でYes)には、処理はステップS60に進む。そのようなSetコマンドを受け取っていない場合(S59でNo)には、処理はステップS57に戻る。
【0072】
ステップS60では、仮パスワードモード処理部243は、通信部141を介して、SNMPv3に従って、OKの応答を情報処理装置210に送り、仮パスワードモードを終了する。この場合、仮パスワードモード処理部243は、受け取った正式なパスワードのそれぞれをSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードとして設定値記憶部144に記憶させる。
【0073】
そして、SNMP通信処理部242は、SNMPv3が無効の場合は有効にし、SNMPv3で信号を待ち受ける(S61)。
【0074】
また、
図12は、SNMPv3の認証パスワード、暗号化パスワード及び仮パスワードモード起動用のObjectNameと、ObjectIDとの例を示す表である。
図12において、ObjectNameがsnmpv3RemoteSettingModeとなっている行のObjctIDが、仮パスワードモード起動用のOIDである。
【0075】
以上のように、実施の形態2によれば、管理者しか知り得ない管理者パスワードをSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードの仮パスワードとすることで、実施の形態1と比べ、より安全にSNMPv3の認証パスワード及び暗号化パスワードを設定することができる。
【0076】
実施の形態2では、情報処理装置210のユーザである管理者が、管理者パスワードを知っていることを前提としているが、実施の形態2は、このような例に限定されない。例えば、プリンタ230から得られるシリアルナンバー等の特定の情報から、予め定められたアルゴリズムで管理者パスワードを生成することができる場合には、情報処理装置210の管理部212は、実施の形態2で記載した動作とは別に、そのような特定の情報を取得するためのGetコマンドをプリンタ230に送ることで、管理者パスワードを生成してもよい。
【0077】
以上に記載された実施の形態1及び2では、SNMP通信処理部142、242は、プリンタ130、230(通信装置140、240)の電源がオンにされてから、予め定められた期間内に予め定められたコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動しているが、実施の形態1又は2は、このような例に限定されない。
例えば、SNMP通信処理部142、242は、通信部141がネットワークに接続されてから予め定められた期間内に予め定められたコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動してもよい。具体的には、SNMP通信処理部142、242は、通信部141が、有線LAN(Local Area Network)に接続されてから予め定められた期間内に予め定められたコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動してもよい。
また、SNMP通信処理部142、242は、プリンタ130、230(通信装置140、240)の電源がオンにされてから第1の期間内に通信部141がネットワーク(例えば、有線LAN)に接続され、通信部141がそのネットワークに接続されてから、第1の期間と同じ期間又は第1の期間とは異なる期間である第2の期間内に予め定められたコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動してもよい。
さらに、SNMP通信処理部142、242は、プリンタ130、230(通信装置140、240)の電源がオンにされてから第1の期間以上、通信部141がネットワークに接続されずに、プリンタ130、230(通信装置140、240)の電源がオンにされてから第1の期間よりも長い第2の期間内に通信部141がネットワークに接続され、通信部141がネットワークに接続されてから、第1の期間若しくは第2の期間と同じ期間、又は、第1の期間及び第2の期間とは異なる期間である第3の期間内に予め定められたコマンドを受け取った場合に、仮パスワードモードを起動してもよい。
【0078】
実施の形態1及び2では、通信装置140、240は、プリンタ130、230に備えられているが、実施の形態1及び2は、このような例に限定されない。例えば、PC、スマートフォン、タブレット及びHUB等が通信装置140、240を備えていてもよい。
【符号の説明】
【0079】
100,200 通信設定システム、 110,210 情報処理装置、 111 入力部、 112,212 管理部、 113 通信部、 130,230 プリンタ、 140,240 通信装置、 141 通信部、 142,242 SNMP通信処理部、 143,243 仮パスワードモード処理部、 144 設定値記憶部、 150 プリンタ本体。