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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082978
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20240613BHJP
【FI】
G06Q20/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197227
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 真衣子
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA64
5L055AA64
(57)【要約】
【課題】ユーザが決済方法としてタッチレス決済又はタッチ決済のいずれかを指定する操作を行わなくても、適切な決済方法を選択する。
【解決手段】検出部21は、決済エリアとは少なくとも一部が異なる決済方法選択エリアにおいて、携帯端末10のユーザの行為に応じた事象を検出する。選択部22は、検出部21による検出結果に応じて、決済用情報を読み取る手段として、第1読取部23又は第2読取部24のうちのいずれかを選択する。第1読取部23は、読取面に近接する記憶媒体から無線で情報を読み取るNFC通信装置2007を用いて、携帯端末10に記憶されている決済用情報を読み取る。第2読取部24は、読取面に対する携帯端末10の位置検出が可能なUWB通信装置2008を用いて、予め決められた決済エリアに存在する携帯端末10に記憶されている決済用情報を読み取る。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取面に近接する記憶媒体から無線で情報を読み取る第1の無線通信装置を用いて、ユーザが所持する携帯端末に記憶されている決済用情報を読み取る第1読取部と、
読取面に対する携帯端末の位置検出が可能な第2の無線通信装置を用いて、予め決められた決済エリアに存在する携帯端末に記憶されている決済用情報を読み取る第2読取部と、
前記決済エリアとは少なくとも一部が異なる決済方法選択エリアにおいて、前記携帯端末のユーザの行為に応じた事象を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果に応じて、前記決済用情報を読み取る手段として、前記第1読取部又は前記第2読取部のうちのいずれかを選択する選択部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記選択部は、前記検出部により、前記第1読取部によって決済用情報を読み取る前にユーザが行う行為として予め決められた行為に応じた事象が検出された場合には、前記決済用情報を読み取る手段として、前記第1読取部を選択する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択部は、前記検出部により、前記第1読取部によって決済用情報を読み取る前にユーザが行う行為として予め決められた行為に応じた事象が検出されない場合には、前記決済用情報を読み取る手段として、前記第2読取部を選択する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択部は、前記検出部により、前記第2の無線通信装置に対する所定の移動方向以外の方向にユーザが移動していると検出された場合には、前記決済用情報を読み取る手段として、前記第2読取部を選択しない
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選択部は、前記検出部により、前記第2の無線通信装置による位置検出が前記携帯端末において無効化されていることが検出された場合には、前記決済用情報を読み取る手段として、前記第1読取部を選択する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決済方法選択エリアにおける前記ユーザの行為に応じた事象に応じて前記第1読取部又は前記第2読取部のうちのいずれを選択するかを、前記ユーザの指示に応じて記憶又は更新する記憶部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記決済方法選択エリアにおける前記ユーザの行為に応じた事象に応じて、前記第1読取部又は前記第2読取部のうちのいずれを選択するかを記憶又は更新する記憶部を備え、
前記記憶部は、過去において、前記決済方法選択エリアにおける前記携帯端末のユーザの行為に応じた事象と、前記第1読取部又は前記第2読取部の選択結果とを含む履歴から学習した結果に基づく内容を記憶又は更新する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記決済エリア、及び当該決済エリアに対応する前記決済方法選択エリアの組が複数あり、
前記選択部は、前記決済用情報を用いた決済が行われるときに、前記携帯端末が存在する前記決済エリアに対応する前記決済方法選択エリアにおいて検出された前記事象に応じて、前記選択を行う
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記決済方法選択エリアにおいて前記選択部による選択結果をユーザに通知する通知部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知部は、前記選択部による選択結果に応じて異なる方法で前記通知を行う
ことを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子的に決済を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子的に決済を行うための技術として、例えば特許文献1には、決済処理を実行可能なエリアを限定することで、決済処理を行う意思表示を確認してその決済処理に行う決済システムが開示されている。特許文献1に開示された仕組みにおいては、ユーザが可搬デバイスを携帯端末に近づけるという行為を行うことで、そのユーザが決済を行うことを意図しているユーザであると認識している。将来的には、ユーザがこのような明示的な行為を行わなくても決済を行うことができれば便利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-081892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため最近では、スマートフォン等の携帯端末に、タッチ決済と呼ばれる電子的な決済機能に加えて、タッチレス機能と呼ばれる電子的な決済機能が実装されつつある。タッチ決済とは、ユーザが携帯端末を店舗等に設置されたリーダーに近接させる行為を行うことで、リーダーが携帯端末から各種情報を読み取る決済方法である。これに対し、タッチレス決済とは、ユーザが上記のような近接させる行為を不要としたものであり、リーダーが所定のエリアに存在する携帯端末から各種情報を読み取る決済方法である。
【0005】
本発明は、上述した背景に鑑みてなされたものであり、ユーザが決済方法としてタッチレス決済又はタッチ決済のいずれかを指定する操作を行わなくても、適切な決済方法を選択することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、読取面に近接する記憶媒体から無線で情報を読み取る第1の無線通信装置を用いて、ユーザが所持する携帯端末に記憶されている決済用情報を読み取る第1読取部と、読取面に対する携帯端末の位置検出が可能な第2の無線通信装置を用いて、予め決められた決済エリアに存在する携帯端末に記憶されている決済用情報を読み取る第2読取部と、前記決済エリアとは少なくとも一部が異なる決済方法選択エリアにおいて、前記携帯端末のユーザの行為に応じた事象を検出する検出部と、前記検出部による検出結果に応じて、前記決済用情報を読み取る手段として、前記第1読取部又は前記第2読取部のうちのいずれかを選択する選択部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが決済方法としてタッチレス決済又はタッチ決済のいずれかを指定する操作を行わなくても、適切な決済方法を選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明を実施するための一実施形態に係る決済システム1の構成の一例を示す図である。
図2】同実施形態に係る携帯端末10のハードウェア構成を示す図である。
図3】同実施形態に係る決済端末20のハードウェア構成を示す図である。
図4】同実施形態に係る決済システム1の機能構成の一例を示す図である。
図5】同実施形態における決済方法選択エリアと決済エリアとの位置関係を例示する平面図である。
図6】同実施形態においてタッチ決済を選択するときの事象を例示する図である。
図7】同実施形態に係る決済端末20による動作の一例を示すフローチャートである。
図8】変形例における決済方法選択エリアと決済エリアとの位置関係を例示する平面図である。
図9】変形例における決済方法選択エリアと決済エリアとの位置関係を例示する平面図である。
図10】変形例における決済方法選択エリアと決済エリアとの位置関係を例示する平面図である。
図11】変形例における決済方法選択エリア及び決済エリアとユーザの移動方向との関係を例示する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[構成]
図1は、本実施形態の決済システム1の一例を示す図である。決済システム1は、商取引を行うユーザが携帯する携帯端末10と、商取引を行う場所である店舗や施設等に設置された決済端末20と、決済に関する各種データを保持してこれらのデータを用いて決済処理を行うサーバ装置30と、無線通信網又は有線通信網を含む通信網2とを備えている。図1には、携帯端末10、決済端末20及びサーバ装置30を1つずつ示しているが、これらはそれぞれ複数であってもよい。決済端末20は本発明に係る情報処理装置の一例として機能する。
【0010】
携帯端末10及び決済端末20間では、タッチ決済とタッチレス決済という2種類の決済方法に応じた通信が行われる。タッチ決済とは、例えばNFC(Near Field Communication)と呼ばれる、いわゆる非接触の通信規格を用いて、決済端末20の読取面に近接する記憶媒体からユーザが所持する携帯端末10に記憶されている決済用情報を無線で読み取って実施される決済方法である。タッチレス決済とは、例えばUWB(Ultra Wide Band)と呼ばれるような、決済端末20の読取面に対する携帯端末10の位置検出が可能な通信規格を用いて、予め決められた決済エリアに存在する携帯端末10の記憶媒体に記憶されている決済用情報を読み取って実施される決済方法である。タッチ決済では、ユーザが携帯端末10を決済端末20の読取面に近接させる行為を行う必要がある。一方、タッチレス決済では、タッチ決済に比べて、携帯端末10及び決済端末20間の距離が長くても無線通信を行うことができる。よって、ユーザは例えば自身のポケットや鞄の中に携帯端末10を入れたまま、特に明示的な行為を行わなくても決済を完了させることが可能となる。
【0011】
図2は、携帯端末10のハードウェア構成を示す図である。携帯端末10は、例えばスマートフォン、ウェアラブル端末又はタブレットなどの、ユーザが携帯可能なコンピュータである。携帯端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、ネットワーク通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、センサ群1007、NFC通信装置1008、UWB通信装置1009、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。これらの各装置は図示せぬ電池から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。携帯端末10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、携帯端末10を構成してもよい。
【0012】
携帯端末10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、ネットワーク通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0013】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0014】
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及びネットワーク通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。携帯端末10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介して通信網2から携帯端末10に送信されてもよい。
【0015】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0016】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0017】
ネットワーク通信装置1004は、例えばLTE(Long Time Evolution)等の通信規格に従って通信網2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。ネットワーク通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、ネットワーク通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0018】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタンなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。本実施形態では、入力装置2005及び出力装置2006は、一体となったタッチパネルと呼ばれる装置を含む。
【0019】
センサ群1007は、携帯端末10を所持するユーザの行為に応じた事象を検出するための検出手段であり、例えば外光の光量を検出する光センサを含む。
【0020】
NFC通信装置1008は、NFCと呼ばれる通信規格に従ってコンピュータ間の無線通信(以下、NFC通信という)を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。NFC通信装置1008は、図示せぬ記憶媒体を内蔵している。記憶媒体は、この記憶媒体を一意に識別する識別子や決済端末20又はサーバ装置30との間で認証を行うための認証情報等を含む決済用情報を記憶している。NFC通信装置1008は、前述したタッチ決済を実現するための装置である。
【0021】
UWB通信装置1009は、UWBの通信規格に従ってコンピュータ間の無線通信(以下、UWB通信という)を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。UWBでは、測位、レーダー、無線通信の3つの機能が実現可能であり、特に本実施形態では、測位及び無線通信の機能を利用する。UWB通信装置1009は、図示せぬ記憶媒体を内蔵している。記憶媒体は、この記憶媒体を一意に識別する識別子や決済端末20又はサーバ装置30との間で認証を行うための認証情報等を含む決済用情報を記憶している。UWB通信装置1009は、前述したタッチレス決済を実現するための装置である。
【0022】
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0023】
携帯端末10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0024】
図3は、決済端末20のハードウェア構成を示す図である。決済端末20は、例えばPOS(Point of Sales)レジと一体に構成されたコンピュータ、又は、POSレジに接続されたコンピュータである。決済端末20のハードウェア構成は、図3に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、決済端末20を構成してもよい。
【0025】
決済端末20は、物理的には、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006、NFC通信装置2007、UWB通信装置2008及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。決済端末20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006及びこれらを接続するバスは、携帯端末10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、ネットワーク通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。
【0026】
NFC通信装置2007(第1の無線通信装置)は、NFC通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、携帯端末10のNFC通信装置1008の記憶媒体に記憶された決済用情報をNFC通信によって読み取る読取面を備えている。NFC通信装置2007は、前述したタッチ決済を実現するための装置である。
【0027】
UWB通信装置2008(第2の無線通信装置)は、UWB通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、携帯端末10のUWB通信装置1009の記憶媒体に記憶された決済用情報をUWB通信によって読み取る読取面を備えている。UWB通信装置2008は、前述したタッチレス決済を実現するための装置である。
【0028】
図4は、決済システム1の機能構成の一例を示す図である。決済端末20において、検出部21は、決済エリアと呼ばれるエリアとは少なくとも一部が異なる決済方法選択エリアにおいて、携帯端末10のユーザの行為に応じた事象を検出する。
【0029】
ここで、本実施形態における決済方法選択エリア及び決済エリアについて説明する。図5は、決済方法選択エリアと決済エリアとの位置関係を例示する平面図であり、これらのエリアを鉛直方向上方から見たときの様子を例示している。携帯端末10を所持するユーザUはコンビニエンスストアのような店舗にて決済を行う場合、購入したい商品を持って決済端末20(POSレジ等)が設置された台Tに対して移動方向Mで近づいていき、台Tの前の位置で店員Oによる決済手続きが完了するまで待機する。本実施形態では、決済端末20が設置された台Tの手前の床に例えば50センチ四方とか60センチ×70センチの長方形の図形が描かれており、タッチレス決済を意図するユーザはその正方形の図形の上に立つように決められているとする。本実施形態において、この図形を底辺とした所定高さ(例えば1.5m)の直方体の3次元空間を決済エリアa2とする。そして、この決済エリアa2を含み、且つ、ユーザUが商品を持って決済端末20が設置された台Tに近づいていくときに通過するであろう所定サイズの3次元空間を、決済方法選択エリアa1とする。決済方法選択エリアa1は、例えば決済を希望する複数のユーザが決済エリアa2に進入するまでに行列するエリアである。
【0030】
検出部21は、決済方法選択エリアa1において、携帯端末10のユーザの行為に応じた事象を検出する。ここでいう事象とは、ユーザが行う何らかの行為に起因して携帯端末10にて生じる事象を指す。これらの事象は携帯端末10において認識され、その事象を意味するデータがUWB通信により携帯端末10から決済端末20へと送信される。これにより、決済端末20の検出部21は、携帯端末10のユーザの行為に応じた事象を検出する。
【0031】
選択部22は、検出部21による検出結果に応じて、携帯端末10から決済用情報を読み取る手段として、第1読取部23又は第2読取部24のうちのいずれかを選択する。ここで、第1読取部23は、読取面に近接する記憶媒体から無線で情報を読み取るNFC通信装置2007(第1の無線通信装置)を用いて、ユーザが所持する携帯端末10に記憶されている決済用情報を読み取る手段である。第2読取部24は、読取面に対する携帯端末10の位置検出が可能なUWB通信装置2008(第2の無線通信装置)を用いて、予め決められた決済エリアに存在する携帯端末10に記憶されている決済用情報を読み取る手段である。
【0032】
より具体的には、選択部22は、検出部21により、第1読取部23によって決済用情報を読み取る前にユーザが行う行為として予め決められた行為に応じた事象が検出された場合には、タッチ決済を実現する第1読取部23を選択する。ここでいう、第1読取部23によって決済用情報を読み取る前にユーザが行う行為に応じた事象とは、タッチ決済を行うことを意図しているユーザがそのタッチ決済を行うための事前行為として予め決められた行為に応じた事象である。この事象は、図6に例示するように、ユーザが携帯端末10のタッチパネルに触ることでその接触が検出されていること、ユーザが携帯端末10を操作することでタッチパネルのバックライトが点灯していること、ユーザが携帯端末10を操作することで携帯端末10の画面ロックが解除されていること、ユーザが携帯端末10をポケットや鞄から取り出していることで携帯端末10が外光を検出していること等が含まれる。これらの事象が検出された場合には、ユーザがタッチ決済を行うことを意図している可能性が高いと言える。
【0033】
また、ユーザがUWB通信装置1009の測位機能を意図的にオフにしていることがある。このような測位機能をオフにするユーザの操作により、決済端末20のUWB通信装置2008(第2の無線通信装置)による位置検出が携帯端末10において無効化されているというような場合には、選択部22は、タッチ決済を実現する第1読取部23を選択する。UWB通信装置1009の測位機能をオフにしているということは、ユーザがタッチレス決済ではなく、タッチ決済を行うことを意図している可能性が高いと言えるからである。
【0034】
一方、検出部21により、第1読取部23によって決済用情報を読み取る前にユーザが行う行為として予め決められた行為に応じた事象が検出されない場合には、選択部22は、決済用情報を読み取る手段として、タッチレス決済を実現する第2読取部24を選択する。
【0035】
通知部25は、決済方法選択エリアにおいて、UWB通信により、選択部22による選択結果を携帯端末10に送信することで、ユーザに対する通知を行う。このとき、通知部25は、選択部22による選択結果に応じて異なる方法で通知を行う。例えば選択結果がタッチ決済を実現する第1読取部23である場合は、ユーザが携帯端末10を手に持ってディスプレイを見ている可能性が高いとして、通知部25は、ディスプレイにおけるポップアップ表示等で選択結果(タッチ決済が選択されたこと)を通知する。一方、選択結果がタッチレス決済を実現する第2読取部24である場合は、ユーザが携帯端末10のディスプレイを見ていない可能性が高いとして、通知部25は、振動や音で選択結果(タッチレス決済が選択されたこと)を通知する。
【0036】
[動作]
次に、図7を参照して、決済端末20の動作について説明する。なお、以下の説明において、決済端末20を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信や、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。携帯端末10についても同様である。
【0037】
図7において、決済端末20のUWB通信装置2008は、決済端末20が設置された店舗や施設内にポーリング信号を定期的に発信している。ユーザがその店舗または施設に入ると、そのユーザが携帯する携帯端末10のUWB通信装置1009は、決済端末20のUWB通信装置2008からのポーリング信号を受信する。このポーリング信号の受信に応じて、携帯端末10は、決済端末20とのUWB通信を開始する。以降、決済端末20において、検出部21は、UWB通信の測位機能を用いて携帯端末10の位置を測定する。
【0038】
検出部21による測位により携帯端末10が決済方法選択エリア内であると判断されると(ステップS11;YES)、検出部21は、決済方法選択エリアa1において、携帯端末10のユーザの行為に応じた事象を検出する。
【0039】
これにより、図6に例示したタッチ決済に応じた事象が検出された場合には(ステップS12;YES)、選択部22は、携帯端末10から決済用情報を読み取る手段として、タッチ決済に応じた第1読取部23を選択する(ステップS13)。つまり、決済方法としてタッチ決済が選択されることになる。このとき、通知部25は、UWB通信により、選択部22による選択結果を携帯端末10に送信することで、ユーザに対する通知を行う。
【0040】
そして、NFC通信装置2007の読取面に対して携帯端末10がタッチされると(ステップS14;YES)、周知の手順に従い、タッチ決済に応じた決済処理が行われる(ステップS15)。具体的には、例えばユーザの認証結果や決済金額等が決済端末20から通信網2経由でサーバ装置30に送信され、決済端末20及びサーバ装置30間において決済に関する処理が実行される。
【0041】
一方、タッチ決済に応じた事象が検出されない場合には(ステップS12;NO)、選択部22は、携帯端末10から決済用情報を読み取る手段として、タッチレス決済に応じた第2読取部24を選択する(ステップS16)。つまり、決済方法としてタッチレス決済が選択されることになる。このとき、通知部25は、UWB通信により、選択部22による選択結果を携帯端末10に送信することで、ユーザに対する通知を行う。
【0042】
そして、UWB通信の測位機能により携帯端末10が決済エリア内であると判断されると(ステップS17;YES)、周知の手順に従い、タッチレス決済に応じた決済処理が行われる(ステップS18)。具体的には、例えばユーザの認証結果や決済金額等が決済端末20から通信網2経由でサーバ装置30に送信され、決済端末20及びサーバ装置30間において決済に関する処理が実行される。
【0043】
以上説明した実施形態によれば、ユーザが決済方法としてタッチレス決済又はタッチ決済のいずれかを指定する操作を行わなくても、適切な決済方法を選択することが可能となる。
【0044】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
図5の例示では、決済方法選択エリアa1は決済エリアa2の全部を含んでいたが、本発明において、決済方法選択エリアは決済エリアと少なくとも一部が異なっていればよい。例えば図8に例示するように、決済方法選択エリアa1は決済エリアa2を含まなくてもよいし、図9に例示するように、決済方法選択エリアa1は決済エリアa2の一部のみを含んでよい。なお、決済方法選択エリアa1は決済エリアよりa2も広いことが望ましい。
【0045】
[変形例2]
複数の決済エリアの各々に対応する複数の決済方法選択エリアが設けられている場合がある。例えば図10に例示するように決済エリアa21,a22、及びその決済エリアa21,a22に対応する決済方法選択エリアa11,a12の組が複数ある場合である。この場合、選択部22は、決済用情報を用いた決済が行われるとき、携帯端末10が存在する決済エリアに対応する決済方法選択エリアにおいて検出された事象に応じて、決済方法の選択を行う。つまり、図10の例では、選択部22は、携帯端末101が存在する決済エリアa21に対応する決済方法選択エリアa11において検出された事象に応じて、携帯端末101についての選択を行うし、携帯端末102が存在する決済エリアa22に対応する決済方法選択エリアa12において検出された事象に応じて、携帯端末102についての選択を行う。このようにすれば、決済端末20(POSレジ)が複数ある場合であっても、適切な決済方法を選択することが可能となる。
【0046】
[変形例3]
本発明によって選択した決済方法によって決済可能な商取引の種類としては、例えば商品の販売という商取引のほかに、交通サービスの提供という商取引という例が考えられる。そこで、本発明に係る決済端末20を例えば鉄道の改札口に設置して、携帯端末10を携帯したユーザがその改札口を通過するときに、上記実施形態と同様の方法で決済方法を選択する、というような利用形態も考えられる。この場合、図11に例示するように、改札口において開閉するゲートGの手前に決済エリアa2及び決済方法選択エリアa1が設けられる。そして、選択部22は、決済方法選択エリアa1において、ゲートG近傍にある決済端末によって形成される決済エリアa2に対してユーザU11が最短距離で近づく方向M11に移動している場合はタッチレス決済を選択し、決済方法選択エリアa1においてユーザU12が上記方向M11ではない方向M12に移動している場合は、少なくともタッチレス決済を選択しないようにする。なお、決済方法選択エリアa1においてユーザU12が方向M11ではない方向に移動している場合にタッチ決済を選択するか否かは任意である。このように、選択部22は、検出部21により、UWB通信装置2008(第2の無線通信装置)に対する所定の移動方向以外の方向にユーザ(携帯端末10)が移動していると検出された場合には、決済用情報を読み取る手段として、第2読取部24を選択しないようにしてもよい。
【0047】
[変形例4]
決済端末20は、決済方法選択エリアにおけるユーザの行為に応じた事象に応じて第1読取部23又は第2読取部24のうちのいずれを選択するかを、ユーザの指示に応じて記憶又は更新する記憶部を備えるようにしてもよい。具体的には、ユーザが携帯端末10を用いて指示したユーザの行為に応じた事象及び選択結果の対応関係を、携帯端末10からUWB通信により決済端末20に送信し、決済端末20の記憶部はその対応関係を記憶する。そして、選択部22は、記憶部に記憶されている対応関係に基づいて、検出部21による検出結果に応じて、第1読取部23又は第2読取部24のうちのいずれかを選択する。これにより、決済方法選択エリアにおけるユーザの行為と選択結果の対応関係をユーザ自身が設定することが可能となる。
【0048】
[変形例5]
決済端末20は、決済方法選択エリアにおけるユーザの行為に応じた事象に応じて、第1読取部23又は第2読取部24のうちのいずれを選択するかを記憶又は更新する記憶部を備え、その記憶部は、過去において、決済方法選択エリアにおける携帯端末10のユーザの行為に応じた事象と、第1読取部23又は第2読取部24の選択結果とを含む履歴から学習した結果に基づく内容を記憶又は更新するようにしてもよい。具体的には、ユーザが携帯端末10を用いて指示したユーザの行為に応じた事象及び選択結果の対応関係を、携帯端末10からUWB通信により決済端末20に送信し、決済端末20の記憶部はその対応関係をユーザごとに記憶しておく。そして、決済端末20は、その対応関係に基づいて、ユーザの行為に応じた事象を説明変数とし、選択結果を目的変数とした教師データを用いて、例えば事象Aのときには第1読取部23を選択し、事象Bのときには第2読取部24を選択するといった具合に機械学習を行う。選択部22は、この学習結果に基づいて、検出部21による検出結果に応じて、第1読取部23又は第2読取部24のうちのいずれかを選択する。これにより、決済方法選択エリアにおける行為と選択結果の対応関係を過去の履歴から学習することが可能となる。
【0049】
[変形例6]
携帯端末10及び決済端末20間の無線通信を行って電子的な決済を行うための方法は、実施形態で例示したNFCやUWBを用いたものに限定されない。つまり、NFCに代えて、読取面に近接する記憶媒体から無線で情報を読み取る第1の無線通信装置を用いて、ユーザが所持する携帯端末10に記憶されている決済用情報を読み取る方法を用いればよい。また、UWBに代えて、読取面に対する携帯端末10の位置検出が可能な第2の無線通信装置を用いて、予め決められた決済エリアに存在する携帯端末10に記憶されている決済用情報を読み取る方法を用いればよい。
【0050】
[その他の変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0051】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0052】
例えば、本開示の一実施の形態における決済端末などは、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
【0053】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0054】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0055】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0056】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0057】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0058】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0059】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0060】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0061】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0062】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0063】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0064】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0065】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0066】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1:決済システム、2:通信網、10,101,102:携帯端末、1001:プロセッサ、1002:メモリ、1003:ストレージ、1004:ネットワーク通信装置、1005:入力装置、1006:出力装置、1007:センサ群、1008:NFC通信装置、1009:UWB通信装置、20,201,202:決済端末、21:検出部、22:選択部、23:第1読取部、24:第2読取部、25:通知部、2001:プロセッサ、2002:メモリ、2003:ストレージ、2004:通信装置、2005:入力装置、2006:出力装置、2007:NFC通信部、2008:UWB通信部、U,U1,U2,U11,U12:ユーザ、O,O1,O2:店員、T,T1,T2:台、a1,a11,a12:決済方法選択エリア、a2,a21,a22:決済エリア、M:ユーザの移動方向。
図1
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図11