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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082911
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】電子機器及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/667 20230101AFI20240613BHJP
   H04N 23/45 20230101ALI20240613BHJP
   H04N 23/66 20230101ALI20240613BHJP
   G03B 19/07 20210101ALI20240613BHJP
【FI】
H04N23/667
H04N23/45
H04N23/66
G03B19/07
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197113
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅野 晴哉
【テーマコード(参考)】
2H054
5C122
【Fターム(参考)】
2H054BB05
2H054BB07
5C122EA42
5C122EA63
5C122EA67
5C122GF04
5C122HA13
5C122HA35
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】カメラアプリケーションに依存せず、複数のカメラを備える電子機器における最初に起動するカメラを設定することにある。
【解決手段】複数のカメラを搭載する電子機器であって、前記複数のカメラの動作を有効化する有効部と、前記複数のカメラの動作を無効化する無効部と、前記電子機器にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、前記有効部及び前記無効部を制御して、前記複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する制御部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカメラを搭載する電子機器であって、
前記複数のカメラの動作を有効化する有効部と、
前記複数のカメラの動作を無効化する無効部と、
前記電子機器にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、前記有効部及び前記無効部を制御して、前記複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する制御部と、
を備える電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記複数のカメラを使用するタイミングで、前記有効部及び前記無効部を制御して、前記複数のカメラのうち、前記最初に使用するカメラを有効化し、前記残りのカメラを無効化する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記最初に使用するカメラが動作後に、前記有効部を制御して、前記残りのカメラを有効化し、有効化された前記残りのカメラをユーザの操作によって切り替え可能にする、
請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
複数のカメラを搭載する電子機器のコンピュータに、
前記複数のカメラの動作を有効化する有効処理と、
前記複数のカメラの動作を無効化する無効処理と、
前記電子機器にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、前記有効処理及び前記無効処理を制御して、前記複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する制御処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体に収容され、筐体の外部を撮像する複数のカメラを備えた電子機器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-128958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のカメラを搭載する電子機器では、電子機器にインストールされているカメラアプリケーション毎に、アプリケーションの起動時に、最初に表示するカメラが設定されているため、ユーザが意図せず(使用していないもしくは使用しない)異なるカメラが撮像した撮像画像が表示される場合がある。
【0005】
これは、カメラアプリケーションの仕様が統一されていないため、ユーザが意図しないカメラが起動している。ユーザが意図しない撮像画像を表示させないために、ユーザの使用頻度の少ないカメラを無効化することや、物理的に使用頻度の少ないカメラを覆うこと等の対策を行っている。
【0006】
しかしながら、上述した対策では、対策を講じたカメラを使用する際に、使用可能な状態に戻す際に、時間と手間を要する問題がある。また、電子機器を共有で使用している場合、無効化等の作業を行っていた場合、他のユーザは、カメラが起動しないため、故障状態にあると誤解することや、無効化したカメラを有効化できないことがあるといった問題がある。
【0007】
また、カメラに対して、無効化等の作業を行っていない場合は、カメラアプリケーションによっては、カメラの切り替え方法がわかりにくく、カメラの切り替え作業に手間を要するといった問題があった。
【0008】
さらに、カメラアプリケーションによっては、最初に表示するカメラをカメラアプリケーションの設定で指定できるもの存在するが、全てのカメラアプリケーションにおいて、最初に表示するカメラを一括で指定する方法は現状実現されていない。そのため、複数のカメラを備える電子機器において、カメラの起動方法についてさらなる改善の余地がある。
【0009】
したがって、本発明が解決する課題の一例は、カメラアプリケーションに依存せず、複数のカメラを備える電子機器における最初に起動するカメラを設定することができる電子機器及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1態様は、複数のカメラを搭載する電子機器であって、前記複数のカメラの動作を有効化する有効部と、前記複数のカメラの動作を無効化する無効部と、前記電子機器にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、前記有効部及び前記無効部を制御して、前記複数のカメラのうち最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する制御部と、を備える。
【0011】
また、前記制御部は、前記複数のカメラを使用するタイミングで、前記複数のカメラのうち、前記最初に使用するカメラを有効化し、前記残りのカメラを無効化してもよい。
【0012】
さらに、前記制御部は、前記最初に使用するカメラが動作後に、前記有効部を制御して前記残りのカメラを有効化し、有効化された前記残りのカメラをユーザの操作によって切り替え可能にしてもよい。
【0013】
また、本発明の第2態様は、複数のカメラを搭載する電子機器のコンピュータに、前記複数のカメラの動作を有効化する有効処理と、前記複数のカメラの動作を無効化する無効処理と、前記電子機器にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、前記有効処理及び前記無効処理を制御して、前記複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する制御処理と、を実行させるプログラム、である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カメラアプリケーションに依存せず、複数のカメラを備える電子機器におけるカメラの起動を設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態に係るタブレット型端末装置を表示画面側から見た斜視図である。
図2図2は、実施形態に係るタブレット型端末装置をリアカバー側から見た斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るタブレット型端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るタブレット型端末装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係るカメラ選択画面の一例を示す模式図である。
図6図6は、実施形態に係るタブレット型端末装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係るタブレット型端末装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用及び効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
【0017】
図1は、実施形態に係るタブレット型端末装置100を表示画面側から見た斜視図である。図2は、実施形態に係るタブレット型端末装置100をリアカバー側から見た斜視図である。タブレット型端末装置100は、電子機器の一例である。
【0018】
タブレット型端末装置100は、タッチパネル(表示画面)1、フロントカバー2、リアカバー3、第1カメラ37及び第2カメラ38を有する。タッチパネル1は、フロントカバー2の上に配置される。またタッチパネル1を搭載したフロントカバー2とリアカバー3は組み合わされて嵌合し、内部に空間を有する1つの筐体を形成する。
【0019】
第1カメラ37は、リアカバー側に位置する。第1カメラ37は、アウトカメラ(背面カメラ)の一例である。第2カメラ38は、タッチパネル側に位置する。第2カメラ38は、インカメラ(フロントカメラ)の一例である。第1カメラ37及び第2カメラ38は、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(CMOS Image Sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。
【0020】
以下では、リアカバー3からタッチパネル1へ向かう方向をZ方向、タッチパネル1からリアカバー3へ向かう方向を逆Z方向という。また、タブレット型端末装置100の短手方向で図の矢印の向かう方向をY方向とし、その逆方向を逆Y方向という。また、タブレット型端末装置100の長手方向で図の矢印の向かう方向をX方向とし、その逆方向を逆X方向という。
【0021】
図3は、実施形態に係るタブレット型端末装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ここで例示するタブレット型端末装置100は、汎用コンピュータと同様の構成を有し、CPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)33、補助記憶装置34、ユーザI/F(Interface)35及び外部I/F36がバス39により相互に接続されている。
【0022】
さらに、タブレット型端末装置100は、上述したハードウェア構成に加え、第1カメラ37及び第2カメラ38がバス39により相互に接続されている。
【0023】
CPU31は、ROM33や補助記憶装置34に記憶されたプログラムに従いRAM32をワーキングエリアとして所定の演算処理を行う。補助記憶装置34は、不揮発性メモリであり、CPU31の処理に必要な各種データを記憶する。補助記憶装置34は、例えば、HDDやSSD等で構成される。ユーザI/F35は、ユーザとタブレット型端末装置100との間で情報の送受を可能にするデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ、キーボード、タッチパネル等であり得る。
【0024】
外部I/F36は、例えば、ネットワークを介して外部装置と所定の規格に準じた通信を確立するためのデバイスである。第1カメラ37は、外部の画像及び映像を撮像するための装置である。第2カメラ38は、外部の画像及び映像を撮像するための装置である。
【0025】
図4は、実施形態に係るタブレット型端末装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係るタブレット型端末装置100は、表示制御部41、受付部42、設定部43、制御部44、有効部45、第1動作取得部46、第1判定部47、無効部48、第2動作取得部49及び第2判定部50を備える。
【0026】
これらの機能的構成要素41~50は、例えば、図3に例示するようなタブレット型端末装置100のハードウェア要素とソフトウェア要素(ROM33や補助記憶装置34に記憶されたプログラム等)との協働により構成され得る。なお、タブレット型端末装置100の機能構成は上記に限定されるものではない。
【0027】
表示制御部41は、タブレット型端末装置100にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、電子機器が備える100複数のカメラのうち、カメラアプリケーションに最初に使用するカメラ選択画面を表示画面に出力する。
【0028】
ここで、表示制御部41が表示画面に出力する選択画面について、図5を用いて説明する。図5は、実施形態に係るカメラ選択画面の一例を示す模式図である。図5に示すカメラ選択画面51には、カメラの有効化及び無効化に関する内容が表示される。
【0029】
具体的には、カメラ選択画面51、選択部52、選択部53及び保存部54が表示させる。選択部52は、インカメラを固定する場合に選択する選択ボタンである。また、選択部53は、アウトカメラを固定する場合に選択する選択ボタンである。さらに、保存部54は、選択部52及び選択部53のうち、どちらかを選択した後に、その選択内容を保存する保存ボタンである。
【0030】
図4に戻る。受付部42は、表示制御部41が出力するカメラ選択画面51で操作される内容を受け付ける。具体的には、受付部42は、ユーザにより、カメラ選択画面51を操作する内容を受け付ける。例えば、ユーザが選択ボタンを選択し、その後、保存ボタンを押下すると、受付部42は、選択された選択内容を補助記憶装置34に保存される。
【0031】
設定部43は、受付部42が受け付けた操作内容に基づいて、複数のカメラに対して、有効化/無効化する順序を設定する。例えば、設定部43は、受付部42により受け付けられた内容がインカメラである場合は、インカメラを有効化し、アウトカメラを無効化するように設定する。また、例えば、設定部43は、受付部42により受け付けられた内容がアウトカメラである場合は、アウトカメラを有効化し、インカメラを無効化するように設定する。
【0032】
制御部44は、設定部43が設定した設定内容に基づいて、複数のカメラの動作を制御する。具体的には、制御部44は、タブレット型端末装置100にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、有効部45及び無効部48を制御して、複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する。
【0033】
また、制御部44は、複数のカメラを使用するタイミングで、有効部45及び無効部48を制御して、複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する。さらに、制御部44は、最初に使用するカメラが動作後に、有効部45を制御して、残りのカメラを有効化し、有効化された残りのカメラをユーザの操作によって切り替え可能にする。
【0034】
例えば、制御部44は、設定部43により設定された設定内容がインカメラの場合、タブレット型端末装置100のOS(Operating System)起動後(S0ステート)において、有効部45を制御して、インカメラを有効化し、インカメラを動作させる。また、制御部44は、インカメラを有効化した場合、タブレット型端末装置100のOS起動後において、無効部48を制御して、アウトカメラを無効化する。さらに、制御部44は、インカメラが動作した後に、有効部45を制御して、無効化したアウトカメラを有効化する。
【0035】
他方で、例えば、制御部44は、設定部43により設定された設定内容がアウトカメラの場合、タブレット型端末装置100のOS起動後において、有効部45を制御して、アウトカメラを有効化し、アウトカメラを動作させる。また、制御部44は、アウトカメラを有効化した場合、タブレット型端末装置100のOS起動後において、無効部48を制御して、インカメラを無効化する。さらに、制御部44は、アウトカメラが動作した後に、有効部45を制御して、無効化したインカメラを有効化する。
【0036】
有効部45は、複数のカメラの動作を有効化する。具体的には、有効部45は、制御部44により制御された制御内容に基づいて、複数のカメラの動作を有効化する。例えば、有効部45は、カメラアプリケーションが起動する際に、制御部44により制御された制御内容に基づいて、選択されたカメラを有効化する。
【0037】
また、例えば、有効部45は、選択されたカメラが動作後に、制御部44により制御された制御内容に基づいて、選択されていないカメラを有効化する。なお、カメラアプリケーションによっては、カメラを識別するまでに時間が要する場合があるため、有効部45は、早いタイミングで、選択されていないカメラを有効化すると、選択されたカメラよりも先に動作する場合がある。
【0038】
したがって、有効部45は、無効化されたカメラを有効化するまでに、閾値を設定する。例えば、閾値は2秒である。閾値はこれに限定されず、タブレット型端末装置100に応じて、閾値が設定(変更)可能なものとする。
【0039】
第1動作取得部46は、カメラアプリケーションの動作状態を取得する。具体的には、第1動作取得部46は、タブレット型端末装置100にインストールされたカメラアプリケーションの動作状態を取得する。例えば、第1動作取得部46は、ユーザにより、カメラアプリケーションが起動された場合、カメラアプリケーションが動作していることを取得する。また、第1動作取得部46は、カメラアプリケーションが起動していない場合、カメラアプリケーションが動作していないことを取得する。
【0040】
第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作しているかを判定する。具体的には、第1判定部47は、タブレット型端末装置100にインストールされたカメラアプリケーションが動作しているかを判定する。
【0041】
無効部48は、複数のカメラの動作を無効化する。具体的には、無効部48は、制御部44により制御された制御内容に基づいて、複数のカメラの動作を無効化する。例えば、無効部48は、カメラアプリケーションが起動する際に、制御部44により制御された制御内容に基づいて、選択されていないカメラを無効化する。
【0042】
第2動作取得部49は、複数のカメラの動作状態を取得する。具体的には、第2動作取得部49は、カメラアプリケーションに最初に使用する選択された(有効化された)カメラの動作状態を取得する。また、第2動作取得部49は、有効部45により、選択されたカメラが動作後に、有効化された選択されていないカメラの動作状態を取得する。
【0043】
また、第2動作取得部49は、複数のカメラの動作状態をタブレット型端末装置100にインストールされたソフトウェアから取得する動作情報に限られず、複数のカメラが動作する動作電圧情報をプロセッサに対して、ハードウェア的に接続して、動作情報を取得する。
【0044】
例えば、動作電圧情報は、プロセッサから取得した動作電圧がハイの場合、カメラが動作していることを示す。また、例えば、動作電圧情報は、プロセッサから取得した動作電圧がローの場合、カメラが動作していないことを示す。さらに、動作電圧情報は、カメラの動作状態を示す発光部(一例として、発光ダイオード等)が発光しているか否かの発光状態を含まれても良い。発光部が発光している場合は、カメラが起動している状態である。他方で、発光部が発光していない場合は、カメラが起動していない状態である。
【0045】
これにより、より正確な複数のカメラの動作状態を取得することができる。使用するカメラアプリケーションによっては、動作中のカメラを強制的に無効化してしまうと、タブレット型端末装置100がフリーズすることやブラックアウトする場合があるため、複数のカメラの動作状態を取得する必要がある。
【0046】
第2判定部50は、複数のカメラが動作しているかを判定する。具体的には、第2判定部50は、第2判定部50は、第2動作取得部49により、カメラアプリケーションに最初に使用する選択された(有効化された)カメラが動作しているかを判定する。また、第2判定部50は、第2動作取得部49により、選択されたカメラが動作後に、有効化された選択されていないカメラが動作しているかを判定する。
【0047】
次に、図6を用いて、本実施形態に係るタブレット型端末装置100が実行する処理について説明する。図6は、本実施形態に係るタブレット型端末装置100における処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、タブレット型端末装置100は、ユーザがインカメラを最初に起動設定している状態で、ユーザがタブレット型端末装置100を起動している状態である。
【0048】
第1動作取得部46は、カメラアプリケーションの動作状態を取得する(ステップS101)。続いて、第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作しているかを判定する(ステップS102)。ここで、第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作していないと判定する(ステップS102:No)と、ステップS101へ進む。一方、第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作していると判定する(ステップS102:Yes)と、ステップS103へ進む。
【0049】
ステップS103において、無効部48は、アウトカメラを無効化する(ステップS103)。続いて、第2動作取得部49は、インカメラの動作状態を取得する(ステップS104)。
【0050】
第2判定部50は、インカメラが動作しているかを判定する(ステップS105)。ここで、第2判定部50は、インカメラが動作していないと判定する(ステップS105:No)と、ステップS101へ進む。一方、第2判定部50は、インカメラが動作していると判定する(ステップS105:Yes)と、ステップS106へ進む。
【0051】
ステップS106において、有効部45は、アウトカメラを有効化する(ステップS106)。続いて、第2判定部50は、ユーザの操作により、アウトカメラに切り替えられたかを判定する(ステップS107)。ここで、第2判定部50は、ユーザの操作により、アウトカメラに切り替えられていないと判定する(ステップS107:No)と、ステップS105へ進む。一方、第2判定部50は、ユーザの操作により、アウトカメラに切り替えられたと判定する(ステップS107:Yes)と、本処理は終了する。
【0052】
続いて、図7を用いて、本実施形態に係るタブレット型端末装置100が実行する処理について説明する。図7は、本実施形態に係るタブレット型端末装置100における処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、タブレット型端末装置100は、ユーザがアウトカメラを最初に起動設定している状態で、ユーザがタブレット型端末装置100を起動している状態である。なお、図7において、ステップS201は、上述したステップS101に対応しているため、説明を省略する。
【0053】
第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作しているかを判定する(ステップS202)。ここで、第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作していないと判定する(ステップS202:No)と、ステップS201へ進む。一方、第1判定部47は、カメラアプリケーションが動作していると判定する(ステップS202:Yes)と、ステップS203へ進む。
【0054】
ステップS203において、無効部48は、インカメラを無効化する(ステップS203)。続いて、第2動作取得部49は、アウトカメラの動作状態を取得する(ステップS204)。
【0055】
第2判定部50は、アウトカメラが動作しているかを判定する(ステップS205)。ここで、第2判定部50は、アウトカメラが動作していないと判定する(ステップS205:No)と、ステップS201へ進む。一方、第2判定部50は、アウトカメラが動作していると判定する(ステップS205:Yes)と、ステップS206へ進む。
【0056】
ステップS206において、有効部45は、インカメラを有効化する(ステップS206)。続いて、第2判定部50は、ユーザの操作により、インカメラに切り替えられたかを判定する(ステップS207)。ここで、第2判定部50は、ユーザの操作により、インカメラに切り替えられていないと判定する(ステップS207:No)と、ステップS205へ進む。一方、第2判定部50は、ユーザの操作により、インカメラに切り替えられたと判定する(ステップS207:Yes)と、本処理は終了する。
【0057】
以上、説明したように、本発明の一態様に係る電子機器は、電子機器にインストールされたカメラアプリケーションが起動する際に、複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する。
【0058】
これにより、本実施形態によれば、カメラアプリケーションに依存せず、複数のカメラを備える電子機器における最初に起動するカメラを設定することができる。
【0059】
また、上述した実施形態において、電子機器は、複数のカメラを使用するタイミングで、複数のカメラのうち、最初に使用するカメラを有効化し、残りのカメラを無効化する。また、電子機器は、最初に使用するカメラが動作後に、残りのカメラを有効化し、有効化された残りのカメラをユーザの操作によって切り替え可能にする。
【0060】
これにより、本実施形態によれば、例えば、最初に動作しない、無効化されたカメラであっても、最初に動作するカメラが起動後には、無効化されたカメラは有効化され、ユーザの操作によって切り替え可能となるため、カメラの切り替え作業を低減することができる。
【0061】
(変形例1)
上述した実施形態では、電子機器は、タブレット型端末装置100について説明したがこれに限定されない。例えば、電子機器は、デスクトップコンピュータ、ノートブック型(クラムシェル型)のパーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機器、又は他の電子機器であっても良い。
【0062】
(変形例2)
上記機能を実現するプログラムは、例えば、CPU31に搭載された記憶素子に予め記憶された状態で提供され得るが、これに限定されるものではない。プログラムは、例えば、CD-ROM等の適宜な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、インターネット等のコンピュータネットワークを介して提供されてもよい。
【0063】
なお、上述した実施形態は、上述した装置が有する構成の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0064】
(変形例3)
上述の実施形態では、図4においては単一のプロセッサにて、機能的構成要素41~50を実現するものとして説明したが、これに限られないものとする。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて機能的構成要素41~50を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしてもよい。
【0065】
以上、本発明の実施形態及び変形例を説明したが、実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
37…第1カメラ、38…第2カメラ、41…表示制御部、42…受付部、
43…設定部、44…制御部、45…有効部、46…第1動作取得部、
47…第1判定部、48…無効部、49…第2動作取得部、50…第2判定部
100…タブレット型端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7