(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024085092
(43)【公開日】2024-06-26
(54)【発明の名称】切替装置及び切替プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 12/46 20060101AFI20240619BHJP
H04L 61/5014 20220101ALI20240619BHJP
【FI】
H04L12/46 100B
H04L61/5014
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022199434
(22)【出願日】2022-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】三谷 秀行
(72)【発明者】
【氏名】小山 洋
(72)【発明者】
【氏名】陶 洋
【テーマコード(参考)】
5K033
【Fターム(参考)】
5K033AA09
5K033CB08
5K033DA06
5K033DB18
(57)【要約】
【課題】ブリッジモード又はルーターモード以外のモードへ切替を行うこと。
【解決手段】切替装置1は、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部12を備える。切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否か、又は、インターネットへのアクセスができるか否かの少なくとも一方に基づいて切替を行ってもよい。切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合に、ルーターモードへ切替を行ってもよい。切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在する場合に、ブリッジモード又はオリジナルモードへ切替を行ってもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共に外部ネットワークへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部を備える切替装置。
【請求項2】
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否か、又は、外部ネットワークへのアクセスができるか否かの少なくとも一方に基づいて切替を行う、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項3】
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合に、ルーターモードへ切替を行う、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項4】
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在する場合に、ブリッジモード又はオリジナルモードへ切替を行う、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項5】
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、外部ネットワークへのアクセスができる場合に、ブリッジモードへ切替を行う、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項6】
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、外部ネットワークへのアクセスができない場合に、オリジナルモードへ切替を行う、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項7】
ルーターモードでは、DHCPサーバーとして動作する、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項8】
ブリッジモード又はオリジナルモードでは、DHCPサーバーとして動作しない、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項9】
ブリッジモード又はオリジナルモードでは、DHCPクライアントとして動作する、
請求項1に記載の切替装置。
【請求項10】
コンピュータを、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共に外部ネットワークへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部として機能させるための切替プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面は、モード間の切替を行う切替装置及び切替プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ブリッジ機能部として動作するブリッジモードと、ルーター機能部として動作するルーターモードとのうち、いずれかの動作モードで動作するネットワーク中継装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ネットワーク中継装置は、ブリッジモード又はルーターモードの動作モードでしか動作することができない。そこで、ブリッジモード又はルーターモード以外のモードへ切替を行うことが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る切替装置は、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共に外部ネットワークへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部を備える。
【0006】
このような側面においては、ルーターモード又はブリッジモードの少なくとも一方のモードとオリジナルモードとの間で切替が行われる。すなわち、ブリッジモード又はルーターモード以外のモードへ切替を行うことができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一側面によれば、ブリッジモード又はルーターモード以外のモードへ切替を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る切替装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図2】ルーターモードで機能する実施形態に係る切替装置を含むシステム構成の一例を示す図である。
【
図3】ブリッジモードで機能する実施形態に係る切替装置を含むシステム構成の一例を示す図である。
【
図4】オリジナルモードで機能する実施形態に係る切替装置を含むシステム構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る切替装置が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】モードの切替条件のテーブル例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る切替装置で用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係る切替プログラムの構成を記憶媒体と共に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明における本開示での実施形態は、本発明の具体例であり、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限定されないものとする。
【0010】
図1は、実施形態に係る切替装置1(切替装置)の機能構成の一例を示す図である。切替装置1は、ネットワーク内で動作するコンピュータ装置(ネットワーク機器)である。なお、本実施形態において用語「ネットワーク」は「LAN(Local Area Network)」に適宜置き換えてもよい。
【0011】
切替装置1は、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共にインターネット(外部ネットワーク)へのアクセスを行うオリジナルモードとのそれぞれのモードで機能することができる。なお、本実施形態において用語「インターネット」は「外部ネットワーク」に適宜置き換えてもよい。切替装置1は、一般的なルーターモード及び一般的なブリッジモードで実現される機能を備えていてもよい。
【0012】
図2~
図4を用いて、ルーターモード、ブリッジモード及びオリジナルモードについて説明する。
【0013】
図2は、ルーターモードで機能する切替装置1を含むシステム構成の一例を示す図である。ルーターモードで機能する切替装置1は、ルーターとして動作する。
図2に示すシステム構成では、ネットワーク内に切替装置1、A装置1A及びB装置1Bが含まれる。切替装置1は、切替装置1のLAN側(LANポート)にて、A装置1A及びB装置1Bそれぞれとネットワークによって互いに接続されている。A装置1A及びB装置1Bはそれぞれ任意の装置であってもよい。切替装置1のLAN側にて接続される装置は2台に限られず、任意の台数であってもよい。
【0014】
ルーターモードで機能する切替装置1は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバーとして動作してもよい。すなわち、切替装置1は、ルーターモードでは、DHCPサーバーとして動作してもよい。
【0015】
ルーターモードで機能する切替装置1は、
図2に示すようにネットワークを構築する。ネットワーク内のIPアドレスは「192.168.0.0/24」の範囲内であってもよい。
図2に示すように、切替装置1のLAN側にはIPアドレス「192.168.0.1」が割り当てられ、A装置1AにはIPアドレス「192.168.0.2」が割り当てられ、B装置1BにはIPアドレス「192.168.0.3」が割り当てられている。
【0016】
ルーターモードで機能する切替装置1は、後述のアクセス部11(LTE側)によりインターネットにアクセス可能である。
図2では、切替装置1はLTE(Long Term Evolution)接続によりインターネットにアクセス可能であることを示している。
図2に示すように、切替装置1(のインターネットへのアクセス側)にはIPアドレス「10.220.1.5」が割り当てられている。
【0017】
図3は、ブリッジモードで機能する切替装置1を含むシステム構成の一例を示す図である。ブリッジモードで機能する切替装置1は、ブリッジとして動作する。
図3に示すシステム構成では、ネットワーク内に切替装置1、A装置1A、B装置1B、ルーター装置2、HEMS(Home Energy Management System)2A、光TV2B、PC(Personal Computer)2C及びゲーム機2Dが含まれる。
【0018】
ルーター装置2は、インターネットへのアクセスを行うルーター(ネットワーク機器)である。ルーター装置2は、例えばホームルーターなどである。ルーター装置2によるインターネットへのアクセスは、例えば、光ファイバーなどを経由した有線アクセスでもよいし、LTEなどを経由した無線アクセスであってもよい。ルーター装置2は、独立した複数の手段(例えば、光接続とLTE接続)それぞれでインターネットにアクセスしてもよい。ルーター装置2は、一般的なルーターが備える機能を備えていてもよい。
【0019】
ルーター装置2は、DHCPサーバーとして動作する。すなわち、切替装置1が含まれるネットワークには、インターネットへのアクセスを行うルーター装置2であって、DHCPサーバーとして動作するルーター装置2が接続されている。ブリッジモード(又はオリジナルモード)で機能する切替装置1は(ブリッジモード又はオリジナルモードでは)、DHCPサーバーとして動作しなくてもよい。ブリッジモード(又はオリジナルモード)で機能する切替装置1は(ブリッジモード又はオリジナルモードでは)、DHCPクライアントとして動作してもよい。
【0020】
ブリッジモードで機能する切替装置1は、切替装置1のLAN側にて、A装置1A及びB装置1Bそれぞれとネットワークによって互いに接続されている。A装置1A及びB装置1Bはそれぞれ任意の装置であってもよい。切替装置1のLAN側にて接続される装置は2台に限られず、任意の台数であってもよい。
図3に示すように、切替装置1のLAN側にはIPアドレス「192.168.100.11」が割り当てられ、A装置1AにはIPアドレス「192.168.100.12」が割り当てられ、B装置1BにはIPアドレス「192.168.100.13」が割り当てられている。
【0021】
ブリッジモードで機能する切替装置1は、後述のアクセス部11によりインターネットにアクセスしない。
図3において、アクセス部11はインターネットへのアクセスを行わないため、アクセス部11(切替装置1)によるインターネットへのアクセスに関する図形は点線で示されている。
図3において、アクセス部11はHot stany状態であり、ルーターモード又はオリジナルモードへの切替が行われると瞬時にアクセス部11はインターネットにアクセスする(アクセスできる)状態である。
【0022】
ブリッジモードで機能する切替装置1は、切替装置1のWAN(Wide Area Network)側(WANポート)にて、ルーター装置2のLAN側とネットワークによって互いに接続されている。
図3に示すように、切替装置1のWAN側にはIPアドレス「192.168.100.10」が割り当てられ、ルーター装置2のLAN側にはIPアドレス「192.168.100.1」が割り当てられている。
【0023】
ルーター装置2は、ルーター装置2のLAN側にて、上述の切替装置1の他、HEMS2A、光TV2B、PC2C及びゲーム機2Dそれぞれとネットワークによって互いに接続されている。HEMS2A、光TV2B、PC2C及びゲーム機2Dはそれぞれ任意の装置であってもよい。ルーター装置2のLAN側にて接続される装置は4台に限られず、任意の台数であってもよい。
図3に示すように、HEMS2AにはIPアドレス「192.168.100.2」が割り当てられ、光TV2BにはIPアドレス「192.168.100.3」が割り当てられ、PC2CにはIPアドレス「192.168.100.4」が割り当てられ、ゲーム機2DにはIPアドレス「192.168.100.5」が割り当てられている。
【0024】
図3に示すネットワークは、ルーター装置2によって構築されてもよい。ネットワーク内のIPアドレスは「192.168.100.0/24」の範囲内であってもよい。
【0025】
ルーター装置2は、WAN側にてインターネットにアクセス可能である。
図3に示すように、ルーター装置2のWAN側にはIPアドレス「130.220.10.5」が割り当てられている。すなわち、ブリッジモードで機能する切替装置1は、切替装置1のWAN側によりインターネットにアクセスする。
【0026】
図4は、オリジナルモードで機能する切替装置1を含むシステム構成の一例を示す図である。オリジナルモードで機能する切替装置1は、ブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行う。
【0027】
図4に示すシステム構成は、
図3に示すシステム構成と一部を除き同様であり、差分について説明する。
【0028】
図4において、ルーター装置2は、インターネットへのアクセスを行わない(行えない)。例えば、ネットワーク障害などが原因でルーター装置2はインターネットへのアクセスを行わない(行えない)。
図4において、ルーター装置2はインターネットへのアクセスを行わない(行えない)ため、ルーター装置2によるインターネットへのアクセスに関する図形は点線で示されている。
【0029】
図4において、オリジナルモードで機能する切替装置1は、後述のアクセス部11(LTE側)によりインターネットにアクセスする。
図4において、アクセス部11はインターネットへのアクセスを行うため、アクセス部11(切替装置1)によるインターネットへのアクセスに関する図形は(点線ではなく)実線で示されている。
【0030】
以上、ルーターモード、ブリッジモード及びオリジナルモードについて説明した。
【0031】
図1に戻り、
図1に示す通り、切替装置1は、格納部10、アクセス部11(アクセス部)及び切替部12(切替部)を含んで構成される。切替装置1の各機能ブロックは、切替装置1内にて機能することを想定しているが、これに限るものではない。例えば、切替装置1の機能ブロックの一部は、切替装置1とは異なるコンピュータ装置であって、切替装置1とネットワーク接続されたコンピュータ装置内において、切替装置1と情報を適宜送受信しつつ機能してもよい。また、切替装置1の一部の機能ブロックは無くてもよいし、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックに統合してもよいし、一つの機能ブロックを複数の機能ブロックに分解してもよい。
【0032】
以下、
図1に示す切替装置1の各機能について説明する。
【0033】
格納部10は、切替装置1における処理などで利用される任意の情報及び切替装置1における処理の結果などを格納してもよい。格納部10によって格納された情報は、切替装置1の各機能によって適宜参照されてもよい。
【0034】
アクセス部11は、インターネットにアクセスする(アクセス可能である)。アクセス部11は、既存技術によってインターネットにアクセスする。アクセス部11によるインターネットへのアクセスは、例えば、LTEなどを経由した無線アクセスであってもよいし、光ファイバーなどを経由した有線アクセスでもよい。アクセス部11は、独立した複数の手段それぞれでインターネットにアクセスしてもよい。例えば、切替装置1に複数のSIM(Subscriber Identity Module)カードを挿入(装着)することで、アクセス部11は、それぞれのSIMカードの情報に基づく手段(複数の手段)それぞれでインターネットにアクセスしてもよい。
【0035】
アクセス部11は、ルーターモード及びオリジナルモードではインターネットにアクセスする。アクセス部11は、ブリッジモードではインターネットにアクセスしない。
【0036】
切替部12は、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替(本実施形態では単に「切替」と適宜記す)を行う。切替装置1は、切替部12によって切替が行われたモードで機能する。例えば、切替部12によってルーターモードへの切替が行われると、切替装置1はルーターモードで機能する。また例えば、切替部12によってブリッジモードへの切替が行われると、切替装置1はブリッジモードで機能する。また例えば、切替部12によってオリジナルモードへの切替が行われると、切替装置1はオリジナルモードで機能する。
【0037】
切替部12は、同じネットワーク内に(切替装置1のWAN側に)DHCPサーバーが存在するか否か、又は、(アクセス部11によるアクセスを利用せずに)インターネットへのアクセスができるか否かの少なくとも一方に基づいて切替を行ってもよい。すなわち、切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否かに基づいて切替を行ってもよいし、インターネットへのアクセスができるか否かに基づいて切替を行ってもよいし、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否か、及び、インターネットへのアクセスができるか否かの両方に基づいて切替を行ってもよい。
【0038】
同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否かの判定、及び、インターネットへのアクセスができるか否かの判定は、既存技術によって行う。例えば、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否かの判定は、DHCPサーバーへPingを送信するコマンドを実行してその応答に基づいて判定してもよい。また例えば、インターネットへのアクセスができるか否かの判定は、インターネット上の所定(固定)のURLにPingを送信してその応答に基づいて判定してもよい。
【0039】
切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合に、ルーターモードへ切替を行ってもよい。切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在する場合に、ブリッジモード又はオリジナルモードへ切替を行ってもよい。切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、インターネットへのアクセスができる場合に、ブリッジモードへ切替を行ってもよい。切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、インターネットへのアクセスができない場合に、オリジナルモードへ切替を行ってもよい。
【0040】
図5は、切替装置1が実行する切替処理の一例を示すフローチャートである。まず、切替部12が、60秒ごとに接続確認を行う(ステップS1)。接続確認とは、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否かの確認、及び、インターネットへのアクセスができるか否かの確認を含む。次に、切替部12が、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否かの判定を行う(ステップS2)。S2にて存在しないと判定された場合(S2:NO)、切替部12がルーターモードへの切替を行う(ステップS3)。S3に続き、切替部12が、引き続き60秒ごとに接続確認を行い(ステップS4)、S2に戻る。所定の条件を満たした場合(例えばS1とS4との間のループを所定の回数実行した場合)は、S4の後に処理を終了してもよい。
【0041】
S2にて存在すると判定された場合(S2:YES)、切替部12が、インターネットへのアクセスができる(アクセス可能)か否かの判定を行う(ステップS5)。S5にてアクセスできると判定された場合(S5:YES)、切替部12がブリッジモードへの切替を行い(ステップS6)、S4に進む。一方、S5にてアクセスできないと判定された場合(S5:NO)、切替部12がオリジナルモードへの切替を行い(ステップS7)、S4に進む。
【0042】
図6は、モードの切替条件のテーブル例を示す図である。
図6に示すテーブル例の通り、DHCPサーバーが無し(、かつ、(切替装置1又はルーター装置2の)WAN側インターネットが無し)の場合、ルーターモードへの切替が行われる。また、DHCPサーバーが有り、かつ、(切替装置1又はルーター装置2の)WAN側インターネットが有りの場合、ブリッジモードへの切替が行われる。また、DHCPサーバーが有り、かつ、(切替装置1又はルーター装置2の)WAN側インターネットが無しの場合、オリジナルモードへの切替が行われる。
【0043】
続いて、切替装置1による一連の処理をコンピュータに実行させるための切替プログラム200を説明する。切替プログラム200は、コンピュータを、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部12として機能させるためのコンピュータプログラムである。切替プログラム200は、
図7に示すように、コンピュータに挿入されてアクセスされる、又は、コンピュータが備える記憶媒体100に形成されたプログラム格納領域101内に格納される。より具体的には、切替プログラム200は、切替装置1が備える記憶媒体100に形成されたプログラム格納領域101内に格納される。
【0044】
切替プログラム200は、アクセスモジュール201、及び、切替モジュール202を備えて構成される。アクセスモジュール201、及び、切替モジュール202を実行させることにより実現される機能は、上述した切替装置1のアクセス部11、及び、切替部12の機能とそれぞれ同様である。
【0045】
切替プログラム200は、切替装置1(の一つ以上のCPU)を、インターネットにアクセスするアクセス部11、及び、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部12、として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0046】
なお、切替プログラム200は、その一部若しくは全部が、通信回線等の伝送媒体を介して伝送され、他の機器により受信されて記憶(インストールを含む)される構成としてもよい。また、切替プログラム200の各モジュールは、1つのコンピュータでなく、複数のコンピュータのいずれかにインストールされてもよい。その場合、当該複数のコンピュータによるコンピュータシステムよって上述した切替プログラム200の一連の処理が行われる。
【0047】
続いて、実施形態に係る切替装置1の作用効果について説明する。
【0048】
切替装置1によれば、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共にインターネット(外部ネットワーク)へのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部12を備える。この構成により、ルーターモード又はブリッジモードの少なくとも一方のモードとオリジナルモードとの間で切替が行われる。すなわち、ブリッジモード又はルーターモード以外のモードへ切替を行うことができる。また、ネットワークの状況に応じた適切なモードへ切替を行うことができる。
【0049】
また、切替装置1によれば、切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否か、又は、インターネットへのアクセスができるか否かの少なくとも一方に基づいて切替を行ってもよい。この構成により、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否か、及び、インターネットへのアクセスができるか否かなど、ネットワークの状況に応じた適切なモードへ切替を行うことができる。
【0050】
また、切替装置1によれば、切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合に、ルーターモードへ切替を行ってもよい。この構成により、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合にルーターとして動作するルーターモードへ切替を行うことができる。すなわち、ネットワークの状況に応じた適切なモードへ切替を行うことができる。
【0051】
また、切替装置1によれば、切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在する場合に、ブリッジモード又はオリジナルモードへ切替を行ってもよい。この構成により、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在する場合にブリッジとして動作するブリッジモード又はブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行うオリジナルモードへ切替を行うことができる。すなわち、ネットワークの状況に応じた適切なモードへ切替を行うことができる。
【0052】
また、切替装置1によれば、切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、インターネットへのアクセスができる場合に、ブリッジモードへ切替を行ってもよい。この構成により、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、インターネットへのアクセスができる場合にブリッジとして動作するブリッジモードへ切替を行うことができる。すなわち、ネットワークの状況に応じた適切なモードへ切替を行うことができる。
【0053】
また、切替装置1によれば、切替部12は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、インターネットへのアクセスができない場合に、オリジナルモードへ切替を行ってもよい。この構成により、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、インターネットへのアクセスができない場合にブリッジとして動作すると共にインターネットへのアクセスを行うオリジナルモードへ切替を行うことができる。すなわち、ネットワークの状況に応じた適切なモードへ切替を行うことができる。
【0054】
また、切替装置1によれば、ルーターモードでは、DHCPサーバーとして動作してもよい。この構成により、切替装置1がDHCPサーバーとして動作するため、例えば、ネットワーク内において適切なDHCP環境が構築できる。
【0055】
また、切替装置1によれば、ブリッジモード又はオリジナルモードでは、DHCPサーバーとして動作しなくてもよい。この構成により、例えば、DHCPサーバーとして動作するルーター装置2が接続されている場合でも、DHCPサーバーが重複せず、ネットワーク内において適切なDHCP環境が構築できる。
【0056】
また、切替装置1によれば、ブリッジモード又はオリジナルモードでは、DHCPクライアントとして動作してもよい。この構成により、例えば、DHCPサーバーとして動作するルーター装置2が接続されている場合、切替装置1はDHCPクライアントとして動作するため、LAN内において適切なDHCP環境が構築できる。
【0057】
従来の課題として、例えばHEMSの導入において各住宅のネットワーク環境が異なることで当該導入が難しいことが挙げられる。例えば、顧客の既存インターネット環境が存在したり、存在しなかったりすることがある。HEMSの導入時には、インターネット側のONU(Optical Network Unit)及びルーターとの回線設定、並びに、センサ及びIoT(Internet of Things)設備との設定の両方の作業が必要となる。一般家庭及び企業にとってこのような作業は不慣れであり、うまくいかないケースが多い。また、作業員の発遣及び初期導入コストがかかり、導入のハードルは高い。
【0058】
切替装置1によれば、例えば、既存ネットワーク環境を自動的に識別し、既存回線及びLTE回線の組み合わせで、最適なネットワーク構成を自動構築することができる。切替装置1によれば、例えば、HEMS導入時の煩雑な設定作業がなくなる。各住宅にHEMSを導入する際に、あとからネットワーク内に切替装置1を導入しても透過的に設定がなされ、適切にインターネットアクセスなどが行える。また、例えばあとからネットワーク内に切替装置1、切替装置1に接続されるA装置1A、及び、切替装置1に接続されるB装置1Bを導入しても、切替装置1、A装置1A及びB装置1Bは適切にインターネットアクセスなどが行えると共に、インターネット側からA装置1A及びB装置1Bなどにアクセスする(制御する)こともできる。
【0059】
切替装置1は、既設ネットワークへの設置及びバックアップ回線へのスイッチング機能を提供する。切替装置1は、(ルーター装置2の)接続状態を認識し、自動でアクセス部11によるアクセスを制御する。切替装置1は、例えば停電復帰において復帰順番が異なるなど、どのような状態でも、適切なモードへ切替を行うことができる。
【0060】
本開示の切替装置1は、以下の構成を有してもよい。
【0061】
[1]
ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共に外部ネットワークへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部を備える切替装置。
【0062】
[2]
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在するか否か、又は、外部ネットワークへのアクセスができるか否かの少なくとも一方に基づいて切替を行う、
[1]に記載の切替装置。
【0063】
[3]
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在しない場合に、ルーターモードへ切替を行う、
[1]又は[2]に記載の切替装置。
【0064】
[4]
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在する場合に、ブリッジモード又はオリジナルモードへ切替を行う、
[1]~[3]の何れか一項に記載の切替装置。
【0065】
[5]
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、外部ネットワークへのアクセスができる場合に、ブリッジモードへ切替を行う、
[1]~[4]の何れか一項に記載の切替装置。
【0066】
[6]
前記切替部は、同じネットワーク内にDHCPサーバーが存在し、かつ、外部ネットワークへのアクセスができない場合に、オリジナルモードへ切替を行う、
[1]~[5]の何れか一項に記載の切替装置。
【0067】
[7]
ルーターモードでは、DHCPサーバーとして動作する、
[1]~[6]の何れか一項に記載の切替装置。
【0068】
[8]
ブリッジモード又はオリジナルモードでは、DHCPサーバーとして動作しない、
[1]~[7]の何れか一項に記載の切替装置。
【0069】
[9]
ブリッジモード又はオリジナルモードでは、DHCPクライアントとして動作する、
[1]~[8]の何れか一項に記載の切替装置。
【0070】
[10]
コンピュータを、ルーターとして動作するルーターモード又はブリッジとして動作するブリッジモードの少なくとも一方のモードと、ブリッジとして動作すると共に外部ネットワークへのアクセスを行うオリジナルモードとの間で切替を行う切替部として機能させるための切替プログラム。
【0071】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0072】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0073】
例えば、本開示の一実施の形態における切替装置1などは、本開示の切替方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図8は、本開示の一実施の形態に係る切替装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の切替装置1は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0074】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。切替装置1のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0075】
切替装置1における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0076】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のアクセス部11及び切替部12などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0077】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、アクセス部11及び切替部12は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0078】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0079】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0080】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述のアクセス部11及び切替部12などは、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0081】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0082】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0083】
また、切替装置1は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0084】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。
【0085】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0086】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0087】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0088】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0089】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0090】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0091】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0092】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0093】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0094】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0095】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0096】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0097】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。
【0098】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0099】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0100】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0101】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0102】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0103】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0104】
本開示において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0105】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1…切替装置、1A…A装置、1B…B装置、2…ルーター装置、2A…HEMS、2B…光TV、2C…PC、2D…ゲーム機、10…格納部、11…アクセス部、12…切替部、100…記憶媒体、101…プログラム格納領域、200…切替プログラム、201…アクセスモジュール、202…切替モジュール、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。